JP2000153209A - 被処理体の液処理装置及び液処理方法 - Google Patents

被処理体の液処理装置及び液処理方法

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JP2000153209A
JP2000153209A JP10328421A JP32842198A JP2000153209A JP 2000153209 A JP2000153209 A JP 2000153209A JP 10328421 A JP10328421 A JP 10328421A JP 32842198 A JP32842198 A JP 32842198A JP 2000153209 A JP2000153209 A JP 2000153209A
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Kazuo Terada
和雄 寺田
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液振り切り時に、飛散したミストが基板に再
付着することを有効に防止できる液処理装置を提供す
る。 【解決手段】 ケース55と、このケース55内に設け
られ洗浄処理された基板51を回転させて液振切り乾燥
を行なうスピンチャック機構50と、ケース55の側面
に設けられ液振り切り乾燥時にケース側面からの気液排
出を行なう側面排出孔73及び流路71と、液振り切り
乾燥時にダウンフローの導入を停止するFFU(フィル
タファンユニット)78とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LCD基板や半
導体ウエハ等の被処理体に現像や洗浄等の液処理を施し
た後、この被処理体を高速で回転させて振り切り乾燥を
行なう液処理装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示ディスプレイ(LCD)装置の
製造工程においては、LCD基板上に、例えばITOの
薄膜や電極パターン等を形成する。このために、半導体
製造工程において用いられるのと同様なフォトリソグラ
フィ技術が用いられる。
【0003】すなわち、被処理体であるLCD基板は、
まず、洗浄装置において洗浄された後、アドヒージョン
処理装置において処理面の疎水化処理が施される。そし
て、レジスト塗布装置においてフォトレジスト液が成膜
された後、熱処理装置において加熱(ベーキング処理)
されることによりレジスト液膜から溶剤等の昇華物を蒸
発させる。ついで、このLCD基板は露光装置に搬送さ
れ、レジスト液膜を所定のパターンに露光され、最後
に、現像装置において現像液を塗布され現像処理された
後、リンス液等によって現像液を洗い流され、一連の処
理を終了する。
【0004】このような処理において、特に洗浄装置及
び現像装置においては、洗浄処理若しくは現像処理後の
LCD基板を乾燥させるために、このLCD基板をスピ
ンチャック上に吸着保持し高速で回転駆動させること
で、いわゆる振り切り乾燥を行なっている。
【0005】このような振り切り乾燥を行なう場合、基
板の周縁部から洗浄液のミストが飛散するため、このミ
ストを効果的に基板周囲から排出する必要がある。従来
の装置においては、前記基板を高速回転させるケース内
にクリーンルームのダウンフロー取り入れ、このダウン
フローを利用することで飛散したミストをケース外に強
制排出するようにしている。
【0006】すなわち、この場合、飛散したミストは、
ダウンフローによって下方に案内され、ケースの底面に
設けられた排気口を通してケース外に排気されているよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の構成
においては、以下のような解決すべき課題がある。すな
わち、前記基板を高速で回転させる場合、ケース内に渦
気流が発生し、基板表面から発生した洗浄液のミストが
上方へと飛散する。このため、ケース底面に設けられた
排気口から有効な排気が行なえない可能性がある。
【0008】また、高速回転により発生した渦気流とケ
ース内に導入されたダウンフローとが干渉してケース内
に乱気流を生じさせる恐れがあり、このため、排出すべ
きミストの流れを理想的にコントロールできない恐れが
ある。そして、このことによって、回転中に飛散したミ
ストがケース外に有効に排出されずに滞留し、回転終了
