JP2002079797A - ホログラム転写箔 - Google Patents

ホログラム転写箔

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JP2002079797A JP2001189120A JP2001189120A JP2002079797A JP 2002079797 A JP2002079797 A JP 2002079797A JP 2001189120 A JP2001189120 A JP 2001189120A JP 2001189120 A JP2001189120 A JP 2001189120A JP 2002079797 A JP2002079797 A JP 2002079797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ホログラム画像等の乱れが生じ
ることがなく、基材との剥離性に優れるので、転写性、
生産性に優れるホログラム転写箔の提供を課題とする。 【解決手段】 本発明のホログラム転写箔は、基材上に
転写層として、表面保護層、熱可塑性樹脂層、ホログラ
ム層、ヒートシール層が順次積層され、該ヒートシール
層側から被着体に貼着された際に前記基材と表面保護層
間の剥離力を他層間の剥離力に比して小とするものであ
り、また、上記のホログラム転写箔にあって、その熱可
塑性樹脂層の軟化点が55℃以上であり、かつ、ヒート
シール層の軟化点が50℃以上であって、該熱可塑性樹
脂層の軟化点がヒートシール層における軟化点より少な
くとも5℃以上高いものとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム画像等
の乱れが生じることがなく、かつ、転写性に優れたホロ
グラム転写箔に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラムは、情報をホログラム層表
面、またはホログラム層の厚み方向に記録でき、また、
立体的な画像の記録・再生が可能な手段である。ホログ
ラムの製造方法自体は知られているが、製造に際しては
光学機器を使用した精密な作業を要するため、ホログラ
ムの模倣は困難であり、身分証明書、銀行カード等の模
倣防止に利用されている。さらに、ホログラムは、光の
干渉色で表現されるため、他の画像形成手段では得られ
にくい外観を有している。
【0003】ホログラムの持つ上記の特性を利用する意
味で、フイルム状のホログラムに接着剤を適用して粘着
ラベルの形にしたホログラム粘着ラベルを利用して種々
の被着体にホログラムを貼ることが行なわれている。こ
のような粘着ラベルは、一般に、剥離シート/粘着層/
ホログラム層/表面保護層/基材からなる積層構成とさ
れ、ホログラム記録の保護を目的とした表面保護層が積
層されている。このような表面保護層には、通常、ハー
ドコート性、印字性、スリップ性等を付与するために各
種添加剤が添加されているが、ホログラム層上にこのよ
うな表面保護層を直接設けると、転写箔にあっても、ま
た、被着体に貼着後にあっても表面保護層中の溶剤や界
面活性剤等の低分子量成分がホログラム層へ移行した
り、また、ホログラム層中のモノマー、溶剤等の低分子
量成分が移行したりしてホログラム画像の乱れが生じる
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホログラム
画像等の乱れが生じることがなく、また、転写性に優れ
るホログラム転写箔の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のホログラム転写
箔は、基材上に転写層として、表面保護層、熱可塑性樹
脂層、ホログラム層、ヒートシール層が順次積層され、
該ヒートシール層側から被着体に貼着された際に前記基
材と表面保護層間の剥離力を他層間の剥離力に比して小
とすることを特徴とするホログラム転写箔。
【0006】上記の熱可塑性樹脂層が、ヒートシール性
の水可溶性接着剤層であることを特徴とする。なお、本
発明にあっては、水可溶性接着剤としてはエマルジョン
タイプを含むものである。
【0007】上記の熱可塑性樹脂層の軟化点が55℃以
上であり、かつ、ヒートシール層の軟化点が50℃以上
であって、該熱可塑性樹脂層の軟化点がヒートシール層
における軟化点より少なくとも5℃以上高いものである
ことを特徴とする。
【0008】上記の熱可塑性樹脂層とヒートシール層は
ドライラミネート法によりそれぞれホログラム層上に積
層されるものであることを特徴とする。
【0009】上記のホログラム層が、体積ホログラム層
であることを特徴とする。
【0010】上記のホログラム層が、表面レリーフ型ホ
ログラム層であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明のホログラム転写箔
の一例の断面を示す図で、図中1はホログラム転写箔、
2はホログラム層、3はヒートシール層、4は熱可塑性
樹脂層、5は表面保護層、6は基材、7は剥離性シート
である。なお、図示しないがヒートシール層3は後述す
るように、着色ヒートシール層としてもよい。
【0012】本発明のホログラム転写箔を構成する基材
及び各層を形成する材料について説明する。ホログラム
層2は、体積ホログラム、表面レリーフ型ホログラムい
ずれでもよい。ホログラム層2が体積ホログラム層の場
合について説明する。体積ホログラムは、仮基材上に体
積ホログラム形成材料を塗布し、ホログラム形成層とし
た後、物体からの光の波面に相当する千渉縞が透過率変
調、屈折率変調の形で該層内に記録されることで形成さ
れ、また、複製に際しても、体積ホログラム原版をホロ
グラム形成層に密着させて露光現像することにより容易
に作製できるものである。
【0013】体積ホログラム層形成材料としては、銀塩
材料、重クロム酸ゼラチン乳剤、光重合性樹脂、光架橋
性樹脂等の公知の体積ホログラム記録材料がいずれも使
用可能である。特に、乾式の体積位相型ホログラム記録
用途の感光性材料であるマトリックスポリマー、光重合
可能な化合物、光重合開始剤及び増感色素とからなるも
のが好ましい。
【0014】光重合可能な化合物としては、後述するよ
うな1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合
を有する光重合、光架橋可能なモノマー、オリゴマー、
プレポリマー、及びそれらの混合物が挙げられ、例えば
不飽和カルボン酸、及びその塩、不飽和カルボン酸と脂
肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボ
ン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド結合物等が挙
げられる。
【0015】不飽和カルボン酸のモノマーの具体例とし
てはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、マレイン酸、及びそれらのハロゲ
ン置換不飽和カルボン酸、例えば、塩素化不飽和カルボ
ン酸、臭素化不飽和カルボン酸、フッ素化不飽和カルボ
ン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の塩としては上
記の酸のナトリウム塩及びカリウム塩等がある。
【0016】又、脂肪族多価アルコール化合物と不飽和
カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、
アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレ
ングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)
エーテル、トリメチロールエタントリアクリレート、ヘ
キサンジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサ
ンジオールジアクリレート、テトラエチレングリコール
ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールジアクリレート、ジペンタエリスリトールトリアク
リレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソル
ビトールトリアクリレート、ソルビトールテトラアクリ
レート、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトー
ルヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチ
ル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレートオリ
ゴマー、2−フェノキシエチルアクリレート、2−フェ
ノキシエチルメタクリレート、フェノールエトキシレー
トモノアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)エ
チルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレート、
フェニルアクリレート、2−フェニルエチルアクリレー
ト、ビスフェノールAの(2−アクリルオキシエチル)
エーテル、エトキシ化されたビスフェノールAジアクリ
レート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレー
ト、o−ビフェニルメタクリレート、o−ビフェニルア
クリレート等が挙げられる。
【0017】メタクリル酸エステルとしては、テトラメ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビト
ールテトラメタクリレート、ビスー〔p−(3−メタク
リルオキシー2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジ
メチルメタン、ビスー〔p−(アクリルオキシエトキシ
フェニル〕ジメチルメタン、2,2−ビス(4−メタク
リロイルオキシフェニル)プロパン、メタクリル酸−2
−ナフチル等が挙げられる。
【0018】イタコン酸エステルとしてはエチレングリ
コールジイタコネート、プロピレングリコールジイタコ
ネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、1,
4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレング
リコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジイタ
コネート、ソルビトールテトライタコネート等が挙げら
れる。クロトン酸エステルとしては、エチレングリコー
ルジクロトネート、テトラメチレングリコールジクロト
ネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、ソルビ
トールテトラクロトネート等が挙げられる。イソクロト
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソクロ
トネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネート、
ソルビトールテトライソクロトネート等が挙げられる。
【0019】マレイン酸エステルとしては、エチレング
リコールジマレート、トリエチレングリコールジマレー
ト、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテ
トラマレート等が挙げられる。ハロゲン化不飽和カルボ
ン酸としては、2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ルアクリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカ
フルオロデシルアクリレート、2,2,3,3−テトラ
フルオロプロピルメタクリレート、1H,1H,2H,
2H−ヘプタデカフルオロデシルメタクリレート、メタ
クリル酸−2,4,6−トリブロモフェニル、ジブロモ
ネオペンチルジメタクリレート(新中村化学工業社製N
KエステルDBN)、ジブロモプロピルアクリレート
(新中村化学工業社製NKエステルA−DBP)、ジブ
ロモプロピルメタクリレート(新中村化学工業社製NK
エステルDBP)、メタクリル酸クロライド、メタクリ
ル酸−2,4,6−トリクロロフェニル、p−クロロス
チレン、メチル−2−クロロアクリレート、エチル−2
−クロロアクリレート、n−ブチル−2−クロロアクリ
レート、トリブロモフェノールアクリレート、テトラブ
ロモフェノールアクリレート等が挙げられる。
【0020】又、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン
化合物とのアミドのモノマーの具体例としてはメチレン
ビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド、
1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、1,6−
ヘキサメチレンビスメタクリルアミド、ジエチレントリ
アミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアクリル
アミド、キシリレンビスメタクリルアミド、N−フェニ
ルメタクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド等が
挙げられる。
【0021】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報に記載された一分子に2個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物、下記一般式
(1)で示される水酸基を含有するビニルモノマーを付
加させた1分子中に2個以上の重合性ビニル基を含有す
るビニルウレタン化合物等が挙げられる。
【0022】
【化1】 (式中R、R’は水素或いはメチル基を表す。) 又、特開昭51−37193号公報に記載されたウレタ
ンアクリレート類、特開昭48−64183号公報、特
公昭49−43191号公報、特公昭52−30490
号公報にそれぞれ記載されているようなポリエステルア
クリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸等の
多官能性のアクリレートやメタクリレートを挙げること
ができる。更に、日本接着協会誌、第20巻、第7号、
300〜308頁(1984)に光硬化性モノマー及び
オリゴマーとして紹介されているものも使用することが
できる。その他、リンを含むモノマーとしてはモノ(2
−アクリロイロキシエチル)アシッドフォスフェート
(共栄社油脂化学工業社製ライトエステルPA)、モノ
(2−メタクリロイロキシエチル)アシッドフォスフェ
ート(共栄社油脂化学工業社製ライトエステルPM)が
挙げられ、また、エポキシアクリレート系であるリポキ
シVR−60(昭和高分子社製)、リポキシVR−90
(昭和高分子社製)等が挙げられる。また、NKエステ
ルM−230G(新中村化学工業社製)、NKエステル
23G(新中村化学工業社製)も挙げられる。
【0023】更に、下記の構造式(2)、(3)で表さ
れるトリアクリレート類
【0024】
【化2】 (東亜合成化学工業社アロニックスM−315)
【0025】
【化3】 (東亜合成化学工業社製アロニックスM−325)及
び、2,2′−ビス(4−アクリロキシ・ジエトキシフ
ェニル)プロパン(新中村化学社製NKエステルA−B
PE−4)、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト(新中村化学社製NKエステルA−TMMT)等が挙
げられる。
【0026】また、必要に応じて添加される可塑剤とし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン等の多価アルコール類、フタル酸ジメチル(DM
P)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル
(DBP)、フタル酸ヘプチルノニル(HNP)、フタ
ル酸ジ−2−エチルヘキシル(DOP)、フタル酸ジ−
n−オクチル(DNOP)、フタル酸ジ−i−オクチル
(DCapP)、フタル酸(79アルキル)(D79
P)、フタル酸ジ−i−デシル(DIDP)、フタル酸
ジトリデシル(DTDP)、フタル酸ジシクロヘキシル
(DCHP)、フタル酸ブチルベンジル(BDP)、エ
チルフタリルエチルグリコレート(EPEG)、ブチル
フタリルブチルグリコレート(BPBG)等のフタル酸
エステル系可塑剤、アジピン酸−ジ−2−エチルヘキシ
ル(DOA)、アジピン酸−ジ−(メチルシクロヘキシ
ル)、アジピン酸ジイソデシル(DIDA)、アゼライ
ン酸−ジ−n−ヘキシル(DNHZ)、アゼライン酸−
ジ−2−エチルヘキシル(DOZ)、セバシン酸ジブチ
ル(DBS)、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル(D
OS)等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、クエン酸
トリエチル(TEC)、クエン酸トリブチル(TB
C)、アセチルクエン酸トリエチル(ATEC)、アセ
チルクエン酸トリブチル(ATBC)等のクエン酸エス
テル系可塑剤、エポキシ化大豆油等のエポキシ系可塑
剤、リン酸トリブチル(TBP)、リン酸トリフェニル
(TPP)、リン酸トリクレジル(YCP)、リン酸ト
リプロピレングリコール等のリン酸エステル系可塑剤が
挙げられる。
【0027】次に、開始剤系における光重合開始剤とし
ては、1,3−ジ(t−ブチルジオキシカルボニル)ベ
ンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラキス(t−
ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、N−フェ
ニルグリシン、2,4,6−トリス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、3−フェニル−5−イソオキサ
ゾロン、2−メルカプトベンズイミダゾール、また、イ
ミダゾール二量体類等が例示される、光重合開始剤は、
記録されたホログラムの安定化の観点から、ホログラム
記録後に分解処理されるものが好ましい。例えば有機過
酸化物系にあっては紫外線照射することにより容易に分
解されるので好ましい。
【0028】増感色素としては、350〜600nmに
吸収光を有するチオピリリウム塩系色素、メロシアニン
系色素、キノリン系色素、スチリルキノリン系色素、ケ
トクマリン系色素、チオキサンテン系色素、キサンテン
系色素、オキソノール系色素、シアニン染料、ローダミ
ン染料、チオピリリウム塩系色素、ピリリウムイオン系
色素、ジフェニルヨードニウムイオン系色素等が例示さ
れる。尚、350nm以下、または600nm以上の波
長領域に吸収光を有する増感色素であってもよい。
【0029】マトリックスポリマーとしては、ポリメタ
アクリル酸エステル又はその部分加水分解物、ポリ酢酸
ビニル又はその加水分解物、ポリビニルアルコール又は
その部分アセタール化物、トリアセチルセルロース、ポ
リイソプレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、シ
リコーンゴム、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、
ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール又はその誘導体、ポリ−N−ビニルピロリドン又は
その誘導体、スチレンと無水マレイン酸の共重合体又は
その半エステル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリルアミド、
アクリルニトリル、エチレン、プロピレン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル等の共重合可能なモノマー群の少なくと
も1つを重合成分とする共重合体等、又はそれらの混合
物が用いられる。好ましくはポリイソプレン、ポリブタ
ジエン、ポリクロロプレン、ポリビニルアルコール、又
ポリビニルアルコールの部分アセタール化物であるポリ
ビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体等、またはそれらの混合物が挙げられ
る。記録されたホログラムの安定化工程として加熱によ
るモノマー移動の工程があるが、そのためにはこれらの
マトリックスポリマーは、モノマー移動を容易にするも
のであることが必要である。
【0030】光重合可能な化合物は、マトリックスポリ
マー100重量部に対して通常10〜1000重量部、
好ましくは10〜100重量部の割合で使用される。光
重合開始剤は、マトリックスポリマー100重量部に対
して通常1〜10重量部、好ましくは5〜10重量部の
割合で使用される。増感色素は、マトリックスポリマー
100重量部に対して通常0.01〜1重量部、好まし
くは0.01〜0.5重量部の割合で使用される。その
他、感光性材料成分としては、各種の非イオン系界面活
性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤が
挙げられる。
