JP2000137427A - 体積ホログラム積層体、および体積ホログラム積層体作製用ラベル - Google Patents

体積ホログラム積層体、および体積ホログラム積層体作製用ラベル

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JP2000137427A
JP2000137427A JP30867598A JP30867598A JP2000137427A JP 2000137427 A JP2000137427 A JP 2000137427A JP 30867598 A JP30867598 A JP 30867598A JP 30867598 A JP30867598 A JP 30867598A JP 2000137427 A JP2000137427 A JP 2000137427A
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volume hologram
layer
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adhesive layer
pressure
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JP30867598A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Otaki
浩幸 大滝
Takechika Watabe
壮周 渡部
Kenji Ueda
健治 植田
Hiromasa Okawa
浩正 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、所望の再生波長を制御し、任意
に設定できる体積ホログラム積層体および体積ホログラ
ム積層体作製用ラベルの提供にあり、単色、またはフル
カラーのホログラム体や液晶光学素子におけるカラーフ
ィルタへの適用に優れている。 【解決手段】 本発明の体積ホログラム積層体1は、
基材上2に、第1粘着剤層3、体積ホログラム層5、第
2粘着剤層4、表面保護フイルム6が順次積層された体
積ホログラム積層体において、該第1及び/又は第2粘
着剤層中に体積ホログラム層に対する記録波長シフト物
質を含有させ、該記録波長シフト物質の層間での移動に
より体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の再
生波長を制御したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生波長の制御を
可能とする体積ホログラム積層体及び体積ホログラム積
層体作製用ラベルであって、単色、またはフルカラーの
ホログラム体や液晶光学素子におけるカラーフィルタと
して適した体積ホログラム積層体及び体積ホログラム積
層体作製用ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体積ホログラム積層体は、一般
に、基材上に粘着剤層、体積ホログラム層、粘着剤層、
透明保護フイルムの順に積層された構成を有し、基材で
ある身分証明書等に体積ホログラム層に顔画像を記録し
たり、また、液晶光学素子におけるカラーフィルタとし
ての適用が進められているが、記録された色みに対し
て、実際にホログラムから再生される画像情報の色みが
一致しない等の問題が生じている。特に、フルカラーの
ホログラム体や液晶光学素子におけるカラーフィルタへ
の適用に際しては、その再生波長が記録波長とできるだ
け一致していることが望まれている。
【0003】また、再生波長を撮影波長と一致させる場
合のみならず、所望の再生波長を、撮影波長よりずらし
たい場合等にあっては、再生波長を制御し、任意に設定
できることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、所望の再生
波長を制御し、任意に設定できる体積ホログラム積層体
および体積ホログラム積層体作製用ラベルの提供を課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の体積ホロ
グラム積層体は、基材上に、第1粘着剤層、体積ホログ
ラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層さ
れた体積ホログラム積層体において、該第1及び/又は
第2粘着剤層中に体積ホログラム層に対する記録波長シ
フト物質を含有させ、該記録波長シフト物質の層間で移
動、または移動させないことにより体積ホログラム層に
記録されたホログラム記録の再生波長を制御したことを
特徴とする。
【0006】本発明の第2の体積ホログラム積層体は、
基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラム層、第2粘着
剤層、表面保護フイルムが順次積層された体積ホログラ
ム積層体において、第1粘着剤層、または第2粘着剤層
のいずれか一方に体積ホログラム層に対する記録波長シ
フト物質を含有させる共に、該記録波長シフト物質を他
方の粘着剤層には含有させず、記録波長シフト物質の層
間での移動により、体積ホログラム層に記録されたホロ
グラム記録の再生波長を制御したことを特徴とする。
【0007】本発明の第3の体積ホログラム積層体は、
基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラム層、第2粘着
剤層、表面保護フイルムが順次積層された体積ホログラ
ム積層体において、第1粘着剤層および第2粘着剤層に
体積ホログラム層に対する記録波長シフト物質を含有さ
せ、体積ホログラム層とにおいて記録波長シフト物質の
移動を生じないものとしたことを特徴とする。
【0008】本発明の第4の体積ホログラム積層体は、
基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラム層、第2粘着
剤層、表面保護フイルムが順次積層された体積ホログラ
ム積層体において、第1粘着剤層と体積ホログラム層の
間、または第2粘着剤層と体積ホログラム層の間のいず
れか一方に記録波長シフト用フィルムを介在させると共
に、該記録波長シフト用フィルムを介在させていない粘
着剤層には体積ホログラム層に対する記録波長シフト物
質を含有させ、該粘着剤層および前記記録波長シフト用
フィルムと体積ホログラム層とのそれぞれの層間で記録
波長シフト物質を移動、または移動させないことによ
り、体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の再
生波長を制御したことを特徴とする。
【0009】上記の粘着剤層が、使用時に架橋剤を添加
し架橋させる二液架橋型粘着剤であることを特徴とす
る。
【0010】上記の体積ホログラム層が、光重合可能な
化合物からなり、ホログラム記録されたものであること
を特徴とする。
【0011】上記の記録波長シフト物質が、体積ホログ
ラム層を構成する光重合可能な化合物、可塑剤および界
面活性剤、または、粘着付与剤、ポリアルキレングリコ
ールの少なくとも1種であることを特徴とする。
【0012】上記の体積ホログラム層に記録されたホロ
グラム記録の再生波長が、照明光源の輝線波長に制御さ
れたことを特徴とする。
【0013】上記の体積ホログラム層に記録されたホロ
グラム記録の再生ピーク波長が、420nm〜470n
m、520nm〜580nm、600nm〜670nm
の3種類の波長域のいずれか、または2種以上の波長域
の組み合わせからなることを特徴とする。
【0014】本発明の第1の体積ホログラム積層体作製
用ラベルは、剥離シート上に、第1粘着剤層、体積ホロ
グラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層
され、該第1及び/又は第2粘着剤層中に体積ホログラ
ム層に対する記録波長シフト物質を含有させ、該記録波
長シフト物質の層間で移動、または移動させないことに
より体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の再
生波長を制御したものであることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の体積ホログラム積層体作製
用ラベルは、剥離シート上に、第1粘着剤層、体積ホロ
グラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層
され、第1粘着剤層、または第2粘着剤層のいずれか一
方に体積ホログラム層に対する記録波長シフト物質を含
有させる共に、該記録波長シフト物質を他方の粘着剤層
には含有させず、記録波長シフト物質の層間での移動に
より、体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の
再生波長を制御したものであることを特徴とする。
【0016】本発明の第3の体積ホログラム積層体作製
用ラベルは、剥離シート上に、第1粘着剤層、体積ホロ
グラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層
され、第1粘着剤層および第2粘着剤層に体積ホログラ
ム層に対する記録波長シフト物質を含有させ、体積ホロ
グラム層とにおいて記録波長シフト物質の移動を生じな
いものとしたものであることを特徴とする。
【0017】本発明の第4の体積ホログラム積層体作製
用ラベルは、剥離シート上に、第1粘着剤層、体積ホロ
グラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層
され、第1粘着剤層と体積ホログラム層の間、または第
2粘着剤層と体積ホログラム層の間のいずれか一方に記
録波長シフト用フィルムを介在させると共に、該記録波
長シフト用フィルムを介在させていない粘着剤層には体
積ホログラム層に対する記録波長シフト物質を含有さ
せ、該粘着剤層および前記記録波長シフト用フィルムと
