JP2002086800A - 濃度補正方法及び画像形成装置 - Google Patents
濃度補正方法及び画像形成装置Info
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Abstract
ラを低減する。 【解決手段】 区間A1ではアップダウン信号SCUD
がHであり、クロック信号SCCLKの立ち上がりタイ
ミングでダウンカウントが行われる。このカウント値の
減少に伴って、駆動電圧Vdrvが減少して、LDから
出射される光ビームの強度が徐々に減少する。区間A2
ではアップダウン信号SCUDがLでありアップカウン
ト動作となり、カウント値の増加に伴って駆動電圧Vd
rvが増加し、光ビームの強度が徐々に増加していく。
このときクロック信号SCCLKの周波数が、区間A1
のときよりも高いため、駆動電圧Vdrvの変化率が大
きくなる。このように、アップダウン信号SCUDのH
/Lを切り替え、クロック信号SCCLKの周波数を変
化させることで、光ビームの主走査方向における画像の
濃度ムラを補正するように、所望のパターンで画像領域
における光ビームの強度を補正する。
Description
画像形成装置に係わり、特に、像担持体上に光ビームを
走査することにより、又はアレイ状の光源からの光を像
担持体上に結像させることにより潜像を形成し、前記潜
像を現像して画像記録媒体に転写し、前記画像記録媒体
上に画像を形成する画像形成装置における濃度補正方法
及び画像形成装置に関する。
ビームを感光体に走査しながら照射して画像を形成する
画像形成装置や、LEDアレイ等の複数の発光素子、す
なわち複数の発光点が配列されて構成された光源(以
下、「アレイ光源」という)からの光をセルフォックス
レンズ等を利用して感光体上に結像させることにより画
像を形成する画像形成装置が普及している。このような
画像形成装置では、用紙等の画像記録媒体上に画像を形
成したときに、色材の濃度に不均一(濃度ムラ)が生じ
ることがある。
偏向器を用いて走査する光走査装置において、光ビーム
の走査領域中の照射エネルギー変動に起因する濃度ムラ
を補正するために、光ビームの強度を変化させる技術が
知られている。
は、図23に示すように、感光体ドラム300上への入
射角θが大きくなるにつれて、光ビームの単位面積あた
りの光強度が減少するのを防止するために、図24に示
すように、光ビームの感光体300への入射角が大きく
なるほど、出カパワーレベルが大きくなるように、駆動
電流設定をする技術が提案されている。
は、光偏向器への光ビームの入射角の変化によって生じ
る反射率の変化が、走査面上でのビーム強度を変化させ
ることを防止するために、図25に示すように、バイア
ス電流I1を偏向器への入反射角ψに応じて変化させる
ことが提案されている。
は、LEDアレイの光量ムラを補正するために、図26
に示すように、LEDの駆動電流を光量ムラの補正デー
タに基づいて変化させることが提案されている。
エネルギー変動やLEDアレイの光量ムラを補正するこ
とにより、光ビームの走査方向、或いはLEDアレイの
発光素子(発光点)の配列方向(以下、両者を総称して
「光ビームの走査方向」と呼ぶ)、すなわち感光体や画
像記録媒体の作像方向と直交する方向の濃度ムラを低減
している。
ムの走査方向の濃度ムラは、必ずしも感光体へ照射する
光ビームのエネルギーやエネルギー密度の不均一(照射
ムラ)だけが原因ではない。
ば、感光体に電荷を付与するコロトロンやチャージロー
ルの不均一による帯電不均一(感光体の帯電ムラ)、感
光体上に形成された潜像にトナーを供給する現像器にお
ける現像ロール内のトナー量の不均一(トナー濃度ム
ラ)、現像ロールと感光体の距離の不均一(距離ムラ)
等によっても、感光体上にトナー像を形成したときの色
材の濃度が不均一になり、画像記録媒体上に生じる色材
の濃度ムラの原因となる。
の濃度ムラが生じていなくても、感光体上のトナー像を
転写印字媒体(中間転写体、用紙等)に転写する転写コ
ロトロンや、転写ロールの帯電不均一(転写体の帯電ム
ラ)や、ニップ力の不均一(ニップ力ムラ)によって
も、画像記録媒体上に色材の濃度ムラが生じる。
術では、光ビームによる照射ムラしか補正されないの
で、最終的な画像記録媒体上における濃度ムラを解消す
ることができなかった。特に、フルカラー画像の場合
は、この濃度ムラが残っていると、色あいの変化が発生
し、高画質の画像を得ることができないという問題があ
った。
れたもので、光ビームの主走査方向又はアレイ光源の発
光点の配列方向における画像の濃度ムラを低減すること
ができる濃度補正方法及び画像形成装置を提供すること
を目的とする。
に、請求項1に記載の発明は、像担持体上に光ビームを
主走査しながら光ビームの主走査位置を前記像担持体に
対して相対移動させることで副走査して面状の潜像を形
成し、前記潜像を現像して画像記録媒体に転写し、前記
画像記録媒体上に画像を形成する画像形成装置における
濃度補正方法であって、前記像担持体上又は前記画像記
録媒体上の画像濃度に基づいて、前記光ビームの画像領
域の強度を1主走査の範囲内で補正して、前記光ビーム
の主走査方向における前記画像濃度の不均一を補正す
る、ことを特徴としている。
上又は画像記録媒体上に形成された画像濃度に基づい
て、光ビームの主走査方向における当該画像濃度の不均
一を補正するように、光ビームの画像領域における強度
が1主走査の範囲内で補正される。すなわち、従来のよ
うに照射ムラではなく、形成された画像濃度に基づいて
光ビームの強度(光量)が1主走査内で補正されながら
像担持体に光ビームが照射されるので、照射ムラのみな
らず、像担持体の帯電ムラ、トナー濃度ムラ、距離ム
ラ、転写体の帯電ムラ、ニップ力ムラ等、他の原因によ
る濃度ムラをもまとめて解消(低減)し、画像領域内の
濃度ムラを低減することができる。
に、予め、前記光ビームの強度を所定の強度レベルに自
動的に制御した上で、前記像担持体上又は前記画像記録
媒体上の画像濃度に基づいて、前記光ビームの画像領域
の強度を1主走査の範囲内で補正すると共に、前記画像
濃度に基づく光ビームの強度の補正量が変更された場合
に、前記画像領域の所定部における前記光ビームの強
度、或いは前記主走査方向における前記光ビームの強度
の平均値が、当該変更の前後で略同一となるように、前
記強度レベルを変更する、ようにするとよい。
度レベルに自動的に制御した上で、画像領域内の濃度ム
ラを補正するように光ビームの強度を1主走査内で補正
しながら像担持体に照射する。補正量が変更された場合
には(補正無しから補正有りへの変更も含む)、画像領
域の所定部における光ビームの強度、或いは主走査方向
における前記光ビームの強度の平均値が、変更の前後で
略同一となるように、強度レベルを変更し、例えば最も
視認性の高い画像領域中央部付近の画像濃度が変更によ
って変化するのを防止する。これにより、照射ムラのみ
ならず、他の原因による濃度ムラをもまとめて解消(低
減)するとともに、カラー画像を形成する場合に、各色
間での相対的な濃度差による色調ずれの発生を抑えるこ
とができる。
光点が配列されたアレイ光源からの光を像担持体上の画
像形成領域に結像させると共に、前記光の結像位置を前
記像担持体に対して相対移動させることで副走査して面
状の潜像を形成し、前記潜像を現像して画像記録媒体に
転写し、前記画像記録媒体上に画像を形成する画像形成
装置における濃度補正方法であって、前記像担持体上又
は前記画像記録媒体上の画像濃度に基づいて、前記複数
の発光点の発光強度を前記発光点の配列方向に各々補正
して、前記配列方向における前記画像濃度の不均一を補
正する、ことを特徴としている。
上又は画像記録媒体上に形成された画像濃度に基づい
て、LEDアレイ等のアレイ光源の複数の発光点の配列
方向における当該画像濃度の不均一を補正するように、
発光点の配列方向(主走査方向)に複数の発光点の発光
強度、すなわち各発光点からの出力光の強度が各々補正
される。すなわち、アレイ光源の光量ムラではなく、形
成された画像濃度に基づいて各発光点からの出力強度が
補正されながら像担持体に光ビームが照射されるので、
光量ムラのみならず、像担持体の帯電ムラ、トナー濃度
ムラ、距離ムラ、転写体の帯電ムラ、ニップ力ムラ等、
他の原因による濃度ムラをもまとめて解消(低減)し、
画像領域内の濃度ムラを低減することができる。
に、予め、前記複数の発光点の発光強度を各々所定の強
度レベルに自動的に制御した上で、前記像担持体上又は
前記画像記録媒体上の画像濃度に基づいて、前記複数の
発光点の発光強度を前記発光点の配列方向に各々補正す
ると共に、前記画像濃度に基づく前記発光強度の補正量
が変更された場合に、前記画像形成領域の所定部におけ
る前記発光強度、或いは前記配列方向における前記発光
強度の平均値が、当該変更の前後で略同一となるよう
に、前記強度レベルを変更する、ようにするとよい。
所定の強度レベルに各々自動的に制御した上で、画像領
域内の配列方向(主走査方向)の濃度ムラを補正するよ
うに各発光点の発光強度を補正しながら光ビームを像担
持体に照射する。補正量が変更された場合には(補正無