【0031】これらのホログラム記録材料は、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ルベンゼン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブアセテート、酢酸エチル、1,4−ジオキ
サン、1,2−ジクロロエタン、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等、またはそれらの混合溶剤を使用し、固型分15〜2
5重量%の塗布液とされる。ホログラム記録層の乾燥後
膜厚としては、通常0.1〜50μm、好ましくは1〜
20μmである。
【0032】また、ホログラム記録材料として、バイン
ダー樹脂、ラジカル性光重合開始剤、カチオン性光重合
開始剤、増感色素、ラジカル重合性モノマーやオリゴマ
ー、カチオン重合性モノマーやオリゴマーからなる光重
合性組成物を使用することもできる。
【0033】本発明の体積ホログラム記録材料は、ホロ
グラム記録され、加熱処理による定着工程、および紫外
線処理工程を経た状態で、そのガラス転移温度が50℃
以上、好ましくは80℃以上、更に好ましくは100℃
以上であるとよい。なお、上限は特に限定はない。この
ようなガラス転移温度とすることにより、例えば体積ホ
ログラム積層体を被着体上に140℃、1.5秒の熱ラ
ミネート条件とする場合に、体積ホログラム層における
ホログラム記録に影響を与えることがなく、体積ホログ
ラム積層体における適したホログラム材料とできるもの
であり、また、上記熱ラミネート条件に対応したヒート
シール剤を使用でき、被着体への接着強度に優れるもの
とできる。
【0034】次に、ホログラム層2が表面レリーフ型ホ
ログラム層である場合について説明する。なお、この場
合、回折格子である場合も包含するものである。表面レ
リーフ型ホログラムは、例えば、仮基材上に表面レリー
フ型ホログラム形成材料を塗布してホログラム形成層と
した後、該形成材料表面をレーザー光を用いて作ったマ
スターホログラムから引続き作製したプレススタンパー
に加熱プレスし、微細な凹凸パターンを形成させること
で作製される。その材料としては、従来からレリーフ型
ホログラム形成層の材料として使用されている熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂、電離放射線硬化樹脂等の各種樹脂
材料がいずれも使用可能であり、特に限定されない。熱
硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹
脂、アクリル変性ウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル
樹脂、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹脂、アルキッ
ド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる、熱可塑性樹脂
としては、例えば、アクリル酸エステル樹脂、アクリル
アミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリスチレン樹脂
等が挙げられる。これらの樹脂は単独重合体であっても
2種以上の構成成分からなる共重合体であっても良い。
また、これらの樹脂は単独であるいは2種以上を組合せ
て使用することができる。これらの樹脂には、各種イソ
シアネート化合物、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜
鉛等の金属石鹸、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド等の有機過酸化物、ベンゾフ
ェノン、アセトフェノン、アントラキノン、ナフトキノ
ン、アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルスルフィ
ド等の熱あるいは紫外線硬化剤を適宜選択、配合するこ
ともできる。
【0035】また、電離放射線硬化型樹脂としては、例
えば、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性ア
クリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル等が挙げら
れる。これらのなかでは特にウレタン変性アクリレート
樹脂が好ましく、特に下記の一般式で表されるウレタン
変性アクリル系樹脂が好ましい。
【0036】
【化4】 (式中、5個のR1 は夫々互いに独立して水素原子又は
メチル基を表わし、R2はC1 〜C16の炭化水素基を表
わし、X及びYは直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基を
表わす。(a+b+c+d)を100とした場合に、a
は20〜90,bは0〜50,cは10〜80,dは0
〜20の整数である。) 上記のウレタン変性アクリル系樹脂は、例えば、好まし
い1例として、メタクリル酸メチル20〜90モルとメ
タクリル酸0〜50モルと2−ヒドロキシエチルメタク
リレート10〜80モルとを共重合して得られるアクリ
ル共重合体であって、該共重合体中に存在している水酸
基にメタクリロイルオキシエチルイソシアネート(2−
イソシアネートエチルメタクリレート)を反応させて得
られる樹脂である。
【0037】従って、上記メタクリロイルオキシエチル
イソシアネートが共重合体中に存在している全ての水酸
基に反応している必要はなく、共重合体中の2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート単位の水酸基の少なくとも1
0モル%以上、好ましくは50モル%以上がメタクリロ
イルオキシエチルイソシアネートと反応していればよ
い。上記の2−ヒドロキシエチルメタクリレートに代え
て又は併用して、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタクリルァミド、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレ
ート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート等の水酸基
を有するモノマーも使用することができる。
【0038】以上の如く、水酸基含有アクリル系樹脂中
に存在している水酸基を利用して、分子中に多数のメタ
クリロイル基を導入したウレタン変性アクリル系樹脂を
主成分とする樹脂組成物によって、例えば、回折格子等
を形成する場合には、硬化手段として紫外線や電子線等
の電離放射線が使用でき、しかも高架橋密度でありなが
ら柔軟性及び耐熱性等に優れた回折格子等を形成するこ
とができる。
【0039】上記のウレタン変性アクリル系樹脂は、前
記共重合体を溶解可能な溶剤、例えば、トルエン、ケト
ン、セロソルブアセテート、ジメチルスルフォキサイド
等の溶媒に溶解させ、この溶液を撹拌しながら、メタク
リロイルオキシエチルイソシアネートを滴下及び反応さ
せることにより、イソシアネート基がアクリル系樹脂の
水酸基と反応してウレタン結合を生じ、該ウレタン結合
を介して樹脂中にメタクリロイル基を導入することがで
きる。この際使用するメタクリロイルオキシエチルイソ
シアネートの使用量は、アクリル系樹脂の水酸基とイソ
シアネート基との比率で水酸基1モル当たりイソシアネ
ート基0.1〜5モル、好ましくは0.5〜3モルの範
囲になる量である。尚、上記樹脂中の水酸基よりも当量
以上のメタクリロイルオキシエチルイソシアネートを使
用する場合には、該メタクリロイルオキシエチルイソシ
アネートは樹脂中のカルボキシル基とも反応して−CO
NH−CH2CH2−の連結を生じることもあり得る。
【0040】以上の例は、前記構造式において、全ての
1 及びR2 がメチル基であり、X及びYがエチレン基
である場合であるが、本発明は、これらに限定されず、
5個のR1 は夫々独立して水素原子又はメチル基であっ
てもよく、更にR2 の具体例としては、例えば、メチル
基、エチル基、n−又はiso−プロピル基、n−、i
so−又はtert−ブチル基、置換又は未置換のフェ
ニル基、置換又は未置換のベンジル基等が挙げられ、X
及びYの具体例としては、エチレン基、プロピレン基、
ジエチレン基、ジプロピレン基等が挙げられる。このよ
うにして得られるウレタン変性アクリル系樹脂は全体の
分子量としては、GPCで測定した標準ポリスチレン換
算重量平均分子量で1万〜20万、更に2〜4万である
ことがより好ましい。
【0041】上記のような電離放射線硬化型樹脂を硬化
させる際には、架橋構造、粘度の調整等を目的として、
上記のモノマーとともに下記のような単官能又は多官能
のモノマー、オリゴマー等を併用することができる。
【0042】単官能モノマーとしては、例えば、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、(メ
タ)アクリロイルオキシエチルサクシネート、(メタ)
アクリロイルオキシエチルフタレート等のモノ(メタ)
アクリレート等が、2官能以上のモノマーとしては、骨
格構造で分類するとポリオール(メタ)アクリレート
(例えば、エポキシ変性ポリオール(メタ)アクリレー
ト、ラクトン変性ポリオール(メタ)アクリレート等
の)、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、その他ポリブタジエン系、イソシアヌール酸系、ヒ
ダントイン系、メラミン系、リン酸系、イミド系、ホス
ファゼン系等の骨格を有するポリ(メタ)アクリレート
等が挙げられ、紫外線、電子線硬化性である種々のモノ
マー、オリゴマー、ポリマーが利用できる。
【0043】更に詳しく述べると、2官能のモノマー、
オリゴマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート等が例示され、また、3官能のモノマ
ー、オリゴマー、ポリマーとしては、例えばトリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、脂肪族トリ(メ
タ)アクリレート等が例示され、また、4官能のモノマ
ー、オリゴマーとしては、例えば、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロ
パンテトラ(メタ)アクリレート、脂肪族テトラ(メ
タ)アクリレート等が例示され、また、5官能以上のモ
ノマー、オリゴマーとしては、例えば、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート等が例示され、ま
た、ポリエステル骨格、ウレタン骨格、ホスファゼン骨
格を有する(メタ)アクリレート等が挙げられる。官能
