JP2000311878A - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

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JP2000311878A
JP2000311878A JP11119041A JP11904199A JP2000311878A JP 2000311878 A JP2000311878 A JP 2000311878A JP 11119041 A JP11119041 A JP 11119041A JP 11904199 A JP11904199 A JP 11904199A JP 2000311878 A JP2000311878 A JP 2000311878A
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JP11119041A
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Masami Otani
正美 大谷
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】基板表面に付着したパーティクルを効率的に除
去できる基板洗浄装置を提供する。 【解決手段】洗浄部材44は基板Wを洗浄する洗浄部4
41、洗浄部を保持する保持部442および支持部44
3を備える。洗浄部は、複数のブラシ部441a、44
1bから構成され、長さが異なることで洗浄部位に段差
が形成される。これにより、洗浄部材が回転する基板W
を洗浄する際に、ブラシ部441aによる第1の洗浄面
441cとブラシ部441bによる第2の洗浄面441
dで洗浄状態が異なる。その結果、各種のパーティクル
を基板表面から除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ等の
基板の洗浄を行う基板洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基
板、液晶表示用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板
を回転させながら基板表面を洗浄する回転式基板洗浄装
置が用いられている。この回転式基板洗浄装置には、ス
クラブ洗浄装置、超音波式洗浄装置および高圧噴射式洗
浄装置がある。
【0003】例えば半導体デバイスの製造プロセスを例
にとって説明すると、LSI等の半導体デバイスがその
表面に形成される半導体ウェハ(基板)表面は、プロセ
ス中は、極めて厳格な清浄度を維持する必要がある。そ
のため各種の製造、処理プロセスの前後には、必要に応
じてその都度ウェハの表面を洗浄することがあり、例え
ばフォトリソグラフィ工程では、かかる洗浄が不可欠に
なっている。
【0004】そこでは、ウェハ表面を例えば特開昭57
−102024号公報や特開昭62−259447号公
報等において開示されたスクラブ洗浄装置により洗浄し
ている。これらスクラブ洗浄装置は水平姿勢で回転する
ウェハの表面にノズルから洗浄液を供給しつつ、ブラシ
やスポンジ等の洗浄部を備える洗浄部材を備え、この洗
浄部をウェハの表面に接触させて洗浄部材をウェハ表面
の中心部から外周部まで移動させることにより、表面に
付着した異物をこすり落として除去するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この場合、ウェハ表面
の膜質に影響を及ぼさないようにするために、ウェハ表
面に対するブラシ等の洗浄部の接触は非常に微妙なもの
が要求される。そこで、ブラシをウェハ表面よりわずか
に浮上させた状態で回転もしくは移動させてウェハ表面
に供給される洗浄液の流れや渦によりウェハ表面を洗浄
する、いわゆるハイドロプレーン洗浄を行うことによ
り、洗浄時における洗浄部の精度の高い位置付けに対処
している。そのことで、仮に洗浄部が必要以上にウェハ
に押圧されてウェハに微細な傷が発生することを防止し
ている。
【0006】しかしながら、ハイドロプレーン洗浄でウ
ェハを洗浄した場合、ウェハ表面に付着した種々のパー
ティクル(固体微粒子)を十分除去できないことがあ
る。そこで、再度ウェハを洗浄し、パーティクルの除去
を行っている。このように、ハイドロプレーン洗浄のみ
ではウェハに付着したパーティクルの種類によって、微