体積ホログラム層とのそれぞれの層間で記録波長シフト
物質を移動、または移動させないことにより、体積ホロ
グラム層に記録されたホログラム記録の再生波長を制御
したものであることを特徴とする。
【0018】上記の体積ホログラム積層体作製用ラベル
の体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の再生
波長が、照明光源の輝線波長に制御されたことを特徴と
する。
【0019】上記の体積ホログラム積層体作製用ラベル
の体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の再生
ピーク波長が、420nm〜470nm、520nm〜
580nm、600nm〜670nmの3種類の波長域
のいずれか、または2種以上の波長域の組み合わせから
なることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1〜第3の体積ホログ
ラム積層体を、図1に断面図で示す。図中、1は体積ホ
ログラム積層体、2は基材、3は第1粘着剤層、4は第
2粘着剤層、5は体積ホログラム層、6は表面保護フイ
ルムである。また、本発明の第4の体積ホログラム積層
体を、図2に断面図で示す。図中、7は記録波長シフト
用フィルムを示し、図1と同一符号は同一内容を示す。
【0021】本発明の第1〜第4の体積ホログラム積層
体における基材2は、紙、合成紙、合成樹脂や金属から
なるフイルムやシートを用いることができ、受験票の如
きシート状、またIDカードのようなカード形状、ま
た、パスポートのような小冊子等さまざまな形態をとる
ことができ、顔写真、風景等を単色又はフルカラーでホ
ログラム記録した体積ホログラム体が貼着する基材とさ
れる。また、液晶表示素子のカラーフィルタとする場合
には、液晶セルにおけるガラス基板や電極層が基材とな
る。
【0022】また、本発明の第1〜第4の体積ホログラ
ム積層体は、図1、図2においては、基材2上に第1粘
着剤層3を介して体積ホログラム層5を積層した構成を
図示するが、基材2上に体積ホログラム層5を両面粘着
テープを介して積層した構造としてもよい。
【0023】体積ホログラム層5は、支持体フイルム上
に体積ホログラム記録材料を塗布した後、物体からの光
の波面に相当する干渉縞が透過率変調、屈折率変調の形
で層内に記録されたもので、2種以上の色を再現するカ
ラーホログラムであっても、また、単色ホログラムであ
ってもよく、また、複製に際しても、体積ホログラム原
版を密着させて露光現像することにより容易に作製でき
るものである。
【0024】体積ホログラム層5は、マトリックスポリ
マー、光重合可能な化合物、光重合開始剤、増感色素、
および必要に応じて添加される可塑剤、界面活性剤から
なる乾式の体積位相型ホログラム記録用途の感光性材料
である。
【0025】光重合可能な化合物としては、後述するよ
うな1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合
を有する光重合、光架橋可能なモノマー、オリゴマー、
プレポリマー、及び、それらの混合物が挙げられ、例え
ば不飽和カルボン酸、及びその塩、不飽和カルボン酸と
脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カル
ボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド結合物が挙
げられる。
【0026】不飽和カルボン酸のモノマーの具体例とし
てはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、マレイン酸、及びそれらのハロゲ
ン置換不飽和カルボン酸、例えば、塩素化不飽和カルボ
ン酸、臭素化不飽和カルボン酸、フッ素化不飽和カルボ
ン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の塩としては前
述の酸のナトリウム塩及びカリウム塩等がある。
【0027】また、脂肪族多価アルコール化合物と不飽
和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例として
は、アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメ
チレングリコールジアクリレート、プロピレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピ
ル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−シクロ
ヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールトリ
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソ
ルビトールトリアクリレート、ソルビトールテトラアク
リレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビト
ールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエ
チル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレートオ
リゴマー、2−フェノキシエチルアクリレート、2−フ
ェノキシエチルメタクリレート、フェノールエトキシレ
ートモノアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)
エチルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレー
ト、フェニルアクリレート、2−フェニルエチルアクリ
レート、ビスフェノールAの(2−アクリルオキシエチ
ル)エーテル、エトキシ化されたビスフェノールAジア
クリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリ
レート、o−ビフェニルメタクリレート、o−ビフェニ
ルアクリレートなどである。
【0028】メタクリル酸エステルとしては、テトラメ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビト
ールテトラメタクリレート、ビス−〔p−(3−メタク
リルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジ
メチルメタン、ビス−〔p−(アクリルオキシエトキシ
フェニル〕ジメチルメタン、2,2−ビス(4−メタク
リロイルオキシフェニル)プロパン、メタクリル酸−2
−ナフチル等がある。
【0029】イタコン酸エステルとしてはエチレングリ
コールジイタコネート、プロピレングリコールジイタコ
ネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、1,
4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレング
リコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジイタ
コネート、ソルビトールテトライタコネート等が挙げら
れる。
【0030】クロトン酸エステルとしては、エチレング
リコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジ
クロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、
ソルビトールテトラクロトネート等が挙げられる。
【0031】イソクロトン酸エステルとしては、エチレ
ングリコールジイソクロトネート、ペンタエリスリトー
ルジイソクロトネート、ソルビトールテトライソクロト
ネート等が挙げられる。
【0032】マレイン酸エステルとしては、エチレング
リコールジマレート、トリエチレングリコールジマレー
ト、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテ
トラマレート等が挙げられる。
【0033】ハロゲン化不飽和カルボン酸としては、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレー
ト、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシ
ルアクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピルメタクリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタ
デカフルオロデシルメタクリレート、メタクリル酸−
2,4,6−トリブロモフェニル、ジブロモネオペンチ
ルジメタクリレート(商品名:NKエステルDBN、新
中村化学工業(株)製)、ジブロモプロピルアクリレー
ト(商品名:NKエステルA−DBP、新中村化学工業
(株)製)、ジプロモプロピルメタクリレート(商品
名:NKエステルDBP、新中村化学工業(株)製)、
メタクリル酸クロライド、メタクリル酸−2,4,6−
トリクロロフェニル、p−クロロスチレン、メチル−2
−クロロアクリレート、エチル−2−クロロアクリレー
ト、n−ブチル−2−クロロアクリレート、トリブロモ
フェノールアクリレート、テトラブロモフェノールアク
リレート等が挙げられる。
【0034】また、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミ
ン化合物とのアミドのモノマーの具体例としてはメチレ
ンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミ
ド、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、1,
6−ヘキサメチレンビスメタクリルアミド、ジエチレン
トリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアク
リルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド、N−フ
ェニルメタクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド
等が挙げられる。
【0035】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報に記載された一分子に2個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物、下記一般式 CH2 =C(R)COOCH2CH(R′)OH (式中R、R′は水素或いはメチル基を表す。)で示さ
れる水酸基を含有するビニルモノマーを付加させた1分
子中に2個以上の重合性ビニル基を含有するビニルウレ
タン化合物等が挙げられる。
【0036】また、特開昭51−37193号公報に記
載されたウレタンアクリレート類、特開昭48−641
83号公報、特公昭49−43191号公報、特公昭5
2−30490号公報にそれぞれ記載されているような
ポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)
アクリル酸等の多官能性のアクリレートやメタクリレー
トを挙げることができる。
【0037】さらに、日本接着協会誌Vol.20、N
o7、300〜308頁に光硬化性モノマー及びオリゴ
マーとして紹介されているものも使用することができ
る。
【0038】その他、燐を含むモノマーとしてはモノ
(2−アクリロイロキシエチル)アシッドフォスフェー
ト(商品名:ライトエステルPA、共栄社油脂化学工業
(株)製)、モノ(2−メタクリロイキエチル)アシッ
ドフォスフェート(商品名:ライトエステルPM、共栄
社油脂化学工業(株)製)が挙げられ、またエポキシア
クリレート系である商品名:リポキシVR−60(昭和
高分子(株)製)、商品名:リポキシVR−90(昭和
高分子(株)製)等が挙げられる。
【0039】また、商品名:NKエステルM−230G
(新中村化学工業(株)製)、商品名:NKエステル2
3G(新中村化学工業(株)製)も挙げられる。
【0040】更に、下記の構造式を有するトリアクリレ
ート類、
【0041】
【化1】
【0042】(東亜合成化学工業(株)製、商品名、ア
ロニックス M−315)
【0043】
【化2】
【0044】(東亜合成化学工業 (株)製、商品名、ア
ロニックス M−325)、また、2,2′−ビス(4-
アクリロキシ・ジエトキシフェニル) プロパン(新中村
化学 (株)製、商品名、NKエステル A-BPE-4 )、テ
トラメチロールメタンテトラアクリレート(新中村化学
(株)製、商品名、NKエステル A-TMMT)等が挙げら
れる。
【0045】また、必要に応じて添加される可塑剤とし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、テトラエチレングリコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン等の多価アルコール
類、およびこれらの多価アルコールの末端ヒドロキシル
基がエーテル化、アセチル化等によりブロックされた誘
導体、重量平均分子量200〜2,000、好ましくは
200〜600のポリエチレングリコール、重量平均分
子量300〜2,000、好ましくは300〜1000
のポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコ
ール類、フタル酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチ
ル(DEP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸
ヘプチルノニル(HNP)、フタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル(DOP)、フタル酸ジ−n−オクチル(DNO
P)、フタル酸ジ−i−オクチル(DCapP)、フタ
ル酸(79アルキル)(D79P)、フタル酸ジ−i−
デシル(DIDP)、フタル酸ジトリデシル(DTD
P)、フタル酸ジシクロヘキシル(DCHP)、フタル
酸ブチルベンジル(BDP)、エチルフタリルエチルグ
リコレート(EPEG)、ブチルフタリルブチルグリコ
レート(BPBG)等のフタル酸エステル系可塑剤、ア
ジピン酸−ジ−2−エチルヘキシル(DOA)、アジピ
ン酸−ジ−(メチルシクロヘキシル)、アジピン酸ジイ
ソデシル(DIDA)、アゼライン酸−ジ−n−ヘキシ
ル(DNHZ)、アゼライン酸−ジ−2−エチルヘキシ
ル(DOZ)、セバシン酸ジブチル(DBS)、セバシ
ン酸ジ−2−エチルヘキシル(DOS)等の脂肪族二塩
基酸エステル系可塑剤、クエン酸トリエチル(TE
C)、クエン酸トリブチル(TBC)、アセチルクエン
酸トリエチル(ATEC)、アセチルクエン酸トリブチ
ル(ATBC)等のクエン酸エステル系可塑剤、エポキ
シ化大豆油等のエポキシ系可塑剤、リン酸トリブチル
(TBP)、リン酸トリフェニル(TPP)、リン酸ト
リクレジル(YCP)、リン酸トリプロピレングリコー
ル等のリン酸エステル系可塑剤等のポリエステル系可塑
剤等が挙げられる。
【0046】次に、開始剤系における光重合開始剤とし
ては、1,3−ジ(t−ブチルジオキシカルボニル)ベ
ンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラキス(t−
ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、N−フェ
ニルグリシン、2,4,6−トリス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、3−フェニル−5−イソオキサ
ゾロン、2−メルカプトベンズイミダゾール、また、イ
ミダゾール二量体類等が例示される。光重合開始剤は、
記録されたホログラムの安定化の観点から、ホログラム
記録後に分解処理されるのが好ましい。例えば有機過酸
化物系にあっては紫外線照射することにより容易に分解
されるので好ましい。
【0047】増感色素としては、350〜600nmに
吸収光を有するチオピリリウム塩系色素、メロシアニン
系色素、キノリン系色素、スチリルキノリン系色素、ケ
トクマリン系色素、チオキサンテン系色素、キサンテン
系色素、オキソノール系色素、シアニン染料、ローダミ
ン染料、チオピリリウム塩系色素、ピリリウムイオン系
色素、ジフェニルヨードニウムイオン系色素等が例示さ
れる。また、350nm以下、または600nm以上の
波長領域に吸収光を有する増感色素であってもよい。
【0048】マトリックス・ポリマーとしては、ポリメ
タアクリル酸エステル又はその部分加水分解物、ポリ酢
酸ビニル又はその加水分解物、ポリビニルアルコールま
たはその部分アセタール化物、トリアセチルセルロー
ス、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレ
ン、シリコーンゴム、ポリスチレン、ポリビニルブチラ
ール、ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ
エチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール又はその誘導体、ポリ−N−ビニルピロリド
ン又はその誘導体、スチレンと無水マレイン酸の共重合
体またはその半エステル、アクリル酸、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリル
アミド、アクリルニトリル、エチレン、プロピレン、塩
化ビニル、酢酸ビニル等の共重合可能なモノマー群の少
なくとも1つを重合成分とする共重合体等、またはそれ
らの混合物が用いられる。好ましくはポリイソプレン、
ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリビニルアルコ
ール、またポリビニルアルコールの部分アセタール化物
であるポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、
ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体等、またはそれらの混合物
がが挙げられる。
【0049】記録されたホログラムの安定化工程として
加熱によるモノマー移動の工程があるが、そのためには
これらのマトリックス・ポリマーは、好ましくはガラス
転移温度が比較的低く、モノマー移動を容易にするもの
であることが必要である。
【0050】光重合可能な化合物は、バインダー樹脂1
00重量部に対して10重量部〜1000重量部、好ま
しくは10重量部〜100重量部の割合で使用される。
【0051】光重合開始剤は、バインダー樹脂100重
量部に対して1重量部〜10重量部、好ましくは5重量
部〜10重量部の割合で使用される。
【0052】増感色素は、バインダー樹脂100重量部
に対して0.01重量部〜1重量部、好ましくは0.0
1重量部〜0.5重量部の割合で使用される。
【0053】その他、感光性材料成分としては、各種の
非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオ
ン系界面活性剤が挙げられる。
【0054】これらのホログラム記録材料は、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ルベンゼン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブアセテート、酢酸エチル、1,4−ジオキ
サン、1,2−ジクロロエタン、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等、またはそれらの混合溶剤を使用し、固型分15%〜
25%の塗布液とされる。ホログラム記録層の厚みとし
