JP3625752B2 - 液処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の基板に対し、現像処理等の液処理を行う液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハ(以下ウエハという)や液晶ディスプレイのLCD基板の表面上に回路パターンを形成するためのマスクは以下の工程により形成される。即ち、先ずウエハ表面にフォトレジスト溶液(以下レジストという)の塗布を行い、光等の照射を行う。前記レジストが例えばネガ形ならば光の当たった部分が硬化し、硬化しない部分即ちレジストの溶けやすい部分を現像液により溶解して目的とするマスクが形成される。現像処理装置は、半導体ウエハを吸着保持して回転させるスピンチャックとスピンチャック上の半導体ウエハに現像液を供給する現像液供給ノズルを備えている。
従来、上述のような現像工程で用いられる現像液供給ノズルとしては、図9(b)に示されるウエハWの直径方向に対応する長さに亘って多数の吐出孔11が配列された供給ノズル12が用いられる。
【0003】
図9(a)で、この供給ノズル12による現像液の吐出について以下に説明する。供給ノズル12をウエハWの中央部にて吐出孔11がウエハWの表面から例えば1mm上方になるように位置させ、吐出孔11から現像液をウエハW表面の直径方向中央部に供給しつつ、ウエハWを180度回転させる。こうすることで、ウエハWの直径方向に亘って中央部から現像液が吐出されながらウエハW一円に広げられ液盛りを完了できる。同時にウエハW表面全体に現像液の液膜が所定の厚さで形成されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、線幅の均一性を確保するために現像液を半導体ウエハ上面一円に液盛りする工程は、液盛りされた現像液の合計貯留時間を極力同一に近づけることが要求される。そのために現像液を速やかに半導体ウエハに塗布する必要があるため、現像液の供給圧力を高くしている。
【0005】
しかしながら、従来の現像処理方法だと現像液供給ノズルは均一に吐出させる目的で吐出孔の径が小さく供給圧力も高く設定してあるために吐出流速が高くなる。そのために、半導体ウエハ表面への初期吐出時には半導体ウエハ表面の溶解部分に与える衝撃が強くなり、線幅の均一性が低下するおそれがある。
【0006】
また、半導体ウエハの供給ノズルに亘る中央付近は、最初に吐出した現像液と最後に吐出した現像液が重なる部分が出てくるために新旧の現像液が混じり合い、より現像が進み中央付近の線幅の均一性が損なわれるおそれもある。
【0007】
まして、半導体ウエハを回転させながら現像液を吐出させるために、現像液の慣性力により現像液を液盛りした時の液面の浪打ちが発生し、現像液の混じり合い方も激しいところとそうでないところが発生し現像の均一性が悪化してしまうという問題もある。
【0008】
そこで、上述したものと同様の現像液供給ノズルを使い図10に示すような塗布手段を用いる場合が考えられる。図10は、ウエハWの周縁外側に供給ノズル12を移動させ配置し、この位置より吐出を行いながら反対側のウエハ周縁外側までの間をさらに移動させるスキャン方式である。
【0009】
しかしながら、上述方法により現像液の塗布を行う装置はウエハWの周囲に図示しない円筒状のカップ13を有し、その中で一連の現像処理がおこなわれる構造になっている。この筒状のカップ13は、現像処理終了後にウエハWを回転させながら洗浄液を吐出する場合の洗浄工程で、液飛散を抑えつつ、飛散する洗浄液を回収するためのものである。
【0010】
従って、このような円筒状のカップ13を用い、図10に示すように供給ノズル12を初期吐出位置から反対側ウエハWの周縁までスキャンさせると、供給ノズル12の吐出開始付近と終了位置付近のウエハW周縁では、筒状のカップ13から供給ノズル12がはみ出すため図10中のaの斜線領域で現像液が筒状のカップ13から外部に漏れてしまい、現像ユニットを汚してしまう。
【0011】
また、仮に筒状カップ13を大きくして、aの領域をカバーしようとしてカップを大きくしようとすると、現像ユニットを大型化しなければならない問題が発生する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液処理装置は、基板を水平に保持し、回転自在な基板保持部と、
前記基板保持部を回転させるための回転機構と、
前記基板保持部に保持された基板の側方を囲み、上部側が四角筒状に、また下部側が円筒状に形成されたカップと、
前記カップの内側の一辺に沿って伸び、基板に処理液を供給するノズルと、
このノズルを前記カップの内側の一辺に隣接する辺に沿って移動させる移動機構と、
