JP2002057088A - 基板処理装置および現像処理装置 - Google Patents

基板処理装置および現像処理装置

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JP2002057088A JP2000241595A JP2000241595A JP2002057088A JP 2002057088 A JP2002057088 A JP 2002057088A JP 2000241595 A JP2000241595 A JP 2000241595A JP 2000241595 A JP2000241595 A JP 2000241595A JP 2002057088 A JP2002057088 A JP 2002057088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板現像後のリンス液のスピン乾燥時に水染み
(残渣)の発生を防止できる基板処理装置および現像処
理装置の提供を目的としている。 【解決手段】この基板処理装置の現像部38は、基板G
が載置される載置面を有するステージ51と、ステージ
を回転させる回転手段と、現像液をステージ上の基板に
供給する現像液供給手段56と、現像液を洗浄するため
のリンス液をステージ上の基板に供給するリンス液供給
手段63と、ステージ上の基板にガスを吹き付けること
によって基板上に残存するリンス液を乾燥除去するブロ
ーガス供給手段62とを備え、前記ブローガス供給手段
は、基板の中心部から周辺部に向かって移動しながらガ
スを基板に噴射し、前記リンス液供給手段は、基板の中
心部にリンス液を供給した後、ブローガス供給手段から
のガス噴射に先行して、基板の中心部から周辺部に向か
って移動しながらリンス液を基板に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
(LCD)基板等に薄膜や回路パターンを形成するため
の基板処理装置及びこの基板処理装置に設けられ前記回
路パターンを現像するための現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置の製造工程では、
ガラス基板の表面に例えばITO(Indium Tin Oxide)
の薄膜や回路パターンを形成するため、半導体製造工程
の場合と同様のフォトリソグラフィ技術が利用される。
この場合、例えば、レジスト液塗布処理によってガラス
基板の表面にレジスト液が塗布され、露光処理によって
ガラス基板上のレジスト膜に回路パターンが露光され、
現像処理によってレジスト膜に露光された回路パターン
が現像される。
【0003】前記現像処理では、例えば、基板が回転さ
れた状態で、基板上に現像液が供給されて現像が行なわ
れる。その後、現像液を洗い流すためのリンス液が、回
転する基板の中心部に供給される。基板の中心部に供給
されたリンスは、その後、基板の回転による遠心力によ
って基板の周辺部に向かって流れ、基板上の現像液を洗
い流すとともに、それ自身も基板の回転遠心力(風切り
現象)によって振り切られるように乾燥・除去される。
また、これと同時に、Nガスを基板の中心部に吹き付
けるNブローによって、基板の中心部の乾燥も行なわ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板の回転
遠心力(風切り現象)によるリンス液の乾燥・除去(ス
ピン乾燥)にあっては、基板の回転速度が周辺部ほど速
いことから、基板周辺部の乾燥が先行する。つまり、基
板は周辺部から中心部に向かって乾燥していく。また、
このような中心部へ向かう乾燥と平行して、基板の中心
部に吹き付けられるNガスにより、基板の中心部のリ
ンス液が基板の周辺部へと流れていく。このように、N
ブローによるリンス液の流れ方向と乾燥方向とが実質
的に逆向きであると、基板周辺部に向かうリンス液と、
基板周辺部から基板中心部へと広がる乾燥領域とが基板
上でぶつかり、それ以降、基板周辺部に向かうリンス液
が、既に乾燥した基板上を流れることになる。そのた
め、基板上には、乾燥した基板上をリンス液が辿ること
によって水染み(残渣)が発生する。この水染みは、特
に、基板を1000〜1200rpmで回転させた時に
生じ易く、その後のエッチング工程でエッチング不良を
引き起こす。
【0005】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、基板現像後のリンス
液のスピン乾燥時に水染み(残渣)の発生を防止できる