しから補正有りへの変更も含む)、画像領域の所定部に
おける発光強度、或いは発光素子の配列方向における発
光強度の平均値が、変更の前後で略同一となるように、
強度レベルを変更し、例えば最も視認性の高い画像領域
中央部付近の画像濃度が変更によって変化するのを防止
する。これにより、アレイ光源の光量ムラのみならず、
他の原因による濃度ムラをもまとめて解消(低減)する
とともに、カラー画像を形成する場合に、各色間での相
対的な濃度差による色調ずれの発生を抑えることができ
る。
前記強度レベルを変更する際に、変更後の強度レベルが
所定の範囲を超える場合は、前記補正量を変更して、当
該強度レベルを所定の範囲内に収めるようにするとよ
い。
ビームを主走査しながら光ビームの主走査位置を前記像
担持体に対して相対移動させることで副走査して面状の
潜像を形成し、前記潜像を現像して画像記録媒体に転写
し、前記画像記録媒体上に画像を形成する画像形成装置
であって、前記像担持体上又は前記画像記録媒体上の画
像濃度に基づいて、前記光ビームの主走査方向における
前記画像濃度の不均一を補正するための補正量を設定す
る補正量設定手段と、前記補正量設定手段により設定さ
れた前記補正量に基づいて、前記光ビームの画像領域の
強度を1主走査の範囲内で補正する補正手段と、を有す
ることを特徴としている。
定手段によって、像担持体上又は画像記録媒体上の画像
濃度に基づいて、光ビームの主走査方向における当該画
像濃度の不均一を補正するための補正量が設定され、こ
の補正量に基づいて、補正手段によって、光ビームの画
像領域における強度が1主走査の範囲内で補正される。
成された画像濃度に基づいて光ビームの強度(光量)が
1主走査内で補正されながら像担持体に光ビームが照射
されるので、照射ムラのみならず、像担持体の帯電ム
ラ、トナー濃度ムラ、距離ムラ、転写体の帯電ムラ、ニ
ップ力ムラ等、他の原因による濃度ムラをもまとめて解
消(低減)することができる。
前記光ビームの強度を所定の強度レベルに自動的に制御
する強度制御手段と、前記補正量設定手段による前記補
正量の設定が変更された場合に、前記画像領域の所定部
における前記光ビームの強度、或いは前記主走査方向に
おける前記光ビームの強度の平均値が、当該変更の前後
で略同一となるように、前記強度レベルを変更する強度
レベル変更手段と、を更に有するとよい。
ムの強度が自動的に所定の強度レベルに制御される。な
お、画像形成装置では、一般に、このような光ビーム強
度の自動制御が行われている(所謂APC:Auto Power
Control)。そして、補正量設定手段の補正量が変更さ
れた場合には(補正無しから補正有りへの変更も含
む)、強度レベル変更手段によって、画像領域の所定部
における光ビームの強度、或いは主走査方向における前
記光ビームの強度の平均値が、変更の前後で略同一とな
るように、強度レベルを変更し、例えば、最も視認性の
高い画像中央部付近の画像濃度が変化するのを防止す
る。これにより、請求項2と同様に、照射ムラのみなら
ず、他の原因による濃度ムラをもまとめて解消(低減)
するとともに、カラー画像を形成する場合に、各色間で
の相対的な濃度差による色調ずれの発生を抑えることが
できる。
光点が配列されたアレイ光源からの光を像担持体上の画
像形成領域に結像させると共に、前記光の結像位置を前
記像担持体に対して相対移動させることで副走査して面
状の潜像を形成し、前記潜像を現像して画像記録媒体に
転写し、前記画像記録媒体上に画像を形成する画像形成
装置であって、前記像担持体上又は前記画像記録媒体上
の画像濃度に基づいて、前記発光点の配列方向における
前記画像濃度の不均一を補正するための補正量を設定す
る補正量設定手段と、前記補正量設定手段により設定さ
れた前記補正量に基づいて、前記複数の発光点の発光強
度を前記配列方向に各々補正する補正手段と、を有する
ことを特徴としている。
定手段によって、像担持体上又は画像記録媒体上の画像
濃度に基づいて、発光点の配列方向(主走査方向)にお
ける当該画像濃度の不均一を補正するための補正量が設
定され、この補正量に基づいて、補正手段によって、発
光点の配列方向に複数の発光点の発光強度が各々補正さ
れる。
成された画像濃度に基づいて各発光点からの出力強度が
補正されながら像担持体に光ビームが照射されるので、
アレイ光源の光量ムラのみならず、像担持体の帯電ム
ラ、トナー濃度ムラ、距離ムラ、転写体の帯電ムラ、ニ
ップ力ムラ等、他の原因による濃度ムラをもまとめて解
消(低減)することができる。
前記複数の発光点の発光強度を各々所定の強度レベルに
自動的に制御する強度制御手段と、前記補正量設定手段
による前記補正量の設定が変更された場合に、前記画像
領域の所定部における前記発光強度、或いは前記配列方
向における前記発光強度の平均値が、当該変更の前後で
略同一となるように、前記強度レベルを変更する強度レ
ベル変更手段と、更に有するとよい。
点の発光強度が自動的に所定の強度レベルに制御され
る。なお、画像形成装置では、一般に、各発光点の発光
強度の製造上のバラツキを補正するために、製造時に測
定したバラツキに基づいてこのような発光強度の自動制
御が行われている。そして、補正量設定手段の補正量が
変更された場合には(補正無しから補正有りへの変更も
含む)、強度レベル変更手段によって、画像領域の所定
部における発光強度、或いは発光素子の配列方向におけ
る発光強度の平均値が、変更の前後で略同一となるよう
に、強度レベルを変更し、例えば、最も視認性の高い画
像中央部付近の画像濃度が変化するのを防止する。これ
により、請求項4と同様に、アレイ光源の光量ムラのみ
ならず、他の原因による濃度ムラをもまとめて解消(低
減)するとともに、カラー画像を形成する場合に、各色
間での相対的な濃度差による色調ずれの発生を抑えるこ
とができる。
において、請求項10に記載されているように、前記強
度レベル変更手段による変更後の強度レベルが所定の範
囲内であるか否かを判断すると共に、前記変更後の強度
レベルが所定の範囲を超えると判断された場合に、当該
強度レベルが所定の範囲内に収まるように、前記補正量
を変更する補正量変更手段を更に有するとよい。また、
請求項11に記載されているように、前記強度レベル変
更手段による変更後の強度レベルが所定の範囲内か否か
を判断すると共に、前記変更後の強度レベルが所定の範
囲を超えると判断された場合に、警告信号を出力する警
告信号出力手段を更に有するようにするとよい。
に、前記画像濃度の補正パターンを示す情報を入力する
ためのパターン入力手段を更に有し、前記補正量設定手
段が、前記パターン入力手段から入力された情報に基づ
いて、前記補正量を決定する、ようにするとよい。この
とき、請求項13に記載されているように、前記画像濃
度の補正レベルを示す情報を入力するためのレベル入力
手段を更に有し、前記補正量設定手段が、前記レベル入
力手段から入力された情報に基づいて、前記補正量を決
定する、ようにしてもよい。
に、前記像担持体上又は前記画像記録媒体上における画
像濃度を自動的に検出する検出手段を更に有し、前記補
正量設定手段が、前記検出手段による検出結果に基づい
て、前記補正量を決定する、ようにするとよい。
を参照して、本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明
する。
た画像形成装置が示されている。図1に示すように、こ
の画像形成装置10には、複数の巻きかけローラ12に
張架され、モータ(図示省略)の駆動により矢印E方向
に搬送される無端ベルト状の中間転写体ベルト14の搬
送方向に沿って、矢印F方向(副走査方向に対応)に所
定速度で回転する複数の像担持体としての感光体ドラム
(以下、「感光体」と称す)16が配設されている。
10は、カラー画像を対象画像としているため、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の4色に対応する感光体16Y、16M、16
C、16Kがそれぞれ配設されている。以下、同様に、
各色毎に設けられた部材については、符号の末尾に各々
の色を示すアルファベット(Y/M/C/K)を付与し
て示すが、特に色を区別せずに説明する場合は、この符
号末尾のアルファベットを省略して説明する。
面を一様に帯電させる帯電器18が配置されている。ま
た、各感光体16の上方には、帯電器18により一様に
帯電された感光体16の軸線方向に、所望の画像に基づ
く光ビームを走査しながら照射し、感光体16上に静電
潜像を形成する光走査装置20(詳細後述)が配置され
ている。
6の回転方向に沿って光ビーム照射位置よりも下流側
に、感光体16上に形成された静電潜像を所定色(イエ
ロー/マゼンタ/シアン/ブラック)のトナーによって
現像してトナー像を形成させる現像器22、感光体16
上のトナー像を中間転写体ベルト14に転写する第1の
転写器24、及び転写後に感光体16に残留しているト
ナーを除去するクリーナ(図示省略)、感光体16を除
電する除電ランプ(図示省略)が順に配置されている。
色のトナー像は、中間転写体ベルト14のベルト面上
で、互いに重なり合うように中間転写体ベルト14に各
