JPH10281263A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

Info

Publication number
JPH10281263A
JPH10281263A JP9106672A JP10667297A JPH10281263A JP H10281263 A JPH10281263 A JP H10281263A JP 9106672 A JP9106672 A JP 9106672A JP 10667297 A JP10667297 A JP 10667297A JP H10281263 A JPH10281263 A JP H10281263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
lubricating oil
vent hole
air vent
planetary gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9106672A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Sugiyama
幸彦 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP9106672A priority Critical patent/JPH10281263A/ja
Publication of JPH10281263A publication Critical patent/JPH10281263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内に潤滑油を充填する作業を短時
間で効率良く行うことができるようにする。 【解決手段】 上側軸受15の下端側近傍に位置してハ
ウジング42の側面に空気抜き穴45を設けることによ
り、減速歯車機構収容部13内に供給された潤滑油が、
上側軸受15の内輪15Aと外輪15Bとの間の隙間を
通じて油溜室44内に流込むときに、油溜室44内の空
気を空気抜き穴45を通じてハウジング42の外部に排
出する構成とする。これにより、減速歯車機構収容部1
3内に供給された潤滑油を迅速に油溜室44内に導入す
ることができ、ハウジング42内への潤滑油の充填作業
を短時間で効率良く行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の旋回装置等に好適に用いられる遊
星歯車減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機
械にあっては、上部旋回体を下部走行体上で旋回させる
ために旋回装置が設けられ、該旋回装置には旋回モータ
等からなる回転源の回転を減速してトルクを増大させる
ために遊星歯車減速装置が搭載されている。
【0003】そこで、この種の従来技術による遊星歯車
減速装置を、図3に示す油圧ショベルの旋回装置に適用
した場合を例に挙げて説明する。
【0004】図中、1は油圧ショベルの下部走行体と上
部旋回体(いずれも図示せず)との間に配設された旋回
装置を示し、該旋回装置1は、外部から圧油が給排され
ることにより出力軸2Aを回転駆動する回転源としての
油圧モータ2と、該油圧モータ2の出力軸2Aの回転を
減速して旋回輪3に伝達する遊星歯車減速装置4とから
大略構成されている。
【0005】ここで、旋回輪3は下部走行体の丸胴(図
示せず)と上部旋回体の旋回フレーム5との間に設けら
れ、丸胴に固着された内輪6と、旋回フレーム5に固着
された外輪7と、内輪6と外輪7との間に配設された複
数のローラ8,8,…とからなっている。そして、外輪
7が旋回フレーム5と共に内輪6の周囲を回転すること
により、上部旋回体が下部走行体に対して旋回するよう
になっている。
【0006】9は遊星歯車減速装置4の外殻をなすハウ
ジングを示し、該ハウジング9は、旋回フレーム5上に
上下方向に配置されている。そして、該ハウジング9
は、油圧モータ2が固着されたカバー10と、該カバー
10によって上端側が施蓋された筒状の上側ハウジング
11と、該上側ハウジング11の下端側に設けられた下
側ハウジング12とから構成されている。
【0007】ここで、上側ハウジング11の内周面には
上下に離間して内歯11A,11Bが全周に亘って形成
され、上側ハウジング11の内周側は後述の減速歯車機
構21,25を収容する減速歯車機構収容部13となっ
ている。また、下側ハウジング12は、その中間部内周
側に後述の上側軸受15が取付けられる上ボス部12A
が設けられ、下端部内周側には後述の下側軸受16が取
付けられる下ボス部12Bが設けられている。そして、
下側ハウジング12の内周側には、上側軸受15と後述
のシール部材20との間に油溜室14が形成されてい
る。
【0008】15は後述の出力軸17と下側ハウジング
12の上ボス部12Aとの間に設けられた上側軸受を示
