JP2002088095A - 2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有物の製造方法 - Google Patents
2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有物の製造方法Info
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Abstract
質のαG−AA高含有物の製造方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 原料溶液として、αG−AA、L−アス
コルビン酸及び糖類を含有する溶液を、カラムに充填し
た陰イオン交換樹脂と接触させてαG−AAとL−アス
コルビン酸とを陰イオン交換樹脂に吸着せしめ、次いで
陰イオン交換樹脂を水洗して糖類を除去した後、溶離液
として0.5N未満の酸及び/又は塩類の水溶液をカラ
ムに供給してαG−AA高含有画分とL−アスコルビン
酸高含有画分とに分画し、このαG−AA高含有画分を
採取するαG−AA高含有物の製造方法を確立すること
により解決する。
Description
ルビン酸である2−O−α−D−グルコピラノシル−L
−アスコルビン酸(以下、特に断りがない限り、「αG
−AA」と略記する。)高含有物の新規な製造方法に関
する。
号公報にも開示されているように、下記に示すような優
れた理化学的性質を有していることが知られている。即
ち、αG−AAは、
で、L−アスコルビン酸と異なりメイラード反応を起こ
し難く、アミノ酸、ペプチド、蛋白質、脂質、糖質、生
理活性物質などと共存させても、無用の反応を起こすこ
とがないばかりか、これらの物質を安定化させる効果す
ら持っている。 (2)加水分解を受けてL−アスコルビン酸を生成し、
L−アスコルビン酸と同様の還元作用、抗酸化作用を示
す。 (3)体内の酵素により、L−アスコルビン酸とD−グ
ルコースとに容易に加水分解され、L−アスコルビン酸
本来の生理活性を示す。又、ビタミンE、ビタミンPな
どとの併用により、その生理活性を増強することができ
る。 (4)L−アスコルビン酸とα−グルコシル糖化合物な
どとを経口摂取することにより、生体内でも自然に少量
ながら生成し、代謝される物質であることから、その安
全性は極めて高い。 (5)結晶形態のαG−AAは、実質的に非吸湿性又は
難吸湿性であるにもかかわらず、水に対して大きな溶解
速度、溶解度を有しており、粉末、顆粒、錠剤などのビ
タミン剤、サンドクリーム、チョコレート、チューイン
ガム、即席ジュース、即席調味料などの飲食物のための
ビタミンC強化剤、呈味改善剤、酸味剤、安定剤などと
して有利に利用できる。 (6)結晶形態のαG−AAは、実質的に非吸湿性又は
難吸湿性であり、保存中、固結することなく流動性を保
持していることから、その取扱いは容易で非晶質の場合
と比較して、その包装、輸送、貯蔵に要する物的、人的
経費が大幅に削減できる。
野に広く利用されている。更に、他の用途、例えば、食
品、医薬品、飼料、餌料或いは工業用原料など、より広
範な分野への用途開発が期待されている。
ては、例えば、特開平3−183492号公報に開示さ
れた製造方法を例示することができる。この製造方法
は、図1に示すように、先ず、L−アスコルビン酸とα
−グルコシル糖化合物とを含有する溶液に、糖転移酵素
又は糖転移酵素とグルコアミラーゼ(EC 3.2.
1.3)とを反応させてαG−AAを生成させて、αG
−AAと未反応のL−アスコルビン酸の他、α−グルコ
シル糖化合物やα−グルコシル糖化合物由来の糖類を含
む溶液を得、次いで、この溶液を濾過し、H形陽イオン
交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィーにかけて脱
ミネラルした後、陰イオン交換樹脂を用いるカラムクロ
マトグラフィーにかけて、αG−AAとL−アスコルビ
ン酸とを陰イオン交換樹脂に吸着させ、次いで、陰イオ
ン交換樹脂を水洗して糖類をカラムから除去し、更に、
溶離液を用いてαG−AAとL−アスコルビン酸とを陰
イオン交換樹脂から共に溶出させた後、得られる溶出液
を濃縮し、この濃縮液を強酸性陽イオン交換樹脂を用い
るカラムクロマトグラフィーにかけて、αG−AA高含
有画分とL−アスコルビン酸高含有画分とに分画し、こ
のαG−AA高含有画分を濃縮してαG−AA高含有物
を得る方法である。
クロマトグラフィーに於いては、αG−AAとL−アス
コルビン酸とが共に脱着し溶出してくることから、得ら
れるαG−AAはL−アスコルビン酸との混合物であ
る。そのため、αG−AA高含有物を得るためには、α
G−AAとL−アスコルビン酸とを含む溶出液を一旦濃
縮した後、更に強酸性陽イオン交換樹脂を用いるカラム
クロマトグラフィーにかけてαG−AA高含有画分とL
−アスコルビン酸高含有画分とに分画することが必要不
可欠であった。
製造方法に於いては、陰イオン交換樹脂を用いるカラム
クロマトグラフィーと強酸性陽イオン交換樹脂を用いる
カラムクロマトグラフィーとによる2段階のカラムクロ
マトグラフィーが必要不可欠であり、しかも、陰イオン
交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィーで得られる
溶出液は、強酸性陽イオン交換樹脂を用いるカラムクロ
マトグラフィーにかける前に一旦濃縮しなければなら
ず、その分、操作が煩雑となり、αG−AA高含有物の
収率低下や製造コストが上昇するなどの欠点があった。