々転写される。これにより、中間転写体ベルト14上に
カラーのトナー像が形成される。なお、本実施の形態で
は、このようにして4色のトナー像が重ねて転写された
トナー像を最終トナー像と称する。
搬送方向下流側には、対向する2つのローラ26A、2
6Bからなる第2の転写器26が配設されている。中間
転写体ベルト14上に形成された最終トナー像は、この
ローラ26A、26Bの間に送り込まれ、図示しない用
紙トレイから取り出されて、同じくローラ26A、26
Bの間に搬送されてきた用紙28に転写される。なお、
この中間転写体ベルト14及び用紙28が、本発明の画
像記録媒体に対応している。また、用紙搬送ベルト等を
用いる場合は、用紙搬送ベルトが本発明の画像記録媒体
に対応する。
圧ローラ30Aと加熱ローラ30Bからなる定着器30
に搬送されて定着処理が施される。これにより、最終ト
ナー像が定着されて、用紙28上に所望の画像(カラー
画像)が形成される。画像が形成された用紙28は装置
外へ排出される。
の周囲で、且つ光走査装置20による光ビーム照射位置
と現像器22の間に、感光体16の表面の電位を測定す
る表面電位検出センサ32が配設されている。
14の搬送方向下流側には、中間転写体ベルト14の幅
方向に沿って、中間転写ベルト上に転写された最終トナ
ー像の位置を検出する画像位置検出センサ34A、34
B、34Cと、最終トナー像の濃度を検出する画像濃度
検出センサ36A、36Bとが設けられている(図2参
照)。さらに、定着器30よりも用紙28の搬送方向下
流側には、定着像検出センサ38が配設されている。こ
の定着像検出センサ38では、用紙28に定着された画
像(定着像)の濃度を検出するため、より正確な濃度を
検出可能である。
検出センサ34A、34B、34C、画像濃度検出セン
サ36A、36B、定着像検出センサ38の出力は、各
色毎に設けられた、画像の濃度ムラを補正するため補正
制御部40(詳細後述)に接続されており、濃度ムラ補
正に用いられる。
灯制御部42(詳細後述)と接続されており、点灯制御
部42は各々対応する色の光走査装置20の光ビームの
点灯を制御する。すなわち、画像形成装置10では、点
灯制御及び濃度補正を各色毎に独立して実行可能となっ
ている。
照して、光走査装置20の構成を詳細に説明する。
光源として半導体レーザ(LD)50と、LD50から
出射された光ビームを反射して、感光体16に光ビーム
を照射する回転多面鏡52とを備えている。
おり、この点灯制御部42による制御に基づいて光ビー
ムを出射する。
向下流側には、コリメータレンズ54、アパーチャー5
6、球面レンズ58、ミラー60、シリンダレンズ6
2、ミラー64が順に配設されている。LD50から出
射された光ビームは、コリメータレンズ54によって略
平行光とされ、アパーチャー56によって整形された
後、球面レンズ58によって拡散光とされる。拡散光と
された光ビームは、ミラー60、ミラー64によって順
に反射されて、回転多面鏡52へと案内されるととも
に、シリンダレンズ62によって、副走査方向に収束さ
れる。
第1のレンズ66A、第2のレンズ66Bからなるfθ
レンズ66が配置されており、ミラー64で反射された
光ビームは、fθレンズ66を透過した後、回転多面鏡
50に入射し、回転多面鏡52で反射・偏向された後
に、再びfθレンズ66を透過するように構成されてい
る(所謂ダブルパス構成)。
2Aが設けられた正多角形状に形成されており、入射さ
れた光ビームはこの反射面52Aに収束するようになっ
ている。また、この回転多面鏡52は、図示しないモー
タによって、矢印G方向に所定速度で回転する。この回
転により、各反射面52Aへの光ビームの入射角が相対
的に連続的に変化して偏向される。これにより、感光体
16の軸線方向(主走査方向:矢印H参照)に走査しな
がら光ビームが照射される。
は、再びfθレンズ66を透過して、感光体16に光ビ
ームを照射するときの走査速度が等速度になるととも
に、感光体16の周面上に結像点を結ぶ。このfθレン
ズ66を透過した光ビームは、ミラー68により屈曲さ
れて感光体16に照射される。
の進行方向で、且つ走査方向上流側には、ピックアップ
ミラー70が配置されている。このピックアップミラー
70による光ビームの反射方向には、フォトディテクタ
等からなるSOSセンサ72が配置されており、ピック
アップミラー70によって光ビームの走査軌跡のうち走
査開始側端部の光ビームが反射されて、SOSセンサ7
2に入射される。
装置20による感光体16への1走査ごとの走査開始タ
イミング(SOS)を検知し、その結果をSOS信号と
して出力する。このSOS信号は、タイミング設定部
(図示省略)によるLD50の点灯タイミングの制御
や、補正制御部40による濃度ムラ補正のタイミング制
御に用いられる。
照して、補正制御部40の構成を詳細に説明する。
ッチパネルディスプレイ等のユーザインタフェース10
0、CPU102、RAMやROM等のメモリ104、
タイミング設定用ASIC106、及びI/Oポート1
08とが、バス110により相互に接続されて構成され
ている。
を介して、前述の表面電位検出センサ32、画像位置検
出センサ34A、34B、34C、画像濃度検出センサ
36A、36B、及び定着像検出センサ38による検出
結果が、各々A/D変換器(図示省略)によりデジタル
信号に変換されて入力される。また、補正制御部40
は、I/Oポート108を介して、各種信号を対応する
点灯制御部42へ出力する。
操作することによって、主走査方向における濃度ムラの
パターンを選択するための第1のスイッチ100Aと、
そのレベル(濃度差)を選択するための第2のスイッチ
100Bとを備えている。補正制御部40は、ユーザに
よる第1のスイッチ100A及び第2のスイッチ100
B各々の選択結果に基づいて、光ビームの主走査方向に
おける画像の濃度ムラを補正するための補正パターン及
び補正レベル(後述の作用で詳細に説明)が設定される
ようになっている。
ターン選択手段に対応し、第2のスイッチ100Bが本
発明のレベル選択手段に対応し、この補正パターン及び
補正レベルが本発明の補正量に対応する。すなわち、補
正制御部40が本発明の補正量設定手段の機能を担って
いる。
サ32、画像位置検出センサ34A、34B、34C、
画像濃度検出センサ36A、36B、定着像検出センサ
38から入力された各センサによる検出結果に基づい
て、補正パターン及び補正レベルの設定値を変更する。
また、CPU102は、補正パターン及び補正レベルの
設定値に基づいて、光ビームの強度を制御する際の基準
となる制御レベル電圧VREF(本発明の「所定の強度
レベル」に対応)を変更制御し、点灯制御部42へ出力
する。すなわち、補正制御部40が本発明の強度レベル
変更手段の機能を担っている。
レベルの設定値毎に、タイミング設定用ASIC106
の駆動を制御するための各種パラメータ設定値が記憶さ
れている(後述の表1参照)。
Sセンサ72と接続されており、SOS信号による検出
結果(SOS信号)が直接入力される。タイミング設定
用ASIC106は、メモリ104に記憶されているパ
ラメータ設定値に基づいて、光走査装置20による光ビ
ームの1走査毎に、画像領域内における光ビームの強度
を補正するための各種信号(リセット信号SCRST、
クロック信号SCCLK、アップダウン信号SCUD:
詳細後述)をSOS信号と同期して生成し、点灯制御部
42へ出力する。
照して、点灯制御部42の構成を詳細に説明する。
度制御回路120、バイアス電流設定回路122、電流
・電圧変換回路124、乗算型DA変換器126、アッ
プダウン(UD)カウンタ128、定電流回路130、
スイッチング回路132、及びOR回路134を含んで
構成されている。
からの制御レベル電圧VREF、及びタイミング設定部
(図示省略)からの強度制御タイミングを示す強度制御
タイミング信号PCONTが入力される。また、強度制
御回路120は、バイアス電流設定回路122、電流・
電圧変換回路124、乗算型DA変換器126と接続さ
れている。
と接続されており、LD50の発光レベルに至らないレ
ベルのバイアス電流IbをLD50に供給する。強度制
御回路120は、このバイアス電流設定回路122の駆
動をON/OFF制御し、画像形成装置10の画像形成
動作時には、予めLD50にバイアス電流Ibを供給し
ておく。
パッケージ内に備えられている、PINフォトダイオー
ドからなるモニタフォトダイオード(MPD)50Aと
接続されている。なお、このMPD50Aは、LD50
内の導波路後端部からの出射光(所謂バックビーム)を
検知し、受光した光ビームの強度(以下「モニタ強度」
という)に応じた電流を出力するものであり、LDパッ
ケージには一般に設けられている。電流・電圧変換回路
124は、MPD50Aからの電流を電圧に変換して、
強度制御回路120へ出力する。
換回路124からのモニタ強度に基づく電圧(以下、
「モニタ電圧」という)と、制御レベル電圧VREFと
に基づいて、制御電圧Vcontを生成し、乗算型DA
変換器126へ出力する。また、強度制御回路120
は、強度制御タイミング信号PCONTに基づいて、サ
