JP3848517B2 - 硬貨選別計数機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指定した種類の硬貨のみを選別計数する硬貨選別計数機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、指定した金種の硬貨のみを選別計数する硬貨選別計数機では、多金種混在状態の硬貨を選別計数処理しようとした場合に、処理対象の1つの金種を指定して選別計数処理を開始することにより、硬貨を識別して、指定された金種の硬貨のみを計数するとともに大袋あるいは小袋といった袋内に所定枚数(4000枚、または2000枚)ずつ収納し、指定外の金種の硬貨を選別箱へ収納している。
【0003】
そして、指定された1つの金種の硬貨を収納する袋が1箇所しかない硬貨選別計数機では、硬貨が袋内に所定枚数収納される時点で、硬貨の選別計数処理を一旦中断し、硬貨の収納された袋を取り外して硬貨が収納されていない袋に交換し、硬貨の選別計数処理を再開しており、袋に硬貨が所定枚数収納される毎に硬貨の選別計数処理を一旦中断してまい、処理効率が悪い。
【0004】
また、指定された1つの金種の硬貨を収納する袋を2箇所として、各袋に対してシュートの切り換えによって硬貨を収納可能に構成した硬貨選別計数機があり、一方の袋に硬貨を収納していって所定枚数に達したら、シュートを切り換えて他方の袋に硬貨を収納するように切り換え、その間に硬貨の収納された袋を交換することにより、硬貨選別処理を中断させることなく継続してできるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の硬貨選別計数機では、複数金種の硬貨が混在している場合、指定された1つの金種の硬貨のみを計数して袋に収納し、指定外の金種の硬貨を選別箱に収納するため、選別箱に収納された指定外の硬貨について選別計数処理するには、選別箱内の硬貨を再投入し、再度識別しなおして選別計数しなければならず、処理に手間および時間がかかる問題がある。
【0006】
また、現在、日本国内において通常使用される硬貨の金種は6金種であるが、同一金種でありながら種類が異なる硬貨が多数存在している。例えは、オリンピックや博覧会等の記念硬貨がそうであり、また本年改鋳が予定されている新500円硬貨についても発行後しばらくの間は新・旧両方の硬貨が混在使用されることになる。そのため、同一金額の2種類の硬貨が大量に混在した状態の中から種類別に硬貨を選別計数しようとした場合、1種類ずつしか選別計数して袋に収納できず、選別箱に大量に収納された残りの種類の硬貨を選別箱内の硬貨を再投入し、再度識別しなおして選別計数しなければならず、処理に手間および時間がかかる問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、複数種類の硬貨の選別計数および各収納部への収納を並行してできるとともに、硬貨を収納する各収納部の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続でき、処理の手間および時間を低減できる硬貨選別計数機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の硬貨選別計数機は、処理対象硬貨を複数種類指定する金種指定手段と、硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す硬貨繰出手段と、この硬貨繰出手段から繰り出された硬貨を搬送する搬送通路部と、この搬送通路部に設けられ、搬送される硬貨を識別する識別部と、この識別部より下流で搬送通路部に沿って順に設けられ、搬送中の硬貨を識別部の識別結果に応じて選別排除する複数の選別部と、これら各選別部で選別排除された硬貨をそれぞれ収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な複数の収納部と、前記金種指定手段で指定された複数種類の硬貨を複数の選別部のうちのいずれかからそれぞれ個別に選別排除させ、それら各選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎にその所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの選別部のうちの1つヘ順次切り換えさせる制御部とを具備しているものである。
【0009】
そして、金種指定手段で指定された複数種類の硬貨は、複数の選別部のうちのいずれかからそれぞれ個別に選別排除させる。それら各選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に、その所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの選別部のうちの1つヘ順次切り換える。これにより、複数種類の硬貨の選別計数および各収納部への収納が並行して可能となるとともに、硬貨を収納する各収納部の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続して可能となり、処理の手間および時間が低減される。