細なパーティクルがウェハ表面に残留したり、再度洗浄
しなくてはならない。
【0007】更に、ウェハ表面に付着した種々のパーテ
ィクルに対応するために、一枚のウェハの洗浄工程の間
においてもそれぞれのパーティクル除去に適した洗浄部
に取り替えて、再度ウェハを洗浄しパーティクルの除去
を行っている。このため、洗浄時間が長くなったりする
という問題があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、基板表面に付着したパーティクルを効
率的に除去できる基板洗浄装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すわな
ち、請求項1に係る発明は、基板を洗浄する基板洗浄装
置であって、基板を保持し回転させる回転保持手段と、
前記基板表面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前
記回転保持手段に保持された基板の表面を洗浄する洗浄
手段とを備え、前記洗浄手段は、洗浄部位に構成される
第1の洗浄面と、この第1の洗浄面と段差を有する少な
くとも一つの第2の洗浄面とを有する洗浄部材を備えた
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の基
板洗浄装置において、前記洗浄部材は複数のブラシ材よ
りなる洗浄部と、前記ブラシ材の一端側を保持する保持
部と、より成り、前記洗浄部は、ブラシ材の遊端による
第1の洗浄面と、第1の洗浄面より突出するブラシ材の
遊端で形成される第2の洗浄面で洗浄部位を構成したこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2記載の基板洗浄装置において、洗浄時に前記洗浄
部材の第2の洗浄面を基板表面に接触させ、第1の洗浄
面を基板表面より浮上させたことを特徴とする。
【0012】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1に係る発明の基板洗浄装置においては、基板と接触し
て洗浄する洗浄手段の洗浄部位が第1の洗浄面と少なく
とも一つの第2の洗浄面を有する。第1と第2の洗浄面
は段差を有しており基板を洗浄する際に、それぞれの洗
浄面と基板表面とは位置的な状態が異なる。よって、基
板は第1の洗浄面による第1の洗浄状態と、第2の洗浄
面による少なくとも一つの第2の洗浄状態にて洗浄され
る。すなわち、第1の洗浄状態で除去されなかったパー
ティクルを除去すべく洗浄部材が第2の洗浄状態を有す
る。その結果、少ない洗浄回数で基板表面の清浄度が得
られる。
【0013】請求項2に係る発明の基板洗浄装置におい
ては、前記洗浄部材は複数のブラシ材よりなり、ブラシ
材の遊端で第1の洗浄面と第2の洗浄面が形成される。
第2の洗浄面を形成するブラシ材が第1の洗浄面より突
出することで段差が形成され、その基板表面に対する位
置的な違いにより洗浄時に洗浄状態が異なる。例えば、
ブラシ材の遊端を基板表面に接触させるとき、段差によ
り第1の洗浄面による接触圧による洗浄に比較して第2
の洗浄面による接触圧が高い洗浄を同時に行える。この
ことにより、それぞれの接触圧に応じたパーティクル除
去により基板をより清浄に洗浄することができる。
【0014】請求項3に係る発明の基板洗浄装置におい
ては、洗浄時に第2の洗浄面を基板表面に接触し、第1
の洗浄面を基板表面より浮上させて洗浄を行う。第1の
洗浄面は第2の洗浄面との段差により基板表面より僅か
に浮上した位置となる。この構成によれば、基板の洗浄
は第1の洗浄面は洗浄液を掃くように作用して、洗浄液
の流れにより基板表面のパーティクルを除去するので不
必要に基板表面を傷付けない。また、第2の洗浄面によ
れば基板表面に接触して洗浄することで、第1の洗浄面
により除去できないパーティクルが除去される。ここ
で、第2の洗浄面が基板表面に接触するが、その割合は
従来の押圧洗浄よりも極めて少なく設定できる。よっ
て、基板表面への影響は軽減される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例における
回転式基板洗浄装置の模式的断面図、図2は図1の回転
式基板洗浄装置の模式的平面図である。図1および図2
の回転式基板洗浄装置はスクラブ洗浄装置である。
【0016】図1に示すように、スクラブ洗浄装置1
は、ウェハ等の基板Wを保持して回転させる基板回転保
