JP5486644B2 - 硬貨入出金装置 - Google Patents
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本実施形態は、硬貨を入金・出金する硬貨入出金装置に関する。
現在、スーパーなどの店舗のレジには、POS(Point Of Sales)端末に接続された釣銭自動払出装置(釣銭機)が設置されている。釣銭自動払出装置は、硬貨入出金装置と紙幣入出金装置の二つに大別される。各入出金装置は、硬貨または貨幣をそれぞれ金種別に収納すると共に、POS端末において算出された釣銭金額を受信することで、釣銭金額に応じた払出金種とその枚数を算出して必要金額を払い出す。また、古銭や外国硬貨、ゲーム用のメダルなど、正規の硬貨と判別できずに、偽物とみなされた硬貨(以下、「偽貨」と総称する。)の場合には、硬貨搬送路内で振り分けられ、リジェクトボックスに収納される。
しかしながら、従来の硬貨入出金装置においては、偽貨が金種判別用のセンサの位置に対応してリジェクトボックスの奥に収納されるタイプの場合、ユーザがリジェクトボックス全体を引き出す作業が発生してしまい、買物客を待たせてしまう。
この問題に対し、リジェクトボックス自体を無くして、搬送路内から排出された偽貨を手前に排出する機構を設けることも考えられるが、装置が大型化し、コストがかかってしまう。同様に、偽貨を一旦横方向へ搬送させ、その上で手前に排出する機構も考えれるが、縦搬送を行っている硬貨入出金装置では装置設計が全面変更となってしまい、設計費および製造費等のコストが高くなってしまう。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、特別な駆動機構を設けずに、従来の搬送機構をそのまま利用し、金種を判別できなかった硬貨やその他の異物の取出しを容易に行える硬貨入出金装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る硬貨入出金装置は、金種を判別不能の硬貨または異物を硬貨搬送路上に設けられた孔から排出する排出機構と、排出機構の下方に上面開口で、かつ、引き出し可能に設けられ、孔から排出された硬貨または異物を収納するリジェクトボックスと、を備える。リジェクトボックスは、引き出し方向の上流側から下流側に向かうに従って下方に傾斜した誘導路が形成され、上流側で受け取られた硬貨または異物を誘導路に沿って下流側へ誘導する硬貨排出ガイドレールを有する。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る硬貨入出金装置1を示す外観斜視図である。また、図2は、図1に示す硬貨入出金装置1の内部の構成例を示す平面図である。これらの図に示されるように、硬貨入出金装置1の入出金ユニットは、硬貨受入部11、硬貨搬送部12、硬貨選別部14、硬貨収納部15、硬貨払出部16、操作パネル17およびリジェクトボックス18を備えている。
硬貨受入部11は、硬貨入出金装置1の前方部に位置し、ユーザが硬貨投入口11aから投入した硬貨Cを受け入れる。硬貨受入部11は、上方に開口した硬貨投入口11aを有している。硬貨投入口11aは、複数枚の硬貨Cのまとまった投入を許容する。硬貨投入口11aには、投入された硬貨Cを光電的に検出する複数組の投入センサ11bが設けられている。また、硬貨投入口11aの底部分には、投入モータ(図示省略する)の駆動により回転し、投入された硬貨Cを硬貨入出金装置1の内部へと搬送する投入ベルト11cが設けられている。投入ベルト11cの途中には、投入ベルト11cによって搬送される硬貨Cを1枚ずつ分離して送り出す投入プーリ11dが設けられている。
硬貨搬送部12は、硬貨受入部11によって受け入れた硬貨Cを硬貨入出金装置1の後部へ向けて搬送する。図3は、図1に示す硬貨入出金装置1の硬貨搬送部12の構造を説明する概略図である。同図に示されるように、硬貨搬送部12は、硬貨搬送経路である投入硬貨搬送面12aと、この投入硬貨搬送面12aに硬貨を押し付けながらその硬貨を搬送する搬送ベルト12bと、搬送された硬貨を識別する硬貨識別部13を有している。
投入硬貨搬送面12aは、投入ベルト11cの硬貨搬送方向下流側において投入ベルト11cによって搬送された硬貨を受け取れる位置に配置されている。投入硬貨搬送面12aは、搬送ベース12cの上面によって形成されている。搬送ベース12cには、投入硬貨搬送面12aにおける硬貨搬送方向の右側に搬送ガイド部材12dが固定されている。搬送ベース12cおよび搬送ガイド部材12dは、硬貨Cよりも硬い金属製の部材である。
