JP2002092678A - 硬貨選別装置および硬貨入金装置 - Google Patents

硬貨選別装置および硬貨入金装置

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JP2002092678A JP2000281591A JP2000281591A JP2002092678A JP 2002092678 A JP2002092678 A JP 2002092678A JP 2000281591 A JP2000281591 A JP 2000281591A JP 2000281591 A JP2000281591 A JP 2000281591A JP 2002092678 A JP2002092678 A JP 2002092678A
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尾 勝 治 杤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの金種を含んだ硬貨の確実な選別を可能
にすると共に、金種選別手段における選別方式の自由度
を高める。 【解決手段】 硬貨選別装置Sは、大別部Aと2つの金
種選別部B1,B2とを有している。大別部Aは、複数
の硬貨を予め3つのグループ(大,中,小径硬貨グルー
プ)に大別するように構成されている。また、金種選別
部B1,B2は、大別部Aによって大別されたグループ
のうち2つのグループの硬貨(中,小径硬貨)を、それ
ぞれ金種毎に選別するように構成されている。これによ
り、一度に選別すべき金種の数を減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばユーロ硬貨
のような3以上の金種を含む複数の硬貨を金種毎に選別
するための硬貨選別装置、および、そのような硬貨選別
装置を備えた硬貨入金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨入金装置等に使用される硬貨選別装
置としては従来、選別すべき全ての硬貨を、単一の金種
選別手段によって金種毎に順次選別して行く構成のもの
が一般的である。
【0003】その場合、金種選別手段としては、搬送路
内で硬貨を1枚ずつ水平に搬送しながら、硬貨の直径を
基準として、金種毎に大きさの異なる選別孔から対応す
る金種の硬貨を落下させて行く構成のものが多い。ま
た、搬送路に対して硬貨を1枚ずつ繰り出す手段として
は、硬貨の直径および厚さを基準として、回転する繰出
し円盤上の硬貨が、厚み規制板を通して1枚ずつ搬送路
へ押し出されるように構成されたものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
硬貨選別装置には、以下のような問題点がある。すなわ
ち、選別すべき金種の数が多くなれば、硬貨の直径や厚
さの種類も増える。このため、従来の硬貨選別装置のよ
うに単一の金種選別手段で一度に選別しようとすれば、
選別が困難になる場合もある。また、仮に選別が可能で
あったとしても、多金種に対応する必要から、金種選別
手段における選別方式が限られてしまう。
【0005】特に、ユーロ硬貨に関しては、その金種が
8種類も有る上、各国において旧硬貨からの切り替えが
進められているため、他金種としての旧硬貨が混在した
状態で選別を行う必要もある。このため、上記のような
問題点がより深刻なものとなる。
【0006】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、多くの金種を含んだ硬貨の選別をより確
実に行うことができると共に、金種選別手段における選
別方式の自由度を大幅に高めることができるような硬貨
選別装置、および、そのような硬貨選別装置を備えた硬
貨入金装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、3以上の
金種を含む複数の硬貨を金種毎に選別するための硬貨選
別装置において、前記複数の硬貨を、その寸法に基づい
て予め2以上のグループに大別するための大別手段と、
この大別手段によって大別されたグループの硬貨を、更
に金種毎に選別するための金種選別手段とを備えたこと
を特徴とする硬貨選別装置である。
【0008】この第1の発明によれば、大別手段によっ
て予め大別されたグループの硬貨を更に金種選別手段に
よって金種毎に選別することで、一度に選別すべき金種
の数を減らすことができる。これにより、多くの金種を
含んだ硬貨の確実な選別を可能にするとと共に、金種選
別手段における選別方式の自由度を大幅に高めることが
できる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
大別手段は、中心部に硬貨流入口を有する固定部材と、
この固定部材の底面に重ね合わされた状態で回転する回
転円盤とを備え、前記固定部材の硬貨投入口から投入さ
れた硬貨が、前記回転円盤の回転に伴って、前記固定部
材の底面に対して摺動するように構成されると共に、前
記固定部材は、その底面に対して摺動する硬貨を、前記
グループ毎に選択的に案内するための案内手段を有する
ものである。
【0010】この第2の発明によれば、大別手段におい
て、固定部材の硬貨流入口に入った硬貨は、回転円盤の
