JP3405644B2 - 硬貨選別機 - Google Patents

硬貨選別機

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JP3405644B2
JP3405644B2 JP23192296A JP23192296A JP3405644B2 JP 3405644 B2 JP3405644 B2 JP 3405644B2 JP 23192296 A JP23192296 A JP 23192296A JP 23192296 A JP23192296 A JP 23192296A JP 3405644 B2 JP3405644 B2 JP 3405644B2
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敬司 小林
恒 河原
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グローリー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨を金種別に分
類する硬貨選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨選別機では、例えば、図6お
よび図7に示すように、回転円盤1に一括投入された硬
貨を硬貨通路2に1枚ずつ繰り出すとともに硬貨通路2
上を搬送しつつ識別部3によって識別し、識別結果が異
常であった場合にはその異常硬貨を異常硬貨排除手段4
によって硬貨通路2から排除してリジェクト箱5へ収納
するとともに、識別結果が正常な硬貨を正常硬貨分類手
段6によって金種別に分類して金種別のカセット7へ収
納するようにしている。
【0003】そして、硬貨通路2は、一般的に、平面視
の形状が略L字形または略コ字形に屈曲形成されてお
り、長い硬貨通路2が平面的にコンパクトな機体8の中
に収まるように工夫されている。
【0004】また、正常硬貨分類手段6は、硬貨の直径
に応じた金種別の選別孔6aを有し、硬貨通路2の最も下
流側の直線部分に沿って小径硬貨から大径硬貨の順に選
別孔6aを配列し、小径硬貨から大径硬貨の順に落下させ
て分類している。そして、金種別の選別孔6aへ硬貨を確
実に落下させるため、選別孔6aが配列される硬貨通路2
の直線部分の最初に、硬貨を通路幅方向一側の基準面9
に片寄せする片寄部9aが形成されている。
【0005】また、金種別の選別孔6aの下方には金種別
のカセット7が選別孔6aの配列方向に配列して設けられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た硬貨選別機では、正常硬貨分類手段6である金種別の
選別孔6aが全て硬貨通路2の最も下流側の直線部分に配
列され、かつ、その最初の選別孔6aより手前の直線部分
に硬貨を通路幅方向一側に基準面9に片寄せする片寄部
9aが形成されているため、最初の選別孔6aが設けられる
位置は機体8の端部から所定の寸法Aだけ内側に入った
位置となり、その位置から6金種分の選別孔6aが配列さ
れることになるので、機体8全体の幅Bは片寄部9aの寸
法Aに6金種分の選別孔6aの長さが必要となり、コンパ
クト化が難しいという問題がある。
【0007】また、選別孔6aの間隔を狭めて機体8全体
の幅Bを小さくしようとした場合、その選別孔6aの間隔
を狭めるだけ、その下方に設けられるカセット7の幅も
狭くなり、機体8全体の幅Bに対する6金種分のカセッ
ト7が占める割合が減少するため、1カセット当たりの
硬貨の収容量が減少した割に機体8全体の幅Bを小さく
することができず、効率的なコンパクト化ができないと
いう問題がある。
【0008】言い換えれば、片寄部9aの下方に無駄な空
間を採らざるを得なかった。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、金種別のカセットの配列方向に対応する機体寸法
を小さくして、コンパクトな硬貨選別機を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の硬貨選別
機は、硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出手段と、この繰出手
段に連設され、平面視が少なくとも略L字形および略コ
字形のいずれかに屈曲形成された硬貨通路と、この硬貨
