JP2000210989A - レンズ用成形金型 - Google Patents

レンズ用成形金型

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JP2000210989A
JP2000210989A JP1634599A JP1634599A JP2000210989A JP 2000210989 A JP2000210989 A JP 2000210989A JP 1634599 A JP1634599 A JP 1634599A JP 1634599 A JP1634599 A JP 1634599A JP 2000210989 A JP2000210989 A JP 2000210989A
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slide
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Masaru Fujita
勝 藤田
Masabumi Kurisu
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/33Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts
    • B29C45/332Mountings or guides therefor; Drives therefor

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺の光学用レンズを成形する成形金型にお
いて、金型を開いて離型する際、キャビティ空間内で成
形されたレンズが変形するのを防止する。 【解決手段】 キャビティ空間が一対の入れ子3,4と
一対のスライドコア6a,6bとで囲まれて形成され、
傾斜面22と垂直面21とを有する貫通孔18がスライ
ドコア6a,6bに形成され、アンギュラーカム8a,
8bに、金型1の開度が所定量以上の場合に傾斜面22
に摺接して両スライドコア6a,6bを開く方向へ案内
する案内面と、金型1の開度が所定量未満の場合に垂直
面21に摺接して両スライドコア6a,6bの開方向へ
の移動を規制する規制面27とが形成され、両スライド
コア6a,6bの相対向する面に、キャビティ空間に開
口しかつキャビティ空間の一部を構成する凹部31が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の光学用レン
ズを成形する金型に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザービームプリンタの開発が
盛んになり、長尺の光学用レンズが求められている。図
6,図7に示すように、一般に、上記のような光学用レ
ンズ61は、レンズ本体62と、レンズ本体62の幅方
向の両側部に形成された側部リブ63a,63bと、レ
ンズ本体62の長さ方向の両端部に形成された端部リブ
64とで構成されている。上記レンズ本体62には、一
方のレンズ面65と他方のレンズ面66とが表裏で対向
して形成されている。また、光学用レンズ61の長さ方
向の中央部Cにおいて、一方のレンズ面65から側部リ
ブ63a,63bの一端部までの高さHが最も高く形成
されている。
【0003】上記光学用レンズ61は、従来、図8,図
9に示すような成形金型70によって成形されている。
すなわち、一対の固定入れ子71と可動入れ子72と、
これら両入れ子71,72間に形成されたキャビティ空
間73と、金型70の開閉方向Aと直交する方向Bに開
閉自在な一対のスライドコア74a,74bと、上記キ
ャビティ空間73内の圧力によって両スライドコア74
a,74bが開くのを防止する一対のロッキングブロッ
ク75a,75bと、金型70の開閉に伴って上記両ス
ライドコア74a,74bを互いに離間する方向へ移動
させて開く一対のアンギュラーピン76a,76bとが
具備されている。
【0004】尚、上記固定入れ子71は固定側プレート
77に設けられ、可動入れ子72は可動側プレート78
に設けられている。また、上記各アンギュラーピン76
a,76bはそれぞれロッキングブロック75a,75
bに傾斜して設けられている。また、アンギュラーピン
76a,76bの先端部は、各スライドコア74a,7
4bに形成された傾斜孔79に挿通され、さらに可動側
プレート78に形成された孔部80に挿入されている。
また、上記スライドコア74a,74bには第1テーパ
ー面81が形成され、上記ロッキングブロック75a,
75bには、上記第1テーパー面81に対向しかつ金型
70を閉じた際に背板82を介してスライドコア74
a,74bを閉方向へ移動させる第2テーパー面83が
形成されている。
【0005】また、上記キャビティ空間73は上記一対
の入れ子71,72と一対のスライドコア74a,74