ては、0.1μm〜50μm、好ましくは5μm〜20
μmである。このような、ホログラム記録材料として
は、例えばデュポン社製のオムニデックス352、70
6が挙げられる。
【0055】次に、粘着剤層3、4について説明する。
粘着剤層としては、アクリル樹脂、アクリル酸エステル
樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエス
テル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹
脂、クロマンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリ
コーン樹脂等、また、アルファ−シアノアクリレート
系、シリコーン系、マレイミド系、スチロール系、ポリ
オレフィン系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル
系、シリコーン系接着剤が挙げられる。また、粘着剤層
が、使用時にイソシアネート系架橋剤、金属キレート系
架橋剤等を添加して架橋する、所謂二液架橋型粘着剤を
使用して形成されることもできる。また、粘着剤層とし
てヒートシール剤を使用してもよく、例えばエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−イソブチルアクリ
レート共重合樹脂、ブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニル及
びその共重合樹脂、セルロース誘導体、ポリメチルメタ
クリレート樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、SBS、SIS、SE
BS、SEPS等の熱可塑性エラストマー、又は反応ホ
ットメルト系樹脂等が挙げられる。粘着剤層の厚みとし
ては、4μm〜20μmとするとよい。
【0056】体積ホログラムにあっては、ホログラム記
録された色みに対して、経時と共に実際にホログラムか
ら再生される画像情報の色みが相違することがあるが、
その原因として、体積ホログラム層に隣接する粘着剤層
から体積ホログラム層を膨潤させ、ホログラム記録を変
動させる物質がブリードしたり、浸透したりすることが
ある。そして、体積ホログラム層の膨潤により、ホログ
ラム記録が長波長側にシフトしたり、また、隣接する粘
着剤層にホログラム記録を変動させる物質が含有されて
いない場合には、体積ホログラム層に含有される移動成
分が、逆に隣接する粘着剤層へ移行し、この結果、体積
ホログラム層が収縮し、短波長側にシフトしたりする。
また、移動成分を含有する体積ホログラム層は、それ自
体、経時的にこれらの化合物が体積ホログラム層からの
離脱により少なくなり、短波長側にその再生波長がシフ
トする。
【0057】そのため、本発明の第1の体積ホログラム
積層体においては、体積ホログラム層に含有される移動
成分と同様の記録波長シフト物質を移動成分として予め
粘着剤層にも含有させ、体積ホログラム層における移動
成分の変動を抑えることにより、記録波長との差の少な
い再生波長を得ることができ、また、粘着剤層における
移動成分量の含有量を調整することにより再生波長を所
望の再生波長に制御することを可能とするものである。
【0058】また、本発明の第2の体積ホログラム積層
体は、第1粘着剤層、または第2粘着剤層のいずれか一
方に記録波長シフト物質を移動成分として含有させる共
に、他方の粘着剤層には記録波長シフト物質を含有させ
ず、体積ホログラム層からの移動成分を受入れる粘着剤
層とすることにより、体積ホログラム層における移動成
分の含有量の変動を抑えることができ、これにより、記
録波長との差の少ない再生波長を得ることができ、ま
た、粘着剤層における移動成分量の含有量を調整するこ
とにより再生波長を所望の再生波長に制御することを可
能とするものである。
【0059】また、本発明の第3の体積ホログラム積層
体は、第1粘着剤層および第2粘着剤層と体積ホログラ
ム層とにおいて、移動成分の含有量をバランスさせ、移
動を生じないものとすることにより、記録波長との差の
少ない再生波長を得ることができるものである。
【0060】また、本発明の第4の体積ホログラム積層
体は、記録波長シフト用フィルムを第1粘着剤層と体積
ホログラム層の間、または第2粘着剤層と体積ホログラ
ム層の間のいずれか一方に介在させると共に、該記録波
長シフト用フィルムを介在させていない粘着剤層には体
積ホログラム層に対する記録波長シフト物質を含有さ
せ、該粘着剤層および前記記録波長シフト用フィルムと
体積ホログラム層とのそれぞれの層間での記録波長シフ
ト物質の移動、または移動を生じさせないことにより、
体積ホログラム層に記録されたホログラム記録の再生波
長を記録波長との差の少ない再生波長を得ることがで
き、また、粘着剤層における移動成分量の含有量を調整
することにより再生波長を所望の再生波長に制御するこ
とを可能とするものである。
【0061】即ち、本発明は、単に、記録波長と再生波
長との差を少なくするのみならず、粘着剤層に添加する
光重合可能な化合物や可塑剤の量を調整することによ
り、再生波長を制御することを可能とするものであり、
再生波長としては、照明光源の輝線波長に合わせ込み、
制御されることにより、その照明光源下で明るいホログ
ラム像を再生することができる。
【0062】次に、粘着剤層、記録波長シフト用フィル
ムにおける記録波長シフト物質について説明する。本発
明において、粘着剤層に添加される記録波長シフト物質
である移動成分としては、体積ホログラム層の構成材料
として記載した光重合可能な化合物や可塑剤等が挙げら
れるが、これらの移動成分は体積ホログラム層の構成成
分と同一でも相違していてもよい。また、移動成分とし
ては、粘着付与剤(タッキファイヤー)、界面活性剤、
ポリアルキレングリコール等も挙げられる。
【0063】粘着付与剤(タッキファイヤー)として
は、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン、水素
添加ロジン、エステル化ロジン、二量化ロジン、ライム
化ロジン等のロジン系タッキファイヤー、α−ピネン、
β−ピネンカンフェル、ジペンテン等の環状テルペンを
含むテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変
性テルペン等のテルペン系タッキファイヤー、炭素数5
の石油留分を重合して得られる炭素数5の合成樹脂系タ
ッキファイヤーで、イソプレン、シクロペンダジエン、
1,3−ペンタジエン、1−ペンテンの共重合体、2−
ペンテン、ジシクロペンダジエンの共重合体、1,3−
ペンタジエン主体の樹脂等の合成樹脂系タッキファイヤ
ー、炭素数6〜11の石油留分を重合して得られる炭素
数9の合成樹脂系タッキファイヤーで、インデン、スチ
レン、メチルインデン、α−メチルスチレンの共重合体
等の合成樹脂系タッキファイヤーが例示される。
【0064】また、粘着剤層に添加される界面活性剤と
しては、陽イオン系界面活性剤としては第1級アミン
塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニ
ウム塩等、また、陰イオン系界面活性剤としてはカルボ
ン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸エステ
ル塩等、両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面
活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤等が例示される。
【0065】また、ポリアルキレングリコールとして
は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等が例示される。
【0066】粘着剤層に含有させる記録波長シフト物質
である移動成分は、分子量が100〜5,000の低分
子量成分であり、特に分子量が100〜2,000のも
のを使用するとよい。分子量が100より小さいと揮発
性となり好ましくなく、また、5,000を越えると隣
接層への移動性が少なくなり、添加の目的を達しない可
能性がある。
【0067】また、粘着剤層に含有させる記録波長シフ
ト物質は、体積ホログラム層を構成する成分と相溶性を
有する物質を選択するのが好ましく、また、体積ホログ
ラム層中に移行して記録された干渉縞を完全に破壊した
り、また、記録再生を不能としないものであることが要
求される。また、粘着剤層に含有させる記録波長シフト
物質である移動成分は、粘着剤層中にその粘着性を損な
わない程度に含有されるとよく、20重量%以下とされ
るとよいが、その含有量は、体積ホログラム層における
移動成分の含有量との関係、また、所望する再生波長と
の関係から適宜設定されるとよい。
【0068】粘着剤層における記録波長シフト物質の含
有量と、体積ホログラム層における再生波長との関係に
ついては、以下のような実験的手法により定めるとよ
い。
【0069】(波長シフト量の、光重合可能な化合物添
加量依存性) ホログラム記録フイルム:PETフイルム/体積ホログ
ラム層/ポリ塩化ビニルフイルム(デュポン社製「 Omn
idex 706 」) 粘着フイルム:下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 に対して、トリメチロールプロパントリアクリレート
(TMPTA)の添加量を相違させて添加して種々のT
MPTA濃度の粘着剤を調製し、PETフイルムに乾燥
膜厚で15μm塗布し、それぞれ粘着フイルムを作製す
る。
【0070】まず、ホログラム記録フイルムに488n
mの特定波長のアルゴンレーザーでホログラム記録した
後、そのポリ塩化ビニルフイルムを剥離し、ホログラム
面に粘着フイルムを粘着剤層側から貼着する。
【0071】得られたPETフイルム/体積ホログラム
層/粘着剤層/PETフイルムについて、実際の加工プ
ロセスにおける条件である140℃で15分間ベイクし
