JPH08255776A - 洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

洗浄装置および洗浄方法

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JPH08255776A
JPH08255776A JP8005957A JP595796A JPH08255776A JP H08255776 A JPH08255776 A JP H08255776A JP 8005957 A JP8005957 A JP 8005957A JP 595796 A JP595796 A JP 595796A JP H08255776 A JPH08255776 A JP H08255776A
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Akira Yonemizu
昭 米水
Masami Akumoto
正巳 飽本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の洗浄を行なう際、基板に付着する不要部
を確実に除去するとともに洗浄における基板へのダメー
ジを抑制することができる洗浄装置および洗浄方法を提
供すること。 【解決手段】基板としての半導体ウエハWを洗浄する洗
浄装置20は、ウエハWの周縁部を保持する保持機構3
0と、この保持機構30により保持されたウエハWを回
転させる回転手段としてのモータ40と、保持機構30
に保持されたウエハWの少なくとも一面側に設けられた
洗浄部31とを具備する。この洗浄部31は、ウエハW
に対し当接可能に設けられた少なくとも一つの洗浄部材
51を有し、この洗浄部材51は、ウエハWに当接した
状態でモータ40によって回転する基板の回転に基づい
て回転可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、半導体ウエハなど
の基板を洗浄するための洗浄装置および洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造装置の製造工程にお
いては、基板例えば半導体ウエハ上に例えば回路や電極
パターン等を形成するために、フォトリソグラフィ技術
を用いて回路パターン等を縮小してフォトレジストに転
写し、これを現像処理する一連の処理が施される。
【0003】このような処理においては、半導体ウエハ
上にレジスト液を塗布し、その後露光工程、現像工程が
行われるが、こうした一連の所定の処理を行う前に、回
路パターンの欠陥発生や配線のショートなどを防止する
ためにレジスト液が塗布される半導体ウエハの表面を洗
浄すると共に、露光時の焦点のずれやパーティクルの発
生を防止するために半導体ウエハの裏面をも洗浄する必
要がある。
【0004】このような半導体ウエハを洗浄する洗浄装
置としては例えば特開平2−271622号が知られて
いる。この技術は、半導体ウエハ上に付着した異物を除
去するために半導体ウエハを振動させるとともに所定の
回転数で回転するブラシを接触させ半導体ウエハに付着
した異物を除去するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
除去装置では回転する半導体ウエハの半径方向にわたっ
て所定の回転数で回転するブラシを接触させているた
め、半導体ウエハの中心部から周縁部にかけて半導体ウ
エハの回転移動距離が異なるので、この回転移動距離の
差によって半導体ウエハの洗浄面にダメージが発生する
とともに、半導体ウエハの洗浄面の部位によってダメー
ジの程度が異なり、ダメージムラが生じてしまうという
問題がある。
【0006】また、半導体ウエハに当接するブラシの近
傍にノズルから洗浄液を供給するがこの洗浄液はブラシ
の全域には供給されずブラシの一部は半導体ウエハの乾
燥部と接触するため半導体ウエハを損傷させる恐れが有
り、ダメージが増大してしまうという問題がある。さら
にノズルから洗浄液を供給するがこの洗浄液はブラシの
全域に同量の洗浄液を供給できず洗浄の処理ムラが発生
する恐れがある。
【0007】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、基板の洗浄を行なう際、基板
に付着する不要部を確実に除去するとともに洗浄におけ
る基板へのダメージを抑制することができる洗浄装置お
よび洗浄方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基板を洗浄する洗浄装置であって、基板
を保持する保持手段と、この保持手段により保持された
基板を回転させる回転手段と、前記保持手段に保持され
た基板の少なくとも一面側に設けられた洗浄部と、を具
備し、前記洗浄部は、基板に対し当接可能に設けられた
少なくとも一つの洗浄部材を有し、この洗浄部材は、基
板に当接した状態で、前記回転手段によって回転する基
板の回転に基づいて回転することを特徴とする洗浄装置
基板を提供する。
【0009】また、本発明は、基板を洗浄する洗浄装置
であって、基板を保持する保持手段と、この保持手段に
より保持された基板を回転させる回転手段と、前記基板
に対して当接可能に設けられ、かつ基板に当接した状態
で、前記回転手段によって回転する基板の回転に基づい
て回転する洗浄部材を備え、前記保持手段に保持された
基板の少なくとも一面側に設けられた洗浄部と、前記基
板に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記基板に気
体を供給する気体供給手段と、を具備することを特徴と
する洗浄装置を提供する。
【0010】さらに、本発明は、基板を洗浄する洗浄装
置であって、基板を保持する保持手段と、この保持手段
により保持された基板を回転させる回転手段と、前記保
持手段に保持された基板の少なくとも一面側に設けられ
た洗浄部と、を具備し、前記洗浄部は、基板に対し当接
