JP2013120231A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光ビームの光量調整を同時に行うことで、光量調整の精度を劣化させることなく、かつ複数の光ビームの光量調整のために要する時間を短縮する。
【解決手段】複数の光ビームを射出する発光手段101と、前記複数の光ビーム数よりも少ない数の受光手段119とを備え、印刷動作中に前記複数の光ビームの光量調整を行う同時に行う画像形成装置であって、1つの光ビームの駆動電流を制御するサイクル時間内において、複数の光ビームの点灯タイミングを所定時間ずらしつつ点灯し、前記受光手段119で受光した前記光ビームの光量から各々の光ビームの点灯光量を算出し、算出した光量に基づいて光量調整を行う。
【選択図】 図6
【解決手段】複数の光ビームを射出する発光手段101と、前記複数の光ビーム数よりも少ない数の受光手段119とを備え、印刷動作中に前記複数の光ビームの光量調整を行う同時に行う画像形成装置であって、1つの光ビームの駆動電流を制御するサイクル時間内において、複数の光ビームの点灯タイミングを所定時間ずらしつつ点灯し、前記受光手段119で受光した前記光ビームの光量から各々の光ビームの点灯光量を算出し、算出した光量に基づいて光量調整を行う。
【選択図】 図6
Description
本発明は光走査装置を備えた画像形成装置及びプログラムに関する。
光走査装置を用いた画像形成装置では、発光素子、例えばレーザダイオード(以下LDという)から射出される光ビームをポリゴンミラーなどにより走査して、帯電したドラム状感光体表面に照射して静電潜像を描画している。
この画像形成装置において高速で画像形成を行うには、光ビームを走査するポリゴンミラーの回転数を高速化すればよい。しかし、ポリゴンミラーの回転数を高速化すると消費電流が多大になること、またポリゴンミラーが高速回転することによる風切音が生じるなどの問題が生じる。
この画像形成装置において高速で画像形成を行うには、光ビームを走査するポリゴンミラーの回転数を高速化すればよい。しかし、ポリゴンミラーの回転数を高速化すると消費電流が多大になること、またポリゴンミラーが高速回転することによる風切音が生じるなどの問題が生じる。
そこで、前記画像形成装置で高速に画像形成を行う際に、1走査時における点灯光ビーム(以下単に光ビームという)数を増やせばポリンゴンミラーの回転数を上げずに高速で画像形成を行うことができる。例えば、同一のポリゴン回転数で光ビームを走査する場合、光ビーム数を2倍に増やすことで2倍の速度で画像形成を行うことができる。近年では、より高速・高解像度の画像形成のために、数本から数十本の光ビームを用いる画像形成装置も存在している。
ところで、複数の光ビームで画像を形成する場合、各々の光ビームの光量が略同一でないと濃度むらが生じる。そのため、各々の光ビーム光量を目標の光量になるように制御する自動光量調整(APC:Automatic Power Control)が既に知られている。
しかし、従来の複数の光ビームにおける光量調整制御では、複数の光ビームに対して受光素子が1つまたは複数であってもその数が少ないため、各々の光量を調整する場合は、1つの受光素子に対して光ビームを1つずつ点灯する必要がある。そのため、全ての光ビームの光量調整を行うのに長時間を要している。
しかし、従来の複数の光ビームにおける光量調整制御では、複数の光ビームに対して受光素子が1つまたは複数であってもその数が少ないため、各々の光量を調整する場合は、1つの受光素子に対して光ビームを1つずつ点灯する必要がある。そのため、全ての光ビームの光量調整を行うのに長時間を要している。
また、同時に光ビームを点灯させて光量調整を行う場合は、同時に点灯する光ビームの各々の光量分配を持つパラメータに基づいて光量調整を行うため、温度変化などにより光ビーム間の発光特性が変動した場合には、精度よく光量調整を行うことができないという問題がある。
この問題に関連して、特許文献1には、光量調整時間を短縮する目的で、同時に複数の光ビームを点灯させて光量制御を行う光量制御装置が開示されている。この光量制御装置は、後述する本発明とは複数の光ビームを点灯させて光量制御を行う点では類似している。
しかし、特許文献1に記載された光量制御装置では、同時に点灯する光ビームの各々の光量分配を持つパラメータを用いて光量調整を行っているため、光ビーム毎の特性のばらつきや分配の比率が変化した場合に光量調整精度が劣化するという問題は解消できていない。
しかし、特許文献1に記載された光量制御装置では、同時に点灯する光ビームの各々の光量分配を持つパラメータを用いて光量調整を行っているため、光ビーム毎の特性のばらつきや分配の比率が変化した場合に光量調整精度が劣化するという問題は解消できていない。
したがって、本発明の目的は、複数の光ビームの光量調整を同時に行うことで、光量調整の精度を劣化させず、かつその光量調整のために要する時間を短縮することである。
本発明は、複数の光ビームを射出する発光手段と、前記光ビーム数よりも少ない数の前記光ビームの受光手段とを備え、印刷動作中に前記発光手段の駆動電流を制御して複数の光ビームの光量調整を行う画像形成装置であって、1つの光ビームの前記駆動電流を制御するサイクル時間内において、複数の光ビームの点灯タイミングを所定時間ずらした状態で複数の光ビームを同時に点灯するビーム点灯制御手段と、前記受光手段で受光した前記光ビームの光量から各々の光ビームの点灯光量を算出する光量算出手段と、算出した光量に基づいて前記複数の光ビームの光量調整を行う光量調整手段と、を有する画像形成装置である。
本発明によれば、画像形成装置において、同時に複数の光ビームの光量を、精度を劣化させることなく、従来の画像形成装置におけるより短時間で調整することができる。
本発明をその実施形態について説明するに先き立ち、まず、その特徴について説明すると、それは、印刷動作中において画像形成領域外で複数の光ビームの光量調整を行うものにおいて、発光素子であるLDの点灯開始のタイミングをずらした状態で同時に複数のLDの点灯を行い、複数の光ビームの各々の光量を算出し、算出した光量に対して複数の各々の光量制御を行うことで、複数の光ビームの光量を同時に調整する光量自動制御を可能にしたことである。
