JP2002071807A - 後方乱気流検出システム - Google Patents

後方乱気流検出システム

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JP2002071807A JP2000262164A JP2000262164A JP2002071807A JP 2002071807 A JP2002071807 A JP 2002071807A JP 2000262164 A JP2000262164 A JP 2000262164A JP 2000262164 A JP2000262164 A JP 2000262164A JP 2002071807 A JP2002071807 A JP 2002071807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機の主翼後方より発生し、他の航空機の
運行に影響を及ぼす後方乱気流を効率よく検出するに
は、後方乱気流を観測するレーザレーダの死角を小さく
する必要がある。 【解決手段】 異なる位置から光レーザを照射する第一
のレーザレーダ1及び第二のレーザレーダ2と、この第
一のレーザレーダ1および第二のレーザレーダからの受
信信号に基づいて後方乱気流情報を生成し、更に2台の
レーザレーダの観測エリアが重ならない範囲の後方乱気
流情報を合成し、観測エリアが重なる範囲の後方乱気流
情報は比較結果が大きいほうの後方乱気流情報を選択し
て、表示データを作成するための後方乱気流情報を特定
するとともに、この特定された後方乱気流情報に基づい
て表示装置7に後方乱気流情報を表示させる表示データ
を作成する信号処理装置5を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空港に配設され
たレーザレーダを用いて、離着陸する航空機の主翼後方
より発生し、航空機の航跡に沿って存続する後方乱気流
を検出する後方乱気流検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】後方乱気流は、飛行する航空機の左右両
主翼後方に発生する互いに反対方向に渦を巻く乱気流で
ある。後方乱気流の規模は渦の直径が数百フィートに及
ぶこともあり、航跡に入った後続機の操縦性を劣化させ
る。後方乱気流は風が弱いときにはおよそ1〜2分間航
空機の航跡に沿って存続する。とりわけ、風が弱く放射
冷却の強い早朝には存続時間は長くなる。一方、風が強
いときには後方乱気流は拡散して存続時間は短くなるも
のの発生した空域よりも風下方向に流されて、他の空域
を飛行する航空機に影響を及ぼす場合がある。このよう
な後方乱気流の存在を考慮して、離着陸機数が多い主要
空港では航空管制がなされている。具体的には、後方乱
気流が航空機に及ぼす影響を低減させるため、航空機の
離着陸の間隔を最低2分間はあけるように航空機を管制
している。増加しつつある航空輸送の需要に応じるた
め、離着陸時間間隔をより短縮する要請が強くなりつつ
ある。
【0003】このような要請に応えるためには、空港に
レーザレーダを設置して後方乱気流を監視し、後方乱気
流が存在しないことが確認されれば、航空機の離着陸後
2分間が経過していなくとも、後続の航空機を離着陸さ
せるように航空管制をすればよい。図12はレーザレー
ダを配置した空港を示す図である。図12において、3
0は滑走路、31は航空機、32は航空機31の後方に
発生した後方乱気流、33は滑走路の近傍に設置された
レーザレーダである。また、図13は従来の後方乱気流
検出システムの構成を示すブロック図である。図13に
おいて、34は出力する光レーザの照射方向、照射仰角
を制御する走査指示信号を生成する走査制御部、35は
走査指示信号に基づいて光レーザを照射するとともに、
大気中の塵や微少物からの反射レーザ光を受信する光送
受信部、36は光送受信部からの反射レーザ光より後方
乱気流を検出する信号処理装置、37は反射レーザ光よ
り後方乱気流を検出して後方乱気流情報を生成する後方
乱気流検出部、38は後方乱気流検出部37が生成した
後方乱気流情報を表示する表示装置である。
【0004】図14は、光送受信部35の詳細な構成を
示すブロック図である。図14において、39は光レー
ザを発振するとともに、受信した反射レーザ光より大気
中の塵や固形物の動きを示すドップラ情報、反射レーザ
光の強度を示す受信強度情報を含む受信信号を生成する
光送受信回路、40は光送受信回路39からの光レーザ
のビーム幅を拡大し、反射レーザ光のビーム幅を縮小す
るビーム拡大/縮小器である。
【0005】以下、図12、図13、および図14を参
照しながら後方乱気流検出システムの動作について説明
する。図13において、レーザレーダ33を構成する光
送受信部35は、滑走路30方向、すなわち、離陸する
航空機31がたどる飛行コースに向けて光レーザを照射
する。走査制御部34は、光送受信部35から照射され
る光レーザの照射方位、および照射仰角を変更する走査
指示信号を光送受信部35に出力して、所定の照射領域
をビーム走査するように制御する。光送受信部35から
送信された光レーザは大気中のエアロゾル、すなわち大
気中を浮遊する塵や微少な固形物で反射する。塵や固形
物で反射した反射レーザ光はレーザレーダ方向に戻り、
光送受信部35に受信される。光送受信部35は反射レ
ーザ光より、大気中の塵や固形物の動きを示すドップラ
情報、反射レーザ光の強度を示す受信強度情報を含む受
信信号を生成し、信号処理装置36の後方乱気流検出部
37に出力する。
【0006】後方乱気流検出部37は、レーザレーダ3
3の光送受信部35から伝達された受信信号より、ビー
ム送信方向における一定距離(およそ30m単位)ごと
に風速値および風向を検出する。そして、走査制御部3
4から伝達された走査指示信号に基づいて、方位方向ご
との風速値と風向を検出する。さらに。後方乱気流検出
部37はビーム送信方向の風速値および風向と、方位方
向ごとの風速値と風向から後方乱気流渦の位置情報を示
す中心位置、後方乱気流渦の大きさを示す渦の直径、お
よび後方乱気流の強さを検出して後方乱気流情報を生成
する。そして、この後方乱気流情報を表示装置38に表
示させるための表示データを生成して表示装置38に出
力する。表示装置38は、表示データに基づいて後方乱
気流の発生位置、規模、強さなどの後方乱気流情報を表
示する。なお、後方乱気流検出システムを構成する装置
のうち、レーザレーダ33は滑走路30の近傍に配設さ
れ、信号処理装置36、表示装置38は航空管制塔に設
置される。
【0007】航空管制塔において、管制担当者は、表示
装置38に表示された後方乱気流情報により、後方乱気
流が存在しているか確認する。後方乱気流が発生してい
ない場合、または、発生した後方乱気流が消滅したこと
が確認できた場合には、航空機の最低離着陸間隔として
定められた2分間の経過を待たずに、直ちに後続の航空
機に離着陸を指示する。このように、後方乱気流検出シ
ステムにより、後方乱気流の発生から消滅まで管制担当
者が監視することが可能になるので、より効率よく航空
機の管制ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上説明し
た後方乱気流検出システムを用いてより安全に航空管制
を行うためには解決すべき問題がある。例えば、後方乱
気流検出システムが後方乱気流の不存在を示している場
合、後方乱気流が本当に存在しないのか、あるいは後方
乱気流は存在するものの単に検出できていないのかが不
明であれば、信頼性の高い航空管制を行うことができな
い。そのためにも、後方乱気流検出システムは、後方乱
気流を検出する死角がないことが望ましい。
【0009】すでに説明したように、後方乱気流検出シ
ステムは、大気中を浮遊する塵や固形物の動きからドッ
プラ成分を検出し、後方乱気流渦の風向および風速を検
出する。後方乱気流渦の強さ(速度)のドップラ成分を
効率よく検出するためには、渦の速度方向に対し平行に
レーザビームを指向できる位置にレーザレーダを配置す
ることが好ましい。つまり、図11に示すように、航空
機31がA点に位置するときには、レーザレーダ33は
良好に後方乱気流32を観測できるものの、航空機31
が離陸後進路を変えてB点に到達すると後方乱気流32
を検出することが困難になる。このように、後方乱気流
を観測するレーザレーダの死角は、レーザレーダの設置
位置、航空機のたどる進路により決定される。