回転に伴って固定部材の底面に対して摺動しつつ案内手
段によってグループ毎に選択的に案内されることで、そ
のようなグループに大別されて行く。
【0011】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記金種選別手段は、選別すべき硬貨を1枚ずつ略
水平に案内するための搬送路と、この搬送路に沿って硬
貨を搬送するための搬送手段と、前記搬送路に沿って、
選別すべき金種毎に間隔を置いて順次設けられた複数の
選別部とを有するものである。
【0012】この第3の発明によれば、金種選別手段に
おいて、選別すべき硬貨は、搬送手段によって搬送路に
沿って1枚ずつ略水平に搬送されながら、各選別部によ
って順次、金種毎に選別されて行く。
【0013】この場合、金種選別手段によって選別すべ
き金種の数を少なくすることで、その選別部の数を減ら
して搬送路の長さを短縮することができる。従って、硬
貨選別装置全体の大きさをより小さくすることが可能と
なる。
【0014】第4の発明は、第1乃至第3の発明の硬貨
選別装置のいずれかと、この硬貨選別装置の前記大別手
段によって大別された各グループの硬貨をそれぞれ識別
する識別手段と、前記識別手段による識別が不能なリジ
ェクト硬貨を、前記硬貨選別装置の金種選別手段におけ
る前記選別部の手前で予め選別するためのリジェクト選
別手段と、前記識別手段で識別された硬貨の金額を算出
して入金処理を行う入金処理手段とを備えたことを特徴
とする硬貨入金装置である。
【0015】この第4の発明によれば、第1乃至第3の
発明の硬貨選別装置のいずれかによって選別される硬貨
の入金処理を行うことができる。
【0016】第5の発明は、第4の発明において、前記
識別手段による識別結果が前記金種選別手段による選別
の対象外である他金種硬貨を、前記選別部の手前で予め
選別するための他金種選別手段を更に備えたものであ
る。
【0017】この第5の発明によれば、第4の発明にお
いて、識別手段による識別結果が金種選別手段による選
別の対象外である他金種硬貨を、金種選別手段における
選別部の手前で予め選別することで、より円滑な金種選
別を行うことができる。
【0018】第6の発明は、第5の発明において、前記
識別手段は、前記他金種硬貨の金種も識別可能であり、
前記入金処理手段が、前記金種選別手段で選別される対
象硬貨と、前記他金種選別手段で選別される他金種硬貨
との入金処理を行うものである。
【0019】この第6の発明によれば、対象硬貨と他金
種硬貨とが混在したものを入金処理の対象とすることが
可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1乃至図11は本発明に
よる硬貨入金装置の実施の形態を示す図である。以下、
本実施形態の全体構成、各部の具体的構成、動作・作用
および効果、並びに変形例について順次説明する。
【0021】[全体構成]本実施形態の硬貨入金装置
は、多数の金種を含む複数の硬貨を金種毎に選別するた
めの、図1に示すような硬貨選別装置Sを備えている。
この硬貨選別装置Sは、複数の硬貨を予め3つのグルー
プに大別するための大別部(大別手段)Aと、この大別
部Aによって大別されたグループのうち2つのグループ
の硬貨を、それぞれ金種毎に選別するための2つの金種
選別部(金種選別手段)B1,B2とを有している。
【0022】なお、本実施形態の硬貨入金装置は、8つ
の金種を含むユーロ硬貨(対象硬貨)と、これらのユー
ロ硬貨への切り替え対象となる旧硬貨等の「他金種硬
貨」とが混在したものを処理対象としている。具体的に
は、ユーロ硬貨は(直径を基準とし)以下の2つのグル
ープに大別可能な8つの金種を含んでいる(以下、「セ
ントユーロ」を単に「セント」と略す)。
【0023】(1)中径硬貨グループ (直径の小さい順に)20セント、1ユーロ、50セン
ト及び2ユーロの4金種 (2)小径硬貨グループ (直径の小さい順に)1セント、2セント、10セント
及び5セントの4金種また、旧硬貨等の他金種硬貨に
は、(2ユーロ硬貨よりも直径の大きい硬貨として)他
のグループから大別される「大径硬貨グループ」に属す
る直径の硬貨(大径硬貨)の他、中径硬貨グループや小
径硬貨グループに属する直径の硬貨(中径硬貨および小
径硬貨)も含まれる。
【0024】ここで、上記硬貨選別装置Sは、図2に示
す硬貨入金装置の処理部110内に設けられている(図
3参照)。この処理部110の後方には、処理部110
よりも上方へ突出した表示・操作部100が設けられて
いる。この表示・操作部100の前面には、必要な情報
等を表示する表示部101と、複数の操作ボタン等で構
成された操作部102が配設されている。また、処理部
110の上面には、入金硬貨を受け入れるためのホッパ
112が設けられている。このホッパ112の底部前側
には、ホッパ112から処理部110内へ硬貨を投入す
るための投入口112aが形成されている。
【0025】また、処理部110には、それぞれ前方に
引き出し可能なリジェクト箱114、返却箱116及び
収納ユニット120が設けられている。このうち収納ユ
ニット120は、図3及び図4に示すように、複数の硬
貨収納カセット124a〜124jと、これらの収納カ
セット124a〜124jをそれぞれ着脱自在に保持す
