JP2000096617A - 減速装置 - Google Patents

減速装置

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JP2000096617A
JP2000096617A JP10285999A JP28599998A JP2000096617A JP 2000096617 A JP2000096617 A JP 2000096617A JP 10285999 A JP10285999 A JP 10285999A JP 28599998 A JP28599998 A JP 28599998A JP 2000096617 A JP2000096617 A JP 2000096617A
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output shaft
reduction gear
sleeve
seal member
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Shinji Akino
真司 秋野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内で発生した金属摩耗粉を効率よ
く収集し、ハウジング内に潤滑油を封止するためのシー
ル部材が早期に摩耗、損傷するのを防止する。 【解決手段】 ハウジング31の下側ハウジング5に
は、減速歯車機構の出力軸11を回転可能に支持する下
側軸受9を設け、この下側ハウジング5には下側軸受9
を下側から支持するカバー32を設ける。また、出力軸
11には下側軸受9を出力軸11のピニオン11Aとの
間で支持するスリーブ33を挿嵌する。また、カバー3
2の内周側には、スリーブ33の外周面に摺接するオイ
ルシール23を装着し、このオイルシール23によって
減速機構等を潤滑する潤滑油をハウジング31内に封入
する。さらに、オイルシール23には、U字状をなす折
曲部23Bの底部にハウジング31内で発生した金属摩
耗粉を収集するための磁性リング34を一体に取付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル,油圧クレーン等の旋回装置に用いて好適な減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図6に従来技術による減速装
置を、油圧ショベルの旋回装置に用いた場合を例に挙げ
て説明する。
【0003】図中、1は油圧ショベルの下部走行体と上
部旋回体(いずれも図示せず)との間に設けられた旋回
装置を示し、該旋回装置1は、外部から圧油が給排され
ることにより回転軸2Aを回転駆動する回転源としての
旋回モータ2と、後述の減速装置3とから大略構成され
ている。
【0004】3は2段の減速段からなる減速装置で、該
減速装置3は、下部走行体と上部旋回体との間に上下方
向に配置された段付筒状のハウジング4と、後述の減速
歯車機構13,18および出力軸11等によって構成さ
れ、ハウジング4内には減速歯車機構13,18等を潤
滑するための潤滑油が封入されている。そして、この減
速装置3は、旋回モータ2の回転軸2Aの回転を減速し
て出力軸11に出力する構成となっている。
【0005】ここで、ハウジング4は、上部旋回体側に
固着された下側ハウジング5と、該下側ハウジング5の
上端に設けられ、内周側に全周に亘って内歯6Aが形成
された第1の上側ハウジング6と、該上側ハウジング6
の上端に設けられ、内周側に全周に亘って内歯7Aが形
成された第2の上側ハウジング7とによって大略構成さ
れ、該上側ハウジング7の上端には旋回モータ2が取付
けられている。
【0006】8は下側ハウジング5の下端側に設けられ
た環状のカバー8で、該カバー8には、その内周側から
径方向内側に突出する環状突起8Aが形成されている。
そして、このカバー8の環状突起8Aは後述する下側軸
受9の外輪9Bに当接することによって、該下側軸受9
を下側から支持し軸方向に位置決めしている。
【0007】9は下側ハウジング5の下端側に位置して
該下側ハウジング5と出力軸11との間に設けられた出
力軸支持用の下側軸受で、該下側軸受9は、図4に示す
如く出力軸11に嵌合して設けられた内輪9Aと、該内
輪9Aと径方向で対向して下側ハウジング5の内周に嵌
合して設けられた外輪9Bと、該内輪9Aと外輪9Bと
の間に設けられた複数の転動体9Cとによって構成され
ている。
【0008】また、10は下側ハウジング5の上端側に
位置して該下側ハウジング5と出力軸11との間に設け
られた出力軸支持用の上側軸受で、該上側軸受10につ
いても、下側軸受9とほぼ同様に構成されている。
