JPH0754696Y2 - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JPH0754696Y2
JPH0754696Y2 JP1989067412U JP6741289U JPH0754696Y2 JP H0754696 Y2 JPH0754696 Y2 JP H0754696Y2 JP 1989067412 U JP1989067412 U JP 1989067412U JP 6741289 U JP6741289 U JP 6741289U JP H0754696 Y2 JPH0754696 Y2 JP H0754696Y2
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JP
Japan
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seal
foreign matter
diameter side
ring
lubricating oil
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JP1989067412U
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JPH036167U (ja
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知之 高橋
徹 高田
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シール装置、詳しくは建設機械の如き土砂、
泥水中を走行する車両の軸回転部における相対回転部材
間に介装されるフローテングシールに関する。
(従来の技術) 建設機械、殊に装軌車両のブルドーザ、油圧式掘削機等
は走行体の転輪、駆動スプロケットの軸支部には特に土
砂、泥水が侵入して摩耗を促進することから、かかる箇
所にはフローテングシールが装着されているのが通常で
ある。
上記フローテングシールは第3図に示すように高硬度金
属材からなる一対のシールリングa1,a2が一方は固定部
材b1側に、他方は回転部材b2側に夫々取着されたうえ、
相対回転により、その当接面がシール面cがO-リングd
1,d2でバックアップされて互いに押圧摺動しながらシー
ルするようになっており、一方では外部からの土砂、泥
水eの侵入を防止し、他方シール面への潤滑油fの流出
を防止する機能を持たせたシールであって、特に外部か
らの異物の侵入を防止するため外周面が完全に当接し隙
間が生じないようシール面は僅かに内開きのテーパ状に
仕上げられており、しかもこの内開きテーパ状によって
潤滑油がシール面に入り易くなっている。
(考案が解決しようとする課題) フローテングシール装置は上記のように主として土砂、
泥水の回転軸部への侵入防止を主眼としている反面シー
ル面の内開きテーパ形状のために潤滑油が入り易いこと
は同時に潤滑油の中に混入している異物が、このシール
面に侵入して磨耗を促進し、油洩れ、泥水の侵入に進行
してシール機能を失うことになる。
特に走行体の履帯を駆動するスプロケットは動力伝達の
終減速装置の最終出力軸に連結されており、このスプロ
ケットを連結する最終出力軸とこの最終出力軸を回転自
在に支承する終減装置のハウジング間に装着されるフロ
ーテングシール装置は、特に潤滑系統が終減速装置と同
一になっていることから、この終減速装置のギヤー、ケ
ース、軸受等は機械加工時の切粉、及び組立時に侵入す
る異物が潤滑油に混入し、更に運転中の摩耗金属粉が混
入することから、フローテングシール装置のシール面に
潤滑油と共に、これら異物が侵入してシール面を内部か
ら摩耗を促進する度合いが特に多い。
本考案は、かかる潤滑油に混入した異物がシール面に侵
入するのを防止するようにしたシール装置を提供しよう
とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) 本考案は上記目的を達成するために、固定部材12にOリ
ング15aを介して固定側シールリング14aを、また、回転
部材5にOリング15bを介して回転側シールリング14bを
それぞれ取着し、これら両Oリング15a,15bの弾性力に
より両シールリング14a,14bを相互に押圧摺動させてシ
ール面16を形成し、このシール面16の内径側にある潤滑
油の外径側への漏れ、および外径側にある土砂等の内径
側への進入を防止するフローティングシールにおいて、
前記固定部材12のシール面16に近接した位置に、両シー
ルリング14a,14bと同心円状で、かつ、内径側を各シー
ルリング14a,14bの内周面に開口し、外径側をシールリ
ング14a,14bの外径より外方に延在する、潤滑油中の異
物を捕捉するために例えば断面袋状溝に形成された異物
捕捉溝17を設けたので、 シール面16の内径側にある潤滑油は、回転部材5および
回転側シールリング14bの回転により連れ回り、その遠
心力によって潤滑油中に混入する金属粉等の比重の大き
い異物から順に、シール面16と同心円状に形成された異
物捕捉溝17に捕捉された後、重力により異物捕捉溝17の
下方に沈殿する。従って、潤滑油から金属粉等の固い異
物が除去されるため、シール面16の摩耗促進を確実に防
止する。
また、前記異物捕捉溝17に捕捉され、この異物捕捉溝17
の下方に沈殿した潤滑油中の金属粉等の固い異物は、再
運転に際しても異物捕捉溝17から再び外部に拡散される
ことがないので、シール面16には常に異物の除去された
潤滑油が供給され、シール面16の耐久性を大幅に向上さ
せるようにしたシール装置を提供するものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面により詳述する。第
1図はブルドーザの終減速装置を示し、図示しない車体
エンジンからの動力伝達系統により駆動される終減速装
置は車体後部両側に位置し、スプロケットの駆動により
左右の履帯を回動して走行するようになっており、図面
は片側の当装置を示してあり、終減速ケース1内には複
数の遊星ギヤからなる減速機構が組込まれて、その最終
出力軸2の回転を、該軸に挿嵌されたキャリア3、該キ
ャリアにスプライン連結されたハブ4、インナボデー
5、アウタボデー6を介してスプロケット7を回転さ
せ、このスプロケットの回転により履帯8を駆動して走
行するようになっている。なお、9はスプロケット緩衝