持機構2と、基板W表面に洗浄液を供給する洗浄液供給
手段3と、基板の表面を洗浄する洗浄手段4とより構成
される。
【0017】基板回転保持機構2は、カップ21内に基
板Wを吸引保持する真空吸着式の回転保持手段22が配
設されている。回転保持手段22は、電動またはエアに
よるモータ23の回転軸24の上端に、基板Wを真空吸
着保持する回転台25が一体回転可能に取り付けられ、
モータ23の駆動によって鉛直方向の回転軸P1の周り
で回転駆動される。よって、基板Wが回転軸P1周りで
回転可能に構成されている。
【0018】なお、本実施例では、回転台25を真空吸
着式のものとして回転保持手段22を構成しているが、
これに限られるものではなく、例えば、回転台25上に
基板Wの外周部を下面から支持する基板支持部材を複数
設けるとともに、これら基板支持部材に支持された基板
Wの水平方向の位置を規制する位置決めピンを設けて回
転保持手段を構成し、基板Wを回転台25上面から離間
した状態で回転可能に保持させるようにしてもよい。
【0019】回転保持手段22およびそれによって保持
された基板Wの周囲は、基板Wを取り囲むように昇降駆
動機構(図示せず)によって昇降可能なカップ21で覆
われている。よってカップ21は上下動自在に構成され
ている。そしてカップ21の下面には、洗浄液を排出す
るための排出口211が設けられている。
【0020】洗浄液供給手段3は、カップ21の横外側
方に、基板Wの洗浄面(上面:通常は表面)に向けて洗
浄液としての純水を噴射供給するノズル31aと、薬液
などを調合した洗浄液を噴出供給するノズル31bとが
設けられている。ノズル31aへの純水の供給は開閉弁
34aを介して純水供給部32から行なわれる。ノズル
31bへは、例えば、本出願人が特願平8−90581
号として提案している液調合ユニット33によって、複
数種類の薬液が調合された洗浄液や、薬液の原液が純水
で希釈された洗浄液などが供給されうようになってい
る。なお、ノズル31aからの純水の噴出供給とその停
止は開閉弁34aの開閉で行え、ノズル31bからの洗
浄液の噴出供給とその停止は開閉弁34bの開閉で行え
るようになっている。
【0021】洗浄手段4は、カップ21の側方で、ブラ
シ支持アーム41がアーム回転駆動部42により鉛直方
向の回転軸P2の周りで回動可能に設けられている。ブ
ラシ支持アーム41の先端部には後述する洗浄部材駆動
部43が設けられ、洗浄部材駆動部43の下部に洗浄部
材44が取り付けられている。洗浄部材44は洗浄部材
駆動部43により鉛直方向の回転軸P3の周りで回転駆
動される。ブラシ支持アーム41は、ボールネジやベル
ト駆動機構などの周知の1軸方向駆動機構で構成される
昇降駆動部46によって昇降可能に構成されているとと
もに、電動モータ421やベルト伝動機構422などで
構成されるアーム回転駆動部42によって鉛直方向の回
転軸P2周りで回転可能に構成されている。
【0022】図2に示すように、ブラシ支持アーム41
はカップ21の横外側方に待機されているとともに、複
数種類の洗浄部材44が待機ポット45に待機されて洗
浄されている。よって、ブラシ支持アーム41は、昇降
駆動部46によって昇降可能に構成されているととも
に、アーム回転駆動部42によってカップ21の横外側
方の待機位置と回転保持手段22に保持された基板W上
の洗浄位置との間で変位可能に構成されている。
【0023】また、洗浄部材駆動部43は図3の拡大図
に示すように、ブラシ支持アーム41内に、図示しない
ベアリングなどを介して円筒状の回転体431が鉛直方
向の回転軸P3周りに回転可能に支持され、回転体43
1には、昇降可能で一体回転可能に支持軸432がスプ
ライン嵌合されている。支持軸432の下端部にブラシ
チャック部433が設けられ、選択した洗浄部材44を
支持軸432の下端部で保持するように構成されてい
る。回転体431にはプーリ434が一体回転可能に取
り付けられているとともに、プーリ434がタイミング
ベルト435を介して電動モーター436に連動連結さ
れてい、保持した洗浄部材44を回転軸P3周りで回転
できるように構成されている。
【0024】また、支持軸432を昇降させて、保持し
た洗浄部材44の高さ位置を適宜に変えることで、基板
Wに対する洗浄部材44の押圧荷重を変更可能に付与す
る押圧荷重付与機構47がブラシ支持アーム41内に設
けられている。この押圧荷重付与機構47は、例えば、