【0010】本発明は以上説明したような課題を解決す
るためになされたものであり、後方乱気流を観測する死
角を小さくすることが可能な後方乱気流検出システムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る後方乱気
流検出システムは、所定の滑走路の近傍に配設されて、
前記滑走路から離陸した航空機、ないし前記滑走路に着
陸する航空機に向けて光レーザを照射するとともに、前
記光レーザが照射された照射領域の大気中に存在する前
記光レーザを散乱させるエアロゾルからの反射レーザ光
を受信するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から出
力される光レーザの照射方向を制御する走査制御部を有
する第一のレーザレーダと、この第一のレーザレーダと
は異なる位置に配設されて、前記滑走路から離陸した航
空機、ないし前記滑走路に着陸する航空機に向けて光レ
ーザを照射するとともに、前記光レーザが照射された照
射領域の大気中に存在する前記光レーザを散乱させるエ
アロゾルからの反射レーザ光を受信するレーザ送受信
部、このレーザ送受信部から出力される光レーザの照射
方向を制御する走査制御部を有する第二のレーザレーダ
と、前記第一のレーザレーダから伝達された反射レーザ
光より、前記第一のレーザレーダの照射領域における後
方乱気流渦の大きさ、後方乱気流渦の風速、発生位置を
含む第一の後方乱気流情報を生成し、前記第二のレーザ
レーダから伝達された反射レーザ光より、前記第二のレ
ーザレーダの照射領域における後方乱気流渦の大きさ、
後方乱気流渦の風速、発生位置を含む第二の後方乱気流
情報を生成するとともに、前記第一のレーザレーダと前
記第二のレーザレーダの照射領域が重ならない領域の後
方乱気流情報を、前記第一の後方乱気流情報と前記第二
の後方乱気流情報を合成することにより生成して表示さ
せ、前記第一のレーザレーダと前記第二のレーザレーダ
の照射領域が重なる領域の後方乱気流情報を、前記第一
の後方乱気流情報と前記第二の後方乱気流情報を比較し
て、比較結果が大きい後方乱気流情報を表示させる信号
処理装置とを備えたものである。
【0012】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機の位置を検出するため、予め定められた
領域に光レーザを照射するようにレーザ送受信部を制御
する走査指示信号を生成する走査制御部と、走査制御部
からの走査指示信号に応じてレーザ送受信部より照射さ
れた光レーザが大気中のエアロゾルで反射して前記レー
ザ送受信部に入力された反射レーザ光より航空機の位置
を検出するとともに、前記航空機の位置を示す航空機位
置情報を、第二のレーザレーダの走査制御部に出力する
航空機位置検出部とを備え、前記第二のレーザレーダに
前記航空機位置を中心とする領域に光レーザを照射させ
る第一のレーザレーダを備えたものである。
【0013】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機位置検出部からの航空機位置情報に基づ
いて、航空機位置を中心とする領域に光レーザを照射す
るようにレーザ送受信部を制御する走査指示信号を生成
し、予め定められた領域より航空機を中心とする所定の
領域に光レーザを照射するよう前記レーザ送受信部の動
作を切り換える走査制御部を有する第一のレーザレーダ
を備えたものである。
【0014】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機の位置を検出するため空港に設けられた
航空機位置検出レーダより取得した航空機の位置に基づ
いて、航空機の位置を中心とする領域に光レーザを照射
するようにレーザ送受信部を制御する走査指示信号を生
成する走査制御部を有する第二のレーザレーダを備えた
ものである。
【0015】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機位置検出レーダより取得した航空機の位
置に基づいて、航空機の位置を中心とする領域に光レー
ザを照射するようにレーザ送受信部を制御する走査指示
信号を生成する走査制御部を有する第一のレーザレーダ
を備えたものである。
【0016】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、観測した後方乱気流の存在位置を空港の地図に
おける該当個所に表示するように、空港の地図と後方乱
気流の存在位置を対応づける処理を行い、表示信号を生
成する信号処理装置を備えたものである。
【0017】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、外部から入力される航空機の大きさを示す航空
機情報より、後方乱気流を発生させた航空機の大きさと
後続機の大きさを比較し、前記後方乱気流が後続機に及
ぼす影響を判定して警報信号を生成し、前記後続機に及
ぼす影響が大きいと判定される場合と小さいと判定され
る場合で異なる前記警報信号を表示装置に表示させる信
号処理装置を備えたものである。
【0018】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、後方乱気流情報、および外部から入力される最
新の気象データに基づいて時間経過に伴う後方乱気流の
存在位置および規模の変化を予測し、予測結果に応じて
表示装置に表示される地図上の後方乱気流の位置及び警
報信号を更新する信号処理装置を備えたものである。
【0019】この発明に係る後方乱気流検出システム
は、所定の滑走路の近傍に配設され、空中に照射する光
レーザを生成するとともに、大気中に存在するエアロゾ
ルからの反射レーザ光を受信するレーザ送受信回路、こ
のレーザ送受信回路から出力された光レーザのビーム幅
を拡大し、前記光レーザの照射方向を調整するととも
に、前記反射レーザ光のビーム幅を縮小するビーム拡大
/縮小器、前記レーザ送受信回路および前記ビーム拡大/
縮小器間に備えられ、前記レーザ送受信回路から出力さ
れた光レーザの光路を切り換える光アイソレータを有す
るレーザ送受信部、このレーザ送受信部から出力される
光レーザの照射方向を調整する走査指示信号を生成し、
この走査指示信号により前記ビーム拡大/縮小器を制御
する走査制御部を備えた第一のレーザレーダと、前記第
一のレーザレーダのレーザ送受信回路において生成さ
れ、前記光アイソレータにより光路を切り換えられて入
力された光レーザのビーム幅を拡大し、前記光レーザの
照射方向を調整して空中に照射するとともに、受信した
反射レーザ光のビーム幅を縮小し、前記第一のレーザレ
ーダのレーザ送受信回路に出力するビーム拡大/縮小器
を有するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から照射
される光レーザの照射方向を調整する走査指示信号を生
成し、この走査指示信号により前記ビーム拡大/縮小器
を制御する走査制御部を備えた第二のレーザレーダと、
入力された反射レーザ光より、後方乱気流渦の大きさ、
後方乱気流渦の風速、発生位置を含む後方乱気流情報を
生成し、この後方乱気流情報を表示装置に表示させるた
めの表示信号を生成する信号処理装置と、航空機の位置
情報と、前記第一のレーザレーダおよび前記第二のレー
ザレーダの死角となる位置情報を記憶した記憶手段より
読み出した位置情報に基づいて前記光アイソレータを制
御し、前記レーザ送受信回路が発振した光レーザを出力
するレーザレーダを前記第一のレーザレーダと前記第二
のレーザレーダから選択的に切り換えるレーザレーダ選
択部とを備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る後方乱気流検出システムの構成を示
すブロック図である。図1において、1は第一の滑走路
の近傍に配設され、光レーザを照射するとともに大気中
のエアロゾルから反射した反射レーザ光を受信する第一
のレーザレーダ、2は、前記第一のレーザレーダと同じ
第一の滑走路の近傍に、前記第一のレーザレーダとは異
なる位置に配設された第二のレーザレーダ、3は第二の
滑走路の近傍に配設された第三のレーザレーダ、4は、
前記第二のレーザレーダと同じ第二の滑走路の近傍に、
前記第二のレーザレーダとは異なる位置に配設された第
四のレーザレーダ、5は各レーザレーダ1〜4から出力
された反射レーザ光より後方乱気流を検出するととも
