JP3863841B2 - 硬貨管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品やサービスを販売する店舗においては、現金による販売で必要となる釣銭準備金を管理するために、硬貨入出金機が配設されている。一般に、店舗における代金精算所にはレジスター機が配設され、前記店舗のレジ係等の代金精算業務の担当者は、顧客から代金として受領した現金を前記レジスター機に収納するとともに、釣銭として必要な現金を前記レジスター機から取り出して、前記顧客に渡すようになっている。そして、釣銭の大半は硬貨であり、釣銭切れが発生して顧客からの代金受領業務が滞ることがないようにするために、釣銭準備金として、事前に各金種の硬貨、すなわち、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨及び五百円硬貨を計数した後、前記レジスター機に仕分けして収納しておくようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この場合、1枚ずつばらばらになっている硬貨、すなわち、バラ硬貨を計数して管理する作業は手間のかかる作業であるため、前記硬貨入出金機を使用して、釣銭準備金を管理する、すなわち、所定額の釣銭準備金を払い出したり、残った釣銭準備金を入金したり、計数したりするようになっている。そして、前記硬貨入出金機においては、複数の金種のバラ硬貨を一括して入金することができ、また、必要額の釣銭準備金の払い出しにおいても複数の金種のバラ硬貨を混合して払い出すようになっている。
【0004】
また、硬貨を金種別に仕分けして払い出す装置としては、同一金種の硬貨を所定枚数ずつ、例えば、50枚ずつ包装した棒金と称される形態で払い出す装置が提供されている。そして、金融機関等に配設されている業務用に使用される両替機において、紙幣を硬貨に両替する場合は、一般的に棒金の形態で払い出しが行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−44924号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の硬貨入出金機においては、複数の金種のバラ硬貨を混合して払い出すようになっているので、釣銭準備金をレジスター機にセットする際に手間がかかってしまう。すなわち、レジスター機においては各金種の硬貨を仕分けして収納するようになっているが、前記硬貨入出金機においては複数の金種のバラ硬貨を混合して払い出すようになっているので、払い出された釣銭準備金を人手によって各金種の硬貨に仕分けする必要がある。
【0007】
また、硬貨を棒金の形態で払い出す装置を使用すれば、各金種の硬貨に仕分けする必要はなくなるが、50枚等の所定枚数ずつ払い出すようになっているので、レジスター機に収納する釣銭の準備には適していない。すなわち、釣銭として必要な硬貨の枚数は金種毎に相違する。例えば、一般的には、一円硬貨、十円硬貨、百円硬貨は釣銭として多く必要とされ、五十円硬貨、五百円硬貨はあまり必要とされない。また、金種毎に必要な枚数も店舗毎に相違する。このような相違を考慮しないと、業務の途中においてある金種の硬貨が不足したり、業務終了時においてある金種の硬貨が大量に残ったりしてしまう。そこで、釣銭準備金として金種毎に相違する枚数の硬貨を準備する必要があるが、前記硬貨を棒金の形態で払い出す装置においては、一律に所定枚数ずつ払い出されるので、金種毎に相違する枚数の硬貨を準備することができない。
【0008】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、レジスター機において釣銭準備金として必要とされる枚数の硬貨を金種別に仕分けして払い出すことができ、必要な前記釣銭準備金を手間をかけることなく前記レジスター機にセットすることができる硬貨管理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の硬貨管理装置においては、硬貨の計数及び管理を行う硬貨管理装置であり、払い出された硬貨を金種別に収納する複数の収納部を備える着脱可能な出金カセットを有し、前記複数の収納部は、金種の金額順に並ぶように前記硬貨を収納し、該硬貨を並べ替えることなくレジスター機にセットすることができる
【0010】
本発明の他の硬貨管理装置においては、さらに、前記複数の収納部は、直線状に配設される。
【0011】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、硬貨の計数及び管理を行う硬貨管理装置であり、入金された硬貨を搬送しながら金種別に区分する区分搬送路と、該区分搬送路で区分された硬貨を金種別に保管する複数の硬貨集積部と、該複数の硬貨集積部に保管された硬貨を繰り出す複数の硬貨繰出部と、該硬貨繰出部から繰り出された硬貨を金種別に仕分けして収納する複数の金種別収納部を備える出金カセットとを有し、前記複数の硬貨集積部は、前記区分搬送路の左右に、それぞれ、配設される第1のグループと第2のグループとから成り、前記出金カセットは、前記第1のグループと第2のグループとの間において前記区分搬送路と並行に配設され、前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨は、前記出金カセットに収納される
【0012】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、硬貨の計数及び管理を行う硬貨管理装置であり、入金された硬貨を搬送しながら金種別に区分する区分搬送路と、該区分搬送路で区分された硬貨を金種別に保管する複数の硬貨集積部と、該複数の硬貨集積部に保管された硬貨を繰り出す複数の硬貨繰出部と、該硬貨繰出部から繰り出された硬貨を金種別に仕分けして収納する複数の金種別収納部を備える出金カセットとを有し、前記複数の硬貨集積部は、前記区分搬送路の左右に、それぞれ、配設される第1のグループと第2のグループとから成り、前記出金カセットは、前記第1のグループと第2のグループとの間において前記区分搬送路と並行に配設され、前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨は、前記出金カセットに金種の金額順に並ぶように収納される。
【0013】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、さらに、前記複数の金種別収納部は、直線状に配設される。
【0014】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、さらに、前記第1のグループは、十円硬貨及び百円硬貨を保管する硬貨集積部から成り、第2の各グループは、十円硬貨及び百円硬貨以外の金種の硬貨を保管する硬貨集積部から成る。
【0015】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、さらに、前記区分搬送路は、前記硬貨を金種別に区分する手段として、前記硬貨の金種による径の違いを利用して選別する手段を備える。
【0016】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、さらに、前記区分搬送路は、前記硬貨を金種別に区分する手段として、前記硬貨の金種による径の違いを利用して選別する手段と、前記硬貨の移動に同期して前記硬貨を強制的に区分する手段とを併せ備える。
【0017】
本発明の更に他の硬貨管理装置においては、さらに、前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨を金種混合にて収納する収納箱と、前記繰り出された硬貨を前記収納箱又は出金カセットに振り分けるガイド部とを有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の実施の形態における店舗に配設された硬貨管理装置を示す図である。
【0020】
図に示されるように、店舗11には、売上を集計し、売上金等を保管するためのレジスター機12a〜12dが配設される。なお、該レジスター機12a〜12dの数は、単数であっても複数であってもよく、任意に設定することができる。ここで、前記店舗11は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店等の商店や、レストラン、喫茶店等の飲食店であるが、商品やサービスを販売する店舗であれば、いかなる種類の店舗であってもよい。
【0021】