可能に設けられた少なくとも一つの洗浄部材と、この洗
浄部材を回転駆動させる駆動手段と、前記洗浄部材を、
回転駆動する状態、フリーな状態および実質的に固定さ
れた状態のいずれかに制御する制御手段と、を有するこ
とを特徴とする洗浄装置を提供する。
【0011】さらにまた、本発明は、基板を洗浄する洗
浄装置であって、基板を保持する保持手段と、この保持
手段により保持された基板を回転させる回転手段と、前
記基板に対して当接可能に設けられた少なくとも一つの
洗浄部材と、この洗浄部材を回転駆動させる駆動手段
と、前記洗浄部材を、回転駆動する状態、フリーな状態
および実質的に固定された状態のいずれかに制御する制
御手段と、を有する洗浄部と、前記洗浄部材の前記基板
の回転方向後方側に洗浄液を供給する洗浄液供給手段
と、前記洗浄部材の前記基板の回転方向前方側に気体を
供給する気体供給手段と、を具備することを特徴とする
洗浄装置を提供する。
【0012】さらにまた、本発明は、基板を保持する工
程と、保持された基板を回転させる工程と、この保持さ
れた基板の少なくとも一面側に洗浄部材を当接させ、こ
の洗浄部材を基板の回転に基づいて回転させることによ
って前記基板を洗浄する工程と、を具備することを特徴
とする洗浄方法を提供する。
【0013】さらにまた、本発明は、基板を保持する工
程と、基板の少なくとも一面側に洗浄液を供給する工程
と、保持された基板を回転させる工程と、前記基板の前
記少なくとも一面側に洗浄部材を当接させ、この洗浄部
材を基板の回転に基づいて回転させることによって前記
基板を洗浄する工程と、前記基板の前記少なくとも一面
側に乾燥用のガスを供給する工程と、を具備することを
特徴とする洗浄方法を提供する。
【0014】本発明によれば、基板の少なくとも一面側
に洗浄部を設け、前記洗浄部は、基板に対し当接可能に
設けられた少なくとも一つの洗浄部材を有し、この洗浄
部材は、基板に当接した状態で、前記回転手段によって
回転する基板の回転に基づいて回転する。つまり、回転
する基板の径方向における回転移動の差に基づいて、洗
浄部材が基板に追従して回転する。したがって、当接部
と基板との接触によるダメージを抑制することができ
る。
【0015】また、他の態様においては、洗浄部材を回
転駆動させる状態、フリーな状態、実質的に回転しない
固定状態のいずれかに制御可能であるので、基板または
基板の部位、あるいは基板上に形成された膜の種類に応
じて所望の洗浄モードを選択することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、レジスト塗布・
現像装置に用いられる洗浄装置に適用した実施の形態に
ついて説明する。先ず本発明の実施例に係る洗浄装置を
説明する前に塗布・現像装置の全体構成について図1を
参照しながら簡単に述べる。この塗布・現像装置は、複
数の半導体ウエハを収容して搬送するキャリア11を載
置するキャリアステージ1と、半導体ウエハWに塗布・
現像処理を施す塗布・現像処理ユニット2と、キャリア
ステージ1と処理ユニット2との間に設けられ、ステー
ジ1上のキャリア11と処理ユニット2との間で半導体
ウエハの搬送を行なうための搬送機構3とを備えてい
る。そして、キャリアステージ10においてキャリア1
1が装置に搬入され、または装置から搬出される。ま
た、搬送機構3は搬送アーム12を有し、この搬送アー
ム12によりキャリア11と処理ユニット2との間で半
導体ウエハWの搬送が行なわれる。
【0017】塗布・現像処理ユニット2は、前段の第1
ユニット2aおよび後段の第2ユニット2bを備えてい
る。これら第1ユニット2aおよび第2ユニット2b
は、それぞれ中央に通路P1およびP2を有しており、
これら通路P1およびP2の両側に各処理部が配設され
ている。そして、これら第1および第2ユニット2a,
2bの間には中継部15が設けられている。
【0018】第1ユニット2aは通路P1に沿って移動
可能なメインアーム13を備えており、さらに、通路P
1の一方側に半導体ウエハの裏面を洗浄する洗浄装置2
0と、半導体ウエハの表面を洗浄する水洗装置21と、
アドヒージョン処理部22と、冷却処理部23とを備え
ており、他方側に2つの塗布装置25を備えている。メ
インアーム13は搬送機構3のアーム12との間で半導
体ウエハWの受け渡しを行なうとともに、第1ユニット
2aの各処理部に対する半導体ウエハWの搬入・搬出、
さらには中継部15との間で半導体ウエハWの受け渡し
を行なう機能を有している。
【0019】第2ユニット2bは通路P2に沿って移動
可能なメインアーム14を備えており、さらに、通路P
2の一方側に複数の加熱処理部26を備えており、他方
側に2つの現像処理部27を備えている。また、第2ユ
ニット2bの後端部には露光装置29が取り付け可能な
インターフェース28が設けられている。メインアーム
14は中継部との間で半導体ウェハWの受け渡しを行な
うとともに、第2ユニット2bの各処理部に対する半導
体ウエハWの搬入・搬出行なう機能を有している。
【0020】このように構成される塗布・現像装置にお
いては、キャリア11内の半導体ウエハWが、搬送機構
3のアーム12により第1ユニットのメインアーム13
に渡され、メインアーム13によって裏面洗浄装置20
に搬送さる。そして、この洗浄装置20により半導体ウ
エハWの裏面が洗浄される。
【0021】また、半導体ウエハWは同様にメインアー
ム13により表面洗浄装置21に搬送され、半導体ウエ
ハWの回路形成面である表面が洗浄される。さらにアド
ヒージョン処理部22にて疎水化処理が施され、冷却処
理部23にて冷却された後、塗布装置25にてフォトレ
ジスト膜すなわち感光膜が塗布形成される。
【0022】そして、このフォトレジスト膜が加熱処理
部26にて加熱されてプリベーキング処理が施された
後、第2ユニット2bの後端部に配置される露光装置2
9にて所定のパターンが露光される。露光後のガラス基
板は現像処理部27内へ搬送され、現像液により現像さ