前記基板保持部とカップとを相対的に昇降させるための昇降手段と、
カップの上部側が供給ノズルの吐出孔の移動領域の側方に位置するレベルとカップの下部側が基板の側方に位置するレベルとの間で基板に対するカップの高さ位置を前記昇降手段を介して制御する制御手段と、
前記基板保持部とカップとの間を排気する排気手段と、
前記回転機構と昇降機構とのうちの少なくとも一方の作動情報に基づいて前記排気手段を作動させる排気制御部と、を有することを特徴とする。
【0013】
このような装置によれば、カップの上部側が四角筒状に形成され、その中を供給ノズルが移動する構成となっているため、カップ外側へ処理液が漏れることがなく、またカップの占有エリアを小さくすることができる。
【0014】
前記カップは、例えば四角筒状部分と円筒状部分とが一体成型され、上方から見たとき円筒状をなす部分が四角筒状をなす部分の内側に位置するように構成され、前記供給ノズルは、例えば基板の有効領域の幅に対応する長さの処理液の供給領域を有し、基板の有効領域から外れた待機位置から移動しながら基板の有効領域全域に処理液の供給ができるように構成される。また供給ノズルはカップ内にてダミーディスペンスを行うように構成してもよい。
【0015】
更に本発明は、処理液が供給された後、回転している基板に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を備えた構成とすることができ、また基板の上方に基板表面に対して清浄な空気を供給する空気供給部を設け、基板の下方に排気を行う排気口を形成し、空気供給部からの清浄な空気は基板に向かって降下し、カップ内を介して前記排気口から排気されるようにすることもできる。更には、基板保持部を回転させるための回転機構と、基板保持部とカップとの間を排気する排気手段と、前記回転機構と昇降機構とのうちの少なくとも一方の作動情報に基づいて前記排気手段を作動させる排気制御部と、を備えた構成としてもよい。また、カップ内に供給ノズルの待機位置を設け、前記供給ノズルが待機位置に位置するときに、この供給ノズルに向けて洗浄液を吐出する洗浄機構を設けるようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の液処理装置を現像装置に適用した実施の形態を示す概略図面である。2は基板であるウエハWの裏面中心部を真空吸着し水平に保持する基板保持部であるスピンチャックである。スピンチャックは、スピンモータ24の回転軸21に取りつけられおり、昇降部22、スピンモータ保持部23により現像処理位置と、図示しないウエハ搬送装置との受け渡し高さまで上下可動となっている。
【0018】
ウエハWがスピンチャック2に吸着保持された状態において、ウエハWの側方を囲むようにしてカップ3が設けられている。カップ3は各々上下可動な外カップ31と内カップ32とからなり、外カップ31の下端部に接続される昇降部33により外カップが昇降し、内カップ32は外カップ31の移動範囲の一部において連動して昇降するように構成されている。
【0019】
これは、外カップ31の下端円周上に一定間隔に設けられた複数のL字部分31cに引っ掛かることにより、外カップ31と内カップ32が共に上昇するように構成されている。また、L字部分31c間は現像液や洗浄液の飛散液が外カップ31の内壁面を伝いドレインライン43に流れるようになっている。
【0020】
外カップ31は、カップ上部側31aが四角筒状をなしており、カップ下部側31bは円筒状をなしているものが、一体となった構造を形成したものであり、外カップ31の上部側及び下部側の水平断面の形状は、それぞれ四角形と円形となっている。即ち、この形状によりカップ上部側31aの四角筒状部の中に供給ノズル6が、カップ上部側31aの一辺と並行になるように収容可能になっている。そして図2及び図3に示すようにウエハWの上方から見ると上部側カップ31a中に下部側カップ31bが収まっている。一方、内カップ32は円筒の上部側が上方内側に傾斜し、上部側開口部が下部側開口部より狭くなるように形成されており、この上部側開口部は内カップ32が下降位置にあるときにウエハWの外縁と僅かな隙間を介してこれを囲むように位置決めされる。
【0021】
スピンチャック2の下方側には回転軸21を中心にほぼ水平に設けられている円板41と、この円板41の周り全周に亘って凹部が形成された液受け部42とが設けられており、液受け部42の底面にはドレインライン43が接続されている。
【0022】
円板41の周縁部付近には断面山形のリング体44が頂部45(上端)がウエハWの周縁部裏面に接近するように設けられている。リング体44の外周とカップ3(内カップ32)との間には隙間46が設けられており、前記頂部45から下方外側に傾斜する斜面を伝って例えば後述する現像液やリンス液が、この隙間46を通って液受け部42側へと流れる構成となっている。
