JP2000130569A - 減速装置 - Google Patents

減速装置

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JP2000130569A
JP2000130569A JP10324549A JP32454998A JP2000130569A JP 2000130569 A JP2000130569 A JP 2000130569A JP 10324549 A JP10324549 A JP 10324549A JP 32454998 A JP32454998 A JP 32454998A JP 2000130569 A JP2000130569 A JP 2000130569A
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Japan
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ring
housing
seal
output shaft
spacer
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JP10324549A
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Shinobu Yamamoto
忍 山本
Nobuo Uzawa
信夫 鵜沢
Yuji Igawa
裕二 井川
Takeshi Kurihara
猛 栗原
Soushi Shibukawa
壮史 澁川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0469Bearings or seals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内に封止された潤滑油が早期に劣
化するのを抑え、ハウジング内の減速機構、軸受等を長
期に亘って円滑に作動させる。 【解決手段】 潤滑油をハウジング12内に封止するオ
イルシール33を、リテーナ34、シールリング36か
らなる固定側シール手段と、Oリング37と、出力軸2
7と共に回転し、シールリング36のシール面36Bに
液密に摺接するシール面38Cを設けたスペーサ38か
らなる回転側シール手段とから構成し、シールリング3
6とスペーサ38とを金属材料によって形成する。これ
により、出力軸27のピニオン28と旋回輪3の内歯7
との噛合部から噴出したグリースが、シールリング36
のシール面36Bとスペーサ38のシール面38Cとの
摺接部を通じてハウジング12内に侵入するのを防止で
き、ハウジング12内の潤滑油がグリースによって劣化
するのを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧ショ
ベル、油圧クレーン等の旋回装置に用いて好適な減速装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機
械は、通常、路面を走行するための下部走行体と、作業
装置等が設けられた上部旋回体とから大略構成され、該
上部旋回体と下部走行体との間には、上部旋回体を下部
走行体上で旋回させるための旋回装置が設けられてい
る。
【0003】ここで、旋回装置には、一般に、回転源の
出力を増大するための減速装置が搭載され、この減速装
置は、上,下方向に配置され上端側に回転源が設けられ
た筒状のハウジングと、該ハウジング内に設けられ、前
記回転源の回転を減速する減速機構と、前記ハウジング
内を上,下方向に延びて下端側にピニオンが設けられ、
該減速機構によって減速された回転を出力する出力軸
と、前記ハウジング内で前記出力軸を回転可能に支持す
るため前記ハウジングと出力軸との間に設けられた軸受
と、前記減速機構を潤滑する潤滑油を前記ハウジング内
に封止するため、該軸受の下側に位置して前記ハウジン
グと出力軸との間に設けられたオイルシールとによって
大略構成されている。
【0004】そして、ハウジングの下端側が上部旋回体
に取付けられ、出力軸のピニオンが上部旋回体と下部走
行体との間に設けられた旋回輪に噛合することにより、
回転源が作動してピニオンが回転すると、該ピニオンが
旋回輪の内輪に設けた内歯と噛合しつつ内輪の周囲を公
転し、このピニオンの公転力がハウジングを介して上部
旋回体に伝わることにより、上部旋回体が下部走行体に
対して旋回する構成となっている。
【0005】ここで、上述した減速装置では、通常、オ
イルシールによってハウジング内に封止された潤滑油に
よって減速機構、軸受等を潤滑すると共に、出力軸のピ
ニオンと旋回輪の内歯との噛合部を、旋回輪の内周側に
設けたグリースバス内のグリースによって潤滑する構成
となっている。
【0006】ところで、グリースバス内に保持されたグ
リースは、結露による水分、ピニオンと旋回輪の内歯と
の噛合部から生じた摩耗粉等によって比較的早期に劣化
してしまうことが知られており、この劣化したグリース
が、ピニオンと旋回輪の内歯とが噛合するときのポンプ
作用によって噴出し、オイルシールを変形させてハウジ
ング内に侵入すると、ハウジング内の潤滑油が早期に劣
化して減速機構、軸受等の円滑な作動が妨げられるとい
う問題がある。
【0007】このため、従来では、ピニオンとオイルシ
ールとの間に、ピニオンと旋回輪の内歯との噛合部から
噴出するグリースを遮蔽する円弧状の遮蔽プレートを設
け、この遮蔽プレートの周縁部をピニオンと軸受との間
に設けたスペーサの凹溝内に挿入する構成となった減速