以下、添付図面にしたがって、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態である搬送ベルトに沿って画像形成部が並んだ、いわゆるタンデムタイプのカラー画像形成装置の構成図である。
このカラー画像形成装置では、図示のように、各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部14Y、14M、14C、14Kが、転写紙1を搬送する搬送ベルト2に沿って一列に配置されている。
図1は本発明の実施形態である搬送ベルトに沿って画像形成部が並んだ、いわゆるタンデムタイプのカラー画像形成装置の構成図である。
このカラー画像形成装置では、図示のように、各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部14Y、14M、14C、14Kが、転写紙1を搬送する搬送ベルト2に沿って一列に配置されている。
搬送ベルト2は、駆動回転する駆動ローラ3と従動回転する従動ローラ4間に架設されており、前記各ローラ3、4の回転により矢印方向に回転駆動される。
搬送ベルト2の下部には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が備えられている。収納された転写紙1のうち最上位置にある転写紙1は、画像形成時に給紙され、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。吸着された転写紙1は、第1の画像形成部(イエロー)14Yに搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
搬送ベルト2の下部には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が備えられている。収納された転写紙1のうち最上位置にある転写紙1は、画像形成時に給紙され、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。吸着された転写紙1は、第1の画像形成部(イエロー)14Yに搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
第1の画像形成部(イエロー)14Yは、感光体ドラム6Yと感光体ドラム6Yの周囲に配置された帯電器7Y、光走査装置8、現像器9Y、感光体クリーナ10Yから構成されている。
感光体ドラム6Yの表面は、帯電器7Yで一様に帯電された後、光走査装置8によりイエローの画像に対応したレーザー光11Yで露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器9Yで現像され、感光体ドラム6Y上にトナー像が形成される。
感光体ドラム6Yの表面は、帯電器7Yで一様に帯電された後、光走査装置8によりイエローの画像に対応したレーザー光11Yで露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器9Yで現像され、感光体ドラム6Y上にトナー像が形成される。
このトナー像は感光体ドラム6Yと搬送ベルト2上の転写紙1と接する位置(転写位置)で転写器12Yによって転写され、転写紙1上に単色(イエロー)の画像を形成する。転写が終わった感光体ドラム6Yは、感光体ドラム6Y表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ10Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
このように、第1の画像形成部(イエロー)14Yで単色(イエロー)を転写された転写紙1は、搬送ベルト2によって第2の画像形成部(マゼンタ)14Mに搬送され、ここでも、同様に感光体ドラム6M上に形成されたトナー像(マゼンタ)が転写紙1上に重ねて転写される。
このように、第1の画像形成部(イエロー)14Yで単色(イエロー)を転写された転写紙1は、搬送ベルト2によって第2の画像形成部(マゼンタ)14Mに搬送され、ここでも、同様に感光体ドラム6M上に形成されたトナー像(マゼンタ)が転写紙1上に重ねて転写される。
転写紙1は、さらに第3の画像形成部(シアン)14C、第4の画像形成部(ブラック)14Kに搬送され、同様に形成されたトナー像が転写されてカラー画像を形成していく。
第4の画像形成部(ブラック)14Kを通過してカラー画像が形成された転写紙1は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
第4の画像形成部(ブラック)14Kを通過してカラー画像が形成された転写紙1は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
図2は、本実施形態に係るタンデムタイプのカラー画像形成装置で用いる光走査装置の概略構成図である。
図2を用いて、本実施形態で用いる光走査装置について概略説明する。
また、ここでは1色に着目して説明を行う。他色の光走査装置についても同様であるため、他の光走査装置についてはこの説明を援用する。
図2を用いて、本実施形態で用いる光走査装置について概略説明する。
また、ここでは1色に着目して説明を行う。他色の光走査装置についても同様であるため、他の光走査装置についてはこの説明を援用する。
図2に示す光走査装置は、マルチビームによる書き込みを想定したものである。
図2において、複数の発光要素(LD)から構成される発光手段、ここではレーザーダイオードアレイ(以下LDAという)101から射出された複数の光ビームは、ポリゴンミラー102に入射し、その反射光がポリゴンミラー102の回転によって偏向される。
偏向された複数の光ビーム又は複数のうち1つの光ビームは、反射ミラー103を介し、まず画像形成領域外に配置された主走査の画像書き込み制御の基準を検知するための光検知センサ104の位置に到達する。