る台車状の引出部122とを有している。後者の引出部
122には、前面壁部122aと、4つのキャスター1
22bとが設けられている。なお、図3及び図4から分
かるように、収納ユニット120と上記返却箱116と
は、相互に独立して、別個に引き出し可能に設けられて
いる。
【0026】ここで、図1及び図3に示すように、大別
部Aは、固定円盤(固定部材)1と、この固定円盤1の
底面に重ね合わされた状態で回転する回転円盤2とを備
えている。その固定円盤1は中心部に、上記硬貨投入口
112aに対応した硬貨流入口1aを有している。そし
て、この大別部Aは、固定円盤1の硬貨投入口1aから
投入された硬貨が、回転円盤2の回転に伴って、固定円
盤1の底面に対して摺動するように構成されている。ま
た、固定円盤1は、その底面に対して摺動する硬貨を、
(後述するように)グループ毎に選択的に案内するため
の案内通路(案内手段)を有している。
【0027】次に、各金種選別部B1,B2は、図1に
示すように、選別すべき硬貨Cを1枚ずつ略水平に案内
するための搬送路3−1,3−2を備えている。そし
て、各搬送路3−1,3−2上に、当該搬送路に沿って
硬貨Cを搬送するための搬送手段4が設けられている。
また、各搬送路3−1,3−2に沿って、選別すべき金
種毎の選別孔(選別部)5a〜5d,5e〜5hが、間
隔を置いて順次(4つずつ)設けられている。
【0028】また、各金種選別部B1,B2における搬
送路3−1,3−2の上流側に、それぞれ硬貨繰出し部
9−1,9−2が設けられている。これらの硬貨繰出し
部9−1,9−2は、大別部Aによって大別された各グ
ループの硬貨を、対応する搬送路3−1,3−2へ繰り
出すためのものである。そして、各硬貨繰出し部9−
1,9−2は、硬貨大別部Aからグループ毎に放出され
る硬貨を受ける回転式の繰出し円盤90を有している。
各搬送路3−1,3−2の入口に対応した繰出し円盤9
0の外周上には、重なり合った硬貨を分離して1枚ずつ
繰り出して行くための厚み規制板94が設けられてい
る。なお、各繰出し円盤90の他の外周部分は周壁92
によって囲まれている。
【0029】次に、各金種選別部B1,B2における搬
送路3−1,3−2の上流側に、硬貨繰出し部9−1,
9−2によって繰り出された各グループの硬貨を識別す
る識別部(識別手段)Dがそれぞれ設けられている。各
識別部Dとしては、例えば硬貨の材質を磁気的に検知し
たり、イメージ(レリーフ形状等)を光学的に検知した
りして識別を行うように構成された公知のものを用いる
ことができる。
【0030】また、各金種選別部B1,B2の搬送路3
−1,3−2において、識別部Dと選別孔5a〜5d,
5e〜5hとの間に、リジェクト選別部(リジェクト選
別手段)6aと、旧硬貨選別部(他金種選別手段)6b
とが順次設けられている。前者のリジェクト選別部6a
は、識別部Dによる識別が不能な(外国硬貨や偽硬貨な
どの)リジェクト硬貨を、選別孔5a〜5d,5e〜5
hの手前で予め選別するためのものである。
【0031】また、後者の旧硬貨選別部6bは、識別部
Dによる識別結果が金種選別部B1,B2による選別の
対象外である旧硬貨(他金種硬貨)を、選別孔5a〜5
d,5e〜5hの手前で予め選別するためのものであ
る。なお、本実施形態の硬貨入金装置においては、識別
手段Dが旧硬貨の金種も識別可能であり、金種選別部B
1,B2で選別されるユーロ硬貨に加えて、旧硬貨選別
部6bで選別される旧硬貨も入金処理の対象としてい
る。すなわち、この硬貨入金装置は、識別部Dで識別さ
れた硬貨(ユーロ硬貨および旧硬貨)の金額を算出して
入金処理を行う入金処理手段(図示せず)を備えてい
る。
【0032】次に、上記の選別孔5a〜5d,5e〜5
h及び旧硬貨選別部6bにそれぞれ対応して、図3に示
すような下方へ延びるシュート140が設けられてい
る。また、各シュート140の下端部に対応して、硬貨
を一時保留するための一時保留箱130が設置されてい
る。これらの一時保留箱130の下方には、返却箱11
6に連絡した返却通路150と、各硬貨収納カセット1
24a〜124d,124i;124e〜124h,12
4jに連絡した収納通路152;152とが設けられて
いる。
【0033】各一時保留箱130は、筒状の本体132
と、この本体の底部を塞ぐ底板134とを有している。
そして、各一時保留箱130は、その幅を1ピッチとし
て、本体132と底板134とが互いに幅方向の反対側
に半ピッチずつ移動可能に構成されている。このことに
より、各一時保留箱130は、その本体132が連絡通
路150,152の上方まで移動した時に、それぞれ底
部が全開するようになっている。
【0034】[各部の具体的構成]次に、上記の(1)
大別部A、(2)金種選別部B1,B2、(3)リジェ
クト選別部6aおよび旧硬貨選別部6bの具体的構成に
ついて順次説明する。
【0035】(1)大別部 まず、大別部Aの具体的構成について図1及び図5乃至
図9を参照して説明する。図1に示すように、大別部A
を構成する固定円盤1と回転円盤2とは、互いにヒンジ
部a1によって開閉自在に連結されている。また、ヒン
ジ部a1の反対側には、固定円盤1と回転円盤2とが重
なり合って閉じた状態に固定するためのロック部a2が
設けられている。