装置が提案されている(例えば、特開平7−62686
号公報等)。
【0008】そして、この従来技術による減速装置で
は、ピニオンと旋回輪の内歯との噛合部から噴出したグ
リースを遮蔽プレートによって遮蔽することにより、噴
出したグリースが直接的にオイルシールに衝突するのを
抑え、オイルシールの変形によってグリースがハウジン
グ内に侵入したり、ハウジング内の潤滑油が外部に漏出
するのをある程度は防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術による減速装置では、ピニオンと旋回輪の内歯との
噛合部から噴出したグリースが、スペーサの凹溝と該凹
溝内に挿入された遮蔽プレートとの間の隙間を通じてオ
イルシールとスペーサとの摺接部にまで達することがあ
る。
【0010】この場合、従来技術では、オイルシールが
ゴム等の弾性体によって形成されているため、オイルシ
ールとスペーサとの摺接部に達したグリースが、オイル
シールを徐々に突上げるように当該摺接部の近傍に堆積
することにより、オイルシールが変形してしまう等の不
具合が生じる。
【0011】このため、変形したオイルシールを通じて
グリースがハウジング内に侵入して潤滑油を劣化させた
り、ハウジング内の潤滑油が逆に外部へと漏出すること
により、ハウジング内の減速機構、軸受等の円滑な作動
が損なわれ、減速装置の寿命が低下してしまうという問
題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ハウジング内に封止された潤滑油が早期
に劣化するのを抑え、ハウジング内の減速機構、軸受等
が長期に亘って円滑に作動できるようにした減速装置を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため本発明は、上,下方向に配置され上端側に回転源が
設けられた筒状のハウジングと、該ハウジング内に設け
られ、前記回転源の回転を減速する減速機構と、前記ハ
ウジング内を上,下方向に延びて下端側にピニオンが設
けられ、該減速機構によって減速された回転を出力する
出力軸と、前記ハウジング内で前記出力軸を回転可能に
支持するため前記ハウジングと出力軸との間に設けられ
た軸受と、前記減速機構を潤滑する潤滑油を前記ハウジ
ング内に封止するため、該軸受の下側に位置して前記ハ
ウジングと出力軸との間に設けられたオイルシールとか
らなる減速装置に適用される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記オイルシールは、前記出力軸の径方向外側
に位置して前記ハウジングの下端側に設けられ環状の金
属シール面を有する固定側シール手段と、該固定側シー
ル手段の金属シール面に液密に摺接する環状の金属シー
ル面を有し前記出力軸と共に回転する回転側シール手段
と、前記固定側シール手段と回転側シール手段のうち少
なくともいずれか一方の金属シール面を相手方の金属シ
ール面に弾性的に押付ける弾性リングとから構成したこ
とにある。
【0015】このように構成したことにより、出力軸が
回転すると、この出力軸と共に回転する回転側シール手
段の金属シール面が固定側シール手段の金属シール面に
液密に摺接するため、ハウジング内に潤滑油を封止して
おくことができる。この場合、固定側シール手段と回転
側シール手段とは金属シール面を有しているため、出力
軸のピニオンと旋回輪の内歯との噛合部から噴出したグ
リースによって当該金属シール面が変形するのを抑える
ことができ、グリースがハウジング内に侵入したり、ハ
ウジング内の潤滑油が外部に漏出するのを防止すること
ができる。
【0016】請求項2の発明は、固定側シール手段は、
軸受の外輪を抜止めするためハウジングの下端側に固定
され弾性リングを径方向外側から支持する筒状突起部が
設けられたリテーナと、該リテーナの筒状突起部との間
で弾性リングを挟持し下面側が水平方向に延びる環状の
シール面となった金属材料からなるシールリングとから
構成し、回転側シール手段は、軸受の内輪とピニオンと
の間に位置して出力軸の外周側に設けられ、ピニオンの
上側に位置して径方向外側に突出するフランジ部を有し
該フランジ部の上面側がシールリングのシール面に摺接
する環状のシール面となった金属材料からなるスペーサ
により構成したことにある。
【0017】このように構成したことにより、出力軸と
共にスペーサが回転すると、このスペーサのフランジ部
に設けたシール面が、リテーナの筒状突起部との間で弾
性リングを挟持するシールリングのシール面に液密に摺
接するので、ハウジング内に潤滑油を封止しておくこと
ができる。この場合、スペーサとシールリングとは金属
材料からなるため、例えば出力軸のピニオンと旋回輪の
内歯との噛合部から噴出したグリースによって、スペー
サのフランジ部に設けたシール面またはシールリングの
シール面が変形するのを抑えることができる。
【0018】請求項3の発明は、固定側シール手段は、
軸受の外輪を抜止めするためハウジングの下端側に固定
され下面側が水平方向に延びる環状のシール面となった
金属材料からなるリテーナにより構成し、回転側シール
手段は、軸受の内輪とピニオンとの間に位置して出力軸
の外周側に設けられ、弾性リングを支持するため径方向
外側へと断面L字状をなして突出する椀状突起部が設け
られたスペーサと、該スペーサの椀状突起部との間で弾
性リングを挟持し上面側がリテーナのシール面に摺接す
る環状のシール面となった金属材料からなるシールリン
グとから構成したことにある。
【0019】このように構成したことにより、出力軸と
