JP2002080276A - 誘電体磁器組成物及び磁器コンデンサ - Google Patents

誘電体磁器組成物及び磁器コンデンサ

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JP2002080276A
JP2002080276A JP2001185779A JP2001185779A JP2002080276A JP 2002080276 A JP2002080276 A JP 2002080276A JP 2001185779 A JP2001185779 A JP 2001185779A JP 2001185779 A JP2001185779 A JP 2001185779A JP 2002080276 A JP2002080276 A JP 2002080276A
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Kenji Saito
賢二 斎藤
Koichiro Morita
浩一郎 森田
Yoichi Mizuno
洋一 水野
Yasunobu Kawamoto
康信 河本
Kiwa Okino
喜和 沖野
Noriyuki Kozu
典之 神津
Koichi Chazono
広一 茶園
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年における電子機器の性能の向上に対する
要求はとどまるところがなく、そのため、電子部品の電
気的特性に対する要求も益々厳しいものがある。磁器コ
ンデンサについても、その電気的特性に対する要求は益
々厳しいものがあり、特に、温度特性や寿命特性の更に
良いものが求められている。 【解決手段】 本発明は、BaTiOを主成分とする
セラミック粒子の焼結体からなり、該焼結体はコア・シ
ェル構造のセラミック粒子を含み、該コア・シェル構造
のセラミック粒子は、コア部と、該コア部を囲むシェル
部とからなり、該コア部はほぼ純粋なBaTiOのド
メインからなり、該シェル部はBaTiO を主成分と
する固溶体からなり、該焼結体の断面において、該焼結
体を形成している全セラミック粒子の粒子数に対する該
コア・シェル構造のセラミック粒子の粒子数の割合が1
5%以上である誘電体磁器組成物を磁器コンデンサの誘
電体層の材料として用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度特性及び寿命
特性に優れた誘電体磁器組成物とこの誘電体磁器組成物
を誘電体層とした磁器コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁器コンデンサはチップ状の素
体と、該素体の両側に形成された一対の電極とからな
る。積層磁器コンデンサの場合、該素体は一般に誘電体
層と内部電極とが交互に多数層積層された積層体からな
る。該内部電極のうち、隣り合う内部電極は誘電体層を
介して対向し、別々の外部電極と電気的に接続されてい
る。
【0003】ここで、前記誘電体層としては、例えばチ
タン酸バリウム(BaTiO)を主成分とし、これに
希土類元素を添加した、耐還元性を有する誘電体磁器組
成物が使用されている。また、前記内部電極としては、
例えばNi金属粉末を主成分とする導電性ペーストを焼
結させたものが使用されている。
【0004】前記素体は、セラミックグリーンシートと
内部電極パターンとを交互に一体的に積層させたチップ
状の積層体を脱バインダした後、非酸化性雰囲気中にお
いて1200〜1300℃程度の高温で焼成し、その
後、弱酸化性雰囲気中で再酸化させることにより製造さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器の
性能の向上のため、磁器コンデンサについて、温度特性
や寿命特性の良いものが求められているが、そのための
誘電体層の材料としていわゆるコア・シェル構造を有す
るセラミック粒子を含む誘電体磁器組成物が提案されて
いる。
【0006】しかし、近年における電子機器の性能の向
上に対する要求はとどまるところがなく、そのため、電
子部品の電気的特性に対する要求も益々厳しいものがあ
り、磁器コンデンサについても、その電気的特性に対す
る要求は益々厳しいものがあり、特に、温度特性や寿命
特性の更に良いものが求められている。
【0007】本発明は、温度特性及び寿命特性に優れた
誘電体磁器組成物とこの誘電体磁器組成物を誘電体層と
した磁器コンデンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る誘電体磁器
組成物は、BaTiOを主成分とするセラミック粒子
の焼結体からなり、該焼結体はコア・シェル構造のセラ
ミック粒子を含み、該コア・シェル構造のセラミック粒