【0036】次に、図5に示すように、回転円盤2は、
軸20を介して回転自在に支持された円盤本体22と、
この円盤本体22の上面側における外周部分に取り付け
られた環状の弾性保持部2aとを有している。弾性保持
部2aは、ゴム等の弾性材料からなり、固定円盤1との
間で硬貨を保持して、回転円盤2の回転に伴って移動さ
せると共に、固定円盤1との隙間の変化や金種による硬
貨の厚さの違いを吸収できるようになっている。また、
回転円盤2の中心部分上には、この部分に投入硬貨が停
滞しないようにするための円錐形部材24が設けられて
いる。
【0037】図1に示すように、回転円盤2を回転駆動
するためのモータ25が設けられている。具体的には、
モータ25の回転軸に取り付けられたプーリ26と、回
転円盤2の円盤本体22外周(図5参照)との間に、駆
動ベルト28が掛け渡されている。
【0038】次に、図6乃至図9により、固定円盤1の
底面1bに窪み状に形成された上記案内通路10につい
て詳細に説明する。この案内通路10は、硬貨流入孔1
a側から外周側へ(図6では反時計回り方向に)蛇行し
つつ略渦巻き状に延びている。また、案内通路10は、
硬貨流入孔1a側から順に大径硬貨通路10a、中径硬
貨通路10b及び小径硬貨通路10cに分けられる。図
6及び図7に示すように、大径硬貨通路10aは大径硬
貨C1が通過可能な通路幅を有し、中径硬貨通路10b
は中径硬貨C2および小径硬貨C3のみが通過可能な通
路幅L1を有し、小径硬貨通路10cは小径硬貨C3の
みが通過可能な通路幅L2を有している。
【0039】図6に示すように、大径硬貨通路10a
は、硬貨流入孔1aに面した硬貨導入部11と、その下
流側に間隔を置いて形成された2つの段差部12a,1
2bとを有している。このうち、硬貨導入部11は、回
転円盤2の弾性保持部2aとの間の隙間が、最も厚い硬
貨の厚さよりも広くなるように形成されている。このこ
とにより、硬貨流入孔1aから入った全ての硬貨が、回
転円盤2の回転による遠心力で、硬貨導入部11へ入り
込めるようになっている。
【0040】また、段差部12a,12bは、大径硬貨
通路10aにおける回転円盤2の弾性保持部2aとの間
の隙間を下流側に向かって断続的に狭くすることで、硬
貨同士の重なりを解消して、案内通路10内での硬貨の
一層一列の状態での移送を確保するためのものである。
そのような硬貨Cの状態が図8(図7の(硬貨通過時に
おける)X−X断面図)に示されている。そして、大径
硬貨通路10aは、下流に行くに従って外周側に向かう
ことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が通路内周縁10
iに当接するようになっている(図7参照)。
【0041】次に、図6及び図7に示すように、中径硬
貨通路10bの外周側には、大径硬貨C1のみを選択的
に案内して略接線方向に放出するための大径硬貨案内部
15aが設けられている。この、大径硬貨案内部15a
は、乗上げ部16aと放出通路17aとを有している。
このうち、乗上げ部16aは、大径硬貨通路10aと中
径硬貨通路10bとの間の境界部分に位置しており、中
径硬貨通路10bの通路幅L1より直径の大きい大径硬
貨C1のみが、その外周側を乗り上げるようになってい
る(図7及び図9(図7のY−Y断面図)参照)。な
お、乗上げ部16aの下流側には、硬貨の乗り上げを補
助するための斜面部16a’が設けられている。
【0042】また、放出通路17aは、乗上げ部16a
に乗り上げた硬貨を略接線方向に案内する案内縁部18
aと、この案内された硬貨を固定円盤1の外方へ放出す
る放出口19aとを有している。なお、放出口19aの
直前に、大径硬貨C1の通過枚数を計数するための計数
センサ19s(図6)が設けられている。この場合、全
ての硬貨の外縁が通路内周縁10iに当接するようにな
されているので、通路幅L1より小さい直径の中径硬貨
C2及び小径硬貨C3は、乗上げ部16aに乗り上げる
ことなく中径硬貨通路10bへ通過して行くことにな
る。
【0043】次に、小径硬貨通路10bにおける上流部
分の外周側には、中径硬貨C2のみを選択的に案内して
略接線方向に放出するための中径硬貨案内部15bが設
けられている。この、中径硬貨案内部15bも、大径硬
貨案内部15aと同様、乗上げ部16bと放出通路17
bとを有している。
【0044】乗上げ部16bは、中径硬貨通路10bと
小径硬貨通路10cとの間の境界部分に位置しており、
小径硬貨通路10cの通路幅L2より直径の大きい中径
硬貨C2のみが、その外周側を乗り上げるようになって
いる。この乗上げ部16bの下流側にも、硬貨の乗り上
げを補助するための斜面部16b’が設けられている。
また、放出通路17bは、大径硬貨案内部15aの放出
通路17aと同様、案内縁部18bと放出口19bとを
有している。
【0045】ここで、中径硬貨通路10bも又、下流に
行くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向
かうことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が通路内周縁
10iに当接するようになっている(図7参照)。これ
により、通路幅L2より小さい直径の小径硬貨C3は、
乗上げ部16bに乗り上げることなく小径硬貨通路10