共にスペーサが回転すると、このスペーサの椀状突起部
との間で弾性リングを挟持するシールリングのシール面
が、リテーナの下面側に設けたシール面に液密に摺接す
るので、ハウジング内に潤滑油を封止しておくことがで
きる。この場合、リテーナとシールリングとは金属材料
からなるため、例えば出力軸のピニオンと旋回輪の内歯
との噛合部から噴出したグリースによって、リテーナの
シール面またはシールリングのシール面が変形するのを
抑えることができる。
【0020】請求項4の発明は、固定側シール手段は、
軸受の外輪を抜止めするためハウジングの下端側に固定
され弾性リングを径方向外側から支持する筒状突起部が
設けられたリテーナと、該リテーナの筒状突起部との間
で弾性リングを挟持し下面側が水平方向に延びる環状の
シール面となった金属材料からなる固定側シールリング
とから構成し、回転側シール手段は、軸受の内輪とピニ
オンとの間に位置して出力軸の外周側に設けられ、弾性
リングを支持するため径方向外側へと断面L字状をなし
て突出する椀状突起部が設けられたスペーサと、該スペ
ーサの椀状突起部との間で弾性リングを挟持し上面側が
固定側シールリングのシール面に摺接する環状のシール
面となった金属材料からなる回転側シールリングとから
構成したことにある。
【0021】このように構成したことにより、出力軸と
共にスペーサが回転すると、このスペーサの椀状突起部
との間で弾性リングを挟持する回転側シールリングのシ
ール面が、リテーナの筒状突起部との間で弾性リングを
挟持する固定側シールリングのシール面に液密に摺接す
るので、ハウジング内に潤滑油を封止しておくことがで
きる。この場合、固定側シールリングと回転側シールリ
ングとは金属材料からなるため、例えば出力軸のピニオ
ンと旋回輪の内歯との噛合部から噴出したグリースによ
って、固定側シールリングのシール面または回転側シー
ルリングのシール面が変形するのを抑えることができ
る。
【0022】請求項5の発明は、弾性リングには、相手
方のシール面に摺接する金属製のシールリングを一体成
形したことにある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による減速装置の実
施の形態について、図1ないし図5を参照しつつ説明す
る。
【0024】まず、図1および図2は本発明による第1
の実施の形態を示すに、図中、1は建設機械の下部走行
体(図示せず)の一部を構成する丸胴、2は上部旋回体
(図示せず)の一部を構成する旋回フレームで、該丸胴
1と旋回フレーム2との間には、丸胴1に対して旋回フ
レーム2を旋回可能に支持する旋回輪3が設けられてい
る。
【0025】ここで、旋回輪3は、丸胴1の上面に固着
された内輪4と、旋回フレーム2の下面に固着された外
輪5と、内輪4と外輪5との間に配設された複数の鋼球
6(1個のみ図示)とからなり、内輪4の内周側には全
周に亘って内歯7が設けられている。そして、後述のピ
ニオン28が内歯7と噛合し、外輪5が旋回フレーム2
を伴って内輪4の周囲を回転することにより、上部旋回
体が下部走行体に対して旋回する構成となっている。
【0026】8は丸胴1の上側に設けられたグリースバ
スで、該グリースバス8は内部にグリースを収容し、内
輪4に設けられた内歯7とピニオン28との噛合部をグ
リースによって潤滑する状態に保持するものである。
【0027】9は旋回フレーム2を旋回させるため丸胴
1と旋回フレーム2との間に設けられた旋回装置で、該
旋回装置9は、外部から圧油が給排されることにより回
転軸10Aを回転駆動する回転源としての旋回モータ1
0と、後述の減速装置11とから大略構成されている。
【0028】11は旋回装置9に搭載された減速装置
で、該減速装置11は、後述のハウジング12、減速歯
車機構17,22、出力軸27、上側軸受29、下側軸
受30、オイルシール33等によって構成されている。
そして、減速装置11は、旋回モータ10の回転軸10
Aの回転を減速して出力軸27に出力する構成となって
いる。
【0029】12は減速装置11の外殻をなす筒状のハ
ウジングで、該ハウジング12は、下端側が旋回フレー
ム2の上面側に固着された下側ハウジング13と、該下
側ハウジング13の上端側に固着された上側ハウジング
14とからなっている。
【0030】ここで、下側ハウジング13の内周側に
は、上側軸受29を支持する上側の軸受支持部13Aと
下側軸受30を支持する下側の軸受支持部13Bとが、
上,下方向に離間して形成されている。一方、上側ハウ
ジング14の上端側には旋回モータ10が固着され、該
旋回モータ10の回転軸10Aは上側ハウジング14内
に伸長している。また、上側ハウジング14の内周側に
は、上,下方向に離間して2個のリングギア15,16
が全周に亘って設けられている。
【0031】17は旋回モータ10の下方に位置して上
側ハウジング14内に配設された1段目の減速歯車機構
で、該減速歯車機構17は、旋回モータ10の回転軸1
0Aにスプライン結合された太陽歯車18と、該太陽歯
車18と上側ハウジング14のリングギア15とに噛合
し、太陽歯車18の周囲を自転しつつ公転する複数の遊
星歯車19(1個のみ図示)と、該各遊星歯車19をピ
ン20を介して回転可能に支持するキャリア21とから
構成されている。
【0032】22は減速歯車機構17の下方に位置して
上側ハウジング14内に配設された2段目の減速歯車機
構で、該減速歯車機構22は、減速歯車機構17のキャ
リア21にスプライン結合する太陽歯車23と、該太陽
歯車23と上側ハウジング14のリングギア16とに噛