基数は特に限定されるものではないが、官能基数が3よ
り小さいと耐熱性が低下する傾向があり、また、20を
超える場合には柔軟性が低下する傾向があるため、特に
官能基数が3〜20のものが好ましい。
【0044】上記の材料から構成されるホログラム形成
層にレリーフ型ホログラムを形成する際には、該形成層
の表面に凹凸が形成されているプレススタンパーを圧着
し、凹凸を該形成層表面に形成するが、この時該形成層
が該プレススタンパーより容易に剥離できるように、該
形成層には予め離型剤を含有させることもできる。離型
剤としては従来公知の離型剤、例えば、ポリエチレンワ
ックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダ
ー等の固形ワックス、フッ素系、リン酸エステル系の界
面活性剤、シリコーン等がいずれも使用可能である。特
に好ましい離型剤は、変性シリコーンであり、具体的に
は、(1)変性シリコーンオイル側鎖型、(2)変性シ
リコーンオイル両末端型、(3)変性シリコーンオイル
片末端型、(4)変性シリコーンオイル側鎖両末端型、
(5)トリメチルシロキシケイ酸を含有するメチルポリ
シロキサン(以下ではシリコーンレジンと称する)、
(6)シリコーングラフトアクリル樹脂、及び(7)メ
チルフェニルシリコーンオイル等が挙げられる。
【0045】変性シリコーンオイルは、反応性シリコー
ンオイルと非反応性シリコーンオイルとに分けられる。
反応性シリコーンオイルとしては、例えば、アミノ変
性、エポキシ変性、カルボキシル基変性、カルビノール
変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変
性、片末端反応性、異種官能基変性等が挙げられる。非
反応性シリコーンオイルとしては、例えば、ポリエーテ
ル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪
酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変
性、高級脂肪酸変性、フッ素変性等が挙げられる。
【0046】上記シリコーンオイルの中でも、ホログラ
ム形成層中の被膜形成成分と反応性である基を有する種
類の反応性シリコーンオイルは、該形成層の硬化ととも
に該成分と反応して結合するので、後に凹凸パターンが
形成された該形成層の表面にブリードアウトすることが
なく、ホログラム形成層に特徴的な性能を付与すること
ができる。特に、蒸着工程での蒸着層との密着性向上に
は有効である。以上のような表面レリーフ型ホログラム
層の厚みは、通常、0.1〜50μm、好ましくは1〜
20μmである、また、このような表面レリーフ型ホロ
グラムにあっては、凹凸干渉縞模様上に反射層が設けら
れるとよい。反射層としては、光を反射する金属薄膜を
用いると不透明タイプのホログラムとなり、透明な物質
でホログラム層と屈折率差がある場合は透明タイプとな
るがいずれも本発明に使用できる。反射層は、昇華、真
空蒸着、スパッタリング、反応性スパッタリング、イオ
ンプレーティング、電気メッキ等の公知の方法で形成可
能である。
【0047】光を反射する金属薄膜としては、例えば、
Cr,Ti,Fe,Co,Ni,Cu,Ag,Au,G
e,A1,Mg,Sb,Pb,Pd,Cd,Bi,S
n,Se,In,Ga,Rb等の金属及びその酸化物、
窒化物等を単独若しくは2種類以上組み合わせて形成さ
れる薄膜である。上記金属薄膜の中でもA1,Cr,N
i,Ag,Au等が特に好ましく、その膜厚は1〜1
0,000nm、望ましくは20〜200nmの範囲で
ある。
【0048】透明タイプのホログラムを形成する薄膜
は、ホログラム効果を発現できる光透過性のものであれ
ば、いかなる材質のものも使用できる。例えば、ホログ
ラム形成層の樹脂と屈折率の異なる透明材料を使用して
形成されるものである。この場合の屈折率はホログラム
形成層の樹脂の屈折率より大きくても、小さくてもよい
が、屈折率の差は0.1以上が好ましく、より好ましく
は0.5以上であり、1.0以上が最適である。また、
上記以外では膜厚が20nm以下の金属性反射膜があ
る。好適に使用される透明タイプ反射層としては、酸化
チタン(TiO2)、硫化亜鉛(ZnS)、Cu・A1
複合金属酸化物等が挙げられる。
【0049】以上、ホログラム層について説明したが、
本発明のホログラム転写箔は、熱圧転写により、被着体
上に適用されるものであるので、ホログラム層としては
ホログラム記録が影響されないように、ホログラム記録
材料の耐熱性と転写条件との関係を調整するとよい。
【0050】ヒートシール層3は、上記のようにして得
られるホログラム層2(ホログラム層が表面レリーフ型
の場合には反射層を介して)の一方の面上に設けられ、
ホログラム層2を被着体に感熱接着させる機能を有す
る。ヒートシール層3は、感熱接着剤からなり、例えば
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−イソブ
チルアクリレート共重合樹脂、ブチラール樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂およびその共重合樹脂、セルロース誘導
体、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリビニルエーテ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、S
BS、SIS、SEBS、SEPS等の熱可塑性エラス
トマー、または、反応ホットメルト系樹脂を使用するこ
とができ、被着体との接着性の観点から適宜選択される
とよい。被着体としてはポリ塩化ビニルシート、ポリス
チレンシート、PETシート、上質紙等が例示される
が、これら被着体との接着性の観点からは、例えば三井
化学(株)製「V200」(軟化点85℃)、同「EV
270」(軟化点41℃)、同「V100」(軟化点6
7℃)、東洋モートン社製「AD1790−15」(軟
化点80℃)、綜研化学社製「U206」(軟化点60
℃」、中央理化社製「EC1200」(軟化点75
℃)、同「EC1700」(軟化点85℃)、同「AC
3100」(軟化点90℃)、同「EC909」(軟化
点100℃)、日本ポリウレタン(株)製「ニッポラン
3038」(軟化点135℃)、大日本インキ化学工業
(株)製「M−720AH」、大日本インキ化学工業
(株)製「A−928」、大日本インキ化学工業(株)
製「A−450」、大日本インキ化学工業(株)製「A
−100Z−4」等が例示される。
【0051】水可溶性熱可塑性エラストマーは、上述し
たものと一部重複するが、例えば中央理化工業(株)製
「EC1200」(軟化点75℃)、「MC380
0」、大日本インキ化学工業(株)製「AP−60L
M」、三井化学(株)製「V−100」(軟化点67
℃)、「V−200」(軟化点85℃)等が例示され
る。
【0052】ヒートシール層3は、仮基材上に水、トル
エン、メチルエチルケトン等の溶媒に溶解、または分散
され、コンマコーター、ダイコーター、グラビアコータ
ー等により乾燥膜厚2〜20μmに塗布形成し、剥離可
能なヒートシール形成層とした後、ホログラム記録され
たホログラム層2上にドライラミネートにより転写され
て積層されるとよい。なお、レリーフ型ホログラム層の
場合には、例えば反射層上に直接塗布形成してもよい。
【0053】ヒートシール層3は、無着色透明としても
よいが、ホログラムが体積ホログラム層、透明レリーフ
型ホログラム層の場合には、ヒートシール層中に着色剤
を含有させることにより、ホログラム画像の背景とする
ことができ、ラベルにあってはホログラム像を視認する
ことができ、また、コントラストの高いホログラム画像
を与えることができる。
【0054】着色剤としては、顔料、染料の単独、また
は混合物が挙げられる。顔料としては、カーボンブラッ
ク、銅−鉄−マンガン、アニリンブラック等の黒色顔
料、また、黒色以外のナフトールレッドF5RK、フタ
ロシアニンブルー等の着色顔料、赤外線反射顔料を単独
または混合して用いられる。顔料として、着色した赤外
線反射顔料を使用すると、ホログラム記録層のバック層
を可視光とは相違した状態に変化させることができ、例
えば偽造防止や身分証明書等に利用することができる。
顔料は、その平均粒子径が10μm以下、好ましくは1
μm以下とするとよく、平均粒径が10μmを越える
と、ヒートシール層表面に凹凸をきたし、軟質な体積ホ
ログラムの場合にはホログラムに記録された干渉縞を乱
す恐れがあり、また、ホログラム画像が暗くなったり、
斑状に抜けが発生するので好ましくない。結果として、
ヒートシール層表面の表面平滑度が±0.5μm以下、
好ましくは±0.2μm以下となるようにするとよい。
このような表面平滑度は、顔料を含有したヒートシール
層を表面平滑な剥離フィルム上に形成した後、その剥離
フィルムを剥離し、剥離面から熱転写によりホログラム
層上に積層することにより容易に達成することができ
る。
【0055】また、染料としては、アシッドブラック、
クロムブラック、リアテクティブブラック等の黒色染
料、また、ディスパースレッド、カチオンブルー、カチ
オンイエロー等の染料が例示され、単独または混合して
用いられる。
【0056】顔料または染料は、ヒートシール層中に1
重量%〜40重量%、好ましくは10重量%〜30重量
%含有させるとよいが、含有割合が40重量%を越える
とヒートシール性が低下するので好ましくない。
【0057】また、着色されたヒートシール層は、O.
D.値が、1.5以上、好ましくは1.9以上であり、
また、体積ホログラム層の回折波長の光を50%以上、
好ましくは80%以上吸収するものとするとよく、これ
により、コントラストに優れるホログラム画像とでき
る。
【0058】着色されたヒートシール層3は、顔料、染
料を接着剤と共に酢酸エチル、トルエン、メチルエチル
ケトン等の溶媒に溶解、または分散した後、仮基材上に
コンマコーター、ダイコーター、グラビアコーター等に
より乾燥膜厚0.5μm〜100μm、好ましくは1〜
50μmに塗布形成された後、ホログラム層上に熱圧転
写して形成するとよい。ホログラム層が体積ホログラム
層である場合に、転写により形成することにより、溶剤
や染料の移行によるホログラム記録への影響を少なくす
ることができる。
【0059】また、着色されたヒートシール層3とし
て、体積ホログラム層側から着色層、ヒートシール層の
積層構成としてもよく、ヒートシール層側から被着体に
貼着されるようにしてもよい。
【0060】着色層は、バインダーと着色剤とからなる
インキ層としてもよい。バインダーは、ホログラム層、
ヒートシール層との接着性を有するものであれば格別の
制限はなく、例えばポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニル−酢ビ共重合樹脂、ポリオレフィン