子は、コア部と、該コア部を囲むシェル部とからなり、
該コア部はほぼ純粋なBaTiOのドメインからな
り、該シェル部はBaTiOを主成分とする固溶体か
らなり、該焼結体の断面において、該焼結体を形成して
いる全セラミック粒子の粒子数に対する該コア・シェル
構造のセラミック粒子の粒子数の割合が15%以上であ
る。
【0009】また、本発明に係る磁器コンデンサは、誘
電体磁器組成物からなる1又は2以上の誘電体磁器層
と、該誘電体磁器層を挟持している少なくとも2以上の
内部電極とを備え、該誘電体磁器組成物がBaTiO
を主成分とするセラミック粒子の焼結体からなり、該焼
結体はコア・シェル構造のセラミック粒子を含み、該コ
ア・シェル構造のセラミック粒子は、コア部と、該コア
部を囲むシェル部とからなり、該コア部はほぼ純粋なB
aTiOのドメインからなり、該シェル部はBaTi
を主成分とする固溶体からなり、該焼結体の断面に
おいて、該焼結体を形成している全セラミック粒子の粒
子数に対する該コア・シェル構造のセラミック粒子の粒
子数の割合が15%以上である。
【0010】ここで、前記コア・シェル構造のセラミッ
ク粒子とはコア部と、該コア部を囲むシェル部とを有す
るセラミック粒子をいう。該コア・シェル構造のセラミ
ック粒子には、前記コア部を前記シェル部で完全に囲ん
だもののみならず、前記コア部が前記シェル部によって
不完全に囲まれ、該コア部の一部がコア・シェル構造の
セラミック粒子の表面に露出しているものも含まれる。
【0011】前記コア部はほぼ純粋なBaTiOのド
メインからなり、シェル部はBaTiOを主成分とす
る固溶体からなる。ここで、コア部を形成するBaTi
のドメインについて「ほぼ純粋」とは、シェル部に
含まれている不純物のレベルと比較すれば含まれている
不純物が非常に微量であることを意味する。
【0012】前記焼結体の断面中におけるコア・シェル
構造のセラミック粒子の粒子数の割合は、電子顕微鏡に
より焼結体の断面を写真撮影し、得られた写真を解析す
ることにより得ることができる。前記コア部は電子顕微
鏡で写真撮影して観察すると平行な縞状のドメインとし
て観察できる。
【0013】前記焼結体を形成している全セラミック粒
子の粒子数に対する該コア・シェル構造のセラミック粒
子の粒子数の割合を15%以上としたのは、15%未満
では充分な寿命特性を有する磁器コンデンサや、この発
明が目標とする温度特性であるDJ特性を有する磁器コ
ンデンサを得ることが困難だからである。
【0014】DJ特性とは、JIS(日本工業規格)で
定める磁器コンデンサの温度特性であり、使用温度−2
5〜+85℃での静電容量の変化率が、20℃の静電容
量値を基準として、−30%〜+20%の範囲内に収ま
る温度特性をいう。
【0015】また、該焼結体を形成している全セラミッ
ク粒子の粒子数に対する該コア・シェル構造のセラミッ
ク粒子の粒子数の割合を30%以上としてもよい。この
ようにした場合は、さらにBJ特性(JIS)の温度特
性を有する磁器コンデンサを得ることができる。
【0016】BJ特性とは、JISで定める磁器コンデ
ンサの温度特性であり、使用温度−25〜+85℃での
静電容量の変化率が20℃の静電容量値を基準として−
10%〜+10%の範囲内に収まる温度特性をいう。
【0017】前記焼結体を形成している全セラミック粒
子の粒子数に対する該コア・シェル構造のセラミック粒
子の粒子数の割合は、焼成温度、焼成時間、添加物組
成、粉砕ないし分散時間その他材料の作成プロセスを変
えることにより調整することができる。
【0018】前記コア部は純粋なBaTiOで形成さ
れていてもよいし、微量の不純物、例えばSr及び/又
はCaを含むBaTiOで形成されていてもよい。前
記シェル部は添加物が固溶したBaTiOの固溶体に
より形成されている。該コア部の比誘電率は該シェル部
の比誘電率より高い。
【0019】前記シェル部はY,Sm,Eu,Gd,T
b,Dy,Ho,Er,Tm及びYbから選択された1
種又は2種以上の元素、Mgの元素、及びCr,V,M
n,Co及びNiから選択された1種又は2種以上の元
素を含んでいてもよい。
【0020】前記シェル部はNb,Ta,Mo及びWか
ら選択された1種又は2種以上の元素や、Si,Li,
B,Na及びKから選択された1種又は2種以上の元素
や、Zr及び/又はHfの元素を更に含んでいてもよ
い。
【0021】
【実施例】まず、BaTiO(予め合成したものであ
って、合成の際に不純物程度の量のSrCOを含ませ
たもの),Ho,MgO,MnO,V
Cr,WO及びZrOの各化合物の粉末を表
1に示す割合で各々秤量し、これらの化合物をPSZを
入れたボールミルに入れ、水を加え、湿式で約20時間
混合した。そして、得られた泥漿を脱水し、150℃で
15時間加熱し、乾燥させた。
