JP3667164B2 - 処理液吐出ノズル、液処理装置および液処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)用ガラス基板や半導体ウェハのような基板に液処理を行う処理液吐出ノズル、液処理装置および液処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば液晶ディスプレイ(LCD)の製造においては、ガラス製の矩形のLCD基板にフォトレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィー技術により回路パターンが形成される。
【0003】
このような回路パターンの成形に際しては、複数の処理ユニットが集約されたレジスト塗布現像システムにより行われる。このようなシステムにおいては、まず、基板に対して必要に応じて紫外線照射により表面改質・洗浄処理が行われた後、洗浄ユニットによりブラシ洗浄および超音波水洗浄が施される。その後、基板は、レジストの定着性を高めるために、アドヒージョン処理ユニットにて疎水化処理(HMDS処理)され、引き続き、レジスト塗布ユニットにてレジスト塗布が行われ、プリベーク後、露光装置にて所定のパターンが露光され、さらに現像処理ユニットで現像処理され、ポストベーク処理されて所定の回路パターンが形成される。
【0004】
これらの中で例えば現像処理ユニットは、基板に現像液を吐出する現像ノズルと、現像処理後にリンス液を吐出する吐出ノズルと、基板保持用のスピンチャックと、現像ノズルと吐出ノズルをそれぞれ待機位置から基板上に移動させる移動機構と、スピンチャック周囲に振り切った処理液を回収するカップを備えている。そして、この現像処理ユニットにて現像処理する際には、まず、スピンチャック上に基板を載置し、現像ノズルを待機位置から基板上に移動させて現像液を基板上に液盛りする。液盛り終了後、現像ノズルは待機位置へ移動する。この状態で所定の現像時間保持した後スピンチャックを回転させ、現像液を振り切り、次いでリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルが待機位置から基板上に移動し、スピンチャックを回転させながらリンス液を吐出し、その後リンス液の供給を停止して、リンス液の振り切り乾燥を行う。振り切り乾燥後にリンス液吐出ノズルが待機位置に移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、振り切り乾燥が終わってリンス液ノズルが待機位置に移動する時に、基板上にリンス液がノズルから垂れるおそれがある。リンス液が垂れると基板上に水滴跡が付いたり、垂れ落ちたリンス液が基板搬送装置に付着して、他の基板にもリンス液が付着する可能性がある。このように基板上に直接水滴跡が付いたり、基板搬送装置に付着したリンス液が他の基板に付着すると製品の歩留まりが低下してしまう。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、移動時に処理液が基板上に垂れずに製品の歩留まりを向上できる処理液吐出ノズル、それを用いた液処理装置および液処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する手段】
上記課題を解決するために、本発明は、次の(1)〜(17)を提供する。
(1)処理液を被処理体に吐出する処理液吐出ノズルであって、
処理液を略水平方向に送る送液管と、該送液管に連通され、処理液を吐出する吐出部とを有し、前記吐出部は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒および外筒を有し、
前記内筒の上端部には前記外筒から処理液を内筒へ導入する導入口が設けられ、
前記外筒および内筒の上部は、前記送液管より上方に配置された液切り部を構成し、
前記内筒の下端部は、被処理体に処理液を吐出する先端部を構成していることを特徴とする処理液吐出ノズル。
【0008】
(2)前記先端部は、その肉厚が先端に行くにつれて小さくなるように形成されていることを特徴とする上記(1)に記載の処理液吐出ノズル。
【0009】
(3)前記吐出部の少なくとも一部は、その内面の粗度が前記送液管の内面の粗度より小さいことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の処理液吐出ノズル。
【0010】
(4)前記吐出部の少なくとも一部は、その内面に樹脂被膜が形成されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の処理液吐出ノズル。
【0011】
(5)前記吐出部には、処理液を振動させる振動部が設けられていることを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の処理液吐出ノズル。
【0012】
(6)基板を保持する保持部と、基板の表面に処理液を吐出する処理液吐出ノズルと、該処理液吐出ノズルを待機位置から基板の上方へ移動させる処理液吐出ノズル移動機構とを具備する液処理装置であって、
前記処理液吐出ノズルは、処理液を略水平方向に送る送液管と、該送液管に連通され、処理液を吐出する吐出部とを有し、
前記吐出部は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒および外筒を有し、
前記内筒の上端部には前記外筒から処理液を内筒へ導入する導入口が設けられ、
前記外筒および内筒の上部は、前記送液管より上方に配置された液切り部を構成し、
前記内筒の下端部は、被処理体に処理液を吐出する先端部を構成していることを特徴とする液処理装置。
【0013】
(7) 前記先端部は、その肉厚の面積が先端に行くにつれて小さくなるように前記先端部が逆円錐状に形成されていることを特徴とする上記(6)に記載の液処理装置。
【0014】
(8) 前記吐出部の少なくとも一部は、その内面に樹脂被膜が形成されていることを特徴とする上記(6)または(7)に記載の液処理装置。
【0015】
(9) 前記吐出部は、処理液を振動させる振動部を有することを特徴とする上記(6)ないし(8)のいずれか1つに記載の液処理装置。
【0016】
(10) 前記処理液吐出ノズル移動機構は、処理液吐出ノズルに振動を与え、前記処理液吐出ノズルの吐出口近傍の処理液を振り切るノズル振動手段と、前記ノズル振動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする上記(6)ないし(8)のいずれか1つに記載の液処理装置。
【0017】
(11) 基板を保持する保持部と、基板の表面に処理液を吐出する処理液吐出ノズルと、該処理液吐出ノズルを吐出ノズル待機位置から基板の上方へ移動させる処理液吐出ノズル移動機構を具備する液処理装置であって、
前記処理液吐出ノズルは、該処理液吐出ノズルから吐出した処理液が基板表面に対し斜め上方向から基板表面に到達するように構成されており、さらに前記処理液吐出ノズルと基板の間でかつ前記処理液吐出ノズルの吐出口のほぼ垂直下方に位置し、該吐出口からほぼ垂直下方に滴下した処理液を基板に達する前に回収する処理液回収手段を具備し、
前記処理液吐出ノズル移動機構は、ノズルアームを備えており、該ノズルアームに前記処理液吐出ノズルと前記処理液回収手段が取り付けられていることを特徴とする液処理装置。
【0018】
(12) 前記液処理装置は現像処理装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板から現像液を取り除くリンス液を吐出するノズルまたは基板に現像液を吐出するノズルであることを特徴とする上記(6)ないし(11)のいずれか1つに記載の液処理装置。
【0019】
(13) 前記液処理装置はレジスト塗布装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板にレジストを吐出するノズルまたは基板にレジスト溶剤を吐出するノズルであることを特徴とする上記(6)ないし(11)のいずれか1つに記載の液処理装置。