図2において、複数の発光要素(LD)から構成される発光手段、ここではレーザーダイオードアレイ(以下LDAという)101から射出された複数の光ビームは、ポリゴンミラー102に入射し、その反射光がポリゴンミラー102の回転によって偏向される。
偏向された複数の光ビーム又は複数のうち1つの光ビームは、反射ミラー103を介し、まず画像形成領域外に配置された主走査の画像書き込み制御の基準を検知するための光検知センサ104の位置に到達する。
ここでは、光検知センサ104は入射した光ビームを検出し、主走査の画像書き込み制御の基準となる検知信号を生成した書き込み制御部105へ出力する。その後、複数の光ビームは図2中のfθレンズ106を通過した後、折り返しミラー107を経て、感光体108に入射される。
LDA101の複数の光ビームは、画像領域に入り、各光ビーム毎に画像データに応じた点灯を行う。LDドライバ109は送られてきた画像データに応じて複数の光ビームを点灯/消灯させ、感光体108上に静電潜像を形成する。ここで、感光体108に静電潜像を形成する際に、複数の光ビームの光量が略同一でない場合、濃度むらが生じる。
LDA101の複数の光ビームは、画像領域に入り、各光ビーム毎に画像データに応じた点灯を行う。LDドライバ109は送られてきた画像データに応じて複数の光ビームを点灯/消灯させ、感光体108上に静電潜像を形成する。ここで、感光体108に静電潜像を形成する際に、複数の光ビームの光量が略同一でない場合、濃度むらが生じる。
そこで、複数の光ビーム毎に各々の光量が略同一となるように自動光量調整(Auto Power Control)を行う。
ここで自動光量調整を行う際には、光量を検出するためには、フォトダイオード(以下、PDという)などの受光素子により、光ビームの光量を検出する必要がある。図示しないが、PDはLDA101のパッケージ内に内蔵している場合があり、この場合は内蔵しているPDモジュールを用いて光量を検出する。
ここで自動光量調整を行う際には、光量を検出するためには、フォトダイオード(以下、PDという)などの受光素子により、光ビームの光量を検出する必要がある。図示しないが、PDはLDA101のパッケージ内に内蔵している場合があり、この場合は内蔵しているPDモジュールを用いて光量を検出する。
PDを内蔵することが出来ない、例えば射出方向のみに光ビームを射出する面発光ダイオードの場合には、図示しないが射出された複数の光ビームをハーフミラーなどを用いて折り返し、面発光ダイオードの外側に設けたPDに入射して光量を検出する。
次に、図3を用いて、光量調整のためのLD点灯タイミングについて説明する。
図3は光量調整のためのLD点灯タイミングを説明する図である。即ち、LDA101内のLDが2個であることを想定した場合の点灯タイミングについて図示したものである。なお、LDが2個を越える場合も、基本動作は同じであるためその説明は省略する。
図3は光量調整のためのLD点灯タイミングを説明する図である。即ち、LDA101内のLDが2個であることを想定した場合の点灯タイミングについて図示したものである。なお、LDが2個を越える場合も、基本動作は同じであるためその説明は省略する。
図3のLD1、LD2の点灯信号はLow側が点灯していることを表している。また、図3の光センサ検出領域間T0は1走査周期を表している。画像形成期間は光センサ検出領域(時間)T1と画像形成領域(時間)T2とがある。
光センサ検出領域T1は画像形成を行う画像形成領域T2の開始タイミングを決定するために、光検知センサ104に入射する光ビームを点灯する領域である。
光センサ検出領域T1は、画像形成領域T2の有効期間を決定するため確実に点灯させる必要があり一定期間が必要である。また、画像形成領域T2も形成する画像や感光体表面を走査する時間に応じてその期間が決定され、やはり一定の期間が確保されなければならない。
光センサ検出領域T1は画像形成を行う画像形成領域T2の開始タイミングを決定するために、光検知センサ104に入射する光ビームを点灯する領域である。
光センサ検出領域T1は、画像形成領域T2の有効期間を決定するため確実に点灯させる必要があり一定期間が必要である。また、画像形成領域T2も形成する画像や感光体表面を走査する時間に応じてその期間が決定され、やはり一定の期間が確保されなければならない。
したがって、光量調整は、光センサ検出領域(時間)T1及び画像形成領域(時間)T2外で実行する。ここで、光量調整領域T3、T4では、光ビームの光量を所望の光量とするために調整が実行されるので、光ビームの変動量に応じてその時間は変動するものの光量調整領域T3、T4も一定期間以上の時間が必要である。
複数の光ビームで画像形成を行う場合、各々の光ビームの発光光量を略同一にするために、1走査(1ライン)ごとに光量調整を実行することが望ましい。LDA101から射出される複数の光ビームに対して、光量を検出する受光手段、ここではPDの数が少ない場合は、各々の光ビームに対して光量を検出して光量調整を行う必要がある。そのため、図3に示すように、LD1とLD2の光量調整を行うLD点灯タイミングをずらして光量調整を行う必要がある。また、LD1とLD2の光量調整領域T3、T4が重複しないようにLD1からLD2まで切り替える際に一定の時間Tdを空けて光量調整を行う。
図4は、従来の光量調整時のPDの受光光量及びLD駆動電流を説明する図であり、本実施形態と対比するために示した図である。
図4Aの縦軸は、受光素子が検出する光ビームの光量(Pw)を示し、図4B、Cの縦軸は、LD1、LD2それぞれの駆動電流ILD1、ILD2を示している。図4A〜Cの横軸は、いずれも光量調整に係る時間を示している。
ここで、図4Bに示すようにLD1を点灯し、PDで受光しその受光光量に基づきLD1の駆動電流ILD1を変更する調整を、駆動電流ILD1の制御サイクルのサイクル時間Ts毎に繰り返し、LD1の光ビームの光量が目標光量になるようにLD1の駆動電流ILD1を制御する。LD1の光ビームの光量調整が終了した後、LD2の光ビームへ切り替えて、図4Cに示すようにLD2の光ビーム光量を目標光量になるようにLD2の駆動電流ILD2を、サイクル時間Ts毎に繰り返し制御して光量制御を行う。