れた後、メインアーム14,13および搬送機構3のア
ーム12によって、例えば元のキャリア11内に戻され
る。
【0023】次に、本発明の一実施形態に係る裏面洗浄
装置20について説明する。図2および図3の断面図お
よび平面図に示すように、この洗浄装置20は、半導体
ウエハWの周縁部を保持する保持機構30と、この保持
機構30に保持された半導体ウエハWの下面側に設けら
れた洗浄部31とを備えている。
【0024】前記保持機構30は、回転チャック32
と、この回転チャック32から半導体ウエハWの周縁部
分に対応する部位まで放射状に伸びるように、半導体ウ
エハWの周縁部に係合して半導体ウエハWを保持する保
持部70を備えた3個の保持部材33と、同様に構成さ
れ、半導体ウエハWの周縁部を支持する支持部71を備
えた6個の支持部材34とを具備している。そして、3
個の保持部70および6個の支持部71は、各保持部7
0を2個の支持部71で挟むように設けられている。
【0025】また、保持機構30は、図2に示すよう
に、回転チャック32の底部から下方に伸び、固定部3
5軸受け部36を介して軸受けされている小径の筒部3
7とを有しており、この筒部37の外側に設けられたプ
ーリ38にベルト39が巻掛けられており、このベルト
39により鉛直軸のまわりに回転可能となっている。ベ
ルト39は、駆動手段としてのモータ40の駆動軸に張
設されており、これらモータ40およびベルト39によ
り前記保持機構30を回転させる回転手段が構成されて
いる。
【0026】前記洗浄部31は、前記筒部37の中を貫
通し、半導体ウエハWの中心軸に重なるとともに昇降手
段例えばエアーシリンダ43に接続された昇降軸41上
に設けられた昇降ステージ42上に設けられている。
【0027】この洗浄部31は、図4に示すように、半
導体ウエハWと当接する洗浄部材例えば鉛直方向にブラ
シ台50上に植毛された洗浄ブラシ51と、前記ブラシ
台50と接続され前記昇降ステージ43に回転自在に設
けられた軸部52とで構成されている。よって洗浄ブラ
シ51は、半導体ウエハWの回転の方向に対応して図中
の矢印53のようにフリーな状態で回転可能に構成され
ている。
【0028】洗浄ブラシ51は、半導体ウエハWのほぼ
中央部から周縁部まで複数設けられ、半導体ウエハWの
洗浄ムラをなくすために千鳥がけ状に前記昇降ステージ
42上に配置されている。この洗浄ブラシ51を構成す
る毛は、例えばポリビニルカーボン(PVC)のような
樹脂からなり、例えば0.2mm程度の径を有するもの
である。均一な洗浄を行なう観点から、これら複数の洗
浄ブラシ51の大きさをそれぞれ異なるものとし、例え
ば外側部分に配置されたブラシの径が大きく、内側部分
に配置されたブラシの径が小さくなるようにしてもよい
し、洗浄ブラシ51を構成する毛の硬さを各ブラシによ
って異なるようにし、例えば内側部分に配置されたブラ
シの毛が柔らかく、外側部分に配置されたブラシの毛が
硬くなるようにすることも可能である。さらに一つのブ
ラシ51の中で硬さが異なる複数の種類の毛を用いるこ
ともできる。
【0029】洗浄部31の半導体ウエハWの回転方向5
6の後方側には、洗浄液を洗浄ブラシ51の全域にかつ
均一に供給する洗浄液供給機構55が設けられており、
この洗浄液供給機構55は、洗浄液、例えば純水や溶剤
等の液体を供給する供給管57と、この供給管57に複
数設けられ前記半導体ウエハWの下面に前記洗浄液を供
給する供給口58とで構成されている。
【0030】また、前記昇降ステージ42上には、図2
および図3に示すように、前記洗浄部31の前記洗浄液
供給機構55と反対側、つまり半導体ウエハWの回転方
向56の前方側に乾燥用のガス、例えばN2 ガスまたは
加熱されたクリーンエアーを供給するガス供給ノズル6
0を備えている。
【0031】このガス供給ノズル60は、半導体ウエハ
Wと当接する前記洗浄ブラシ51の最内側部分から半導
体ウエハWの周縁部方向に向けて気体を吹き付けること
ができるように設けられていることが好ましく、このよ
うにすることにより、半導体ウエハWの裏面に付着する
洗浄液を半導体ウエハW外に飛散させることができ、半
導体ウエハWを効率的に乾燥させることができる。
【0032】さらに、前記ノズル60は、前記昇降軸4
1内を通るガス流路を介して外部のガス供給管61に接
続されている。前記保持機構30の保持部70は、図5
(a)(b)(c)に示すように、半導体ウエハWの周
縁部に接触する2つの接触部材72と、半導体ウエハW
の下面の周縁部を支持するための段部73とを備えてい
る。各接触部材72の半導体ウエハWの周縁部と接触す
る部位72aは、この部位72aと半導体ウエハWの周
縁部との間に洗浄液が残留するのを抑制するためにでき
る限り点接触するのが好ましい。さらに、2つの接触部
材72の間には、隙間部72bが形成され、この隙間部
72bの存在により洗浄液の液掃けが向上する。この隙
間部72bは(c)に示すように、半導体ウエハWの下
方にまで延びており、半導体ウエハWの上下から洗浄液
を排出することができるので一層液掃けが向上する。こ
の保持部は前後に移動することが可能であり、半導体W
を保持するとともに位置決めする機能を有している。な
お、接触部材72を3個以上設けて接触部位を3カ所以
上にしてもよい。
【0033】支持部71は保持部70と基本的に同様の
構成を有しているが、保持部70がウエハWの保持およ
び位置決め機能を有しているのに対し、支持部71は固
定的に設けられ単にウエハWを支持するのみである。
【0034】半導体ウエハWを確実に保持する観点から
は、少なくとも3個の保持部材70が存在すればよい
が、搬送されてきた半導体ウエハWの位置ずれ防止およ
び半導体ウエハの水平出しの観点からは、少なくとも3
個、例えば図示のように6個の支持部71を設けること
が好ましい。
【0035】次に、以上のように構成される洗浄装置2
0の動作について述べる。先ず、図1に示すメインアー