bとで囲まれて形成されており、レンズ本体62の一方
のレンズ面65は固定入れ子71の先端面で形成され、
レンズ本体62の他方のレンズ面66は可動入れ子72
の先端面で形成され、一方の側部リブ63aの外面は一
方のスライドコア74aの内側面で形成され、他方の側
部リブ63bの外面は他方のスライドコア74bの内側
面で形成される。
【0006】これによると、図8に示すように、金型7
0を閉じることによって、可動側プレート78と共に可
動入れ子72が閉方向へ移動するとともに、傾斜孔79
の内周面が両アンギュラーピン76a,76bの外周面
に摺接しながら閉方向へ案内されるため、両スライドコ
ア74a,74bが接近して閉じ、この際、第1テーパ
ー面81が背板82を介して第2テーパー面83によっ
て押圧される。これにより、キャビティ空間73内に射
出された成形樹脂(成形材料)が圧縮されて長尺の光学
用レンズ61が成形される。
【0007】その後、図9に示すように、金型70を開
くことによって、可動側プレート78と共に可動入れ子
72が開方向へ移動すると同時に、傾斜孔79の内周面
が両アンギュラーピン76a,76bの外周面に摺接し
ながら開方向へ案内されるため、両スライドコア74
a,74bが離間して開く。
【0008】これにより、キャビティ空間73内で成形
された光学用レンズ61は、可動入れ子72に保持され
た状態で、固定入れ子71から離型する。また、両スラ
イドコア74a,74bは光学用レンズ61の両側方へ
離型する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、図7に示すように、光学用レンズ61の両
側部リブ63a,63bに内側へ向いた収縮力Fが生じ
るため、図9に示すように、金型70を開いて、固定入
れ子71を光学用レンズ61から離型する際の抵抗が増
大する。このような離型時の抵抗は、図7に示すよう
に、一方のレンズ面65から側部リブ63a,63bの
一端部(すなわち、側部リブ63a,63bの、固定入
れ子71側の端部)までの高さHが最も高い光学用レン
ズ61の中央部Cで最も大きくなり、光学用レンズ61
の長さ方向の両端部Eほど減少する。
【0010】したがって、金型70を開いて離型する際
の抵抗により、光学用レンズ61の中央部Cが両端部E
に比べて固定入れ子71側に引き上げられ、その結果、
図6の仮想線で示すように、光学用レンズ61の中央部
Cが金型70の開閉方向Aへ反って変形してしまうとい
った問題がある。
【0011】本発明は、このようなレンズ用成形金型に
おいて、金型を開いて離型する際、キャビティ空間内で
成形されたレンズが変形するのを防止することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ用成形金
型においては、両スライドコアの貫通孔に、傾斜面と、
スライドコアの移動方向に直交する垂直面とが形成さ
れ、アンギュラーカムに、金型の開度が所定量以上の場
合に上記傾斜面に摺接して両スライドコアを開く方向へ
案内する案内面と、金型の開度が所定量未満の場合に上
記垂直面に摺接して両スライドコアの開方向への移動を
規制する規制面とが形成され、上記両スライドコアの相
対向する面に、キャビティ空間に開口しかつキャビティ
空間の一部を構成する凹部が形成されているものであ
る。
【0013】これによると、金型を開いて離型する際、
キャビティ空間内で成形されたレンズが変形するのを防
止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一対の固定入れ子と可動入れ子と、これら両入れ子
間に形成されたキャビティ空間と、金型の開閉方向と直
交する方向に開閉自在な一対のスライドコアと、上記キ
ャビティ空間内の圧力によって両スライドコアが開くの
を防止する一対のロッキングブロックとを備えたレンズ
用成形金型において、金型の開閉に伴って上記両スライ
ドコアを互いに離間する方向へ移動させて開く一対のア
ンギュラーカムがロッキングブロックに設けられ、上記
両アンギュラーカムの先端部が両スライドコアに形成さ
れた貫通孔に挿通され、上記各貫通孔に、傾斜面と、ス
ライドコアの移動方向に直交する垂直面とが形成され、
上記金型の開度が所定量以上の場合、ロッキングブロッ
クはスライドコアの開閉移動経路上から退去し、上記各
アンギュラーカムに、金型の開度が所定量以上の場合に
上記傾斜面に摺接して両スライドコアを開く方向へ案内
する案内面と、金型の開度が所定量未満の場合に上記垂
直面に摺接して両スライドコアの開方向への移動を規制
する規制面とが形成され、上記キャビティ空間は上記一
対の入れ子と一対のスライドコアとで囲まれて形成さ
れ、上記両スライドコアの相対向する面に、上記キャビ
ティ空間に開口しかつキャビティ空間の一部を構成する
凹部が形成されているものである。
【0015】これによると、以下のような作用を有す
る。
