JP3724379B2 - ウインドシア検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ・レーダを用いてウインドシア(大気の風向・風速の変化)を観測するウインドシア検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のレーザ・レーダによる後方乱気流の検出装置の系統図である。図において、方位・仰角制御部2は、仰角及び方位方向を走査するビーム指向制御信号を作成し、光送受信部1及び乱気流検出部4へ出力する。光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを出力する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として、光送受信部1へ入力する。光送受信部1は、受信光を光から電気信号に変換し、受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。
【0003】
風向・風速検出部3は、受信信号から風速値とドップラ成分の方向(例えば、乱気流検出装置に近づく時を「+」、遠ざかる時を「−」と設定する符号)を検出し、風速・風向情報として乱気流検出部4へ出力する。乱気流検出部4は、風向・風速情報を図10に示すように各方位における1仰角走査毎に編集する。図10下図に示すように風向・風速情報は各方位における1仰角走査毎に距離−仰角(または高度)の2次元座標上のデータとして合成する。さらに後方乱気流の渦の発生状況を検出し、この後方乱気流の渦の検出結果及び上記の編集された風速・風向情報を合わせて表示用のデータを作成し、表示装置6に出力する。表示装置6は、乱気流検出部4から入力する1仰角走査毎の表示データを順次更新し表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレーザ・レーダを用いた後方乱気流検出装置は、航空機の航跡に発生する後方乱気流のみを観測していたので、航空機の離着陸時に脅威となるウインドシアの観測は、別途ウインドシアを観測するレーダシステムの設置が必要で、また、ウインドシア観測のシステム構成が大きくなり、システム製作費が高くなるなどの問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、レーザ・レーダで空港面のウインドシアを観測するとともに、あわせて後方乱気流や他の風情報をも観測することができるウインドシア検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
請求項1に記載の発明に係るウインドシア検出装置は、観測対象領域に対してレーザビームを送信し、その反射光を受信する光送受信手段と、その反射光のドップラ成分を分析して風向の空間分布データに基いて風向分布パターンを生成する風検出手段と、上記風向分布パターンを分析してウインドシアを検出するウインドシア検出手段と、上記風向分布パターンより後方乱気流を検出する後方乱気流検出手段とを備え、航空機等の離着陸に関する飛行計画情報に基く航空機等の離着陸の際において、上記ウインドシア検出手段による検出を停止して上記後方乱気流検出手段により後方乱気流を検出するとともに、それ以外の際には上記後方乱気流検出手段による検出を停止して上記ウインドシア検出手段によりウインドシアを検出するものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係るウインドシア検出装置は、観測対象領域に対してレーザビームを送信し、その反射光を受信する光送受信手段と、その反射光のドップラ成分を分析して風向の空間分布データに基いて風向分布パターンを生成する風検出手段と、上記風向分布パターンを分析してウインドシアを検出するウインドシア検出手段と、上記風向分布パターンより後方乱気流を検出する後方乱気流検出手段と、航空機の離着陸時刻及び位置の情報を作成する飛行計画情報システムと、上記航空機の離着陸時刻及び位置の情報に基いて生成した後方乱気流の観測期間を上記後方乱気流検出手段に指示するとともにビーム指向方向を上記光送受信手段に指示する方位・仰角制御部とを備え、上記後方乱気流の観測期間に上記光送受信手段により航空機の方向にビーム走査して上記後方乱気流検出手段により後方乱気流を検出する一方、上記後方乱気流の観測期間以外には上記光送受信手段により広範囲のエリアにビーム走査して上記ウインドシア検出手段によりウインドシアを検出するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。図1は実施の形態1に係るウインドシア検出装置の系統図である。図において、1はレーザビームを空間に送信し空気中の塵などで反射された反射光を受信し電気信号に変換し出力する光送受信部、2は送信レーザビームの指向方向を制御するビーム指向制御信号を生成する方位・仰角制御部、3は上記光送受信部1からの電気信号よりドップラ方向と風速値(風速・風向のリアルタイムのデータである風速・風向情報)を算出し出力する風速・風向検出部である。
