JP4722570B2 - 基板洗浄方法,記録媒体及び基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄方法,記録媒体及び基板洗浄装置 Download PDF

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Description

本発明は,基板洗浄方法,記録媒体及び基板洗浄装置に関するものである。
例えば半導体デバイスの製造プロセスを例にとって説明すると,LSI等の半導体デバイスがその表面に形成される半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という)は,プロセス中,高い清浄度を維持する必要がある。そのため,必要に応じてウェハの洗浄が行われている。かかる洗浄を行う装置の一例として,スクラブ洗浄を行うものが知られている(例えば,特許文献1参照)。スクラブ洗浄は,ウェハを略水平に支持して回転させ,ウェハの上面に洗浄液を供給しつつ,ブラシやスポンジ等の基板洗浄用部材を回転させながらウェハの上面に接触させて,ウェハに付着したパーティクル等の汚れを擦り落として除去する方法である。
ところで,スクラブ洗浄に用いた基板洗浄用部材は,ウェハから転写した汚れによって汚染される。そのため,スクラブ洗浄装置には,基板洗浄用部材をクリーニングするためのクリーニング部が設けられる。基板洗浄用部材をクリーニングする方法としては,従来,基板洗浄用部材を洗浄液に浸漬させるものや,基板洗浄用部材の内側に洗浄液を供給して,洗浄液を基板洗浄用部材の内側から外側に通過させることにより,基板洗浄用部材の外面に付着した汚れを洗浄液によって洗い流すものが提案されている。また,クリーニング部に板状や凹部を有する形状のクリーニング補助面を設け,基板洗浄用部材を回転させながらクリーニング補助面に押し付けるものが提案されている(例えば,特許文献1参照。)
特許3420046号公報
しかしながら,従来のクリーニング方法においても,基板洗浄用部材を十分に清浄化することは難しく,ウェハを複数枚処理した後は基板洗浄用部材を交換する必要があった。基板洗浄用部材を交換する都度,装置を停止させるダウンタイムが発生することとなり,処理効率を向上させることが難しかった。そのため,基板洗浄用部材のクリーニング効果の向上が求められていた。
本発明の目的は,基板洗浄用部材のクリーニング効果を向上させることができる基板洗浄方法,記録媒体及び基板洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するため,本発明によれば,基板に対して基板洗浄用部材を接触又は近接させながら,液体供給路から供給された基板洗浄用流体を前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させ,基板を洗浄する基板洗浄工程と,前記液体供給路から供給された部材クリーニング用流体を前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させると共に,前記基板洗浄用部材の外側から前記基板洗浄用部材に向かって部材クリーニング用流体を供給し前記基板洗浄用部材の外側の吸引路を介して前記部材クリーニング用流体を吸引させて前記基板洗浄用部材をクリーニングする部材クリーニング工程と,を有し,前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体は,前記基板洗浄工程において前記基板洗浄部材の内側から外側に流出する基板洗浄用流体の流速よりも速い流速で,液体供給路内と吸引路内との圧力の差圧により前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出すると共に,前記基板洗浄用部材の外側から前記基板洗浄用部材に向かって供給される部材クリーニング用流体は,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体を押し流すことを特徴とする,基板洗浄方法が提供される。かかる方法によれば,基板洗浄用部材の内側から外側に通過させる部材クリーニング用流体の流速を速くすることにより,基板洗浄用部材の外面に付着した汚れを効果的に除去することができる。
この方法にあっては,前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材をクリーニング補助面に接触又は近接させてクリーニングするようにしても良い。また,前記クリーニング補助面は,回転部材の外周面であって,前記回転部材を回転させながら,前記基板洗浄用部材を前記回転部材の外周面に接触又は近接させることとしても良い。
また,前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材の外面に沿った前記部材クリーニング用流体の流れを形成するようにしても良い。
また,前記クリーニング補助面を回転させ,前記クリーニング補助面の回転数は,前記基板洗浄工程における基板の回転数より高くするようにしても良い。前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材を回転させてクリーニングするようにしても良い。前記部材クリーニング用流体はミスト状であっても良い。また,前記部材クリーニング用流体は気体であっても良い。
さらに,本発明によれば,基板洗浄装置の制御コンピュータによって実行することが可能なソフトウェアが記録された記録媒体であって,前記ソフトウェアは,前記制御コンピュータによって実行されることにより,前記基板洗浄装置に,請求項1〜のいずれかに記載の前記基板洗浄方法を行わせるものであることを特徴とする,記録媒体が提供される。
また,本発明によれば,基板を洗浄する装置であって,基板を保持する保持機構と,前記保持機構によって保持された基板に対して接触又は近接して基板を洗浄する基板洗浄用部材と,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させる基板洗浄用流体を供給する基板洗浄用流体供給路と,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させる部材クリーニング用流体を供給する部材クリーニング用流体供給路と,前記基板洗浄用部材のクリーニングを行うクリーニング部と,前記クリーニング部に,前記基板洗浄用部材の外側から前記部材クリーニング用流体を供給する外部部材クリーニング用流体供給路と,前記クリーニング部に,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出した前記部材クリーニング用流体および前記基板洗浄用部材の外側から供給された部材クリーニング用流体を吸引する吸引路と,前記基板洗浄用部材を前記保持機構によって保持された基板を洗浄する位置と前記クリーニング部との間で移動させる移動機構とを備え,前記クリーニング部においては,前記部材クリーニング用流体供給路内と前記吸引路内との圧力の差圧によって,前記基板洗浄用部材によって基板を洗浄する際に前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する基板洗浄用流体の流速よりも速い流速で,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出した部材クリーニング用流体を吸引すると共に,前記外部部材クリーニング用流体供給路から供給された部材クリーニング用流体によって前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体を押し流すことで前記基板洗浄用部材をクリーニングする構成としたことを特徴とする,基板洗浄装置が提供される。
前記クリーニング部には,前記基板洗浄用部材を接触又は近接させるクリーニング補助面を設けても良い。また,前記クリーニング補助面は,回転部材の外周面とし,前記回転部材を回転させる回転部材駆動機構を備えても良い。
また,前記基板洗浄用部材の外面に沿って前記部材クリーニング用流体の流れを形成する構成としても良い。
さらに,前記クリーニング補助面を回転させるクリーニング補助面回転機構と,前記保持機構を回転させる保持機構回転機構と,前記クリーニング補助面回転機構及び前記保持機構回転機構の駆動を制御する制御部とを備え,前記制御部は,前記基板洗浄用部材をクリーニングする際の前記クリーニング補助面の回転数が,前記基板を洗浄する際の基板の回転数より高くなるように制御するようにしても良い。
また,前記基板洗浄用部材を回転させる基板洗浄用部材回転機構を備えても良い。前記基板洗浄用部材は多孔質材からなるとしても良い。前記部材クリーニング用流体はミスト状であっても良い。また,前記部材クリーニング用流体は気体であっても良い。
また,基板を洗浄する装置であって,基板又はクリーニング補助板を保持する保持機構と,前記保持機構を回転させる保持機構回転機構と,前記保持機構によって保持された基板に対して接触又は近接して基板を洗浄する基板洗浄用部材と,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させる基板洗浄用流体を供給する基板洗浄用流体供給路と,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させる部材クリーニング用流体を供給する部材クリーニング用流体供給路と,前記保持機構回転機構を制御する制御部とを備え,前記基板洗浄用部材をクリーニングする際は,前記保持機構によって保持されたクリーニング補助板に対して前記基板洗浄用部材を接触又は近接させ,前記基板洗浄用部材の内側から外側に前記部材クリーニング用流体を流出させる構成とし,前記制御部は,前記基板洗浄用部材をクリーニングする際の前記保持機構回転機構の回転数を,前記基板を洗浄する際の前記保持機構回転機構の回転数より高くすることを特徴とする,基板洗浄装置が提供される。