し、該上側軸受15は、出力軸17が嵌合した内輪15
Aと、上ボス部12Aの内周側に固着された外輪15B
と、内輪15Aと外輪15Bとの間に設けられた多数の
転動子としてのローラ15Cとからなり、出力軸17の
上端側を回転可能に支持するものである。
【0009】16は出力軸17と下側ハウジング12の
下ボス部12Bとの間に設けられた下側軸受で、該下側
軸受16は、出力軸17が嵌合した内輪16Aと、下ボ
ス部12Bの内周側に固着された外輪16Bと、内輪1
6Aと外輪16Bとの間に設けられた多数の転動子とし
てのローラ16Cとからなり、出力軸17の下端側を回
転可能に支持している。
【0010】17はハウジング9内に上下方向に伸長し
て設けられた出力軸を示し、該出力軸17は、上側軸受
15、下側軸受16によりハウジング9に対して回転可
能に支持されている。ここで、出力軸17の上端側に
は、後述する減速歯車機構25のキャリア28とスプラ
イン結合する歯部17Aが形成されている。また、旋回
フレーム5の下側に突出した出力軸17の下端側には、
ピニオン18がスプライン結合され、該ピニオン18は
旋回輪3の内輪6に形成された内歯6Aと噛合してい
る。
【0011】19は下側ハウジング12の下面に固着さ
れた環状のリテーナで、該リテーナ19は、下ボス部1
2Bとの間で下側軸受16の外輪16Bを抜止め状態に
保持している。
【0012】20はリテーナ19の内周側に配設された
環状のシール部材で、該シール部材20は、上側軸受1
5、下側軸受16、減速歯車機構21,25等を潤滑す
る潤滑油をハウジング9内に封止するものである。
【0013】21はハウジング9の減速歯車機構収容部
13内に配設された1段目の減速歯車機構を示し、該減
速歯車機構21は、油圧モータ2の出力軸2Aにスプラ
イン結合された太陽歯車22と、該太陽歯車22と上側
ハウジング11の内歯11Aとに噛合し、太陽歯車22
の周囲を自転しつつ公転する複数の遊星歯車23(1個
のみ図示)と、該各遊星歯車23をピン等を介して回転
可能に支持するキャリア24とから大略構成されてい
る。
【0014】25は減速歯車機構21よりも下側に位置
して減速歯車機構収容部13内に配設された2段目の減
速歯車機構を示し、該減速歯車機構25は、減速歯車機
構21のキャリア24に設けられた内歯にスプライン結
合する太陽歯車26と、該太陽歯車26と上側ハウジン
グ11の内歯11Bとに噛合し、太陽歯車26の周囲を
自転しつつ公転する複数の遊星歯車27(1個のみ図
示)と、該各遊星歯車27をピン等を介して回転可能に
支持するキャリア28とから大略構成されている。
【0015】そして、キャリア28に形成された内歯は
出力軸17の歯部17Aにスプライン結合し、各遊星歯
車27の公転を出力軸17に伝達するようになってい
る。これにより、油圧モータ2の出力軸2Aの回転は、
減速歯車機構21,25によって2段階に減速され、出
力軸17を大きなトルクをもって回転させる。
【0016】29はハウジング9を構成するカバー10
の上面に穿設された給油穴を示し、該給油穴29を通じ
てハウジング9内に供給された潤滑油は、シール部材2
0によってハウジング9内に保持され、上側軸受15、
下側軸受16、各減速歯車機構21,25等に対する潤
滑を行う。
【0017】30は給油穴29から離間してカバー10
の上面に穿設された空気抜き穴で、該空気抜き穴30
は、給油穴29を通じてハウジング9内に潤滑油を供給
するときに、ハウジング9内の空気を外部に排出するも
のである。
【0018】31は下側ハウジング12の下端側側面に
形成されたドレン穴を示し、該ドレン穴31は、油溜室
14をハウジング9の外部に連通させるものである。そ
して、ドレン穴31にはコック32が取付けられ、該コ
ック32は、常時はドレン穴31を閉塞して油溜室14
と外部との間を遮断し、例えば潤滑油の交換時にはドレ
ン穴31を通じて油溜室14と外部との間を連通させ、
ハウジング9内の潤滑油を外部に排出させる。
【0019】従来技術による遊星歯車減速装置4は上述
の如き構成を有するもので、油圧モータ2に外部から圧
油を給排して出力軸2Aを回転駆動すると、この回転は
遊星歯車減速装置4のハウジング9内で減速歯車機構2
1,25により2段階に減速され、出力軸17に高トル
クの回転力が伝達される。
【0020】そして、出力軸17に固着されたピニオン
18は旋回輪3の内歯6Aに噛合することにより、該内
歯6Aの周囲を自転しつつ公転し、この公転が出力軸1
7からハウジング9を介して旋回フレーム5に伝達さ
れ、上部旋回体が下部走行体上で旋回する。
【0021】このとき、ハウジング9内に充填された潤
滑油によって、上側軸受15、下側軸受16、各減速歯
車機構21,25が常時潤滑されることにより、遊星歯
車減速装置4を長期に亘って円滑に作動させることがで
きる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による遊星歯車減速装置4では、通常、カバー1