通路上で硬貨を搬送しつつ通路幅方向一側の基準面に片
寄せする搬送手段と、前記硬貨通路の最も下流側の直線
部分に至る直前の直線部分に形成され、正常硬貨のうち
の1金種の硬貨を分類する第1の正常硬貨分類手段と、
前記硬貨通路の最も下流側の直線部分に沿って整列形成
され、前記第1の正常硬貨分類手段で分類される金種以
外の金種の正常硬貨を金種別に分類する複数の第2の正
常硬貨分類手段と、前記各正常硬貨分類手段の下方に整
列配置され、各正常硬貨分類手段で分類された硬貨を収
納する金種別のカセットとを具備しているものである。
【0011】そして、繰出手段で硬貨通路に1枚ずつ繰
り出された硬貨は、搬送手段によって通路幅方向一側の
基準面に片寄せされながら搬送され、各正常硬貨分類手
段によって金種別に分類されるとともに金種別のカセッ
トに収納される。また、複数の第2の正常硬貨分類手段
が設けられる硬貨通路の最も下流側の直線部分に対し
て、第1の正常硬貨分類手段を硬貨通路の最も下流側の
直線部分に至る直前の直線部分に設けても、第1の正常
硬貨分類手段および第2の正常硬貨分類手段の下方の金
種別のカセットは整列配置される。また、第1の正常硬
貨分類手段を硬貨通路の最も下流側の直線部分に至る直
前の直線部分に設けることにより、第2の正常硬貨分類
手段が設けられる硬貨通路の最も下流側の直線部分の長
さが短くなり、カセットの配列方向に対応する機体寸法
を小さくして、コンパクトな硬貨選別機を提供すること
が可能となる。
【0012】請求項2記載の硬貨選別機は、請求項1記
載の硬貨選別機において、硬貨通路の第1の正常硬貨分
類手段より上流に設けられ硬貨通路を搬送される硬貨を
識別する識別部を具備し、前記第1の正常硬貨分類手段
は前記識別部の識別結果に応じて対象金種の硬貨を強制
的に分類する電気的駆動部を有しているものである。そ
して、第1の正常硬貨分類手段で任意の金種硬貨を強制
的に分類することが可能で、例えば、硬貨径が近似する
5円と100円のうちの一方の5円を強制的に分類する
構成にすれば、第2の正常硬貨分類手段での誤選別が防
止される。
【0013】請求項3記載の硬貨選別機は、請求項2記
載の硬貨選別機において、硬貨通路の最も下流側の屈曲
部分と第1の正常硬貨分類手段との間に設けられ、識別
部の識別結果に応じて異常硬貨を強制的に排除する排除
用電気的駆動部を有する異常硬貨排除手段と、この異常
硬貨排除手段の下方位置でかつ金種別のカセットより上
方位置に設けられ、異常硬貨排除手段で排除された異常
硬貨を収納するリジェクト箱とを具備しているものであ
る。一般的に、リジェクト箱は奥行きが短く、カセット
は奥行きが長いため、カセットの上方位置にリジェクト
箱が位置しても、硬貨通路の上流側すなわちカセットの
奥行き側の第1の正常硬貨分類手段で分類された硬貨は
カセットに収納され、第1の正常硬貨分類手段より下流
側の異常硬貨排除手段で分類された異常硬貨はリジェク
ト箱に収納される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の硬貨選別機の実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0015】図1ないし図4に第1の実施の形態を示
し、図1は硬貨選別機の内部機構の平面図、図2は硬貨
選別機の正面図、図3は硬貨選別機を側面方向から視る
断面図、図4は硬貨選別機の斜視図である。
【0016】図2および図4において、硬貨選別機は、
機体10を有し、この機体10は選別機本体11およびこの選
別機本体11の上面に開閉可能に設けられた上面カバー12
にて構成されている。
【0017】選別機本体11の前面下部には左右方向に横
長のカセット装填部13が前方に向けて開口形成され、こ
のカセット装填部13に金種別のカセット14が左右方向
(整列方向)に整列状態で装填されるとともに、各カセ
ット14が各々前後方向に挿脱可能になっている。選別機
本体11の前面左上にはリジェクト箱装填部15が前方に向
かって開口形成され、このリジェクト箱装填部15にリジ
ェクト箱16が前後方向に挿脱可能に装填されている。選
別機本体11の前面右上には電源スイッチ17が配設されて
いる。なお、金種別のカセット14は、左側から5円、1
円、50円、100円、10円、500円を収納する。
【0018】カセット14およびリジェクト箱16は、上面