【0023】
また円板41には下方側から複数の洗浄ノズル47が突入して設けられている。この洗浄ノズル47はウエハW周縁の裏面側を洗浄するために洗浄液例えば純水を供給するものであり、このために洗浄ノズル47の洗浄液供給口がウエハW周縁側を向くように屈曲して構成されている。
【0024】
更にまた円板41には前記洗浄ノズル47から供給され、ウエハWやリング体44にあたって円板41側へ跳ね返った洗浄液を自然排水するためのドレインライン48が接続されている。
【0025】
次にカップ3の外側について説明する。図2にも示すように外カップ31の外側には、例えば上部側カップ31aの一辺と平行になるように水平に延びるガイドレール5が設けられている。図2で示す状態では、ガイドレール5の一端側には供給ノズル6が、他端側には洗浄ノズル51が夫々位置しており、これらノズル6,51が図示しない駆動機構によりガイドレール5に案内されてウエハWの上方を移動できるように構成されている。この例では図示しない駆動機構及びガイドレール5により、供給ノズル6を移動させる移動機構が構成されている。
【0026】
供給ノズル6は昇降機構を有し、ウエハWの直径とほぼ同じ長さに亘って配列された多数の吐出孔61を備えている。供給ノズル6は、供給領域が基板の有効領域の幅(この例ではウエハWのほぼ直径の長さ)とほぼ同じ長さであればよいが、それよりも長くてもよい。つまり供給領域の長さが有効領域に処理液が行き亘る長さであればよい。また洗浄ノズル51も供給ノズル6同様に昇降機構を有しており、供給ノズル6及び洗浄ノズル51の移動及び昇降は制御部7によりコントロールされるように構成されている。この制御部7は既述のスピンチャック2の駆動部22及び外カップ31の昇降部33とも接続されており、駆動部22によるスピンチャック2の回転及び昇降の制御、また昇降部33によるカップ3の昇降の制御を行うと共にスピンチャック2及びカップ3の各状況に応じて供給ノズル6や洗浄ノズル51を動作させることができる構成となっている。
【0027】
前記スピンチャック2やカップ3からなる現像ユニットの上方には所定温度及び湿度に調整された清浄な空気を下降流としてウエハW表面に供給しこれによりウエハWにパーティクルが付着するのを抑えるための空気供給部8が設けられている。ここで前述のドレインライン43は廃液管と排気管を兼用しており、前記空気供給部8から供給される空気はウエハW表面に沿って外方側に流れ、カップ3とリング体44との間の隙間46を通ってドレインライン43から排気になるように構成される。なおドレインライン43には図示しない例えばバルブ及び排気ポンプからなる排気手段が設けられており、この排気手段はスピンチャック2の駆動部22及び昇降部33の少なくとも一方の作動情報に基づいて制御部7を介して作動する。例えばスピンチャック2が停止したとき、あるいはカップ31が上昇したとき、またはそれらのアンド条件で例えば前記バルブが開き、排気動作が行われる。
【0028】
次に本実施の形態における作用について図4及び図5に基づいて説明する。先ずスピンチャック2がカップ3の上方まで上昇し、既に前工程でレジストが塗布され、露光処理されたウエハWが図示しない搬送アームからスピンチャック2に受け渡される(図4(a))。なお、このとき外カップ31及び内カップ32は共に下降した状態である。
【0029】
続いて図4(b)に示すように、ウエハW上面が内カップ32上端とほぼ同じ高さになる位置までスピンチャック2が下降する。スピンチャック2の下降後、供給ノズル6が外カップ31外側の待機位置(ホームポジション)からガイドレール5に沿って上部側カップ31aとウエハW周縁との間に対応する位置まで案内され、続いてその位置からウエハWの周縁の外側位置まで下降する(図4(b))。このとき供給ノズル6の位置(高さ)はウエハWに対して現像液の供給を行う高さにセットされるため、吐出孔61はウエハW表面レベルよりも例えば1mm程度高い位置に置かれる。
【0030】
しかる後供給ノズル6は図4(b)の位置から現像液の吐出を行いながらスキャンを開始し、図5(a)に示すようにウエハWの一端側から他端側へと移動して(図5中左から右へ移動して)ウエハWの表面には例えば1.2mmの高さの液膜が形成され、ウエハWの静止現像が行われる。また、この静止現像中は、前述のドレインライン43からの排気は例えば停止させる。このとき供給ノズル6の移動は、当該供給ノズル6の吐出孔61が配列されている吐出領域の中心がウエハWの中心上方を通過するように、例えば10cm/secのスキャンスピードで行われる。供給ノズル6はウエハWをスキャンした後、図5中ウエハWの右端側よりも外方位置にて31aの上側まで上昇し、図2に示す待機位置へと戻る。供給ノズル6のスキャンにおいて、ウエハWの両端外側に吐出されてこぼれ落ちる現像液は内カップ32やリング体44を伝って液受け部42へ流れ、ドレインライン43から排出される。
