JP6920524B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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本発明は、回転可能に支持された基板に対して、現像液等の処理液を供給し、該基板を処理する基板処理装置及び基板処理方法に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば基板としての半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光後にレジスト膜内の化学反応を促進させる加熱処理(ポストエクスポージャーベーキング)、露光されたレジスト膜を現像液で現像する現像処理などが順次行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。
レジスト液としては、現像処理時に露光部が除去されるポジ型レジスト液と、現像処理時に未露光部が除去されるネガ型レジスト液がある。また、現像液としては、それぞれポジ型レジスト液及びネガ型レジスト液に対応するポジ型現像液及びネガ型現像液がある。
特許文献1には、ポジ型現像液による現像処理とネガ型現像液による現像処理を同一のモジュールで行う現像処理装置が開示されている。当該現像処理装置は、図15及び図16に示すように、ウェハWの回転に伴って飛散する現像液を回収する回収カップ501を備える。回収カップ501は、カップ本体502と、該カップ本体502すなわちウェハWに対し上下方向に移動可能な可動カップ503とを有する。特許文献1の現像処理装置では、図15に示すように、ポジ現像処理の際に可動カップ503を上昇させることで、回転するウェハWから飛散したポジ型現像液を、可動カップ503の下側を通させ、カップ本体502の内側流路504に導入させる。また、図16に示すように、ネガ現像処理の際に可動カップ503を下降させることで、回転するウェハWから飛散したネガ型現像液を、可動カップ503の上側を通させ、カップ本体502の外側流路505に導入させる。これにより、ポジ型現像液の排液とネガ型現像液の排液を混合させずに別々に回収するようにしている。別々に回収する目的としては再利用が挙げられる。
また、現像処理の方式としては、露光後の基板を基板保持部に水平に保持する工程と、基板の一部に現像液ノズルから現像液を供給して液溜まりを形成する工程と、基板を回転させる工程と、回転する基板における現像液の供給位置が当該基板の径方向に沿って移動するように、現像液ノズルを移動させて液溜まりを基板の全面に広げる工程と、液溜まりを基板の全面に広げる工程に並行して行われ、現像液ノズルと共に移動し、基板に対向する面が基板の表面よりも小さい接触部を、液溜まりに接触させる工程と、を備えた現像方法が提案されている(特許文献2)。この現像方法では、現像液の液溜まりを基板の全面に広げる工程において、基板の回転速度は100rpm以下となる。
特開2014−75575号公報 特開2015−53467号公報
ところで、ポジ型現像液による現像処理とネガ型現像液による現像処理を同一のモジュールで行う場合において、現像処理の方式として特許文献2に開示の方式を採用する構成が考えられている。しかし、この構成において、ポジ型現像液の排液とネガ型現像液の排液を別々に回収する方法として特許文献1に開示の方法などの従来の方法を採用すると、以下の問題がある。
すなわち、上述のように、特許文献2に開示の現像処理の方式では、現像液が塗布されているウェハの回転速度が100rpm以下と遅い工程がある。この遅い工程がある場合、図16のように可動カップ503を下降させても、ネガ型現像液を外側流路505に導入させることができずにポジ型現像系用の内側流路504に導入させてしまい、ポジ型現像液の排液とネガ型現像液の排液が混合されてしまうことがある。
上述の混合が発生するメカニズムとしては例えば以下のものが考えられる。
図17に示すように、ウェハWの回転速度が遅いとウェハW上のネガ型現像液Dが振り切られずにカップ本体502上に落下し、カップ本体502と可動カップ503との間から、ポジ型現像系用の内側流路504に導入されてしまうことが考えられる。
また、図18に示すように、ウェハWの回転速度が遅いとウェハWの裏面にネガ型現像液Dが回り込むと考えられる。このような状態でネガ型現像液Dを振り切ると、通常の場合に比べ、振り切られた現像液の軌道が低くなる。したがって、振り切られた現像液が、可動カップ503の内周端やカップ本体502の当たった結果、カップ本体502と可動カップ503との間から、ポジ型現像系用の内側流路504に導入されてしまう。
