JP4667626B2 - 硬貨入金装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の金種を含む硬貨を選別、計数して入金処理を行うための硬貨入金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の硬貨入金装置には、円やドル等の単一通貨単位の硬貨のみを入金対象として、それ以外の通貨単位の硬貨は全てリジェクトしてしまうものしか存在しない。なお、円からドル、ドルから円のように他の通貨単位に換算した金額で入金処理を行う硬貨入金装置もあるが、単一通貨単位の硬貨のみを入金対象とする点は変わらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば欧州連合諸国においては各国の旧通貨単位から新通貨単位であるユーロへの切り替えが行われている。このため、新通貨単位と旧通貨単位の両通貨単位の硬貨を入金対象とし、新通貨単位での総合計金額にて入金処理を行うことができれば非常に便利である。
【0004】
そこで本発明は、新通貨単位と旧通貨単位の両通貨単位の硬貨を入金対象とし、新通貨単位での総合計金額にて入金処理を行えるような硬貨入金装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明 は、新通貨単位の硬貨である新硬貨と、旧通貨単位の硬貨である旧硬貨とを混合状態で1枚ずつ繰り出す硬貨繰出し手段と、この硬貨繰出し手段によって繰り出された硬貨の金種を識別する識別手段と、新硬貨および旧硬貨をそれぞれ一時保留するための新硬貨保留部および旧硬貨保留部と、新硬貨および旧硬貨をそれぞれ選別して前記新硬貨保留部および前記旧硬貨保留部に入れる選別手段と、前記新硬貨保留部および前記旧硬貨保留部からそれぞれ新硬貨および旧硬貨を受け入れて収納する新硬貨収納部および旧硬貨収納部と、前記識別手段による識別結果に基づいて、新通貨単位の合計金額および旧通貨単位の合計金額をそれぞれ計数する計数手段と、この計数手段によって計数された旧通貨単位の合計金額を所定の換算レートに基づいて新通貨単位に換算した換算金額を算出すると共に、前記計数手段によって計数された新通貨単位の合計金額と前記換算金額とを合計した新通貨単位の総合計金額を算出する演算手段と、前記新通貨単位の合計金額、前記旧通貨単位の合計金額、前記換算金額および前記新通貨単位の総合計金額を表示する表示手段と、この表示手段による表示内容に対して入金承認指示を行う承認指示手段と、この承認手段による入金承認指示に応じて、各硬貨保留部に一時保留された新硬貨および旧硬貨をそれぞれ対応する硬貨収納部に収納し、前記新通貨単位の総合計金額による入金処理を行う入金処理手段とを備えたことを特徴とする硬貨入金装置である。
【0006】
この第1の発明によれば、新通貨単位と旧通貨単位の両通貨単位の硬貨を入金対象とし、新通貨単位の総合計金額による入金処理を行うことができる。また、表示手段により新通貨単位の合計金額、旧通貨単位の合計金額、換算金額および新通貨単位の総合計金額を表示することで、それぞれの金額を予め的確に把握し確認した上で、入金承認指示により最終的な入金処理を行うことができる。
【0007】
第2の発明 は、第1の発明において、前記承認手段に代わって前記入金承認指示を行うと共に、印字指示を行う印字指示手段と、この印字指示手段による印字指示に応じて前記表示手段の表示内容の少なくとも一部を印字出力する印字手段とをさらに備えたものである。
【0008】
この第2の発明によれば、印字指示手段により入金承認指示および印字指示を行うことで、最終的な入金処理を行うと共に、その入金処理の内容を印字出力により記録することができる。
【0009】
第3の発明 は、第1又は第2の発明において、前記選別手段は、新硬貨を金種ごとに選別すると共に、旧硬貨を金種に拘らず選別するように構成され、前記新硬貨保留部および前記新硬貨収納部は、それぞれ新硬貨を金種ごとに一時保留および収納するよう金種別に設けられ、前記旧硬貨保留部および前記旧硬貨収納部は、それぞれ旧硬貨を金種混合状態で一時保留および収納するように設けられているものである。
【0010】
この第3の発明によれば、再利用される新硬貨は金種ごとに回収し、再利用されずに処分される旧硬貨は混合状態で回収することで、効率的な硬貨の回収を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1乃至図14は本発明による硬貨入金装置の実施の形態を示す図である。以下、本実施形態の全体および主要部の構成、各部の具体的構成、動作・作用および効果、並びに変形例について順次説明する。
【0012】
[全体および主要部の構成]
まず、本実施形態の硬貨入金装置は、新通貨単位の硬貨であるユーロ硬貨(新硬貨)と、これらのユーロ硬貨への切り替え対象となる旧通貨単位の硬貨である旧硬貨(ドイツマルク硬貨等)とが混在したものを入金処理の対象としている。そのうちユーロ硬貨は(直径を基準とし)以下の2つのグループに大別可能な8つの金種を含んでいる(以下、「セントユーロ」を単に「セント」と略す)。
【0013】
(1)中径硬貨グループ
(直径の小さい順に)20セント、1ユーロ、50セント及び2ユーロの4金種
(2)小径硬貨グループ
(直径の小さい順に)1セント、2セント、10セント及び5セントの4金種
