JP5040445B2 - 硬貨管理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入金硬貨を金種別に計数して収納し、収納した硬貨を金種別に計数して出金する硬貨管理装置に関する。
一般に、商品やサービスを販売するスーパー、量販店、ショッピングセンターなどの小売店舗や、郵便、新聞、荷物などの宅配業務拠点において、現金による販売で必要となる釣銭準備金を管理するために硬貨管理装置が配設されている。
そして、各店舗における代金精算所にはレジスタ機が配設され、前記店舗のレジ係等の代金精算業務の担当者は、顧客から代金として受領した現金を前記レジスタ機に収納するとともに、釣銭として必要な現金を前記レジスタ機から取り出して、前記顧客に渡すようになっている。
そして、釣銭の大半は硬貨であり、釣銭切れが発生して顧客からの代金受領業務が滞ることがないようにするために、釣銭準備金として、事前に各金種の硬貨として一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨及び五百円硬貨を計数した後、前記レジスタ機に仕分けして収納して置くようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、1枚ずつばらばらになっている硬貨であるバラ硬貨を計数して管理する作業は手間のかかる作業であるため、前記硬貨管理装置を使用して釣銭準備金を管理し、諸定額の釣銭準備金を払い出したり、残った釣銭準備金を入金したり計数したりするようになっている。
そして、前記硬貨管理装置においては、複数の金種のバラ硬貨を一括して入金することができ、また、必要額の釣銭準備金の払い出しにおいては、金種別に硬貨を収納する複数の収納部を備える出金カセットに、必要とされる枚数の硬貨を金種ごとに仕分けて払い出すようになっている。このため、金種別に仕分けられた大量の硬貨を必要とするレジスタ機に適した釣銭準備金を用意できるようになっている。
特開平8−44924号公報
しかしながら、近年では、レジスタ機の釣銭準備金だけでなく、外交員が持ち歩く釣銭を準備するために硬貨管理装置を利用したいという要求が高まっている。外交員が持ち歩く釣銭準備金は、レジスタ機の釣銭準備金と異なり、金種が混在する少量の硬貨を一つの容器に収納できるように準備する必要がある。これに対し、従来の硬貨管理装置では出金カセットが金種ごとに区分され、それぞれに硬貨が仕分けられて払い出される。
このため、外交員が持ち歩く釣銭準備金を用意する場合では、前述のように出金カセットに仕分けられた硬貨を取り出し、一つの容器に集めて収納することになるので、仕分けられた硬貨を取り出して一つにまとめる作業はかえって手間がかかるという問題があった。
例えば、釣銭として666円を準備する場合、1円1枚、5円1枚、10円1枚、50円1枚、100円1枚、500円1枚の計6枚を集めるために、出金カセットの各金種に仕切られた場所から、6回硬貨を集める手間が発生していた。
本発明は、前述の課題を解決するために次の手段を採用する。すなわち、入金硬貨を金種別に計数して収納し、収納した硬貨を金種別に計数して出金する硬貨管理装置において、金種別に繰出された硬貨を区分けして収容する出金カセットと、取っ手を有した着脱可能な硬貨収納部を具備し金種別に繰出された硬貨を集めて収容できる一括出金カセットと、を選択的に出金口にセットできるようにした。
本発明の硬貨管理装置によれば、金種別に繰出された硬貨を区分けして収容する出金カセットと、取っ手を有した着脱可能な硬貨収納部を具備し金種別に繰出された硬貨を集めて収容できる一括出金カセットと、を選択的に出金口にセットできるようにしたので、金種別にレジスタ装置等に移す作業、および外交員等が硬貨を集めて収納して移す作業を簡単に行うことができる。
以下、本発明に係る実施の形態例を、図面を用いて説明する。なお、図面に共通する要素には同一の符号を付す。
(構成)
(システム全体の構成)
先ず、図2の硬貨管理システムの構成図を用いて、硬貨管理システムの構成を説明する。同図に示したように、店舗11には、売上を集計し売上金等を保管するためのレジスタ機12a〜12dが配設される。なお、レジスタ機12a〜12dの数は単数でも複数でもよく任意である。
そして、前記レジスタ機12a〜12dは、店舗11を訪れた顧客が店舗11で販売される商品やサービスを購入して代金の精算を行うと、レジ係等の代金精算業務の担当者が操作して、前記代金を売上額として入力して合計売上額を集計するとともに、顧客から受領した現金を収納するための装置である。
なお、前記担当者は、釣銭として必要な現金を前記レジスタ機12a〜12dから取り出して前記顧客に渡すようになっている。この場合、現金は前記レジスタ機12a〜12dのドロア(引出)内に金種別に仕分けされて収納されている。
前記レジスタ機12a〜12dがPOSシステムにおけるPOS端末として機能する場合では、売上額だけでなく、顧客が購入した商品やサービス毎に商品項目等の売上情報も前記レジスタ機12a〜12dに入力し、店舗11に配設されたストアコンピュータ13に、前記入力した情報を送信するようになっている。
そして、本部コンピュータ16は、複数の店舗11のそれぞれに配設されているストアコンピュータ13と通信回線15を介して接続され、各店舗11の売上情報や売上額などを収集し、すべての店舗11の売上情報や売上額などを集計する。
また、店舗11には硬貨管理装置としての硬貨管理装置17が配設されている。硬貨管理装置17は、前記店舗11のレジスタ機12a〜12dにセットする釣銭準備金を保管し管理するようになっている。
前記担当者は、レジスタ機12a〜12dに残った釣銭準備金を回収して硬貨管理装置17に入金する。そして、回収した釣銭準備金が入金されると、前記硬貨管理装置17は、回収した釣銭準備金の計数を行い、始めに出金した釣銭準備金と回収した釣銭準備金との差額に基づいて精算処理を行う。
