JP2004206160A - 硬貨入出金装置及び硬貨入出金システム - Google Patents

硬貨入出金装置及び硬貨入出金システム Download PDF

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Abstract

【課題】精算業務における硬貨の計数作業において、硬貨入出金装置とは別の専用の装置を用いる必要がなく、かつ、店員の負担を軽減することができるようにする。
【解決手段】入金された硬貨Cを金種別に選別し、選別した硬貨Cを金種別に収納し、収納した硬貨Cを払い出す硬貨入出金装置において、硬貨Cの一括払出を宣言する宣言手段を設け、宣言手段によって硬貨の一括払出が宣言された場合、収納されている全ての硬貨Cを払い出し、このとき、硬貨Cの数を金種毎に計数する(ステップS1)。そして、その計数した結果に係わる計数データを出力する(ステップS3)。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨入出金装置及び硬貨入出金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品販売データ処理装置であるPOS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic Cash Register)などに紙幣ドロワなどとともに接続され、店舗での商品の取引の際の硬貨の入金及び払出処理を行なう硬貨入出金装置がある。
【0003】
このような硬貨入出金装置は、硬貨投入口から入金された1円,5円,10円,50円,100円,500円などの硬貨を選別して、選別した硬貨を金種毎に硬貨収納部に収納し、POS端末やECRからの釣り銭の払い出し指令により、硬貨収納部内の硬貨を釣り銭分だけ硬貨払出口に払い出すようにしている。
【0004】
ところで、店舗などでは、例えば、一日の商品取引業務が終了した後、その日の精算業務を行なうために、紙幣ドロワに収納されている全ての紙幣及び硬貨入出金装置内に収納されている全ての硬貨を回収して、それらの貨幣の数量を最終的に計数してそれらの貨幣の合計金額を求め、求めた合計金額とPOS端末やECRが有している売上データとを比較して違算があるかどうかを確認している。
【0005】
店員が硬貨入出金装置内に収納されている硬貨の合計金額を求める際には、まず、硬貨入出金装置内に収納されている全ての硬貨を一括回収する。ここで、硬貨入出金装置には、硬貨入出金装置内に収納されている硬貨を一括して全て払い出す一括払い出し機能を有しているものがある(例えば、特許文献1)。そして、店員は、このような一括払い出し機能を用いて硬貨入出金装置に全ての硬貨を払い出させ、その硬貨を回収する。店員は、回収した硬貨を手作業で計数したり、硬貨を計数する硬貨計数装置に計数させたりして、収納されていた硬貨の枚数を得て、その枚数から硬貨入出金装置内に収納されていた硬貨の合計金額を得ている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−297351公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような硬貨入出金装置では、硬貨を一括回収した後に、その回収した硬貨を店員の手作業で計数したり、専用の硬貨計数装置に計数させたりしなければならず、店員が手作業で計数する場合には店員にとって手間が掛かってしまうという問題が有り、専用の硬貨計数装置を用いる場合にはその専用の硬貨計数装置を購入する費用がかかってしまうという問題や、その硬貨計数装置を店内に設置するための設置スペースが硬貨入出金装置の設置スペースとは別に必要となってしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、精算業務における硬貨の計数作業において、硬貨入出金装置とは別の専用の装置を用いる必要がなく、かつ、店員の負担を軽減することができる硬貨入出金装置及び硬貨入出金システムを得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入金された硬貨を金種別に選別し、選別した硬貨を金種別に収納し、収納した硬貨を払い出す硬貨入出金装置において、硬貨の一括払出を宣言する宣言手段と、前記宣言手段によって硬貨の一括払出が宣言された場合、収納されている全ての硬貨を払い出させる一括払出手段と、前記一括払出手段によって払い出される硬貨の数を金種毎に計数する計数手段と、前記計数手段が計数した結果に係わる計数データ(前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数、又は、前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数に基づいたそれらの硬貨の合計金額)を出力する第一の出力手段と、を備える。
【0010】
したがって、宣言手段によって硬貨の一括払出が宣言された場合、収納されている全ての硬貨が一括払い出し手段によって払い出され、このとき、計数手段によって硬貨の数が計数され、その計数結果に係わる計数データ(前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数、又は、前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数に基づいたそれらの硬貨の合計金額)が第一の出力手段によって出力される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図11に基づいて説明する。本実施の形態は、商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS端末(図示せず)に接続して使用される硬貨入出金装置への適用例である。
【0012】
ここで、図1は本実施の形態の硬貨入出金装置をプリンタとともに示す斜視図、図2は回収袋が装置本体に取り付けられた状態の硬貨入出金装置を示す斜視図、図3は設置台上に設置され入出金機構ユニットがユニット保持ケースから引き出された状態の硬貨入出金装置を示す側面図である。