ム13から洗浄装置20内の図2に示す保持機構30の
3個の保持部材70および6個の支持部材71上に半導
体ウエハWが受け渡される。そして3個の保持部材70
が前進することにより半導体ウエハWが保持される。
【0036】この受け渡しの後、モータ40を駆動し保
持機構30を回転させることにより、半導体ウエハWを
回転させる。次いで、必要に応じて、半導体ウエハWに
対しジェット水ノズル(図示せず)からジェット水を噴
射させてジェット水洗を行なう。その後、洗浄液供給機
構55の供給口58より洗浄液(例えば純水)を半導体
ウエハWの裏面に吹き付けながらエアーシリンダ43を
駆動することによって昇降ステージ42を上昇させ、洗
浄部31の洗浄ブラシ51を半導体ウエハWの裏面に所
定の圧力で当接させる。
【0037】洗浄部材としての複数の洗浄ブラシ51
は、昇降ステージ42に対しフリーな状態で回転可能に
設けられているので、これら複数の洗浄ブラシ51を回
転している状態の半導体ウエハWの裏面に当接させる
と、これらは半導体ウエハWの回転に従ってそれぞれ独
立して回転する。このように、ブラシ51が半導体ウエ
ハWの回転に追従して回転するので、洗浄部材が半導体
ウエハWに接触することによるダメージを抑制すること
ができる。この回転において、半導体ウエハWの中心部
と周縁部の周速度の違いにより周縁部のほうが回転移動
距離が長いために、半導体ウエハWの中央部に位置する
洗浄ブラシ51よりも半導体ウエハWの周縁部に位置す
る洗浄ブラシ51の方が回転速度が増大する。つまり、
図3に示す最も外側のブラシの回転数t1 が最も大き
く、内側に行くほどt2 、t3 、t4 と小さくなる。す
なわち、回転速度は、t1 >t2 >t3 >t4 の関係を
有する。
【0038】一方ノズル60からはN2 ガスを半導体ウ
エハWの中央部から周縁部方向に吹き付けられ、半導体
ウエハWの裏面に付着する洗浄液を半導体ウエハW外に
飛散させた状態で、半導体ウエハWの裏面の洗浄を行な
う。
【0039】この洗浄の工程の際、図6に示すようにノ
ズル60から吹出すN2 ガスあるいは半導体ウエハWの
回転遠心力等によって洗浄液の流れFは半導体ウエハW
の中央部から周縁部方向に向かい半導体ウエハW外に飛
散するが、半導体ウエハWを保持する接触部材72方向
に流れる洗浄液は、接触部材72の外側を流れる液L1
および接触部材72と接触部材72との間を流れる液L
2となって半導体ウエハWの外に飛散していく。よっ
て、接触部材72の半導体ウエハWと接触する部位72
aはできる限り点接触に近くしたほうが液切れがよくな
る。
【0040】そして、所定時間、つまり半導体ウエハW
の洗浄が終了する時間経過した後、エアーシリンダ43
を駆動することによって昇降ステージ42を降下させ半
導体ウエハWの裏面と洗浄ブラシ51とを離間させる。
この後、洗浄液供給機構55の供給口58より吹出す洗
浄液を停止するとともにノズル60から吹出すN2 ガス
も停止する。
【0041】その後、保持手段30により保持された半
導体ウエハWを所定時間回転し、半導体ウエハWを乾燥
させる。乾燥の後、半導体ウエハWは、図1に示すメイ
ンアーム13によって保持部材33の保持部70から離
脱されるとともに洗浄装置20から搬出され、所定のプ
ログラムにしたがって図1に示す他の装置21,22,
23,26,27に搬入され所定の処理が行なわれる。
【0042】次に、このような洗浄装置を用いて洗浄し
た際の効果について説明する。洗浄装置20を用いた洗
浄工程においては、複数の洗浄ブラシ51は、上述した
ように、回転する半導体ウエハWの裏面に当接されるこ
とによって、それぞれ独立して回転している。図7に、
このようにして洗浄した場合と、洗浄ブラシ51を回転
させない場合と、半導体ウエハWの回転によって回転す
るのではなく回転手段例えばモータ等で複数の洗浄ブラ
シ51を回転させて半導体ウエハWを洗浄した場合とを
比較した結果を示す。
【0043】図7の(a)は、レジスト膜が形成され、
その上にP.S.Lが塗布された半導体ウエハWに対し
洗浄ブラシ51をモータで50rpmで回転させ洗浄し
た場合のグラフである。ちなみに、図中のaで示す曲線
は、P.S.Lの除去率であり、また図中の曲線bは、
レジスト膜の洗浄工程にともなうダメージを受けた部分
の直径を示している。この条件におけるレジスト膜の洗
浄工程にともなうダメージは、洗浄ブラシ51の半導体
ウエハWに対するブラシ圧の増加にともなって増大して
おり、ブラシ圧を殆どかけない状態でもレジスト膜への
ダメージの直径は10mm程度あるのが確認される。
【0044】次に、図7の(b)は、図7の(a)と同
様の半導体ウエハWに対し、洗浄ブラシ51を固定(回
転不能)したままで図7の(a)と同様に半導体ウエハ
Wを回転させ洗浄ブラシ51を半導体ウエハWに当接さ
せ洗浄した場合のグラフである。この条件におけるレジ
スト膜の洗浄工程にともなうダメージは、洗浄ブラシ5
1の半導体ウエハWに対するブラシ圧が10gf以上に
なるとその圧の増加にともなって増大しており、また、
P.S.Lの除去率は図7の(a)と同様にブラシ圧が
10gf付近にて100%となることが分かる。しか
し、P.S.Lの除去率を98%以上100%近くとし
ダメージをなくすためにはブラシの圧力値が10gf付
近にしかなくブラシ圧のマージンが狭い。
【0045】次に、図7の(c)は、本実施形態に係る
複数の洗浄ブラシ51を半導体ウエハWの裏面に当接さ
せることによって半導体ウエハWの回転に基づいて複数
の洗浄ブラシ51はそれぞれ独立して回転し、半導体ウ
エハWを洗浄した場合のグラフである。この条件におけ
るレジスト膜の洗浄工程においては、洗浄ブラシ51の
半導体ウエハWに対するブラシ圧が150gfになって
もダメージが発生していない。また、P.S.Lの除去
率はブラシ圧が20gf付近にて100%となることが
わかる。
【0046】したがって、この実施形態のように複数の