特開平8−141518号公報や特開平8―14151
9号公報、特開平8−243518号公報に開示された
エアシリンダやリニアアクチュエータを用いた機構、あ
るいは、特願平9−43237号として本願出願人が提
案している錘を用いた機構などで構成されている。
【0025】ブラシ支持アーム41の先端部には、例え
ば、特開平8−10719号公報や特開平8−1073
6号公報などに開示されたブラシチャック部433が設
けられていて、待機ポット45から任意の洗浄部材44
を選択して保持し、基板Wの洗浄に用いることができる
ように構成されている。
【0026】さらに、モータ23、アーム回転駆動部4
2および昇降駆動部46、洗浄部材駆動部43は、CP
U(中央演算処理装置)、メモリ等からなる制御部5に
より制御される。そして、図2に示すように、基板Wは
回転軸P1の周りで矢印Xの方向に回転され、ブラシ支
持アーム41はアーム回転駆動部42により回転軸P2
の周りで矢印Yの方向に回動される。
【0027】図4は図1のスクラブ洗浄装置1に用いら
れる洗浄部材44の第1の例を示す斜視図である。図4
に示すように、洗浄部材44は、基板Wを洗浄する洗浄
部位として機能する円柱状の洗浄部441、洗浄部44
1を保持する保持部442および保持部442の背面よ
り延びる支持部443より構成される。
【0028】洗浄部441は、保持部442の中心でも
ある回転軸P3に関して放射状に配置された複数のブラ
シ材よりなるブラシ部441a、441bから構成され
る。ブラシ部441aとブラシ部441bとは、長さの
異なる複数のブラシ材によりそれぞれ形成される。した
がって、ブラシ部441aとブラシ部441bとの遊端
側がそれぞれ洗浄部位としての面を形成し、短尺のブラ
シ部441aにより第1の洗浄面441cが、長尺で第
1の洗浄面より突出するブラシ部441bにより第2の
洗浄面441dが形成される。
【0029】ブラシ材の材質は、例えば、ポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(P
A)およびアクリル樹脂等である。本例のブラシ材に
は、ブラシ部441aとブラシ部441bで同一の材
質、線径を用いている。また、ブラシ部441aの取り
付け密度およびブラシ部441bの取り付け密度は同一
である。
【0030】次に、図1および図2を用いて、スクラブ
洗浄装置1の動作を説明する。基板Wが回転軸P1の周
りで矢印Xの方向に回転されるとともにノズル31a、
31bから洗浄液が基板W上に吐出される。ブラシ支持
アーム41が上昇して回転軸P2の周りで回動し、洗浄
部材44を基板Wの中心部まで移動させる。その後、ブ
ラシ支持アーム41が下降し、洗浄部441のブラシ部
441bによる第2の洗浄面441dが基板Wの表面に
接触する位置で下降を停止する。そして、洗浄部材44
が回転軸P3の周りで回転するとともに、ブラシ支持ア
ーム41が回転軸P2の周りで回動する。これにより、
洗浄部材44が回転する基板Wの表面の中心部から外周
部に向って円弧状に走査され、基板Wの表面が洗浄され
る。
【0031】詳細には、制御部5が、選択された洗浄制
御データに従って各機器を制御して、基板Wの洗浄を行
う。すなわち、まず、搬入工程として、制御部5は、図
示しない搬送機構による基板Wの搬入の指令を受け取る
と、カップ21を下降させて回転台25をカップ21の
上方に突出させ、その状態で本装置1内に基板Wが搬入
されると、その基板Wを回転台25に保持させる。そし
て、カップ21を上昇させて回転保持手段22およびそ
れに保持された基板Wの周囲にカップ21を配置させ
る。このとき同時に制御部5は、昇降駆動部46、アー
ム回転駆動部42、ブラシチャック部433を駆動し
て、選択された洗浄制御データ内の洗浄ブラシ種類に従
って待機ポット45内の指定された洗浄部材44を選択
してブラシ支持アーム41に保持させる。それととも
に、待機位置において、選択された洗浄制御データ内の
押圧荷重に従って押圧荷重付与機構47を制御して洗浄
部材44の基板Wへの押圧荷重の調整を行う。
【0032】洗浄部材44による洗浄の開始タイミング
で、制御部5は、昇降駆動部46、アーム回転駆動部4
2を駆動して、ブラシ支持アーム41を待機位置から洗
浄位置へと変位させるとともに、選択された洗浄制御デ
ータ内の基板回転数に従ってモータ23を駆動して基板