【0010】
請求項2記載の硬貨選別計数機は、処理対象硬貨を2種類指定する金種指定手段と、硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す硬貨繰出手段と、この硬貨繰出手段から繰り出された硬貨を搬送する搬送通路部と、この搬送通路部に設けられ、搬送される硬貨を識別する識別部と、この識別部より下流で搬送通路部に沿って順に設けられ、搬送中の硬貨を識別部の識別結果に応じて選別排除する第1の選別部、第2の選別部および第3の選別部と、第3の選別部の下流の搬送通路部に設けられ、第3の選別部を通過した硬貨を全て選別排除する第4の選別部と、前記第1の選別部で選別排除された硬貨を収納する第1の収納部と、前記第2の選別部で選別排除された硬貨を収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な第2の収納部と、前記第3の選別部で選別排除された硬貨を収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な第3の収納部と、前記第4の選別部で選別排除された硬貨を収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な第4の収納部と、前記金種指定手段で指定された2種類以外の硬貨を前記第1の選別部で選別排除させるとともに、指定された2種類の硬貨を前記第2の選別部ないし第4の選別部の3つの選別部のうちのいずれか2つの選別部からそれぞれ選別排除させ、それら2つの選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの1つの選別部ヘ順次切り換えさせる制御部とを具備しているものである。
【0011】
そして、金種指定手段で指定された2種類以外の硬貨は、第1の選別部で選別排除させる。指定された2種類の硬貨は、第2の選別部ないし第4の選別部の3つの選別部のうちのいずれか2つの選別部からそれぞれ選別排除させ、それら2つの選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に、所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの1つの選別部ヘ順次切り換える。これにより、2種類の硬貨の選別計数および2つの収納部への収納が並行して可能となるとともに、硬貨を収納する各収納部の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続して可能となり、処理の手間および時間が低減される。
【0012】
請求項3記載の硬貨選別計数機は、請求項1または2記載の硬貨選別計数機において、各収納部の有無を検知する収納部有無検知手段と、搬送通路部の識別部と選別部との間に設けられ、硬貨の搬送を停止させるストッパとを具備し、制御部は、硬貨を選別排除する選別部を切り換える際、切り換えようとする選別部に対応した収納部が無いことおよび所定枚数収納された収納部が交換されていないことのいずれかを前記収納部有無検知手段で検知していれば、前記ストッパによって硬貨の搬送を停止させるものである。
【0013】
そして、硬貨を選別排除する選別部を切り換える際、切り換えようとする選別部に対応した収納部が無いことおよび所定枚数収納された収納部が交換されていないことのいずれかを収納部有無検知手段で検知すれば、ストッパによって硬貨の搬送を停止させることにより、収納部が無い選別部で硬貨を選別排除して硬貨を散乱させてしまうのが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図2に硬貨選別計数機の斜視図を示し、硬貨選別計数機11は、複数の脚12を有する載置台13上に載置されて使用されるもので、本体14を有し、この本体14の上面右奥側には、枠部15が上方に突出形成され、この枠部15の内側に多金種混在状態の硬貨の受け入れを可能とするホッパ16が形成されている。
【0016】
本体14の前面には、第1の収納部(収納部)としての選別箱17が前方へ引出可能に配置されているとともに、第2の収納部(収納部)、第3の収納部(収納部)および第4の収納部(収納部)としての袋18,19,20が着脱可能に装着される3つのシュート21,22,23が突設されている。袋18,19,20内には例えば4000枚または2000枚などの所定枚数の硬貨が収納される。
【0017】
各シュート21〜23は、斜め下方へ向けて突出され、前端に袋18〜20が装着された状態で保持する袋取付手段24が配設されている。この袋取付手段24は、シュート21〜23の前面に取り付けられた保持部材25、およびこの保持部材25に軸部26を介して回動可能に軸支された袋取付レバー27を有している。袋取付レバー27は、保持部材25との間にシュート21〜23の下部外側に沿わせた袋18〜20の口部を挟み込んで保持する保持位置と、保持部材25との間での袋18〜20の口部の挟み込みを解除して着脱可能とする保持解除位置との間で回動操作可能としている。
【0018】
各シュート21〜23の先端には、袋18〜20の装着の有無を検知する例えば光学式センサで構成された収納部有無検知手段としての袋検知センサ28,29,30(図4に示す)が配設されている。
