JPH06131533A - 硬貨選別計数機の硬貨分別方法 - Google Patents

硬貨選別計数機の硬貨分別方法

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JPH06131533A
JPH06131533A JP4284544A JP28454492A JPH06131533A JP H06131533 A JPH06131533 A JP H06131533A JP 4284544 A JP4284544 A JP 4284544A JP 28454492 A JP28454492 A JP 28454492A JP H06131533 A JPH06131533 A JP H06131533A
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coin
coins
passage
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hopper
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JP4284544A
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English (en)
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Shigeru Tanaka
繁 田中
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Musashi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Musashi Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、硬貨選別計数機に関し、特に、硬
貨の種類を電気的に検出して、硬貨の安定した搬送及び
選別を行うことを特徴とする。 【構成】 本発明による硬貨選別計数機の硬貨分別方法
は、第1搬送通路(18)と第2搬送通路(50)の分
岐領域(S)とホッパー(1)との間に設けた硬貨通路
(13)に臨んで配置された硬貨鑑別センサ(15)に
より、前記ホッパーから送り出された硬貨の特性を検出
し、その検出内容に基づいて前記2種類の硬貨群に分別
する際、前記ホッパ外へ供給される硬貨のうち、径差が
最も接近した2種類の硬貨を、前記分岐領域(S)に設
けられた搬送通路切換手段(A)の切り換えにより、前
記第1搬送通路(18)と前記第2搬送通路(50)と
の何れかの搬送通路に分別する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨選別計数機に関
し、特に、硬貨の種類を電気的に検出して、硬貨の安定
した搬送及び選別を行うための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホッパーに収容された複数金種の
混合硬貨を、金種別に選別するようにした硬貨選別計数
機においては、硬貨の搬送通路は1つだけであり、全て
の硬貨は、同一搬送路を経て、各硬貨選別孔により小径
から大径の順に選別をされている。このため、100円
硬貨と5円硬貨のように径差が0.4mmないし0.6mmしかな
い場合、このわずかな径差のみに基づいて相互の硬貨の
選別を行うことは極めて困難であった。
【0003】又、硬貨自体についても長期間使用された
ものである場合、摩耗等により硬貨径及び厚さも変化し
ている場合が多く、従って、このようにわずかな径差し
かない場合には、100円硬貨の径が、5円硬貨の選別
境界値に略等しく接近することがある。そのような場
合、100円硬貨が5円硬貨として選別されたり、或
は、タイミング的に100円硬貨が5円硬貨の硬貨選別
孔内に落下したりして、誤選別に基づく誤計数発生の原
因となっていた。
【0004】それ故、これ等の問題の解決を図った硬貨
選別計数機を、本出願人は先の特開昭62−272386号にお
いて提案した。これについては、具体的図示は省略する
が、ホッパー部と2つの搬送通路との間に硬貨分離部を
備えた硬貨曲折搬送部を設けると共に、当該硬貨分離部
には厚みの薄い硬貨群を選別するための切欠案内部と、
厚みの厚い硬貨群を選別するための案内壁部とを形成し
ている。そして、この切欠案内部と案内壁部において、
搬送硬貨は、その硬貨の厚みに応じて何れかの硬貨群側
に選別され、然る後、その選別された側の搬送通路を案