また、硬貨管理装置17は通信回線18を介して監視センタ19に接続されている。監視センタ19においては、通信回線18を介して硬貨管理装置17の稼働情報を収集し、釣銭準備金が不足した場合の補充や、硬貨管理装置17が強盗等に襲われた場合の監視などを行う。
なお、釣銭準備金としては、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨及び五百円硬貨の硬貨、並びに千円紙幣、二千円紙幣及び五千円紙幣の紙幣が必要である。硬貨は、金種が六種類あるが、準備する枚数も金種によってはレジスタ機一台につき、50〜100枚となる場合があり、管理に手間がかかるが、紙幣の場合、レジスタ機一台につき、千円紙幣は10〜20枚程度、二千円紙幣及び五千円紙幣は数枚を準備すればよいので、管理に手間がかからない。
このため、硬貨管理装置17のコストを安価にするために、釣銭準備金として、紙幣は人手で管理し、硬貨だけを硬貨管理装置17で管理する場合が多い。以下の説明では、上記硬貨だけを管理する硬貨管理装置17について説明する。
図2の下側に示したように、硬貨管理装置17は、レジスタ機12a〜12dから回収した硬貨や新たに硬貨管理装置17に補充する硬貨を入金するための入金口21、入金口21から入金された硬貨のうち、正当な硬貨として判別することができない場合などに、その硬貨を返却するためのリジェクト口22、硬貨管理装置17に保管してある釣銭準備金から必要な額の硬貨をレジスタ機12a〜12dにセットするために払い出す出金口23を有する。
また、これらの処理を実行し、硬貨管理装置17を操作するために硬貨管理装置17の前面にはCRT、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ等から成る表示器24、ファンクションキーやテンキーなどによって構成される操作キー25、担当者が所持しているIDカードを受け入れて読み取るためのカード受入口26、操作した結果等を印刷して発行するレシート口27が配設される。
(硬貨部の構成)
次に、硬貨管理装置17の硬貨部38について説明する。図3および図4は、実施例1における硬貨管理装置の硬貨部の構成を示す斜視図である。同図には、一括入金された硬貨を金種別に区分し金種別硬貨集積部に集積する際の硬貨の流れを矢印で示している。
同図左上に示したように、硬貨部38は入金ホッパ41を有し、硬貨管理装置17の入金口21に入金された硬貨は入金ホッパ41に投入される。そして、入金ホッパ41の下部には、一括して入金された硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す入金繰出部42が配設される。
ここで、入金繰出部42から1枚ずつ繰り出された硬貨は、入金搬送路43に載置される。入金搬送路43の入口部には、第1のセンサ44が配設されていて、入金繰出部42から硬貨が入金搬送路43に載置されたことを検出する。そして、第1のセンサ44の検出結果に従って、入金繰出部42が硬貨を繰り出す繰出動作の制御が行われる。
入金搬送路43上に載置された硬貨は、前記入金搬送路43上を搬送され、入金搬送路43における第1のセンサ44の下流側に配設された検銭部45を通過する。検銭部45は、通過する硬貨の外形寸法、孔(あな)の有無、磁気的な材質検知などによって前記硬貨の金種を判別する。
このとき、硬貨に傷や錆(さび)が付いていて正当な硬貨として金種を判別することができなかったり、入金繰出部42において一定間隔に繰り出されず、複数の硬貨が連なって繰り出されたために正しく判別することができなかったり、硬貨以外のものであり金種を判別することができない場合は、検銭部45はリジェクトすべきものと判別する。
続いて、前記検銭部45によって金種を判別された硬貨は、入金搬送路43から区分搬送路46に搬送される。区分搬送路46においては、検銭部45の判別結果に従い、硬貨を所定の硬貨集積部またはリジェクト口22に搬送しながら区分する。
そして、前記区分搬送路46の入口には、第2のセンサ47が配設される。第2のセンサ47は検銭部45を通過した硬貨等が確実に搬送されたことを検出する。前記検銭部45から第2のセンサ47までは、正当な硬貨だけでなく、リジェクトすべきものと判別された異常な硬貨や硬貨以外のものも搬送される。このため、前記硬貨や硬貨以外のものが確実に搬送されたことを検出するために第2のセンサ47が配設されている。
また、前記区分搬送路46における第2のセンサ47の下流側には、第1のブレードとしてのリジェクトブレード48が配設される。検銭部45がリジェクトすべきと判別した硬貨等が到達した時は、前記リジェクトブレード48が作動して区分搬送路46を開放する。
これにより、区分搬送路46上を搬送されるリジェクトすべきと判別された硬貨等は、リジェクトシュート49に誘導され、硬貨管理装置17のリジェクト口22から放出される。また、前記検銭部45が正当な硬貨として金種を判別した場合は、リジェクトブレード48はリジェクトシュート49を閉鎖する。これにより、前記区分搬送路46上を搬送される硬貨は、リジェクトブレード48上を通過して、さらに、区分搬送路46の後方に搬送される。
そして、前記リジェクトブレード48の下流側には、第3のセンサ50が配設される。検銭部45で判別結果が出力されてから所定時間後に、第3のセンサ50によって通過が検出されることによって、検銭部45が正当な硬貨と判別した硬貨が確実に区分搬送路46上を搬送されていることを確認する。
続いて、正当な硬貨は第3のセンサ50を通過した後、前記検銭部45によって判別された金種に従って区分搬送路46上で区分され、該当する硬貨集積部に集積される。ここでは、日本で通常に流通している六種類の硬貨、すなわち、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨及び五百円硬貨を区分する場合について説明する。