合し、該太陽歯車23の周囲を自転しつつ公転する複数
の遊星歯車24(1個のみ図示)と、該各遊星歯車24
をピン25を介して回転可能に支持するキャリア26と
から構成されている。
【0033】27はハウジング12内に回転可能に設け
られ、減速歯車機構17,22によって減速された回転
を出力する出力軸で、該出力軸27はハウジング12内
を上,下方向に延び、その上端側は減速歯車機構22の
キャリア26にスプライン結合されている。また、出力
軸27の下端側はハウジング12内から下向きに突出し
てピニオン28となり、該ピニオン28は、旋回輪3の
内輪4に設けられた内歯7と噛合している。
【0034】29は下側ハウジング13の軸受支持部1
3Aと出力軸27との間に設けられた上側軸受で、該上
側軸受29は、出力軸27に嵌合して設けられた内輪2
9Aと、下側ハウジング13の軸受支持部13Aに嵌合
して設けられた外輪29Bと、内輪29Aと外輪29B
との間に配設された複数の円筒ころ29Cとからなって
いる。
【0035】30は下側ハウジング13の軸受支持部1
3Bと出力軸27との間に設けられた下側軸受で、該下
側軸受30は、出力軸27に嵌合して設けられた内輪3
0Aと、下側ハウジング13の軸受支持部13Bに嵌合
して設けられた外輪30Bと、内輪30Aと外輪30B
との間に配設された複数の円筒ころ30Cとからなって
いる。そして、下側軸受30は、上側軸受29と共にハ
ウジング12内で出力軸27を回転可能に支持するもの
である。
【0036】31はハウジング12内に潤滑油を供給す
るための給油パイプで、該給油パイプ31を通じてハウ
ジング12内に供給された潤滑油Lは、オイルシール3
3によってハウジング12内に封止され、減速歯車機構
17,22、上側軸受29、下側軸受30等を潤滑する
構成となっている。32は下側ハウジング13の下端側
に設けられた排油パイプで、該排油パイプ32はコック
(図示せず)によって開閉され、ハウジング12内の潤
滑油Lを外部に排出するものである。
【0037】33はハウジング12内に潤滑油Lを封止
するため、下側軸受30の下側に位置して下側ハウジン
グ13と出力軸27との間に設けられたオイルシール
で、該オイルシール33は、後述のリテーナ34および
シールリング36からなる固定側シール手段と、スペー
サ38からなる回転側シール手段と、Oリング37とか
ら構成されている。
【0038】34は下側ハウジング13の下端側に設け
られたリテーナで、該リテーナ34は金属材料によって
環状に形成され、図2に示すように、ボルト35によっ
て下側ハウジング13の下面に固着されることにより、
その内周縁部によって下側軸受30の外輪30Bを抜止
めしている。
【0039】ここで、リテーナ34の下面側には、円筒
状の筒状突起部34Aが下向きに突出して設けられ、該
筒状突起部34Aの内周面は、Oリング37の挟持面と
なっている。
【0040】36はリテーナ34と共にオイルシール3
3の固定側シール手段を構成するシールリングで、該シ
ールリング36は、図2に示すように、金属材料により
ほぼL字状の断面形状をもって環状に形成され、リテー
ナ34の筒状突起部34Aとの間でOリング37を挟持
する挟持面36Aと、下面側に位置して水平方向に延び
る環状のシール面36Bとを有している。
【0041】37はリテーナ34の筒状突起部34A内
周側とシールリング36との間に設けられた弾性リング
としてのOリングで、該Oリング37は、例えばゴム等
の弾性材料により環状に形成されている。そして、Oリ
ング37は、リテーナ34の筒状突起部34Aとシール
リング36の挟持面36Aとの間に弾性変形状態で装着
されることにより、シールリング36のシール面36B
を適度な弾性力をもってスペーサ38の後述するシール
面38Cに押付けている。
【0042】38はピニオン28と下側軸受30の内輪
30Aとの間に位置して出力軸27の外周側に嵌合して
設けられたスペーサで、該スペーサ38は出力軸27と
共に回転し、オイルシール33の回転側シール手段を構
成するものである。ここで、スペーサ38は、ピニオン
28と下側軸受30の内輪30Aとの間に出力軸27に
対して回転不能に挟持され、下側軸受30を軸方向に位
置決めする円筒部38Aと、ピニオン28を上側から全
周に亘って覆うように、円筒部38Aの下端部外周側か
ら径方向外向きに突出した円板状のフランジ部38B
と、該フランジ部38Bの上面側に設けられた平坦なシ
ール面38Cとからなり、金属材料によって形成されて
いる。
【0043】そして、スペーサ38が出力軸27と共に
回転するときに、シールリング36のシール面36B
が、Oリング37によってスペーサ38のシール面38
Cに常時液密に摺接することにより、ハウジング12内
に潤滑油Lを封止しておくことができる構成となってい
る。
【0044】本実施の形態による減速装置11は上述の
如き構成を有するもので、旋回モータ10に外部から圧
油を給排して回転軸10Aを回転させると、この回転は
減速装置11を構成する減速歯車機構17,22により
2段階に減速され、出力軸27に高トルクの回転力が伝
達される。
【0045】そして、出力軸27のピニオン28は、旋
回輪3の内輪4に設けられた内歯7に噛合しつつ該内歯
7に沿って公転する。この場合、旋回輪3の内輪4が下
部走行体の丸胴1に固着され、外輪5が上部旋回体の旋
回フレーム2に固着されているから、ピニオン28の公
転力が出力軸27からを介して旋回フレーム2に伝達さ
れ、上部旋回体が下部走行体上で旋回する。
【0046】そして、上述の如き減速装置11の作動時
