JP5222872B2 - 硬貨入出金装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨入出金装置であって、特にPOS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic Cash Register)等の電子機器に接続して使用するのに適した硬貨入出金装置に関する。
近年、1円,5円,10円,50円,100円,500円等の硬貨を金種毎に収納し、POS端末やECRからの釣り銭の払い出し指令により、硬貨収納部内の硬貨を釣り銭額だけ硬貨払出口に払い出すようにした硬貨入出金装置が普及している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、硬貨入出金装置では、硬貨を収納する際に、硬貨であるか否かの識別を行っている。そして、硬貨でないと識別された場合、当該硬貨以外と識別されたもの(例えば、偽造硬貨やおもちゃの硬貨など)は、一時収納用に設けられたリジェクトボックスに格納される。そして、利用者は、硬貨入出金装置から、当該リジェクトボックスを引き出すことで、この一時収納物を取り出すことができる。
ところが、リジェクト孔から落下する勢いなどによってリジェクトボックスから、一時収納物が外れてしまうという状況が存在する。このような状況において、利用者が、リジェクトボックスを一度取り出した後、当該一時収納物に気づかず、リジェクトボックスをそのまま硬貨入出金装置に収納してしまうと、リジェクトボックスから外れた一時収納物が硬貨入出金装置内から取り出されることなく放置されるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自装置内に置かれた一時収納物の存在を認識させる硬貨入出金装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、硬貨搬送経路上で搬送される途上で、正貨でないと識別された硬貨を、前記搬送経路上に設けられた開口部から排出する排出機構と、前記排出機構の下方に設けられ、前記開口部から排出された前記硬貨を収納する上面が開口し、装置外側に露出する第1の側面の高さが、この第1の側面に対向する第2の側面の高さよりも高い収納部と、前記収納部を引き出し及び収納可能に保持し、引き出し方向及び収納方向への前記収納部の移動を、当該収納部の下面から案内する案内面を有する保持部と、前記収納方向下流側に配置され、前記収納部の収納方向への移動を規制する移動規制部と、前記開口部よりも前記収納方向下流側であって前記移動規制部近傍に配置され、前記開口部の高さから前記案内面方向に伸び、端部が前記開口部と前記案内面との間に位置するよう配置された高さ規制部と、を備え、前記高さ規制部の端部と前記案内面との間の距離は、前記第2の側面の高さよりも長く、正貨と識別される硬貨のうち、最も薄い硬貨の厚みに前記第2の側面の高さを加算した長さよりも短いものであって、前記高さ規制部の端部と前記移動規制部との間の距離は、前記正貨と識別される硬貨のうち、最も直径が小さい硬貨の直径よりも小さい、ことを特徴とする。
本発明にかかる硬貨入出金装置によれば、当該硬貨入出金装置内に存在する、リジェクト処理された一時収納物の取り忘れを抑止できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる硬貨入出金装置を示す外観斜視図である。 図2は、入出金ユニットを示す平面図である。 図3は、硬貨搬送部を示す平面図である。 図4は、硬貨選別部及び硬貨収納部を示す縦断面図である。 図5は、搬送機構ユニットが開いた状態の入出金ユニットを示す平面図である。 図6は、搬送機構ユニットが開いた状態の入出金ユニットを示す斜視図である。 図7は、搬送機構ユニットの支持部を示す斜視図である。 図8は、硬貨入出金装置の電気的接続を示すブロック図である。 図9は、リジェクトボックスの格納領域における、縦断面図である。 図10は、従来の硬貨入出金装置の、リジェクトボックスの格納領域における縦断面図である。 図11は、収納物が案内面に存在する場合における、リジェクトボックスの格納領域の一例を示した縦断面図である。 図12は、リジェクトボックスの角部における、従来との曲率の違いを示した説明図である。 図13は、変形例1における硬貨入出金装置の、リジェクトボックスの格納領域における縦断面図である。 図14は、本変形例で収納物が案内面に存在する場合における、リジェクトボックスの格納領域の一例を示した縦断面図である。 図15は、変形例2にかかるリジェクトボックスの外観を示した概略図である。 図16は、変形例2で収納物が案内面に存在する場合に、リジェクトボックスを収納した際の概略を示した図である。 図17は、変形例3にかかるリジェクトボックスの外観を示した概略図である。 図18は、変形例3にかかるリジェクトボックスを収納した際の概略を示した図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる硬貨入出金装置の一実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、硬貨投入口から投入された硬貨を搬送して硬貨選別部で金種別に選別して硬貨収納部に収納し、硬貨払出指示に応じて金種別に払い出すようにした硬貨入出金装置への適用例である。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる硬貨入出金装置1を示す外観斜視図である。図1に示すように、硬貨入出金装置1は、硬貨の入出金を行う入出金ユニット2と、この入出金ユニット2を引き出し可能に収容保持する収納ケース3と、を備えている。