【0019】
本体14の上面で枠部15の前方位置には処理対象硬貨の種類を指定する金種指定手段としての機能を有する操作部31が配設され、枠部15の立上前面には各袋18〜20に収納された硬貨枚数を表示する3つの表示部32,33,34が並設されている。
【0020】
次に、図1に硬貨選別計数機の内部構造を示す平面図を示し、41は底板で、この底板41にはホッパ16の下方位置に対応して円形孔が形成され、この円形孔内に回転円盤42がその上面を底板41の上面と同一面として回転自在に配設されているとともに、円形孔の周縁上に周壁43が立設され、この周壁43の一部に開口された開口部に回転円盤42の上面との間に硬貨が厚み方向に1層状態で通過可能とする間隔をあけて厚み規制部材44が配設されている。そして、ホッパ16に投入された硬貨(図中には符号Cで示し、以下省略する)が回転円盤42上に導かれ、回転円盤42がモータ45(図4に示す)で回転(図1矢印方向)されることにより、回転円盤42の遠心力によって回転円盤42上の硬貨は、周壁43に沿って移行するとともに厚み規制部材44の下を通過して1枚ずつ繰り出される。したがって、これら回転円盤42、周壁43および厚み規制部材44などで硬貨を1枚ずつ繰り出す硬貨繰出手段46が構成されている。
【0021】
底板41上には回転円盤42から繰り出される硬貨を受け入れて搬送する搬送通路部51が形成され、この搬送通路部51は、入口通路部52、左側通路部53および前側通路部54を有している。搬送通路部51は、底板41の上面、および底板41上の通路両側位置に配設された両側の通路側板55,56を有し、回転円盤42から繰り出される硬貨を通路幅方向に1枚ずつ受け入れて搬送可能としている。
【0022】
搬送通路部51の入口通路部52の上方には、取込ローラ57が配設され、この取込ローラ57が回転円盤42のモータ45で回転駆動されることにより、回転円盤42から繰り出される硬貨が通路内に取り込まれる。搬送通路部51の入口通路部52から左側通路部53および前側通路部54にかけて搬送ベルト58が張設されているとともに、前側通路部54に沿って搬送ベルト59が張設され、これら搬送ベルト58,59がモータ60で回転駆動されることにより、通路内に取り込まれた硬貨が下流方向へ搬送される。
【0023】
搬送通路部51の左側通路部53には、硬貨の材質を検知する磁気センサなどの識別部61が配設されている。この識別部61の下流側で、通路幅方向の両側には、ソレノイド62(図4に示す)によって通路内外に進退されるストッパ63が配設され、これらストッパ63が通路内側に進入することによって搬送中の硬貨が停止される。
【0024】
搬送通路部51の識別部61およびストッパ63よりも下流側において、左側通路部53には第1の選別部(選別部)71が配設され、前側通路部54には第2の選別部(選別部)72、第3の選別部(選別部)73、および第4の選別部(選別部)74が順に配設されている。
【0025】
第1ないし第3の選別部71〜73は、電気的駆動によって硬貨を強制的に選別排除するもので、全て同様の構造が採用されている。各選別部71〜73は、一側の通路側板55の通路内方に突出して通路内を搬送される硬貨が必ず接触する基準縁55a,55bをそれぞれ基準として底板41に排除口75が形成され、基準縁55a,55bと排除口75との間には硬貨の縁が載る縁部の間隔があけられ、基準縁55a,55bから排除口75の反対側の縁までの距離は処理する硬貨より小さく、硬貨の両側縁が排除口75の両側縁上に載ったまま排除口75上を通過可能になっている。
【0026】
排除口75に臨む位置で一方の通路側板55の基準縁55a,55b側には、ローラ状の排除部材76が配設され、この排除部材76は、中心から外れた偏心位置の回転軸77で回転可能に軸支され、パルスモータなどのモータ78,79,80(図4に示す)によって排除部材76の周面が通路内外に進退するように回動される。図3(a)に示すように排除部材76の周面が通路外に退避することにより硬貨の通過が許容され、図3(b)に示すように通路内に進入することにより硬貨の縁が排除口75の縁から外れて排除口75に落下される。そして、第1の選別部71の排除口75から排除された硬貨は第1の収納部である選別箱17に導かれて収納され、第2の選別部72から排除された硬貨はシュート21により第2の収納部である袋18に導かれて収納され、第3の選別部73から排除された硬貨はシュート22により第3の収納部である袋19に導かれて収納される。
【0027】
第4の選別部74は、底板41に開口された排除口81を有し、通路終端まで搬送されてきた全ての金種の硬貨が排除口81から落下される。第4の選別部74から排除された硬貨はシュート23により第4の収納部である袋20に導かれて収納される。
【0028】
搬送通路部51の底板41上には、ストッパ63の上流位置、第1の選別部71の下流位置、第2および第3の選別部72,73の上流位置および下流位置に、硬貨を検知する確認センサ83が配設され、ストッパ63での硬貨停止タイミング、各選別部71〜73での硬貨選別タイミング、硬貨の排除確認などがなされる。
