JP2013199968A - 無限軌道駆動装置のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】無限軌道駆動装置のラビリンスシールに泥等が入ることを抑制するシール構造を提供すること。
【解決手段】車両の無限軌道帯を駆動する回転ケーシング20と固定ハウジング10との間にラビリンスシール5が設けられる無限軌道駆動装置101のシール構造であって、ラビリンスシール5が開口する回転ケーシング20の外壁部22にラビリンスシール5のシール開口部5Aから回転軸O方向に遠ざかるのに伴って回転ケーシング20の回転軸Oに近づく方向に傾斜する傾斜外壁部13が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の無限軌道駆動装置に泥等が侵入することを防止するシール構造に関するものである。
例えば油圧ショベル等の無限軌道車両に搭載される無限軌道駆動装置のシール構造として、車両に取り付けられる固定ハウジングと無限軌道帯を駆動する回転ケーシングの間にラビリンスシールを形成し、装置内に泥等の異物が侵入することを防止するものがある(特許文献1参照)。
特開2000−346205号公報
しかしながら、このような従来の無限軌道駆動装置のシール構造にあっては、固定ハウジングや回転ケーシングの外壁部からフランジ部等が突出しているため、外壁部に付着した泥等がフランジ部等に当たってラビリンスシールに入るという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、無限軌道駆動装置のラビリンスシールに泥等が入ることを抑制するシール構造を提供することを目的とする。
本発明は、回転ケーシングと固定ハウジングとの間にラビリンスシールが設けられ車両の無限軌道帯を駆動する無限軌道駆動装置のシール構造であって、ラビリンスシールが開口する回転ケーシングの外壁部と固定ハウジングの外壁部との少なくともに一方にラビリンスシールのシール開口部から回転ケーシングの回転軸方向に向かって遠ざかるのに伴って回転ケーシングの回転軸に近づく方向に傾斜する傾斜外壁部が形成されることを特徴とする。
本発明では、回転ケーシングが回転して無限軌道帯を駆動する車両の走行時に、固定ハウジングの外壁部や回転ケーシングの外壁部に付着した泥等が傾斜外壁部に沿ってラビリンスシールのシール開口部から前記回転ケーシングの回転軸方向に向かって遠ざかる方向に移動するため、泥等がラビリンスシールに入ることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る無限軌道駆動装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る無限軌道駆動装置のシール構造の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る無限軌道駆動装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る無限軌道駆動装置のシール構造の断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1、図2に示す本発明の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、油圧ショベル等の無限軌道車両に搭載される無限軌道駆動装置101は、固定ハウジング10に対して回転作動する回転ケーシング(ハブ)20を備え、この回転ケーシング20に図示しないスプロケット(クローラホイール)が連結される。回転ケーシング20が回転作動することにより、スプロケットに噛み合う図示しない無限軌道帯(クローラベルト)が循環して、車両を走行させるようになっている。
固定ハウジング10には、その外壁部12から部分的に突出する複数の固定フランジ部19が周方向についてある間隔を持って形成される。この固定フランジ部19には、ネジ孔18が形成される。このネジ孔18に螺合するボルト(図示せず)を介して固定フランジ部19が車両フレームに締結され、固定ハウジング10が車両フレームに連結される。
固定ハウジング10の内部には、油圧モータ4が設けられる。この油圧モータ4は、例えば斜板式ピストンモータが用いられ、図示しない油圧源から供給される作動油によって回転軸Oを中心として回転作動する。
回転ケーシング20は、固定ハウジング10に対してベアリング3を介して回転可能に支持される。回転ケーシング20は、回転軸Oを中心として回転作動する。