同様の問題は、2種類の処理液で別々の基板処理を同一のモジュールで行い、各処理液を別々に回収する他の基板処理装置でも存在すると考えられる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、回転可能に支持された基板に対し第1の処理液または第2の処理液を供給し基板を処理すると共に、基板からの処理液を種別ごとに回収する基板処理装置において、基板処理に基板を低速回転させる工程が含まれる場合であっても基板からの処理液を種別に回収できるようにすることをその目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、鉛直軸周りに回転可能に支持された基板に対し第1の処理液または第2の処理液を供給し前記基板を処理すると共に、前記基板からの処理液を回収カップで回収する基板処理装置であって、前記回収カップは、前記基板より大きい環状の外周壁と、外周側に向けて次第に低くなる第1の傾斜面で上端の外周面が形成された環状の内部構造体と、前記第1の処理液の回収口が内周側に、前記第2の処理液の回収口が外周側に設けられた底壁と、を有するカップ本体と、外周側に向けて次第に低くなる第2の傾斜面で上面が形成された分配部を上端に有すると共に、前記カップ本体の前記外周壁と前記内部構造体との間に上下動可能に設けられた可動カップと、を備え、該可動カップを上昇させることで、前記第1の処理液を前記分配部と前記内部構造体の間から前記第1の処理液の回収口に導き、前記可動カップを下降させることで、前記第2の処理液を前記分配部と前記外周壁の間から前記第2の処理液の回収口に導き、前記カップ本体は、前記第1の傾斜面の外周側に段差を有し、前記可動カップは、下降されたときに、前記分配部の内周側端が前記段差に落ち込み、前記分配部の上面が、前記段差の上側を形成する面より低くなり、前記分配部の前記第2の傾斜面は、内周側に比べ外周側の傾斜角度が大きいことを特徴としている。
前記分配部の内周側端は、内周側に向けて次第に薄くなるよう形成されていることが好ましい。
前記カップ本体は、前記第1の傾斜面の前記段差より内周側に形成された凹所と、該凹所と排液路を連通する連通路とを有することが好ましい。
前記第1の傾斜面の前記段差より内周側に弾性部材を有し、該弾性部材は、前記第1の傾斜面と連続する上面を有すると共に、外周側に向けて延伸し、前記可動カップが下降されたときの前記分配部の内周側端の上方を覆うことが好ましい。
別な観点による本発明によれば、鉛直軸周りに回転可能に支持された基板に対し第1の処理液または第2の処理液を供給し前記基板を処理すると共に、前記基板からの処理液を回収カップで回収する基板処理方法であって、前記回収カップは、前記基板より大きい環状の外周壁と、外周側に向けて次第に低くなる第1の傾斜面で上端の外周面が形成された環状の内部構造体と、前記第1の処理液の回収口が内周側に、前記第2の処理液の回収口が外周側に設けられた底壁と、を有するカップ本体と、外周側に向けて次第に低くなる第2の傾斜面で上面が形成された分配部を上端に有すると共に、前記カップ本体の前記外周壁と前記内部構造体との間に上下動可能に設けられた可動カップと、を備え、前記カップ本体は、前記第1の傾斜面の外周側に段差を有し、前記分配部の前記第2の傾斜面は、内周側に比べ外周側の傾斜角度が大きく、当該基板処理方法は、前記第1の処理液で前記基板を処理する際、前記可動カップを上昇させ、前記分配部の内周側端を前記基板より上方に位置させる工程と、前記基板に前記第1の処理液を供給する工程と、前記基板を回転させ、該基板上の前記第1の処理液を前記分配部と前記内部構造体の間から前記第1の処理液の回収口に導く工程と、を含み、前記第2の処理液で前記基板を処理する際、前記可動カップを下降させ、前記分配部の内周側端を前記段差に落ち込ませ、前記分配部の上面が、前記段差の上側を形成する面より低くなるようにする工程と、前記基板に前記第2の処理液を供給する工程と、前記基板を回転させ、該基板上の前記第2の処理液を前記分配部と前記外周壁の間から前記第2の処理液の回収口に導く工程と、を含むことを特徴としている。
本発明によれば、回転可能に支持された基板に対し第1の処理液または第2の処理液を供給し基板を処理すると共に、基板からの処理液を種別ごとに回収する基板処理装置において、基板処理に基板を低速回転させる工程が含まれる場合であっても基板からの処理液を種別に回収できる。
本実施の形態にかかる現像処理装置を搭載した基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の基板処理システムの構成の概略を模式的に示す正面図である。 図1の基板処理システムの構成の概略を模式的に示す背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る現像処理装置の構成の概略を模式的に示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る現像処理装置の構成の概略を模式的に示す横断面図である。 ウェハ上に現像液の液溜りを形成する様子を示す側面からの説明図である。 ウェハ上に現像液の液溜りを外周方向に拡散させる様子を示す側面からの説明図である。 ウェハ上に現像液の液溜りを外周方向に拡散させた様子を示す側面からの説明図である。 ポジ現像処理の際の回収カップの状態を模式的に示す説明断面図である。 ネガ現像処理の際の回収カップの状態を模式的に示す説明断面図である。 