【0029】
次に、図4にブロック図を示し、91は硬貨選別計数機11を制御する制御部で、この制御部91には、上述した袋検知センサ28,29,30、操作部31、表示部32,33,34、識別部61、確認センサ83、モータ45、モータ60、ソレノイド62、モータ78,79,80などが接続されている。
【0030】
金種指定手段としての機能する操作部31では、処理対象硬貨の種類を指定可能とし、種類には、金種の他、金額が同一で異なる種類、例えば500円硬貨の旧500円硬貨と新500円硬貨などが含まれる。
【0031】
そして、制御部91は、操作部31で指定された処理対象硬貨の2種類以外の硬貨を第1の選別部71で選別排除させるとともに、指定された2種類の硬貨を第2ないし第4の選別部72〜74の3つの選別部72〜74のうちのいずれか2つの選別部からそれぞれ選別排除させ、それら2つの選別部に対応する袋のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの1つの選別部ヘ順次切り換えさせる機能を有している。また、硬貨を選別排除する選別部を切り換える際、切り換えようとする選別部に対応した袋が無いことまたは所定枚数収納された袋が交換されていないことを袋検知センサ28,29,30で検知していれば、ストッパ63によって硬貨の搬送を停止させる機能を有している。さらに、選別箱や各袋に収納された硬貨の枚数をカウントするカウント手段の機能を有している。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
各シュート21〜23に選別計数処理する硬貨を収納する袋18〜20を装着し、選別計数処理しようとする硬貨をホッパ16に投入する。例えば旧500円硬貨と新500円硬貨の2種類を混在状態で投入する。
【0034】
操作部31で、選別計数処理しようとする第1金種および第2金種の2種類、例えば旧500円硬貨と新500円硬貨の2種類を指定し、処理の開始を指示する。袋検知センサ28〜30で袋18〜20の装着が検知されていることにより、選別計数処理を開始する。
【0035】
選別計数処理開始により、ホッパ16から回転円盤42上に導かれている硬貨が、回転円盤42の回転によって1枚ずつ搬送通路部51に繰り出され、搬送通路部51内を搬送ベルト58によって搬送される。回転円盤42からの硬貨の繰出速度より搬送ベルト58の搬送速度が速く、搬送通路部51内の硬貨の間隔があけられて搬送され、この硬貨が識別部61で識別される。
【0036】
図5に示すように、識別部61での識別の結果、第1金種であると識別された硬貨は、第1の選別部71を通過し、第2の選別部72で選別排除され、シュート21を通じて袋18に導かれて収納される。
【0037】
識別部61での識別の結果、第2金種であると識別された硬貨は、第1および第2の選別部71,72を通過し、第3の選別部73で選別排除され、シュート22を通じて袋19に導かれて収納される。
【0038】
制御部91では、第1金種および第2金種が識別され、該当する袋へ収納されたことが確認センサ83によって確認される毎にカウントアップし、各袋18,19に収納された硬貨の計数値を対応する各表示部32,33に表示する。
【0039】
ホッパ16に投入された硬貨が2種類のみで所定枚数以下であれば、第1の選別部71および第4の選別部74で硬貨が選別されることはなく、選別箱17、および第4の選別部74に対応する袋20は空のままとされる。
【0040】
そして、制御部91によるカウントで、例えば、第2の選別部72に対応する袋18に収納される第1金種の硬貨枚数が所定枚数に達した際には、図6に示すように、それ以降に識別部61で識別される第1金種の硬貨は、第1ないし第3の選別部71〜73を通過し、第4の選別部74で選別排除され、シュート23を通じて袋20に導かれて収納される。
【0041】
第1金種の収納先が切り換わったら、第1金種が所定枚数収納された袋18をシュート21から取り外し、空の袋18と交換して装着する。
【0042】
このとき、袋検知センサ28が遮光→透光→遮光へと変化することにより、袋18が交換されたものと判断する。
【0043】
そして、制御部91によるカウントで、第3の選別部73に対応する袋19に収納される第2金種の硬貨枚数が所定枚数に達した際には、図7に示すように、それ以降に識別部61で識別される第2金種の硬貨は、第1の選別部71を通過し、第2の選別部72で選別排除され、シュート21を通じて袋18に導かれて収納される。但し、袋18が交換されて袋検知センサ28で袋18の装着が検知されていることを条件として処理がなされる。
【0044】
第2金種の収納先が切り換わったら、第2金種が所定枚数収納された袋19をシュート22から取り外し、空の袋19と交換して装着する。
【0045】