内されて、その案内途中で、一致した硬貨選別孔内に落
下するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の硬貨選別計数機
は、以上のように構成されていたため、次のような課題
が存在していた。すなわち、従来の硬貨選別計数機にお
いては、硬貨分離部における切欠案内部と案内壁部とに
より、直接、硬貨自体の厚みに基づいて機械的に選別を
行うようにしたものであるので、搬送硬貨の厚みが摩耗
して薄くなっている場合、又は故意に押圧されて薄くな
っている場合には、硬貨分離部において、当該硬貨は案
内壁部に接触することなく切欠案内部に送り込まれ、厚
みの薄い硬貨群側に誤選別される虞れがあった。
【0006】他方、硬貨の表面に接着剤等が付着して硬
貨の厚みが厚くなっている場合には、当該硬貨は切欠案
内部に送り込まれることなく案内壁部に接触して、逆に
厚みの厚い硬貨群側に誤選別されることになる。そし
て、それ等の硬貨は、選別された側の搬送通路におい
て、その硬貨よりも大きい径を有する硬貨選別孔に至っ
た時に落下収容されることになり、同様に、誤選別に基
づく誤計数発生の要因となっていた。
【0007】また更に、前述のように硬貨に対する付着
物或は押圧等によって、硬貨の厚みに変化が生じている
場合には、その変化の状態如何により、当該硬貨が切欠
案内部に挟まって喰み込み状態となり、そのため薄い硬
貨については、ジャムを起こし易く、このジャムを解消
するまで、以後の選別が不能状態になるという問題も有
していた。
【0008】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、硬貨の種類を電気的に検出して、
硬貨を硬貨径に基づいた2系列の硬貨群となして処理す
ることにより、硬貨の安定した搬送及び選別を行い得る
ようにした硬貨選別計数機を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による硬貨選別計
数機の硬貨分別方法は、ホッパーから送り出された硬貨
を、第1搬送通路と第2搬送通路との何れかの搬送通路
に分別させて、前記ホッパーから無作為に送り出される
硬貨を2種類の硬貨群に分別する硬貨選別計数機の硬貨
分別方法において、前記第1搬送通路と前記第2搬送通
路の分岐領域と前記ホッパーとの間に設けた硬貨通路に
臨んで配置された硬貨鑑別センサにより、前記ホッパー
から送り出された硬貨の特性を検出し、その検出内容に
基づいて前記2種類の硬貨群に分別する際、前記ホッパ
外へ供給される硬貨のうち、径差が最も接近した2種類
の硬貨を、前記分岐領域に設けられた搬送通路切換手段
の切り換えにより、前記第1搬送通路と前記第2搬送通
路との何れかの搬送通路に分別する方法である。
【0010】更に詳細には、前記搬送通路切換手段は、
前記分岐領域に臨み前記搬送通路を切り換える分岐レバ
ーと、この分岐レバーを硬貨閉鎖位置と硬貨開放位置と
に揺動させるソレノイドとを備えた方法である。
【0011】
【作用】本発明による硬貨選別計数機においては、分岐
領域とホッパーとの間に設けられた硬貨通路に臨んで配
置された硬貨鑑別センサにより、硬貨の直径や材質等の
特性を検出して、硬貨の種類を判別すると共に、その硬
貨径に基づいて搬送通路切換部材を駆動させて、前記第
1搬送通路と前記第2搬送通路との何れかの搬送通路に
切り換え、然る後、選択された側の搬送通路に硬貨が搬
送されることで、ホッパーから無作為に送り出される硬
貨を硬貨径に基づく第1搬送経路と第2搬送経路との2
系列の硬貨群に大別することができる。そして、この硬
貨の大別により、その後の処理は隣り合う硬貨の外径が
相互に干渉しない十分な径差を有して選別されるので、
硬貨の完全なる選別を容易ならしめている。
【0012】
【実施例】以下、図面と共に本発明による硬貨選別計数
機の好適な実施例について詳細に説明する。
【0013】図1及び図2において、符号1で示される
ものは回転盤1aを内蔵する硬貨供給部すなわちホッパ
であり、この供給部1の出口部に連なる導入通路2に
は、導入ベルト3が懸架された第1プーリ4及び第2プ
ーリ5が配設され、この第2プーリ5の回転駆動軸6の
他端には回転伝達プーリ7が配設される。この回転伝達
プーリ7は、駆動モータに対し、ベルト部材(共に図示
せず)を介して接続されている。
【0014】前記第2プーリ5に対向する位置には、保
持体9により、回転自在に保持された第3プーリ10が
配設され、更に、前記保持体9には、導入通路2に連通
する硬貨通路13に臨むように、回転プーリ11及び1
2が配設される。この硬貨通路13には、硬貨通路13