cへ通過して行くことになる。
【0046】そして、小径硬貨通路10cは、下流に行
くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向か
い、小径硬貨C3のみを選択的に案内して略接線方向に
放出する小径硬貨案内部15cとして(その放出口19
cにて)終端している。
【0047】なお、図1に示すように、大別部Aの各放
出口19a,19b及び19cに対応して、それぞれ大
径硬貨落下孔8a、中径硬貨シュート8b及び小径硬貨
シュート8cが設けられている。このうち、大径硬貨落
下孔8aは、硬貨収納カセット124i又は124j
(図3及び図4)に対応した専用の一時保留箱130
(図3)に連通している。また、中径および小径硬貨シ
ュート8b,8cは、放出口19a,19bから放出され
た中径硬貨および小径硬貨を、それぞれ対応する硬貨繰
出し部9−1,9−2へ送り込むためのものである。
【0048】(2)金種選別部 次に、金種選別部B1,B2の具体的構成について図1
を参照して説明する。なお、リジェクト選別部6aおよ
び旧硬貨選別部6bも金種選別部B1,B2の搬送路3
−1,3−2に対応して設けられているが、これらの具
体的構成については便宜上、次の(3)の項目で説明す
る。
【0049】各金種選別部B1,B2は、上述したよう
に、それぞれ搬送路3−1,3−2、搬送手段4及び選
別孔5a〜5d,5e〜5hを有している。このうち選
別孔5a〜5d,5e〜5hの寸法以外の構成は両金種
選別部B1,B2に共通であるから、基本的に、図1の
右側に位置する中径硬貨用の金種選別部B1に関しての
み説明する。
【0050】まず、搬送路3−1は、硬貨選別装置S全
体を支持する支持板S1(図3参照)上に設けられてい
る。すなわち、搬送路3−1は、支持板S1上に設けら
れた内側通路部材32及び外側通路部材34と、これら
の通路部材32,34同士の間で区画された支持板S1
の表面である通路面30とで構成されている。なお、搬
送路3−1は、略直線状に延びているが、識別部Dとリ
ジェクト選別部6aとの間には、外側通路部材34側へ
僅かに屈曲した屈曲部36(搬送路3−2側を参照)が
形成されている。これにより、搬送路3−1上を搬送さ
れる硬貨Cの外縁が内側通路部材32側に当接するよう
になされている。
【0051】次に、搬送手段4は、搬送路3−1上にお
いて、その終端側(図1の上方)、屈曲部36及び入口
側(図1の下方)にそれぞれ対応して設けられたプーリ
40,41及び42を有している。これらのプーリ4
0,41及び41,42間には、それぞれ搬送ベルト4
3及び44が掛け渡されている。そのうち1つのプーリ
40を回転駆動するモータ46が設けられている。この
場合、各搬送ベルト43,44は、硬貨Cが当接する内
側通路部材32の側にオフセットして配置されている。
そして、硬貨の上面を押圧する搬送ベルト43,44の
動きによって、通路面30上を摺動するようにして硬貨
の搬送が行われるようになっている(図10(b)参
照)。
【0052】次に、各選別孔5a〜5dは、それぞれ選
別すべき硬貨の直径によって異なる寸法を有した略矩形
状をなして通路面30に形成されている。この場合、各
選別孔5a〜5dの一側縁は内側通路部材32から僅か
に離れている。また、これに対向した(外側通路部材3
4側の)他側縁は、内側通路部材32から、選別すべき
硬貨の直径よりも僅かに大きく、当該硬貨より大径の硬
貨の直径よりは小さい距離だけ離れている。
【0053】すなわち、各選別孔5a〜5dは、それぞ
れ選別すべき硬貨のみを落下させ、それより大径の硬貨
は通過させるように構成されている。この目的のため、
選別孔5a〜5dは、搬送路3−1の上流側から順に、
選別すべき硬貨の直径が小さい順に並べられている。具
体的には、各選別孔5a,5b,5c及び5dは、順次2
0セント、1ユーロ、50セント及び2ユーロのみを選
別する(落下させる)ように構成されている。また、各
選別孔5a〜5d,5e〜5hの直前に、それぞれ硬貨
の通過を確認するためのセンサTが設けられている。
【0054】なお、小径硬貨用の金種選別部B2におけ
る各選別孔5e,5f,5g及び5hは、順次1セント、
2セント、10セント及び5セントのみを選別する(落
下させる)ように構成されている。
【0055】 (3)リジェクト選別部および旧硬貨選別部 次に、リジェクト選別部6aおよび旧硬貨選別部6bの
具体的構成について図10及び図11を参照して説明す
る。なお、本実施形態のリジェクト選別部6aと旧硬貨
選別部6bの機械的構成は同一であるので、図10及び
図11に両者の符号6a,6bを併記して、以下「選別
部6a,6b」として説明する。
【0056】図10において、選別部6a,6bは、支
持板S1に形成された排除孔60と、この排除孔60に
対応して支持板S1の裏側および上側に設けられた支持
ローラ部62及び押さえローラ66とを有している。こ
のうち排除孔60は、搬送路3−1,3−2の通路面3
0部分から、外側通路部材34を寸断して、その外方ま
で延びている。この排除孔60は、その一縁部が、硬貨
案内面60aとして形成されている。
【0057】図10(a)に示すように、硬貨案内面6
0aは、通路面30上において、内側通路部材32側か