【0010】
5は上記風向・風速情報を距離方向、仰角方向及び方位方向に並び替え、風向・風速の空間分布のデータを作成し、この空間分布データを分析しウインドシアのダウンバースト(局所的な下降気流)やシアライン(風向が逆転している境界領域)を検出し、ウインドシア観測データ(ウインドシアの発生位置、ウインドシアの大きさ、ウインドシア強度(ウインドシアの風速)等)を出力するウインドシア検出部である。6はウインドシアの観測データを表示する表示装置である。
【0011】
次に動作について説明する。方位・仰角制御部2は、図2に示すように滑走路領域のみではなく後方乱気流が発生していないエリアも含めた広範囲のエリア(図のように360度全周の場合もある)をビーム走査するビーム指向制御信号を作成する。そしてこのビーム指向制御信号を光送受信部1及びウインドシア検出部5へ出力する。なお、ウインドシア検出装置は図2に示すように空港領域全体を見渡せる位置(例えば、空港領域の中央近傍)に設置するのが望ましい。光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを送信する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として光送受信部1へ入力する。光送受信部1は受信光を光から電気信号に変換し受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。
【0012】
風向・風速検出部3は、受信信号のドップラー成分の分析から風速値とドップラ成分の方向(例えば、ウインドシア検出装置に近づく時を「+」、遠ざかる時を「−」と設定する符号)を検出し、風向・風速情報としてウインドシア検出部5へ出力する。ウインドシア検出部5は、風向・風速情報を基に、風向及び風速値を方位・仰角走査毎に合成する。図3はデータ合成が行われる走査エリア内(一定高度での水平断面図であり、360度全周領域を示す)を単位セルに分割した様子を示すものである。図において中心にウインドシア検出装置が位置し、各セル単位毎に上記風向・風速情報の合成が行われる。このようなデータの合成は、複数の仰角ごとに全周の方位走査を行い、この全てのデータから一定高度でのデータを抽出し合成することにより行われる。また、ウインドシア検出部5は上記データ合成後、ウインドシアの「風向の符号と風速値」の変化(パターン)を後述するウインドシアパターンのデータベースと比較分析し、ウインドシアの特性を検出する。
【0013】
ウインドシアの代表例としてダウンバーストとシアラインにおける風のパターンを説明する。図4はダウンバーストにおける風のパターンの説明図である。ダウンバーストでは図に示すように下降流が地表面にぶつかり放射状に風が広がるパターンになる。図5はシアライン(寒冷前線など)における風のパターンの説明図である。冷気と暖気がぶつかる領域においては、暖気の下に冷気がもぐり込む(図5上図の垂直面内の図を参照)。従って、ある一定高度の水平面内でシアラインの風向の様子をみると、図5下図のように線状に風向が変わるパターンになる。図4及び図5で示すパターンは、各現象の発生領域における風向の実際のパターンである。ウインドシア検出部5内には、これら実際の風のパターンをもとに作成された、上記比較分析用のウインドシアパターンが記憶保存されている。なお、この比較分析用のウインドシアパターンは図4,5に示す実際の風パターンと必ずしも一致するものではない。これはウインドシア検出装置が必ずしもウインドシアの発生領域内に位置しウインドシアを検出するのではなく、ほとんどの場合はウインドシアの発生領域外に位置し発生領域外から観測するためである。したがって上記発生領域の外からウインドシア検出装置によりドップラ成分を観測し得られる風向のパターンは、実際の風向パターン(図3、図4)とは異なるものとなる。ウインドシア検出部5は、上記のような分析・検出結果をもとにウインドシア観測データを作成して、表示装置6へ出力する。表示装置6は、ウインドシア検出部5から入力するウインドシア観測データを表示する。