基板処理装置および現像処理装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明の主要な第1の観点によれば、基板が載置さ
れる載置面を有するステージと、ステージを回転させる
回転手段と、現像液をステージ上の基板に供給する現像
液供給手段と、現像液を洗浄するためのリンス液をステ
ージ上の基板に供給するリンス液供給手段と、ステージ
上の基板にガスを吹き付けることによって基板上に残存
するリンス液を乾燥除去するブローガス供給手段とを備
え、前記ブローガス供給手段は、基板の中心部から周辺
部に向かって移動しながらガスを基板に噴射することを
特徴とする基板処理装置および現像処理装置が提供され
る。
【0007】また、本発明の主要な第2の観点によれ
ば、基板が載置される載置面を有するステージと、ステ
ージを回転させる回転手段と、現像液をステージ上の基
板に供給する現像液供給手段と、現像液を洗浄するため
のリンス液をステージ上の基板に供給するリンス液供給
手段とを備え、前記リンス液供給手段は、基板の中心部
から周辺部に向かって移動しながらリンス液を基板に供
給することを特徴とする基板処理装置および現像処理装
置が提供される。
【0008】本発明の主要な第3の観点によれば、基板
が載置される載置面を有するステージと、ステージを回
転させる回転手段と、現像液をステージ上の基板に供給
する現像液供給手段と、現像液を洗浄するためのリンス
液をステージ上の基板に供給するリンス液供給手段と、
ステージ上の基板にガスを吹き付けることによって基板
上に残存するリンス液を乾燥除去するブローガス供給手
段とを備え、前記ブローガス供給手段は、基板の中心部
から周辺部に向かって移動しながらガスを基板に噴射
し、前記リンス液供給手段は、基板の中心部にリンス液
を供給した後、ブローガス供給手段からのガス噴射に先
行して、基板の中心部から周辺部に向かって移動しなが
らリンス液を基板に供給することを特徴とする基板処理
装置および現像処理装置が提供される。この場合、前記
リンス液供給手段と前記ブローガス供給手段とが一体で
或いは同期して移動されることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳細に説明する。
【0010】図1〜図5は本発明をLCD基板の塗布現
像処理システム(基板処理装置)1に適用した第1の実
施形態を示している。この塗布現像処理システム1は、
LCD基板に対してレジスト液を塗布した後、図に2で
示す露光システム(EXP)に一旦受け渡し、この露光
システム2によって露光処理された後の基板を再度受け
取って現像処理を行なう。
【0011】このような一連の処理を行なうため、この
塗布現像処理システム1は、LCD基板のローディング
およびアンローディングを行なうためのローダ/アンロ
ーダ部(L/UL)3と、基板洗浄処理を行なうための
第1プロセス部4と、レジスト液の塗布(コーティン
グ)および周縁レジスト除去処理等を行なうための第2
プロセス部(薄膜形成部)5と、現像処理を行なうため
の第3プロセス部(現像部)6と、露光システム2との
間で基板の受け渡しを行なうためのインターフェース部
(I/F)7とを備えている。
【0012】ローダ/アンローダ部3は、カセット載置
台10と搬送部(C/S)11とを備えている。カセッ
ト載置台10上には2種類のカセットC1,C2が載置
されている。例えば、第1のカセットC1には処理前の
LCD基板が収納され、第2のカセットC2には処理後
のLCD基板が収納される。
【0013】また、搬送部11には、第1のサブアーム
機構13が設けられている。この第1のサブアーム機構
13は、基板を保持できる例えばアーム14を有し、こ
のアーム14を旋回させ進退させ上下させることによ
り、第1のカセットC1に収納された基板を取り出して
第1のプロセス部4側に受け渡せるようになっている。
なお、全ての処理が終了した基板は、この第1のサブア
ーム機構13によって、例えば第1のプロセス部4側か
ら第2のカセットC2へと収納される。
【0014】第1のプロセス部4は、第1のサブアーム
機構13から基板を受け取る第1のメインアーム機構1
5を有している。このメインアーム機構15は、Y方向
に沿って延設された第1の中央搬送路16上を走行する
ベース17と、このベース17上で旋回、進退、上下駆
動される例えばアーム18とを備えている。
【0015】第1のメインアーム機構15の一方側に
は、中央搬送路16に沿って、例えばブラシスクラバか
らなる2つの洗浄ユニット(SCR)19が設けられて
いる。また、第1のメインアーム機構15の他方側に
は、中央搬送路16に沿って、例えばホットプレートを
備える加熱/加熱ユニット(HP/HP)20と、エキ
