JP2001176781A - 膜形成装置 - Google Patents

膜形成装置

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JP2001176781A
JP2001176781A JP35957399A JP35957399A JP2001176781A JP 2001176781 A JP2001176781 A JP 2001176781A JP 35957399 A JP35957399 A JP 35957399A JP 35957399 A JP35957399 A JP 35957399A JP 2001176781 A JP2001176781 A JP 2001176781A
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coating liquid
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discharge nozzle
cleaning
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JP35957399A
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Inventor
Takahiro Kitano
高広 北野
Sukeaki Morikawa
祐晃 森川
Yukihiko Ezaki
幸彦 江崎
Nobukazu Ishizaka
信和 石坂
Norihisa Koga
法久 古閑
Kazuhiro Takeshita
和宏 竹下
Hirobumi Okuma
博文 大隈
Masami Akumoto
正己 飽本
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液吐出ノズルの吐出口が微小なものであ
っても,吐出口を効果的に洗浄する。 【解決手段】 洗浄液の供給口93を吐出ノズル85の
吐出口90bに通ずる吐出流路90cに開口して設け
る。この供給口93に通ずる供給流路94を吐出ノズル
85の本体90内に設ける。また,この供給流路94
は,斜め下方に傾斜するようにして形成されており,洗
浄液の供給速度を維持させて吐出口90bを洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の膜形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレ
ジスト液を塗布し,レジスト膜を形成するレジスト塗布
処理,ウェハにパターンを露光する露光処理,露光後の
ウェハに対して現像を行う現像処理等が各処理装置にお
いて行われ,ウェハに所定の回路パターンを形成する。
【0003】上記のレジスト塗布処理では,塗布液吐出
ノズルからウェハに対してレジスト液を吐出して行われ
るが,この塗布液吐出ノズルは,レジスト液等により汚
染されるため,必要に応じて洗浄する必要がある。
【0004】そこで,従来からこの塗布液吐出ノズルの
洗浄は溶剤等の洗浄液により洗浄されており,この洗浄
は,溶剤を貯留する洗浄槽に塗布液吐出ノズルの吐出口
を浸漬することにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
ように,ただ単に浸漬するだけでは,細かい汚れを完全
に落とすことができない。さらに,近年の半導体技術の
進歩に伴い,前記吐出口の穴径が200μm程度の微小
な径のものが要求されつつあり,このような微小な径に
対しては,上述した従来の洗浄方法では高い洗浄効果が
期待できず,前記吐出口に微小な汚れが残ってしまうこ
とが懸念される。
【0006】このように,塗布液吐出ノズルの吐出口に
汚染物が少しでも付着していると,レジスト液の吐出方
向や吐出圧が変化してしまい,レジスト液がウェハに適
切に塗布されない。
【0007】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,塗布液吐出ノズルの吐出口の径が微小なもので
あっても吐出口に付着した汚れをより完全に除去できる
機能を備えた基板の膜形成装置を提供することをその目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,塗布液吐出ノズルから,基板に塗布液を吐出して,
この基板表面に膜を形成する膜形成装置であって,前記
塗布液吐出ノズルには,前記塗布液吐出ノズルの吐出口
に通じる吐出流路に対して,洗浄液を供給する洗浄液供
給手段が設けられていることを特徴とする基板の膜形成
装置が提供される。なお,ここで言う洗浄液の供給に
は,高圧に圧送された洗浄液が噴出される場合も含まれ
る。
【0009】このように,洗浄液を前記塗布液吐出ノズ
ルの吐出流路に積極的に直接供給することにより,洗浄
液の洗浄能力に加え洗浄液の供給圧が付加されるため,
従来のただ洗浄液に浸漬させている場合に比べ,より効
果的に洗浄することができるので,吐出口が微小なもの
であっても汚れを完全に除去できる。
【0010】かかる請求項1の発明において,請求項2
のように,前記洗浄液供給手段の供給口を前記吐出流路
内に開口するように設けてもよい。このように,洗浄液
を前記吐出流路内に直接供給することにより,洗浄液の
洗浄能力と供給圧とで前記吐出口の汚れをより完全に除
去することができる。
【0011】かかる請求項2の発明において,請求項3
のように,前記塗布液吐出ノズルの本体が略筒状に形成
され,前記供給口に通じる供給流路が前記本体内に形成
されるようにしてもよい。このように,前記供給流路を
前記本体内に設けることにより,前記吐出流路内に開口
した供給口への洗浄液の供給を好適に行うことができ
る。また,洗浄液を供給するための流路を有する装置を