に臨むようにして、硬貨の真偽及び金種等の特性を鑑別
するための硬貨鑑別センサ15が配設され、この硬貨鑑
別センサ15は、対峙してなる硬貨ガイド部材14a及
び14bを備えている。
【0015】前記硬貨鑑別センサ15は、硬貨の材質を
検知するために硬貨ガイド部材14a側に取付けられた
磁気センサ15aと、硬貨の直径を検知するための光セ
ンサ15bとから構成され、この光センサ15bは、こ
の磁気センサ15aと対峙して硬貨通路13に形成され
た透孔16から臨み、滑走板17の上方及び下方に位置
すると共に斜めの光軸となるように配設されている。
尚、その他、必要に応じて、硬貨の周囲の刻み目の有
無、或は硬貨の厚みを検知するためのセンサを配置して
もよい。
【0016】更に、この硬貨通路13に連続して、後述
の選択された一方の系列の硬貨群を搬送するための第1
搬送通路18が配設され、この第1搬送通路18は、U
字状の通路を形成していると共に、少なくとも硬貨の幅
をもって平行に且つ離間して配置された硬貨ガイド部材
8a及び8bと、この硬貨ガイド部材8b側に連接し且
つ中間位置に回転プーリ19を配し、搬送通路を約90
°切り換える円弧状のガイド壁20a,20bをもった
硬貨ガイド部材20と、この硬貨ガイド部材20に連接
する硬貨ガイド部材21aと、この硬貨ガイド部材21
aに対して平行に延設された硬貨ガイド部材21bとに
より形成されている。
【0017】更に、前記第1搬送通路18には、前記円
弧状ガイド壁20aに対峙して、硬貨の搬送方向を約9
0°変えるための第1搬送方向変換プーリ22と、この
第1搬送方向変換プーリ22の後流側での搬送方向を約
90゜ 変えるための第2搬送方向変換プーリ23と、第
1搬送通路18の終端部に位置する第4プーリ40とが
各々配設されている。
【0018】図4に示すように、前記第1及び第2搬送
方向変換プーリ22,23は、各軸部材24,25に回
転自在に設けられ、その上端にはアイドラプーリ26,
27を配し、これ等各軸部材24,25は、保持体28
に配設された上下動自在のレバー29,30の先端に各
々装着されている。
【0019】又、この第1搬送通路18においては、回
転プーリ31〜35及び回転プーリ36〜39が硬貨滑
走面に対して垂直に配置されている。前記回転プーリ3
1〜35は、回転プーリ12と第1搬送方向変換プーリ
22との間に位置して、保持体28に取付けられ、前記
回転プーリ36〜39は、第2搬送方向変換プーリ23
と第4プーリ40との間に位置して、保持体28に取付
けられている。
【0020】前記第1搬送通路18には、一方の系列の
硬貨群に対する硬貨選別孔41〜43が形成され、これ
等の硬貨選別孔41〜43は、1円硬貨、5円硬貨、1
0円硬貨が順次落下することができるように設定されて
いる。そして、前記第3プーリ10と第4プーリ40と
の間には、第1及び第2搬送方向変換プーリ22,23
及びアイドラプーリ26,27を介して、硬貨搬送部材
を構成する第1搬送ベルト44が懸架されている。尚、
前記硬貨選別孔41〜43は、回転プーリ32,34及
び第4プーリ40の略下方位置に配設される。又、第4
プーリ40の回転駆動軸45の一端に装着された回転伝
達プーリ46は、回転伝達ベルト47を介して駆動モー
タ(図示せず)に接続されている。
【0021】他方、前記硬貨通路13における回転プー
リ12の下方位置には、異硬貨排除孔48が形成されて
いる。この排除孔48の近傍には、選択された他方の系
列の硬貨群を搬送するための第2搬送通路50が硬貨通
路13より分岐して延設されている。この場合、第2搬
送通路50は、平行に離間して配置された硬貨ガイド部
材51a及び51bと、この硬貨ガイド部材51aに連
接し且つ円弧状のガイド壁53を有する硬貨ガイド部材
52と、この硬貨ガイド部材52に連接する硬貨ガイド
部材53aと、この硬貨ガイド部材53aに対して平行
に離間して配置された硬貨ガイド部材53bとによって
V字状の硬貨通路が形成される。
【0022】そして、この第2搬送通路50において
は、前記硬貨ガイド部材52の円弧状ガイド壁53に対
峙して、硬貨の搬送方向を変えるための第3搬送方向変
換プーリ54と、第2搬送通路50の終端部に位置する
第5プーリ60とが各々配設されている。この第3搬送
方向変換プーリ54は、前記第1及び第2搬送方向変換
プーリ22,23の場合と同様に、軸部材(図示せず)
に回転自在に設けられ、その上端にはアイドラプーリ5
6を設けると共に、この軸部材は保持体57に対して、
一端が上下動自在に配設されたレバー58の他端側に装