た後、島津製作所製「UV−2100PC」を使用し
て、分光透過率を測定し、そのピーク波長を測定し、記
録波長488nmからのシフト量(ピーク波長−488
nm=Δλ)を計算する。
【0072】その測定結果を図3に示す。なお、図3に
おけるTMPTA濃度の単位は10-4モルであり、アク
リル系粘着剤1g当たりの添加量である。図3に示すよ
うに、粘着剤層にTMPTAの添加量0のものは、Δλ
はマイナスであり、体積ホログラム層から粘着剤層へ未
反応モノマーや可塑剤等が移動し、体積ホログラム層が
収縮し短波長側へ再生波長がシフトしたことがわかる。
また、TMPTAの添加量が増大するとΔλが大とな
り、再生波長が長波長側にシフトする。
【0073】(波長シフト量の、ポリエチレングリコー
ル(PEG)添加量依存性) ホログラム記録フイルム:PETフイルム/体積ホログ
ラム層/ポリ塩化ビニルフイルム(デュポン社製「 Omn
idex 706 」) 粘着フイルム:下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 に対して、種々の分子量のPEGをアクリル系粘着剤1
gに対してそれぞれ2×10-4モル(黒菱形)、7×1
-4モル(黒四角)ずつ添加して粘着剤を調製し、PE
Tフイルムに乾燥膜厚で15μm塗布し、それぞれ粘着
フイルムを作製する。
【0074】まず、ホログラム記録フイルムに488n
mの特定波長のアルゴンレーザーでホログラム記録した
後、そのポリ塩化ビニルフイルムを剥離し、ホログラム
面に粘着フイルムを粘着剤層側から貼着する。
【0075】得られたPETフイルム/体積ホログラム
層/粘着剤層/PETフイルムについて、実際の加工プ
ロセスにおける条件である140℃で15分間ベイクし
た後、島津製作所製「UV−2100PC」を使用し
て、分光透過率を測定し、そのピーク波長を測定し、記
録波長488nmからのシフト量(ピーク波長−488
nm=Δλ)を計算する。
【0076】その測定結果を図4に示す。図4に示すよ
うに、PEGの分子量が増大するにつれ、また、添加量
が増大するにつれΔλが大となり、再生波長が長波長側
にシフトすることがわかる。
【0077】(波長シフト量の、ポリプロピレングリコ
ール(PPG)添加量依存性)上記のPEG添加量依存
性についての実験において、PEGに代えて、PPGを
同様に使用し、波長シフト量を測定した。その測定結果
を図5に示す。図5に示すように、PPGもPEG同様
の効果を示すが、PPGにあって波長を最もシフトさせ
るには、添加量を同一とすると、分子量が700〜10
00程度のPPGであることがわかる。
【0078】(市販粘着フイルムについての測定例) ホログラム記録フイルム:PETフイルム/体積ホログ
ラム層/ポリ塩化ビニルフイルム(デュポン社製「 0mn
idex 706 」) 粘着フイルム:下記表1の市販粘着フイルム 上記同様にして、ホログラム記録フイルムに粘着剤層を
積層し、140℃で15分間ベイクした後の分光透過率
を測定し、そのピーク波長を測定し、記録波長488n
mからのシフト量(ピーク波長−488nm=Δλ)を
計算した結果を、下記の表1に示す。
【0079】なお、表1には、ホログラム記録フイルム
に粘着剤層を積層した直後における分光透過率のピーク
波長の測定結果も同時に示し、また、粘着フイルムを貼
着しないで、ホログラム記録フイルムについて同様に試
験した結果を、「市販粘着フイルムなし」として同時に
示す。なお、表中の波長の単位はnmである。
【0080】
【表1】
【0081】なお、表から、ホログラム記録フイルム単
独でも、ベーク後では記録波長よりも短波長側にシフト
することがわかる。
【0082】本発明においては、このような測定データ
をもとに、ホログラム記録フイルムと粘着フイルムとを
適宜組合せることにより、記録波長と再生波長との差を
少なくすることを可能とし、また、再生波長を所望の波
長に制御することも可能とする。
【0083】本発明の第4の体積ホログラム積層体は、
図2に示すように、第2粘着剤層4と体積ホログラム層
5の間に記録波長シフト用フィルム7を介在させたもの
である。記録波長シフト用フィルム7は、体積ホログラ
ム層5と第1粘着剤層3との間に設けてもよいものであ
る。
【0084】記録波長シフト用フィルム7は、上述した
体積ホログラム層の構成材料において、光重合開始剤や
増感剤等の開始剤系を含有させないでフィルム形成され
たものであり、体積ホログラム層同様に光重合可能な化
合物、可塑剤、界面滑性剤等の移動成分を含有するもの
である。記録波長シフト用フィルムとしては、デュポン
社製の「OMNIDEX CTFフィルム」等の市販さ
れているものが例示されるが、このフィルムはホログラ
ム干渉縞が記録された体積ホログラム層に積層され加熱
処理されると、記録波長シフト物質を体積ホログラム層
中に拡散させてその中に記録されたホログラム干渉縞の
間隔を広げて再生波長を長波長側にシフトさせると共
に、回折波長特性を広げる作用を有する。記録波長シフ
ト用フィルム7を設けた場合には、第2粘着剤層4に
は、移動成分を含有させる必要はないが、体積ホログラ
ム層5と接する第1粘着剤層3には、第1〜第3の体積
ホログラム積層体同様に記録波長シフト物質を移動成分
として含有させるとよい。なお、第1粘着剤層3と体積
ホログラム層5との間に記録波長シフト用フィルムを介
在させる場合には、第2粘着剤層4に記録波長シフト物
質を移動成分として含有させるとよい。
【0085】次に、本発明の体積ホログラム積層体にお
ける表面保護フイルム6は、透明性を有し、ポリエチレ
ンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリ弗化エチレ
ン系フイルム、ポリ弗化ビニリデンフイルム、ポリ塩化
ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、エチレ
ン−ビニルアルコールフイルム、ポリビニルアルコール
フイルム、ポリメチルメタクリレートフイルム、ポリエ
ーテルスルホンフイルム、ポリエーテルエーテルケトン
フイルム、ポリアミドフイルム、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合フイル
ム、ポリエチレンテレフタレートフイルム等のポリエス
テルフイルム、ポリイミドフイルム等の樹脂が例示さ
れ、膜厚としては2μm〜200μm、好ましくは10
μm〜50μmである。
【0086】体積ホログラム積層体において体積ホログ
ラム層が粘着性を有する場合、基材上に、粘着剤層、体
積ホログラム層、表面保護フイルムとする場合がある。
表面保護フイルムには、一般に、可塑剤が含有されてお
り、この場合においても、粘着剤層、体積ホログラム
層、表面保護フイルムの各層間で移動成分を上記の手法
で勘案しそのバランスを調整するとよい。
【0087】なお、図示はしないが、表面保護フイルム
上には、表面保護フイルム表面の保護性を高める目的
で、必要に応じてハードコート処理が施されてもよい。
ハードコート処理は、例えばシリコーン系、含フッ素シ
リコーン系、メラミンアルキッド系、ウレタン−アクリ
レート系(紫外線硬化型)等をディッピング塗布、スプ
レー塗布、ロールコート塗布法により、膜厚1μm〜5
0μm、好ましくは3μm〜25μmに塗布するとよ
い。
【0088】更に、同様に、図示しないが、表面保護フ
イルム7表面又はハードコート処理面には、離型処理が
施されていてもよい。離型処理は、フッ素系離型剤、シ
リコーン系離型剤、ステアリン酸塩系離型剤、ワックス
系離型剤等をディッピング塗布、スプレー塗布、ロール
コート塗布法により行なうとよい。
【0089】本発明の体積ホログラム積層体の体積ホロ
グラム層に記録されたホログラム記録の再生ピーク波長
は、420nm〜470nm、520nm〜580n
m、600nm〜670nmの3種類の波長域のいずれ
か、または2種以上の波長域の組み合わせからなるもの
とされる。
【0090】次に、本発明の第1〜第3の体積ホログラ
ム積層体を作製するにあたって使用される第1〜第3の
体積ホログラム積層体作製用ラベルについて、その断面
の層構成を図6に、また、第4の体積ホログラム積層体
を作製するにあたって使用される第4の体積ホログラム
積層体作製用ラベルについて、その断面の層構成を図7
に示す。図中、10は体積ホログラム積層体作製用ラベ
ル、11は剥離紙であり、図1、図2と同一符号は同一
内容を示す。
【0091】本発明の第1〜第3の体積ホログラム積層
体作製用ラベルは、上述した第1の〜第3の体積ホログ
ラム積層体の作製に使用されるものであり、図6に示す
如く、剥離紙11上に第1粘着剤層3、体積ホログラム
層5、第2粘着剤層4、表面保護フイルム6を積層した
ものであり、また、第4の体積ホログラム積層体作製用
ラベルは、上述した第4の体積ホログラム積層体の作製
に使用されるものであり、図7に示す如く、体積ホログ
ラム層5と第2粘着剤層4との間に記録波長シフト用フ
ィルム7を介在させたものである。なお、図7において
は、記録波長シフト用フィルム7は体積ホログラム層5
と第2粘着剤層4との間に設けたが、体積ホログラム層
5と第1粘着剤層3との間に設けてもよい。
【0092】剥離紙11としては、通常使用される剥離
紙の他に、ポリエチレンテレフタレートフイルム表面を
フッ素系離型剤、シリコーン系離型剤により離型処理し
た離型性フィルムを使用してもよく、また、剥離紙の粘
着剤層側でない面には、ラベルの横からはみ出した粘着
剤によるブロッキングを避けるために剥離処理を施して
おくとよい。また、積層体を適宜の大きさで剥離紙から
剥離できるように、積層体は所謂「半抜き加工」されて
いてもよく、また、剥離紙にミシン目等の切れ目を入れ
ておいてもよい。
【0093】ラベル10は、剥離紙11を剥離した後、
第1粘着剤層3側から、基材上に積層され、図1、図2
に示される第1〜第4の体積ホログラム積層体が作製さ
れる。