別途設ける必要がないため,より簡素な機構で洗浄液を
供給することができる。なお,ここで言う略筒状とは,
本体下端部が先細になっている場合も含む意味である。
【0012】また,請求項4では,請求項3の前記供給
流路が吐出口に向けて斜めに傾斜して設けられているこ
とを特徴とする基板の膜形成装置が提供される。
【0013】このように,供給流路を斜めに設けること
により,洗浄液の供給速度が維持,増加されて,前記吐
出流路に噴出されるため,供給圧が維持,増加された洗
浄液により前記吐出口を洗浄することができる。また,
洗浄液の供給方向が前記吐出流路の末端に位置する前記
吐出口の方向に向けられるため,より洗浄力が向上す
る。
【0014】請求項5の発明は,前記供給口が複数設け
られていることを特徴としている。このように前記供給
口を複数設けることにより,さらに前記吐出口の洗浄能
力を向上させることができる。
【0015】請求項6の発明によれば,少なくとも前記
吐出流路は,前記塗布液に対する撥水処理がなされてい
ることを特徴とする基板の膜形成装置が提供される。こ
のように,前記吐出流路を撥水処理することにより,塗
布液が前記吐出口に対して撥水し吐出口から滑らかに吐
出されるため,基板に対して安定した所定の塗布液を供
給することができる。また,この撥水効果により,比較
的汚染物が吐出流路に付着しにくくなるため,洗浄回数
を減少させることができる。
【0016】これらの各膜形成装置において,請求項7
のように,前記塗布液吐出ノズルの本体内に設けられ,
前記吐出流路に通ずる塗布液の溜め部と,前記溜め部上
方に溜まった塗布液内の気泡を除去する気泡除去装置と
を有するようにしてもよい。
【0017】通常,前記溜め部に流入される塗布液内に
は,溶存気体が多少なりとも含まれており,その溶存気
体がわずかな圧力変動により気化し,塗布液内に気泡が
発生する。そして,この気泡に対し何の措置も講じない
と,徐々に増加し,前記吐出口から吐出される塗布液に
巻き込まれ,基板上に塗布されてしまう。また,気泡が
前記溜め部に溜まると,その圧縮性により,塗布液の吐
出圧が変動され,所定の圧力で塗布液が吐出されなくな
る。そこで,請求項7の気泡除去装置を設けることによ
り,気泡が除去され,上記の弊害が回避される。
【0018】かかる請求項7の発明において,請求項8
のように前記気泡除去装置には,気泡を排出するための
排出管を設け,この排出管には,弁を取り付けるように
してもよい。前記排出管を設けることにより,上述した
気泡の除去が適切に行われる。また,上述した溜め部に
流入された塗布液は,所定の圧力により圧送されている
ため,気泡を除去するとき以外は,この弁を閉鎖して,
塗布液の吐出圧に影響を与えないようにすることができ
る。
【0019】さらに,請求項8の膜形成装置の前記気泡
除去装置に,請求項9のように,前記排出管を通して前
記気泡を吸引する吸引手段を設けてもよい。このよう
に,吸引装置を設けることにより,前記溜め部の上方に
溜まった気泡を積極的に吸引し排出することができる。
【0020】請求項10の発明によれば,前記溜め部上
方に溜まる気泡を検出する検出装置を有することを特徴
とする基板の膜形成装置が提供される。
【0021】このように,溜め部上方に溜まった気泡を
検出する装置を設けることにより,気泡が所定量溜まっ
た場合にのみ前記気泡の除去を行うようにすることがで
きる。したがって,気泡の除去のタイミングを適宜に設
定することが可能となる。
【0022】さらに,かかる請求項10の発明におい
て,請求項11では,前記排出管の少なくとも一部は透
明であって,前記検出装置は,当該一部を挟んで対向す
る発光装置と受光装置とを有していることを特徴として
いる。
【0023】このように,前記配管の一部を透明とし,
その一部を挟んで対向する発光装置と受光装置とを設け
ることにより,前記溜め部上方の気泡が前記排出管内に
入り込み,その排出管が気泡で満たされると,光の透過
率が変動するため,そのタイミングを検出することがで
きる。従って,そのタイミングを気泡除去タイミングと
し,前記溜め部に溜まった気泡を除去することができ
る。
【0024】請求項12の発明によれば,塗布液吐出ノ
ズルの汚れを画像データとして検出する検出部材を有す
ることを特徴とする基板の膜形成装置が提供される。こ
れによって,塗布液吐出ノズルの汚れの状況を視覚的に
確認し,塗布液吐出ノズルの汚れを検出できる。従っ
て,汚れを検出した場合にのみ洗浄が行われるから,常
に塗布液吐出ノズルを適切な状態で使用できる。
【0025】請求項13の発明によれば,前記塗布液吐
出ノズルに塗布液を供給するダイアフラム式のポンプを
有し,さらに,前記ポンプの押し込み量の変化を検出す
る検出手段を有し,この検出手段の検出結果に基づい
て,前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給を制御する
洗浄制御装置を有することを特徴とする基板の膜形成装
置が提供される。
【0026】このように,塗布液吐出ノズルの吐出口が
汚染されてダイアフラム式ポンプの押し込み量が変化
し,その変化を検出することにより,その検出結果に基
づき,例えば,検出値が所定の値に達したときに前記洗
浄液供給手段が制御され,前記塗布液吐出ノズルが所定
の位置に移動した後に当該ノズルへの洗浄液の供給が開
始される。したがって,塗布液吐出ノズルの洗浄を吐出
口が汚れた場合にのみ行うことができるため,必要のな
い余計な洗浄作業を省略することができる。
【0027】請求項14によれば,前記塗布液吐出ノズ
ルに塗布液を供給し,電力により駆動する回転式ポンプ
を有し,さらに,前記ポンプの回転数の変化又は電力消
費量の変化を検出する検出手段を有し,この検出手段の
検出結果に基づいて,前記洗浄液供給手段による洗浄の
