JP2541324Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2541324Y2
JP2541324Y2 JP5637791U JP5637791U JP2541324Y2 JP 2541324 Y2 JP2541324 Y2 JP 2541324Y2 JP 5637791 U JP5637791 U JP 5637791U JP 5637791 U JP5637791 U JP 5637791U JP 2541324 Y2 JP2541324 Y2 JP 2541324Y2
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cylindrical portion
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勝久 大内
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形に用いられる
金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図4ないし図6に示すような、筒状部分
52を備え、前記筒状部分52に所要数の穴53を備え
た成形品51を射出成形する場合、従来は、図7に示す
ような金型が用いられている。図7において、31は上
型、32は下型、33はコア、34はスプル、35はキ
ャビティ、36は上型31に突設されたアンギュラピ
ン、37はキャビティ35の外周側に配置され、アンギ
ュラピン36によって図上左右方向にスライドせしめら
れるスライドコア、38はスライドコア37に突設さ
れ、該スライドコア37のスライドによりキャビティ3
5に対し突没して成形品51に穴53を形成する突起で
ある。突起38を備えたスライドコア37は穴53の数
と同数のスライドコア37がキャビティ35の回りに並
べられ、キャビティ35の外周壁はこの複数のスライド
コア37により分担して画成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の金型に対し
ては、次の問題が指摘される。すなわち、キャビティ3
5の外周壁が複数のスライドコア37により分担して画
成されているために、成形品51の筒状部分52の外周
面にスライドコア37同士のパーティング部によるバリ
が発生する。また図8に示すように、スライドコア37
同士のパーティング部にずれaが生じる虞があるため
に、成形品51の筒状部分52に段差が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、筒状部分を
備え、前記筒状部分に所要数の穴を備えた成形品を成形
する射出成形用金型において、固定プレートと、前記固
定プレートに第1のスプリングを介して支持された移動
プレートと、前記移動プレートに支持され、前記筒状部
分を成形するキャビディの内周壁をその全部に亙って画
成し、中空であり、周壁に所要数の挿通孔を形成した第
1の金型部材と、先端部に前記挿通孔から前記キャビテ
ィへ突没自在に突出する突起を形成し、前記第1の金型
部材にスライド自在に内挿された所要数のスライド部材
と、前記突起が前記挿通孔内に引っ込む方向に前記スラ
イド部材を弾性付勢する第2のスプリングと、前記固定
プレートに突設され、前記移動プレートを貫通し、先端
を前記第1の金型部材の内部に挿入し、前記先端に前記
スライド部材の後端部を押圧する傾斜面を形成したロッ
キングピンと、前記キャビディの外周壁をその全部に亙
って画成し、型開き時に移動する第2の金型部材と、を
有し、前記移動プレートは、型締め時、前記第2の金型
部材によって前記固定プレート側へ押し付けられ、型開
き時、前記第1のスプリングによって前記固定プレート
側から押し離され、前記スライド部材は、型締め時、前
記ロッキングピンによって前記突起を突出させ、型開き
時、前記第2のスプリングによって突起を没入させるこ
とを特徴とする射出成形用金型を提供する。
【0005】
【作用】成形品の筒状部分を成形するキャビティの外周
壁をその全部に亙って1つの金型部材により画成すれ
ば、パーティング部がなく、成形品に上記バリや段差が
発生することがない。型締め時、移動プレートは第2の
金型部材によって第1のスプリングの弾性に抗して固定
プレート側へ押し付けられており、固定プレートに突設
されたロッキングピンの先端は移動プレートによって支
持された第1の金型部材の内部の奥深くに達している。
この状態から型開きが始まると、第2の金型部材が移動
するのに伴って移動プレートが第1のスプリングの弾性