【0031】
次に、ドレインライン43からの排気を復帰させ、供給ノズル6と入れ替わって洗浄ノズル51がガイドレール5に案内されて、ウエハWの中央上方に吐出部が位置するように移動する。そして外カップ31が上昇して下部側カップ31bがウエハWの上方側レベル及び下方側レベルに跨った状態となり、またこのとき外カップ31のカギ型部分31cにより内カップ32も上昇する(図5(b))。次いでスピンチャック2が回転し、洗浄ノズル51から洗浄液例えば純水がウエハW中心部に供給されてウエハWの遠心力によりウエハWの中央部から周縁部へ広がり、ウエハW上の現像液が洗い流される。
【0032】
一方、ウエハW下方側の洗浄ノズル47からも洗浄液例えば純水がウエハWの裏面周縁に向けて吐出され、当該裏面周縁に回り込んだ現像液を洗い流してドレインライン41及び43から排出される。
【0033】
その後洗浄ノズル51,47からの洗浄液の吐出を停止し、ウエハWを回転し続けてウエハWをスピン乾燥する。このとき、外カップ31は洗浄時同様に上昇位置のままであり、スピン乾燥終了後にウエハWの入れ替えのためこれを下降させ、スピンチャックが上昇して図4(a)に示す状態へと戻る。
【0034】
このように本発明の実施の形態に係る液処理装置によれば、外カップ31の上部(上部側カップ31a)が四角筒状に形成され、この中に供給ノズル6を位置させてスキャンを行っているため、外カップ31外側に処理液が漏れることがないし、上部側カップ31aの占有エリアが狭くて済む。
【0035】
また、本実施の形態でウエハWへ現像液を供給してからウエハWの乾燥終了まで外カップ31を上昇位置に置いているので現像の均一性を高める効果がある。即ちウエハWはいわゆるダウンフロー(清浄気体の降下気流)の雰囲気下に置かれており、現像液をウエハW上に液盛りした後所定時間例えば静止させて現像を行うが、このときウエハW全面には均一な温度分布を得て均一な現像を行うために一律な気流が当ることが好ましい。この場合ウエハWの周囲が仮に四角筒状の上部側カップ31aで囲まれていると、ウエハWの周縁と下部側カップ31bの内面との間の空間(排気空間)の大きさが周方向の位置において異なるため、ダウンフローのはね返りによる乱流が発生してウエハW表面における気流の不均一の程度が大きくなり、現像の均一性(パターンの線幅の均一性)が悪くなる。これに対してウエハWの周囲に円筒状の下部側カップ31bを位置させれば、前記排気空間の大きさが一律になるため、ウエハW表面における気流が均一になり、現像ムラを抑えることができる。
【0036】
上述のことから、ウエハWの側方を囲む外カップ31を上部側と下部側とで異なる形状を有する一体成型物とし、これをウエハWへの処理液供給時及び洗浄・乾燥時に応じて適当な形状のカップがウエハWの側方に位置するように制御しているため、従来装置よりスペースを大きくとることなしに四角筒状カップと円筒状カップとの夫々の利点を兼ね備えた運用を可能としている。
【0037】
また本実施の形態は、例えば図6に示すように、外カップ31内に供給ノズル6の待機位置(ホームポジション)161と、洗浄ノズル51の待機位置(ホームポジション)151とを設ける構成としてもよい。ここでいう待機位置とは、現像液の供給を行わないときに待機している位置であって動作のスタートポイントである。これら待機位置161及び151には、供給ノズル6及び洗浄ノズル51に向けて洗浄液を吐出し、例えば夫々の液吐出部位の洗浄を行うための洗浄液吐出ノズル162及び152が設けられており、また供給ノズル6は、待機位置161の近くでダミーディスペンスを行うようになっている。このような構成とすることで、例えばカップの外側のバスでノズル洗浄やダミーディスペンスを行う装置に比べて、部品点数の削減及び装置の小型化を図ることができる。
【0038】
なお本実施の形態に係る液処理装置は、現像処理に限らずレジストの塗布処理に適用してもよい。
【0039】
次に上述の現像装置をユニットに組み込んだ塗布・現像装置の一例の概略について図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8中、9はウエハカセットを搬入出するための搬入出ステージであり、例えば25枚収納されたカセットCが例えば自動搬送ロボットにより載置される。搬入出ステージ9に臨む領域にはウエハWの受け渡しアーム90がX,Y方向およびθ回転(鉛直軸回りの回転)自在に設けられている。更にこの受け渡しアーム90の奥側には、例えば搬入出ステージ9から奥を見て例えば右側には塗布・現像系のユニットu1が、左側、手前側、奥側には加熱・冷却系のユニットu2,u3,u4が夫々配置されていると共に、塗布・現像系ユニットと加熱・冷却系ユニットとの間でウエハWの受け渡しを行うための、例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されたウエハ搬送アームMAが設けられている。但し図7では便宜上ユニットu2及びウエハ搬送アームMAは描いていない。