に、表示装置に後方乱気流を表示させる表示データを生
成する信号処理装置、6は信号処理装置5から出力され
た表示データを伝送するLAN(Local Area Networ
k)、7は第一の滑走路における後方乱気流情報を表示
する表示装置、8は第二の滑走路における後方乱気流情
報を表示する表示装置である。
【0021】図2は後方乱気流検出システムが設けられ
た空港を示す概念図である。図2において、9は航空管
制を行う管制塔、10は第一の滑走路から離陸した直後
の航空機、11は航空機10の後方に発生した後方乱気
流である。第一のレーザレーダ1及び第二のレーザレー
ダ2は第一の滑走路に沿って配設されている。また、第
三のレーザレーダ3、第四のレーザレーダ4は第二の滑
走路に沿って配設される。図1に示す信号処理装置5、
表示装置7、8は管制塔9に設けられている。
【0022】図3は図1に示す後方乱気流検出システム
のより詳細な構成を示すブロック図である。図3におい
て、12は照射するビームの照射方位と照射仰角を変更
する走査指示信号を生成し、ビーム走査を制御する走査
制御部、13は走査制御部12から伝達された走査指示
信号に応じて光レーザを照射し、大気中のエアロゾルに
て反射された反射レーザ光を受信する光送受信部、14
は光送受信部が受信した反射レーザ光に基づいて航空機
の位置を検出する航空機位置検出部である。以上説明し
た走査制御部12、光送受信部13、航空機位置検出部
14により第一のレーザレーダ1が構成されている。ま
た、15は照射するビームの照射方位と照射仰角を変更
する走査指示信号を生成し、ビーム走査を制御する走査
制御部、16は走査制御部15から伝達された走査指示
信号に応じて光レーザを照射し、大気中のエアロゾルに
て反射された反射レーザ光を受信する光送受信部であ
る。走査制御部15、光送受信部16より第二のレーザ
レーダ2が構成されている。
【0023】また、17は第一のレーザレーダ1の光送
受信部13から伝達された反射レーザ光より後方乱気流
を検出して後方乱気流情報を生成する後方乱気流検出
部、18は第二のレーザレーダ2の光送受信部16から
伝達された反射レーザ光より後方乱気流を検出して後方
乱気流情報を生成する後方乱気流検出部、19は後方乱
気流検出部17、後方乱気流検出部18から伝達された
後方乱気流情報を信号処理するとともに、後方乱気流情
報を表示装置7に表示させるための表示データを生成す
る表示データ作成部である。後方乱気流検出部17、後
方乱気流検出部18、表示データ作成部19により信号
処理装置5は構成されている。
【0024】以下、本発明の実施の形態1に係る後方乱
気流検出システムの動作について説明する。第一のレー
ザレーダ1の走査制御部12は、定められた観測エリア
内を順にビーム走査するように走査指示信号を生成す
る。走査制御部12はこの走査指示信号を光送受信部1
3、航空機位置検出部14、乱気流検出部17、表示デ
ータ作成部19に出力する。光送受信部13は走査制御
部12から伝達された走査指示信号に基づいて、照射す
る光レーザの照射方位と照射仰角を調整しながら光レー
ザを第一のレーザレーダ1の外部に出力する。第一のレ
ーザレーダ1から出力された光レーザは大気中のエアロ
ゾル、すなわち、大気中を浮遊する塵や微少な固形物で
反射される。大気中の塵や固形物で反射した反射レーザ
光は第一のレーザレーダ1の光送受信部13に入力され
る。
【0025】光送受信部13は、入力された反射レーザ
光より、大気中の塵や固形物の動きを示すドップラ情
報、反射レーザ光の強度を示す受信強度情報を含む電気
信号に変換した受信信号を生成する。この受信信号は航
空機位置検出部14および信号処理装置5の後方乱気流
検出部17に出力される。後方乱気流検出部17は、光
送受信部13から出力された受信信号より、ビーム送信
方向における風速値と風向を一定距離ごとに求める。ま
た、走査制御部12からの走査指示信号に基づいて方位
方向における風速値と風向を求める。そして、後方乱気
流検出部17はビーム送信方向における風速値と風向、
および方位方向における風速値と風向より、後方乱気流
渦の規模を示す直径、後方乱気流渦の風速値、第一のレ
ーザレーダの位置を基準とする後方乱気流渦の中心位置
を算出するとともに、これら3つのパラメータを含む後
方乱気流情報を生成する。この後方乱気流情報は表示デ
ータ作成部19に出力される。
【0026】航空機位置検出部14は、光送受信部13
から伝達された受信信号に基づいて、ビーム送信方向に
おける一定距離ごとに、受信強度が一定レベル以上の信
号を検出する。また、航空機位置検出部14は、走査制
御部12から伝達された走査制御指示信号に基づいて、
方位方向毎に一定レベル以上の受信強度が一定範囲のビ
ーム送信方向および方位方向に連続していることを検出
する。さらに、一定レベル以上の受信強度が一定範囲の
連続している目標から、クラッタ(地面や建物からの反
射信号)領域を除去して、航空機の位置を求める。求め
られた航空機位置情報は、第一のレーザレーダ1の走査
制御部12および第二のレーザレーダ2の走査制御部1
5に出力される。
【0027】航空機位置検出部14から航空機位置情報
が入力された走査制御部12は、航空機位置を中心とす
る所定の方位幅、例えば、航空機位置を中心に±5度の
範囲をビーム走査するように走査指示信号を生成する。
走査指示信号を受けて光送受信部13は、航空機位置を
中心とする所定の範囲内をビーム走査するように、レー
ザビームの照射方向と照射仰角を調整する。このよう
に、第一のレーザレーダ1は航空機の位置を検出するま
では、予め定められた所定の観測エリアをまんべんなく
ビーム走査し、航空機の位置を特定した後は、航空機位
置を中心とする観測エリアを集中的にビーム走査するよ
うに動作を切り換える。
【0028】第二のレーザレーダ2の走査制御部15
は、航空機位置検出部14から伝達された航空機位置情
報に基づいて、航空機位置を中心とする所定の範囲内を
ビーム走査するように走査指示信号を生成する。この走
査指示信号は、光送受信部16、信号処理装置5の乱気
流検出部18、表示データ作成部19に出力される。こ
の走査指示信号を受けて第二のレーザレーダ2の光送受
信部16は、航空機位置を中心とする所定の範囲内をビ
ーム走査するようにレーザビームの照射方向と照射仰角
を調整しながら光レーザを航空機方向に出力する。第二
のレーザレーダ2から出力された光レーザは大気中のエ
アロゾル、すなわち、大気中を浮遊する塵や微少な固形
物で反射される。大気中の塵や固形物で反射した反射レ
ーザ光は第一のレーザレーダ2の光送受信部16に入力
される。
【0029】光送受信部16は、入力された反射レーザ
光より、大気中の塵や固形物の動きを示すドップラ情
報、反射レーザ光の強度を示す受信強度情報を含む電気
信号に変換した受信信号を生成する。この受信信号は信
号処理装置5の後方乱気流検出部18に出力される。後
方乱気流検出部18は、光送受信部16から出力された
受信信号より、ビーム送信方向における一定距離ごとに
風速値と風向を求める。また、走査制御部15からの走
査指示信号に基づいて方位方向における風速値と風向を
求める。そして、後方乱気流検出部18はビーム送信距
離方向における風速値と風向および方位方向における風
速値と風向より、後方乱気流渦の規模を示す直径、後方
乱気流渦の風速値、第二のレーザレーダの位置を基準と
する後方乱気流渦の中心位置を算出するとともに、これ
ら3つのパラメータを含む後方乱気流情報を生成する。
この後方乱気流情報は表示データ作成部19に出力され
る。
【0030】信号処理装置5の表示データ作成部19
は、第一のレーザレーダ1を基準として求められた「後
方乱気流の中心位置」、および第二のレーザレーダ2を
基準として求められた「後方乱気流の中心位置」を滑走
路端を基準とする位置に座標変換する。そして、第一の
レーザレーダ1と第二のレーザレーダ2の観測エリアが
重ならない範囲の後方乱気流情報は、例えば、「後方乱
気流渦の直径」、「後方乱気流渦の風速値」を合成す
る。第一のレーザレーダ1と第二のレーザレーダ2の観
測エリアが重なる範囲の後方乱気流情報は、例えば、
「後方乱気流渦の直径」、「後方乱気流渦の風速値」を
それぞれ比較して大きいほうのデータを選択する。表示
データ作成部19は、滑走路端を基準とする位置に座標
変換した「後方乱気流の中心位置」、観測エリアが重な
らない領域では合成された、観測エリアが重なる領域で