シマUV光によって有機物洗浄を行なう乾式洗浄部とし
てのエキシマユニット(Excimer Unit)21と、例えば
クーリングプレートを備える冷却ユニット(COL)2
2とがそれぞれ設けられている。
【0016】ここで、明細書中、「加熱/加熱ユニット
(HP/HP)」の表記は、ホットプレートを有する加
熱ユニットが例えば上下2段に積み上げて設置されてい
ることを示している(図中には、上下2段で表記されて
いる。以下同じ)。また、図中、加熱ユニットを表すH
Pおよび冷却ユニットを表すCOLの後に付された数字
(「HP1」や「COL1」等)は、加熱処理若しくは
冷却処理の種類若しくは順序を示している。
【0017】第1のメインアーム機構15は、ローダ/
アンローダ部3から受け取った基板を各処理ユニット1
9〜22に搬入するとともに、必要な処理が施された基
板を各処理ユニット19〜22から取り出して順次別の
処理ユニット19〜22若しくは第2のプロセス部5に
搬送するようになっている。
【0018】一方、第2のプロセス部5は、Y方向に沿
って延設された第2の中央搬送路23上を走行する第2
のメインアーム機構24を備えている。この第2のメイ
ンアーム機構24は、第1のメインアーム機構15と同
様に構成されたベース25およびアーム26を有してい
る。
【0019】また、この第2のメインアーム機構24の
一方側には、塗布系ユニット群100が設けられてい
る。この塗布系ユニット群100は、基板にレジスト液
を塗布するレジスト液塗布処理ユニット(CT)122
と、レジスト液が塗布された基板を乾燥処理する減圧乾
燥処理ユニット(VD)140と、乾燥後の基板の周縁
部の不要レジストを除去するエッジリムーバ(ER)1
23とから成り、これらは互いに一体となって第2の中
央搬送路23に沿って配列されている。また、第2のメ
インアーム機構24の他方側には、第2の中央搬送路2
3に沿って、基板表面の疎水化処理を行なうためのアド
ヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)29と、加
熱/加熱ユニット(HP/HP)30と、加熱/冷却ユ
ニット(HP/COL)31とが配置されている。
【0020】第2のメインアーム機構24は、第1のプ
ロセス部4から受け取った基板を各処理ユニット28〜
31に搬入し、必要な処理が施された基板を各処理ユニ
ット28〜31から取り出して順次別の処理ユニット2
8〜31若しくは第3のプロセス部6側に搬送するよう
になっている。
【0021】第3のプロセス部6は、Y方向に沿って延
設された第3の中央搬送路33上を走行する第3のメイ
ンアーム機構34を備えている。この第3のメインアー
ム機構34は、第1および第2のメインアーム機構1
5,24と同様に構成されたベース35およびアーム3
6を有している。
【0022】この第3のメインアーム機構34の一方側
には、露光処理後のLCD基板を現像処理するための3
つの現像処理ユニット(DEV)38が第3の中央搬送
路33に沿って設けられている。また、第3のメインア
ーム機構34の他方側には、第3の中央搬送路33に沿
って、タイトリングを行なうタイトラー(TITLE
R)39と、加熱/加熱ユニット(HP/HP)40
と、2つの加熱/冷却ユニット(HP/COL)41と
が配設されている。
【0023】第3のメインアーム機構34は、第2のプ
ロセス部5から受け取ったレジスト液塗布済みの基板を
露光システム2側(インターフェース部7)に移送する
とともに、露光済みの基板を露光システム2側から受け
取る。また、第3のメインアーム機構34は、露光済み
の基板を各処理ユニット38〜41に搬入するととも
に、必要な処理が施された基板を各処理ユニット38〜
41から取り出して順次別の処理ユニット38〜41若
しくは第2のプロセス部5側に搬送するようになってい
る。
【0024】なお、図1に示されるように、第1のプロ
セス部4と第2のプロセス部5との間および第2のプロ
セス部5と第3のプロセス部6との間にはそれぞれ冷却
ユニット(COL)42,43が設けられている。これ
らの冷却ユニット42,43は処理中の基板を一時的に
待機させておくために用いられる。
【0025】また、インターフェース部7は、バッファ
ーカセット(BC)および第2のサブアーム機構46を
有する搬送・待機部47と、第2のサブアーム機構46
と露光システム2との間で基板の受け渡しを行なわせる
ための受け渡し台(図示せず)を有する受け渡し部49
とからなる。
【0026】このインターフェース部7は、第2のプロ
セス部5から第3メインアーム機構34を介して受け取
ったレジスト液塗布済みの基板を露光システム2側に移