また、旧硬貨には、(2ユーロ硬貨よりも直径の大きい硬貨として)他のグループから大別される「大径硬貨グループ」に属する直径の硬貨(大径硬貨)の他、中径硬貨グループや小径硬貨グループに属する直径の硬貨(中径硬貨および小径硬貨)も含まれる。
【0014】
ここで図1には、本実施形態の硬貨入金装置の外観が示されている。図1に示す硬貨入金装置は、硬貨に対する実際の処理を行う硬貨処理部110を備えている。この硬貨処理部110の後方には、硬貨処理部110よりも上方へ突出した情報処理部100が設けられている。この情報処理部100の前面には、タッチパネル式ディスプレイからなる表示・操作部100a、カード挿入口100b及びレシート発行口100cが配設されている。また、硬貨処理部110の上面には、入金硬貨を受け入れるためのホッパ112が設けられている。このホッパ112の底部前側には、ホッパ112から硬貨処理部110内へ硬貨を流入させるための流入口112aが形成されている。
【0015】
また、硬貨処理部110には、それぞれ前方に引き出し可能なリジェクト箱114、返却箱116及び収納ユニット120が設けられている。このうち収納ユニット120は、図5及び図6に示すように、複数の硬貨収納カセット124a〜124jと、これらの収納カセット124a〜124jをそれぞれ着脱自在に保持する台車状の引出部122とを有している。
【0016】
硬貨収納カセット124a〜124jは、新硬貨用の硬貨収納カセット(新硬貨収納部)124a〜124hと、旧硬貨用の硬貨収納カセット(旧硬貨収納部)124i,124jとに大別される。また、図6に示すように、引出部122には、前面壁部122aと、4つのキャスター122bとが設けられている。なお、図5及び図6から分かるように、収納ユニット120と上記返却箱116とは、相互に独立して、別個に引き出し可能に設けられている。
【0017】
次に、硬貨入金装置は、図2に示すような制御部(計数手段、演算手段、入金処理手段)Uを備えている。この制御部Uには、上記表示・操作部100aを構成する表示部(表示手段)101〜104及び操作部105〜107が接続されている。また、制御部Uには、上記カード挿入口100bに対応したカード読取部Rと、上記レシート発行口100cに対応した印字部(印字手段)Pとが接続されている。また、制御部Uには、後述するような識別部(識別計数手段)D、大径硬貨用の計数センサ19s及び一時保留部130の駆動回路(後述)が接続されている。
【0018】
図3には、上記表示・操作部100a(図1)を構成する表示部101〜104及び操作部105〜107の具体例(タッチパネル式ディスプレイの画面表示内容)が示されている。図3に示す画面には、新通貨単位の合計金額101、旧通貨単位の合計金額102、新通貨単位への換算金額103及び新通貨単位の総合計金額104の各表示部が含まれている。
【0019】
また、操作部としては、印字ボタン(印字指示手段)105、承認ボタン(承認指示手段)106及び取消ボタン107が含まれている。このうち、印字ボタン105は、制御部U(図2)に対して、入金処理の承認指示を行うと共に、印字部P(図2)にレシートの印字出力を行わせる印字指示を行うためのものである。また、承認ボタン106は、制御部U(図2)に対して入金処理の承認指示を単独で行うためのものである。
【0020】
この表示・操作部100aは、口座番号等を入力するためのテンキー入力画面等の他の画面を表示することもできるようになっている。なお、口座番号等の入力は、上記カード挿入口100b(図1)に挿入したカードの記録情報をカード読取部R(図2)で読み取ることによって行うこともできる。
【0021】
図4には、上記印字部P(図2)によって印字出力されるレシートの印字内容の具体例が示されている。図4に示すレシートには、上記表示・操作部100aにおける表示部101〜104の表示内容と同様、新通貨単位の合計金額101、旧通貨単位の合計金額102、新通貨単位への換算金額103及び新通貨単位の総合計金額104が印字されている。また、このレシートには、各通貨単位ごとに入金硬貨の金種I1、枚数I2及び金額I3の内訳も印字されている。
【0022】
次に、硬貨入金装置は、多数の金種を含む複数の硬貨を金種ごとに選別するための、図7に示すような硬貨選別ユニットSを備えている。この硬貨選別ユニットSは、図1に示す硬貨入金装置の硬貨処理部110内に設けられている(図5参照)。図7に示す硬貨選別ユニットSは、複数の硬貨を予め3つのグループに大別するための大別部Aと、この大別部Aによって大別されたグループのうち2つのグループの硬貨を、それぞれ金種ごとに選別するための2つの金種選別部(選別手段)B1,B2とを有している。
【0023】
ここで、図7及び図8に示すように、大別部Aは、固定円盤1と、この固定円盤1の底面に重ね合わされた状態で回転する回転円盤2とを備えている。その固定円盤1は中心部に、上記硬貨流入口112aに対応した硬貨投入口1aを有している。そして、この大別部Aは、固定円盤1の硬貨投入口1aから投入された硬貨が、回転円盤2の回転に伴って、固定円盤1の底面に対して摺動するように構成されている。また、固定円盤1は、その底面に対して摺動する硬貨を、(後述するように)グループごとに選択的に案内するための案内通路を有している。
【0024】