図2は、入出金ユニット2を示す平面図である。入出金ユニット2は、硬貨入出金装置1の前部に位置し硬貨C(図3参照)を受け入れる硬貨受入部11と、硬貨受入部11によって受け入れた硬貨Cを硬貨入出金装置1の後部へ向けて搬送する硬貨搬送部12と、硬貨搬送部12によって搬送された硬貨Cを金種別に選別する硬貨選別部13と、硬貨選別部13によって選別された硬貨Cを金種別に収納する硬貨収納部14と、硬貨収納部14に収納された硬貨を払い出す硬貨払出部15と、を備えている。
硬貨受入部11は、上方に開口した硬貨投入口21を有している。硬貨投入口21は、複数枚の硬貨Cのまとまった投入を許容する。硬貨投入口21には、投入された硬貨Cを光電的に検出する複数組の投入センサ22が設けられている。また、硬貨投入口21の底部には、投入モータ23(図8参照)の駆動により回転し、投入された硬貨Cを硬貨入出金装置1の内部へと搬送する投入ベルト24が設けられている。投入ベルト24の途中には、投入ベルト24によって搬送される硬貨Cを1枚ずつ分離して送り出す投入プーリ25が設けられている。
図3は、硬貨搬送部12を示す平面図である。硬貨搬送部12は、硬貨搬送面31と、この硬貨搬送面31に硬貨を押し付けながらその硬貨を搬送する搬送ベルト32と、を有している。
硬貨搬送面31は、投入ベルト24の硬貨搬送方向下流側において投入ベルト24によって搬送された硬貨を受ける位置に配置されている。硬貨搬送面31は、搬送ベース33の上面によって形成されている。搬送ベース33には、硬貨搬送面31における硬貨搬送方向の右側に搬送ガイド部材34が固定されている。搬送ベース33及び搬送ガイド部材34は、硬貨Cよりも硬い金属製である。
搬送ベルト32は、ゴム製のエンドレスベルトであり、その断面は円形状に形成されている。この搬送ベルト32は、投入ベルト24から硬貨選別に用いる後述する選別ベルト63まで延出している。搬送ベルト32は、硬貨搬送面31の上方であって硬貨搬送面31に硬貨Cを押し付ける位置に配置されている。搬送ベルト32は、プーリ35,36に掛け渡されている。この搬送ベルト32の終端部は、上下一対のプーリ37(下側のプーリは図示せず)によって略直角に屈曲されており、これにより、搬送ベルト32は、上面視略L字状を成している。上下一対のプーリ37は相互に逆回転可能に連結されている。また、搬送ベルト32における硬貨搬送面31と対向する部分の内面は、複数のアイドラプーリ38によって支持されている。プーリ36は、選別ベルト63を介して連結された搬送モータ70(図8参照)の駆動によって等速回転し、プーリ36の等速回転により搬送ベルト32も等速回転する。投入ベルト24から搬送された硬貨Cは、プーリ35の下流側で搬送ベルト32と硬貨搬送面31とにより挟まれ、搬送ベルト32の回転に伴って硬貨搬送面31上に押し付けられながら搬送され、硬貨選別部13へ到る。
搬送ガイド部材34は、投入ベルト24上を搬送された硬貨Cの搬送経路に干渉するように設けられている。搬送ガイド部材34は、搬送ベルト32の回転方向に対して角度αの第1斜面Xと、搬送ベルト32の回転方向に対して角度βの第2斜面Yと、を備えている。なお、第1斜面Xの角度αと第2斜面Yの角度βとの関係は、角度α>角度βである。第2斜面Yは、第1斜面Xの硬貨搬送方向下流側に位置している。この搬送ガイド部材34によって、投入ベルト24上を搬送された硬貨Cの搬送経路の幅が徐々に狭くなる。
硬貨搬送面31における硬貨Cが通過する位置には、硬貨Cを識別する硬貨識別部41が設けられている。硬貨識別部41は、第1識別センサである材質センサ42と、第2識別センサである直径センサ43と、第3識別センサ44と、を有している。これらの3つの識別センサ42,43,44のうち材質センサ42が硬貨搬送方向で最も上流側に配置されており、直径センサ43が最も下流側に配置されている。そして、第3識別センサ44は、硬貨搬送方向で材質センサ42と直径センサ43との間に配置されている。
材質センサ42は、硬貨Cの材質を検知するものであり、直径センサ43は、硬貨Cの直径を検知するものである。第3識別センサ44は、材質及び直径以外の硬貨Cに関する情報を検知するためのものであり、例えば、硬貨Cの孔の有無や、硬貨Cの厚さ、硬貨Cの反射率、硬貨Cの凹凸形状のいずれか一つを検知するものであって良い。