0に設けた給油穴29を通じて潤滑油を減速歯車機構収
容部13内に供給し、この減速歯車機構収容部13内に
供給された潤滑油が、上側軸受15の内輪15Aと外輪
15Bとの間の隙間を通じて油溜室14内に流込むこと
により、ハウジング9内に潤滑油を充填するようにして
いる。
【0023】しかし、上側軸受15の内輪15Aと外輪
15Bとの間には多数のローラ15Cが設けられ、内輪
15Aと外輪15Bとの間で潤滑油が流通できる隙間が
非常に小さくなっている上に、潤滑油として用いられる
ギアオイルは粘性が高い。このため、給油穴29から供
給された潤滑油は減速歯車機構収容部13内に溜り易く
なり、減速歯車機構収容部13内に溜った潤滑油は、油
溜室14内に残留した空気が気泡となって減速歯車機構
収容部13側に排出された体積分ずつ、徐々に油溜室1
4内に流込むことになる。
【0024】この場合、油溜室14から減速歯車機構収
容部13側に排出される空気によって、減速歯車機構収
容部13から油溜室14への潤滑油の流れが妨げられて
しまい、その結果、ハウジング9内に潤滑油を充填する
作業に多大な時間を費やしてしまうという問題がある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ハウジング内に潤滑油を充填する作業を
短時間で効率良く行うことができ、作業性を向上できる
ようにした遊星歯車減速装置を提供することを目的とし
ている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、内周面に内歯車が形成され、上端側に
回転源が設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング
内に設けられ、前記回転源の回転を減速するため前記内
歯車に噛合する遊星歯車を有した減速歯車機構と、該減
速歯車機構の下側に位置して前記ハウジング内に設けら
れ、該減速歯車機構の回転を外部に出力する出力軸と、
該出力軸を前記ハウジング内で回転可能に支持するため
該出力軸の上,下に離間して前記ハウジングと出力軸と
の間に設けられた上側軸受および下側軸受とからなる遊
星歯車減速装置に適用される。
【0027】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ハウジングには、前記上側軸受の下側に位
置してハウジング内に残留する空気を外部に排出する空
気抜き穴と、該空気抜き穴を外気に対して連通、遮断さ
せる開閉弁とを設ける構成としたことにある。
【0028】このような構成によれば、開閉弁によって
空気抜き穴を外気に対して連通させた状態でハウジング
内に潤滑油を供給すると、潤滑油は上側軸受の内輪と外
輪との間の隙間を通じてハウジングの下部側に流込み、
このとき、ハウジング内に残留した空気は空気抜き穴を
通じてハウジングの外部に排出される。これにより、ハ
ウジング内に潤滑油を充填するときに、上側軸受からハ
ウジングの下部側に向かう潤滑油の流れが、ハウジング
から排出される空気によって妨げられるのを防止でき
る。そして、開閉弁によって空気抜き穴を外気に対して
遮断することにより、ハウジング内に潤滑油を貯留して
おくことができる。
【0029】また、請求項2の発明は、前記開閉弁によ
り前記空気抜き穴を外気に連通させた状態で、前記ハウ
ジング内に充填される潤滑油の液面変位を検出する液面
検出器を備える構成としたことにある。
【0030】このように構成したことにより、ハウジン
グ内に充填される潤滑油の一部が、空気抜き穴を通じて
液面検出器に導入され、該液面検出器によってハウジン
グ内での潤滑油の液面変位を常時検出することができ
る。
【0031】さらに、請求項3の発明は、前記液面検出
器は、一端側が前記開閉弁を介して空気抜き穴に接続さ
れ他端側が上向きに延びるホースと、前記ハウジング内
での潤滑油の液面変位を検出するため該ホースの他端側
に設けられたレベルゲージとから構成したことにある。
【0032】このような構成によれば、ハウジング内に
充填される潤滑油の一部は空気抜き穴からホースを通じ
てレベルゲージに導入されるから、該レベルゲージをハ
ウジング内に充填すべき潤滑油の液面位置に対応した位
置に配設することにより、ハウジング内に適量の潤滑油
が充填されたか否かを、レベルゲージによって容易に検
出できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。
【0034】図1は第1の実施例による遊星歯車減速装
置を油圧ショベルの旋回装置に用いた場合を例に挙げて
示している。なお、本実施例では上述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0035】図中、41は本実施例による遊星歯車減速
装置を示し、該遊星歯車減速装置41は従来技術による
遊星歯車減速装置4と同様に、ハウジング42、上側軸
受15、下側軸受16、出力軸17、各減速歯車機構2
1,25等から構成されている。そして、ハウジング4