には、グリースバス8内のグリースによって旋回輪3の
内歯7とピニオン28との噛合部が潤滑され、オイルシ
ール33によってハウジング12内に封止された潤滑油
Lにより、ハウジング12内の減速歯車機構17,2
2、上側軸受29、下側軸受30等が潤滑される。
【0047】ここで、旋回輪3の内歯7とピニオン28
とが噛合するときのポンプ作用によって噴出したグリー
スは、図2中の矢印Aで示すように、スペーサ38のフ
ランジ部38B下面に衝突した後、内輪4の上面側から
スペーサ38のシール面38Cとシールリング36のシ
ール面36Bとの摺接部に達する。
【0048】この場合、スペーサ38とシールリング3
6とは、互いに金属材料からなる剛体として形成されて
いるので、噴出したグリースがスペーサ38のシール面
38Cとシールリング36のシール面36Bとの摺接部
に達したとしても、当該グリースの圧力によってスペー
サ38またはシールリング36が変形を生じるのを確実
に防止できる。このため、スペーサ38のシール面38
Cとシールリング36のシール面36Bとの摺接部を通
じて、グリースがハウジング12内に侵入したり、ハウ
ジング12内の潤滑油Lが外部に漏出するのを防止でき
る。また、リテーナ34とシールリング36との間は、
Oリング37によって封止されているので、グリースが
リテーナ34とシールリング36との間からハウジング
12内に侵入するのを防止できる。
【0049】これにより、劣化したグリースがハウジン
グ12内で潤滑油Lに混入して潤滑油Lが早期に劣化す
るのを防止することができ、減速歯車機構17,22、
上側軸受29、下側軸受30等を清浄な潤滑油Lによっ
て潤滑することができる。従って、減速歯車機構17,
22、上側軸受29、下側軸受30等を長期に亘って円
滑に作動させることができ、旋回装置9の寿命を延ばす
ことができる。
【0050】次に、図3は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、オイルシールの固定
側シール手段をリテーナによって構成し、回転側シール
手段をスペーサおよびシールリングによって構成したこ
とにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0051】図中、41はハウジング12内に潤滑油L
を封止するため、下側軸受30の下側に位置して下側ハ
ウジング13と出力軸27との間に設けられたオイルシ
ールで、該オイルシール41は、後述のリテーナ42か
らなる固定側シール手段と、後述のスペーサ43および
シールリング44からなる回転側シール手段と、Oリン
グ45とから構成されている。
【0052】42は下側ハウジング13の下端側に設け
られた本実施の形態によるリテーナで、該リテーナ42
は、オイルシール41の回転側シール手段を構成するも
のである。ここで、リテーナ42は、金属材料によって
環状に形成され、ボルト35によって下側ハウジング1
3の下面に固着されることにより、その内周縁部によっ
て下側軸受30の外輪30Bを抜止めしている。また、
リテーナ42の下面側は、水平方向に延びる平坦な環状
のシール面42Aとなっている。
【0053】43はピニオン28と下側軸受30の内輪
30Aとの間に位置して出力軸27の外周側に嵌合して
設けられたスペーサで、該スペーサ43は、ピニオン2
8と下側軸受30の内輪30Aとの間に出力軸27に対
して回転不能に挟持され、下側軸受30を軸方向に位置
決めする円筒部43Aと、ピニオン28を上側から全周
に亘って覆うように、円筒部43Aの下端部外周側から
径方向外側へと断面L字状をなして突出した椀状突起部
43Bとからなり、金属材料により一体形成されてい
る。
【0054】44はスペーサ43と共にオイルシール4
1の回転側シール手段を構成するシールリングで、該シ
ールリング44は、金属材料によりほぼL字状の断面形
状をもって環状に形成され、スペーサ43の椀状突起部
43Bとの間でOリング45を挟持する挟持面44A
と、リテーナ42のシール面42Aに液密に摺接する環
状のシール面44Bとを有している。
【0055】45はスペーサ43の椀状突起部43Bと
シールリング44との間に設けられた弾性リングとして
のOリングで、該Oリング45は、例えばゴム等の弾性
材料により環状に形成されている。そして、Oリング4
5は、スペーサ43の椀状突起部43Bとシールリング
44の挟持面44Aとの間に弾性変形状態で装着される
ことにより、シールリング44のシール面44Bを適度
な弾性力をもってリテーナ42のシール面42Aに押付
けている。
【0056】そして、スペーサ43が出力軸27と共に
回転するときに、シールリング44のシール面44B
が、Oリング45によってリテーナ42のシール面42
Aに常時液密に摺接することにより、ハウジング12内
に潤滑油Lを封止しておくことができる構成となってい
る。
【0057】本実施の形態は上述の如き構成を有するも
ので、旋回輪3の内歯7とピニオン28とが噛合すると
きのポンプ作用によって噴出したグリースは、図3中の
矢印Bで示すように、スペーサ43の椀状突起部43B
下面に衝突した後、該椀状突起部43Bの外周面に沿っ
て上方へと押出され、リテーナ42のシール面42Aと
シールリング44のシール面44Bとの摺接部に達す
る。
【0058】この場合、リテーナ42とシールリング4
4とは、互いに金属材料からなる剛体として形成されて
いるので、噴出したグリースがリテーナ42のシール面
42Aとシールリング44のシール面44Bとの摺接部