【0009】11はハウジング4内に下側軸受9、上側
軸受10を介して回転可能に設けられた出力軸で、該出
力軸11は、ハウジング4内を上下方向に延び、その上
端側には後述のキャリア22が噛合して設けられてい
る。そして、出力軸11は、その下端側が下部走行体側
の旋回輪に噛合するピニオン11Aとなり、減速歯車機
構13,18によって減速された回転を出力するもので
ある。
【0010】12は下側軸受9と出力軸11との間に介
装され、出力軸11の一部を構成するスリーブで、該ス
リーブ12は、出力軸11に挿嵌され、その上側面は下
側軸受9の内輪9Aに当接し、下側面はピニオン11A
の上面に当接している。これによりスリーブ12は、カ
バー8と共に下側軸受9を下側から支持して軸方向に位
置決めする構成となっている。
【0011】また、スリーブ12の上側面には、ハウジ
ング4内に封入した潤滑油が溜めらる凹環状の油溜め1
2Aが形成され、該油溜め12Aの底部には、図5に示
すように周方向に離間して後述の磁性板26が収容され
る4個の円形穴12Bが設けられている。
【0012】13は上側ハウジング7内に設けられた1
段目の減速歯車機構で、該減速歯車機構13は、旋回モ
ータ2の回転軸2Aにスプライン結合された太陽歯車1
4と、該太陽歯車14と上側ハウジング7の内歯7Aと
に噛合し、該太陽歯車14の周囲を自転しつつ公転する
例えば3個の遊星歯車15(1個のみ図示)と、該遊星
歯車15の内周側に回転可能に設けられたピン16と、
内周側が後述の太陽歯車19に噛合した状態で該ピン1
6を回転可能に支持するキャリア17等とによって構成
されている。
【0013】18は上側ハウジング6内に設けられた2
段目の減速歯車機構で、該減速歯車機構18は、キャリ
ア17の自転を伝達する太陽歯車19と、該太陽歯車1
9と上側ハウジング6の内歯6Aとに噛合し、該太陽歯
車19の周囲を自転しつつ公転する例えば3個の遊星歯
車20(1個のみ図示)と、該各遊星歯車20の内周側
に回転可能に設けられたピン21と、内周側が出力軸1
1の上端側にスプライン結合した状態で該ピン21を回
転可能に支持するキャリア22とによって構成されてい
る。
【0014】23はカバー8とスリーブ12との間に設
けられたシール部材としての外周金属オイルシールで、
該オイルシール23は、断面U字状の環体として成形さ
れたゴム部材24と、該ゴム部材24の外周側にL字状
に一体成形または焼付された金属環25とによって構成
されている。
【0015】そして、前記オイルシール23は、その外
周側によって形成されカバー8の内周面に圧入等の手段
で固定的に取付けられる取付部23Aと、該取付部23
Aから径方向内側に折曲げられたU字状の折曲部23B
と、該折曲部23Bの先端から上方に折曲げられ、先端
部分がスリーブ12の外周に液密に摺接する上側のリッ
プ部23Cと、前記折曲部23Bの先端から下方に折曲
げられ、先端部分がスリーブ12の外周に液密に摺接す
る下側のリップ部23DとによってU字状リップシール
として構成されている。
【0016】そして、オイルシール23のリップ部23
C,23Dのうち、上側のリップ部23Cはハウジング
4内の潤滑油が外部に漏洩するのを防止するオイルシー
ルリップとして構成されると共に、下側のリップ部23
Dはハウジング4内に外部からの塵埃等が侵入するのを
防止するダストシールリップとして構成されている。
【0017】26,26,…はスリーブ12の油溜め1
2A内に周方向に沿って等間隔に設けられた4個の磁性
板で、該磁性板26は、スリーブ12の円形穴12Bに
締着され、ハウジング4内で発生した金属摩耗粉を収集
するものである。
【0018】従来技術による旋回装置1は上述の如き構
成を有するもので、旋回モータ2に外部から圧油を給排
して回転軸2Aを回転駆動すると、この回転は減速装置
3のハウジング4内で減速歯車機構13,18によって
2段階に減速され、出力軸11に高いトルクの回転力が
伝達される。
【0019】そして、出力軸11のピニオン11Aは下
部走行体側の旋回輪に噛合することによって、該旋回輪
に沿って自転しつつ公転し、このときの公転力がハウジ
ング4を介して上部旋回体に伝達されることにより、上
部旋回体全体が下部走行体上で旋回運動を行う。また、
上述の如き旋回装置1の動作時においては、オイルシー
ル23によってハウジング4内に封止された潤滑油によ
り、減速歯車機構13,18を構成する各歯車等の潤滑
を行う。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回装置1の運転時には、減速歯車機構1
3,18を構成する各歯車が互いに噛み合うことによっ
て、これらの歯車に形成した表面処理皮膜が金属摩耗粉