回転ケーシング20の内部には、遊星歯車機構60が設けられる。この遊星歯車機構60は、1段目のサンギア61、キャリア63、1段目のプラネタリギヤ62、2段目のサンギア64、2段目のプラネタリギア65、リングギア66を備え、これらを介して油圧モータ4の出力回転を減速して回転ケーシング20に伝達する。
円筒状の回転ケーシング20には、その外壁部22から環状に突出する回転フランジ部29が形成される。この回転フランジ部29には、複数のネジ孔28が形成される。前記したスプロケット(クローラホイール)は、ネジ孔28に螺合するボルト(図示せず)を介して回転フランジ部29に締結され、回転ケーシング20と共に回転作動する。
回転ケーシング20の開口端27には、カバー8が装着される。回転ケーシング20とカバー8の間に遊星歯車機構60を収容するギア室9が画成される。
固定ハウジング10と回転ケーシング20の間には、フローティングシール50が設けられる。このフローティングシール50は、固定ハウジング10の内壁面11と回転ケーシング20の内壁面21にそれぞれ装着されるOリング51、52と、このOリング51、52を介してそれぞれ支持されるシールリング53、54と、を備える。回転ケーシング20の回転作動時に、フローティングシール50は、シールリング53、54が互いに摺接することによって無限軌道駆動装置101内の作動油が外部に漏出しないように密封するとともに、外部から異物が無限軌道駆動装置101内に侵入することを防止する。
固定ハウジング10と回転ケーシング20の間には、ラビリンスシール5が形成される。このラビリンスシール5は、後述するようにクランク状に曲折した断面形状の隙間を有し、泥等の異物が侵入することを防止する。
回転ケーシング20の外壁部22には、ラビリンスシール5のシール開口部5Aからら回転フランジ部29へと延びるストレート外壁部24が形成される。
ストレート外壁部24は、円筒面状に形成される。ストレート外壁部24は、その外径が回転ケーシング20の回転軸Oについて一定になるように形成される。
固定ハウジング10の外壁部12には、シール開口部5Aから延びる傾斜外壁部13が形成される。
傾斜外壁部13は、固定ハウジング10の全周に延び、回転ケーシング20の回転軸Oを中心とするテーパ状(円錐台状)に形成される。傾斜外壁部13の外径は、シール開口部5Aから固定フランジ部19に向けて次第に小さくなるように形成される。傾斜外壁部13は、シール開口部5Aから前記回転ケーシング20の回転軸O方向に遠ざかるのに伴って回転ケーシング20の回転軸Oに近づく方向に傾斜している。
なお、傾斜外壁部13は、固定ハウジング10の全周に延びる構成に限らず、固定フランジ部19が突出する部位に対応して固定ハウジング10の周方向について部分的に延びるように形成してもよい。
図2は、ラビリンスシール5の近傍を拡大した断面図である。この図2に示すように、傾斜外壁部13の端部にはその断面が鋭角状に突出する環状のシールエッジ部13Aが形成され、このシールエッジ部13Aがシール開口部5Aを画成する。
固定フランジ部19は回転軸Oに直交する固定フランジ端面19Aを有し、この固定フランジ端面19Aと傾斜外壁部13の間に環状の凹部7が画成される。傾斜外壁部13の固定フランジ端面19Aへと延びる部位には、その断面が円弧状に湾曲する湾曲壁部13Bが形成され、この湾曲壁部13Bが凹部7の底部を構成する。
ラビリンスシール5は、クランク状に曲折した断面形状を有する。ラビリンスシール5は、シール開口部5Aから回転ケーシング20の回転径方向に延びる外側隙間5Bと、この外側隙間5Bの内周端部から回転ケーシング20の回転軸O方向に延びる環状の中継隙間5Cと、この中継隙間5Cの端部から回転径方向に延びる内側隙間5Dと、から構成される。
内側隙間5Dは、フローティングシール50のまわりに開口し、Oリング51、52の間に配置される。中継隙間5Cが外側隙間5Bから回転フランジ部29側(図1、2において右側)に延びることにより、シール開口部5Aが回転フランジ部29から回転軸O方向に向かって遠ざかるように配置される。このため、ストレート外壁部24の回転軸O方向の長さが長くなり、シール開口部5Aと回転フランジ部29の間に十分な空間が確保される。一方、シール開口部5Aが固定フランジ部19に近づくように配置されるため、傾斜外壁部13の回転軸O方向の長さが短くなるが、傾斜外壁部13がシール開口部5Aから回転軸O方向に向かって遠ざかるのに伴って回転ケーシング20の回転軸Oに近づく方向に傾斜することにより、シール開口部5Aと固定フランジ部19の間に十分な空間が確保される。