送させるとともに、露光済みの基板を露光システム2か
ら受け取って第3のプロセス部6に受け渡す機能を有す
る。
【0027】次に、前記構成の塗布現像処理システム1
における処理手順を図2のフローチャートを参照しなが
ら説明する。なお、フローチャート内の英字記号は、図
1の同符号が付されたユニットで処理が行なわれること
を意味している。
【0028】まず、載置台10上の第1のカセットC1
内に収納された未処理の基板が、ローダ/アンローダ部
3から搬送部(C/S)11を介して第1のプロセス部
4の第1のメインアーム機構15に受け渡される(ステ
ップS1,S2)。次いで、この基板は、エキシマユニ
ット(Excimer Unit)21でエキシマUV光により有機
物洗浄され(ステップS3)、その後、冷却ユニット2
2による第1の冷却処理(COL1)によって冷却され
る(ステップS4)。
【0029】次に、第1の冷却処理が施された基板は、
湿式洗浄装置19によってブラシ洗浄(SCR)され
(ステップS5)、加熱ユニット20による第1の加熱
処理(HP1)によって乾燥された後(ステップS
6)、冷却ユニット42による第2の冷却処理によって
冷却される(ステップS7)。そして、この基板は、そ
の後、第1のメインアーム機構15から第2のプロセス
部5の第2のメインアーム機構24へと受け渡される。
【0030】第2のプロセス部5に受け渡された基板
は、アドヒージョン処理ユニット29によって、表面の
疎水化処理(AD)が行われた後(ステップS8)、第
3の冷却処理(COL3)が施される(ステップS
9)。次いで、疎水化処理後の基板は、塗布系ユニット
群100に導入され,レジスト液塗布(CT)、減圧乾
燥処理(VD)および基板周縁の不要なレジスト液の除
去(ER)が行われる(ステップS10)。
【0031】このように処理された基板は、加熱ユニッ
ト30,31に挿入され、ベーキング処理(HP2)が
施される(ステップS11)。これにより、基板に塗布さ
れたレジスト液に含まれる溶剤が揮発される。次いで、
この基板が冷却ユニットに搬入されて略室温まで冷却
(COL4)される(ステップS12)。その後、この
基板は、第2のメインアーム機構24から第3のメイン
アーム機構34を介してインターフェース部7に搬送さ
れ、露光システム2に受け渡される(ステップS1
3)。そして、この露光システム2において露光処理
(EXP)が施される(ステップS14)。
【0032】露光処理が行なわれた基板は、インターフ
ェース部7と第3のメインアーム機構34とを介してタ
イトラー39に挿入されタイトリング処理が行なわれる
(ステップS15)。
【0033】その後、基板は、現像処理装置38に導入
されて現像処理(DEV)が行なわれる(ステップS1
6)。この現像処理ユニット38では、例えば基板が回
転された状態で基板上に現像液が供給されて現像が行な
われる。また、リンス液で現像液が洗い流された後、振
り切り乾燥が行なわれる。
【0034】最後に、基板は、この基板に対向する加熱
/加熱ユニット40もしくは加熱/冷却ユニット41に
挿入され、第3の加熱処理(HP3)によって加熱乾燥
された後(ステップS17)、第5の冷却処理(COL
5)により冷却される(ステップS18)。
【0035】以上の処理が全て施された基板は、第3の
メインアーム機構34から、第2および第1のメインア
ーム機構24,15を介して搬送部11(C/S)に設
けられた第1のサブアーム機構13に受け渡される(ス
テップS19)。そして、この第1のサブアーム機構1
3によってローダ/アンローダ部3に載置された第2の
カセットC2内に収容される(ステップS20)。
【0036】次に、図3および図4を参照しながら現像
処理ユニット(DEV)38について説明する。
【0037】本実施形態の現像処理ユニット38は、1
つのチャンバ内で現像液の供給とリンス液による現像液
の洗浄とを行なえるように構成されている。具体的に
は、現像処理ユニット38は、基板Gを吸着保持する水
平回転可能なスピンチャック(ステージ)51と、この
スピンチャック51の上端部を囲み且つスピンチャック
51に吸着保持された基板Gを包囲して上端部が開口す
る有底円筒状の回転カップ52(図3には図示せず)
と、この回転カップ52の上端開口に被せられる蓋体
(図示せず)とを備えている。なお、スピンチャック5
1は、その回転軸51aが第1のモータ(回転手段)M
1によって回転されることにより、載置面51bに載置
された基板Gを水平回転させることができるとともに、
回転軸51aが第2のモータM2によって昇降されるこ
とにより、第3の中央搬送路33に沿って移動する第3