本発明によれば,部材クリーニング工程時に基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体の流速を,基板洗浄工程時に基板洗浄用部材の内側から外側に流出する基板洗浄用流体の流速より速くすることにより,基板洗浄用部材に付着した汚れを効果的に除去することができる。基板洗浄用部材をクリーニング補助面に接触又は近接させながら回転させたり,基板洗浄用部材の外側からも部材クリーニング用流体を供給したり,基板洗浄用部材の外面に沿って部材クリーニング用流体の流れを形成したりすることで,基板洗浄用部材に付着した汚れをさらに効果的に除去することができる。
以下,本発明の好ましい実施の形態を,基板の一例としてのウェハに対していわゆるスクラブ洗浄を行う基板洗浄装置に基づいて説明する。図1に示すように,本発明の第一の実施形態にかかる基板洗浄装置1のチャンバー2の側面には,ウェハWをチャンバー2内に対して搬入出するための開口3が設けられている。また,開口3を開閉するための図示しないシャッターが設けられており,そのシャッターを閉じることにより,チャンバー2の内部空間を密閉状態にすることができる。
チャンバー2の内部には,略円形の薄板状をなすウェハWを保持して回転させる保持機構としてのスピンチャック5が備えられている。スピンチャック5は,ウェハWの下面を吸着保持することにより,ウェハWの上面を略水平にした状態で,ウェハWをスピンチャック5の上方に保持する構成となっている。また,図2に示すように,スピンチャック5の下方には保持機構回転機構としてのモータ6が設けられており,スピンチャック5はモータ6の駆動により,略鉛直方向に向かう回転中心軸を中心として回転可能になっている。スピンチャック5を回転させると,ウェハWはスピンチャック5と一体的に,ウェハWの中心を回転中心として,略水平面内で回転するようになっている。モータ6の駆動は,基板洗浄装置1の各部の制御を行う制御コンピュータ7の命令によって制御される。
また,チャンバー2の内部において,スピンチャック5の周囲には,ウェハWの上面に供給した洗浄液等が周囲に飛び散ることを防止するため,カップ8が設けられている。カップ8は,スピンチャック5上に保持されたウェハWの周縁部外側を包囲するように形成されている。ウェハWの洗浄時にウェハWの上面に供給された洗浄液は,ウェハWの周囲においてカップ8の内側に受け止められ,カップ8の内側から排出されるようになっている。また,カップ8は,スピンチャック5に対して昇降可能となっており,スピンチャック5の上端部をカップ8の上方に突出させる状態と,スピンチャック5の上端部をカップ8の内側に配置する状態とを切り換えることができる。ウェハWをスピンチャック5に受け渡すときは,カップ8を下降させてスピンチャック5を突出させる。また,スピンチャック5に保持されたウェハWに洗浄液を供給して洗浄するときは,カップ8を上昇させ,ウェハWをカップ8によって包囲するようになっている。
図1に示すように,チャンバー2の内部において,カップ8の外側には,ウェハWをスクラブ洗浄するためのスクラバ機10が設けられている。スクラバ機10は,長手方向を略水平方向に向けて備えられたスクラバアーム11,スクラバアーム11の先端部下方に取り付けられ,後述する基板洗浄用部材としての基板洗浄用スポンジ62を有する洗浄体12,スクラバアーム11の基端部下方に備えられ,スクラバアーム11を略水平面内で回転させる回転駆動器13,及び,回転駆動器13の下方に備えられ,スクラバアーム11を略鉛直方向に昇降させる昇降器14とによって構成されている。
スクラバアーム11の基端側において,スクラバアーム本体11aの下面には,スクラバアーム本体11aを支持するアーム支持シャフト16が接続されている。アーム支持シャフト16は,長さ方向を略鉛直方向に向けて備えられており,その下端部は,回転駆動器13に接続されている。かかる構成において,回転駆動器13を駆動させると,アーム支持シャフト16は,その略鉛直方向に向けられた中心軸を回転中心として回転し,アーム支持シャフト16と一体的に,スクラバアーム本体11aが略水平面内でアーム支持シャフト16を中心として旋回し,さらに,洗浄体12が,スクラバアーム11と一体的に,アーム支持シャフト16を中心として回転するようになっている。このアーム支持シャフト16の回転に伴い,スクラバアーム本体11aは,カップ8より外側の位置と,スピンチャック5に保持されたウェハWの上方との間で往復回転移動することができる。また,洗浄体12は,スクラバアーム11の回転に伴い,カップ8の外側に待機する待機位置と,スピンチャック5に保持されたウェハWの上方に位置する処理位置との間で往復移動することができる。
昇降器14は,回転駆動器13の下方に備えられている。昇降器14の駆動により,アーム支持シャフト16を昇降させると,スクラバアーム本体11aがアーム支持シャフト16と一体的に昇降し,洗浄体12がスクラバアーム11と一体的に昇降するようになっている。
なお,本実施の形態において,基板洗浄用スポンジ62をスピンチャック5によって保持されたウェハWを洗浄する位置と後述するクリーニング部90との間で移動させる移動機構15は,スクラバアーム11,回転駆動器13及び昇降器14とによって構成されている。回転駆動器13と昇降器14の駆動は,制御コンピュータ7の命令によってそれぞれ制御される。
図2に示すように,スクラバアーム11は,洗浄体12を支持する洗浄体支持シャフト21を備えている。洗浄体支持シャフト21は,略円棒状をなし,スクラバアーム11の本体11aの先端部に配置され,スクラバアーム本体11aの内部空間からスクラバアーム本体11aの下面を貫通して下方に突出するように設けられており,略鉛直方向に向けられている。洗浄体12は,洗浄体支持シャフト21の下端部に取り付けられている。
スクラバアーム本体11aの内部には,例えば純水(DIW)等の洗浄液を基板洗浄用流体として洗浄体12の基板洗浄用スポンジ62に供給する基板洗浄用流体供給路として,また,該洗浄液を部材クリーニング用流体として基板洗浄用スポンジ62に供給する部材クリーニング用流体供給路として,流体供給路22が通されている。さらに,洗浄体支持シャフト21の上端部が接続されたロータリージョイント23,ウェハWに対する洗浄体12の接触圧を調節する接触圧調節機構24,及び,洗浄体支持シャフト21を回転させることにより洗浄体12を回転させる回転駆動機構25が内蔵されている。
ロータリージョイント23は,支持枠31に固定支持された固定部材32と,固定部材32の下方に設けられ固定部材32に対して回転可能な回転部材33とによって構成されている。回転部材33は,略鉛直方向の回転中心軸を中心として回転可能である。洗浄体支持シャフト21は,回転部材33に取り付けられており,回転部材33の下面から下方に突出し,回転部材33の回転中心軸に沿って延設されている。従って,洗浄体支持シャフト21は,回転部材33と一体的に,略鉛直方向に向けられた中心軸を回転中心として回転可能になっている。
固定部材32には,洗浄液を送出する供給管34の一端が接続されている。供給管34の他端側は,スクラバアーム11の外部に延出され,チャンバー2の外部に設けられた洗浄液供給源35に接続されている。供給管34の内部は,流体供給路22の一部であり洗浄液を通過させる流路22aとなっている。さらに,供給管34には,流路22aを開閉する開閉弁36が介設されている。開閉弁36の開閉は,制御コンピュータ7の命令によって制御される。
また,固定部材32の内部には,流路22aに連通した流路22bが形成されている。流路22bの一端は,流路22aに接続されており,他端は固定部材32の下面中央部に開口されている。回転部材33の内部には,流路22bに連通した流路22cが設けられている。流路22cは,回転部材33の中央部に,回転部材33の回転中心軸に沿って設けられており,回転部材33が固定部材32に対して回転しても,流路22bと流路22cは常に互いに連通した状態に維持されるようになっている。また,流路22cは,洗浄体支持シャフト21の内部に設けられた流路22dに接続されている。流路22dは,洗浄体12内に設けられた流路22eに接続されている。流体供給路22は,これら流路22a,22b,22c,22d,22eによって構成されている。
前述した支持枠31は,スクラバアーム本体11aに対して固定されたスライド器41によって支持されており,スライド器41に沿って略鉛直方向に摺動可能になっている。また,支持枠31を押し上げるピン42が設けられている。ピン42は,例えばエアシリンダ等の摺動器43の作動により上下動可能になっている。摺動器43は,スクラバアーム本体11aに対して固定されている。この摺動器43によってピン42を上下動させることにより,支持枠31をスライド器41に沿って移動させながら押し上げたり下降させたりすることができ,支持枠31と一体的に,ロータリージョイント23,洗浄体支持シャフト21,洗浄体12がスクラバアーム本体11aに対して相対的に上下する構成となっている。前述した接触圧調節機構24は,ピン42及び摺動器43によって構成されている。即ち,ウェハWの洗浄時,接触圧調節機構24によって支持枠31,ロータリージョイント23,洗浄体支持シャフト21を上下動させることにより,洗浄体12のウェハWに対する接触圧を増減させることができる構成となっている。