ら、搬送路幅方向の中央まで、搬送路下流側(図10の
右側)へ(約45度の)斜め直線状に延びている。この
硬貨案内面60aにおける内側通路部材32側の端部
は、支持ローラ部60の軸線上に略対応した位置を有し
ている。なお、排除孔60の直前には、硬貨Cの到達検
知と通過確認とを行うためのセンサT’が設けられてい
る。
【0058】次に、図10(b)に示すように、支持ロ
ーラ部62は、支持軸63、偏心軸受64及び自由ロー
ラ65を有している。偏心軸受64は、支持軸63に対
して固定され、ステッピングモータ68(図1)による
支持軸63の回動に伴って、その大径部64aが上方を
向いた支持位置(図10(b))と、小径部64bが上
方を向いた排除位置(図11(b))とを切換可能とな
っている。また、自由ローラ65は、偏心軸受64の外
周に自由回転可能に取り付けられている。
【0059】また、押さえローラ66は、上記支持位置
(図10)において、支持ローラ部62との間で(搬送
ベルト43を介して)硬貨Cを挟持したまま自由回転可
能に構成されている。この場合、選別部6a,6bに到
達した硬貨Cは、押さえローラ66と支持ローラ部62
の自由ローラ65との間に挟持された状態で、通路面3
0上を搬送ベルト43によって搬送され、排除孔60上
を落下することなく通過して行く。
【0060】これに対して、上記識別部D(図1)によ
る識別結果が排除すべき硬貨(リジェクト硬貨または旧
硬貨)に対応していた場合は、次のようにして当該硬貨
の排除が行われる。すなわち、センサT’が当該硬貨の
到達を検知すると、支持ローラ部62において、支持軸
63の回動による排除位置(図11)への切り替えが行
われる。この排除位置においては、自由ローラ65の外
周面が路面より低くなり、その上に進入して来た硬貨C
が前下がりに傾斜する(図11(b))。これにより、
当該硬貨Cは、硬貨案内面60aに当接し、これに沿っ
て斜め前方へ案内され、排除孔60から落下する。
【0061】その後、支持ローラ部62において、支持
軸63の回動による支持位置(図10)への切り替えが
行われ、硬貨を通過させる状態へ復帰する。
【0062】[動作・作用]次に、以上のような構成よ
りなる本実施形態の動作ないし作用について、(1)大
別部Aにおける処理と(2)金種選別部B1,B2等に
おける処理とに分けて説明する。なお、以下の処理の対
象となる硬貨は、上述したように、8つの金種を含むユ
ーロ硬貨、旧硬貨、およびリジェクト硬貨が混在したも
のとする。また、上記の構成から明らかな作用ないし動
作等については、その記述を一部省略する。
【0063】(1)大別部における処理 図2及び図3に示すホッパ112に上記処理対象の硬貨
が投入されると、それらは投入口112aを通じて、大
別部Aの硬貨流入孔1aに流入して行く。図7におい
て、硬貨流入孔1aに入った硬貨は、回転円盤2の回転
に伴って、硬貨導入部11に進入し、硬貨通路10内を
移送されて行く。
【0064】そして、大径硬貨通路10aを通って大径
硬貨案内部15aの乗上げ部16aに到達した硬貨のう
ち、当該乗上げ部16aに乗り上げた大径硬貨(旧硬
貨)C1のみが、放出通路17aを通って(計数センサ
19sによって計数され)放出口19aから放出され
る。その他の中,小径硬貨C2,C3は、そのまま中径
硬貨通路10bへ通過して行く。
【0065】次に、中径硬貨通路10bを通って中径硬
貨案内部15bの乗上げ部16bに到達した中,小径硬
貨C2,C3のうち、当該乗上げ部16bに乗り上げた
中径硬貨C2のみが、放出通路17bを通って放出口1
9bから放出される。その他の小径硬貨C3は、そのま
ま小径硬貨通路10cへ通過して行き、小径硬貨案内部
15cの放出口19cから放出される。
【0066】そして、大別部Aの放出口19aから放出
された大径硬貨C1は、大径硬貨落下孔8a(図1)を
通じて、対応する一時保留部130内に落下して一時保
留される。なお、大径硬貨C1に属する旧硬貨が1金種
のみである場合、その枚数を計数センサ19s(図6)
で計数することで、当該硬貨も入金処理の対象とするこ
とができる。一方、大別部Aの放出口19b,19cか
ら放出された中,小径硬貨C2,C3は、それぞれシュ
ート8b,8cを通じて対応する硬貨繰出し部9−1,
9−2へ送り込まれる(図1及び図3参照)。
【0067】(2)金種選別部等における処理 図1において、各硬貨繰出し部9−1,9−2へ送り込
まれた中,小径硬貨は、それぞれ、繰出し円盤90の回
転に伴って、厚み規制板94を通過して1枚ずつ各搬送
路3−1,3−2へ繰り出される。各搬送路3−1,3
−2へ繰り出された硬貨は、搬送手段4によって搬送路
下流側へ搬送されて行く。
【0068】各搬送路3−1,3−2に沿って搬送され
る中,小径硬貨は、まず識別部Dによって識別を受け
る。そして、識別部Dによる識別が不能なリジェクト硬
貨は、リジェクト選別部6aによって、選別孔5a〜5
d,5e〜5hの手前で予め選別される。また、識別部
Dによる識別結果が金種選別部B1,B2による選別の
対象外であった旧硬貨は、旧硬貨選別部6bによって、
選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前で予め選別され
る。
【0069】一方、リジェクト選別部6a及び旧硬貨選