のメインアーム機構34との間で基板Gを受け渡すこと
ができる。各モータM1,M2の駆動は駆動制御部95
によって制御される。また、図示しないが、例えば、回
転カップ52の外周には、回転カップ52を取り囲むよ
うにドレンカップが固定配置され、また、ドレンカップ
の外周にはアウターカバーが設けられている。
【0038】スピンチャック51の両側には、第3の中
央搬送路33(Y方向)に沿って延びる平行な一対のガ
イドレール60,60が設けられている。この場合、ガ
イドレール60,60は、スピンチャック51の中心O
から略等しい距離で対称に配置されている。また、これ
らのガイドレール60,60には、現像液供給手段とし
ての現像アーム56とリンスアーム58とが移動可能に
連結されている。各アーム56,58は、ガイドレール
60,60を跨ぐようにガイドレール60,60と略直
交する方向(X方向)に延びており、ガイドレール6
0,60に沿ってY方向に移動することができる。な
お、各アーム56,58の移動は駆動制御部95によっ
て制御される。
【0039】現像アーム56には、その長手方向(X方
向)に沿って複数の現像液吐出ノズル(孔)56aが設
けられている。これらの現像液吐出ノズル56aには、
現像液供給源90から現像液供給管70を介して現像液
が供給されるようになっている。また、リンスアーム5
8の長手方向の略中央部には、ガイドレール60の延在
方向に突出する支持アーム59が設けられている。した
がって、支持アーム59は、リンスアーム58がY方向
移動されると、スピンチャック51に吸着保持される基
板Gの略中心部を通ることができる。
【0040】また、支持アーム59の先端部にはブロー
ガス供給手段としてのエアーブロー装置62が支持され
ている。このエアーブロー装置62は、例えば支持アー
ム59に対して所定の角度を成して延びており、好まし
くは支軸61を中心に旋回可能(水平面内で回動可能)
に設けられている。また、エアーブロー装置62には、
その長手方向に沿って複数のエアー噴出ノズル(孔)6
2aが設けられている。これらのエアー噴出ノズル62
aには、例えばNガス供給源92からエアー供給管7
2を介してNガスが供給されるようになっている。
【0041】また、リンスアーム58にはリンス液供給
手段としての先行リンス液供給部63が固設されてい
る。この先行リンス液供給部63にはリンス液吐出ノズ
ル(孔)63aが設けられており、リンス液吐出ノズル
63aにはリンス液供給源94からリンス液供給管74
を介して例えば純水が供給されるようになっている。な
お、この先行リンス液供給部63は、ここから吐出され
るリンス液がエアーブロー装置62から噴出されるN
ガスによって乱されないように、エアーブロー装置62
から所定距離だけ離間して位置されている。また、現像
処理ユニット38は、リンス液を基板の中心部に滴下可
能なリンス液供給装置80を備えている。このリンス液
供給装置80は、支軸83を中心に回動可能なアーム8
0aと、アーム80aの先端に設けられたリンス液吐出
ノズル80bとを有している。この場合、アーム80a
は、現像アーム56およびリンスアーム58の移動の邪
魔にならない退避位置(図3に実線で示される位置)
と、スピンチャック51に吸着保持される基板Gの中心
部にリンス液吐出ノズル80bが対向されるリンス液供
給位置(図3に一点鎖線で示される位置)との間で、支
軸83を中心に回動される。なお、アーム80aの回動
動作は駆動制御部95によって制御され、リンス液吐出
ノズル80bにはリンス液供給源94または別個に設け
られたリンス液供給源からリンス液が供給されるように
なっている。また、前述した現像液、リンス液、N
スの各供給も駆動制御部95によって制御されるように
なっている。
【0042】次に、上記構成の現像処理ユニット38に
よって基板Gを処理する場合について説明する。
【0043】まず、前述したように、第3の中央搬送路
33を移動する第3のメインアーム機構34のアーム3
6から基板Gがスピンチャック51の載置面51b上に
吸着保持される。この時、現像アーム56とリンスアー
ム58は、図3に示されるように、ガイドレール60,
60の左右両端部の対応するホームポジションに分かれ
て待機されている。
【0044】続いて、図5に示されるように、現像アー
ム56が基板Gの中心付近へと移動され、スピンチャッ
ク51によって基板Gが回転(基板Gの回転は、スピン
チャック51をカップ52ごと高速回転させることによ
り行なっても良い)された状態で、現像液吐出ノズル5
6aから現像液が基板G上に供給されて現像が行なわれ
る。
【0045】現像が完了したら、現像液を洗い流すため