搬送ベルト12bは、投入硬貨搬送面12aに硬貨Cを上方から押し付ける位置に配置されている。搬送ベルト12bは、搬送プーリ12eに掛け渡されている。搬送ベルト12bにおける投入硬貨搬送面12aと対向する部分の内面側は、複数の搬送アイドラプーリ12fによって支持されている。投入ベルト11cから搬送された硬貨Cは、搬送プーリ12eの下流側で搬送ベルト12bと投入硬貨搬送面12aにより挟まれ、搬送ベルト12bの回転に伴って投入硬貨搬送面12a上に押し付けられながら搬送され、硬貨識別部13へ到達する。
硬貨識別部13は、搬送ベルト12bによって搬送されている硬貨Cが取扱い硬貨種別の硬貨(以下、「正規の硬貨」と総称する。)であるか否かを識別する。硬貨識別部13は、投入硬貨搬送面12aにおける硬貨Cが通過する位置に設けられており、材質センサ13a、直径センサ13bおよび厚さ/穴検出センサ13cによって硬貨Cを識別する。これら3つの識別センサのうち、材質センサ13aは硬貨搬送方向で最も上流側に配置されており、直径センサ13bは最も下流側に配置されている。そして、厚さ/穴検出センサ13cは、硬貨搬送方向で材質センサ13aと直径センサ13bとの間に配置されている。
材質センサ13aは、硬貨Cの材質を検知するものである。直径センサ13bは、硬貨Cの直径を検知するセンサである。厚さ/穴検出センサ13cは、材質および直径以外の硬貨Cに関する情報を検知するためのセンサであり、例えば、硬貨Cの孔の有無や、硬貨Cの厚さ、硬貨Cの反射率、硬貨Cの凹凸形状のいずれか一つを検知するセンサであって良い。
また、投入硬貨搬送面12aの硬貨搬送方向の下流端には、リジェクト孔12gが形成されている。搬送される途上で上記センサ群によって1円から500円の6金種の硬貨(正規の硬貨)と判別できずに、偽物とみなされた硬貨状部材(以下、「偽貨」と総称する。)は、リジェクト孔12gより排出される。例えば、古銭や外国硬貨、ゲーム機やパチスロ等のコイン、オーバーフローした硬貨およびゴミ等、搬送される途上で正規の硬貨と判定された硬貨以外の異物が排出される。リジェクト孔12gは、硬貨Cの通過を許容するリジェクトシャッタ12hによってその一部が塞がれている。このリジェクトシャッタ12hは、リジェクトソレノイド(図示省略する)によって開閉駆動される。リジェクトシャッタ12hの下方には、リジェクトボックス18を格納するためのリジェクトボックス格納部(図示省略する)が設けられる。
硬貨選別部14は、硬貨識別部13において正規の硬貨であることが識別され、硬貨搬送部12によって搬送された硬貨Cを金種別に選別する。硬貨選別部14は、上面側に選別硬貨搬送面14aが形成された選別ベース14bを有している。選別硬貨搬送面14aは、投入硬貨搬送面12aに対して略直角を成して左右方向に延在しており、選別硬貨搬送面14aと投入硬貨搬送面12aにより、上面側でから見て略L字状の硬貨搬送面が形成されている。
選別ベース14bには、硬貨搬送方向下流に向かうに従って孔の幅寸法が順次拡大する金種毎の選別孔14cが選別硬貨搬送面14aを貫通して形成されている。選別孔14cは、図2において右から1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。硬貨選別部14では、硬貨Cが搬送されて、所定の幅の選別孔14cに到達した際に、その硬貨Cが硬貨収納部15に落下する。選別孔14cの各々に対しては、落下する硬貨Cを検出する選別硬貨計数センサ(図示省略する)が設けられている。
選別ベルト14eは、ゴム製のエンドレスベルトであって、内周に歯を有する歯付ベルトである。選別ベルト14eは、選別硬貨搬送面14aに硬貨Cを上方から押し付ける位置に配置されている。
硬貨収納部15は、硬貨選別部14によって選別された硬貨Cを金種別に収納する。硬貨収納部15は、選別孔14cから落下する硬貨Cを受ける位置に配置されており、落下する硬貨を金種別に収納する。硬貨収納部15には、仕切板によって仕切られた金種別の収納室が設けられている。
硬貨払出部16は、硬貨収納部15に収納された硬貨を硬貨払出口16aに払い出す。硬貨払出部16は、硬貨収納部15の各収納室のベース部に、払出ベルト(図示省略する)を備えており、払出ベルトの終端位置(前端)の下方には、上方に開口した硬貨払出口16aが設けられている。硬貨払出口16aは、払出ベルトによって払い出された硬貨を受ける。硬貨払出口16aは、硬貨投入口11aの左側に配置されている。
