JP6143589B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6143589B2
JP6143589B2 JP2013146871A JP2013146871A JP6143589B2 JP 6143589 B2 JP6143589 B2 JP 6143589B2 JP 2013146871 A JP2013146871 A JP 2013146871A JP 2013146871 A JP2013146871 A JP 2013146871A JP 6143589 B2 JP6143589 B2 JP 6143589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
brush
bar
cleaning liquid
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013146871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015019024A (ja
Inventor
橋詰 彰夫
彰夫 橋詰
良平 帆角
良平 帆角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2013146871A priority Critical patent/JP6143589B2/ja
Publication of JP2015019024A publication Critical patent/JP2015019024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6143589B2 publication Critical patent/JP6143589B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板にブラシを擦りつけて当該基板を洗浄するスクラブ洗浄が行われる場合がある。スクラブ洗浄が行われると汚染物質などの異物がブラシに付着するので、異物の転移を防止するために、ブラシ自体を洗浄する必要がある。
特許文献1には、発泡ポリウレタンからなる洗浄部材の先端部の全域を修正部材に押し付けた状態で洗浄部材と修正部材とを擦り合わす洗浄装置が開示されている。また、特許文献2には、複数の毛によって構成されたブラシの先端部の全域を洗浄体に押し付けた状態でブラシと洗浄体とを擦り合わす洗浄装置が開示されている。
特許3447869号公報 特開平8−39014号公報
特許文献1では、洗浄部材の先端部の全域が修正部材に接触しているので、洗浄部材および修正部材の接触面積が大きく、洗浄部材から取れた異物が洗浄部材と修正部材との間から排出され難い。つまり、洗浄部材および修正部材の接触領域の中心から当該接触領域の外縁までの距離が比較的大きいので、接触領域の中央部に存在する異物は、接触領域の外縁まで到達し難い。そのため、洗浄部材から取れた異物が洗浄部材に再付着してしまう場合がある。特許文献2についても同様に、ブラシの先端部の全域が洗浄体に押し付けられるので、ブラシから取れた異物がブラシに再付着してしまう場合がある。
そこで、本発明の目的の一つは、異物の再付着を抑制または防止でき、これによって、ブラシの清浄度を高めることができる基板処理装置を提供することである。
この課題を解決するための請求項1記載の発明は、基板(W)の表面または裏面に押し付けられる弾性変形可能な柱状のブラシ(5)と、前記ブラシに洗浄液を供給する洗浄液供給手段(43)と、前記ブラシの中心線(21)に直交する長手方向の長さ(W1)が前記ブラシの外径(W2)以上であり、前記ブラシの中心線と前記長手方向とに直交する幅方向の長さ(W3)が前記ブラシの外径よりも小さい洗浄バー(42,71,72,73)と、前記ブラシと前記洗浄バーとを相対移動させる相対移動手段(19,31,32)と、前記相対移動手段を制御することにより、前記ブラシが前記洗浄バーの外周面に押し付けられた状態で前記ブラシと前記洗浄バーとを相対移動させる制御手段(47)とを含み、前記洗浄バーは、前記洗浄バーの外周面で開口しており、前記ブラシに向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出口(49)と、前記洗浄液吐出口に洗浄液を導く内部流路(50)と、を含む筒状であり、前記洗浄液供給手段は、前記内部流路に洗浄液を供給する洗浄液配管(51)を含む、基板処理装置(1)である。
なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板の表面または裏面を洗浄するブラシに洗浄液が供給される。これにより、ブラシに付着している異物が洗い流される。制御手段は、相対移動手段を制御することにより、ブラシと洗浄バーとを接触させる。これにより、ブラシおよび洗浄バーが互いに押し付けられ、ブラシ内の洗浄液がブラシの弾性変形によって排出される。そのため、ブラシに付着している異物がブラシ内の洗浄液と共に排出される。制御手段は、さらに、ブラシおよび洗浄バーが互いに押し付けられている状態で相対移動手段にブラシと洗浄バーとを相対移動させる。これにより、ブラシと洗浄バーとが擦り合わされ、ブラシに付着している異物が擦り取られる。
また、この構成によれば、洗浄液配管内を流れる洗浄液が、筒状の洗浄バーの内部に設けられた内部流路に供給され、その後、洗浄バーの外周面で開口する洗浄液吐出口からブラシに向けて吐出される。これにより、ブラシに洗浄液が供給され、ブラシに付着している異物が洗い流される。さらに、洗浄液がブラシの内部に保持されるので、ブラシおよび洗浄バーが互いに押し付けられたときに、ブラシ内の洗浄液をブラシの外に排出させることができる。そして、この洗浄液の流れによって異物をブラシから除去できる。これにより、異物の残留量を低減できる。
洗浄バーの幅(ブラシの中心線と洗浄バーの長手方向とに直交する幅方向の長さ)が柱状のブラシの外径よりも小さいので、従来の構成よりもブラシと洗浄バーとの接触面積が小さい。したがって、ブラシと洗浄バーとの間に異物が留まり難い。さらに、ブラシにおいて洗浄バーに押し付けられている部分およびその近傍の部分から排出された洗浄液は、洗浄バーの周囲を通って異物と共にブラシから速やかに遠ざかる。したがって、異物がブラシに再付着し難い。そのため、ブラシの清浄度を高めることができる。これにより、洗浄後のブラシによって洗浄される基板の清浄度を高めることができる。
