JP5415487B2 - 棒金収納庫および釣銭補充管理システム - Google Patents

棒金収納庫および釣銭補充管理システム Download PDF

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本発明は、棒金硬貨(同一金種の硬貨を一定枚数だけ棒状にまとめて包装したもの)を収納してこの棒金硬貨の在高を管理し得るようにした棒金収納庫および釣銭補充管理システムに関する。
従来より、棒金硬貨を金種別に特定の収納部に収納して棒金硬貨の在高を管理し得るようにした棒金収納庫が知られている。このような棒金収納庫としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載された棒金収納庫は、複数本の棒金硬貨を収納するカセットが収納庫本体に納められた状態で、カセットに収納された各棒金硬貨の金種を順次判定するように構成されている。具体的には、収納庫本体内において、カセットに収納された棒金硬貨の配列方向に沿って一定方向で移動する反射型の光学式センサが設けられている。そして、そのような移動に伴うセンサ出力の時間変化に基づいて、各棒金硬貨の外径等から金種を判定するようになっている。
特開平11−250314号公報
上述した従来の棒金収納庫には、次のような問題点がある。
すなわち、棒金硬貨が収納されたカセットを収納庫本体内に納めた後、さらに上記のようにセンサを移動させて検出を行う必要があるため、金種判定に時間がかかってしまう。また、センサを一定速度で移動させるための機構等が必要となるため、製造コストの点でも不利となる。さらに、複数のカセットについてそれぞれ棒金硬貨の金種判別を行おうとすれば、各々のカセット毎にセンサを移動させながら検出を行う必要があり、ますます時間と製造コストがかかることになる。
また、従来の棒金収納庫では、棒金硬貨を金種別に特定の収納部に収納する構成となっており、収納される棒金硬貨としては日本国のものが対象となっている。すなわち、従来の棒金収納庫において、1円棒金硬貨、5円棒金硬貨、10円棒金硬貨、50円棒金硬貨、100円棒金硬貨および500円棒金硬貨の収納箇所が予め設定されており、カセットの各収納部は特定の棒金硬貨のみを受け入れるような形状となっている。このため、収納すべき棒金硬貨の金種に偏りが生じた場合にはこれらの棒金硬貨の収納が非効率となり、また世界各国の様々な金種の棒金硬貨を収納する際には各国ごとに対応してカセットを開発、製造する必要があるので、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、棒金ドロアにおける複数の棒金収納部に収納された棒金硬貨の金種を短時間で正確に判定することができる棒金収納庫および釣銭補充管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、収納庫本体と、前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の軸方向長さを検出する長さ検出手段と、を備えたことを特徴とする棒金収納庫である。
上述のような棒金収納庫においては、前記長さ検出手段による検出結果を含む情報に基づいて、前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の金種を判定する判定手段を更に備えたことが好ましい。
本発明は、収納庫本体と、前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の材質を検出する材質検出手段と、を備えたことを特徴とする棒金収納庫である。
上述のような棒金収納庫においては、前記材質検出手段による検出結果を含む情報に基づいて、前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の金種を判定する判定手段を更に備えたことが好ましい。
本発明の棒金収納庫においては、前記棒金収納庫の前面に配置され、前記判定手段による判定結果に基づいて各金種の棒金硬貨の収納状態を表示する表示手段を更に備えたことが好ましい。
本発明は、収納庫本体と、前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の軸方向長さを検出する長さ検出手段と、硬貨を受け入れて識別し、金種別に硬貨収納部に収納する硬貨受入手段と、前記硬貨収納部に収納された硬貨を外部に払い出す硬貨払出手段と、を備えたことを特徴とする釣銭補充管理システムである。