【0094】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 (実施例1) (透明保護フイルム/第2粘着剤層/シリコンセパレー
タの作製)シリコンセパレータ(東京セロファン(株)
製「SP−PE05」膜厚50μm)上に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・イソシアネート系架橋剤(日本カーバイド社製「ニッセツCK−101」) ・・・ 2重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにポリエチレンテレフタレート
フイルム(東レ(株)製「ルミラーT−60、膜厚50
μm)をラミネートした。
【0095】(シリコンセパレータA/第1粘着剤層/
シリコンセパレータBの作製)シリコンセパレータA
(東京セロファン(株)製「SP−PET05」膜厚5
0μm)上に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・トリメチロールプロパントリアクリレート ・・・ 3重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにシリコンセパレータB(東京
セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚50μ
m)をラミネートした。
【0096】(ホログラム記録フイルムの作製)ポリエ
チレンテレフタレートフイルム(PETフィルム:50
μm)/ホログラム記録材料/ポリ塩化ビニルフィルム
の積層体からなるホログラム記録フイルム(オムニデッ
クス706M;デュポン社製)にリップマンホログラム
を488nmアルゴンレーザーで記録した。
【0097】(ホログラム積層体の作製)上記で得たホ
ログラム記録フイルムのポリ塩化ビニルフイルムを剥離
し、また、上記で得たシリコンセパレータA/第1粘着
剤層/シリコンセパレータBからシリコンセパレータA
を剥離して、両者をラミネートし、PETフイルム/ホ
ログラム記録材料/第1粘着剤層/シリコンセパレータ
Bを得た。
【0098】この積層体からPETフイルムを剥離し、
また、上記で得た透明保護フイルム/第2粘着剤層/シ
リコンセパレータのシリコンセパレータを剥離して両者
をラミネートし、透明保護フイルム/第2粘着剤層/ホ
ログラム記録材料/第1粘着剤層/シリコンセパレータ
Bからなる本発明の体積ホログラム積層体ラベルを得
た。
【0099】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は487nmで
あり、記録波長とのΔλは−1nmであり、一致性に優
れるものであった。
【0100】(実施例2)実施例1における(シリコン
セパレータA/第1粘着剤層/シリコンセパレータB)
にかえて、シリコンセパレータA(東京セロファン
(株)製「SP−PET05」膜厚50μm)上に、下
記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・フタル酸ジブチル ・・・ 3重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにシリコンセパレータB(東京
セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚50μ
m)をラミネートしたものを使用し、また、ホログラム
記録フイルムとして、ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(PETフィルム:50μm)/ホログラム記録材
料/ポリ塩化ビニルフィルムの積層体からなるホログラ
ム記録フイルム(オムニデックス706M;デュポン社
製)にリップマンホログラムを514nmアルゴンレー
ザーで記録した以外は、実施例1と同様にして本発明の
体積ホログラム積層体ラベルを得た。
【0101】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は510nmで
あり、記録波長とのΔλは−4nmであり、一致性に優
れるものであった。
【0102】(実施例3)実施例1における(シリコン
セパレータA/第1粘着剤層/シリコンセパレータB)
にかえて、シリコンセパレータA(東京セロファン
(株)製「SP−PET05」膜厚50μm)上に、下
記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・テルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカル製「YSポリスターT−80」 ・・・ 4重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにシリコンセパレータB(東京
セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚50μ
m)をラミネートしたものを使用した以外は、実施例1
と同様にして本発明の体積ホログラム積層体ラベルを得
た。
【0103】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は490nmで
あり、記録波長とのΔλは+2nmであり、一致性に優
れるものであった。
【0104】(実施例4)実施例1における(シリコン
セパレータA/第1粘着剤層/シリコンセパレータB)
にかえて、シリコンセパレータA(東京セロファン
(株)製「SP−PET05」膜厚50μm)上に、下
記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・非イオン系界面活性剤(花王(株)製「レオドールtw−S320」) ・・・3.5重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにシリコンセパレータB(東京
セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚50μ
m)をラミネートしたものを使用し、また、ホログラム
記録フイルムとして、ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(PETフィルム:50μm)/ホログラム記録材
料/ポリ塩化ビニルフィルムの積層体からなるホログラ
ム記録フイルム(オムニデックス706M;デュポン社
製)にリップマンホログラムを514nmアルゴンレー
ザーで記録した以外は、実施例1と同様にして本発明の
体積ホログラム積層体ラベルを得た。
【0105】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は512nmで
あり、記録波長とのΔλは−2nmであり、一致性に優
れるものであった。
【0106】(実施例5)実施例1における(シリコン
セパレータA/第1粘着剤層/シリコンセパレータB)
にかえて、シリコンセパレータA(東京セロファン
(株)製「SP−PET05」膜厚50μm)上に、下
記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・ポリエチレングリコール(純正化学(株)製「ポリエチレングリコール40 0」、重量平均分子量400) ・・・ 5重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにシリコンセパレータB(東京
セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚50μ
m)をラミネートしたものを使用した以外は、実施例1
と同様にして本発明の体積ホログラム積層体ラベルを得
た。
【0107】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は487nmで
あり、記録波長とのΔλは−1nmであり、一致性に優
れるものであった。
【0108】(実施例6)実施例1における(シリコン
セパレータA/第1粘着剤層/シリコンセパレータB)
にかえて、シリコンセパレータA(東京セロファン
(株)製「SP−PET05」膜厚50μm)上に、下
記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・ポリプロピレングリコール(純正化学(株)製「ポリプロピレングリコール 400」、重量平均分子量400) ・・・ 3重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにシリコンセパレータB(東京
セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚50μ
m)をラミネートしたものを使用した以外は、実施例1
と同様にして本発明の体積ホログラム積層体ラベルを得
た。
【0109】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は489nmで
あり、記録波長とのΔλは+1nmであり、一致性に優
れるものであった。
【0110】(実施例7)実施例1における、ホログラ
ム記録フイルムにかえて、PETフィルム/ホログラム
記録材料/PETフィルムからなるホログラム記録フイ
ルム(HRF800x001;デュポン社製)に、47
6nm、532nm、647nmのそれぞれの波長を持
ったレーザーを使用して、フルカラーリップマンホログ
ラムを記録した。
【0111】得られたホログラム記録フイルムを使用し
て、実施例1同様に、透明保護フイルム/第2粘着剤層
/ホログラム記録材料/第1粘着剤層/シリコンセパレ
ータBからなる本発明の体積ホログラム積層体ラベルを
得た。
【0112】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は474nm、
535nm、642nmであり、記録波長との一致性に
優れるものであった。
【0113】(実施例8) (ホログラム記録フイルムの作製)PETフィルム/ホ
ログラム記録材料/ポリ塩化ビニルフィルムの積層体か