洗浄ブラシ51を半導体ウエハWの裏面に当接すること
によって半導体ウエハWの回転に基づいて複数の洗浄ブ
ラシ51はそれぞれ独立して回転し、半導体ウエハWを
洗浄することにより洗浄工程における半導体ウエハWの
下地膜例えばレジスト膜あるいは半導体ウエハW自体へ
のダメージ発生を抑制することができる。このようにダ
メージ発生が抑制されるので、半導体ウエハWの洗浄処
理における歩留りが向上する。
【0047】また、ブラシ圧の設定は、ブラシの圧力を
約20gfから半導体ウエハWが保持機構30から離脱
しない圧力の範囲で設定すればよく、ブラシ圧のマージ
ンを広く取ることができる。これにより、ブラシ圧の設
定が容易となりメンテナンス等にかかる作業の効率を向
上させることができる。
【0048】さらに、半導体ウエハWの周縁部を保持す
る各保持部70は、少なくとも2点の接触部位72aで
半導体ウエハWに接触し、更にその接触部位72aは、
半導体ウエハWの周縁部とほぼ点接触で接触しているの
で、この接触部位72aと半導体ウエハWの周縁部との
間に洗浄液が残留するのを抑制することができ、さらに
半導体ウエハWの乾燥工程に係るスループットを向上さ
せることができる。
【0049】さらにまた、洗浄液供給機構55の供給口
58から洗浄ブラシ51の半導体ウエハWの回転方向後
方側において、洗浄液を洗浄ブラシ51のほぼ全域にわ
たって供給するので、洗浄ブラシ51が半導体ウエハW
の乾燥領域と接するのを抑制できる。このため、洗浄ブ
ラシ51による半導体ウエハWのダメージを低減するこ
とができ洗浄効率を向上させることができる。
【0050】さらにまた、ノズル60から乾燥用の気体
を洗浄ブラシ51の半導体ウエハWの回転方向前方側に
吹き付けるので、洗浄中あるいは洗浄後に半導体ウエハ
Wに付着するあるいは付着している洗浄液を例えばN2
ガスにより吹き飛ばして概ね乾燥させることができるの
で、その後の振り切り乾燥の時間を短縮することがで
き、スループットが向上する。
【0051】次に、半導体ウエハWの保持部材の他の例
を図8に基づいて説明する。この図に示す保持部70´
は、半導体ウエハWの周縁部に接触する2つの接触部材
72´と、半導体ウエハWの下面の周縁部を支持するた
めの段部73´とを備えており、この点においては保持
部70と同様であるが、さらに接触部材72に半導体ウ
エハWの上面側を押さえる突起状の押さえ部74が設け
られている点が異なっている。そして、この保持部70
が図中の2点鎖線で示す位置Aから実線で示す位置Bに
中心方向に向かって移動された際に、接触部材72´が
半導体ウエハWの周縁部と接触し、半導体ウエハ押さえ
部74と段部73との間で保持されるので半導体ウエハ
Wの裏面と当接する洗浄ブラシ51のブラシ圧を強くし
ても半導体ウエハWが接触部材72´から離脱すること
なく安全に洗浄処理を行なうことができる。
【0052】次に、洗浄ブラシと洗浄液供給機構の他の
例について図9を参照しながら説明する。この洗浄液供
給手段55´は、洗浄部材の軸部52とブラシ台50に
内蔵された洗浄液、例えば純水や溶剤等の液体を供給す
る供給管75と、ブラシ台上に突出し前記洗浄液を洗浄
ブラシ51の隙間から半導体ウエハW方向に供給する供
給口76とで構成されている。このように構成すること
により、洗浄液を洗浄ブラシ51に供給するのを確実に
行なうことができ、処理の信頼性を向上させることがで
きる。また、洗浄ブラシ51と洗浄液供給手段55とを
一体に構成したので装置のスペースを省力化することが
できる。
【0053】次に、洗浄部の他の例について図10を参
照しながら説明する。この例の洗浄部31´において
は、複数の洗浄ブラシ51を設ける代わりに、1個の洗
浄ブラシ51を備え、保持機構30に保持された半導体
ウエハWの径方向に移動可能な洗浄ユニット62を備え
ている。
【0054】この洗浄ユニット62は洗浄ブラシ51の
他、洗浄液ノズル63と、乾燥用のガス、例えばN2
スまたは加熱されたクリーンエアーを供給するガス供給
ノズル64とを備えており、これらが一体的に移動する
ようになっている。そして、ガス供給ノズル64から噴
出されるガスは、ガス供給管61aから昇降軸41内を
通るガス流路を介して供給される。また、洗浄ユニット
62は昇降ステージ42内にガスを供給することによ
り、そのガス圧で移動される。この場合に、移動用のガ
スは、ガス供給管61bから昇降軸41内を通るガス流
路を介して供給される。
【0055】なお、この図に示す例においては、昇降ス
テージ42の中央部にジェット水ノズル65が設けられ
ている。このジェット水ノズル65は角度の調節が可能
となっており、半導体ウエハWの中央部から周縁部のい
ずれの位置にもジェット水を供給することが可能となっ
ている。
【0056】このように構成された洗浄部31´によっ
て半導体ウエハWの洗浄を行なう場合には、半導体ウエ
ハWを保持機構30に受け渡した後、モータ40を駆動
し保持機構30を回転させることにより、半導体ウエハ
Wを回転させた後、必要に応じて、半導体ウエハWに対
しジェット水ノズル65からジェット水を噴射させてジ
ェット水洗を行なう。その後、洗浄ユニット62の洗浄
液ノズル63から洗浄液(例えば純水)を半導体ウエハ
Wの裏面に吹き付けながらエアーシリンダ43を駆動す
ることによって昇降ステージ42を上昇させ、洗浄部3
1´の洗浄ユニット62に設けられた洗浄ブラシ51を
半導体ウエハWの裏面の中心近傍に所定の圧力で当接さ
せる。そして、ブラシ51で洗浄を行いながら洗浄ユニ
ット62をガス供給管61bからのガスによって半導体
ウエハWの周縁部に向けて移動させる。またガス供給ノ
ズル64からはN2 ガスを半導体ウエハWの中央部から
周縁部方向に吹き付けられ、半導体ウエハWの裏面に付
着する洗浄液が半導体ウエハW外に飛散し、乾燥が促進
される。
【0057】このようにすることによって半導体ウエハ
W裏面の全面が洗浄される。この場合に、洗浄ブラシ5
1を移動させながら洗浄を行なうので、複数の洗浄ブラ