【0014】
実施の形態1による発明は以上のように構成されているので、レーザレーダを用いて風のパターンを測定し、そのパターンを予め判っているウインドシアの典型的なパターンと比較し分析することによりウインドシアの検出が可能となり、専用のレーダシステムが不要となる。
【0015】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、レーザ・レーダでウインドシアのみの観測を行ったが、航空機の離着陸時は後方乱気流を観測し、航空機が離着陸しない時は、ウインドシアを観測するようにしてもよい。
【0016】
図6は実施の形態2に係るウインドシア検出装置の系統図である。図において1から6までの構成要素は実施の形態1における図1のものと同様であるので説明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。飛行計画情報処理システム7は、各種航空機情報やレーダ情報から航空機の離着陸時刻及び位置情報を作成し、方位・仰角制御部2へ出力する。方位・仰角制御部2は、離着陸時刻及び位置情報から航空機が離着陸する時間に、後方乱気流の観測期間を指示する後方乱気流観測指示信号を作成し、ウインドシア検出部5と乱気流検出部4へ出力する。又、方位・仰角制御部2は、後方乱気流を観測する期間(後方乱気流観測指示信号が有効時)、図6に示すように航空機の方向にビーム走査するビーム指向制御信号を作成し、光送受信部1及び乱気流検出部4へ出力する。
【0017】
光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを出力する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として、光送受信部1へ入力する。光送受信部1は受信光を光から電気信号に変換し受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。風向・風速検出部3は、受信信号から風速値とドップラ成分の方向を検出し、風向・風速情報として乱気流検出部4へ出力する。乱気流検出部4は、後方乱気流観測指示信号が入力されている期間、風向・風速情報を基に、風向及び風速値を図10に示す様な仰角走査毎に合成する。更に乱気流検出部4は、風向及び風速値を合成した後に、後方乱気流を風向の符号と風速の値の変化で検出し、方位角度情報を付加し後方乱気流観測データを作成して表示装置6へ出力する。
【0018】
後方乱気流を観測する期間(後方乱気流観測指示信号が有効時)は、ウインドシア検出部5でのウインドシアの検出処理を行わない。方位・仰角制御部2は、飛行計画情報処理システム7から入力する航空機の離着陸時刻及び位置情報に航空機の離着陸の情報がない時(後方乱気流観測指示信号が無効時)は、図2に示すように後方乱気流が発生していないエリアも含めた広範囲のエリアを、ビーム走査するビーム指向制御信号を作成し、光送受信部1及びウインドシア検出部5へ出力する。光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを出力する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として、光送受信部1へ入力する。光送受信部1は受信光を光から電気信号に変換し受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。風向・風速検出部3は、受信信号から風速値とドップラ成分の方向を検出し、風向・風速情報としてウインドシア検出部5へ出力する。ウインドシア検出部5は、風向・風速情報を基に、風向及び風速値を図3に示す様な方位走査毎に合成後に、ウインドシアの風向の符号と風速値の変化を検出する。例えば、ダウンバーストは、図4のような放射線状に風が広がるパターンになり、シアライン(寒冷前線など)は、図5のように線状に風向が変わるパターンになる。更にウインドシア検出部5は、ウインドシア観測データを作成して、表示装置6へ出力する。後方乱気流観測指示信号が無効時は、乱気流検出部4での乱気流検出処理を行わない。表示装置6は、ウインドシア検出部5から入力するウインドシア観測データを表示する。
【0019】
実施の形態2による発明は以上のように構成されているので、1台のレーザレーダを用いてウインドシア及び後方乱気流の両方の大気流観測・検出が可能となる。
【0020】
実施の形態3.