別部6bを通過した中,小径硬貨は、各金種選別部B
1,B2において、金種毎に対応する選別孔5a〜5
d,5e〜5hから落下することで選別されて行く。そ
して、各選別孔5a〜5d,5e〜5h及び旧硬貨選別
部6bから落下した硬貨は、一時保留箱130内に一時
保留される。なお、リジェクト選別部6aで選別された
リジェクト硬貨は、最終的にリジェクト箱114(図
2)内に落下する。
【0070】ここで、一時保留箱130内に一時保留さ
れたユーロ硬貨(大、中および小径硬貨)および旧硬貨
は、上記入金処理手段によって金種毎に金額が算出さ
れ、合計金額も算出されている。そして、表示・操作部
100(図2)において、表示部101で金額が確認さ
れ、操作部102で入金操作が行われると、一時保留箱
130内の各硬貨が、対応する硬貨収納カセット124
a〜124j(図3及び図4)内に収納される。また、
一時保留箱130内に一時保留された硬貨のうち、(確
認された金額の不一致等により)返却の必要が生じた硬
貨は、操作部102での返却操作により一時保留箱13
0から返却箱116(図3及び図4)内に移される。
【0071】[効 果]以上説明したように本実施形態
によれば、大別部Aによって予め大別された2つのグル
ープの硬貨(中,小径硬貨)を更に金種選別部B1,B2
によって金種毎に選別することで、一度に選別すべき金
種の数を減らすことができる。また、大別部Aによって
大別された各グループの硬貨(中,小径硬貨)をそれぞ
れ予め識別部Dで識別し、その結果に応じてリジェクト
選別部6aや旧硬貨選別部6bで選別することで、各金
種選別部B1,B2で選別すべき金種をより絞り込むこ
とが可能となる。具体的には、旧硬貨等を予め金種選別
部B1,B2による選別の対象から除外することができ
る。
【0072】このため、多くの金種を含んだ硬貨の確実
な選別を可能とすることができる。また、金種選別部B
1,B2における選別方式の自由度を大幅に高めること
ができる。すなわち、単一の金種選別部では選別が困難
な、旧硬貨等の混在した多金種のユーロ硬貨を選別する
場合であっても、上記のような一般的な金種選別部B
1,B2を用いて確実かつ円滑に選別を行うことが可能
となる。
【0073】具体的には、ユーロ硬貨の8金種中には、
厚さが2倍以上異なる硬貨が含まれているため、単一の
金種選別部で一括して選別しようとすれば、繰出し部の
厚み規制板94で重なり合った硬貨を分離しながら1枚
ずつ繰り出して行くことが困難となる。その場合、最も
厚い硬貨1枚を通す高さに置かれた厚み規制板94は、
最も薄い硬貨を2枚重なったまま通してしまうからであ
る。
【0074】ところが、本実施形態においては、大別部
Aによって大別された各グループ中には、厚さが2倍以
上異なる硬貨が含まれないこととなる。このため、各繰
出し部9−1,9−2の厚み規制板94で重なり合った
硬貨を分離しながら1枚ずつ繰り出して、対応する金種
選別部B1,B2で確実に選別することができる。
【0075】また、各金種選別部B1,B2によって選
別すべき金種の数を少なくすることで、各金種選別部B
1,B2における選別孔5a〜5d,5e〜5hの数を
(この場合は8→4に)減らして搬送路3−1,3−2
の長さを短縮することができる。従って、硬貨選別装置
Sの(ひいては硬貨入金装置全体の)大きさをより小さ
くすることが可能となる。
【0076】そして、本実施形態の硬貨入金装置によれ
ば、金種選別部B1,B2で選別される8金種のユーロ
硬貨に加えて、大別部Aで大別される大径硬貨C1とし
ての旧硬貨や、旧硬貨選別部6bで選別される他金種硬
貨としての旧硬貨が混在している場合でも、それらの硬
貨を入金処理の対象とすることができる。
【0077】[変形例]なお、8金種のユーロ硬貨に旧
硬貨等の他金種が混在したものを選別対象とする場合に
ついて説明したが、3つ以上の金種を含む複数の硬貨を
2以上のグループに大別してから、さらに金種毎に選別
する場合であれば、原則として対象硬貨を問わずに本発
明を適用可能である。
【0078】また、大別部Aにおいて硬貨をグループ毎
に選択的に案内して大別するための案内手段は、上記の
具体的構成に限定されるものではなく、他の公知の構成
を用いてもよい。さらに、金種選別部B1,B2におい
て硬貨を金種毎に選別する選別部も、上記の具体的構成
に限定されるものではなく、電気的手段によるもの等、
他の公知の構成を用いてもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、大別手段によって予め
大別されたグループの硬貨を更に金種選別手段によって
金種毎に選別することで、一度に選別すべき金種の数を
減らすことができる。これにより、多くの金種を含んだ
硬貨の確実な選別を可能とすることができると共に、金
種選別手段における選別方式の自由度を大幅に高めるこ
とができる。従って、例えばユーロ硬貨のように単一の
金種選別手段では選別が困難な多金種硬貨の選別であっ
ても、一般的な金種選別手段を用いて確実かつ円滑に行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による硬貨選別装置の一実施形態を示す
図。
【図2】図1に示す硬貨選別装置を用いた硬貨入金装置
の一実施形態を示す斜視図。