供給を制御する洗浄制御装置を有することを特徴とする
基板の膜形成装置が提供される。
【0028】このように,塗布液吐出ノズルの吐出口が
汚染されて回転式ポンプの回転数又は,電力消費量が変
化し,その変化を検出することにより,その検出結果に
基づき,例えば,その検出値が所定の値に達したときに
前記洗浄液供給手段が制御され,前記塗布液吐出ノズル
が所定の位置に移動した後に当該ノズルへの洗浄液の供
給が開始される。したがって,塗布液吐出ノズルの洗浄
を吐出口が汚染された場合にのみ行うことができるた
め,必要のない余計な洗浄作業を省略することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかるレ
ジスト塗布装置を有する塗布現像処理システム1の平面
図であり,図2は,塗布現像処理システム1の正面図で
あり,図3は,塗布現像処理システム1の背面図であ
る。
【0030】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0031】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0032】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
【0033】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は現像処理システム1の
正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセットス
テーション2に隣接して配置され,第4の処理装置群G4
は,インターフェイス部4に隣接して配置されている。
さらにオプションとして破線で示した第5の処理装置群
G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主搬送装
置13は,これらの処理装置群G1〜G5に配置されている
後述の各種処理装置に対して,ウェハWを搬入出可能で
ある。
【0034】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように,本実施の形態にかかるレジスト塗布装置17
と,ウェハWに現像液を供給して処理する現像処理装置
18が下から順に2段に配置されている。第2の処理装
置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装置19と,現像
処理装置20とが下から順に2段に積み重ねられてい
る。
【0035】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWを待機させるエクステ
ンション装置32,レジスト液中の溶剤を乾燥させるバ
キュームドライング装置33,プリベーキング装置34
及び現像処理後の加熱処理を施すポストベーキング装置
35,36等が下から順に例えば7段に重ねられてい
る。
【0036】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光処理後の加熱処理を
行うポストエクスポージャーベーキング装置44,4
5,ポストベーキング装置46,47等が下から順に例
えば8段に積み重ねられている。
【0037】インターフェイス部4の中央部にはウェハ
搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50は
X方向(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移
動とθ方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在
にできるように構成されており,第4の処理装置群G4に
属するエクステンション・クーリング装置41,エクス
テンション装置42,周辺露光装置51及び図示しない
露光装置に対してアクセスできるように構成されてい
る。
【0038】次に上述したレジスト塗布装置17の構成
について説明するが,ここでは,レジスト液を吐出する
レジスト液吐出手段がウェハWに対して,相対的に移動
しながらレジスト液を塗布する,いわゆる一筆書きの要
領の塗布方式を実施可能なレジスト塗布装置を採用す
る。
【0039】レジスト塗布装置17のケーシング60内
には,図4,図5に示すように,Y方向(図5中の上下
方向)に長い略箱形の外容器61が設けられており,こ
の外容器61は,上面が開口している。この外容器61
内には,その中でウェハWを処理する内容器62が設け
られている。この内容器62は,上面が開口しており,
また,外容器61の底面上に設けられたY方向に伸びる
2本のレール63上を内容器駆動機構64により移動自
在に構成されている。したがって,ウェハWを内容器6
2に搬入,搬出する場合には,内容器62が外容器61
のY方向正方向側(図5中の上方)の搬送部Lに移動
し,ウェハWを塗布処理する場合には,Y方向負方向側
(図5中の下方)の処理部Rに移動することができる。
また,ウェハWに対してレジスト液を塗布中においても
内容器62を所定のタイミングで所定の距離だけY方向
に移動させることが可能になっている。
【0040】さらに,この内容器62内には,ウェハW
を吸着して保持する載置台65が設けられており,その
載置台65の下方には,この載置台65を回転させる回
転駆動66が設けられている。また,この載置台65に
は,超音波振動子67が取り付けられており,載置台6
5を高周波数で振動させることができる。内容器62の
底面には,内容器62内を所定濃度の溶剤雰囲気に維持
するための溶剤を貯留する溶剤タンク68が設けられて
いる。
【0041】また,内容器62の底面には,排気口73
が設けられており,ここからの排気により内容器62内