以下、無限軌道駆動装置101の動作について説明する。
車両の走行時に、無限軌道駆動装置101は油圧モータ4が回転ケーシング20を回転作動させ、回転ケーシング20と共に回転するスプロケットに噛み合う図示しない無限軌道帯(クローラベルト)を循環させる。この無限軌道駆動装置101の作動時に、ラビリンスシール5によってフローティングシール50のまわりに泥等の異物が侵入することが防止され、フローティングシール50のシールリング53、54が互いに摺接することによってギア室9が密封される。
無限軌道駆動装置101が建設現場のように土砂や泥水等が存在する環境で使用される場合に、固定ハウジング10の外壁部12と回転ケーシング20の外壁部22に泥等が付着することがある。このような場合に、固定ハウジング10の外壁部12に付着した泥等は、回転ケーシング20の外壁部22に付着して回転ケーシング20と共に回転する泥等に押されると、固定ハウジング10の傾斜外壁部13に沿ってシール開口部5Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向に移動し、ラビリンスシール5に入ることが抑制される。
固定ハウジング10の外壁部12においてシール開口部5Aと固定フランジ部19の間に傾斜外壁部13が設けられることにより、上記のように泥等がシール開口部5Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向(図1、2において左方向)に移動する空間が確保され、泥等が固定フランジ部19に当たってラビリンスシール5に入ることを抑制できる。
固定ハウジング10の外壁部12において上部に付着した泥等は、重力によって固定ハウジング10の傾斜外壁部13に沿って固定フランジ部19の方に移動した後に、凹部7を画成する湾曲壁部13B及び固定フランジ端面19Aに沿って下方へと排出される。これにより、泥等が重力によってラビリンスシール5に入ることを抑制できる。
回転ケーシング20の外壁部22に付着した泥等は回転ケーシング20と共に回転するが、シール開口部5Aと回転フランジ部29の間にストレート外壁部24が設けられていることにより、泥等がシール開口部5Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向(図1、2において右方向)に移動する空間が確保され、泥等が回転フランジ部29に押されてラビリンスシール5に入ることを抑制できる。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
〔1〕ラビリンスシール5が開口する固定ハウジング10の外壁部12にラビリンスシール5のシール開口部5Aから回転軸O方向に向かって遠ざかるのに伴って回転ケーシング20の回転軸Oに近づく方向に傾斜する傾斜外壁部13が形成されるため、回転ケーシング20が回転して無限軌道帯を駆動する車両の走行時に、固定ハウジング10の外壁部12や回転ケーシング20の外壁部22に付着した泥等が傾斜外壁部13に沿ってシール開口部5Aから遠ざかる方向に移動して、泥等がラビリンスシール5に入ることを抑制できる。
〔2〕固定ハウジング10は、外壁部12から突出する固定フランジ部19を有し、傾斜外壁部13は、シール開口部5Aから固定フランジ部19へと延びるため、固定ハウジング10の外壁部12に付着した泥等がシール開口部5Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向に移動する空間が確保され、泥等が固定フランジ部19に当たってラビリンスシール5に入ることを抑制できる。
〔3〕回転ケーシング20は、外壁部22から突出する回転フランジ部29を有し、ラビリンスシール5は、回転ケーシング20の外壁部22に対するシール開口部5Aから回転フランジ部29に近づく方向(図1、2にて右方向、)に延びるように配置され、回転ケーシング20の外壁部22には、シール開口部5Aから回転フランジ部29へと延びるストレート外壁部24が形成されるため、シール開口部5Aと回転フランジ部29の間にはラビリンスシール5のまわりに形成されるストレート外壁部24によって十分な空間が確保されるとともに、シール開口部5Aと固定フランジ部19の間には回転軸Oについて傾斜する傾斜外壁部13によって十分な空間が確保され、泥等が回転フランジ部29や固定フランジ部19に当たってラビリンスシール5に入ることを抑制できる。