着されている。
【0023】又、前記第2搬送通路50において、その
始端部には回転プーリ59が配設され、この回転プーリ
59と第3搬送方向変換プーリ54との間に位置して、
保持体57に対し回転プーリ61〜64が配設されてい
る。更に、この第3搬送方向変換プーリ54と第5プー
リ60との間には、回転プーリ65〜67が配設され
る。この第5プーリ60の回転駆動軸68の一端には回
転伝達プーリ70が装着され、回転伝達ベルト69を介
して駆動モータ(図示せず)に接続されている。
【0024】前記第2搬送通路50には、硬貨選別孔7
1〜73が形成され、これ等の硬貨選別孔71〜73
は、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨を他方の
系列をなす硬貨群として、順次落下することができるよ
うに設定されている。そして、第2搬送通路50におい
て、前記回転プーリ59と第5プーリ60との間には、
第3搬送方向変換プーリ54及びアイドラプーリ56を
介して、第2搬送ベルト75が他方の硬貨搬送部材とし
て懸架され、硬貨選別孔71〜73は回転プーリ61,
63及び第5プーリ60の略下部位置に形成される。
【0025】他方、前記硬貨通路13において、異硬貨
排除孔48と対峙する一方の硬貨ガイド部材14a側に
は、図2及び図3に示すように、滑走板17に開口部7
6が形成され、その開口部76に位置してU字状をなす
保持部材78に係止されたロータリソレノイド77が配
設される。そして、このロータリソレノイド77の回転
軸には、リジェクトレバー80が回動自在に装着され、
このリジェクトレバー80の先端部分は、常態では異硬
貨排除孔48の上方に上昇して、硬貨滑走面から少なく
とも硬貨の厚み分だけ離間した位置に待機している。従
って、ロータリソレノイド77が回動した時には、その
先端部分が降下して異硬貨排除孔48上に突出し、硬貨
の通過位置を変更させて、硬貨が落下するように作動す
る。
【0026】更に、図2及び図5に示すように、前記第
1搬送通路18の始端部と第2搬送通路50の始端部と
が接続される分岐領域Sには、搬送通路切換部材Aの一
部が臨むように配置されている。この搬送通路切換部材
Aは、先端が分岐領域Sに臨むように配置されたT字状
の分岐レバー81と、この分岐レバー81を硬貨閉鎖位
置(図5では実線で示す)と硬貨開放位置(図5では二
点鎖線で示す)とに揺動させ、硬貨の進路を前記第1搬
送通路18と前記第2搬送通路50との何れかの搬送通
路に切り換えるロータリソレノイド82とを備えてい
る。
【0027】尚、分岐レバー81を矢印B方向に揺動さ
せるために、分岐レバー81の後端は、ロータリソレノ
イド82の回転軸85に取付けられている。この場合、
ロータリソレノイド82は、前記ロータリソレノイド7
7と同様に、硬貨ガイド部材18a側に位置して、滑走
板17に形成された開口部83に臨み、U字状をなす保
持部材84に係止されている。そして、この分岐レバー
81の先端が降下して、硬貨滑走面に当接した位置(硬
貨閉鎖位置)を呈する場合、硬貨86は、第2搬送通路
50側へ送り込まれ、又、分岐レバー81の先端が、上
昇して、硬貨滑走面から少なくとも硬貨86の厚み分だ
け離間した位置(硬貨開放位置)を呈する場合、硬貨8
6は第1搬送通路18側へ送り込まれる。尚、このリジ
ェクトレバー80及び分岐レバー81の駆動部材として
は、前記ロータリソレノイド77,82以外に通常タイ
プのソレノイド、或はその他の部材を用いてもよい。
【0028】又、この構成において、前記一方の系列の
硬貨群に対する硬貨選別孔41〜43、及び、他方の系
列の硬貨群に対する硬貨選別孔71〜73の配列につい
ては、選別対象硬貨における各硬貨の径差が最も小さい
径差を形成する硬貨(5円,100円)に関し、この硬
貨径が互いに接近した組合せを避け、5円硬貨を第1搬
送通路18側に、100円硬貨を第2搬送通路50側に
分別すると共に、隣り合う硬貨との外径が相互に干渉し
ない十分な径差を有するようにして、この5円硬貨を中
心に1円硬貨と10円硬貨によって一方の硬貨群を形成
し、更に、100円硬貨を中心に50円硬貨と500円
硬貨とによって他方の硬貨群を形成している。
【0029】そして、このように各搬送通路を搬送する
硬貨群を設定することにより、図6から明らかなよう
に、1円硬貨と5円硬貨との径差は2.0mm、5円硬貨
と10円硬貨との径差は1.5mm、更に、50円硬貨と
100円硬貨との径差は1.6mm、100円硬貨と50
0円硬貨との径差は3.9mmとなり、その硬貨径差は1.