後に基板に再付着する可能性がある。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、液処理後に被処理体の振り切り乾燥を行う
液処理装置において、振り切り時に飛散したミストが被
処理体に再付着することを有効に防止できる液処理装置
及びその方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、被処理体に流体を供給する手段と、被
処理体を収納するケースと、このケース内に配置され、
被処理体を保持して回転させるスピンチャックと、前記
ケースの側面に設けられ、ケースの側面からケース内の
気液を排出する側面排出系統を有することを特徴とする
液処理装置を提供する。
【0011】このような構成によれば、液振り切り乾燥
時にケース内に飛散したミストを、ケース側面から良好
かつ迅速に排出できる。
【0012】なお、前記側面排出系統は、少なくとも前
記被処理体をスピンチャックで回転させるときにケース
内部の気液を排出させるものであることが好ましい。さ
らに、前記ケース内にダウンフローを導入する導入部を
有し、前記被処理体をスピンチャックで回転させるとき
に、前記導入部の作動を停止させることが好ましい。
【0013】このような構成によれば、液処理時にはダ
ウンフローを導入し、振り切り乾燥時にはダウンフロー
を停止することによって、振り切り時に発生する渦流と
ダウンフロートの干渉を防止でき、側面排出系統による
気液排出をより効果的に行なうことができる。
【0014】ここで、前記被処理体は、フォトリソグラ
フィー処理される基板である場合に、より好ましい効果
を得ることができる。この場合、この装置は、LCD基
板や半導体ウエハの洗浄装置、現像装置のリンス処理装
置に適用されることが好ましい。
【0015】なお、側面排出系統は、ケースに開口する
排出孔を有し、また、前記排出孔からの液垂れを防止す
る立ち上げフィンを有することが好ましい。
【0016】また、この発明の第2の側面によれば、被
処理体に液体を供給する工程と、被処理体をケース内に
収納し、保持する工程と、被処理体を回転させると共
に、ケース内の気液をこのケースの側面から排出する工
程とを有することを特徴とする液処理方法が提供され
る。
【0017】ここでも、前記被処理体は、フォトリソグ
ラフィー処理される基板であり、前記液処理工程は基板
の洗浄を含む場合により良好な効果を得ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の被処理体の液処
理装置の一実施形態を、図1に示すLCD基板の塗布現
像処理システム1の基板洗浄装置に適用した場合を例に
とって説明する。
【0019】この塗布現像処理システム1は、LCD基
板に対してレジスト液を塗布した後、図に2で示す露光
システム(EXP)に一旦受け渡し、この露光システム
2によって露光処理された後の基板を再度受け取って現
像処理を行なうものである。
【0020】このような一連の処理を行なうため、この
塗布現像処理システム1は、LCD基板のローディング
及びアンローディングを行なうためのローダ/アンロー
ダ部(L/UL)3と、基板洗浄処理を行なうための第
1プロセス部4と、レジスト液の塗布(コーティング)
及び周縁レジスト除去処理を行なうための第2プロセス
部5と、現像処理を行なうための第3プロセス部6と、
露光システム2との間で基板の受け渡しを行なうための
インターフェース部(I/F)7とを備えている。
【0021】ローダ/アンローダ部3は、カセット載置
台10及び搬送部(C/S)11を備えている。カセッ
ト載置台10上には2種類のカセットC1,C2が載置
されている。第1のカセットC1には処理前のLCD基
板が収納され、第2のカセットC2には処理後のLCD
基板が収納される。
【0022】また、搬送部11には、第1のサブアーム
機構13が設けられている。この第1のサブアーム機構
13は、基板を保持できるアーム14を有し、このアー
ム14を旋回させ進退させることで、第1のカセットC
1に収納された基板を取り出し、第1のプロセス部4側
に受け渡せるようになっている。なお、全ての処理が終
了した基板は、この第1のサブアーム機構13によって
第1のプロセス部4側から第2のカセットC2へと収納
される。
【0023】前記第1のプロセス部4は、前記第1のサ
ブアーム機構13から基板を受け取る第1のメインアー
ム機構15を有する。このメインアーム機構15は、Y
方向に沿って延設された第1の中央搬送路16上を走行