ンプル状態(Vcont値の設定制御)/ホールド状態
(設定したVcont値の保持)を切替える。
128、定電流回路130と接続されている。UDカウ
ンタ128には、補正制御部40からのリセット信号S
CRST、クロック信号SCCLK、アップダウン信号
SCUDが入力される。UDカウンタ128は、クロッ
ク信号SCCLKのクロック数をカウントし、そのカウ
ント値を8ビットのデジタル信号として、乗算型DA変
換器126に出力する。また、UDカウンタ128は、
リセット信号SCRSTに基づいてカウント値をリセッ
トし、アップダウン信号SCUDに基づいて、アップカ
ウント/ダウンカウントを切替える。
120からの制御電圧Vcont(アナログ値)と、U
Dカウンタ128からのカウント値(8ビットのデジタ
ル信号)とを乗算し、駆動電圧Vdrv(アナログ値)
を生成し、定電流回路130へ出力する。
28から入力されるカウント値が0〜255に変化した
時に、強度制御回路120から入力される制御電圧Vc
ontを75%〜125%に変化させて、駆動電圧Vd
rvとして出力するようになっている。また、UDカウ
ンタ128のカウント値が128の場合は、入力される
制御電圧Vcontと出力する駆動電圧Vdrvとを同
一の電圧とするように(すなわち100%)設定されて
いる。なお、前段のUDカウンタ128は、リセット状
態で128がロードされるようになっている。
32を介して、LD50と接続されている。定電流回路
130は、駆動電圧Vdrvを駆動電流Idに変換し、
スイッチング回路132を介して、LD50へ供給す
る。
4と接続されている。OR回路134には、タイミング
設定部(図示省略)から強度制御タイミング信号PCO
NTと、LD50の点灯データVDATAとが入力され
る。OR回路134は、この強度制御タイミング信号P
CONTと点灯データVDATAのOR演算を行って、
その結果をスイッチング回路132へ出力する。
34からの出力信号をスイッチング信号とし、駆動電流
IdのLD50への供給のON/OFFを切替える。す
なわち、強度制御タイミング信号PCONT又は点灯デ
ータVDATAに基づいて、LD50の点灯がON/O
FFされる。
御回路120と乗算型DA変換器126と定電流回路1
30とで、本発明の強度制御手段を構成し、所定のタイ
ミングに基づいて、光走査装置20に備えられたLD5
0への駆動電流Idの値を制御することにより、LD5
0から出射される光ビームの強度を制御するとともに、
画像領域では制御された一定の強度を保持するようにな
っている。また、乗算型DA変換器126とU/Dカウ
ンタ128とで、本発明の補正手段を構成し、補正制御
部40から出力される補正量に基づいて、画像領域内で
駆動電流Idを補正することにより、主走査方向の光ビ
ームの強度比を補正することが可能となっている。すな
わち、主走査方向の光ビームの強度を補正することで、
主走査方向における濃度ムラ補正を行うようになってい
る。
て説明する。まず、図6のタイミングチャートを参照し
て、点灯制御部42の動作を説明する。
光ビームが入射するタイミングの少し前から、点灯デー
タVDATAをHにして、LD50を点灯させる(SO
S前点灯)。詳しくは、点灯データVDATAがHにな
ると、スイッチング回路132がONとなり、駆動電流
Idが供給される。LD50には、予めレーザ発光にい
たらないレベルのバイアス電流Ibが供給されており、
さらにこの駆動電流Idが足し合わされて供給されるこ
とで点灯される。このLD50の点灯により、SOSセ
ンサ72に光ビームが入射すると、SOSセンサ72か
らSOS信号が出力される。
にして、タイミング制御部(図示省略)により、画像領
域の開始/終了タイミング(区間A)、強度制御(所謂
APC)の開始/終了タイミング(区間B)、そして次
のSOS信号を取得するためのSOSセンサ72入射手
前からのLD50点灯開始/終了タイミング(SOS前
点灯)が決定される(区間C)。この決定されたタイミ
ングに基づいて、各信号のH/Lが切り替えられる。
A)以外では、リセット信号SCRSTがLとされ、U
Dカウンタ128がリセット状態、すなわちUDカウン
タ128の出力に128がロードされた状態となる。し
たがって、制御電圧Vcont信号=駆動電圧Vdrv
となり、強度制御時(区間B)やSOS前点灯時(区間
C)では、光ビームの強度補正が実行されないようにな
っている。
述)、強度制御の開始タイミングになると、強度制御タ
イミング信号PCONTがHになるとともに、点灯デー
タVDATAがHになる。
なると、強度制御回路120による光ビームの強度制御
動作が開始され、制御電圧Vcontはホールド状態か
らサンプル状態に遷移する。また、スイッチング回路1
32がONされて、LD50に駆動電圧Vdrvに基づ
いて駆動電流Idが供給され、予め供給されているバイ
アス電流Ibと足し合わせた電流に応じた強度でLD5
0が発光する。
部がMPD50Aで受光され、受光した光ビームの強度
に応じた電流が電流・電圧変換回路124に入力され、
モニタ電圧に変換される。強度制御回路120では、こ
のモニタ電圧と制御レベル電圧VREFとを比較し、も
しモニタ電圧が制御レベル電圧VREFより大きければ
制御電圧Vcontの出力レベルを減少させ、モニタ電
圧が制御レベル電圧VREFより小さければ制御電圧V
contの出力レベルを増加させるように制御する。こ
の制御期間中、リセット信号SCRSTはLであるの
で、駆動電圧Vdrv=制御電圧Vcontとなり、駆
動電流Idを制御できることになる。この駆動電流Id
の制御によって、LD50の光ビームの強度が制御され
る。
タイミングとなると、強度制御タイミング信号PCON
TがLになり、制御電圧Vcontがサンプル状態から
ホールド状態へ遷移し光ビームの強度制御を終了する
(区間C)。
電流の場合を例に説明したが、所定のタイミングで制御
してもよい。例えば、強度制御タイミング信号PCON
Tを2ビットとすることで、バイアス電流設定と駆動電
流設定を切りかえることができる。
る。画像領域開始タイミングになると、画像データに基
づく点灯データVDATAの入力が開始され、この点灯
データVDATAに従って、スイッチング回路132が
ON/OFFされる。これにより、LD50が画像デー
タに基づいて点灯制御され、画像データに基づく光ビー
ムが出射される。
リセット信号SCRSTがHになり、UDカウンタ12
8により、クロック信号SCCLKの立ち上がりタイミ
ングでカウント動作が行われる。なお、本実施の形態で
は、UDカウンタ128は、アップダウン信号SCUD
がHのときダウンカウント動作を行い、Lのときアップ
カウント動作を行うようになっている。
と、区間A1ではアップダウン信号SCUDがHである
ため、UDカウンタ128は、クロック信号SCCLK
の立ち上がりタイミングでダウンカウントを行って、カ
ウント値が減少する。このカウント値の減少に伴って、
乗算型DA変換器126から出力される駆動電圧Vdr
vが減少し、LD50に供給される駆動電流Idが減少
する。このため、LD50から出射される光ビームの強
度が徐々に減少していく。
CUDがLにされ、UDカウンタ128の動作がアップ
カウント動作となる。従って、クロック信号SCCLK
の立ち上がりタイミングでカウント値が増加し、乗算型
DA変換器126から出力される駆動電圧Vdrvが増
加する。この駆動電圧Vdrvの増加により、区間A1
の時とは逆に、駆動電流Idが増加するため、光ビーム
の強度が徐々に増加していく。このとき、クロック信号
SCCLKの周波数が、区間A1のときよりも高いた
め、駆動電圧Vdrvの変化率、すなわち光ビーム強度
の変化率が大きくなっていることが分かる。
H/Lを切り替え、クロック信号SCCLKの周波数を
変化させることで、所望のパターンで、画像領域におけ
る光ビームの強度を1主走査範囲内で補正することがで
きる。
パターンについて説明する。まず、一般的な濃度ムラの
パターンについて説明する。図7に、全面同一濃度の中
間調画像をプリントした時に発生する濃度ムラ(濃度ム
ラ)の一般的な例を示す。なお、特に濃度が20%や3
0%程度であるハイライト領域において、濃度ムラが発
生し易いことが一般に知られている。
しては、光ビームの走査方向(主走査方向)の後端部
(パターン)、前端部(パターン)、もしくは両端
部(パターン)に濃度低下が発生するものが多い。こ
の濃度ムラのパターンに応じて、適切な補正パターンを
決定して、濃度ムラを是正する。
(以下「サンプル画像」という)出力によりユーザが目
視で確認してもよいし、センサによって、主走査方向の
複数の領域の濃度を測定し、この測定濃度に基づいて、
画像形成装置10において自動的に何れのパターンの濃
度ムラが発生しているかを判断するようにすることも可
能である。なお、以下では、目視で確認する場合を例に
挙げて詳しく説明する。
正する場合の、濃度補正処理全体の流れが示されてい
る。
理では、まず、ステップ200において、サンプル画像
として、20%程度のカバレッジのハーフトーン画像を
出力する。