【0020】
(14) 前記液処理装置は基板洗浄装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板に洗浄液を吐出するノズルであることを特徴とする上記(6)ないし(11)のいずれか1つに記載の液処理装置。
【0021】
(15) 略水平に載置された基板の表面に、処理液を略水平方向に送る送液管と、該送液管に連通され、処理液を吐出する吐出部とを有し、前記吐出部は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒および外筒を有し、前記内筒の上端部には前記外筒から処理液を内筒へ導入する導入口が設けられ、前記外筒および内筒の上部は、前記送液管より上方に配置された液切り部を構成し、前記内筒の下端部は、被処理体に処理液を吐出する先端部を構成している処理液吐出ノズルから処理液を供給する工程と、
処理液の供給を停止する工程と、
処理液吐出ノズルの吐出口近傍の処理液を振り切るように前記処理液吐出ノズルを振動させる工程と、
基板を基板のほぼ中心を軸としてほぼ水平に回転させて、基板表面の不要な処理液を振 り切る工程と
を有することを特徴とする液処理方法。
【0022】
(16) 前記処理液吐出ノズルを振動させる工程は、処理液の供給を停止する工程と、時間的に重なりがあることを特徴とする上記(15)に記載の液処理方法。
【0023】
(17) 前記処理液吐出ノズルを振動させる工程は、処理液吐出ノズルが基板上に位置する状態で行うことを特徴とする上記(15)または(16)に記載の液処理方法。
【0024】
上記(1)および(6)の観点によれば、処理液の供給を停止した後に、液切り部の一番高い所から先端部内の処理液が重力により自重落下し、その後この部分には処理液が存在しない。したがってその後に吐出ノズルを待機位置に移動させても、移動時に吐出ノズルから処理液が垂れてくることがない。なお、送液管が水平方向に処理液を送るので、送液管が垂直な場合に比べ、処理液に重力が作用しても、送液管内の処理液が液切り部の一番高い所を乗り越えてまで吐出される可能性が、送液管が垂直な場合と比較して少なく、処理液供給停止後には液切り部の一番高い所から先端部内の処理液しか吐出されないので、処理液の供給停止後に吐出ノズルから吐出される処理液の量がより少ない量で済み、送液管が垂直な場合より吐出量の安定性を向上できる。
【0025】
上記(2)および(7)の観点によれば、処理液吐出ノズルの先端部の肉厚の面積が先端に行くにつれて小さくなるように前記先端部の外形が逆円錐台状に形成されているので、先端部にぶらさがった水滴が先端部と接触する面積をさらに小さくでき、先端部に水滴がぶらさがりにくくなり、先端部に水滴が残りにくくなる。
【0026】
上記(3)の観点によれば、吐出部の少なくとも一部の内面の粗度が前記送液管の内面の粗度より小さいので、吐出部に処理液が付着しにくくなり、吐出部における液切れが良好となる。
【0027】
上記(4)および(8)の観点によれば、処理液吐出ノズルの吐出部の少なくとも一部の内面に樹脂被膜が形成されているから、吐出部の撥水性が大きくなり、吐出部での液切れが良好となる。
【0028】
上記(5)および(9)の観点によれば、処理液吐出ノズルの吐出部には、処理液を振動させる振動部が設けられているので、振動部を振動させることにより、吐出部における液切れ性が向上する。
【0029】
上記(10)および(15)の観点によれば、処理液吐出ノズルに振動を与えてその吐出口近傍の処理液を振り切るので、処理液吐出ノズルの吐出口近傍の処理液をほぼ完全に除去することができる。また、上記(10)のように、ノズル振動手段が処理液吐出ノズル移動機構に設けられているので、処理液吐出ノズル移動機構に処理液吐出ノズルが複数取り付けてあってもノズル振動手段を複数設ける必要がなく、装置を簡易化することが可能である。
【0030】
上記(11)の観点によれば、処理液吐出ノズルから基板表面に対し、斜めに処理液を吐出し、また、吐出口の下方で、基板と吐出ノズルの間に吐出ノズルから垂直方向に垂れ落ちた処理液を回収する処理液回収手段を設けているので、処理液供給時は、基板表面に対し、斜め上方から処理液を基板に供給し、処理液供給停止後に吐出ノズルから垂れ落ちる処理液が基板表面に到達する前に回収可能であり、製品の歩留まりを高くすることができる。
【0031】
上記(1)ないし(3)および(5)の観点に係る処理液吐出ノズルにおいて、前記吐出部の少なくとも一部の内面に、樹脂皮膜が形成されていることが好ましい。これにより、吐出部の撥水性が大きくなり、吐出部での液切れを一層良好とすることができる。
【0032】
上記(6)ないし(11)の観点に係る液処理装置において、前記液処理装置は現像処理装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板から現像液を取り除くリンス液を吐出するノズルまたは基板に現像液を吐出するノズルとすることができる。リンス液を吐出する場合には、現像終了後にリンス液を吐出し、その後に基板を回転させながら乾燥させ、しかる後に吐出ノズルを基板上から吐出ノズル待機位置まで移動させても、乾いた基板表面にリンス液が垂れ落ち、基板表面に水滴跡がついたり、基板表面に垂れたリンス液が基板搬送装置に付着して、さらに他の基板にリンス液が付着する可能性が減少する。また、現像液を吐出する場合には、基板表面に液盛りした状態で吐出ノズルを基板上から吐出ノズル待機位置まで移動させても、現像液が吐出ノズルから液盛りされた基板表面に垂れ落ちるおそれが小さく、したがって、液盛りされる液量が増えて表面張力で保持しきれなくなった現像液が基板裏面に回り込んで基板裏面を汚染する可能性を減少させることができ、歩留まりを高く維持することができる。
【0033】
上記(6)ないし(11)の観点に係る液処理装置において、前記液処理装置はレジスト塗布装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板にレジストを吐出するノズルまたは基板にレジスト溶剤を吐出するノズルとすることができる。レジストを吐出する場合には、レジストを基板表面のほぼ中心に吐出し、その後吐出ノズルを移動させるが、この際にレジストが基板表面に垂れ落ちると、基板表面のほぼ中心に円形にレジスト液が広がった状態にならずに、円形のコア部分から外側にとげ状に広がり、その後基板を水平方向に回転させてレジストを基板表面に広げようとしても、円形のコア部分から突出したとげ状の部分から先に広がってゆき、レジストの厚みが均一にならない可能性があったり、均一の厚みにするために必要以上の時間基板を回転させる必要がある。しかし、本発明では吐出ノズル移動時にレジストが基板表面に垂れ落ちる可能性が減少するので、レジストの膜厚均一性を向上させることができる。一方、レジスト溶剤を吐出する場合には、初めにレジスト溶剤を基板表面に吐出して基板を回転させて溶剤を基板表面に広げ、その後レジストを基板表面に吐出し、基板表面にレジストを広げる。レジスト溶剤吐出ノズルを移動させる時に、溶剤が基板表面に垂れ落ちると、基板のその部分だけ溶剤が多くなり、レジストを広げた後に基板のその部分のレジスト膜厚が変わる可能性があるが、本発明では、レジスト溶剤吐出ノズルの移動時に溶剤が垂れ落ちる可能性が減少するので、レジストの膜厚均一性を向上させることができる。
【0034】
上記(6)ないし(11)の観点に係る液処理装置において、前記液処理装置は基板洗浄装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板に洗浄液を吐出するノズルとすることができる。この場合には、基板を洗浄した後、基板を回転させて乾燥させ、しかる後に洗浄液吐出ノズルを基板上から吐出ノズル待機位置へ移動させても、乾いた基板表面に洗浄液が垂れ落ち、基板表面に水滴跡がついたり、基板表面に垂れた洗浄液が基板搬送装置に付着してさらに他の基板に洗浄液が付着する可能性が減少し、歩留まりを高く維持することができる。
【0035】