支持枠31の下方には,圧力センサ44が設置されている。圧力センサ44は,スクラバアーム本体11aに対して固定され,支持枠31の下面に接触し,その接触圧を検出する。また,圧力センサ44の検出値に基づいて摺動器43を制御する図示しない制御部が備えられている。この制御部により,圧力センサ44の検出値が所望の値になるように摺動器43を制御することで,洗浄体12のウェハWに対する接触圧を所望の値に制御することができる構成となっている。
また,スクラバアーム本体11a内において,洗浄体支持シャフト21よりスクラバアーム本体11aの基端側には,モータ51,及び,モータ51の駆動により回転するシャフト52に取り付けられた駆動プーリ53が設けられている。モータ51は,スクラバアーム本体11aに対して固定されており,シャフト52及び駆動プーリ53を,略鉛直方向に向かう回転中心軸を中心として回転させる。モータ51の駆動は,制御コンピュータ7の命令によって制御される。一方,前述した洗浄体支持シャフト21には,洗浄体支持シャフト21の外周面に沿って従動プーリ21aが形成されている。そして,従動プーリ21aと駆動プーリ53との間に渡って,ベルト54が巻回されている。ベルト54は,スクラバアーム本体11aの長手方向に沿って,略水平方向に延設されており,略水平面内において従動プーリ21aと駆動プーリ53との間で周動可能である。即ち,モータ51の駆動によりシャフト52と一体的に駆動プーリ53を回転させると,ベルト54が周動し,ベルト54の周動に伴って従動プーリ21a及び洗浄体支持シャフト21が回転し,洗浄体支持シャフト21と一体的に,洗浄体12が回転するようになっている。本実施の形態において,基板洗浄用部材を回転させる回転駆動機構25は,モータ51,シャフト52,駆動プーリ53,ベルト54及び洗浄体支持シャフト21によって構成されている。
洗浄体12は,洗浄体支持シャフト21の下端部に取り付けられ基板洗浄用部材を保持するホルダ61,ホルダ61の下部に取り付けられた基板洗浄用部材としての基板洗浄用スポンジ62,及び,基板洗浄用スポンジ62をホルダ61に対して固定するための固定用部材63とによって構成されている。
図3に示すように,ホルダ61は,略円筒形状をなし,長さ方向を略鉛直方向に向けて備えられている。ホルダ61の材質としては,剛性を有するもの,例えばPCTFE(ポリ三フッ化塩化エチレン),PTFE(ポリ四フッ化エチレン)等の硬質の合成樹脂を使用しても良い。ホルダ61の上面中央部には,洗浄体支持シャフト21を挿入するための略円形の穴71が形成されている。また,穴71の下方には,洗浄体支持シャフト21内に設けられた流路22dから供給された洗浄液を通過させる流路22eが,ホルダ61の中央部において回転中心軸に沿って設けられている。この流路22eの下部は,下方に向かうほど内径が大きくなる末広がり状になっており,ホルダ61の下面においては,流路22eの下端部開口は,ホルダ61の下面の外径より若干小さい程度の大きさになっている。
ホルダ61の下面には,例えば略円形の板状をなすメッシュ状の多孔部材72が取り付けられている。多孔部材72には,上面側から下面側に貫通する多数の細孔が全体に分散するように形成されている。また,多孔部材72は,ホルダ61の下面とほぼ同じ大きさの外径を有し,ホルダ61の下面全体を覆い,流路22eの下端部開口を塞ぐように,略水平に取り付けられている。多孔部材72の材質としては,基板洗浄用スポンジ62の変形を適度に抑制できる程度の剛性を有するもの,例えばPCTFE,PTFE等の硬質の合成樹脂を使用しても良い。なお,ホルダ61と多孔部材72とは,例えば溶着により接着するようにしても良い。
また,ホルダ61の外周面には,基板洗浄用スポンジ62の上縁部及び固定用部材63の下縁部を固定するための凹部73が環状に形成されている。さらに,凹部73の上方には,固定用部材63の上縁部を固定するための凹部74が環状に形成されている。
基板洗浄用スポンジ62は,柔軟性を有し,かつ,多数の細孔を有する多孔質材,例えばUE(ウレタン樹脂),PVA(ポリビニルアルコール)等の合成樹脂からなる。また,基板洗浄用スポンジ62は,ホルダ61下部の外周面全体,及び,多孔部材72の下面全体を覆うように設けられている。基板洗浄用スポンジ62において,多孔部材72の下面に接着された下面部分は,上下方向の厚さがほぼ均一な略円形板状になっており,基板洗浄用スポンジ62の下面,即ち接触面62aは,略円形のほぼ水平な略平坦面になっている。ウェハWの洗浄時には,この接触面62aをウェハWの上面に接触又は近接させ,ウェハWをスクラブ洗浄するようになっている。また,基板洗浄用スポンジ62において,ホルダ61の下部外周面に沿って設けられた側面部分は,半径方向における厚さがほぼ均一な略円筒状になっている。即ち,基板洗浄用スポンジ62の外周面62bは,略円柱面状になっている。また,基板洗浄用スポンジ62の内側の面は,ホルダ61の下部外周面全体,及び,多孔部材72の下面全体に対して密着しており,側面部分の上縁部は,前述した凹部73内に挿入されている。
固定用部材63は,略円環状に形成されている。また,固定用部材63の内周面には,下縁部に沿って略円環状の凸部63aが設けられており,上縁部に沿って略円環状の凸部63bが設けられている。かかる固定用部材63は,基板洗浄用スポンジ62の上縁部の外側を囲むように取り付けられる。そして,ホルダ61の外周面に設けられた凹部73,74に,固定用部材63の凸部63a,63bをそれぞれ噛み合わせるようにして固定される。凹部73と凸部63aとの間には,基板洗浄用スポンジ62の上縁部が挟まれ,凹部73と凸部63aとによって確実に固定されるようになっている。
かかる洗浄体12において,流路22eに洗浄液を供給すると,洗浄液は,多孔部材72の細孔,及び,基板洗浄用スポンジ62の細孔を通過して,接触面62aに染み出るようになっている。即ち,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に洗浄液が流出して,基板洗浄用スポンジ62が洗浄液を含んで濡らされると共に,洗浄液がウェハWに供給される構成となっている。なお,基板洗浄用スポンジ62の下面部分の厚さを薄く形成することで,洗浄液が下面部分において流通しやすくすることができる。このようにすると,後に説明する基板洗浄用スポンジ62のクリーニング時に,下面部分を通過する洗浄液の流速を効果的に速くすることができ,クリーニング効果が向上する。基板洗浄用スポンジ62の下面部分は硬質の多孔部材72によって補強されているので,下面部分を薄くしても,下面部分が過剰に変形したり破損したりすることを防止でき,ウェハWに対して適度な接触圧を与え,ウェハWを好適に洗浄することができる。
図1に示すように,チャンバー2の内部において,カップ8の外側には,洗浄体12の基板洗浄用スポンジ62のクリーニングを行うためのクリーニング部90が設けられている。クリーニング部90は,待機位置に配置された洗浄体12の下方に備えられている。
図4に示すように,クリーニング部90は,内部に基板洗浄用スポンジ62を収容するクリーニング用カップ91を備えている。クリーニング用カップ91の底板92の上面は,略円形のほぼ水平な平面状をなし,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aより僅かに大きな外径を有している。クリーニング用カップ91の側壁部93は,略円筒状をなし,底板92の上面周縁部から上方に向かって立設されている。底板92と側壁部93によって囲まれた内部空間Sは,略円形の断面形状を有し,また,基板洗浄用スポンジ62の外径より大きな内径を有する。内部空間Sの上部は,クリーニング用カップ91の上面において開口しており,また,待機位置に配置された洗浄体12の基板洗浄用スポンジ62の下方に開口している。基板洗浄用スポンジ62は,クリーニング用カップ91の上面の開口から挿入され,内部空間Sに収容されるようになっている。また,底板92の上面92aは,基板洗浄用スポンジ62のクリーニング時に基板洗浄用スポンジ62の接触面62aを近接させクリーニングを補助するクリーニング補助面としての機能を有する。内部空間Sに収容された基板洗浄用スポンジ62の外周面62bは,側壁部93によって包囲されるようになっている。
クリーニング用カップ91の底板92には,底板92を上下に貫通する複数の孔95が,底板92全体に設けられている。底板92の下方には,孔95から排出された洗浄液を受け止める受け部96が設けられている。受け部96の底面には,受け部96の内側から洗浄液を排出する排出管97の端部が開口されている。排出管97の他端は,吸引器98に接続されている。吸引器98としては,例えばイジェクタ,真空ポンプ等が用いられる。吸引器98の作動は,制御コンピュータ7の命令によって制御される。本実施の形態において,洗浄液を基板洗浄用部材の外側において吸引する吸引路100は,各孔95,受け部96の内部空間,及び,排出管97の内部の流路によって構成されており,吸引器98の作動により,吸引路100内の雰囲気が減圧され,各孔95から吸引が行われるようになっている。
基板洗浄装置1の各機能要素は,基板洗浄装置1全体の動作を自動制御する制御コンピュータ7に,信号ラインを介して接続されている。ここで,機能要素とは,例えば前述したモータ6,回転駆動器13,昇降器14,開閉弁36,モータ51,吸引器98等の,所定のプロセス条件を実現するために動作する総ての要素を意味している。制御コンピュータ7は,典型的には,実行するソフトウェアに依存して任意の機能を実現することができる汎用コンピュータである。