5〜2.9mmとなるので、従来配置の隣り合う硬貨との
外径が最も接近した状態、すなわち、5円硬貨と100
円硬貨との径差(0.6mm)に対し、少なくとも2.5倍
以上の径差を有するように構成される。
【0030】以下、前述した構成の硬貨選別計数機の動
作を説明する。今、図示しない電源スイッチを投入の
後、スタートボタンを押して回転盤駆動用モータ(図示
せず)を駆動すると、硬貨供給部1における回転盤1a
が回転状態になると共に、図示しないベルト部材を介し
て回転プーリ7、回転駆動軸6、第2プーリ5が回転
し、導入ベルト3が回転動作を開始する。
【0031】この時、他方の駆動モータ(図示せず)も
同時に駆動され、各回転伝達ベルト47,69、回転伝
達プーリ46,70及び回転駆動軸45,68を介し、
第4プーリ40及び第5プーリ60が同期して回転状態
になり、第1搬送ベルト44が、第1及び第2搬送方向
変換プーリ22,23及びアイドラプーリ26,27並
びに回転プーリ11,12,19,31〜35,36〜
39と共に、回転動作を開始する。更に、前記第5プー
リ60の回転と共に、第2搬送ベルト75が、第3搬送
方向変換プーリ54及びアイドラプーリ56並びに回転
プーリ61〜64,65〜67と共に回転動作を開始
し、硬貨搬送のための準備が完了する。
【0032】この状態において、硬貨供給部1に混合金
種からなる硬貨(硬貨供給部1内には図示せず)を供給
すると、それ等の硬貨は、回転盤1aの回転による遠心
力により周壁に沿って姿勢が揃えられた後、強制的に出
口部から送出され、導入ベルト3の下方に入り込んで一
方側に偏倚されながら整列される。その整列後、硬貨
は、第2プーリ5の側方に位置する第3プーリ10に懸
架された第1搬送ベルト44による圧接に移行されると
同時に硬貨通路13に移送される。
【0033】この硬貨通路13において、硬貨は搬送硬
貨の規制面を形成する硬貨ガイド部材14a側に偏倚さ
れた状態で搬送されると共に、硬貨鑑別センサ15を通
過する。この時に、磁気センサ15aにより硬貨の材質
が検知され、それと同時に透孔16を介し光センサ15
bにより硬貨の直径が検知される。そして、図示しない
制御部において、図6に示す関係に基づいた硬貨の真
偽、金種等の判別並びに枚数等の検出が電気的に行われ
る。
【0034】そして、この硬貨鑑別センサ15における
検知の結果、例えば真正の10円硬貨であり、且つ、図
6に示す関係において、一方の系列側の硬貨群として選
別される硬貨であると判別された場合には、前記制御部
からロータリソレノイド82に対して制御信号が出力さ
れ、このロータリソレノイド82を駆動して分岐レバー
81を回動し、その先端を第1搬送通路18と第2搬送
通路50との分岐領域Sにおいて、矢印Bにて示す上方
位置すなわち硬貨開放位置に移動させる。
【0035】この分岐レバー81の回動に基づき、硬貨
は第1搬送ベルト44による圧接のもとに硬貨通路13
上を直線的に搬送され、硬貨ガイド部材8a側に規制さ
れながら硬貨選別孔41,42を通過した後、第1及び
第2搬送方向変換プーリ22,23によって進行方向を
各々約90゜ 変換され、その後、10円硬貨用の硬貨選
別孔43に至った時、第1搬送ベルト44の押圧力によ
って、硬貨はこの硬貨選別孔43内に落下する。
【0036】又、前記10円硬貨に後続する硬貨例えば
5円硬貨についても、前記硬貨鑑別センサ15によって
真正の5円硬貨であると判別された場合には、図示しな
い制御部からロータリソレノイド82に対して、分岐レ
バー81をそのまま前記硬貨開放位置に維持させる制御
信号が出力される。そして、この5円硬貨が、第1搬送
ベルト44による圧接のもとに搬送されて5円硬貨用の