上記(15)の観点に係る液処理方法において、前記処理液吐出ノズルを振動させる工程は、処理液の供給を停止する工程と、時間的に重なりがあることが好ましい。これにより、吐出ノズルの液切れ性を向上させることが可能である。
【0036】
上記(15)の観点に係る液処理方法において、前記処理液吐出ノズルを振動させる工程は、処理液吐出ノズルが基板上に位置する状態で行うことが好ましい。吐出ノズルが基板上に位置する状態で吐出ノズルを振動させるので、液切りする液量も考慮して吐出量を制御することにより、液切りした処理液も利用でき、無駄な処理液を省くことができる。
【0037】
【発明実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されるLCD基板のレジスト塗布・現像処理システムを示す平面図である。
【0038】
この塗布・現像処理システムは、複数の基板Gを収容するカセットCを載置するカセットステーション1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部2と、露光装置(図示せず)との間で基板Gの受け渡しを行うためのインターフェイス部3とを備えており、処理部2の両端にそれぞれカセットステーション1およびインターフェイス部3が配置されている。
【0039】
カセットステーション1は、カセットCと処理部2との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機構10を備えている。そして、カセットステーション1においてカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機構10はカセットの配列方向に沿って設けられた搬送路10a上を移動可能な搬送アーム11を備え、この搬送アーム11によりカセットCと処理部2との間で基板Gの搬送が行われる。
【0040】
処理部2は、前段部2aと中段部2bと後段部2cとに分かれており、それぞれ中央に搬送路12、13、14を有し、これら搬送路の両側に各処理ユニットが配設されている。そして、これらの間には中継部15、16が設けられている。
【0041】
前段部2aは、搬送路12に沿って移動可能な主搬送装置17を備えており、搬送路12の一方側には、2つの洗浄ユニット(SCR)21a、21bが配置されており、搬送路12の他方側には紫外線照射装置(UV)および冷却装置(COL)が上下に重ねられてなる紫外線照射/冷却ユニット25、2つの加熱処理装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット26、および2つの冷却装置(COL)が上下に重ねられてなる冷却ユニット27が配置されている。
【0042】
また、中段部2bは、搬送路13に沿って移動可能な主搬送装置18を備えており、搬送路13の一方側には、レジスト塗布処理ユニット(CT)22および基板Gの周縁部のレジストを除去する周縁レジスト除去ユニット(ER)23が一体的に設けられており、搬送路13の他方側には、2つの加熱装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット28、加熱処理装置(HP)と冷却処理装置(COL)が上下に重ねられてなる加熱処理/冷却ユニット29、およびアドヒージョン処理装置(AD)と冷却装置(COL)とが上下に積層されてなるアドヒージョン処理/冷却ユニット30が配置されている。
【0043】
さらに、後段部2cは、搬送路14に沿って移動可能な主搬送装置19を備えており、搬送路14の一方側には、3つの現像処理ユニット(DEV)24a、24b、24cが配置されており、搬送路14の他方側には2つの加熱処理装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット31、および加熱処理装置(HP)と冷却装置(COL)が上下に積層されてなる2つの加熱処理/冷却ユニット32、33が配置されている。
【0044】
上記主搬送装置17,18,19は、それぞれ水平面内の2方向のX軸駆動機構、Y軸駆動機構、および垂直方向のZ軸駆動機構を備えており、さらにZ軸を中心に回転する回転駆動機構を備えており、それぞれ基板Gを支持するアーム17a,18a,19aを有している。
【0045】
なお、処理部2は、搬送路を挟んで一方の側に洗浄処理ユニット21a、レジスト処理ユニット22、現像処理ユニット24aのようなスピナー系ユニットのみを配置しており、他方の側に加熱処理ユニットや冷却処理ユニット等の熱系処理ユニットのみを配置する構造となっている。
【0046】
また、中継部15、16のスピナー系ユニット配置側の部分には、薬液供給ユニット34が配置されており、さらにメンテナンスが可能なスペース35が設けられている。
【0047】
インターフェイス部3は、処理部2との間で基板を受け渡しする際に一時的に基板を保持するエクステンション36と、さらにその両側に設けられた、バッファーカセットを配置する2つのバッファーステージ37と、これらと露光装置(図示せず)との間の基板Gの搬入出を行う搬送機構38とを備えている。搬送機構38はエクステンション36およびバッファーステージ37の配列方向に沿って設けられた搬送路38a上を移動可能な搬送アーム39を備え、この搬送アーム39により処理部2と露光装置との間で基板Gの搬送が行われる。
【0048】
このように各処理ユニットを集約して一体化することにより、省スペース化および処理の効率化を図ることができる。
【0049】
このように構成される塗布・現像処理システムにおいては、カセットC内の基板Gが、処理部2に搬送され、処理部2では、まず、前段部2aの紫外線照射/冷却ユニット25の紫外線照射装置(UV)で表面改質・洗浄処理が行われ、その後そのユニットの冷却装置(COL)で冷却された後、洗浄ユニット(SCR)21a,21bでスクラバー洗浄が施され、前段部2aに配置された加熱処理装置(HP)の一つで加熱乾燥された後、冷却ユニット27のいずれかの冷却装置(COL)で冷却される。
【0050】
その後、基板Gは中段部2bに搬送され、レジストの定着性を高めるために、ユニット30の上段のアドヒージョン処理装置(AD)にて疎水化処理(HMDS処理)され、下段の冷却装置(COL)で冷却後、レジスト塗布ユニット(CT)22でレジストが塗布され、周縁レジスト除去ユニット(ER)23で基板Gの周縁の余分なレジストが除去される。その後、基板Gは、中段部2bに配置された加熱処理装置(HP)の一つでプリベーク処理され、ユニット29または30の下段の冷却装置(COL)で冷却される。
【0051】
その後、基板Gは中継部16から主搬送装置19にてインターフェイス部3を介して露光装置に搬送されてそこで所定のパターンが露光される。そして、基板Gは再びインターフェイス部3を介して搬入され、必要に応じて後段部2cのいずれかの加熱処理装置(HP)でポストエクスポージャーベーク処理を行った後、現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cのいずれかで現像処理され、所定の回路パターンが形成される。現像処理された基板Gは、後段部2cのいずれかの加熱処理装置(HP)にてポストベーク処理が施された後、冷却装置(COL)にて冷却され、主搬送装置19,18,17および搬送機構10によってカセットステーション1上の所定のカセットに収容される。
【0052】
次に、本発明が適用された現像処理ユニット(DEV)について説明する。図2は現像処理ユニット(DEV)の断面図であり、図3は現像処理ユニット(DEV)の平面図である。
【0053】
図2に示すように、現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cにおいては、基板Gを機械的に保持するスピンチャック41が回転駆動機構42により回転されるように設けられ、このスピンチャック41の下側には、回転駆動機構42を包囲するカバー43が配置され、このカバー43の外周囲には、2つのアンダーカップ44,45が離間して設けられている。