に気流を発生させてウェハW周辺を所定の溶剤濃度に維
持することができるようになっている。
【0042】さらに,ウェハW上を覆いレジスト液の塗
布範囲を限定するマスク部材70がウェハW上方に配置
されており,このマスク部材70は,内容器62の内側
壁に設けられているマスク支持部材71で支持されてい
る。また,マスク部材70は,図示しない搬送機構によ
りX方向に搬送可能になっている。したがって,マスク
部材70を外容器61のX方向負方向側(図5中の左方
向)の洗浄部に待機させておき,ウェハWが配置されて
いる内容器62が処理部Rに移動した後に,前記搬送機
構により,マスク部材70を内容器62内のマスク支持
部材71上に搬入して,マスク支持部材71に支持させ
る。
【0043】上述した外容器61には,外容器61の処
理部R側を覆う蓋体80が取り付けられており,内容器
62が処理部R側に移動したときに,その上方が蓋体8
0で覆われると,内容器62内が所定の雰囲気に維持さ
れやすくなる。この蓋体80には,温度調節可能なヒー
タ81が内蔵されており,前記溶剤タンク68内の溶剤
が蓋体80下面に結露することを防止している。また,
この蓋体80には,X方向に伸びるスリット80aが設
けられている。このスリット80aは,後述する塗布液
吐出ノズルとしての吐出ノズル85がその範囲を移動で
きるように形成されているものであり,本来,吐出ノズ
ル85のウェハWにレジスト液を供給するために必要な
移動範囲,すなわちウェハWの直径の一端部から他端部
まで開けられていれば足りる。しかし,本実施の形態で
は,前記内容器62のX方向正方向側外方に,後述する
吐出ノズル85の洗浄時に洗浄液を受け止める受け容器
110を設けたため,その洗浄位置Sまで前記吐出ノズ
ル85が移動できるように,スリット80aの長さがX
方向正方向に延長されている。
【0044】上述したように蓋体80のスリット80a
内には,レジスト液を吐出する吐出ノズル85が下方の
ウェハWにレジスト液を吐出可能となるように配置され
る。図4,5に示したように,この吐出ノズル85は,
ホルダ84に固定され,このホルダ84は,X方向に伸
びるタイミングベルト86に取り付けられている。この
タイミングベルト86は,蓋体80上に設けられたプー
リ88,89間に掛けられ,プーリ88は,図示しない
モータなどの回転機構によって正転・反転される。その
結果,タイミングベルト86の移動に伴って,吐出ノズ
ル85は,蓋体80のスリット80a内を往復移動でき
る。したがって,吐出ノズル85が下方のウェハWに対
して相対的に移動ながら,レジスト液を吐出し,さらに
内容器62がY方向に間欠的に移動することにより,い
わゆる一筆書きの要領でウェハW全面にレジスト液を供
給することができる。また,吐出ノズル85を洗浄する
際には,上述した内容器62外の洗浄位置Sまで吐出ノ
ズル85を移動することができる。
【0045】上述した吐出ノズル85の洗浄位置Sの下
方には,この吐出ノズル85を洗浄する際に垂れ落ちる
洗浄液を受け止める受け容器110が設けられている。
この受け容器110は,支持台111により支持され,
この支持台111は外容器61内壁の所定位置に固定し
て設けられている。
【0046】次に上述したウェハWにレジスト液を吐出
する前記吐出ノズル85について図6を用いて説明す
る。吐出ノズル85の本体90は,外形が略円筒状に形
成されており,その本体90の内部は,この吐出ノズル
85内に供給されたレジスト液が流れ込む溜め部90a
が形成されている。
【0047】この本体90の上端部は,開口しており,
この上端部には,この上端部を閉塞する蓋部材91が配
置されている。蓋体部材91には,塗布液供給管92が
設けられており,図示しない塗布液供給源からレジスト
液を溜め部90aに所定の圧力で流入させることができ
る。一方,本体90の下端部には,溜め部90からのレ
ジスト液を吐出する所定径の吐出口90bと,この吐出
口90bに通じる吐出流路90cが設けられている。こ
の吐出口90bと吐出流路90cには,使用されるレジ
スト液に対する撥水処理,例えばフッ素樹脂がコーティ
ングされている。したがって,レジスト液は,上方に設
けられた塗布液供給管92から溜め部90aに流入し,
溜め部90aにおいてその圧力を安定させ,下方の吐出
口90bからウェハW上に吐出されるようになってい
る。
【0048】また,前記本体90の吐出流路90cに
は,洗浄時に前記吐出口90bに洗浄液を供給する供給
口93が開口して設けられており,本体90内には,こ
の供給口93に通じる洗浄液の供給流路94が形成され
ている。この供給流路94は,斜め下方に傾斜してお
り,洗浄液が供給口93から斜め下方に噴出させるよう
に形成されている。したがって,図示しない洗浄液供給
源から供給された洗浄液は,本体90内の前記供給流路
94を通過し,供給口93から噴出され,前記吐出口9
0bを洗浄するようになっている。
【0049】さらに,前記蓋部材91には,前記溜め部
90a上方に溜まった気泡を排出する排出管96が設け
られており,この排出管96には,弁97が取り付けら
れている。また,前記弁97と蓋部材91との間の所定
位置に設けられた排出管96の検査部Kは,光を透過す
るように透明になっており,その検査部Kを挟んで対向
するように検出装置の発光装置としての発光体100と
受光装置としての受光センサ101が設けられている。
【0050】この発光体100と受光センサ101によ
り,発光体100が光を発光し,前記排出管96の検査
部Kを透過した光を受光センサ101で受光し,その光
の透過率の変化を測定することができる。また,前記排
出管96は,吸引装置102に連通されている。受光セ
ンサ101は,この測定値を制御装置99へと出力し,
制御装置99は,この測定値が所定の仕切値を越える場