次に、各金種選別部B1,B2は、図7に示すように、選別すべき硬貨Cを1枚ずつ略水平に案内するための搬送路3−1,3−2を備えている。そして、各搬送路3−1,3−2上に、当該搬送路に沿って硬貨Cを搬送するための搬送手段4が設けられている。また、各搬送路3−1,3−2に沿って、選別すべき金種ごとの選別孔5a〜5d,5e〜5hが、間隔を置いて順次(4つずつ)設けられている。
【0025】
また、各金種選別部B1,B2における搬送路3−1,3−2の上流側に、それぞれ硬貨繰出し部(硬貨繰出し手段)9−1,9−2が設けられている。これらの硬貨繰出し部9−1,9−2は、大別部Aによって大別された各グループの硬貨を、対応する搬送路3−1,3−2へ1枚ずつ繰り出すためのものである。そして、各硬貨繰出し部9−1,9−2は、硬貨大別部Aからグループごとに放出される硬貨を受ける回転式の繰出し円盤90を有している。各搬送路3−1,3−2の入口に対応した繰出し円盤90の外周上には、重なり合った硬貨を分離して1枚ずつ繰り出して行くための厚み規制板94が設けられている。なお、各繰出し円盤90の他の外周部分は周壁92によって囲まれている。
【0026】
次に、各金種選別部B1,B2における搬送路3−1,3−2の上流側に、硬貨繰出し部9−1,9−2によって繰り出された各グループの硬貨の金種を識別する識別部(識別手段)Dがそれぞれ設けられている。各識別部Dとしては、例えば硬貨の材質を磁気的に検知したり、イメージ(レリーフ形状等)を光学的に検知したりして識別を行うように構成された公知のものを用いることができる。
【0027】
また、各金種選別部B1,B2の搬送路3−1,3−2において、識別部Dと選別孔5a〜5d,5e〜5hとの間に、リジェクト選別部6aと、旧硬貨選別部6bとが順次設けられている。前者のリジェクト選別部6aは、識別部Dによる識別が不能な(外国硬貨や偽硬貨などの)リジェクト硬貨を、選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前で予め選別するためのものである。
【0028】
また、後者の旧硬貨選別部6bは、識別部Dによる識別結果が選別孔5a〜5d,5e〜5hによる選別の対象外である旧硬貨を、それら選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前で予め選別するためのものである。
【0029】
次に、上記の選別孔5a〜5d,5e〜5h及び旧硬貨選別部6bにそれぞれ対応して、図5に示すような下方へ延びるシュート140が設けられている。また、各シュート140の下端部に対応して、硬貨を一時保留するための一時保留箱(新硬貨保留部、旧硬貨保留部)130がそれぞれ設置されている。これらの一時保留部130の下方には、返却箱116に連絡した返却通路150と、各硬貨収納カセット124a〜124d,124i;124e〜124h,124jに連絡した収納通路152;152とが設けられている。
【0030】
各一時保留部130は、筒状の本体132と、この本体の底部を塞ぐ底板134とを有している。そして、各一時保留部130は、その幅を1ピッチとして、本体132と底板134とが互いに幅方向の反対側に半ピッチずつ移動可能に構成されている。このことにより、各一時保留部130は、その本体132が連絡通路150,152の上方まで移動した時に、それぞれ底部が全開するようになっている。このような各一時保留部130の動作を行う駆動回路(図示せず)が、制御部U(図2)によって制御されるようになっている。
【0031】
ここで、図2に示す制御部Uは、次のように、計数手段、演算手段および入金処理手段としての機能をも有している。
【0032】
まず、計数手段としての制御部Uは、識別部Dによる硬貨の識別結果に基づいて、新通貨単位の合計金額101及び旧通貨単位の合計金額102をそれぞれ計数する。図4のレシートにも示すように、各合計金額101,102は、各金種ごとに金種I1×枚数I2=金額I3を求め、それらの金額I3を通貨単位ごとに合計することで求められる。
【0033】
次に、演算手段としての制御部Uは、まず、計数された旧通貨単位の合計金額102を所定の換算レート(例えば 1.95583EURO/DEM(ユーロ/ドイツマルク))に基づいて新通貨単位に換算した換算金額103を算出する。そして、新通貨単位の合計金額101と換算金額103とを合計した新通貨単位の総合計金額104を算出する。
【0034】
また、入金処理手段としての制御部Uは、印字ボタン105又は承認ボタン106(図2、図3)による入金承認指示に応じて、各一時保留部130に一時保留された新硬貨および旧硬貨をそれぞれ対応する硬貨収納カセット124a〜124jに収納すると共に、上記新通貨単位の総合計金額104による入金処理を行う。
【0035】
[各部の具体的構成]
次に、上記の(1)大別部A、(2)金種選別部B1,B2、(3)リジェクト選別部6a及び旧硬貨選別部6bの具体的構成について順次説明する。
【0036】
(1)大別部
まず、大別部Aの具体的構成について図7乃至図12を参照して説明する。図7に示すように、大別部Aを構成する固定円盤1と回転円盤2とは、互いにヒンジ部a1によって開閉自在に連結されている。また、ヒンジ部a1の反対側には、固定円盤1と回転円盤2とが重なり合って閉じた状態に固定するためのロック部a2が設けられている。
【0037】