【0054】
この2つのアンダーカップ44,45の間の上方には、主として現像液を下方に流すためのインナーカップ46が昇降自在に設けられ、アンダーカップ45の外側には、主としてリンス液を下方に流すためのアウターカップ47がインナーカップ46と一体的に昇降自在に設けられている。図2において、左側には、現像液の排出時に、インナーカップ46およびアウターカップ47が上昇される位置が示され、右側には、リンス液の排出時に、これらが降下される位置が示されている。
【0055】
さらに、これら現像処理ユニット全体を包囲するためのシンク48が設けられ、このシンク48には、回転乾燥時にユニット内を排気するための排気口49、現像液のためのドレイン管50a、およびリンス液のためのドレイン管50bが設けられている。
【0056】
図3に示すように、アウターカップ47の一方の側には、現像液用のノズルアーム51が設けられ、このノズルアーム51内には、現像液吐出ノズル80が収納されている。このノズルアーム51は、ガイドレール53に沿って、ベルト駆動等の駆動機構52により基板Gを横切って移動するように構成され、これにより、現像液の塗布時には、ノズルアーム51は、現像液供給ノズルから現像液を吐出しながら、静止した基板Gをスキャンするようになっている。
【0057】
アウターカップ47の他方の側には、純水等のリンス液用のノズルアーム54が設けられ、このノズルアーム54の先端部分には、リンス液吐出ノズル60が設けられている。このノズルアーム54は枢軸55を中心として駆動機構56により回動自在に設けられている。これにより、リンス液の吐出時には、ノズルアーム54は、リンス液吐出ノズル60からリンス液を吐出しながら、基板G上をスキャンするようになっている。
【0058】
なお、アウターカップ47の上には昇降自在に蓋体(図示せず)が設けられており、リンスの際にこの蓋体が閉じられるようになっている。また、リンス液吐出ノズル60をカップ内に入れたまま蓋体を閉じることができるように、アウターカップ47には切り欠きが形成されている。
【0059】
また、図4に示すように、スピンチャック41を回転させる回転駆動機構42、現像液用のノズルアーム51を駆動する駆動機構52、およびリンス液用のノズルアーム54を回動させる駆動機構56は、いずれも制御装置70により制御されるようになっている。
【0060】
リンス液吐出ノズル60は、図5の断面図に示すように、管状をなし、水平に配置されリンス液を送液する送液管61と、送液管61に連通され、リンス液を吐出する吐出部62とを有している。吐出部62は、送液管61より上方に配置された液切り部63と、液切り部から下方に向けられ、基板Gにリンス液を吐出する先端部64とからなる。液切り部63は、上方に湾曲して形成されている。送液管61はエアオペレーションバルブ(図示せず)につながっており、リンス液の供給、停止を制御することが可能となっている。リンス液吐出ノズル60は金属製であって曲げ加工により、少ない加工で形成することが可能である。
【0061】
次に、以上のように構成された現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cにおける現像処理動作について説明する。
まず、図1に示すように、露光処理された基板Gが主搬送装置19により、現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cのいずれかに搬入され、図2に示すように、搬入された基板Gがスピンチャック41に吸着保持される。次いで、現像液用のノズルアーム51が駆動機構52によってガイドレール53に沿って静止した基板G上を移動しながら、ノズルアーム51に取り付けられた現像液吐出ノズル(図示略)から現像液が吐出され、基板Gの全面に塗布される。その後、ノズルアーム51は待機位置へ移動し、この状態で所定時間静止されて自然対流により現像処理が進行し、その後、基板Gがスピンチャック41により回転されて現像液が振り切られる。
【0062】
次いで、リンス液用のノズルアーム54が駆動機構56により枢軸55を中心に回動されて、基板G上へ移動し、図示しない蓋体を下降させて密閉し、基板Gを回転させながら、リンス液吐出ノズル60からリンス液が吐出され、基板が洗浄される。
【0063】
所定時間経過後、リンス液の供給を停止され、基板Gの回転を高速にしてリンス液および残留する現像液が振り切り乾燥される。その後、回転が停止されるとともに蓋体が上昇され、その後リンス液吐出ノズル60が待機位置へ移動されて、一連の現像処理が終了する。
【0064】
この際、図5に示す構造のリンス液供給ノズル60では、リンス液の供給を停止した後に、液切り部63の一番高い所からリンス液が重力により自由落下し、その後この部分にはリンス液が存在しない。したがってその後にリンス液吐出ノズル60を待機位置に移動させても、移動時にリンス液吐出ノズル60からリンス液が基板表面に垂れ落ちるおそれが小さく、基板表面に水滴跡がついたり、基板表面に垂れ落ちたリンス液が基板搬送装置に付着して、さらに他の基板にリンス液が付着する可能性が減少し、製品の歩留まりが向上する。
【0065】
また、送液管が垂直な場合には、処理液供給停止後も送液管内の処理液に重力が働き、送液管内の処理液が液切り部の一番高い所を乗り越えて吐出されてしまい、処理液の吐出量が安定しないが、本発明では、送液管61が略水平方向に配置されているので、リンス液に重力が作用しても、送液管61内のリンス液が液切り部63の一番高い所を乗り越えてまで吐出される可能性が、送液管が垂直な場合と比較して少なく、リンス液供給停止後には液切り部の一番高い所から先端部64内のリンス液しか吐出されないので、リンス液の供給停止後にリンスノズルから吐出されるリンス液の量がより少ない量ですみ、送液管が垂直な場合より吐出量の安定性を向上することができる。
【0066】
図5の構造のリンス液吐出ノズル60において、液切り部63の内面の粗度を送液管61の内面の粗度より小さくすることが好ましい。これにより、液切り部63にリンス液が一層付着しにくくなり、液切り部63での液切れが良くなり、リンス液吐出ノズル60の移動時にリンス液がリンス液吐出ノズル60から垂れ落ちるおそれをさらに低減することができる。このように液切り部63の内面の粗度を送液管61の内面の粗度より小さくするためには、液切り部63の内面を研磨すればよい。
【0067】
また、図6に示すように、リンス液吐出ノズル60の液切り部63の内面を研磨して面粗度を小さくするかわりに、少なくとも液切り部63の内面に樹脂被膜65を形成してもよい。樹脂被膜65は通常、表面は極めて滑らかであるから、液切り部63の内面の粗度は送液管61の内面より小さくなるであろうし、また、液切り部63の撥水性がさらに良くなり、液切り部63での液切れが良好なものとなる。
【0068】
これらの内面処理は、曲げ加工する前に施すことができ、リンス液吐出ノズル60を容易に作成することが可能である。
【0069】
リンス液吐出ノズル60の先端部64は、図7のように、その肉厚が先端へ行くにつれて小さくなるように形成されていることが好ましい。この場合には、その外形が逆円錐台状に形成され、先端部64にぶらさがった液滴66の先端部64と接触する面積を極めて小さくすることができるので、先端部64に液滴がぶらさがりにくくなり、端部64に液滴が残りにくくなる。
【0070】
また、図8に示すように、リンス液吐出ノズル60に吐出されるリンス液を振動させる振動部67を設けてもよい。振動部67は、図示しない制御部により振動時間を制御することができる。振動部67は、リンス液吐出ノズル60の少なくとも一部に隣接し、またはリンス液吐出ノズル60と一体に設けられ、液切り部63に存在するリンス液に振動を与えることが可能である。振動部67を設けた場合には、リンス液を供給し、リンス液の供給を停止する時、およびリンス液の供給を停止した後に振動部67を振動させることにより、液切り部63での液切れが良くなり、リンス液供給停止後のリンス液吐出ノズル60からの液垂れの可能性を小さくすることができる。また、振動部67を振動させる時、リンス液吐出ノズル60が基板G上に位置する状態で行うと、液切りする液量も考慮して吐出量を制御することにより、液切りしたリンス液も利用することができ、無駄なリンス液を省くことができる。なお、リンス液吐出ノズル60が基板G上から外れた位置で振動部67を振動させ、液切りしたリンス液を再利用しなくてもよい。