さらに、ブラシと洗浄バーとの接触面積が小さいので、ブラシの変形量が同じであれば、ブラシを弾性変形させる力(ブラシに加えられる力)を従来の構成よりも低下させることができる。言い換えると、ブラシに加えられる力が従来の構成と同じであれば、ブラシの弾性変形量を増加させることができる。これにより、ブラシのより内部まで洗浄バーを食い込ませて、より多くのブラシ内の洗浄液を排出させることができる。そのため、ブラシ内の異物を洗浄液と共に排出させて、異物の残留量を低減することができる。
さらに、洗浄バーの長さ(長手方向の長さ)がブラシの外径以上であるので、洗浄バーでブラシの先端部を走査しなくても、ブラシの先端部の全域に洗浄バーを押し付けることができる。たとえば、ブラシの中心線まわりにブラシおよび洗浄バーを180度以上相対回転させることにより、ブラシの先端部の全域に洗浄バーを押し付けることができる。もしくは、ブラシと洗浄バーとの接触領域がブラシの先端部を跨ぐように、幅方向にブラシおよび洗浄バーを直線的に相対移動させることにより、ブラシの先端部の全域に洗浄バーを押し付けることができる。したがって、ブラシの洗浄時間の増加を抑制しつつ、ブラシの先端部の全域を洗浄することができる。
なお、ブラシは、スポンジまたは複数の毛によって構成されていてもよいし、スポンジによって構成されたスポンジ部と複数の毛によって構成された毛束部とを含んでいてもよい。
請求項2記載の発明は、前記洗浄バーの外周面は、鉛直方向に対して傾いており前記ブラシが押し付けられる傾斜部(42c,72a,73a)を含む、請求項1に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、洗浄バーの外周面の一部(傾斜部)が、鉛直方向に対して傾いており、この傾いた部分にブラシが押し付けられる。ブラシが洗浄バーに押し付けられると、ブラシ内の洗浄液は、洗浄バーの外周面においてブラシに接触している領域に排出される。つまり、ブラシ内の洗浄液は、洗浄バーの傾斜部に排出される。洗浄液が排出された領域が水平な場合、洗浄液は、この領域に沿って下方に流れない。これに対して、洗浄液が排出された領域(傾斜部)が鉛直方向に対して傾いている場合、洗浄液は、重力によって傾斜部に沿って下方に流れ易い。したがって、洗浄液およびこれに含まれる異物がブラシと洗浄バーとの間から排出され易い。そのため、異物がブラシに再付着し難い。
請求項3記載の発明は、前記洗浄バーの外周面は、前記長手方向に直交する環状(円状または楕円状)の断面を有している、請求項2に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、洗浄バーの外周面が筒状であり、洗浄バーの外周面の殆ど全ての部分が鉛直方向に対して傾いているので、ブラシの内部から洗浄バーの外周面に排出された洗浄液が、重力によって洗浄バーの外周面に沿って下方に流れ易い。したがって、洗浄液およびこれに含まれる異物がブラシと洗浄バーとの間から排出され易い。さらに、ブラシは、丸みを帯びた洗浄バーの外周面に押し付けられるので、洗浄バーの外周面が多角形状である場合よりもブラシの損傷が発生し難い。
請求項4記載の発明は、前記相対移動手段は、前記ブラシの中心線まわりに前記ブラシを回転させる回転手段(19)を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、ブラシおよび洗浄バーが互いに押し付けられている状態で、回転手段が、ブラシの中心線まわりにブラシを所定角度(たとえば、180度以上)回転させる。これにより、洗浄バーがブラシの先端部の全域に押し付けられ、ブラシの先端部の全域が洗浄バーに擦られる。したがって、ブラシの先端部の全域から異物が除去され、異物の残留量が低減される。また、回転手段が180度よりも大きい回転角度でブラシを回転させると、洗浄バーがブラシの同じ部分に複数回押し付けられ、ブラシの一部が弾性変形と復元とを繰り返す。これにより、ブラシ内の洗浄液が複数回排出され、ブラシに付着している異物が確実に除去される。
請求項5記載の発明は、前記相対移動手段は、前記ブラシの軸方向に前記ブラシを移動させる軸方向移動手段(31)を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、軸方向移動手段が、ブラシの中心線に沿う軸方向にブラシを移動させる。これにより、ブラシと洗浄バーとの間の距離や、ブラシに対する洗浄バーの押し付け量(ブラシの弾性変形量)が変更される。したがって、制御手段は、軸方向移動手段を制御することにより、ブラシおよび洗浄バーが接触した接触状態とブラシおよび洗浄バーが離れた非接触状態とに切り替えることができる。これにより、洗浄バーがブラシに複数回押し付けられるので、ブラシに付着している異物が確実に除去される。さらに、制御手段は、軸方向移動手段を制御することにより、洗浄バーの押し付け量を変更できるので、ブラシに付着している異物を確実に除去することができる。
請求項記載の発明は、前記洗浄液吐出口は、前記洗浄バーの外周面において前記ブラシが押し付けられる位置で開口している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、ブラシに向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出口が、洗浄バーの外周面においてブラシが押し付けられる位置で開口している。言い換えると、洗浄液吐出口は、ブラシと洗浄バーとの接触領域内で開口しており、ブラシに対向している。したがって、洗浄液吐出口から吐出された洗浄液は、ブラシに確実にかつ効率的に供給される。これにより、ブラシに付着している異物を効率的に除去することができると共に、洗浄液が排出されるブラシの一部に洗浄液を確実に供給することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す側面図である。 図2は、前記基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 図3は、ブラシ洗浄機構の概略構成を示す拡大平面図である。 図4Aは、図3に示す矢印IVAの方向に見た切断線に沿う断面を示す図である。 図4Bは、図3に示す矢印IVBの方向に見た切断線に沿う断面を示す図である。 図5は、前記ブラシ洗浄機構の動作例を説明するためのフローチャートである。 図6は、前記ブラシ洗浄機構の動作例を説明するための断面図である。 図7Aは、洗浄バーの第1の変形例を示す断面図である。 図7Bは、洗浄バーの第2の変形例を示す断面図である。 図7Cは、洗浄バーの第3の変形例を示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の模式的な側面図である。図2は、図1に係る基板処理装置1の概略構成を示す平面図である。