材質センサ42、直径センサ43及び第3識別センサ44は、コイルと、このコイルに接続された発振回路と、この発振回路に接続された整流回路とを有する磁気センサである。材質センサ42、直径センサ43及び第3識別センサ44では、コイルに硬貨Cが接近すると、コイルのインピーダンスが変化し、これに伴い発振回路の発振レベルが変化する。整流回路は、発振回路の出力波形をデジタル信号に対応する波形に整流してCPU121(図8参照)に出力する。CPU121は、その出力値と予め設定されている正貨の値とを比較して硬貨Cの正偽の判定を行う。その出力値が、予め設定されている正貨の値と異なる場合には、CPU121は、その硬貨Cは正貨でないと判定する。発振レベルの変化量は、材質センサ42では硬貨Cの材質、直径センサ43では硬貨Cの直径によって、異なるように設定されている。また、第3識別センサ44における発振レベルの変化量は、硬貨Cの孔の有無や、硬貨Cの厚さ、硬貨Cの反射率、硬貨Cの凹凸形状によって、異なるように設定されている。
また、硬貨搬送面31の硬貨搬送方向の下流端には、最大径の硬貨Cが落下し得る開口部であるリジェクト孔33aが形成されている。リジェクト孔33aは硬貨Cの通過を許容するリジェクトシャッタ51によってその一部が塞がれている。このリジェクトシャッタ51は、リジェクトソレノイド52(図8参照)によって開閉駆動される。そして、リジェクトシャッタ51は、硬貨搬送経路上で搬送される途上で、硬貨識別部41により正貨でないと識別された硬貨Cを、搬送経路上に設けられたリジェクト穴33aから排出する。そして、リジェクト孔33aの下方には、収納部であるリジェクトボックス53が配置されている。このように、本実施の形態では、リジェクトシャッタ51、リジェクトソレノイド52及びリジェクト孔33aで排出機構が構成されている。
リジェクトボックス53は、上述した排出機構の下方に設けられ、リジェクト孔33aから排出され、落下してきた正貨でないと判定された硬貨以外と識別されたもの(例えば、偽造硬貨やおもちゃの硬貨など)を収納する上面開口の箱とする。そして、リジェクトボックス53は、入出金ユニット2の筐体16に設けられた保持部54に引き出し及び収納可能に保持されている。保持部54には、リジェクトボックス53の取り付け状態を検出するボックスセンサ130(図8参照)が設けられている。
図4は、硬貨選別部13及び硬貨収納部14を示す縦断面図である。図2及び図4に示すように、硬貨選別部13は、上面に硬貨搬送面61が形成された選別ベース62と、硬貨搬送面61に硬貨Cを押し付けながら搬送する選別ベルト63と、を有している。硬貨搬送面61は、硬貨搬送面31に対して略直角を成して左右方向に延在しており、硬貨搬送面61と硬貨搬送面31とにより、上面視略L字状の硬貨搬送面が形成されている。
選別ベース62には、硬貨搬送方向下流に向かうに従い、選別ベルト63の硬貨搬送方向と直交する方向の孔幅寸法が順次拡大する金種毎の選別孔64a,64b,64c,64d,64e,64fが硬貨搬送面61を貫通して形成されている。選別孔64a,64b,64c,64d,64e,64fは、図2において右から1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。即ち、最高金額の金種である500円の選別孔64fが選別孔64a,64b,64c,64d,64e,64fのうちで端に位置している。以後、説明の便宜上、選別孔64a,64b,64c,64d,64e,64fを特段に区別しない場合には、選別孔の符号として64を用いる。本実施の形態では、硬貨選別搬送方向で隣り合う選別孔64同士は相互に連続して形成されており、外見上、一つの孔を形成している。選別ベース62には、基準部材65が固定されており、この基準部材65には、基準面66が形成されている。この基準面66は、硬貨Cの側面を規制するものである。この基準面66に硬貨Cの側面を当接させ、硬貨搬送面61の基準部材65側及び選別孔64を挟んでの反対側の硬貨搬送面61で硬貨Cの底面を支持しながら硬貨Cを搬送することで、所定の幅の選別孔64に到達した際に、基準部材65と反対側の硬貨搬送面61による底面の支持が外れ、その硬貨Cは硬貨収納部14に落下する。これにより、選別孔64による正確な硬貨選別がなされる。また、各選別孔64に対しては、落下する硬貨Cを検出する計数センサ67が設けられている。
選別ベルト63は、ゴム製のエンドレスベルトであって、内周に歯63aを有する歯付ベルトである。選別ベルト63は、硬貨搬送面61の上方であって硬貨搬送面61に硬貨Cを押し付ける位置に配置されている。選別ベルト63は、プーリ68,69に掛け渡されている。プーリ68,69は、選別ベルト63と噛み合う歯付プーリである。プーリ68は、駆動プーリであり、最高金額(500円)の硬貨C用の選別孔64f上に配置されている。プーリ69は従動プーリであり、全ての選別孔64の硬貨搬送方向上流側に配置されている。プーリ69には、硬貨搬送部12のプーリ36が固定されている。プーリ68は搬送モータ70の駆動によって等速回転し、このプーリ68の等速回転により選別ベルト63が等速回転する。また、選別ベルト63における硬貨搬送面61と対向する部分の内面は、複数のアイドラプーリ71によって支持されている。選別ベルト63と基準面66とは、硬貨搬送方向下流に向かうに従い相互に近づくように配置されており、これにより、選別ベルト63は、硬貨Cを基準面66に押し付けながら搬送する。