が開口する箱状に形成され、前面上部に引出用の取手14
a ,16a が形成されている。
【0019】上面カバー12には、硬貨投入口18を形成す
るホッパ19が配設され、前面側に表示器および操作釦を
有する表示操作パネル20が配設されている。
【0020】また、図1および図3に示すように、選別
機本体11の上部には基板21が配設され、この基板21の後
部右寄り位置には、ホッパ19に投入された硬貨を受け入
れるとともに受け入れた硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出手
段22が配設されている。この繰出手段22は、回転円盤23
およびこの回転円盤23の周囲に配設された周壁24を有し
ている。そして、回転円盤23がモータ25の駆動によって
図1矢印方向に回転すると、回転円盤23の回転による遠
心力により、回転円盤23上の硬貨を周壁24に沿って移動
させるとともに周壁24の一部に形成された図示しない送
出口から硬貨通路26に1枚ずつ送り出す。
【0021】硬貨通路26は、基板21の後部左寄りに沿っ
て配設される識別通路部27、基板21の左寄りに沿って配
設される分岐通路部28、基板21の前寄りに沿って配設さ
れる分類通路部29を有し、これらから平面視で略コ字形
に屈曲した通路形状に形成されている。硬貨通路26は、
基板21の上面を通路底面とし、識別通路部27の両側に配
設されるガイド板30,31、分岐通路部28の両側に配設さ
れるガイド板32,33、分類通路部29の両側に配設される
ガイド板34,35の縁面をそれぞれ通路側面とする。通路
幅方向一側のガイド板30,32,34の縁面は基準面30a ,
32a ,34a として構成され、各基準面30a ,32a ,34a
の上流側には硬貨を各基準面30a ,32a,34a に片寄せ
する片寄部30b ,32b ,34b が形成されている。なお、
分岐通路部28が硬貨通路26の最も下流側の直線部分に至
る直前の直線部分として構成され、分類通路部29が硬貨
通路26の最も下流側の直線部分として構成され、分岐通
路部28と分類通路部29の間の屈曲部分が硬貨通路26の最
も下流側の屈曲部分として構成される。
【0022】硬貨通路26の上方には、硬貨通路26上で硬
貨を搬送しつつ通路幅方向一側の基準面30a ,32a ,34
a に片寄せする搬送手段36が配設されている。すなわ
ち、硬貨通路26の入口部上方には回転円盤23から送り出
される硬貨を硬貨通路26内に取り込む取込ベルト37が複
数のプーリ38によって回転可能に張設され、硬貨通路26
の各通路部27,28,29の上方には硬貨通路26内の硬貨を
搬送する搬送ベルト39,40,41が複数の各プーリ42によ
って回動可能に張設されている。そして、取込ベルト3
7、搬送ベルト39〜41がモータ25の駆動によって回動さ
れて硬貨通路26内の硬貨を通路底面に押し付けながら搬
送する。なお、取込ベルト37の搬送速度より搬送ベルト
39,40,41の搬送速度が速く、硬貨通路26内を搬送され
る硬貨の間隔が開けられる。また、搬送ベルト39,40,
41と各基準面30a ,32a ,34a とは搬送方向下流側が相
対的に接近するように配設され、硬貨を基準面30a ,32
a ,34a に押し付ける作用を有する。
【0023】識別通路部27には、基準面30a に沿って搬
送される硬貨の真偽や金種などを識別する識別部44が配
設され、識別部44の搬送方向下流位置に硬貨停止手段45
が配設されている。硬貨停止手段45は、通路底面から出
没可能に配設されたストッパ46を有し、このストッパ46
がストッパ用ソレノイド47によって通路底面から突出さ
れることによって搬送される硬貨を停止し、通路底面に
埋没することによって硬貨の通過を許容する。
【0024】分岐通路部28には、搬送方向上流側から第
1の正常硬貨分類手段としての5円硬貨分岐部48および
異常硬貨排除手段としての異常硬貨分岐部49が配設され
ている。5円硬貨分岐部48においては、5円硬貨の直径
と100円硬貨の直径が近似しているので、その5円硬
貨と100円硬貨とを正確に分類するために5円硬貨の
みを強制的に分岐する。5円硬貨分岐部48には、分岐孔
50が形成され、この分岐孔50内に基準面32a 側の縁部を
構成する通路板51が通路内外方向に移動可能に配設さ
れ、この通路板51が電気的駆動部としての5円硬貨分岐