前記第3のセンサ50の下流側には、最も径が小さい一円硬貨を落下させるための穴51が形成されている。穴51は一円硬貨の径より大きく、次に小さい五十円硬貨の径より小さく設定されていて、六種類の硬貨のうち一円硬貨だけが穴51に落下するようになっている。一円硬貨以外の五種類の硬貨は穴51を落下することなく通過し、区分搬送路46上を、さらに下流に搬送される。
前記穴51の下流側には、第2のブレード52が配設される。第2のブレード52においては十円硬貨だけが選別されて落下する。すなわち、検銭部45で十円硬貨と判別された硬貨が第3のセンサ50を通過すると、所定時間後に第2のブレード52が開放し、区分搬送路46から該当する十円硬貨を落下させる。
さらに、第2のブレード52の下流側には穴53が形成されていて、穴53は五十円硬貨の径より大きく、次に大きい五円硬貨の径より小さく設定されている。したがって、五十円硬貨だけが選別されて前記穴53から落下する。
さらに、穴53の下流側には五円硬貨を落下させる穴54が形成されている。穴54は五円硬貨の径より大きく、次に大きい百円硬貨の径より小さく設定されていて、五円硬貨だけが選別されて前記穴54から落下する。
そして、穴54の下流側には百円硬貨を選別して落下させる穴55が形成され、さらに、穴55の下流側には五百円硬貨を選別して落下させる穴56が形成されている。
このようにして、六種類の硬貨は前述された順番で区分搬送路46から落下する。これにより、硬貨を金種に基づいて、所定の順番で区分搬送路46から落下させることによって、硬貨を金種別に仕分けして、所定の位置に排出することができる。そして、排出された硬貨をレジスタ機12a〜12dのドロア内に並べる金種の順番に合わせた出金カセット77の位置に投入される。
(硬貨集積部の配置)
続いて、金種別の硬貨集積部の配置について説明する。実施例1において、硬貨集積部は金種別に分かれた六個の硬貨集積部から成り、六個の硬貨集積部は区分搬送路46の下側に搬送方向に向かって右側と左側とに分かれて配設される。 この場合、搬送方向に向かって右側には上流から硬貨集積部としての一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59及び五百円硬貨集積部60の順に配設される。また、搬送方向に向かって左側には、上流から、硬貨集積部として、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62の順に配設される。
そして、前記一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62の下方には、それぞれに対応する硬貨繰出部が配設される。
そして、前記硬貨集積部57〜62に集積されている各種硬貨を出金する場合、それぞれに対応する硬貨出金繰出部69〜74によって対応する金種の硬貨が1枚ずつ繰り出され、必要な枚数が払い出される。
また、前記各金種の硬貨繰出部の下側には出金ガイド板75が配置される。それぞれの金種の硬貨繰出部から出金のために繰り出された硬貨は、出金ガイド板75上に放出される。出金ガイド板75は、回転軸76を中心に位置75aから位置75bまで回転し、前記それぞれの硬貨繰出部から繰り出された硬貨を必要な方向に案内する。
そして、出金ガイド板75の下側には、出金カセット77及び回収箱78が配設される。ここで、前記出金ガイド板75が位置75aにある場合は、それぞれの硬貨繰出部から出金された硬貨は出金カセット77の方向に案内され、出金カセット77に収納される。一方、前記出金ガイド板75が位置75bにある場合は、それぞれの硬貨繰出部から出金された硬貨は回収箱78に収納される。
なお、前記出金カセット77には、それぞれの硬貨繰出部に対応して金種別収納部が配設される。すなわち、出金カセット77の図3における手前から金種の順番に、金種別収納部として、一円硬貨収納部79、五円硬貨収納部80、十円硬貨収納部81、五十円硬貨収納部82、百円硬貨収納部83及び五百円硬貨収納部84が配設される。
そして、前記金種別の硬貨集積部の配置は、区分搬送路46の搬送方向に向かって右側に、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60が配設され、区分搬送路46の搬送方向に向かって左側に、十円硬貨集積部61、百円硬貨集積部62が配設される。そして、二列に並んだ前記金種別の硬貨集積部の間、すなわち、各金種別の硬貨集積部の下部に取り付けられた硬貨繰出部の間に、出金ガイド板75が配設されている。
図4は、十円硬貨出金繰出部73及び百円硬貨出金繰出部74の配置を示すための図である。例えば、十円硬貨集積部61に集積された十円硬貨は、十円硬貨出金繰出部73によって1枚ずつ繰り出され、矢印Aで示される方向に払い出される。そして、矢印Aで示される方向に払い出された十円硬貨は出金ガイド板75上に落下し、落下した十円硬貨は出金ガイド板75によって矢印Fで示される方向に案内され、出金カセット77の十円硬貨収納部81に収納される。
同様に、百円硬貨集積部62に集積された百円硬貨は、百円硬貨出金繰出部74によって矢印Bで示される方向に1枚ずつ繰り出され、出金ガイド板75によって矢印Hで示される方向に案内され、出金カセット77の百円硬貨収納部83に収納される。
なお、五百円硬貨集積部60に集積された五百円硬貨は、五百円硬貨出金繰出部72によって矢印Cで示される方向に1枚ずつ繰り出され、出金ガイド板75によって矢印Iで示される方向に案内され、出金カセット77の五百円硬貨収納部84に収納される。
また、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58及び五十円硬貨集積部59に集積された一円硬貨、五円硬貨及び五十円硬貨も同様に、出金ガイド板75によって、それぞれ、矢印D、E、Gで示される方向に案内され、出金カセット77の一円硬貨収納部79、五円硬貨収納部80、五十円硬貨収納部82に、それぞれ、収納される。