【0071】
以上は、リンス液吐出ノズル60に本発明が適用された例を示したが、現像液吐出ノズル80に本発明を適用することもできる。その例を図9、図10を参照して説明する。図9は現像液吐出ノズル80の斜視図であり、図10は現像液吐出ノズル80の断面図である。現像液吐出ノズル80は、現像液を略水平方向に送る送液管81と、送液管81に連通され、現像液を吐出する吐出部82とで構成されている。送液管81はエアオペレーションバルブ(図示せず)につながっており、現像液の供給、停止を制御することが可能である。吐出部82は、送液管81より上方に配置された液切り部83と、液切り部に連通したノズルブロック84と、ノズルブロック84の下部に設けられ、現像液を吐出する先端部85とを有する。ノズルブロック84の長手方向の寸法は、基板Gの短辺寸法より長くなっている。先端部85には細径の穴86がノズルブロック84の長手方向に一列に複数設けられており、穴86が配置された範囲は、基板の短辺長さとほぼ同じである。したがって、現像液吐出ノズル80を基板Gの一方の短辺から短辺と平行状態を保ったまま他方の短辺まで現像液を吐出しつつ移動させることによって、基板Gの表面に現像液が液盛りされるようになっている。
【0072】
このような構成の現像液吐出ノズル80においては、上述したリンス液吐出ノズルと同様、液切り部83の一番高い所から現像液が重力により自由落下し、その後この部分には現像液が存在しない。したがって、基板表面に液盛りした状態で現像液吐出ノズル80を基板G上から現像液吐出ノズル待機位置まで移動させても、現像液が現像液吐出ノズルから液盛りされた基板G表面に垂れ落ちるおそれが小さく、したがって、液盛りされる液量が増えて表面張力で保持しきれなくなった現像液が基板裏面に回り込んで基板裏面を汚染する可能性を減少させることができ、歩留まりを高く維持することができる。
【0073】
なお、現像液を吐出後、現像液の供給を停止するためにエアオペバルブ(図示せず)を閉じた後も、液切り部83から先端部85までの現像液が基板G上に供給されるので、予めこの現像液量を測定しておくとよい。現像液を基板G表面に液盛りする工程では、エアオペバルブを閉じた後に供給される現像液量も考慮して、エアオペバルブを閉じることにより、必要な現像液量を基板G表面に供給可能である。
【0074】
次に、本発明の処理液吐出ノズルをレジスト塗布処理ユニット(CT)22のレジスト液吐出ノズルに適用した場合について説明する。
図11は、レジスト塗布処理ユニット(CT)の概略構成を示す平面図である。このレジスト塗布処理ユニット(CT)22は、基板Gを吸着保持する水平回転可能なスピンチャック91、このスピンチャック91の上端部を囲みかつこのスピンチャック91に吸着保持された基板Gを包囲して上端部が開口する有底開口円筒形状の回転カップ92、この回転カップ92の上端開口にかぶせられる蓋体(図示せず)、回転カップ92の外周を取り囲むように固定配置されるドレンカップ93を有している。これにより、レジスト液の吐出時には、蓋体が開かれた状態で基板Gがスピンチャック91により回転され、レジスト液の拡散時には、基板Gがスピンチャック91により回転されると同時に、蓋体が閉じられた状態の回転カップ92が回転されるようになっている。なお、ドレンカップ93の外周には、アウターカバー94が設けられている。
【0075】
また、レジスト塗布処理ユニット(CT)22は、ガラス製の矩形のLCD基板Gに、レジスト液および溶剤を吐出するためのノズルアーム95を有している。このノズルアーム95は、レジスト液または溶剤吐出時には、基板Gの中心まで移動されるようになっている。ノズルアーム95の先端には、レジスト液吐出ノズル100と、レジストの溶剤を吐出する溶剤吐出ノズル110とが設けられ、レジスト供給管(図示せず)を介してレジスト供給部(図示せず)に接続されている。なお、レジスト塗布処理ユニット(CT)22でレジストが塗布された基板Gは、一対の搬送アーム96によりエッジリムーバー(ER)23に搬送されるようになっている。
【0076】
レジスト液吐出ノズル100は、基本的に、上述のリンス液吐出ノズル60と同様に構成されており、図12示すように、管状をなし、水平に配置されレジスト液を送液する送液管101と、送液管101に連通され、レジスト液を吐出する吐出部102とを有している。吐出部102は、送液管101より上方に配置された液切り部103と、液切り部から下方に向けられ、基板Gにレジスト液を吐出する先端部104とからなる。液切り部103は、上方に湾曲して形成されている。送液管101はエアオペレーションバルブ(図示せず)につながっており、レジスト液の供給、停止を制御することが可能となっている。このレジスト液吐出ノズル100も金属製であって曲げ加工により、少ない加工で形成することが可能である。
【0077】
次に、以上のように構成されたレジスト塗布処理ユニット(CT)22における塗布処理動作について説明する。まず、スピンチャック91に基板Gが真空吸着されるとともにスピンチャック91により基板Gが回転される。この状態でノズルアーム95が基板Gの中心まで回動され、溶剤吐出ノズル110が基板Gの中心に到達されると、回転する基板Gの表面にシンナー等の溶剤が吐出され、遠心力によって基板Gの中心からその周囲全域にむらなく広げられる。続いて、レジスト液吐出ノズル100がスピンチャック91の中心(基板Gの中心)に到達され、基板Gの中心にレジスト液が吐出され、その後、蓋体が降下されてカップ内が密閉され、その状態でカップおよび蓋体とともに基板Gが回転されて遠心力によって基板Gの中心からその周囲全域にレジスト液がむらなく広げられる。その後、回転が停止され、蓋体が上昇されて基板Gが搬出される。なお、溶剤の吐出は必須なものではない。
【0078】
この際、図12に示す構造のレジスト液吐出ノズル100から基板G表面のほぼ中心にレジスト液が吐出され、その後、レジスト液吐出ノズル100を待機位置へ移動させるが、レジスト液吐出ノズル100では、リンス液の供給を停止した後に、液切り部103の一番高い所からリンス液が重力により自由落下し、その後この部分にはリンス液が存在しない。したがってその後にレジスト液吐出ノズル100を待機位置に移動させても、移動時にレジスト液吐出ノズル100からレジスト液が基板表面に垂れ落ちるおそれが小さい。レジスト吐出ノズル100の移動時にレジスト液が基板G表面に垂れ落ちると、基板G表面のほぼ中心に円形にレジスト液が広がった状態にならずに、円形のコア部分から外側にとげ状に広がり、その後基板Gを水平方向に回転させてレジストを基板G表面に広げようとしても、円形のコア部分から突出したとげ状の部分から先に広がってゆき、レジストの厚みが均一にならない可能性があったり、均一の厚みにするために必要以上の時間基板を回転させる必要がある。しかし、このように、レジスト液吐出ノズル100の移動時にレジスト液が基板G表面に垂れ落ちる可能性が減少することにより、レジストの膜厚均一性を向上でき、製品の歩留まりが向上する。
【0079】
レジスト液吐出ノズル100に本発明が適用された例を示したが、溶剤吐出ノズル110に本発明を適用することもできる。そして、この場合には、溶剤吐出ノズル110をレジスト液吐出ノズル100とほぼ同様に構成することができる。
【0080】
溶剤吐出ノズル110を移動させる時に、溶剤が基板表面に垂れ落ちると、垂れ落ちた部分だけ溶剤が多くなり、レジストを広げた後に基板Gのその部分のレジスト膜厚が他の部分と異なる可能性があるが、溶剤吐出ノズル110をレジスト液吐出ノズル100とほぼ同様に構成して、溶剤吐出ノズルの移動時に溶剤が垂れ落ちる可能性を低減させることにより、レジストの膜厚均一性を向上させることができ、製品の歩留まりが向上する。