に達したとしても、当該グリースの圧力によってリテー
ナ42またはシールリング44が変形を生じるのを確実
に防止でき、リテーナ42のシール面42Aとシールリ
ング44のシール面44Bとの摺接部を通じて、グリー
スがハウジング12内に侵入したり、ハウジング12内
の潤滑油Lが外部に漏出するのを防止できる。また、リ
テーナ42とシールリング44との間にはOリング45
が設けられているので、グリースがリテーナ42とシー
ルリング44との間からハウジング12内に侵入するの
をOリング45によって防止できる。
【0059】これにより、ハウジング12内に侵入した
グリースによって潤滑油Lが早期に劣化するのを防止
し、該潤滑油Lによって潤滑される減速歯車機構17,
22、上側軸受29、下側軸受30等を長期に亘って円
滑に作動させることができ、旋回装置9の寿命を延ばす
ことができる。
【0060】次に、図4は本発明による第3の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、オイルシールの固定
側シール手段をリテーナおよび固定側シールリングによ
って構成し、回転側シール手段をスペーサおよび回転側
シールリングによって構成したことにある。なお、本実
施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成
要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0061】図中、51はハウジング12内に潤滑油L
を封止するため、下側軸受30の下側に位置して下側ハ
ウジング13と出力軸27との間に設けられたオイルシ
ールで、該オイルシール51は、リテーナ34および後
述の固定側シールリング52からなる固定側シール手段
と、Oリング53と、後述のスペーサ54および回転側
シールリング55からなる回転側シール手段と、Oリン
グ56とから構成されている。
【0062】52はリテーナ34と共にオイルシール5
1の固定側シール手段を構成する固定側シールリング
で、該固定側シールリング52は、金属材料によりほぼ
L字状の断面形状をもって環状に形成され、リテーナ3
4の筒状突起部34Aとの間でOリング53を挟持する
挟持面52Aと、下面側に位置して水平方向に延びる環
状のシール面52Bとを有している。
【0063】53はリテーナ34の筒状突起部34Aと
固定側シールリング52との間に設けられた弾性リング
としてのOリングで、該Oリング53は、例えばゴム等
の弾性材料により環状に形成され、リテーナ34の筒状
突起部34Aと固定側シールリング52の挟持面52A
との間に弾性変形状態で装着されることにより、固定側
シールリング52のシール面52Bを、適度な弾性力を
もって回転側シールリング55の後述するシール面55
Bに押付けている。
【0064】54はピニオン28と下側軸受30の内輪
30Aとの間に位置して出力軸27の外周側に嵌合して
設けられたスペーサで、該スペーサ54は、ピニオン2
8と下側軸受30の内輪30Aとの間に出力軸27に対
して回転不能に挟持され、下側軸受30を軸方向に位置
決めする円筒部54Aと、ピニオン28を上側から全周
に亘って覆うように、円筒部54Aの下端部外周側から
径方向外側へと断面L字状をなして突出した椀状突起部
54Bとからなり、金属材料により一体形成されてい
る。
【0065】55はスペーサ54と共にオイルシール5
1の回転側シール手段を構成する回転側シールリング
で、該回転側シールリング55は、金属材料によりほぼ
L字状の断面形状をもって環状に形成され、スペーサ5
4の椀状突起部54Bとの間でOリング56を挟持する
挟持面55Aと、固定側シールリング52のシール面5
2Bに液密に摺接する環状のシール面55Bとを有して
いる。
【0066】56はスペーサ54の椀状突起部54Bと
回転側シールリング55との間に設けられた弾性リング
としてのOリングで、該Oリング56は、例えばゴム等
の弾性材料により環状に形成され、スペーサ54の椀状
突起部54Bと回転側シールリング55の挟持面55A
との間に弾性変形状態で装着されることにより、回転側
シールリング55のシール面55Bを、適度な弾性力を
もって固定側シールリング52のシール面52Bに押付
けている。
【0067】そして、スペーサ54が出力軸27と共に
回転するときに、固定側シールリング52のシール面5
2Bと回転側シールリング55のシール面55Bとが、
Oリング53,56によって常時液密に摺接することに
より、ハウジング12内に潤滑油Lを封止しておくこと
ができる構成となっている。
【0068】本実施の形態は上述の如き構成を有するも
ので、旋回輪3の内歯7とピニオン28とが噛合すると
きのポンプ作用によって噴出したグリースは、図4中の
矢印Cで示すように、スペーサ54の椀状突起部54B
下面に衝突した後、該椀状突起部54Bの外周面に沿っ
て上方へと押出され、固定側シールリング52のシール
面52Bと回転側シールリング55のシール面55Bと
の摺接部に達する。
【0069】この場合、固定側シールリング52と回転
側シールリング55とは、互いに金属材料からなる剛体
として形成されているので、噴出したグリースが固定側
シールリング52のシール面52Bと回転側シールリン
グ55のシール面55Bとの摺接部に達したとしても、
当該グリースの圧力によって固定側シールリング52ま
たは回転側シールリング55が変形を生じるのを確実に
防止でき、グリースがハウジング12内に侵入するのを
防止できる。また、リテーナ34と固定側シールリング
52との間にはOリング53が設けられ、スペーサ54