本発明は、収納庫本体と、前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の材質を検出する材質検出手段と、硬貨を受け入れて識別し、金種別に硬貨収納部に収納する硬貨受入手段と、前記硬貨収納部に収納された硬貨を外部に払い出す硬貨払出手段と、を備えたことを特徴とする釣銭補充管理システムである。
本発明の棒金収納庫および釣銭補充管理システムによれば、棒金ドロアにおける複数の棒金収納部に収納された棒金硬貨の金種を短時間で正確に判定することができる。
本発明による棒金収納庫の一の実施の形態を、釣銭補充管理システムに組み込んだ状態で示すブロック図である。 図1に示したシステムの棒金収納庫および硬貨釣銭機を示す斜視図である。 図2に示した棒金収納庫の内部構造を示す(a)上側斜視図および(b)下側斜視図である。 図2に示した棒金収納庫における1つの棒金ドロアの変位を(a)閉鎖位置、(b)押込位置、(c)検出開始/終了位置、(d)検出終了/開始位置、(e)引出位置の各位置で示す模式図である。 図2に示した棒金収納庫における各棒金ドロアと変位検出手段との関係を模式的に示す側面図である。 図2に示した棒金収納庫における棒金ドロアの各棒金収納部の縦断面図である。 図6のA−A矢視断面図である。 図2に示した棒金収納庫の制御系を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図8は、本発明による棒金収納庫およびこの棒金収納庫を備えた釣銭補充管理システムの実施の形態を示す図である。
このうち図1は、本発明による棒金収納庫の一の実施の形態を、釣銭補充管理システムに組み込んだ状態で示すブロック図であり、図2は、図1に示したシステムの棒金収納庫および硬貨釣銭機を示す斜視図であり、図3は、図2に示した棒金収納庫の内部構造を示す(a)上側斜視図および(b)下側斜視図である。
また、図4は、図2に示した棒金収納庫における1つの棒金ドロアの変位を(a)閉鎖位置、(b)押込位置、(c)検出開始/終了位置、(d)検出終了/開始位置、(e)引出位置の各位置で示す模式図であり、図5は、図2に示した棒金収納庫における各棒金ドロアと変位検出手段との関係を模式的に示す側面図である。
また、図6は、図2に示した棒金収納庫における棒金ドロアの各棒金収納部の縦断面図であり、図7は、図6のA−A矢視断面図である。さらに、図8は、図2に示した棒金収納庫の制御系を示すブロック図である。
以下、図1乃至図8を参照して、本実施の形態の棒金収納庫を備えた釣銭補充管理システムの構成、棒金収納庫の具体的な構成、当該システムにおける硬貨釣銭機の構成、本実施の形態の作用効果および変形例を順次説明する。
〔釣銭補充管理システムの構成〕
図1に示すように、本実施の形態の棒金収納庫1は、硬貨釣銭機3およびPOSレジスタ(金銭登録機)5と組み合わされて釣銭補充管理システムを構成する。図2に示すように、本実施の形態の棒金収納庫1は、硬貨釣銭機3と互いに上下方向に隣接して一体的に構成されている。具体的には、棒金収納庫1の収納庫本体(筐体)1aと硬貨釣銭機3の筐体3aとが一体的に形成されている。また、POSレジスタ5は、硬貨釣銭機3および棒金収納庫1の近傍に配置されている。
図1に示すように、棒金収納庫1、硬貨釣銭機3およびPOSレジスタ5は、それぞれ制御ユニット16、36および50を有している。そのうち、棒金収納庫1の制御ユニット16は硬貨釣銭機3の制御ユニット36と通信接続され、硬貨釣銭機3の制御ユニット36はPOSレジスタ5の制御ユニット50と通信接続されている。
〔棒金収納庫の構成〕
図2および図3に示すように、棒金収納庫1は、収納庫本体1aと、この収納庫本体1aに対してそれぞれ(水平な縦方向に)前方へ手動で引き出し自在に取り付けられた3つの棒金ドロア11、12、13とを有している。各棒金ドロア11、12、13には、棒金収納部14(図2)が複数設けられており、各々の棒金収納部14は、例えば世界各国の各金種の硬貨からなる棒金硬貨のような任意の金種の棒金硬貨を1本ずつ収納可能となっている。各棒金収納部14における棒金硬貨の収納姿勢は、棒金硬貨の軸線が棒金ドロア11、12、13の引き出し方向(縦方向)と直行する横方向を向いた水平姿勢である。