となってハウジング4内に封入した潤滑油中に拡散され
る。そして、このときに旋回装置1の運転を停止する
と、潤滑油中に拡散された金属摩耗粉は、その大部分が
スリーブ12側に沈殿して磁性板26により収集され
る。
【0021】しかし、この金属摩耗粉の一部は、図6中
に示す矢示の如く、下側軸受9の外輪9Bと転動体9C
との間を経由して、カバー8の環状突起8Aとスリーブ
12との間の微小隙間S1 に入り込み、スリーブ12と
オイルシール23のリップ部23Cとの摺接面間に例え
ば沈殿物Aとなって沈殿することがある。そして、この
状態で旋回モータ2を駆動すると、金属摩耗粉からなる
沈殿物Aにより、スリーブ12とリップ部23Cとの摺
接面を傷つけたり、オイルシール23の摩耗を早め、潤
滑油の漏れを引き起こすという問題がある。
【0022】また、旋回装置1の運転時には、潤滑油中
に拡散した金属摩耗粉の一部がスリーブ12とオイルシ
ール23のリップ部23Cとの摺接面間に直接入り込む
ことがあり、この場合についても上述した場合と同様の
問題が生じる。
【0023】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、ハウジング内で発生した金属摩耗粉
を効率よく収集して、シール部材の摩耗、損傷を防止で
き、ハウジング内からの潤滑油の漏れを抑えることがで
き、装置の性能、信頼性等を高めることができるように
した減速装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による減速装置は、上下方向に配置され
上端側に回転源が設けられた筒状のハウジングと、該ハ
ウジング内に設けられ、前記回転源の回転を減速する減
速機構と、前記ハウジング内を上下方向に延びて下端側
にピニオンが設けられ、該減速機構によって減速された
回転を出力する出力軸と、前記減速機構を潤滑する潤滑
油を前記ハウジング内に封止するために前記ハウジング
の内周側に固定して設けられ、リップ部が該出力軸に摺
接するシール部材とからなる。
【0025】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、シール部材にはハウジング内で発生した金属摩
耗粉を収集するための金属粉収集手段を設ける構成とし
たことにある。
【0026】このように構成したことにより、例えば減
速機構側で発生した金属摩耗粉がハウジング内の潤滑油
中に拡散したとたときには、この金属摩耗粉をシール部
材側に設けた金属粉収集手段によって収集することがで
きるから、金属摩耗粉がシール部材のリップ部と出力軸
との摺接面間に侵入するのを防止することができる。
【0027】また、請求項2の発明では、シール部材
は、ハウジングの内周側に固定的に設けられる取付部
と、該取付部より径方向内側に向けて形成されたU字状
の折曲部と、該折曲部より径方向内側に形成され前記出
力軸の外周に摺接するリップ部とからなるU字状リップ
シールとして構成し、金属粉収集手段は前記折曲部の底
部に配置する構成としている。
【0028】このように構成したことにより、金属粉収
集手段をU字状リップシールに設けたU字状をなす折曲
部の底部に嵌合させて取付けることができる。
【0029】さらに、請求項3の発明では、出力軸の外
周側には径方向の外側に突出し少なくともシール部材の
リップ部を上側から覆う環状突起を設けてなる。
【0030】このように構成したことにより、出力軸の
外周側に設けた環状突起によって金属摩耗粉がシール部
材のリップ部側に侵入するのをさらに防止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図2に基づいて説明する。なお、本実施の形態で
は、上述した従来技術と同一の構成要素には同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0032】図において、31は本実施の形態に係るハ
ウジングで、該ハウジング31は、前述した従来技術に
よるハウジング4とほぼ同様に構成され、下側ハウジン
グ5および後述のカバー32等を有している。
【0033】32は前述した従来技術によるカバー8に
替えて下側ハウジング5に設けられた本実施の形態で用
いるカバーで、該カバー32は、従来技術によるカバー
8とほぼ同様に構成され、その内周側にはオイルシール
23が設けられている。
【0034】ここで、カバー32の内周側には径方向内
側に突出する環状突起32Aが設けられ、該環状突起3
2Aは、その突出寸法が従来技術による環状突起8Aの
突出寸法よりも短尺に形成されている。
【0035】33は出力軸11のピニオン11Aと下側
軸受9との間に設けられた本実施の形態で用いるスリー