するベース17と、このベース17上で旋回しかつ進退
駆動されるアーム18とを具備する。
【0024】この第1のメインアーム機構15の側方に
は、中央搬送路16に沿って、ブラシスクラバからなる
2つの洗浄ユニット(SCR)19、ホットプレートを
備える加熱/加熱ユニット(HP/HP)20、紫外線
洗浄装置からなる乾式洗浄ユニット(UV)21、およ
びクーリングプレートを備える冷却ユニット(COL)
22がそれぞれ設けられている。
【0025】ここで、「加熱/加熱ユニット(HP/H
P)」の表記は、ホットプレートを有する加熱ユニット
が例えば上下2段に積み上げて設置されていることを示
している(以下同じ)。また、図中、加熱ユニットを表
すHP及び冷却ユニットを表すCOLの後に付された数
字(「HP<U>1</U>」や「COL<U>1</U>」等)は、
加熱処理若しくは冷却処理の種類若しくは順序を示して
いる。
【0026】前記第1のメインアーム機構15は、前記
ローダ/アンローダ部3から受け取った基板を各処理ユ
ニット19〜20に挿入し、必要な処理を行なわせた
後、この基板を取り出して順次別の処理ユニット19〜
20若しくは第2のプロセス部5に搬送するようになっ
ている。
【0027】一方、第2のプロセス部5は、Y方向に沿
って延設された第2の中央搬送路23上を走行する第2
のメインアーム機構24を具備する。この第2のメイン
アーム機構24は、前記第1のメインアーム機構15と
同様に構成されたベース25及びアーム26を有する。
【0028】この第2のメインアーム機構24の側方に
は、基板に対してレジストの塗布を行なうと共に周縁部
の不要レジストを除去するレジスト塗布・周辺レジスト
除去ユニット(CT/ER)28と、基板表面の疎水化
処理を行なうためのアドヒージョン/冷却ユニット(A
D/COL)29と、加熱/加熱ユニット(HP/H
P)30、加熱/冷却ユニット(HP/COL)31が
配置されている。
【0029】前記第2のメインアーム機構24は、前記
第1のプロセス部4から受け取った基板を各処理ユニッ
ト28〜31に挿入し、必要な処理を行なわせた後、こ
の基板を取り出して順次別の処理ユニット28〜31若
しくは第3のプロセス部6側に搬送するようになってい
る。
【0030】第3のプロセス部6は、Y方向に沿って延
設された第3の中央搬送路33上を走行する第3のメイ
ンアーム機構34を具備する。この第3のメインアーム
機構34は、前記第1、第2のメインアーム機構15と
同様に構成されたベース35及びアーム36を有する。
【0031】この第3のメインアーム機構34の側方に
は、露光処理後のLCD基板を現像処理するための3つ
の現像処理ユニット(DEV)38と、タイトリングを
行なうタイトラー(TITLER)39と、加熱/加熱
ユニット(HP/HP)40と、加熱/冷却ユニット
(HP/COL)41とが配設されている。
【0032】前記第3のメインアーム機構34は、前記
第2のプロセス部5から受け取ったレジスト液塗布済み
の基板を露光システム2側(インターフェース部7)に
移送すると共に、前記露光済みの基板を露光システム2
側から受け取る。そして、この露光済み基板を各処理ユ
ニット38〜41に挿入し、必要な処理を行なわせた
後、この基板を取り出して順次別の処理ユニット38〜
41若しくは第2のプロセス部5側に搬送するようにな
っている。
【0033】なお、この図に示されるように、第1、第
2、第3のプロセス部4、5、6間には冷却ユニット
(COL)42、43が設けられている。これらの冷却
ユニット42、43は処理中の基板を一次的に待機させ
ておくために用いられる。
【0034】また、前記インターフェース部7は、バッ
ファーカセット(BC)及び第2のサブアーム機構46
を有する搬送・待機部47及び前記第2のサブアーム機
構46と露光システム2との間での基板受け渡しを行な
わせるための受け渡し台(図示せず)を有する受け渡し
部49とからなる。
【0035】このインターフェース部7は、前記第2の
プロセス部5から前記第3メインアーム機構34を介し
て受け取ったレジスト塗布済みの基板を露光システム2
側に移送すると共に、露光済みの基板を露光システム2
から受け取って第3のプロセス部6に受け渡す機能を有
する。
【0036】次に、この発明の基板液処理システムが適
用される洗浄装置の構成を図2〜図4を参照して説明す
る。
【0037】この液処理装置は、前記第1のプロセス部
4(図1)の洗浄ユニット(SCR)19として用いら