用ソレノイド52によって通路内外方向に進退駆動され
る。異常硬貨分岐部49には、分岐孔53が形成され、この
分岐孔53内には基準面32a 側の縁部を構成する通路板54
が通路内外方向に移動可能に配設され、この通路板54が
排除用電気的駆動部としての異常硬貨分岐用ソレノイド
55によって通路内外方向に進退駆動される。各分岐孔5
0,53の直前位置にはタイミングセンサ56,57がそれぞ
れ配設されている。そして、識別部44で5円硬貨または
異常硬貨を識別した場合、該当硬貨をタイミングセンサ
56,57で検知すると、該当ソレノイド52,55を駆動して
通路板51,54を通路外に退避させ、該当硬貨を落下させ
て分岐する。
【0025】分類通路部29には、5円硬貨以外の金種の
正常硬貨を金種別に分類する第2の正常硬貨分類手段58
が配設されている。この第2の正常硬貨分類手段58は、
硬貨の直径に応じた金種別の分類孔59を有し、小径硬貨
から大径硬貨の順すなわち1円、50円、100円、1
0円、500円用の順に分類孔59が配列されている。こ
れら分類孔59は、基準面34a を基準として形成され、該
当金種硬貨については基準面34a と反対側の縁部が分類
孔59に落下して分岐され、該当金種以外の硬貨について
はその周縁部が分類孔59の両側縁部に載ったまま通過さ
れる。各分類孔59の直前位置には、該当金種硬貨の分類
を確認するタイミングセンサ60a 〜60eがそれぞれ配設
されている。
【0026】図3に示すように、基板21の下方には、5
円硬貨分岐部48の分岐孔50、および各分類孔59から落下
する各金種硬貨を金種別のカセット14に導く金種別のシ
ュート61,62がそれぞれ配設されている。異常硬貨分岐
部49の分岐孔53の下方にはリジェクト箱装填部15に正常
装填されるリジェクト箱16が臨み、分岐孔53から落下す
る硬貨がリジェクト箱16内に直接収納される。なお、リ
ジェクト箱16は奥行き寸法は短く、カセット14は奥行き
寸法が長く、リジェクト箱16の奥行き方向の後側の空間
にカセット14の奥側上面が臨み、その空間にシュート61
が配設されるため、カセット14の上方位置にリジェクト
箱16が位置しても、5円硬貨分岐部48で分岐された5円
硬貨をシュート61を介して5円用のカセット14に収納さ
せることができる。
【0027】また、リジェクト箱装填部15の装填方向奥
側には、リジェクト箱16の正常装填を検知するマイクロ
スイッチ63が配設されている。
【0028】また、カセット装填部13の装填方向奥側に
は、全てのカセット14の正常装填を検知するカセット装
填検知装置64が配設されている。カセット装填検知装置
64は、カセット装填部13の後壁65の後側に各カセット14
の装填位置に対応して揺動可能に支持された金種毎の検
知部材66を有するとともに、これらの検知部材66に対応
する位置でカセット14の整列方向に沿って光軸を通す投
受光センサ67を有している。そして、カセット14が正常
装填されていない場合には、検知部材66の自重により図
3反時計回りに回動してカセット装填部13内に進入し、
投受光センサ67の光軸を遮光し、カセット14がいずれか
1つでも正常に装填されていないことを検知する。ま
た、カセット14が正常装填された場合には、カセット14
で押動されて図3に示す投受光センサ67の光軸が通るの
を許容する位置に回動し、全てのカセット14が正常装填
されれば投受光センサ67の光軸が通り、全てのカセット
14が正常に装填されたことを検知する。
【0029】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0030】硬貨選別機により硬貨の選別処理を行なう
場合、選別処理を行なう硬貨を硬貨投入口18を通じてホ
ッパ19に一括投入し、表示操作パネル20のスタート釦を
オンする。
【0031】スタート釦のオンにより選別処理を開始
し、モータ25により回転円盤23、取込ベルト37および搬
送ベルト39〜41をそれぞれ駆動する。回転円盤23の回転
による遠心力により、ホッパ19から回転円盤23上に導か
れた硬貨を硬貨通路26に1枚ずつ送り出す。取込ベルト
37および搬送ベルト39〜41の回動により、回転円盤23か
ら硬貨通路26に1枚ずつ送り出される硬貨を間隔を開け
て搬送する。
【0032】硬貨通路26の識別通路部27において、識別