図1に示すように,制御コンピュータ7は,中央演算装置(CPU)からなる制御部7aと,制御部7aに接続された入出力部7bと,入出力部7bに挿着され制御ソフトウェアを格納した記録媒体7cと,を有する。この記録媒体7cには,制御コンピュータ7によって実行されることにより基板洗浄装置1に後述する所定の基板洗浄方法を行わせる制御ソフトウェアが記録されている。制御コンピュータ7は,該制御ソフトウェアを実行することにより,基板洗浄装置1の各機能要素を,所定のプロセスレシピにより定義された様々なプロセス条件(例えば,モータ6の回転数等)が実現されるように制御する。なお,該制御ソフトウェアに基づいた基板洗浄方法には,後に詳細に説明するように,ウェハWを洗浄する基板洗浄工程と,基板洗浄用スポンジ62をクリーニングする部材クリーニング工程としてのスポンジクリーニング工程とが含まれている。
記録媒体7cは,制御コンピュータ7に固定的に設けられるもの,あるいは,制御コンピュータ7に設けられた図示しない読み取り装置に着脱自在に装着されて該読み取り装置により読み取り可能なものであっても良い。最も典型的な実施形態においては,記録媒体7cは,基板洗浄装置1のメーカーのサービスマンによって制御ソフトウェアがインストールされたハードディスクドライブである。他の実施形態においては,記録媒体7cは,制御ソフトウェアが書き込まれたCD−ROM又はDVD−ROMのような,リムーバブルディスクである。このようなリムーバブルディスクは,制御コンピュータ7に設けられた図示しない光学的読取装置により読み取られる。また,記録媒体7cは,RAM(random access memory)又はROM(read only memory)のいずれの形式のものであっても良い。さらに,記録媒体7cは,カセット式のROMのようなものであっても良い。要するに,コンピュータの技術分野において知られている任意のものを記録媒体7cとして用いることが可能である。
なお,複数の基板洗浄装置1が配置される工場においては,各基板洗浄装置1の制御コンピュータ7を統括的に制御する管理コンピュータに,制御ソフトウェアが格納されていても良い。この場合,各基板洗浄装置1は,通信回線を介して管理コンピュータにより操作され,所定のプロセスを実行する。
次に,以上のように構成された基板洗浄装置1によってウェハWを洗浄処理する基板洗浄工程について説明する。先ず,図示しない搬送アームによってウェハWを開口3からチャンバー2内部にウェハWを搬入し,ウェハWをスピンチャック5に受け渡す。ウェハWをスピンチャック5に受け渡すときは,スクラバアーム11及び洗浄体12はカップ8より外側の待機位置に配置し,また,カップ8は下降させ,スピンチャック5の上部がカップ8から突出した状態にしておく。ウェハWはスピンチャック5によって略水平に支持される。
ウェハWをスピンチャック5に受け渡したら,搬送アームを開口3の外に退出させ,開口3を閉じ,チャンバー2を密閉する。また,カップ8を上昇させ,ウェハWの周囲をカップ8によって囲む状態とする。さらに,回転駆動器13の駆動によりスクラバアーム11を回転させ,洗浄体12を待機位置からウェハWの中央部上方に移動させる。そして,回転駆動機構25の駆動により洗浄体12を回転させながら,開閉弁36を開いて流体供給路22に洗浄液を送液させる。洗浄体12において,洗浄液は,多孔部材72の細孔及び基板洗浄用スポンジ62の細孔を通過して,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に流出し,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに染み出る。このように,基板洗浄用スポンジ62を回転させながら,接触面62a全体を洗浄液によって濡らした状態にしつつ,昇降器14の駆動によりスクラバアーム11及び洗浄体12を下降させる。そして,接触面62aを,スピンチャック5によって回転させられているウェハWの上面中央部近傍に接触させる。
こうして,回転する基板洗浄用スポンジ62の接触面62aをウェハWの上面に接触させ,接触面62aによってウェハWの上面を擦りながら,また,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に洗浄液を流出させてウェハWの上面に供給しつつ,スクラバアーム11を旋回させることにより,基板洗浄用スポンジ62を基板に対して相対的に移動させる。基板洗浄用スポンジ62の接触面62aは,回転するウェハWの少なくとも上面中央部から周縁部まで相対的に移動させられる。これにより,ウェハWの上面全体が基板洗浄用スポンジ62の接触面62aによってスクラブ洗浄される。基板洗浄用スポンジ62から流出してウェハWに供給された洗浄液は,ウェハWの回転による遠心力によりウェハWの上面に拡散し,ウェハWの周縁部においてウェハWから振り飛ばされ,カップ8内に排出される。また,ウェハWに付着していたパーティクル等の汚れが,接触面62aによって擦り落とされ,基板洗浄用スポンジ62から流出する洗浄液によって押し流され,洗浄液と共にカップ8内に排出される。
ウェハWのスクラブ洗浄が終了したら,昇降器14の駆動によりスクラバアーム11及び洗浄体12を上昇させ,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aをウェハWの上面から離隔させる。そして,回転駆動器13の駆動によりスクラバアーム11を旋回させ,待機位置に戻す。また,ウェハWを回転させてウェハWに付着した洗浄液を振り切り,ウェハWを乾燥させた後,スピンチャック5の回転を停止させ,ウェハWを静止させる。そして,カップ8を下降させ,開口3を開き,図示しない搬送アームをチャンバー2内に進入させ,搬送アームによってウェハWをスピンチャック5から受け取り,ウェハWを支持した搬送アームを開口3の外に退出させる。以上のようにして,一連の基板洗浄工程が終了する。
ウェハWを基板洗浄装置1から搬出したら,未だスクラブ洗浄されていない次のウェハWを基板洗浄装置1に搬入して,上記と同様の基板洗浄工程を行う。以上のように,基板洗浄装置1において,基板洗浄工程が連続的に行われる。
ところで,ウェハWを処理した後の基板洗浄用スポンジ62の接触面62aには,ウェハWに付着していた汚れが転写する。ウェハWに付着していた汚れの大部分は,洗浄液によって押し流され,洗浄液と共にカップ8内に排出されるが,汚れの一部は,基板洗浄用スポンジ62の細孔内に入り込んだりして,残留してしまう。基板洗浄工程の回数,即ち洗浄処理したウェハWの枚数が多いほど,基板洗浄用スポンジ62には,ウェハWから転写した汚れが多く蓄積され,基板洗浄用スポンジ62の汚染度が高くなっていく。基板洗浄用スポンジ62に汚れが多く付着したままでは,ウェハWから基板洗浄用スポンジ62に汚れが転写して,ウェハWが汚染されるおそれがあるので,一枚又は所定の複数枚のウェハWの基板洗浄工程が終了した都度,以下に示すようなスポンジクリーニング工程が行われる。
スポンジクリーニング工程では,先ず,洗浄体12を待機位置に配置して,昇降器14の駆動により洗浄体12を下降させ,クリーニング用カップ91の内部空間Sに,基板洗浄用スポンジ62を挿入させる。そして,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aをクリーニング用カップ91の底板92の上面92aに対して,隙間を空けて近接させる。さらに,流体供給路22に洗浄液を送液させながら,吸引器98を作動させ,吸引路100内を強制的に吸引する。流体供給路22から供給された洗浄液は,多孔部材72を通過して基板洗浄用スポンジ62の内側から外側,即ち下面に流出する。そして,流体供給路22内の圧力と吸引路100内の圧力との差圧によって,洗浄液が吸引路100に吸引される。即ち,基板洗浄用スポンジ62の下方に向かって吸引され,底板92の各孔95を通過して,受け部96内に排出され,排出管97内に吸引される。このように,吸引路100によって強制的に吸引されることにより,洗浄液は,前述した基板洗浄工程の際に基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって基板洗浄用スポンジ62中を通過して流出する洗浄液の流速よりも速い流速で,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって基板洗浄用スポンジ62中を通過して流出する。
こうして,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aを底板92の上面92aに近接させながら,流体供給路22から基板洗浄用スポンジ62,吸引路100に洗浄液を通過させるとともに,回転駆動機構25の駆動により洗浄体12を回転させ,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aをクリーニング用カップ91の底板92の上面に対して相対的に回転させることにより,基板洗浄用スポンジ62をクリーニングする。
基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに付着していた汚れは,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に基板洗浄工程時より速く流出する洗浄液によって押し流されることにより,基板洗浄用スポンジ62から除去される。また,基板洗浄用スポンジ62を上面92aに近接させながら回転させることにより,接触面62aと上面92aとの間に液流が生じ,基板洗浄用スポンジ62が適度に揉まれ,下面に付着した汚れを効果的に落とすことができる。こうして基板洗浄用スポンジ62から除去された汚れは,洗浄液と共に孔95,受け部96を通って吸引路100によって吸引される。基板洗浄用スポンジ62をクリーニングしたら,吸引路100の吸引を停止させる。以上のようにして,スポンジクリーニング工程が終了する。