操作パネル17は、硬貨払出口16aの後方斜め上方に設けられており、硬貨Cの払出し情報を表示する表示器17aとユーザが使用する操作ボタン17bを有している。
リジェクトボックス18は、硬貨識別部13において偽貨であると識別され、硬貨搬送部12から排出された硬貨等を収納する。図4および図5は、図1に示す硬貨入出金装置1のリジェクトボックス18の構造を説明する断面図および外観斜視図である。リジェクトボックス18は、リジェクト孔12gから排出された偽貨等を収納する上面開口のボックスであり、硬貨投入口11aから誤ってまたは悪意をもって投入された偽貨等が後述する硬貨収納部15に搬送されてしまい、硬貨払出部16から払い出されてしまう事態を防止するために設けられている。
図4および図5に示されるように、リジェクトボックス18は、ボックスのベース部18aと、ボックス引き出し方向下流側の端部においてベース部18aに対して直角に設けられ、ユーザが把持するハンドルが取り付けられた把持部18bと、ボックス引き出し方向上流側の端部においてベース部18a上に設けられ、上流側に比べて下流側が低くなるように傾斜した傾斜部18cと、この傾斜部18cの上に設けられ、リジェクト孔12gから排出された硬貨C等を上流側で受取り、下流側に誘導する誘導路が内側に設けられた硬貨排出ガイドレール18dと、把持部18bと傾斜部18cとの間に設けられ、硬貨排出ガイドレール18dによって下流方向に誘導された硬貨C等を回収する偽貨回収部18eと、からなる。硬貨排出ガイドレール18dおいて偽貨を誘導する誘導路の幅Wは、硬貨を縦向きに転がし易くする場合には、取扱い硬貨種別中最も径が小さい硬貨種別の径、すなわち、1円硬貨の直径よりも狭い幅に形成すると好適である。このリジェクトボックス18の構造によって、リジェクト孔12gから排出された硬貨C等は、硬貨排出ガイドレール18dの上流側で受け止められると、硬貨排出ガイドレール18dの誘導路の傾斜によって転がり、下流方向(矢印方向)に誘導され、偽貨回収部18e内に回収される。尚、図4および図5では硬貨排出ガイドレール18dと傾斜部18cを別々に設けたが、一体形成してもよい。同様に、ベース部18aと傾斜部18cも一体形成してもよい。更に、硬貨排出ガイドレール18dの下流側の端部を把持部18bの裏側まで到達させて、偽貨回収部18eを兼ねてもよい。
図6は、硬貨入出金装置1の電気的接続を示すブロック図である。硬貨入出金装置1は、制御装置であるCPU101を搭載している。CPU101には、バス102を介して、プログラム等の固定的データが予め記憶されたROM103と、各種データを書き換え自在に記憶するRAM104とが接続されている。CPU101、ROM103およびRAM104によってマイクロコンピュータが構成されている。
さらに、CPU101には、バス102を介して、センサ105(投入センサ11b、ボックスセンサ、材質センサ13a、直径センサ13b、厚さ/穴検出センサ13c、選別硬貨計数センサ14d、払出計数センサ等)、ソレノイド106(リジェクトソレノイド、払出ソレノイド等)、モータ107(投入モータ、搬送モータ、払出モータ等)、POS端末2と無線または有線により通信を行う通信装置108、操作パネル17がそれぞれ接続されている。
以下、上記のように構成された硬貨入出金装置1の動作を説明する。
ユーザにより硬貨投入口11aに硬貨Cが投入されると、硬貨Cは投入センサ11bにより検出される。投入センサ11bの検出信号の受信によりCPU101は、投入モータと搬送モータ(図示省略する)を駆動して、投入ベルト11cと搬送ベルト12bと選別ベルト14eを回転させる。硬貨Cは、投入ベルト11cの回転により投入硬貨搬送面12aに搬送される。そして、投入硬貨搬送面12aに搬送された硬貨Cは、搬送ベルト12bの回転により、硬貨搬送方向下流側へと搬送される。
ユーザにより硬貨投入口11aに硬貨Cが投入されると、硬貨Cは投入センサ11bにより検出される。投入センサ11bの検出信号の受信によりCPU101は、投入モータと搬送モータ(図示省略する)を駆動して、投入ベルト11cと搬送ベルト12bと選別ベルト14eを回転させる。硬貨Cは、投入ベルト11cの回転により投入硬貨搬送面12aに搬送される。そして、投入硬貨搬送面12aに搬送された硬貨Cは、搬送ベルト12bの回転により、硬貨搬送方向下流側へと搬送される。
ここで、搬送ベルト12bは、幅が徐々に狭くなる搬送経路上の硬貨Cの側面を、搬送ガイド部材12dに押し付けるようにして搬送する。したがって、硬貨Cは、金種毎に同一の通過軌跡を形成して投入硬貨搬送面12a上を搬送されることになる。硬貨Cは、投入硬貨搬送面12aで搬送ガイド部材12dに片寄せされて搬送されると、材質センサ13a、厚さ/穴検出センサ13cおよび直径センサ13bを通過する。