基板処理装置1は、基板の一例としての半導体基板(以下、単に基板Wという。)をスクラブ洗浄する枚葉型の装置である。以下では、デバイスが形成される側の面を基板Wの表面といい、表面と反対側の面を基板Wの裏面という。
基板処理装置1は、隔壁で区画された処理室2と、処理室2内で基板Wを水平に保持して回転させるスピンチャック3と、基板Wに処理液を供給するための処理液供給機構4と、基板Wの表面または裏面を洗浄ブラシ5で洗浄する基板洗浄機構6と、洗浄ブラシ5を洗浄するためのブラシ洗浄機構7とを備えている。
スピンチャック3は、真空吸着式のチャックである。スピンチャック3は、基板Wを水平な姿勢で保持する吸着ベース10と、吸着ベース10から下方に延びる筒状の回転軸11と、吸着ベース10および回転軸11を回転させる第1回転駆動機構12とを備えている。
回転軸11は、第1回転駆動機構12から鉛直方向に延びており、第1回転駆動機構12に結合されている。回転軸11の鉛直方向の上端には、基板Wの下面側から基板Wを吸着保持する吸着ベース10が取り付けられている。基板Wは、吸着ベース10によって基板Wの表面または裏面を上方に向けて略水平に保持されている。
第1回転駆動機構12は、たとえば、電動モータである。回転軸11は、第1回転駆動機構12の駆動力を吸着ベース10に伝達する。これにより、基板Wは、基板Wの中心を通る鉛直な回転軸線14まわりに吸着ベース10と共に一体的に回転させられる。なお、この実施形態では、吸着式のスピンチャック3を例示しているが、スピンチャック3は、複数の基板挟持部材で基板Wを挟持する挟持式のチャックであってもよい。
基板洗浄機構6は、基板Wをスクラブ洗浄するための洗浄ブラシ5と、スピンチャック3による基板Wの保持位置よりも上方で略水平に延びる揺動アーム17と、洗浄ブラシ5を回転させるためのブラシ回転機構18と、揺動アーム17と一体的に洗浄ブラシ5を移動させるためのブラシ移動機構22とを備えている。
ブラシ回転機構18は、揺動アーム17内に配置された第2回転駆動機構19と、第2回転駆動機構19と結合されたシャフト20とを含む。第2回転駆動機構19は、たとえば、電動モータである。シャフト20は、鉛直方向に延びている。シャフト20の鉛直方向の上端は第2回転駆動機構19に結合されている。また、シャフト20の鉛直方向の下端は、揺動アーム17から下方に突出している。シャフト20は、第2回転駆動機構19によってシャフト20の中心軸線21まわりに回転駆動される。
洗浄ブラシ5は、ホルダ取付部24およびブラシホルダ25を介してシャフト20の下端に連結されている。ブラシホルダ25は、洗浄ブラシ5の一部を下方に突出させた状態で洗浄ブラシ5を保持している。第2回転駆動機構19の駆動力は、シャフト20を介して洗浄ブラシ5に伝達される。これにより、洗浄ブラシ5は、ブラシ回転機構18によってシャフト20の中心軸線21まわりに回転駆動される。つまり、洗浄ブラシ5の中心軸線は、シャフト20の中心軸線21と同一である。
洗浄ブラシ5は、洗浄ブラシ5の先端部(下端部)に設けられた洗浄面26を含む。洗浄ブラシ5の洗浄面26は、基板Wの上面に対向している。洗浄ブラシ5の形状は、中心軸線21まわりに回転対称な柱状である。この実施形態では、洗浄ブラシ5が円柱状に形成された例を示している。洗浄ブラシ5は、たとえば、ブラシ素材の一例としてのPVA(ポリビニルアルコール)などのスポンジ材によって形成されている。したがって、洗浄ブラシ5は、基板Wの上面に押し付けられた際に弾性変形する弾性変形可能なブラシである。
ブラシ移動機構22は、揺動アーム17を支持する鉛直方向に延びるアーム支持軸30と、アーム支持軸30に結合された昇降駆動機構31および揺動駆動機構32とを備えている。
揺動駆動機構32は、揺動アーム17を水平面に沿って揺動可能に構成されている。揺動駆動機構32の駆動力をアーム支持軸30に入力することにより、揺動アーム17と洗浄ブラシ5とを一体的に揺動させることができる。より具体的には、洗浄ブラシ5は、アーム支持軸30に沿って上下方向に延びる揺動軸線33まわりに揺動アーム17と一体的に揺動させられる。図2では、洗浄ブラシ5が、基板Wの回転範囲外に設定された洗浄ブラシ5の待機位置の上方(二点鎖線の位置)から基板Wの上面中央部の上方を通る略円弧状の軌跡Tに沿って揺動させられる例を示している。昇降駆動機構31は、揺動アーム17を昇降可能に構成されている。昇降駆動機構31の駆動力をアーム支持軸30に入力することにより、揺動アーム17と洗浄ブラシ5とを一体的に昇降させることができる。
処理液供給機構4は、基板Wの上面に向けて処理液(たとえば純水(deionized water:脱イオン水))を吐出する処理液ノズル36を含む。処理液供給源(図示せず)からの処理液は、処理液供給管37を介して処理液ノズル36に供給される。処理液供給管37の途中には、処理液バルブ38が介装されている。処理液バルブ38を開閉することにより、処理液ノズル36からの処理液の吐出/停止を切り換えることができる。処理液ノズル36は、処理液供給管37を通して供給される処理液を、スピンチャック3により回転される基板Wの上面に向けて吐出する。処理液ノズル36から吐出された処理液は、基板Wの上面における回転中心を含む範囲に着液される。
ブラシ洗浄機構7は、洗浄ブラシ5の待機位置に配置された筒状の待機ポッド41と、待機ポッド41内に取り付けられた洗浄バー42と、洗浄ブラシ5に洗浄液(たとえば炭酸水または純水)を供給するための洗浄液供給機構43とを備えている。待機ポッド41は、上端および下端が開いた上下方向に延びる筒状である。洗浄液供給機構43から待機ポッド41内に供給された洗浄液は、待機ポッド41の下方に配置された受け部44によって捕獲される。受け部44によって捕獲された洗浄液は、ドレイン配管45によって排出される。なお、洗浄ブラシ5が待機ポッド41内に収納される位置が、洗浄ブラシ5の待機位置である。