れる。図2は、図に50で示すスピンチャック機構によ
って保持された基板51の表面を、ブラシスクラバ機構
52若しくは洗浄ノズル機構53によって洗浄している
状態を示したものである。
【0038】図中55は、洗浄室を区画するケースであ
る。このケース55は、前記第1のメインアーム機構1
5によってLCD基板を出し入れするための図示しない
開口部を有し、この開口部は、同じく図示しないシャッ
タによって開閉されるようになっている。
【0039】また、前記スピンチャック機構50は、上
面に立設された複数のピン56を用いて前記基板51を
位置決めした状態で保持できるスピンチャック部57
と、このスピンチャック部57を回転自在に保持する支
持柱58と、前記スピンチャック部57を無端ベルト5
9を介して回転駆動するためのスピンドルモータ60と
を有する。前記支持柱58及びスピンドルモータ60
は、ケース55に固定されたフレーム61に取り付けら
れている。
【0040】前記スピンチャック機構50の中央部に
は、前記スピンチャック部57上から基板51を持ち上
げることで、前記メインアーム機構15(図示せず)と
スピンチャック機構50との間での基板51の受け渡し
を行なわせる昇降部62が設けられている。この昇降部
62は、前記フレーム61に取り付けられたシリンダ機
構63から前記支持柱58の中央を貫通して延出された
ピストンロッド64の上端に固定され、前記シリンダ機
構63が作動することによって、上下に駆動されるよう
になっている。
【0041】図3は、スピンチャック機構50のスピン
チャック部57及び昇降部62を上方から見た図であ
る。図中の二点鎖線はLCD基板51の外形を示すもの
である。この図に示すように、前記スピンチャック部5
7の上面に立設されたピン56はこのLCD基板51の
外形に係合し、この基板51を位置決めできるように設
けられている。また、図中に示す矢印CWは、スピンチ
ャック機構50による基板51の回転方向を示すもので
ある。
【0042】一方、図中65で示すのは、基板51の裏
面に対して洗浄液を供給するためのノズルである。ま
た、図中66で示すのは、基板の裏面に対して乾燥用の
気体を供給するノズルである。これらのノズル65,6
6は、前記支持柱58の上面に開口し、図示しないリン
ス洗浄液供給源及びNガス供給源に接続されている。
【0043】前記スピンチャック機構50の径方向外側
には、カップ68が設けられている。このカップ68
は、図3で示すように前記スピンチャック部57の周囲
を囲み、かつ、図2に示すように、洗浄液の飛散を受け
止めるように上端部68aが絞られた形に形成されてい
る。そして、前記ケース55の底面には、前記カップ6
8によって下方に案内された洗浄液を排出するための第
1の排出流路69が形成されている(図2)。
【0044】また、図2に示すように、ケース55の周
壁は二重構造に形成され、内部に第2の排出流路71が
形成されている。そして、ケース55の内面には、この
第2の排出流路71に連通する多数の排出孔72が上下
方向に並設されている。この排出孔72は、スピンチャ
ック機構50の回転動作時にカップ68の高さ以上に飛
散したミストを排出するために用いられる。また、この
排出孔72は、ケース55の内壁面に切り込みを入れ立
ち上げることで形成されており、前記第2の排出流路7
1に向かって傾斜するフィン73が形成されている。こ
のフィン73は、ケース55内のミストを第2の排出流
路71内に確実に案内する機能を有する。
【0045】この第2の排出流路71内には、図に74
で示すダンパが配設されており、このダンパ74を開閉
することで側面排気を制御できるようになっている。
【0046】前記第1、第2の排出流路69、71は、
気液排出ユニット75に接続されており、この気液排出
ユニット75は中央制御部76によって制御されるよう
になっている。また、前記第2の排出流路71に設けら
れたダンパ74は、ダンパ制御部77(第1の制御手
段)を介して中央制御部76によって制御されるように
なっている。
【0047】一方、ケース55の上壁には、FFU(フ
ァン・フィルタ・ユニット)78が取り付けられてい
る。このFFU78は、横壁を構成するケーシング79
と、このケーシング79の上下端に装着されたフィルタ
80,81と、このフィルタ80,81間に配設された
ファン82とからなる。
【0048】このFFU78は、ケース55外のエアを
取り込んでダウンフローを生じさせると共に、ダウンフ