次に、図8に示すように、回転円盤2は、軸20を介して回転自在に支持された円盤本体22と、この円盤本体22の上面側における外周部分に取り付けられた環状の弾性保持部2aとを有している。弾性保持部2aは、ゴム等の弾性材料からなり、固定円盤1との間で硬貨を保持して、回転円盤2の回転に伴って移動させると共に、固定円盤1との隙間の変化や金種による硬貨の厚さの違いを吸収できるようになっている。また、回転円盤2の中心部分上には、この部分に投入硬貨が停滞しないようにするための円錐形部材24が設けられている。
【0038】
図7に示すように、回転円盤2を回転駆動するためのモータ25が設けられている。具体的には、モータ25の回転軸に取り付けられたプーリ26と、回転円盤2の円盤本体22外周(図8参照)との間に、駆動ベルト28が掛け渡されている。
【0039】
次に、図9乃至図12により、固定円盤1の底面1bに窪み状に形成された上記案内通路10について詳細に説明する。この案内通路10は、硬貨投入口1a側から外周側へ(図9では反時計回り方向に)蛇行しつつ略渦巻き状に延びている。また、案内通路10は、硬貨投入口1a側から順に大径硬貨通路10a、中径硬貨通路10b及び小径硬貨通路10cに分けられる。図9及び図10に示すように、大径硬貨通路10aは大径硬貨C1が通過可能な通路幅を有し、中径硬貨通路10bは中径硬貨C2及び小径硬貨C3のみが通過可能な通路幅L1を有し、小径硬貨通路10cは小径硬貨C3のみが通過可能な通路幅L2を有している。
【0040】
図9に示すように、大径硬貨通路10aは、硬貨投入口1aに面した硬貨導入部11と、その下流側に間隔を置いて形成された2つの段差部12a,12bとを有している。このうち、硬貨導入部11は、回転円盤2の弾性保持部2aとの間の隙間が、最も厚い硬貨の厚さよりも広くなるように形成されている。このことにより、硬貨投入口1aから入った全ての硬貨が、回転円盤2の回転による遠心力で、硬貨導入部11へ入り込めるようになっている。
【0041】
また、段差部12a,12bは、大径硬貨通路10aにおける回転円盤2の弾性保持部2aとの間の隙間を下流側に向かって断続的に狭くすることで、硬貨同士の重なりを解消して、案内通路10内での硬貨の一層一列の状態での移送を確保するためのものである。そのような硬貨Cの状態が図11(図10の(硬貨通過時における)X−X断面図)に示されている。そして、大径硬貨通路10aは、下流に行くに従って外周側に向かうことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が通路内周縁10iに当接するようになっている(図10参照)。
【0042】
次に、図9及び図10に示すように、中径硬貨通路10bの外周側には、大径硬貨C1のみを選択的に案内して略接線方向に放出するための大径硬貨案内部(選別手段)15aが設けられている。この、大径硬貨案内部15aは、乗上げ部16aと放出通路17aとを有している。このうち、乗上げ部16aは、大径硬貨通路10aと中径硬貨通路10bとの間の境界部分に位置しており、中径硬貨通路10bの通路幅L1より直径の大きい大径硬貨C1のみが、その外周側を乗り上げるようになっている(図10及び図12(図10のY−Y断面図)参照)。なお、乗上げ部16aの上流側には、硬貨の乗り上げを補助するための斜面部16a’が設けられている。
【0043】
また、放出通路17aは、乗上げ部16aに乗り上げた硬貨を略接線方向に案内する案内縁部18aと、この案内された硬貨を固定円盤1の外方へ放出する放出口19aとを有している。なお、放出口19aの直前に、大径硬貨C1の通過枚数を計数するための計数センサ(計数手段)19s(図9)が設けられている。この場合、全ての硬貨の外縁が通路内周縁10iに当接するようになされているので、通路幅L1より小さい直径の中径硬貨C2及び小径硬貨C3は、乗上げ部16aに乗り上げることなく中径硬貨通路10bへ通過して行くことになる。
【0044】
次に、小径硬貨通路10bにおける上流部分の外周側には、中径硬貨C2のみを選択的に案内して略接線方向に放出するための中径硬貨案内部15bが設けられている。この、中径硬貨案内部15bも、大径硬貨案内部15aと同様、乗上げ部16bと放出通路17bとを有している。
【0045】
乗上げ部16bは、中径硬貨通路10bと小径硬貨通路10cとの間の境界部分に位置しており、小径硬貨通路10cの通路幅L2より直径の大きい中径硬貨C2のみが、その外周側を乗り上げるようになっている。この乗上げ部16bの上流側にも、硬貨の乗り上げを補助するための斜面部16b’が設けられている。また、放出通路17bは、大径硬貨案内部15aの放出通路17aと同様、案内縁部18bと放出口19bとを有している。
【0046】
ここで、中径硬貨通路10bも又、下流に行くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向かうことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が通路内周縁10iに当接するようになっている(図10参照)。これにより、通路幅L2より小さい直径の小径硬貨C3は、乗上げ部16bに乗り上げることなく小径硬貨通路10cへ通過して行くことになる。
【0047】
そして、小径硬貨通路10cは、下流に行くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向かい、小径硬貨C3のみを選択的に案内して略接線方向に放出する小径硬貨案内部15cとして(その放出口19cにて)終端している。