ラバー、10は同じくスラスト受ラバーである。
そして、フローテングシール組立体11は終減速ケース1
に担持されたカバー12と、該カバーに軸受13を介して回
転自在に支承されたインナボデー5との間に装着されて
あって、前両部材12、5間からの土砂、泥水の侵入を防
止するようになっている。
かかるフローテングシール組立体11の装着部分を拡大し
て示した第2図により説明すると、一方の固定側シール
リング14aは固定されたカバー12にO-リング15aを介して
取着してあり、他方の回転側シールリング14bはインナ
ボデー5の内方側壁面部に同じくO-リング15bを介して
取着されてあって、これら両シールリング14a,14bは、
前記の夫々のO-リング15a,15bにバックアップされて相
互に押圧しインナボデー5の回転により固定側のカバー
12と相対回転することにより摺動して、その摺動面がシ
ール面16となる。
そして、上記フローテングシール組立体11の固定側シー
ルリング14aが取着されたカバー12には、該シールリン
グと近接して異物捕捉溝17が設けられてある。
この溝17は前記両シールリング14a、14bと円心円状のリ
ング溝から成り、内径側は前記両シールリングの内周部
に面した開口部18を備え、また外径側は前記両シールリ
ングの外径より大きく外方に延材した異物捕捉部19を備
えた断面袋状に形成されたものとなっている。なお20は
捕捉異物を終減速装置の分解整備時に除去するドレンプ
ラグである。
次いで上記異物捕捉溝17による異物捕捉の作用を述べる
と、終減速装置の潤滑油に混入した金属粉等の異物はブ
ルドーザの走行運転によりインナボデー5は回転し、そ
れによって潤滑油と共にフローテングシール組立体11に
循環されて来る潤滑油中の比重の高い異物は、静止状態
にある異物捕捉溝11の開口部18から入り、捕捉部19に沈
殿する。特に運転休止と共に潤滑油の流動は止まり、下
方部分の捕捉部19はフローテングシール組立体11より下
方位置にあるため自然に比重の高い異物は、この捕捉部
19に集まり沈殿し、しかも再運転に際しても静止状態に
ある捕捉部から再び拡散することはないのでシール面16
には異物が除去された潤滑油が常時供給されることにな
る。
(考案の効果) 本考案は以上の如く異物捕捉溝によりフローテングシー
ル部の潤滑油に混入した異物を除去するようにしたの
で、建設機械のフローティングシールのように、シール
面の外部からは土砂、泥水が侵入し易く、また、シール
面の内部では複雑な機構で、苛酷な運転を強いられるた
め、シール面の内外から潤滑油中に異物が混入し易い部
分においても、潤滑油中の異物を確実に異物捕捉溝に捕
捉してシール面の耐久性を大幅に向上させる。
異物捕捉溝に一旦捕捉された異物は、再起動しても再び
潤滑油に拡散することがないので、シール面の耐久性を
確実に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のP部拡大断面図、第3図はフローテングシールの概
略説明図である。 1……終減速ケース、2……最終出力軸、3……キャリ
ア、4……ハブ、5……インナボデー、6……アウタボ
デー、7……スプロケット、8……履帯、11……フロー
テングシール組立体、12……カバー、14a……固定側シ
ールリング、14b……回転側シールリング、16……シー
ル面、17……異物捕捉溝、18……開口部、19……異物捕
捉部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材12にOリング15aを介して固定側
    シールリング14aを、 また、回転部材5にOリング15bを介して回転側シール
    リング14bをそれぞれ取着し、 これら両Oリング15a,15bの弾性力により両シールリン
    グ14a,14bを相互に押圧摺動させてシール面16を形成
    し、このシール面16の内径側にある潤滑油の外径側への
    漏れ、および外径側にある土砂等の内径側への進入を防
    止するフローティングシールにおいて、 前記固定部材12のシール面16に近接した位置に、両シー
    ルリング14a,14bと同心円状で、かつ、内径側を各シー
    ルリング14a,14bの内周面に開口し、外径側をシールリ
    ング14a,14bの外径より外方に延在する、潤滑油中の異
    物を捕捉するための異物捕捉溝17を設けることを特徴と
    するシール装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシール装置において、前記
    異物捕捉溝17は断面袋状溝に形成したことを特徴とする
    シール装置。
JP1989067412U 1989-06-09 1989-06-09 シール装置 Expired - Lifetime JPH0754696Y2 (ja)

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JP1989067412U JPH0754696Y2 (ja) 1989-06-09 1989-06-09 シール装置

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JP1989067412U JPH0754696Y2 (ja) 1989-06-09 1989-06-09 シール装置

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JPH036167U JPH036167U (ja) 1991-01-22
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JP2002178963A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Komatsu Ltd 装軌式作業機械の走行駆動装置

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JPS6043772U (ja) * 1983-09-02 1985-03-27 日立建機株式会社 回転シ−ル部の泥浸入防止装置

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JPH036167U (ja) 1991-01-22

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