らなるホログラム記録フイルム(オムニデックス706
M;デュポン社製)にリップマンホログラムを488n
mアルゴンレーザーで記録した。
【0114】(ホログラム積層体の作製)上記で得たホ
ログラム記録フイルムのポリ塩化ビニルフイルムを剥離
し、また、セパレータ/粘着剤層/PETフイルム/粘
着剤層/セパレータからなるアクリル系両面粘着シート
(日東電工(株)製「MC2070」)の一方のセパレ
ータを剥離して両者をラミネートし、PETフィルム/
ホログラム記録層/粘着剤層/PETフイルム/粘着剤
層/セパレータを得た。
【0115】この積層体からPETフィルムを剥離し、
PETフイルム/粘着剤層からなるアクリル系粘着フイ
ルム(リンテック(株)製「フジクリア50PLシ
ン」)をラミネートし、PETフイルム/第2粘着剤層
/ホログラム記録層/第1粘着剤層/PETフイルム/
粘着剤層/セパレータからなる本発明の体積ホログラム
積層体ラベルを得た。
【0116】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は490nmで
あり、記録波長との一致性に優れるものであった。
【0117】(実施例9)体積ホログラム積層体におけ
る再生波長として、550nm(緑)、610nm
(赤)が得られるように、下記のごとく、体積ホログラ
ム積層体を作製した。 (PETフイルム/第1粘着剤層/シリコンセパレータ
の作製)シリコンセパレータ(東京セロファン(株)製
「SP−PE05」膜厚50μm)上に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・イソシアネート系架橋剤(日本カーバイド社製「ニッセツCK−101」) ・・・ 16重量部 の粘着剤溶液を直ちに乾燥膜厚15μmとなるようにコ
ンマコーターで塗布した。これにポリエチレンテレフタ
レートフイルム(東レ(株)製「ルミラーT−60、膜
厚50μm)をラミネートした。
【0118】(シリコンセパレータA/第2粘着剤層/
シリコンセパレータBの作製)シリコンセパレータA
(東京セロファン(株)製「SP−PET05」膜厚5
0μm)上に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・トリメチロールプロパントリアクリレート ・・・ 12重量部 の粘着剤溶液を直ちに乾燥膜厚15μmとなるようにコ
ンマコーターで塗布した。これにシリコンセパレータB
(東京セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚5
0μm)をラミネートした。
【0119】(ホログラム記録フイルムの作製)ポリエ
チレンテレフタレートフイルム(PETフィルム:50
μm)/ホログラム記録材料/PETフィルムの積層体
からなるホログラム記録フイルム(オムニデックス70
6M;デュポン社製)にリップマンホログラムを458
nmおよび514nmアルゴンレーザーで記録した。
【0120】(ホログラム積層体の作製)PETフィル
ム/記録波長シフト用フィルム/PETフィルムの積層
体(デュポン社製「OMNIDEX CTFフィル
ム」)から、一方のPETフイルムを剥離し、また、上
記で得たホログラム記録フイルムから一方のPETフイ
ルムを剥離し、両者をラミネートし、PETフイルム/
記録波長シフト用フィルム/ホログラム層/PETフイ
ルムを得、これを100℃で15分間加熱した。
【0121】ついで、ホログラム層側のPETフイルム
を剥離し、上記で得たシリコンセパレータA/第2粘着
剤層/シリコンセパレータBからシリコンセパレータA
を剥離し、両者をラミネートした後、記録波長シフト用
フィルム側のPETフイルムを剥離し、上記で得たPE
Tフイルム/第1粘着剤層/シリコンセパレータからシ
リコンセパレータを剥離して両者をラミネートし、PE
Tフイルム/第1粘着剤層/記録波長シフト用フィルム
/ホログラム層/第2粘着剤層/シリコンセパレータB
からなる本発明の体積ホログラム積層体ラベルを得た。
【0122】このラベルを24時間室温で放置し、分光
特性を評価したところ、その再生波長は552nm、6
13nmであり、所望とする再生波長とほぼ一致した。
【0123】(実施例10)体積ホログラム積層体にお
ける再生波長として、550nm(緑)が得られるよう
に、下記のごとく、体積ホログラム積層体を作製した。
【0124】実施例9におけるホログラム記録フイルム
の作製に際して、ポリエチレンテレフタレートフイルム
(PETフィルム:50μm)/ホログラム記録材料/
PETフィルムの積層体からなるホログラム記録フイル
ム(オムニデックス706M;デュポン社製)にリップ
マンホログラムを514nmアルゴンレーザーで記録し
た以外は、実施例9と同様にして体積ホログラム積層体
ラベルを作製した。
【0125】このラベルを24時間室温で放置し、分光
特性を評価したところ、その再生波長は553nmであ
り、所望とする再生波長とほぼ一致した。
【0126】(実施例11) (透明保護フイルム/第2粘着剤層/シリコンセパレー
タの作製)シリコンセパレータ(東京セロファン(株)
製「SP−PET05」膜厚50μm)上に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・イソシアネート系架橋剤(日本カーバイド社製「ニッセツCK−101」) ・・・ 16重量部 の粘着剤溶液を乾燥膜厚15μmとなるようにコンマコ
ーターで塗布した。これにポリエチレンテレフタレート
フイルム(東レ(株)製「ルミラーT−60、膜厚50
μm)をラミネートした。
【0127】(シリコンセパレータA/第1粘着剤層/
シリコンセパレータBの作製)シリコンセパレータA
(東京セロファン(株)製「SP−PET05」膜厚5
0μm)上に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 30重量部 ・トルエン ・・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・トリメチロールプロパントリアクリレート ・・・ 15重量部 の粘着剤溶液をただちに乾燥膜厚15μmとなるように
コンマコーターで塗布した。これにシリコンセパレータ
B(東京セロファン(株)製「SP−PET02」膜厚
50μm)をラミネートした。
【0128】(ホログラム記録フイルムの作製)ポリエ
チレンテレフタレートフイルム(PETフィルム:50
μm)/ホログラム記録材料/ポリ塩化ビニルフィルム
の積層体からなるホログラム記録フイルム(オムニデッ
クス706;デュポン社製)にリップマンホログラムを
532nmのアルゴンレーザーで記録した。
【0129】(ホログラム積層体の作製)上記で得たホ
ログラム記録フイルムのポリ塩化ビニルフイルムを剥離
し、また、上記で得たシリコンセパレータA/第1粘着
剤層/シリコンセパレータBからシリコンセパレータA
を剥離して、両者をラミネートし、PETフイルム/ホ
ログラム記録材料/第1粘着剤層/シリコンセパレータ
Bを得た。
【0130】この積層体からPETフイルムを剥離し、
また、上記で得た透明保護フイルム/第2粘着剤層/シ
リコンセパレータのシリコンセパレータを剥離して両者
をラミネートし、透明保護フイルム/第2粘着剤層/ホ
ログラム記録材料/第1粘着剤層/シリコンセパレータ
Bからなる本発明の体積ホログラム積層体ラベルを得
た。
【0131】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価した。図8にその結果を示す。図8からわ
かるように、その再生波長は560nmとなった。ま
た、得られた体積ホログラム積層体ラベルを、そのシリ
コンセパレータBを剥離し、黒ベタの印刷物上に貼着
し、体積ホログラム積層体を作成した。
【0132】この体積ホログラム積層体に記録されたホ
ログラム像を観察するにあたり、図9に示す蛍光管発光
スペクトルを有する日立製作所製「FL4EX−N」を
照明光源としたところ、その570nmの輝線に対応し
た明るいホログラム像を観察することができた。
【0133】また、図9に示す蛍光管発光スペクトルに
おいては、570nmの他に2本の輝線を有するが、体
積ホログラム積層体の再生波長を、それぞれの波長に対
応した分光特性を有するものに制御して作成することに
より、それぞれの輝線の波長に対応したホログラム像を
観察することが可能であることがわかる。
【0134】(比較例)実施例1における透明保護フイ
ルム/第2粘着剤層/シリコンセパレータを用意した。
【0135】(シリコンセパレータA/第1粘着剤層/
シリコンセパレータBの作製)実施例1におけるシリコ
ンセパレータA/第1粘着剤層/シリコンセパレータB
に代えて、その第1粘着剤層をTMPTAを含有させな
い塗液とし、シリコンセパレータA上に乾燥膜厚15μ
mとなるようにコンマコーターで塗布し、これにシリコ
ンセパレータB(東京セロファン(株)製「SP−PE
T02」膜厚50μm)をラミネートし、積層体を得
た。
【0136】他は、実施例1と同様にして、透明保護フ
イルム/第2粘着剤層/ホログラム記録材料/第1粘着
剤層/シリコンセパレータBからなる体積ホログラム積
層体ラベルを得た。
【0137】このラベルを140℃で15分加熱し、分
光特性を評価したところ、その再生波長は462nmで
あり、記録波長からは大きくずれるものであった。
【0138】
【発明の効果】本発明の体積ホログラム積層体及び体積
ホログラム積層体作製用ラベルは、記録された色みに対
して、実際にホログラムから再生される画像情報の色み
との差が少ないものとでき、また、再生波長を所望のも
のに制御することを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第3の体積ホログラム積層体
をその断面図で説明するための図である。
【図2】 本発明の第4の体積ホログラム積層体をその
断面図で説明するための図である。
【図3】 粘着剤層におけるトリメチロールプロパント
リアクリレート添加量と得られた体積ホログラム層にお