シを用いる必要がない。また、洗浄ユニット62に洗浄
液ノズルを設けているので、半導体ウエハの洗浄を行な
う部分に確実に洗浄液を供給することができる。
【0058】次に、洗浄部の他の例について図11を参
照しながら説明する。この例における洗浄部31''は、
図2および図3に示した洗浄部31と同様複数の洗浄ブ
ラシ51を有しており、各洗浄ブラシ51にそれぞれ励
磁可能なモーター66(例えばステップモーター)が接
続されており、モーター66により、各洗浄ブラシ51
を回転駆動することが可能となっている。これらモータ
ー66は、ブラシ51を回転駆動させる状態、フリーな
状態、実質的に回転しない固定状態の間で切り換えるこ
とが可能となっている。これら励磁可能なモーター66
はコントローラー67により制御され、上記いずれかの
状態が選択可能となっている。このように構成された洗
浄部31''によれば、複数の洗浄ブラシ51を個々に、
回転駆動される状態、フリーな状態、実質的に回転しな
い状態のいずれかに設定することができ、半導体ウエハ
Wもしくはその部位、またはウエハW上に形成された膜
の種類に応じて、所望の洗浄モードを選択することがで
きる。
【0059】また、モーターを一つだけ設け、ベルト機
構を用いて各洗浄ブラシを回転するような構成にしても
よい。なお、このようなステッピングモータは、図10
に示した洗浄ユニット62にも適用することができ、洗
浄ブラシ51による洗浄モードを、回転駆動させる状
態、フリーな状態、実質的に回転しない状態から選択す
ることができる。
【0060】次に、本発明を半導体ウエハの回路形成面
を洗浄するための表面洗浄装置21に適用した実施形態
について図12および図13を参照しながら説明する。
この表面洗浄装置21は、装置本体81と、半導体ウエ
ハWを回転可能に吸着保持するスピンチャック82と、
半導体ウエハの回路形成面である表面を洗浄する洗浄部
83と、超音波振動水を供給するための超音波水供給機
構84と、半導体ウエハWの表面に洗浄液(例えば純
水)を供給する洗浄ノズル85とを備えている。また、
スピンチャック82の周囲には、洗浄液等が周囲に飛散
することを防止するためのカップ86が設けられてい
る。
【0061】スピンチャック82には、半導体ウエハW
が回路形成面である表面を上にした状態で水平に吸着保
持される。このスピンチャック82は回転軸88を介し
てモータ87により回転される。
【0062】洗浄部83は、装置本体81のベースにお
けるスピンチャック82の側方に配設されており、アー
ム91と、アーム91の先端部に支持された洗浄部材と
しての洗浄ブラシ92と、アーム91の基端部を支持す
る支持部95と、支持部95に内蔵されアーム91を回
動および上下動させるための駆動装置96とを備えてい
る。
【0063】ブラシ92は、ブラシ台93の上に植毛さ
れた状態で、軸94を介してアーム91に回転自在に支
持されている。したがって洗浄ブラシ92はフリーの状
態で回転可能である。この洗浄ブラシ92は、前述のブ
ラシ51と同様、例えばポリビニルカーボン(PVC)
のような樹脂からなり、例えば0.2mm程度の径を有
するものである。ブラシ台93の下面には洗浄液供給口
(図示せず)が設けられており、この供給口を介してブ
ラシ92と半導体ウェハWの接触部位へ洗浄液を供給す
ることが可能となっている。
【0064】アーム91は、駆動装置96により軸97
を介して、図13の2点鎖線で示す待機位置と半導体ウ
エハW上の洗浄位置との間で回動される。また、待機位
置において洗浄ブラシ92は洗浄ブラシ洗浄装置98に
保持され、その中で洗浄ブラシ92が洗浄される。洗浄
ブラシ92は、回動するに際して駆動装置96により洗
浄ブラシ洗浄装置98から上昇され、半導体ウエハW上
において下降されることにより、図12に示すように半
導体ウエハWの表面に当接する。
【0065】超音波水供給機構24は、装置本体81の
ベースにおける、スピンチャック82を挟んで洗浄部8
3と反対側に設けられており、アーム101と、アーム
101の先端部に支持された超音波水ノズル(メガソニ
ックノズル)102と、アーム91の基端部を支持する
支持部105と、支持部105に内蔵されアーム101
を回動および上下動させるための駆動装置(図示せず)
とを備えている。超音波水ノズル102は超音波発振機
(図示せず)を備えており、この超音波発振機によりノ
ズルから噴射した洗浄液が所定の周波数で励振される。
【0066】アーム101は、駆動装置により、スピン
チャック82から離隔した待機位置と、半導体ウエハW
上方の供給位置との間で回動される。また、待機位置に
おいてノズル洗浄装置108に保持され、その中でノズ
ル102が洗浄される。超音波水ノズル102は、回動
するに際して駆動装置によりノズル洗浄装置108から
上昇され、半導体ウエハW上方において洗浄液が供給さ
れる所定の高さに位置調節される。
【0067】洗浄ノズル85は、スピンチャック82の
外側に設けられており、スピンチャック82に保持され
て回転されている半導体ウエハWの表面に洗浄液(例え
ば純水)を供給するためのものである。この洗浄ノズル
85は、その吐出方向が切り替え可能となっている。
【0068】次に、以上のように構成される洗浄装置2
1の動作について述べる。先ず、図1に示すメインアー
ム13から洗浄装置21内のスピンチャック上に半導体
ウエハWが受け渡され、吸着保持される。このようにし
て半導体ウエハWが保持された後、洗浄部83の駆動装
置96により洗浄ブラシ92を洗浄ブラシ洗浄装置98
から上昇させ、半導体ウエハWの中心近傍の上方に位置
させる。一方、その間にノズル85からスピンチャック
82上の半導体ウエハWに洗浄液が供給され、次いでス
ピンチャック82がモータ87により回転される。この
状態から駆動装置96により洗浄ブラシ92を下降させ
ることにより、洗浄ブラシ92の先端を半導体ウエハW
に当接させて半導体ウエハW表面の洗浄を開始する。こ