【0081】
次に、本発明の処理液吐出ノズルを洗浄ユニット(SCR)21a,21bのレジスト液吐出ノズルに適用した場合について説明する。
図13は洗浄ユニット(SCR)21a(21b)の概略斜視図である。洗浄ユニット(SCR)21a(21b)は、基板Gを保持する回転可能なチャック121、チャック121の周囲に設けられたカップ122、基板Gを洗浄するブラシ123、基板に洗浄液を吐出する複数の洗浄液吐出ノズル130を備えている。洗浄液吐出ノズル130は、上述したリンス液ノズル60と同様の構造を有しており、複数(図では4つ)の洗浄液吐出ノズル130が並列に配置されている。そして、これら洗浄液吐出ノズル130は水平に配置された1本の送液管131に連通されている。送液管131はエアオペレーションバルブ(図示せず)に接続されており、洗浄液の供給、停止を制御することが可能となっている。
【0082】
次に、以上のように構成された洗浄ユニット(SCR)21a,21bの洗浄処理動作について説明する。まず、基板Gがチャック121上に載置され、次いでブラシ123と洗浄液吐出ノズル130が基板G上に移動される。そして、洗浄ブラシ123を回転させ、洗浄液吐出ノズル130から洗浄液を吐出しながら、ブラシ123および洗浄液吐出ノズル130が基板Gの一方側の短辺から他方側の短辺に向かってブラシ洗浄を実施する。その後、ブラシ123を待機位置へ移動させ、洗浄液吐出ノズル130を基板G中央へ移動させて、基板Gを低速(50r.p.m)回転させながら洗浄液で基板Gを洗浄する。洗浄液吐出停止後、基板Gを高速回転(1000r.p.m)させて基板を振り切り乾燥させる。乾燥終了後、基板Gの回転が停止され、洗浄液吐出ノズル130が待機位置へ移動され、その後基板Gが搬出される。
【0083】
この場合に、洗浄液吐出ノズル130は上述のリンス液吐出ノズル60と同様の構造を有し、液切り部を有しているから、基板Gを回転させて乾燥させた後に洗浄液吐出ノズル130を基板G上から待機位置へ移動させても、乾いた基板表面に洗浄液が垂れ落ちるおそれが小さく、洗浄液の滴下により基板表面に水滴跡がついたり、基板表面に垂れた洗浄液が基板搬送装置に付着して、さらに他の基板に洗浄液が付着する可能性が小さい。
【0084】
次に、本発明の処理液吐出ノズルの他の構造例について説明する。図14は現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cに設けられたリンス液吐出ノズルの他の例を示す断面図である。図14に示すように、このリンス液吐出ノズル140は、管状をなし、水平に配置されリンス液を送液する送液管141と、送液管141に連通され、リンス液を吐出する吐出部142とを有している。吐出部142は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒143および外筒144を有しており、内筒143の上端部には外筒144からリンス液を内筒143へ導入する導入口147が設けられている。そして外筒144および内筒143の上部は、送液管141より上方に配置された液切り部145を構成し、内筒143の下端部は、基板Gにリンス液を吐出する先端部146を構成している。
【0085】
このような構造のリンス液吐出ノズル140においても、リンス液の供給を停止した後に、液切り部145の一番高い所からリンス液が重力により自由落下し、その後この部分にはリンス液が存在しない。したがってその後にリンス液吐出ノズル140を待機位置に移動させても、移動時にリンス液吐出ノズル140からリンス液が基板表面に垂れ落ちるおそれが小さく、基板表面に水滴跡がついたり、基板表面に垂れ落ちたリンス液が基板搬送装置に付着して、さらに他の基板にリンス液が付着する可能性が減少し、製品の歩留まりが向上する。
【0086】
図14の構造のリンス液吐出ノズル140において、液切り部145を含む内筒143の内面の粗度を送液管141の内面の粗度より小さくすることにより、上記リンス液吐出ノズル60の場合と同様、液切り部145にリンス液が一層付着しにくくなり、液切り部145での液切れが良くなり、リンス液吐出ノズル140の移動時にリンス液がリンス液吐出ノズル140から垂れ落ちるおそれをさらに低減することができる。
【0087】
また、図15に示すように、リンス液吐出ノズル140の液切り部145を含む内筒143の内面を研磨して面粗度を小さくする代わりに、樹脂被膜148を形成してもよい。これにより上記リンス液吐出ノズル60と同様、液切り部145での液切れが良好なものとなる。
【0088】
また、リンス液吐出ノズル140の先端部146も、上述の図7に示すリンス液吐出ノズル60の先端部64と同様、その肉厚が先端へ行くにつれて小さくなるように形成されていることが好ましい。
【0089】
さらに、図16に示すように、リンス液吐出ノズル60と同様に吐出されるリンス液を振動させる振動部149を設けてもよい。
【0090】
次に、処理液吐出ノズルに振動部を設けるのではなく、処理液吐出ノズル移動機構に吐出ノズルに振動を与えるノズル振動部を設けた場合の液処理装置について説明する。
【0091】
この処理装置は、図17に示すように、処理液吐出ノズル150と、処理液吐出ノズル移動機構160とを有しており、この処理液吐出ノズル移動機構160により、処理液吐出ノズル150がカップ170内のチャック(図示せず)に保持された基板G上の吐出位置と待機位置との間で移動可能となっている。
【0092】
処理液吐出ノズル150は、図18に示すように、水平方向に処理液を送る送液管151と、下方に処理液を吐出する吐出部152とで構成される。送液管151はエアオペレーションバルブ(図示せず)につながっており、これにより処理液を供給、停止することが可能である。また、処理液吐出ノズル移動機構160は、処理液吐出ノズル150が取り付けられているノズルアーム161と、処理液吐出ノズル150をカップ170内のチャック(図示せず)に保持された基板G上の吐出位置と待機位置との間で移動させるようにノズルアーム161を回動させるモーター162とを備えている。また、ノズルアーム161には振動部163が取り付けられており、この振動部163の振動時間は制御部164により制御可能となっている。そして、この振動部163を振動させことにより、処理液吐出ノズル150が振動される。
【0093】
このような処理液吐出ノズル150は、上述したような現像処理ユニットのリンス液吐出ノズル、レジスト塗布ユニットのレジスト液吐出ノズル、レジスト溶剤吐出ノズル等に適用することができ、このノズルを用いて各処理動作を行う際には、処理液吐出を行い、吐出時間終了の所定時間前から振動部163により処理液吐出ノズル150の振動を開始し、処理液吐出終了してから所定時間経過後に振動部163の振動を停止する。さらに所定時間経過後吐出ノズルが待機位置へ移動となる。
【0094】
したがって、処理液吐出終了時前後に処理液吐出ノズル150内の処理液に振動を与え、処理液吐出ノズル150内の処理液や、処理液吐出ノズル150先端に付着した処理液を吐出ノズル150から振り切ることが可能であり、処理液吐出停止後に処理液吐出ノズル150が移動する時に処理液吐出ノズル150から処理液が垂れ落ちる可能性が低減する。
【0095】
なお、処理液吐出ノズル150を振動させる工程は、処理液の供給停止した後だけ行っても良いのはいうまでもない。この場合は、処理液を吐出させている際にノズル150を振動させないので、処理液が基板に対し適正な位置で吐出可能となる。
【0096】
また、このようにノズルアームに振動部を設けた場合におけるノズルの形状は上記ノズル150に限らず、現像処理ユニットの現像液吐出ノズルに適用する際には、図19に示すように、水平方向に処理液を送る送液管181と、下方に処理液を吐出する吐出部182とを有し、吐出部182は、送液管181に連続する垂直部183と、垂直部183に連続するノズルブロック184とを有する。ノズルブロック184の下端には多数の処理液吐出孔185が形成されている。また、洗浄処理装置の洗浄ノズルに使用される場合には、図20に示すように、上記ノズル150が複数(図では4つ)が並列に配置され、これらノズル150が水平に配置された1本の送液管191に連通された構造の処理液吐出ノズル190であってもよい。