【0013】
図1に示すように、本実施の形態の硬貨入出金装置1には、プリンタPが接続されている。この硬貨入出金装置1は、概略的には、硬貨C(図5参照)の入金及び払い出し処理を行なうものであり、内部に収納している全ての硬貨Cを一括して払い出す場合には、払い出す硬貨Cの数を計数し、その計数結果に基づく計数データ(金種毎の硬貨Cの枚数やそれらの硬貨Cの合計金額)をプリンタPによって印字出力させるものである。
【0014】
以下に、硬貨入出金装置1について詳しく説明する。
【0015】
硬貨入出金装置1は、図1ないし図3に示すように、その概略構造として、硬貨Cの入金及び払い出し処理を行なう入出金機構ユニット2aがユニット保持ケース2bに引き出し及び収納自在に保持されて構成される装置本体2と、この装置本体2の入出金機構ユニット2aに着脱自在に取り付けられる回収体である回収袋101とから構成されている。
【0016】
入出金機構ユニット2aは、スライドレール機構2cによってユニット保持ケース2bに対して引き出し及び収納自在に保持されており、その引き出し方向は装置手前側である。
【0017】
回収袋101は、装置本体2に収納されている全ての硬貨Cを収納可能な上面開口の袋部102と、この袋部102の上端を支持するフレーム枠103とから構成されている。フレーム枠103には取っ手104が設けられている。
【0018】
次に入出金機構ユニット2aについて図1、図4、図5及び図6に基づいて詳しく説明する。ここで、図4は入出金機構ユニット2aの内部構造を示す平面図、図5は入出金機構ユニット2aの内部構造を示す縦断側面図、図6は回収袋101が取付部に取り付けられた状態の入出金機構ユニット2aの内部構造を示す縦断側面図である。
【0019】
図1及び図4に示すように、入出金機構ユニット2aのハウジング2dの右側手前には、上面が開口され硬貨Cが一括して投入される硬貨投入口3が設けられ、ハウジング2dの左側手前には、上面が開口され硬貨Cが払い出される硬貨払出口4が設けられ、この硬貨払出口4の下のハウジング2dには、回収袋101を着脱自在に保持する回収袋取付部5が設けられている。このハウジング2dには、硬貨投入口3から投入された硬貨Cを選別収納しPOS端末からの払い出し指令に応じて硬貨Cを硬貨払出口4に払い出す硬貨入出金機構Aが設けられている。
【0020】
硬貨投入口3には、光電的に硬貨Cの有無を検出する複数組の投入センサ6が設けられている。
【0021】
回収袋取付部5には、装置手前側から装置奥側へ向かって形成された一対のレール5a,5bが形成されている。これらのレール5a,5bが回収袋101のフレーム枠103の両側部を両側から挟み込んで装置前後方向にスライド移動自在に支持する。
【0022】
硬貨入出金機構Aは、硬貨Cを選別して落下させる硬貨選別部7、硬貨選別部7の下方に配置され硬貨選別部7により落下された硬貨Cを金種毎に収納する硬貨収納部8、硬貨投入口3に投入された硬貨Cを硬貨選別部7へ搬送する硬貨搬送部9、硬貨収納部8に収納された硬貨Cを硬貨払出口4に払い出す硬貨払出搬送部10などから構成されている。
【0023】
硬貨搬送部9は、図4に示すように、硬貨投入口3の底から硬貨収納部8よりも高い位置に硬貨Cを搬送する第一の硬貨搬送部11、第一の硬貨搬送部11によって搬送された硬貨Cを硬貨選別部7へ搬送する第二の硬貨搬送部12から構成されている。
【0024】
第一の硬貨搬送部11には、硬貨投入口3の底を搬送面13によって形成しモータM(図7参照)に連結されて、硬貨投入口3に投入された搬送面13上の硬貨Cを装置の奥へ搬送する入金搬送ベルト14が設けられている。ここで、搬送面13によって搬送路20が形成されている。
【0025】
この入金搬送ベルト14上には、硬貨投入口3の一端に位置させて不規則に投入された硬貨Cを一枚ずつ送り出すための投入口ローラ21が設けられている。
【0026】
入金搬送ベルト14の終端部分には、搬送方向を略直角に屈曲する硬貨案内部22が設けられ、この入金搬送ベルト14の終端部分に、第二の硬貨搬送部12が連設されている。
【0027】
第二の硬貨搬送部12は、硬貨入出金装置1の幅方向に略平行に設けられ、硬貨案内部22によって搬送方向が略直角に屈曲された硬貨Cを硬貨選別部7に搬送する。第二の硬貨搬送部12には、硬貨Cを底板23の水平な搬送面23aに圧接させて硬貨選別部7へ搬送する搬送ベルト24が設けられている。この搬送面23aは、搬送路25を形成している。
【0028】
搬送ベルト24は、エンドレスベルトであって、駆動ローラ26と従動ローラ27とに掛け渡されて設けられ、駆動ローラ26に連結されたモータM(図7参照)により駆動される。そして、搬送ベルト24は、硬貨入出金装置1が水平に設置された状態で、図示しない付勢部材により下方に向けて付勢されている。これにより、搬送ベルト24は、搬送面23a上の硬貨Cを押圧し、硬貨Cを搬送面23aに圧接させる。
【0029】
なお、底板23には、基準面28が設けられている。この基準面28は、搬送路25を搬送される硬貨Cの側面を支持して、硬貨選別部7の後述する選別穴29から硬貨Cを正しく落下させる為に必要な硬貨Cの搬送基準を得る為の硬貨案内面54である。このような第二の硬貨搬送部12の搬送ベルト24の下方に、硬貨選別部7が設けられている。
【0030】
硬貨選別部7を構成する底板23には、搬送ベルト24に沿わせて、即ち、搬送路25に沿わせて順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴29が形成されており、この選別穴29により硬貨Cを金種別に選別する。
【0031】
選別穴29は、図2において右から1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。本実施の形態では、硬貨搬送方向で隣り合う選別穴29同士はそれぞれ連続して形成されており、外見上、一つの穴を形成している。硬貨選別部7は、硬貨Cが搬送されて、所定の外径の選別穴29に到達した際に、金種毎に硬貨収納部8に落下させる。