図5は、搬送機構ユニット73が開いた状態の入出金ユニット2を示す平面図、図6は、搬送機構ユニット73が開いた状態の入出金ユニット2を示す斜視図、図7は搬送機構ユニットの支持部を示す斜視図である。
硬貨選別部13のプーリ68,69、アイドラプーリ71及び硬貨搬送部12のプーリ35,36,37、アイドラプーリ38は、フレーム72に回転可能に支持されている。フレーム72は、プーリ35,36,37,68,69、アイドラプーリ38,71、搬送ベルト32及び選別ベルト63とによって、搬送機構ユニット73を構成している。
フレーム72の基端部は、支軸74によって軸支されており、これにより、搬送機構ユニット73は、支軸74を中心とした回動によって開閉可能となっている。搬送機構ユニット73は、ロック機構75によって、閉じ位置(図2)にロックされる。この状態では、フレーム72の基準孔72gが、筐体16に固定されたピン80に嵌合する。また、搬送機構ユニット73は、支軸74に外挿されたねじりコイルバネ76によって開き方向に付勢されている。ロック機構75のロックが解除されると、ねじりコイルバネ76の付勢力によって、搬送機構ユニット73が開く(図6,図7)。搬送機構ユニット73が開いた状態では、硬貨搬送面31,61が露出する。
フレーム72は、硬貨選別部13の硬貨搬送面61に沿う第1フレーム72aと、硬貨搬送部12の硬貨搬送面31に沿う第2フレーム72bとを有して、略L字状を成している。
第1フレーム72aは、支軸74が挿通された一対の側板部72cと、これらの側板部72cを連結した連結板部72dと有している。この第1フレーム72aには、硬貨選別部13のプーリ68,69、アイドラプーリ71及び硬貨搬送部12のプーリ36が回転可能に支持されている。プーリ36,69及びアイドラプーリ71は、規定範囲内での上下動が可能に設けられるとともに、付勢部材によって下方に付勢されている。
一方、第2フレーム72bには、硬貨搬送部12のプーリ35,37、アイドラプーリ38が回転可能に取り付けられている。プーリ37、アイドラプーリ38は、規定範囲内での上下動が可能に設けられるとともに、付勢部材によって下方に付勢されている。
支軸74は、最高金額(500円)の硬貨C用の選別孔64f上に配置されている。支軸74は、基準部材65に対して固定された一対の支持部77に軸支されている。一方の支持部77には、位置決め基準面77aが形成されている。この位置決め基準面77aには、第1フレーム72aの一方の側板部72cの外面に形成された当接面72eが当接する。位置決め基準面77aに当接面72eが当接した状態における選別ベルト63の位置が、選別ベルト63の基準位置である。
ロック機構75は、爪部(図示せず)を有して第2フレーム72bに取り付けられた係止部材75aと、筐体16に設けられた係止孔(図示せず)とを有している。係止部材75aは、爪部が係止孔に係合する方向に、図示しないロックバネによって付勢されており、そのロックバネの付勢力に抗して爪部をロック孔から離脱させることにより、ロック機構75によるロックが解除される。
ねじりコイルバネ76は、その一方の脚部76aが板部材79の上面に支持されている。一方、ねじりコイルバネ76の他方の脚部76bは、第1フレーム72aの連結板部72dの内面に支持されている。これにより、ねじりコイルバネ76は、搬送機構ユニット73を開方向に付勢している。また、ねじりコイルバネ76の一方の脚部76aは、板部材79に設けられた突部79aに支軸74の軸方向で当接している。一方、ねじりコイルバネ76の他方の脚部76bは、第1フレーム72aの側板部72cに支軸74の軸方向で当接している。ねじりコイルバネ76は、支軸74の軸方向で圧縮されており、位置決め基準面77aに向けて当接面72eを付勢している。これにより、位置決め基準面77aに当接面72eが当接する。
硬貨収納部14は、図2及び図4に示すように、選別孔64から落下する硬貨Cを受ける位置に配置されており、落下する硬貨を金種別に収納する。硬貨収納部14には、仕切板91によって仕切られた金種別の収納室92が設けられている。各収納室92は、対応する選別孔64に連通している。この収納室92は、上面が開口されており、収納室92の上面開口は、蓋93等によって覆われている。
硬貨払出部15は、図4に示すように、各収納室92の底部に設けられた払出ベルト101を備えている。この払出ベルト101は、プーリ102,103に掛け渡されている。プーリ102は、駆動プーリであり、プーリ103は従動プーリである。また、払出ベルト101は、アイドラプーリ104によって支持されている。プーリ102は払出モータ110によって駆動されて回転し、これにより、払出ベルト101が回転する。払出ベルト101は、硬貨収納部14の後部から前部へ向けて硬貨を搬送する。
また、硬貨払出部15は、硬貨収納部14の出口に配設されたリバースローラ105、払出シャッタ106、払出計数センサ107を有する。リバースローラ105は、払出ベルト101と同一方向に回転して、払出ベルト101による硬貨Cの払出を一枚ずつにするものである。払出シャッタ106は、払出ソレノイド108によって開閉駆動される。払出シャッタ106は、閉じ状態では硬貨Cを待機させる一方、開状態では払出ベルト101による硬貨の払出を許容する。払出計数センサ107は、払出ベルト101によって払い出される硬貨を検知する。