基板処理装置1は、その各部の制御のために制御装置47を備えている。制御装置47は、第1回転駆動機構12、第2回転駆動機構19、揺動駆動機構32、昇降駆動機構31、処理液バルブ38、などを制御するように構成されている。この実施形態では、第2回転駆動機構19、揺動駆動機構32および昇降駆動機構31が洗浄ブラシ5を移動させるための相対移動手段として機能する。
基板処理装置1による基板Wのスクラブ洗浄工程は、次のように行われる。
処理に際して、まず、図示しない基板搬送ロボットにより未処理の基板Wが処理室2内に搬入されて、基板Wの表面または裏面が吸着ベース10に吸着される。このとき、洗浄ブラシ5は待機位置にあり、待機ポッド41内に収納されている(図2の二点鎖線で示した揺動アーム17の位置参照)。
基板Wが吸着ベース10に吸着された後、制御装置47は、スピンチャック3の第1回転駆動機構12を駆動して、第1回転駆動機構12の駆動力を回転軸11に入力させる。これにより、吸着ベース10と基板Wとが一体的に回転軸線14まわりに回転を始める。またこの際に、制御装置47は昇降駆動機構31を制御して、揺動アーム17を上昇させる。これにより、洗浄ブラシ5は待機位置から離れて基板Wの上面よりもさらに上方の位置(以下、上位置という。)まで上昇させられる。
洗浄ブラシ5が上位置に到達した後、制御装置47は揺動駆動機構32を制御して、揺動アーム17を揺動させる。これにより、洗浄ブラシ5は上位置の高さを維持した状態で、待機ポッド41の上方から軌跡Tに沿って基板Wの上面中央部の上方に向けて揺動させられる。洗浄ブラシ5が基板Wの上面中央部の上方に到達すると(図2の実線で示した揺動アーム17の位置参照)、制御装置47によって処理液バルブ38が開かれて、処理液ノズル36から処理液が吐出される。
処理液ノズル36から吐出された処理液は、基板Wの上面中央部に供給される。基板Wの上面中央部に処理液が供給された後、制御装置47は昇降駆動機構31を制御して、揺動アーム17を降下させる。このとき、揺動アーム17は、洗浄ブラシ5の洗浄面26が基板Wの上面中央部に所定の押付圧で当接する位置(以下、下位置という。)まで下降される。この状態で、制御装置47は、揺動駆動機構32によって洗浄ブラシ5を軌跡Tに沿って移動させる。これにより、洗浄ブラシ5が基板Wの上面中央部と基板Wの上面周縁部との間を移動し、基板Wの上面全域に洗浄ブラシ5が擦りつけられる。これにより、基板Wの上面にスクラブ洗浄が実行される。
洗浄ブラシ5が基板Wの上面周縁部に到達した後、制御装置47は昇降駆動機構31を制御して、洗浄ブラシ5を基板Wの上面から離間させて上位置まで上昇させる。洗浄ブラシ5が基板Wから離れた後、制御装置47によって処理液バルブ38が閉じられて、処理液ノズル36からの処理液の吐出が停止される。
洗浄ブラシ5を上位置まで上昇させた後、制御装置47は揺動駆動機構32を制御して、揺動アーム17を揺動させる。これにより、洗浄ブラシ5は、上位置の高さを維持した状態で待機ポッド41の上方に向けて揺動させられる。洗浄ブラシ5が待機ポッド41の上方に到達した後、制御装置47は昇降駆動機構31を制御して、洗浄ブラシ5を待機位置まで下降させる。洗浄ブラシ5が待機ポッド41内に収納された後、ブラシ洗浄機構7によるブラシ洗浄工程が実施される。
また、洗浄ブラシ5が待機ポッド41内に収納された後、制御装置47は、吸着ベース10の回転速度を、それまでよりも高速な速度まで加速させる。基板Wに付着している処理液は、基板Wの高速回転によって周囲に振り切られ除去される。これにより、基板Wが乾燥される。所定時間にわたって基板Wの乾燥処理が実行された後、制御装置47により第1回転駆動機構12の回転が停止される。その後、基板搬送ロボットによって、処理済みの基板Wが処理室2内から搬出される。
次に、図3、図4Aおよび図4Bを参照して、ブラシ洗浄機構7の構成についてより具体的に説明する。
図3は、ブラシ洗浄機構7の概略構成を示す拡大平面図である。図4Aは、図3に示す矢印IVAの方向に見た切断線に沿う断面を示す図である。図4Bは、図3に示す矢印IVBの方向に見た切断線に沿う断面を示す図である。図3、図4Aおよび図4Bでは、洗浄ブラシ5が待機位置に位置しており弾性変形していない状態(自由状態)を示している。
ブラシ洗浄機構7は、図3に示すように、円筒状の待機ポッド41と、待機ポッド41内に取り付けられた洗浄バー42と、待機ポッド41に取り付けられた洗浄液供給機構43とを備えている。
待機ポッド41は、図4Aに示すように、洗浄ブラシ5が挿入されるための上側開口41aと、洗浄液供給機構43から供給された洗浄液を受け部44(図1参照)に排出するための下側開口41bとを含む。待機ポッド41の上側開口41aは、ホルダ取付部24の外径よりも大きい内径を有している。これにより、ブラシホルダ25および洗浄ブラシ5の全体は待機ポッド41内に収納される。
洗浄液供給機構43は、待機ポッド41内の洗浄ブラシ5に向けて洗浄液を吐出する洗浄液ノズル56と、洗浄液ノズル56に洗浄液を供給する洗浄液配管51とを含む。洗浄液ノズル56は、待機ポッド41に取り付けられている。より具体的には、洗浄液ノズル56は、この実施形態では、洗浄バー42と待機ポッド41の上側開口41aとの間の高さで待機ポッド41に取り付けられている。洗浄液供給源(図示せず)からの洗浄液は、洗浄液配管51を介して洗浄液ノズル56に供給される。洗浄液配管51の途中には、洗浄液バルブ57が介装されている。洗浄液バルブ57を開閉することにより、洗浄液ノズル56からの洗浄液の吐出/停止を切り換えることができる。洗浄液ノズル56から吐出された洗浄液は、待機ポッド41の下側開口41bを通って待機ポッド41の下方に配置された受け部44(図1参照)によって捕獲される。
洗浄バー42は、たとえば筒状に形成されており、洗浄バー42の外周面から洗浄ブラシ5に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出口49と、洗浄液吐出口49に洗浄液を導く内部流路50とを含む。
