JP2002096358A - 円筒状部品の製造方法とそれによるカセットテープ用ガイドローラー - Google Patents
円筒状部品の製造方法とそれによるカセットテープ用ガイドローラーInfo
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- JP2002096358A JP2002096358A JP2000286268A JP2000286268A JP2002096358A JP 2002096358 A JP2002096358 A JP 2002096358A JP 2000286268 A JP2000286268 A JP 2000286268A JP 2000286268 A JP2000286268 A JP 2000286268A JP 2002096358 A JP2002096358 A JP 2002096358A
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Abstract
ーラー等の円筒状部品の表面に、フローマークや荒れが
生じないようにすること。 【解決手段】 樹脂12の注入用のゲート7を金型の空
所6の上端と中子である中心ピン4の端面にまたがるよ
うに配置する。あるいはゲートを傾斜させて形成し、樹
脂流が空所の外周面に向かって射出されるようにする。
これにより、常に高温で流動性のよい樹脂が空所の外周
面に沿って充填されて、良好な表面品質が得られ、金型
を複雑にしたり部品を二次加工したりすることなく、良
質の円筒状部品を廉価に製造できる。
Description
を成形し円筒状部品を製作する方法と、それによる製品
に関するものである。
画用のカセットテープでテープを案内するガイドローラ
ーは、金型を用いて射出成形により製造される。図3は
そのような金型の概略断面図で、同図(A)にて、上型
1と下型2が合わせ面3で合わさっている。もっとも金
型は横向きに配置されることもあり、その場合は二つの
金型の関係は左右ということになるが、ここでは便宜
上、上型、下型としておく。
リッパー・プレート5が付属している。上型1には円形
で深さが直径の数倍ある窪みが設けてあって、下型2と
合わさった時、中心ピン4、ストリッパー・プレート5
との間に空所6を生じる。上型には空所6に通じるゲー
ト7が中心ピン4と同心の円上に等間隔に複数箇所設け
てあり、ゲート7から空所6に溶融樹脂材料を注入して
部品を成形した後、上型1を下型2から離すと、同図
(B)に見るようにストリッパー・プレート5が下型2
から突き出して成型品であるガイドローラー11を押し
上げ、ガイドローラー11は矢印8のように中心ピン4
から抜け出して排出される。
上端部とゲート7の箇所の部分断面図が図3(C)で、
小径のゲート7から注入される樹脂12のうち、空所6
の外周面に接して固化する部分が製品の表面になるので
あるが、ゲート7は空所6の外周面と中心ピン4の中間
にあって、樹脂12はここから注入され、後続の樹脂に
押されて両側に広がって空所6の内外周に達するので、
その間に温度が下がって流動性が低下する。すると図4
に示すように製品のガイドローラー11には、部品長さ
の中央付近のゲート下方の表面にフローマーク13を生
じて外観不良になったり、表面が荒れたりする問題が生
じていた。本発明は、金型を複雑化したり工数を増した
りすることなく、表面品質の良好な円筒状部品を製造す
る方法を提案し、それによって低コストで製造されるガ
イドローラーを提供するものである。
め、本発明の第1の方法においては、金型の空所の上端
のゲートを、空所と中子である中心ピンの上端にまたが
る位置に配置する。これにより樹脂は、まず中心ピンの
周囲を埋め、空所の外周面側に残った空間に最後に注入
される樹脂が高温のまま充填されるので、製品表面は上
品質に仕上がる。
傾斜させた形状で金型に設けることにより、樹脂流が空
所の外周面を向くようにする。これによって樹脂は高温
のまま空所の外周面に向かって射出され、フローマーク
や面荒れのない良好な製品表面を形成する。
施形態を説明する。 図1は本発明の第1の実施形態
で、図3(C)と同様に上型と下型を合わせた状態にお
ける、上型1の空所6の上端付近の部分断面図である。
空所6内には図示してない下型に固定した中心ピン4が
あって、先端が空所6の天井に突き当たっている。ゲー
ト7は1箇所しか図示してないが、中心ピン1と同心の
円上に等間隔に、例えば6箇所設けてある。
と中心ピン4の上端にまたがるように配置したことであ
る。この構造により、ゲート7から射出された樹脂12
は、図示のようにまず中心ピン4の表面に沿って流れて
これを覆うように充填され、空所6は外周側を残して狭
められて、最後にこの外周面に接する空所に高温で流動
性のよい樹脂が充填されるので、製品であるガイドロー
ラーの表面にフローマークや荒れを生じない。
上型1の空所6の上端付近の部分断面図である。この実
施形態では、図示のようにゲート7を傾斜させて形成し
てある。こうすることにより、樹脂12はゲート7から
空所6の外周面に向かって射出されて、高温のまま、ま
ず外周面に当たって製品表面を形成する。外周面に当た
って跳ね返ろうとする樹脂12も、空所6の中心側から
後続の高温の樹脂に押されて、これと混じりながら外側
から空所を充填して行くので、空所の外周面に接して生
じる製品表面は良好な仕上がりとなる。
明によればガイドローラー等の円筒状部品の成形におい
て、従来、製品表面にフローマークや荒れが発生し勝ち
であったのを、金型を複雑化したり部品に二次加工を施
したりすることなく解消して、フローマークがなく、粗
さの均一な良好な表面品質を得ることができる。これに
よって高品質の製品を廉価に提供できるのである。
ゲートの部分的な断面図である。
ゲートの部分的な断面図である。
合わさった状態、(B)は成型品の排出時の状態、
(C)は金型の空所とゲートの部分的な断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 金型により円筒状部品を製造する方法に
おいて、 樹脂注入用のゲートを、空所と中子にまたがるように設
けた金型を用いることにより、部品の表面品質を上げる
ことを特徴とする円筒状部品の製造方法。 - 【請求項2】 金型により円筒状部品を製造する方法に
おいて、 樹脂流が空所の外周面を向くように、樹脂注入用のゲー
トを傾斜させて設けた金型を用いることにより、部品の
表面品質を上げることを特徴とする円筒状部品の製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の円筒状
部品の製造方法により製造したことを特徴とするカセッ
トテープ用ガイドローラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000286268A JP4641603B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 円筒状部品の製造方法とそれによるカセットテープ用ガイドローラー |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4641603B2 JP4641603B2 (ja) | 2011-03-02 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010105325A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Pentel Corp | 金型装置 |
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JPH056095Y2 (ja) * | 1988-08-19 | 1993-02-17 |
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2000
- 2000-09-21 JP JP2000286268A patent/JP4641603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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