図4Aの縦軸は、受光素子が検出する光ビームの光量(Pw)を示し、図4B、Cの縦軸は、LD1、LD2それぞれの駆動電流ILD1、ILD2を示している。図4A〜Cの横軸は、いずれも光量調整に係る時間を示している。
ここで、図4Bに示すようにLD1を点灯し、PDで受光しその受光光量に基づきLD1の駆動電流ILD1を変更する調整を、駆動電流ILD1の制御サイクルのサイクル時間Ts毎に繰り返し、LD1の光ビームの光量が目標光量になるようにLD1の駆動電流ILD1を制御する。LD1の光ビームの光量調整が終了した後、LD2の光ビームへ切り替えて、図4Cに示すようにLD2の光ビーム光量を目標光量になるようにLD2の駆動電流ILD2を、サイクル時間Ts毎に繰り返し制御して光量制御を行う。
したがって、従来の光量調整では、図3、4に示すように、LD1、LD2の光量調整に係る時間(T3+T4)に加えてLD切り替えのための時間(Td)が必要となる。これは、LD1の光量調整が終わる際に、LD2の光ビームが入射してしまうと、LD1の光量調整の終わりで誤った光量へ再調整してしまう恐れや、LD2の開始時の光量が誤った光量を検出してLD2の光量調整が正しく行えない恐れがあるためである。
このように、従来の光量調整では、印刷動作中の画像形成時間外での光量調整を行える期間が限られていることに加え、その限られた期間内で、光量調整を行うLDを切り替えながら光量調整を行う必要があるため、全ての光ビームの光量調整を行う時間が長くなり、1走査周期内で行える光量調整の数(回数)が限られる。
なお、時間を短縮するために、同時にLDを点灯させて駆動電流の比やこれに相当するパラメータに応じて、受光光量からLDの発光光量を算出する方法が知られているが、LD駆動電流に対する発光光量は素子それぞれにばらつきがあることに加え、LDの温度により特性が変化するため、駆動電流の比やこれに相当するパラメータにより算出した発光光量を用いた光量調整の精度は劣化する。
なお、時間を短縮するために、同時にLDを点灯させて駆動電流の比やこれに相当するパラメータに応じて、受光光量からLDの発光光量を算出する方法が知られているが、LD駆動電流に対する発光光量は素子それぞれにばらつきがあることに加え、LDの温度により特性が変化するため、駆動電流の比やこれに相当するパラメータにより算出した発光光量を用いた光量調整の精度は劣化する。
図5は、本実施形態に係る前記画像形成装置の光走査装置における、点灯タイミングをずらした光量調整について説明する図である。
ここで、図5Aの縦軸は、受光手段を構成するPDが検出する光ビームの光量(Pw)を示し、図5B、Cの縦軸は、LD1、LD2(発光素子)のそれぞれの駆動電流ILD1、ILD2を示している。図5A〜Cの横軸は光量調整に要する時間を示している。
図5に示すように、発光素子であるLD1を点灯した後、そのLD駆動電流ILD1を所定のサイクル時間Tsの半分の時間つまり、サイクル時間Ts/2だけ遅らせてLD2の点灯を開始する。PDの受光光量の切り替えがLD1、LD2それぞれの変動に対応して発生するため、ここでは、PDの受光光量の検出タイミングをそれに合わせて2倍にすることで、LD1、LD2の光量を検出することができる。
なお、これらの制御は、本タンデムタイプのカラー画像形成装置の制御部(図示せず)のコンピュータにプログラムを読み取らせることにより実現する、ビーム点灯制御手段、光量算出手段及び光量調整手段によってなされる。
ここで、図5Aの縦軸は、受光手段を構成するPDが検出する光ビームの光量(Pw)を示し、図5B、Cの縦軸は、LD1、LD2(発光素子)のそれぞれの駆動電流ILD1、ILD2を示している。図5A〜Cの横軸は光量調整に要する時間を示している。
図5に示すように、発光素子であるLD1を点灯した後、そのLD駆動電流ILD1を所定のサイクル時間Tsの半分の時間つまり、サイクル時間Ts/2だけ遅らせてLD2の点灯を開始する。PDの受光光量の切り替えがLD1、LD2それぞれの変動に対応して発生するため、ここでは、PDの受光光量の検出タイミングをそれに合わせて2倍にすることで、LD1、LD2の光量を検出することができる。
なお、これらの制御は、本タンデムタイプのカラー画像形成装置の制御部(図示せず)のコンピュータにプログラムを読み取らせることにより実現する、ビーム点灯制御手段、光量算出手段及び光量調整手段によってなされる。
本実施形態によれば、LD1、LD2の点灯タイミングをずらした状態で同時に点灯し、それぞれの光量制御を行うことができるため、図4で示した従来の光量調整における光ビーム切り替えのための時間Tdが生じないだけではなく、ずらしたタイミング毎に複数の光ビームの光量調整を行うため光量調整時間を短縮することができる。
また、PDの受光光量は各光ビームに応じた変化を示すため、駆動電流ILDの比やパラメータに依存することがなく、精度の劣化のない光量調整を行うことができる。
また、PDの受光光量は各光ビームに応じた変化を示すため、駆動電流ILDの比やパラメータに依存することがなく、精度の劣化のない光量調整を行うことができる。
図6は、LD1、LD2の点灯タイミングをずらしたときの前記光量算出手段が行う各光ビームの光量算出について説明する図である。
図6Aの縦軸はPD(受光手段)が検出する光ビームの光量(Pw)を示し、図6B、Cの縦軸はLD1、LD2それぞれの算出光量(Ps1、Ps2)を示している。図6の横軸は光量調整に係る時間を示している。
図6Aの縦軸はPD(受光手段)が検出する光ビームの光量(Pw)を示し、図6B、Cの縦軸はLD1、LD2それぞれの算出光量(Ps1、Ps2)を示している。図6の横軸は光量調整に係る時間を示している。
ここで、任意のk番目の受光光量をサンプルする際の光量をPw[k]、k番目のLD1、LD2の算出光量をPs1[k]、Ps2[k]とし、ただし、kは0以上の整数とすると、
Ps1[0]=Pw[0]、Ps2[0]=Pw[1]−Pw[0]である。
ここでkが1以上において、
LD1の算出光量は、
Ps1[k]=(Pw[2k]−Pw[2k−1])+Ps1[k−1](k≧1)