Wを指定された回転数で回転させ、さらに開閉弁34b
を開にしてノズル31bから基板Wへの洗浄液の噴出供
給を開始させる。なお、制御部5は、洗浄制御データが
選択されると、その洗浄制御データ内の「液の種類」、
「調合割合」に従って液調合ユニット33を制御して指
定された種類の液を指令された調合割合で調合させてお
き、その調合された洗浄液がノズル31bから噴出供給
できるようにしておく。
【0033】そして、回転台25は、基板Wの上面を上
向きにして水平な状態で吸着保持し、その保持した基板
Wを回転させる。こうして基板Wを回転させながら回転
台25で支持されている基板Wの中心近くの所定位置
に、ノズル31bから洗浄液を供給すると、基板Wの表
面全体に遠心力により洗浄液がむらなく供給される。
【0034】次に、基板Wの表面全体を洗浄する。制御
部5は、昇降駆動部46を駆動して、ブラシ支持アーム
41に保持された洗浄部材44を、基板Wの回転軸P1
上において基板Wにブラシ部441bによる第2の洗浄
面441dが接触する高さ位置まで降下させるととも
に、その降下中において、選択された洗浄制御データ内
のブラシ回転数に従って電動モーター436を駆動して
洗浄部材44を回転軸P3周りで指定された回転数で回
転させる。そして、選択された洗浄制御データ内の洗浄
ブラシ制御データの方法、速度に従ってアーム回転駆動
部42を駆動して、洗浄部材44を指定されたスキャン
方法で、かつ、指定されたスキャン速度で移動させて洗
浄液を供給しながらの洗浄部材44による基板Wの洗浄
を行う。制御部5は、この選択された洗浄制御データ内
の回数だけ洗浄部材44を基板Wの中心から基板Wの周
縁まで移動させるように制御する。
【0035】この時の洗浄状態に関して図5を参照して
説明する。複数のブラシ部441bによる第2の洗浄面
441dが、基板W表面に接触する洗浄状態でブラシ支
持アーム41の旋回に従って基板Wの表面全体を洗浄す
る。これにより、基板W表面の付着状態の強いパーティ
クルが除去される。一方、ブラシ部441aによる第1
の洗浄面441cは、基板W表面から浮上して一定の間
隙を有して位置する。そして、この第1の洗浄面441
cが基板W表面との間の洗浄液を掃き出すように作用し
て、基板W表面のパーティクルを洗浄液の流れと渦によ
り除去する。
【0036】以上のようにして洗浄が終了すると、洗浄
部材44の回転を停止させ、洗浄液の噴出供給停止のタ
イミングで、制御部5は開閉弁34bを閉にしてノズル
31bからの洗浄液の噴出供給を停止させる。また、昇
降駆動部46、アーム回転駆動部42を駆動してブラシ
支持アーム41を洗浄位置から待機位置へと変位させ、
ブラシチャック部433を駆動してブラシ支持アーム4
1に保持している洗浄部材44を待機ポット45に収納
待機させてその洗浄部材44を洗浄させる。
【0037】同様に、次の洗浄部材44による洗浄の開
始タイミングで、制御部5は、純水供給部32を制御し
て純水の基板W表面への供給による洗浄制御を実施す
る。この時、制御部5は、ブラシ支持アーム41に保持
された洗浄部材44を、基板Wの回転軸P1上において
基板Wに第2の洗浄面441dが当接し、第1の洗浄面
441cが若干浮いた所定高さ位置まで降下させる。そ
して、選択された洗浄制御データ内の洗浄部材制御デー
タの方法、速度に従って駆動し、洗浄部材44を指定さ
れたスキャン方法で、かつ、指定されたスキャン速度で
移動させて純水を供給しながらの基板Wの洗浄を行う。
【0038】そして、上記基板Wの搬入と逆の手順で洗
浄処理を終えた基板Wの搬出が行なわれる。カップ21
が下降すると図示しない基板搬送機構は、装置1内から
基板Wを搬出して、その基板Wを次工程に搬送する。こ
のとき、装置1は初期状態となり、基板搬送機構によっ
て新たな処理前の基板Wが搬入されてくると、洗浄処理
を繰り返し行なう。
【0039】以上のように、本例の洗浄部材44では、
ブラシ部441aとブラシ部441bとの長さが異なる
ことにより洗浄部位に段差が形成されるので、洗浄面の
位置が異なる。そのため、基板Wに対する洗浄状態は、
第1の洗浄面441cと第2の洗浄面441dとで異な
る。これにより、第1の洗浄面441cおよび第2の洗
浄面441dにより基板W表面に付着したパーティクル
に作用する摩擦力が異なる。したがって、それぞれ基板
W表面から種類が異なるパーティクルがはぎ取られる。
このように、直接的な接触摩擦による除去と洗浄液の流