ブで、該スリーブ33は、前述した従来技術によるスリ
ーブ12とほぼ同様に形成され、その上面側には、ハウ
ジング4内に封入した潤滑油が溜められる凹環状の油溜
め33Aが設けられている。また、該油溜め33Aには
磁性板24が収容される4個の円形穴33B(1個のみ
図示)が設けられている。
【0036】ここで、スリーブ33には、その外周側上
端から径方向外側に向けて突出する環状突起33Cが形
成され、該環状突起33Cは、オイルシール23のリッ
プ部23Cを上側から覆う状態で配置されている。そし
て、この環状突起33Cは、図2に示すように下側軸受
9の外輪9B下端面との間に微小隙間S2 を形成し、カ
バー32の環状突起32Aとの間には微小隙間S3 を形
成している。
【0037】34はオイルシール23に一体に設けられ
た金属粉収集手段としての磁性リングで、該磁性リング
34は、横断面が略三角形状ないし台形状をなした環状
のゴムマグネットとして形成され、オイルシール23の
折曲部23B底部内に嵌合した状態で溶着されている。
そして、この磁性リング34は、後述するようにハウジ
ング31内で発生した金属摩耗粉を収集し、この金属摩
耗粉がスリーブ33とリップ部23C,23Dとの摺接
面間に侵入するのを防止するものである。
【0038】本実施の形態は上述の如き構成を有するも
ので、その基本的作動については従来技術によるものと
格別差異はない。
【0039】然るに、本実施の形態によれば、ハウジン
グ31のカバー32とスリーブ33との間には、ハウジ
ング31内に潤滑油を封入するためのオイルシール23
を設け、このオイルシール23の折曲部23Bには磁性
リング34を一体に取付ける構成としている。
【0040】これにより、減速機構側で発生した金属摩
耗粉が図2中に示す矢示Bの如く、下側軸受9とスリー
ブ33との間の微小隙間S2 、カバー32とスリーブ3
3との間の微小隙間S3 を経由してオイルシール23側
に拡散したとしても、この金属摩耗粉を磁性リング34
により矢示Cの如く導いて収集することができ、金属摩
耗粉がオイルシール23のリップ部23C,23Dとス
リーブ33の摺接面間に侵入するのを阻止することがで
きる。
【0041】従って、本実施の形態によれば、オイルシ
ール23のリップ部23C,23Dとスリーブ33との
摺接面が金属摩耗粉によって摩耗、損傷する虞れがなく
なり、オイルシール23の寿命を延ばして耐久性を高め
ることができる。そして、オイルシール23によりカバ
ー32とスリーブ33との間を長期に亘って良好にシー
ルし続けることができ、ハウジング31からの潤滑油の
漏れをなくして、装置の性能、信頼性等を高めることが
でる。
【0042】また、磁性リング34をオイルシール23
の折曲部23B内に嵌合して設ける構成としたから、磁
性リング34を折曲部23B内に位置決めした状態で取
付けることができ、磁性リング34の取付時の作業性等
を高めることができる。
【0043】また、スリーブ33の外周側にはオイルシ
ール23のリップ部23Cを上側から覆う状態で環状突
起33Cを形成したから、金属摩耗粉が下側軸受9の外
輪9Bと転動体9Cとの間からオイルシール23側へと
侵入するときには、この金属摩耗粉を、下側軸受9と環
状突起33Cとの間の微小隙間S2 およびカバー32と
環状突起33Cとの間の微小隙間S3 をそれぞれ経由さ
せることができる。これによって、金属摩耗粉が下側軸
受9からオイルシール23側に直接侵入するのを環状突
起33Cによって遮蔽することができ、リップ部23
C,23D側への金属摩耗粉の侵入を一層防止でき、オ
イルシール23の寿命等をさらに延ばすことができる。
【0044】さらに、オイルシール23を定期的に交換
することにより、減速装置内で発生した金属摩耗粉を容
易に取り除くことができ、このような金属摩耗粉の除去
作業時における作業性等を高めることができる。
【0045】さらに、磁性リング34は、出力軸11に
対して非回転側となるオイルシール23側に設ける構成
としたから、磁性リング34に一度吸着された金属摩耗
粉が出力軸11による遠心力等によって再度磁性リング
34から離脱する虞れがなくなり、これによってもリッ
プ部23C側への金属摩耗粉の侵入を防止することがで
きる。
【0046】なお、実施の形態では、シール部材をハウ
ジングに対して下側軸受よりも下側の位置に配置する構
成として述べたが、これに替えて、例えばシール部材
を、上側軸受と下側軸受との間の位置でハウジングと出
力軸との間に配置する構成としてもよい。
【0047】また、実施の形態では、減速装置を油圧シ
ョベルの旋回装置に用いた場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、油圧クレーン等の他の建設