と、算出され、
LD2の算出光量は、
Ps2[k]=(Pw[2k+1]−Pw[2k])+Ps2[k−1](k≧1)
と、算出することができる。
Ps1[0]=Pw[0]、Ps2[0]=Pw[1]−Pw[0]である。
ここでkが1以上において、
LD1の算出光量は、
Ps1[k]=(Pw[2k]−Pw[2k−1])+Ps1[k−1](k≧1)
と、算出され、
LD2の算出光量は、
Ps2[k]=(Pw[2k+1]−Pw[2k])+Ps2[k−1](k≧1)
と、算出することができる。
ここで、同時に光量調整を行う光ビーム数をn(n≧1の整数)、点灯開始タイミングがずれる順番(つまり、点灯の順番)をi(iは0以上の整数)とした時、i番目に点灯する光ビームのk番目の発光光量は、
Psi[k]=Pw[(n×k)+i)]−Pw[(n×k)+i−1]+Psi[k−i](k≧i)で算出することができる。
本実施形態によれば、LDの発光光量が、隣接した光ビームの光量の変動とその前の算出光量から算出されるため、他の光ビームの光量の影響を受けることがない。
本実施形態では、以上のように、算出した光量を用いて光量調整を行うことにより、精度を劣化することなく、同時に複数のLDの光量調整を行うことができる。
Psi[k]=Pw[(n×k)+i)]−Pw[(n×k)+i−1]+Psi[k−i](k≧i)で算出することができる。
本実施形態によれば、LDの発光光量が、隣接した光ビームの光量の変動とその前の算出光量から算出されるため、他の光ビームの光量の影響を受けることがない。
本実施形態では、以上のように、算出した光量を用いて光量調整を行うことにより、精度を劣化することなく、同時に複数のLDの光量調整を行うことができる。
図7は前記光量調整手段が光量算出結果を用いて光量制御を行うための光量調整回路を示す図である。
即ち、前記ビーム点灯制御手段の制御に応じて、駆動電流制御部116a、116bで生成された設定値に応じて駆動電流生成部118a、118bから駆動電流が出力されLD1が点灯し、LD1から光ビームが射出される。
受光手段を構成するPD119はLD1(101)の光ビームを検出し、光量に応じたモニタ電流を出力し、I/V変換部(電流/電圧変換部)110に入力される。
I/V変換部110は、モニタ電流に応じた電圧値を出力し、A/D変換器(アナログ/デジタル変換器)111に入力される。A/D変換器111では、電圧値をデジタルの値に変換する。
レジスタ112は、A/D変換器111が検出した電圧値を制御サイクル時間Ts/2ごとに更新して保持し、減算器D1で検出した電圧値とレジスタ112の値の差をとり、切替手段(SW1)113へ入力する。
即ち、前記ビーム点灯制御手段の制御に応じて、駆動電流制御部116a、116bで生成された設定値に応じて駆動電流生成部118a、118bから駆動電流が出力されLD1が点灯し、LD1から光ビームが射出される。
受光手段を構成するPD119はLD1(101)の光ビームを検出し、光量に応じたモニタ電流を出力し、I/V変換部(電流/電圧変換部)110に入力される。
I/V変換部110は、モニタ電流に応じた電圧値を出力し、A/D変換器(アナログ/デジタル変換器)111に入力される。A/D変換器111では、電圧値をデジタルの値に変換する。
レジスタ112は、A/D変換器111が検出した電圧値を制御サイクル時間Ts/2ごとに更新して保持し、減算器D1で検出した電圧値とレジスタ112の値の差をとり、切替手段(SW1)113へ入力する。
切替手段113はサイクル時間Ts/2ごとに切り替わり、接続先を切り替えるスイッチである。
レジスタ114aは、LD1の算出された電圧値の直前の電圧値を保持し、A/D変換器111の値とレジスタ112の値を加算器D2で加算した値から、LD1の光量に応じた電圧値を算出し、比較器115aへ入力する。ここで、減算器D1、加算器D2、D3を含む回路は光量算出手段を構成する。
比較器115aは、目標光量時の電圧値VREFと、LD1の算出された光量の電圧値を比較して駆動電流制御部116aへ入力する。駆動電流制御部116aは、比較器115aの結果に応じて、LD1の発光光量が目標光量へ近づくように駆動電流の設定値を算出し、遅延部117aを介して、駆動電流生成部118aへ前記設定値を出力して、そこで生成される駆動電流に反映させる。ただし、遅延部117aはサイクル時間Ts/2だけ設定時間を遅らせて反映する。
ここで、比較器115a、115b、駆動電流制御部116a、116b及び駆動電流生成部118a、118bを含む回路は光量調整手段を構成する。
レジスタ114aは、LD1の算出された電圧値の直前の電圧値を保持し、A/D変換器111の値とレジスタ112の値を加算器D2で加算した値から、LD1の光量に応じた電圧値を算出し、比較器115aへ入力する。ここで、減算器D1、加算器D2、D3を含む回路は光量算出手段を構成する。
比較器115aは、目標光量時の電圧値VREFと、LD1の算出された光量の電圧値を比較して駆動電流制御部116aへ入力する。駆動電流制御部116aは、比較器115aの結果に応じて、LD1の発光光量が目標光量へ近づくように駆動電流の設定値を算出し、遅延部117aを介して、駆動電流生成部118aへ前記設定値を出力して、そこで生成される駆動電流に反映させる。ただし、遅延部117aはサイクル時間Ts/2だけ設定時間を遅らせて反映する。
ここで、比較器115a、115b、駆動電流制御部116a、116b及び駆動電流生成部118a、118bを含む回路は光量調整手段を構成する。
LD2についてもLD1と同様に制御することで、LD1、LD2の光量調整はサイクル時間Ts/2だけずれて点灯と制御を行うことができる。
ここでは、LDが2個の場合について説明したが、その数(n)が2を越える場合もレジスタ、比較器、駆動電流制御部、遅延部、駆動電流生成部が、同時に光量調整を行うのに必要な数だけあれば同様に光量制御を行うことができる。
ここでは、LDが2個の場合について説明したが、その数(n)が2を越える場合もレジスタ、比較器、駆動電流制御部、遅延部、駆動電流生成部が、同時に光量調整を行うのに必要な数だけあれば同様に光量制御を行うことができる。