具体的には、上段の棒金ドロア11、中段の棒金ドロア12、下段の棒金ドロア13は、各々、一列に並んだ例えば10個の棒金収納部14を有している。各棒金収納部14の構成の詳細について図6および図7を用いて説明する。図6に示すように、各棒金収納部14の断面はV字形状となっており、このV字形状の谷間の部分に棒金硬貨が収納されるようになっている。各棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14の断面がそれぞれV字形状となっていることにより、これらの各棒金収納部14は、外径が互いに異なるような複数の金種の棒金硬貨を受け入れることができる。すなわち、各棒金収納部14には、例えば日本国硬貨の棒金硬貨である1円棒金硬貨、5円棒金硬貨、10円棒金硬貨、50円棒金硬貨、100円棒金硬貨、500円棒金硬貨のうち任意の棒金硬貨、あるいは日本国以外の国の様々な金種の棒金硬貨を収納させることができるようになっている。
また、図7に示すように、各棒金収納部14の前記横方向長さ(図7の左右方向長さ)は、世界各国の硬貨のうち最も厚さが大きいような硬貨が例えば50枚包装された棒金硬貨の軸方向長さよりも十分に大きなものとなっている。このことにより、様々な国におけるいかなる金種の棒金硬貨をも確実に各棒金収納部14に収納させることができるようになる。
また、棒金収納庫1は、棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14ごとに棒金硬貨の有無および金種を判定するための信号を出力する検出系18(図1)を備えている。そして、棒金収納庫1の制御ユニット16は、検出系18から出力された信号に基づいて特定の棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14に収納された棒金硬貨の有無および金種を判定する判定手段としての機能を有している。また、棒金収納庫1の収納庫本体1aの前面には、判定手段としての制御ユニット16の判定結果に基づいて各金種の棒金硬貨のFULL(満杯)/EMPTY(品切)等の状態を表示する表示パネル1bが設けられている。
なお、本明細書においては、棒金収納庫1の棒金ドロア11、12、13から(通常、レジ係員によって)取り出された棒金硬貨を「取出棒金硬貨」と称する。
図3には、棒金収納庫1の収納庫本体1a(図2)内部に設けられた枠体Fが示されている。この枠体Fは、各棒金ドロア11、12、13を上記縦方向へスライド可能に保持している。各棒金ドロア11、12、13の底部には透光部分(開口ないし透明部分)15が形成されている。この透光部分15は、各棒金ドロア11、12、13における複数の棒金収納部14(図2)が設けられる範囲にわたって延びるとともに、最前の棒金収納部14よりも前の棒金ドロア先端付近まで延びている。図5にも示すように、各棒金ドロア11、12、13の左側には、縦方向に延びるラックRが設けられている。
図4には、3つの棒金ドロア11、12、13を代表して、1つの棒金ドロア11の、収納庫本体1aの前面パネル1c(図2参照)を基準とした様々な縦方向位置が示されている。図4において:
(a)は、棒金ドロア11の前面が前面パネル1cと略面一となった「閉鎖位置」;
(b)は、棒金ドロア11が閉鎖位置より更に押し込まれ、棒金ドロア11の前面が前面パネル1cから少し引っ込んだ「押込位置」;
(c)は、棒金ドロア11の引き出し時に検出系18(図1)による検出が開始され、棒金ドロア11の押込み時には検出系18による検出が終了する「検出開始/終了位置」;
(d)は、棒金ドロア11の引き出し時に検出系18による検出が終了し、棒金ドロア11の押込み時には検出系18による検出が開始される「検出終了/開始位置」;
(e)は、棒金ドロア11の全ての棒金収納部14(図2)に対する棒金硬貨Bの収納/取り出しが可能となるまで引き出された「引出位置」;
をそれぞれ示している。なお、図4では、上記検出系18(図1)を代表して、下記の棒金径センサS1が示されている。
図3に示すように、枠体Fの前部には1つの棒金径センサS1が設けられている。また、図3および図5乃至図7に示すように、枠体Fの前部において、棒金長さセンサS31、S32、S33および棒金材質センサS41、S42、S43が、それぞれ棒金ドロア11、12、13に対応して複数(3つずつ)設けられている。