のリンス液が、回転する基板Gの中心部に供給される。
具体的には、図6に示されるように、リンス液供給装置
80のアーム80aが支軸83を中心にリンス液供給位
置へと回動され、基板Gの中心部にリンス液吐出ノズル
80bが対向される。その状態で、リンス液吐出ノズル
80bから基板Gの中心部にリンス液が滴下される。
【0046】基板Gの中心部に供給されたリンス液は、
その後、基板Gの回転による遠心力によって基板の周辺
部に向かって流れ、基板G上の現像液を洗い流すととも
に、それ自身も基板Gの回転遠心力(風切り現象)によ
って振り切られるように乾燥・除去されていく。
【0047】また、このようなリンス液の供給後直ち
に、先行リンスおよびNガスを基板Gに吹き付けるN
ブローが行なわれる。すなわち、まず、図7に示され
るように、リンスアーム58が基板Gの中心付近へと移
動され、先行リンス液供給部63が基板Gの中心部に対
向される。続いて、エアーブロー装置62によるN
ローに先行して、先行リンス液供給部63からリンス液
(例えば純水を0.5リットル/分〜1リットル/分)
が基板Gの中心に滴下される。その後直ちに、先行リン
ス液供給部63からのリンス液の供給を続けながら、リ
ンスアーム58がそのホームポジションに向けて所定の
速度V(例えば10mm/s)で移動され、同時にエア
ーブロー装置62からのNガスの噴射が開始される。
すなわち、図8に示されるように、先行リンスの供給点
とNガスの噴射点が基板Gの中心部から周辺部に向か
って一体で移動する。ただし、水跳ねを防止するため、
先行リンスの供給は、例えば先行リンス液供給部が基板
Gの内接円Cに達した際に停止される。
【0048】従来のように、回転する基板Gの中心部の
みにリンス液を供給してNガスを吹き付けるだけで
は、基板Gの周辺部で乾燥が先行し、Nブローによる
リンス液の流れ方向と乾燥方向とが実質的に逆向きとな
ることによって基板上に水染み(残渣)が発生し、その
後のエッチング工程でエッチング不良を引き起こす。そ
のため、本実施形態では、このような不具合を回避すべ
く、前述したように、基板Gを回転させながらエアーブ
ロー装置62(エアー噴出ノズル62a)を基板Gの中
央部から基板Gの周辺部に向かってスキャンするととも
に、基板Gの周辺部の乾燥を抑制して乾燥方向が基板G
の中央から周辺部へと向かうように(基板Gの中心部か
ら乾いていくように)、スキャンするエアーブロー装置
62に先行して先行リンス液供給部63からリンス液を
吐出するようにしている。すなわち、基板Gを回転させ
ながらエアーブロー装置62を基板Gの中央から周辺に
向かってスキャンすれば、基板Gの回転で発生する周辺
部の早期乾燥に遅れをとることなく基板Gの中央部の乾
燥を促進させることができ、したがって、水染み(残
渣)の発生を防止できるが、それでもなお、基板Gの周
辺部の乾燥が先行してしまう場合もあるため、スキャン
するエアーブロー装置62に先行して先行リンス液供給
部63からリンス液を吐出して、基板Gの周辺部の乾燥
を抑制するようにしている。なお、先行リンス液供給部
63はエアーブロー装置62から所定距離だけ離間して
位置されているため、先行リンス液供給部63から吐出
されるリンス液がエアーブロー装置62から噴出される
ガスによって乱されることはない。
【0049】本実施形態においては、基板Gの裏面の乾
燥を行なうことが好ましい。具体的には、例えば、30
0rpm以上で基板を回転させながら、基板Gの裏面に
ガスを吹き付けるようにする。また、リンス液の乾
燥速度を向上させるため、ブローに使う流体(本実施形
態ではNガス)を温風(60℃〜100℃)にしても
良い。また、先行リンス液を温水化(50℃程度)して
も良い。なお、図9には処理条件の一例が示されてい
る。水染みの発生と基板の回転数およびブロー流量との
関係は重要である。基板Gの回転速度が1000〜12
00rpmでは水染みが生じ易いが、基板Gの回転速度
を200rpm前後にすると、水染みの発生を抑制でき
る。
【0050】以上説明したように、本実施形態の現像処
理ユニット38は、基板Gが載置される載置面51bを
有するスピンチャック51と、スピンチャック51を回
転させる回転手段(第1のモータM1)と、現像液を基
板G上に供給する現像アーム56と、現像液を洗浄する
ためのリンス液を基板G上に供給する先行リンス液供給
部63と、基板G上にガスを吹き付けることによって基
板G上に残存するリンス液を乾燥除去するエアーブロー
装置62とを備え、エアーブロー装置62は、基板Gの
中心部から周辺部に向かって移動しながらガスを基板G
に噴射し、先行リンス液供給部63は、基板Gの中心部
にリンス液を供給した後、エアーブロー装置62からの