ネガ現像処理の際の回収カップにおける固定カップと可動カップとの境界部分の状態を示す説明断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る現像処理装置の説明断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る現像処理装置の説明断面図である。 参考例の現像処理装置の説明図である。 従来の現像処理装置におけるポジ現像処理の際の回収カップの状態を示す説明断面図である。 従来の現像処理装置におけるネガ現像処理の際の回収カップの状態を示す説明断面図である。 従来の現像処理装置における課題の説明図である。 従来の現像処理装置における課題の別の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施の形態にかかる現像処理装置を備えた基板処理システム1の構成の概略を模式的に示した平面説明図である。図2及び図3は、各々基板処理システム1の内部構成の概略を模式的に示す、各々正面図と背面図である。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置するカセット載置板21が複数設けられている。
カセットステーション10には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロック、すなわち第1のブロックG1〜第4のブロックG4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図1のX方向正方向側、図面の上側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、既述の第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像処理装置30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置31、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置33が下からこの順に配置されている。
例えば現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33の数や配置は、任意に選択できる。
これら下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33では、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に塗布液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、塗布液をウェハWの表面に拡散させる。なお、現像処理装置30の構成については後述する。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの加熱及び冷却といった熱処理を行う複数の熱処理装置40〜43が設けられている。
例えば第3のブロックG3には、図2、図3に示すように、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、図3に示すように、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有する、ウェハ搬送装置70が複数配置されている。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲に位置する第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置との間でウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、図3に示すように、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えば図3のY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
以上の基板処理システム1には、図1に示すように制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、基板処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作、さらには後述のノズル駆動部166、169、172、175や昇降部156等も制御して、基板処理システム1における後述の現像処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部300にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理の概略について説明する。