ローの発生を停止させることもできるようになってい
る。そして、このFFU78は、FFU駆動部84(第
2の制御手段)を介して中央制御部76によって駆動さ
れるようになっている。
【0049】前述したように、基板51の洗浄はブラシ
スクラバ機構52及び洗浄ノズル機構53によって行な
われる。図2には、説明の便宜上両者を同時に示した
が、通常、ブラシスクラバ機構52による洗浄を行なっ
た後、洗浄ノズル機構53による洗浄を行なうようにな
っており、一方の機構が作動している場合、他方の機構
はケース内の隅部に設けられた図示しない待機位置で待
機している。
【0050】前記ブラシスクラバ機構52は、ブラシ回
転駆動ユニット86によって回転駆動される複数のディ
スクブラシ87を有し、この回転駆動されたディスクブ
ラシ87を基板51に一定の圧力で接触させながら基板
51の長さ方向に送り駆動されることで、基板51の表
面を洗浄する。
【0051】洗浄ノズル機構53は、基板51の直上に
保持された複数本の液吐出ノズル88を有し、前記スピ
ンチャック機構50によって基板51を回転させながら
洗浄水を吐出することで基板51の表面を洗浄する。な
お、スピンチャック機構50は、図に90で示すスピン
チャック機構駆動部を介して中央制御部76によって制
御されるようになっている。
【0052】次に、以上のように構成された洗浄装置の
作用を図2及び図4を参照して説明する。先ず、前記第
1のプロセス部4の第1のメインアーム機構15によっ
てこの洗浄装置(ケース55)内に基板51が挿入され
ると、前記昇降部62を上昇させることによってメイン
アーム機構15から基板51を受け取る。ついで、メイ
ンアーム機構15を後退させた後、昇降部62を下降さ
せることによって基板51をスピンチャック部57上に
ピン56で位置決めされた状態で受け渡す。
【0053】基板51がスピンチャック部57に受け渡
されたならば、ブラシスクラバ機構52による洗浄が開
始される。
【0054】まず、図示しない往復駆動機構によってデ
ィスクブラシ87をカップ68の上方に移動させた後下
降させ、図2に示すように基板51の表面に一定の圧力
で接触させる。そして、各ディスクブラシ87を回転さ
せつつ図示しない往復移動機構を稼動させ、前記ブラシ
回転駆動ユニット86を図2に91で示すガイドに沿っ
て移動させることにより基板51の表面全体をもれなく
洗浄する。洗浄が終了したならば、前記ディスクブラシ
87を上昇させ、カップ68外側に設けられた図示しな
い待機位置に移動させる。
【0055】なお、このブラシスクラバ機構52による
洗浄は、ディスクブラシ87に洗浄液を供給しながら行
なう。そして、この時、前記中央制御部76は気液排出
ユニット75を作動させると共に、FFU駆動部84を
介してFFU78を作動させケース55内にダウンフロ
ーを発生させる。このことにより、前記ディスクブラシ
87部分から飛散した洗浄液のミストは、図に矢印で示
すように下方向に案内され第1の排出流路69から外部
に排出される。なお、この時、前記ダンパ74は閉じら
れており、側面排気は行なわれない。
【0056】ブラシスクラブ洗浄が終了したならば洗浄
ノズル機構53による洗浄が行われる。すなわち、ま
ず、図示しない往復移動機構の稼動によって液吐出ノズ
ル88をカップ68の上方に移動し、図2に示すように
基板51の表面近傍まで下降させる。そして、液吐出ノ
ズル88から加圧かつ超音波振動させた洗浄液の吐出を
開始する。また、スピンチャック部57を回転させ、基
板51を時計回転方向(CW)に回転させる。そして、
図示しない往復移動機構の稼動によって、ノズル88を
図2に93で示すガイドに沿って往復移動させることに
より、基板51の表面全体に洗浄液を供給してもれなく
洗浄する。なお、この場合、基板51を回転させている
ので、ノズル88は基板51の基板51の端部から中心
部の範囲で往復移動させれば、基板51の表面全体を漏
れなく洗浄できるようになる。洗浄が終了したならば、
ノズル88を上昇させ、往復移動機構の稼動によってカ
ップ68外側に設けられた図示しない待機位置に戻され
る。
【0057】また、このようにして行われるノズル機構
53による洗浄時には、先に説明したノズル65,66
からも洗浄液を吐出することにより、基板51の裏面洗
浄を行なう。
【0058】このようなノズル機構53及びノズル6
5,66による洗浄時にも、前記中央制御部76は気液
排出ユニット75を作動させると共に、FFU駆動部8