合には吸引装置102を作動させると共に,弁97を開
放するように構成されている。従って,例えば,前記溜
め部90a上方から気泡が排出管96に流入し,検査部
Kが気泡で満たされると,前記受光センサ101におい
て光の透過率の変動が検出され,制御装置99によっ
て,弁97が開放され,吸引装置102により気泡が除
去される。
【0051】次に,以上のように構成されているレジス
ト塗布装置17の作用について,塗布現像処理システム
1で行われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共
に説明する。
【0052】先ず,ウェハ搬送体7がカセットCから未
処理のウェハWを1枚取りだし,第3の処理装置群G3に
属するアドヒージョン装置31に搬入する。そして,レ
ジスト液の密着性を向上させる例えばHMDSを塗布された
ウェハWは,主搬送装置13によって,クーリング装置
30に搬送され,所定の温度に冷却される。その後,ウ
ェハWは,レジスト塗布装置17又は19に搬送され
る。
【0053】このレジスト塗布装置17又は19で,後
述するいわゆる一筆書きの要領でレジスト液が塗布され
たウェハWは,その後,主搬送装置13により,バキュ
ームドライング装置33,プリベーキング装置34,ク
ーリング装置40に順次搬送される。その後ウェハW
は,各処理装置において露光処理,現像処理等の一連の
所定の処理が行われ,塗布現像処理が終了する。
【0054】上述したレジスト塗布装置17の作用につ
いて詳しく説明すると,先ず,クーリング装置30にお
いて所定の温度に冷却されたウェハWが主搬送値13に
より,レジスト塗布装置17のケーシング60内に搬入
される。このとき外容器61内の内容器62は予め搬送
位置Lで待機しており,ウェハWは,主搬送装置13に
より直接載置台65に載置され,吸着保持される。ここ
で,回転機構66により,ウェハWは所定の位置に位置
決めされる。次に,内容器駆動機構64により内容器6
2を処理位置Rに移動させる。その後洗浄部に待機され
ていたマスク部材70が,図示しない搬送機構により,
外容器61外から内容器内に搬送され,マスク支持部材
71上に載置される。
【0055】次に,排気口73から内容器62内の気体
を所定速度で排気し,内容器62内を所定の雰囲気に維
持する。そして,この内容器62内において,吐出ノズ
ル85がウェハWに対して相対的に移動しながら,レジ
スト液を塗布し,ウェハW上にレジスト膜を形成する。
【0056】レジスト液の塗布経路の例を図7に示す。
例えば,図7に示すように,先ず吐出ノズル85が,S
TART位置からX方向正方向(図7の右方向)に所定
の速度で移動しながら,レジスト液をウェハW上に吐出
する。このとき,吐出ノズル85では,図示しないレジ
スト液供給源から所定の圧力で圧送されたレジスト液が
塗布液供給管92から溜め部90aへ流入し,この溜め
部90aでその圧力を安定させて,溜め部90a下方の
吐出流路90cを通過し,吐出口90bから吐出されて
いる。
【0057】その後,吐出ノズル85は,ウェハWの直
径分よりも長い距離,すなわち常にウェハW端部より外
側に出た位置まで進み,マスク部材70上で一旦停止す
る。このときもレジスト液は吐出され続け,このウェハ
W以外の場所に吐出されたレジスト液はマスク部材70
により受け止められ排液される。そして,内容器駆動機
構64により内容器62がY方向に所定距離ずらされ,
ウェハWもY方向にずれる。その後,吐出ノズル85
は,折り返して,引き続きレジスト液を塗布しながら,
X方向負方向に移動し,同様にして,ウェハW外方まで
進み停止する。そして,ウェハWが所定距離Y方向にず
れ,再び吐出ノズル85は,折り返しウェハWにレジス
ト液を塗布する。
【0058】以上の工程を繰り返して,吐出ノズル85
が,図7に示すEND位置まで来たところで吐出を停止
し,塗布が終了する。これによって,吐出ノズル85の
軌跡は図7に示した通りになり,ウェハWの全面にいわ
ゆる一筆書きの要領でレジスト液が塗布される。その後
載置台65に取り付けられている高周波振動子67によ
り,ウェハWが振動され,ウェハW上のレジスト液が平
坦化される。そして最終的に,ウェハW上の塗布範囲に
は,レジスト液が斑なく塗布され,所定の膜厚のレジス
ト膜がウェハW上に均一に形成される。
【0059】レジスト液の塗布の終了後,マスク部材7
0が図示しない搬送機構により,外容器61内から搬出
され,その後,内容器62が内容器駆動機構64によ
り,搬送部Lに移動される。そして,主搬送装置13に
より,ケーシング60内から搬出され,次工程が行われ
るバキュームドライング装置33に搬送される。
【0060】上述した塗布処理は,ウェハW毎に連続し
て行われるが,一枚のウェハWの塗布処理が終了する毎
に,上述したように吐出ノズル85から伸びる排出管9
6に設けられた発光体100と受光センサ101によっ
て,溜め部90aにおいて気化した塗布液の気泡の量を
検査する。
【0061】先ず,上述した塗布処理が終了し,吐出ノ
ズル85へのレジスト液の供給が停止された後,発光体
100と受光センサ101により,排出管96の検査部
Kが気泡で満たされているか否か検出する。この気泡
は,図8に示すように,吐出ノズル85からレジスト液
が吐出されている際溜め部90aにおいて気化し,その
後溜め部90a上方に上昇し,予めレジスト液で満たさ
れている排出管96内に流入したものである。そして,
この気泡は,弁97で閉鎖されている排出管96内に徐
々に貯留され,その貯留により形成された気体空間が徐
々に大きくなる。そして,その気体空間が所定位置に設
けられた検査部Kまで達した場合に,前記受光センサ1
01により,検査部Kの光の透過率が変化することから
検出される。
【0062】次に,上記受光センサ101からの測定値