(第2実施形態)
次に図3、図4に示す本発明の第2実施形態を説明する。図3は、無限軌道駆動装置102の断面図、図4はラビリンスシール6の近傍を拡大した断面図である。この無限軌道駆動装置102の構成は第1実施形態と基本的に同じであるため、以下では、第1実施形態と相違する点のみについて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付す。
固定ハウジング10の外壁部12にはシール開口部6Aから延びるストレート外壁部14が形成される一方、ラビリンスシール6を挟んで、回転ケーシング20の外壁部22にはシール開口部6Aから回転フランジ部29へと延びる傾斜外壁部23が形成される。
固定ハウジング10のストレート外壁部14は、シール開口部6Aから固定フランジ部19へと延びる円筒面状に形成される。ストレート外壁部14は、その外径がシール開口部6Aから固定フランジ部19に向けて一定になるように形成される。
回転ケーシング20の傾斜外壁部23は、シール開口部6Aから回転フランジ部29へと延びるテーパ状(円錐台状)に形成される。傾斜外壁部23は、シール開口部6Aから回転軸O方向に向かって遠ざかるのに伴って回転ケーシング20の回転軸Oに近づく方向に傾斜する。傾斜外壁部23の外径は、シール開口部6Aから回転フランジ部29に向けて次第に小さくなるように形成される。
傾斜外壁部23の端部にはその断面が鋭角状に突出する環状のシールエッジ部23Aが形成され、このシールエッジ部23Aがシール開口部6Aを画成する。
回転フランジ部29は回転軸Oに直交する回転フランジ端面29Aを有し、この回転フランジ端面29Aと傾斜外壁部23の間に環状の凹部77が画成される。傾斜外壁部23の回転フランジ端面29Aへと延びる部位には、その断面が円弧状に湾曲する湾曲壁部23Bが形成され、この湾曲壁部23Bが凹部77の底部を構成する。
ラビリンスシール6は、クランク状に曲折した断面形状を有する。ラビリンスシール6は、シール開口部6Aから回転ケーシング20の回転径方向に延びる外側隙間6Bと、この外側隙間6Bの内周端部から回転ケーシング20の回転軸O方向に延びる環状の中継隙間6Cと、この中継隙間6Cの端部から回転径方向に延びる内側隙間6Dと、から構成される。
内側隙間6Dは、フローティングシール50のまわりに開口し、Oリング51、52の間に配置される。中継隙間6Cが外側隙間6Bから固定フランジ部19側(図3、4において左側)に延びることにより、シール開口部6Aが固定フランジ部19から回転軸O方向に向かって遠ざかるように配置される。このため、ストレート外壁部14の回転軸O方向の長さが長くなり、シール開口部6Aと固定フランジ部19の間に十分な空間が確保される。一方、シール開口部6Aが回転フランジ部29に近づくように配置されるため、傾斜外壁部23の回転軸O方向の長さが短くなるが、傾斜外壁部23がシール開口部6Aから回転軸O方向に向かって遠ざかるのに伴って回転ケーシング20の回転軸Oに近づく方向に傾斜することにより、シール開口部6Aと回転フランジ部29の間に十分な空間が確保される。
以下、無限軌道駆動装置102の動作について説明する。
無限軌道駆動装置102が建設現場のように土砂や泥水等が存在する環境で使用され、固定ハウジング10の外壁部12、回転ケーシング20の外壁部22に泥等が付着する状態となった場合に、回転ケーシング20と共に回転する泥等が回転ケーシング20の傾斜外壁部23に沿ってシール開口部6Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向(図3、図4において右方向)に移動し、泥等がラビリンスシール6に入ることを抑制できる。
回転ケーシング20の外壁部22においてシール開口部6Aと回転フランジ部29の間に傾斜外壁部23が設けられることにより、上記のように泥等がシール開口部6Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向(図3、4において右方向)に移動する空間が確保され、泥等が回転フランジ部29に当たってラビリンスシール6に入ることを抑制できる。
シール開口部6Aと固定フランジ部19の間にストレート外壁部14が設けられていることにより、固定ハウジング10の外壁部12に付着した泥等がシール開口部6Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向(図3、4において左方向)に移動する空間が確保され、泥等が固定フランジ部19に当たってラビリンスシール6に入ることを抑制できる。