一方、例えば、硬貨管理装置17の精算をする場合のように、各金種別の硬貨集積部に保管されている硬貨をすべて回収箱78に収納する場合には、出金ガイド板75が回転軸76を中心に位置75aから位置75bまで回転する。
そして、金種別の硬貨集積部に集積されている硬貨は、各硬貨集積部の下部に配設された金種別の硬貨繰出部によって1枚ずつ繰り出され、位置75bにある出金ガイド板75によって案内され、矢印D〜Iで示される方向と逆の方向、すなわち、搬送方向に向かって左側に案内されて回収箱78に収納される。
(出金カセットの構成)
図5および図6は実施例1における硬貨管理装置の出金カセットの構成を示す斜視図、図7は実施例1における硬貨管理装置の回収箱の構成を示す斜視図である。
出金カセット77は、図5および図6に示すように、取っ手85によって硬貨管理装置17の出金口23から引き出すことができる構成となっている。また、出金カセット77には、鍵(かぎ)99を備える蓋(ふた)86が取り付けられていて、出金口23から引き出した後、図6に示されるように、蓋86を閉じることによって収納した硬貨を落下させずに持ち運ぶことができるようになっている。なお、回収箱78も、図7に示すように、取っ手87によって硬貨管理装置17から引き出すことができる構成となっている。
ところで、硬貨を搬送する搬送部は、入金搬送路43と区分搬送路46とで独立して構成され、それぞれ、独立した駆動装置によって駆動される搬送ベルトによって硬貨を搬送路方向に押し付けながら圧接して搬送するようになっている。
(一括出金カセットの構成)
次に、外交員向けなどの釣銭準備金を一括して出金する場合に使用する実施例1の一括出金カセットの構成を以下に説明する。外交員の釣銭準備金を一括して出金する場合は、その用途から金種別に格納する出金カセット77とは構造が異なっている。
図8は、実施例1の硬貨一括出金用の出金カセットの構成を示す上面図であり、図1はその側面透視図、図9は側面図である。図10は実施例1の一括出金用の一括出金カセットに装着される小箱の斜視図である。
図8および図1に示すように、実施例1の一括出金カセット300は、ベースフレーム203、サイドフレーム201、出金カセットを引き抜くときに手をかける取っ手200、スロープを形成する収納ガイド部210、硬貨を収納し着脱可能に配設される小箱220、R形状とカエリ形状を有する取出しガイド部211で構成される。
スロープを形成する収納ガイド部210は、エンボス形状または表面処理加工などを施し、硬貨との接触部分を減らしたり、摩擦を少なくしたりして滑り性を良くするようにするとよい。
サイドフレーム201は、出金カセット内側の面の2箇所に突起部202を備える。サイドフレームの突起部202は、収納ガイド部210のスロープを滑り落ちてくる硬貨が矢印Jのようにサイドフレーム201で立ち走りしたときに、小箱220の側面端部(図10のa部)に入り込まないように、矢印Kのように硬貨の方向を変えるのに十分な量だけ飛び出ている。
さらに、サイドフレーム201は、図9のように、小箱220のセット案内用のガイド形状204として面取りが施されている。R形状とカエリ形状を有する取出しガイド部211は、小箱220がない状態でも硬貨が取り出し易いように設けられ、スロープを形成する収納ガイド部210とともに、小箱220を一括出金カセット300に装着するときの位置決めの役目をするようにしている。
小箱220は、図10に示すように、上面及び一側面(図中左側)に開口部を有し、二側面((図中の上下面)に突起部222を備え、内側に取っ手221aを備える。
小箱220は、繰出された硬貨を収納した状態で、取っ手221aを持って容易に取り外しできるように、大きさ及び重量を制限する。
小箱220の上面の開口部は、金種別に設けられた複数の硬貨部38の出金ガイド板の一部が前記開口部の真上に位置し、硬貨部38から払い出され出金ガイド板75から落下する硬貨を受け入れる。また、側面の開口部は出金カセットのスロープを形成する収納ガイド部210と接していて、前記硬貨部から繰出され出金ガイド板75から前記スロープを形成する収納ガイド部210上に落下してスロープを滑り落ちてくる硬貨を受け入れる。
小箱の側面の突起部222は、一括出金カセット300のサイドフレームに設けられたガイド形状204と嵌合することにより、小箱220を一括出金カセット300の所定の位置にセットされるようにしている。また、前記突起部222は一定以上の幅を備えて、前記ガイド形状204と前記突起部222が嵌合しなければ、一括出金カセット300内に、小箱220が入らないようにしている。
なお、図10に示したように、前記小箱の突起部222は、取っ手221の止めネジにて、代用するようにしてもよい。
(動作)
(釣銭のセット動作)
以上の構成により、硬貨管理装置は、以下のように動作する。この硬貨管理装置17を使用した店舗11におけるレジスタ機12a〜12dへの釣銭のセットの動作について説明する。
図11ないし図15は、実施例1の硬貨管理装置における表示部24の表示例と操作キーを示した図である。硬貨管理装置の動作しては、開店前の準備から営業の途中でのレジ係等の代金精算業務の担当者の交替、閉店後の締めまでの動作があるが、簡略化のために、本発明に係る開店前の準備における動作を説明する。
まず、この場合、前日にレジスタ機12a〜12dのドロア内の現金は空にしてある。そこで、開店前にレジスタ機12a〜12dに釣銭準備金をセットする必要がある。
開店時の担当者Aは、硬貨管理装置17のカード受入口26に所持しているIDカードを挿入する。前記硬貨管理装置17は、挿入されたIDカードを読み取り、その読取内容から担当者Aの氏名「○○花子」を読み出し、図11に示されるように、表示器24に担当のレジスタ機を指定するように表示する。
すなわち、表示器24には、図11に示されるように、事前に登録されている「食品レジ」、「医薬品レジ」、「洋品レジ」、「雑貨レジ」、「家電レジ」等のレジスタ機12a〜12dのそれぞれの名称と、さらに、登録されたレジスタ機がある場合は、「他のレジ」がファンクションキー25a〜25fの位置に対応して表示される。なお、本例では、担当するレジスタ機をファンクションキー25a〜25fで指定するようになっている。