と回転側シールリング55との間にはOリング56が設
けられているので、グリースがリテーナ34と固定側シ
ールリング52との間からハウジング12内に侵入する
のをOリング53によって防止でき、グリースがスペー
サ54と回転側シールリング55との間からハウジング
12内に侵入するのをOリング56によって防止でき
る。
【0070】かくして、本実施の形態においても、ハウ
ジング12内に侵入したグリースによって潤滑油Lが早
期に劣化するのを防止し、該潤滑油Lによって潤滑され
る減速歯車機構17,22、上側軸受29、下側軸受3
0等を長期に亘って円滑に作動させることができ、旋回
装置9の寿命を延ばすことができる。
【0071】なお、上述した第1の実施の形態では、リ
テーナ34の筒状突起部34Aとシールリング36の挟
持面36Aとの間に、シールリング36とは別体のOリ
ング37を装着した場合を例に挙げたが、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば図5に示す変形例のよう
に、弾性リング61とシールリング62とを溶着等の手
段によって一体成形する構成としてもよい。この場合に
は、部品点数の削減を図ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、減速機構等を潤滑する潤滑油をハウジング内に封
止するオイルシールを、環状の金属シール面を有する固
定側シール手段と、固定側シール手段の金属シール面に
液密に摺接する環状の金属シール面を有し出力軸と共に
回転する回転側シール手段と、固定側シール手段と回転
側シール手段のうち少なくともいずれか一方の金属シー
ル面を相手方の金属シール面に弾性的に押付ける弾性リ
ングとから構成したので、出力軸と共に回転する回転側
シール手段の金属シール面が固定側シール手段の金属シ
ール面に液密に摺接することにより、ハウジング内に潤
滑油を封止しておくことができる。
【0073】この場合、固定側シール手段と回転側シー
ル手段とは金属シール面を有しているため、出力軸のピ
ニオンと旋回輪の内歯との噛合部から噴出したグリース
が、固定側シール手段の金属シール面または回転側シー
ル手段の金属シール面を変形させてハウジング内に侵入
したり、ハウジング内の潤滑油が外部に漏出するのを防
止することができる。このため、ハウジング内の減速機
構、軸受等を清浄な潤滑油によって潤滑することによ
り、減速機構、軸受等を長期に亘って円滑に作動させる
ことことができ、減速装置の寿命を延ばすことができ
る。
【0074】また、請求項2の発明によれば、出力軸と
共に回転するスペーサのフランジ部に設けたシール面
が、リテーナの筒状突起部との間で弾性リングを挟持す
るシールリングのシール面に液密に摺接する構成とした
ので、ハウジング内に潤滑油を封止しておくことができ
る。この場合、スペーサとシールリングとは金属材料か
らなるため、出力軸のピニオンと旋回輪の内歯との噛合
部から噴出したグリースによって、スペーサのフランジ
部に設けたシール面またはシールリングのシール面が変
形するのを抑えることができ、グリースがハウジング内
に侵入したり、ハウジング内の潤滑油が外部に漏出する
のを防止し、減速装置の寿命を延ばすことができる。
【0075】また、請求項3の発明によれば、出力軸と
共に回転するスペーサの椀状突起部との間で弾性リング
を挟持するシールリングのシール面が、リテーナの下面
側に設けたシール面に液密に摺接する構成としたので、
ハウジング内に潤滑油を封止しておくことができる。こ
の場合、リテーナとシールリングとは金属材料からなる
ため、出力軸のピニオンと旋回輪の内歯との噛合部から
噴出したグリースによって、リテーナに設けたシール面
またはシールリングのシール面が変形するのを抑えるこ
とができ、減速装置の寿命を延ばすことができる。
【0076】また、請求項4の発明によれば、出力軸と
共に回転するスペーサの椀状突起部との間で弾性リング
を挟持する回転側シールリングのシール面が、リテーナ
の筒状突起部との間で弾性リングを挟持する固定側シー
ルリングのシール面に液密に摺接する構成としたので、
ハウジング内に潤滑油を封止しておくことができる。こ
の場合、固定側シールリングと回転側シールリングとは
金属材料からなるため、出力軸のピニオンと旋回輪の内
歯との噛合部から噴出したグリースによって、固定側シ
ールリングのシール面または回転側シールリングのシー
ル面が変形するのを抑えることができ、減速装置の寿命
を延ばすことができる。
【0077】さらに、請求項5の発明によれば、弾性リ
ングには、相手方のシール面に摺接する金属製のシール
リングを一体成形する構成としたので、部品点数の削減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による減速装置を備
えた旋回装置を示す縦断面図である。
【図2】図1中のピニオン、オイルシール等の要部を示
す拡大断面図である。
【図3】第2の実施の形態によるオイルシール等の要部
を示す拡大断面図である。
【図4】第3の実施の形態によるオイルシール等の要部
を示す拡大断面図である。
【図5】第1の実施の形態の変形例を示す図2と同様の
拡大断面図である。
【符号の説明】