【0097】
また、ノズルアーム161のモーター162を正逆回転を繰り返すことにより、吐出ノズル150を振動させてもよい。この場合、振動部163を設ける必要がなく、装置の簡易化および小型化が可能である。また、パーツ点数を削減することができるため、装置の信頼性が向上する。
【0098】
次に、さらに他の処理液吐出ノズルを備えた現像処理ユニットの他の例について説明する。図21はこのような現像処理ユニットの斜視図であり、図22はその断面図である。この現像処理ユニットは、現像液を吐出する現像液吐出ノズル(図省せず)と、基板Gを保持する保持部材であるスピンチャック201と、スピンチャックの周りに設けられたカップ202と、リンス液を吐出するためのリンス液吐出ノズル210が設けられている。リンス液吐出ノズル210はノズルアーム204に取り付けられている。
【0099】
リンス液吐出ノズル210は、その先端部分に吐出口211を有しており、この吐出口211は、基板G表面に対し、斜めにリンス液を吐出することができるように形成されている。また、リンス液吐出ノズル210の吐出口211の下方で、基板Gとリンス液吐出ノズル210との間には、リンス液吐出ノズル210から垂直方向に垂れ落ちたリンス液を回収する処理液回収手段例えばドレイン受け205が設けられている。ドレイン受け205は、ノズルアーム204に取り付けられており、ノズルアーム204が移動してもリンス液吐出ノズル210とドレイン受け205との位置関係は変わらない。ドレイン受け205には図示しない配管がつながっており、ドレイン受け205内のリンス液を排出可能となっている。
【0100】
このように構成される現像処理ユニットにおいては、上述したのと同様の工程により、現像液の液盛りまで行い、液盛り後に現像液吐出ノズルを待機位置へ移動させる。現像液を液盛りして所定時間経過後、図23に示すように、ノズルアーム204を回動させるとともに降下させて、リンス液吐出ノズル210を吐出位置に配置する。そして、カップ202を上昇させるとともに、カップ上方に設けられた蓋体(図示せず)を下降させ、カップ202の上部開口を塞ぐ。カップ202にはリンスノズルアーム204用の切り欠きがあるため、ノズルアーム204が蓋体の妨げにはならない。この状態で、図23に示すように、基板Gを回転させながらリンス液吐出ノズル210からリンス液を吐出させる。所定時間経過後、リンス液供給を停止し、基板Gの回転速度を上昇させて、リンス液を振り切り乾燥させる。基板Gの回転停止後に蓋体を上昇させ、リンス液吐出ノズル210を待機位置へ移動させ、基板Gを搬出する。
【0101】
このように、リンス液供給時は基板表面に対し斜め上方からリンス液を基板Gに供給する。リンス液供給停止後は、リンス液供給ノズル210の吐出口211から垂れ落ちるリンス液は自重落下し、基板G表面に到達する前にドレイン受け205内に回収される。したがって、ノズルに残存したリンス液が基板G表面に到達する可能性が少なく、製品の歩留まりを高く維持することが可能となる。
【0102】
なお、このようなノズルは、上述したノズルと同様、現像処理ユニットのリンス液用に限らず、現像処理装置の現像ノズル部に用いても良く、またレジスト塗布処理装置のレジスト液吐出ノズル、またはその溶剤吐出ノズルや、基板洗浄装置の洗浄液吐出ノズルに用いることができる。
【0103】
なお、本発明は、上述した実施の形態には限定されず、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能であり、また上述した実施の形態を複数組み合わせてもよい。
また、例えば、本発明はTFTアレイガラス基板に代表される液晶表示装置基板に対する処理システムを例にとり説明したが、カラーフィルターや、導体ウエハ等の他の基板を処理するシステムにも当然適用することができる。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、処理液吐出ノズルの送液管より上方に液切り部が配置されており、処理液を吐出する先端部が液切り部から下方に向けられているので、処理液の供給を停止した後に、液切り部の一番高い所から先端部内の処理液が重力により自重落下し、その後この部分には処理液が存在しない。したがってその後に吐出ノズルを待機位置に移動させても、移動時に吐出ノズルから処理液が垂れてくることがない。なお、送液管が水平方向に処理液を送るので、送液管が垂直な場合に比べ、処理液に重力が作用しても、送液管内の処理液が液切り部の一番高い所を乗り越えてまで吐出される可能性が、送液管が垂直な場合と比較して少なく、処理液供給停止後には液切り部の一番高い所から先端部内の処理液しか吐出されないので、処理液の供給停止後に吐出ノズルから吐出される処理液の量がより少ない量で済み、送液管が垂直な場合より吐出量の安定性を向上できる。
【0105】
また、本発明によれば、処理液吐出ノズルの先端部の肉厚の面積が先端に行くにつれて小さくなるように前記先端部の外形が逆円錐台状に形成されているので、先端部にぶらさがった水滴が先端部と接触する面積をさらに小さくでき、先端部に水滴がぶらさがりにくくなり、先端部に水滴が残りにくくなる。
【0106】
さらに、本発明によれば、吐出部の少なくとも一部の内面の粗度が前記送液管の内面の粗度より小さいので、吐出部に処理液が付着しにくくなり、吐出部における液切れが良好となる。
【0107】
さらにまた、本発明によれば、処理液吐出ノズルの吐出部の少なくとも一部の内面に樹脂被膜が形成されているから、吐出部の撥水性が大きくなり、吐出部での液切れが良好となる。
【0108】
さらにまた、本発明によれば、処理液吐出ノズルの吐出部には、処理液を振動させる振動部が設けられているので、振動部を振動させることにより、吐出部における液切れ性が向上する。
【0109】
さらにまた、本発明によれば、処理液吐出ノズルに振動を与えてその吐出口近傍の処理液を振り切るので、処理液吐出ノズルの吐出口近傍の処理液をほぼ完全に除去することができる。また、ノズル振動手段が処理液吐出ノズル移動機構に設けられているので、処理液吐出ノズル移動機構に処理液吐出ノズルが複数取り付けてあってもノズル振動手段を複数設ける必要がなく、装置を簡易化することが可能である。
【0110】
さらにまた、本発明によれば、処理液吐出ノズルから基板表面に対し、斜めに処理液を吐出し、また、吐出口の下方で、基板と吐出ノズルの間に吐出ノズルから垂直方向に垂れ落ちた処理液を回収する処理液回収手段を設けているので、処理液供給時は、基板表面に対し、斜め上方から処理液を基板に供給し、処理液供給停止後に吐出ノズルから垂れ落ちる処理液が基板表面に到達する前に回収可能であり、製品の歩留まりを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるLCD基板のレジスト塗布・現像処理システムを示す平面図。
【図2】 図1のシステムに搭載された現像処理ユニットを示す断面図。
【図3】 図2に示した現像処理ユニットを示す平面図。
【図4】 図2および図3に示した現像処理ユニットにおける制御系を示すブロック図。
【図5】 図2および図3に示した現像処理ユニットに装着された本発明の処理液供給ノズルの一実施形態に係るリンス液供給ノズルを示す断面図。
【図6】 図5に示すリンス液供給ノズルに基づいた変形例を示す断面図。
【図7】 リンス液供給ノズルの先端部の形状の好ましい例を示す部分断面図。
【図8】 図5に示すリンス液供給ノズルに基づいた他の変形例を示す断面図。
【図9】 本発明の処理液供給ノズルの他の実施形態に係る現像液吐出ノズルを示す斜視図。
【図10】 図9に示す現像液吐出ノズルの断面図。
【図11】 図1のシステムに搭載されたレジスト塗布処理ユニットを示す断面図。
【図12】 本発明の処理液供給ノズルの他の実施形態に係るレジスト液吐出ノズルを示す断面図。