そして、前記レジスター機12a〜12dは、店舗11を訪れた顧客が店舗11で販売される商品やサービスを購入して代金の精算を行うと、前記店舗11におけるレジ係等の代金精算業務の担当者が操作して、前記代金を商品やサービスの売上額として入力して合計売上額を集計するとともに、前記代金として顧客から受領した現金を収納するための装置である。なお、前記担当者は、釣銭として必要な現金を前記レジスター機12a〜12dから取り出して前記顧客に渡すようになっている。この場合、現金は前記レジスター機12a〜12dのドロア(引出)内に金種別に仕分けされて収納されている。
【0022】
また、前記レジスター機12a〜12dは、いわゆる、POS(Point of Sales)システムにおけるPOS端末として機能するものであってもよい。この場合、売上額だけでなく、顧客が購入した商品やサービス毎に商品項目等の売上情報も前記レジスター機12a〜12dに入力される。この場合、店舗11には、該店舗11に配設されている複数のレジスター機12a〜12dに入力された売上情報や売上額を集計するためのストアコンピュータ13が配設されている。そして、該ストアコンピュータ13は、レジスター機12a〜12dとLAN(Local Area Network)14を介して接続され、前記レジスター機12a〜12dに売上情報や売上額が入力される度に該売上情報や売上額を収集し、店舗11全体としての売上情報や売上額を集計する。
【0023】
さらに、ストアコンピュータ13は、通信回線15を介して本部コンピュータ16に接続されている。該本部コンピュータ16は複数の店舗11のそれぞれに配設されているストアコンピュータ13と通信回線15を介して接続され、各店舗11の売上情報や売上額などを収集し、すべての店舗11の売上情報や売上額などを集計する。これにより、前記本部コンピュータ16は、各店舗11の商品の在庫状況を把握し、新たに仕入れる商品の項目、数量等を算出することができる。そして、前記本部コンピュータ16によって集計されたり算出された情報は、店舗指導等において利用することができる。
【0024】
また、店舗11には硬貨管理装置としての釣銭管理装置17が配設されている。該釣銭管理装置17は、前記店舗11のレジスター機12a〜12dにセットする釣銭準備金を保管し管理するようになっている。すなわち、前記店舗11における営業に必要な数日分の釣銭準備金が釣銭管理装置17に保管されていて、前記店舗11の担当者は、必要に応じて釣銭管理装置17から必要額の釣銭準備金を出金し、レジスター機12a〜12dにセットすることができる。
【0025】
また、前記担当者は、レジスター機12a〜12dに残った釣銭準備金を回収して釣銭管理装置17に入金する。そして、回収した釣銭準備金が入金されると、前記釣銭管理装置17は、回収した釣銭準備金の計数を行い、始めに出金した釣銭準備金と回収した釣銭準備金との差額に基づいて精算処理を行う。なお、釣銭準備金の管理はレジスター機12a〜12d単位で行うことができ、各レジスター機12a〜12dを管理する担当者が、それぞれ、担当するレジスター機12a〜12d毎に釣銭準備金の精算及び管理を行うことができる。
【0026】
また、釣銭管理装置17は通信回線18を介して監視センタ19に接続されている。該監視センタ19においては、通信回線18を介して釣銭管理装置17の稼働情報を収集し、釣銭準備金が不足した場合の補充や、釣銭管理装置17が強盗等に襲われた場合の監視などを行う。
【0027】
なお、釣銭準備金としては、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨及び五百円硬貨の硬貨、並びに、千円紙幣、二千円紙幣及び五千円紙幣の紙幣が必要である。そして、硬貨は金種が六種類あり、準備する枚数も金種によっては、一般的なレジスター機一台につき、50〜100枚となり、管理に手間がかかってしまう。一方、紙幣の場合、一般的なレジスター機一台につき、千円紙幣は10〜20枚程度、二千円紙幣及び五千円紙幣は数枚を準備すればよいので、管理に手間がかかることがない。そのため、釣銭管理装置17のコストを安価にするためには、釣銭準備金としての紙幣は人手で管理し、硬貨だけを釣銭管理装置17で管理することが望ましい。
【0028】
そこで、本実施の形態においては、釣銭管理装置17が硬貨だけを管理する場合について説明する。
【0029】
図に示されるように、釣銭管理装置17は、レジスター機12a〜12dから回収した硬貨や新たに釣銭管理装置17に補充する硬貨を入金するための入金口21、該入金口21から入金された硬貨のうち、正当な硬貨として判別することができない場合などに、その硬貨を返却するためのリジェクト口22、及び、釣銭管理装置17に保管してある釣銭準備金から必要な額の硬貨をレジスター機12a〜12dにセットするために払い出す出金口23を有する。
【0030】
また、これらの処理を実行し、釣銭管理装置17を操作するために釣銭管理装置17の前面にはCRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等から成る表示器24、ファンクションキーやテンキーなどによって構成される操作キー25、担当者が所持しているIDカードを受け入れて読み取るためのカード受入口26、及び、操作した結果等を印刷して発行するレシート口27が配設される。なお、前記表示器24及び操作キー25はタッチパネルとして一体的に構成されていてもよい。
【0031】
図2は本発明の実施の形態における釣銭管理装置のブロック図である。
【0032】
図2に示されるように、釣銭管理装置17は、機能の観点から、制御部31、データ記憶部32、表示部33、操作部34、カード読取部35、伝送部36、監視部37及び硬貨部38を有する。ここで、前記制御部31は、CPU、MPU等の演算手段及び各種I/O部(インターフェイス)を備えるマイクロコンピュータ等から成り、釣銭管理装置17の動作を統括的に制御する。また、前記データ記憶部32は、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段を備え、各種データを記憶する。さらに、前記表示部33は表示器24の動作を制御し、該表示器24に釣銭管理装置17の操作の案内、計数結果等を表示させる。そして、前記操作部34は操作キー25からの入力を受信し、カード読取部35はカード受入口26に挿入されたIDカードに格納されているデータを読み取る。また、前記伝送部36は、釣銭管理装置17の稼働状況や保管されている硬貨の残高等を通信回線18を介して監視センタ19に送信する。さらに、前記監視部37は、釣銭管理装置17が強盗等に襲われてこじ開けられたこと、異常な振動が発生したこと等を検出する。そして、前記硬貨部38は、入金口21から入金された硬貨を計数したり、保管してある硬貨を計数して出金口23に払い出す。
【0033】
次に、前記構成の釣銭管理装置17の硬貨部38について説明する。
【0034】
図3は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の硬貨部の構成を示す第1の斜視図である。
【0035】
図3に示されるように、硬貨部38は入金ホッパ41を有し、釣銭管理装置17の入金口21に入金された硬貨は、前記入金ホッパ41に投入される。そして、該入金ホッパ41の下部には、一括して入金された硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す入金繰出部42が配設される。
【0036】
ここで、該入金繰出部42から1枚ずつ繰り出された硬貨は、入金搬送路43に載置される。該入金搬送路43の入口部には、第1のセンサ44が配設されていて、入金繰出部42から硬貨が入金搬送路43に載置されたことを検出する。そして、第1のセンサ44の検出結果に従って、入金繰出部42が硬貨を繰り出す繰出動作の制御が行われる。すなわち、第1のセンサ44に硬貨が入金搬送路43上に載置されたことが検出されると、入金繰出部42の繰出動作は一時停止させられ、次の硬貨を載置する間隔を一定にする。また、入金繰出部42が繰出動作を行っても、第1のセンサ44によって硬貨が入金搬送路43上に載置されたことが検出されない場合は、硬貨詰まりと判断し、入金繰出部42が硬貨詰まり解除の動作を行うように制御される。
【0037】
そして、第1のセンサ44によって硬貨が入金搬送路43上に載置されたことが検出されると、前記硬貨が該当する後述される硬貨集積部に搬送されるまで追跡動作が行われる。
【0038】