2は、カバー10、上側ハウジング11、後述の下側ハ
ウジング43からなるものの、該下側ハウジング43の
構成が従来技術による下側ハウジング12とは異なって
いる。
【0036】43は従来技術による下側ハウジング12
に代えて本実施例に適用される下側ハウジングで、該下
側ハウジング43の内周側には、上側軸受15が取付け
られる上ボス部43Aと下側軸受16が取付けられる下
ボス部43Bとが設けられ、上ボス部43Aに取付けら
れた上側軸受15とシール部材20との間には油溜室4
4が形成されている。しかし、下側ハウジング43には
後述する空気抜き穴45が設けられている。
【0037】45は下側ハウジング43に設けられた空
気抜き穴を示し、該空気抜き穴45は、上側軸受15の
下端側近傍に位置して下側ハウジング43の側面に開口
し、上側軸受15の内輪15A、外輪15B間に形成さ
れる隙間よりも大きな流路面積をもって形成されてい
る。そして、該空気抜き穴45は、下側ハウジング43
の内周側に形成された油溜室44をハウジング42の外
部に連通させ、例えばハウジング42内への潤滑油の充
填作業時に、減速歯車機構収容部13から油溜室44内
に潤滑油が流込むときに、油溜室44内の空気をハウジ
ング42の外部に排出するものである。
【0038】46は空気抜き穴45に設けられた開閉弁
としてのコックで、該コック46は、空気抜き穴45を
開閉することにより油溜室44をハウジング42の外部
に対して連通、遮断させるものである。そして、例えば
ハウジング42内への潤滑油の充填作業時には、コック
46を開くことにより油溜室44内の空気を空気抜き穴
45を通じてハウジング42の外部に排出し、油溜室4
4内に潤滑油が充填された後には、コック46を閉じる
ことによりハウジング42内に潤滑油を貯留させる構成
となっている。
【0039】本実施例による遊星歯車減速装置41は上
述の如き構成を有するもので、その基本的作動について
は従来後術によるものと格別差異はない。
【0040】然るに、本実施例においては、上側軸受1
5の下端側近傍に位置してハウジング42(下側ハウジ
ング43)の側面に空気抜き穴45を設けることによ
り、ハウジング42内への潤滑油の充填作業を効率良く
行うことができる構成となっており、以下、ハウジング
42内への潤滑油の充填作業について説明する。
【0041】まず、空気抜き穴45に設けたコック46
を開き、空気抜き穴45を通じて油溜室44をハウジン
グ42の外部に連通させる。
【0042】この状態で、カバー10に設けた給油穴2
9を通じてハウジング42の減速歯車機構収容部13内
に潤滑油を供給することにより、減速歯車機構収容部1
3内に供給された潤滑油は、矢印Aで示すように上側軸
受15の内輪15Aと外輪15Bとの間の隙間を通じて
油溜室44内に流込む。
【0043】このとき、油溜室44内に残留した空気
は、油溜室44内に流込んだ潤滑油量に応じて、矢印B
で示すように空気抜き穴45からハウジング42の外部
に排出される。従って、減速歯車機構収容部13内に供
給された潤滑油は、油溜室44から減速歯車機構収容部
13側に排出される空気に妨げられることなく、油溜室
44内に向けて矢印A方向へと円滑に流込むようにな
り、油溜室44内を迅速に潤滑油で満たすことができ
る。
【0044】そして、油溜室44内に潤滑油が充填され
ると空気抜き穴45から潤滑油が排出されるから、この
ときにコック46を閉じて油溜室44を外部から遮断す
ることにより、ハウジング42内に潤滑油を確実に貯留
させることができる。
【0045】かくして、本実施例によれば、上側軸受1
5の下端側近傍に位置してハウジング42の側面に空気
抜き穴45を設けることにより、減速歯車機構収容部1
3内に供給された潤滑油が、上側軸受15の内輪15A
と外輪15Bとの間の隙間を通じて油溜室44内に流込
むときに、該油溜室44内に残留した空気を空気抜き穴
45を通じてハウジング42の外部に排出する構成とし
ている。
【0046】これにより、減速歯車機構収容部13内に
供給された潤滑油を迅速に油溜室44内に導入でき、ハ
ウジング42内への潤滑油の充填作業を短時間で効率良
く行うことができると共に、潤滑油充填時の作業性を大
幅に向上できる。
【0047】次に、図2は本発明による第2の実施例を
示している。なお、本実施例では前記第1の実施例と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0048】図において、51はコック46を介して空
気抜き穴45に接続された液面検出器を示し、該液面検
出器51は、一端側がコック46の流出口に接続され、
他端側が上向きに延びるホース52と、該ホース52の
先端側に接続されたレベルゲージ53とからなり、該レ
ベルゲージ53は、ハウジング42内に充填すべき潤滑
油の液面位置に対応した高さ位置に配設され、上端側が
開口端となった透明または半透明の管体54と、該管体
54内に設けられ目盛り等が刻印されたゲージ55とか
