JP2003090371A - 炭素系湿式摩擦材 - Google Patents

炭素系湿式摩擦材

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JP2003090371A
JP2003090371A JP2001283104A JP2001283104A JP2003090371A JP 2003090371 A JP2003090371 A JP 2003090371A JP 2001283104 A JP2001283104 A JP 2001283104A JP 2001283104 A JP2001283104 A JP 2001283104A JP 2003090371 A JP2003090371 A JP 2003090371A
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carbon
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fiber cloth
angle
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Toyomi Fujimori
豊美 藤森
Akihiko Kasai
昭彦 葛西
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Tokai Carbon Co Ltd
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Tokai Carbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油を摩擦面間に効率よく滞留させること
により、潤滑効果および冷却効果を向上させ、相手板の
損傷を抑制し、優れた摩擦性能を有する炭素系湿式摩擦
材を提供する。 【解決手段】 炭素繊維クロスに熱硬化性樹脂液を含浸
して加熱硬化した炭素繊維複合樹脂シートを所定形状の
セグメントに加工して、金属支持板に接合した炭素系湿
式摩擦材において、炭素繊維複合樹脂シート中の炭素繊
維クロスの経糸あるいは緯糸のいずれかの織糸の方向
が、金属支持板の放射方向に対して3〜87°の角度に
接合された炭素系湿式摩擦材。好ましくは、角度を30
〜60°に、またセグメント間の最短間隔が3mm以下に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、相対する摩擦面間
に潤滑油などの油液が介在する状態で使用される炭素系
の湿式摩擦材、例えば、ブレーキライニング、ディスク
パッド、クラッチフェーシングや差動制限装置(LS
D)用フェーシングなどに好適に使用される炭素系湿式
摩擦材に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素系湿式摩擦材としては、炭素繊維基
材を樹脂結合材または炭素結合材で結合した複合組織の
材料が開発されている。例えば、冷却油中で使用される
湿式摩擦材として、1つの支持材料、および、有機樹脂
バインダーを含浸した炭素繊維ウエブを含む1つの摩擦
層、から成る、可動部分間の力の伝達用油中運転用摩擦
要素(特開昭50−72050 号公報)、炭素繊維のような繊
維状物質および結合剤を含む組成物を加圧加熱成形後、
350〜1000℃で非酸化性雰囲気中で加熱する摩擦
材の製造法(特開昭62−21528 号公報)、炭素繊維織物
をフラン樹脂等で固めた成形物を焼成して得られる炭素
材に、コールタールまたはコールタールおよび/または
ピッチとフラン樹脂とを含浸させたのち焼成し、含浸、
焼成を繰り返し、且つ少なくとも1回は2300℃以上
で焼成して得られた動的摩擦係数が0.1〜0.40、
摩耗量が100×10-4mm/面/停止以下である炭素繊
維強化炭素摩擦材(特公昭60−54270 号公報)などが提
案されている。
【0003】このほか、特公平2−37492号公報に
は、連続多孔度を有する炭素繊維の支持体に熱分解炭素
の被膜を形成して前記連続多孔度が15〜85%の範囲
にあるエネルギー吸収用摩擦アセンブリーが、特公平2
−40890号公報には、炭素繊維で織って形成される
網目状織布と、化学的蒸着(CVD) 処理によって前記炭素
繊維の表面にのみ炭素被膜を施し、炭素被膜形成後も網
目状織布が多孔性を保持している湿式摩擦材料が開示さ
れている。
【0004】湿式摩擦材は、摩擦面間に介在する潤滑油
などの油状成分により耐焼付性や耐摩耗性が維持される
ため、潤滑油などの油状成分が常に摩擦面間に介在する
ことが要求され、摩擦材自体の油液保持能力が耐焼付性