なお,このスポンジクリーニング工程は,ウェハWの洗浄を行っていない待機時間,即ち,ウェハWの洗浄処理後,基板洗浄装置1からウェハWを搬出している間,または,次のウェハWを基板洗浄装置1内に搬入している間に行っても良い。そうすれば,ウェハWの搬入,洗浄処理,搬出工程を中断させること無く,ウェハWを連続的かつ効率的に処理することができる。従って,スループットが良好になる。
かかるスポンジクリーニング工程によれば,基板洗浄工程時に基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に流出する洗浄液の流速よりも速い流速で,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に洗浄液を流出させることにより,基板洗浄用スポンジ62に残留した汚れを洗浄液によって効果的に押し流して除去することができる。基板洗浄工程時には除去できなかった汚れも,洗浄液の高速の流れによって,勢い良く確実に押し流して,基板洗浄用スポンジ62から除去することができる。
また,基板洗浄用スポンジ62のクリーニング効果が従来よりも大幅に向上するので,基板洗浄用スポンジ62を交換する頻度を低減することができる。基板洗浄用スポンジ62を交換するために基板洗浄装置1を停止させる回数を減少させることにより,基板洗浄装置1におけるスクラブ洗浄処理の処理効率を向上させることが可能である。また,基板洗浄用スポンジ62の交換に要するコストを削減できる。基板洗浄用スポンジ62の寿命を延ばすことができる。また,クリーニング効果の向上により,基板洗浄工程時に基板洗浄用スポンジ62からウェハWに汚れが転写することを効果的に防止でき,基板洗浄装置1におけるスクラブ洗浄処理の信頼性を向上させることができる。
なお,上記の第一の実施形態では,吸引器98による吸引により,スポンジクリーニング工程中に基板洗浄用スポンジ62を通過する洗浄液の流速を速くすることとしたが,吸引器98に代えて,例えば流体供給路22から供給される洗浄液を加圧する加圧器を設け,この加圧器をスポンジクリーニング工程時に作動させ,洗浄液を加圧して供給する構成としても良い。この場合も,クリーニングの際に基板洗浄用スポンジ62を通過する洗浄液の流速を,ウェハWのスクラブ洗浄の際に基板洗浄用スポンジ62を通過する洗浄液の流速よりも速くすることができ,基板洗浄用スポンジ62に残留した汚れを洗浄液によって効果的に押し流して除去することができる。
次に,本発明の第二の実施形態について説明する。第二の実施形態にかかる基板洗浄装置は,クリーニング部の構成を除いて,上述した基板洗浄装置1とほぼ同様の構成を有するので,クリーニング部の構成及びスポンジクリーニング工程についてのみ説明し,その他の基板洗浄装置1の構成及び基板洗浄工程等の説明は省略することとする。図5及び図6に示すように,第二の実施形態にかかる基板洗浄装置に設けられたクリーニング部120の本体121には,基板洗浄用スポンジ62を収容するクリーニング用カップ122が形成されている。このカップ122の底部には,略水平な略円形状の平面である底面123が設けられている。本実施の形態においては,底面123は,スポンジクリーニング工程におけるクリーニング補助面としての機能を有する。
また,本体121の内部には,カップ122内に配置された基板洗浄用スポンジ62の外側から洗浄液を供給する外部部材クリーニング用流体供給路としての供給路132と,カップ122内に配置された基板洗浄用スポンジ62の外側において洗浄液を吸引する吸引路133とが備えられている。供給路132と吸引路133は,カップ122の内側面において,底面123の近傍にそれぞれ開口され,また,底面123を挟んで互いに対向する位置に開口されている。供給路132は,カップ122内に向かって底面123の径方向に沿って略水平に洗浄液を吐出する。また,吸引路133は,カップ122内の洗浄液を底面123の径方向に沿って略水平方向に吸引する。これにより,洗浄液が底面123に沿って流れるようになっている。また,供給路132は,洗浄液を供給する洗浄液供給源135に接続されている。吸引路133には,イジェクタ,真空ポンプ等の吸引器136が接続されている。供給路132に介設された開閉弁137の開閉,及び,吸引器136の作動は,制御コンピュータ7によって制御される。
スポンジクリーニング工程において,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aは,底面123に近接するように配置される。洗浄液は,接触面62aの周縁部側方において,供給路132から接触面62a側に向かって横方向に噴射され,接触面62aと底面123との間の狭い隙間内を高速で通過し,吸引路133によって横方向に強制的に吸引される。こうして,基板洗浄用スポンジ62の外面(接触面62a)に沿った洗浄液の高速の流れが形成される。なお,接触面62aと底面123との間の隙間の縦断面積は,供給路132,吸引路133の流路断面積より小さくなるようにすることが好ましい。そうすれば,該隙間内の洗浄液の流速が,供給路132及び吸引路133における洗浄液の流速よりも速くなり,隙間内に高速の液流が好適に形成される。
このように,接触面62aに沿って洗浄液の高速の流れを形成するとともに,上述した第一の実施形態と同様に,洗浄体12の流体供給路22に洗浄液を送液させながら,洗浄体12を回転させ,基板洗浄用スポンジ62を底面123に対して相対的に回転させる。流体供給路22から供給された洗浄液は,多孔部材72を通過して基板洗浄用スポンジ62の内側から外側,即ち接触面62aから流出する。接触面62aに流出した洗浄液は,供給路132から供給された洗浄液と共に,吸引路133によって吸引される。これにより,クリーニングの際に基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって流出する洗浄液の流速が,ウェハWのスクラブ洗浄の際に基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって流出する洗浄液の流速よりも速くなる。
基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに付着していた汚れは,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に基板洗浄工程時より速い流速で流出する洗浄液によって押し流されることにより,基板洗浄用スポンジ62から除去され,吸引路133に吸引される。また,接触面62aに沿った洗浄液の流れを形成することにより,接触面62aに付着していた汚れが横方向からも押し流され,基板洗浄用スポンジ62からさらに効果的に除去される。
以上の第二の実施形態においては,供給路132,吸引路133は基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに対してそれぞれ両側方に設けた場合を説明したが,これらの配置は上記の実施形態には限定されない。基板洗浄用スポンジ62の外側から洗浄液を供給する供給路や,基板洗浄用スポンジ62の外側において洗浄液を吸引する吸引路の数は,それぞれ2つ以上であっても良い。
例えば,図7及び図8に示すように,吸引路133’を基板洗浄用スポンジ62の下面に対して下方に設けるようにしても良い。図7において,供給路132は,上記の実施形態と同様に,カップ122の側面において開口しており,底面123’の直径方向に沿って洗浄液を吐出する。吸引路133’は,底面123’に開口している。なお,底面123’は,中央部に向かうほど次第に下降する漏斗状になっており,吸引路133’は,その底面123’の中央部に開口されている。そして,カップ122内の洗浄液を略鉛直方向に沿って下方に向かって吸引するようになっている。
スポンジクリーニング工程において,基板洗浄用スポンジ62は,接触面62aが底面123’に近接するように配置される。なお,この場合も,接触面62aと底面123’との間の隙間の縦断面積が,供給路132の流路断面積や吸引路133の流路断面積より小さくなるようにすることが好ましい。洗浄液は,接触面62aの周縁部側方において,供給路132から接触面62a側に向かって横方向に噴射され,接触面62aと底面123’との間の隙間に流入し,接触面62aの中央部下方において,吸引路133’によって下方に吸引される。また,流体供給路22から供給された洗浄液は,多孔部材72を通過して接触面62aに流出して,接触面62aと底面123’との間の隙間に流入し,吸引路133’によって吸引される。このようにしても,接触面62aに沿った洗浄液の流れが形成され,基板洗浄用スポンジ62の汚れを効果的に除去できる。
次に,本発明の第三の実施形態について説明する。第三の実施形態にかかる基板洗浄装置は,クリーニング部の構成を除いて,上述した第一の実施形態で説明した基板洗浄装置1とほぼ同様の構成を有するので,クリーニング部の構成及びスポンジクリーニング工程についてのみ説明し,その他の基板洗浄装置1の構成及び基板洗浄工程等の説明は省略することとする。図9及び図10に示すように,第三の実施形態にかかる基板洗浄装置に設けられたクリーニング部150は,基板洗浄用スポンジ62を収容するクリーニング用カップ152を備えており,クリーニング用カップ152の内部には,略円柱形状をなし回転可能な回転部材153が備えられている。回転部材153の材質としては,基板洗浄用スポンジ62を保護するため,親水性を有するもの,例えば表面処理によって親水性を持たせた石英等を用いても良い。回転部材153は,長さ方向を略水平方向に向けた状態で,回転シャフト154に取り付けられている。回転シャフト154は,回転部材153の長さ方向の中心軸と同軸上に延設されており,クリーニング用カップ152の外側において,回転部材駆動機構としてのモータ155に接続されている。即ち,モータ155の駆動により回転シャフト154を回転させると,回転部材153が略水平方向に向けられた中心軸を回転中心として回転するようになっている。この回転部材153の略円柱面状の外周面153aが,クリーニング補助面となっている。モータ155の駆動は,制御コンピュータ7の命令によって制御される。