12 ハウジング 17,22 減速歯車機構(減速機構) 27 出力軸 28 ピニオン 29 上側軸受 30 下側軸受 33,41,51 オイルシール 34,42 リテーナ 34A 筒状突起部 36,44 シールリング 36B,44B シール面 37,45,53,56 Oリング(弾性リング) 38,43,54 スペーサ 38B フランジ部 43B,54B 椀状突起部 52 固定側シールリング 52B シール面 55 回転側シールリング 55B シール面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井川 裕二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 栗原 猛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 澁川 壮史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 DA02 DA04 3F205 AA05 AA20 EA01 EA10 KA10 3J063 AA15 AB02 AB12 AC01 BA03 BA10 BA11 BB03 BB11 BB19 BB46 CA01 CB13 CD03 CD41 CD61 CD70 XC01 XD02 XD03 XD56 XD72 XD73 3J101 AA01 AA62 BA73 BA77 CA03 CA11 CA21 FA13 FA55 GA51

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下方向に配置され上端側に回転源が
    設けられた筒状のハウジングと、該ハウジング内に設け
    られ、前記回転源の回転を減速する減速機構と、前記ハ
    ウジング内を上,下方向に延びて下端側にピニオンが設
    けられ、該減速機構によって減速された回転を出力する
    出力軸と、前記ハウジング内で前記出力軸を回転可能に
    支持するため前記ハウジングと出力軸との間に設けられ
    た軸受と、前記減速機構を潤滑する潤滑油を前記ハウジ
    ング内に封止するため、該軸受の下側に位置して前記ハ
    ウジングと出力軸との間に設けられたオイルシールとか
    らなる減速装置において、 前記オイルシールは、前記出力軸の径方向外側に位置し
    て前記ハウジングの下端側に設けられ環状の金属シール
    面を有する固定側シール手段と、該固定側シール手段の
    金属シール面に液密に摺接する環状の金属シール面を有
    し前記出力軸と共に回転する回転側シール手段と、前記
    固定側シール手段と回転側シール手段のうち少なくとも
    いずれか一方の金属シール面を相手方の金属シール面に
    弾性的に押付ける弾性リングとから構成したことを特徴
    とする減速装置。
  2. 【請求項2】 前記固定側シール手段は、前記軸受の外
    輪を抜止めするため前記ハウジングの下端側に固定され
    前記弾性リングを径方向外側から支持する筒状突起部が
    設けられたリテーナと、該リテーナの筒状突起部との間
    で前記弾性リングを挟持し下面側が水平方向に延びる環
    状のシール面となった金属材料からなるシールリングと
    から構成し、 前記回転側シール手段は、前記軸受の内輪とピニオンと
    の間に位置して前記出力軸の外周側に設けられ、前記ピ
    ニオンの上側に位置して径方向外側に突出するフランジ
    部を有し該フランジ部の上面側が前記シールリングのシ
    ール面に摺接する環状のシール面となった金属材料から
    なるスペーサにより構成してなる請求項1に記載の減速
    装置。
  3. 【請求項3】 前記固定側シール手段は、前記軸受の外
    輪を抜止めするため前記ハウジングの下端側に固定され
    下面側が水平方向に延びる環状のシール面となった金属
    材料からなるリテーナにより構成し、 前記回転側シール手段は、前記軸受の内輪とピニオンと
    の間に位置して前記出力軸の外周側に設けられ、前記弾
    性リングを支持するため径方向外側へと断面L字状をな
    して突出する椀状突起部が設けられたスペーサと、該ス
    ペーサの椀状突起部との間で前記弾性リングを挟持し上
    面側が前記リテーナのシール面に摺接する環状のシール
    面となった金属材料からなるシールリングとから構成し
    てなる請求項1に記載の減速装置。
  4. 【請求項4】 前記固定側シール手段は、前記軸受の外
    輪を抜止めするため前記ハウジングの下端側に固定され
    前記弾性リングを径方向外側から支持する筒状突起部が
    設けられたリテーナと、該リテーナの筒状突起部との間
    で前記弾性リングを挟持し下面側が水平方向に延びる環
    状のシール面となった金属材料からなる固定側シールリ
    ングとから構成し、 前記回転側シール手段は、前記軸受の内輪とピニオンと
    の間に位置して前記出力軸に設けられ、前記弾性リング
    を支持するため径方向外側へと断面L字状をなして突出
    する椀状突起部が設けられたスペーサと、該スペーサの
    椀状突起部との間で前記弾性リングを挟持し上面側が前
    記固定側シールリングのシール面に摺接する環状のシー
    ル面となった金属材料からなる回転側シールリングとか
    ら構成してなる請求項1に記載の減速装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性リングには、相手方のシール面
    に摺接する金属製のシールリングを一体成形してなる請
    求項2、3または4に記載の減速装置。
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