ら構成されている。
【0049】そして、該液面検出器51は、ハウジング
42内に充填された潤滑油の一部を空気抜き穴45、コ
ック46、ホース52を通じて管体54内に導入し、こ
の管体54内での潤滑油の液面位置をゲージ55によっ
て検出することにより、ハウジング42内における潤滑
油の液面位置を検出するものである。
【0050】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、ハウジング42内への潤滑油の充填作業時におい
て、減速歯車機構収容部13内に溜った潤滑油が油溜室
44内に流込むとき、油溜室44内の空気は、空気抜き
穴45、ホース52、管体54を通じてハウジング42
の外部に排出される。これにより、油溜室44内を迅速
に潤滑油で満たすことができる。
【0051】そして、油溜室44内に潤滑油が充填され
ると、潤滑油の一部が空気抜き穴45、ホース52を通
じて管体54内に導入され、このときの管体54内にお
ける潤滑油の液面位置は、ハウジング42の減速歯車機
構収容部13内における潤滑油の液面位置と等しくな
る。従って、作業者は管体54内の液面位置を目視する
ことにより、ハウジング42内に充填された潤滑油の液
面位置を容易に検出することができる。
【0052】これにより、ハウジング42内に潤滑油を
充填するときの作業性を向上でき、かつ、ハウジング4
2内に充填された潤滑油の減り具合等を点検するときの
作業性をも向上することができる。
【0053】なお、前記各実施例では、油圧ショベルの
旋回装置に適用される遊星歯車減速装置を例に挙げた
が、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の他
の建設機械の旋回装置にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ハウジングに、上側軸受の下側に位置してハウジ
ング内に残留する空気を外部に排出する空気抜き穴と、
該空気抜き穴を外気に対して連通、遮断させる開閉弁と
を設ける構成としたから、開閉弁によって空気抜き穴を
外気に対して連通させた状態でハウジング内に潤滑油を
供給するとき、ハウジング内に残留した空気を空気抜き
穴を通じてハウジングの外部に排出できる。これによ
り、ハウジング内に潤滑油を充填するときに、上側軸受
からハウジングの下部側に向かう潤滑油の流れが、ハウ
ジングから排出される空気によって妨げられるのを防止
できる。この結果、潤滑油を迅速にハウジング内に充填
することができ、ハウジング内への潤滑油の充填作業を
短時間で効率良く行うことができる。
【0055】そして、充填作業の終了後には、開閉弁に
よって空気抜き穴を外気に対して遮断することにより、
ハウジング内に潤滑油を貯留しておくことができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、ハウジン
グ内に充填される潤滑油の液面変位を検出する液面検出
器を備える構成としたから、ハウジング内への潤滑油の
充填作業時に、液面検出器によってハウジング内での潤
滑油の液面変位を常時検出することができ、潤滑油の充
填時の作業性を大幅に向上することができる。
【0057】さらに、請求項3の発明によれば、液面検
出器を、一端側が開閉弁を介して空気抜き穴に接続され
他端側が上向きに延びるホースと、該ホースの他端側に
設けられたレベルゲージとから構成したから、レベルゲ
ージをハウジング内に充填すべき潤滑油の液面位置に対
応した位置に配設することにより、ハウジング内に適量
の潤滑油が充填されたか否かを、レベルゲージによって
容易に検出できる。また、ハウジング内に充填された潤
滑油の減り具合等の点検をもレベルゲージによって容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による遊星歯車減速装置
を油圧ショベルの旋回装置に適用した状態で示す縦断面
図である。
【図2】第2の実施例による遊星歯車減速装置を示す図
1と同様の縦断面図である。
【図3】従来技術による遊星歯車減速装置を示す図1と
同様の縦断面図である。
【符号の説明】
2 油圧モータ(回転源) 11A,11B 内歯(内歯車) 15 上側軸受 16 下側軸受 17 出力軸 21,25 遊星歯車機構(減速歯車機構) 42 ハウジング 45 空気抜き穴 46 コック(開閉弁) 51 液面検出器 52 ホース 53 レベルゲージ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に内歯車が形成され、上端側に回
    転源が設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング内
    に設けられ、前記回転源の回転を減速するため前記内歯
    車に噛合する遊星歯車を有した減速歯車機構と、該減速
    歯車機構の下側に位置して前記ハウジング内に設けら
    れ、該減速歯車機構の回転を外部に出力する出力軸と、