このように、指定された第1金種と第2金種の2種類の硬貨を第2ないし第4の選別部72〜74の3つの選別部72〜74のうちのいずれか2つの選別部からそれぞれ選別排除させ、それら2つの選別部に対応する袋のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの1つの選別部ヘ順次切り換えさせることにより、2種類の硬貨の選別計数および2つの袋への収納を並行してできるとともに、硬貨を収納する各袋の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続でき、処理の手間および時間を低減できる。特に、500円硬貨の旧500円と新500円とのように、同一金額の2種類の硬貨が大量に混在した状態の中から旧500円と新500円とで種類別に硬貨を選別計数しようとした場合に有効である。
【0046】
また、2種類以上の硬貨をホッパ16に投入して、第1金種および第2金種の2種類を指定して選別計数処理する場合には、図8に示すように、識別部61での識別の結果、第1金種および第2金種以外の金種の硬貨は、第1の選別部71で選別排除され、選別箱17に導かれて収納される。
【0047】
また、図9に示すように、制御部91によるカウントで、第2の選別部72または第3の選別部73に対応する袋18,19に収納される第1金種または第2金種の硬貨枚数が所定枚数に達した際に、第4の選別部74に対応するシュート23に袋20が装着されていないことが袋検知センサ30で検知している場合、あるいは所定枚数収納された袋がそのまま装着されていて交換されたことが確認できなかった場合には、ストッパ63を作動させて硬貨の搬送を停止させ、処理を中断する。そのため、袋20が無い第4の選別部74で硬貨を選別排除して硬貨を散乱させてしまったり、所定枚数以上に収納されてオーバーフローしてしまうのを防止できる。
【0048】
袋20が第4の選別部74に対応するシュート23に装着されるか、所定枚数の硬貨を収納した袋18,19を空の袋18,19と交換し、袋検知センサ28,29で袋18,19の装着が検知されれば、処理が再開される。
【0049】
なお、上記実施の形態では、指定硬貨の選別部として3つの第2ないし第4の選別部72〜74を備えることで、2種類の硬貨を指定して、3つの第2ないし第4の選別部72〜74のうちのいずれか2つの選別部から2種類の硬貨を選別排除させて袋に収納させているが、指定硬貨の選別部として3つ以上の選別部を備えることで、2種類以上の硬貨を指定して、3つ以上の選別部のうちのいずれかの選別部から2種類以上の硬貨をそれぞれ個別に選別排除させて袋に収納させることもでき、この場合にも、指定された複数種類の硬貨を複数の選別部のうちのいずれかからそれぞれ個別に選別排除させ、それら各選別部に対応する袋のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎にその所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの選別部のうちの1つヘ順次切り換えさせることにより、2種類以上の硬貨の選別計数および各袋への収納を並行してできるとともに、硬貨を収納する各袋の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続でき、処理の手間および時間を低減できる。
【0050】
また、各選別部72〜74から選別排除された硬貨を収納する収納部としては袋18〜20に限らず、収納箱でもよい。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の硬貨選別計数機によれば、金種指定手段で指定された複数種類の硬貨を複数の選別部のうちのいずれかからそれぞれ個別に選別排除させ、それら各選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎にその所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの選別部のうちの1つヘ順次切り換えるので、複数種類の硬貨の選別計数および各収納部への収納を並行してできるとともに、硬貨を収納する各収納部の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続でき、処理の手間および時間を低減できる。
【0052】
請求項2記載の硬貨選別計数機によれば、金種指定手段で指定された2種類以外の硬貨を第1の選別部で選別排除させるとともに、指定された2種類の硬貨を第2の選別部ないし第4の選別部の3つの選別部のうちのいずれか2つの選別部からそれぞれ選別排除させ、それら2つの選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの1つの選別部ヘ順次切り換えるので、2種類の硬貨の選別計数および2つの収納部への収納を並行してできるとともに、硬貨を収納する各収納部の硬貨収納枚数が所定枚数に達しても処理を継続でき、処理の手間および時間を低減できる。
【0053】
請求項3記載の硬貨選別計数機によれば、請求項1または2記載の硬貨選別計数機の効果に加えて、硬貨を選別排除する選別部を切り換える際、切り換えようとする選別部に対応した収納部が無いことおよび所定枚数収納された収納部が交換されていないことのいずれかを収納部有無検知手段で検知すれば、ストッパによって硬貨の搬送を停止させるので、収納部が無い選別部で硬貨を選別排除して硬貨を散乱させてしまうのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す硬貨選別計数機の内部構造を示す平面図である。