搬送ベルト32の終端位置(前端)の下方には、図1に示すように上方に開口した硬貨払出口109が設けられている。硬貨払出口109は、払出ベルト101によって払い出された硬貨を受ける。硬貨払出口109は、硬貨投入口21の左側に配置されている。
また、入出金ユニット2は、硬貨払出口109の後方斜め上方に、操作パネル111を有している。操作パネル111には、操作キー112と表示器113とが設けられている。
図8は、硬貨入出金装置1の電気的接続を示すブロック図である。硬貨入出金装置1は、情報処理部としてのCPU121を搭載している。CPU121には、プログラム等の固定的データが予め記憶されたROM122と、各種データを書き換え自在に記憶するRAM123とがシステムバス124を介して接続されている。CPU121、ROM122及びRAM123によってマイクロコンピュータが構成されている。
さらに、CPU121には、システムバス124を介して、投入センサ22、計数センサ67、払出計数センサ107、ボックスセンサ130、材質センサ42、直径センサ43、第3識別センサ44等のセンサ類Sからの信号を入力する入力ポート125と、リジェクトソレノイド52、払出ソレノイド108等に駆動信号を出力する出力ポート126と、POS端末と電気的に接続する通信インターフェース127と、投入モータ23、搬送モータ70、払出モータ110等のモータ類Mを個別に駆動制御するモータ駆動制御部128と、操作パネル111に接続されて操作キー112から入力されるキー信号を取込むとともに表示器113にデータを表示させる操作制御部129とが接続されている。これらの各部は、プログラムに従ってCPU121によって駆動制御される。
このような構成において、硬貨Cが硬貨投入口21に投入されたならば、硬貨Cは投入センサ22により検出される。投入センサ22の検出信号の受信によりCPU121は、投入モータ23と搬送モータ70とを駆動して、投入ベルト24と搬送ベルト32と選別ベルト63とを回転させる。硬貨Cは、投入ベルト24の回転により硬貨搬送面31に搬送される。そして、硬貨搬送面31に搬送された硬貨Cは、搬送ベルト32の回転により、硬貨搬送方向下流側へと搬送される。
ここで、搬送ベルト32は、幅が徐々に狭くなる搬送経路上の硬貨Cの側面を、搬送ガイド部材34に押し付けるようにして搬送する。したがって、硬貨Cは、金種毎に同一の通過軌跡を形成して硬貨搬送面31上を搬送されることになる。
また、上述のように第1斜面Xの角度αと第2斜面Yの角度βとの関係を角度α>角度βとしたことにより、硬貨搬送方向上流側の搬送ガイド部材34における短い距離で硬貨投入口21を出た硬貨Cに対して幅寄せすることができる。
このようにして硬貨Cが搬送ガイド部材34に押し付けられて硬貨搬送面31上を搬送されることを、硬貨Cが片寄せ搬送されると称する。このように硬貨Cを片寄せ搬送するのは、以下の理由による。直径センサ43による硬貨判別時に硬貨Cの直径判別などを行う場合には、硬貨を案内ガイドに片寄せさせて位置決めし、直径センサ43による硬貨判別を行う必要がある。そのため、硬貨投入口21を出た硬貨Cは、硬貨判別時において、搬送ガイド部材34に片寄せされて位置決めされている必要があるからである。
硬貨搬送面31で搬送ガイド部材34に片寄せされて搬送される硬貨Cは、材質センサ42、第3識別センサ44及び直径センサ43を通過する。
CPU121は、材質センサ42、第3識別センサ44及び直径センサ43の出力に基づいて硬貨判別を実行する。搬送される硬貨Cを正貨と判定した場合、CPU121は、リジェクトソレノイド52を駆動制御せず、リジェクトシャッタ51は閉状態が維持される。したがって、硬貨Cは、リジェクト孔33aから落下することなく硬貨選別部13へ搬送される。一方で、搬送される硬貨Cを正貨でないと判定した場合、CPU121は、リジェクトソレノイド52を駆動制御してリジェクトシャッタ51を開状態にする。これにより、正貨でないと判定された硬貨以外と識別されたもの(例えば、偽造硬貨やおもちゃの硬貨など)は、リジェクト孔33aから落下してリジェクトボックス53に収納される。
硬貨選別部13では、硬貨Cは、選別ベルト63によって搬送され、対応する選別孔64から落下して硬貨収納部14に収納される。このとき、選別ベルト63と基準面66とが、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い相互に近づくように配置されていることにより、選別ベルト63は、硬貨Cの側面を基準面66に押し付けながらその硬貨Cを搬送する。
そして、CPU121は、POS端末からの硬貨払出指示があった場合には、払出ベルト101を駆動するとともに、金種毎に払出ソレノイド108を駆動して、必要枚数の硬貨を硬貨払出口109に払い出す。