次に、入金搬送路43上に載置された硬貨は、前記入金搬送路43上を搬送され、該入金搬送路43における第1のセンサ44の下流側に配設された検銭部45を通過する。該検銭部45は、通過する硬貨の外形寸法、孔(あな)の有無、磁気的な材質検知などによって前記硬貨の金種を判別する。この時、硬貨に傷や錆(さび)が付いていて正当な硬貨として金種を判別することができなかったり、入金繰出部42において一定間隔に繰り出されず、複数の硬貨が連なって繰り出されたために正しく判別することができなかったり、硬貨以外のものであり金種を判別することができない場合は、検銭部45はリジェクトすべきものと判別する。
【0039】
続いて、前記検銭部45によって金種を判別された硬貨は、入金搬送路43から区分搬送路46に搬送される。該区分搬送路46においては、検銭部45の判別結果に従い、硬貨を所定の硬貨集積部、すなわち、金種別の硬貨集積部又はリジェクト口22に搬送しながら区分する。
【0040】
そして、前記区分搬送路46の入口には、第2のセンサ47が配設される。該第2のセンサ47は検銭部45を通過した硬貨等が確実に搬送されたことを検出する。前記検銭部45から第2のセンサ47までは、正当な硬貨だけでなく、リジェクトすべきものと判別された異常な硬貨や硬貨以外のものも搬送される。そこで、前記硬貨や硬貨以外のものが確実に搬送されたことを検出するために第2のセンサ47が配設されている。
【0041】
また、前記区分搬送路46における第2のセンサ47の下流側には、第1のブレードとしてのリジェクトブレード48が配設される。検銭部45がリジェクトすべきと判別した硬貨等が到達した時は、前記リジェクトブレード48が作動して区分搬送路46を開放する。これにより、区分搬送路46上を搬送されるリジェクトすべきと判別された硬貨等は、リジェクトシュート49に誘導され、釣銭管理装置17のリジェクト口22から放出される。また、前記検銭部45が正当な硬貨として金種を判別した場合は、リジェクトブレード48はリジェクトシュート49を閉鎖する。これにより、前記区分搬送路46上を搬送される硬貨は、リジェクトブレード48上を通過して、さらに、区分搬送路46の後方に搬送される。
【0042】
そして、前記リジェクトブレード48の下流側には、第3のセンサ50が配設される。なお、前記区分搬送路46上を搬送されてくる硬貨のうち、リジェクトブレード48を通過して第3のセンサ50に到達する硬貨はすべて検銭部45で正当な硬貨と判別されたものである。そして、前記検銭部45で判別結果が出力されてから所定時間後に、第3のセンサ50によって通過が検出されることによって、検銭部45が正当な硬貨と判別した硬貨が確実に区分搬送路46上を搬送されていることを確認することができる。
【0043】
続いて、正当な硬貨は第3のセンサ50を通過した後、前記検銭部45によって判別された金種に従って区分搬送路46上で区分され、該当する硬貨集積部に集積される。ここでは、日本で通常に流通している六種類の硬貨、すなわち、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨及び五百円硬貨を区分する場合について説明する。
【0044】
前記第3のセンサ50の下流側には、最も径が小さい一円硬貨を落下させるための穴51が形成されている。該穴51は一円硬貨の径より大きく、次に小さい五十円硬貨の径より小さく設定されていて、六種類の硬貨のうち一円硬貨だけが穴51に落下するようになっている。
【0045】
そして、一円硬貨以外の五種類の硬貨は穴51を落下することなく通過し、区分搬送路46上を、さらに下流に搬送される。
【0046】
前記穴51の下流側には、第2のブレード52が配設される。該第2のブレード52においては十円硬貨だけが選別されて落下する。すなわち、検銭部45で十円硬貨と判別された硬貨が第3のセンサ50を通過すると、所定時間後に第2のブレード52が開放し、区分搬送路46から該当する十円硬貨を落下させる。
【0047】
さらに、第2のブレード52の下流側には穴53が形成されていて、該穴53は五十円硬貨の径より大きく、次に大きい五円硬貨の径より小さく設定されている。したがって、五十円硬貨だけが選別されて前記穴53から落下する。
【0048】
さらに、該穴53の下流側には五円硬貨を落下させる穴54が形成されている。該穴54は五円硬貨の径より大きく、次に大きい百円硬貨の径より小さく設定されていて、五円硬貨だけが選別されて前記穴54から落下する。
【0049】
そして、該穴54の下流側には百円硬貨を選別して落下させる穴55が形成され、さらに、該穴55の下流側には五百円硬貨を選別して落下させる穴56が形成されている。
【0050】
このようにして、六種類の硬貨は前述された順番で区分搬送路46から落下する。これにより、硬貨を金種に基づいて、所定の順番で区分搬送路46から落下させることによって、硬貨を金種別に仕分けして、所定の位置に排出することができる。そして、排出された硬貨をレジスター機12a〜12dのドロア内に並べる金種の順番に合わせた出金カセット77の位置に投入することができる。そのため、本実施の形態における釣銭管理装置17の硬貨部38は、金種別の硬貨集積部を特定の順に配置し、それに合わせて金種を選別して落下させるようになっている。この場合、硬貨の特性を活かし、径が小さい順で選別することによって区分搬送路46に穴51、53〜56を形成し、必要に応じて第2のブレード52による選別を組み合わせる。そして、前記区分搬送路46の下には、選別された金種別に硬貨集積部まで硬貨を案内するシュート、及び、該当する金種別の硬貨集積部が配置される。
【0051】
これにより、高価な第2のブレード52の使用数を減らすことができる。本実施の形態においては、区分搬送路46に十円硬貨を選別するための第2のブレード52を1ヶ所に配設し、他の五種類の金種を選別するために、硬貨の径の大きさの順番、すなわち、一円硬貨、五十円硬貨、五円硬貨、百円硬貨、五百円硬貨の順番に対応する大きさの穴51、53〜56を区分搬送路46に形成する。そして、該区分搬送路46から落下した各金種の硬貨は、簡単な構成のシュートを通ってそれぞれの硬貨集積部に払い出すことができる。
【0052】
続いて、金種別の硬貨集積部の配置について説明する。
【0053】
本実施の形態において、硬貨集積部は金種別に分かれた六個の硬貨集積部から成り、該六個の硬貨集積部は区分搬送路46の下側に搬送方向に向かって右側と左側とに分かれて配設される。この場合、搬送方向に向かって右側には上流から硬貨集積部としての一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59及び五百円硬貨集積部60の順に配設される。また、搬送方向に向かって左側には、上流から、硬貨集積部として、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62の順に配設される。
【0054】
ところで、一般的に、釣銭としては十円硬貨及び百円硬貨が大量に使用される。一円硬貨も使用量は多いが、十円硬貨、百円硬貨と比較すると量は少なく、また、外形も小さい。
【0055】
そこで、区分搬送路46に向かって左側に十円硬貨、百円硬貨の二種類の硬貨集積部だけを配設することによって、他の金種の硬貨集積部の2倍以上の集積容量を確保することができる。そして、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62のそれぞれと区分搬送路46とは、シュートによって連結されている。
【0056】
すなわち、区分搬送路46の一円硬貨を落下させるための穴51と一円硬貨集積部57とは一円シュート63によって連結され、穴51を通過した一円硬貨は前記一円シュート63を通って一円硬貨集積部57に集積される。同様に、五円硬貨集積部58は五円シュート64によって穴54と連結され、十円硬貨集積部61は十円シュート65によって第2のブレード52の開放部と連結され、五十円硬貨集積部59は五十円シュート66によって穴53と連結され、百円硬貨集積部62は百円シュート67によって穴55と連結され、五百円硬貨集積部60は五百円シュート68によって穴56と連結されている。
【0057】
ところで、前記シュートのうち五円シュート64と五十円シュート66とは互いに交差して配設されている。ところが、前記五円硬貨集積部58及び五十円硬貨集積部59は互いに隣同士であり、区分搬送路46の選別用の穴も、五十円硬貨の穴53と五円硬貨の穴54とは隣同士である。したがって、前記五円シュート64と五十円シュート66とは、互いに交差していても、簡単な構造で構成することができる。