【0032】
このような選別穴29には、図5に示すように、選別穴29から落下する硬貨Cを硬貨収納部8の内部の奥側に案内する傾斜ガイド30が設けられている。そして、各選別穴29には、金種毎に計数センサ31が設けられており、金種毎に硬貨Cの枚数がカウントされる。
【0033】
次に、硬貨収納部8、硬貨払出搬送部10などについて説明する。
【0034】
図4及び図5に示すように、硬貨収納部8は、仕切板32により仕切られ、これにより、選別穴29のそれぞれに連通された上方開口の硬貨収納部8a〜8fが並列に形成されている。
【0035】
この硬貨収納部8a〜8fのそれぞれの底部には、硬貨払出搬送部10が設けられている。
【0036】
硬貨払出搬送部10には、図5に示すように、駆動ローラ33と従動ローラ34とに掛け渡されたエンドレスベルトである払出ベルト35が設けられている。この払出ベルト35は、駆動ローラ33に連結されたモータM(図7参照)によって駆動され、搬送面35a上の硬貨Cを硬貨払出口4へ向けて搬送する。ここで、搬送面35aは硬貨収納部8の奥側から硬貨払出口4近傍に至る搬送路35bを形成している。
【0037】
硬貨収納部8の出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ36が、払出ベルト35に対して硬貨C一枚が通過し得る間隔を隔てて配設され、かつ、全ての金種の出口部をそれらの金種毎に横断するように配設されている。この分離ローラはモータMにより払出ベルト35とは逆回転駆動されることにより、この分離ローラ36に接触した硬貨Cを回転方向に払いのける。
【0038】
さらに、硬貨収納部8の出口部には、硬貨Cの搬送所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部37が金種毎に設けられている。
【0039】
各硬貨待機部37には、シャッタソレノイド38に連結され、それぞれ金種別に搬送路35b上を搬送される硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出すような開閉動作制御がなされる硬貨シャッタ39がそれぞれ設けられている。
【0040】
硬貨シャッタ39の直後には、金種毎に払い出された硬貨Cの枚数を計数する光センサである払出センサ40や、硬貨Cの材質を検出するための発振コイルである材質センサ41がそれぞれ設けられている。
【0041】
払出ベルト35の終端部分には、図5及び図6に示すように、払出ベルト35の終端まで搬送され払出ベルト35から落下する硬貨Cの落下経路を払出経路51(図5参照)又は回収経路52(図6参照)に切り替える経路切替機構53が設けられている。払出経路51は、図5に示すように、回収袋101が装置本体2に取り付けられていない場合に設定され硬貨Cを硬貨払出口4へ案内する経路である。回収経路52は、図6に示すように、回収袋101が装置本体2に取り付けられた場合に設定され硬貨Cを回収袋101に落下させる経路である。
【0042】
経路切替機構53は、払出経路51を形成する硬貨案内面54と回収経路52を形成する硬貨案内孔55とが設けられ支軸56により回転自在に支持された経路切替部材57を備えている。硬貨案内面54と硬貨案内孔55とのそれぞれの横幅は、硬貨収納部8の横幅以上に設定されている。硬貨案内孔55は、硬貨Cが落下可能な大きさに形成されている。
【0043】
この経路切替部材57は、引っ張りバネとして機能する第一の付勢部材であるコイルバネ58の付勢力により、装置右側からみて支軸56を中心として時計回り方向に回転するように引っ張られている。そして、経路切替部材57は、ストッパピン59によりその時計回りの回転を阻止され払出位置(図5参照)に位置決めされる。このとき、経路切替部材57は、硬貨案内面54が払出ベルト35の終端部に連設された状態となり、これにより、落下経路が払出経路51に設定される。
【0044】
この状態で、回収袋101が回収袋取付部5に取り付けられる際には、支軸56よりも下側に位置する経路切替部材57の下端部が回収袋取付部5のレール5a,5bに沿ってスライド移動する回収袋101のフレーム枠103に押され、その力により経路切替部材57は、コイルバネ58の付勢力に抗して支軸56を中心として反時計回りに回転する。そして、最終的に、経路切替部材57はストッパピン60によりその反時計回りの回転を阻止される。このとき、回収袋101は、回収袋取付部5との間の摩擦力によりコイルバネ58の付勢力に抗して位置保持されており、経路切替部材57は、回収位置(図6参照)に位置決めされる。この状態で、硬貨案内孔55が払出ベルト35の終端部に連設された状態となり、これにより、落下経路が回収経路52に設定される。ここで、この状態から、回収袋101が回収袋取付部5から取り外されることにより、経路切替部材57は、コイルバネ58の付勢力により払出位置に復帰する。
【0045】
この経路切替部材57の装置奥側には、経路切替部材57に押されることによりこの経路切替部材57の位置を検出するマイクロスイッチ61が設けられている。このマイクロスイッチ61は、経路切替部材57が払出位置に位置しているときには、経路切替部材57とは接触しない位置であって、経路切替部材57が回収位置に位置しているときに経路切替部材57に押される位置に位置付けられている。
【0046】
そして、払出ベルト35から金種別に落下した硬貨Cが経路切替部材57の硬貨案内面54に沿って落下する位置であって、ハウジング2dの左側手前に、硬貨払出口4が配置されている。また、図1に示すように、硬貨払出口4の上方には、表示器62、回収キー63a、終了キー63bなどの各種の操作キー63が設けられている。回収キー63aは、押下されることにより硬貨Cの一括払出を宣言する宣言信号を出力し、これにより、硬貨Cの一括払出を宣言する宣言手段として機能する。
【0047】