洗浄バー42は、図3および図4Aに示すように、洗浄ブラシ5の中心軸線21と直交する長手方向に延びている。洗浄バー42の長手方向における一端42aおよび他端42bは、いずれも待機ポッド41の外周面および内周面を貫通している。洗浄バー42の一端42aおよび他端42bは、待機ポッド41に支持されている。洗浄バー42の一端42aは開口しており、洗浄液が供給されるための洗浄液配管51が取り付けられている。一方、洗浄バー42の他端42bは開口しておらず閉じている。
洗浄バー42の外周面には、洗浄ブラシ5の洗浄面26と対向する位置に1つ以上の洗浄液吐出口49が形成されている。この実施形態では、洗浄バー42の長手方向に離れた3つの洗浄液吐出口49(図4A参照)と、洗浄バー42の周方向に離れた3つの洗浄液吐出口49(図6参照)とが、洗浄バー42の外周面に形成されている。洗浄バー42は、洗浄液配管51に接続されている。すなわち、洗浄液配管51は、洗浄液ノズル56および洗浄液吐出口49に洗浄液を供給するための共通配管となっている。
洗浄液供給源(図示せず)からの洗浄液は、洗浄液配管51を介して洗浄液ノズル56および洗浄液吐出口49に供給される。洗浄液バルブ57を開閉することにより、洗浄液ノズル56および洗浄液吐出口49からの洗浄液の吐出/停止を切り換えることができる。洗浄液吐出口49は、洗浄液配管51から洗浄バー42の内部流路50に案内された洗浄液を洗浄ブラシ5の洗浄面26に向けて吐出する。
洗浄バー42の外周面は、図4Bに示すように、洗浄バー42の長手方向と直交する円状の断面を有している。つまり、洗浄バー42の外周面は洗浄ブラシ5の洗浄面26に対して傾いており、洗浄ブラシ5が押し付けられる傾斜部42cを含んでいる。この実施形態では、洗浄バー42の外周面は、断面曲線状の傾斜部42cを有している。
洗浄バー42の長手方向の長さWは、図4Aに示すように、洗浄ブラシ5の外径(この実施形態では、洗浄ブラシ5の洗浄面26の直径)W以上である。また、洗浄バー42の長手方向と直交する幅方向の長さWは、図4Bに示すように、洗浄ブラシ5の外径Wよりも小さい。
洗浄バー42の材料としては、フッ素樹脂(たとえば、PFA),シリコンを含む材料(たとえば、シリコン、酸化シリコン等),石英等を挙げることができる。洗浄バー42は、不純物が比較的少なく、かつ洗浄ブラシ5に付着した異物が転写し易い石英からなることが好ましい。
次に、図5および図6を参照して、ブラシ洗浄機構7によるブラシ洗浄工程について説明する。
図5は、ブラシ洗浄機構7の動作例を説明するためのフローチャートである。図6は、ブラシ洗浄機構7の動作例を説明するための断面図である。図6は、待機位置の下方の押付位置(洗浄位置)に洗浄ブラシ5が配置されている状態を示している。
洗浄ブラシ5の洗浄に際しては、まず、洗浄ブラシ5が待機位置に位置する状態で、制御装置47が洗浄液バルブ57を開く。これにより、洗浄液ノズル56および洗浄液吐出口49からの洗浄液の吐出が開始される。洗浄液ノズル56および洗浄液吐出口49から吐出された洗浄液は、洗浄面26を含む洗浄ブラシ5の複数の位置に供給される(S1:洗浄液吐出工程)。
洗浄ブラシ5への洗浄液の供給が開始された後、制御装置47は昇降駆動機構31を制御して、洗浄ブラシ5の洗浄面26が洗浄バー42の外周面に接触する待機位置から洗浄バー42が弾性変形して洗浄バー42が洗浄ブラシ5に食い込む押付位置まで洗浄ブラシ5を下降させる。これにより、洗浄ブラシ5および洗浄バー42が互いに押し付けられ、洗浄ブラシ5内の洗浄液が洗浄ブラシ5の弾性変形によって排出される(S2:洗浄ブラシ下降工程)。図3に示すように、押付位置では、洗浄バー42が洗浄ブラシ5の直径に沿って延びるように洗浄ブラシ5および洗浄バー42が互いに押し付けられる。
洗浄ブラシ5が所定の押付圧で洗浄バー42の外周面と接触させられた後、制御装置47は第2回転駆動機構19(図1参照)を制御して、洗浄ブラシ5を回転させる。これにより、図6に示すように、洗浄ブラシ5と洗浄バー42とが互いに擦り合わされ、洗浄バー42が洗浄ブラシ5の洗浄面26の全域に接触する。そのため、洗浄ブラシ5に付着している異物58が擦り取られる(S3:洗浄ブラシ回転工程)。
洗浄ブラシ5が洗浄バー42に押し付けられた状態で、所定時間の間、洗浄ブラシ回転工程S3が実施された後、制御装置47によって洗浄ブラシ5の回転が停止される。そして、洗浄ブラシ5の回転が停止された後、制御装置47によって洗浄液バルブ57が閉じられて、洗浄液ノズル56および洗浄液吐出口49からの洗浄液の吐出が停止される(S4:洗浄液吐出停止)。
洗浄液吐出停止S4の後、制御装置47は昇降駆動機構31を制御して、洗浄ブラシ5を待機位置まで上昇させる。以上の工程を経て、洗浄ブラシ5が洗浄される。そして、洗浄後の洗浄ブラシ5によって次の基板Wが洗浄される。
図6に示すように、洗浄ブラシ回転工程S3では、洗浄液配管51内を流れる洗浄液が、洗浄液ノズル56および円筒状の洗浄バー42の内部に設けられた内部流路50に供給され、その後、洗浄液ノズル56と洗浄バー42の外周面で開口する洗浄液吐出口49とから洗浄ブラシ5に向けて吐出される。これにより、洗浄ブラシ5に洗浄液が供給され、洗浄ブラシ5に付着している異物58が洗い流される。さらに、洗浄液が洗浄ブラシ5の内部に保持されるので、洗浄ブラシ5および洗浄バー42が互いに押し付けられたときに、洗浄ブラシ5内の洗浄液を洗浄ブラシ5の外に排出させることができる。そして、この洗浄液の流れによって異物58を洗浄ブラシ5から除去できる。これにより、異物58の残留量を低減できる。
また、洗浄ブラシ5に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出口49が、洗浄バー42の外周面において洗浄ブラシ5が押し付けられる位置で開口している。言い換えると、洗浄液吐出口49は、洗浄ブラシ5が押付位置に配置されているときの洗浄ブラシ5と洗浄バー42との接触領域内で開口しており、洗浄ブラシ5に対向している。したがって、洗浄液吐出口49から吐出された洗浄液は、洗浄ブラシ5に確実にかつ効率的に供給される。これにより、洗浄ブラシ5に付着している異物58を効率的に除去することができると共に、洗浄液が排出される洗浄ブラシ5の一部に洗浄液を確実に供給することができる。
