JP4573235B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、複数金種混在して投入される硬貨を金種別に選別処理する硬貨処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
硬貨入出金機や硬貨選別機等の従来の硬貨処理装置として特許文献1に示されるものがある。
この硬貨処理装置では、入金口に金種混合状態で硬貨が投入されると、それらの硬貨が1枚ずつ繰り出され、搬送路に送出される。
【0003】
搬送路は、ガイド板とこのガイド板に硬貨を押し付けて搬送する搬送ベルトより成る第1の搬送路及び第2の搬送路によって構成され、前記搬送ベルトは1本もしくは2本直列的につないで設けられ、1つのモータにより駆動されるようになっている。
そして、第1の搬送路には、硬貨の真偽や金種等を鑑別する鑑別部、及び真の硬貨と偽の硬貨や異物等とを分別する分別手段を備え、第2の搬送路には真の硬貨を金種別に選別する選別穴が備えられていて、選別部で金種別に選別された硬貨は、それぞれ専用の通路を通って金種別に貯留されるものとなっている。
【0004】
尚、第1の搬送路と第2の搬送路はL字形を成すように配置されているものが多い。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−43670号公報(第2頁左欄第41行〜第3頁右欄第20行、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、以下のような問題がある。
すなわち、硬貨処理装置において、硬貨のジャムの発生は、変形した硬貨や、偽硬貨、異物等の混入に起因する場合が多く、繰り出し部や、搬送系の上流で頻発する傾向にあり、特に、第1の搬送路と第2の搬送路がL字形に構成される場合、第1の搬送路で発生することが多い。
【0007】
硬貨ジャムが発生した場合、従来はすべてのモータを止めて搬送ベルトを停止させ、第1の搬送路上及び第2の搬送路上の硬貨を除去するようにしているが、誤って第2の搬送路の選別穴に硬貨を落とすと、落とした硬貨が鑑別部で鑑別されたものか否かの判断が難しく、正確な硬貨管理が困難になるという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、硬貨繰り出し部から硬貨を第1の搬送路に繰り出し、該第1の搬送路で硬貨の真偽及び金種等の鑑別を行い、その鑑別結果に基づいて返却すべき硬貨は分別手段により返却口へ導き、入金する硬貨は第2の搬送路の方向へ通過させて、該第2の搬送路で硬貨を金種別に選別して貯留部に貯留させる硬貨処理装置において、前記第1の搬送路でジャムが発生した場合、前記繰り出し部の繰り出し動作と第1の搬送路の搬送動作を停止した後、第2の搬送路の搬送動作は継続させて、第2の搬送路のすべての硬貨がなくなるまで金種別の選別、貯留部への貯留を行ってから、硬貨が前記第1の搬送路と前記第2の搬送路との接続部から前記分別手段より搬送方向上流側の位置まで戻る時間だけ前記第1の搬送路を逆方向に搬送動作させ、その後、前記第1の搬送路を通常の方向に動作させて前記分別手段により硬貨を返却口へ導くことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による硬貨処理装置の実施の形態について説明する。
図5は実施の形態の構成例を示す斜視図である。
図において1は入金口である入金ホッパで、この入金ホッパ1の下には、繰り出し部2が配設されている。
【0011】
この繰り出し部2は、繰り出し用モータ4によって回転する円板5と、その外周を囲むように設けられた所定の高さを有するガイド6から成り、このガイド6は一部を切り欠いて形成された分離ゲート7を有している。
8は第1の搬送路で、分離ゲート7に接続しかつ繰り出し部2の直径方向に外部に向かって伸びるように設けられている。
【0012】