【0022】
【表1】
【0023】次に、乾燥させた前記泥漿を粉砕し、これ
を大気中において約800℃で2時間仮焼し、この仮焼
物をボールミルに入れ、エタノールを加え、湿式で解砕
した。そして、得られた泥漿を150℃で4時間加熱
し、乾燥させ、仮焼物の粉末を得た。
【0024】次に、この仮焼物の粉末1000g(10
0重量部)に、アクリル酸エステルポリマー、グリセリ
ン、縮合リン酸塩の水溶液からなる有機バインダーを1
5重量%添加し、更に、50重量%の水を加え、これら
をボールミルに入れ、粉砕及び混合してスラリーを作成
した。
【0025】次に、このスラリーを真空脱泡機に入れて
脱泡した後、リバースロールコータに入れ、ポリエステ
ルフィルム上にこのスラリーからなる薄膜を形成した。
そして、この薄膜をポリエステルフィルム上で100℃
に加熱して乾燥させ、打ち抜き、厚さ約5μmで、10
cm×10cmの正方形のグリーンシートを得た。
【0026】一方、平均粒径が0.5μmのニッケル粉
末10gと、エチルセルロース0.9gをブチルカルビ
トール9.1gに溶解させたものとを撹拌機に入れ、1
0時間撹拌して、内部電極用の導電性ペーストを得た。
そして、上記グリーンシートにこの導電性ペーストから
なる導電パターンを印刷し、乾燥させた。
【0027】次に、上記導電パターンの印刷面を上にし
てグリーンシートを10枚積層した。この際、隣接する
上下のシートにおいて、その印刷面がパターンの長手方
向に約半分程ずれるように配置した。更に、この積層物
の上下両面に導電パターンの印刷の施されていないグリ
ーンシートを積層した。
【0028】次に、この積層物を約50℃の温度で厚さ
方向に約40トンの圧力を加えて圧着させ、その後、こ
の積層物を格子状に裁断し、縦3.2mm×横1.6m
mの積層チップを得た。
【0029】次に、内部電極が露出する積層チップの端
面にNi外部電極をディップで形成し、この積層チップ
を雰囲気焼成が可能な炉に入れ、N雰囲気中で加熱し
て有機バインダを除去させ、続いて、酸素分圧が10
−5〜10−10atmの条件下、1260℃〜136
0℃で1〜5時間焼成し、その後、N雰囲気下、60
0〜800℃で再酸化処理を行ない、積層磁器コンデン
サを得た。
【0030】次に、得られた積層磁器コンデンサの誘電
体層の断面を電子顕微鏡で観察したところ、図1に示す
ようなセラミック粒子群が観察され、同図中に図2にモ
デルで示すようなコア・シェル構造のセラミック粒子が
観察された。同図において、10はコア・シェル構造の
セラミック粒子、12はコア部、14はシェル部であ
る。
【0031】そして、焼成温度及び焼成時間を変えた各
積層磁器コンデンサについて、誘電体層の断面の全セラ
ミック粒子の粒子数に対するコア・シェル構造のセラミ
ック粒子の粒子数の割合(%)を求め、またそれらの電
気的特性を測定したところ、表2に示す通りであった。
【0032】なお、電気的特性は次の要領で測定した。
【0033】(A) 比誘電率εは、温度20℃、周波数1
kHz、電圧(実効値)1.0Vの条件で静電容量を測
定し、この測定値と、一対の内部電極14の対向面積
と、一対の内部電極間の誘電体磁器層の厚さから計算で
求めた。
【0034】(B) 誘電損失tanδ(%)は、上記した
比誘電率の測定の場合と同一の条件で測定した。
【0035】(C) 比抵抗(Ωcm)は、温度20℃にお
いてDC25Vを60秒間印加した後に、一対の外部電
極間の抵抗値を測定して得た。
【0036】(D) 加速寿命(sec)は、150℃/2
0V/μmの直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1
10Ωcmになるまでの時間を測定して得た。
【0037】(E) 容量変化率ΔC(%)は、恒温槽の中
に試料を入れ、−25℃及び+85℃の各温度におい
て、周波数1kHz、電圧(実効値)1.0Vの条件で
静電容量を測定し、20℃の静電容量に対する静電容量
の変化率を求めることによって得た。
【0038】
【表2】
【0039】表2から明らかなように、コア・シェル構
造のセラミック粒子が15%以上含まれると、所望の寿
命特性が得られるとともに、JISで規定するDJ特性
の温度特性を満足し、コア・シェル構造のセラミック粒
子が30%以上含まれるとJISで規定するBJ特性の
温度特性を満足する磁器コンデンサが得られることがわ
かる。
【0040】また、この積層磁器コンデンサの誘電体層
のコア・シェル構造のセラミック粒子のコア部及びシェ
ル部の結晶構造を調べたところ、コア部はほぼ純粋なB
aTiOのドメインからなり、シェル部は添加物を含
むBaTiOの固溶体からなることがわかった。
【0041】そして、シェル部に含まれている添加物を
分析したところ、Ho,Mg,Mn,V,Cr,W及び