次に、硬貨入出金装置1に内蔵される各部の電気的接続について図7を参照して説明する。硬貨入出金装置1は、各部の制御を受け持つ制御部64を備え、この制御部64に、データ通信を司るインターフェース(I/F)65aを介してPOS端末が接続され、データ通信を司るインターフェース(I/F)65bを介してプリンタPが接続されている。制御部64は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)64a、CPU64aを動作させる制御プログラム等の固定的データを予め格納するROM(Read Only Memory)64b、金種別の硬貨Cの枚数等の可変的なデータを書換え自在に格納するRAM(RandomAccess Memory)64c等により構成されている。また、制御部64には、表示器62や操作キー63も接続されている。操作キー63のうちの回収キー63aは、前述した宣言信号を制御部64に入力する。
【0048】
さらに、制御部64には、投入センサ6、計数センサ31、払出センサ40、材質センサ41等のセンサ類66、シャッタソレノイド38、各モータM、マイクロスイッチ61等が接続されている。ここで、投入センサ6、計数センサ31、払出センサ40、材質センサ41等のセンサ類66は、例えば硬貨Cを光学的に検出した信号やコイルの電圧の変動等を制御部64に入力するものであり、この検出信号に基づいて制御部64が各モータMを駆動制御する。また、マイクロスイッチ61は経路切替部材57に押されることにより検出信号を制御部64に入力する。また、シャッタソレノイド38は、制御部64から出力される信号に基づき駆動制御され、通電(ON)されることで硬貨シャッタ39を払出ベルト35から離反する方向に変位させ、指定された枚数だけ硬貨Cを払い出す。なお、シャッタソレノイド38は、ここでは1つしか図示しないが、実際には各金種毎に個々に制御部64によって制御される。
【0049】
次いで、プリンタPについて説明する。ここで、図8はプリンタPに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図8に示すように、プリンタPには、長尺状の用紙を搬送する搬送部71、用紙に所定事項を印字する印字部72、印字後の用紙を切断するカッタ部73などが設けられている。
【0050】
そして、このプリンタPには、制御部74が備えられており、この制御部74が各部を駆動制御する。制御部74は、各部を集中的に制御するCPU75、CPU75を動作させる制御プログラムなどの固定的情報を予め格納するROM76、各種情報を書き換え自在に格納するワークエリアとして機能するRAM77等により構成されている。この制御部74には、搬送部71、印字部72、カッタ部73が接続されている。さらに、この制御部74には、硬貨入出金装置1とのデータ通信を司るインターフェース(I/F)78が接続されている。
【0051】
このような構成において、回収袋101が装置本体2の回収袋取付部5に取り付けられていない状態で、硬貨Cが硬貨投入口3に投入されると、投入センサ6がその硬貨Cを検出し、この検出信号により入金搬送ベルト14、投入口ローラ21、搬送ベルト24が駆動される。そして、硬貨投入口3に投入された硬貨Cは、入金搬送ベルト14と投入口ローラ21との間で1枚ずつ分離されて搬送される。入金搬送ベルト14により搬送される硬貨Cは、硬貨案内部22によって搬送方向が略直角に屈曲され、入金搬送ベルト14から搬送ベルト24に受け渡され、硬貨選別部7で金種毎の選別がなされる。すなわち、硬貨Cは、金種に応じて選別穴29から落下し、硬貨収納部8a〜8fに金種別に収納される。そして、選別穴29から落下した硬貨Cは、計数センサ31によりその数がカウントされる。
【0052】
また、硬貨待機部37に硬貨Cがない場合には、払出ベルト35が駆動されて硬貨待機部37に所定枚数(例えば4枚)の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされる。
【0053】
ついで、POS端末において締め処理がなされ、POS端末より硬貨Cの払出命令があった場合には、払出ベルト35が駆動されるとともに、金種毎に硬貨シャッタ39がシャッタソレノイド38によって駆動されるため、必要枚数の硬貨Cが送り出される。このとき、回収袋101が装置本体2に取り付けられていないので、経路切替部材57は払出位置に位置付けられており落下経路が払出経路51に設定されていることにより、払出ベルト35により送り出された硬貨Cは、硬貨案内面54に案内されて硬貨払出口4に払い出される。
【0054】
次に、オペレータが精算業務において行なう装置本体2に収納されている全硬貨Cの一括回収作業の手順を説明する。まず、オペレータは、回収袋101を装置本体2の回収袋取付部5に差し込んで回収袋101を装置本体2の回収袋取付部5に取付ける。そして、装置本体2により後述する硬貨Cの一括払出/計数処理がなされ、硬貨Cが回収袋101に払い出される。オペレータは、装置本体2に収納されていた全硬貨Cを収納した回収袋101を装置本体2から取り外し硬貨Cを回収する。
【0055】
このような硬貨Cの一括回収作業の際に、硬貨入出金装置1の制御部64が行なう硬貨Cの一括払出集計処理及びプリンタPの制御部74が行なう集計データ印字出力処理について図9ないし図11に基づいて各部の動作とともに説明する。ここで、図9は硬貨Cの一括払出集計処理/集計データ印字出力処理の流れを示すフローチャート、図10は硬貨Cの一括払出/計数処理の流れを示すフローチャート、図11はプリンタPにより印字出力された集計結果票を示す正面図である。
【0056】
図9に示すように、まず、硬貨入出金装置1の制御部64は、硬貨Cの一括払出/計数処理を行なう(ステップS1)。この処理は、具体的には、図10に示すように、まず、回収袋101の装置本体2への取り付けの有無を検出する(ステップS11)。回収袋101が取り付けられていない場合は、回収袋101が取り付けられるまで待機する(ステップS11のN)。
【0057】