は選択された「後方乱気流渦の直径」、「後方乱気流渦
の風速値」を後方乱気流情報として決定し、この後方乱
気流情報に基づいて表示装置7に表示させるための表示
データを生成する。生成された表示データは表示装置7
に出力されて表示される。
【0031】このように、上記後方乱気流検出システム
は、2台のレーザレーダを用いて後方乱気流の観測を行
うため、後方乱気流を観測可能な領域が広くなる。一
方、2台のレーザレーダがいずれかのレーザレーダの死
角になる領域を観測するので、レーザレーダの設置位
置、航空機の進路により生じる死角を狭くすることがで
きる。また、第一のレーザレーダと第二のレーザレーダ
からの2種類の後方乱気流情報に基づいて後方乱気流の
発生位置、及びその規模を特定できるため、高精度に後
方乱気流を観測できる。
【0032】以上説明した後方乱気流検出システムは、
第一のレーザレーダ1と第二のレーザレーダがともに航
空機位置を中心とする観測エリアをビーム走査してい
た。第一のレーザレーダ1及び第二のレーザレーダ2が
航空機位置を中心とする観測エリアを集中的にビーム走
査する上記説明による後方乱気流検出システムは、航空
機がいずれかのレーザレーダの死角になる空域に到達し
ても、他方のレーザレーダが航空機を補足して後方乱気
流の観測を継続できる点、航空機の後方に発生した後方
乱気流の規模をいち早く検出できる点が優れている。
【0033】しかし、航空機周辺の後方乱気流を観測す
るだけでなく、滑走路周辺のより広い観測エリアで後方
乱気流を観測する必要もある。このような場合には、第
一のレーザレーダ1に定められた観測エリアをビーム走
査させ、第二のレーザレーダに航空機位置を中心とする
観測エリアをビーム走査させることが有効である。以
下、第一のレーザレーダ1に定められた観測エリアをビ
ーム走査させ、第二のレーザレーダに航空機位置を中心
とする観測エリアをビーム走査させる後方乱気流検出シ
ステムについて、図4を参照しながら説明する。
【0034】図4は、この発明の実施の形態1に係る後
方乱気流検出システムの構成を示すブロック図である。
図4に示す後方乱気流検出システムは、図3に示す後方
乱気流検出システムとほぼ同一の構成を採用している。
しかしながら、第一のレーザレーダ1に備えられた航空
機位置検出部14からの航空機位置情報が第二のレーザ
レーダ2の走査制御部15にのみ出力され、第一のレー
ザレーダ1の走査制御部12には出力されない点が異な
っている。以下、動作について説明する。第一のレーザ
レーダ1は定められた観測エリア内を順にビーム走査す
る動作、大気中の塵や固形物からの反射レーザ光より後
方乱気流を検出する動作、および航空機の位置を検出す
る動作は図3に示す後方乱気流検出システムの動作と同
様であるので説明は省略する。
【0035】第一のレーザレーダ1は、航空機の位置を
検出した後も航空機位置検出前と同様、予め定められた
観測エリアをビーム走査する。一方、航空機位置検出部
14から航空機位置情報が伝達された第二のレーザレー
ダ2の走査制御部15は航空機位置検出部14から伝達
された航空機位置情報に基づいて、航空機位置を中心と
する所定の範囲内をビーム走査するように走査指示信号
を生成する。この走査指示信号は、光送受信部16、信
号処理装置5の乱気流検出部18、表示データ作成部1
9に出力される。この走査指示信号を受けて第二のレー
ザレーダ2の光送受信部16は、航空機位置を中心とす
る所定の範囲内をビーム走査するようにレーザビームの
照射方向と照射仰角を調整しながら光レーザを航空機方
向に出力する。
【0036】上記説明による、図4に示す後方乱気流検
出システムは、予め定められた観測エリアをビーム走査
する第一のレーザレーダ1が、航空機の位置を検出する
とともに、航空機位置を中心とする観測エリアをビーム
走査するように第二のレーザレーダ2を制御するもので
ある。したがって、比較的広いエリアを観測する第一の
レーザレーダ1と、航空機位置を中心とするエリアを観
測する第二のレーザレーダ2を組み合わせた後方乱気流
検出システムを提供できる。
【0037】以上説明したように、図3、図4に示す後
方乱気流検出システムは、2台のレーザレーダを用いて
後方乱気流の観測を行うので、後方乱気流を観測できな
い死角を1台のレーザレーダで後方乱気流を観測する場
合よりも小さくすることができるという効果がある。ま
た、2台のレーザレーダの観測エリアが重ならない範囲
の後方乱気流情報は合成し、観測エリアが重なる範囲の
後方乱気流情報は、2台のレーザレーダからの後方乱気
流情報を比較して大きいほうの後方乱気流情報を選択す
る処理を行うので、後方乱気流の規模、発生位置などを
より高い精度で特定できる。また、航空機位置を中心に
所定の観測エリアを2台のレーザレーダにビーム走査さ
せると、航空機がいずれかのレーザレーダの死角になる
位置に到達しても他方のレーザレーダが観測を継続する
ことができるほか、航空機周辺における後方乱気流の発
生、存続、消失などの状況を高精度に把握することがで
きる。一方、1台のレーザレーダに所定の観測エリアを
ビーム走査させ、他のレーザレーダに航空機位置を中心
とする観測エリアをビーム走査させると、1台のレーザ
レーダで航空機周辺の後方乱気流の発生状況を観測しな
がら、もう一台のレーザレーダで、滑走路周辺のより広
い空域の後方乱気流を観測することが可能になる。
【0038】なお、上記説明による後方乱気流検出シス
テムは、航空機位置情報を、第一のレーザレーダ1に備
えられた航空機位置検出部14により求めていたが、空
港に設けられた航空機位置補足用のレーダより航空機位
置情報を取得するようにしても同様の効果を有する。図
5は後方乱気流検出システムの構成を示すブロック図で
ある。図5において、22は、空港のターミナルレーダ
から航空機位置情報を取得するターミナルレーダ情報処
理装置である。なお、図5において図3に示す符号と同
一の符号は同一または相当部分を示すので説明は省略す
る。図5に示す後方乱気流検出システムは、図3に示す
後方乱気流検出システムの航空機位置検出部14をター
ミナルレーダ情報処理装置22に変更した点が異なって
いる。
【0039】以下、動作について説明する。図5におい
て、ターミナルレーダ情報処理装置22は、空港に設け
られたターミナルレーダより航空機位置情報を取得す
る。そして、ターミナルレーダ情報処理装置22は、取
得した航空機位置情報を第一のレーザレーダ1の走査制
御部12および第二のレーザレーダ2の走査制御部15
に出力する。走査制御部12はターミナルレーダ情報処
理装置22からの航空機位置情報に基づいて、航空機位
置を中心とする所定の方位幅、例えば、航空機位置を中
心に±5度の範囲をビーム走査するように走査指示信号
を生成する。そして、生成した走査指示信号をそれぞれ
光送受信部13に出力する。走査制御部15も走査制御
部12と同様に走査指示信号を生成する。そして、生成
した走査指示信号を光送受信部16に出力する。
【0040】走査指示信号を受けて光送受信部13、光
送受信部16は、航空機位置を中心とする所定の範囲内
をビーム走査するように、レーザビームの照射方向と照
射仰角を調整する。大気中の塵、固形物から反射した反
射レーザ光を受信した光送受信部13、16は受信信号
を生成し、信号処理装置5の後方乱気流検出部17、1
8に出力する。後方乱気流検出部17および18、表示
データ作成部19の処理内容は図3に示すものと同様で
あるので説明は省略する。なお、第二のレーザレーダ2
だけに航空機位置を中心とする観測エリアをビーム走査
させるのであれば、図6に示すように、ターミナルレー
ダ処理装置22が取得した航空機位置情報を第二のレー
ザレーダ2の走査制御部15のみに供給する構成にすれ
ばよい。
【0041】なお、上記説明による後方乱気流検出シス
テムは、後方乱気流検出部17、18から伝達された後
方乱気流情報のうち、2台のレーザレーダの観測エリア
が重なる範囲の後方乱気流情報は大きいほうのデータを
選択して表示データを生成する表示データ作成部を備え
ている。しかし、観測エリアが重なる場合には、予め定
められたレーザレーダからの後方乱気流情報を用いて表
示データを生成するようにしてもよい。
【0042】以上、説明した後方乱気流検出システム
は、後方乱気流情報を以下説明するように表示装置に表
示し、管制担当者に提供する。図11は本発明に係る後
方乱気流検出システムに備えられた表示装置の画面表示
例を示す図である。図11において、41は後方乱気流