し、次のステップ202では、パターンの濃度ムラが
あるか、ステップ204ではパターンの濃度ムラがあ
るか、ステップ206ではパターンの濃度ムラがある
かを判断する。すなわち、図7で示した濃度ムラの何れ
のパターンに近いかを判断する。なお、濃度ムラが発生
していない場合は、そのまま処理を終了する。
テップ208へ進み、パターンの濃度ムラの場合はス
テップ210へ進み、パターンの濃度ムラの場合はス
テップ212へ進み、各々の濃度ムラパターンに相当す
る光ビームの強度補正を実行する。
ラが発生している場合は図9、パターンに相当する濃
度ムラが発生している場合は図10、パターンに相当
する濃度ムラが発生している場合は図11に示されてい
るような、補正パターンが選択されて光ビームの強度補
正が行われる。
行われる制御処理について詳細に説明する。図12に、
補正制御部40において、タイミング設定用ASIC1
06を駆動させることにより設定されるリセット信号S
CRST、クロック信号SCCLK、アップダウン信号
SCUDの設定タイミングを示すタイミングチャートを
示す。
アップカウント動作期間を示すアップ信号SCUと、ダ
ウンカウント用のクロック信号SCCLK0と、アップ
カウント用のクロック信号SCCLK1と、クロック信
号SCCLK0とクロック信号SCCLK1の一方の選
択を指示するクロック選択信号CLKSELとから、リ
セット信号SCRST、クロック信号SCCLK、アッ
プダウン信号SCUDが設定される。
の信号設定に用いるために、補正パターン(SCPT
N)および補正レベル(SCLVL)毎に、以下のパラ
メータ設定値を予め保持しており、具体的な数値を表1
に示す。
SCRSTの立ち上げタイミングSCRSTAPと立ち
下げタイミングSCRSTNP ・SOS信号の立下りからのアップ信号SCUの立ち下
げタイミングSCUAPと立ち上げタイミングSCUN
P ・SOS信号の立下りからのクロック選択信号CLKS
ELの立ち上げタイミングSCCLKAPと立ち下げタ
イミングSCCLKNP ・クロック信号SCCLK0の周波数 ・クロック信号SCCLK1の周波数 ・画像領域中央部(COS)における光ビームの強度
補正パターン及び補正レベルに対応したパラメータ設定
値を読み出して、図12のタイミングチャートのように
タイミング設定用ASIC106を駆動させ、リセット
信号SCRST、クロック信号SCCLK、アップダウ
ン信号SCUDを生成する。
される制御ルーチンの一例が示されている。
度ムラが発生していると判断すると、その判断結果に基
づいて、ユーザインタフェース100の第1のスイッチ
100Aを操作して濃度ムラのパターン、第2のスイッ
チ100Bを操作してそのレベル(0〜8)を選択して
設定する。なお、以下では、具体例として、図7のパタ
ーンに相当する濃度ムラが発生しており、第1のスイ
ッチ100Aでパターン、第2のスイッチで0が設定
される場合を例に説明する。
は、ユーザによる第1のスイッチ100A及び第2のス
イッチ100Bの少なくとも一方の設定変更を受けて開
始される(ステップ220)。
イッチの少なくとも一方の設定が変更されると、ステッ
プ222に進み、当該変更結果に基づいて、補正パター
ンと補正レベルを選択する。ここでは、表1におけるS
CPTNで2、SCLVLで0が選択されることにな
る。次のステップ224では、制御レベル電圧VREF
を変更する。
ンを補正する場合、図10に示したように、画像領域前
半1/4の地点まで、アップダウン信号SCUDをHと
し、且つクロック信号SCCLK(クロック信号SCC
LK0)の周波数を高く設定して、急激に光ビームの強
度を減少させる。その後、アップダウン信号SCUDを
Lにすると共に、クロック信号SCCLK(クロック信
号SCCLK1)の周波数を低くすることで、ゆっくり
と強度を増加させる。
ムの強度が、強度制御終了時と比較して減少し、一番視
認性が高い略中央付近の濃度が低下し、画質が低下す
る。より詳しく説明すると、一般に、画像形成装置で
は、画像中央部の濃度が所定の濃度になるように各部材
を調整しているため、画像端部の濃度が低下している場
合は、中央部の濃度を下げれば、相対的な濃度差を解消
することができるが、画像形成装置10のようにカラー
画像を対象とした場合、画像中央部の濃度を変化させて
しまうと、各色の画像間に濃度差が生じて、色調のずれ
となって画質の低下を招く恐れがある。
ビームの強度を補正量の設定の変更前後(ステップ22
2における補正パターン及び補正レベルの設定の前後)
で同等にする必要がある。
100Aが3、第2のスイッチ100Bが0であった場
合、強度制御終了後の光ビームの強度を1000とする
と、強度補正時の画像の略中央部での光ビームの強度は
960(表1のSCLDCONT参照)となる。次にパ
ターンの濃度ムラを補正するために、第1のスイッチ
100Aを2に、第2のスイッチ2を0に変更すると、
略中央部での光ビームの強度は974(表1のSCLD
CONT参照)となる。この場合、変更の前後で略中央
部での光ビームの強度が、 974/960=1.015 即ち、1.015倍となるため、変更前後における略中
央部での光ビームの強度変動を防止するためには、制御
レベル電圧VREFの値を1/1.015倍すればよい
ことになる。これを一般式で表すと、以下の式1のよう
になる。
域の略中央部の光ビームの強度が補正量の設定の変更前
後で略同一となるように、制御レベル電圧VREFを制
御する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。制御レベル電圧VREFを制御して補
正量の設定の変更前後で光ビームの強度を略同一とする
のは、画像領域の略中央部でなくても、1主走査の範囲
内の予め定められた所定位置であればよい。
値が、補正量の設定の変更前後で略同一となるように制
御レベル電圧VREFを制御してもよい。この場合も、
カラー画像を対象としたときに、色調のずれ発生を防止
する効果がある。
表面電位検出センサ32や画像濃度検出センサ36A、
36Bを用いて、画像濃度が変更前に設定された状態と
略同一になるように制御プロセスを実施して、結果とし
て光ビームの強度レベルを変更してもよい。
して、20%程度のカバレッジのハーフトーン画像を出
力する。詳しくは、ステップ224で変更した値(=制
御レベル電圧VREF(N))の制御レベル電圧VRE
Fを点灯制御部42に供給して、強度制御を行う。また
同時に、ステップ222で選択した補正パターン及び補
正レベルに基づいて、表1から各種パラメータの設定値
を選択して、タイミング設定用ASIC106を駆動さ
せて、リセット信号SCRCT、クロック信号SCCL
K、アップダウン信号SCUDを生成して、点灯制御部
42に出力し、これらの信号に基づいて強度補正を行い
ながらサンプル画像を出力する。
たか否かを確認する。なお、この確認は、ユーザによる
目視確認(目視確認結果の入力により解消の可否を判
断)でもよいし、画像位置検出センサ34A、34B、
34Cや、画像濃度検出センサ36A、36Bや、定着
像検出センサ38等による検出結果により確認してもよ
い。
し、パターンに相当する濃度ムラがまだ残っていれ
ば、次のステップ230に進み、設定されている補正レ
ベルSCLVLが最大値であるか否かを確認する。補正
レベルSCLVLが最大値の8である場合は、処理を終
了し、8未満であれば、次のステップ232に進んで補
正レベルSCLVLの値をインクリメント(+1)し
て、ステップ224に戻る。
ン乃至パターンの何れの濃度ムラに対しても、同様
なフローを実施することで濃度ムラを補正することがで
きる。
判断以外はすべて、CPU102によって自動的に動作
させることが可能なことはいうまでもない。また、濃度
ムラの高濃度部と低濃度部の濃度の比に応じて、補正レ
ベルSCLVLの値を+1づつではなく離散的なステッ
プとすることで、補正を早期に終了させることが可能に
なる。
によって実行される制御ルーチンの別の一例として、補
正制御部40を補正量変更手段として機能させて、光ビ
ームの強度が所定の範囲を超えないように制御する場合
について説明する。なお、図14では、図13と同一の
処理については同一の符号を付与して示しており、ここ
では詳細な説明を省略する。
スイッチ及び第2のスイッチの少なくとも一方の設定変
更に基づいて、補正パターンと補正レベルを設定し(ス
テップ220、222)、制御レベル電圧VREFを変
更したら(ステップ224)、ステップ250に進む。
ステップ250では、変更後の制御レベル電圧VREF
(N)の値が、設定可能な所定の最大値VREF(MA
X)より小さいか否かを判断する。なお、VREF(M
AX)の値は、予め、LD50の定格ぎりぎりに設定さ
れている。
まで、補正レベルSCLVLを0から6に変更した場合
は、変更前の制御レベル電圧VREF(N−1)を23
0、最大値VREF(MAX)を255、変更前のSC
LDCONT(N−1)を974、変更後のSCLDC
ONT(N)を850とすると、 VREF(N)=974/850*230=263 となり、最大値VREF(MAX)の255を超えてし