次に、CPU101は、材質センサ13a、直径センサ13bおよび厚さ/穴検出センサ13cの出力に基づいて硬貨判別を実行する。搬送される硬貨Cを正規の硬貨と判定した場合、CPU101は、リジェクトソレノイドを駆動しないため、リジェクトシャッタ12hは閉鎖状態が維持される。したがって、硬貨Cは、リジェクト孔12gから排出されることなく硬貨選別部14へ搬送される。これに対し、搬送される硬貨Cを偽貨と判定した場合、CPU101は、リジェクトソレノイドを駆動してリジェクトシャッタ12hを開放状態にする。これにより、偽貨と判定された硬貨Cは、リジェクト孔12gから排出されてリジェクトボックス18に収納される。この時、リジェクト孔12gから排出された硬貨C等は、硬貨排出ガイドレール18dの上流側で受け止められると、硬貨排出ガイドレール18dの誘導路の傾斜に沿って転がり、下流方向に誘導され、偽貨回収部18e内に回収される。
一方、硬貨識別部13において正規の硬貨と判定された硬貨Cは、硬貨選別部14において、選別ベルト14eによって搬送され、対応する選別孔14cから落下して硬貨収納部15に収納される。
そして、CPU101は、POS端末2からの硬貨払出指示があった場合には、払出ベルトを駆動するとともに、金種毎に払出ソレノイド(図示省略する)を駆動して、必要枚数の硬貨を硬貨払出口16aに払い出す。
このように、本実施形態に係る硬貨入出金装置1によれば、硬貨排出ガイドレール18dがボックス引き出し方向下流側が低くなるように傾斜しているため、金種判別ができなかった硬貨等を排出する際には、当該硬貨を確実にリジェクトボックス18のボックス引き出し方向下流側に誘導することができる。この結果、リジェクトボックス18全体を引き出さなくてもユーザが容易に硬貨(偽貨)の取出しを行うことができる。更に、リジェクトボックス18以外については、従来の装置構造と同じであり、特別な駆動機構を設ける必要もない。すなわち、リジェクト孔12gの位置に合わせて硬貨排出ガイドレール18dが形成されたリジェクトボックス18に交換するだけで良いため、装置の製造コストおよび設計コストを大幅に抑えられる。
<変形例>
図7は、図5に示すリジェクトボックス18の変形例(1)を示す外観斜視図である。ここでは、硬貨排出ガイドレール18dには、前記誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに開口形成された開口部が対向配置で一対設けられている。この開口部は、図7に示すA(開口上端〜下端)およびB(開口上端〜誘導路面)の部分における大きさを、1円硬貨の直径(20mm)よりも小さくすると、硬貨が外に落下することを防止できるので好適である。このように、側壁面から受ける抵抗が低減されるため、硬貨が濡れている場合でもレールの途中で止まってしまう事態を防止できる。尚、開口部は複数対設けてもよい。
図7は、図5に示すリジェクトボックス18の変形例(1)を示す外観斜視図である。ここでは、硬貨排出ガイドレール18dには、前記誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに開口形成された開口部が対向配置で一対設けられている。この開口部は、図7に示すA(開口上端〜下端)およびB(開口上端〜誘導路面)の部分における大きさを、1円硬貨の直径(20mm)よりも小さくすると、硬貨が外に落下することを防止できるので好適である。このように、側壁面から受ける抵抗が低減されるため、硬貨が濡れている場合でもレールの途中で止まってしまう事態を防止できる。尚、開口部は複数対設けてもよい。
図8は、図5に示すリジェクトボックス18の変形例(2)を示す外観斜視図である。ここでは、硬貨排出ガイドレール18dの誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに突出して形成された凸部18fが対向配置で一対設けられている。この凸部18fの位置は硬貨排出ガイドレール18d内側の誘導路の面から1円硬貨の直径(20mm)よりも低い位置にすると、硬貨が挟まりにくくなるため好適である。図9のように凸部を形成することで、硬貨排出ガイドレール18d内を誘導される硬貨Cと側壁面との抵抗が低減され、硬貨Cがレールの途中で止まってしまう事態を防止できる。尚、凸部18fは複数対設けてもよい。