    該出力軸を前記ハウジング内で回転可能に支持するため
    該出力軸の上,下に離間して前記ハウジングと出力軸と
    の間に設けられた上側軸受および下側軸受とからなる遊
    星歯車減速装置において、 前記ハウジングには、前記上側軸受の下側に位置してハ
    ウジング内に残留する空気を外部に排出する空気抜き穴
    と、該空気抜き穴を外気に対して連通、遮断させる開閉
    弁とを設ける構成としたことを特徴とする遊星歯車減速
    装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉弁により前記空気抜き穴を外気
    に連通させた状態で、前記ハウジング内に充填される潤
    滑油の液面変位を検出する液面検出器を備える構成とし
    てなる請求項1に記載の遊星歯車減速装置。
  3. 【請求項3】 前記液面検出器は、一端側が前記開閉弁
    を介して空気抜き穴に接続され他端側が上向きに延びる
    ホースと、前記ハウジング内での潤滑油の液面変位を検
    出するため該ホースの他端側に設けられたレベルゲージ
    とから構成してなる請求項2に記載の遊星歯車減速装
    置。
JP9106672A 1997-04-09 1997-04-09 遊星歯車減速装置 Pending JPH10281263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9106672A JPH10281263A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 遊星歯車減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9106672A JPH10281263A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 遊星歯車減速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10281263A true JPH10281263A (ja) 1998-10-23

Family

ID=14439573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9106672A Pending JPH10281263A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 遊星歯車減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10281263A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000043697A1 (en) * 1999-01-19 2000-07-27 Chemineer, Inc. Parallel shaft speed reduction gearing
WO2000058569A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-05 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Excavatrice
JP2005172138A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の旋回装置
WO2007064309A1 (fr) * 2005-11-30 2007-06-07 Yuriy Makarovich Lykhovyd Reducteur planetaire a vilebrequin
WO2012077295A1 (ja) * 2010-12-09 2012-06-14 コベルコ建機株式会社 駆動装置及びこれを備えた建設機械
WO2012077294A1 (ja) * 2010-12-09 2012-06-14 コベルコ建機株式会社 駆動装置及びこれを備えた建設機械
CN103089931A (zh) * 2013-02-05 2013-05-08 重庆市璧山爱华有限责任公司 免维护的立式行星齿轮减速机
CN104295713A (zh) * 2014-09-17 2015-01-21 平湖市当湖街道飞天人机械图文设计服务部 一种汽车减速器外罩及其热处理工艺
KR101837715B1 (ko) * 2017-11-13 2018-03-13 (주)유케이오토텍 급유기능을 갖는 동력전달장치
DE102020203346A1 (de) 2020-03-16 2021-09-16 Zf Friedrichshafen Ag Planetenträger mit Rinne zur Versorgung einer Passverzahnung mit Öl