収率の優れた高品質のαG−AA高含有物の工業的製造
方法が鶴首されていた。
性、製造コスト、及び収率の優れた高品質のαG−AA
高含有物の工業的製造方法を提供することにある。本発
明で言うαG−AA高含有物とは、αG−AAを固形分
当たり80%(w/w)(本願明細書に於いては、特に
断りがない限り、「%(w/w)」を「%」と略記す
る。)以上、好ましくは、90%以上含有するαG−A
A高含有物を意味し、その形態としては、溶液状、ペー
スト状、固体状又は粉末状の何れのものであってもよ
い。
技術に鑑み、αG−AA、L−アスコルビン酸及び糖類
を含有する溶液をカラムに充填したイオン交換樹脂と接
触させて、より簡便にαG−AA高含有物を得る方法に
ついて鋭意研究を続けた。その結果、カラムに充填する
イオン交換樹脂として、陰イオン交換樹脂を用い、この
陰イオン交換樹脂にαG−AAとL−アスコルビン酸と
を吸着させ、溶離液として0.5N未満の酸及び/又は
塩類の水溶液をカラムに供給してαG−AA高含有画分
とL−アスコルビン酸高含有画分とに分画し、このαG
−AA高含有画分を採取することにより本発明の課題を
達成できることを見出した。
方法の特徴は、図2に示すように、L−アスコルビン酸
とα−グルコシル糖化合物とを含有する溶液に、糖転移
酵素又は糖転移酵素とグルコアミラーゼとを反応させて
αG−AA、L−アスコルビン酸及び糖類を含有する溶
液を得、この溶液を濾過し、脱ミネラルした後、得られ
る溶液を原料溶液として、カラムに充填した陰イオン交
換樹脂と接触させてαG−AAとL−アスコルビン酸と
を陰イオン交換樹脂に吸着せしめ、次いで陰イオン交換
樹脂を水洗して糖類を除去した後、溶離液として0.5
N未満の酸及び/又は塩類の水溶液をカラムに供給して
αG−AA高含有画分とL−アスコルビン酸高含有画分
とに分画し、このαG−AA高含有画分を濃縮してαG
−AA高含有物を採取する方法である。このように、本
発明によれば、αG−AAとL−アスコルビン酸との分
離を陰イオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィ
ーのみにより分離できることとなったことから、図1に
示す従来の製造方法に於いては必要不可欠であった強酸
性陽イオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィー
が不要となった。その結果、操作性、経済性、収率の何
れの点に於いても優れた高品質のαG−AA高含有物を
工業的規模で製造できることとなった。
述べる。当該原料溶液は、αG−AA、L−アスコルビ
ン酸及び糖類を含有する水溶液を意味する。斯かる原料
溶液の製造方法としては、酵素法であれ合成法であれ、
αG−AA、L−アスコルビン酸及び糖類を含有する溶
液が得られる限り特に問わない。例えば、その代表的な
製造方法として、L−アスコルビン酸とα−グルコシル
糖化合物とを含有する溶液に糖転移酵素又は糖転移酵素
とグルコアミラーゼとを作用させる方法を例示できる。
具体的には、特開平3−183492号公報に記載され
た方法を例示することができる。
通常、1乃至75%、望ましくは、10乃至70%、よ
り望ましくは、20乃至60%、更に望ましくは、30
乃至40%の範囲が好適に使用される。又、原料溶液の
pHは、アルカリ性側ではL−アスコルビン酸が分解し
易いので酸性側のpHが望ましく、通常、pH7未満、
望ましくは、pH1.0乃至6.5、更に望ましくは、
pH1.5乃至6.0の範囲とするのが望ましい。更
に、OH形陰イオン交換樹脂を用いることから、原料溶
液を陰イオン交換樹脂と接触させる前に、原料溶液中に
存在する陰イオン、有機酸、アミノ酸等の不純物をでき
るだけ除去又は低減させておくのが望ましい。
常、遊離のL−アスコルビン酸のみならず、L−アスコ
ルビン酸のアルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩
などのL−アスコルビン酸の塩、又は、それらの混合物
を包含する場合がある。つまり、本発明の糖転移反応に
用いるL−アスコルビン酸は、遊離のL−アスコルビン
酸だけでなく、本発明の実施を妨げない限り、L−アス
コルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カルシウム
などのL−アスコルビン酸の塩、及びそれらの混合物を
包含するものとする。又、本発明で言うαG−AAにつ
いても、遊離の酸のみならず、本発明の実施を妨げない
限りその塩をも包含するものとする。
物は、同時に用いる糖転移酵素の作用により、L−アス
コルビン酸にα−D−グルコシル残基が等モル以上結合
したαG−AAを含むα−グリコシル−L−アスコルビ
ン酸を生成し得るものであればよく、例えば、マルトー
ス、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペ
ンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオー
ス、マルトオクタオースなどのマルトオリゴ糖の他、デ
キストリン、シクロデキストリン、アミロースなどの澱
粉部分加水分解物、更には、液化澱粉、糊化澱粉、溶性
澱粉などを例示できる。αG−AAの生成を容易にする
ためには、用いる糖転移酵素に好適なα−グルコシル糖
化合物を選択すればよい。例えば、糖転移酵素として、
α−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.20)を用い