図8は、前記制御部(前記画像形成装置の制御部)が光量算出結果を用いた光量制御を行うための別の光量調整回路であって、図7に示すものより簡素な構成の光量調整回路を示す図である。
図7の回路構成は、同時に行う光量調整数が増えていくと煩雑になる虞がある。そこで、図8に示す構成を採ることでより回路規模が大きくなることなく光量制御を行うことができる。
図7の回路構成は、同時に行う光量調整数が増えていくと煩雑になる虞がある。そこで、図8に示す構成を採ることでより回路規模が大きくなることなく光量制御を行うことができる。
即ち、駆動電流制御部116で生成された設定値に応じて駆動電流生成部118a、118bから駆動電流ILD1、ILD2が出力される。駆動電流ILD1、ILD2が出力されるとLD1(101)が点灯し、LD1(101)から光ビームが射出される。
PD119はLD1(101)の射出された光ビームを検出し、光量に応じたモニタ電流を出力し、I/V変換部110に入力される。I/V変換部110は、モニタ電流に応じた電圧値を出力し、A/D変換器111に入力される。
A/D変換器111では、電圧値をデジタルの値に変換する。
レジスタ112はA/D変換器111の検出した電圧値を制御サイクル時間Ts/2ごとに更新して保持する。減算器D1は検出した電圧値とレジスタ112の値の差をとり、切替手段SW120へ入力する。
ここで、SW120はサイクル時間Ts/2ごとに切り替わり、接続先を切り替えるスイッチである。
PD119はLD1(101)の射出された光ビームを検出し、光量に応じたモニタ電流を出力し、I/V変換部110に入力される。I/V変換部110は、モニタ電流に応じた電圧値を出力し、A/D変換器111に入力される。
A/D変換器111では、電圧値をデジタルの値に変換する。
レジスタ112はA/D変換器111の検出した電圧値を制御サイクル時間Ts/2ごとに更新して保持する。減算器D1は検出した電圧値とレジスタ112の値の差をとり、切替手段SW120へ入力する。
ここで、SW120はサイクル時間Ts/2ごとに切り替わり、接続先を切り替えるスイッチである。
レジスタ114a、114bはLD1、LD2の算出された電圧値の前(直前)の電圧値をそれぞれ保持し、セレクタ(SEL1)121をサイクル時間Ts/2毎に切り替えA/D変換器111の値とレジスタ112の値の減算値と、レジスタ114a、114bの値を加算器D4で加算した値(LD1、LD2の光量に応じた電圧値)をそれぞれのタイミングで算出し、比較器115へ入力する。比較器115は、目標光量時の電圧値VREFと、LD1またはLD2(101)の算出された光量の電圧値を比較して駆動電流制御部116へ入力する。駆動電流制御部116は比較器115の結果に応じて、LD1またはLD2(101)の発光光量が目標光量へ近づくように駆動電流ILD1またはILD2の設定値を算出し、LD1とLD2を選択する切替手段SW122を介して、駆動電流生成部118a、118bで生成する駆動電流ILD1、ILD2へ設定値を反映させる。但し、遅延部117a、遅延部117bはサイクル時間Ts/2だけ設定時間を遅らせて反映させる。
以上の構成を採ることで、1つの比較器115及び1つの駆動電流制御部116を複数のLDの光量調整で切り替えて使用することができ、回路構成が煩雑になること及び回路規模が大きくなることがなく、複数の光ビームの光量制御を行うことができる。
次に、図9を参照して、複数のLDがある場合に、同時に実行可能な光量調整数がLD(光源)の数より少ない場合において、連続して光量調整を行う手順を説明する。なお、図9は、光源としてLDが3個で、同時に光量調整が可能なLDの数が2個である場合において、連続して光量調整を行うために、前記制御部が実行する光量調整の手順を示すフロー図である。
まず、ビーム点灯制御手段によりLD1を点灯(又はLD1の光量を変更)する(S101)。ここで、図7、図8に関連して説明した光量算出手段でLD1の光量を算出する(S102)。この結果より、光量調整が必要な場合は(S103、Yes)、光量調整手段によりサイクル時間Tsだけ遅れたあと、LD1の光量を変更し目標光量へ近づけるように駆動電流を変更する駆動電流制御を行う(S104)。
ステップS103で、LD1の光量調整を続ける必要がない場合は(S103、No)、ビーム点灯制御手段によりサイクル時間Ts遅れてLD1を消灯する(S105)。
まず、ビーム点灯制御手段によりLD1を点灯(又はLD1の光量を変更)する(S101)。ここで、図7、図8に関連して説明した光量算出手段でLD1の光量を算出する(S102)。この結果より、光量調整が必要な場合は(S103、Yes)、光量調整手段によりサイクル時間Tsだけ遅れたあと、LD1の光量を変更し目標光量へ近づけるように駆動電流を変更する駆動電流制御を行う(S104)。
ステップS103で、LD1の光量調整を続ける必要がない場合は(S103、No)、ビーム点灯制御手段によりサイクル時間Ts遅れてLD1を消灯する(S105)。
ここで、LD2もLD1と同様に動作する。即ち、LD1の点灯からサイクル時間Ts/2だけ経過後にLD2を点灯する(S106)。ここでも、前記光量算出手段によりLD2の光量を算出する(S107)。この結果より、光量調整が必要な場合は(S108、Yes)、光量調整手段によりサイクル時間Tsだけ遅れたあと、LD2の光量を変更し目標光量へ近づけるように駆動電流を変更する駆動電流制御を行う(S109)。
ステップS108で、LD2の光量調整を続ける必要がない場合は(S108、No)、ビーム点灯制御手段によりサイクル時間Ts遅れてLD2を消灯する(S110)。
ステップS108で、LD2の光量調整を続ける必要がない場合は(S108、No)、ビーム点灯制御手段によりサイクル時間Ts遅れてLD2を消灯する(S110)。
ここで、LD1及びLD2の光量調整が終了した段階で(S103、No;S108、No)、光量調整が必要なLDがなく(この場合LD3の光量調整が不要)(S111、No)、しかも、必要な全てのLD(この場合はLD1、LD2)の光量調整が終了していれば(S117、Yes)、光量調整を終了する。