硬貨選別孔42に至った時、第1搬送ベルト44の押圧
力により、この硬貨選別孔42内に落下する。
【0037】他方、前記一方の系列側の硬貨群の連続搬
送に対し、これ等に後続する硬貨について、磁気センサ
15a及び光センサ15bにおける検知内容が、図示し
ない前記制御部において、真正の500円硬貨であり、
且つ、他方の系列側の硬貨群として選別される硬貨であ
ると判別した場合には、制御部からロータリソレノイド
82に対して、分岐レバー81を逆方向に揺動させるた
めの制御信号が出力され、分岐レバー81の先端を第1
搬送通路18と第2搬送通路50との分岐領域Sにおい
て、矢印Bにて示す下方位置すなわち硬貨の進路を変更
させる硬貨閉鎖位置に移動させる。
【0038】前記分岐レバー81が揺動すると、第1搬
送ベルト44による圧接のもとに硬貨通路13上を搬送
する硬貨は、分岐領域Sにおいて、分岐レバー81の先
端部分に接触すると同時に、回転プーリ59に懸架され
た第2搬送ベルト75の下方に入り込んで、その進行方
向が第2搬送通路50側に変換される。その後、硬貨
は、第2搬送ベルト75の回転と共に第2搬送通路50
に沿って搬送され、硬貨選別孔71,72を通過した
後、第3搬送方向変換プ54において、進行方向を略V
字状に変換され、然る後、500円硬貨用の硬貨選別孔
73に至った時、第2搬送ベルト75の押圧力によっ
て、硬貨は硬貨選別孔73内に落下する。
【0039】更に、前記500円硬貨に後続する硬貨
が、硬貨鑑別センサ15で検知され、図示しない制御部
において真正の100円硬貨であると判別された場合に
は、前記制御部からの制御信号によって、分岐レバー8
1をそのまま前記硬貨閉鎖位置に維持する。そして、こ
の100円硬貨が、第2搬送ベルト75による圧接のも
とに搬送されて、100円硬貨用の硬貨選別孔72に至
った時、第2搬送ベルト75の押圧力によって、硬貨は
この硬貨選別孔72内に落下する。
【0040】他方、前記100円硬貨に後続する硬貨が
例えば外国の硬貨である場合、硬貨は磁気センサ15a
及び光センサ15bで検知され、図示しない制御部にお
いて、選別対象の国内6金種の硬貨とは異なる硬貨であ
ると判別した時には、制御部は直ちに制御信号を出力
し、ロータリソレノイド77を駆動してリジェクトレバ
ー80を回動し、その先端部分を降下させて異硬貨排除
孔48上に移動させる。
【0041】その結果、前記異硬貨排除孔48には、リ
ジェクトレバー80の先端部分が突出し、搬送通路にお
ける規制面側の硬貨滑走面が欠除された状態となるの
で、異硬貨は、第1搬送ベルト44の圧接のもとに、こ
の異硬貨排除孔48内に落下する。そして、この異硬貨
が異硬貨排除孔48内に落下すると、図示しない制御部
から再度制御信号が出力して、直ちにロータリソレノイ
ド77を駆動し、リジェクトレバー80を回動させる。
従って、このリジェクトレバー80の先端は上方位置に
上昇させられて、異硬貨排除孔48の上方で硬貨滑走面
から少なくとも硬貨の厚み分だけ離間した位置に再び待
機状態となる。
【0042】又、前記リジェクトレバー80の先端部が
上昇したことにより、硬貨の規制面側の硬貨滑走面が再
び搬送通路の一部を形成することになる。この時、この
異硬貨に後続する硬貨に関しては、引続き硬貨鑑別セン
サ15において、硬貨の材質及び硬貨の直径等が検知さ
れる。そして、図示しない前記制御部において、硬貨の
真偽,種類等の判別が行われ、その判別結果に基づいて
前述のように、ロータリソレノイド77又は82を駆動
し、前記ロータリソレノイド82の場合には、分岐レバ
ー81を回動して硬貨の進路を第1搬送通路18又は第
2搬送通路50側に切り換え、以下、当該硬貨に関し前