図9は、図5に示すリジェクトボックス18の変形例(3)を示す外観斜視図である。ここでは、図8とは異なり、硬貨排出ガイドレール18dの誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに窪んで形成された凹部18gが対向配置で一対設けられている。この硬貨排出ガイドレール18dの形状による効果は図8の場合と同様であるが、凸部18fが形成された図8の構造に比べて硬貨Cを誘導するスペースの幅が広くなる。尚、図8と同様に、凹部18gは複数対設けてもよい。
図10は、図5に示すリジェクトボックス18の変形例(4)を示す外観斜視図である。ここでは、上記実施形態の場合と異なり、硬貨排出ガイドレール18d内側の硬貨誘導路の幅Wは、少なくとも取扱い硬貨種別中最も径が大きい硬貨種別の径、すなわち、500円硬貨の最大径よりも広く、滑り台状に形成されている。この場合、大きめのコインや折れ曲がった硬貨が投入された場合でも、硬貨排出ガイドレール18d内で詰まってしまう事態を防止できる利点がある。また、リジェクト孔12gから排出されたゴミやホコリ等も異物として回収し易くなり、ゴミやホコリ等の異物が硬貨入出金装置1内に搬送されて、当該硬貨入出金装置1内部が汚れる事態も防止できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…硬貨入出金装置、2…POS端末、11…硬貨受入部、11a…硬貨投入口、11b…投入センサ、11c…投入ベルト、11d…投入プーリ、12…硬貨搬送部、12a…投入硬貨搬送面、12b…搬送ベルト、12c…搬送ベース、12d…搬送ガイド部材、12e…搬送プーリ、12f…搬送アイドラプーリ、12g…リジェクト孔、12h…リジェクトシャッタ、13…硬貨識別部、13a…材質センサ、13b…直径センサ、13c…厚さ/穴検出センサ、14…硬貨選別部、14a…選別硬貨搬送面、14b…選別ベース、14c…選別孔、14d…選別硬貨計数センサ、14e…選別ベルト、15…硬貨収納部、16…硬貨払出部、16a…硬貨払出口、17…操作パネル、17a…表示器、17b…操作ボタン、18…リジェクトボックス、18a…ベース部、18b…把持部、18c…傾斜部、18d…硬貨排出ガイドレール、18e…偽貨回収部、101…CPU、102…バス、103…ROM、104…RAM、105…センサ、106…ソレノイド、107…モータ、108…通信装置。
Claims (6)
- 金種を判別不能の硬貨または異物を硬貨搬送路上に設けられた孔から排出する排出機構と、
前記排出機構の下方に上面開口で、かつ、引き出し可能に設けられ、前記孔から排出された前記硬貨または前記異物を収納するリジェクトボックスと、
を備え、
前記リジェクトボックスは、前記引き出し方向の上流側から下流側に向かうに従って下方に傾斜した誘導路が形成され、前記上流側で受け取られた前記硬貨または前記異物を前記誘導路に沿って前記下流側へ誘導する硬貨排出ガイドレールを有することを特徴とする硬貨入出金装置。 - 前記硬貨排出ガイドレールは、前記誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに開口形成された開口部が対向配置で一対または複数対設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装置。
- 前記硬貨排出ガイドレールは、前記誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに突出して形成された凸部が対向配置で一対または複数対設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装置。
- 前記硬貨排出ガイドレールは、前記誘導路の両側の側壁面上に所定の大きさに窪んで形成された凹部が対向配置で一対または複数対設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装置。
- 前記硬貨排出ガイドレールは、前記誘導路の横幅が少なくとも取扱い硬貨種別中最も径が小さい硬貨種別の径よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の硬貨入出金装置。
- 前記硬貨排出ガイドレールは、前記誘導路の横幅が少なくとも取扱い硬貨種別中最も径が大きい硬貨種別の径よりも広く形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の硬貨入出金装置。
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