【0048】
なお、図7に示すように、大別部Aの各放出口19a,19b及び19cに対応して、それぞれ大径硬貨落下孔8a、中径硬貨シュート8b及び小径硬貨シュート8cが設けられている。このうち、大径硬貨落下投入口1a8aは、硬貨収納カセット124i又は124j(図5及び図6)に対応した専用の一時保留部130(図5)に連通している。また、中径および小径硬貨シュート8b,8cは、放出口19a,19bから放出された中径硬貨および小径硬貨を、それぞれ対応する硬貨繰出し部9−1,9−2へ送り込むためのものである。
【0049】
(2)金種選別部
次に、金種選別部B1,B2の具体的構成について図7を参照して説明する。なお、リジェクト選別部6a及び旧硬貨選別部6bも金種選別部B1,B2の搬送路3−1,3−2に対応して設けられているが、これらの具体的構成については便宜上、次の(3)の項目で説明する。
【0050】
各金種選別部B1,B2は、上述したように、それぞれ搬送路3−1,3−2、搬送手段4及び選別孔5a〜5d,5e〜5hを有している。このうち選別孔5a〜5d,5e〜5hの寸法以外の構成は両金種選別部B1,B2に共通であるから、基本的に、図7の右側に位置する中径硬貨用の金種選別部B1に関してのみ説明する。
【0051】
まず、搬送路3−1は、硬貨選別ユニットS全体を支持する支持板S1(図5参照)上に設けられている。すなわち、搬送路3−1は、支持板S1上に設けられた内側通路部材32及び外側通路部材34と、これらの通路部材32,34同士の間で区画された支持板S1の表面である通路面30とで構成されている。なお、搬送路3−1は、略直線状に延びているが、識別部Dとリジェクト選別部6aとの間には、外側通路部材34側へ僅かに屈曲した屈曲部36(搬送路3−2側を参照)が形成されている。これにより、搬送路3−1上を搬送される硬貨Cの外縁が内側通路部材32側に当接するようになされている。
【0052】
次に、搬送手段4は、搬送路3−1上において、その終端側(図7の上方)、屈曲部36及び入口側(図7の下方)にそれぞれ対応して設けられたプーリ40,41及び42を有している。これらのプーリ40,41及び41,42間には、それぞれ搬送ベルト43及び44が掛け渡されている。そのうち1つのプーリ40を回転駆動するモータ46が設けられている。この場合、各搬送ベルト43,44は、硬貨Cが当接する内側通路部材32の側にオフセットして配置されている。そして、硬貨の上面を押圧する搬送ベルト43,44の動きによって、通路面30上を摺動するようにして硬貨の搬送が行われるようになっている(図13(b)参照)。
【0053】
次に、各選別孔5a〜5dは、それぞれ選別すべき硬貨の直径によって異なる寸法を有した略矩形状をなして通路面30に形成されている。この場合、各選別孔5a〜5dの一側縁は内側通路部材32から僅かに離れている。また、これに対向した(外側通路部材34側の)他側縁は、内側通路部材32から、選別すべき硬貨の直径よりも僅かに大きく、当該硬貨より大径の硬貨の直径よりは小さい距離だけ離れている。
【0054】
すなわち、各選別孔5a〜5dは、それぞれ選別すべき硬貨のみを落下させ、それより大径の硬貨は通過させるように構成されている。この目的のため、選別孔5a〜5dは、搬送路3−1の上流側から順に、選別すべき硬貨の直径が小さい順に並べられている。具体的には、各選別孔5a,5b,5c及び5dは、順次20セント、1ユーロ、50セント及び2ユーロのみを選別する(落下させる)ように構成されている。一方、小径硬貨用の金種選別部B2における各選別孔5e,5f,5g及び5hは、順次1セント、2セント、10セント及び5セントのみを選別する(落下させる)ように構成されている。
【0055】
なお、各選別孔5a〜5d,5e〜5hの直前に、それぞれ硬貨の通過を確認するためのセンサTが設けられている。これらのセンサTは、それぞれ図2に示す制御部Uに接続されている。そして、識別部Dでの金種識別に基づく硬貨の計数に加えて、各センサTによる硬貨の通貨確認を行うことで、制御部(計数手段)Uにおける計数の信頼性を向上させるようにしている。
【0056】
(3)リジェクト選別部および旧硬貨選別部
次に、リジェクト選別部6a及び旧硬貨選別部6bの具体的構成について図13及び図14を参照して説明する。なお、本実施形態のリジェクト選別部6aと旧硬貨選別部6bの機械的構成は同一であるので、図13及び図14に両者の符号6a,6bを併記して、以下「選別部6a,6b」として説明する。
【0057】
図13において、選別部6a,6bは、支持板S1に形成された排除孔60と、この排除孔60に対応して支持板S1の裏側および上側に設けられた支持ローラ部62及び押さえローラ66とを有している。このうち排除孔60は、搬送路3−1,3−2の通路面30部分から、外側通路部材34を寸断して、その外方まで延びている。この排除孔60は、その一縁部が、硬貨案内面60aとして形成されている。
【0058】
図13(a)に示すように、硬貨案内面60aは、通路面30上において、内側通路部材32側から、搬送路幅方向の中央まで、搬送路下流側(図13の右側)へ(約30度の)斜め直線状に延びている。この硬貨案内面60aにおける内側通路部材32側の端部は、支持ローラ部60の軸線上に略対応した位置を有している。なお、排除孔60の直前には、硬貨Cの到達検知と通過確認とを行うためのセンサT’が設けられている。
【0059】