る場合には、マルトース、マルトトリオース、マルトテ
トラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオー
ス、マルトヘプタオース、マルトオクタオースなどのマ
ルトオリゴ糖、又は、DE約5乃至60のデキストリ
ン、澱粉部分加水分解物などが好適に用いられる。又、
糖転移酵素として、シクロマルトデキストリン・グルカ
ノトランスフェラーゼ(EC 2.4.1.19)を用
いる場合には、シクロデキストリン又はDE1未満の澱
粉糊化物からDE約60のデキストリンまでの澱粉部分
加水分解物などが好適に用いられる。更に、糖転移酵素
として、α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)を用
いる場合には、DE1未満の糊化澱粉からDE約30の
デキストリンまでの澱粉部分加水分解物などが好適に使
用される。
酸の濃度(w/v%)は、通常、1w/v%以上、望ま
しくは、約2乃至30w/v%が好適であり、α−グル
コシル糖化合物の濃度は、L−アスコルビン酸の濃度に
対して、通常、約0.5乃至30倍の範囲が望ましい。
ルビン酸とα−グルコシル糖化合物を含有する水溶液に
作用させるとき、L−アスコルビン酸を分解せずに、L
−アスコルビン酸の2位の炭素のアルコール基にα−グ
ルコシル基を1個以上糖転移したαG−AAなどのα−
グリコシル−L−アスコルビン酸を生成し得るものであ
る限り、その性質、性状、由来は特に問わない。例え
ば、前記糖転移酵素として用いることのできるα−グル
コシダーゼとしては、マウスの腎臓、ラットの腸粘膜、
イヌ、ブタの小腸など動物由来のもの、イネ種子、トウ
モロコシ種子など植物由来のもの、ムコール(Muco
r)属、ペニシリウム(Penicillium)属な
どに属するカビ、又はサッカロミセス(Sacchar
omyces)属などに属する酵母などの微生物由来の
ものが、更に、他の糖転移酵素であるシクロマルトデキ
ストリン・グルカノトランスフェラーゼとしては、バチ
ルス(Bacillus)属、クレブシーラ(Kleb
siella)属などに属する細菌由来のものが、又、
他の糖転移酵素であるα−アミラーゼとしては、バチル
ス属などに属する細菌由来のものを例示できる。
ある必要はなく、粗酵素であっても本発明に於いては使
用することができる。しかしながら、好適には、斯かる
粗酵素は、使用前、公知の方法で精製して用いられる。
又、市販の糖転移酵素を利用することも可能である。使
用に際し、これら酵素を固定化して用いることも随意で
ある。糖転移酵素反応時のpHと温度は、糖転移酵素が
L−アスコルビン酸及びα−グルコシル糖化合物に作用
してαG−AAが生成する条件であればよく、通常、p
H3乃至9、望ましくは、pH4乃至7、温度約20乃
至80℃の範囲から選ばれる。使用酵素量と反応時間と
は密接に関連しており、通常、経済性の観点から、約3
乃至80時間で反応が終了するように酵素量を設定す
る。又、固定化された糖転移酵素をバッチ式で繰り返し
用いたり、連続式で用いることも有利に実施できる。
応系に存在する酸素による酸化分解を受け易いので、で
きるだけ低酸素又は無酸素条件下、或いは還元条件下に
保ち、必要ならば、チオ尿素、亜硫酸塩などを共存せる
のがよい。又、L−アスコルビン酸は光分解を受け易い
ことから、暗所又は遮光下で反応させるのが望ましい。
微生物を、その増殖用培地中にL−アスコルビン酸とα
−グルコシル糖化合物とを共存させて、αG−AAを含
むα−グリコシル−L−アスコルビン酸を生成させるこ
とも可能である。
コシル−L−アスコルビン酸は、L−アスコルビン酸の
2位の炭素のアルコール基に1個又は複数のα−D−グ
ルコシル基が結合した化合物である。これらα−D−グ
ルコシル基の数は、通常、2乃至7個程度で、α−D−
グルコシル基同士はα−1,4結合で結合している。具
体的な化合物としては、αG−AA、2−O−α−D−
マルトシル−L−アスコルビン酸、2−O−α−D−マ
ルトトリオシル−L−アスコルビン酸、2−O−α−D
−マルトテトラオシル−L−アスコルビン酸、2−O−
α−D−マルトペンタオシル−L−アスコルビン酸、2
−O−α−D−マルトヘキサオシル−L−アスコルビン
酸、2−O−α−D−マルトヘプタオシル−L−アスコ
ルビン酸などを例示できる。α−グルコシダーゼによっ
て生成させる場合には、通常、αG−AAのみが生成す
るが、使用する糖転移酵素の種類や反応条件によって
は、αG−AAと共に、2−O−α−D−マルトシル−
L−アスコルビン酸や2−O−α−D−マルトトリオシ
ル−L−アスコルビン酸などのα−グリコシル−L−ア
スコルビン酸を共に生成させることもできる。
ンスフェラーゼやα−アミラーゼによってα−グリコシ
ル−L−アスコルビン酸を生成させる場合には、一般
に、α−グルコシダーゼの場合よりもα−D−グルコシ
ル基の結合数の多いα−グリコシル−L−アスコルビン
酸を混在生成させることができる。又、使用するα−グ
ルコシル糖化合物の種類にもよるが、一般的には、シク
ロマルトデキストリン・グルカノトランスフェラーゼの
場合には、L−アスコルビン酸にα−D−グルコシル基
が1乃至7個程度結合したα−グリコシル−L−アスコ
ルビン酸が生成し、α−アミラーゼの場合には、生成す
るα−グリコシル−L−アスコルビン酸の種類が少ない
傾向にある。
移酵素とグルコアミラーゼとを併用してαG−AAの生
成率を高めることもできる。一般的には、糖転移反応効
率を高めるために、予め、L−アスコルビン酸とα−グ