棒金径センサS1は、3つの棒金ドロア11、12、13の透光部分15を上下に挟んで互いに対向する位置でフレームF(収納庫本体1a)に固定された発光ユニットおよび受光ユニットを有している。この棒金径センサS1は、閉鎖位置(図4(a))にある各棒金ドロア11、12、13の最前の棒金収納部14よりも前方の透光部分15を光軸が通るように配置されている(図4および図5参照)。
また、各棒金長さセンサS31、S32、S33は、それぞれ棒金ドロア11、12、13に対応して設けられている。具体的には、図6および図7に示すように、各棒金長さセンサS31、S32、S33は、それぞれ棒金ドロア11、12、13の真上でフレームFに固定されたラインセンサから構成されている。このラインセンサは、図7に示すように、棒金収納部14に収納されたときの棒金硬貨の軸方向に沿って延びるよう設けられている。このラインセンサの長さは、対応する各棒金ドロア11、12、13の棒金収納部14の長手方向長さよりも大きくなるよう設定されており、図7に示すように当該ラインセンサの両端部は棒金収納部14よりも外方に突出するようになっている。このことにより、ラインセンサからなる各棒金長さセンサS31、S32、S33は、棒金収納部14内で長手方向(図7の左右方向)における任意の位置に配置された棒金硬貨の軸方向長さを確実に検出することができるようになる。
また、各棒金材質センサS41、S42、S43は、それぞれ棒金ドロア11、12、13に対応して設けられており、対応する棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14に収納された棒金硬貨の材質(アルミニウム、真鍮、白銅等)を検出するようになっている。具体的には、図6および図7に示すように、各棒金材質センサS41、S42、S43は、それぞれ棒金ドロア11、12、13の真下でフレームFに固定された磁気センサから構成されている。
また、フレームFの前部左側には、上段の棒金ドロア11に略対応した高さに単一の2相ロータリエンコーダEが設けられている。図5に示すように、このロータリエンコーダEは、下方に延びる入力軸e1を有している。入力軸e1には、各棒金ドロア11、12、13のラックRに対応する3つのピニオンPが固定されている。各棒金ドロア11、12、13のラックRと、対応するピニオンPとは、少なくとも当該棒金ドロア11、12、13が検出開始/終了位置(図4(c))と検出終了/開始位置(図4(d))との間(閉鎖位置(図4(a))と引出位置(図4(e))との間で判定手段による判定に必要な範囲内の位置)にあるときには互いに噛み合い、少なくとも当該棒金ドロア11、12、13が閉鎖位置にあるときには互いに噛み合わないように配置されている。
これにより、ロータリエンコーダEが、各棒金ドロア11、12、13の縦方向変位に比例した数のパルス信号を出力するように構成されるようになる。すなわち、以上のロータリエンコーダE、ラックRおよびピニオンPは、収納庫本体1aに対する各棒金ドロア11、12、13の縦方向変位を検出するための変位検出手段を構成している。
図8に示すように、制御ユニット16には、上記検出系18を構成する棒金径センサS1、棒金長さセンサS31、S32、S33、棒金材質センサS41、S42、S43およびロータリエンコーダEが接続されている。また、制御ユニット16には、表示パネル1b(図2参照)、メモリ(記憶手段)26および通信インターフェイスTが接続されている。メモリ26には、日本国のみならず世界各国の硬貨の外径、厚さおよび材質と、硬貨の金種との対応関係が予め記憶されている。また、通信インターフェイスTは、硬貨釣銭機3(図1)の制御ユニット36と制御ユニット16とを通信接続するためのものである。
制御ユニット16は、ロータリエンコーダEの出力から特定されるいずれか1つの棒金ドロア11、12、13の縦方向変位と、棒金径センサS1、棒金長さセンサS31、S32、S33および棒金材質センサS41、S42、S43の各出力とに基づいて、当該棒金ドロアの各棒金収納部14に収納された棒金硬貨の有無および金種を判定する判定手段としての機能を有している。