や耐摩耗性などに大きな影響を与えることになる。その
ため、摩擦材の組織内部に油液を吸蔵保持するための適
度の気孔や空隙を保有させることが必要となる。
【0005】そこで、本出願人は炭素繊維を基材として
油状成分の吸蔵保持性に優れる湿式炭素系摩擦材の開発
について鋭意研究を行い、クロスピッチ幅が0.7〜
3.0mmの炭素繊維平織クロスに炭化性の熱硬化性樹脂
液とカーボンブラックを配合した混練物を被着して熱硬
化し、得られたCFRPの硬化シートを所定形状に裁断
加工したのち金属支持板に接合することを特徴とする炭
素系湿式摩擦材の製造方法(特開平9−71665 号公
報)、クロスピッチ幅が0.7〜3.0mmの炭素繊維平
織クロスに炭化性の熱硬化性樹脂液を含浸して35〜5
0%の樹脂分を被着させ、加熱硬化して得られた細孔直
径0.1〜300μm における気孔率が0.5〜35%
の硬化シートを所定形状に裁断加工した後、金属支持板
に接合することを特徴とする湿式摩擦材の製造方法(特
開平9−324055号公報)などを開発提案した。
【0006】このようにして製造された炭素系湿式摩擦
材は単層のCFRP複合組織の摩擦面を備え、炭素繊維
の経糸と緯糸により形成されたトウ−トウ間の凹凸部や
空隙部に潤滑用および冷却用の油が充分に保持されると
ともに円滑に流出するので、摩擦面間に介在する潤滑油
などの油状成分により耐焼付性や耐摩耗性を高位に維持
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】更に、本発明者らは、
高性能の炭素系湿式摩擦材の開発について引き続き研究
を行う過程で、金属支持板に接合したセグメントの炭素
繊維複合樹脂シートを形成する炭素繊維クロスの経糸と
緯糸の方向性により油液の保持能力に差異が生じること
を見出した。
【0008】すなわち、炭素系湿式摩擦材の作動時には
回転により遠心力が作用して、放射方向に油液が放散す
るため、油液の滞留時間が短くなる。そのため、油液の
冷却効果や潤滑効果が低下することになる。そこで、炭
素繊維クロスの経糸と緯糸の方向性を考慮して遠心力に
よる放射方向への油液の放散の抵抗の増大を図れば、摩
擦材中における油液の滞留時間を長く保持することが可
能となる。
【0009】本発明は、この知見に基づいて開発された
もので、その目的は油液の冷却効果および潤滑効果を上
げることにより相手板の損傷を抑制し、優れた摩擦性能
を有する炭素系湿式摩擦材を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による炭素系湿式摩擦材は、炭素繊維クロス
に熱硬化性樹脂液を含浸して加熱硬化した炭素繊維複合
樹脂シートを所定形状のセグメントに加工して、金属支
持板に接合した炭素系湿式摩擦材において、炭素繊維複
合樹脂シート中の炭素繊維クロスの経糸あるいは緯糸の
いずれかの織糸の方向が、金属支持板の放射方向に対し
て3〜87°の角度に接合されたことを構成上の特徴と
する。
【0011】好ましくは、炭素繊維クロスの経糸あるい
は緯糸のいずれかの織糸の方向が、金属支持板の放射方
向に対して30〜60°の角度に接合される。また、金
属支持板に接合したセグメント間の最短間隔は3mm以下
であることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の摩擦材を構成する基材と
なる炭素繊維クロスとしては、ポリアクリロニトリル
系、レーヨン系、ピッチ系などの原料から製造された炭
素繊維フィラメントを束ねたトウを編組して作製した平
織、綾織、朱子織などの織物が適用される。なお、油液
の保持能力を向上させるために、好ましくはトウに撚り
を与えて編組した織物を用い、また、炭素繊維の濡れ性
を改善するために表面処理を施したものも好ましく用い
られる。
【0013】炭素繊維クロスに含浸する熱硬化性樹脂液
としては、フェノール系樹脂、フラン系樹脂、エポキシ
系樹脂あるいはこれらの混合樹脂などの初期縮合物が用
いられる。あるいは樹脂の含浸性を上げるためにこれら
の樹脂をメタノール、エタノール、エーテル、アセトン
などの適宜な有機溶媒に溶解して低粘度とした樹脂溶液
を用いて樹脂を含浸することもできる。有機溶媒は風
乾、加熱などにより揮散除去される。なお、樹脂を含浸
する方法としては塗布、浸漬などの常用の手段が適用さ
れる。
【0014】このようにして炭素繊維クロスに熱硬化性
樹脂を含浸したプリプレグは、耐熱性の金属板、セラミ
ック板などの平板に挟持して、加熱炉内に入れ、適度の
加圧下に保持しながら、例えば10℃/hr以下の昇温速
度で200〜300℃程度の温度に加熱し、適宜時間保