によって固定プレート側から押し離され、第1の金型部
材を移動させる。固定プレートに突設されたロッキング
ピンは動かないままである。したがってロッキングピン
の先端は第1の金型部材の内部で挿入の深さを浅くする
ように相対に移動する。ロッキングピンの先端にはスラ
イド部材の後端部を押圧する傾斜面が形成されており、
前記相対移動に応じてスライド部材の突起をキャビティ
に突没させる。
【0006】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0007】図1に示す金型は、上記従来技術と同様
に、図4ないし図6に示した成形品51を成形するもの
である。符号1は固定プレートであり、該固定プレート
1に第1のスプリング2を介して移動プレート3が昇降
自在に支持されている。固定プレート1と移動プレート
3とはそれぞれ2枚重ねである。4はストップピンであ
る。移動プレート3に第1の金型部材である有天筒状の
コア5が支持されている。コア5は成形品51の筒状部
分52を成形するキャビディ6の内周壁をその全部に亙
って画成するもので、中空であり、周壁に筒状部分52
に形成する穴53と同数の挿通孔7が形成されている。
コア5に挿通孔7と同数のスライド部材8がスライド自
在に内挿され、該スライド部材8の先端部に挿通孔7か
らキャビティ6へ突没自在に突出する突起9が形成され
ている。10は突起9が挿通孔7内に引っ込む方向にス
ライド部材8を弾性付勢する第2のスプリングである。
固定プレート1にロッキングピン11が突設されてい
る。ロッキングピン11は移動プレート3を貫通し、先
端をコア5に挿入したものであって、該先端は先細とさ
れ、該先端にスライド部材8の後端部を押圧する傾斜面
12が形成されている。13はキャビディ6の外周壁を
その全部に亙って画成し、型開き時に上方へ移動する第
2の金型部材としての上型である。移動プレート3は、
型締め時、上型13によって固定プレート1側へ押し付
けられ、型開き時、第1のスプリング2の弾性によって
固定プレート1側から押し離される。またスライド部材
8は、型締め時、ロッキングピン11によって突起9を
キャビティ6へ突出させ、型開き時、第2のスプリング
10の弾性によって突起9を挿通孔7内へ没入させる。
14は成形機のエジェクタロッド、15は2枚重ねのエ
ジェクタプレート、16はエジェクタピンである。
【0008】図1は型締め状態を示している。この型締
め状態において、移動プレート3は上型13によって第
1のスプリング2の弾性に抗して固定プレート1側へ押
し下げられており、ロッキングピン11の先端はコア5
の内部の奥深くに達している。ロッキングピン11はそ
の傾斜面12の大径部でスライド部材8の後端部を押圧
し、スライド部材8は第2のスプリング10の弾性に抗
して突起9をキャビティ6へ突出させている。この状態
で成形材料を射出し、更に、成形材料を硬化させる。型
開きが開始されると、図2に示すように、上型13が上
方へ移動し、移動プレート3が第1のスプリング2の弾
性によって上方へ持ち上げられ、コア5が成形品51と
一緒に上方へ持ち上げられる。一方、固定プレート1に
突設したロッキングピン11は動かないままであり、こ
のためロッキングピン11の先端はコア5の内部で挿入
の深さを浅くするように相対に移動し、傾斜面12の大
径部でスライド部材8を押圧するのを止める。スライド
部材8は第2のスプリング10の弾性によってコア5の
内部へ向けてスライドせしめられ、突起9を挿通孔7内
へ引っ込ませる。次いで、図3に示すように、エジェク
タロッド14を駆動させ、エジェクタピン16によって
成形品51を上方へ突き出す。
【0009】上記構成を備える金型はキャビティ6の外
周壁を上型13のみによって画成するもので、該外周壁
に金型のパーティング部がないために成形品51の筒状
部分52の外周面にバリや段差が発生するのを未然に防
止することができる。またキャビティ6の外周側に上型
13を配置するだけであって従来のように型開きの方向
と直交する方向にスライドするスライドコアを配置する
ことがないために、当該金型をその平面について小型化
して占有面積を小さくすることができる。また第1のス
プリング2を設けて型開きと同時に移動プレート3とコ
ア5とを持ち上げて突起9をキャビティ6から引っ込ま
せるようにしたために、型開きの終了と同時に従来と同
じ方法で成形品51を突き出すことができる。なお成形
品51に形成する穴53の数は任意であり、穴53の形
状は先止まりでも良い。
【0010】
【考案の効果】本考案は次の効果を奏する。すなわち、