ルコシル糖化合物に糖転移酵素を作用させて、L−アス
コルビン酸にα−D−グルコシル残基を等モル以上転移
させてαG−AAを含むα−グリコシル−L−アスコル
ビン酸を生成せしめ、次いでこれにグルコアミラーゼを
作用させてαG−AA以外のα−グリコシル−L−アス
コルビン酸に結合したα−D−グルコシル残基を加水分
解してαG−AAを生成、蓄積させるのが望ましい。
物、動物など各種起源のものが利用できる。通常、アス
ペルギルス(Aspergillus)属、リゾプス
(Rhizopus)属に属する細菌由来の市販のグル
コアミラーゼが有利に利用できる。又、グルコアミラー
ゼと共にβ−アミラーゼ(EC 3.2.1.2)を併
用することも随意である。
説明するに、その母体構造は、ゲル形、巨大網目構造型
(MR形)、或いは多孔型の何れのものでもよく、その
基材は、強塩基性又は弱塩基性のスチレン系(スチレン
−ジビニルベゼン共重合体)、アクリル系の陰イオン交
換樹脂の何れのものも用いることができる。又、陰イオ
ン交換樹脂の交換基は、陰イオン吸着能を有するもので
ある限り使用でき、強塩基性(I型、II型)、中塩基
性、弱塩基性のいずれの陰イオン交換樹脂も用いること
ができる。市販品としては、例えば、ローム・アンド・
ハース社製の商品名『アンバーライトIRA67』、
『アンバーライトIRA96SB』、『アンバーライト
IRA400』、『アンバーライトIRA401B』、
『アンバーライトIRA402』、『アンバーライトI
RA402BL』、『アンバーライトIRA410』、
『アンバーライトIRA411S』、『アンバーライト
IRA440B』、『アンバーライトIRA458R
F』、『アンバーライトIRA473』、『アンバーラ
イトIRA478RF』、『アンバーライトIRA90
0』、『アンバーライトIRA904』、『アンバーラ
イトIRA910CT』、『アンバーライトIRA95
8』、『アンバーライトXT5007』、『アンバーラ
イトXT6050RF』、『アンバーライトXE58
3』及び『アンバーライトCG400』、三菱化学社製
造の商品名『ダイヤイオンSA10A』、『ダイヤイオ
ンSA11A』、『ダイヤイオンSA12A』、『ダイ
ヤイオンSA20A』、『ダイヤイオンSA21A』、
『ダイヤイオンNSA100』、『ダイヤイオンPA3
08』、『ダイヤイオンPA312』、『ダイヤイオン
PA316』、『ダイヤイオンPA408』、『ダイヤ
イオンPA412』、『ダイヤイオンPA418』、
『ダイヤイオンHPA25』、『ダイヤイオンHPA7
5』、『ダイヤイオンWA10』、『ダイヤイオンWA
20』、『ダイヤイオンWA21J』、『ダイヤイオン
WA30』及び『ダイヤイオンDCA11』、ダウケミ
カル社製造の商品名『ダウエックスSBR』、『ダウエ
ックスSBR−P−C』、『ダウエックスSAR』、
『ダウエックスMSA−1』、『ダウエックスMSA−
2』、『ダウエックスMSA−22』、『ダウエックス
MSA−66』、『ダウエックスMWA−1』、『ダウ
エックスモノスフィアー550A』、『ダウエックスマ
ラソンA』、『ダウエックスマラソンA2』、『ダウエ
ックス1×2』、『ダウエックス1×4』、『ダウエッ
クス1×8』及び『ダウエックス2×8』などの陰イオ
ン交換樹脂を例示できる。これら陰イオン交換樹脂の
内、『アンバーライトIRA411S』、『ダイヤイオ
ンWA30』、『アンバーライトIRA478RF』及
び『アンバーライトIRA910CT』は、αG−AA
及びL−アスコルビン酸の吸着量が大で、それらの分離
能も良好であり、本発明に於いては好適に用いることが
できる。陰イオン交換樹脂のイオン形としては、OH形
に加えて、Cl形やCH3COO形のものも適宜使用で
きる。本発明に於いては、吸着量の点で、OH形のもの
が優れており有利に用いられる。
酸、硝酸、クエン酸などの1種又は2種以上の酸の水溶
液や、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウ
ム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸カリウム等の1種又は2種以上の塩類の水
溶液を用いることができる。又、これら1種又は2種以
上の酸及び塩類を適宜組み合わせて用いることも可能で
ある。溶離液として、塩類の水溶液を用いる場合には、
カラムに充填した陰イオン交換樹脂から脱着し、溶出し
た溶出液中に含まれるαG−AAは、通常、塩形であ
る。この塩形のαG−AAは、必要ならば、H形陽イオ
ン交換樹脂を用いて脱ミネラルして遊離の酸形のαG−
AAとすることができる。又、溶離液として、酸の水溶
液を用いる場合には、カラムに充填した陰イオン交換樹
脂から脱着し、溶出した溶出液中に含まれるαG−AA
は、通常、遊離の酸形のαG−AAである。本発明に於
いては、溶離液として用いる酸の水溶液の内、経済性と
陰イオン交換樹脂の再生のし易さの観点から塩酸の水溶
液が好適に用いられる。又、溶離液として用いる酸又は
塩類の水溶液濃度は必ずしも一定である必要はなく、目
的に応じて、段階的に変更したり、グラジエント溶出す
ることも可能である。又、αG−AAとL−アスコルビ
ン酸の脱着、溶出に使用した溶離液は、製造コスト低減
の目的で、回収して再利用することもできる。
脂、及び溶離液を用いて、αG−AA高含有物を得る方
法について述べる。前記したように、本発明で用いる原
料溶液は、通常、αG−AA、L−アスコルビン酸と共
に、α−グルコシル糖化合物、このα−グルコシル糖化