次に、図13(b)に示すように、支持ローラ部62は、支持軸63、偏心軸受64及び自由ローラ65を有している。偏心軸受64は、支持軸63に対して固定され、ステッピングモータ68(図7)による支持軸63の回動に伴って、その大径部64aが上方を向いた支持位置(図13(b))と、小径部64bが上方を向いた排除位置(図14(b))とを切換可能となっている。また、自由ローラ65は、偏心軸受64の外周に自由回転可能に取り付けられている。
【0060】
また、押さえローラ66は、上記支持位置(図13)において、支持ローラ部62との間で(搬送ベルト43を介して)硬貨Cを挟持したまま自由回転可能に構成されている。この場合、選別部6a,6bに到達した硬貨Cは、押さえローラ66と支持ローラ部62の自由ローラ65との間に挟持された状態で、通路面30上を搬送ベルト43によって搬送され、排除孔60上を落下することなく通過して行く。
【0061】
これに対して、上記識別部D(図7)による識別結果が排除すべき硬貨(リジェクト硬貨または旧硬貨)に対応していた場合は、次のようにして当該硬貨の排除が行われる。すなわち、センサT’が当該硬貨の到達を検知すると、支持ローラ部62において、支持軸63の回動による排除位置(図14)への切り替えが行われる。この排除位置においては、自由ローラ65の外周面が通路面30より低くなり、その上に進入して来た硬貨Cが前下がりに傾斜する(図14(b))。これにより、当該硬貨Cは、硬貨案内面60aに当接し、これに沿って斜め前方へ案内され、排除孔60から落下する。
【0062】
その後、支持ローラ部62において、支持軸63の回動による支持位置(図13)への切り替えが行われ、硬貨を通過させる状態へ復帰する。
【0063】
[動作・作用]
次に、以上のような構成よりなる本実施形態の動作ないし作用について、(1)大別部Aにおける処理と(2)金種選別部B1,B2及び制御部U等における処理とに分けて説明する。なお、以下の処理の対象となる硬貨は、上述したように、8つの金種を含む新硬貨としてのユーロ硬貨、旧硬貨およびリジェクト硬貨が混在したものとする。また、上記の構成から明らかな作用ないし動作等については、その記述を一部省略する。
【0064】
(1)大別部における処理
図1及び図5に示すホッパ112に上記処理対象の硬貨が投入されると、それらは流入口112aを通じて、大別部Aの硬貨投入口1aに入って行く。図10において、硬貨投入口1aに入った硬貨は、回転円盤2の回転に伴って、硬貨導入部11に進入し、硬貨通路10内を移送されて行く。
【0065】
そして、大径硬貨通路10aを通って大径硬貨案内部15aの乗上げ部16aに到達した硬貨のうち、当該乗上げ部16aに乗り上げた大径硬貨(旧硬貨)C1のみが、放出通路17aを通って(計数センサ19sによって計数され)放出口19aから放出される。その他の中,小径硬貨C2,C3は、そのまま中径硬貨通路10bへ通過して行く。
【0066】
次に、中径硬貨通路10bを通って中径硬貨案内部15bの乗上げ部16bに到達した中,小径硬貨C2,C3のうち、当該乗上げ部16bに乗り上げた中径硬貨C2のみが、放出通路17bを通って放出口19bから放出される。その他の小径硬貨C3は、そのまま小径硬貨通路10cへ通過して行き、小径硬貨案内部15cの放出口19cから放出される。
【0067】
そして、大別部Aの放出口19aから放出された大径硬貨C1は、大径硬貨落下孔8a(図7)を通じて、対応する一時保留部130内に落下して一時保留される。なお、大径硬貨C1に属する旧硬貨が1金種のみである場合、その枚数を計数センサ19s(図9)で計数することで、当該旧硬貨も入金処理の対象とすることができる。一方、大別部Aの放出口19b,19cから放出された中,小径硬貨C2,C3は、それぞれシュート8b,8cを通じて対応する硬貨繰出し部9−1,9−2へ送り込まれる(図5及び図7参照)。
【0068】
(2)金種選別部および制御部等における処理
図7において、各硬貨繰出し部9−1,9−2へ送り込まれた中,小径硬貨は、それぞれ、繰出し円盤90の回転に伴って、厚み規制板94を通過して1枚ずつ各搬送路3−1,3−2へ繰り出される。各搬送路3−1,3−2へ繰り出された硬貨は、搬送手段4によって搬送路下流側へ搬送されて行く。
【0069】
各搬送路3−1,3−2に沿って搬送される中,小径硬貨は、まず識別部Dによって識別を受ける。そして、識別部Dによる識別が不能なリジェクト硬貨は、リジェクト選別部6aによって、選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前で予め選別される。また、識別部Dによる識別結果が選別孔5a〜5d,5e〜5hによる選別の対象外であった旧硬貨は、旧硬貨選別部6bによって、それら選別孔5a〜5d,5e〜5hの手前で予め選別される。
【0070】
一方、リジェクト選別部6a及び旧硬貨選別部6bを通過した中,小径硬貨は、各金種選別部B1,B2において、金種ごとに対応する選別孔5a〜5d,5e〜5hから落下することで選別されて行く。そして、各選別孔5a〜5d,5e〜5h及び旧硬貨選別部6bから落下した硬貨は、それぞれ対応する一時保留部130内に一時保留される。なお、リジェクト選別部6aで選別されたリジェクト硬貨は、最終的にリジェクト箱114(図1)内に落下する。
【0071】