まう。この制御レベル電圧VREF(N)を用いると、
LD50が定格オーバーで点灯されて、破損する可能性
がある。
F(N)の値が最大値VREF(MAX)を超える場合
は、ステップ252に進み、補正レベルSCLVLの値
をデクリメント(−1)して、ステップ224に戻る。
すなわち、変更後の制御レベル電圧VREF(N)の値
が最大値VREF(MAX)以下になるまで、補正レベ
ルSCLVLを1ステップずつ下げて、次の式2の関係
を満たすようにする。
で、 VREF(N)=974/894*230=250 となり、式2の関係を満足する。
進み、変更後の制御レベル電圧VREF(N)の値が、
設定可能な所定の最小値VREF(MIN)より大きい
か否かを判断する。なお、VREF(MIN)の値は、
予め、SOSセンサ72が検出できる光ビームの強度ぎ
りぎりに設定されている。
EF(N)の値が、最小値VREF(MIN)よりも小
さいと、SOS検知不良を発生させる可能性があるた
め、この場合は、ステップ256に進み、補正レベルS
CLVLの値をインクリメント(+1)して、ステップ
224に戻る。すなわち、変更後の制御レベル電圧VR
EF(N)の値が最小値VREF(MIN)以上になる
まで、補正レベルSCLVLを1ステップずつ上げて、
次の式3の関係を満たすようにする。
Fの値を変更するようにレジスタに書き込む。その後
は、ステップ226に進み、以降は、図13と同様の処
理を行う。
所定の範囲を超えることが予想できる場合は、所定の範
囲の強度で発光が開始されるように、補正レベルを変更
することで、LD50にダメージを与えたり(故障させ
る)、SOS検知不良を引き起こす不適切な値に制御レ
ベル電圧VREFが設定されることを防止することがで
きる。すなわち、適正な制御レベル電圧VREFが設定
されるので、画像形成装置10の動作に不具合を発生さ
せることを防止できる。
ベルト14等の画像記録媒体に形成された画像から、濃
度ムラの発生を判断し、且つその濃度ムラのパターンか
ら補正パターン及び補正レベルを設定して(すなわち補
正量を設定)、光ビームの1走査毎に、且つ1主走査の
範囲内で、画像領域内の光ビームの強度補正が行われる
ようになっている。これにより、照射ムラのみならず、
他の原因による濃度ムラをもまとめて解消することがで
きる。
て、制御レベル電圧VREFを変化させ、強度補正の前
後(補正量変更の前後)で、画像の略中央部での強度変
化、すなわち濃度変化が生じるのを防止するようになっ
ている。これにより、形成されるカラー画像に色調のず
れが生じるのを防いで、強度補正を行うことができる。
た制御レベル電圧VREFを算出した際に、当該算出し
た制御レベル電圧VREFが所定の範囲内でない場合
は、補正量を変化させて、確実に制御レベル電圧VRE
Fを所定の範囲内に収めるようになっている。これによ
り、LD50が定格オーバーで使用されて破損したり、
SOS検知の失敗を防止することができる。
告信号出力手段として機能させて、変更後の制御レベル
電圧VREF(N)が所定範囲外の場合(すなわち図1
4のステップ250又はステップ254で否定判定され
る場合)は、補正レベルSCLVLの値を変更するとと
もに、異常値が設定されたことを示す警告信号をCPU
102で生成して補正制御部40から出力して、警告を
通知するようにしてもよい。これにより、例えばユーザ
インタフェース100に警告信号の出力先して、ユーザ
インタフェース100に警告メッセージを表示させる等
してユーザに通知することができる。また、例えば、コ
ントロールSW(図示省略)へ出力して、画像形成装置
の動作を中止させることもできる。このようにLD50
が定格オーバーで発光される可能性がある場合に、発光
の前に警告信号を発することで、画像形成装置10に異
常が発生していることをユーザーやコントロールSW
(図時省略)に通知することが可能になる。
に不具合が発生しない限り、定格以上の強度となるよう
な制御レベル電圧VREFが設定されることはない。例
えば故障時に、不良の現像器や感光体や転写ロールが交
換された時や、正しく部品が取りつけられていない場合
等にのみ、画像領域端部の濃度が著しく低下して、変更
後の制御レベル電圧VREF(N)が所定範囲外とな
る。このときに、画像形成装置10の異常を報知するこ
とにより、交換部品の確認や取り付け状態の確認を実施
することが可能になる。
目視確認して濃度ムラを補正する際に、濃度ムラに応じ
て、予め定められた補正パターンの何れかを選択するた
めの第1のスイッチ100Aと、第2その補正レベルを
ステップ的に選択するための第2のスイッチ100Bが
設けられている。したがって、ユーザは、目視確認した
濃度ムラに基づいて、第1のスイッチ100A及び第2
のスイッチ100Bを操作するだけで、画像形成装置1
0に対して、補正パターン及び補正レベルを選択して、
濃度ムラを解消するように強度補正を実行させ、高画質
の画像を得ることができるようになっている。
のパターン各々に対応して、図9乃至図11のように互
いに異なる形状の複数の補正パターンと、複数の補正レ
ベルを用意(表1の如く補正パターン及び補正レベルに
応じたパラメータ設定値をメモリ104に記憶)してお
き、ユーザが第1のスイッチ100A及び第2のスイッ
チ100Bを操作して濃度ムラ及びそのレベルを選択
し、画像形成装置10において、該選択結果に基づいて
補正パターン及び補正レベルが設定されて補正量(1主
走査領域内でのプロパティ)が決定される場合を例に説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
っても、補正レベル(傾き)を変えることによって異な
る補正パターン(パターンA、B、C)として用
意しておけば、補正パターンの設定のみで補正量を決定
することができ、処理の簡略化を図ることができる。
イッチ100Aにおいて、同一の濃度ムラのパターンで
あっても、そのレベルによって異なるパターン(A、
B、C)として選択可能としておけば、第2のスイ
ッチ100Bを省略できると共に、ユーザの作業の軽減
化を図ることも可能となる。
及び第2のスイッチ100Bではユーザによって濃度ム
ラのパターン及びそのレベルが選択され、画像形成装置
10において、該選択結果に基づいて補正パターン及び
補正レベルが設定されるようにしたが、ユーザによって
補正パターン及び補正レベルが選択されるようにしても
よい。
生を確認する場合を例に説明したが、センサによって主
走査方向の複数の領域の濃度を自動的に測定することに
より、濃度ムラの発生を確認することも可能である。
感光体16上に形成されたトナー像、或いは中間転写体
ベルト14上に形成されたトナー像、或いは用紙28上
に形成されたトナー像の濃度を測定可能な位置に、複数
の濃度センサを主走査方向に並べて配設しておいてもよ
い。
位置検出センサ34(34A、34B、34C)を主走
査方向に3個以上設置しておけば(図2参照)、画像位
置検出センサ34の出力のピークから画像の濃度を検出
し、且つ各画像位置検出センサ34の出力のピークを比
較することで、例えばパターンからパターンの何れ
の濃度ムラが発生しているのかを検出することができ
る。
出センサ38の少なくとも一方のセンサを、主走査方向
に移動可能に取り付けておけば、主走査方向の濃度ムラ
をさらに正確に測定し、その結果に基づいて、補正パタ
ーンおよび補正レベルを任意に設定することができる。
ナ装置を外付けで設置しておき、ユーザが画像形成装置
10から出力させたサンプル画像をスキャナ装置にセッ
トすることで、当該サンプル画像の濃度をスキャナ装置
で読取らせるようにしてもよい。
を検出し、その出力に基づいて補正量を決定することに
より、より高精度な濃度補正が可能となる。
向の濃度ムラがほぼ同一である場合を例に説明したが、
図17に示すように、1つの画像内で主走査方向の濃度
ムラが変化する場合にも、本発明を適用可能である。こ
の場合、1つの画像内で、連続的又は段階的に1主走査
毎の補正量を変化させればよい。
を走査して画像を形成する画像形成装置であれば、如何
なる画像形成装置にも適用可能である。例えば、複数の
光ビームで感光体上を走査して同時に複数ライン分の画
像を書込む画像形成装置や、1主走査ラインを複数の光
ビームで分割して走査する画像形成装置や、1つの光走
査装置で各色の光ビームを走査させる所謂スプレーペイ
ント方式の画像形成装置にも適用することができる。
するタイプ(以下「走査露光型」という)の画像形成装
置のみならず、LEDアレイ等のアレイ光源からの光を
セルフォックスレンズ等を用いて感光体上に結像させて
画像を形成するタイプ(以下「アレイ光源型」という)
の画像形成装置にも適用可能である。以下、第2の実施
の形態として、アレイ光源型の画像形成装置の一例を詳
細に説明する。
型の画像形成装置の概略構成が示されている。なお、第
1の実施の形態と同一の部材については、同一の符号を
付与してここでは詳細な説明を省略する。
は、アレイ光源として、感光体ドラム16の軸線方向
(図18の紙面の垂直方向)に沿って複数の発光素子
(発光点)が配列されたLEDアレイ152と、各発光
素子から出力された光を感光体ドラム16表面に各々結