情報に基づいて生成された表示データを表示する表示画
面、42は後方乱気流を示すマーク、43は所定時間経
過後の後方乱気流を示すマークである。図11(a)に
示すように信号処理装置5は、観測した後方乱気流の存
在位置を空港の地図における該当個所に表示するよう
に、空港の地図と後方乱気流の存在位置を対応づける処
理を行い表示信号を生成する。この表示信号に基づいて
表示画面41には空港の地図が表示されており、この空
港の地図上における該当個所に後方乱気流が存在するこ
とを意味するマークが表示される。したがって、管制担
当者は容易に所定の滑走路における後方乱気流の発生位
置を認識することができる。
【0043】また、信号処理装置5は、後方乱気流の規
模と、予め登録された離着陸予定の航空機の大きさを比
較して脅威度を判定し、例えば、脅威度が大きい場合に
は赤色のマークを、脅威度が小さい場合には黄色のマー
クを警報信号として表示画面41に表示する。この警報
信号は、後方乱気流の発生源となった航空機の大きさ、
その後方乱気流に対する後続の航空機の大きさ、現時点
での後方乱気流の規模より脅威度を判定されるため、よ
り効率のよい航空管制が可能になる、例えば、ある規模
の後方乱気流が発生していても、後続機が大型機である
場合、そのまま離着陸させても影響がないことも考えら
れる。また、存在している後方乱気流が小規模であって
も、後続機が小型である場合には慎重に管制を行う必要
がある。このように、航空機の大きさと後方乱気流の規
模より脅威度を判定して警報信号を表示することは、管
制官の判断を補助することになり、より効率的な航空管
制を実現させることができる。
【0044】また、信号処理装置5は、外部から入力さ
れる最新の気象データに基づいて時間経過に伴う後方乱
気流の存在位置、および規模の変化を予測して予測結果
を表示装置に表示させる。例えば、図11(b)は、画
面上側の滑走路に表示されていた後方乱気流42が風に
流されて規模を弱めつつ、その存在位置が画面下側の滑
走路付近に移動したことを示している。また、時間が経
過した結果、後方乱気流42に比べて後方乱気流43の
規模は小さくなっているので、脅威度を示すマークも赤
から黄色に変更されて表示される。このように、信号処
理装置5は後方乱気流情報、および外部から入力される
最新の気象データに基づいて時間経過に伴う後方乱気流
の存在位置および規模の変化を予測し、予測結果に応じ
て表示装置に表示される地図上の後方乱気流の位置およ
び警報信号を更新する。したがって、後方乱気流の発生
から消滅までの脅威度、規模、位置をリアルタイムに表
示させることができる。
【0045】実施の形態2.実施の形態1に係る後方乱
気流検出システムは、第一のレーザレーダ1と第二のレ
ーザレーダ2の両方を用いて後方乱気流を検出してい
た。2台のレーザレーダを用いて後方乱気流を検出する
後方乱気流検出システムは、航空機が1台のレーザレー
ダの死角になる位置に到達しても、他のレーザレーダが
航空機を捕捉して後方乱気流を検出できるという利点が
ある。しかしながら、各レーザレーダの死角になる位置
を予め記憶しておき、後方乱気流を検出するレーダを航
空機の位置に応じて切り換えるようにしてもよい。
【0046】図7は実施の形態2に係る後方乱気流検出
システムの構成を示すブロック図である。図7におい
て、23は、第一のレーザレーダ1と第二のレーザレー
ダ2のうち、後方乱気流検出に用いるレーザレーダを選
択するレーザレーダ選択部、24は、第一のレーザレー
ダ1、第二のレーザレーダ2の死角になる位置情報が記
憶された記憶手段、25はレーザレーダ選択部23によ
り選択されたレーザレーダからの受信信号より後方乱気
流を検出する後方乱気流検出部である。なお、図7にお
いて図3と同一の符号は同一または相当部分を示すので
説明は省略する。
【0047】また、図8は、図7に示す第一のレーザレ
ーダ1を構成する光送受信部20の構成を示すブロック
図である。図8において、26は、光レーザを発振する
とともに、受信した反射レーザ光より、大気中の塵や固
形物の動きを示すドップラ情報、反射レーザ光の強度を
示す受信強度情報を含む電気信号に変換した受信信号を
生成する光送受信回路、27はレーザレーダ選択部23
からの切換制御信号に応じて光送受信回路26からの光
レーザの出力先を切り換える光アイソレータ、28は光
送受信回路26からの光レーザのビーム幅を拡大し、反
射レーザ光のビーム幅を縮小するビーム拡大/縮小器で
ある。図9は、図7に示す第二のレーザレーダを構成す
る光送受信部21の構成を示すブロック図である。29
は光送受信部20の光アイソレータ27にて回折された
光レーザのビーム幅を拡大し、反射レーザ光のビーム幅
を縮小するビーム拡大/縮小器である。
【0048】以下、図7〜図9を参照しながら動作につ
いて説明する。図7において、第一のレーザレーダ1の
走査制御部12は、定められた観測エリア内を順にビー
ム走査するように走査指示信号を生成し、光送受信部2
0、航空機位置検出部14、後方乱気流検出部25に出
力する。光送受信部20は走査制御部12から伝達され
た走査指示信号に基づいて、照射する光レーザの照射方
位と照射仰角を調整しながら光レーザを第一のレーザレ
ーダ1の外部に出力する。光送受信部20は、入力され
た反射レーザ光より生成した受信信号を航空機位置検出
部14および信号処理装置5の後方乱気流検出部25に
出力する。後方乱気流検出部25は受信信号より後方乱
気流情報を生成し、この後方乱気流情報を表示データと
して表示装置7に出力する。航空機位置検出部14は、
光送受信部20から伝達された受信信号に基づいて航空
機の位置を求める。求められた航空機の位置を示す航空
機位置情報はレーザレーダ選択部23および第二のレー
ザレーダ2の走査制御部15に出力される。
【0049】記憶手段24には、各レーザレーダの死角
となる位置を示す死角位置情報が記憶されている。レー
ザレーダ選択部23は、航空機位置検出部14より伝達
された航空機位置情報と記憶手段24より読み出した死
角位置情報に基づいて、航空機が第一のレーザレーダ1
ないし第二のレーザレーダ2の死角となる位置に到達し
ているか判断する。その結果、航空機が第一のレーザレ
ーダ1および第二のレーザレーダ2の死角となる位置に
到達していなければ、第一のレーザレーダ1による後方
乱気流の観測を継続する。しかし、航空機が第一のレー
ザレーダ1、すなわち、現時点で後方乱気流を観測して
いるレーザレーダの死角となる位置に到達しつつあると
判断した場合には、レーザレーダ選択部23は、後方乱
気流を観測するレーザレーダを、第一のレーザレーダ1
から第二のレーザレーダ2に切り換えることを決定し、
切換制御信号を第一のレーザレーダ1の光送受信部20
に出力する。
【0050】レーザレーダ選択部23から伝達された切
換制御信号に基づいて光アイソレータ27は制御され
る。光アイソレータ27は光送受信回路26から出力さ
れる光レーザの光路を切り換えて、切換制御信号が指示
した第二のレーザレーダ2に光レーザを出力させる。こ
のように光送受信回路26からの光レーザは第二のレー
ザレーダ2の光送受信部21に入力され、ビーム拡大/
縮小器29によりビーム幅が拡大される。一方、第二の
レーザレーダ2の走査制御部15は、航空機位置検出部
14から伝達された航空機位置情報に基づいて、航空機
位置を中心とする所定の方位幅、例えば、航空機位置を
中心に±5度の範囲をビーム走査するように走査指示信
号を生成する。そして、生成した走査指示信号をそれぞ
れ光送受信部21に出力する。光送受信部21のビーム
拡大/縮小器29は、走査指示信号に基づいて、航空機
位置を中心とする所定の範囲内をビーム走査するように
レーザビームの照射方向と照射仰角を調整しながら光レ
ーザを航空機方向に出力する。このように、後方乱気流
を観測するレーザレーダが、第一のレーザレーダ1から
第二のレーザレーダ2に切り換えられる。
【0051】第二のレーザレーダ2から照射された光レ
ーザは、大気中の塵や固形物で反射される。大気中の塵
や固形物で反射した反射レーザ光は第二のレーザレーダ
2の光送受信部21に入力される。光送受信部21のビ
ーム拡大/縮小器29は入力された反射レーザ光のビー
ム幅を縮小し、第一のレーザレーダの光送受信部20に
反射レーザ光を伝達する。光送受信部20に伝達された
反射レーザ光は光アイソレータ27を経由して光送受信
回路26に入力される。光送受信回路26は、入力され