【0058】
このように、本実施の形態においては、区分搬送路46の選別方式を硬貨の外径の違いを利用した穴による選別を基本とし、十円硬貨だけをブレードによる選別としている。そして、硬貨集積部を区分搬送路46の搬送方向に向かって左右に配設している。これにより、釣銭としての使用量が多い十円硬貨、百円硬貨の集積容量を大きくすることができるとともに、簡単なシュート構造で区分搬送路46の選別部と連結することができ、安価で、かつ、信頼性が高い金種別の硬貨集積部を提供することができる。
【0059】
なお、本実施の形態においては、区分搬送路46で硬貨を選別する手段として、ブレードと硬貨の外径の違いを利用した穴とを使用しているが、例えば、すべての金種の硬貨の選別手段としてブレードを使用することもできる。ただし、比較的高価なブレードを多用するので、区分搬送路46のコストが高くなってしまう。
【0060】
そして前記一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62の下方には、それぞれに対応する硬貨繰出部が配設される。
【0061】
すなわち、該硬貨繰出部として、一円硬貨集積部57の下部には一円硬貨出金繰出部69が配設され、五円硬貨集積部58の下部には五円硬貨出金繰出部70が配設され、五十円硬貨集積部59の下部には五十円硬貨出金繰出部71が配設され、五百円硬貨集積部60の下部には五百円硬貨出金繰出部72が配設され、十円硬貨集積部61の下部には十円硬貨出金繰出部73が配設され、百円硬貨集積部62の下部には百円硬貨出金繰出部74が配設される。なお、十円硬貨出金繰出部73及び百円硬貨出金繰出部74は図3には示されていないが、後述される図4に示されている。
【0062】
そして、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62に集積されている硬貨を出金する場合、それぞれに対応する一円硬貨出金繰出部69、五円硬貨出金繰出部70、五十円硬貨出金繰出部71、五百円硬貨出金繰出部72、十円硬貨出金繰出部73及び百円硬貨出金繰出部74によって対応する金種の硬貨が1枚ずつ繰り出され、必要な枚数が払い出される。
【0063】
また、前記各金種の硬貨繰出部の下側には出金ガイド板75が配置される。それぞれの金種の硬貨繰出部から出金のために繰り出された硬貨は、出金ガイド板75上に放出される。該出金ガイド板75は、回転軸76を中心に位置75aから位置75bまで回転し、前記それぞれの硬貨繰出部から繰り出された硬貨を必要な方向に案内する。
【0064】
そして、出金ガイド板75の下側には、出金カセット77及び収納箱78が配設される。ここで、前記出金ガイド板75が位置75aにある場合は、それぞれの硬貨繰出部から出金された硬貨は出金カセット77の方向に案内され、該出金カセット77に収納される。一方、前記出金ガイド板75が位置75bにある場合は、それぞれの硬貨繰出部から出金された硬貨は収納箱78に収納される。
【0065】
なお、前記出金カセット77には、それぞれの硬貨繰出部に対応して金種別収納部が配設される。すなわち、出金カセット77の図3における手前から金種の順番に、金種別収納部として、一円硬貨収納部79、五円硬貨収納部80、十円硬貨収納部81、五十円硬貨収納部82、百円硬貨収納部83及び五百円硬貨収納部84が配設される。
【0066】
そして、前記金種別の硬貨集積部の配置は、区分搬送路46の搬送方向に向かって右側に、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60が配設され、区分搬送路46の搬送方向に向かって左側に、十円硬貨集積部61、百円硬貨集積部62が配設される。そして、二列に並んだ前記金種別の硬貨集積部の間、すなわち、各金種別の硬貨集積部の下部に取り付けられた硬貨繰出部の間に、出金ガイド板75が配設されている。
【0067】
ここで、参考のために十円硬貨出金繰出部73及び百円硬貨出金繰出部74の位置について説明する。
【0068】
図4は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の硬貨部の構成を示す第2の斜視図、図5は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の出金カセットの構成を示す第1の斜視図、図6は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の出金カセットの構成を示す第2の斜視図、図7は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の収納箱の構成を示す斜視図である。
【0069】
図4において、十円硬貨出金繰出部73及び百円硬貨出金繰出部74の配置を示すために、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58及び五十円硬貨集積部59、並びに、一円硬貨出金繰出部69、五円硬貨出金繰出部70及び五十円硬貨出金繰出部71を省略し、十円硬貨集積部61、百円硬貨集積部62、五百円硬貨集積部60、及び、十円硬貨出金繰出部73、百円硬貨出金繰出部74、五百円硬貨出金繰出部72を目視することができるようにしてある。
【0070】
例えば、十円硬貨集積部61に集積された十円硬貨は、十円硬貨出金繰出部73によって1枚ずつ繰り出され、矢印Aで示される方向に払い出される。そして、矢印Aで示される方向に払い出された十円硬貨は出金ガイド板75上に落下し、落下した十円硬貨は出金ガイド板75によって矢印Fで示される方向に案内され、出金カセット77の十円硬貨収納部81に収納される。
【0071】
同様に、百円硬貨集積部62に集積された百円硬貨は、百円硬貨出金繰出部74によって矢印Bで示される方向に1枚ずつ繰り出され、出金ガイド板75によって矢印Hで示される方向に案内され、出金カセット77の百円硬貨収納部83に収納される。また、区分搬送路46の搬送方向に向かって右側に配設された一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59及び五百円硬貨集積部60に集積された一円硬貨、五円硬貨、五十円硬貨及び五百円硬貨も同様である。
【0072】
すなわち、図4に示されるように、五百円硬貨集積部60に集積された五百円硬貨は、五百円硬貨出金繰出部72によって矢印Cで示される方向に1枚ずつ繰り出され、出金ガイド板75によって矢印Iで示される方向に案内され、出金カセット77の五百円硬貨収納部84に収納される。また、図4においては省略されている一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58及び五十円硬貨集積部59に集積された一円硬貨、五円硬貨及び五十円硬貨も同様に、出金ガイド板75によって、それぞれ、矢印D、E、Gで示される方向に案内され、出金カセット77の一円硬貨収納部79、五円硬貨収納部80、五十円硬貨収納部82に、それぞれ、収納される。
【0073】
なお、出金ガイド板75は硬貨の流れを分かりやすくするために、1枚の板のように図示されているが、各金種別の硬貨を矢印D〜Iで示される方向に沿って案内するので、各矢印D〜Iで示される方向の間に仕切板が設けられ、確実に各硬貨を出金カセット77の金種別収納部に案内するようになっている。
【0074】
一方、例えば、釣銭管理装置17の精算をする場合のように、各金種別の硬貨集積部に保管されている硬貨をすべて収納箱78に収納する場合には、出金ガイド板75が回転軸76を中心に位置75aから位置75bまで回転する。そして、金種別の硬貨集積部に集積されている硬貨は、各硬貨集積部の下部に配設された金種別の硬貨繰出部によって1枚ずつ繰り出され、位置75bにある出金ガイド板75によって案内され、矢印D〜Iで示される方向と逆の方向、すなわち、搬送方向に向かって左側に案内されて収納箱78に収納される。
【0075】
ところで、前記出金カセット77は、取っ手85によって釣銭管理装置17の出金口23から引き出すことができる。また、出金カセット77には、鍵(かぎ)99を備える蓋(ふた)86が取り付けられていて、出金口23から引き出した後、図6に示されるように、蓋86を閉じることによって収納した硬貨を落下させずに持ち運ぶことができるようになっている。なお、収納箱78も取っ手87によって釣銭管理装置17から引き出すことができる。
【0076】
次に、前記リジェクトブレード48について説明する。
【0077】
図8は本発明の実施の形態におけるリジェクトブレードの構成を示す斜視図である。