オペレータにより回収袋101が装置本体2の回収袋取付部5に差し込まれて、回収袋101によりマイクロスイッチ61が押され(図6参照)、これにより、回収袋101が装置本体2に取り付けられたと判断した場合は(ステップS11のY)、回収キー63aが押下されるまで待機する(ステップS12のN)。回収キー63aが押下され硬貨Cの一括払出が宣言されたと判断した場合には(ステップS12のY)、払出ベルト35を駆動して装置本体2に収納されている全金種の全硬貨Cを払い出し、その払い出される硬貨Cの枚数を計数する(ステップS13)。ここで、硬貨Cの枚数の計数は、各金種毎の払出センサ40が計数した枚数をそれらの払出センサ40に対応する金種の硬貨Cの枚数として集計し、集計した硬貨Cの金種毎の枚数をRAM64cに記憶させることにより行なわれる。ここに、宣言手段によって硬貨Cの一括払出が宣言された場合、収納されている全ての硬貨Cを払い出させる一括払出手段の機能と、一括払出手段によって払い出される硬貨Cの数を金種毎に計数する計数手段の機能とが実行される。なお、このときの硬貨Cの払い出しは、全金種を同時に払い出してもよいし、一つの金種を払い出した後に別の金種を払い出すというように金種毎に順番に払い出しても良い。
【0058】
このとき、回収袋101が装置本体2に取付けられることにより経路切替部材57が払出位置から回収位置へ回動され、回収経路52が回収袋101に連通する。これにより、払出ベルト35により送り出される硬貨Cは、硬貨案内孔55によって形成された回収経路52に沿って落下し、回収袋101に収納される。
【0059】
このような硬貨Cの一括払出/計数処理を実行した後、その処理において計数した硬貨Cの金種毎の枚数に基づいて、一括払い出しをした硬貨C、つまり、装置本体2に収納されていた硬貨Cの金種毎の小計金額と、それらの金種毎の小計金額を合計した全硬貨Cの合計金額とを集計し、集計したそれらの金額をRAM64cに記憶させる(ステップS2)。ここに、一括払出手段によって払い出された硬貨Cの合計金額を計数手段が計数した金種毎の硬貨Cの数に基づいて取得する合計金額取得手段の機能が実行される。
【0060】
次に、ステップS1において計数しRAM64cに記憶させた一括払出硬貨Cの各金種毎の枚数と、ステップS2において集計しRAM64cに記憶させた一括払出硬貨Cの金種別小計金額及びそれらの合計金額とを、一括払出硬貨データとして印字コマンドに含めて、その印字コマンドをプリンタPに送信(出力)する(ステップS3)。ここで、一括払出硬貨データのうちの一括払出硬貨Cの各金種毎の枚数と、それらの硬貨の合計金額とは、計数手段が計数した結果に係わる計数データとされている。なお、ここでは、計数データとしてそれらの2つを示したが、計数データとしては、どちらか一方であってもよい。ここに、計数した結果に係わる計数データを出力する第一の出力手段の機能が実行される。
【0061】
一方、プリンタPにおいては、硬貨入出金装置1からの印字コマンドを受信した場合は(ステップS21のY)、その印字コマンドに含まれている一括払出硬貨データに基づいて、図11に示すように、用紙81に、一括払出硬貨Cの金種毎の枚数82、一括払出硬貨Cの金種毎の小計金額83、一括払出硬貨Cの合計金額84を印字出力してその用紙81を集計結果票85として発行する。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態では、宣言手段である回収キー63aによって硬貨Cの一括払出が宣言された場合、装置本体2に収納されている全ての硬貨Cが払い出され、このとき、硬貨Cの数が金種毎に計数され、その計数結果に係わる計数データとして一括払出硬貨Cの金種毎の枚数82がプリンタPによって用紙81に印字出力されるので、精算業務における硬貨Cの計数作業において、従来のように硬貨Cを計数するために硬貨入出金装置とは別の専用の装置を用いる必要がなく、また、店員が手作業で硬貨Cを計数する必要が無いので店員の負担を軽減することができる。
【0063】
また、従来の硬貨入出金装置では例えば硬貨払出口を装置本体から取り外しその硬貨払出口が取り付けられていた部位に硬貨の回収部材を取り付けなければならず硬貨の回収作業が面倒であるのに比べて、本実施の形態では、回収袋101を装置本体2のハウジング2dに取り付けるだけで、回収経路52が回収袋101に連通され、払い出される硬貨Cが回収袋101に落下するようになり、硬貨払出口を取り外す作業が不要であるので、硬貨入出金装置1のハウジング2d内に収納されている回収する際の作業を容易化することができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、硬貨Cの一括払出/計数処理において、回収袋101が装置本体2に取り付けられ(ステップS11のY)、その後に回収キー63aの押下があった場合に(ステップS12のY)、装置本体2に収納されている全金種の全硬貨Cを払い出し、その払い出される硬貨Cの枚数を計数する例を説明したが、これに限るものではなく、回収袋101が装置本体2に取り付けられていない場合でも、回収キー63aの押下があった場合には、装置本体2に収納されている全金種の全硬貨Cを硬貨払出口4に払い出し、このときに、その払い出させる硬貨Cの枚数を計数してよい。
【0065】
また、本実施の形態では、硬貨Cの一括払出を宣言する宣言手段として、押下されることにより硬貨Cの一括払出処理の開始を宣言する宣言信号を制御部64に出力する回収キー63aを例に説明したが、宣言手段としては、これに限るものではなく、例えば、経路切替部材57に押されることにより回収袋101が装置本体2に取り付けられたことを検出し、その検出信号を制御部64に出力するマイクロスイッチ61であってもよい。この場合には、回収袋101が装置本体2に取り付けられることにより、全硬貨Cの一括払出が行なわれる。
【0066】
また、本実施の形態では、プリンタPを硬貨入出金装置1に対して別体で設けた例を説明したが、これに限るものではなく、プリンタPは硬貨入出金装置1に内蔵されていてもよい。
【0067】