Zrが含まれていることがわかった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、焼結体(誘電体層)の
断面において、該焼結体に存在する全セラミック粒子の
粒子数に対する前記コア・シェル構造のセラミック粒子
の粒子数の割合を15%以上とすることにより、充分な
寿命特性を備えるとともに、JISで規定するDJ特性
の温度特性を満足する磁器コンデンサを得ることができ
るという効果がある。
【0043】また、本発明によれば、該焼結体(誘電体
層)の断面において、該焼結体に存在する全セラミック
粒子の粒子数に対するコア・シェル構造のセラミック粒
子の粒子数の割合を30%以上とすることにより、JI
Sで規定するBJ特性の温度特性を更に満足する磁器コ
ンデンサを得ることができるという効果がある。
【0044】また、本発明によれば、前記コア部が前記
シェル部によって不完全に囲まれ、該コア部の一部が表
面に露出しているコア・シェル構造のセラミック粒子を
多くした場合、静電容量を減少させることなく誘電体層
の厚さを厚く保つことができ、従って、寿命特性の更に
優れた磁器コンデンサを得ることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体層の断面を拡大した状態の説明図であ
る。
【図2】コア・シェル構造のセラミック粒子の構造を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 コア・シェル構造のセラミック粒子 12 コア部 14 シェル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 洋一 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 河本 康信 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 沖野 喜和 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 神津 典之 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 茶園 広一 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 4G031 AA01 AA03 AA04 AA05 AA06 AA07 AA08 AA10 AA11 AA12 AA13 AA14 AA15 AA16 AA17 AA18 AA19 AA22 AA23 AA28 AA30 BA09 CA07 5E001 AB03 AE00 5G303 AA01 AB06 AB11 AB14 BA12 CA01 CB02 CB03 CB06 CB09 CB10 CB16 CB17 CB18 CB20 CB21 CB23 CB30 CB32 CB33 CB35 CB36 CB39 CB40 CB41 CB43

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BaTiOを主成分とするセラミック
    粒子の焼結体からなり、該焼結体はコア・シェル構造の
    セラミック粒子を含み、該コア・シェル構造のセラミッ
    ク粒子は、コア部と、該コア部を囲むシェル部とからな
    り、該コア部はほぼ純粋なBaTiOのドメインから
    なり、該シェル部はBaTiOを主成分とする固溶体
    からなり、該焼結体の断面において、該焼結体を形成し
    ている全セラミック粒子の粒子数に対する該コア・シェ
    ル構造のセラミック粒子の粒子数の割合が15%以上で
    あることを特徴とする誘電体磁器組成物。
  2. 【請求項2】 前記焼結体の断面において、該焼結体を
    形成している全セラミック粒子の粒子数に対する前記コ
    ア・シェル構造のセラミック粒子の粒子数の割合が30
    %以上であることを特徴とする請求項1に記載の誘電体
    磁器組成物。
  3. 【請求項3】 前記コア部が前記シェル部によって不完
    全に囲まれ、該コア部の一部が該コア・シェル構造のセ
    ラミック粒子の表面に露出していることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の誘電体磁器組成物。
  4. 【請求項4】 前記コア部がSr及び/又はCaを含ん
    でいることを特徴とする請求項1に記載の誘電体磁器組
    成物。
  5. 【請求項5】 前記シェル部がY,Sm,Eu,Gd,
    Tb,Dy,Ho,Er,Tm及びYbから選択された
    1種又は2種以上の元素、Mgの元素、及びCr,V,