この第1の搬送路8は、ガイド板9と、第1の搬送モータ10と、この第1の搬送モータ10により駆動される第1の搬送ベルト11から成り、第1の搬送ベルト11はガイド板9に硬貨を押し付けて搬送するようにガイド板9上に配置されている。
この第1の搬送路8には、硬貨の真偽や金種等の鑑別を行うための鑑別部13が設けられていて、その下流側でリジェクト通路14が分岐しており、その分岐部にはソレノイド15により動作する分別手段としてのブレード16が配置されていて、このブレード16により鑑別部13での鑑別結果に基づいて硬貨をリジェクト通路14もしくは後述する第2の搬送路に振り分けるようになっている。
【0013】
また、第1の搬送路8には、上流側からセンサ17a,17b,17cが設けられていて、より詳しくはセンサ17aは鑑別部13の上流側、センサ17bは鑑別部13とブレード16との間、センサ17cはブレード16の下流側に配置されていて、これらのセンサ17a,17b,17cにより第1の搬送路8で搬送される硬貨を検出するものとなっている。
【0014】
なお、これらのセンサ17a,17b,17cの配置は一例であり、これに限られるものではない。
18は第2の搬送路で、第1の搬送路8とL字を成すように第1の搬送路8の終端にほぼ直角に接続されている。
図6はこの第1、第2の搬送路8,18の接続部を示す平面図で、この図に示したように第1の搬送路8と第2の搬送路18の接続部の外側には、接続部の曲折形状に従ってガイド壁25が設けられており、硬貨はこのガイド壁25に沿って第1の搬送路8から第2の搬送路18へ受け渡されるようになっている。
【0015】
第2の搬送路18は、ガイド板19と、第2の搬送モータ20と、この第2の搬送モータ20により駆動される第2の搬送ベルト21から成り、第2の搬送ベルト21はガイド板19に硬貨を押し付けて搬送するようにガイド板19上に配置されている。
ガイド板19はガイド板9と一体に形成されていて、このガイド板19の一側には硬貨搬送方向に沿って基準面24が設けられ、更に基準面24に沿って硬貨搬送方向に上流側から硬貨を径の小さい順に落下させる選別手段としての選別穴22a〜22eが開けられている。
【0016】
尚、選別穴22a〜22eは基準面24からの寸法管理により精度が確保される。
図7は選別穴22a,22bの部分を示す図で、この図に示したように選別穴22a,22bの下側には金種別通路26a,26bが配置されており、選別穴22a,22bで選別された硬貨はこの金種別通路26a,26bを通って図示しない貯留部に金種別に貯留されるようになっている。
【0017】
27aと27bは金種別通路26a,26bを通る硬貨をそれぞれ検知するセンサである。
尚、図示していないが、22c〜22eにもの下側にも金種別通路26a,26bと同様の金種別通路が配置され、また硬貨をそれぞれ検知するセンサも同様に配置されている。
【0018】
次に上述した構成の入金処理について説明する。
硬貨を入金する場合、オペレータ等により入金ホッパ1に金種混合状態で硬貨が投入されると、それらの硬貨は繰り出し部2の円板5上に集積される。
このとき図示しない制御部(制御手段)の指示により、まず第1の搬送モータ10及び第2の搬送モータ20が駆動され、第1の搬送ベルト11と第2の搬送ベルト21が回転する。
【0019】
次に、前記制御部の指示により繰り出し用モータ4が駆動され、繰り出し部2の円板5が回転する。
円板5が回転すると、遠心力により円板5上の硬貨がガイド6側に移動し、さらにガイド6に沿って硬貨は回転し、分離ゲート7から硬貨が1枚ずつ第1の搬送路8へ繰り出される。
【0020】
繰り出された硬貨は第1の搬送ベルト11によりガイド板9に押しつけられて搬送され、センサ17aにより検出された後、鑑別部13にて真偽や金種等の鑑別が行われる。
鑑別後、硬貨は更に下流側に搬送され、センサ17bにより検出された後、ブレード16に至るが、このとき鑑別部13での鑑別結果に従って前記制御部によりソレノイド15のオン/オフが切り替えられ、これによりブレード16が動作してリジェクすべき硬貨が排除される。
【0021】