【0078】
この場合、硬貨は区分搬送路46上を図8における手前から奥に向かって搬送される。図8に示されるように、リジェクトブレード48は軸90によって回動可能に支持され、区分搬送路46に形成されたリジェクト穴91を開閉する。通常は、軸90に接続された回転ハンドル90aの一端に取り付けられたばね92の付勢力によって開放される。そして、前記検銭部45による判別の結果、搬送されている硬貨が受け入れるべき正当な硬貨であると判別された時は、マグネットを備える電磁石式アクチュエータ93が作動して、前記回転ハンドル90aの他端を図8における下方向に吸引して軸90を反対方向に回動させ、リジェクト穴91をリジェクトブレード48によって閉鎖する。これにより、硬貨はリジェクトブレード48上を通過し、区分搬送路46の下流側に進むことができる。
【0079】
なお、図3において説明したように、リジェクトブレード48の前後には、第2のセンサ47及び第3のセンサ50が配設されている。そして、前記検銭部45の判別の結果に従ってリジェクトブレード48が作動して、正当な硬貨とそれ以外のものとが正しく区分されたか否かを前記第2のセンサ47及び第3のセンサ50によって確認される。
【0080】
次に、前記検銭部45、第2のセンサ47、第3のセンサ50の出力に基づいた電磁石式アクチュエータ93によるリジェクトブレード48の動作について説明する。
【0081】
図9は本発明の実施の形態におけるリジェクトブレードの動作を示すタイムチャートである。
【0082】
まず、検銭部45は、第1の硬貨について受け入れるべき正当な硬貨であるとの判別を示す判別信号101を出力する。そして、第1の硬貨が第2のセンサ47を通過すると、該第2のセンサ47は通過信号102を出力する。すると、該通過信号102に同期して電磁石式アクチュエータ93のマグネットがパルス103で示されるように励磁させらる。これにより、リジェクトブレード48がリジェクト穴91を閉鎖し、第1の硬貨は区分搬送路46の下流側に進む。そして、第1の硬貨は第2のセンサ47を通過した後、所定時間内に第3のセンサ50を通過する。これにより、該第3のセンサ50が通過信号104を出力するので、リジェクトブレード48は、正当な硬貨である第1の硬貨を正しく区分することができたことが分かる。
【0083】
一方、前記検銭部45が、第2の硬貨について受け入れるべき正当な硬貨でないとの判別を示す判別信号105を出力する。そして、第2の硬貨が第2のセンサ47を通過すると、該第2のセンサ47は通過信号106を出力する。しかし、第2の硬貨について受け入れるべき正当な硬貨でないとの判別されたので、電磁石式アクチュエータ93のマグネットは励磁させられない。そのため、第2の硬貨はリジェクト穴91から落下して、区分搬送路46の下流側に進むことがない。したがって、第2の硬貨は、第2のセンサ47を通過した後、所定時間が経過しても第3のセンサ50を通過しないので、第3のセンサ50は何らの信号も出力しない。
【0084】
このようにして、正当な硬貨とそれ以外のものとが正しく区分されたか否かを確認することができる。
【0085】
ところで、硬貨を搬送する搬送部は、入金搬送路43と区分搬送路46とで独立して構成される。また、前記入金搬送路43及び区分搬送路46においては、それぞれ、独立した駆動装置によって駆動される搬送ベルトによって硬貨が搬送されるようになっている。この場合、前記搬送ベルトは硬貨を搬送路方向に押し付けながら圧接して搬送する。
【0086】
次に、前記釣銭管理装置17を使用した店舗11におけるレジスター機12a〜12dへの釣銭のセットや釣銭の回収などの動作について説明する。
【0087】
図10は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第1の図、図11は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第2の図、図12は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第3の図、図13は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第4の図、図14は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第5の図、図15は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第6の図、図16は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第7の図、図17は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第8の図、図18は本発明の実施の形態におけるレジスター機内の現金の動きを示す図、図19は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第9の図、図20は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第10の図、図21は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第11の図、図22は本発明の実施の形態における釣銭管理装置から発行されるレシートを示す第1の図、図23は本発明の実施の形態における釣銭管理装置から発行されるレシートを示す第2の図、図24は本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第12の図、図25は本発明の実施の形態における釣銭管理装置から発行されるレシートを示す第3の図である。
【0088】
ここでは、開店前の準備から営業の途中でのレジ係等の代金精算業務の担当者の交替、閉店後の締めまでを説明する。
【0089】
まず、開店前の準備について説明する。
【0090】
この場合、前日にレジスター機12a〜12dのドロア内の現金は空にしてある。そこで、開店前にレジスター機12a〜12dに釣銭準備金をセットする必要がある。
【0091】
まず、開店時の担当者Aは、釣銭管理装置17のカード受入口26に所持しているIDカードを挿入する。前記釣銭管理装置17は、挿入されたIDカードを読み取り、その読取内容から担当者Aの氏名「○○ 花子」を読み出し、図10に示されるように、表示器24に担当のレジスター機を指定するように表示する。
【0092】
すなわち、表示器24には、図10に示されるように、事前に登録されている「食品レジ」、「医薬品レジ」、「洋品レジ」、「雑貨レジ」、「家電レジ」等のレジスター機12a〜12dのそれぞれの名称と、さらに、登録されたレジスター機がある場合は、「他のレジ」がファンクションキー25a〜25fの位置に対応して表示される。なお、本実施の形態において、操作キー25は、ファンクションキー25a〜25f、テンキー25g及び開始・停止キー25hから成る。そして、担当するレジスター機をファンクションキー25a〜25fで指定するようになっているが、レジスター機の数が多い場合は、該レジスター機の番号をテンキー25gを使用して指定するようにしてもよい。
【0093】
ここで、担当が「雑貨レジ」である場合、担当者Aがファンクションキー25dを押下すると、表示器24には、図11に示されるように、取扱メニュー画面が表示される。この場合、担当者Aは雑貨レジとしてのレジスター機12aを担当するものとする。そして、担当者Aは、取扱メニューを選択する。なお、メニューには、「セット出金」、「個別出金」、「係員入金」、「係員照会」、「係員精算」がある。
【0094】
ところで、「セット出金」とは、各金種の硬貨が事前に設定された指定枚数だけ、それぞれ、払い出される操作であり、開店前等に新たにレジスター機12a〜12dに釣銭をセットする場合に使用する。本実施の形態においては、「セット出金」には「セット出金1」及び「セット出金2」があるものとする。例えば、通常は「セット出金1」が使用されるが、特定の日等で繁忙日が予想される場合は、「セット出金2」が選択される。該「セット出金2」は、事前に設定されている各金種の硬貨の各指定枚数が「セット出金1」より多く設定されていて、営業中の繁忙状況によって釣銭準備金の枚数を選択することができるようになっている。
【0095】
また、「個別出金」は、各金種の硬貨の枚数をその都度指定して払い出されるようにする操作であり、営業の途中で釣銭が不足した時に補充する場合などに使用される。
【0096】