ここで、各一時保留部130内に一時保留されたユーロ硬貨(大、中および小径硬貨)および旧硬貨については、(計数手段および演算手段としての)制御部Uによって、新通貨単位の合計金額101、旧通貨単位の合計金額102、新通貨単位への換算金額103及び新通貨単位の総合計金額104が求められている。これらの金額は、それぞれ表示・操作画面100a(図2、図3)の表示部101〜104に表示される。
【0072】
図3に示す例では、新通貨単位の合計金額101が 7,818.00/E(ユーロ)、旧通貨単位の合計金額102が 2,712.00/DM(ドイツマルク)となっている。また、所定の換算レート(1.95583E/DM(ユーロ/ドイツマルク))に基づく新通貨単位への換算金額103が 5,304.00/E(ユーロ)となり、新通貨単位の総合計金額104が 7,818.00+5,304.00=13,122.00/E(ユーロ)となっている。
【0073】
このような表示部101〜104の表示内容に対して、承認ボタン106(図2,図3)による承認指示がなされると、(入金処理手段としての)制御部Uによって、上記新通貨単位の総合計金額104による入金処理が行われる。一方、印字ボタン105(図2,図3)による入金承認指示および印字指示がなされると、同様の入金処理が行われると共に、印字部Pによる上記レシート(図4)の印字出力が行われる。印字されたレシートは、レシート発行口100c(図1)から発行され、利用者によって抜き取られる。
【0074】
入金処理に際して制御部U(図2)は、各一時保留部130の上記駆動回路を動作させることで、各一時保留部130内の新硬貨および旧硬貨を、対応する硬貨収納カセット124a〜124j(図5及び図6)内に収納する。また、一時保留部130内に一時保留された硬貨のうち、(表示部101〜104の表示により確認された金額の不一致等により)返却の必要が生じた硬貨は、取消ボタン107(図2、図3)による制御部Uへの返却指示により、一時保留部130から返却箱116(図5及び図6)内に移される。
【0075】
[効 果]
以上説明したように本実施形態によれば、金種選別部B−1,B−2の選別孔5a〜5hで選別される8金種のユーロ硬貨(新硬貨)に加えて、大別部Aの大径硬貨案内部15aで選別される大径硬貨C1としての旧硬貨や、旧硬貨選別部6bで選別される旧硬貨が混在している場合でも、それら全ての硬貨を入金処理の対象とすることができる。すなわち、新通貨単位と旧通貨単位の両通貨単位の硬貨を入金対象とし、新通貨単位の総合計金額104による入金処理を行うことができる。
【0076】
また、表示・操作部100aの表示部101〜104により、新通貨単位の合計金額、旧通貨単位の合計金額、換算金額および新通貨単位の総合計金額を表示することで、それぞれの金額を予め的確に把握し確認した上で、(印字ボタン105や承認ボタン106による)入金承認指示により最終的な入金処理を行うことができる。また、印字ボタン105により入金承認指示と共に印字指示を行うことで、最終的な入金処理を行うと共に、その入金処理の内容を印字出力によりレシートに記録することができる。
【0077】
なお、本実施形態では、金種選別部B−1,B−2の選別孔5a〜5hで新硬貨を金種ごとに選別すると共に、大別部Aの大径硬貨案内部15aや旧硬貨選別部6bで旧硬貨を金種に拘らず選別するようにしている。また、新硬貨保留部としての一時保留部130および新硬貨収納部としての硬貨収納カセット124a〜124hは、それぞれ新硬貨を金種ごとに一時保留および収納するよう金種別に設けられている。一方、旧硬貨保留部としての一時保留部130および旧硬貨収納部としての硬貨収納カセット124i,124jは、それぞれ旧硬貨を金種混合状態で一時保留および収納するように設けられている。従って、再利用される新硬貨は金種ごとに回収し、再利用されずに処分される旧硬貨は混合状態で回収することで、効率的な硬貨の回収を行うことができる。
【0078】
[変形例]
なお、上記レシートの印字内容は図4に例示したものに限られず、例えば表示・操作部100aにける表示部の表示内容と同様、新通貨単位の合計金額101、旧通貨単位の合計金額102、新通貨単位への換算金額103及び新通貨単位の総合計金額104のみを印字するようにしてもよい。
【0079】
また、大別部Aにおいて硬貨をグループごとに選択的に案内して大別するための案内手段は、上記の具体的構成に限定されるものではなく、他の公知の構成を用いてもよい。さらに、金種選別部B1,B2において硬貨を金種ごとに選別する選別部も、上記の具体的構成に限定されるものではなく、電気的手段によるもの等、他の公知の構成を用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、新通貨単位と旧通貨単位の両通貨単位の硬貨を入金対象とし、新通貨単位の総合計金額による入金処理を行うことができる。また、表示手段により新通貨単位の合計金額、旧通貨単位の合計金額、換算金額および新通貨単位の総合計金額を表示することで、それぞれの金額を予め的確に把握し確認した上で、入金承認指示により最終的な入金処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による硬貨入金装置の一実施形態の外観を示す斜視図。
【図2】 図1に示す硬貨入金装置における制御部関係の構成を示すブロック図。
【図3】 図1に示す硬貨入金装置における表示・操作画面の表示内容を示す図。