また,回転部材153の外周面153aの周囲,及び,回転部材153の両側面に沿って,洗浄液をガイドするガイド部材161が設けられている。ガイド部材161は,略円筒形状に沿った外周壁を有し,回転部材153の外周面153aとガイド部材161の内周面161aとの間には,略円筒形状に沿った隙間162が形成されている。また,ガイド部材161の中心軸より上方の上部外周壁161bは,回転部材153の外周面153aから離隔しており,回転部材153の外周面153aと上部外周壁161bとの間には,隙間162よりも大きな隙間163が形成されている。回転部材153の一側面153b側からみて上部外周壁161bの左側となる縁部は,その下方に位置するガイド部材161の他方の縁部から離隔している。
上部外周壁161bには,平面視において回転部材153の外周面153aを露出させるように形成された開口部165が設けられている。図示の例では,開口部165は,回転部材153の一側面153b側からみて,上部外周壁161bの左側縁部から右方に向かう凹状に形成されている。また,図10に示すように,開口部165は,平面視において基板洗浄用スポンジ62の外径より僅かに大きな径を有する円形に沿った,円弧状の縁を有する形状をなす。クリーニング時,基板洗浄用スポンジ62は,基板洗浄用スポンジ62の一部が開口部165内に挿入され,また,基板洗浄用スポンジ62の外周面62bの一部が開口部165の円弧状の縁に沿って近接するように配置される。さらに,開口部165内において,露出した回転部材153の外周面153aの上部に,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aの一部が接触又は近接するように配置される。なお,特に汚れが付着しやすい接触面62aの周縁部を回転部材153に接触させるようにしても良い。このようにすると,接触面62aの周縁部が回転部材153の外周面153aによって集中的に擦られ,汚れが効果的に落とされる。
図9に示すように,ガイド部材161の外周壁の下部には,隙間162に洗浄液を供給する供給管171が接続されている。本実施の形態においては,基板洗浄用スポンジ62の外側から洗浄液を供給する外部部材クリーニング用流体供給路としての供給路172は,供給管171の内部流路及び隙間162によって構成されている。供給路172は,洗浄液を供給する洗浄液供給源173に接続されている。また,供給路172には,制御コンピュータ7の命令によって開閉が制御される開閉弁174が介設されている。
ガイド部材161の上部外周壁161bには,隙間163から洗浄液を吸引する吸引管175が接続されている。図9に示す例では,吸引管175は,回転部材153の端部153b側からみて上部外周壁161bの右側に接続されている。また,回転部材153の長さ方向に対して略直角な向きに延設されており,例えば,回転部材153の外周面の接線のうち略水平な接線とほぼ同じ直線上に延設されている。即ち,開口部165内において外周面153aに接触させた接触面62aの右側方において,隙間163内の洗浄液を略水平方向に吸引するように設けられている。本実施の形態においては,基板洗浄用スポンジ62の外側から洗浄液を吸引する吸引路176は,隙間163及び吸引管175の内部流路によって構成されている。吸引路176は,吸引器177に接続されている。吸引器177の作動は制御コンピュータ7の命令によって制御される。
スポンジクリーニング工程時,基板洗浄用スポンジ62は,開口部165内において基板洗浄用スポンジ62の接触面62aの一部が回転部材153の外周面153aに接触又は近接するように配置された状態でクリーニングされる。また,回転部材153はモータ155の駆動により,端部153b側から見て時計方向の回転方向(右回転方向)CWに回転させられる。洗浄液は,供給管171から回転部材153の外周面153aとガイド部材161の内周面との間の隙間162に供給される。そして,回転部材153の外周面153aの回転に伴い,端部153b側から見て回転部材153の下方から左方に渡って,回転方向CWに向かって流れ,ガイド部材161の上端部において,基板洗浄用スポンジ62に対し下方から供給され,基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに接触する。そして,吸引器177の吸引力により,接触面62aに沿って横方向に高速に流れ,吸引路176に吸引される。なお,回転部材153の回転数は,回転部材153の直径等に基づいて適宜調節すればよいが,回転部材153が直径約20mm〜30mm程度の石英製である場合,回転部材153の回転数は,例えば約15000〜30000rpm程度であっても良い。
このように,洗浄液の高速の流れを形成するとともに,上述した第一の実施形態と同様に,洗浄体12の流体供給路22に洗浄液を送液させながら,洗浄体12,基板洗浄用スポンジ62を回転させる。流体供給路22から供給された洗浄液は,多孔部材72を通過して基板洗浄用スポンジ62の内側から外側,即ち接触面62aに流出する。接触面62aに流出した洗浄液は,隙間162から供給された洗浄液と共に,吸引器177によって強制的に吸引される。即ち,流体供給路22内の圧力と吸引路176内の圧力との差圧によって吸引力が働く。これにより,クリーニングの際に基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって流出する洗浄液の流速が,ウェハWのスクラブ洗浄の際に基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって流出する洗浄液の流速よりも速くなる。
基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに付着していた汚れは,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に基板洗浄工程より速い流速で流出する洗浄液によって押し流されることにより,基板洗浄用スポンジ62から除去され,吸引路176に吸引される。また,基板洗浄用スポンジ62を回転部材153に接触させながら回転させることにより,基板洗浄用スポンジ62が適度に揉まれ,接触面62aに付着した汚れを擦り落とすことができる。特に,汚れが付着しやすい接触面62aの周縁部を回転部材153に接触させることにより,接触面62aの周縁部が集中的に擦られ,汚れが効果的に落とされる。また,基板洗浄用スポンジ62を回転部材153に接触させず,接触面62aと外周面153aとの間に隙間を空けて近接させるようにすれば,接触面62aと外周面153aとの間に,接触面62aに沿った洗浄液の横方向の高速の流れが形成される。従って,接触面62aに付着していた汚れが洗浄液によって横方向から押し流され,汚れが効果的に除去される。また,流体供給路22内の圧力と接触面62aと外周面153aとの間の圧力との差圧によって,洗浄液が基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に向かって高速で流出し,基板洗浄用スポンジ62の汚れが流出する洗浄液によって効果的に押し流される。
なお,上記の第三の実施形態では,供給管171の内部と隙間162によって構成された供給路172を説明したが,洗浄液を外側から供給する外部部材クリーニング用流体供給路の形態はかかるものに限定されない。さらに,外部部材クリーニング用流体供給路や,吸引路の数は,それぞれ2つ以上であっても良い。
例えば図11及び図12に示すように,供給路172に加え,接触面62aに対して側方から洗浄液を供給する外部部材クリーニング用流体供給路としての供給路181を設けても良い。図示の例では,供給路181は,端部153b側から見て回転部材153の左上方に配設された供給管182の内部流路である。また,回転部材153の長さ方向に対して略直角な向きに向けられており,例えば,回転部材153の外周面の接線のうち略水平な接線とほぼ同じ直線上に延設されている。即ち,開口部165内において外周面153aに接触又は近接させた接触面62aの左側方から洗浄液を略水平方向に吐出するように設けられている。また,吐出された洗浄液の流れが接触面62aの中央部に向かうようになっている。供給路181は,前述した供給路172から開閉弁174より上流側において分岐しており,供給路172を介して洗浄液供給源173に接続されている。また,供給路181には,制御コンピュータ7の命令によって開閉が制御される開閉弁184が介設されている。かかる構成において,供給路181から供給された洗浄液は,接触面62aに接触しながら,接触面62a沿って略水平方向に向かって流れ,吸引路176により吸引される。このようにしても,接触面62aに沿った流れが好適に形成され,接触面62aの汚れを効果的に落とすことができる。また,接触面62aの周縁部側方から中央部に向かって洗浄液の流れが形成されるようにすれば,接触面62aを回転させることにより,接触面62a全体に洗浄液の流れを接触させることができる。従って,接触面62a全体を洗浄液の流れの接触によって効果的に洗浄することができる。