【図13】 図1のシステムに搭載された洗浄ユニットを示す概略斜視図。
【図14】 本発明の処理液吐出ノズルの他の構造例を示す断面図。
【図15】 図14の処理液吐出ノズルに基づいた変形例を示す断面図。
【図16】 図14の処理液吐出ノズルに基づいた他の変形例を示す断面図。
【図17】 処理液吐出ノズル移動機構に吐出ノズルに振動を与えるノズル振動部を設けた場合の液処理装置を示す斜視図。
【図18】 図17の装置に用いられる処理液吐出ノズルを示す側面図。
【図19】 処理液吐出ノズル移動機構に吐出ノズルに振動を与えるノズル振動部を設けた場合のノズルアームに振動部を設けた液処理装置を現像処理ユニットに適用した場合における現像液吐出ノズルを示す斜視図。
【図20】 処理液吐出ノズル移動機構に吐出ノズルに振動を与えるノズル振動部を設けた場合のノズルアームに振動部を設けた液処理装置を洗浄ユニットに適用した場合における洗浄液吐出ノズルを示す斜視図。
【図21】 さらに他の処理液吐出ノズルを備えた現像処理ユニットを示す斜視図。
【図22】 図21の現像処理ユニットを示す断面図。
【図23】 図21の現像処理ユニットにおいてリンス処理を行っている状態を示す断面図。
【符号の説明】
24a,24b,24c;現像処理ユニット(DEV)
41;スピンチャック
42;回転駆動機構
46;インナーカップ
47;アウターカップ
51;現像液用のノズルアーム
52,56;駆動機構
54;リンス液用のノズルアーム
60;リンス液吐出ノズル
61;送液管
62;吐出部
63;液切り部
64;先端部
65;樹脂被膜
67;振動部
G;LCD基板
Claims (17)
- 処理液を被処理体に吐出する処理液吐出ノズルであって、
処理液を略水平方向に送る送液管と、該送液管に連通され、処理液を吐出する吐出部とを有し、
前記吐出部は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒および外筒を有し、
前記内筒の上端部には前記外筒から処理液を内筒へ導入する導入口が設けられ、
前記外筒および内筒の上部は、前記送液管より上方に配置された液切り部を構成し、
前記内筒の下端部は、被処理体に処理液を吐出する先端部を構成していることを特徴とする処理液吐出ノズル。 - 前記先端部は、その肉厚が先端に行くにつれて小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の処理液吐出ノズル。
- 前記吐出部の少なくとも一部は、その内面の粗度が前記送液管の内面の粗度より小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理液吐出ノズル。
- 前記吐出部の少なくとも一部は、その内面に樹脂被膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理液吐出ノズル。
- 前記吐出部には、処理液を振動させる振動部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の処理液吐出ノズル。
- 基板を保持する保持部と、基板の表面に処理液を吐出する処理液吐出ノズルと、該処理液吐出ノズルを待機位置から基板の上方へ移動させる処理液吐出ノズル移動機構とを具備する液処理装置であって、
前記処理液吐出ノズルは、処理液を略水平方向に送る送液管と、該送液管に連通され、処理液を吐出する吐出部とを有し、
前記吐出部は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒および外筒を有し、
前記内筒の上端部には前記外筒から処理液を内筒へ導入する導入口が設けられ、
前記外筒および内筒の上部は、前記送液管より上方に配置された液切り部を構成し、
前記内筒の下端部は、被処理体に処理液を吐出する先端部を構成していることを特徴とする液処理装置。 - 前記先端部は、その肉厚の面積が先端に行くにつれて小さくなるように前記先端部が逆円錐状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の液処理装置。
- 前記吐出部の少なくとも一部は、その内面に樹脂被膜が形成されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の液処理装置。
- 前記吐出部は、処理液を振動させる振動部を有することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の液処理装置。
- 前記処理液吐出ノズル移動機構は、処理液吐出ノズルに振動を与え、前記処理液吐出ノズルの吐出口近傍の処理液を振り切るノズル振動手段と、前記ノズル振動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の液処理装置。
- 基板を保持する保持部と、基板の表面に処理液を吐出する処理液吐出ノズルと、該処理液吐出ノズルを吐出ノズル待機位置から基板の上方へ移動させる処理液吐出ノズル移動機構を具備する液処理装置であって、
前記処理液吐出ノズルは、該処理液吐出ノズルから吐出した処理液が基板表面に対し斜め上方向から基板表面に到達するように構成されており、さらに前記処理液吐出ノズルと基板の間でかつ前記処理液吐出ノズルの吐出口のほぼ垂直下方に位置し、該吐出口からほぼ垂直下方に滴下した処理液を基板に達する前に回収する処理液回収手段を具備し、
前記処理液吐出ノズル移動機構は、ノズルアームを備えており、該ノズルアームに前記処理液吐出ノズルと前記処理液回収手段が取り付けられていることを特徴とする液処理装置。 - 前記液処理装置は現像処理装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板から現像液を取り除くリンス液を吐出するノズルまたは基板に現像液を吐出するノズルであることを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれか1項に記載の液処理装置。
- 前記液処理装置はレジスト塗布装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板にレジストを吐出するノズルまたは基板にレジスト溶剤を吐出するノズルであることを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれか1項に記載の液処理装置。
- 前記液処理装置は基板洗浄装置であり、前記処理液吐出ノズルは基板に洗浄液を吐出するノズルであることを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれか1項に記載の液処理装置。
- 略水平に載置された基板の表面に、処理液を略水平方向に送る送液管と、該送液管に連通され、処理液を吐出する吐出部とを有し、前記吐出部は、垂直にかつ同軸的に配置された内筒および外筒を有し、前記内筒の上端部には前記外筒から処理液を内筒へ導入する導入口が設けられ、前記外筒および内筒の上部は、前記送液管より上方に配置された液切り部を構成し、前記内筒の下端部は、被処理体に処理液を吐出する先端部を構成している処理液吐出ノズルから処理液を供給する工程と、
処理液の供給を停止する工程と、
処理液吐出ノズルの吐出口近傍の処理液を振り切るように前記処理液吐出ノズルを振動させる工程と、
基板を基板のほぼ中心を軸としてほぼ水平に回転させて、基板表面の不要な処理液を振り切る工程と
を有することを特徴とする液処理方法。 - 前記処理液吐出ノズルを振動させる工程は、処理液の供給を停止する工程と、時間的に重なりがあることを特徴とする請求項15に記載の液処理方法。
- 前記処理液吐出ノズルを振動させる工程は、処理液吐出ノズルが基板上に位置する状態で行うことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の液処理方法。
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