像させるセルフォックスレンズアレイ154とを含んで
構成された露光装置としてのプリントヘッド156を備
えている。プリントヘッド156は、矢印K方向に定速
回転する感光体ドラム16表面に、LEDアレイ152
から出力される光をセルフォックスレンズアレイ154
で結像させることにより感光体ドラム16上に画像(潜
像)を形成する。なお、その他の部分の構成について
は、第1の実施の形態と同様の構成でよいので、ここで
は説明を省略する。
LEDアレイ152に自己走査型発光素子(SLED:
Self-scanninng LED)160を用いる場合について説明
する。SLED160は、複数の発光素子(LED)1
62が一次元に配列され、選択的に発光素子162をオ
ン・オフさせるスイッチに相当する部分として、サイリ
スタ構造を適用し、このサイリスタ構造の適用により、
前記スイッチ部を発光素子162と同一のチップ上配置
することが可能なアレイ光源である。
図であり、制御電圧VDD、VGA、VS、VDATA
によって、発光素子162の駆動(オン/オフ)が制御
されるようになっている。各制御電圧は、初期状態で
は、VDD=5V、VGA=0V、VS=VGA、VD
ATA=V=VDDとなっており、サイリスタ(SC
R)164はオフ、発光素子LEDは非発光状態であ
る。
と、トランジスタQ2にベース電流Ib2が流れ、トラ
ンジスタQ2がオンし、トランジスタQ2のコレクタ電
流が流れるようになる。これにより、トランジスタQ1
のベース電流Ib1が流れ、トランジスタQ1もオンす
る。これにより、サイリスタ(SCR)164のゲート
Pの電位が略VDDとなり、VS=VGAとなってもト
ランジスタQ1、Q2はオン状態が維持される。この状
態でVDATA=VGAとすることで、発光素子LED
を点灯させることが可能となる。なお、サイリスタ(S
CR)164をオフさせるためにはV=VDDとするこ
とで、サイリスタ(SCR)164のゲートPがハイイ
ンピーダンスとなり、寄生容量に蓄えられた電荷が高抵
抗RGを通じて放電され、トランジスタQ1、Q2がオ
フとなる。
り、この図を参照してSLEDの動作を説明する。な
お、図21では、3つ目までの発光素子(LED1〜
3)について示し、それ以降の発光素子に係わる構成及
び動作は同様であるため省略する。また、当然ながら、
発光素子LEDの配列個数については特に限定するもの
ではない。
VGA=0V、VS=VGA、V1=V2=VDATA
=VDDとなっている。各制御電圧の機能は、VDDが
駆動回路168の電源であり、VGAはリターンライ
ン、VSは自己走査開始のトリガ信号、V1は奇数段の
サイリスタのオン/オフを切り替えるクロック信号、V
2は偶数段のサイリスタのオン/オフを切り替えるクロ
ック信号、VDATAは発光素子LEDのオン/オフを
制御するための信号である。なお、VDDは後述の図2
2に示す点灯制御部170において、制御レベル電圧V
REF、補正パターン及び補正レベルに応じて変化され
る。
光素子の配列順番、図21では1〜3の数字)164の
ゲートPn(n:対応する発光素子の配列順番)は、そ
れぞれ高抵抗RGn(n:対応する発光素子の配列順
番)を介して端子Φgaと接続されてVGAが供給され
るようになっている。また、奇数段のサイリスタSCR
(SCR1、SCR3)のカソード端子は端子Φ1に接
続されており、抵抗R1を介してV1が供給され、偶数
段のサイリスタSCR(SCR2)のカソード側は端子
Φ2に接続されており、抵抗R2を介してV2が供給さ
れるようになっている。
ゲートPnはそれぞれ対応する発光素子(LEDn、n
は発光素子の配列順番)162のアノード側に接続され
ると共に、それぞれダイオードDn(n:対応する発光
素子の配列順番)を介して、次段のサイリスタSCRn
+1のゲートPn+1と接続されている。なお、初段の
サイリスタ(SCR1)164については、ゲートP1
は端子ΦSと接続されており、抵抗RSを介してVSが
供給されるようになっている。
所定の電圧を維持し、各段に行くに従い、所定電位(V
f:ダイオードの順方向降下電圧)ずつ低下するように
なっている。また、各発光素子(LEDn)162のカ
ソード側は端子ΦDと接続されており、抵抗Rを介して
VDATAが供給されるようになっている。
1=VGAとすると、図19にて説明した発光素子単体
の場合と同様に、初段のサイリスタ(SCR1)164
がオンする。このとき、次段のサイリスタ(SCR2)
164のゲートP2の電位はVDD−Vfで、該サイリ
スタ(SCR2)164のカソード側は端子Φ2と接続
され、この状態ではΦ2=VDDであるため、該サイリ
スタ(SCR2)164はオフのままである。また、そ
の次の段のサイリスタ(SCR3)164のゲートP3
の電位はVDD−2Vfと低電位のためオフのままであ
る。
の発光素子(LED1)162に対する点灯信号、すな
わち画像データを印加すると、該発光素子(LED1)
162が所定の光量で発光する。所定時間、例えば画像
濃度に対応する時間だけVDATA=VGAとして初段
の発光素子(LED1)162を発光させた後、VDA
TA=VDDとして消灯する。
Aとすることで、同様にして、今度は2段目のサイリス
タ(SCR2)164がオンする。2段目のサイリスタ
(SCR2)164のゲートP2の電位がVDDに達す
るのに必要な所定時間経過後、V1=VDD、Vs=V
GAとして、次の点灯信号でその前に発光させた初段の
発光素子(LED1)162が点灯しないように、初段
のサイリスタ(SCR1)164をオフさせる。そし
て、初段のサイリスタ(SCR1)164のゲートP1
に蓄えられた寄生容量の電荷が抵抗RG1を介して放電
され、該サイリスタ(SCR1)164が完全にオフす
る所定時間経過したら、2段目のサイリスタ(SCR
2)164のみがオンし、他のサイリスタ(SCR1、
SCR3)164はV1=VDDのためオフのままとな
る。
目の発光素子(LED2)162に対する点灯信号、す
なわち画像データを印加すると、該発光素子(LED
2)162が所定の光量で発光する。所定時間、例えば
画像濃度に対応する時間だけVDATA=VGAとして
2段目の発光素子(LED2)162を発光させた後、
VDATA=VDDとして消灯する。
り、V1のクロック信号によって奇数段目、V2のクロ
ック信号によって偶数段目のサイリスタSCRを順にオ
ンさせて、共通のVDATA信号を利用して各発光素子
LEDを順次点灯させていることで、SLED160で
はあたかも走査しているかの如く(自己走査という)光
を出力して感光体ドラム16に潜像を形成することがで
きる。
点灯制御する点灯制御部の動作を説明する。なお、図2
2の点灯制御部は、図5の点灯制御部と同等の機能をS
LEDに適用したものである。
は、アップダウン(UD)カウンタ172、乗算方DA
変換器174を含んで構成されている。通常、LEDア
レイを用いた露光装置では、LDのように自己発熱や外
部温度による光量変化がほとんどないため、所謂APC
という光量の閉ループ制御は行わない。しかしながら、
各発光素子の光量には製造上のバラツキが存在するた
め、製造時に該バラツキを測定し、このバラツキを補正
するように各発光素子の光量を予めRAM等に記憶させ
ておき、この補正情報に基づいて、各発光素子を点灯す
る際に発光量を制御している。補正対象としては、各発
光素子の発光量自体を制御する方法と、各発光素子の点
灯時間を制御する方法が知られており、本例では、図示
しない画像データ(VDATA)生成回路によって、各
発光素子の点灯時間を制御することにより、製造上のバ
ラツキは補正されているものとする。
され、UDカウンタ172には、補正制御部40からの
リセット信号SCRST、クロック信号SCCLK、ア
ップダウン信号SCUDが入力される。UDカウンタ1
72は、クロック信号SCCLKのクロック数をカウン
トし、そのカウント値を8ビットのデジタル信号とし
て、乗算型DA変換器174に出力する。また、UDカ
ウンタ172は、リセット信号SCRSTに基づいてカ
ウント値をリセットし、アップダウン信号SCUDに基
づいて、アップカウント/ダウンカウントを切り替え
る。
40からの制御レベル電圧VREFが入力され、この制
御レベル電圧VREFと、UDカウンタ172からのカ
ウント値(8ビットのデジタル信号)とを乗算すること
によって、駆動電圧VDDを生成し、SLED160の
駆動回路168へ出力する。このとき、乗算型DA変換
器174の出力段は内部インピーダンスが小さく、発光
素子を十分に駆動可能な電流容量を有するように構成す
ることが望ましい。
値に応じて、SLED160の駆動回路168へ供給さ
れる駆動電圧VDDが時系列に変化し、SLEDでは、
発光素子毎に駆動電圧VDDを変えて順番に発光素子を
点灯する(自己走査)ことが可能となる。
Dカウンタ172とで、本発明の補正手段を構成し、補
正制御部40から出力される補正量に基づいて、画像領
域内で駆動電圧VDDを補正することにより、SLED
における発光素子の配列方向の露光強度比を補正するこ
とが可能となっている。すなわち、SLEDの配列方向