    Mn,Co及びNiから選択された1種又は2種以上の
    元素を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の誘
    電体磁器組成物。
  6. 【請求項6】 前記シェル部がNb,Ta,Mo及びW
    から選択された1種又は2種以上の元素を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の誘電体磁器組成物。
  7. 【請求項7】 前記シェル部がSi,Li,B,Na及
    びKから選択された1種又は2種以上の元素を含んでい
    ることを特徴とする請求項5に記載の誘電体磁器組成
    物。
  8. 【請求項8】 前記シェル部がZr及び/又はHfの元
    素を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の誘電
    体磁器組成物。
  9. 【請求項9】 比誘電率の温度変化率が、温度範囲−2
    5℃〜+85℃で、20℃の時の比誘電率を基準とし
    て、−30%〜+20%の範囲内にあることを特徴とす
    る請求項1に記載の誘電体磁器組成物。
  10. 【請求項10】 比誘電率の温度変化率が、温度範囲−
    25℃〜+85℃で、20℃の時の比誘電率を基準とし
    て、−10%〜+10%の範囲内にあることを特徴とす
    る請求項1に記載の誘電体磁器組成物。
  11. 【請求項11】 誘電体磁器組成物からなる1又は2以
    上の誘電体磁器層と、この誘電体磁器層を挟持している
    少なくとも2以上の内部電極とを備え、該誘電体磁器組
    成物がBaTiOを主成分とするセラミック粒子の焼
    結体からなり、該焼結体は前記コア・シェル構造のセラ
    ミック粒子を含み、該コア・シェル構造のセラミック粒
    子は、コア部と、該コア部を囲むシェル部とからなり、
    該コア部はほぼ純粋なBaTiOのドメインからな
    り、該シェル部はBaTiOを主成分とする固溶体か
    らなり、該焼結体の断面において、該焼結体を形成して
    いる全セラミック粒子の粒子数に対する該コア・シェル
    構造のセラミック粒子の粒子数の割合が15%以上であ
    ることを特徴とする磁器コンデンサ。
  12. 【請求項12】 前記焼結体の断面において、全セラミ
    ック粒子の粒子数に対する前記コア・シェル構造のセラ
    ミック粒子の粒子数の割合が30%以上であることを特
    徴とする請求項11に記載の磁器コンデンサ。
  13. 【請求項13】 前記コア部が前記シェル部によって不
    完全に囲まれ、該コア部の一部が該コア・シェル構造の
    セラミック粒子の表面に露出していることを特徴とする
    請求項11又は12に記載の磁器コンデンサ。
  14. 【請求項14】 前記コア部がSr及び/又はCaを含
    んでいることを特徴とする請求項11に記載の磁器コン
    デンサ。
  15. 【請求項15】 前記シェル部がY,Sm,Eu,G
    d,Tb,Dy,Ho,Er,Tm及びYbから選択さ
    れた1種又は2種以上の元素、Mgの元素、及びCr,
    V,Mn,Co及びNiから選択された1種又は2種以
    上の元素を含んでいることを特徴とする請求項11のい
    ずれかに記載の磁器コンデンサ。
  16. 【請求項16】 前記シェル部がNb,Ta,Mo及び
    Wから選択された1種又は2種以上の元素を含んでいる
    ことを特徴とする請求項15に記載の磁器コンデンサ。
  17. 【請求項17】 前記シェル部がSi,Li,B,Na
    及びKから選択された1種又は2種以上の元素を含んで
    いることを特徴とする請求項15に記載の磁器コンデン
    サ。
  18. 【請求項18】 前記シェル部がZr及び/又はHfの
    元素を含んでいることを特徴とする請求項15に記載の
    磁気コンデンサ。
  19. 【請求項19】 静電容量の温度変化率が、温度範囲−
    25℃〜+85℃で、20℃の時の静電容量値を基準と
    して、−30%〜+20%の範囲内にあることを特徴と
    する請求項11に記載の磁器コンデンサ。
  20. 【請求項20】 静電容量の温度変化率が、温度範囲−
    25℃〜+85℃で、20℃の時の静電容量値を基準と
    して、−10%〜+10%の範囲内にあることを特徴と
    する請求項11に記載の磁器コンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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