樹脂、エチレン−酢ビ共重合樹脂、スチレン−ブタジエ
ン共重合樹脂、ポリアミド樹脂等が例示される。
【0061】着色層における着色剤としては、上述の顔
料、染料の単独、または混合物が挙げられる。顔料また
は染料は、着色層中に1重量%〜40重量%、好ましく
は10重量%〜30重量%含有させることができ、着色
されたヒートシール層に比して、多量に含有させること
ができる。着色層は、O.D.値が、1.5以上、好ま
しくは1.9以上であり、また、体積ホログラム層の回
折波長の光を50%以上、好ましくは80%以上吸収す
るものとするとよく、これによりコントラストに優れる
ホログラム画像とできる。
【0062】着色層は、顔料、染料をバインダー中に分
散させインキ化した後、コンマコーター、ダイコータ
ー、グラビアコーター等により乾燥膜厚0.5μm〜1
00μm、好ましくは1〜50μmに塗布形成される。
着色層は、後述するヒートシール層上に直接塗布形成す
るとよい。
【0063】着色層を設ける場合のヒートシール層は着
色されたヒートシール層の項で記載した溶剤系接着剤を
使用して形成されるとよく、希釈溶剤により塗布可能な
粘度まで希釈した後、コンマコーター、ダイコーター、
グラビアコーター等により剥離性シート7上に乾燥膜厚
0.5μm〜100μm、好ましくは1〜50μmに塗
布形成される。すなわち、剥離性シート7上にヒートシ
ール層、着色層を順次塗布形成し、その着色層側からホ
ログラム層上に剥離性シートと共に熱圧転写してもよ
い。
【0064】さらに、剥離シート7にヒートシール層、
着色層、ヒートシール層をこの順に形成したものをヒー
トシール層側からホログラム層上に剥離性シートと共に
一度に重ねて貼り合わせ、熱圧転写してもよい。ホログ
ラムが体積ホログラムである場合には、ホログラム層と
接する側のヒートシール層を水可溶性感熱接着剤とする
と、ヒートシール層における溶剤や着色層における着色
成分の体積ホログラム層への移行を防止でき、ホログラ
ム記録への影響を防止できる。また、剥離シート7側の
ヒートシール層は着色剤を含有しないので、被着体との
接着性に優れるものとでき、ホログラムの貼り替え等の
偽造防止には特に有用である。
【0065】なお、着色層はホログラム転写箔の箔切れ
性を考慮して塗工により形成したが、着色フィルムとし
てもよく、この場合にはスリット等の切れ目を事前に設
けておくことにより箔切れ性を持たせることができる。
【0066】また、着色層を光反射層としてもよい。光
反射層としては、光を反射する金属薄膜を用いるとよ
く、昇華、真空蒸着、スパッタリング、反応性スパッタ
リング、イオンプレーティング、電気メッキ等の公知の
方法で形成可能である。金属薄膜としては、例えば、C
r,Ti,Fe,Co,Ni,Cu,Ag,Au,G
e,A1,Mg,Sb,Pb,Pd,Cd,Bi,S
n,Se,In,Ga,Rb等の金属及びその酸化物、
窒化物等を単独若しくは2種類以上組み合わせて形成さ
れる薄膜である。上記金属薄膜の中でもA1,Cr,N
i,Ag,Au等が特に好ましく、その膜厚は1〜1
0,000nm、望ましくは20〜200nmの範囲で
ある。このような着色層とすると、ホログラム画像の視
認性、意匠性を向上させることができる。
【0067】次に、熱可塑性樹脂層4は、ホログラム層
2と表面保護層5とを感熱接着させると共に、表面保護
層からホログラム層への有機溶剤や界面活性剤等の低分
子量成分の移行やホログラム層からのモノマーや有機溶
剤等の低分子量成分の移行を阻止することを目的として
設けるもので、感熱接着剤、より好ましくは水可溶性感
熱接着剤を使用して形成されるとよく、上述したヒート
シール層の項で記載したと同様の樹脂が使用される。
【0068】熱可塑性樹脂層4は、仮基材上に水若しく
は溶剤中に溶解、または分散させ、コンマコーター、ダ
イコーター、グラビアコーター等により塗布し、乾燥膜
厚0.5μm〜10μmのバリア形成層とした後、ホロ
グラム層上にドライラミネートにより転写されるとよ
い。
【0069】本発明のホログラム転写箔においては、熱
可塑性樹脂層は、その軟化点を55℃以上、好ましくは
55℃〜200℃とするとよい。また、ヒートシール層
は、その軟化点を50℃以上、好ましくは50℃〜19
5℃とするとよい。熱可塑性樹脂層としてヒートシール
層の軟化点より低いと、転写時に熱可塑性樹脂層の溶融
等によるズレ等の不具合が生じるので好ましくない。そ
のため、熱可塑性樹脂層における軟化点がヒートシール
層における軟化点より少なくとも5℃以上、好ましくは
10℃以上高いものとするとよい。
【0070】表面保護層5としては、熱可塑性樹脂層4
との接着性と基材6との剥離性が要求され、また、基材
6が剥離された後は、熱可塑性樹脂層と共にホログラム
層2の保護層として機能する層である。表面保護層は、
保護性の観点からポリメチルメタクリレート等のメタク
リル系樹脂を主バインダーとし、ハードコート性、印字
性、スリップ性等を付与するために各種添加剤を適宜含
有する。バインダーとしては、その他、ポリアクリル酸
エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、
シリコーン樹脂、塩化ゴム、カゼイン等が例示され、ま
た、添加剤としては、各種界面活性剤、ワックス、金属
化合物のうち1種または2種以上の混合物が添加され
る。
【0071】表面保護層5は、基材6との間の剥離力が
0.001〜0.1kgf/25mm(90°剥離)、
好ましくは0.001〜0.005kgf/25mmと
なるようにその材質等を適宜選択して形成するのが好ま
しい。本発明のホログラム転写箔をそのヒートシール層
側から被着体に貼着した際に、多層間の剥離力、すなわ
ち、表面保護層と熱可塑性樹脂層との間、また、熱可塑
性樹脂層とホログラム層との間、また、ホログラム層と
ヒートシール層との間、ヒートシール層と被着体との間
のいずれの剥離力よりも基材6と表面保護層5間の剥離
力を小とするように設定される。表面保護層は有機溶剤
を使用して上記組成をインキ化して、基材6上に塗布等
の公知の方法によって形成されるとよく、その厚みは剥
離性、箔切れ性、表面保護性を考慮すると0.1μm〜
3μmが好ましい。
【0072】次に、基材6としては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、セロハンフィルム、アセテート
フィルム、ナイロンフィルム、ポリビニルアルコールフ
ィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィル
ム、エチレンービニルアルコール共重合体フィルム、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)フィルム、ポリエ
ーテルスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)フィルム等が例示される。厚みとしては、
通常、5〜200μm程度、好ましくは10〜50μm
である。透明性でも不透明性でもよいが、例えば着色不
透明としておくと、本発明のホログラム転写箔が被着体
上に貼着されホログラムシールとされた状態において、
ホログラム層に対する保護性に優れるものとでき、ま
た、基材の剥がし忘れを防止できる。また、基材として
は枚葉状でも、キャリアテープ状でもよい。
【0073】本発明のホログラム転写箔にあっては、基
材6表面に離型処理等を行なってもよいが、基材6は本
発明のホログラム転写箔を被着体に適用するまで、ホロ
グラム転写箔を支持するものであり、表面保護層上に一
定の接着力で接着している必要がある。また、被着体へ
の適用に際しては、表面保護層面から剥離される必要が
あるので、後述するように、表面保護層における離型性
を利用して基材の接着性、剥離性を制御するとよい。
【0074】また、ヒートシール層3上に設けられる剥
離性シート7としては、通常使用される剥離紙の他に、
ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、もしくはポ
リプロピレン樹脂フィルム等をフッ素系離型剤、シリコ
ーン系離型剤等により離型処理して得た離型性フィルム
を使用してもよい。なお、剥離性シート7を形成しなく
ても、シート状のホログラム転写箔1を重ねたり、長い
連続状のラベルを巻き取ったときに、ヒートシール層と
重なり合う別のラベルの上面とは接着性を有しないが、
剥離性シート7を積層した方が、ホログラム転写箔1の
保管時に、そのヒートシール層面を保護することが確実
に行なえるので好ましい。
【0075】本発明のホログラム転写箔の作製方法の一
例を示す。 (1) PETフィルム/レリーフ型または体積ホログ
ラムを記録したホログラム層2/表面離型処理フィルム
からなる第1積層フィルム、 (2) 表面保護層5/基材6からなる第2積層フィル
ム、 (3) 熱可塑性樹脂層4/表面離型処理フィルムからな
る第3積層フィルム、 (4) ヒートシール層3/剥離性シート7からなる第4
積層フィルムをそれぞれ別個に作製する。
【0076】まず、上記の第2積層フィルムの表面保護
層面上に第3積層フィルムをその熱可塑性樹脂層側から
50℃以上でドライラミネートし、熱可塑性樹脂層4/
表面保護層5/基材6からなる第5積層フィルムを作製
する。
【0077】次に、第1積層フィルムの一方の表面離型
処理フィルムを剥離し、ホログラム記録されたホログラ
ム層面に、第5積層フィルムをその熱可塑性樹脂層面か
ら50℃以上でドライラミネートし、PETフィルム/
ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/基
材6の第6積層フィルムを作製する。
【0078】さらに、第6積層フィルムのPETフィル
ムを剥離し、そのホログラム層面(ホログラム層がレリ
ーフ型の場合には、ホログラム層上に積層された反射層
面)に、第4積層フィルムをヒートシール層面から50
℃以上でドライラミネートする。
【0079】これにより、剥離性シート7/ヒートシー
ル層3/ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護
層5/基材6の本発明のホログラム転写箔とされるが、
熱可塑性樹脂層、ヒートシール層をいずれも転写により
形成するので、ホログラムに影響を与えることなく、容
易に製造することができる。
【0080】本発明のホログラム転写箔を使用して被着
体にホログラムを転写するには、剥離性シート7を剥離
し、そのヒートシール層3面から被着体に50℃以上、
好ましくは80℃〜200℃で熱ラミネートし、枚葉状
またはキャリアテープ状の基材6を剥離すればよい。こ
れにより、被着体表面にヒートシール層3/ホログラム