また、洗浄ブラシ回転工程S3に際しては、洗浄バー42の幅Wが円柱状の洗浄ブラシ5の外径Wよりも小さいので、洗浄ブラシの洗浄面の全面を修正部材に押し付けて洗浄する従来の構成と異なり、洗浄ブラシ5と洗浄バー42との接触面積S(図3においてハッチングされた領域の面積)は、洗浄ブラシ5の洗浄面26の面積Sよりも小さい。したがって、洗浄ブラシ5と洗浄バー42との間に異物58が留まり難い。さらに、洗浄ブラシ5において洗浄バー42に押し付けられている部分およびその近傍の部分から排出された洗浄液は、洗浄バー42の周囲を通って異物58と共に洗浄ブラシ5から速やかに遠ざかる。したがって、異物58が洗浄ブラシ5に再付着し難い。そのため、洗浄ブラシ5の清浄度を高めることができる。これにより、洗浄後の洗浄ブラシ5によって洗浄される基板Wの清浄度を高めることができる。
さらに、洗浄ブラシ5と洗浄バー42との接触面積S(図3参照)は、洗浄ブラシ5の洗浄面26の面積Sよりも小さいので、洗浄ブラシ5の変形量が同じであれば、洗浄ブラシ5を弾性変形させる力(洗浄ブラシ5に加えられる力)を従来の構成よりも低下させることができる。言い換えると、洗浄ブラシ5に加えられる力が従来の構成と同じであれば、洗浄ブラシ5の弾性変形量を増加させることができる。これにより、洗浄ブラシ5のより内部まで洗浄バー42を食い込ませて、より多くの洗浄ブラシ5内の洗浄液を排出させることができる。そのため、洗浄ブラシ5内の異物58を洗浄液と共に排出させて、異物58の残留量を低減することができる。
さらに、洗浄バー42の外周面が円筒状であり、洗浄バー42の外周面の殆ど全ての部分が鉛直方向に対して傾いているので、洗浄ブラシ5の内部から洗浄バー42の外周面に排出された洗浄液が、重力によって洗浄バー42の外周面に沿って下方に流れ易い。したがって、洗浄液およびこれに含まれる異物58が洗浄ブラシ5と洗浄バー42との間から排出され易い。
さらに、図4Aに示すように、洗浄バー42の長手方向の長さWが洗浄ブラシ5の外径W以上であるので、洗浄バー42で洗浄ブラシ5の洗浄面26を走査しなくても、洗浄ブラシ5を中心軸線21まわりに180度以上回転させることにより、洗浄ブラシ5の洗浄面26の全域に洗浄バー42に押し付けることができる。したがって、洗浄ブラシ5の洗浄面26の全域から異物58が除去され、異物58の残留量が低減される。また、ブラシ回転機構18が180度よりも大きい回転角度で洗浄ブラシ5を回転させると、洗浄バー42が洗浄ブラシ5の同じ部分に複数回押し付けられ、洗浄ブラシ5の一部が弾性変形と復元とを繰り返す。これにより、洗浄ブラシ5内の洗浄液が複数回排出され、洗浄ブラシ5に付着している異物58が確実に除去される。したがって、洗浄ブラシ5の洗浄時間の増加を抑制しつつ、洗浄ブラシ5の洗浄面26の全域を洗浄することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、円柱状の洗浄ブラシ5の例を示したが、洗浄ブラシ5は、柱状であればどのような形状であってもよい。したがって、洗浄ブラシ5は、立方体形状であってもよい。
また、前述の実施形態では、PVAからなるスポンジ状の洗浄ブラシ5の例について示したが、洗浄ブラシ5は、複数の毛によって構成されていてもよいし、スポンジによって構成されたスポンジ部と複数の毛によって構成された毛束部とを含んでいてもよい。
また、前述の実施形態では、1つの洗浄液ノズル56が、待機ポッド41に取り付けられた例を示したが、2つ以上の洗浄液ノズル56が待機ポッド41に取り付けられていてもよい。
また、前述の実施形態では、洗浄液ノズル56の吐出口が、洗浄バー42と待機ポッド41の上側開口41aとの間の高さに配置されている例を示したが、洗浄液ノズル56の吐出口は、洗浄バー42と待機ポッド41の下側開口41bとの間の高さに配置されていてもよい。この例によれば、洗浄液ノズル56は、洗浄バー42の下方から洗浄ブラシ5の洗浄面26に向けて洗浄液を吐出することができる。また、洗浄液ノズル56の吐出口は、洗浄バー42と同じ高さに配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、円筒状の洗浄バー42が待機ポッド41に取り付けられた例を示したが、洗浄バー42に替えて、図7A〜図7Cに示す種々の形状の洗浄バーを待機ポッド41に取り付けてもよい。
図7A〜図7Cは、洗浄バー42の変形例を示す断面図である。図7A〜図7Cは、いずれも洗浄バー42の長手方向に直交する断面を示している。
図7Aの構成によれば、円筒状の洗浄バー42に替えて、洗浄ブラシ5の外径よりも小さい断面四角形状の洗浄バー71が待機ポッド41に取り付けられている。この例によっても、前述の実施形態と同様の効果を発揮することができる。つまり、洗浄ブラシの洗浄面の全面を修正部材に押し付けて洗浄する従来の構成と異なり、洗浄ブラシ5と洗浄バー71との接触面積が小さいため、洗浄ブラシ5の異物58が洗浄ブラシ5に再付着し難い。そのため、洗浄ブラシ5の清浄度を高めることができる。
また、図7Bの構成によれば、円筒状の洗浄バー42に替えて、洗浄ブラシ5の外径よりも小さい断面六角形状の洗浄バー72が待機ポッド41に取り付けられている。この例によれば、四角形状の洗浄バー71と異なり、洗浄バー72の外周面の傾斜部72aが、鉛直方向に対して傾いており、この傾いた部分に洗浄ブラシ5の洗浄面26が押し付けられる。洗浄ブラシ5が洗浄バー72に押し付けられると、洗浄ブラシ5内の洗浄液は、洗浄バー72の外周面において洗浄ブラシ5に接触している領域に排出される。つまり、洗浄ブラシ5内の洗浄液は、洗浄バー72の傾斜部72aに沿って排出される。洗浄液が排出された領域が、図7Aに示す四角形状の洗浄バー71のように洗浄ブラシ5の洗浄面26に対して水平な場合、洗浄液は、この領域に沿って下方に流れない。これに対して、洗浄液が排出された領域が鉛直方向に対して傾いている場合、洗浄液は、重力によって傾斜部72aに沿って下方に流れ易い。したがって、洗浄液およびこれに含まれる異物58が洗浄ブラシ5と洗浄バー72との間から排出され易い。そのため、異物58がブラシに再付着し難い。
図7Cの構成によれば、円筒状の洗浄バー42に替えて、円柱状の洗浄バー73が待機ポッド41に取り付けられている。この例によれば、洗浄ブラシ5の洗浄面26は、丸みを帯びた洗浄バー73の傾斜部73aに押し付けられるので、図7Aおよび図7Bのように外周面が多角形状の洗浄バー71,72が採用されるよりも、洗浄ブラシ5の洗浄面26に損傷が発生し難いという利点がある。
