JP2535435Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2535435Y2
JP2535435Y2 JP3870291U JP3870291U JP2535435Y2 JP 2535435 Y2 JP2535435 Y2 JP 2535435Y2 JP 3870291 U JP3870291 U JP 3870291U JP 3870291 U JP3870291 U JP 3870291U JP 2535435 Y2 JP2535435 Y2 JP 2535435Y2
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cavity
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俊之 臼田
勝久 大内
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形に用いられる
金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に示すような、側壁13に穴14
を備えた成形品12を射出成形する場合、従来は、図1
5に示すような金型が用いられている。図15におい
て、1は上型、2は下型、3はコア、4はスプル、5は
キャビティ、6は上型1に取り付けられたアンギュラピ
ン、7はキャビティ5の外周側に配置され、アンギュラ
ピン6によって図上左右方向にスライドせしめられるス
ライドコア、8はスライドコア7に突設され、該スライ
ドコア7のスライドによりキャビティ5に対し突没して
成形品12の側壁13に穴14を形成する突起、9は成
形品12を離型させるエジェクタピンである。突起8を
備えたスライドコア7は穴14の数と同数のスライドコ
ア7がキャビティ5の回りに並べられ、キャビティ5の
外周壁はこの複数のスライドコア7と下型2とにより分
担して画成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の金型に対し
ては、次の問題が指摘される。すなわち、キャビティ5
の外周壁が複数のスライドコア7と下型2とにより分担
して画成されているために、成形品12の側壁13に、
スライドコア7同士のパーティング部またはスライドコ
ア7と下型2とのパーティング部によるバリが発生す
る。また図16に示すように、スライドコア7同士のパ
ーティング部にずれaが生じる虞があるために、成形品
12の側壁13に段差が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するために、請求項1
に示すように、キャビティに対して突没する突起を備
え、前記キャビティに前記突起を突出させて前記キャビ
ティに成形材料を充填し、前記突起により成形品に穴を
形成する射出成形用金型において、前記キャビティの周
壁をその全部に亙って1つの金型部材により画成し、前
記金型部材に前記キャビティに向けて挿通孔を形成し、
前記挿通孔から前記キャビティに前記突起を突没させる
ことを特徴とする射出成形用金型を提供する。
【0005】また請求項2に示すように、請求項1の射
出成形用金型において、突起がキャビティの外周側に配
置されたスライドコアに設けられ、前記キャビティと前
記スライドコアとの間に、筒状を呈し、挿通孔を形成し
た金型部材が配置されていることを特徴とする射出成形
用金型を提供する。
【0006】また請求項3に示すように、請求項1の射
出成形用金型において、キャビティが筒状部分を備え、
前記キャビティの外周壁および内周壁のそれぞれが1つ
の金型部材により画成され、前記内周側の金型部材に挿
通孔が形成され、前記内周側の金型部材に突起を備えた
スライド部材が内挿され、前記スライド部材が該スライ
ド部材を突起没入方向に弾性付勢するスプリングと2段
突出し構造の第1段で作動するロックピンとによりスラ
イドせしめられることを特徴とする射出成形用金型を提
供する。
【0007】また請求項4に示すように、請求項1の射
出成形用金型において、キャビティが筒状部分を備え、
前記キャビティの外周壁および内周壁のそれぞれが1つ
の金型部材により画成され、前記内周側の金型部材に挿
通孔が形成され、前記内周側の金型部材に突起を備えた
スライド部材が内挿され、前記スライド部材が該スライ
ド部材を突起没入方向に弾性付勢するスプリングと型開
き時に成形品から離れる金型部材に突設した凸部とによ
りスライドせしめられることを特徴とする射出成形用金
型を提供する。
【0008】
【作用】キャビティの周壁をその全部に亙って1つの金
型部材により画成すれば、パーティング部がなく、成形
品に上記バリや段差が発生することがない。
【0009】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0010】図1および図2に示す金型は、上記従来技
術と同様に、図14に示した成形品12を成形するもの
である。しかして、1は上型、2は下型、3はコア、4
はスプル、5はキャビティ、6は上型1に取り付けられ