層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5からなる貼着体
を形成することができる。
【0081】本発明のホログラム転写箔が適用される被
着体としては、例えば、紙、合成紙、プラスチック、金
属からなるフイルムやシート、あるいはガラス板等の透
明、または不透明な材質でできたものが挙げられる。プ
ラスチックとしては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等である。な
お、ホログラム転写箔における転写層を透明とすると、
下層である被着体表面を透視可能に構成することが可能
である。
【0082】これらの素材からなる具体的な物品の例と
しては、例えば自動車、鉄道車両、船舶、もしくは航空
機等の交通機関の窓、展望用窓、またはドア等がある。
あるいは、建造物の窓、ドア、はめ殺しの窓、明かり採
り窓等がある。また、上記のような交通機関において
は、運転席、操縦席やその他の場所に備えられた計器類
やディスプレイの表面の透明ガラス、もしくは透明プラ
スチック板にもホログラム転写箔を貼ることが出来る。
【0083】同様な表示は、電気器具、時計、カメラ、
等の機器類にも、種々の表示部分があり、必ずしも無色
透明ではなく、非表示時には黒色のものもあるが、この
ようなものの表面にもホログラム転写箔を貼ることがで
きる。具体的に列挙すれば、上記の他に電卓、携帯可能
なパソコン等や携帯可能な端末機器、携帯電話、IC録
音機、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、MDプレー
ヤー、ビデオテープレコーダー、各種オーディオ機器等
の表示機能を有する機器類である。これらにおいては、
ホログラム転写箔が透視性を有する場合、機器本来の表
示機能を妨げずに、体積ホログラム層2のホログラム画
像を重ねることができる。これらに加えて、高級腕時
計、宝飾品、貴金属、骨董品等、もしくはそれらのケー
ス等には、ホログラム転写箔の体積ホログラム層2の製
造の困難性を利用して、真正品である旨の表示のために
適用することも出来る。この場合、貼る対象が透明であ
ってもよいが、不透明であってもよい。
【0084】ホログラム転写箔は、身分証明書、受験票
の如きシート、またIDカードのようなカード、また、
パスポートのような小冊子に貼ってもよく、また、防
火、消毒もしくは防火等の保安、衛生上の等級を示す証
書として、あるいはそのための処置を施した事の証書に
使用するのに適している。このほか、従来、紙製の証書
を貼って封印した用途であって、対象物品が透明で、か
つ、ほぼ平板状か、または2次曲面であるものには、原
則的に証書に置き換えての使用が可能である。さらに、
ホログラム転写箔を貼る対象としては、広く、紙、合成
紙、合成樹脂、金属からなるフイルムやシート、あるい
はガラス板等で出来た部分を持つ物品に用いることがで
きる。また、体積ホログラムの持つ独特で立体が表現で
きる特性等を利用し、本や中綴じの週刊誌等の雑誌や、
自動車等のガラス窓、プレミアム商品等に貼付するラベ
ルとしても利用できる。
【0085】体積ホログラム層2のホログラム画像とし
ては、上記した対象、用途、目的に合わせたデザインを
施すことができ、必要な意味を表現する記号や文宇を自
由に含む事ができる。ホログラム画像自体は、実物の撮
影以外にホログラム回折格子を計算で求めたり、デジタ
ルカメラで取り込んだデジタル画像やコンピュータグラ
フィックスから得られる2次元あるいは3次元の画像デ
ータから、ホログラフィックステレオグラム技術等の適
宜な手段により作成できる。
【0086】また、用途によって、予め、貼る対象やそ
の部分の形状に合わせて切断しておくとよい。あるい
は、剥離性シート7を伴うときは、剥離性シート7以外
の部分に切れ目を入れておくことにより、大きいサイズ
や巻き取った形のホログラム転写箔から、所定の形状の
個々のラベルを取り出して、貼る対象に適用することが
できる。剥離性シート7以外の部分のみに切れ目を入れ
ておくには、ホログラム転写箔の上面側から打ち抜き刃
を剥離性シート7の厚み分を残したストロークにより上
下動させればよい。また、所定の形状の個々のホログラ
ム転写箔を残して、隣接するホログラム転写箔との間の
剥離性シート以外の各層を除去しておいてもよい。この
場合、剥離性シートの境界部に、個々のホログラム転写
箔を分離可能とするミシン目を施しておいてもよい。
【0087】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明における熱軟化点は、下記の測定方法によった。 (実施例1) (PETフィルム/ホログラム記録した体積ホログラム
層/表面離型処理PETフィルムからなる第1積層フィ
ルム) PETフィルム{ルミラーT60(50μm)東レ
(株)製}上に、下記組成 ・ポリメチルメタクリレート系樹脂(Tg:100℃)を基本バインダーとする 体積ホログラム形成用光硬化性樹脂組成物 60重量部 ・メチルエチルケトン 25重量部 ・トルエン 15重量部 からなる塗液を乾燥膜厚10μmとなるようにグラビア
コートで塗工し、塗工面に表面離型処理PETフィルム
(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)をラミネ
ートした。
【0088】514nmの波長を有するレーザー光を使
用し、上記で得た第1積層フィルムの体積ホログラム層
にリップマンホログラムを記録した後、80℃で5分間
加熱し、さらに高圧水銀灯(1000mJ/cm2 )を
用いて定着処理した。
【0089】(表面保護層5/基材6からなる第2積層
フィルム)基材(PETフィルム{ルミラーT60(5
0μm)東レ(株)製})上に、ハクリニスUVC−5
W((株)昭和インク工業所製)を乾燥膜厚1μmとな
るようにグラビアコーターを使用して塗布し、基材上に
表面保護層を形成した。
【0090】(熱可塑性樹脂層4/表面離型処理フィル
ムからなる第3積層フィルム)表面離型処理PETフィ
ルム(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)上
に、水可溶性感熱接着剤(EC1700、中央理化工業
(株)製)を乾燥膜厚2μmとなるようにグラビアコー
ターで塗工した。
【0091】(ヒートシール層3/剥離性シート7から
なる第4積層フィルム)表面離型処理PETフィルム
(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)上に、水
可溶性感熱接着剤(V200、三井化学(株)製)を乾
燥膜厚2μmとなるようにグラビアコーターを使用して
塗布し、剥離シート上にヒートシール層を積層した。
【0092】(熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/基材
6からなる第5積層フィルム)上記で得た第2積層フィ
ルムの表面保護層面に、上記で得た第3積層フィルムを
その熱可塑性樹脂層側から90℃でドライラミネート
し、表面離型処理フィルムを剥離して第5積層フィルム
を作製した。
【0093】(ホログラム転写箔の作製)ホログラム記
録した第1積層フィルムから表面離型処理PETフィル
ムを剥離し、そのホログラム層面上に上記で得た第5積
層フィルムをその熱可塑性樹脂層側から100℃でラミ
ネートし、PETフィルム/体積ホログラム層2/熱可
塑性樹脂層4/表面保護層5/基材6からなる第6積層
フィルムを得た。
【0094】ついで、体積ホログラム層に接するPET
フィルムを剥離し、そのホログラム層面に、第4積層フ
ィルムをそのヒートシール層面から90℃でラミネート
した。これにより、剥離性シート7/ヒートシール層3
/体積ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層
5/基材6からなる本発明のホログラム転写箔を作製し
た。
【0095】得られたホログラム転写箔における回折効
率は85.2%、ピーク波長は513nmであった。ま
た、ホログラム転写箔を7日間、室温で放置した後、光
学特性を再評価した結果、回折効率は84.4%、ピー
ク波長は513nmであり、変化は見られず、また、目
視でのホログラム層の変色等の意匠性の劣化も確認され
なかった。 (ホログラム転写箔を使用した熱転写)上記で作製した
本発明のホログラム転写箔における剥離性シート7を剥
離し、そのヒートシール層3側から、130℃、1.5
sec.、0.7MPaの条件で、透明アクリルフィル
ム上にラミネートした。充分に冷却した後、基材6を剥
離し、透明アクリルフィルム上にヒートシール層3/体
積ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5を
順次積層した体積ホログラム積層体を得た。
【0096】この体積ホログラム積層体を7日間、室温
で放置した後、光学特性を再評価した結果、回折効率は
83.9%、ピーク波長は513nmであり、明るさの
低下や記録波長のシフトはなく、明瞭なホログラムが観
察できた。
【0097】(比較例1)実施例1同様に、体積ホログ
ラムを記録した第1積層フィルム、第2積層フィルム、
第4積層フィルムを用意した。
【0098】(ホログラム転写箔の作製)ホログラム記
録した第1積層フィルムから表面離型処理PETフィル
ムを剥離し、そのホログラム層面上に第2積層フィルム
をその表面保護層側から100℃でラミネートし、PE
Tフィルム/体積ホログラム層/表面保護層/基材から
なる積層フィルムを得た。
【0099】ついで、体積ホログラム層に接するPET
フィルムを剥離し、そのホログラム層面に、第4積層フ
ィルムをそのヒートシール層面から90℃でラミネート
し、これにより、剥離性シート/ヒートシール層/体積
ホログラム層/表面保護層/基材からなるホログラム転
写箔を作製した。
【0100】このホログラム転写箔を使用し、実施例1
同様にして透明アクリルフィルム上に転写し、7日間、
室温で放置した後、光学特性を評価した結果、回折効率
は83.9%であったが、ピーク波長は497nmであ
り、ピーク波長が大きくシフトした。
【0101】(実施例2)実施例1におけるPETフィ
ルム/体積ホログラム形成層/表面離型処理PETフィ
ルムからなる第1積層フィルムに代えて、PETフィル
ム/レリーフ型ホログラム層/反射層/表面離型処理P
ETフィルムからなる第1積層フィルムを下記のように
作製した。
【0102】(レリーフ型ホログラム形成材料である電
離放射線硬化型ウレタン変性アクリル系樹脂の製造例)
冷却器、滴下ロート及び温度計付きの2リットルの四つ
ロフラスコに、トルエン40g及びメチルエチルケトン
(MEK)40gをアゾ系の開始剤とともに仕込み、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)22.