先ず、複数のウェハWを収納したカセットCが、基板処理システム1のカセットステーション10に搬入され、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次処理ステーション11の受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され温度調節処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって例えば第1のブロックG1の下部反射防止膜形成装置31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理装置41に搬送され、加熱処理が行われる。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置42に搬送され、温度調節処理される。その後、ウェハWはウェハ搬送装置70によって第1のブロックG1のレジスト塗布装置32に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。その後ウェハWは、熱処理装置43に搬送され、プリベーク処理される。
次にウェハWは、第1のブロックG1の上部反射防止膜形成装置33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後、ウェハWは第2のブロックG2の熱処理装置43に搬送され、加熱処理が行われる。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置56に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置52に搬送され、シャトル搬送装置80によって第4のブロックG4の受け渡し装置62に搬送される。その後、ウェハWは、インターフェイスステーション13のウェハ搬送装置110によって露光装置12に搬送され、所定のパターンで露光処理される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。これにより、レジスト膜の露光部において発生した酸により脱保護反応させる。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像処理装置30に搬送され、現像処理が行われる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に係る現像処理装置30の構成について図4及び図5を用いて説明する。現像処理装置30は、図4に示すように内部を密閉可能な処理容器130を有している。処理容器130の側面には、ウェハWの搬入出口(図示せず)が形成されている。
処理容器130内には、ウェハWを保持して鉛直軸O周りに回転させるスピンチャック140が設けられている。スピンチャック140は、例えばモータなどのチャック駆動部141により所定の速度に回転できる。また、チャック駆動部141には、シリンダなどの昇降駆動機構142が設けられており、スピンチャック140は昇降自在になっている。
スピンチャック140に保持されたウェハWの周囲を取り囲むようにカップ150が設けられている。カップ150は、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するものである。カップ150の詳細については後述する。
図5に示すようにカップ150のX方向負方向(図5の下方向)側には、Y方向(図5の左右方向)に沿って延伸するレール160A〜160Dが形成されている。レール160A〜160Dは、例えばカップ150のY方向負方向(図5の左方向)側の外方からY方向正方向(図5の右方向)側の外方まで形成されている。レール160A、160B、160C、160Dにはそれぞれ、アーム161、162、163、164が取り付けられている。
第1のアーム161には、「第1の処理液」の一例であるポジ型現像液を供給するポジ型現像液供給ノズル165が支持されている。第1のアーム161は、ノズル駆動部166によってレール160A上を移動自在となっている。これにより、ポジ型現像液供給ノズル165は、カップ150のY方向負方向側の外側に設けられた待機部167から、カップ150内のウェハWの中央部上方まで移動できる。また、ノズル駆動部166によって、第1のアーム161は昇降自在であり、ポジ型現像液供給ノズル165の高さを調節できる。ポジ型現像液としては、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)が用いられる。
ポジ型現像液供給ノズル165は、全体として円筒形状を有しており、後述の図6に示すようにその下端面165aは例えばウェハWと平行になる平坦な面に形成されている。この下端面165aが、ポジ型現像液と接触する接液面として機能する。また、下端面165aには、現像液を供給する供給孔が形成されている。供給孔の数は任意に選択することができ、1つであってもよいし複数であってもよい。
さらに、ポジ型現像液供給ノズル165の直径は、ウェハWの直径よりも小さく構成され、ウェハWの直径が300mmである場合、該ノズル165の直径は例えば直径40mmである。そして、ポジ型現像液供給ノズル165は、耐薬品性を有する、例えばPTFEや石英などの材質により構成される。