【0040】
塗布・現像系のユニットにおいては、例えば上段に2個の上述の現像装置を備えた供えた現像ユニット91が、下段に2個の塗布ユニット92が設けられている。加熱・冷却系のユニットにおいては、加熱ユニットや冷却ユニット、疎水化処理ユニット等が上下にある。
【0041】
塗布・現像系ユニットや加熱・冷却系ユニットを含む上述の部分をクリーントラックと呼ぶことにすると、このクリーントラックの奥側にはインターフェイスユニット100を介して露光装置101が接続されている。インターフェイスユニット100は例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されたウエハ搬送アーム102によりクリーントラックと露光装置101の間でウエハWの受け渡しを行うものである。
【0042】
この装置のウエハの流れについて説明すると、先ず外部からウエハWが収納されたウエハカセットCが前記搬入出ステージ9に搬入され、ウエハ搬送アーム90によりカセットC内からウエハWが取り出され、既述の加熱・冷却ユニットu3の棚の一つである受け渡し台を介してウエハ搬送アームMAに受け渡される。次いでユニットu3の一の棚の処理部内にて疎水化処理が行われた後、塗布ユニット92にてレジスト液が塗布され、レジスト膜が形成される。レジスト膜が塗布されたウエハWは加熱ユニットで加熱された後インターフェイスユニット100を介して露光装置101に送られ、ここでパターンに対応するマスクを介して露光が行われる。
【0043】
その後ウエハWは加熱ユニットで加熱された後、冷却ユニットで冷却され、続いて現像ユニット91に送られて現像処理され、レジストマスクが形成される。しかる後ウエハWは搬入出ステージ9上のカセットC内に戻される。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、種々の液膜塗布方法が利用できる本発明は、処理装置を大型化せずに可能であり、例えば高い線幅均一性を得るための最適な方法が選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液処理装置の実施の形態を表す断面図である。
【図2】本発明に係る液処理装置の実施の形態を表す平面図である。
【図3】前記液処理装置における供給ノズルの作用を表す斜視図である。
【図4】前記液処理装置の作用を表す工程図である。
【図5】前記液処理装置の作用を表す工程図である。
【図6】本発明に係る液処理装置の他の実施の形態を表す平面図である。
【図7】前記液処理装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す斜視図である。
【図8】前記液処理装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す平面図である。
【図9】従来の液処理装置の一例を表す説明図である。
【図10】従来の液処理装置の他の一例を表す斜視図である。
【符号の説明】
W ウエハ
2 スピンチャック
21 回転軸
22 駆動部
3 カップ
31 外カップ
32 内カップ
31a 上部側カップ
31b 下部側カップ
33 昇降部
41 円板
42 液受け部
43 ドレインライン
44 リング体
45 頂部
46 隙間
47 洗浄ノズル
48 ドレインライン
5 ガイドレール
51 洗浄ノズル
6 供給ノズル
61 吐出孔
7 制御部
8 空気供給部

Claims (12)

  1. 基板を水平に保持し、回転自在な基板保持部と、
    前記基板保持部を回転させるための回転機構と、
    前記基板保持部に保持された基板の側方を囲み、上部側が四角筒状に、また下部側が円筒状に形成されたカップと、
    前記カップの内側の一辺に沿って伸び、基板に処理液を供給するノズルと、
    このノズルを前記カップの内側の一辺に隣接する辺に沿って移動させる移動機構と、
    前記基板保持部とカップとを相対的に昇降させるための昇降手段と、
    カップの上部側が供給ノズルの吐出孔の移動領域の側方に位置するレベルとカップの下部側が基板の側方に位置するレベルとの間で基板に対するカップの高さ位置を前記昇降手段を介して制御する制御手段と、