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000043697A1 (en) * 1999-01-19 2000-07-27 Chemineer, Inc. Parallel shaft speed reduction gearing
WO2000058569A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-05 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Excavatrice
JP2005172138A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の旋回装置
JP4496520B2 (ja) * 2003-12-11 2010-07-07 日立建機株式会社 建設機械の旋回装置
WO2007064309A1 (fr) * 2005-11-30 2007-06-07 Yuriy Makarovich Lykhovyd Reducteur planetaire a vilebrequin
WO2012077294A1 (ja) * 2010-12-09 2012-06-14 コベルコ建機株式会社 駆動装置及びこれを備えた建設機械
WO2012077295A1 (ja) * 2010-12-09 2012-06-14 コベルコ建機株式会社 駆動装置及びこれを備えた建設機械
JP2012122553A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の駆動装置
CN103249970A (zh) * 2010-12-09 2013-08-14 神钢建设机械株式会社 驱动装置及具有该驱动装置的工程机械
US9052008B2 (en) 2010-12-09 2015-06-09 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Drive apparatus and construction machine provided with same
CN103089931A (zh) * 2013-02-05 2013-05-08 重庆市璧山爱华有限责任公司 免维护的立式行星齿轮减速机
CN103089931B (zh) * 2013-02-05 2016-02-10 重庆市璧山爱华有限责任公司 免维护的立式行星齿轮减速机
CN104295713A (zh) * 2014-09-17 2015-01-21 平湖市当湖街道飞天人机械图文设计服务部 一种汽车减速器外罩及其热处理工艺
KR101837715B1 (ko) * 2017-11-13 2018-03-13 (주)유케이오토텍 급유기능을 갖는 동력전달장치
DE102020203346A1 (de) 2020-03-16 2021-09-16 Zf Friedrichshafen Ag Planetenträger mit Rinne zur Versorgung einer Passverzahnung mit Öl

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4820713B2 (ja) 減速機
JP5496767B2 (ja) 建設機械の旋回装置
US6679801B2 (en) Eccentric oscillating-type speed reducer
JPH10281263A (ja) 遊星歯車減速装置
EP0734940B1 (en) Carrier vehicle equipped with a swing table
JP3565775B2 (ja) 建設機械の旋回装置
JPS6119558B2 (ja)
JP2010013805A (ja) 建設機械の旋回装置
JPH0639162Y2 (ja) 油圧ショベルの旋回減速機の潤滑油循環装置
JP2004116408A (ja) 減速機付き油圧モータ
JP2002180500A (ja) 作業機械の旋回減速機
CN108571567B (zh) 行星齿轮装置
JP2013124480A (ja) 建設機械
JP2727267B2 (ja) アースオーガ装置
JP4912631B2 (ja) 動力伝達装置及びそれを備えた建設機械
JP2001164600A (ja) 旋回式建設機械
RU2356828C1 (ru) Опорно-поворотное устройство манипулятора лесозаготовительной машины
JP4754610B2 (ja) 偏心揺動型減速機
JPH11325223A (ja) 減速機付き油圧モータ装置
JPH07190175A (ja) 遊星歯車減速装置
JP5301510B2 (ja) 油圧モータ
JP2922817B2 (ja) 旋回装置
JPH05238679A (ja) ウインチにおけるドラム内の潤滑油給排装置
JPH1026548A (ja) 旋回減速機の潤滑油点検装置
JP4812136B2 (ja) 偏心揺動型減速機