ける記録波長からの波長シフト量との関係を説明するた
めの図である。
【図4】 粘着剤層における分子量を相違する各種のポ
リエチレングリコールの添加量と得られた体積ホログラ
ム層における記録波長からの波長シフト量との関係を説
明するための図である。
【図5】 粘着剤層における分子量を相違する各種のポ
リプロピレングリコール添加量と得られた体積ホログラ
ム層における記録波長からの波長シフト量との関係を説
明するための図である。
【図6】 本発明の第1〜第3の体積ホログラム積層体
作製用ラベルをその断面図で説明するための図である。
【図7】 本発明の第4の体積ホログラム積層体作製用
ラベルをその断面図で説明するための図である。
【図8】 実施例11で得られた体積ホログラムにおけ
る分光特性を示す図である。
【図9】 実施例11で得られた体積ホログラム積層体
を照明するのに使用した日立製作所製「FL4EX−
N」の蛍光管発光スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1は体積ホログラム積層体、2は基材、3は第1粘着剤
層、4は第2粘着剤層、5は体積ホログラム層、6は表
面保護フイルム、7は記録波長シフト用フィルム、10
は体積ホログラム積層体作製用ラベル、11は剥離シー
トである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 健治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大川 浩正 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA64 BB03 BB37 BB42 2H049 CA11 CA28 CA30 2K008 AA13 CC01 DD13 EE07 FF17 HH01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラ
    ム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層され
    た体積ホログラム積層体において、該第1及び/又は第
    2粘着剤層中に体積ホログラム層に対する記録波長シフ
    ト物質を含有させ、該記録波長シフト物質の層間で移
    動、または移動させないことにより体積ホログラム層に
    記録されたホログラム記録の再生波長を制御したことを
    特徴とする体積ホログラム積層体。
  2. 【請求項2】 基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラ
    ム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層され
    た体積ホログラム積層体において、第1粘着剤層、また
    は第2粘着剤層のいずれか一方に体積ホログラム層に対
    する記録波長シフト物質を含有させる共に、該記録波長
    シフト物質を他方の粘着剤層には含有させず、記録波長
    シフト物質の層間での移動により、体積ホログラム層に
    記録されたホログラム記録の再生波長を制御したことを
    特徴とする体積ホログラム積層体。
  3. 【請求項3】 基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラ
    ム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層され
    た体積ホログラム積層体において、第1粘着剤層および
    第2粘着剤層に体積ホログラム層に対する記録波長シフ
    ト物質を含有させ、体積ホログラム層とにおいて記録波
    長シフト物質の移動を生じないものとしたことを特徴と
    する体積ホログラム積層体。
  4. 【請求項4】 基材上に、第1粘着剤層、体積ホログラ
    ム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次積層され
    た体積ホログラム積層体において、第1粘着剤層と体積
    ホログラム層の間、または第2粘着剤層と体積ホログラ
    ム層の間のいずれか一方に記録波長シフト用フィルムを
    介在させると共に、該記録波長シフト用フィルムを介在
    させていない粘着剤層には体積ホログラム層に対する記
    録波長シフト物質を含有させ、該粘着剤層および前記記
    録波長シフト用フィルムと体積ホログラム層とのそれぞ
    れの層間で記録波長シフト物質を移動、または移動させ
    ないことにより、体積ホログラム層に記録されたホログ
    ラム記録の再生波長を制御したことを特徴とする体積ホ
    ログラム積層体。
  5. 【請求項5】 粘着剤層が、使用時に架橋剤を添加し架
    橋させる二液架橋型粘着剤であることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれか1つ記載の体積ホログラム積
    層体。
  6. 【請求項6】 体積ホログラム層が、光重合可能な化合
    物からなり、ホログラム記録されたものであることを特
    徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つ記載の体積
    ホログラム積層体。
  7. 【請求項7】 記録波長シフト物質が、体積ホログラム
    層を構成する光重合可能な化合物、可塑剤および界面活
    性剤、または、粘着付与剤、ポリアルキレングリコール
    の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれか1つ記載の体積ホログラム積層体。
  8. 【請求項8】 体積ホログラム層に記録されたホログラ
    ム記録の再生波長が、照明光源の輝線波長に制御された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つ記
    載の体積ホログラム積層体。
  9. 【請求項9】 体積ホログラム層に記録されたホログラ
    ム記録の再生ピーク波長が、420nm〜470nm、
    520nm〜580nm、600nm〜670nmの3
    種類の波長域のいずれか、または2種以上の波長域の組
    み合わせからなることを特徴とする請求項1〜請求項8
    のいずれか1つ記載の体積ホログラム積層体。
  10. 【請求項10】 剥離シート上に、第1粘着剤層、体積
    ホログラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次
    積層され、該第1及び/又は第2粘着剤層中に体積ホロ
    グラム層に対する記録波長シフト物質を含有させ、該記
    録波長シフト物質の層間で移動、または移動させないこ
    とにより体積ホログラム層に記録されたホログラム記録
    の再生波長を制御したものであることを特徴とする体積
    ホログラム積層体作製用ラベル。
  11. 【請求項11】 剥離シート上に、第1粘着剤層、体積
    ホログラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次
    積層され、第1粘着剤層、または第2粘着剤層のいずれ
    か一方に体積ホログラム層に対する記録波長シフト物質
    を含有させる共に、該記録波長シフト物質を他方の粘着
    剤層には含有させず、記録波長シフト物質の層間での移
    動により、体積ホログラム層に記録されたホログラム記
    録の再生波長を制御したものであることを特徴とする体
    積ホログラム積層体作製用ラベル。
  12. 【請求項12】 剥離シート上に、第1粘着剤層、体積
    ホログラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次
    積層され、第1粘着剤層および第2粘着剤層に体積ホロ
    グラム層に対する記録波長シフト物質を含有させ、体積
    ホログラム層とにおいて記録波長シフト物質の移動を生
    じないものとしたものであることを特徴とする体積ホロ
    グラム積層体作製用ラベル。
  13. 【請求項13】 剥離シート上に、第1粘着剤層、体積
    ホログラム層、第2粘着剤層、表面保護フイルムが順次
    積層され、第1粘着剤層と体積ホログラム層の間、また
    は第2粘着剤層と体積ホログラム層の間のいずれか一方
    に記録波長シフト用フィルムを介在させると共に、該記
    録波長シフト用フィルムを介在させていない粘着剤層に
    は体積ホログラム層に対する記録波長シフト物質を含有
    させ、該粘着剤層および前記記録波長シフト用フィルム
    と体積ホログラム層とのそれぞれの層間で記録波長シフ
    ト物質を移動、または移動させないことにより、体積ホ
    ログラム層に記録されたホログラム記録の再生波長を制
    御したものであることを特徴とする体積ホログラム積層
    体作製用ラベル。
  14. 【請求項14】 体積ホログラム層に記録されたホログ
    ラム記録の再生波長が、照明光源の輝線波長に制御され
    たことを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれか
    1つ記載の体積ホログラム積層体作製用ラベル。
  15. 【請求項15】 体積ホログラム層に記録されたホログ
    ラム記録の再生ピーク波長が、420nm〜470n
    m、520nm〜580nm、600nm〜670nm
    の3種類の波長域のいずれか、または2種以上の波長域
    の組み合わせからなることを特徴とする請求項10〜請
    求項14のいずれか1つ記載の体積ホログラム積層体作
    製用ラベル。
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