た反射レーザ光より大気中の塵や固形物の動きを示すド
ップラ情報、反射レーザ光の強度を示す受信強度情報を
含む電気信号に変換した受信信号を生成する。この受信
信号は航空機位置検出部14と信号処理装置5の後方乱
気流検出部25に出力される。航空機位置検出部14は
光送受信部20からの受信信号より航空機位置を検出
し、航空機位置情報をレーザレーダ選択部23に出力す
る。レーザレーダ選択部23は、航空機位置情報より航
空機が第二のレーザレーダ2の死角になる位置に到達し
つつあるか判断して、後方乱気流を観測するレーザレー
ダを選択する。後方乱気流検出部25は、光送受信部2
0から出力された受信信号より後方乱気流情報を生成す
る。この後方乱気流情報を表示データとして表示装置7
に出力する。
【0052】上記説明による後方乱気流検出システム
は、後方乱気流観測に用いるレーザレーダを、航空機の
位置に応じて選択的に切り換えるものである。そして、
第二のレーザレーダは、航空機が第一のレーザレーダ1
の死角に位置するときに、補助的に使用されるという点
で、第一のレーザレーダに従属するものである。したが
って、航空機の位置に応じてもっとも観測に適したレー
ザレーダを用いて後方乱気流を観測することが可能にな
り、後方乱気流を観測する上での死角を小さくすること
ができる。また、上記第二のレーザレーダ2の光送受信
部21は、光レーザを生成する光送受信回路を備えてい
ない。したがって、第二のレーザレーダ2の構成は第一
のレーザレーダに比べて簡単なものになり、容易にレー
ザレーダを増設することが可能になる。
【0053】なお、以上説明した図7に示す後方乱気流
検出システムは、航空機の位置情報を検出する航空機位
置検出部14を第一のレーザレーダ1に備えていたが、
空港のターミナルレーダより航空機位置情報を取得する
ようにしてもかまわない。図10はターミナルレーダよ
り航空機位置情報を取得する後方乱気流検出システムを
説明するブロック図である。図10において図7と同一
の符号は同一または相当部分を示すので説明は省略す
る。以下、動作について説明する。
【0054】第一のレーザレーダ1の走査制御部12
は、ターミナルレーダ情報処理装置22より航空機位置
情報を取得し、航空機位置を中心とする所定の範囲内を
ビーム走査するように走査指示信号を生成する。この走
査指示信号は光送受信部20、乱気流検出部25に出力
される。光送受信部20は走査制御部12から伝達され
た走査指示信号に基づいて、照射する光レーザの照射方
位と照射仰角を調整しながら光レーザを第一のレーザレ
ーダ1の外部に出力し、入力された反射レーザ光より生
成した受信信号を信号処理装置5の後方乱気流検出部2
5に出力する。後方乱気流検出部25は受信信号より後
方乱気流情報を生成し、この後方乱気流情報を表示デー
タとして表示装置7に出力する。
【0055】第一のレーザレーダ1が後方乱気流を観測
している間、レーザレーダ選択部23はターミナルレー
ダ情報処理装置22から取得した航空機位置情報と、記
憶手段24から読み出した死角位置情報に基づいて、航
空機が第一のレーザレーダ1ないし第二のレーザレーダ
2の死角となる位置に到達しているか判断する。その結
果、航空機が第一のレーザレーダ1の死角となる位置に
到達しつつあると判断した場合には、レーザレーダ選択
部23は、後方乱気流を観測するレーザレーダを、第一
のレーザレーダ1から第二のレーザレーダ2に切り換え
ることを決定し、切換制御信号を第一のレーザレーダ1
の光送受信部20に出力する。
【0056】光送受信部20は、レーザレーダ選択部2
3から伝達された切換制御信号に基づいて光送受信回路
26から出力される光レーザの光路を切り換えて、第二
のレーザレーダ2に光レーザを出力させる。第二のレー
ザレーダ2の光送受信部21に入力された光レーザは、
ビーム拡大/縮小器29によりビーム幅が拡大される。
第二のレーザレーダ2の走査制御部15は、ターミナル
レーダ情報処理装置22から取得した航空機位置情報に
基づいて、航空機位置を中心とする所定の範囲をビーム
走査するように走査指示信号を生成する。光送受信部2
1は、走査指示信号に基づいてレーザビームの照射方向
と照射仰角を調整しながら光レーザを航空機方向に出力
する。
【0057】大気中の塵や固形物で反射した反射レーザ
光は第二のレーザレーダ2の光送受信部21に入力され
る。光送受信部21のビーム拡大/縮小器29は入力さ
れた反射レーザ光のビーム幅を縮小し、第一のレーザレ
ーダの光送受信部20に伝達される。光送受信部20に
伝達された反射レーザ光は光アイソレータ27を経由し
て光送受信回路26に入力される。以後、反射レーザ光
より受信信号を生成する処理、受信信号より後方乱気流
情報を生成する処理、後方乱気流情報を表示させる処理
が行われる。
【0058】図7に示す後方乱気流検出システムは、航
空機位置を検出するまでに所定の範囲をビーム走査して
航空機位置を検出する必要があった。しかし、図10に
示す後方乱気流検出システムは、ターミナルレーダ情報
処理装置22より航空機位置情報を取得するため、観測
開始時から航空機を中心とする観測エリアをビーム走査
することができる。
【0059】
【発明の効果】この発明に係る後方乱気流検出システム
は、所定の滑走路の近傍に配設されて、前記滑走路から
離陸した航空機、ないし前記滑走路に着陸する航空機に
向けて光レーザを照射するとともに、前記光レーザが照
射された照射領域の大気中に存在する前記光レーザを散
乱させるエアロゾルからの反射レーザ光を受信するレー
ザ送受信部、このレーザ送受信部から出力される光レー
ザの照射方向を制御する走査制御部を有する第一のレー
ザレーダと、この第一のレーザレーダとは異なる位置に
配設されて、前記滑走路から離陸した航空機、ないし前
記滑走路に着陸する航空機に向けて光レーザを照射する
とともに、前記光レーザが照射された照射領域の大気中
に存在する前記光レーザを散乱させるエアロゾルからの
反射レーザ光を受信するレーザ送受信部、このレーザ送
受信部から出力される光レーザの照射方向を制御する走
査制御部を有する第二のレーザレーダと、前記第一のレ
ーザレーダから伝達された反射レーザ光より、前記第一
のレーザレーダの照射領域における後方乱気流渦の大き
さ、後方乱気流渦の風速、発生位置を含む第一の後方乱
気流情報を生成し、前記第二のレーザレーダから伝達さ
れた反射レーザ光より、前記第二のレーザレーダの照射
領域における後方乱気流渦の大きさ、後方乱気流渦の風
速、発生位置を含む第二の後方乱気流情報を生成すると
ともに、前記第一のレーザレーダと前記第二のレーザレ
ーダの照射領域が重ならない領域の後方乱気流情報を、
前記第一の後方乱気流情報と前記第二の後方乱気流情報
を合成することにより生成して表示させ、前記第一のレ
ーザレーダと前記第二のレーザレーダの照射領域が重な
る領域の後方乱気流情報を、前記第一の後方乱気流情報
と前記第二の後方乱気流情報を比較して、比較結果が大
きい後方乱気流情報を表示させる信号処理装置とを備え
たので、後方乱気流を観測可能な領域が広くなる。ま
た、レーザレーダの設置位置、航空機の進路により生じ
る死角を狭くすることができる。さらに、第一のレーザ
レーダと第二のレーザレーダからの2種類の後方乱気流
情報に基づいて後方乱気流の発生位置、及びその規模を
特定できるため、高精度に後方乱気流を観測できる。
【0060】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機の位置を検出するため、予め定められた
領域に光レーザを照射するようにレーザ送受信部を制御
する走査指示信号を生成する走査制御部と、走査制御部
からの走査指示信号に応じてレーザ送受信部より照射さ
れた光レーザが大気中のエアロゾルで反射して前記レー
ザ送受信部に入力された反射レーザ光より航空機の位置
を検出するとともに、前記航空機の位置を示す航空機位
置情報を、第二のレーザレーダの走査制御部に出力する
航空機位置検出部とを備え、前記第二のレーザレーダに
前記航空機位置を中心とする領域に光レーザを照射させ
る第一のレーザレーダを備えたので、少なくとも第二の
レーザレーダが航空機位置を中心とする範囲をビーム走
査することになり、航空機の後方に発生した後方乱気流
をいち早く検出できる。
【0061】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機位置検出部からの航空機位置情報に基づ