また、上記実施の形態1では、レーザ・レーダでウインドシアのみの観測を行ったが、同時に空港の風向・風速の観測を行うようにしてもよい。
【0021】
図7は実施の形態3に係るウインドシア検出装置の系統図である。図において1から6までの構成要素は実施の形態1における図1のものと同様であるので説明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。図2に示すように方位・仰角制御部2は、図2の後方乱気流が発生していないエリアも含めた広範囲のエリアをビーム走査するビーム指向制御信号を作成し、光送受信部1及びウインドシア検出部5へ出力する。光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを出力する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として、光送受信部1へ入力する。光送受信部1は受信光3を光から電気信号に変換し受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。風向・風速検出部3は、受信信号から風速値とドップラ成分(例:近づく時を「+」、遠ざかる時を「−」の方向(符号))を検出し、風向・風速情報としてウインドシア検出部5及び空港風向・風速検出部8へ出力する。
【0022】
ウインドシア検出部5は、風向・風速情報を基に、風向及び風速値を図3に示す様な方位走査毎に合成後、ウインドシアを風向の符号と風速の値の変化を検出する。例えば、ダウンバーストは、図4のような放射線状に風が広がるパターンになり、シアライン(寒冷前線など)は、図5のように線状に風向が変わるパターンになる。更にウインドシア検出部5は、ウインドシア観測データを作成して、表示装置6へ出力する。
【0023】
表示装置6は、ウインドシア検出部5から入力するウインドシア観測データを表示する。空港風向・風速検出部8は、方位・仰角制御部2から入力するビーム指向制御信号と、風向・風速検出部3から入力する風向・風速情報から、2方位の同じ仰角の風向・風速情報を用い、空港内の風向・風速を検出し、空港風向・風速情報として表示装置6へ出力する。表示装置6は、空港風向・風速検出部8から入力する空港風向・風速情報を表示する。
【0024】
実施の形態3による発明は以上のように構成されているので、1台のレーザレーダを用いてウインドシア及び空港領域の風向・風速(背景風データ)の両方の大気流観測・検出が可能となる。
【0025】
実施の形態4.
なお、上記発明の実施の形態2では、航空機の離着陸時は後方乱気流を観測し、航空機が離着陸しない時は、ウインドシアの観測を行ったが、航空機の離着陸時は後方乱気流を観測し、航空機が離着陸しない時は、ウインドシアの観測を行い、同時に空港の風向・風速の観測を行ってもよい。
【0026】
図8に示すように、飛行計画情報処理システム7は、各種航空機情報やレーダ情報から離着陸時刻及び位置情報を作成し、方位・仰角制御部2へ出力する。方位・仰角制御部2は、離着陸時刻及び位置情報から航空機が離着陸する時間は、後方乱気流の観測期間を指示する後方乱気流観測指示信号を作成し、ウインドシア検出部5、乱気流検出部4及び空港風向・風速検出部8へ出力する。又、方位・仰角制御部2は、後方乱気流を観測する期間(後方乱気流観測指示信号が有効時)、図10に示すように航空機の方向にビーム走査するビーム指向制御信号を作成し、光送受信部1及び乱気流検出部4へ出力する。
【0027】
光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを出力する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として、光送受信部1へ入力する。光送受信部1は受信光を光から電気信号に変換し受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。風向・風速検出部3は、受信信号から風速値とドップラ成分の方向(符号)を検出し、風向・風速情報として乱気流検出部4及び空港風向・風速検出部8へ出力する。乱気流検出部4は、後方乱気流観測指示信号が入力されている期間、風向・風速情報を基に、風向及び風速値を図10に示す様な仰角走査毎に合成する。更に乱気流検出部4は、風向及び風速値を合成した後に、後方乱気流を風向の符号と風速の値の変化で検出し、方位角度情報を付加した乱気流観測データを作成して表示装置6へ出力する。
【0028】
後方乱気流を観測する期間(後方乱気流観測指示信号が有効時)は、ウインドシア検出部5でのウインドシアの検出処理及び空港風向・風速検出部8の空港内の風向・風速処理を行わない。
【0029】