さらに、「係員入金」とは、レジスター機12a〜12dのドロア内の硬貨等を計数しながら釣銭管理装置17に入金する操作であり、例えば、営業の途中で釣銭が過剰になった場合など、レジスター機12a〜12dのドロア内の一部の硬貨を釣銭管理装置17に入金する場合等に使用される。
【0097】
そして、「係員照会」とは、これまでの払い出し及び入金の操作履歴等を表示したり、レシートに印刷したりする操作であり、当日の現時点における払い出し状況や日付を指定して特定の日や特定の期間の払い出し及び入金の経過等を照会することができる。
【0098】
また、「係員精算」とは、レジスター機12a〜12dのドロア内の硬貨のすべてを回収し、計数しながら釣銭管理装置17に入金した後、今回の営業の中で該当する担当者が、始めに釣銭準備金を出金してから以降のすべての払い出し及び入金操作を集計して精算する操作であり、例えば、一日の該当する担当者の作業が終了した場合等に使用する。
【0099】
そして、担当者Aが図11に示される取扱メニューから「セット出金1」に対応するファンクションキー25aを押下すると、図12に示されるように、払い出し枚数の確認が表示器24に表示される。本実施の形態においては、「セット出金1」として設定されている払い出し枚数は一円硬貨が20枚、五円硬貨が10枚、十円硬貨が30枚、五十円硬貨が10枚、百円硬貨が45枚、五百円硬貨が7枚である。なお、当日が繁忙日である場合、担当者Aが「セット出金2」に対応するファンクションキー25bを押下すると、「セット出金1」とは異なる枚数の設定が表示される。そして、表示器24表示された払い出し枚数の内訳でよい場合、担当者Aは開始・停止キー25hを押下する。
【0100】
次に、該開始・停止キー25hが押下されると、釣銭管理装置17は、払い出し枚数の内訳に従った払い出し動作を開始する。すなわち、表示器24には、図13に示されるように、払い出し中である旨が表示される。また、硬貨部38では出金ガイド板75を位置75aにした後、一円硬貨集積部57、五円硬貨集積部58、五十円硬貨集積部59、五百円硬貨集積部60、十円硬貨集積部61及び百円硬貨集積部62に集積されている硬貨を、それぞれに対応する一円硬貨出金繰出部69、五円硬貨出金繰出部70、五十円硬貨出金繰出部71、五百円硬貨出金繰出部72、十円硬貨出金繰出部73及び百円硬貨出金繰出部74によって計数しながら繰り出し、設定された枚数分の硬貨を払い出して、出金カセット77のそれぞれの金種別収納部に収納する。
【0101】
続いて、所定枚数の出金が終了すると、図14に示されるように、表示器24に「出金カセットを抜いてください」と表示され、今回の払い出し処理の内容が制御部31に接続されたデータ記憶部32に記憶される。
【0102】
次に、担当者Aは表示された指示に従って釣銭管理装置17の出金口23から出金カセット77を抜き出し、レシート口27から発行される払い出し枚数の内訳等が印刷されたレシートを取り出す。担当者Aは、前記レシートを控えとして保管する。
【0103】
また、出金カセット77は、前述されたように、釣銭管理装置17から抜き取ることができる。図5に示されるように、出金カセット77には蓋86が取り付けられていて、該蓋86には鍵99が取り付けられている。出金された硬貨が収納されている出金カセット77の金種別収納部は、図6に示されるように、蓋86を閉じると閉鎖されるので、持ち運んでも硬貨は落下しない。
【0104】
そして、担当者Aは硬貨が収納された出金カセット77をレジスター機12aまで持ち運び、蓋86を開いて硬貨を取り出して、レジスター機12aのドロア内に収納する。このとき、払い出された硬貨は、金種別収納部に金種別に仕分けされて一円硬貨収納部79、五円硬貨収納部80、十円硬貨収納部81、五十円硬貨収納部82、百円硬貨収納部83及び五百円硬貨収納部84に収納されているので、そのままレジスター機12aのドロアの釣銭収納部に金種毎に収納することができる。
【0105】
一般的に、レジスター機12a〜12dのドロア内の釣銭収納部は、ドロアの手前に1列に配設されている。そして、前記出金カセット77の金種別収納部が1列に配設してあるので、出金カセット77から簡単にレジスター機12a〜12dの釣銭収納部に硬貨を移し変えることができる。
【0106】
このようにして、開店前の釣銭準備が完了する。そして、開店すると、担当者Aはこの釣銭準備金を使用して代金精算業務を遂行する。
【0107】
次に、営業の途中における代金精算業務の交代作業、すなわち、レジスター機12a〜12dにおける代金精算業務を別の担当者に交代する場合の動作について説明する。
【0108】
従来は、担当者が交代する場合の業務の引き継ぎは、これまで業務を遂行していた担当者Aとそれを引き継ぐ担当者Bがともに立ち会い、レジスター機12a内のすべての現金を計数して、残高を確認する。このとき、残高は開店前に準備した釣銭準備金と開店後から引き継ぎまでの売上高との合計である。この場合、レジスター機12aを操作することによって開店後からそれまでの売上の計を出力することができる。ところが、引き継ぎを行う二人の担当者が揃(そろ)って現金の計数及び確認を行う必要があるので、大きな手間がかかるとともに、その間レジスター機12aにおける代金精算業務が止まってしまうので、顧客に対しても迷惑をかけることになる。
【0109】
本実施の形態における釣銭管理装置17を使用すると、二人の担当者が揃って現金の計数を行う必要がなく、レジスター機12aにおける代金精算業務を停止させることがない。
【0110】
新しく代金精算業務を引き継ぐ担当者Bは、釣銭管理装置17から自分が使う釣銭準備金を出金する。なお、該釣銭準備金を出金する動作については、担当者Aの場合と同様であるので説明を省略する。
【0111】
そして、担当者Bは釣銭準備金を収納した出金カセット77を持参してレジスター機12aの配設されている場所に行き、担当者Aとの引き継ぎ作業を行う。この時、担当者Aはレジスター機12aを操作し、それまでの売上高が印刷されたレシートを発行させる。そして、レジスター機12aに収納されている売上金及び釣銭準備金の現金をすべて抜き出して空にする。
【0112】
続いて、担当者Bは自分が持参した出金カセット77を開き、空になったレジスター機12aに釣銭準備金を収納し、代金精算業務を開始する。
【0113】
このようにして、レジスター機12aにおける代金精算業務の引き継ぎが完了する。したがって、レジスター機12aにおける代金精算業務の停止時間は担当者Aが現金をレジスター機12aから引き上げる時間と、担当者Bが出金カセット77から釣銭準備金をレジスター機12aに収納する時間だけとなる。
【0114】
一方、担当者Aはレジスター機12aから引き上げた現金とレジスター機12aから発行された売上高が印刷されたレシートとを持参して釣銭管理装置17の配設されている場所に行く。そして、前記現金のうち硬貨だけを釣銭管理装置17に入金して精算する。
【0115】
次に、担当者Aによる精算の手順について説明する。
【0116】
まず、担当者Aは所持しているIDカードを釣銭管理装置17に挿入し、図10に示されるような表示器24の表示において「雑貨レジ」を選択する。続いて、図11に示されるような表示器24の表示において「係員精算」を選択すると、表示器24には図15に示されるように、「すべての硬貨を入金してください」と表示される。
【0117】
そして、担当者Aはレジスター機12aから引き上げた現金のうち、すべての硬貨を釣銭管理装置17の入金口21に投入し、開始・停止キー25hを押下する。続いて、釣銭管理装置17は表示器24に、図16に示されるように、「計数しています」と表示し、硬貨の計数を開始する。前記入金口21に投入した硬貨が空になり、すべての硬貨の計数が終了すると、図17に示されるように、「出金カードを抜いてください」というメッセージが表示器24に表示される。
【0118】
ところで、硬貨が手元に残っている場合は、再度、入金口21に投入し、開始・停止キー25hを押下すると、追加して計数することができる。そして、すべての硬貨の計数が完了すると、担当者Aは計数終了に対応するファンクションキー25fを押下する。
【0119】
ここで、レジスター機12a内の現金の動きについて説明する。
【0120】
まず、営業開始時に担当者Aがレジスター機12a内に釣銭準備金を収納する。ここでは、図18に示されるように、釣銭準備金及び釣札準備金を収納したものとする。この場合、釣銭準備金として硬貨及び釣札準備金として千円札をレジスター機12aに収納した。
【0121】