いて、航空機位置を中心とする領域に光レーザを照射す
るようにレーザ送受信部を制御する走査指示信号を生成
し、予め定められた領域より航空機を中心とする所定の
領域に光レーザを照射するよう前記レーザ送受信部の動
作を切り換える走査制御部を有する第一のレーザレーダ
を備えたので、2台のレーザレーダで航空機位置を中心
とする範囲をビーム走査することになり、航空機がいず
れかのレーザレーダの死角になる位置に到達しても、他
のレーザレーダが観測を継続することができる。
【0062】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機の位置を検出するため空港に設けられた
航空機位置検出レーダより取得した航空機の位置に基づ
いて、航空機の位置を中心とする領域に光レーザを照射
するようにレーザ送受信部を制御する走査指示信号を生
成する走査制御部を有する第二のレーザレーダを備えた
ので、航空機の位置を検出するためのビーム走査を省略
することができる。また、少なくとも第二のレーザレー
ダが航空機位置を中心とする範囲をビーム走査すること
になり、航空機の後方に発生した後方乱気流をいち早く
検出できる。
【0063】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、航空機位置検出レーダより取得した航空機の位
置に基づいて、航空機の位置を中心とする領域に光レー
ザを照射するようにレーザ送受信部を制御する走査指示
信号を生成する走査制御部を有する第一のレーザレーダ
を備えたので、2台のレーザレーダで航空機位置を中心
とする範囲をビーム走査することになり、航空機がいず
れかのレーザレーダの死角になる位置に到達しても他の
レーザレーダが観測を継続することができる。
【0064】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、観測した後方乱気流の存在位置を空港の地図に
おける該当個所に表示するように、空港の地図と後方乱
気流の存在位置を対応づける処理を行い、表示信号を生
成する信号処理装置を備えたので、管制担当者が後方乱
気流の発生位置を容易に把握させることができる。
【0065】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、外部から入力される航空機の大きさを示す航空
機情報より、後方乱気流を発生させた航空機の大きさと
後続機の大きさを比較し、前記後方乱気流が後続機に及
ぼす影響を判定して警報信号を生成し、前記後続機に及
ぼす影響が大きいと判定される場合と小さいと判定され
る場合で異なる前記警報信号を表示装置に表示させる信
号処理装置を備えたので、後方乱気流の脅威度を航空機
の大きさに応じて決定することが可能になる。
【0066】また、この発明に係る後方乱気流検出シス
テムは、後方乱気流情報、および外部から入力される最
新の気象データに基づいて時間経過に伴う後方乱気流の
存在位置および規模の変化を予測し、予測結果に応じて
表示装置に表示される地図上の後方乱気流の位置及び警
報信号を更新する信号処理装置を備えたので、後方乱気
流の発生から消滅までの脅威度、規模、位置をリアルタ
イムに把握することができる。
【0067】この発明に係る後方乱気流検出システム
は、所定の滑走路の近傍に配設され、空中に照射する光
レーザを生成するとともに、大気中に存在するエアロゾ
ルからの反射レーザ光を受信するレーザ送受信回路、こ
のレーザ送受信回路から出力された光レーザのビーム幅
を拡大し、前記光レーザの照射方向を調整するととも
に、前記反射レーザ光のビーム幅を縮小するビーム拡大
/縮小器、前記レーザ送受信回路および前記ビーム拡大/
縮小器間に備えられ、前記レーザ送受信回路から出力さ
れた光レーザの光路を切り換える光アイソレータを有す
るレーザ送受信部、このレーザ送受信部から出力される
光レーザの照射方向を調整する走査指示信号を生成し、
この走査指示信号により前記ビーム拡大/縮小器を制御
する走査制御部を備えた第一のレーザレーダと、前記第
一のレーザレーダのレーザ送受信回路において生成さ
れ、前記光アイソレータにより光路を切り換えられて入
力された光レーザのビーム幅を拡大し、前記光レーザの
照射方向を調整して空中に照射するとともに、受信した
反射レーザ光のビーム幅を縮小し、前記第一のレーザレ
ーダのレーザ送受信回路に出力するビーム拡大/縮小器
を有するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から照射
される光レーザの照射方向を調整する走査指示信号を生
成し、この走査指示信号により前記ビーム拡大/縮小器
を制御する走査制御部を備えた第二のレーザレーダと、
入力された反射レーザ光より、後方乱気流渦の大きさ、
後方乱気流渦の風速、発生位置を含む後方乱気流情報を
生成し、この後方乱気流情報を表示装置に表示させるた
めの表示信号を生成する信号処理装置と、航空機の位置
情報と、前記第一のレーザレーダおよび前記第二のレー
ザレーダの死角となる位置情報を記憶した記憶手段より
読み出した位置情報に基づいて前記光アイソレータを制
御し、前記レーザ送受信回路が発振した光レーザを出力
するレーザレーダを前記第一のレーザレーダと前記第二
のレーザレーダから選択的に切り換えるレーザレーダ選
択部とを備えたので、航空機の位置に応じてもっとも観
測に適したレーザレーダを用いて後方乱気流の観測を行
うことができ、後方乱気流を観測する死角を小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る後方乱気流検出システムの構
成を示す説明図である。
【図2】 レーザレーダを配置した空港の全景を示す説
明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る後方乱気流検
出システムの構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る後方乱気流検
出システムの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る後方乱気流検
出システムの構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る後方乱気流検
出システムの構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る後方乱気流検
出システムの構成を示すブロック図である。
【図8】 光送受信部の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図9】 光送受信部の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態2に係る後方乱気流
検出システムの構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明に係る後方乱気流検出システムに備
えられた表示装置の画面表示例を示す図である。
【図12】 レーザレーダの死角を説明する説明図であ
る。
【図13】 従来の後方乱気流検出システムの構成を説
明するブロック図である。
【図14】 光送受信部の詳細な構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 第一のレーザレーダ、2 第二のレーザレーダ、3
第三のレーザレーダ、4 第四のレーザレーダ、5
信号処理装置、6 LAN、7 表示装置、8 表示装
置、9 管制塔、10 航空機、11 後方乱気流、1
2 走査制御部、13 光送受信部、14、航空機位置
検出部、15 走査制御部、16 光送受信部、17
後方乱気流検出部、18 後方乱気流検出部、19 表
示データ作成部、20 光送受信部、21 光送受信
部、22 ターミナルレーダ情報処理装置、23 レー
ザレーダ選択部、24 記憶手段、25 後方乱気流検
出部、26 光送受信回路、27 光アイソレータ、2
8 ビーム拡大/縮小器、29 ビーム拡大/縮小器、3
0 滑走路、31 航空機、32 後方乱気流、33
レーザレーダ、34 走査制御部、35 光送受信部、
36 信号処理装置、37 後方乱気流検出部、38
表示装置、39 光送受信回路、40 ビーム拡大/縮
小器、41表示画面、42 後方乱気流を示すマーク、
43 後方乱気流を示すマーク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の滑走路の近傍に配設されて、前記