機械の旋回装置に適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、減速機構の出力軸とハウジングとの間には、潤滑
油をハウジング内に封止するためのシール部材を設け、
該シール部材側にはハウジング内で発生した金属摩耗粉
を収集するための金属粉収集手段を設ける構成としたか
ら、例えば減速機構側で発生した金属摩耗粉がシール部
材側に侵入したとしても、この金属摩耗粉を金属粉収集
手段によって容易に収集することができる。
【0049】これによって、金属摩耗粉がシール部材の
リップ部と出力軸との摺接面間に侵入するのを防止で
き、該摺接面が金属摩耗粉によって摩耗、損傷する虞れ
をなくし、シール部材の寿命、耐久性等を高めることが
できる。そして、シール部材によりハウジングと出力軸
との間を長期に亘って良好にシールし続けることがで
き、ハウジングからの潤滑油の漏れをなくして、装置の
性能、信頼性等を高めることがでる。
【0050】また、請求項2の発明では、シール部材を
U字状リップシールとして構成し、金属粉収集手段をシ
ール部材に設けたU字状をなす折曲部の底部に取付ける
構成としたから、金属粉収集手段をシール部材の折曲部
に位置決めした状態で取付けることができ、該金属粉収
集手段をシール部材に取付けるときの作業性等を高める
ことができる。
【0051】また、請求項3の発明では、出力軸の外周
側にシール部材のリップ部を上側から覆う環状突起を設
ける構成としたから、金属摩耗粉がリップ部側に侵入す
るのを環状突起によってさらに防止することができ、シ
ール部材の寿命等をより一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による旋回装置のカバー、
スリーブおよびオイルシール等を示す要部拡大断面図で
ある。
【図2】図1中のオイルシールおよび磁性リング等を拡
大して示す要部拡大断面図である。
【図3】従来技術による旋回装置を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3中のカバー、スリーブおよびオイルシール
等を示す部分拡大断面図である。
【図5】図3中のスリーブおよび磁性板等を示す矢示V
−V方向からみた拡大断面図である。
【図6】図5中のオイルシール等を拡大して示す要部拡
大断面図である。
【符号の説明】
2 旋回モータ(回転源) 2A 回転軸 3 減速装置 9 下側軸受 11 出力軸 11A ピニオン 13,18 減速歯車機構 23 オイルシール(シール部材) 23A 取付部 23B 折曲部 23C,23D リップ部 31 ハウジング 33 スリーブ 33C 環状突起 34 磁性リング(金属粉収集手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に配置され上端側に回転源が設
    けられた筒状のハウジングと、該ハウジング内に設けら
    れ、前記回転源の回転を減速する減速機構と、前記ハウ
    ジング内を上下方向に延びて下端側にピニオンが設けら
    れ、該減速機構によって減速された回転を出力する出力
    軸と、前記減速機構を潤滑する潤滑油を前記ハウジング
    内に封止するために前記ハウジングの内周側に固定して
    設けられ、リップ部が該出力軸に摺接するシール部材と
    からなる減速装置において、 前記シール部材には前記ハウジング内で発生した金属摩
    耗粉を収集するための金属粉収集手段を設ける構成とし
    たことを特徴とする減速装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、ハウジングの内周側
    に固定的に設けられる取付部と、該取付部より径方向内
    側に向けて形成されたU字状の折曲部と、該折曲部より
    径方向内側に形成され前記出力軸の外周に摺接するリッ
    プ部とからなるU字状リップシールとして構成し、前記
    金属粉収集手段は前記折曲部の底部に配置する構成とし
    てなる請求項1に記載の減速装置。
  3. 【請求項3】 前記出力軸の外周側には径方向の外側に
    突出し少なくとも前記シール部材のリップ部を上側から
    覆う環状突起を設けてなる請求項1または2に記載の減
    速装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014064906A1 (ja) * 2012-10-24 2014-05-01 ナブテスコ株式会社 偏心揺動型歯車装置

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