4を介してFFU78を作動させケース55内にダウン
フローを発生させる。このことで、前記基板51の表面
から飛散したミストは、図2に矢印で示すように下方向
に案内され第1の排出流路69から排出される。なお、
この時ダンパ74は閉じられており、側面排気は行なわ
れない。
【0059】以上のようにして基板51の洗浄が終了す
ると、基板51を乾燥する工程が行われる。すなわち、
図2に示したスピンドルモータ60の回転数を増加さ
せ、スピンチャック部57に保持した基板51を高速で
回転させる。これにより基板51の表面に付着していた
洗浄液が遠心力によって周囲に振り切られ、短時間で基
板51は乾燥した状態となる。また、このように基板5
1を高速で回転させている間に先に説明したノズル66
から乾燥用気体を吹き出すことにより基板裏面の乾燥も
行なう。
【0060】この振り切り乾燥の状態を示したのが図4
である。この振り切り乾燥時には、前記中央制御部76
はFFU78を停止させてケース55内のダウンフロー
を停止すると共に、前記ダンパ制御部77を介してダン
パー74を開き、前記第2の排出流路71による側面排
気を行なう。
【0061】この振り切り乾燥時には、前記洗浄時と比
較して更に細かいミストが発生し、このミストは基板5
1の周囲に滞留するだけでなく、高速回転によって生じ
た渦流に乗ってカップ68以上の高さに達する。
【0062】基板51から飛散したミストのうち、前記
カップ68で受け止められたミストは、第1の排出流路
69から排出される。一方、ケース55内でカップ68
よりも高く飛散したミストは側方に引かれて第2の排出
通路71を通って側面排出される。スピンドルモータ6
8の回転を停止させた後も、この側面排気を一定時間行
なうことで、前記フィン73に付着したミストの排出も
行なえる。なお、このフィン73によって液垂れが防止
される。
【0063】以上の工程を経て基板を洗浄及び乾燥させ
た後、前記昇降部62を上昇させスピンチャック部57
で保持していた基板51を上方に押し上げる。そして、
前記第1のメインアーム機構15上に洗浄処理後の基板
51を受け渡す。
【0064】このような動作において、洗浄時(基板非
回転時、低速回転時)と振り切り乾燥時(基板高速回転
時)での、FFU78と側面排気の動作を纏めると図5
のようになる。
【0065】以上説明した構成によれば、特に、基板5
1の振り切り乾燥を行なう際に、ケース55内に飛散し
たミストを側面排出でき、かつ乱気流が発生することを
防止することによってケース55内に飛散したミストを
コントロールしてより効果的に排出できる効果がある。
【0066】すなわち、基板を高速で回転させる場合、
従来の構成であると、底面側からの排出であったので、
ケース内に飛散した微細ミストの排出が効果的に行なえ
ない可能性がある。また、ケース内に導入されたダウン
フローと基板高速回転による渦流とが干渉してケース内
に乱気流を生じさせる恐れがあり、このため、排出すべ
きミストの流れを理想的にコントロールできない可能性
もあった。したがって、回転中に飛散したミストがケー
ス外に有効に排出されずに滞留し、回転終了後に基板に
再付着する可能性があった。
【0067】しかしながら、この発明では、ケース55
の内壁に排出孔72を設け、ここから排気(側面排気)
を行なうことによってケース55内に生じた渦流を利用
し、かつこの渦流を妨げない排気を行なうことができ
る。そして、ケース55にFFU78を取り付けること
によってダウンフローのON/OFFを制御できるよう
にすると共に、振り切り回転時にはFFU78を停止さ
せるようにした。
【0068】このことによって,ケース55内に飛散し
たミストをコントロールしてより効果的に排出できる効
果を得ることができ、洗浄済み基板51へのミストの再
付着を有効に防止できる効果がある。
【0069】なお、この発明は上記一実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。
【0070】たとえば、前記一実施形態では、1つの洗
浄ユニットにつき1つのFFU78を設けたが、1つの
FFU78を複数の洗浄ユニットで使用するようにして
も良い。また、ケース55の上壁にダウンフローの導入
をON/OFFできるシャッタを設けるようにしても良
い。
【0071】また、前記第2の排出流路に設けたダンパ
74の代わりに、排出孔72にシャッタを設けるように
しても良い。
【0072】さらに、上記一実施形態では、振り切り乾