【図2】同上硬貨選別計数機の斜視図である。
【図3】同上硬貨選別計数機の第2の選別部を示し、(a)は硬貨を通過させる状態の平面図、(b)は硬貨を選別排除させる状態の平面図である。
【図4】同上硬貨選別計数機のブロック図である。
【図5】同上硬貨選別計数機の選別計数処理を示す説明図である。
【図6】同上硬貨選別計数機の選別計数処理を示す説明図である。
【図7】同上硬貨選別計数機の選別計数処理を示す説明図である。
【図8】同上硬貨選別計数機の選別計数処理を示す説明図である。
【図9】同上硬貨選別計数機の選別計数処理を示す説明図である。
【符号の説明】
11 硬貨選別計数機
17 第1の収納部(収納部)としての選別箱
18 第2の収納部(収納部)としての袋
19 第3の収納部(収納部)としての袋
20 第4の収納部(収納部)としての袋
28,29,30 収納部有無検知手段としての袋検知センサ
31 金種指定手段としての操作部
46 硬貨繰出手段
51 搬送通路部
61 識別部
63 ストッパ
71 第1の選別部(選別部)
72 第2の選別部(選別部)
73 第3の選別部(選別部)
74 第4の選別部(選別部)
91 制御部

Claims (3)

  1. 処理対象硬貨を複数種類指定する金種指定手段と、
    硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す硬貨繰出手段と、
    この硬貨繰出手段から繰り出された硬貨を搬送する搬送通路部と、
    この搬送通路部に設けられ、搬送される硬貨を識別する識別部と、
    この識別部より下流で搬送通路部に沿って順に設けられ、搬送中の硬貨を識別部の識別結果に応じて選別排除する複数の選別部と、
    これら各選別部で選別排除された硬貨をそれぞれ収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な複数の収納部と、
    前記金種指定手段で指定された複数種類の硬貨を複数の選別部のうちのいずれかからそれぞれ個別に選別排除させ、それら各選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎にその所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの選別部のうちの1つヘ順次切り換えさせる制御部と
    を具備していることを特徴とする硬貨選別計数機。
  2. 処理対象硬貨を2種類指定する金種指定手段と、
    硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す硬貨繰出手段と、
    この硬貨繰出手段から繰り出された硬貨を搬送する搬送通路部と、
    この搬送通路部に設けられ、搬送される硬貨を識別する識別部と、
    この識別部より下流で搬送通路部に沿って順に設けられ、搬送中の硬貨を識別部の識別結果に応じて選別排除する第1の選別部、第2の選別部および第3の選別部と、
    第3の選別部の下流の搬送通路部に設けられ、第3の選別部を通過した硬貨を全て選別排除する第4の選別部と、
    前記第1の選別部で選別排除された硬貨を収納する第1の収納部と、
    前記第2の選別部で選別排除された硬貨を収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な第2の収納部と、
    前記第3の選別部で選別排除された硬貨を収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な第3の収納部と、
    前記第4の選別部で選別排除された硬貨を収納し、硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に交換可能な第4の収納部と、
    前記金種指定手段で指定された2種類以外の硬貨を前記第1の選別部で選別排除させるとともに、指定された2種類の硬貨を前記第2の選別部ないし第4の選別部の3つの選別部のうちのいずれか2つの選別部からそれぞれ選別排除させ、それら2つの選別部に対応する収納部のいずれかの硬貨収納枚数が所定枚数に達する毎に所定枚数に達する種類の硬貨の選別排除を残りの1つの選別部ヘ順次切り換えさせる制御部と
    を具備していることを特徴とする硬貨選別計数機。
  3. 各収納部の有無を検知する収納部有無検知手段と、
    搬送通路部の識別部と選別部との間に設けられ、硬貨の搬送を停止させるストッパとを具備し、
    制御部は、硬貨を選別排除する選別部を切り換える際、切り換えようとする選別部に対応した収納部が無いことおよび所定枚数収納された収納部が交換されていないことのいずれかを前記収納部有無検知手段で検知していれば、前記ストッパによって硬貨の搬送を停止させる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の硬貨選別計数機。
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