部44により、搬送される硬貨の真偽や金種を識別する。
この識別部44で識別された計数枚数または計数金額は表
示操作パネル20の表示器で表示する。
【0033】硬貨通路26の分岐通路部28において、識別
部44で5円硬貨が識別された場合、5円硬貨分岐部48に
より該当する5円硬貨を分岐するとともにシュート61を
通じて5円用(最も左側)のカセット14に収納する。識
別部44で識別不能や偽貨などの異常硬貨が識別された場
合、異常硬貨分岐部49により該当する異常硬貨を分岐し
てリジェクト箱16に収納する。
【0034】5円硬貨以外の正常硬貨は分類通路部29に
搬送し、その硬貨を該当金種の分類孔59で分岐するとと
もに金種別のシュート62を通じて金種別のカセット14に
収納する。
【0035】そして、カセット14およびリジェクト箱16
は各装填部13,15から引き出すことにより、カセット14
に金種別に選別収納された金種別硬貨、リジェクト箱16
に収納された異常硬貨をそれぞれ取り出せる。これらの
硬貨の取出後は、カセット14およびリジェクト箱16を各
装填部13,15に装填する。
【0036】これらカセット14およびリジェクト箱16の
装填状態を検知し、正常に装填されている状態でのみ、
硬貨選別機が動作する。カセット14の装填状態はカセッ
ト装填検知装置64で検知し、リジェクト箱16の装填状態
はマイクロスイッチ63で検知する。
【0037】以上のように、平面視が略コ字形に屈曲形
成された硬貨通路26に対して、その硬貨通路26の分岐通
路部28に5円硬貨を分類する5円硬貨分岐部48を設け、
硬貨通路26の分類通路部29に沿って5円硬貨以外の金種
の正常硬貨を金種別に分類する複数の分類孔59を設けた
ため、分類通路部29の長さを短くでき、それに伴って、
カセット14の配列方向に対応する機体10の幅寸法を小さ
くでき、コンパクトな硬貨選別機を提供できる。
【0038】しかも、カセット14の上方位置にリジェク
ト箱16を位置させ、異常硬貨の排除機能がある硬貨選別
機においても、カセット14の配列方向に対応する機体10
の幅寸法を小さくでき、コンパクトな硬貨選別機を提供
できる。
【0039】また、5円硬貨分岐部48で硬貨径が近似す
る5円と100円のうちの一方の5円を強制的に分類す
るため、分類通路部29の分類孔59での5円と100円の
誤選別を防止できる。
【0040】次に、図5に第2の実施の形態を示し、図
5は硬貨選別機の内部機構の平面図である。
【0041】この第2の実施の形態では、硬貨の選別を
全ての金種について形状選別とし、硬貨通路26を平面視
で略L字状の場合であり、かつ、異常硬貨の排除機能が
無い場合を示す。
【0042】回転円盤23は、基板21の後部左寄り位置に
配設される。硬貨通路26は、基板21の左寄りに沿って配
設される識別通路部27、基板21の前寄りに沿って配設さ
れる分類通路部29を有し、これらから平面視で略L字状
に屈曲した通路形状に形成されている。なお、識別通路
部27が硬貨通路26の最も下流側の直線部分に至る直前の
直線部分として構成され、分類通路部29が硬貨通路26の
最も下流側の直線部分として構成され、識別通路部27と
分類通路部29の間の屈曲部分が硬貨通路26の最も下流側
の屈曲部分として構成される。
【0043】識別通路部27には、第1の正常硬貨分類手
段として、最も小径の1円硬貨用の分類孔59a を識別通
路部27の識別部44の直後位置に設ける。分類通路部29に
は、第2の正常硬貨分類手段58として、1円硬貨以外の
金種用の分類孔59が小径硬貨から大径硬貨の順すなわち
50円、5円、100円、10円、500円の順に配設
されている。各分類孔59a ,59の直前位置には、タイミ
ングセンサ60a 〜60fが配設されている。
【0044】そして、平面視が略L字形に屈曲形成され
た硬貨通路26に対して、その硬貨通路26の識別通路部27
に1円硬貨を分類する分類孔59a を設け、硬貨通路26の
分類通路部29に沿って1円硬貨以外の金種の正常硬貨を
金種別に分類する複数の分類孔59を設けたため、分類通
路部29の長さを短くでき、それに伴って、カセット14の
配列方向に対応する機体10の幅寸法を小さくでき、コン
パクトな硬貨選別機を提供できる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の硬貨選別機によれば、平
面視が少なくとも略L字形および略コ字形のいずれかに