具体的には、収納庫本体1aに対して棒金ドロアを手動で引き出す際、あるいは手動で押込みする際に、ロータリエンコーダE、棒金径センサS1、棒金長さセンサS31、S32、S33および棒金材質センサS41、S42、S43は、それぞれパルス信号を出力する。これらの出力信号のうち、ロータリエンコーダEのパルス信号によって、収納庫本体1aに対する棒金ドロア11、12、13の縦方向の変位が特定され、従って各棒金収納部14の各棒金センサS1;S31、S32、S33;S41、S42、S43に対する縦方向の変位が特定される。また、棒金径センサS1および棒金長さセンサS31、S32、S33のパルス信号によって、各棒金硬貨の半径方向外縁による透光/遮光(遮光の有無)の遷移が特定される。さらに、各棒金材質センサS41、S42、S43のパルス信号によって、各棒金硬貨の材質が特定される。
このことにより、特定の棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14ごとに、棒金硬貨Bの有無だけでなく、収納されている棒金硬貨Bの外径、軸方向長さおよび材質も特定することが可能となる。これに基づいて、制御ユニット16は、メモリ26に記憶された各国の硬貨の外径、厚さおよび材質と、硬貨の金種との対応関係と使用することにより、棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14に収納されたそれぞれの棒金硬貨の金種を判定できるようになっている。
〔硬貨釣銭機の構成〕
図1および図2に示すように、硬貨釣銭機3は、筐体3aの前側に形成された投入口30、払出口34および表示・操作パネル3b(図2)を備えている。また、図1に示すように、硬貨釣銭機3は、識別手段31、選別手段32および金種別収納部33を備えている。識別手段31は、投入口30に投入されたバラ硬貨の金種および枚数を識別するように構成されている。また、選別手段32は、識別手段31によって識別されたバラ硬貨を金種ごとに選別するように構成されている。そして、金種別収納部33は、選別手段32によって選別されたバラ硬貨を金種別に収納するように構成されている。
そして、この硬貨釣銭機3は、金種別収納部33に収納されているバラ硬貨を、釣銭の払出し等の必要に応じて払出口34へ投出するように構成されている。なお、投入口30に投入されるバラ硬貨としては、釣銭用として補充される硬貨(典型的には取出棒金硬貨の包装を解いて得られたバラ硬貨)の他に、顧客から受け取った入金硬貨も含まれるが、両者は特に区別することなく金種別収納部33に収納され、釣銭として利用される。
硬貨釣銭機3の制御ユニット36には、棒金収納庫1の制御ユニット16から判定結果が送信されるようになっている。そして、制御ユニット36は、取出棒金硬貨の包装を解いて得られたバラ硬貨が投入口30へ投入された際に、識別手段31によって識別された当該バラ硬貨の金種および枚数と、受信した判定結果に基づく取出棒金硬貨の金種および本数とを比較して、両者間の対応を管理する機能を有している。
例えば、バラ硬貨の金種および枚数と取出棒金硬貨の金種および本数とが対応していない(同一金種で、バラ硬貨の合計枚数が、棒金硬貨1本あたりの硬貨枚数(通常50枚)に本数を掛けることにより算出される取出棒金硬貨の合計枚数と一致しない)と判定された場合には、釣銭補充管理システムのログデータにフラグを立てる等の対応が取られる。これにより、取出棒金硬貨と、釣銭用として補充されたバラ硬貨との間の対応を正確に管理することができる。なお、硬貨釣銭機3の制御ユニット36に代えて、POSレジスタ5の制御ユニット50がそのような対応関係を管理する機能を有していてもよい。
〔作用効果〕
次に、以上のように構成された本実施の形態の棒金収納庫の作用効果について説明する。
本実施の形態の棒金収納庫1によれば、収納庫本体1aに対して特定の棒金ドロア11、12、13を手動で引き出す際に、または押込みする際に、変位検出手段としてのロータリエンコーダEの出力から特定される当該棒金ドロア11、12、13の縦方向変位と、棒金硬貨による遮光の有無に応じた棒金径センサS1の出力、ならびに棒金長さセンサS31、S32、S33および棒金材質センサS41、S42、S43の各出力とに基づいて、判定手段としての制御ユニット16が当該棒金ドロアの各棒金収納部14に収納された棒金硬貨の有無および金種を判定する。この場合、棒金硬貨の金種は、棒金ドロア11、12、13の縦方向変位と棒金径センサS1の出力とに基づいて特定される棒金硬貨の外径、棒金長さセンサS31、S32、S33の出力に基づいて特定される棒金硬貨の軸方向長さおよび棒金材質センサS41、S42、S43の出力に基づいて特定される棒金硬貨の材質を基準として判定することができる。このように、各棒金ドロア11、12、13の縦方向変位を用いることで、手動で引き出し/押込みされる棒金ドロアに多少の速度変動があったとしても、その影響を受けることなく、棒金硬貨の外径、軸方向長さおよび材質を正確に特定することが可能となる。