第2のアーム162には、「第2の処理液」の一例であるネガ型現像液を供給するネガ型現像液供給ノズル168が支持されている。ネガ型現像液供給ノズル168には、例えばポジ型現像液供給ノズル165と同形同大、同一構造のものを採用することができる。
第2のアーム162は、ノズル駆動部169によってレール160D上を移動自在となっている。これにより、ネガ型現像液供給ノズル168は、カップ150のY方向正方向側の外側に設けられた待機部170から、カップ150内のウェハWの中央部上方まで移動できる。また、ノズル駆動部169によって、第2のアーム162は昇降自在であり、ネガ型現像液供給ノズル168の高さを調節できる。ネガ型現像液としては有機溶剤を含有する現像液が用いられ、例えばエステル系溶剤である酢酸ブチルを有する現像液が用いられる。
第3のアーム163には、ポジ用リンス液を供給するポジ用リンス液供給ノズル171が支持されている。第3のアーム163は、ノズル駆動部172により、レール160B上を移動自在である。これにより、ポジ用リンス液供給ノズル171は、カップ150のY方向負方向側であって待機部167とカップ150との間の位置に設けられた待機部173から、カップ150内のウェハWの中央部上方まで移動できる。また、ノズル駆動部172によって、第3のアーム163は昇降自在であり、ポジ用リンス液供給ノズル171の高さを調節できる。ポジ用リンス液としては、純水が用いられる。
第4のアーム164には、ネガ用リンス液を供給するネガ用リンス液供給ノズル174が支持されている。第4のアーム164は、ノズル駆動部175により、レール160C上を移動自在である。これにより、ネガ用リンス液供給ノズル174は、カップ150のY方向正方向側であって待機部170とカップ150との間の位置に設けられた待機部176から、カップ150内のウェハWの中央部上方まで移動できる。また、ノズル駆動部175によって、第4のアーム164は昇降自在であり、ネガ用リンス液供給ノズル174の高さを調節できる。ネガ用リンス液としては、例えば4−メチル−2−ペンタノール(MIBC)が用いられる。
ここで、現像処理装置30におけるポジ現像処理の一例について図6〜図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、ウェハWの表面にはポジ型レジスト膜が形成され、該レジスト膜は露光済みである。
スピンチャック140に保持されたウェハWに対するポジ現像処理の際、まず、ポジ型現像液供給ノズル165を待機部167からウェハWの中央部上へ移動させる。そして、図6に示すように、ポジ型現像液供給ノズル165の下端面165aがウェハWに近接して対向するように、該ノズル165を降下させる。続いて、ウェハWを停止させた状態で、または、10rpm以下の回転速度でウェハWを回転させた状態で、ポジ型現像液供給ノズル165からウェハWに現像液を供給させる。これにより、ポジ型現像液供給ノズル165の下端面165aとウェハWとの間に、該下端面165aに接するように液溜まりLが形成される。このときの現像液の吐出流量は例えば、60〜600ml/分である。
次に、ウェハWの回転速度を30〜100rpmに上昇させ、現像液の供給を継続しつつ、図7に示すように、ポジ型現像液供給ノズル165をウェハWの中央部から周縁部側へ向けて移動させ、ウェハWの表面に液溜まりLを広げる。そして、ウェハWの周縁に下端面165aの端部が到達するまで、例えば、2〜15秒かけてポジ型現像液供給ノズル165を移動させ、ウェハWの全面を覆う液溜まりLを形成する。
ウェハWの全面に液溜まりLを形成したら、ポジ型現像液供給ノズル165からの現像液の供給、及びウェハWの回転を停止し、図8に示すように、ポジ型現像液供給ノズル165を待機部167まで退避させる。そして、ウェハWを停止させた状態でウェハW上に形成された液溜まりLによる静止現像を行う。
静止現像後、ポジ用リンス液供給ノズル171を、待機部173からウェハWの中央部上へ移動させる。そして、ウェハWに対して該ノズル171から純水を供給して、ウェハWを洗浄する。この時のウェハWの回転速度は例えば100〜1200rpmである。
そして、純水によるウェハWの洗浄が終了すると、ポジ用リンス液供給ノズル171を退避させ、ウェハWを例えば2000rpmで高速回転させて、振り切り乾燥を実施する。これによってポジ現像処理が終了する。
上述のポジ現像処理は一例であり、本実施形態が適用可能なポジ現像処理は、上述の工程に代えて又は加えて、他の工程を含んでいてもよい。例えば、液溜まりLを形成し、液溜まりLを広げる動作は、ウェハWの中央部から周縁部側へポジ型現像液供給ノズル165を移動させるスキャンアウト方式に代えて、ウェハWの周縁部側の上方位置にポジ型現像液供給ノズル165を位置させ、ポジ型現像液の吐出を開始した後、ウェハWの中央部へ向けてポジ型現像液供給ノズル165を移動させるスキャンイン方式を採用してもよい。また、スキャンアウト方式とスキャンイン方式とを併用してもよい。
ネガ現像処理は、ポジ現像処理と同様であるため、その説明を省略する。
図4の説明に戻る。