ここで、担当者Aの担当が「雑貨レジ」である場合、ファンクションキー25dを押下すると、表示器24には、図12に示されるように、取扱メニュー画面が表示される。そして、担当者Aは、取扱メニューを選択する。なお、メニューには、「セット出金」、「個別出金」、「係員入金」、「係員照会」、「係員精算」がある。
ここで、「セット出金」とは、各金種の硬貨が事前に設定された指定枚数だけ、それぞれ、払い出される操作であり、開店前等に新たにレジスタ機12a〜12dに釣銭をセットする場合に使用する。
例えば、通常は「セット出金1」が使用されるが、特定の日等で繁忙日が予想される場合は、「セット出金2」が選択される。「セット出金2」は、事前に設定されている各金種の硬貨の各指定枚数が「セット出金1」より多く設定されていて、営業中の繁忙状況によって釣銭準備金の枚数を選択することができるようになっている。
「個別出金」は、各金種の硬貨の枚数をその都度指定して払い出されるようにする操作であり、営業の途中で釣銭が不足した時に補充する場合などに使用される。なお、後述の外交員のための一括出金を行う場合では、前述の「セット出金1」「セット出金2」「個別出金」を、一括出金として用いるようにする。
「係員入金」は、レジスタ機12a〜12dのドロア内の硬貨等を計数しながら硬貨管理装置17に入金する操作であり、例えば、営業の途中で釣銭が過剰になった場合など、レジスタ機12a〜12dのドロア内の一部の硬貨を硬貨管理装置17に入金する場合等に使用される。
「係員照会」は、これまでの払い出し及び入金の操作履歴等を表示したり、レシートに印刷したりする操作であり、当日の現時点における払い出し状況や日付を指定して特定の日や特定の期間の払い出し及び入金の経過等を照会するときに使用される。
また、「係員精算」は、レジスタ機12a〜12dのドロア内の硬貨のすべてを回収し、計数しながら硬貨管理装置17に入金した後、今回の営業の中で該当する担当者が、始めに釣銭準備金を出金してから以降のすべての払い出し及び入金操作を集計して精算する操作であり、例えば、一日の該当する担当者の作業が終了した場合等に使用する。
そして、担当者Aが図12に示される取扱メニューから「セット出金1」に対応するファンクションキー25aを押下すると、図13に示されるように、払い出し枚数の確認が表示器24に表示される。同図の例では、「セット出金1」として設定されている払い出し枚数は一円硬貨が20枚、五円硬貨が10枚、十円硬貨が30枚、五十円硬貨が10枚、百円硬貨が45枚、五百円硬貨が7枚となっている。
なお、当日が繁忙日である場合、担当者Aが「セット出金2」に対応するファンクションキー25bを押下すると、「セット出金1」とは異なる枚数の設定が表示される。そして、表示器24表示された払い出し枚数の内訳でよい場合、担当者Aは開始・停止キー25hを押下する。
開始・停止キー25hが押下されると、硬貨管理装置17は、払い出し枚数の内訳に従った払い出し動作を開始する。すなわち、表示器24には、図14に示されるように、払い出し中である旨が表示される。
このとき、硬貨部38では出金ガイド板75を位置75aにした後、各種硬貨集積部57〜62に集積されている硬貨を、それぞれに対応する硬貨出金繰出部69〜74によって計数しながら繰り出し、設定された枚数分の硬貨を払い出して、出金カセット77の金種別収納部にそれぞれ収納する。なお、後述の外交員のための一括出金を行う場合では、一括出金カセット300に一括して収納することになる。
続いて、所定枚数の出金が終了すると、図15に示されるように、表示器24に「出金カセットを抜いてください」と表示され、今回の払い出し処理の内容が図示しない制御部の記憶部に記憶される。
次に、担当者Aは表示された指示に従って硬貨管理装置17の出金口23から出金カセット77を抜き出し、レシート口27から発行される払い出し枚数の内訳等が印刷されたレシートを取り出す。担当者Aは、前記レシートを控えとして保管する。なお、後述の外交員のための一括出金を行う場合では、一括出金カセット300を抜き出した後、発行されたレシートを取り出し保管することになる。
そして、担当者Aは硬貨が収納された出金カセット77をレジスタ機12aまで持ち運び、蓋86を開いて硬貨を取り出して、レジスタ機12aのドロア内に収納する。このとき、払い出された硬貨は、金種別収納部に金種別に仕分けされて硬貨収納部79〜84に収納されているので、そのままレジスタ機12aのドロアの釣銭収納部に金種毎に収納することができる。
(一括出金カセットへの出金動作)
次に、外交員のための釣銭準備金を一括して出金する場合の動作について説明する。なお、釣銭準備金の硬貨を硬貨部から繰り出す操作と硬貨部38の動作は、図11〜図15を用いて説明したレジスタ機の釣銭準備金として金種別に仕分けして出金する場合と同一であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
まず、外交員Xは、硬貨管理装置17の出金口23からレジスタ機用の釣銭準備金を払い出す出金カセット77を外し、一括出金カセット300を硬貨管理装置17にセットする。外交員Xは、図12と同様の選択画面に従い、外交員が釣銭準備金として必要とする硬貨セットを選択する。例えば、セット出金1を選択すれば、図13のような通常業務に適した所定の金種および枚数が設定される。
そして、開始・停止ボタン25hを押下すると、図14の画面が表示され、硬貨部38の出金ガイド板75によって、金種ごとに仕切られた区画に該当する位置に、硬貨が払い出され、一括出金カセット300に落下し、スロープを形成する収納ガイド部210を滑り落ちて、小箱220に入る。