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に前記〔1〕の作用効果を奏するとともに、以下に示す作用効果を奏する。
〔4〕回転ケーシング20は、外壁部22から突出する回転フランジ部29を有し、傾斜外壁部23は、シール開口部6Aから回転フランジ部29へと延びるため、回転ケーシング20の外壁部22に付着した泥等がシール開口部6Aから回転軸O方向に向かって遠ざかる方向に移動する空間が確保され、泥等が回転フランジ部29に押されてラビリンスシール6に入ることを抑制できる。
〔5〕固定ハウジング10は、外壁部12から突出する固定フランジ部19を有し、ラビリンスシール6は、固定ハウジング10の外壁部12に対するシール開口部6Aから固定フランジ部19に近づく方向(図3、4にて左方向)に延びるように配置され、固定ハウジング10の外壁部12には、シール開口部6Aから固定フランジ部19へと延びるストレート外壁部14が形成されるため、シール開口部6Aと固定フランジ部19の間にはラビリンスシール6のまわりに形成されるストレート外壁部14によって十分な空間が確保されるとともに、シール開口部6Aと回転フランジ部29の間には回転軸Oについて傾斜する傾斜外壁部23によって十分な空間が確保され、泥等が固定フランジ部19や回転フランジ部29に当たってラビリンスシール6に入ることを抑制できる(図3、4参照)。
なお、上述した構成に限らず、固定ハウジング10の外壁部12と回転ケーシング20の外壁部22の両方に傾斜外壁部を形成し、各傾斜外壁部に付着する泥等が各傾斜外壁部に沿ってシール開口部6Aから回転軸O方向に遠ざかる方向(図3、4において左方向と右方向)に移動する構成としてもよい。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
5、6 ラビリンスシール
5A、6A シール開口部
10 固定ハウジング
12 外壁部
13 傾斜外壁部
19 固定フランジ部
20 回転ケーシング
22 外壁部
23 傾斜外壁部
29 回転フランジ部
101、102 無限軌道駆動装置

Claims (5)

  1. 回転ケーシングと固定ハウジングとの間にラビリンスシールが設けられ車両の無限軌道帯を駆動する無限軌道駆動装置のシール構造であって、
    前記ラビリンスシールが開口する前記回転ケーシングの外壁部と前記固定ハウジングの外壁部との少なくともに一方に、前記ラビリンスシールのシール開口部から前記回転ケーシングの回転軸方向に向かって遠ざかるのに伴って前記回転ケーシングの回転軸に近づく方向に傾斜する傾斜外壁部が形成されることを特徴とする無限軌道駆動装置のシール構造。
  2. 前記固定ハウジングの前記外壁部から突出する固定フランジ部を備え、
    前記傾斜外壁部は、前記シール開口部から前記固定フランジ部へと延びることを特徴とする請求項1に記載の無限軌道駆動装置のシール構造。
  3. 前記回転ケーシングの前記外壁部から突出する回転フランジ部を備え、
    前記ラビリンスシールは、前記シール開口部から前記回転フランジ部に近づく方向に延びるように配置され、
    前記回転ケーシングの前記外壁部には、前記シール開口部から前記回転フランジ部へと延びるストレート外壁部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の無限軌道駆動装置のシール構造。
  4. 前記回転ケーシングの前記外壁部から突出する回転フランジ部を備え、
    前記傾斜外壁部は、前記シール開口部から前記回転フランジ部へと延びることを特徴とする請求項1に記載の無限軌道駆動装置のシール構造。
  5. 前記固定ハウジングの前記外壁部から突出する固定フランジ部を備え、
    前記ラビリンスシールは、前記シール開口部から前記固定フランジ部に近づく方向に延びるように配置され、
    前記固定ハウジングの前記外壁部には、前記シール開口部から前記固定フランジ部へと延びるストレート外壁部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の無限軌道駆動装置のシール構造。
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