ガス噴射に先行して、基板Gの中心部から周辺部に向か
って移動しながらリンス液を基板Gに供給する。したが
って、基板Gの周辺部の乾燥を抑制して水染み(残渣)
の発生を防止できる。そのため、現像処理後のエッチン
グ工程で良好な成績を上げることができる。
【0051】なお、本発明は、前述した各実施形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは言うまでもない。例えば、前述
した実施形態では、エアーブロー装置62と先行リンス
液供給部63とがリンスアーム58に一体で設けられて
一体で移動されたが、エアーブロー装置62と先行リン
ス液供給部63とを別体で設け、エアーブロー装置62
と先行リンス液供給部63の移動を同期させるようにし
ても良い。また、本実施形態では、先行リンスとエアー
ブローとが組み合わされた構成が示されているが、エア
ーブローを省略して先行リンスだけ行なっても、基板G
の周辺部の乾燥を抑制でき、前述した実施形態と略同様
の効果を得ることができる。また、同様の理由から、先
行リンスを省略してエアーブローだけ行なっても良い。
また、前述した実施形態では、リンス液供給装置80と
先行リンス液供給部63とが別々に設けられているが、
先行リンス液供給部63がリンス液供給装置80を兼ね
ても良い。また、前記実施形態では、本発明をLCD基
板の塗布現像処理システムに適用した例が示されている
が、これに限らず、カラーフィルタ等、他の基板の塗布
・現像処理システムに本発明を適用できることは言うま
でもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板現像後のリンス液のスピン乾燥時に水染み(残渣)
の発生を防止できる基板処理装置および現像処理装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるLCD製造装置の平面図で
ある。
【図2】図1のLCD製造装置を用いた製造工程のフロ
ーチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る現像処理ユニットの
概略平面図である。
【図4】図3の現像処理ユニットの一部断面を有する概
略側面図である。
【図5】図3の現像処理ユニットの動作の第1段階を示
す平面図である。
【図6】図3の現像処理ユニットの動作の第1段階を示
す平面図である。
【図7】図3の現像処理ユニットの動作の第1段階を示
す平面図である。
【図8】図3の現像処理ユニットの動作の第1段階を示
す平面図である。
【図9】図3の現像処理ユニットの処理条件の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1…塗布現像処理システム(基板処理装置) 38…現像処理ユニット(現像部、現像処理装置) 51…スピンチャック(ステージ) 51b…載置面 56…現像アーム(現像液供給手段) 62…エアーブロー装置(ブローガス供給手段) 63…先行リンス液供給部(リンス液供給手段) G…基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 643 H01L 21/304 648H 648 651B 651 651L 21/30 569C 21/306 21/306 J Fターム(参考) 2H088 FA18 FA21 FA24 HA01 HA06 HA08 MA18 MA20 2H090 JC07 JC19 LA04 2H096 AA25 AA30 GA29 HA30 5F043 AA37 BB25 CC12 DD12 DD13 DD30 EE08 GG10 5F046 LA03 LA14 LA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に塗布液を塗布して薄膜を形成する
    薄膜形成部と、前記薄膜に露光された回路パターンを現
    像する現像部とを備えた基板処理装置において、 前記現像部は、基板が載置される載置面を有するステー
    ジと、ステージを回転させる回転手段と、現像液をステ
    ージ上の基板に供給する現像液供給手段と、現像液を洗
    浄するためのリンス液をステージ上の基板に供給するリ
    ンス液供給手段と、ステージ上の基板にガスを吹き付け
    ることによって基板上に残存するリンス液を乾燥除去す
    るブローガス供給手段とを備え、前記ブローガス供給手
    段は、基板の中心部から周辺部に向かって移動しながら
    ガスを基板に噴射することを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 基板に塗布液を塗布して薄膜を形成する