ステップS111で光量調整が必要なLD(この場合LD3の光量調整が必要)があれば(S111、Yes)、LD3を点灯(光量変更)し(S112)、前記光量算出手段によりLD3の光量を算出する(S113)。この結果より、光量調整が必要と再度判断したときは(S114、Yes)、光量調整手段によりサイクル時間Tsだけ遅れたあと、LD3の光量を変更し目標光量へ近づけるように駆動電流を変更する駆動電流制御を行う(S115)。
ステップS115で光量調整が行われ、光量調整が不要と判断したときは(S114、No)、ビーム点灯制御手段によりサイクル時間Ts遅れてLD3を消灯する(S116)。また、ここで全てのLDの光量調整が終了していれば(S117、Yes)、光量調整を終了する。
ステップS115で光量調整が行われ、光量調整が不要と判断したときは(S114、No)、ビーム点灯制御手段によりサイクル時間Ts遅れてLD3を消灯する(S116)。また、ここで全てのLDの光量調整が終了していれば(S117、Yes)、光量調整を終了する。
図9に示したフロー図の手順を採ることで、同時に実行可能な光量調整数(ここでは2)がLD(光源)の数(ここでは3)よりも少ない場合においても、時間をかけることなく光量調整を行うことができる。また、LDの数や同時に行える光量調整数が異なる場合においても同様の手順を採ることで、連続して光量調整を行うことができるため、時間をかけることなく光量調整を行うことができる。
図10はLD1及びLD2の光ビームの光量調整を同時に行っているときに、一方(ここでは、点灯順位が低いLD2)の光量調整を一時停止するための処理手順を説明するフロー図である。
複数のLD(光源)を同時に点灯した場合、その数が多くなるとPDの受光可能な光量よりも大きな光量を検出することになり、正しく光量調整が行えなくなる場合がある。
そこで、本実施形態では、図10に示すように、LD2の光量調整時に、受光光量が最大光量よりも小さな場合にのみLD2の駆動電流制御を行う。受光光量が所定の閾値より大きい場合には、先に点灯させるLD1が光量調整を完了し、LD1が消灯するのを待ってから、後から点灯させるLD2の光量調整を再開する。その間、LD2の駆動電流を消灯しておく。
複数のLD(光源)を同時に点灯した場合、その数が多くなるとPDの受光可能な光量よりも大きな光量を検出することになり、正しく光量調整が行えなくなる場合がある。
そこで、本実施形態では、図10に示すように、LD2の光量調整時に、受光光量が最大光量よりも小さな場合にのみLD2の駆動電流制御を行う。受光光量が所定の閾値より大きい場合には、先に点灯させるLD1が光量調整を完了し、LD1が消灯するのを待ってから、後から点灯させるLD2の光量調整を再開する。その間、LD2の駆動電流を消灯しておく。
図10において、ステップS201からステップS205までの手順は、図9におけるステップS101からステップ105までの手順と同じである。
ここでは、ステップS202でLD1の(光ビームの)光量を算出した後、ビーム点灯制御手段は、LD1で光量算出時点からサイクル時間Ts/2だけ経過した後に、LD2を点灯し(S206)、光量算出手段は図9について説明したと同様にLD2の(光ビームの)光量を算出する(S207)。
ここで、前記光量調整手段がLD2の光量の調整が必要と判断したときは(S208、Yes)、PD119の受光光量が予め定めた前記PD119の最大光量以下であるか判断し(S209)、最大光量を越えると判断したときは(S209、No)、ビーム点灯制御手段は、サイクル時間Ts遅れて点灯順位の低いLD2を消灯する(S210)。
ここでは、ステップS202でLD1の(光ビームの)光量を算出した後、ビーム点灯制御手段は、LD1で光量算出時点からサイクル時間Ts/2だけ経過した後に、LD2を点灯し(S206)、光量算出手段は図9について説明したと同様にLD2の(光ビームの)光量を算出する(S207)。
ここで、前記光量調整手段がLD2の光量の調整が必要と判断したときは(S208、Yes)、PD119の受光光量が予め定めた前記PD119の最大光量以下であるか判断し(S209)、最大光量を越えると判断したときは(S209、No)、ビーム点灯制御手段は、サイクル時間Ts遅れて点灯順位の低いLD2を消灯する(S210)。
前記光量調整手段がステップS209で受光光量が予め定めた前記PD119の最大光量以下と判断したときは(S209、Yes)、サイクル時間Ts遅れてLD2の駆動電流を制御する(S211)。
前記光量調整手段がステップS208でLD2の光量調整は必要ないと判断したときは(S208、No)、ビーム点灯制御手段は、サイクル時間Ts遅れてLD2を消灯する。
また、ステップS203、ステップS208で前記光量調整手段がそれぞれLD1、LD2の光量調整は必要でないと判断し(S203、No;S208、No)、全てのLDの光量調整が終了したと判断したときは(S213、Yes)、光量調整を終了する。
この実施形態によれば、PDの受光光量が最大光量になった場合でも光ビーム数を減らして光量調整を続けていくことができる。
前記光量調整手段がステップS208でLD2の光量調整は必要ないと判断したときは(S208、No)、ビーム点灯制御手段は、サイクル時間Ts遅れてLD2を消灯する。
また、ステップS203、ステップS208で前記光量調整手段がそれぞれLD1、LD2の光量調整は必要でないと判断し(S203、No;S208、No)、全てのLDの光量調整が終了したと判断したときは(S213、Yes)、光量調整を終了する。
この実施形態によれば、PDの受光光量が最大光量になった場合でも光ビーム数を減らして光量調整を続けていくことができる。
以上本実施形態について説明したが、これによれば、ずれたタイミングで検出されるPD119が受光した光量(即ち、複数(n)の光ビームの点灯タイミングをサイクル時間Tsに対して、LD(101)から射出された光ビームをPD110がTs/n毎に受光した光量)を用いて光量調整を行うので、画像形成装置において、同時に複数の光ビームの光量を、精度を劣化することなく調整することができる。