そして、代金精算業務が開始されると、レジスター機12aには売上金が入金され、釣札及び釣銭が払い出される。そして、代金精算業務が終了した時、レジスター機12aには釣銭準備金、釣札準備金及び売上金が収納されているが、釣銭準備金と釣札準備金の金額は代金精算業務が開始された時と変わらない。ただし、その内訳は代金精算業務開始時の釣銭準備金はすべて硬貨であったが、営業終了時には紙幣と硬貨となる。また、釣札準備金(千円札)も同様に、代金精算業務終了時には千円札以外の紙幣と千円札となる。
【0122】
一方、売上金は代金精算業務開始時には0だったものが、売上高に従った金額で、紙幣及び硬貨によって構成される。そして、レジスター機12aの精算では、前記釣銭管理装置17には、代金精算業務終了時の釣銭残金(硬貨)と売上金(硬貨)が混合されて入金される。
【0123】
そして、計数終了において、図17に示されるようなメッセージが表示器24に表示された場合、対応するファンクションキー25fが押下されると、前記釣銭管理装置17は、今回入金計数された精算金額と、代金精算業務開始時に釣銭準備金として出金した払い出し金額とから、硬貨で戻ってきた釣銭残金(硬貨)と売上金(硬貨)とに分解し、さらに、手元に残っているレジスター機12aから引き上げた紙幣のうち、釣銭残金(紙幣)の金額を算出する。そして、これらの算出結果は、レシートに印刷されて発行される。
【0124】
ここで、前記精算金額は、次の式(1)で表される。
精算金額=売上金(硬貨)+釣銭残金(硬貨)・・・式(1)
一方、釣銭準備金(硬貨)は、次の式(2)で表される。
釣銭準備金(硬貨)=釣銭残金(紙幣)+釣銭残金(硬貨)・・・式(2)
また、釣銭残金(紙幣)は、次の式(3)で表される。
Figure 0003863841
なお、釣銭残金(紙幣)は1000円の整数倍である。
【0125】
ここで、売上金(硬貨)が0〜999円と考えると、釣銭残金(紙幣)は、次の式(4)で表される。
Figure 0003863841
ただし、INT(×)は×の整数部だけを与える関数である。
【0126】
また、売上金(硬貨)は、次の式(5)で表される。
Figure 0003863841
そして、釣銭残金(硬貨)次の式(6)で表される。
釣銭残金(硬貨)=釣銭準備金(硬貨)−釣銭残金(紙幣)・・・式(6)
例えば、本実施の形態においては、釣銭準備金が8870円であったとする。そして、精算金額を2981円とすると、釣銭残金(紙幣)は、式(4)に代入して、
Figure 0003863841
となり、売上金(硬貨)は、式(5)に代入して、
Figure 0003863841
となり、釣銭残金(硬貨)は、式(6)に代入して、
Figure 0003863841
となる。
【0127】
この算出結果は、表示器24に、図19に示されるように、表示される。ここでは、精算金額を精算硬貨と表示している。さらに、釣札準備金及び売上高は、テンキー25gを使用して入力することができる。
【0128】
まず、釣札準備金の欄にカーソルが表示され、担当者Aがテンキー25gによって金額を入力して開始・停止キー25hを押下すると、釣札準備金の金額として入力され、次に、カーソルが売上高の欄に移る。そして、担当者Aが金額を入力して開始・停止キー25hを押下すると、売上高の金額として入力される。
【0129】
続いて、釣札準備金及び売上高が入力されると、表示器24に、図20に示されるような画面が表示され、精算終了に対応するファンクションキー25fの押下が指示される。本実施の形態においては、釣札準備金として10000円、売上高として78111円である。
【0130】
なお、入力の訂正が必要な場合は、担当者Aは、釣札準備金又は売上高に対応するファンクションキー25a、25bを押下することによって、訂正入力することができる。
【0131】
最後に、これらの結果がレシートに印刷されてレシート口27から発行され、図21に示されるな指示が表示器24に表示されて終了する。
【0132】
ここで、前記レシートには、図22に示されるように、精算結果、計数した硬貨の内訳、入力結果及び計数結果から算出した手元の紙幣の内訳が印字される。
【0133】
そして、担当者Aは、前記レシート及び手元の紙幣(この場合は、94000円)を店長等の店舗11の責任者に渡し、作業を完了する。なお、誤差は釣銭準備金から減算される。
【0134】
このようにして、担当者Aの精算はレジスター機12aを離れて行うことができるので、レジスター機12aにおける代金精算業務を妨げることがない。また、数が多い釣銭は釣銭管理装置17で計数することができ、数が少ない紙幣は硬貨の計数中の待ち時間に担当者Aが自分で計数することができるので、効率的な精算を行うことができる。
【0135】
さらに、担当者Bが代金精算業務を終了する時も同様の処理を行う。この場合、レシートには、図23に示されるように、精算結果が印刷される。
【0136】
また、代金精算業務の途中で個別出金や係員出金が行われた場合は、それらの結果も精算結果に算入される。
【0137】
このようにして、店舗11における一日の営業が終了すると、店舗11の責任者が店舗11における当日の売上を締める。この場合、店舗11全体の一日の売上高はレジスター機12a〜12d又はストアコンピュータ13を操作することによって集計することができる。
【0138】
まず、釣銭管理装置17を締める時は、責任者が所持するカードをカード受入口26に挿入する。すると、表示器24に、図24に示されるような画面が表示される。図24に示されるように、カード情報から操作している者が店舗11の責任者であると認識さ、操作メニューも担当者の場合と相違する。
【0139】
そして、「出金」、「入金」、「精算」は、レジスター機12a〜12dを操作する作業であり、担当者の代行で作業を行う場合等に使用する。また、「補充・回収」は、釣銭管理装置17に保管されている釣銭準備金の補充や回収を行う操作である。さらに、「照会設定」は、釣銭管理装置17の操作履歴が日別や担当者別に照会したり、各種の設定、例えば、「セット出金1」、「セット出金2」の設定枚数を設定したり、担当者の登録など行ったりする操作である。そして、「締め」は、一日の処理の締めを行う操作である。
【0140】
ここで、代金精算業務を遂行する担当者が前記担当者A及び担当者Bの二人だけであるとする。そして、前記担当者A及び担当者Bの精算の結果が図22及び23に示されるような結果であった場合、責任者が「締め」に対応するファンクションキー25fを押下することによって、釣銭管理装置17は図25に示されるようなレシートを発行する。
【0141】
図25に示されるように、精算結果は、レジスター機12a〜12d毎の精算の集計である。また、硬貨の内訳は、合計がレジスター機12a〜12d毎の硬貨内訳の合計であるが、その内訳は単にそれぞれの合計とは異なる。本実施の形態においては、売上金(硬貨)が担当者A(111円)と担当者B(952円)との合計で1063円であり、1000円を超える場合、1000円単位で釣銭残金(硬貨)に移す。
【0142】
同様に、紙幣内訳も、その内訳で釣銭残金(紙幣)の合計から売上金の合計に1000円を移す。この処理で売上金をまとめる時、紙幣で集めることができる。
【0143】
このように、本実施の形態においては、釣銭管理装置17は出金カセット77を内蔵し、取り外すことができるようにし、払い出された硬貨を金種別に仕分けして収納することができるように仕切りを設けて金種別収納部を形成し、該金種別収納部を一直線に並べ、更に金種別収納部に金種の金額順で並んで収納するようになっている。
【0144】
一般的に、店舗11で使用されるレジスター機12a〜12dにおいては、釣銭用の硬貨はレジスター機12a〜12dの釣銭収納用のドロアの手前に一列に並んで配置され、釣銭の払い出しを容易に行うことができるように配慮されている。
【0145】
そこで、釣銭準備金として、代金精算業務に必要な最適な枚数で出金された硬貨を、使い慣れた順番でレジスター機12a〜12dの釣銭準備金収納部にセットすることができる。
【0146】
また、釣銭管理装置17から取り出した出金カセット77には蓋86が取り付けられていて、釣銭管理装置17から、レジスター機12a〜12dの配設された場所まで運んでも金種が混じることなく、更に安全に運ぶことができる。
【0147】
さらに、釣銭管理装置17に入金された硬貨は、計数されて金種別の硬貨集積部に集積される。そして、金種別の硬貨繰出部によって1枚ずつ計数され払い出された時は、金種の金額順に並んで出金カセット77に収納されるようになっている。
【0148】