持して加熱硬化することにより、炭素繊維複合樹脂シー
ト(以下、“CFRPシート”ともいう)が得られる。
【0015】このCFRPシートは、打ち抜き加工ある
いは切断加工により所定形状のセグメントに裁断加工さ
れる。裁断加工したCFRPシートは、例えば鉄板のよ
うな金属支持板に一体に接合される。接合は樹脂質の接
着材を介して熱圧する方法で行われるが、予め金属支持
板の表面をショットブラストして粗面化したのち、含浸
した熱硬化性樹脂と同一の熱硬化性樹脂液を塗り、これ
にCFRPシートを熱圧接合する方法を採ることが好ま
しい。接合後は乾燥処理して炭素系湿式摩擦材が作製さ
れる。
【0016】本発明は、このようにして作製される炭素
系湿式摩擦材において、金属支持板に接合するセグメン
ト中の炭素繊維クロスの経糸あるいは緯糸のいずれかの
織糸の方向を、金属支持板の放射方向に対して3〜87
°の角度となるように調整して、接合された構造に特徴
を有する。
【0017】摩擦面間に介在する潤滑油などの油液は、
作動時に焼付や摩耗を防止するために、常時適量が摩擦
面間に介在することが重要であり、摩擦材自体の油液保
持能力が耐焼付性や耐摩耗性などに大きく影響すること
になる。そこで、摩擦材の作動時に遠心力により油液が
放散する際に、摩擦材中の油液の流出を阻止する抵抗が
あって、ある程度の油液の滞留時間を確保するためにC
FRPシートを構成する炭素繊維クロスの経糸あるいは
緯糸のいずれかの織糸が、金属支持板の放射方向(半径
方向)に対して3〜87°の角度となるようにCFRP
シートから裁断加工したセグメントを金属支持板に接合
する。
【0018】図1は、金属支持板にセグメントを接合し
た炭素系湿式摩擦材を模式的に示した平面図である。図
1において、1はCFRPシートから裁断加工したセグ
メント、2はセグメント中の炭素繊維クロスの経糸、3
はセグメント中の炭素繊維クロスの緯糸、4は金属支持
板である。本発明の炭素系湿式摩擦材は、経糸2あるい
は緯糸3のいずれかの織糸の方向が、金属支持板4の放
射方向(半径方向)を示す指示線5とθの角度となるよ
うに接合されている。なお、図1においては、経糸2が
指示線5と角度θとなるように接合されている。
【0019】この角度θが放射方向に近づくにつれて遠
心力による油液の放散に対する抵抗は小さくなり、θが
3°を下回ると油液の摩擦材中の滞留時間が著しく短く
なるために、本発明の炭素系湿式摩擦材は角度θを3〜
87°の範囲に設定する。好ましくは、角度θは30〜
60°の範囲に調整する。
【0020】また、セグメント1は、隣り合うセグメン
ト間の最短間隔dが3mm以下となるように所定数のセグ
メントが金属支持板に接合される。この最短間隔dが大
きくなると油液が放散し易くなるためである。しかし、
最短間隔dが狭くなり過ぎると油液の円滑な流通が阻害
されることになるので、0.1mm以上とすることが好ま
しい。
【0021】このように、本発明の炭素系湿式摩擦材に
よれば、摩擦部位となるセグメントを形成するCFRP
シート中の炭素繊維クロスの経糸あるいは緯糸のいずれ
かの織糸の方向が、金属支持板の放射方向(半径方向)
に対して3〜87°の角度、好ましくは30〜60°の
角度となるように、更に望ましくはセグメント間の最短
間隔が3mm以下となるように、セグメントが金属支持板
に接合されたものであるから、織糸が摩擦材の作動時に
生じる遠心力による油液の放散の抵抗となって油液の速
やかな流出が阻止される。その結果、摩擦材中に油液が
適度の時間滞留することが可能となり、摩擦面間に油液
を常時介在させることができ、効果的に油液の冷却効果
および潤滑効果が発揮され、焼付や摩耗が防止されると
ともに、相手板の歪み、損耗も低減化され、優れた摩擦
性能を有する炭素系湿式摩擦材を提供することが可能と
なる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。
【0023】実施例1〜4、比較例1〜3 炭素繊維クロスにはポリアクリロニトリル系炭素繊維の
6k(6000本) と12k(12000本) のトウを編組した平織ク
ロスを用いた。熱硬化性樹脂液としてはフェノール樹脂
初期縮合物をエタノールに溶解した溶液を用い、塗布に
より炭素繊維クロスに含浸させたのち、24時間風乾し
てエタノールを揮散除去するとともに予備硬化した。こ
のプリプレグを黒鉛平板に挟持して10gf/cm2で加圧し
ながら電気炉に入れ、5℃/hr の昇温速度で250℃に
加熱し、2時間保持してCFRPシートを作製した。
【0024】このCFRPシートから30×10mmのセ
グメント形状に打ち抜き裁断加工した。このセグメント
を、ショットブラストした鉄製の金属支持板(外径80m