4g、メチルメタクリレート(MMA)70.0g、ト
ルエン20g、及びMEK20gの混合液を滴下ロート
を経て、約2時間かけて滴下させながら100〜110
℃の温度下で8時間反応させた後、室温まで冷却した。
【0103】これに、2−イソシアネートエチルメタク
リレート(昭和電工社製カレンズMOI)27.8g、
トルエン20g及びメチルエチルケトン20gの混合液
を加えて、ラウリン酸ジブチル錫を触媒として付加反応
させた。反応生成物のIR分析によりイソシアネート基
の2200cm-1の吸収ピークの消失を確認し反応を終
了した。
【0104】得られた樹脂溶液の固形分は41.0%、
粘度は130mPa・sec.(30℃)、GPCで測
定した標準ポリスチレン換算の分子量は35000、1
分子中の平均C=C結合導入量は13.8モル%であっ
た。
【0105】 (光硬化性樹脂組成物の調製) ・上記で製造した樹脂溶液(固形分基準) 100重量部 ・離型剤(トリメチルシロキシケイ酸含有メチルポリシロキサン:信越化学工業 社製KF−7312) 1重量部 ・多官能モノマー(サートマー社製SR−399) 10重量部 ・ポリエステルアクリレート(東亜合成化学社製M−6100) 10重量部 ・光増感剤(チバスペシャルティケミカルズ社製イルガキュア907) 5重量部 上記の各成分をメチルエチルケトンで稀釈して組成物の
固形分を20%に調整した。
【0106】(反射型表面レリーフ型ホログラムの作
製)ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET;東
レ社製ルミラーT60、25μm)に50m/min.
の速度で剥離層(昭和インク社製ハクリニス45−3)
をグラビアコートで塗工し、100℃で乾燥して溶剤を
揮散させた後、乾燥膜厚で1〜2g/m2の剥離層/P
ETの層構成からなるフィルムを得た。
【0107】上記で得た光硬化性樹脂組成物を剥離層/
PETの層構成からなるフィルムの剥離層上にロールコ
ーターで塗工し、100℃で乾燥して溶剤を揮散させた
後、乾燥膜厚で2g/m2の複製用感光性フィルムを得
た。得られたフィルムはいずれも室温ではべとつかず、
巻き取り状態で保管できるものであった。
【0108】複製装置のエンボスローラーにレーザー光
を用いて作ったマスターホログラムから引続き作成した
プレススタンパーを設置し、また、上記で作製した複製
用感光性フイルムを給紙側に仕掛け、170℃で加熱プ
レスして微細な凹凸パターンを形成させた。尚、上記の
マスターホログラムに代えて、樹脂製版にマスターホロ
グラムから複製ホログラムを作製し、これをシリンダー
上に貼り付けたものも使用できる。
【0109】次いで、水銀灯より発生した紫外線を照射
して光硬化させ、引き続き真空蒸着法によりアルミニウ
ム層を微細な凹凸パターン上に500Åの膜厚で蒸着し
て反射型のレリーフホログラムを形成し、その表面に表
面離型処理PETフィルムを貼着してPET/剥離層/
表面レリーフホログラム層/反射層/表面離型処理PE
Tフィルムからなる積層フィルムを作製した。
【0110】(ホログラム転写箔の作製)ホログラム記
録した積層フィルムから剥離層側のPETフィルムを剥
離し、そのホログラム層面上に、実施例1で得た第5積
層フィルムをその熱可塑性樹脂層側から100℃でラミ
ネートし、表面離型処理PETフィルム/反射層/表面
レリーフ型ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保
護層5/基材6からなる積層フィルムを得た。
【0111】ついで、その表面離型処理PETフィルム
を剥離し、その反射層面に、実施例1で得たヒートシー
ル層/剥離性シートからなる第4積層フィルムをそのヒ
ートシール層面から100℃でラミネートした。これに
より、剥離性シート7/ヒートシール層3/反射層/ホ
ログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/基材
6からなる本発明のホログラム転写箔を作製した。
【0112】得られたホログラム転写箔を、その剥離性
シートを剥離した後、ポリ塩化ビニル基材に160℃、
0.7MPa、0.5sにて熱転写した。表面保護層/
基材間の剥離強度は0.07kgf/25mmであり、
基材の剥離性は良好であった。
【0113】(比較例2)実施例2のホログラム転写箔
の作製において、その第5積層フィルムに代えて、実施
例1で作製した表面保護層/基材からなる第2積層フィ
ルムを積層し、表面離型処理PETフィルム/反射層/
表面レリーフ型ホログラム層/表面保護層/基材からな
る積層フィルムを作製した。
【0114】ついで、その表面離型処理PETフィルム
を剥離し、その反射層面に、実施例1で得たヒートシー
ル層/剥離性シートからなる第4積層フィルムをそのヒ
ートシール層面から100℃でラミネートした。これに
より、剥離性シート/ヒートシール層/反射層/表面レ
リーフ型ホログラム層/表面保護層/基材からなるホロ
グラム転写箔を作製した。
【0115】得られたホログラム転写箔を用いて、剥離
性シートを剥離した後、ポリ塩化ビニル基材に160
℃、0.7MPa、0.5sにて熱転写した。表面保護
層/基材間における基材の剥離強度は0.13kgf/
25mmであり、密着力が大きく、基材を剥離するにあ
たり、表面保護層の凝集剥離が生じた。これは、表面レ
リーフ型ホログラム層からの低分子量成分が表面保護層
に移行したため、表面保護層/基材間の剥離が重たくな
ったためと考えられる。
【0116】(実施例3)PETフィルム/ホログラム
記録した体積ホログラム層/表面離型処理PETフィル
ムからなる第1積層フィルム、表面保護層5/基材6か
らなる第2積層フィルムを、実施例1同様に作製した
が、第3積層フイルム、第4積層フイルムを下記のごと
くとした。
【0117】(熱可塑性樹脂層4/表面離型処理フィル
ムからなる第3積層フィルム)表面離型処理PETフィ
ルム(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)上に
感熱接着剤(日本ポリウレタン(株)製「ニッポラン3
038」軟化点135℃)を乾燥膜厚2μmとなるよう
にグラビアコーターで塗工した。
【0118】(ヒートシール層3/剥離性シート7から
なる第4積層フィルム)表面離型処理PETフィルム
(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)上に、感
熱接着剤(三井化学(株)製「V200」軟化点85
℃)を乾燥膜厚2μmとなるようにグラビアコーターを
使用して塗布し、剥離シート上にヒートシール層を積層
した。
【0119】(熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/基材
6からなる第5積層フィルム)実施例1の第2積層フィ
ルムの表面保護層面に、上記で得た第3積層フィルムを
その熱可塑性樹脂層側から140℃でドライラミネート
し、表面離型処理フィルムを剥離して第5積層フィルム
を作製した。
【0120】(ホログラム転写箔の作製)ホログラム記
録した実施例1記載の第1積層フィルムから表面離型処
理PETフィルムを剥離し、そのホログラム層面上に上
記で得た第5積層フィルムをその熱可塑性樹脂層側から
140℃でラミネートし、PETフィルム/体積ホログ
ラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/基材6か
らなる第6積層フィルムを得た。
【0121】ついで、体積ホログラム層に接するPET
フィルムを剥離し、そのホログラム層面に、第4積層フ
ィルムをそのヒートシール層面から90℃でラミネート
した。これにより、剥離性シート7/ヒートシール層3
/体積ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層
5/基材6からなる本発明のホログラム転写箔を作製し
た。
【0122】得られたホログラム転写箔から剥離性シー
トを剥がし、130℃、1.5sec.、0.7MPa
の条件で、ポリ塩化ビニルカード上にラミネートしたと
ころ、ずれることなく、ラミネート性に優れるものであ
った。また、ラミネートの直後(約2sec.後)に基
材6を剥離し、その剥離界面を確認したところ、基材6
と表面層5との間で問題なく剥離が可能であり、生産性
に優れるものであった。
【0123】(比較例3)実施例3における第3積層フ
ィルム、第4積層フィルムを下記のものとした以外は同
様にしてホログラム転写箔を作製した。
【0124】(熱可塑性樹脂層4/表面離型処理フィル
ムからなる第3積層フィルム)表面離型処理PETフィ
ルム(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)上
に、感熱接着剤(中央理化(株)製「EC1700」軟
化点85℃)を乾燥膜厚2μmとなるようにグラビアコ
ーターで塗工した。
【0125】(ヒートシール層3/剥離性シート7から
なる第4積層フィルム)表面離型処理PETフィルム
(東セロ(株)製「SP−PET」50μm)上に、感
熱接着剤(中央理化(株)製「EC1700」軟化点8
5℃)を乾燥膜厚2μmとなるようにグラビアコーター
で塗工し、剥離シート上にヒートシール層を積層した。
【0126】実施例3と同様にしてホログラム転写箔を
ポリ塩化ビニルカードに転写したところ、ずれることな
く、ラミネート性に優れるものであった。また、ラミネ
ートの直後(約2sec.後)に基材6を剥離し、その
剥離界面を確認したところ、熱可塑性樹脂層4とホログ
ラム層2との間で剥離が見られた。さらに数秒後、転写
物の温度を落としてから基材6を剥離したところ、基材
6と表面保護層間できれいに剥離したが、転写1回に要
する時間が長く、生産性に問題があるものであった。
【0127】(実施例4〜5、比較例4〜7)実施例3
における熱可塑性樹脂層4/表面離型処理フィルムから
なる第3積層フィルムにおける熱可塑性樹脂を下記の表
1に示す材料を使用し、実施例3と同様にして第3積層
フィルムを作製し、他は実施例3と同様にしてホログラ
ム転写箔を作製した。
【0128】得られたそれぞれのホログラム転写箔を使
用して、実施例3と同様にしてポリ塩化ビニルカード上
に下記表2に示す転写条件でラミネートした。また、ラ
ミネートの直後(約2sec.後)に基材6を表面保護