により,制御装置99において検査部Kが気泡で満たさ
れていると認識された場合は,制御装置99は,作動信
号を弁97と吸引装置102に送る。これによって,弁
97が開放され,吸引装置102により排出管96及び
溜め部90aに溜まった気泡が除去される。そして,除
去終了後,弁97が閉鎖され,吸引装置102は停止さ
れる。なお,このとき検査部Kには,溜め部90a内か
らレジスト液が吸い上げられ,再びレジスト液で満たさ
れることになる。このような検査は,ウェハWの処理毎
に行われてもよいが,常時監視され,必要な場合には除
去処理を次の塗布処理前に行うようにしてもよい。
【0063】なお,検査部Kが気泡で満たされていない
と認識された場合は,何も行われず,次のウェハWの処
理が開始される。
【0064】上述した塗布処理において使用された吐出
ノズル85は,ウェハWの所定の処理枚数毎あるいは,
レシピ毎又は所定時間毎に洗浄される。以下この洗浄プ
ロセスについて説明する。
【0065】先ず,図4に示したウェハWの塗布処理を
終了させた吐出ノズル85は,ホルダ84に保持された
状態で,タイミングベルト86により洗浄位置S,すな
わち受け容器110上まで移動され,待機する。
【0066】次に,図6に示したように,図示しない洗
浄液供給源から洗浄液が吐出ノズル85の本体90内に
設けられた供給流路94に供給される。そして,洗浄液
は供給流路94を通過し,吐出流路90cに開口する供
給口93から噴出され,その後吐出流路90c内を流
れ,吐出口90bを洗浄する。このとき吐出口90bか
ら下方に垂れた洗浄液は,受け容器110により受け止
められ,洗浄液による汚染が防止される。
【0067】そして,この洗浄液の供給が所定時間行わ
れたの後,洗浄液の供給を停止させる。その後,吐出口
90bからレジスト液のダミーディスペンスが行われ,
一連の洗浄プロセスが終了する。
【0068】以上の実施の形態によれば,洗浄液の供給
口93を吐出流路90cに開口して設けたことにより,
洗浄液を吐出口90bに直接噴出することができるた
め,吐出口90bに付着した汚れをより完全に落とすこ
とができる。なお,前記供給口93を複数設けて,洗浄
液の供給量を増加し,さらに洗浄力を向上させてもよ
い。
【0069】また,前記供給口93に通ずる供給流路9
4を本体90内に設けることにより,簡素な機構で洗浄
液を供給することが可能となる。ただし,別途洗浄液を
供給する供給管を設けてもよく,このような場合でも従
来に比べて吐出口90bをよりうまく洗浄することが可
能である。さらに,この供給流路94を傾斜させること
により,洗浄液の供給圧を損失しないで,そのまま吐出
口90bに噴出することができる。
【0070】レジスト塗布中に溜め部90aで気化した
気泡を除去する排出管96を設けることにより,気化し
た気泡がレジスト液と一緒にウェハW上に塗布され,所
定のレジスト膜が形成されなくなることが防止される。
また,発光体100と受光センサ101により,気泡の
有無を検出することができ,必要に応じて,気泡の除去
を行うことができる。なお,このいわゆる光透過センサ
により,検査部Kにおける気泡の有無を検出しなくと
も,水位検出センサや,気体と液体の物理的性質の違い
から気泡の有無を検出できるセンサを用いてもよい。
【0071】また,排気管96及び溜め部90aに溜ま
った気泡を吸引装置102により除去することにより,
積極的に効率的に気泡を除去することができるが,他の
方法,例えば,所定のタイミングで溜め部90a内の圧
力を上げて,気泡を押し出すようにいてもよい。
【0072】以上の実施の形態における洗浄タイミング
は,上述したように,ウェハWの枚数毎,或いは所定時
間おきと予め設定したタイミングで行っていたが,吐出
ノズル85の吐出口90bが汚染された場合にのみ洗浄
を行ってもよい。以下にこの吐出口90bが汚れたこと
を検出する装置について説明する。
【0073】図9に示すように,前記吐出ノズル85に
はレジスト液を供給する供給手段としてダイアフラム式
のポンプ120を使用し,吐出ノズル85までの塗布液
供給管92には,吐出圧力を測定する圧力計122が設
けられている。そして,この圧力計122の測定値に基
づきポンプ120を制御するポンプ制御装置123が設
けられており,このポンプ制御装置123によって,レ
ジスト液の吐出圧が常に一定に保たれるようにポンプ1
20が制御されている。このとき,ポンプ120はダイ
アフラム式であるため,前記圧力の測定値に基づきその
押し込み量Mを変化させてレジスト液の吐出圧を一定に
維持している。また,吐出口94が汚れ,押し込み量M
が所定の値以上変化したことをトリガとして,供給流路
94や吐出ノズル85の駆動機構に対して洗浄の開始を
命令する洗浄制御装置124が設けられている。
【0074】ここで,前記ポンプ制御装置123に,種
々のレジスト液の性質,例えば粘度等に対するポンプ1
20の押し込み量Mを記憶し,その変化量Nを算出する
検出手段としての検出機能を取り付け,その変化量Nを
随時算出する。そして,通常は,排出管96内の圧力を
一定に保つための押し込み量Mは,一定速度で増加する
ため,ポンプ120の前記変化量Nは一定である。しか
し,吐出ノズル85が汚染され,レジスト液が吐出され
にくくなると,供給管96内の圧力を一定に保つため
に,ポンプ120の押し込み量Mの速度が,ポンプ制御
装置123によって減速される。このときポンプ120
の前記変化量Nが変動する。そして,この変動の信号が
洗浄制御装置124に送られ,さらに,この洗浄制御装
置124からの命令により,吐出ノズル85の駆動機構
が起動され,吐出ノズル85が洗浄位置Sに移動する。
その後,上述したように供給流路94から洗浄液が供給
され,吐出口90bの洗浄が開始される。したがって,
この変化量Nを随時算出し,観測しておくことにより,