これにより、レジスター機12a〜12dにセットする釣銭準備金として必要な金種別に仕分けして金額順に並べ、必要な枚数だけ払い出すことができる。
【0149】
さらに、入金して計数した硬貨を払い出すので、事前に釣銭準備金として保管してある硬貨を確実に管理することができる。そして、店舗11の営業が終わって余剰となった釣銭準備金を釣銭管理装置17で計数した後、その硬貨を再び釣銭準備金として利用することができるので、準備した硬貨を効率良く使用することができる。
【0150】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0151】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、レジスター機において釣銭準備金として必要とされる枚数の硬貨を金種別に仕分けして払い出すことができ、必要な前記釣銭準備金を手間をかけることなく前記レジスター機にセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における店舗に配設された硬貨管理装置を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における釣銭管理装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の硬貨部の構成を示す第1の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の硬貨部の構成を示す第2の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の出金カセットの構成を示す第1の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の出金カセットの構成を示す第2の斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の収納箱の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるリジェクトブレードの構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるリジェクトブレードの動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第1の図である。
【図11】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第2の図である。
【図12】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第3の図である。
【図13】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第4の図である。
【図14】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第5の図である。
【図15】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第6の図である。
【図16】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第7の図である。
【図17】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第8の図である。
【図18】本発明の実施の形態におけるレジスター機内の現金の動きを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第9の図である。
【図20】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第10の図である。
【図21】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第11の図である。
【図22】本発明の実施の形態における釣銭管理装置から発行されるレシートを示す第1の図である。
【図23】本発明の実施の形態における釣銭管理装置から発行されるレシートを示す第2の図である。
【図24】本発明の実施の形態における釣銭管理装置の表示器及び操作キーを示す第12の図である。
【図25】本発明の実施の形態における釣銭管理装置から発行されるレシートを示す第3の図である。
【符号の説明】
12a、12b、12c、12d レジスター機
17 釣銭管理装置
46 区分搬送路
57 一円硬貨集積部
58 五円硬貨集積部
59 五十円硬貨集積部
60 五百円硬貨集積部
61 十円硬貨集積部
62 百円硬貨集積部
69 一円硬貨出金繰出部
70 五円硬貨出金繰出部
71 五十円硬貨出金繰出部
72 五百円硬貨出金繰出部
73 十円硬貨出金繰出部
74 百円硬貨出金繰出部
77 出金カセット
78 収納箱
79 一円硬貨収納部
80 五円硬貨収納部
81 十円硬貨収納部
82 五十円硬貨収納部
83 百円硬貨収納部
84 五百円硬貨収納部

Claims (9)

  1. (a)硬貨の計数及び管理を行う硬貨管理装置であり、
    (b)払い出された硬貨を金種別に収納する複数の収納部を備える着脱可能な出金カセットを有し、
    (c)前記複数の収納部は、金種の金額順に並ぶように前記硬貨を収納し、該硬貨を並べ替えることなくレジスター機にセットすることができることを特徴とする硬貨管理装置。
  2. 前記複数の収納部は直線状に配設される請求項1に記載の硬貨管理装置。
  3. 硬貨の計数及び管理を行う硬貨管理装置であり、
    (a)入金された硬貨を搬送しながら金種別に区分する区分搬送路と、
    (b)該区分搬送路で区分された硬貨を金種別に保管する複数の硬貨集積部と、
    (c)該複数の硬貨集積部に保管された硬貨を繰り出す複数の硬貨繰出部と、
    (d)該硬貨繰出部から繰り出された硬貨を金種別に仕分けして収納する複数の金種別収納部を備える出金カセットとを有し、
    (e)前記複数の硬貨集積部は、前記区分搬送路の左右に、それぞれ、配設される第1のグループと第2のグループとから成り、
    (f)前記出金カセットは、前記第1のグループと第2のグループとの間において前記区分搬送路と並行に配設され、
    (g)前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨は、前記出金カセットに収納されることを特徴とする硬貨管理装置。
  4. 硬貨の計数及び管理を行う硬貨管理装置であり、
    (a)入金された硬貨を搬送しながら金種別に区分する区分搬送路と、
    (b)該区分搬送路で区分された硬貨を金種別に保管する複数の硬貨集積部と、
    (c)該複数の硬貨集積部に保管された硬貨を繰り出す複数の硬貨繰出部と、
    (d)該硬貨繰出部から繰り出された硬貨を金種別に仕分けして収納する複数の金種別収納部を備える出金カセットとを有し、
    (e)前記複数の硬貨集積部は、前記区分搬送路の左右に、それぞれ、配設される第1のグループと第2のグループとから成り、
    (f)前記出金カセットは、前記第1のグループと第2のグループとの間において前記区分搬送路と並行に配設され、
    (g)前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨は、前記出金カセットに金種の金額順に並ぶように収納されることを特徴とする硬貨管理装置。
  5. 前記複数の金種別収納部は、直線状に配設される請求項4に記載の硬貨管理装置。
  6. 前記第1のグループは、十円硬貨及び百円硬貨を保管する硬貨集積部から成り、第2の各グループは、十円硬貨及び百円硬貨以外の金種の硬貨を保管する硬貨集積部から成る請求項4に記載の硬貨管理装置。
  7. 前記区分搬送路は、前記硬貨を金種別に区分する手段として、前記硬貨の金種による径の違いを利用して選別する手段を備える請求項4に記載の硬貨管理装置。
  8. 前記区分搬送路は、前記硬貨を金種別に区分する手段として、前記硬貨の金種による径の違いを利用して選別する手段と、前記硬貨の移動に同期して該硬貨を強制的に区分する手段とを併せ備える請求項4に記載の硬貨管理装置。
  9. 前記硬貨繰出部から繰り出された硬貨を金種混合にて収納する収納箱と、前記繰り出された硬貨を前記収納箱又は出金カセットに振り分けるガイド部とを有する請求項4に記載の硬貨管理装置。
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