層5との間で剥離し、その剥離界面を確認した。その剥
離状況についての結果を同様に表2に示す。
【0129】なお、表2において、◎はラミネート直後
(約2sec.後)において基材6と表面層5との間で
問題なく剥離が可能なもの、○はラミネート直後(約2
sec.後)において基材6と表面層5との間での剥離
性に問題はないが、転写1回に要する時間がやや長いも
の、△は、ラミネート直後(約2sec.後)において
基材6と表面層5との間での剥離性にやや問題があるも
の、×はラミネート直後(約2sec.後)において基
材6と表面層5との間での剥離性に問題があるものであ
る。
【0130】
【表1】
【0131】
【表2】 表2から、熱可塑性樹脂層における軟化点がヒートシー
ル層における軟化点より5℃以上高いと転写性に優れる
ことがわかる。
【0132】(実施例6)PETフィルム/レリーフ型
ホログラム層/反射層/表面離型処理PETフィルムか
らなる第1積層フィルムを実施例2記載と同様に作製し
た。
【0133】(ホログラム転写箔の作製)ホログラム記
録した第1積層フィルムから表面離型処理PETフィル
ムを剥離し、そのホログラム層面上に、実施例3で得た
第5積層フィルムをその熱可塑性樹脂層側から90℃で
ラミネートし、PETフィルム/反射層/表面レリーフ
型ホログラム層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/
基材6からなる第6積層フィルムを得た。
【0134】ついで、反射層に接するPETフィルムを
剥離し、その反射層面に、実施例3で得た第4積層フィ
ルムをそのヒートシール層面から90℃でラミネートし
た。これにより、剥離性シート7/ヒートシール層3
(軟化点85℃)/反射層/ホログラム層2/熱可塑性
樹脂層4(軟化点135℃)/表面保護層5/基材6か
らなる本発明のホログラム転写箔を作製した。
【0135】得られたホログラム転写箔から剥離性シー
トを剥がし、130℃、1.5sec.、0.7MPa
の条件で、ポリ塩化ビニルカード上にラミネートしたと
ころ、ずれることなく、ラミネート性に優れるものであ
った。ラミネート直後(約2sec.後)に基材6を剥
離し、その剥離界面を確認したところ、基材6と表面層
5との間で問題なく剥離が可能であり、生産性に優れる
ものであった。
【0136】(実施例7) (PETフィルム/体積ホログラム形成層/表面離型処
理PETフィルムからなる第1積層フィルムの作製)ポ
リメチルメタクリレート系樹脂(分子量200,00
0)500重量部に3,9−ジエチル−3′−カルボキ
シルメチル−2,2′−チアカルボシアニン沃素塩5重
量部、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモ
ネート60重量部、2,2−ビス〔4−(アクリロキシ
ジエトキシ)フェニル〕プロパン800重量部、ペンタ
エリスリトールポリグリシジルエーテル800重量部か
らなるホログラム記録材料を、PETフイルム(50μ
m、東レ(株)製)上に、乾燥膜厚10μmとなるよう
にグラビアコートにて塗工し、塗工面に表面離型処理P
ETフイルム(50μm、東セロ(株)製)を貼付け、
PETフィルム/ホログラム記録材料/剥離性PETフ
ィルムからなる第1積層フイルムを作製した。
【0137】514nmの波長を有するレーザー光を使
用し、上記で得た第1積層フィルムの体積ホログラム層
にリップマンホログラムを記録した後、80℃で5分間
加熱し、さらに高圧水銀灯(1000mJ/cm2 )を
用いて定着処理した。
【0138】次に、実施例1におけるヒートシール層3
/剥離性シート7からなる第4積層フィルムに代えて、
下記の方法で、表面離型処理PETフィルム/無着色ヒ
ートシール層/着色層/無着色ヒートシール層/剥離シ
ート7からなる第4積層フイルムを作製した。
【0139】(表面離型処理PETフィルム/無着色ヒ
ートシール層の積層フイルムaの作製)水可溶性熱可塑
性樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(中央理化
(株)製「EC1700」60重量部を、40重量部の
水に溶解した後、剥離性PETフィルム(「SP−PE
T」50μm、東セロ(株)製)上に、グラビアコータ
ーを使用して、乾燥膜厚2μmの無着色ヒートシール層
を有する積層フイルムを得た。
【0140】(剥離シート7/無着色ヒートシール層/
着色層の積層フイルムbの作製)エチレン−酢酸ビニル
共重合体(東洋モートン(株)製「AD1790−1
5」50重量部を50重量部のトルエンに溶解した後、
剥離性シート(「SP−PET」50μm、東セロ
(株)製)上にグラビアコーターを使用して、乾燥膜厚
2μmの無着色ヒートシール層を設けた。次いで、この
無着色ヒートシール層上に、アルミニウムを膜厚100
nmで真空蒸着し、反射性金属薄膜を積層して積層フイ
ルムを得た。
【0141】上記で得た積層フイルムaの無着色ヒート
シール層面に、上記で得た積層フイルムbを着色層面か
ら積層し、表面離型処理PETフィルム/無着色ヒート
シール層/着色層/無着色ヒートシール層/剥離シート
7からなる第4積層フイルムを作製した。
【0142】(ホログラム転写箔の作製)ホログラム記
録した第1積層フィルムから表面離型処理PETフィル
ムを剥離し、そのホログラム層面上に、実施例1で作製
した第5積層フィルムをその熱可塑性樹脂層側から10
0℃でラミネートし、PETフィルム/体積ホログラム
層2/熱可塑性樹脂層4/表面保護層5/基材6からな
る第6積層フィルムを得た。
【0143】体積ホログラム層に接するPETフィルム
を剥離し、その剥離面に上記で得た第4積層フイルムの
表面離型処理PETフィルムを剥離し、その剥離面か
ら、100℃にて熱ラミネートした。
【0144】これにより、剥離シート7/無着色ヒート
シール層、着色層、無着色ヒートシール層をこの順で積
層したヒートシール層3/体積ホログラム層2/熱可塑
性樹脂層4/表面保護層5/基材6からなる本発明のホ
ログラム転写箔を作製した。
【0145】得られたホログラム転写箔における回折効
率は70.6%、ピーク波長は512nmであった。ま
た、ホログラム転写箔を7日間、室温で放置した後、光
学特性を再評価した結果、回折効率は69.9%、ピー
ク波長は512nmであり、変化は見られず、また、目
視でのホログラム層の変色等の意匠性の劣化も確認され
なかった。 (ホログラム転写箔を使用した熱転写)上記で作製した
本発明のホログラム転写箔における剥離性シート7を剥
離し、そのヒートシール層3側から、130℃、1.5
sec.、0.7MPaの条件で、透明アクリルフィル
ム上にラミネートした。充分に冷却した後、基材6を剥
離し、透明アクリルフィルム上に無着色ヒートシール
層、着色層、無着色ヒートシール層をこの順で積層した
ヒートシール層3/体積ホログラム層2/熱可塑性樹脂
層4/表面保護層5を順次積層した体積ホログラム積層
体を得た。
【0146】この体積ホログラム積層体を7日間、室温
で放置した後、光学特性を再評価した結果、回折効率は
70.3%、ピーク波長は513nmであり、明るさの
低下や記録波長のシフトはなく、また、着色層を有する
ために、コントラストに優れる明瞭なホログラムが観察
できた。
【0147】
【発明の効果】本発明のホログラム転写箔は、ホログラ
ム画像等の乱れが生じることがなく、、基材との剥離性
に優れるので、転写性、生産性に優れるホログラム転写
箔とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の透明ホログラム転写箔の一例をその
断面図で説明するための図である。
【符号の説明】
1はホログラム転写箔、2はホログラム層、3はヒート
シール層、4は熱可塑性樹脂層、5は表面保護層、6は
基材、7は剥離性シートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 健治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 JB08 KA01 KA06 KA70 2K008 AA04 AA13 DD13 DD15 EE04 EE07 FF03 FF14 FF17 GG00 GG01 3B005 EA12 EB01 EC30 FB11 FB18 FB21 FB61 FF00 GA02 GC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に転写層として、表面保護層、熱
    可塑性樹脂層、ホログラム層、ヒートシール層が順次積
    層され、該ヒートシール層側から被着体に貼着された際
    に前記基材と表面保護層間の剥離力を他層間の剥離力に
    比して小とすることを特徴とするホログラム転写箔。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂層が、ヒートシール性の水
    可溶性接着剤層であることを特徴とする請求項1記載の
    ホログラム転写箔。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂層の軟化点が55℃以上で
    あり、かつ、ヒートシール層の軟化点が50℃以上であ
    って、該熱可塑性樹脂層の軟化点がヒートシール層にお
    ける軟化点より少なくとも5℃以上高いものであること
    を特徴とする請求項1記載のホログラム転写箔。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂層とヒートシール層はドラ
    イラミネート法によりそれぞれホログラム層上に積層さ
    れるものであることを特徴とする請求項1記載のホログ
    ラム転写箔。
  5. 【請求項5】 ホログラム層が、体積ホログラム層であ
    ることを特徴とする請求項1記載のホログラム転写箔。
  6. 【請求項6】 ホログラム層が、表面レリーフ型ホログ
    ラム層であることを特徴とする請求項1記載のホログラ
    ム転写箔。
  7. 【請求項7】 (7) ヒートシール層面に、さらに剥
    離シートが積層されたことを特徴とする請求項1記載の
    ホログラム転写箔。
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