次に、本実施の形態の特徴である、リジェクトボックス53と、リジェクトボックス53の移動を制限するガイド部材150と、について説明する。図9は、リジェクトボックス53の格納領域における縦断面図である。図9に示すように、硬貨搬送面31上に、最大径の硬貨Cが落下し得るリジェクト孔33aが形成され、当該リジェクト孔33aから落下した正貨でないと識別された硬貨X(以下、収納物Xという)を、収納可能な位置にリジェクトボックス53が格納されている。そして、利用者は、リジェクトボックス53を引き出すことで、当該リジェクト孔33aから落下した収納物Xを取得することができる。図9に示すように、リジェクトボックス53は、装置外側に露出する第1の側面53aの高さaが、この第1の側面53aに対向する第2の側面53bの高さbよりも高く形成されている。
そして、図9に示すように、硬貨入出金装置1において、リジェクトボックス35の保持部54は、当該リジェクトボックス53の引き出し方向及び収納方向への摺動を、リジェクトボックス53の下面から案内する案内面140を有している。そして、案内面140上には、リジェクトボックス53を収納方向に摺動させる際、当該リジェクトボックス53を予め定められた収納位置で衝止させる移動規制部であるストッパ141を備えている。さらに、保持部54は、硬貨搬送面31から延出して形成された高さ規制部であるガイド部材150を有している。ストッパ141は、硬貨搬送面31から延出して形成されたガイド部材150のガイド部150a(図9に示す傾斜している部分の収納方向下流側に位置する端部)よりもリジェクトボックス53の収納方向下流側に配置されていて、リジェクトボックス53の収納方向への移動を規制する。なお、ガイド部材150のガイド部150aとストッパ141との間の距離dは、正貨と識別される硬貨のうち、最も直径が小さい硬貨の直径よりも小さい。
図9に示すように、ガイド部材150は、リジェクト孔33aよりもリジェクトボックス53の収納方向下流側に配置され、リジェクト孔33aの高さから案内面140方向に伸び、ガイド部150aがリジェクト孔33aと案内面140との間に位置するように配置されている。すなわち、ガイド部材150は、リジェクト孔33a側の一端からリジェクトボックス53の収納方向に傾斜している。これにより、リジェクトボックス53を案内面140方向にガイドする構造になっている。また、ガイド部材150のガイド部150aと案内面140との距離cは、リジェクトボックス53の第2の側面53bの高さbよりも長い。加えて、ガイド部材150のガイド部150aと案内面140との距離cは、正貨と識別される硬貨、すなわちある通貨単位(例えば日本の通貨単位)の硬貨のうち、最も厚みの薄い硬貨の厚みにリジェクトボックス53の第2の側面53bの高さbを加算した長さよりも短い。なお、ガイド部材150のガイド部150aと案内面140との距離を規定する最も厚みの薄い硬貨は、別の国の通貨単位(アメリカなど)も考慮して、最も薄いものであっても良い。このような構成によって、当該ガイド部材150は、リジェクトボックス53に対して、案内面140上に接した状態で収納位置までの移動を案内させる。なお、本実施の形態においては、ガイド部材150のガイド部150aよりも収納方向下流側に、案内面140に平行な部材150bを設けたが、これに限るものではなく、案内面140に平行な部材を特に設けなくとも良い。
ところで、リジェクト孔33aから落下する勢いなどによってリジェクトボックス53外(すなわち、案内面140)に収納物Xが落下する可能性がある。また、リジェクトボックス53を引き出す際に、リジェクトボックス53から案内面140上に収納物Xがこぼれ落ちる可能性もある。これら場合に、案内面140上の収納物Xをどのように検出すればよいのかが問題となる。
ここで、従来のリジェクトボックス53周辺の機構について説明する。図10は、従来の硬貨入出金装置のリジェクトボックス53の格納領域における縦断面図である。図10に示す例では、本実施の形態のようにガイド部材150が設けられていない。このため、上述した理由等により、案内面140上に収納物Xが存在する場合でも、リジェクトボックス53が当該収納物Xを乗り超えることで、予め定められた収納位置までリジェクトボックス53全体を収納できる。この場合、利用者は、リジェクトボックス53が適切に収納されたことで、案内面140上の収納物Xに気づかないという問題が生じる。
そこで、本実施の形態においては、硬貨搬送面31から延出したガイド部材150を設けることとした。図9に示すように、ガイド部材150は、リジェクトボックス53が案内面140上に接した状態に限り、リジェクトボックス53を、ストッパ141で衝止させる位置(収納位置)まで案内する。換言すれば、ガイド部材150は、案内面140上に収納物Xが存在する場合に、当該収納物Xを乗り超えてリジェクトボックス53が、保持部54内に全体が収納されないよう、リジェクトボックス53の移動可能な領域を制限している。