このように本実施の形態においては、前記一括払出手段によって払い出された硬貨の合計金額を前記計数手段が計数した金種毎の硬貨Cの数に基づいて取得する合計金額取得手段を備え、前記計数データは、前記合計金額取得手段が取得した硬貨Cの前記合計金額を含むことにより、一括払出された硬貨Cの合計金額84がプリンタPによって用紙81に印字出力されるので、店員が合計金額を算出する必要がなく、店員が合計金額を算出する場合に比べて店員の負担を軽減することができる。
【0068】
また、本実施の形態においては、第一の出力手段は、計数データ(本実施の形態では、一括払出硬貨の金種毎の枚数82、一括払出硬貨の合計金額84)をプリンタPに送信し、計数データをプリンタPによって用紙81に印字出力させることにより、計数データが用紙81に印字されるので、その用紙81を保存することにより計数データを保存することができ、また、その用紙81を持ち運ぶことにより計数データを持ち運ぶことができ、計数データの取り扱いが便利になる。
【0069】
次に、本発明の第二の実施の形態を図12ないし図15に基づいて説明する。なお、前述した第一の実施の形態と同じ部分は同一符号で示し説明も省略する。ここで、図12は本実施の形態の硬貨入出金システムを示す斜視図、図13はPOS端末に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【0070】
図12に示すように、本実施の形態の硬貨入出金システム200は、商品販売データ処理装置であるPOS端末301に、硬貨入出金装置1と紙幣ドロワ302とが接続されて構成されている。
【0071】
POS端末301は、硬貨入出金装置1及び紙幣ドロワ302上に載置されている。POS端末301には、各種のキーが集合したキーボード303、図示しない鍵によってPOS端末301の動作モードを登録モード・設定モード・精算モード・点検モード等の各業務モードに切り替え設定するためのコントロールキー304、レシートプリンタであるレシート/ジャーナルプリンタ305(図13参照)によって印字されるレシート等を発行するレシート発行口306及びジャーナル窓307が設けられている。また、POS端末301の右側上方には、操作者側の表示部として機能するディスプレイ308が配置され、このディスプレイ308の近傍には客側の表示部として機能する客側ディスプレイ309が立設されている。さらに、このPOS端末301には、商品に付される商品コードを光学的に読み取るためのバーコードスキャナ310が接続されている。
【0072】
キーボード303には、押下されることにより硬貨Cの一括払出処理の開始を宣言する宣言信号を後述する制御部311に出力し、これにより、硬貨Cの一括払出を宣言する宣言手段として機能する回収キー303aが設けられている。
【0073】
次に、POS端末301に備えられる各部の電気的接続を図13に基づいて説明する。図13に示すように、このPOS端末301は、制御部311を備えており、この制御部311が各部を駆動制御する。制御部311は、各部を集中的に制御するCPU312、CPU312を動作させる制御プログラム等の固定的情報を予め格納するROM313、各種情報を書き換え自在に格納するワークエリアとして機能するRAM314等により構成されている。このような制御部311には、キーボード303、ディスプレイ308,309、レシート/ジャーナルプリンタ305、硬貨入出金装置1との通信を司るインターフェース(I/F)315などが接続されている。このように制御部311に接続されている各部は、制御部311により駆動制御される。また、この制御部311には紙幣ドロワ302も接続されており、この制御部311が紙幣ドロワ302の引出し302aの開閉を制御する。
【0074】
また、制御部311には、HDD(Hard Disk Drive)316が接続されており、このHDD316には、制御部311を動作させる制御プログラムや商品マスタファイル、売上登録に係る売上情報を記憶保持する売上ファイル等が格納されている。
【0075】
以上のようなPOS端末301における商品の取引に係わる売上処理の際の動作について簡単に説明する。例えば商品に付された商品コードがPOS端末301のバーコードスキャナ310によって読み取られると、POS端末301は読み取った商品コードに基づいてRAM314に展開された商品マスタファイルを検索し、該当する商品コードに対応した商品名や単価等を読み出す。そして、キーボード303を介して入力された数量や、読み取られた商品コード及び検索した商品名や単価等に基づいて売上登録した売上登録データを取引明細としてRAM314の売上バッファに一時的に記憶した後、当該売上登録データの部門別登録やディスプレイ308及び客側ディスプレイ309への表示等を行う。全ての売り上げ商品についての売上登録が終了した後、締め処理を実行する。締め処理は、小計金額、消費税額、合計金額、預り金額、釣り銭額で構成される会計金額を取引明細としてRAM314の売上バッファに一時的に記憶するとともにレシート/ジャーナルプリンタ305によるレシート用紙への印字出力や紙幣ドロワ302の引出し302aの開放や硬貨入出金装置1への釣り銭の払い出し指令の送信を行った後、取引明細(売上登録した売上登録データ及び会計金額)をHDD316にジャーナルデータとして記憶する等の処理である。このような処理によって、レシート/ジャーナルプリンタ305により取引に係わるレシートがレシート発行口306から発行される。
【0076】
次に、本硬貨入出金システム200において実行される硬貨Cの一括払出集計処理/集計データ印字出力処理を図14に基づいて説明する。ここで、図14は硬貨の一括払出集計処理/集計データ印字出力処理の流れを示すフローチャートである。この一括払出集計処理/集計データ印字出力処理は、POS端末301の動作モードが精算モードに設定されているときに行なわれる。
【0077】
図14に示すように、まず、POS端末301の制御部311は、回収キー303aが押下されるまで待機する(ステップS31のN)。回収キー303aが押下され硬貨Cの一括払出が宣言されたと判断した場合には(ステップS31のY)、硬貨入出金装置1に対して一括払出コマンドを送信する(ステップS32)。その後、硬貨入出金装置1からの払出枚数データの受信まで待機する(ステップS33N)。