燥のための機構を基板洗浄装置に適用したが、オープン
カップ(上方に開放しているカップ68)内でスピン乾
燥を行なう液処理装置で適用することができ、LCD製
造装置では、例えば現像装置(リンス処理後)に適用す
ることができる。なお、LCD製造装置のレジスト液塗
布装置はスピン乾燥を行なうがクローズカップ方式であ
るため適していない。また、被処理体として半導体シリ
コンウエハ処理する場合にも適用できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、いわゆる振り切り乾燥機能を有する液処理装置
若しくは方法において、振り切り時に飛散したミストが
被処理体に再付着することを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されるLCD基板の
塗布現像処理システムを説明するための概略構成図。
【図2】同じく、洗浄装置の概略構成図。
【図3】同じく、スピンチャック機構の上面図。
【図4】同じく、洗浄装置の振り切り乾燥動作時を示す
概略構成図。
【図5】同じく、この洗浄装置の動作を示す表。
【符号の説明】
1…塗布現像処理システム 50…スピンチャック機構(基板回転駆動機構) 51…LCD基板(被処理体) 52…ブラシスクラバ機構(洗浄機構) 53…洗浄ノズル機構(洗浄機構) 55…ケース 56…ピン 57…スピンチャック部 58…支持柱 59…無端ベルト 60…スピンドルモータ 61…フレーム 62…昇降部 63…シリンダ機構 64…ピストンロッド 65…ノズル 66…ノズル 68…カップ 68a…上端部 68…スピンドルモータ 69…第1の排出流路 71…第2の排出流路(側面排出系統) 72…排出孔 73…フィン 74…ダンパ 75…気液排出ユニット 76…中央制御部 77…ダンパ制御部 78…FFU(ダウンフロー導入部、ファンユニット) 79…ケーシング 82…ファン 84…FFU駆動部 86…ブラシ回転駆動ユニット 87…ディスクブラシ 88…液吐出ノズル 91…ガイド 93…ガイド
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/304 651A 21/304 651 G02F 1/13 101 // G02F 1/13 101 H01L 21/30 569C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に流体を供給する手段と、 被処理体を収納するケースと、 このケース内に配置され、被処理体を保持して回転させ
    るスピンチャックと、 前記ケースの側面に設けられ、ケースの側面からケース
    内の気液を排出する側面排出系統を有することを特徴と
    する液処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液処理装置において、 前記側面排出系統は、少なくとも前記被処理体をスピン
    チャックで回転させるときにケース内部の気液を排出さ
    せる第1の制御手段を有することを特徴とする液処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液処理装置において、 前記ケース内にダウンフローを導入する導入部を有し、 前記被処理体をスピンチャックで回転させるときに、前
    記導入部の作動を停止させる第2の制御手段を有するこ
    とを特徴とする液処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の液処理装置において、 前記側面排出系統は、ケース内部に開口する排出孔を区
    画すると共にこの排出孔からの液垂れを防止するための
    フィンを有することを特徴とする液処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理体に液体を供給する工程と、 被処理体をケース内に収納し、保持する工程と、 被処理体を回転させると共に、ケース内の気液をこのケ
    ースの側面から排出する工程とを有することを特徴とす
    る液処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の液処理方法において、 前記被処理体を回転させる際にダウンフローを導入しな
    い工程を有することを特徴とする液処理方法。
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