【図4】 図1に示す硬貨入金装置の印字部から出力されるレシートの印字内容を示す図。
【図5】 図1に示す硬貨入金装置における処理部の内部構造を、当該装置の正面に平行な断面で示す図。
【図6】 図1に示す硬貨入金装置において、収納ユニットを引き出した状態を部分的に拡大して示す図。
【図7】 図1に示す硬貨入金装置の硬貨選別ユニットを示す水平断面図。
【図8】 図7に示す硬貨選別ユニットの大別部を、その軸線を含む断面で示す図。
【図9】 図7に示す硬貨選別ユニットの大別部における固定円盤の裏面側を示す図。
【図10】 図7に示す硬貨選別ユニットの大別部内での硬貨の動きを示す図。
【図11】 図10に示す大別部の(硬貨通過時における)X−X断面図。
【図12】 図10に示す大別部のY−Y断面図。
【図13】 図7に示す硬貨選別ユニットのリジェクト選別部(通過時)を拡大して示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図14】 図7に示す硬貨選別ユニットのリジェクト選別部(排除時)を拡大して示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【符号の説明】
C 硬貨
C1 大径硬貨
C2 中径硬貨
C3 小径硬貨
S 硬貨選別ユニット
A 大別部
1 固定円盤
1a 硬貨投入口
1b 底面
10 案内通路
15a 大径硬貨案内部(選別手段)
15b 中径硬貨案内部
15c 小径硬貨案内部
19s 計数センサ(計数手段)
2 回転円盤
2a 弾性保持部
B1 中径硬貨用の金種選別部(選別手段)
3−1 搬送路
4 搬送手段
5a〜5d 選別孔
B2 小径硬貨用の金種選別部(選別手段)
3−2 搬送路
5e〜5h 選別孔
D 識別部(識別手段)
6a リジェクト選別部
6b 旧硬貨選別部
8a 大径硬貨落下孔
8b 中径硬貨シュート
8c 小径硬貨シュート
9−1 中径硬貨繰出し部(硬貨繰出し手段)
9−2 小径硬貨繰出し部(硬貨繰出し手段)
100 情報処理部
100a 表示・操作部
101〜104 表示部(表示手段)
101 新通貨単位の合計金額
102 旧通貨単位の合計金額
103 新通貨単位への換算金額
104 新通貨単位の総合計金額
105〜107 操作部
105 印字ボタン(印字指示手段)
106 承認ボタン(承認指示手段)
110 硬貨処理部
112 ホッパ
114 リジェクト箱
116 返却箱
120 収納ユニット
124a〜124d 中径硬貨用の硬貨収納カセット(新硬貨収納部)
124e〜124h 小径硬貨用の硬貨収納カセット(新硬貨収納部)
124i,124j 旧硬貨用の硬貨収納カセット(旧硬貨収納部)
130 一時保留部(新硬貨保留部、旧硬貨保留部)
P 印字部(印字手段)
U 制御部(計数手段、演算手段、入金処理手段)

Claims (3)

  1. 新通貨単位の硬貨である新硬貨と、旧通貨単位の硬貨である旧硬貨とを混合状態で1枚ずつ繰り出す硬貨繰出し手段と、
    この硬貨繰出し手段によって繰り出された硬貨の金種を識別する識別手段と、
    新硬貨および旧硬貨をそれぞれ一時保留するための新硬貨保留部および旧硬貨保留部と、
    新硬貨および旧硬貨をそれぞれ選別して前記新硬貨保留部および前記旧硬貨保留部に入れる選別手段と、
    前記新硬貨保留部および前記旧硬貨保留部からそれぞれ新硬貨および旧硬貨を受け入れて収納する新硬貨収納部および旧硬貨収納部と、
    前記識別手段による識別結果に基づいて、新通貨単位の合計金額および旧通貨単位の合計金額をそれぞれ計数する計数手段と、
    この計数手段によって計数された旧通貨単位の合計金額を所定の換算レートに基づいて新通貨単位に換算した換算金額を算出すると共に、前記計数手段によって計数された新通貨単位の合計金額と前記換算金額とを合計した新通貨単位の総合計金額を算出する演算手段と、
    前記新通貨単位の合計金額、前記旧通貨単位の合計金額、前記換算金額および前記新通貨単位の総合計金額を表示する表示手段と、
    この表示手段による表示内容に対して入金承認指示を行う承認指示手段と、
    この承認手段による入金承認指示に応じて、各硬貨保留部に一時保留された新硬貨および旧硬貨をそれぞれ対応する硬貨収納部に収納し、前記新通貨単位の総合計金額による入金処理を行う入金処理手段と
    を備えたことを特徴とする硬貨入金装置。
  2. 前記承認手段に代わって前記入金承認指示を行うと共に、印字指示を行う印字指示手段と、
    この印字指示手段による印字指示に応じて前記表示手段の表示内容の少なくとも一部を印字出力する印字手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の硬貨入金装置。
  3. 前記選別手段は、新硬貨を金種ごとに選別すると共に、旧硬貨を金種に拘らず選別するように構成され、
    前記新硬貨保留部および前記新硬貨収納部は、それぞれ新硬貨を金種ごとに一時保留および収納するよう金種別に設けられ、
    前記旧硬貨保留部および前記旧硬貨収納部は、それぞれ旧硬貨を金種混合状態で一時保留および収納するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の硬貨入金装置。
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