たアンギュラピン、7はキャビティ5の外周側に配置さ
れ、アンギュラピン6によってスライドせしめられるス
ライドコア、8はスライドコア7に突設され、該スライ
ドコア7のスライドによりキャビティ5に対して突没し
て成形品12の側壁13に穴14を形成する突起、9は
成形品12を離型させるエジェクタピンであって、キャ
ビティ5と各スライドコア7との間に、筒状を呈してキ
ャビティ5の外周壁をその全部に亙って画成し、突起8
をキャビティ5に対して突没させる挿通孔11を形成し
た金型部材としての入れ子10が配置されており、この
ようにすればキャビティ5の外周壁が入れ子10のみに
より画成されてパーティング部がないために、成形品1
2の側壁13に上記バリや段差が発生するのを未然に防
止することができる。スライドコア7、突起8および挿
通孔11はそれぞれ穴14の数と同数設けられている。
なお穴14の数は任意であり、穴14の形状は先止まり
でも良い。
【0011】成形品が筒状部分を備えて該筒状部分の側
壁に穴を備えるものである場合は図3に示す金型を用い
ると良い。図3の金型は図17および図18に示す成形
品12を成形するものであって、該成形品12はその全
体が筒状を呈し、側壁13に穴14を備えている。これ
に伴ってキャビティ5も筒状である。すなわち、図3の
金型は、キャビティ5の外周壁がその全部を1つの金型
部材である上型1により画成され、キャビティ5の内周
壁がその全部を1つの金型部材であるコア3により画成
され、筒状を呈する該コア3に挿通孔11が形成され、
該コア3にキャビティ5に対し突没する突起8を備えた
スライド部材15が内挿されており、このようにすれば
キャビティ5の外周壁が上型1のみにより画成されて、
やはりパーティング部がないために、成形品12の側壁
13に上記バリや段差が発生するのを未然に防止するこ
とができる。突起8、挿通孔11およびスライド部材1
5はそれぞれ穴14の数と同数設けられている。なお穴
14の数は任意であり、穴14の形状は先止まりでも良
い。
【0012】スライド部材15はスプリング16により
突起8がキャビティ5から引っ込む方向に弾性付勢さ
れ、また該スライド部材15の更に内周側に配置したロ
ックピン17により突起8の突没動作を制御されるよう
になっている。ロックピン17はその下端をエジェクタ
プレート19を介してエジェクタロッド20に接続され
て該エジェクタロッド20に追随して昇降動作し、この
昇降動作に伴って上端に設けたテーパ部18の寸法差に
より突起8が突没動作するようにスライド部材15をス
ライドさせる。図3はキャビティ5に対して突起8を突
出させて樹脂などの成形材料を充填した状態、図4は成
形材料の硬化を待って型開きし、エジェクタロッド20
を上昇させ(2段突出し構造の第1段)、これに伴って
エジェクタプレート19とロックピン17を上昇させて
突起8を引っ込めた状態、図5はエジェクタロッド20
を更に上昇させて(2段突出し構造の第2段)、成形品
12を離型させた状態を示しており、ロックピン17は
エジェクタロッド20による2段突出しの第1段で作動
して突起8を引っ込ませる。
【0013】スライド部材15は、該スライド部材15
と該スライド部材15を支持したコア3がロックピン1
7に対して上昇した時に突起8を引っ込ませるようにス
ライドするものでも良い。図6の金型は図19および図
20に示す成形品12を成形するものであって、該成形
品12は天部分と筒状部分を備えて該筒状部分の側壁1
3に穴14を備えている。すなわち、図6の金型は、型
開き(図7)後、エジェクタロッド20による2段突出
しの第1段で成形品12とコア3を同時に突出し、ロッ
クピン17をスライド部材15の内側から外して突起8
を引っ込めるようにスライド部材15をスライドさせ
(図8)、2段突出しの第2段でコア3から成形品12
を取り外すようになっており(図9)、このためロック
ピン17のテーパ部18は図3の金型の場合とは上下が
反対向きとなっている。また2段突出しの第1段で同時
に動き、2段突出しの第2段で動きを異にする上側のエ
ジェクタプレート19と下側のエジェクタプレート21
は通常は図10に示す固定部材22によって一体に固定
されており、この固定部材22は所定の力以上の力が作
用した場合に両エジェクタプレート19,21を互いに
分離するようになっている。23は下側のエジェクタプ
レート21の上昇を停止させるストッパである。
【0014】また突起8の突没動作は、図11ないし図
13に示すように、これを上型1に突設した凸部24に
よって制御しても良い。図11はキャビティ5に対して
突起8を突出させて樹脂などの成形材料を充填した状
態、図12は型開きの状態、図13は離型時の状態を示
し、この実施例によれば、突起8の突没動作を制御する
機構が構成上簡単であるとともに型開きと同時に自動的
に突起8を引っ込めることができる。凸部24およびス
ライド部材15にはそれぞれ対応するテーパ部25,2
6が設けられている。
【0015】
【考案の効果】本考案は次の効果を奏する。すなわち、
請求項1ないし請求項4に共通するところとして、キャ
ビティの周壁を入れ子または上型などの1つの金型部材