れによる所謂、ハイドロプレーン洗浄による除去、即ち
異なる洗浄状態で同時に洗浄を行うことにより、基板W
の表面に付着したパーティクルを効率的に除去すること
ができる。
【0040】また、上記第1の例の洗浄部材44では、
ブラシ部441a、441bが保持部442の中心に関
して放射状に配置されているため、洗浄部441の回転
に伴って基板Wの表面に付着したパーティクルが複数の
ブラシ部441a、441bから洗浄力を順次受けるこ
とになる。したがって、基板Wの表面に付着したパーテ
ィクルのはぎ取りおよび掃き出しが十分に行なわれる。
【0041】また、図6は図1のスクラブ洗浄装置に用
いられる洗浄部材の第2の例を示す斜視図である。図6
の洗浄部材6が図4の洗浄部材44と異なるのは、洗浄
部61の構成のみである。したがって、以下に洗浄部6
1について説明する。
【0042】図6の洗浄部材6の洗浄部61は、平行に
形成された複数のブラシ部61a、61bからなる。ブ
ラシ部61a、61bは、長さの異なるブラシ材により
それぞれ形成される。したがって、ブラシ部61aとブ
ラシ部61bとは洗浄面の高さ位置に複数の段差を平行
に有する。
【0043】この第2の例の洗浄部材6においても、ブ
ラシ部61aによる第1の洗浄面61cとブラシ部61
bによる第2の洗浄面61dにより、基板Wの表面に付
着したパーティクルに作用する洗浄力が異なる。したが
って、ブラシ部61aおよびブラシ部61bにより基板
Wの表面から種類が異なるパーティクルがはぎ取られ
る。これにより、基板Wの表面に付着したパーティクル
を効率的に除去することができる。
【0044】また、第2の例の洗浄部材6では、洗浄部
材6を回転させなくとも複数のブラシ部61a、61b
が平行に配置されているので、各ブラシ部61a、61
bと垂直な方向に洗浄部材6を移動させるか、または洗
浄部材6を各ブラシ部61a、61bが基板Wの回転方
向に垂直になるように配置した場合に、基板Wの表面に
付着したパーティクルが複数のブラシ部61a、61b
から洗浄力を順次受けることになる。したがって、基板
Wの表面に付着したパーティクルのはぎ取りおよび掃き
出しが十分に行なわれる。
【0045】更に本発明は、次のように変形実施するこ
とも可能である。洗浄部材44は、図4の保持部442
および支持部443に孔部を設けたものである。そし
て、洗浄液をこの孔部を通して基板W上に供給すること
ができる。これにより、基板W表面からはぎ取られたパ
ーティクルが効率的に洗い流される。
【0046】更に、この洗浄部441はブラシ材に代え
てPVAスポンジ製の洗浄スポンジにて構成し、その洗
浄スポンジの洗浄部位に段差を形成して第1の洗浄面と
第2の洗浄面とを構成するようにしても良い。そして洗
浄部材を回転させて、この洗浄スポンジの第2の洗浄面
を基板Wの表面に接触させることにより、基板W表面を
洗浄するようにする。また、洗浄部材の保持部および支
持部に孔部を設け、供給された洗浄液をその孔部の内部
を通して洗浄スポンジの内側から浸透させ、外方に吐出
するようにしてもよい。なおスポンジは、ポリビニルア
ルコール(PVA)やポリビニルボルマール(PVF)
を出発原料とする発泡体からなり、経時変化が少なく、
軟らかいもである。
【0047】更に、上記実施例では、ブラシ部441
a、441bで同一の材質、線径を用いて取り付け密度
も同一としたが、ブラシ材の材質、線径を異ならせるこ
とにより、ブラシ部441a、441bの剛性に差を生
じさせることもできる。また、ブラシ部441a、44
1bにおけるブラシ材の密度を異ならせることにより、
ブラシ部441a、441bの剛性に差を生じさせるこ
ともできる。
【0048】更に、上記実施例の洗浄制御では、洗浄部
材44の第2の洗浄面441dのみが基板Wの表面に接
触する位置までブラシ支持アーム41を下降させている
が、第1の洗浄面441cが接触する位置で洗浄を行っ
ても良い。この場合、基板W表面には第1および第2の
洗浄面441c、441dともに接触する洗浄状態とな
るが、これらのブラシ部441a、441bの変形抵抗
が異なり基板Wに対する押圧力は、変形が大きい程大き
くなる。そのため、基板Wに対する押圧力は、ブラシ部
441aおよび441bで異なる。
【0049】これにより、ブラシ部441aおよび44
1bにより基板W表面に付着したパーティクルに作用す
る摩擦力が異なる。したがって、ブラシ部441aおよ