【0016】金型を閉じてキャビティ空間内でレンズを
成形した後、金型を開く。この際、金型の開度が所定量
未満の場合、アンギュラーカムの規制面がスライドコア
の貫通孔の垂直面に当接しているため、両スライドコア
の開方向への移動が規制され、両スライドコアは閉じた
状態のままとなり、これに対して、固定入れ子がレンズ
から離間する。
【0017】この際、キャビティ空間内において、レン
ズの一部が上記閉じた状態の両スライドコアの凹部内に
入り込んでいるため、上記固定入れ子がレンズから離型
しても、レンズは凹部によって両スライドコア間に固定
されて保持される。これにより、上記固定入れ子がレン
ズから離型する時の抵抗は上記凹部内に入り込んでいる
レンズの一部によって受けられるため、金型の開閉方向
におけるレンズの変形を防止することができる。
【0018】その後、金型を所定量以上開くことによっ
て、両ロッキングブロックが両スライドコアの開閉移動
経路上から退去するとともに、アンギュラーカムの案内
面がスライドコアの貫通孔の傾斜面に当接して両スライ
ドコアを開く方向へ案内するため、両スライドコアが開
いてレンズから離間する。これにより、レンズは可動入
れ子によって保持される。
【0019】請求項2に記載の発明は、レンズ本体の両
側部にリブを有する長尺のレンズを成形するレンズ用成
形金型であって、固定入れ子の先端が上記レンズ本体の
一方のレンズ面を形成し、可動入れ子の先端が上記レン
ズ本体の他方のレンズ面を形成し、両スライドコアの凹
部が上記レンズ本体のリブを形成するものである。
【0020】これによると、金型を閉じることによっ
て、一対の入れ子と一対のスライドコアとで囲まれたキ
ャビティ空間が形成され、キャビティ空間内において、
一方のレンズ面が固定入れ子の先端によって形成され、
他方のレンズ面が可動入れ子の先端によって形成され、
レンズ本体のリブが両スライドコアの凹部によって形成
される。
【0021】請求項3に記載の発明は、金型を所定量以
上開いた状態で、成形されたレンズを可動入れ子から離
間させる離型手段が備えられているものである。
【0022】これによると、金型を所定量以上開いた場
合、成形されたレンズは可動入れ子によって保持されて
いる。そして、上記レンズは離型手段によって可動入れ
子から離間される。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。尚、先述した従来のものと
同一の部材については同じ番号を付記してその説明を省
略する。
【0024】図1〜図4に示すように、1は長尺の光学
用レンズ61を成形する成形金型であり、一対の固定入
れ子3と可動入れ子4と、これら両入れ子3,4間に形
成されたキャビティ空間5と、金型1の開閉方向Aと直
交する方向Bに開閉自在な一対のスライドコア6a,6
bと、上記キャビティ空間5内の圧力によって両スライ
ドコア6a,6bが開くのを防止する一対のロッキング
ブロック7a,7bと、金型1の開閉に伴って上記両ス
ライドコア6a,6bを互いに離間する方向へ移動させ
て開く一対のアンギュラーカム8a,8bとが具備され
ている。
【0025】上記固定入れ子3と両ロッキングブロック
7a,7bとは固定側プレート10に設けられ、可動入
れ子4は可動側プレート11に設けられている。
【0026】上記各スライドコア6a,6bの外面には
第1テーパー面14が形成されており、これら第1テー
パー面14は可動側プレート11に近い部分ほど両スラ
イドコア6a,6bの開方向へ広がっている。また、各
ロッキングブロック7a,7bには、上記第1テーパー
面14と同方向に傾斜して第1テーパー面14に対向し
かつ金型1を閉じた際に背板12を介してスライドコア
6a,6bを閉方向へ移動させる第2テーパー面15が
形成されている。また、図1に示すように、金型1の開
閉方向Aを基準とした第1および第2テーパー面14,
15の傾斜角度αはそれぞれ、1°〜5°の範囲で同角
度に設定されている。
【0027】尚、図1に示すように、成形金型1の開度
が所定量W(図3の仮想線参照)以上の場合、両ロッキ
ングブロック7a,7bは両スライドコア6a,6bの
開閉移動経路29上から退去するように構成されてい
る。
【0028】上記両スライドコア6a,6bには、スラ
イドコア6a,6bの開方向へ張り出したフランジ部1
7が形成されており、フランジ部17には貫通孔18が
形成されている。また、上記各アンギュラーカム8a,
8bは各ロッキングブロック7a,7bに取付けられて
いる。アンギュラーカム8a,8bの先端部は、貫通孔
18に挿通され、さらに可動側プレート11に形成され
た孔部19へ挿入される。尚、上記アンギュラーカム8
a,8bの横断面は四角形に形成されており、各貫通孔
18と孔部19との横断面形状も、上記アンギュラーカ
ム8a,8bに応じて四角形に形成されている。
【0029】上記各貫通孔18には、スライドコア6