【0078】
一方、硬貨入出金装置1の制御部64は、POS端末301からの一括払出コマンドを受信したと判断した場合は(ステップS40のY)、払出ベルト35を駆動して装置本体2に収納されている全金種の全硬貨Cを払い出し、その払い出させる硬貨Cの枚数を計数する(ステップS41)。ここで、硬貨Cの枚数の計数は、各金種毎の払出センサ40が計数した枚数をそれらの払出センサ40に対応する金種の硬貨Cの枚数として集計し、集計した硬貨Cの金種毎の枚数をRAM64cに記憶させることにより行なわれる。ここに、宣言手段によって硬貨Cの一括払出が宣言された場合、硬貨入出金装置1に収納されている全ての硬貨Cを払い出させる一括払出手段の機能と、一括払出手段によって払い出される硬貨Cの数を金種毎に計数する計数手段の機能とが実行される。
【0079】
このとき、回収袋101が硬貨入出金装置1の装置本体2に取付けられている場合には、払い出される全ての硬貨Cが回収袋101に収納される。
【0080】
その後、硬貨入出金装置1では、ステップS41において計数した計数データである硬貨Cの金種毎の枚数を、払出枚数データとしてPOS端末301に対して送信(出力)する(ステップS42)。ここに、計数手段が計数した結果に係わる計数データを出力する第一の出力手段の機能が実行される。
【0081】
一方、POS端末301においては、硬貨入出金装置1からの払出枚数データを受信した場合は(ステップS33のY)、その受信した払出枚数データに基づいて、一括払い出しされた硬貨C、つまり、装置本体2に収納されていた硬貨Cの金種毎の小計金額と、それらの金種毎の小計金額を合計した全硬貨Cの合計金額とを集計し、集計したそれらの金額をRAM314に記憶させる(ステップS34)。ここに、一括払出手段によって払い出された硬貨Cの合計金額を計数手段が計数した金種毎の硬貨Cの数に基づいて取得する合計金額取得手段の機能が実行される。
【0082】
その後、POS端末301では、図11に示すように、受信した払出枚数データに基づく硬貨の金種毎の枚数82と、集計した硬貨Cの金種毎の小計金額83と、それらの金種毎の小計金額を合計した全硬貨Cの合計金額84とを、計数データとして、レシート/ジャーナルプリンタ305によって用紙81に印字出力させ、その用紙81を集計結果票85として発行する(ステップS35)。ここで、一括払出硬貨Cの各金種毎の枚数82と、それらの硬貨の合計金額84とは、計数手段が計数した結果に係わる計数データとされている。ここに、計数手段が計数した結果に係わる計数データをレシート/ジャーナルプリンタ305によって用紙81に印字出力させる第二の出力手段の機能が実行される。なお、ここでは、計数データとして、一括払出硬貨Cの各金種毎の枚数82と、それらの硬貨の合計金額84とを用紙81に印字させたが、用紙81に印字させる計数データとしては、それらのうちのどちらか一方であってもよい。
【0083】
次に、精算モードにおいて硬貨入出金システム200が行なう違算金額算出処理について簡単に説明する。硬貨入出金システム200では、精算時に紙幣ドロワ302に収納されていた紙幣の合計金額の入力を、オペレータの操作によるキーボード303のキー入力により受け付ける。そして、キー入力された紙幣の合計金額と、前述した硬貨Cの一括払出集計処理/集計データ印字出力処理において集計した硬貨入出金装置1内に収納されていた硬貨Cの合計金額と、を合計し貨幣の実際の合計金額(以後、実貨幣合計金額という)を算出する。次に、売上処理での取引明細データなどから算出した紙幣ドロワ302と硬貨入出金装置1とに収納されているべき貨幣の貨幣合計金額(理論貨幣合計金額)と、実貨幣合計金額とを比較し、それらの違算金額を算出する。そして、図15に示すように、レシート/ジャーナルプリンタ305によって、用紙81に、上述した紙幣合計金額86、硬貨合計金額87、実貨幣合計金額88、理論貨幣合計金額89、違算金額90を印字出力し、その用紙81を違算結果票91として発行する。
【0084】
このように本実施の形態においては、商品の取引に係わる売上処理を実行しその取引に係わるレシートをレシートプリンタであるレシート/ジャーナルプリンタ305によって発行する商品販売データ処理装置であるPOS端末301と、入金された硬貨Cを金種別に選別収納し、収納した硬貨CをPOS端末301からの払い出し指令に基づいて払い出す硬貨入出金装置1と、を備える硬貨入出金システム200において、硬貨Cの一括払出を宣言する宣言手段と、宣言手段によって硬貨Cの一括払出が宣言された場合、硬貨入出金装置1に収納されている全ての硬貨Cを払い出させる一括払出手段と、一括払出手段によって払い出される硬貨Cの数を金種毎に計数する計数手段と、計数手段が計数した結果に係わる計数データ(例えば、一括払出硬貨の金種毎の枚数82)を出力する第二の出力手段と、を備えることにより、計数データである一括払出された硬貨Cの枚数82がPOS端末301のレシート/ジャーナルプリンタ305によって印字出力されるので、精算業務における硬貨Cの計数作業において、従来のように硬貨Cを計数するために硬貨入出金装置とは別の専用の装置を用いる必要がなく、また、店員が手作業で硬貨Cを計数する必要が無いので店員の負担を軽減することができる。
【0085】
また、本実施の形態においては、一括払出手段によって払い出された硬貨Cの合計金額を計数手段が計数した金種毎の硬貨Cの数に基づいて取得する合計金額取得手段を備え、計数データは、合計金額取得手段が取得した硬貨Cの合計金額を含むことにより、一括払出された硬貨Cの合計金額84がレシート/ジャーナルプリンタ305によって印字出力されるので、店員が合計金額を算出する必要がなく、店員が合計金額を算出する場合に比べて店員の負担を軽減することができる。
【0086】