一括出金カセット300のサイドフレーム201を立ち走りした硬貨は、サイドフレームの突起部202に当たり、小箱220に入る。そして、前記設定された硬貨の出金が完了すると、図15の画面が表示されるので、外交員Xは、出金が終了したことを知り、硬貨管理装置の出金口23の扉を開く。
そして、外交員Xは、出金カセットの取っ手200を持って、一括出金カセット300を硬貨管理装置17から、小箱220を取り出せる位置まで引き出し、一括出金カセット300から、小箱取っ手221を持って、硬貨ごと小箱220を取り出す。そして、外交員Xが携帯する収納袋などに小箱220内の硬貨を移し換える。
そして、外交員Xは、再び、小箱220を一括出金カセット300に戻し、一括出金カセット300を硬貨管理装置17の出金口23にセットし、扉を閉める。以上の操作により、外交員向けの釣銭準備金払い出しの操作が終了する。
なお、以上の実施例の説明では、一括出金カセット300にスロープを形成する収納ガイド部210を設けて繰り出された硬貨をスロープで滑らせて小箱220に集めるように説明したが、収納ガイド部210を設けるのではなく、モータ等で搬送機構を駆動して硬貨を小箱220に集めるようにしてもよい。
(実施例1の効果)
以上のように実施例1の硬貨管理装置によれば、金種別に繰出された硬貨を区分けして収容する出金カセットと、金種別に繰出された硬貨を集めて小箱に収容できる一括出金カセットを選択的に使用できるようにしたので、金種別にレジスタ装置等に移す操作および外交員等が硬貨を集めて収納して移す操作を簡単に行うことができる。
(構成)
実施例2の硬貨管理装置の構成は、一括出金カセットに搭載される小箱に新たに第2の取っ手を設けた構成となっている。硬貨管理システムの構成、硬貨部38の構成、硬貨集積部の配置、出金カセット77の構成は、実施例1の構成と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
(一括出金カセットの構成)
実施例2の外交員用の一括出金カセットの構成を以下に説明する。図16は、実施例2の硬貨一括出金用の一括出金カセットの構成を示す上面図であり、図17はその側面透視図、図18は側面図である。図19は実施例2の一括出金用の一括出金カセットに装着される小箱の斜視図である。
図19に示したように、実施例2の一括出金カセットの小箱220は、上面及び一側面(図中左側)に開口部を有し、二側面(図中上下側)に突起部222を備え、内側に第1の取っ手221aおよび第2の取っ手221bを備える。
小箱220は、繰出された硬貨を収納した状態で、取っ手221aおよび取っ手221bを持って容易に取り外しできるように、大きさ及び重量を制限する。
小箱の側面の突起部222は、一括出金カセット300のサイドフレームに設けられた、ガイド形状204と嵌合することにより、小箱220を一括出金カセット300の所定の位置にセットされるようにしている。また、前記突起部222は一定以上の幅を備えて、前記ガイド形状204と前記突起部222が嵌合しなければ、一括出金カセット300内に、小箱220が入らないようにしている。
そして、小箱の第1の取っ手221aは、硬貨の跳ね返りを避けるために、上から落ちてくる硬貨の軌跡を避けた位置に配置する。
また、硬貨が収納された小箱220を一括出金カセット300から取り出す際に、前記取っ手221aと後述の取っ手221bを持つことにより、小箱220に所定の傾斜を与え、収容された硬貨を小箱220の傾斜の低い部分に集めるようにして小箱220から取り出し易くしている。
つまり、取っ手221aのみを持った場合、図20の矢印Lのように小箱220が傾斜し、小箱220の開口部より収容した硬貨がこぼれ落ちてしまい、逆に、取っ手221aと取っ手221bの段差が小さすぎると、小箱220が傾斜しないので、硬貨が小箱の中で散乱したままとなり、小箱から硬貨を取り出す際に、硬貨をかき集める手間が発生する。
そこで、図20に示すように、前記取っ手221aだけを掴んで小箱220を矢印Y方向に持ち上げると、小箱220の傾きが大きくなり該上面の開口部から収納した硬貨がこぼれ出してしまうような位置に取っ手221aを設ける。このようにすれば、小箱220を一括出金カセット300から取り出すときには、図21に示すように、必然的に、2つの取っ手221a、221bを持たなければならない。
以上のように、小箱220の第2の取っ手221bは、収納ガイド部210からの硬貨滑り込みの邪魔にならず、小箱220からの硬貨の取り出し時にも邪魔にならないような位置に配置し、かつ、小箱220に適正な傾きを与えられるように、図21に示したように、取っ手221aといっしょに持つのに、距離的に持ち易く、2つの取っ手221a、221bを持ったときには、小箱220の側面開口部が若干持ち上がり、硬貨が前記側面開口部と反対側に矢印Mのように寄せられバランスが良くなる位置に配置する。
(動作)
以上の構成により、硬貨管理装置は、以下のように動作する。なお、硬貨管理装置17から店舗11内のレジスタ機12a〜12dへ釣銭をセットする動作については、図11ないし図15を用いて説明した実施例1と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明を省略する。
(一括出金カセットへの出金動作)
以下、外交員のための釣銭準備金を一括して出金する場合の動作について説明する。まず、外交員Xは、硬貨管理装置17の出金口23からレジスタ機用の釣銭準備金を払い出す出金カセット77を外し、一括出金カセット300を硬貨管理装置17にセットする。外交員Xは、図12と同様の選択画面に従い、外交員が釣銭準備金として必要とする硬貨セットを選択する。例えば、セット出金1を選択すれば、図13のような通常業務に適した所定の金種および枚数が設定される。
そして、開始・停止ボタン25hを押下すると、図14の画面が表示され、硬貨部38の出金ガイド板75によって、金種ごとに仕切られた区画に該当する位置に、硬貨が払い出され、一括出金カセット300に落下し、スロープを形成する収納ガイド部210を滑り落ちて、小箱220に入る。