方位・仰角制御部2は、飛行計画情報処理システム2から入力する離着陸時刻及び位置情報に航空機の離着陸の情報がない時(後方乱気流観測指示信号が無効時)に、図2に示すように後方乱気流が発生していないエリアも含めた広範囲のエリアを、ビーム走査するビーム指向制御信号を作成し、光送受信部1、ウインドシア検出部5及び空港風向・風速検出部8へ出力する。光送受信部1は、ビーム指向制御信号で指示された方向に送信レーザビームを出力する。送信された送信レーザビームは、空気中の塵などで反射され受信光として、光送受信部1へ入力する。光送受信部1は受信光を光から電気信号に変換し受信信号として風向・風速検出部3へ出力する。風向・風速検出部3は、受信信号から風速値とドップラ成分の方向(符号)を検出し、風向・風速情報としてウインドシア検出部5へ出力する。ウインドシア検出部5は、風向・風速情報を基に、風向及び風速値を図3に示す様な方位走査毎に合成後に、ウインドシアを風向の符号と風速の値の変化を検出する。たとえば、ダウンバーストは、図4のような放射線状に風が広がるパターンになり、シアライン(寒冷前線など)は、図5のように線状に風向が変わるパターンになる。更にウインドシア検出部5は、ウインドシア観測データを作成して、表示装置6へ出力する。
【0030】
空港風向・風速検出部8は、方位・仰角制御部2から入力するビーム指向制御信号と、風向・風速検出部3から入力する風向・風速情報から、2方位の同じ仰角の風向・風速情報を用い、空港内の風向・風速を検出し、空港風向・風速情報として表示装置6へ出力する。表示装置6は、空港風向・風速検出部8から入力する空港風向・風速情報を表示する。後方乱気流観測指示信号が無効時は、乱気流検出部4での乱気流検出処理を行わない。この時は、表示装置6は、ウインドシア検出部5から入力するウインドシア観測データを表示する。
【0031】
実施の形態4による発明は以上のように構成されているので、1台のレーザレーダを用いてウインドシア、後方乱気流及び空港領域の風向・風速(背景風データ)の複数種の大気流観測・検出が可能となる。
【0032】
【発明の効果】
この発明は上記のように構成されているので、ウインドシアを観測するための専用の高価なレーダシステムを必要とせず、レーザレーダのみで空港面のウインドシアを観測することができるという効果を奏する。また同じレーザレーダで後方乱気流や他の風情報も観測することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るウインドシア検出装置の系統図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に示すウインドシア観測時のビーム走査の説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に示す風向・風速の方位方向合成の説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1のダウンバーストの検出パターンの説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1のシアラインの検出パターンの説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係るウインドシア検出装置の系統図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係るウインドシア検出装置の系統図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係るウインドシア検出装置の系統図である。
【図9】 従来のレーザ・レーダによる後方乱気流検出装置の系統図である。
【図10】 後方乱気流検出装置におけるデータ編集・表示方法の説明図である。
【符号の説明】
1 光送受信部、 2 方位・仰角制御部、 3 風向・風速検出部、 4 乱気流検出部、 5 ウインドシア検出部、 6 表示装置、 7 飛行計画情報処理システム、 8 空港風向・風速検出部。

Claims (2)

  1. 観測対象領域に対してレーザビームを送信し、その反射光を受信する光送受信手段と、その反射光のドップラ成分を分析して風向の空間分布データに基いて風向分布パターンを生成する風検出手段と、上記風向分布パターンを分析してウインドシアを検出するウインドシア検出手段と、上記風向分布パターンより後方乱気流を検出する後方乱気流検出手段とを備え、航空機等の離着陸に関する飛行計画情報に基く航空機等の離着陸の際において、上記ウインドシア検出手段による検出を停止して上記後方乱気流検出手段により後方乱気流を検出するとともに、それ以外の際には上記後方乱気流検出手段による検出を停止して上記ウインドシア検出手段によりウインドシアを検出するウインドシア検出装置。
  2. 観測対象領域に対してレーザビームを送信し、その反射光を受信する光送受信手段と、その反射光のドップラ成分を分析して風向の空間分布データに基いて風向分布パターンを生成する風検出手段と、上記風向分布パターンを分析してウインドシアを検出するウインドシア検出手段と、上記風向分布パターンより後方乱気流を検出する後方乱気流検出手段と、航空機の離着陸時刻及び位置の情報を作成する飛行計画情報システムと、上記航空機の離着陸時刻及び位置の情報に基いて生成した後方乱気流の観測間を上記後方乱気流検出手段に指示するとともにビーム指向方向を上記光送受信手段に指示する方位・仰角制御部とを備え、上記後方乱気流の観測期間に上記光送受信手段により航空機の方向にビーム走査して上記後方乱気流検出手段により後方乱気流を検出する一方、上記後方乱気流の観測期間以外には上記光送受信手段により広範囲のエリアにビーム走査して上記ウインドシア検出手段によりウインドシアを検出するウインドシア検出装置。
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