キャビティの外周壁を1つの金型部材によって画成する
こととして該外周壁から金型のパーティング部をなくし
たために、成形品の筒状部分の外周面にバリや段差が発
生するのを未然に防止することができる。またキャビテ
ィの外周側に第2の金型部材を配置するだけであって従
来のように型開きの方向と直交する方向にスライドする
スライドコアを配置することがないために、当該金型を
その平面について小型化して占有面積を小さくすること
ができる。このことは、特に、多数個取りの金型におい
て有利である。また第1のスプリングを設けて型開きと
同時に移動プレートと第1の金型部材とを持ち上げて突
起をキャビティから引っ込ませるようにしたために、型
開きの終了と同時に従来と同じ方法で成形品を突き出す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る射出成形用金型の要部縦
断面図
【図2】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図3】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図4】成形品の平面図
【図5】図4におけるA−A線断面図
【図6】成形品の側面図
【図7】従来例に係る射出成形用金型の要部縦断面図
【図8】同射出成形用金型の要部横断面図
【符号の説明】
1 固定プレート 2 第1のスプリング 3 移動プレート 4 ストップピン 5 コア(第1の金型部材) 6 キャビティ 7 挿通孔 8 スライド部材 9 突起 10 第2のスプリング 11 ロッキングピン 12 傾斜面 13 上型(第2の金型部材) 14 エジェクタロッド 15 エジェクタプレート 16 エジェクタピン 51 成形品 52 筒状部分 53 穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部分52を備え、前記筒状部分52
    に所要数の穴53を備えた成形品51を成形する射出成
    形用金型において、固定プレート1と、前記固定プレー
    ト1に第1のスプリング2を介して支持された移動プレ
    ート3と、前記移動プレート3に支持され、前記筒状部
    分52を成形するキャビディ6の内周壁をその全部に亙
    って画成し、中空であり、周壁に所要数の挿通孔7を形
    成した第1の金型部材5と、先端部に前記挿通孔7から
    前記キャビティ6へ突没自在に突出する突起9を形成
    し、前記第1の金型部材5にスライド自在に内挿された
    所要数のスライド部材8と、前記突起9が前記挿通孔7
    内に引っ込む方向に前記スライド部材8を弾性付勢する
    第2のスプリング10と、前記固定プレート1に突設さ
    れ、前記移動プレート3を貫通し、先端を前記第1の金
    型部材5の内部に挿入し、前記先端に前記スライド部材
    8の後端部を押圧する傾斜面12を形成したロッキング
    ピン11と、前記キャビディ6の外周壁をその全部に亙
    って画成し、型開き時に移動する第2の金型部材13
    と、を有し、前記移動プレート3は、型締め時、前記第
    2の金型部材13によって前記固定プレート1側へ押し
    付けられ、型開き時、前記第1のスプリング2によって
    前記固定プレート1側から押し離され、前記スライド部
    材8は、型締め時、前記ロッキングピン11によって前
    記突起9を突出させ、型開き時、前記第2のスプリング
    10によって突起9を没入させることを特徴とする射出
    成形用金型。
JP5637791U 1991-06-25 1991-06-25 射出成形用金型 Expired - Lifetime JP2541324Y2 (ja)

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JPH05418U JPH05418U (ja) 1993-01-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552306U (ja) * 1978-06-19 1980-01-09
KR20030030212A (ko) * 2001-10-09 2003-04-18 현대자동차주식회사 수지용 금형
JP6043404B1 (ja) * 2015-05-26 2016-12-14 ワン チュエイ−リウ 成形補助アセンブリ、モールド装置、及び、成形方法

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