一括出金カセット300のサイドフレーム201を立ち走りした硬貨は、サイドフレームの突起部202に当たり、小箱220に入る。そして、前記設定された硬貨の出金が完了すると、図15の画面が表示されるので、外交員Xは、出金が終了したことを知り、硬貨管理装置の出金口23の扉を開く。
外交員Xは、出金カセットの取っ手200を持って、一括出金カセット300を硬貨管理装置17から、小箱220を取り出せる位置まで、引き出し、一括出金カセット300から、小箱の第1の取っ手221aと第2の取っ手bを持って、硬貨ごと小箱220を取り出す。そして、小箱220内の硬貨を携帯する収納袋に移し換える。
そして、外交員Xは、再び、小箱220を一括出金カセット300に戻し、一括出金カセット300を硬貨管理装置17にセットし、硬貨管理装置17の出金口23の扉を閉める。以上の操作により、外交員向けの釣銭準備金払い出しの操作が終了する。
なお、以上の実施例の説明では、小箱220の取っ手を2個設けように説明したが、2個に限定することなく、3個以上設けるようにしても勿論よいし、小箱220を持ったときに、回転しないように所定の太さの取っ手とするようにしてもよい。
(実施例2の効果)
以上のように実施例2の硬貨管理装置によれば、一括出金カセットに装着する小箱に2つの取っ手を設け、当該2つの取っ手は、片手で同時に掴みやすい間隔として、掴んだ時に所定の角度で小箱が傾くように配設し、硬貨がこぼれ落ちないように小箱の片側に硬貨を集積させながら小箱を取り出すことができるようにしたので、硬貨を紛失することなく、簡単に収納袋等に移し替えることができる。
(構成)
実施例3の硬貨管理装置は、図22の左上に示すように、硬貨管理装置17の出金口23に一括出金カセット300を収納する際に小箱を押える押えガイド400を新たに設けた構成となっている。硬貨管理システムの構成、硬貨部38の構成、硬貨集積部の配置、出金カセット77の構成は、実施例1の構成と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
この押えガイド400は、一括出金カセット300を出金口23にセットしたときに、一括出金カセット300の上端より若干高い位置に配置している。
そして、同図に示したように、小箱220が出金カセット内に入り切っていない状態、すなわち、小箱の突起部222が一括出金カセット300のサイドフレームのガイド形状204に嵌合しないで、小箱220が一括出金カセット300の上部に飛び出ている状態のとき、硬貨管理装置17の出金口23に一括出金カセット300を矢印Z方向、すなわち、硬貨管理装置17に挿入すると、前記押えガイド400が一括出金カセット300の上部に飛び出た小箱220の端面に当接し、一括出金カセット300を前記出金口23に挿入していくのにつれて小箱220を一括出金カセット300のサイドフレーム201に沿って移動させ、小箱の突起部222を一括出金カセット300のサイドフレーム201のガイド形状204と嵌合させることにより、小箱220が一括出金カセット300の適正な位置にセットされるようになっている。
また、小箱220のサイドフレーム201の前記押えガイド400に当接する端面223をR形状にして、小箱の突起部222が一括出金カセット300のサイドフレーム201のガイド形状204に嵌合していく過程で、前記押えガイド400が小箱を水平方向に押している力を徐々に逃がし、押えガイド400が小箱の端面の角で引っかかって無理な力がかかることがないようにしている。
(動作)
以上の構成により、硬貨管理装置は、以下のように動作する。なお、硬貨管理装置17から店舗11内のレジスタ機12a〜12dへ釣銭をセットする動作については、図11ないし図15を用いて説明した実施例1と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明を省略する。
(一括出金カセットへの出金動作)
以下、外交員のための釣銭準備金を一括して出金する場合の動作について説明する。まず、外交員Xは、硬貨管理装置17の出金口23からレジスタ機用の釣銭準備金を払い出す出金カセット77を外し、一括出金カセット300を硬貨管理装置17にセットする。外交員Xは、図12と同様の選択画面に従い、外交員が釣銭準備金として必要とする硬貨セットを選択する。例えば、セット出金1を選択すれば、図13のような通常業務に適した所定の金種および枚数が設定される。
そして、開始・停止ボタン25hを押下すると、図14の画面が表示され、硬貨部38の出金ガイド板75によって、金種ごとに仕切られた区画に該当する位置に、硬貨が払い出され、一括出金カセット300に落下し、スロープを形成する収納ガイド部210を滑り落ちて、小箱220に入る。
一括出金カセット300のサイドフレーム201を立ち走りした硬貨は、サイドフレームの突起部202に当たり、小箱220に入る。そして、前記設定された硬貨の出金が完了すると、図15の画面が表示されるので、外交員Xは、出金が終了したことを知り、硬貨管理装置の出金口23の扉を開く。
外交員Xは、出金カセットの取っ手200を持って、一括出金カセット300を硬貨管理装置17から、小箱220を取り出せる位置まで、引き出し、一括出金カセット300から、小箱の第1の取っ手221aと第2の取っ手bを持って、硬貨ごと小箱220を取り出す。そして、小箱220内の硬貨を携帯する収納袋に移しかえる。そして、外交員Xは、再び、小箱220を一括出金カセット300に戻す。
このとき、例えば、外交員Xが小箱220を一括出金カセット300の所定の位置にセットしないまま、硬貨管理装置17の出金口23にセットした場合でも、一括出金カセット300を押し込むときに、押えガイド400が小箱220の端面223に当接し、サイドフレーム201内に押し込まれるように移動し、小箱220の突起部222が一括出金カセットのガイド形状204にセットされる。