    滑走路から離陸した航空機、ないし前記滑走路に着陸す
    る航空機に向けて光レーザを照射するとともに、前記光
    レーザが照射された照射領域の大気中に存在する前記光
    レーザを散乱させるエアロゾルからの反射レーザ光を受
    信するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から出力さ
    れる光レーザの照射方向を制御する走査制御部を有する
    第一のレーザレーダと、 この第一のレーザレーダとは異なる位置に配設されて、
    前記滑走路から離陸した航空機、ないし前記滑走路に着
    陸する航空機に向けて光レーザを照射するとともに、前
    記光レーザが照射された照射領域の大気中に存在する前
    記光レーザを散乱させるエアロゾルからの反射レーザ光
    を受信するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から出
    力される光レーザの照射方向を制御する走査制御部を有
    する第二のレーザレーダと、 前記第一のレーザレーダから伝達された反射レーザ光よ
    り、前記第一のレーザレーダの照射領域における後方乱
    気流渦の大きさ、後方乱気流渦の風速、発生位置を含む
    第一の後方乱気流情報を生成し、前記第二のレーザレー
    ダから伝達された反射レーザ光より、前記第二のレーザ
    レーダの照射領域における後方乱気流渦の大きさ、後方
    乱気流渦の風速、発生位置を含む第二の後方乱気流情報
    を生成するとともに、 前記第一のレーザレーダと前記第二のレーザレーダの照
    射領域が重ならない領域の後方乱気流情報を、前記第一
    の後方乱気流情報と前記第二の後方乱気流情報を合成す
    ることにより生成して表示させ、前記第一のレーザレー
    ダと前記第二のレーザレーダの照射領域が重なる領域の
    後方乱気流情報を、前記第一の後方乱気流情報と前記第
    二の後方乱気流情報を比較して、比較結果が大きい後方
    乱気流情報を表示させる信号処理装置とを備えたことを
    特徴とする後方乱気流検出システム。
  2. 【請求項2】 第一のレーザレーダは、航空機の位置を
    検出するため、予め定められた領域に光レーザを照射す
    るようにレーザ送受信部を制御する走査指示信号を生成
    する走査制御部と、 走査制御部からの走査指示信号に応じてレーザ送受信部
    より照射された光レーザが大気中のエアロゾルで反射し
    て前記レーザ送受信部に入力された反射レーザ光より航
    空機の位置を検出するとともに、前記航空機の位置を示
    す航空機位置情報を、第二のレーザレーダの走査制御部
    に出力する航空機位置検出部とを備え、前記第二のレー
    ザレーダに前記航空機位置を中心とする領域に光レーザ
    を照射させることを特徴とする請求項1に記載の後方乱
    気流検出システム。
  3. 【請求項3】 第一のレーザレーダは、航空機位置検出
    部からの航空機位置情報に基づいて、航空機位置を中心
    とする領域に光レーザを照射するようにレーザ送受信部
    を制御する走査指示信号を生成し、予め定められた領域
    より航空機を中心とする所定の領域に光レーザを照射す
    るように前記レーザ送受信部の動作を切り換える走査制
    御部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の後方乱
    気流検出システム。
  4. 【請求項4】 第二のレーザレーダは、航空機の位置を
    検出するため空港に設けられた航空機位置検出レーダよ
    り取得した航空機の位置に基づいて、航空機の位置を中
    心とする領域に光レーザを照射するようにレーザ送受信
    部を制御する走査指示信号を生成する走査制御部を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の後方乱気流検出シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 第一のレーザレーダは、航空機位置検出
    レーダより取得した航空機の位置に基づいて、航空機の
    位置を中心とする領域に光レーザを照射するようにレー
    ザ送受信部を制御する走査指示信号を生成する走査制御
    部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の後方乱気
    流検出システム。
  6. 【請求項6】 信号処理装置は、観測した後方乱気流の
    存在位置を空港の地図における該当個所に表示するよう
    に、空港の地図と後方乱気流の存在位置を対応づける処
    理を行い、表示信号を生成することを特徴とする請求項
    1に記載の後方乱気流検出システム。
  7. 【請求項7】 信号処理装置は、外部から入力される航
    空機の大きさを示す航空機情報より、後方乱気流を発生
    させた航空機の大きさと後続機の大きさを比較し、前記
    後方乱気流が後続機に及ぼす影響を判定して警報信号を
    生成し、前記後続機に及ぼす影響が大きいと判定される
    場合と小さいと判定される場合で異なる前記警報信号を
    表示装置に表示させることを特徴とする請求項6に記載
    の後方乱気流検出システム。
  8. 【請求項8】 信号処理装置は、後方乱気流情報、およ
    び外部から入力される最新の気象データに基づいて時間
    経過に伴う後方乱気流の存在位置および規模の変化を予
    測し、予測結果に応じて表示装置に表示される地図上の
    後方乱気流の位置および警報信号を更新することを特徴
    とする請求項7に記載の後方乱気流検出システム。
  9. 【請求項9】 所定の滑走路の近傍に配設され、空中に
    照射する光レーザを生成するとともに、大気中に存在す
    るエアロゾルからの反射レーザ光を受信するレーザ送受
    信回路、このレーザ送受信回路から出力された光レーザ
    のビーム幅を拡大し、前記光レーザの照射方向を調整す
    るとともに、前記反射レーザ光のビーム幅を縮小するビ
    ーム拡大/縮小器、前記レーザ送受信回路および前記ビ
    ーム拡大/縮小器間に備えられ、前記レーザ送受信回路
    から出力された光レーザの光路を切り換える光アイソレ
    ータを有するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から
    出力される光レーザの照射方向を調整する走査指示信号
    を生成し、この走査指示信号により前記ビーム拡大/縮
    小器を制御する走査制御部を備えた第一のレーザレーダ
    と、 前記第一のレーザレーダのレーザ送受信回路で生成さ
    れ、前記光アイソレータにより光路を切り換えられて入
    力された光レーザのビーム幅を拡大し、前記光レーザの
    照射方向を調整して空中に照射するとともに、受信した
    反射レーザ光のビーム幅を縮小し、前記第一のレーザレ
    ーダのレーザ送受信回路に出力するビーム拡大/縮小器
    を有するレーザ送受信部、このレーザ送受信部から照射
    される光レーザの照射方向を調整する走査指示信号を生
    成し、この走査指示信号により前記ビーム拡大/縮小器
    を制御する走査制御部を備えた第二のレーザレーダと、 入力された反射レーザ光より、後方乱気流渦の大きさ、
    後方乱気流渦の風速、発生位置を含む後方乱気流情報を
    生成し、この後方乱気流情報を表示装置に表示させるた
    めの表示信号を生成する信号処理装置と、 航空機の位置情報と、前記第一のレーザレーダおよび前
    記第二のレーザレーダの死角となる位置情報を記憶した
    記憶手段より読み出した位置情報に基づいて前記光アイ
    ソレータを制御し、前記レーザ送受信回路が発振した光
    レーザを出力するレーザレーダを前記第一のレーザレー
    ダと前記第二のレーザレーダから選択的に切り換えるレ
    ーザレーダ選択部とを備えたことを特徴とする後方乱気
    流検出システム。
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