図11は、本実施の形態にかかる、収納物Xが案内面140に存在する場合における、リジェクトボックス53の格納領域の一例を示した縦断面図である。図11に示すように、収納物Xが案内面140に存在する場合、当該収納物Xはストッパ141で収納位置より奥への移動が制限される。なお、前述したように、ガイド部材150のガイド部150aとストッパ141との間の距離dは、正貨と識別される硬貨のうち、最も直径が小さい硬貨の直径よりも小さくなっている。このようにすることで、最も直径の小さい硬貨の偽造硬貨である収納物Xがガイド部材150とストッパ141との間に入り込んだ場合でも、収納物Xの一部をガイド部材150よりもリジェクトボックス53の収納方向上流側に露出させることができる。このようにしたのは、ガイド部材150のガイド部150aが案内面140と近いことから、案内面140に存在する収納物Xを取り出しにくい状況に陥らないようにするためである。そして、仮に、リジェクトボックス53が収納物Xに乗り越した場合であっても、奥(収納方向)への移動がガイド部材150により衝止されるため、ストッパ141による収納位置まで収納できない。
このように、リジェクトボックス53は収納位置まで収納できないことから、利用者は、案内面140上に、収納物Xなどの障害物が存在することを認識できる。
また、本実施の形態においては、リジェクトボックス53の角部の曲率についても考慮している。図12は、リジェクトボックス53の角部における、従来との曲率の違いを示した説明図である。図12の(a)に示す従来のリジェクトボックスでは、ストッパ141で衝止される面の角部の曲率rが大きいため、収納物Xの乗り越しが容易という問題が生じていた。これに対し、本実施の形態においては、(b)に示すように、リジェクトボックス53において、ストッパ141で衝止される面の角部の曲率を低くすることで、収納物Xの乗り越しを困難にした。収納物Xに乗り越しが困難になったことで、当然にストッパ141による収納位置まで収納できないため、利用者は、案内面140上に、収納物Xなどの障害物が存在することを認識できる。
また、リジェクトボックス53の角部の曲率は‘0’にしてもよいが、当該角部の曲率半径rが少なくとも正貨である硬貨Cの厚みよりも小さければ良い。これにより、硬貨Cの偽造硬貨などである収納物Xへの乗り越しを困難にするという効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、リジェクトボックス53が、案内面140上を摺動する例について説明したが、リジェクトボックス53が、案内面140上を移動できればよく、リジェクトボックス53が案内面140上を移動するための移動機構を備えていても良い。
以上説明したように、本実施の形態では、案内面140上に存在する、リジェクト処理された正貨でないと識別されたもの(例えば、偽造硬貨やおもちゃの硬貨など)である収納物Xなどを認識できるので、案内面140上の収納物Xの取り忘れなどを抑止できる。
また、上述した実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、保持部54が、硬貨搬送面31から延出したガイド部材150を有している例について説明した。しかしながら、ガイド部材を硬貨搬送面31から延出した場合に制限するものではない。そこで、変形例1では、保持部が有するガイド部材の変形例について説明する。なお、本変形例にかかる硬貨入出金装置は、図13及び図14で示した構成以外は、第1の実施の形態と同様の構成として説明を省略する。
図13は、本変形例における硬貨入出金装置1のリジェクトボックス53の格納領域における縦断面図である。本変形例では、保持部54が、図13に示した位置に、高さ規制部であるガイド部材151が設けられているものとする。図13に示すガイド部材151は、リジェクトボックス53が、案内面140に、接した状態を保持するよう、移動可能な領域を制限している。
図14は、本変形例で収納物Xが案内面140に存在する場合における、リジェクトボックス53の格納領域の一例を示した縦断面図である。図14に示すように、収納物Xが案内面140に存在する場合、当該収納物Xはストッパ141で収納位置より奥への移動が制限される。そして、ガイド部材151は、リジェクトボックス53について、案内面140から接した状態を保持するよう、移動可能な領域を制限する。このため、リジェクトボックス53は、収納物Xを乗り超えることができず、ストッパ141で衝止される位置まで摺動できない。
本変形例においても、第1の実施と同様に、リジェクトボックス53を予め定められた収納位置まで収納させることができないから、利用者は、案内面140上に、収納物Xなどの障害物が存在することを認識できる。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態及び変形例1では、保持部が有する、リジェクトボックス53の移動可能な領域を制限する制限機構の一例として、ガイド部材を用いた例について説明した。しかしながら、当該制限機構をガイド部材のみに制限するものではなく、他の機構を用いても良い。そこで、変形例2では、案内溝を用いた例について説明する。なお、変形例2にかかる硬貨入出金装置1は、図15及び図16で示した構成以外は、第1の実施の形態と同様の構成として説明を省略する。
図15が、本変形例にかかるリジェクトボックス160の外観を示した概略図である。図15に示すように、収納部であるリジェクトボックス160の下面に、リジェクトボックス160を案内するための凸部161が設けられている。