また、本実施の形態においては、第二の出力手段は、計数データ(例えば、一括払出硬貨の金種毎の枚数82)をレシートプリンタであるレシート/ジャーナルプリンタ305に送信し、計数データをレシート/ジャーナルプリンタ305によって用紙81に印字出力させることにより、計数データを出力するために特別にプリンタを設ける必要がなく、経済的である。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、宣言手段によって硬貨の一括払出が宣言された場合、収納されている全ての硬貨が一括払い出し手段によって払い出され、このとき、計数手段によって硬貨の数が計数され、その計数結果に係わる計数データ(前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数、又は、前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数に基づいたそれらの硬貨の合計金額)が第一の出力手段によって出力されるので、精算業務における硬貨の計数作業において、硬貨を計数するために硬貨入出金装置とは別の専用の装置を用いる必要がなく、また、店員が手作業で硬貨を計数する必要が無いので店員の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の硬貨入出金装置をプリンタとともに示す斜視図である。
【図2】回収袋が装置本体に取り付けられた状態の硬貨入出金装置を示す斜視図である。
【図3】設置台上に設置され入出金機構ユニットがユニット保持ケースから引き出された状態の硬貨入出金装置を示す側面図である。
【図4】入出金機構ユニットの内部構造を示す平面図である。
【図5】入出金機構ユニットの内部構造を示す縦断側面図である。
【図6】回収袋が取付部に取り付けられた状態の入出金機構ユニットの内部構造を示す縦断側面図である。
【図7】硬貨入出金装置に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図8】プリンタに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図9】硬貨の一括払出集計処理/集計データ印字出力処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】硬貨の一括払出/計数処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】プリンタにより印字出力された集計結果票を示す正面図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態の硬貨入出金システムを示す斜視図である。
【図13】POS端末に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図14】硬貨の一括払出集計処理/集計データ印字出力処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】レシート/ジャーナルプリンタにより印字出力された違算結果票を示す正面図である。
【符号の説明】
1…硬貨入出金装置、63a…回収キー(宣言手段)、81…用紙、200…硬貨入出金システム、301…POS端末(商品販売データ処理装置)、303a…回収キー(宣言手段)、305…レシート/ジャーナルプリンタ(レシートプリンタ)、C…硬貨、P…プリンタ、ステップS2…合計金額取得手段、ステップS3…第一の出力手段、ステップS13…一括払出手段、計数手段、ステップS34…合計金額取得手段、ステップS35…第二の出力手段、ステップS41…一括払出手段、計数手段、ステップS42…第一の出力手段

Claims (6)

  1. 入金された硬貨を金種別に選別収納し、収納した硬貨を払い出す硬貨入出金装置において、
    硬貨の一括払出を宣言する宣言手段と、
    前記宣言手段によって硬貨の一括払出が宣言された場合、収納されている全ての硬貨を払い出させる一括払出手段と、
    前記一括払出手段によって払い出される硬貨の数を金種毎に計数する計数手段と、
    前記計数手段が計数した結果に係わる計数データを出力する第一の出力手段と、
    を備えることを特徴とする硬貨入出金装置。
  2. 前記一括払出手段によって払い出された硬貨の合計金額を前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数に基づいて取得する合計金額取得手段を備え、
    前記計数データは、前記合計金額取得手段が取得した硬貨の前記合計金額を含むことを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装置。
  3. 前記第一の出力手段は、前記計数データをプリンタに送信し、前記計数データを前記プリンタによって用紙に印字出力させる請求項1又は2記載の硬貨入出金装置。
  4. 商品の取引に係わる売上処理を実行しその取引に係わるレシートをレシートプリンタによって発行する商品販売データ処理装置と、入金された硬貨を金種別に選別収納し、収納した硬貨を前記商品販売データ処理装置からの払い出し指令に基づいて払い出す硬貨入出金装置と、を備える硬貨入出金システムにおいて、
    硬貨の一括払出を宣言する宣言手段と、
    前記宣言手段によって硬貨の一括払出が宣言された場合、前記硬貨入出金装置に収納されている全ての硬貨を払い出させる一括払出手段と、
    前記一括払出手段によって払い出される硬貨の数を金種毎に計数する計数手段と、
    前記計数手段が計数した結果に係わる計数データを出力する第二の出力手段と、
    を備えることを特徴とする硬貨入出金システム。
  5. 前記一括払出手段によって払い出された硬貨の合計金額を前記計数手段が計数した金種毎の硬貨の数に基づいて取得する合計金額取得手段を備え、
    前記計数データは、前記合計金額取得手段が取得した硬貨の前記合計金額を含むことを特徴とする請求項4記載の硬貨入出金システム。
  6. 前記第二の出力手段は、前記計数データを前記レシートプリンタに送信し、前記計数データを前記レシートプリンタによって用紙に印字出力させることを特徴とする請求項4又は5記載の硬貨入出金システム。
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