びブラシ部441bにより基板W表面から種類が異なる
パーティクルがはぎ取られる。このように、洗浄部材4
4の高さ位置を制御することにより、基板Wの表面に付
着したパーティクルを効率的に除去することができる。
【0050】更に、上記実施例では、第2の洗浄面が一
つ形成される構成であるが、第2の洗浄面は第1の洗浄
面との段差が異なる複数の第2の洗浄面を形成して構成
してもよい。即ち、第1の例においては、第1の洗浄面
が基板表面から浮上して洗浄を行い、複数の第2の洗浄
面が基板表面と接触して洗浄を行う。この時、第2の洗
浄面はその第1の洗浄面からの突出程度が異なるので基
板表面に対する摩擦力がそれぞれ異なり、種類が異なる
パーティクルが剥ぎ取られる。よって、更に効率的にパ
ーティクルを除去することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、基板を洗浄する基板洗浄装置であって、基板
を保持し回転させる回転保持手段と、前記基板表面に洗
浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記回転保持手段に
保持された基板の表面を洗浄する洗浄手段とを備え、前
記洗浄手段は、洗浄部位に構成される第1の洗浄面と、
この第1の洗浄面と段差を有する少なくとも一つの第2
の洗浄面とを有する洗浄部材を備え、基板を洗浄する際
に第1と第2の洗浄面と基板表面との位置的な状態が異
なる。よって、基板は第1の洗浄面による第1の洗浄状
態と第2の洗浄面による第2の洗浄状態にて洗浄され
る。すなわち、第1の洗浄状態で除去されなかったパー
ティクルを除去すべく洗浄部材が第2の洗浄状態を有す
る。その結果、少ない洗浄回数で基板表面の清浄度が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例におけるスクラブ洗浄
装置の模式的断面図である。
【図2】図2は図1のスクラブ洗浄装置の模式的平面図
である。
【図3】図3は図1のスクラブ洗浄装置の一部拡大図で
ある。
【図4】図4は図1のスクラブ洗浄装置に用いられる洗
浄部材の第1の例を示す斜視図である。
【図5】図5は第1の例の洗浄部材による洗浄状態を示
す説明図である。
【図6】図6は洗浄部材の第2の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 スクラブ洗浄装置 2 基板回転保持機構 22 回転保持手段 25 回転台 3 洗浄液供給手段 31a、31b ノズル 4 洗浄手段 41 ブラシ支持アーム 42 アーム回転駆動部 43 洗浄部材駆動部 44、6 洗浄部材 441、61 洗浄部 442 保持部 441c、61c 第1の洗浄面 441d、61d 第2の洗浄面 441a、441b、61a、61b ブラシ部 W 基板 P1、P2、P3 回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を洗浄する基板洗浄装置であって、 基板を保持し回転させる回転保持手段と、 前記基板表面に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、 前記回転保持手段に保持された基板の表面を洗浄する洗
    浄手段とを備え、 前記洗浄手段は、洗浄部位に構成される第1の洗浄面
    と、この第1の洗浄面と段差を有する少なくとも一つの
    第2の洗浄面とを有する洗浄部材を備えたことを特徴と
    する基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の基板洗浄装置において、 前記洗浄部材は複数のブラシ材よりなる洗浄部と、 前記ブラシ材の一端側を保持する保持部と、より成り、 前記洗浄部は、ブラシ材の遊端による第1の洗浄面と、
    第1の洗浄面より突出するブラシ材の遊端で形成される
    第2の洗浄面で洗浄部位を構成したことを特徴とする基
    板洗浄装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の基板洗浄装
    置において、 洗浄時に前記洗浄部材の第2の洗浄面を基板表面に接触
    させ、第1の洗浄面を基板表面から浮上させたことを特
    徴とする基板洗浄装置。
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