また、各LD(101)の光量調整は、それぞれ他のLD(101)の光量調整に関係なく行えるので、途中で他のLD(101)が消灯した場合においても、正常に光量調整を行うことができる。
また、各LD(101)の光量調整は、それぞれ他のLD(101)の光量調整に関係なく行えるので、途中で他のLD(101)が消灯した場合においても、正常に光量調整を行うことができる。
なお、以上の説明では、同時に光量調整を行う光ビームを2ビームであるとして行ったが、2ビームを越える場合であって、受光光量が最大光量を越えるときは、最大光量以下になるまで、点灯の順番にしたがって後の方から順次光ビームを消灯すればよく、必ずしも他の光ビームを全て消灯する必要はない。
1・・・転写紙、2・・・搬送ベルト、3・・・駆動ローラ、4・・・従動ローラ、5・・・給紙トレイ、6Y、6M、6C、6K・・・感光体ドラム、7Y、7M、7C、7K・・・帯電器、8・・・光走査装置、9Y、9M、9C、9K・・・現像器、10Y、10M、10C、10K・・・感光体クリーナ、11Y、11M、11C、11K・・・レーザー光、12Y、12M、12C、12K・・・転写器、13・・・定着器、14Y、14M、14C、14K・・・画像形成部、101・・・レーザーダイオードアレイ(LDA)、102・・・ポリゴンミラー、103・・・反射ミラー、104・・・光検知センサ、105・・・書き込み制御部、106・・・fθレンズ、107・・・折り返しミラー、108・・・感光体、109・・・LDドライバ、110・・I/V変換部、111・・・A/D変換器、112、114a、114b・・・レジスタ、113、120、122・・・切替手段、115、115a、115b・・・比較器、116、116a、116b・・・駆動電流制御部、117a、117b・・・遅延部、118a、118b・・・駆動電流生成部、119・・・PD、121・・・セレクタ。
Claims (9)
- 複数の光ビームを射出する発光手段と、前記光ビーム数よりも少ない数の前記光ビームの受光手段とを備え、印刷動作中に前記発光手段の駆動電流を制御して複数の光ビームの光量調整を行う画像形成装置であって、
1つの光ビームの前記駆動電流を制御するサイクル時間内において、複数の光ビームの点灯タイミングを所定時間ずらした状態で複数の光ビームを同時に点灯するビーム点灯制御手段と、
前記受光手段で受光した前記光ビームの光量から各々の光ビームの点灯光量を算出する光量算出手段と、
算出した点灯光量に基づいて前記複数の光ビームの光量調整を行う光量調整手段と、
を有する画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
1つの光ビームの駆動電流を制御するサイクル時間をTs、光ビームの数をnとするとき、前記所定時間はTs/nである画像形成装置。 - 請求項2に記載された画像形成装置において、
前記光量算出手段は、前記光ビームの駆動電流を制御した後の、Ts/n内に前記受光手段が受光した光量と、Ts/n前の前記受光手段の受光光量と、Ts前に前記光量算出手段が算出した前記光ビームの光量と、から前記光ビームの点灯光量を算出する画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記光量調整手段は、前記光ビームの目標光量と前記光量算出手段が算出した前記光ビームの点灯光量を比較する比較器と、前記算出した光ビームの点灯光量に基づき前記発光手段の前記駆動電流の設定値を算出する駆動電流制御部と、前記設定値に基づき前記発光手段への前記駆動電流を生成する駆動電流生成部と、を有する画像形成装置。 - 請求項4に記載された画像形成装置において、
前記光量調整手段は前記発光手段の複数の発光要素毎に設けられており、かつ前記発光要素毎に切り替えて光量調整を行う画像形成装置。 - 請求項4に記載された画像形成装置において、
前記光量調整手段は、共通の駆動電流制御部と前記発光手段の複数の発光要素毎に設けられた前記駆動電流生成部とを有し、前記駆動電流制御部の出力を前記駆動電流生成部毎に切り替えて光量調整を行う画像形成装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載された画像形成装置において、
光量調整を行う際に、光量調整のための複数の光ビームの数が、同時に実行可能な光量調整数よりも多いときは、前記光量調整手段は、同時に光量調整が可能な光ビームの光量調整が不要となるタイミングで、光量調整を行っていない他の光ビームの光量調整を開始する画像形成装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記光量調整を行う際に、受光手段の受光光量が規定の光量よりも大きいときは、前記ビーム点灯制御手段は、光量調整可能な範囲内で光ビームの光量調整を行うよう、同時に光量調整を行っている過剰な光ビームを消灯し、光量調整手段は光量調整を継続する画像形成装置。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載された画像形成装置のコンピュータを、
前記ビーム点灯制御手段と、前記光量算出手段と、前記光量調整手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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JP2017077653A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
-
2011
- 2011-12-06 JP JP2011267094A patent/JP2013120231A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2017077653A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
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