汚染のタイミングすなわち洗浄タイミングを検出するこ
とができる。
【0075】また,ポンプ120がダイアフラム式でな
くても,例えば,回転式のポンプであっても同様にし
て,そのポンプの回転数の変化量,電力消費量の変化量
等を観測することにより,その変化や予め定めておいた
仕切値を越えた時点を洗浄タイミングとして,洗浄する
ようにしてもよい。
【0076】さらに,吐出ノズル85を直接観測し,そ
の画像データに基づいて洗浄タイミングを検知してもよ
い。この場合例えば,吐出ノズル85の吐出口90bを
観測するCCDカメラ等を取り付け,随時観測させてお
くことによって実現できる。
【0077】以上の実施の形態では,レジスト液をウェ
ハWに対して上方から吐出していたが,本発明はウェハ
Wに対して下方から吐出し,レジスト膜を形成する場合
にも適用できる。また,いわゆる一筆書きの要領でレジ
スト液を塗布していたがその他の方式例えば,ウェハW
を回転させてレジスト液を塗布するスピンコーティング
方式等で塗布する場合にも本発明は適用可能である。
【0078】また,以上の実施の形態では,ウェハWに
レジスト液を塗布し,レジスト膜を形成する膜形成装置
であったが,本発明は,絶縁膜等の他の膜形成装置,例
えばSOD,SOG膜形成装置においても適用できる。
また,ウェハW以外の基板例えばLCD基板の膜形成装
置にも適用される。
【0079】
【発明の効果】請求項1〜11によれば,洗浄液を前記
塗布液吐出ノズルの吐出流路に積極的に直接供給するこ
とで,従来のただ洗浄液に浸漬させているときに比べ,
汚れがより完全に除去される。また,吐出口が微小なも
のであっても好適に洗浄することが可能である。したが
って,吐出口から吐出される塗布液の吐出方向や塗布量
が一定し,基板に所定の膜が形成され,歩留まりの向上
が図られる。
【0080】特に,請求項2によれば,洗浄の必要な吐
出流路にのみ洗浄液を供給するので,他の部分が洗浄液
によって汚染されることが防止される。
【0081】請求項3によれば,洗浄液の供給流路が塗
布液吐出ノズル本体内に設けられているので,前記吐出
流路内に開口した供給口への洗浄液の供給が好適に行う
ことができる。また,洗浄液を供給するための流路を有
する装置を別途設ける必要がないため,より簡素な機構
で洗浄液を供給することができ,コストダウンに繋が
る。
【0082】請求項4によれば,供給流路が斜めに設け
られているので,洗浄液の供給速度が維持,増加される
ため,供給圧が維持,増加された洗浄液により塗布液の
吐出口を洗浄することができる。また,洗浄液の供給方
向が前記吐出口に向けられるため,より洗浄力が向上
し,前記吐出口に付着した汚れがより強力に洗浄され
る。したがって,吐出口から吐出される塗布液の吐出方
向や塗布量が一定し,基板に所定の膜が形成され,歩留
まりの向上が図られる。
【0083】請求項5の発明は,洗浄液の供給口が複数
設けられているので,さらに前記吐出口の洗浄能力を向
上することができるため,上述したように吐出口が効果
的に洗浄され,歩留まりの向上に繋がる。
【0084】請求項6によれば,塗布液の吐出流路が撥
水処理されているから,塗布液が吐出口に対して撥水し
吐出口から滑らかに吐出されるため,基板に対して安定
した所定の塗布液を供給することができる。したがっ
て,所定の膜が形成され歩留まりの向上が図られる。
【0085】請求項7によれば,気泡が含まれていない
塗布液のみを塗布液の吐出口から基板上に吐出すること
ができる。また塗布液の塗布圧を一定に維持することが
できるため,基板上に所定の膜が形成され歩留まりの向
上が図られる。
【0086】請求項8のように,気泡を排出されるため
の排出管と弁を設けることにより,気泡の除去作業を好
適に実施できる。また,気泡を除去するとき以外は,弁
を閉鎖し,塗布液の吐出圧に影響を与えないようにする
ことができる。
【0087】請求項9によれば,気泡を吸引する吸引装
置が設けられているので,塗布液吐出ノズルの溜め部の
上方に溜まった気泡を積極的に吸引し排出することがで
きる。
【0088】請求項10及び11によれば,気泡が所定
量溜まった場合にのみ気泡の除去を行うことができるた
め,余計な除去作業を減少させスループットの向上が図
られる。
【0089】請求項12〜14の発明によれば,塗布液
吐出ノズルが汚染された場合にのみ洗浄が行われるので
効果的である。したがって,余計な洗浄作業を減少させ
ることができるため,スループットの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかる塗布現像処理システムの外
観を示す平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】本実施の形態にかかるレジスト塗布装置の縦断
面の説明図である。
【図5】本実施の形態にかかるレジスト塗布装置の横断
面の説明図である。
【図6】レジスト塗布装置に用いられる吐出ノズルの縦
端面を示す説明図である。
【図7】本実施の形態にかかるレジスト液の塗布経路を
示す説明図である。
【図8】吐出ノズル内の塗布液から気泡が発生し,排出
管に溜まる様子を示した状態の説明図である。
【図9】ダイアフラム式のポンプを用いて吐出ノズルに
レジスト液を供給する場合のレジスト液供給機構を模式