合物由来のD−グルコースやα−グルコシル糖化合物の
分解物などの糖類、更には、塩類を含有している。した
がって、本発明に於いては、原料溶液を先ず濾過し、H
形陽イオン交換樹脂又は活性炭処理とH形陽イオン交換
樹脂により脱ミネラル処理を行う。次いで、脱ミネラル
処理液をカラムに充填した陰イオン交換樹脂と接触させ
て、αG−AAとL−アスコルビン酸とを吸着せしめ、
次いで水洗して糖類を除去した後、溶離液として0.5
N未満の酸及び/又は塩類の水溶液をカラムに供給し
て、αG−AA高含有画分とL−アスコルビン酸高含有
画分とに分画し、このαG−AA高含有画分を採取す
る。この際、分離された未反応のL−アスコルビン酸及
びα−グルコシル糖化合物は、経済性を考慮して、再
度、次の糖転移反応の原料として用いることもできる。
状、大きさ、長さの1乃至複数のカラムを直列又は並列
に配置して用いればよい。複数のカラムを用いる場合、
適宜の樹脂層長となるように、カラムを直列接続して用
いることができる。原料溶液を陰イオン交換樹脂に通液
するときの流速は、SV5以下が望ましく、より望まし
くは、SV1乃至3の範囲が望ましい。又、溶離液を陰
イオン交換樹脂に供給するときの流速は、SV1以下が
望ましく、より望ましくは、SV0.3乃至0.7の範
囲が望ましい。カラムから脱着し、溶出してくるαG−
AA高含有画分とL−アスコルビン酸高含画分の溶出順
序は、使用する陰イオン交換樹脂の種類、殊に、陰イオ
ン交換樹脂の母体構造や官能基の種類により変えること
ができる。カラム操作時の温度は、αG−AAやL−ア
スコルビン酸の温度による分解の影響を考慮して、通
常、0乃至80℃、望ましくは、10乃至40℃、更に
望ましくは、15乃至25℃の範囲が望ましい。又、使
用する酸及び/又は塩類の水溶液に関し、0.5N以上
の酸及び/又は塩類の水溶液を用いる場合、αG−AA
を陰イオン交換樹脂から迅速かつ容易に脱着し、溶出さ
せることができるものの、αG−AAと共にL−アスコ
ルビン酸も脱着し、溶出してくることから、両者の分離
が不十分となり、高純度のαG−AA高含有画分を高収
率で得ることは困難となる。ところが、酸及び/又は塩
類の水溶液濃度が全体で0.5N未満、望ましくは、
0.1乃至0.45N、更に望ましくは、0.2乃至
0.3Nのとき、αG−AAとL−アスコルビン酸は、
カラムに充填した陰イオン交換樹脂からそれぞれの高含
有画分として脱着し、溶出してくることから、両者を効
率よく分離でき、両者の高含有画分を高収率で採取する
ことができる。尚、酸及び/又は塩類の水溶液濃度を
0.1N未満とした場合でも、αG−AA高含有画分と
L−アスコルビン酸高含有画分を採取することは可能で
ある。しかしながら、αG−AAとL−アスコルビン酸
の陰イオン交換樹脂からの脱着、溶出時間が長くなると
共に、得られるαG−AAの濃度が低くなる傾向にあ
る。
着し、溶出してきたαG−AA高含有画分は、必要によ
り、精製した後、濃縮して過飽和溶液にすれば、容易に
結晶形態のαG−AAが析出してくるので、結晶形態の
αG−AA高含有物として採取することも随意である。
一方、L−アスコルビン酸高含有画分は、αG−AAを
得るための酵素反応の原料として再利用することも可能
である。又、前記αG−AA高含画分、又はL−アスコ
ルビン酸高含有画分以外の画分である。しかしながら、
αG−AAとL−アスコルビン酸との分離が不完全な両
者の混合画分を、再度、本発明の原料溶液として用いる
と、より高純度のαG−AA高含有物とL−アスコルビ
ン酸高含有物を高収率で容易に得ることができる利点が
ある。
法は、操作性、製造コストの点で優れているだけでな
く、固形分当たりの純度が約90%以上の高品質のαG
−AA高含有物を、原料溶液中のαG−AAに対するα
G−AAの収率約85%以上、より好ましくは、90%
以上で得ることを可能にしたものである。
有物は、安定型L−アスコルビン酸高含有物として、ビ
タミンC強化剤、安定剤、品質改良剤、抗酸化剤、生理
活性剤、紫外線吸収剤などとして、各種食品、化粧品、
医薬品、飼料、餌料、工業用原料などの広範な用途に有
利に用いることができる。
する。
−アスコルビン酸の分離と溶出に及ぼす溶離液の濃度の
影響>デキストリン(DE約6)2重量部を水6重量部
に加熱溶解し、これを還元下に保って、L−アスコルビ
ン酸1重量部を加え、pH5.5、60℃に維持しつ
つ、これにシクロマルトデキストリン・グルカノトラン
スフェラーゼ(株式会社林原生物化学研究所製)をデキ
ストリングラム当り400単位加えて24時間反応させ
た。本反応液をUF膜で濾過して酵素を除去した後、濾
液を55℃、pH5.0に調整し、これにグルコアミラ
ーゼ(生化学工業株式会社製)を前記デキストリングラ
ム当り10単位加えて24時間反応させた。本反応液を
加熱して酵素を失活させ、活性炭で脱色濾過し、得られ
た濾液を固形分濃度約40%に濃縮した。この濃縮液中
の固形分組成は、高速液体クロマトグラフィーにより分
析した(高速液体クロマトグラフィーで用いた装置は、
島津製作所製『LC−6A』;カラムは、島津テクノリ
サーチ株式会社製『STRカラム ODS−II』;溶
離液は、0.02M NaH2PO4−H3PO4(p
H2.0);流速は、0.5ml/min;検出に用い
た示差屈折計は、東ソー株式会社製『RI−802
0』。)。その結果、濃縮液中の固形分組成は、αG−
AA約31%、L−アスコルビン酸約21%、D−グル
コース約31%、及びα−グルコシル糖化合物約17%
であった。前記活性炭で脱色濾過して得た濾液を強酸性