このため、特定の棒金ドロア11、12、13を手動で押し込むだけで、当該棒金ドロアの複数の棒金収納部14に収納された各々の棒金硬貨の金種を短時間で正確に判定して、在高管理を行うことができる。また、従来のようにセンサを一定速度で移動させるための機構等も必要なくなる。このため、棒金収納庫の製造コスト削減を図ることができる。また、複数の棒金ドロア11、12、13の縦方向変位を単一のロータリエンコーダEでそれぞれ検出することができる。このため、変位検出手段の製造コストを低減させ、ひいては棒金収納庫の更なる製造コスト削減を図ることができる。
また、本実施の形態の棒金収納庫1によれば、棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14には任意の金種の棒金硬貨を収納することができるようになっており、この棒金硬貨の外径、軸方向長さおよび材質を検出することにより検出結果に基づいて棒金硬貨の金種を判定しているので、棒金ドロアの各々の棒金収納部が予め定められた特定の金種の棒金硬貨のみしか収納することができないような棒金収納庫とは異なり、日本国の各金種の棒金硬貨のみならず世界各国の棒金硬貨をも収納することができるようになる。すなわち、世界各国の硬貨の外径、厚さおよび材質には様々なものがあり、各国ごとの硬貨に対応して棒金ドロアを開発、製造すると製造コストが高くなってしまうが、本実施の形態の棒金収納庫1においては棒金硬貨の外径、軸方向長さおよび材質という、世界各国の様々な硬貨の金種を特定するために必要な情報が検出されるので、1台の装置により世界各国の棒金硬貨に対応することが可能となる。また、このような棒金収納庫1によれば、収納すべき棒金硬貨の金種に偏りが生じた場合であっても効率的に棒金硬貨の収納を行うことができるようになる。
また、棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14は、それぞれ断面がV字形状となっているので、各棒金収納部14は、外径が互いに異なるような複数の金種の棒金硬貨を確実に受け入れることができるようになる。
また、棒金ドロア11、12、13は多段で構成され、棒金長さセンサS31、S32、S33および棒金材質センサS41、S42、S43は、それぞれ各段の棒金ドロア11、12、13に対応して複数設けられているので、各棒金ドロア11、12、13の棒金収納部14に収納された棒金硬貨について確実にその軸方向長さおよび材質を検出することができる。
また、硬貨の外径、厚さおよび材質と、世界各国の硬貨の金種との対応関係を予め記憶しておくメモリ26が設けられており、このメモリ26に記憶された対応関係を用いることにより、各種センサにより検出された棒金硬貨の外径、軸方向長さおよび材質から棒金硬貨の金種を判定している。このような棒金収納庫1によれば、世界各国の硬貨に対応するよう棒金ドロアを各国毎にそれぞれ製造する必要がなくなり、代わりにメモリ26にこの世界各国の硬貨の外径、厚さおよび材質を記憶させるだけで日本国のみならず様々な国の棒金硬貨を収納してその在高を管理し得るようにすることができる。
〔変形例〕
本実施の形態による棒金収納庫1は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、上記の態様においては棒金収納庫1の制御ユニット16が判定手段としての機能を有する場合を説明したが、これに代えて、硬貨釣銭機3の制御ユニット36やPOSレジスタ5の制御ユニット50が判定手段としての機能を有するように構成することも可能である。
また、各ピニオンPがロータリエンコーダEの入力軸e1に固定されている場合を説明したが、各ピニオンPは、入力軸e1と連動して回転する限り、これに固定されていなくてもよい。例えば、各ピニオンPと入力軸e1との間に他のギアや軸が介在されていてもよい。
また、収納庫本体1aに取り付けられる棒金長さセンサS31、S32、S33としては、棒金硬貨の軸方向長さを検出することができるものであればラインセンサに限定されることはなく、他の種類のセンサを用いることもできる。同様に、収納庫本体1aに取り付けられる棒金材質センサS41、S42、S43としては、棒金硬貨の材質を検出することができるものであれば磁気センサに限定されることはなく、他の種類のセンサを用いることもできる。