なお、図7Aおよび図7Bにおける洗浄バー71,72では、洗浄液吐出口49および内部流路50を備えていない例を示しているが、むろん、前述の実施形態で説明した洗浄液吐出口49および内部流路50を採用して、洗浄液供給機構43を取り付けることもできる。
また、前述の実施形態および変形例では、1つの洗浄バー42,71,72,73が待機ポッド41に取り付けられた例を示したが、2つ以上の洗浄バー42,71,72,73が互いに間隔を空けて待機ポッド41に取り付けられていてもよい。またこのとき、これらの洗浄バー42,71,72,73を組み合わせた構成を採用してもよい。
また、前述の実施形態では、洗浄バー42の長手方向における一端42aおよび他端42bが、いずれも待機ポッド41に支持されている例について示したが、洗浄バー42の一端42aだけが待機ポッド41に支持された片持ち構造が採用されてもよい。
また、前述の実施形態では、ブラシ洗浄工程(図5参照)において、洗浄ブラシ回転工程S3を実施する例を示したが、ブラシ回転機構18の駆動に加えて、軸方向移動手段としての昇降駆動機構31を駆動させてもよい。この例によれば、中心軸線21まわりに洗浄ブラシ5を回転させながら、さらに洗浄ブラシ5の中心軸線21に沿う軸方向に洗浄ブラシ5を昇降させることができる。
これにより、洗浄ブラシ5と洗浄バー42との間の距離や、洗浄ブラシ5に対する洗浄バー42の押し付け量(洗浄ブラシ5の弾性変形量)が変更される。したがって、制御装置47は、昇降駆動機構31を制御することにより、洗浄ブラシ5および洗浄バー42が接触した接触状態と洗浄ブラシ5および洗浄バー42が離れた非接触状態とを切り替えることができる。これにより、洗浄バー42が洗浄ブラシ5に複数回押し付けられるので、洗浄ブラシ5に付着している異物58が確実に除去される。さらに、制御装置47は、昇降駆動機構31を制御することにより、洗浄バー42の押し付け量を変更できるので、洗浄ブラシ5に付着している異物58を確実に除去することができる。
また、前述の実施形態では、軸方向移動手段の一例である昇降駆動機構31が洗浄ブラシ5と共に揺動アーム17を昇降させる例を示したが、揺動アーム17に対して洗浄ブラシ5を昇降させる洗浄ブラシ昇降機構が、揺動アーム17内に設けられていてもよい。
また、前述の実施形態では、スピンチャック3の周囲に設けられた揺動軸線33まわりに揺動アーム17を揺動させる揺動駆動機構32の例を示したが、揺動駆動機構32に替えて、洗浄ブラシ5を保持するスライドアームを所定のスライド方向(基板Wの回転半径方向)に沿ってスライド移動させるアームスライド機構を採用してもよい。この場合、待機ポッド41は、スライドアームのスライド方向の延長線上において、基板Wの回転範囲外に設置されていればよい。この場合、前述の実施形態では、洗浄ブラシ5を180度以上回転させて洗浄バー42との相対位置を変更させる例について示したが、洗浄ブラシ5と洗浄バー42との接触領域が洗浄ブラシ5の洗浄面26を跨ぐように、幅方向に洗浄ブラシ5および洗浄バー42を直線的に相対移動(スライド移動)させてもよい。このような例であっても、洗浄ブラシ5の洗浄面26の全域に洗浄バー42を押し付けることができる。
また、前述の実施形態では、洗浄ブラシ5を180度以上回転させて洗浄バー42との相対位置を変更させる例について示したが、洗浄バー42(待機ポッド41)を180度以上回転させて洗浄ブラシ5の洗浄面26との相対位置を変更させてもよい。このような例であっても、洗浄ブラシ5の洗浄面26の全域に洗浄バー42を押し付けることができる。
また、前述の実施形態では、洗浄ブラシ5を基板Wの上面中央部と基板Wの上面周縁部との間で移動させる例について説明したが、洗浄ブラシ5が基板Wの上面周縁部から基板Wの上面中央部を通って基板Wの上面周縁部に移動するように洗浄ブラシ5を移動させてもよい。
また、前述の実施形態では、基板処理装置1が、円板状の基板Wを処理する装置である場合について説明したが、基板処理装置1は、液晶表示装置用基板などの多角形の基板を処理する装置であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1 基板処理装置
3 スピンチャック
5 洗浄ブラシ
6 基板洗浄機構
7 ブラシ洗浄機構
14 回転軸線
17 揺動アーム
18 ブラシ回転機構
21 中心軸線
22 ブラシ移動機構
26 洗浄面
31 昇降駆動機構
32 揺動駆動機構
41 待機ポッド
42 洗浄バー
42c 傾斜部
43 洗浄液供給機構
47 制御装置
49 洗浄液吐出口
50 内部流路
51 洗浄液配管
71 洗浄バー
72 洗浄バー
73 洗浄バー
洗浄バーと洗浄ブラシとの接触面積
洗浄ブラシの洗浄面の面積
T 軌跡
W 基板
洗浄バーの長手方向の長さ
洗浄ブラシの外径
洗浄バーの長手方向と直交する幅方向の長さ

Claims (6)

  1. 基板の表面または裏面に押し付けられる弾性変形可能な柱状のブラシと、
    前記ブラシに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、
    前記ブラシの中心線に直交する長手方向の長さが前記ブラシの外径以上であり、前記ブラシの中心線と前記長手方向とに直交する幅方向の長さが前記ブラシの外径よりも小さい洗浄バーと、
    前記ブラシと前記洗浄バーとを相対移動させる相対移動手段と、
    前記相対移動手段を制御することにより、前記ブラシが前記洗浄バーの外周面に押し付けられた状態で前記ブラシと前記洗浄バーとを相対移動させる制御手段とを含み、
    前記洗浄バーは、前記洗浄バーの外周面で開口しており、前記ブラシに向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出口と、前記洗浄液吐出口に洗浄液を導く内部流路と、を含む筒状であり、
    前記洗浄液供給手段は、前記内部流路に洗浄液を供給する洗浄液配管を含む、基板処理装置。