の洗浄に際しては、駆動機構96により洗浄ブラシ92
を半導体ウエハWの中心近傍から周縁に向けて回動させ
る。
【0069】この場合に、洗浄部材としての洗浄ブラシ
92は、アーム91に対してフリーな状態で回転可能に
設けられているので、このブラシ92を回転している半
導体ウエハWに当接させることにより、ブラシ92が半
導体ウエハWの回転に従って回転する。このように、ブ
ラシ92が半導体ウエハWの回転に追従して回転するの
で、洗浄部材が半導体ウエハWに接触することによるダ
メージを抑制することができる。
【0070】洗浄ブラシ92による洗浄後、アーム91
は待機位置まで回動し、その位置においてブラシ92が
下降して洗浄ブラシ洗浄装置装置98に収容される。そ
の後、超音波水供給機構84のアーム101が半導体ウ
エハWの上方位置まで回動し、ノズル102からウエハ
Wに超音波水が供給され、超音波洗浄が行なわれる。超
音波水洗浄後の後アーム101は待機位置までもどり、
超音波水洗浄が終了する。その後、必要に応じてこれら
の洗浄を繰り返す。
【0071】洗浄処理が終了すると、メインアーム13
によりスピンチャック82上の半導体ウエハが他の装置
へ搬送される。なお、この表面洗浄装置21において
も、図14に示すように、洗浄ブラシ92をステッピン
グモータ99により回転駆動可能な状態にすることが可
能であり、洗浄ブラシにおける洗浄モードを、回転駆動
させる状態、フリーな状態、実質的に回転しない状態か
ら選択することができる。
【0072】なお、本発明は上記実施の形態に限らず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、上記実施の形態では洗浄部材として植毛したブ
ラシを用いたが、スポンジ等他の洗浄部材を用いてもよ
い。また、植毛したブラシとスポンジとを併用すること
もできる。さらに、洗浄部材の形状は、円筒状に限らな
い。
【0073】また、上記実施の形態では裏面洗浄装置お
よび表面洗浄装置に分けて説明したが、基板の両面に洗
浄部を形成すれば、一面だけではなく表裏面同時に洗浄
処理することが可能となり処理のスループットが向上す
ることは言うまでもない。その例を図15に示す。この
図の洗浄装置は、図2に示した裏面洗浄装置20の洗浄
部31と、図12に示した表面洗浄装置21の洗浄部8
3とを兼備しているので両面を同時に洗浄処理すること
ができる。また、洗浄装置において基板を回転すること
により表裏面を入れ替えそれぞれの面で処理してもよい
ことは言うまでもない。さらに、上記実施の形態では基
板として、半導体ウエハを用いたがこれに限らず、プリ
ント基板、ガラスマクス、LCD基板などであってもよ
い。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
板の回転に基づいて基板に当接された洗浄部材が回転
し、これにより基板が洗浄されるので、当接部と基板と
の接触によるダメージが抑制されるとともに、基板に付
着する不要物を確実に除去するこができるので、基板の
歩留りを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る洗浄装置を含む塗布
・現像装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】図1の塗布・現像装置に用いられる本発明の一
実施形態に係る洗浄装置を示す概略断面図。
【図3】図1の塗布・現像装置に用いられる本発明の一
実施形態に係る洗浄装置を示す概略平面図。
【図4】本発明の一実施形態に係る洗浄装置に用いられ
る洗浄部の要部を示す斜視図。
【図5】図2の洗浄装置における保持部材の保持部を示
す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)
は正面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る洗浄装置における洗
浄部の洗浄動作を説明する平面図。
【図7】洗浄工程による基板のダメージを説明する図。
【図8】図5に示す保持部の他の例を示す図。
【図9】洗浄部に用いた洗浄ブラシの他の例を示す断面
図。
【図10】本発明の他の実施形態に係る洗浄装置を示す
概略断面図。
【図11】洗浄部の他の例の主要部を示す概略側面図。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係る洗浄装置
を示す概略断面図。
【図13】図12に示す洗浄装置を示す概略平面図。
【図14】図12の洗浄装置における洗浄部の変形例を
説明するための図。
【図15】図2に示した洗浄部と図12に示す洗浄部と
を兼備した洗浄装置を示す断面図。
【符号の説明】
30……保持機構 31……洗浄部 51……洗浄ブラシ(洗浄部材) 55……洗浄液供給機構 60……ガス供給ノズル 70……保持部 71……支持部 72……接触部材

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を洗浄する洗浄装置において、 基板を保持する保持手段と、 この保持手段により保持された基板を回転させる回転手
    段と、 前記保持手段に保持された基板の少なくとも一面側に設
    けられた洗浄部と、を具備し、 前記洗浄部は、基板に対し当接可能に設けられた少なく
    とも一つの洗浄部材を有し、この洗浄部材は、基板に当
    接した状態で、前記回転手段によって回転する基板の回
    転に基づいて回転することを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 基板を洗浄する洗浄装置において、 基板を保持する保持手段と、 この保持手段により保持された基板を回転させる回転手
    段と、 前記基板に対して当接可能に設けられ、かつ基板に当接
    した状態で、前記回転手段によって回転する基板の回転