屈曲形成された硬貨通路に対して、その硬貨通路の最も
下流側の直線部分に至る直前の直線部分に正常硬貨のう
ちの1金種の硬貨を分類する第1の正常硬貨分類手段を
設け、硬貨通路の最も下流側の直線部分に沿って第1の
正常硬貨分類手段で分類される金種以外の金種の正常硬
貨を金種別に分類する複数の第2の正常硬貨分類手段を
設けたため、硬貨通路の最も下流側の直線部分の長さを
短くできるとともに、各正常硬貨分類手段の下方に整列
配置されるカセットの配列方向に対応する機体寸法を小
さくでき、コンパクトな硬貨選別機を提供できる。
【0046】請求項2記載の硬貨選別機によれば、請求
項1記載の硬貨選別機の効果に加えて、第1の正常硬貨
分類手段で任意の金種硬貨を強制的に分類することがで
き、例えば、硬貨径が近似する5円と100円のうちの
一方の5円を強制的に分類する構成にすれば、第2の正
常硬貨分類手段での誤選別を防止できる。
【0047】請求項3記載の硬貨選別機によれば、請求
項2記載の硬貨選別機の効果に加えて、カセットの上方
位置にリジェクト箱を位置させ、異常硬貨の排除機能が
ある硬貨選別機においても、カセットの配列方向に対応
する機体寸法を小さくでき、コンパクトな硬貨選別機を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す硬貨選別機の
内部機構の平面図である。
【図2】同上硬貨選別機の正面図である。
【図3】同上本硬貨選別機を側面方向から視る断面図で
ある。
【図4】同上硬貨選別機の斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す
【図6】従来の技術を示す硬貨選別機の内部機構の平面
図である。
【図7】同上硬貨選別機の正面図である。
【符号の説明】
14 カセット 16 リジェクト箱 22 繰出手段 26 硬貨通路 36 搬送手段 44 識別部 48 第1の正常硬貨分類手段としての5円硬貨分岐部 49 異常硬貨排除手段としての異常硬貨分岐部 52 電気的駆動部としての5円硬貨分岐用ソレノイド 55 排除用電気的駆動部としての異常硬貨分岐用ソレ
ノイド 58 第2の正常硬貨分類手段 59a 第1の正常硬貨分類手段としての分類孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 3/16 G07D 9/00 - 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出手段と、 この繰出手段に連設され、平面視が少なくとも略L字形
    および略コ字形のいずれかに屈曲形成された硬貨通路
    と、 この硬貨通路上で硬貨を搬送しつつ通路幅方向一側の基
    準面に片寄せする搬送手段と、 前記硬貨通路の最も下流側の直線部分に至る直前の直線
    部分に形成され、正常硬貨のうちの1金種の硬貨を分類
    する第1の正常硬貨分類手段と、 前記硬貨通路の最も下流側の直線部分に沿って整列形成
    され、前記第1の正常硬貨分類手段で分類される金種以
    外の金種の正常硬貨を金種別に分類する複数の第2の正
    常硬貨分類手段と、 前記各正常硬貨分類手段の下方に整列配置され、各正常
    硬貨分類手段で分類された硬貨を収納する金種別のカセ
    ットとを具備していることを特徴とする硬貨選別機。
  2. 【請求項2】 硬貨通路の第1の正常硬貨分類手段より
    上流に設けられ硬貨通路を搬送される硬貨を識別する識
    別部を具備し、 前記第1の正常硬貨分類手段は前記識別部の識別結果に
    応じて対象金種の硬貨を強制的に分類する電気的駆動部
    を有していることを特徴とする請求項1記載の硬貨選別
    機。
  3. 【請求項3】 硬貨通路の最も下流側の屈曲部分と第1
    の正常硬貨分類手段との間に設けられ、識別部の識別結
    果に応じて異常硬貨を強制的に排除する排除用電気的駆
    動部を有する異常硬貨排除手段と、 この異常硬貨排除手段の下方位置でかつ金種別のカセッ
    トより上方位置に設けられ、異常硬貨排除手段で排除さ
    れた異常硬貨を収納するリジェクト箱とを具備している
    ことを特徴とする請求項2記載の硬貨選別機。
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