的に示した説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 17 レジスト塗布装置 62 内容器 85 吐出ノズル 90a 溜め部 90b 吐出口 90c 吐出流路 93 供給口 94 供給流路 96 排出管 97 弁 102 吸引装置 S 洗浄位置 K 検査部 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江崎 幸彦 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 石坂 信和 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 古閑 法久 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 竹下 和宏 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 大隈 博文 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 飽本 正己 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AB16 EA04 4F041 AA02 AA06 AB02 BA22 BA27 BA36 BA38 BA60 4F042 AA02 AA07 BA12 CB02 CB13 CC08 DA01 DF32 DF35 EB09 EB14 EB18 5F045 BB08 BB14 DP02 EB02 EB19 EM09 EM10 HA16 HA25 5F046 JA01 JA02 JA27

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液吐出ノズルから,基板に塗布液を
    吐出して,この基板表面に膜を形成する膜形成装置であ
    って,前記塗布液吐出ノズルには,前記塗布液吐出ノズ
    ルの吐出口に通じる吐出流路に対して,洗浄液を供給す
    る洗浄液供給手段が設けられていることを特徴とする,
    基板の膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液供給手段の洗浄液の供給口
    は,前記吐出流路内に開口するように設けられているこ
    とを特徴とする,請求項1に記載の基板の膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布液吐出ノズルの本体は,略筒状
    に形成され,前記供給口に通じる供給流路は,前記本体
    内に形成されていることを特徴とする,請求項2に記載
    の基板の膜形成装置。
  4. 【請求項4】 前記供給流路は,吐出口に向けて斜めに
    傾斜していることを特徴とする,請求項3に記載の基板
    の膜形成装置。
  5. 【請求項5】 前記供給口が複数設けられていることを
    特徴とする,請求項2,3又は4のいずれかに記載の基
    板の膜形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記吐出流路は,前記塗布液
    に対する撥水処理がなされていることを特徴とする,請
    求項2,3,4又は5のいずれかに記載の基板の膜形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記塗布液吐出ノズルの本体内に設けら
    れ,前記吐出流路に通じる塗布液の溜め部と,前記溜め
    部上方に溜まった塗布液内の気泡を除去する気泡除去装
    置とを有することを特徴とする,請求項1,2,3,
    4,5又は6のいずれかに記載の基板の膜形成装置。
  8. 【請求項8】 前記気泡除去装置は,気泡を排出するた
    めの排出管が設けられており,この排出管には,弁が取
    り付けられていることを特徴とする,請求項7に記載の
    基板の膜形成装置。
  9. 【請求項9】 前記気泡除去装置は,前記排出管を通じ
    て前記気泡を吸引する吸引装置を有することを特徴とす
    る,請求項8に記載の基板の膜形成装置。
  10. 【請求項10】 前記溜め部上方に溜まる気泡を検出す
    る検出装置を有することを特徴とする,請求項7,8又
    は9のいずれかに記載の基板の膜形成装置。
  11. 【請求項11】 前記排出管の少なくとも一部は透明で
    あって,前記検出装置は,当該一部を挟んで対向する発
    光装置と受光装置とを有していることを特徴とする,請
    求項10に記載の基板の膜形成装置。
  12. 【請求項12】 前記塗布液吐出ノズルの汚れを画像デ
    ータとして検出する検出部材を有することを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
    又は11のいずれかに記載の基板の膜形成装置。
  13. 【請求項13】 前記塗布液吐出ノズルに塗布液を供給
    するダイアフラム式のポンプを有し,さらに,前記ポン
    プの押し込み量の変化を検出する検出手段を有し,この
    検出手段の検出結果に基づいて,前記洗浄液供給手段に
    よる洗浄液の供給を制御する洗浄制御装置を有すること
    を特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10又は11のいずれかに記載の基板の膜形成
    装置。
  14. 【請求項14】 前記塗布液吐出ノズルに塗布液を供給
    し,電力により駆動する回転式ポンプを有し,さらに,
    前記ポンプの回転数の変化又は電力消費量の変化を検出
    する検出手段を有し,この検出手段の検出結果に基づい
    て,前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給を制御する
    洗浄制御装置を有することを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10又は11のいず
    れかに記載の基板の膜形成装置。
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