すなわち、偽あるいは金種不明等と鑑別されたリジェクトすべき硬貨が送られてくると、その硬貨はブレード16によりリジェクト通路14に導かれ、図示しない返却口に送られてオペレータ等に返却される。
一方、真と鑑別され金種が確定した硬貨が送られてくると、その硬貨はブレード16により直進するように案内される。
【0022】
その後、この真の硬貨はセンサ17bにより検出され、第1の搬送路8と第2の搬送路18の接続部に至り、ガイド壁25に沿って第2の搬送路18へ受け渡される。
第2の搬送路18へ受け渡された硬貨は、第2の搬送ベルト21によりガイド板19に押しつけられながら基準面24に沿って搬送され、金種の径に応じて選別穴22a〜22eから落下して金種別通路26a,26b等により図示しない貯留部に金種別に貯留される。
【0023】
その際、各金種の硬貨はセンサ27a,27b等により1枚毎に検知され、図示しないカウント手段によりカウントされる。
このように入金処理が行われる。
図1は第1の実施の形態を示すフローチャートで、上記入金処理中に繰り出し部2で硬貨のジャムが発生した場合の処理であり、以下に図1にSで示したステップに従って説明する。
【0024】
入金処理中に、繰り出し部2で繰り出し不良等によるジャムが発生した場合(S1)、まず、繰り出し用モータ4を止めて硬貨の繰り出し動作を停止する(S2)。
この繰り出し不良等によるジャムの発生は、繰り出し部2の円板5が回転している状態でセンサ17aが規定時間経過しても硬貨を検知しないことにより検出される。
【0025】
この繰り出し不良等によるジャム発生時、第1の搬送モータ10及び第2の搬送モータ20は停止せず、第1の搬送路8及び第2の搬送路18を搬送されている硬貨に対する鑑別部13での鑑別、ブレード16の動作によるリジェクト硬貨の排除、選別穴22a〜22eによる硬貨の金種別の選別、及び選別された硬貨のカウント、貯留を継続し(S3)、選別穴22a〜22eに対応する金種別通路26a,26b等に設けられたすべてのセンサ27a,27b等が硬貨を検知しなくなってから(S4)、一定時間経過後(S5)に第1の搬送モータ10及び第2のモータ20を停止して、第1の搬送路8及び第2の搬送路18の搬送動作を停止する(S6)。
【0026】
これによりジャムの発生時に第1の搬送路8及び第2の搬送路18に残っていたすべての硬貨を、リジェクト硬貨の排除として排除したり、図示しない貯留部に金種別に貯留部に貯留して自動処理することができ、しかも選別穴22a〜22eで選別した硬貨は入金として確定させることが可能になる。
その後、オペレータ等により繰り出し部2のジャムを解消させ、第1の搬送モータ10、及び第2の搬送モータ20を駆動し、更に繰り出し用モータ4を駆動して入金処理を再開する。
【0027】
以上説明した第1の実施の形態によれば、硬貨繰り出し部でジャムが発生した場合、繰り出し部の繰り出し動作のみを停止させて、第1の搬送路上及び第2の搬送路上のすべての硬貨が、鑑別結果に基づいてリジェクトまたは金種別に貯留部に貯留されるまで入金処理を続けるようにしているため、搬送路上の硬貨を除去する必要がなくなり、鑑別部で鑑別された硬貨のみを入金処理できるので正確な硬貨管理を実現できるという効果が得られる。
【0028】
図2は第2の実施の形態を示すフローチャートで、上記入金処理中に第1の搬送路8で硬貨のジャムが発生した場合の処理であり、以下に図2にSで示したステップに従って説明する。
入金処理中に第1の搬送路8でジャムが発生した場合(S11)、まず、繰り出し用モータ4を止め繰り出し動作を停止させ、また、第1の搬送モータ10も停止させて、その搬送動作を停止させる(S12)。
【0029】
このときの第1の搬送路8でジャムは、センサ17a、17bが硬貨を検知し続けたり、センサ17aか硬貨を検知してから規定時間経過してもセンサ17bが硬貨を検知しない、あるいはセンサ17bか硬貨を検知してから規定時間経過してもセンサ17cが硬貨を検知しない等のことにより検出される。