a,6bの開閉方向Bに直交する垂直面21と、この垂
直面21に対して傾斜する傾斜面22とが形成されてい
る。尚、上記傾斜面22は、内側がスライドコア6a,
6bの閉方向へ傾斜しかつ外側がスライドコア6a,6
bの開方向へ傾斜している。
【0030】各アンギュラーカム8a,8bは、垂直部
24と、垂直部24の先端に形成された傾斜部25とで
構成されており、この傾斜部25は上記傾斜面22と同
方向かつ同角度で傾斜している。上記傾斜部25の内外
にはそれぞれ、図1に示すように、金型1の開度が所定
量W以上の場合に、上記傾斜面22に摺接して両スライ
ドコア6a,6bを開く方向へ案内する案内面26(図
3参照)が形成されている。また、上記垂直部24の内
側には、図3の実線および図4に示すように、金型1の
開度が所定量W未満の場合に、上記垂直面21に摺接し
て両スライドコア6a,6bの開方向への移動を規制す
る規制面27が形成されている。
【0031】また、図1に示すように、上記可動側プレ
ート11には、両スライドコア6a,6bを開位置で停
止させるストッパー28が設けられている。
【0032】図2,図4に示すように、上記キャビティ
空間5は上記一対の入れ子3,4と一対のスライドコア
6a,6bとで囲まれて形成されている。このうち、上
記一対の入れ子3,4の各先端部の両側面にはそれぞ
れ、内側に掘り込まれた段部30が形成されている。ま
た、上記両スライドコア6a,6bの相対向する内面に
はそれぞれ、上記キャビティ空間5に開口する凹部31
が形成されている。尚、上記各凹部31と段部30とは
キャビティ空間5の一部を構成している。
【0033】上記固定入れ子3の先端面がレンズ本体6
2の一方のレンズ面65を形成し、可動入れ子4の先端
面がレンズ本体62の他方のレンズ面66を形成し、上
記各段部30と凹部31とがレンズ本体62の側部リブ
63a,63bを形成する。
【0034】また、図1,図5に示すように、上記可動
側プレート11には、金型1を所定量W以上開いた状態
で、成形された光学用レンズ61を可動入れ子4から離
間させる離型用ピン34(離型手段の一例)が複数本備
えられている。これら離型用ピン34の先端部は、可動
側プレート11から可動入れ子4の両側方へ突出してお
り、シリンダ装置(図示せず)等によって軸長方向へ移
動自在に構成されている。
【0035】以下、上記構成における作用を説明する。
【0036】図4に示すように、金型1を閉じることに
よって、両スライドコア6a,6bが接近して閉じ、一
対の入れ子3,4と一対のスライドコア6a,6bとで
囲まれたキャビティ空間5内に射出された成形樹脂(成
形材料の一例)が圧縮されて長尺の光学用レンズ61が
成形される。
【0037】この際、レンズ本体62の一方のレンズ面
65が固定入れ子3の先端面で形成され、他方のレンズ
面66が可動入れ子4の先端面で形成され、レンズ本体
62の側部リブ63a,63bが各段部30と凹部31
とで形成される。
【0038】また、この際、可動側プレート11の閉方
向への移動により、各アンギュラーカム8a,8bの先
端部は、貫通孔18に挿通され、さらに孔部19内に挿
入される。この状態で、貫通孔18の垂直面21がアン
ギュラーカム8a,8bの規制面27に当接するととも
に、第1テーパー面14が背板12に当接するため、両
スライドコア6a,6bの開方向への移動が規制され
る。尚、キャビティ空間5内の圧力は背板12を介して
両ロッキングブロック7a,7bで受け止められる。
【0039】その後、金型1を開く。この際、金型1の
開度が所定量W未満の場合、図3の実線で示すように、
スライドコア6a,6bの第1テーパー面14が背板1
2からわずかに離間するが、貫通孔18の垂直面21が
各アンギュラーカム8a,8bの規制面27に当接して
いるため、両スライドコア6a,6bの開方向への移動
が規制され、両スライドコア6a,6bは閉じた状態の
ままとなり、これに対して、固定入れ子3のみが光学用
レンズ61から離間する。
【0040】この際、キャビティ空間5内において、光
学用レンズ61の側部リブ63a,63bの外側部が上
記閉じた状態の両スライドコア6a,6bの凹部31に
入り込んでいるため、上記固定入れ子3が光学用レンズ
61から離型しても、光学用レンズ61は凹部31によ
って両スライドコア6a,6b間に固定されて保持され
る。これにより、上記固定入れ子3が光学用レンズ61
から離型する時の抵抗は上記凹部31内に入り込んでい
る側部リブ63a,63bによって受けられるため、金
型1の開閉方向Aにおける光学用レンズ61の変形を防
止することができる。したがって、従来のように光学用
レンズ61の中央部Cが開閉方向Aへ反って変形するこ
とはなく、光学用レンズ61を高精度で成形することが
できる。
【0041】その後、図1に示すように、金型1を所定
量W以上開くことによって、両ロッキングブロック7
a,7bが両スライドコア6a,6bの開閉移動経路2