陽イオン交換樹脂(商品名『ダイヤイオンSK1B(H
形)』、三菱化学株式会社製)100mlを充填したカ
ラム(内径20mm、長さ350mm、カラム内温度2
5℃)にSV2で通液して脱ミネラルした。得られた固
形分濃度30%の溶液を330gずつ、200mlの陰
イオン交換樹脂(商品名『アンバーライトIRA411
S(OH形)』、ローム・アンド・ハース社製)を充填
した7本のカラム(それぞれ内径20mm、長さ650
mm、カラム内温度25℃)にそれぞれSV2で通液
し、その後、各カラムに水約1,000mlをSV2で
通液して陰イオン交換樹脂を水洗し、非吸着成分を溶出
させた。次いで、7本のカラムにそれぞれ0.1N、
0.15N、0.2N、0.3N、0.4N、0.45
N又は0.5Nの塩酸水溶液をSV0.5で通液し、カ
ラム出口の固形分濃度が0.2%以上となった時点から
溶出液の回収を始め、カラム出口の溶出液がそれぞれ
0.1N、0.15N、0.2N、0.3N、0.4
N、0.45N又は0.5Nの塩酸水溶液に置換される
まで分画を続けた。分画はフラクションコレクターを用
いて、20分毎に分画してサンプリングし、各サンプル
中の固形分組成を上記したと同様にして高速液体クロマ
トグラフィーで分析した。その分析結果に基づいて、溶
離液として0.1N及び0.5Nの塩酸水溶液を用いた
ときの溶出液中の固形分当たりの各成分の濃度をプロッ
トして得られた濃度分布を示す溶出曲線を図3、図4に
それぞれ示す。尚、図3、図4に於いて、縦軸は溶出液
中の固形分当たりの各成分の濃度(%(w/w))を、
横軸はカラムからの溶出液量(ml)を示し、符号「−
〇−」はαG−AAを、「−●−」はL−アスコルビン
酸を、又「−△−」は糖類を示す。図3から、塩酸の水
溶液濃度0.1Nの条件下では、αG−AAとL−アス
コルビン酸との分離は良好である。しかしながら、塩酸
の水溶液濃度が高い場合と比較して、αG−AAとL−
アスコルビン酸の溶出は遅くなり、得られるαG−AA
高含有画分とL−アスコルビン酸高含有画分の濃度が若
干低くなる傾向を示した。又、図4から、脱着剤として
用いる塩酸の水溶液濃度が0.5Nの条件下では、塩酸
の水溶液濃度が低い場合と比較して、αG−AAとL−
アスコルビン酸の溶出が早くなり、両者の分離が不十分
となり、αG−AA高含有画分の収率が低くなることが
判明した。又、図3、図4から明らかなように、糖類の
大部分は陰イオン交換樹脂に吸着しないものの、僅かな
がら陰イオン交換樹脂に吸着し、溶離液で溶離されるこ
とが判明した。
剤として用いる塩酸の水溶液濃度が0.1乃至0.45
Nの条件下では、αG−AAとL−アスコルビン酸の分
離、溶出が良好で、殊に、脱着剤として用いる塩酸の水
溶液濃度が0.2乃至0.3Nの条件下での溶出が好適
であることが判明した。又、溶離液として、これら塩酸
の水溶液を用いて得られた結果は、塩酸の水溶液に代え
て他の種類の酸又は塩類、及び各種酸及び塩類を併用す
る水溶液を溶離液として用いた場合、更に、陰イオン交
換樹脂の種類を変えた場合にも同様に当てはまる結果で
ある。
方法を実施例により詳細に説明する。
として、0.25N塩酸水溶液を使用した以外は実験と
同じ条件でαG−AA高含有物を製造した。本実施例に
於ける、陰イオン交換樹脂から溶出してくる溶出液を前
記実験と同様にして分画してサンプリングし、各サンプ
ル中の固形分組成を高速液体クロマトグラフィーで分析
した。その分析結果に基づいて溶出液中の各成分の固形
分濃度をプロットして得られた濃度分布を示す溶出曲線
を図5に示す。尚、図5に於いて、縦軸は溶出液中の固
形分当たりの各成分の固形分濃度(%(w/w))を、
横軸はカラムからの溶出液量(ml)を示し、符号「−
〇−」はαG−AAを、「−●−」はL−アスコルビン
酸を、「−△−」は糖類を示す。本品は固形分当たり純
度約93%のαG−AAを含有し、原料溶液中のαG−
AAに対するαG−AAの収率は約92%であった。
尚、図5から明らかなように、糖類の大部分は陰イオン
交換樹脂に吸着しないものの、僅かながら陰イオン交換
樹脂に吸着し、溶離液で溶出されることが判明した。
トリン(DE約6)2重量部を水6重量部に加熱溶解
し、これを還元下に保って、L−アスコルビン酸1重量
部を加え、pH5.5、60℃に維持しつつ、これにシ
クロマルトデキストリン・グルカノトランスフェラーゼ
(株式会社林原生物化学研究所製)をデキストリングラ
ム当り400単位加えて24時間反応させた。本反応液
をUF膜で濾過して酵素を除去した後、濾液を55℃、
pH5.0に調整し、これにグルコアミラーゼ(生化学
工業株式会社販売)を前記デキストリングラム当り10
単位加えて24時間反応させた。本反応液を加熱して酵
素を失活させ、活性炭で脱色濾過し、得られる濾液を固
形分濃度約40%に濃縮した。この濃縮液中の固形分組
成を前記実験で用いたのと同じ高速液体クロマトグラフ
ィー条件で分析したところ、αG−AA約31%、L−
アスコルビン酸約21%、D−グルコース約31%、及
びα−グルコシル糖化合物約17%であった。前記活性
炭で脱色濾過して得た濾液を強酸性陽イオン交換樹脂
(商品名『ダイヤイオンSK1B(H形)』、三菱化学
株式会社製)を100ml充填したカラム(内径20m
m、長さ350mm、カラム内温度25℃)にSV2で
通液して脱ミネラルした。得られた濃度30%の溶液3
30gを200mlの陰イオン交換樹脂(商品名『ダイ
ヤイオンWA30(OH形)』、三菱化学株式会社製)
を充填したカラム(内径20mm、長さ650mm、カ
ラム内温度25℃)にSV2で通液し、その後、水約