また、棒金ドロア11、12、13の各棒金収納部14としては、断面がV字形状となっているものに限定されることはなく、例えば一連の棒金収納部14の断面がいわゆる波形状となっており、この波形状の谷間部分に棒金硬貨が収納されるようになっていてもよい。
1 棒金収納庫
1a 収納庫本体
1b 表示パネル
1c 前面パネル
3 硬貨釣銭機
3a 筐体
3b 表示・操作パネル
5 POSレジスタ(金銭登録機)
11、12、13 棒金ドロア
14 棒金収納部
15 透光部分
16 制御ユニット(判定手段)
18 検出系
26 メモリ(記憶手段)
30 投入口
31 識別手段
32 選別手段
33 金種別収納部
34 払出口
36 制御ユニット
50 制御ユニット

Claims (9)

  1. 収納庫本体と、
    前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、
    前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の軸方向長さを検出する長さ検出手段と、
    を備えたことを特徴とする棒金収納庫。
  2. 前記長さ検出手段による検出結果を含む情報に基づいて、前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の金種を判定する判定手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の棒金収納庫。
  3. 収納庫本体と、
    前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、
    前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の材質を検出する材質検出手段と、
    を備えたことを特徴とする棒金収納庫。
  4. 前記材質検出手段による検出結果を含む情報に基づいて、前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の金種を判定する判定手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の棒金収納庫。
  5. 前記材質検出手段は磁気センサからなる
    ことを特徴とする請求項3または4記載の棒金収納庫。
  6. 前記棒金収納庫の前面に配置され、前記判定手段による判定結果に基づいて各金種の棒金硬貨の収納状態を表示する表示手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項2、4または5記載の棒金収納庫。
  7. 収納庫本体と、
    前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、
    前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の軸方向長さを検出する長さ検出手段と、
    硬貨を受け入れて識別し、金種別に硬貨収納部に収納する硬貨受入手段と、
    前記硬貨収納部に収納された硬貨を外部に払い出す硬貨払出手段と、
    を備えたことを特徴とする釣銭補充管理システム。
  8. 収納庫本体と、
    前記収納庫本体に対して、閉鎖位置と引出位置との間で引き出し可能に取り付けられ、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ収納するための複数の棒金収納部が設けられた棒金ドロアと、
    前記棒金ドロアの前記各棒金収納部に収納される棒金硬貨の材質を検出する材質検出手段と、
    硬貨を受け入れて識別し、金種別に硬貨収納部に収納する硬貨受入手段と、
    前記硬貨収納部に収納された硬貨を外部に払い出す硬貨払出手段と、
    を備えたことを特徴とする釣銭補充管理システム。
  9. POSレジスタ
    を更に備えたことを特徴とする請求項7または8記載の釣銭補充管理システム。
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