カップ150は、カップ本体151と、カップ本体151に対して移動可能な可動カップ152とを備える。
カップ本体151は、カップ基体153と該カップ基体153に対して固定される固定カップ154とを有する。
カップ基体153は、環状の外周壁153aと、同じく環状の内周壁153bとを有し、外周壁153a及び内周壁153bは上下方向(鉛直方向)に延在するよう形成されている。外周壁153aの内径はウェハWの直径より大きく、内周壁153bの外径はウェハWの直径より小さく形成され、外周壁153aの高さより内周壁153bの高さの方が小さく形成されている。
また、カップ基体153は、外周壁153aの下端と内周壁153bの下端を連結する底壁153cと、外周壁153aの上端から内周方向に延びる上壁153dとを有し、内周壁153bの上側が開口されている。内周壁153bの上端には内周方向に延びる突起153eが設けられており、この突起151eを固定カップ154及び保持板155で挟むことでカップ基体153を固定することができる。
固定カップ154は、外周壁153aと内周壁153bとの間に位置する環状の内部構造体を構成するものである。この固定カップ154は、外周壁153aと内周壁153bとの間に位置する環状の周壁154aを有する。また、固定カップ154は、その上端の外周面が、外周側に向けて次第に低くなる傾斜面(「第1の傾斜面」に相当)154bで形成されている。以下、この傾斜面154bを外側傾斜面154bという。後述するように、外側傾斜面154bには段差が形成されている。なお、外側傾斜面154bの下端は周壁154aの外周面に連続している。さらに、固定カップ154は、内周側に向けて次第に低くなる内側傾斜面154cを外側傾斜面154bより内周側に有する。
可動カップ152は、カップ基体153の外周壁153aと固定カップ154との間に上下動可能に設けられた環状の部材であり、分配部152aを上端に有し、周壁152bを分配部152aの下側に有する。分配部152aは、ポジ型現像液とネガ型現像液とを分けて排出するためのものであり、その上面が、外周側に向けて次第に低くなる傾斜面(「第2の傾斜面」に相当)152cで形成されている。
周壁152bは、環状に形成されており、その内径が固定カップ154の周壁154aの外周の直径より大きく、その外径がカップ基体153の外周壁153aの内周の直径よりも小さい。また、周壁152bの外周面に、分配部152aの傾斜面152cの外周端が連続している。
可動カップ152の上方には、可動カップ152を上昇又は下降させるための昇降部156が設けられている。
カップ基体153の説明に戻る。カップ基体153の底壁153cには、外周壁153aと内周壁153bとの間に、環状に形成された二つの仕切り壁153f、153gが形成されている。
また、底壁153cは、外周壁153aと外周側の仕切り壁153fとの間に、ネガ型現像液を回収するネガ用回収口153hが形成されている。さらに、底壁153cは、仕切り壁153f、153gの間に、ポジ型現像液を回収するポジ用回収口153iが、内周側の仕切り壁153gと内周壁153bとの間に、ミスト化された現像液を回収するミスト用回収口153jが形成されている。
ネガ用回収口153hと、ポジ用回収口153iと、ミスト用回収口153jには、不図示のポンプ等が接続されている。
続いて、現像処理装置30における現像処理時の現像液の排出について図9〜図11を用いて説明する。なお、ミスト化された現像液の排出については説明を省略する。
ポジ現像処理の場合、現像処理装置30では、図9に示すように可動カップ152を上昇させると共に、ポジ用回収口153iに接続されたポンプを駆動させる。
これにより、現像処理装置30では、ウェハWの回転により飛散したポジ型現像液や、ウェハWの下側に回り込み落下したポジ型現像液を、可動カップ152の分配部152aと固定カップ154との間からポジ用回収口153iに導き、該回収口153iを介して回収することができる。
一方、ネガ現像処理の場合、現像処理装置30では、図10に示すように可動カップ152を下降させると共に、ネガ用回収口153hに接続されたポンプを駆動させる。
これにより、現像処理装置30では、ウェハWの回転により略水平に飛散したネガ型現像液を、可動カップ152の分配部152aとカップ基体153の外周壁153aとの間からネガ用回収口153hに導き、該回収口153hを介して回収することができる。
また、図11に示すように、固定カップ154の外側傾斜面154bの外周端には段差154dが形成されており、可動カップ152を下降させると、(1)該可動カップ152の分配部152aの内周側端が段差154dに落ち込み、このとき、分配部152aの上面すなわち傾斜面152cが、段差154dの上側を形成する面より低くなる。さらに、(2)分配部152aの傾斜面152cの角度αは、固定カップ154の上側を形成する面の角度の角度βより大きくなっている。