により画成してパーティング部をなくしたため、成形品
の側壁に前記パーティング部によるバリや段差が発生す
るのを未然に防止することができる。また請求項3およ
び請求項4のように突起をキャビティの内周側から突没
させる場合には、キャビティの外周側に上型が配置され
るだけであって従来のようにスライドコアが配置される
ことがないために、金型をその平面について小型化して
占有面積を小さくすることができ、特に多数個取りの金
型において有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る射出成形用金型の要
部縦断面図
【図2】同射出成形用金型の要部横断面図
【図3】本考案の第2実施例に係る射出成形用金型の要
部縦断面図
【図4】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図5】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図6】本考案の第3実施例に係る射出成形用金型の要
部縦断面図
【図7】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図8】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図9】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図10】上下エジェクタプレートの接続構造を示す断
面図
【図11】本考案の第4実施例に係る射出成形用金型の
要部縦断面図
【図12】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図13】同射出成形用金型の作動を示す要部縦断面図
【図14】成形品の斜視図
【図15】従来例に係る射出成形用金型の要部縦断面図
【図16】同射出成形用金型の要部横断面図
【図17】成形品の平面図
【図18】図17におけるA−A断面図
【図19】成形品の平面図
【図20】図19におけるB−B断面図
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 コア 4 スプル 5 キャビティ 6 アンギュラピン 7 スライドコア 8 突起 9 エジェクタピン 10 入れ子 11 挿通孔 12 成形品 13 側壁 14 穴 15 スライド部材 16 スプリング 17 ロックピン 18,25,26 テーパ部 19,21 エジェクタプレート 20 エジェクタロッド 22 固定部材 23 ストッパ 24 凸部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティに対して突没する突起を備
    え、前記キャビティに前記突起を突出させて前記キャビ
    ティに成形材料を充填し、前記突起により成形品に穴を
    形成する射出成形用金型において、前記キャビティの周
    壁をその全部に亙って1つの金型部材により画成し、前
    記金型部材に前記キャビティに向けて挿通孔を形成し、
    前記挿通孔から前記キャビティに前記突起を突没させる
    ことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1の射出成形用金型において、突
    起8がキャビティ5の外周側に配置されたスライドコア
    7に設けられ、前記キャビティ5と前記スライドコア7
    との間に、筒状を呈し、挿通孔11を形成した金型部材
    10が配置されていることを特徴とする射出成形用金
    型。
  3. 【請求項3】 請求項1の射出成形用金型において、キ
    ャビティ5が筒状部分を備え、前記キャビティ5の外周
    壁および内周壁のそれぞれが1つの金型部材1,3によ
    り画成され、前記内周側の金型部材3に挿通孔11が形
    成され、前記内周側の金型部材3に突起8を備えたスラ
    イド部材15が内挿され、前記スライド部材15が該ス
    ライド部材15を突起8没入方向に弾性付勢するスプリ
    ング16と2段突出し構造の第1段で作動するロックピ
    ン17とによりスライドせしめられることを特徴とする
    射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1の射出成形用金型において、キ
    ャビティ5が筒状部分を備え、前記キャビティ5の外周
    壁および内周壁のそれぞれが1つの金型部材1,3によ
    り画成され、前記内周側の金型部材3に挿通孔11が形
    成され、前記内周側の金型部材3に突起8を備えたスラ
    イド部材15が内挿され、前記スライド部材15が該ス
    ライド部材15を突起8没入方向に弾性付勢するスプリ
    ング16と型開き時に成形品12から離れる金型部材1
    に突設した凸部24とによりスライドせしめられること
    を特徴とする射出成形用金型。
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