    前記基板保持部とカップとの間を排気する排気手段と、
    前記回転機構と昇降機構とのうちの少なくとも一方の作動情報に基づいて前記排気手段を作動させる排気制御部と、を有することを特徴とする液処理装置。
  2. 基板を水平に保持し、回転自在な基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板の側方を囲み、上部側が四角筒状に、また下部側が円筒状に形成されたカップと、
    前記カップの内側の一辺に沿って伸び、基板に処理液を供給するノズルと、
    このノズルを前記カップの内側の一辺に隣接する辺に沿って移動させる移動機構と、
    前記基板保持部とカップとを相対的に昇降させるための昇降手段と、
    カップの上部側が供給ノズルの吐出孔の移動領域の側方に位置するレベルとカップの下部側が基板の側方に位置するレベルとの間で基板に対するカップの高さ位置を前記昇降手段を介して制御する制御手段と、を有し、
    前記カップ内には供給ノズルの待機位置が設けられ、供給ノズルが前記待機位置に位置するときに、この供給ノズルに向けて洗浄液を吐出する洗浄機構が設けられていることを特徴とする液処理装置。
  3. 基板の上方には、基板表面に対して清浄な空気を供給する空気供給部が設けられ、また基板の下方には排気を行う排気口が形成されており、空気供給部からの清浄な空気は基板に向かって降下し、更にカップ内を介して前記排気口から排気されることを特徴とする請求項1又は2記載の液処理装置。
  4. 供給ノズルは、カップ内にてダミーディスペンスを行うように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液処理装置。
  5. 基板を水平に保持し、回転自在な基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板の側方を囲み、上部側が四角筒状に、また下部側が円筒状に形成されると共に、各々が一体成型された外カップと、
    前記基板保持部に保持された基板の側方に囲み、前記外カップの内側に形成された内カップと、
    前記外カップの内側の一辺に沿って伸び、基板に処理液を供給するノズルと、
    このノズルを前記外カップの内側の一辺に隣接する辺に沿って移動させる移動機構と、
    前記基板保持部と外カップとを相対的に昇降させるための昇降手段と、
    外カップの上部側が供給ノズルの吐出孔の移動領域の側方に位置するレベルと、外カップの下部側が基板の側方に位置するレベルとの間で基板に対する外カップの高さ位置を前記昇降手段を介して制御する制御手段と、を有することを特徴とする液処理装置。
  6. 前記昇降手段によって前記外カップが昇降するときに、前記内カップが前記外カップの移動範囲の一部において連動して昇降するように構成されたことを特徴とする請求項5記載の液処理装置。
  7. 前記外カップは、その下端円周上に一定間隔で設けられた複数のL字部分を有し、前記昇降手段によって前記外カップが昇降するときに、前記内カップに前記L字部分が引っ掛かることで、前記内カップと前記外カップとが共に昇降するように構成されたことを特徴とする請求項5又は6記載の液処理装置。
  8. 前記外カップは上方から見たとき、円筒状をなす部分が四角筒状をなす部分の内側に位置していることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の液処理装置。
  9. 基板の上方には、基板表面に対して清浄な空気を供給する空気供給部が設けられ、また基板の下方には排気を行う排気口が形成されており、空気供給部からの清浄な空気は基板に向かって降下し、更に外カップ内を介して前記排気口から排気されることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載の液処理装置。
  10. 供給ノズルは、カップ内にてダミーディスペンスを行うように構成されていることを特徴とする請求項ないし9のいずれかに記載の液処理装置。
  11. 供給ノズルは、基板の有効領域の幅に対応する長さの処理液の供給領域を有し、基板の有効領域から外れた待機位置から移動しながら基板の有効領域全域に処理液の供給ができるように構成されたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の液処置装置
  12. 処理液が供給された後、回転している基板に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の液処理装置。
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