上記(1)の構成により、ウェハWの回転時にネガ型現像液が略水平に飛散せずに、水平に対し角度を持って飛散したとしても、該飛散した現像液が、分配部152aの内周側端に当たることがない。また、上記(2)の構成により、上記飛散した現像液等が固定カップ154の外側傾斜面154bに当たったとしても、当たった後の現像液が、分配部152aと固定カップ154との間に溜まらず、分配部152aの傾斜面152cに沿って流れていく。
したがって、現像処理装置30では、ウェハWから飛散したり落下したりしたネガ型現像液をより確実にネガ用回収口153hに導くことができる。
よって、現像処理装置30では、ネガ現像処理に低速回転工程が含まれる場合でも、ポジ型現像液とネガ型現像液を混合させずに別々に回収することができる。
なお、下降された可動カップ152の分配部152aの内周側端と固定カップ154の段差154dの下側を形成する面との間の隙間からネガ型現像液が流れ込まないよう、すなわち、該隙間が小さくなるよう設計されている。
また、可動カップ152の分配部152aの傾斜面152cは、内周側の傾斜角度αに比べ外周側の傾斜角度γの方が大きいことが好ましい。これによって、傾斜面152cに沿ってネガ現像液が流れる際に、よりスムーズに流れさせることができ、また、傾斜面152cの全面に亘って傾斜角度が大きい場合より上下方向の寸法を抑えることができる。
さらに、可動カップ152の分配部152aの内周側端部は、内周側に向けて次第に薄くなるよう形成されていることが好ましい。これにより、下降された可動カップ152の分配部152aの内周側端と固定カップ154との間にネガ型現像液が溜まりにくくなるからである。
以上の形状を有する可動カップ152を実際に作製し、可動カップ152を上下動させることによるポジ型現像液とネガ型現像液の排液分離を行ったところ、ウェハWの回転速度が100rpm以下の工程を含む場合でも排液分離を良好に行えることが実際に確認できた。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る現像処理装置30の構成について図12を用いて説明する。
図12に示すように、第2の実施形態に係る現像処理装置30の固定カップ200は、外側傾斜面201の段差154dより内周側に環状の凹所202と、不図示の排液路に該凹所202を連通させる連通路203とを有する点で第1の実施形態の固定カップ154と相違する。排液路は例えば保持板155(図4参照)に設けられ、該排液路にはポンプが接続される。
固定カップ200が上述のように構成されるため、外側傾斜面201の凹所202より内周面側にウェハWからのネガ型現像液が当たった場合、当たった後に外側傾斜面201に沿って移動したネガ型現像液は凹所202及び連通路203等を介して排出される。そのため、固定カップ200の外側傾斜面201に沿って移動し分配部152aと固定カップ154との間に至るネガ型現像液を減らすことができるので、ネガ型現像液が、ポジ型現像液と混合されて回収されるのをより確実に防ぐことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る現像処理装置30の構成について図13を用いて説明する。
図13に示すように、第3の実施形態に係る現像処理装置30の固定カップ210は、外側傾斜面211の段差154dより内周側に、環状の弾性部材212を有する。この弾性部材212は、固定カップ210の外側傾斜面211と連続する上面を有すると共に、外周側に向けて延伸し、可動カップ152が下降されたときの分配部152aの内周側端の上方覆うよう形成されている点で、第1の実施形態の固定カップ154と相違する。
本実施形態の現像処理装置30では、上述の弾性部材212を有することにより、分配部152aの内周側端と固定カップ210との間からネガ型現像液が流れ込むことがない。したがって、本現像処理装置30では、ネガ型現像液が、ポジ型現像液と混合されて回収されるのをより確実に防ぐことができる。
(参考例)
参考例の現像処理装置の構成について図14を用いて説明する。
図14に示すように、本例の現像処理装置は、固定カップ601の形状が従来と同様であり、この点で第1の実施形態の現像処理装置30と相違する。また、現像処理装置600の可動カップ602は、分配部603の内周側先端が内周方向に延び出すことができるよう構成されている点で、第1の実施形態の現像処理装置30と相違する。
本例の現像処理装置におけるポジ現像処理時のポジ型現像液の排出工程は第1の実施形態の現像処理装置30と同様である。
本例の現像処理装置では、上述のように可動カップ602の分配部603の内周側先端が内周方向に延び出すことができるため、ネガ現像処理の際に可動カップ602が下降された後に分配部603の内周側先端をウェハWの外周端より内周側に位置させることができる。これにより、可動カップ602の分配部603と固定カップ601との間にネガ型現像液が流れ込むことがない。したがって、本例の現像処理装置では、ネガ型現像液が、ポジ型現像液と混合されて回収されるのをより確実に防ぐことができる。