1,000mlをSV2で通液して水洗し、非吸着成分
を溶離させた。次いで、溶離液として0.25N塩酸水
溶液をSV0.5で通液し、カラム出口の固形分濃度が
0.2%以上となった時点から溶出液の回収を始め、カ
ラム出口の溶出液が0.25Nの塩酸水溶液に置換され
るまで分画を続けた。この分画は、フラクションコレク
ターを用いて20分毎に行い、得られた各画分の一部を
サンプリングし、各サンプル中の固形分組成を前記実験
と同様にして高速液体クロマトグラフィーで分析した。
溶出液中の各成分の固形物濃度をプロットして得られた
濃度分布を示す溶出曲線を図6に示す。図6から明らか
なように、本実施例に於いては、実施例1とは異なる陰
イオン交換樹脂を用いたことから、αG−AAとL−ア
スコルビン酸の溶出順序が逆転したけれども、実施例1
と同様に、αG−AAとL−アスコルビン酸との分離は
良好で、所望のαG−AA高含有画分を回収してαG−
AA高含有物を得た。尚、図6に於いて、縦軸は溶出液
中の固形分当たりの各成分の濃度(%(w/w))を、
横軸はカラムからの溶出液量(ml)を示し、符号「−
〇−」はαG−AAを、「−●−」はL−アスコルビン
酸を、「−△−」は糖類を示す。図6から明らかなよう
に、αG−AAとL−アスコルビン酸は陰イオン交換樹
脂から良好に脱着、溶離し、所望のαG−AA高含有画
分を回収してαG−AA高含有物を得た。本品は固形分
当たり純度約93%のαG−AAを含有し、原料溶液中
のαG−AAに対するαG−AAの収率は約90%であ
った。尚、図6から明らかなように、糖類の大部分は陰
イオン交換樹脂に吸着しないものの、僅かながら陰イオ
ン交換樹脂に吸着し、溶離液で溶離されることが判明し
た。
陽イオン交換樹脂(商品名『ダイヤイオンSK1B(H
形)』、三菱化学株式会社製)を充填したカラム(内径
400mm、長さ1,000mm)を用いて脱ミネラル
し、陰イオン交換樹脂として、ローム・アンド・ハース
社製の陰イオン交換樹脂(商品名『アンバーライトIR
A910CT(OH形)』)を充填したカラム(内径5
60mm、長さ1,000mm、カラム内温度25℃)
を使用し、溶離液として0.3N硝酸水溶液を用いた以
外は実施例2と同じ条件でαG−AA高含有物を製造し
た。本品は、液状αG−AA高含有物で、固形分当たり
純度約92%のαG−AA高含有物で、原料溶液中のα
G−AAに対するαG−AAの収率は約90%であっ
た。次いで、この液状αG−AA高含有物を固形分濃度
約76%になるまで減圧濃縮し、得られた濃縮液を助晶
缶にとり、結晶αG−AAを種晶として1%加えて40
℃に保ち、ゆっくり攪拌しつつ徐冷して2日間かけて2
5℃まで下げ、次いで、バスケット型遠心分離機で分蜜
し、得られた結晶に少量の水をスプレーして洗浄し、結
晶形態のαG−AAを採取して、αG−AA高含有物を
得た。本品は固形分当たり、純度約99%のαG−AA
高含有物であった。
として、0.45Nの塩酸水溶液を用いた以外は実施例
2と同じ条件でαG−AA高含有物を製造した。実施例
2同様、カラムに充填した陰イオン交換樹脂からのαG
−AAとL−アスコルビン酸との分離は良好であった。
本実施例で得られたαG−AA高含有物は、固形分当た
り純度約90%のαG−AAを含有し、原料溶液中のα
G−AAに対するαG−AAの収率は約91%であっ
た。
陽イオン交換樹脂(商品名『ダイヤイオンSK1B(H
形)』、三菱化学株式会社製)を充填したカラム(内径
800mm、長さ1,600mm)を用いて脱ミネラル
し、陰イオン交換樹脂として、『アンバーライトIRA
478RF(OH形)』(ローム・アンド・ハース社
製)を充填したカラム(内径1,200mm、長さ1,
600mm、カラム内温度25℃)を使用し、溶離液と
して0.2N NaCl水溶液を用いた以外は実施例2
と同じ条件でαG−AA高含有物を製造した。本品は、
αG−AAのナトリウム塩で(αG−AA−Na)、固
形分当たり純度約90%のαG−AA−Naを含有し、
原料溶液中のαG−AAに対するαG−AA−Naの収
率はモル比で約90%であった。
溶液として、αG−AA、L−アスコルビン酸及び糖類
を含有する溶液を、カラムに充填した陰イオン交換樹脂
と接触させてαG−AAとL−アスコルビン酸とを陰イ
オン交換樹脂に吸着せしめ、次いで陰イオン交換樹脂を
水洗して糖類を除去した後、溶離液として0.5N未満
の酸及び/又は塩類の水溶液をカラムに供給してαG−
AA高含有画分とL−アスコルビン酸高含有画分とに分
画し、このαG−AA高含有画分を採取することによ
り、αG−AA高含有物とL−アスコルビン酸高含有物
を高収率で得ることができるようになった。即ち、本発
明によれば、従来のαG−AA高含有物の製造方法に於
いて、陰イオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフ
ィー後に必要不可欠とされていた強酸性陽イオン交換樹
脂を用いるカラムクロマトグラフィーと、その処理前に
必要とされていた濃縮工程とを省略できることから、そ
の分、αG−AA高含有物の製造工程が簡略化され、製
造コストが低減され、加えて高収率で高純度αG−AA
を得ることができることとなった。本発明の製造方法
は、従来の製造方法とは違って、強酸性陽イオン交換樹
脂を用いるカラムクロマトグラフィーを経由する必要が
ないことから、従来の製造方法に於いて、原料溶液中の
αG−AAに対するαG−AAの収率が約75乃至80
%どまりであったものを約85%以上、より好ましく