【図3】図2に示す硬貨入金装置における処理部の内部
構造を、当該装置の正面に平行な断面で示す図。
【図4】図2に示す硬貨入金装置において、収納ユニッ
トを引き出した状態を部分的に拡大して示す図。
【図5】図1に示す硬貨選別装置の大別部を、その軸線
を含む断面で示す図。
【図6】図1に示す硬貨選別装置の大別部における固定
円盤の裏面側を示す図。
【図7】図1に示す硬貨選別装置における大別部内での
硬貨の動きを示す図。
【図8】図7に示す大別部の(硬貨通過時における)X
−X断面図。
【図9】図7に示す大別部のY−Y断面図。
【図10】図1に示す硬貨選別装置のリジェクト選別部
(通過時)を拡大して示す図であって、(a)は平面
図、(b)は縦断面図。
【図11】図1に示す硬貨選別装置のリジェクト選別部
(排除時)を拡大して示す図であって、(a)は平面
図、(b)は縦断面図。
【符号の説明】
C 硬貨 C1 大径硬貨 C2 中径硬貨 C3 小径硬貨 S 硬貨選別装置 A 大別部(大別手段) 1 固定円盤(固定部材) 1a 硬貨流入口 1b 底面 10 案内通路(案内手段) 15a 大径硬貨案内部(案内手段) 15b 中径硬貨案内部(案内手段) 15c 小径硬貨案内部(案内手段) 2 回転円盤 2a 弾性保持部 B1 中径硬貨用の金種選別部(金種選別手段) 3−1 搬送路 4 搬送手段 5a〜5d 選別孔(選別部) B2 小径硬貨用の金種選別部(金種選別手段) 3−2 搬送路 5e〜5h 選別孔(選別部) D 識別部(識別手段) 6a リジェクト選別部(リジェクト選別手段) 6b 旧硬貨選別部(他金種選別手段) 8a 大径硬貨落下孔 8b 中径硬貨シュート 8c 小径硬貨シュート 9−1 中径硬貨繰出し部 9−2 小径硬貨繰出し部 100 表示・操作部 110 処理部 112 ホッパ 114 リジェクト箱 116 返却箱 120 収納ユニット 124a〜124d 中径硬貨用の硬貨収納カセット 124e〜124h 小径硬貨用の硬貨収納カセット 124i,124j 旧硬貨用の硬貨収納カセット
フロントページの続き (72)発明者 星 野 大 輔 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA01 BA01 CA09 DA02 DA03 EA09 EB14 EC04 FA23 FA42 FA46 FA58

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3以上の金種を含む複数の硬貨を金種毎に
    選別するための硬貨選別装置において、 前記複数の硬貨を、その寸法に基づいて予め2以上のグ
    ループに大別するための大別手段と、 この大別手段によって大別されたグループの硬貨を、更
    に金種毎に選別するための金種選別手段とを備えたこと
    を特徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】前記大別手段は、 中心部に硬貨流入口を有する固定部材と、 この固定部材の底面に重ね合わされた状態で回転する回
    転円盤とを備え、 前記固定部材の硬貨投入口から投入された硬貨が、前記
    回転円盤の回転に伴って、前記固定部材の底面に対して
    摺動するように構成されると共に、 前記固定部材は、その底面に対して摺動する硬貨を、前
    記グループ毎に選択的に案内するための案内手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の硬貨選別装置。
  3. 【請求項3】前記金種選別手段は、 選別すべき硬貨を1枚ずつ略水平に案内するための搬送
    路と、 この搬送路に沿って硬貨を搬送するための搬送手段と、 前記搬送路に沿って、選別すべき金種毎に間隔を置いて
    順次設けられた複数の選別部とを有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の硬貨選別装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の硬貨選
    別装置と、 この硬貨選別装置の前記大別手段によって大別された各
    グループの硬貨をそれぞれ識別する識別手段と、 前記識別手段による識別が不能なリジェクト硬貨を、前
    記硬貨選別装置の金種選別手段における前記選別部の手
    前で予め選別するためのリジェクト選別手段と、 前記識別手段で識別された硬貨の金額を算出して入金処
    理を行う入金処理手段とを備えたことを特徴とする硬貨
    入金装置。
  5. 【請求項5】前記識別手段による識別結果が前記金種選
    別手段による選別の対象外である他金種硬貨を、前記選
    別部の手前で予め選別するための他金種選別手段を更に
    備えたことを特徴とする請求項4記載の硬貨入金装置。
  6. 【請求項6】前記識別手段は、前記他金種硬貨の金種も
    識別可能であり、 前記入金処理手段が、前記金種選別手段で選別される選
    別対象硬貨と、前記他金種選別手段で選別される他金種
    硬貨との入金処理を行うことを特徴とする請求項5記載
    の硬貨入金装置。
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