m、内径50mm、厚さ1.0mm )にフェノール樹脂初期縮合
物を塗布して、温度220℃、圧力60kgf/cm2 の条件
で熱圧処理して接合した。この際、平織クロスの経糸が
金属支持板の放射方向(半径方向)に対する角度θが異
なるように、またセグメント間の最短間隔dが異なるよ
うに、セグメントを接合した。このようにして、角度θ
および間隔dが異なる試験用の炭素系湿式摩擦材を作製
した。
【0025】これらの摩擦材について、下記の条件で低
速型試験機により湿式摩擦試験を行った。 摩擦材の相手板;鋼材SK5(直径80mm) 回転数;20 rpm 押付け圧力;30kgf/cm2 摺動面積;63 cm2/面 慣性力;0.21 kgf・m ・s2 潤滑油;ATF油、13cm3/cm2/min
【0026】摩擦試験は5時間連続して行い、摩擦係数
は30分毎の値の平均値として、摩耗量は摩擦板の厚み
(90°毎の4点)をマイクロメーターで測定し、4点の
平均値を試験前後の厚みの差で示した。また、相手板の
歪みは定盤の上で、隙間ゲージにより測定した。得られ
た結果を、角度θおよび最短間隔dと対比して表1に示
した。
【0027】
【表1】
【0028】表1より、本発明の要件を備えた実施例の
摩擦材は、潤滑油の放散が低減するので潤滑油を常時摩
擦面間に滞留させることができ、摩耗量が少なく、優れ
た摩擦性能を有しており、冷却効果により相手板の温度
上昇および歪みも小さくすることができる。これに対
し、本発明の要件を備えない比較例の摩擦材では、摩耗
量が多く、相手板の温度上昇や歪みも増大していことが
認められる。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の炭素系湿式摩擦
材によれば、セグメントを形成する炭素繊維複合樹脂シ
ート(CFRPシート)中の炭素繊維クロスの経糸ある
いは緯糸のいずれかの織糸を、金属支持板の放射方向に
対して3〜87°の角度、好ましくは30〜60°の角
度に、更にセグメント間の最短間隔を3mm以下と、なる
ように接合したものであるから、織糸が遠心力による潤
滑油の放射方向への放散の抵抗として機能し、摩擦材中
に潤滑油を効率よく滞留、保持させることが可能とな
る。その結果、潤滑油の冷却効果および潤滑効果が向上
し、相手板の損傷を抑制し、優れた摩擦性能を有する炭
素系湿式摩擦材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭素系湿式摩擦材を模式的に示した平
面図である。
【符号の説明】
1 CFRPシートから裁断加工したセグメント 2 セグメント中の炭素繊維クロスの経糸 3 セグメント中の炭素繊維クロスの緯糸 4 金属支持板 5 金属支持板の放射方向を示す指示線 θ 角度 d セグメント間の最短間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA57 BA02 BE13 BE17 BE23 CA04 EA26 EA30 GA01 GA05 3J058 BA32 BA41 BA44 BA73 DD13 DE02 EA03 GA03 GA04 GA27 GA55 GA64 GA65 GA68 GA73 GA83 GA92 GA93 GA94 4F100 AA37A AA37B AB01B AK01A AK33A BA02 BA22 DG01A DG11A DG12A DH01A EJ08 GB32 JB13A JK16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維クロスに熱硬化性樹脂液を含浸
    して加熱硬化した炭素繊維複合樹脂シートを所定形状の
    セグメントに加工して、金属支持板に接合した炭素系湿
    式摩擦材において、炭素繊維複合樹脂シート中の炭素繊
    維クロスの経糸あるいは緯糸のいずれかの織糸の方向
    が、金属支持板の放射方向に対して3〜87°の角度に
    接合されたことを特徴とする炭素系湿式摩擦材。
  2. 【請求項2】 炭素繊維クロスの経糸あるいは緯糸のい
    ずれかの織糸の方向が、金属支持板の放射方向に対して
    30〜60°の角度に接合された、請求項1記載の炭素
    系湿式摩擦材。
  3. 【請求項3】 金属支持板に接合したセグメント間の最
    短間隔が3mm以下である請求項1または2記載の炭素系
    湿式摩擦材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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