  2. 前記洗浄バーの外周面は、鉛直方向に対して傾いており前記ブラシが押し付けられる傾斜部を含む、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記洗浄バーの外周面は、前記長手方向に直交する環状の断面を有している、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記相対移動手段は、前記ブラシの中心線まわりに前記ブラシを回転させる回転手段を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記相対移動手段は、前記ブラシの軸方向に前記ブラシを移動させる軸方向移動手段を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記洗浄液吐出口は、前記洗浄バーの外周面において前記ブラシが押し付けられる位置で開口している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
JP2013146871A 2013-07-12 2013-07-12 基板処理装置 Active JP6143589B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013146871A JP6143589B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013146871A JP6143589B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015019024A JP2015019024A (ja) 2015-01-29
JP6143589B2 true JP6143589B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=52439751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013146871A Active JP6143589B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6143589B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6684191B2 (ja) * 2016-09-05 2020-04-22 株式会社Screenホールディングス 基板洗浄装置およびそれを備える基板処理装置
JP6751634B2 (ja) 2016-09-21 2020-09-09 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置
JP6885754B2 (ja) 2017-03-09 2021-06-16 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
JP6945318B2 (ja) * 2017-03-27 2021-10-06 株式会社Screenホールディングス 基板洗浄方法、基板洗浄装置およびプログラム記録媒体
JP7137420B2 (ja) * 2018-09-27 2022-09-14 芝浦メカトロニクス株式会社 ブラシ洗浄装置、基板処理装置及びブラシ洗浄方法
CN113690127B (zh) * 2020-05-18 2023-09-08 长鑫存储技术有限公司 晶圆清洗装置及晶圆清洗方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4722570B2 (ja) * 2005-06-02 2011-07-13 東京エレクトロン株式会社 基板洗浄方法,記録媒体及び基板洗浄装置
JP2007061785A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Seiko Epson Corp 電気光学装置の製造装置、該製造装置における洗浄ブラシの洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015019024A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6143589B2 (ja) 基板処理装置
JP6674679B2 (ja) 基板保持回転装置およびそれを備えた基板処理装置、ならびに基板処理方法
TWI823063B (zh) 基板洗淨裝置、基板洗淨方法及基板處理裝置
JP4976949B2 (ja) 基板処理装置
KR100979979B1 (ko) 액처리 장치 및 액처리 방법
CN107851573B (zh) 基板处理方法以及基板处理装置
JP6660628B2 (ja) 基板保持回転装置およびそれを備えた基板処理装置、ならびに基板処理方法
JP6718714B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP4722570B2 (ja) 基板洗浄方法,記録媒体及び基板洗浄装置
JP7290695B2 (ja) 超音波洗浄装置および洗浄具のクリーニング装置
JP2007053154A (ja) マスク基板用の洗浄装置及びそれを用いたマスク基板の洗浄方法
JP2008060299A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4451429B2 (ja) 洗浄装置
JP3892635B2 (ja) 洗浄装置
JP2023144107A (ja) 基板処理装置、および基板処理方法
JP5270263B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TW201946141A (zh) 基板處理裝置以及基板處理方法
JP7137420B2 (ja) ブラシ洗浄装置、基板処理装置及びブラシ洗浄方法
WO2020179417A1 (ja) 基板処理ブラシの洗浄方法及び基板処理装置
JP2009238938A (ja) 基板処理装置
TWI830266B (zh) 基板洗淨裝置及基板洗淨方法
JP7152918B2 (ja) ブラシ洗浄装置、基板処理装置及びブラシ洗浄方法
JP2001212528A (ja) 洗浄装置
WO2023195340A1 (ja) 基板処理装置、および基板処理方法
JP2008166574A (ja) 基板処理装置、基板乾燥方法および基板処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6143589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250