この状態では、まだ第2の搬送路18には硬貨が残っているので、第2の搬送モータ20は停止せず、選別穴22a〜22eによる硬貨の金種別の選別、及び選別された硬貨のカウント、貯留を継続する(S13)。
【0030】
そして、選別穴22a〜22eに対応する金種別通路26a,26b等に設けられているすべてのセンサ27a,27b等が硬貨を検知しなくなってから(S14)、一定時間経過後(S15)に第2の搬送モータ20を停止させてその搬送動作を停止させる(S16)。
これによりジャム発生時に、第2の搬送路18に残っていた硬貨はすべて金種別に貯留部に貯留して自動処理し、入金を確定させることができるので、その後オペレータ等に第1の搬送路8に残っている硬貨を除去させる。
【0031】
この場合、センサ27a,27b等により検知され、貯留部に貯留された硬貨は、鑑別部13で計数された硬貨と金種、枚数毎に比較して、一致すれば正常に入金が確定しているものと見做すことができるので、第1の搬送路8から除去した硬貨のみを未計数分として扱えばよい。
その後、第1の搬送路8から除去した硬貨を入金ホッパ1に再投入して、第1の搬送モータ10、及び第2の搬送モータ20を駆動し、更に繰り出し用モータ4を駆動して入金処理を再開する。
【0032】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の搬送路でジャムが発生した場合は、繰り出し部の繰り出し動作と第1の搬送路の搬送動作を停止させて、第2の搬送路上のすべての硬貨が金種別に貯留部に貯留されるまで入金処理を続けてから、第1の搬送路上の硬貨を除去するようにしているため、除去した硬貨を第2の搬送路の選別穴に落とすことがなくなり、鑑別部で鑑別された硬貨のみを入金処理できるので正確な硬貨管理を実現できるという効果が得られる。
【0033】
図3は第3の実施の形態を示すフローチャートで、上記入金処理中に第1の搬送路8で硬貨のジャムが発生した場合の別の処理例であり、以下に図3にSで示したステップに従って説明する。
入金処理中に第1の搬送路8でジャムが発生した場合(S21)、まず、繰り出し用モータ4を止め繰り出し動作を停止させ、また、第1の搬送モータ10も停止させて、その搬送動作を停止させる(S22)。
【0034】
このときの第1の搬送路10でジャムは、センサ17a、17bが硬貨を検知し続けたり、センサ17aか硬貨を検知してから規定時間経過してもセンサ17bが硬貨を検知しない、あるいはセンサ17bか硬貨を検知してから規定時間経過してもセンサ17cが硬貨を検知しない等のことにより検出される。
この状態では、まだ第2の搬送路18には硬貨が残っているので、第2の搬送モータ20は停止せず、選別穴22a〜22eによる硬貨の金種別の選別、及び選別された硬貨のカウント、貯留を継続する(S23)。
【0035】
そして、選別穴22a〜22eに対応する金種別通路26a,26b等に設けられているすべてのセンサ27a,27b等が硬貨を検知しなくなってから(S24)、一定時間経過後(S25)に第2のモータ20を停止させてその搬送動作を停止させる(S26)。
これによりジャム発生時に、第2の搬送路18に残っていた硬貨はすべて金種別に貯留部に貯留して自動処理し、入金を確定させることができる。
【0036】
続いて、ブレード16を硬貨が直進できる状態にし、第1の搬送モータ10を硬貨が第1の搬送路8と第2の搬送路18の接続部からブレード16の手前の位置つまりブレード16より搬送方向上流側の位置へ戻るまでに必要な時間逆回転するように駆動する。
この動作は、一般的にジャムにより入金処理方向への硬貨の搬送ができなくなっても、逆方向に搬送することでジャムを解消できる可能性が高いことによるものである。
【0037】
この動作により硬貨のジャムを解消すると共に、第1の搬送路8上の硬貨をすべてブレード16より上流側に搬送し(S27)、その後ブレード16を硬貨がリジェクト通路14に導かれる状態に切替えてから、第1の搬送モータ10を正方向に回転するように一定時間駆動する。
これにより第1の搬送路8に残留している硬貨はすべてリジェクト通路14に導かれ、図示しない返却口に送られてオペレータ等に返却される(S28)