以上では、本発明を現像処理装置に適用した例で説明したが、2種類の処理液で別々の基板処理を同一のモジュールで行い、各処理液を別々に回収するものであれば、現像処理装置以外の基板処理装置にも本発明を適用可能である。また、以上の例では、ポジ型現像液の回収経路を内周側、ネガ型現像液の回収経路を外周側としたが、ポジ型現像液の外周経路を外周側、ネガ型現像液の回収経路を内周側としてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、複数種類の処理液(例えば現像液)を用いて処理液毎に基板を処理する際に有用である。
1…基板処理システム
30…現像処理装置
140…スピンチャック
142…昇降駆動機構
150…カップ
151…カップ本体
152…可動カップ
152a…分配部
153…カップ基体
153a…外周壁
153c…底壁
153h…ネガ用回収口
154,200,210…固定カップ
154b,201,211…外側傾斜面
154d…段差
165…ポジ型現像液供給ノズル
168…ネガ型現像液供給ノズル
171…ポジ用リンス液供給ノズル
174…ネガ用リンス液供給ノズル
202…凹所
203…連通路
212…弾性部材
300…制御部

Claims (5)

  1. 鉛直軸周りに回転可能に支持された基板に対し第1の処理液または第2の処理液を供給し前記基板を処理すると共に、前記基板からの処理液を回収カップで回収する基板処理装置であって、
    前記回収カップは、
    前記基板より大きい環状の外周壁と、外周側に向けて次第に低くなる第1の傾斜面で上端の外周面が形成された環状の内部構造体と、前記第1の処理液の回収口が内周側に、前記第2の処理液の回収口が外周側に設けられた底壁と、を有するカップ本体と、
    外周側に向けて次第に低くなる第2の傾斜面で上面が形成された分配部を上端に有すると共に、前記カップ本体の前記外周壁と前記内部構造体との間に上下動可能に設けられた可動カップと、を備え、
    該可動カップを上昇させることで、前記第1の処理液を前記分配部と前記内部構造体の間から前記第1の処理液の回収口に導き、前記可動カップを下降させることで、前記第2の処理液を前記分配部と前記外周壁の間から前記第2の処理液の回収口に導き、
    前記カップ本体は、前記第1の傾斜面の外周側に段差を有し、
    前記可動カップは、下降されたときに、前記分配部の内周側端が前記段差に落ち込み、前記分配部の上面が、前記段差の上側を形成する面より低くなり、
    前記分配部の前記第2の傾斜面は、内周側に比べ外周側の傾斜角度が大きいことを特徴とする、基板処理装置。
  2. 前記分配部の内周側端は、内周側に向けて次第に薄くなるよう形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記カップ本体は、前記第1の傾斜面の前記段差より内周側に形成された凹所と、該凹所と排液路を連通する連通路とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1の傾斜面の前記段差より内周側に弾性部材を有し、
    該弾性部材は、前記第1の傾斜面と連続する上面を有すると共に、外周側に向けて延伸し、前記可動カップが下降されたときの前記分配部の内周側端の上方を覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  5. 鉛直軸周りに回転可能に支持された基板に対し第1の処理液または第2の処理液を供給し前記基板を処理すると共に、前記基板からの処理液を回収カップで回収する基板処理方法であって、
    前記回収カップは、
    前記基板より大きい環状の外周壁と、外周側に向けて次第に低くなる第1の傾斜面で上端の外周面が形成された環状の内部構造体と、前記第1の処理液の回収口が内周側に、前記第2の処理液の回収口が外周側に設けられた底壁と、を有するカップ本体と、
    外周側に向けて次第に低くなる第2の傾斜面で上面が形成された分配部を上端に有すると共に、前記カップ本体の前記外周壁と前記内部構造体との間に上下動可能に設けられた可動カップと、を備え、
    前記カップ本体は、前記第1の傾斜面の外周側に段差を有し、
    前記分配部の前記第2の傾斜面は、内周側に比べ外周側の傾斜角度が大きく、
    当該基板処理方法は、
    前記第1の処理液で前記基板を処理する際、
    前記可動カップを上昇させ、前記分配部の内周側端を前記基板より上方に位置させる工程と、
    前記基板に前記第1の処理液を供給する工程と、
    前記基板を回転させ、該基板上の前記第1の処理液を前記分配部と前記内部構造体の間から前記第1の処理液の回収口に導く工程と、を含み、
    前記第2の処理液で前記基板を処理する際、
    前記可動カップを下降させ、前記分配部の内周側端を前記段差に落ち込ませ、前記分配部の上面が、前記段差の上側を形成する面より低くなるようにする工程と、
    前記基板に前記第2の処理液を供給する工程と、
    前記基板を回転させ、該基板上の前記第2の処理液を前記分配部と前記外周壁の間から前記第2の処理液の回収口に導く工程と、を含むことを特徴とする、基板処理方法。
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