    薄膜形成部と、前記薄膜に露光された回路パターンを現
    像する現像部とを備えた基板処理装置において、 前記現像部は、基板が載置される載置面を有するステー
    ジと、ステージを回転させる回転手段と、現像液をステ
    ージ上の基板に供給する現像液供給手段と、現像液を洗
    浄するためのリンス液をステージ上の基板に供給するリ
    ンス液供給手段とを備え、前記リンス液供給手段は、基
    板の中心部から周辺部に向かって移動しながらリンス液
    を基板に供給することを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 基板に塗布液を塗布して薄膜を形成する
    薄膜形成部と、前記薄膜に露光された回路パターンを現
    像する現像部とを備えた基板処理装置において、 前記現像部は、基板が載置される載置面を有するステー
    ジと、ステージを回転させる回転手段と、現像液をステ
    ージ上の基板に供給する現像液供給手段と、現像液を洗
    浄するためのリンス液をステージ上の基板に供給するリ
    ンス液供給手段と、ステージ上の基板にガスを吹き付け
    ることによって基板上に残存するリンス液を乾燥除去す
    るブローガス供給手段とを備え、 前記ブローガス供給手段は、基板の中心部から周辺部に
    向かって移動しながらガスを基板に噴射し、 前記リンス液供給手段は、基板の中心部にリンス液を供
    給した後、ブローガス供給手段からのガス噴射に先行し
    て、基板の中心部から周辺部に向かって移動しながらリ
    ンス液を基板に供給することを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記リンス液供給手段と前記ブローガス
    供給手段とが一体で或いは同期して移動されることを特
    徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 基板上の薄膜に露光された回路パターン
    を現像する現像処理装置において、 基板が載置される載置面を有するステージと、ステージ
    を回転させる回転手段と、現像液をステージ上の基板に
    供給する現像液供給手段と、現像液を洗浄するためのリ
    ンス液をステージ上の基板に供給するリンス液供給手段
    と、ステージ上の基板にガスを吹き付けることによって
    基板上に残存するリンス液を乾燥除去するブローガス供
    給手段とを備え、前記ブローガス供給手段は、基板の中
    心部から周辺部に向かって移動しながらガスを基板に噴
    射することを特徴とする現像処理装置。
  6. 【請求項6】 基板上の薄膜に露光された回路パターン
    を現像する現像処理装置において、 基板が載置される載置面を有するステージと、ステージ
    を回転させる回転手段と、現像液をステージ上の基板に
    供給する現像液供給手段と、現像液を洗浄するためのリ
    ンス液をステージ上の基板に供給するリンス液供給手段
    とを備え、前記リンス液供給手段は、基板の中心部から
    周辺部に向かって移動しながらリンス液を基板に供給す
    ることを特徴とする現像処理装置。
  7. 【請求項7】 基板上の薄膜に露光された回路パターン
    を現像する現像処理装置において、 基板が載置される載置面を有するステージと、ステージ
    を回転させる回転手段と、現像液をステージ上の基板に
    供給する現像液供給手段と、現像液を洗浄するためのリ
    ンス液をステージ上の基板に供給するリンス液供給手段
    と、ステージ上の基板にガスを吹き付けることによって
    基板上に残存するリンス液を乾燥除去するブローガス供
    給手段とを備え、 前記ブローガス供給手段は、基板の中心部から周辺部に
    向かって移動しながらガスを基板に噴射し、 前記リンス液供給手段は、基板の中心部にリンス液を供
    給した後、ブローガス供給手段からのガス噴射に先行し
    て、基板の中心部から周辺部に向かって移動しながらリ
    ンス液を基板に供給することを特徴とする現像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記リンス液供給手段と前記ブローガス
    供給手段とが一体で或いは同期して移動されることを特
    徴とする請求項7に記載の現像処理装置。
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