その後、オペレータ等によりこのリジェクトされた硬貨を入金ホッパ1に投入させた後、第1の搬送モータ10、及び第2の搬送モータ20を駆動し、更に繰り出し用モータ4を駆動して入金処理を再開する。
【0038】
尚、第1の搬送モータ10及び第2のモータ20を逆回転するように駆動してもジャムが完全に解消されない場合は、第2の実施の形態と同様にオペレータ等により第1の搬送路8の残留硬貨を除去するものとする。
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の搬送路でジャムが発生した場合、繰り出し部の繰り出し動作と第1の搬送路の搬送動作を停止させて、第2の搬送路上のすべての硬貨が金種別に貯留部に貯留されるまで入金処理を続けてから、第1の搬送路の搬送方向を逆方向にして一定時間搬送して、硬貨をブレードの上流側に戻し、その後、第1の搬送路の搬送方向を元に戻して搬送することにより第1の搬送路の残留硬貨をリジェクト通路を通じてリジェクト口から返却するようにしているため、ジャムした硬貨を自動除去することができ、ジャム処理が容易になると共に、除去した硬貨を第2の搬送路の選別穴に落とすこともなくなるので、鑑別部で鑑別された硬貨のみを入金処理できるので正確な硬貨管理を実現できるという効果が得られる。
【0039】
図4は第4の実施の形態を示すフローチャートで、上記入金処理中に第1の搬送路8で硬貨のジャムが発生した場合の更に別の処理例であり、以下に図4にSで示したステップに従って説明する。
この第4の実施の形態では、第1の搬送路8で発生したジャムの検出(S31)から、第2の搬送路18に残っていたすべての硬貨の入金を確定(S36)させるまでの処理は第の実施の形態と同様に行われる。
【0040】
続いて、第の実施の形態と同様にブレード16を硬貨が直進できる状態にする。
ここで、第の実施の形態では、第1の搬送モータ8を、硬貨が第1の搬送路8と第2の搬送路18の接続部からブレード16の上流側の位置へ戻るまでに必要な時間逆回転するように駆動するものとしたが、この第4の実施の形態では、第1の搬送モータ10及び第2のモータ20を、最大径の硬貨1枚分程度戻るまでに必要な時間逆回転するように駆動して、硬貨を搬送する(S37)。
【0041】
この動作により硬貨のジャムを解消し、その後、ブレード16を硬貨がリジェクト通路14に導かれる状態に切替えてから、第1の搬送モータ10を正方向に回転するように一定時間駆動する。
これによってブレード16より下流側で第1の搬送路8に残っていた硬貨は第2の搬送路18に受け渡され、金種の径に応じて選別穴22a〜22eから落下して金種別通路26a,26b等により図示しない貯留部に金種別に貯留されることになり、その際センサ27a,27b等で各硬貨は検知され、図示しないカウント手段でカウントされることによりジャム発生以前のカウント値に加算されることで入金が確定する。
【0042】
また、ブレード16より上流側で第1の搬送路8に残っていた硬貨はリジェクト通路14に導かれ、図示しない返却口に送られてオペレータ等に返却される(S38)。
その後、オペレータ等によりこのリジェクトされた硬貨を入金ホッパ1に投入させた後、第1の搬送モータ10、及び第2の搬送モータ20を駆動し、更に繰り出し用モータ4を駆動して入金処理を再開する。
【0043】
以上説明した第4の実施の形態によれば、第の実施の形態と同様の硬貨が得られる他、第の実施の形態に比べて第1の搬送路による硬貨の逆方向への搬送時間及び搬送距離を短くしているためジャム処理に要する時間を短縮できると共に、第1の搬送路に残留した硬貨の一部を第2の搬送路に受け渡して入金処理できるので、ジャム処理がより容易になるという効果が得られる。
【0044】
図8は実施の形態の別の構成例を示す図で、図5と同じ構成要素は同じ符号で示している。