そして、外交員Xは、硬貨管理装置17の出金口23の扉を閉める。以上の操作により、外交員向けの釣銭準備金払い出しの操作が終了する。
なお、以上の実施例の説明では、小箱220の端面223の当て形状をR形状として説明したが、斜めの形状などのようにR形状以外とするようにしても勿論よい。
また、以上の実施例の説明では、ガイド形状204を面取り形状とするように説明したが、面取り形状としなくても、押えガイド400によって一括出金カセット300を挿入するにつれて、小箱220が押され、小箱220の突起部222がガイド形状に納まるような形状であれば、どのような形状であってもよい。
(実施例3の効果)
以上のように実施例3の硬貨管理装置によれば、硬貨管理装置の出金口に小箱を押える押えガイドを設けたので、小箱の突起部一括出金カセットのサイドフレームのガイド形状に嵌合しないで、一括出金カセットの上部に飛び出ている状態でセットしても、一括出金カセットを出金口に挿入していくのにつれて小箱を一括出金カセットのサイドフレームに沿って移動させ、小箱の突起部を一括出金カセットのガイド形状と嵌合させることができるようにしたので、小箱の取扱いを簡単にすることができる。
本発明は、スーパー・量販店・ショッピングセンターなどの小売店舗や、郵便・新聞・荷物などの宅配業務拠点で、釣銭準備や入出金、担当者毎の売上金の集計、現金の回収作業を行う硬貨管理装置に広く用いることができる。
実施例1の一括出金カセットの構成図(側面図)である。 硬貨管理システムの構成図である。 実施例1の硬貨管理装置の硬貨部の主要部斜視図である。 実施例1の硬貨管理装置の硬貨部の主要部斜視図である。 実施例1の硬貨管理装置の出金カセットの斜視図である。 実施例1の硬貨管理装置の出金カセットの斜視図である。 実施例1の硬貨管理装置の回収箱の斜視図である。 実施例1の一括出金カセットの構成図(上面図)である。 実施例1の一括出金カセットの要部側面図を示す図である。 実施例1の一括出金カセットの小箱の斜視図を示す図である。 硬貨管理装置の表示部の表示例と操作キーを示す図である。 硬貨管理装置の表示部の表示例と操作キーを示す図である。 硬貨管理装置の表示部の表示例と操作キーを示す図である。 硬貨管理装置の表示部の表示例と操作キーを示す図である。 硬貨管理装置の表示部の表示例と操作キーを示す図である。 実施例2の一括出金カセットの構成図(上面図)を示す図である。 実施例2の一括出金カセットの構成図(側面図)を示す図である。 実施例2の一括出金カセットの要部側面図である。 実施例2の一括出金カセットの小箱の斜視図である。 実施例2の一括出金カセットの小箱の動作説明図である。 実施例2の一括出金カセットの小箱の動作説明図である。 実施例3の一括出金カセットの構成図(斜視図)である。
符号の説明
12a〜12d レジスタ機
17 硬貨管理装置
21 入金口
23 出金口
24 表示器
25 操作キー
25h 開始・停止ボタン
77 出金カセット
78 回収箱
200 取っ手
201 サイドフレーム
202 (一括出金カセットの)突起部
204 ガイド形状
210 収納ガイド部
220 小箱
221a、221b (小箱の)取っ手
222 (小箱の)突起部
300 一括出金カセット
400 押えガイド

Claims (10)

  1. 入金硬貨を金種別に計数して収納し、収納した硬貨を金種別に計数して出金する硬貨管理装置であって、
    金種別に繰出された硬貨を区分けして収容する出金カセットと、取っ手を有した着脱可能な硬貨収納部を具備し金種別に繰出された硬貨を集めて収容できる一括出金カセットと、を選択的に出金口にセットできるようにしたことを特徴とする硬貨管理装置。
  2. 前記一括出金カセットは、前記硬貨収納部へ硬貨を誘導するスロープ形状のガイド手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の硬貨管理装置。
  3. 前記一括出金カセットは、前記ガイド手段に誘導された硬貨が前記硬貨収納部の側面端部に入り込まないように、前記硬貨収納部の端面と隣接する位置に突起部を設けたことを特徴とする請求項2記載の硬貨管理装置。
  4. 前記一括出金カセットは、前記ガイド手段と反対側に、R形状またはカエリ形状を有する第2のガイド手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の硬貨管理装置。
  5. 前記硬貨収納部は、2つ以上の取っ手を有し、
    前記2つ以上の取っ手は、片手で同時に掴みやすい間隔に配設したことを特徴とする請求項1記載の硬貨管理装置。
  6. 前記2つ以上の取っ手は、それぞれの取っ手間に段差が生ずるように配設し、前記取っ手を掴んだときに、前記硬貨収納部が傾くようにしたことを特徴とする請求項5記載の硬貨管理装置。
  7. 前記硬貨収納部は、上面及び一側面に硬貨を受け入れる開口部と、第1の取っ手と第2の取っ手を備え、
    前記第1の取っ手は、前記上面の開口部から受け入れる硬貨が衝突しない位置とし、当該第1の取っ手のみを掴んで硬貨収納部を持ち上げると内部の硬貨がこぼれる位置に配設したことを特徴とする請求項5記載の硬貨管理装置。
  8. 前記第2の取っ手は、前記ガイド手段からの硬貨の誘導および前記硬貨収納部から硬貨を取出す際に邪魔にならない位置としたことを特徴とする請求項7記載の硬貨管理装置。
  9. 前記出金口近傍に押えガイドを設け、前記一括出金カセットを前記硬貨管理装置にセットするときに前記押えガイドが前記硬貨収納部の筐体の一部を押して前記一括出金カセットの所定の位置に前記硬貨収納部を誘導するようにしたことを特徴とする請求項1記載の硬貨管理装置。
  10. 前記硬貨収納部は、前記一括出金カセットを前記硬貨管理装置にセットするときに前記押えガイドと当接する筐体の一部をR形状としたことを特徴とする請求項9記載の硬貨管理装置。
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