は、90%以上にまで高めることが可能となった。
ト、及び収率の優れた高品質のαG−AA高含有物の製
造方法を可能としたものである。又、本発明の製造方法
により得られるαG−AA高含有物は、安定型L−アス
コルビン酸高含有物として、ビタミンC強化剤、安定
剤、品質改良剤、抗酸化剤、生理活性剤、紫外線吸収剤
などとして、各種食品、化粧品、医薬品、飼料、餌料、
工業用原料などの広範な用途に有利に用いることができ
る。
発明であり、斯界に与える影響は誠に多大なものがあ
る。
に於ける製造工程の流れ図である。
法に於ける製造工程の流れ図である。
イオン交換樹脂(商品名『アンバーライトIRA411
S(OH形)』、ローム・アンド・ハース社製)からα
G−AAとL−アスコルビン酸とを溶出したときの各成
分の固形分濃度をプロットして得られた濃度分布を示す
溶出曲線を示す図である。
イオン交換樹脂(商品名『アンバーライトIRA411
S(OH形)』、ローム・アンド・ハース社製)からα
G−AAとL−アスコルビン酸とを溶出したときの各成
分の固形分濃度をプロットして得られた濃度分布を示す
溶出曲線を示す図である。
陰イオン交換樹脂(商品名『アンバーライトIRA41
1S(OH形)』、ローム・アンド・ハース社製)から
αG−AAとL−アスコルビン酸とを溶出したときの各
成分の固形分濃度をプロットして得られた濃度分布を示
す溶出曲線を示す図である。
陰イオン交換樹脂(商品名『ダイヤイオンWA30(O
H形)』、三菱化学株式会社製)からαG−AAとL−
アスコルビン酸とを溶出したときの各成分の固形分濃度
をプロットして得られた濃度分布を示す溶出曲線を示す
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 原料溶液として、2−O−α−D−グル
コピラノシル−L−アスコルビン酸、L−アスコルビン
酸及び糖類を含有する溶液を、カラムに充填した陰イオ
ン交換樹脂と接触させて2−O−α−D−グルコピラノ
シル−L−アスコルビン酸とL−アスコルビン酸とを陰
イオン交換樹脂に吸着せしめ、次いで陰イオン交換樹脂
を水洗して糖類を除去した後、溶離液として0.5N未
満の酸及び/又は塩類の水溶液をカラムに供給して2−
O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高
含有画分とL−アスコルビン酸高含有画分とに分画し、
この2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコル
ビン酸高含有画分を採取することを特徴とする2−O−
α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有
物の製造方法。 - 【請求項2】 原料溶液が、L−アスコルビン酸とα−
グルコシル糖化合物とを含有する溶液に、糖転移酵素又
は糖転移酵素とグルコアミラーゼとを作用させて得られ
たものであることを特徴とする請求項1記載の2−O−
α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有
物の製造方法。 - 【請求項3】 原料溶液が、カラムに充填したH形陽イ
オン交換樹脂と接触させて脱ミネラルしたものである請
求項1又は2記載の2−O−α−D−グルコピラノシル
−L−アスコルビン酸高含有物の製造方法。 - 【請求項4】 陰イオン交換樹脂が、OH形陰イオン交
換樹脂であることを特徴とする請求項1、2又は3記載
の2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸高含有物の製造方法。 - 【請求項5】 酸が、塩酸、硫酸、硝酸及びクエン酸か
ら選ばれる1種又は2種以上の酸であることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載の2−O−α−D−
グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有物の製造
方法。 - 【請求項6】 塩類が、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、
クエン酸ナトリウム、及びクエン酸カリウムから選ばれ
る1種又は2種以上の塩類であることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載の記載の2−O−α−D−
グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有物の製造
方法。 - 【請求項7】 酸及び/又は塩類の水溶液濃度が、0.
1乃至0.45Nであることを特徴とする請求項1乃至
6のいずれかに記載の2−O−α−D−グルコピラノシ
ル−L−アスコルビン酸高含有物の製造方法。 - 【請求項8】 酸及び/又は塩類の水溶液濃度が、0.
2乃至0.3Nであることを特徴とする請求項7記載の
2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン
酸高含有物の製造方法。 - 【請求項9】 更に濃縮工程及び晶出工程を含むことを
特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の2−O−
α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸高含有
物の製造方法。
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