この装置は、第1の搬送路8a,8bと第2の搬送路18をコの字形を成すように形成したもので、ここでは第1の搬送路8bに鑑別部13とブレード16等を設けているが、第1の搬送路8aに鑑別部13を、第1の搬送路8bに鑑別部13とブレード16等を設けるようにしてもよい。
【0045】
このような構成においても、上述した各実施の形態と同様に硬貨の入金処理やジャムに対する処理が可能である。
尚、上述した各実施の形態における硬貨の入金処理やジャムに対する処理は、図示しない記憶手段に記憶されたプログラムあるいは上位装置等からデータ通信により提供されるプログラムに基づいて図示しない制御部の制御により実行されることはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、繰り出し部や第1の搬送路で硬貨のジャムが生じた場合、鑑別部で鑑別が終了した硬貨のみを入金処理することができるので、正確な硬貨管理が可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すフローチャート
【図2】第2の実施の形態を示すフローチャート
【図3】第3の実施の形態を示すフローチャート
【図4】第4の実施の形態を示すフローチャート
【図5】実施の形態の装置構成例を示す斜視図
【図6】搬送路の接続部を示す平面図
【図7】整列穴の部分を示す斜視図
【図8】実施の形態の別の装置構成例を示す斜視図
【符号の説明】
1 入金ホッパ
2 繰り出し部
4 繰り出し用モータ
5 円板
6 ガイド
7 分離ゲート
8 第1の搬送路
8a,8b 第1の搬送路
9 ガイド板
10 第1の搬送モータ
11 第1の搬送ベルト
13 鑑別部
14 リジェクト通路
15 ソレノイド
16 ブレード
17a〜17c センサ
18 第2の搬送路
19 ガイド板
20 第2の搬送モータ
21 第2の搬送ベルト
22a〜22e 選別穴
24 基準面
25 ガイド壁
26a,26b 金種別通路
27a,27b センサ

Claims (2)

  1. 硬貨繰り出し部から硬貨を第1の搬送路に繰り出し、該第1の搬送路で硬貨の真偽及び金種等の鑑別を行い、その鑑別結果に基づいて返却すべき硬貨は分別手段により返却口へ導き、入金する硬貨は第2の搬送路の方向へ通過させて、該第2の搬送路で硬貨を金種別に選別して貯留部に貯留させる硬貨処理装置において、
    前記第1の搬送路でジャムが発生した場合、前記繰り出し部の繰り出し動作と第1の搬送路の搬送動作を停止した後、第2の搬送路の搬送動作は継続させて、第2の搬送路のすべての硬貨がなくなるまで金種別の選別、貯留部への貯留を行ってから、硬貨が前記第1の搬送路と前記第2の搬送路との接続部から前記分別手段より搬送方向上流側の位置まで戻る時間だけ前記第1の搬送路を逆方向に搬送動作させ、
    その後、前記第1の搬送路を通常の方向に動作させて前記分別手段により硬貨を返却口へ導くことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 硬貨繰り出し部から硬貨を第1の搬送路に繰り出し、該第1の搬送路で硬貨の真偽及び金種等の鑑別を行い、その鑑別結果に基づいて返却すべき硬貨は分別手段により返却口へ導き、入金する硬貨は第2の搬送路の方向へ通過させて、該第2の搬送路で硬貨を金種別に選別して貯留部に貯留させる硬貨処理装置において、
    前記第1の搬送路でジャムが発生した場合、前記繰り出し部の繰り出し動作と第1の搬送路の搬送動作を停止した後、第2の搬送路の搬送動作は継続させて、第2の搬送路のすべての硬貨がなくなるまで金種別の選別、貯留部への貯留を行ってから、硬貨が1枚分程度搬送方向上流側に戻るように第1の搬送路を逆方向に搬送動作させ、
    その後、前記第1の搬送路を通常の方向に動作させて前記分別手段より搬送方向上流側の硬貨を前記分別手段により返却口へ導くと共に、前記第2の搬送路を動作させ、前記分別手段より搬送方向下流側の硬貨を前記第2の搬送路へ送って金種別の選別、貯留を行うことを特徴とする硬貨処理装置。
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