上記の第三の実施形態では,接触面62aの外周縁を回転部材153の外周面153aに接触させることとしたが,外周面153aに接触又は近接させる部分は,他の部分,例えば接触面62aの中央部側であっても良い。そうすれば,接触面62aの中央部側が外周面153aによって擦られることで,又は,外側からの洗浄液の流れが接触面62aの中央部側に接触することで,中央部側が効果的に洗浄される。また,クリーニング中,基板洗浄用スポンジ62を回転部材153に対して相対的に横方向に移動させるようにしても良い。例えば,接触面62aの中央部と周縁との間で,回転部材153の外周面153aが接触又は近接する位置が相対的に横移動するようにしても良い。そうすれば,外周面153aの相対的な移動と接触面62aの回転により,接触面62a全体に外周面153aが接触又は近接させられる。従って,接触面62a全体が効果的に擦られ,又は,外側からの洗浄液の流れが接触面62a全体に接触するので,接触面62a全体が効果的に洗浄される。
次に,本発明の第四の実施形態について説明する。第四の実施形態にかかる基板洗浄装置は,クリーニング部を設ける必要が無い点を除けば,上述した第一の実施形態で説明した基板洗浄装置1とほぼ同様の構成を有するので,基板洗浄装置1の構成及び基板洗浄工程等の説明は省略することとする。図13に示すように,第四の実施形態にかかる基板洗浄装置においては,クリーニング工程時,クリーニング補助板190が用いられる。クリーニング補助板190は,ウェハWとほぼ同様の形状及び大きさの略円板状をなし,略平面状の表面190aを有している。クリーニング補助板190の材質は,変形又は変質しにくい剛体であることが好ましく,例えば親水性を持たせたセラミック,親水性を持たせた樹脂等であっても良く,また,ウェハWと同様の材質(例えばシリコン(Si)等)であっても良い。
また,記録媒体7cに格納された制御ソフトウェアは,スポンジクリーニング工程時のモータ6の回転数を,基板洗浄工程時のモータ6の回転数よりも高くするように設定されている。即ち,スポンジクリーニング工程において,スピンチャック5及びクリーニング補助板190は,基板洗浄工程時のスピンチャック5及びウェハWよりも高い回転数で回転させられるようになっている。
このクリーニング補助板190を用いたスポンジクリーニング工程においては,基板洗浄装置1からウェハWを搬出した後,基板洗浄装置1の外部からチャンバー2内にクリーニング補助板190を搬入し,スピンチャック5に略水平に保持させる。そして,モータ6の駆動によりスピンチャック5を回転させる。制御コンピュータ7の制御により,クリーニング補助板190は,基板洗浄工程時のスピンチャック5及びウェハWよりも高い回転数で回転させられる。
基板洗浄用スポンジ62は,接触面62aが回転する表面(上面)190aに接触又は近接するように配置され,さらに,回転駆動機構25の駆動により回転させられる。また,流体供給路22から洗浄液が送液される。洗浄液は,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側,即ち接触面62aに,基板洗浄工程時よりも速い流速で流出して,接触面62aからクリーニング補助板190の表面190aに供給される。そして,クリーニング補助板190の回転による遠心力により表面190aの周縁部に向かって流れ,クリーニング補助板190の周縁部において振り飛ばされ,カップ8内に排出される。なお,スポンジクリーニング工程中は,スクラバアーム11を旋回させることにより,基板洗浄用スポンジ62を表面190aに対して移動させても良い。例えば基板洗浄工程時において基板洗浄用スポンジ62をウェハWに対して移動させるときと同様の移動経路及び速度で移動させても良く,例えば回転する表面190aの少なくとも中央部から周縁部まで移動させるようにしても良い。
基板洗浄用スポンジ62の接触面62aに付着していた汚れは,基板洗浄用スポンジ62の内側から外側に基板洗浄工程時より速い流速で流出する洗浄液によって勢いよく押し流されることにより,基板洗浄用スポンジ62から除去され,洗浄液とともにカップ8内に排出される。
なお,以上の第四の実施形態では,クリーニング補助板190をスピンチャック5によって保持し,モータ6の駆動により回転させることとしたが,クリーニング補助板190の表面190aを回転させるためのクリーニング補助面回転機構は,ウェハWを回転させるスピンチャック5及びモータ6とは別個に設けても良い。その場合,制御コンピュータ7は,クリーニング補助面回転機構とモータ6をそれぞれ制御する構成とし,制御ソフトウェアにおいて,スポンジクリーニング工程の際の表面190aの回転数が,基板洗浄工程におけるウェハWの回転数より高くなるように,モータ6,クリーニング補助面回転機構をそれぞれ制御するように設定すれば良い。
以上,本発明の好適な第一,第二,第三及び第四の実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
ウェハWの基板洗浄工程は,上記の実施形態に示したものには限定されない。例えば,ウェハWのスクラブ洗浄時,基板洗浄用スポンジ62の下面62aをウェハWの上面に接触させることとしたが,基板洗浄用スポンジ62の下面62aはウェハWの上面に対して隙間を空けて近接させ,基板洗浄用スポンジ62の下面62aとウェハWの上面の間に液膜が形成されるようにしても良い。また,流体供給路22,基板洗浄用スポンジ62以外の箇所から洗浄液を供給するようにしても良い。例えば,ウェハWの上面に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルを,スクラバ機10とは別途に設けても良い。
洗浄体12は,スクラバアーム11の旋回に伴って待機位置と処理位置とに移動することとしたが,洗浄体12の移動機構はかかるものに限定されず,例えば,洗浄体12を直線状にスライドさせることにより,待機位置と処理位置とに移動させるような構成にしても良い。
上記の第一〜第四の実施形態では,流体供給路22から供給される基板洗浄用流体及び部材クリーニング用流体として,純水等の洗浄液を例示したが,基板洗浄用流体及び部材クリーニング用流体は液体状のものに限定されず,例えば空気でも良いし,好ましくは窒素(N)ガス等の不活性ガスといった気体であっても良く,また,液体と気体との混合流体や,液体をミスト状にしたものであっても良い。二流体からなる混合流体の場合,例えば,液体として純水を用い,気体として窒素ガスを用いても良い。さらに,複数の異なる種類の流体を切り換えて流体供給路22に供給可能にしても良い。例えば図14に示すように,流体供給路22に,洗浄液供給源173に代えて,純水供給源191に接続された純水供給路192,窒素ガス供給源193に接続された窒素ガス供給路194,及び,純水のミストを供給するミスト供給源195に接続されたミスト供給路196を接続する。開閉弁36,純水供給路192に介設された開閉弁201,窒素ガス供給路194に介設された開閉弁202,及び,ミスト供給路196に介設された開閉弁203は,制御コンピュータ7の命令によってそれぞれ開閉が制御される。即ち,制御コンピュータ7の制御により,純水,窒素ガス又はミストのいずれかを選択して流体供給路22に供給できる構成になっている。この場合,例えばスポンジクリーニング工程中,純水と窒素ガスとを交互に切り換えて流体供給路22から部材クリーニング用流体として供給するようにしても良い。また,ミストを部材クリーニング用流体として供給すると,多数の液滴が多孔部材72等に衝突することで,基板洗浄用スポンジ62に微振動が発生し,この微振動の効果により,基板洗浄用スポンジ62の汚れをさらに効果的に除去することができる。
上記の第一〜第四の実施形態では,基板洗浄用流体及び部材クリーニング用流体として同一の洗浄液を用いることとしたが,基板洗浄用流体と部材クリーニング用流体は,互いに異なる流体であっても良い。また,上記の第一〜第四の実施形態では,基板洗浄用流体供給路と部材クリーニング用流体供給路は,同一の流体供給路22としたが,基板洗浄用流体供給路と部材クリーニング用流体供給路は,互いに別の流路によって構成されたものであっても良い。
また,基板洗浄用スポンジ62の外側から供給される部材クリーニング用流体,即ち,例えば第二の実施形態に示した供給路132,第三の実施形態に示した供給路172,181等の外部部材クリーニング用流体供給路から供給される部材クリーニング用流体も,液体状のものに限定されず,例えば液体と気体との混合流体,あるいは,液体をミスト状にしたものであっても良い。二流体からなる混合流体の場合,例えば,液体として純水を用い,気体として窒素ガスを用いても良い。さらに,複数の異なる種類の部材クリーニング用流体を外部部材クリーニング用流体供給路から切り換えて供給可能にしても良い。また,外部部材クリーニング用流体供給路から供給される部材クリーニング用流体と,内部部材クリーニング用供給路から供給される部材クリーニング用流体とは,互いに異なるものであっても良い。
例えば図15に示すように,供給路172に,純水供給源211に接続された純水供給路212,及び,純水のミストを供給するミスト供給源215に接続されたミスト供給路216を接続する。開閉弁174,184,純水供給路212に介設された開閉弁221,及び,ミスト供給路216に介設された開閉弁223は,制御コンピュータ7の命令によってそれぞれ開閉が制御される。即ち,制御コンピュータ7の制御により,純水又はミストのいずれかを選択して供給路172,181にそれぞれ供給できる構成になっている。このような構成により,例えばスポンジクリーニング工程中,純水とミストを切り換えて供給路172,181から部材クリーニング用流体として供給するようにしても良い。
基板洗浄用部材の形状は,外周面が略円柱面状で下面が略円形の平面状であるとしたが,かかるものに限定されず,例えば,下面が下方に向かって凸状に突出した半球面状のものであっても良い。