図16が、本変形例にかかる、収納物Xが案内面170に存在する場合に、リジェクトボックス160を収納した際の概略を示した図である。図16に示すように、本変形例においては、リジェクトボックス160を案内する案内面170上に、凸部161を案内するための案内溝171が設けられている。当該凸部161と案内溝171とが係合した状態で、案内面170上をリジェクトボックス160が摺動するため、収納物Xが案内面170上に存在する場合においても、凸部161が硬貨を押すことになり、リジェクトボックス160が当該収納物Xを乗り超えることが抑止される。
このため、第1の実施の形態及び変形例1と同様に、リジェクトボックス160は、ストッパ141で衝止される位置まで摺動できない。従って、リジェクトボックス53を予め定められた収納位置まで収納させることができないから、利用者は、案内面170上に、収納物Xなどの障害物が存在することを認識できる。
(変形例3)
上述した変形例2のように、案内溝171を、リジェクトボックス160の下面に制限するものではなく、他の位置に案内溝を設けても良い。そこで、変形例3では、案内溝を、リジェクトボックスの両側面に設けた例について説明する。なお、変形例3にかかる硬貨入出金装置1は、図17及び図18で示した構成以外は、第1の実施の形態と同様の構成として説明を省略する。
図17は、本変形例にかかるリジェクトボックス180の外観を示した概略図である。図17に示すように、収納部であるリジェクトボックス180の側面に、リジェクトボックス180を案内するための凸部181aが設けられている。なお、図17では参照できない他方の側面にも同様の凸部181bが設けられているものとする。
図18は、本変形例にかかる、リジェクトボックスを収納した際の概略を示した図である。図18に示すように、本変形例においては、リジェクトボックス180を案内する案内面190上を摺動する。そして、リジェクトボックス180に設けられた凸部181a、181bは、両側面に設けられた案内溝191a、191bに従って移動する。これにより、リジェクトボックス180は、案内面190から離れないように移動領域が制限された上で、ストッパ141による収納位置まで摺動する。
これにより、案内面190上に収納物Xが存在する場合、上述した実施の形態及び変形例と同様に、リジェクトボックス180は、当該収納物Xを乗り超えられない。このため、リジェクトボックス53を予め定められた収納位置まで収納させることができないから、利用者は、案内面190上に、収納物Xなどの障害物が存在することを認識できる。
上述した変形例1〜3の硬貨入出金装置1においても、上述した構成を備えたことで、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、上述したガイド部材と案内溝とを組みあせて用いても良い。
1 硬貨入出金装置
33a,51,52 排出機構
53,160,180 収納部
54 保持部
140,170,190 案内面
141 移動規制部
150,151 高さ規制部
特開平8−110961号公報

Claims (3)

  1. 硬貨搬送経路上で搬送される途上で、正貨でないと識別された硬貨を、前記搬送経路上に設けられた開口部から排出する排出機構と、
    前記排出機構の下方に設けられ、前記開口部から排出された前記硬貨を収納する上面が開口し、装置外側に露出する第1の側面の高さが、この第1の側面に対向する第2の側面の高さよりも高い収納部と、
    前記収納部を引き出し及び収納可能に保持し、引き出し方向及び収納方向への前記収納部の移動を、当該収納部の下面から案内する案内面を有する保持部と、
    前記収納方向下流側に配置され、前記収納部の収納方向への移動を規制する移動規制部と、
    前記開口部よりも前記収納方向下流側であって前記移動規制部近傍に配置され、前記開口部の高さから前記案内面方向に伸び、端部が前記開口部と前記案内面との間に位置するよう配置された高さ規制部と、
    を備え、
    前記高さ規制部の端部と前記案内面との間の距離は、前記第2の側面の高さよりも長く、正貨と識別される硬貨のうち、最も薄い硬貨の厚みに前記第2の側面の高さを加算した長さよりも短いものであって、
    前記高さ規制部の端部と前記移動規制部との間の距離は、前記正貨と識別される硬貨のうち、最も直径が小さい硬貨の直径よりも小さい、
    ことを特徴とする硬貨入出金装置。
  2. 前記高さ規制部は、前記開口部側の一端から前記収納方向に傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装置。
  3. 前記収納部は、前記案内面に接する面の角部において、前記硬貨の厚みより小さい曲率半径で曲率が形成されていること、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の硬貨入出金装置。
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