9上から退去するとともに、各アンギュラーカム8a,
8bの垂直部24が貫通孔18から脱抜されて傾斜部2
5が孔部19から貫通孔18内へ相対的に移動する。こ
れにより、貫通孔18の傾斜面22がアンギュラーカム
8a,8bの案内面26に摺接して、両スライドコア6
a,6bが開方向へ案内されるため、両スライドコア6
a,6bが開いて互いに光学用レンズ61の両側方へ離
間し、光学用レンズ61は可動入れ子4によって保持さ
れる。
【0042】その後、シリンダ装置(図示せず)等の作
動によって各離型用ピン34の先端部を固定入れ子3の
方向Dへ上動させることで、光学用レンズ61は、左右
両離型用ピン34の先端で押し上げられ、可動入れ子4
から離間される。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金型を開
いて離型する際、キャビティ空間内で成形されたレンズ
が変形するのを防止でき、したがって、レンズを高精度
で成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における成形金型の断面図
であり、金型を所定量以上開いた状態を示す。
【図2】同、成形金型の入れ子とスライドコアとで囲ま
れて形成されるキャビティ空間の周辺の拡大図である。
【図3】同、成形金型の断面図であり、金型を所定量未
満開いた状態を示す。
【図4】同、成形金型の断面図であり、金型を閉じた状
態を示す。
【図5】図4におけるX−X矢視図である。
【図6】同、成形金型で成形される光学用レンズの図で
あり、(a)は光学用レンズの側面から見た断面図であ
り、(b)は(a)におけるX−X矢視図である。
【図7】図6の(a)におけるY−Y矢視図である。
【図8】従来の成形金型の断面図であり、金型を閉じた
状態を示す。
【図9】従来の成形金型の断面図であり、金型を開いた
状態を示す。
【符号の説明】
1 成形金型 3 固定入れ子 4 可動入れ子 5 キャビティ空間 6a,6b スライドコア 7a,7b ロッキングブロック 8a,8b アンギュラーカム 18 貫通孔 21 垂直面 22 傾斜面 26 案内面 27 規制面 29 開閉移動経路 31 凹部 34 離型用ピン(離型手段) 61 光学用レンズ 62 レンズ本体 63a,63b 側部リブ 65 一方のレンズ面 66 他方のレンズ面 A 金型の開閉方向 B スライドコアの開閉方向 W 所定量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の固定入れ子と可動入れ子と、これ
    ら両入れ子間に形成されたキャビティ空間と、金型の開
    閉方向と直交する方向に開閉自在な一対のスライドコア
    と、上記キャビティ空間内の圧力によって両スライドコ
    アが開くのを防止する一対のロッキングブロックとを備
    えたレンズ用成形金型において、金型の開閉に伴って上
    記両スライドコアを互いに離間する方向へ移動させて開
    く一対のアンギュラーカムがロッキングブロックに設け
    られ、上記両アンギュラーカムの先端部が両スライドコ
    アに形成された貫通孔に挿通され、上記各貫通孔に、傾
    斜面と、スライドコアの移動方向に直交する垂直面とが
    形成され、上記金型の開度が所定量以上の場合、ロッキ
    ングブロックはスライドコアの開閉移動経路上から退去
    し、上記各アンギュラーカムに、金型の開度が所定量以
    上の場合に上記傾斜面に摺接して両スライドコアを開く
    方向へ案内する案内面と、金型の開度が所定量未満の場
    合に上記垂直面に摺接して両スライドコアの開方向への
    移動を規制する規制面とが形成され、上記キャビティ空
    間は上記一対の入れ子と一対のスライドコアとで囲まれ
    て形成され、上記両スライドコアの相対向する面に、上
    記キャビティ空間に開口しかつキャビティ空間の一部を
    構成する凹部が形成されていることを特徴とするレンズ
    用成形金型。
  2. 【請求項2】 レンズ本体の両側部にリブを有する長尺
    のレンズを成形するレンズ用成形金型であって、固定入
    れ子の先端が上記レンズ本体の一方のレンズ面を形成
    し、可動入れ子の先端が上記レンズ本体の他方のレンズ
    面を形成し、両スライドコアの凹部が上記レンズ本体の
    リブを形成することを特徴とする請求項1記載のレンズ
    用成形金型。
  3. 【請求項3】 金型を所定量以上開いた状態で、成形さ
    れたレンズを可動入れ子から離間させる離型手段が備え
    られていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のレンズ用成形金型。
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