における濃度ムラ補正を行うようになっている。
で説明した走査露光型の画像形成装置と同様であるため
説明は省略する。なお、SLEDを用いる場合、制御レ
ベル電圧VREFの制御範囲は、サイリスタ164の動
作可能電圧で制限される。例えば、VREFが小さくて
VDDが3V以下になるような場合、サイリスタ(発光
素子)の自己走査が不可能になる恐れがあり、VREF
の最小値は上記自己走査を可能とするレベルに設定する
ことが望ましい。
タイプの画像形成装置においても、露光量の制御にパル
ス幅制御を用いることが可能であることは言うまでもな
い。
ムの主走査方向又はアレイ光源の発光点の配列方向にお
ける画像の濃度ムラを低減することができるという優れ
た効果を有する。
査露光型)の概略構成図である。
の配置位置を示す、当該センサ近傍の中間転写体ベルト
の上面図である。
構成図である。
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
のタイミングチャートである。
示す概念図である。
示すフローチャートである。
ーム強度の調整パターン及び調整レベルを示す図であ
る。
ビーム強度の調整パターン及び調整レベルを示す図であ
る。
ビーム強度の調整パターン及び調整レベルを示す図であ
る。
の動作を説明するための各種信号のタイミングチャート
である。
例を示すフローチャートである。
の一例を示すフローチャートである。
ターンを示す図である。
パターンを示す図である。
化する場合の濃度ムラパターンの一例を示す概念図であ
る。
(アレイ光源型)の概略構成図である。
る。
示すブロック図である。
る(従来技術)。
電流設定を説明する図である(従来技術)。
電流設定を説明する図である。
よる光量ムラ補正を説明するための図である(従来技
術)。
Claims (14)
- 【請求項1】 像担持体上に光ビームを主走査しながら
光ビームの主走査位置を前記像担持体に対して相対移動
させることで副走査して面状の潜像を形成し、前記潜像
を現像して画像記録媒体に転写し、前記画像記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置における濃度補正方法で
あって、 前記像担持体上又は前記画像記録媒体上の画像濃度に基
づいて、前記光ビームの画像領域の強度を1主走査の範
囲内で補正して、前記光ビームの主走査方向における前
記画像濃度の不均一を補正する、 ことを特徴とする濃度補正方法。 - 【請求項2】 予め、前記光ビームの強度を所定の強度
レベルに自動的に制御した上で、前記像担持体上又は前
記画像記録媒体上の画像濃度に基づいて、前記光ビーム
の画像領域の強度を1主走査の範囲内で補正すると共
に、 前記画像濃度に基づく光ビームの強度の補正量が変更さ
れた場合に、前記画像領域の所定部における前記光ビー
ムの強度、或いは主走査方向における前記光ビームの強
度の平均値が、当該変更の前後で略同一となるように、
前記強度レベルを変更する、 ことを特徴とする請求項1に記載の濃度補正方法。 - 【請求項3】 複数の発光点が配列されたアレイ光源か
らの光を像担持体上の画像形成領域に結像させると共
に、前記光の結像位置を前記像担持体に対して相対移動
させることで副走査して面状の潜像を形成し、前記潜像
を現像して画像記録媒体に転写し、前記画像記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置における濃度補正方法で
あって、 前記像担持体上又は前記画像記録媒体上の画像濃度に基
づいて、前記複数の発光点の発光強度を前記発光点の配
列方向に各々補正して、前記配列方向における前記画像
濃度の不均一を補正する、 ことを特徴とする濃度補正方法。 - 【請求項4】 予め、前記複数の発光点の発光強度を各
々所定の強度レベルに自動的に制御した上で、前記像担
持体上又は前記画像記録媒体上の画像濃度に基づいて、
前記複数の発光点の発光強度を前記発光点の配列方向に
各々補正すると共に、 前記画像濃度に基づく前記発光強度の補正量が変更され
た場合に、前記画像形成領域の所定部における前記発光
強度、或いは前記配列方向における前記発光強度の平均
値が、当該変更の前後で略同一となるように、前記強度
レベルを変更する、 ことを特徴とする請求項3に記載の濃度補正方法。 - 【請求項5】 前記強度レベルを変更する際に、変更後
の強度レベルが所定の範囲を超える場合は、前記補正量
を変更して、当該強度レベルを所定の範囲内に収める、 ことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の濃度補
正方法。 - 【請求項6】 像担持体上に光ビームを主走査しながら
光ビームの主走査位置を前記像担持体に対して相対移動
させることで副走査して面状の潜像を形成し、前記潜像
を現像して画像記録媒体に転写し、前記画像記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置であって、 前記像担持体上又は前記画像記録媒体上の画像濃度に基
づいて、前記光ビームの主走査方向における前記画像濃
度の不均一を補正するための補正量を設定する補正量設
定手段と、 前記補正量設定手段により設定された前記補正量に基づ
いて、前記光ビームの画像領域の強度を1主走査の範囲
内で補正する補正手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 前記光ビームの強度を所定の強度レベル
に自動的に制御する強度制御手段と、 前記補正量設定手段による前記補正量の設定が変更され
た場合に、前記画像領域の所定部における前記光ビーム
の強度、或いは前記主走査方向における前記光ビームの
強度の平均値が、当該変更の前後で略同一となるよう
に、前記強度レベルを変更する強度レベル変更手段と、 を更に有することを特徴とする請求項6に記載の画像形
成装置。 - 【請求項8】 複数の発光点が配列されたアレイ光源か
らの光を像担持体上の画像形成領域に結像させると共
に、前記光の結像位置を前記像担持体に対して相対移動
させることで副走査して面状の潜像を形成し、前記潜像
を現像して画像記録媒体に転写し、前記画像記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置であって、 前記像担持体上又は前記画像記録媒体上の画像濃度に基
づいて、前記発光点の配列方向における前記画像濃度の
不均一を補正するための補正量を設定する補正量設定手
段と、 前記補正量設定手段により設定された前記補正量に基づ
いて、前記複数の発光点の発光強度を前記配列方向に各
々補正する補正手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項9】 前記複数の発光点の発光強度を各々所定
の強度レベルに自動的に制御する強度制御手段と、 前記補正量設定手段による前記補正量の設定が変更され
た場合に、前記画像領域の所定部における前記発光強
度、或いは前記配列方向における前記発光強度の平均値
が、当該変更の前後で略同一となるように、前記強度レ
ベルを変更する強度レベル変更手段と、 を更に有することを特徴とする請求項8に記載の画像形
成装置。 - 【請求項10】 前記強度レベル変更手段による変更後
の強度レベルが所定の範囲内であるか否かを判断すると
共に、前記変更後の強度レベルが所定の範囲を超えると
判断された場合に、当該強度レベルが所定の範囲内に収
まるように、前記補正量を変更する補正量変更手段を更
に有する、 ことを特徴とする請求項7又は請求項9に記載の画像形
成装置。 - 【請求項11】 前記強度レベル変更手段による変更後
の強度レベルが所定の範囲内か否かを判断すると共に、
前記変更後の強度レベルが所定の範囲を超えると判断さ
れた場合に、警告信号を出力する警告信号出力手段を更
に有する、 ことを特徴とする請求項7又は請求項9に記載の画像形
成装置。 - 【請求項12】 前記画像濃度の補正パターンを示す情
報を入力するためのパターン入力手段を更に有し、 前記補正量設定手段が、前記パターン入力手段から入力
された情報に基づいて、前記補正量を決定する、 ことを特徴とする請求項6乃至請求項11の何れか1項
に記載の画像形成装置。 - 【請求項13】 前記画像濃度の補正レベルを示す情報
を入力するためのレベル入力手段を更に有し、 前記補正量設定手段が、前記レベル入力手段から入力さ
れた情報に基づいて、前記補正量を決定する、 ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。 - 【請求項14】 前記像担持体上又は前記画像記録媒体
上における画像濃度を自動的に検出する検出手段を更に
有し、 前記補正量設定手段が、前記検出手段による検出結果に
基づいて、前記補正量を決定する、 ことを特徴とする請求項6乃至請求項13の何れか1項
に記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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