    に基づいて回転する洗浄部材を備え、前記保持手段に保
    持された基板の少なくとも一面側に設けられた洗浄部
    と、 前記基板に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、 前記基板に気体を供給する気体供給手段と、を具備する
    ことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、前記基板の周縁部に沿
    って前記基板と接する少なくとも3ケ所の保持部を具備
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部は、前記基板の周縁に接触す
    る少なくとも2つの接触部を有することを特徴とする請
    求項3に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄液供給手段は、前記洗浄部材の
    前記基板の回転方向後方側に洗浄液を供給し、前記基体
    吹き付け手段は、前記洗浄部材の前記基板の回転方向前
    方側に気体を吹き付けることを特徴とする請求項2に記
    載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記気体供給手段は、前記基板の外方向
    に向かって気体を供給することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄部は複数の洗浄部材を有し、こ
    れら洗浄部材が前記基板の中心部から周縁部にかけて配
    列されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6
    のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄部は、前記洗浄部材を、前記基
    板の中心部に対応する位置と周縁部に対応する位置との
    間で移動させる第1の移動手段をさらに有していること
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
    記載の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄部材を、前記基板に当接する当
    接位置と、前記基板から離隔した離隔位置との間で移動
    させる第2の移動手段をさらに有していることを特徴と
    する請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の洗
    浄装置。
  10. 【請求項10】 基板を洗浄する洗浄装置において、 基板を保持する保持手段と、 この保持手段により保持された基板を回転させる回転手
    段と、 前記保持手段に保持された基板の少なくとも一面側に設
    けられた洗浄部と、を具備し、 前記洗浄部は、基板に対し当接可能に設けられた少なく
    とも一つの洗浄部材と、この洗浄部材を回転駆動させる
    駆動手段と、前記洗浄部材を、回転駆動する状態、フリ
    ーな状態および実質的に固定された状態のいずれかに制
    御する制御手段と、を有することを特徴とする洗浄装
    置。
  11. 【請求項11】 基板を洗浄する洗浄装置において、 基板を保持する保持手段と、 この保持手段により保持された基板を回転させる回転手
    段と、 前記基板に対して当接可能に設けられた少なくとも一つ
    の洗浄部材と、この洗浄部材を回転駆動させる駆動手段
    と、前記洗浄部材を、回転駆動する状態、フリーな状態
    および実質的に固定された状態のいずれかに制御する制
    御手段と、を有する洗浄部と、 前記洗浄部材の前記基板の回転方向後方側に洗浄液を供
    給する洗浄液供給手段と、 前記洗浄部材の前記基板の回転方向前方側に気体を供給
    する気体供給手段と、を具備することを特徴とする洗浄
    装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動手段は励磁可能なモーターを
    含むことを特徴とする請求項10または請求項11に記
    載の洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記気体供給手段は、前記基板の外方
    向に向かって気体を供給することを特徴とする請求項1
    0ないし請求項12のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  14. 【請求項14】 基板を保持する工程と、 保持された基板を回転させる工程と、 この保持された基板の少なくとも一面側に洗浄部材を当
    接させ、この洗浄部材を基板の回転に基づいて回転させ
    ることによって前記基板を洗浄する工程と、を具備する
    ことを特徴とする洗浄方法。
  15. 【請求項15】 基板を保持する工程と、 基板の少なくとも一面側に洗浄液を供給する工程と、 保持された基板を回転させる工程と、 前記基板の前記少なくとも一面側に洗浄部材を当接さ
    せ、この洗浄部材を基板の回転に基づいて回転させるこ
    とによって前記基板を洗浄する工程と、 前記基板の前記少なくとも一面側に乾燥用のガスを供給
    する工程と、を具備することを特徴とする洗浄方法。
  16. 【請求項16】 前記洗浄液は、前記洗浄部材の前記基
    板の回転方向後方側に供給され、前記乾燥用のガスは、
    前記洗浄部材の前記基板の回転方向前方側に吹き付けら
    れることを特徴とする請求項15に記載の洗浄方法。
  17. 【請求項17】 前記乾燥用のガスは、前記基板の外方
    向に向かって供給されることを特徴とする請求項15ま
    たは請求項16に記載の洗浄方法。
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