以上の実施の形態においては,半導体ウェハを基板として説明したが,その他,LCD基板用ガラス等の基板,CD基板,プリント基板,セラミック基板など,種々のものであっても良い。
本発明は,基板洗浄方法,記録媒体,及び,基板洗浄装置に適用できる。
第一の実施形態にかかる基板洗浄装置の内部の構造を説明する斜視図である。 スクラバ機の構造を説明する概略縦断面図である。 洗浄体の縦断面図である。 クリーニング部の縦断面図である。 第二の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略縦断面図である。 第二の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略平面図である。 第二の実施形態に関する別の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略縦断面図である。 第二の実施形態に関する別の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略平面図である。 第三の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略縦断面図である。 第三の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略平面図である。 第三の実施形態に関する別の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略縦断面図である。 第三の実施形態に関する別の実施形態にかかる基板洗浄装置に備えたクリーニング部の概略平面図である。 第四の実施形態にかかるスポンジクリーニング工程を説明する説明図である。 別の実施形態にかかる基板洗浄用流体及び部材クリーニング用流体の供給路を説明する説明図である。 第三の実施形態に関する別の実施形態にかかる外部部材クリーニング用流体供給路を説明する説明図である。
符号の説明
W ウェハ
1 基板洗浄装置
5 スピンチャック
7 制御コンピュータ
7c 記録媒体
10 スクラバ機
11 スクラバアーム
12 洗浄体
15 移動機構
22 洗浄液供給路
25 回転駆動機構
62 基板洗浄用スポンジ
62a 接触面
90 クリーニング部
91 クリーニング用カップ
92 底板
92a 上面
100 吸引路

Claims (18)

  1. 基板に対して基板洗浄用部材を接触又は近接させながら,液体供給路から供給された基板洗浄用流体を前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させ,基板を洗浄する基板洗浄工程と,
    前記液体供給路から供給された部材クリーニング用流体を前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させると共に,前記基板洗浄用部材の外側から前記基板洗浄用部材に向かって部材クリーニング用流体を供給し前記基板洗浄用部材の外側の吸引路を介して前記部材クリーニング用流体を吸引させて前記基板洗浄用部材をクリーニングする部材クリーニング工程と,を有し,
    前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体は,前記基板洗浄工程において前記基板洗浄部材の内側から外側に流出する基板洗浄用流体の流速よりも速い流速で,液体供給路内と吸引路内との圧力の差圧により前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出すると共に,前記基板洗浄用部材の外側から前記基板洗浄用部材に向かって供給される部材クリーニング用流体は,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体を押し流すことを特徴とする,基板洗浄方法。
  2. 前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材をクリーニング補助面に接触又は近接させてクリーニングすることを特徴とする,請求項1に記載の基板洗浄用部材の基板洗浄方法。
  3. 前記クリーニング補助面は,回転部材の外周面であって,
    前記回転部材を回転させながら,前記基板洗浄用部材を前記回転部材の外周面に接触又は近接させることを特徴とする,請求項2に記載の基板洗浄方法。
  4. 前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材の外面に沿った前記部材クリーニング用流体の流れを形成することを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の基板洗浄方法。
  5. 前記クリーニング補助面を回転させ,
    前記クリーニング補助面の回転数は,前記基板洗浄工程における基板の回転数より高くすることを特徴とする,請求項2に記載の基板洗浄方法。
  6. 前記部材クリーニング工程において,前記基板洗浄用部材を回転させてクリーニングすることを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の基板洗浄方法。
  7. 前記部材クリーニング用流体はミスト状であることを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載の基板洗浄方法。
  8. 前記部材クリーニング用流体は気体であることを特徴とする,請求項1〜7のいずれかに記載の基板洗浄方法。
  9. 基板洗浄装置の制御コンピュータによって実行することが可能なソフトウェアが記録された記録媒体であって,
    前記ソフトウェアは,前記制御コンピュータによって実行されることにより,前記基板洗浄装置に,請求項1〜8のいずれかに記載の基板洗浄方法を行わせるものであることを特徴とする,記録媒体。
  10. 基板を洗浄する装置であって,
    基板を保持する保持機構と,
    前記保持機構によって保持された基板に対して接触又は近接して基板を洗浄する基板洗浄用部材と,
    前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させる基板洗浄用流体を供給する基板洗浄用流体供給路と,
    前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出させる部材クリーニング用流体を供給する部材クリーニング用流体供給路と,
    前記基板洗浄用部材のクリーニングを行うクリーニング部と,
    前記クリーニング部に,前記基板洗浄用部材の外側から前記部材クリーニング用流体を供給する外部部材クリーニング用流体供給路と,
    前記クリーニング部に,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出した前記部材クリーニング用流体および前記基板洗浄用部材の外側から供給された部材クリーニング用流体を吸引する吸引路と,
    前記基板洗浄用部材を前記保持機構によって保持された基板を洗浄する位置と前記クリーニング部との間で移動させる移動機構とを備え,
    前記クリーニング部においては,前記部材クリーニング用流体供給路内と前記吸引路内との圧力の差圧によって,前記基板洗浄用部材によって基板を洗浄する際に前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する基板洗浄用流体の流速よりも速い流速で,前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出した部材クリーニング用流体を吸引すると共に,前記外部部材クリーニング用流体供給路から供給された部材クリーニング用流体によって前記基板洗浄用部材の内側から外側に流出する部材クリーニング用流体を押し流すことで前記基板洗浄用部材をクリーニングする構成としたことを特徴とする,基板洗浄装置。
  11. 前記クリーニング部に,前記基板洗浄用部材を接触又は近接させるクリーニング補助面を設けたことを特徴とする,請求項10に記載の基板洗浄装置。
  12. 前記クリーニング補助面は,回転部材の外周面であって,
    前記回転部材を回転させる回転部材駆動機構を備えたことを特徴とする,請求項11に記載の基板洗浄装置。
  13. 前記基板洗浄用部材の外面に沿って前記部材クリーニング用流体の流れを形成する構成としたことを特徴とする,請求項10〜12のいずれかに記載の基板洗浄装置。
  14. 前記クリーニング補助面を回転させるクリーニング補助面回転機構と,前記保持機構を回転させる保持機構回転機構と,前記クリーニング補助面回転機構及び前記保持機構回転機構の駆動を制御する制御部とを備え,
    前記制御部は,前記基板洗浄用部材をクリーニングする際の前記クリーニング補助面の回転数が,前記基板を洗浄する際の基板の回転数より高くなるように制御することを特徴とする,請求項11に記載の基板洗浄装置。
  15. 前記基板洗浄用部材を回転させる基板洗浄用部材回転機構を備えたことを特徴とする,請求項10〜14のいずれかに記載の基板洗浄装置。
  16. 前記基板洗浄用部材は多孔質材からなることを特徴とする,請求項10〜15のいずれかに記載の基板洗浄装置。
  17. 前記部材クリーニング用流体はミスト状であることを特徴とする,請求項10〜16のいずれかに記載の基板洗浄装置。
  18. 前記部材クリーニング用流体は気体であることを特徴とする,請求項10〜17のいずれかに記載の基板洗浄装置。
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