記同様の搬送及び選別動作が継続して行われる。
【0043】
【発明の効果】本発明による硬貨選別計数機は、以上の
ように構成されているため、次のような効果を得ること
ができる。すなわち、硬貨通路に臨んで配置された硬貨
鑑別センサにより、硬貨の直径や材質等の特性を検出し
て、硬貨の種類を判別すると共に、その検出内容(硬貨
径)に基づいて搬送通路切換部材を駆動させて、硬貨進
路を第1搬送通路と第2搬送通路との何れかの搬送通路
に切り換えているので、硬貨が本来の厚みに対して大き
な厚み変化を有している場合であっても、硬貨の種類を
事前に正確に判別して、且つ、当該硬貨が第1搬送通路
及び第2搬送通路の分岐領域に至る前に、硬貨の進路を
所定の搬送通路側に切り換えることができ、硬貨分離部
において硬貨を機械的に直接選別する構成の従来装置が
有していた誤選別及び誤計数等の問題を完全に解決する
ことができる。
【0044】更には、硬貨の種類を電気的に検出して硬
貨径に基づく搬送通路の切り換えを行っているので、硬
貨の厚みに前記のような変化が生じている場合にも、硬
貨分離部すなわち前記第1及び第2搬送通路の分岐領域
において硬貨が噛み込み現象を呈することはなく、又、
前記第1搬送通路及び第2搬送通路に分別された硬貨
は、各々の搬送通路において互いに硬貨径が接近した組
合せを避け、隣り合う硬貨との外径が相互に干渉しない
十分な径差を有しているので、硬貨の安定した搬送及び
選別を行うことができると共に、硬貨の処理能力を大き
く向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨選別計数機の一実施例を示す平面
図である。
【図2】図1の要部拡大平面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】全種別による硬貨の径と厚みとの関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 ホッパー(硬貨供給部) 13 硬貨通路 15 硬貨鑑別センサ 18 第1搬送通路 50 第2搬送通路 A 搬送通路切換手段 S 分岐領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパーから送り出された硬貨を、第1
    搬送通路と第2搬送通路との何れかの搬送通路に分別さ
    せて、前記ホッパーから無作為に送り出される硬貨を2
    種類の硬貨群に分別する硬貨選別計数機の硬貨分別方法
    において、 前記第1搬送通路と前記第2搬送通路の分岐領域と前記
    ホッパーとの間に設けた硬貨通路に臨んで配置された硬
    貨鑑別センサにより、前記ホッパーから送り出された硬
    貨の特性を検出し、その検出内容に基づいて前記2種類
    の硬貨群に分別する際、前記ホッパ外へ供給される硬貨
    のうち、径差が最も接近した2種類の硬貨を、前記分岐
    領域に設けられた搬送通路切換手段の切り換えにより、
    前記第1搬送通路と前記第2搬送通路との何れかの搬送
    通路に分別することを特徴とする硬貨選別計数機の硬貨
    分別方法。
  2. 【請求項2】 前記搬送通路切換手段は、前記分岐領域
    に臨み前記搬送通路を切り換える分岐レバーと、この分
    岐レバーを硬貨閉鎖位置と硬貨開放位置とに揺動させる
    ソレノイドとを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    硬貨選別計数機の硬貨分別方法。
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