JP2002056420A - 料金変動システム及び料金変動方法並びに駐車料金管理装置及び駐車料金管理方法 - Google Patents

料金変動システム及び料金変動方法並びに駐車料金管理装置及び駐車料金管理方法

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JP2002056420A
JP2002056420A JP2000247892A JP2000247892A JP2002056420A JP 2002056420 A JP2002056420 A JP 2002056420A JP 2000247892 A JP2000247892 A JP 2000247892A JP 2000247892 A JP2000247892 A JP 2000247892A JP 2002056420 A JP2002056420 A JP 2002056420A
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Japan
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parking
fee
rate
parking fee
variable
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Application number
JP2000247892A
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English (en)
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Sadao Nagai
貞雄 永井
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SHOUWA DENGIKEN KK
Original Assignee
SHOUWA DENGIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物件の利用率を向上できると共にこの物件によ
る収益も向上できる料金変動システムを提供する。 【解決手段】料金変動システム10は、例えば駐車場や
カラオケボックスなどの物件の利用率を得る利用率獲得
装置20と、利用率が増加するほど高くなる変動料金を
予め記憶しておく変動料金記憶装置30と、利用率獲得
装置20で得られた利用率及び変動料金記憶装置30に
記憶されている変動料金双方に基づいて現時点における
料金を決定する変動料金決定装置40とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば駐車スペー
スやカラオケボックスなどを貸すときの料金や商品を販
売するときの料金を決定する料金変動システム及び料金
変動方法、並びに、これらのシステムや方法が組み込ま
れた駐車料金管理装置及び駐車料金管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、時間単位で駐車スペースを貸
す駐車場(所謂、時間貸駐車場)が多数設置されてい
る。このような駐車場では、例えば30分単位や1時間
単位で駐車料金(単価)が予め決められている。また、
近年、所謂カラオケボックスが流行している。このカラ
オケボックスでは、一般に、1時間当たりの利用料金が
予め決められている。このような駐車場やカラオケボッ
クスと同様に、ボーリング場などでも1ゲーム(もしく
は1時間)当たりの利用料金が予め決められている。ま
た、上記した駐車場などとは相違するが、缶ジュース等
の自動販売機では、一缶の料金が予め決められている。
【0003】上記のような各物件の利用料金は、各物件
の原価や管理費などの経費に利益を加算することにより
予め決められる。このようにして利用料金を予め決めて
いる物件としては、上記の他に、駅などに設置されてい
るスピード写真装置や有料高速道路なども有る。また、
お祭りなどに必要な各種の物品や旅行に必要なスーツケ
ースなどを一日単位もしくは半日単位などで貸すレンタ
ル業も上記の物件の一例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した各
物件を利用する人数(利用者数)は季節や曜日、時間帯
などによって増減する。物件の利用者数が増加した場
合、その分、利益が増加する。また、利用者数を増やす
ために物件の規模を大きくした場合は経費が増加し、利
用者数が減少したときの損失が大きくなる。
【0005】一方、物件の利用者数が減少した場合、物
件の利用率が低下し、その分、利益が低下する。しか
も、物件の維持のためには一定の経費が必要であるの
で、損失が出るおそれもある。
【0006】また、上述したように物件の利用料金は予
め決まっているので、その物件の利用者数に拘らず、利
用料金は一定である。このため、物件を利用する者がほ
とんどいない状態であっても、この逆に、物件の利用者
が多数いても、利用者は予め決められた一定の利用料金
を支払うこととなる。
【0007】ところで、通常、各物件には競合する物件
が存在する。この場合、競合する物件よりも利用者数を
増やして利用率を向上させるためには、利用料金を下げ
たり利用料金以外の要素で利用者を引き付けたりするこ
とが一般的である。利用料金を下げた場合、下げた分だ
け利益も減少する。また、利用料金以外の要素を付加し
た場合、経費が増加するおそれがある。いずれの場合で
も物件の利用率が向上しても収益は向上しないことが多
い。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、物件の利用率
を向上できると共にこの物件による収益も向上できる料
金変動システム及び料金変動方法、並びにこれらを適用
した駐車料金管理装置及び駐車料金管理方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の料金変動システムは、(1)所定の物
件の利用率を得る利用率獲得手段と、(2)上記利用率
に応じて変動する変動料金を予め記憶しておく変動料金
記憶手段と、(3)上記利用率獲得手段で得られた利用
率、及び上記変動料金記憶手段に記憶されている変動料
金双方に基づいて、上記変動料金の中から一つの料金を
選択して決定する変動料金決定手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0010】ここで、(4)上記利用率獲得手段は、
(4−1)上記物件を利用し始める者を検知する利用開
始者検知機と、(4−2)上記物件を利用し終えた者を
検知する利用終了者検知機と、(4−3)上記利用開始
者検知機及び上記利用終了者検知機双方によって検知さ
れた数に基づいて上記利用率を演算する演算手段とを備
えたものであってもよい。
【0011】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の料金変動システムは、(5)所定の物件が所定の
時間内に利用されたときの平均利用率を得る平均利用率
獲得手段と、(6)上記平均利用率に応じて変動する変
動料金を予め記憶しておく変動料金記憶手段と、(7)
上記平均利用率獲得手段で得られた平均利用率、及び上
記変動料金記憶手段に記憶されている変動料金双方に基
づいて、上記変動料金の中から一つの料金を選択して決
定する変動料金決定手段とを備えたことを特徴とするも
のである。ここで、(8)上記平均利用率獲得手段は、
(8−1)上記物件を利用し始める者を検知する利用開
始者検知機と、(8−2)上記物件を利用し終えた者を
検知する利用終了者検知機と、(8−3)上記利用開始
者検知機及び上記利用終了者検知機双方によって所定時
間内に検知された数に基づいて上記平均利用率を演算す
る演算手段とを備えたものであってもよい。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の料金変動システムは、(9)所定の物件を利用し
ている利用者数を得る利用者数獲得手段と、(10)上
記利用者数に応じて変動する変動料金を予め記憶してお
く変動料金記憶手段と、(11)上記利用者数獲得手段
で得られた利用者数、及び上記変動料金記憶手段に記憶
されている変動料金双方に基づいて、上記変動料金の中
から一つの料金を選択して決定する変動料金決定手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0013】ここで、(12)上記利用者数獲得手段
は、(12−1)上記物件を利用し始める者を検知する
利用開始者検知機と、(12−2)上記物件を利用し終
えた者を検知する利用終了者検知機と、(12−3)上
記利用開始者検知機及び上記利用終了者検知機双方によ
って検知された数に基づいて上記利用者数を演算する演
算手段とを備えたものであってもよい。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
第4の料金変動システムは、(13)所定の物件が所定
の時間内に利用されたときの平均利用者数を得る平均利
用者数獲得手段と、(14)上記平均利用者数に応じて
変動する変動料金を予め記憶しておく変動料金記憶手段
と、(15)上記平均利用者数獲得手段で得られた平均
利用者数、及び上記変動料金記憶手段に記憶されている
変動料金双方に基づいて、上記変動料金の中から一つの
料金を選択して決定する変動料金決定手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0015】ここで、(16)上記平均利用者数獲得手
段は、(16−1)上記物件を利用し始める者を検知す
る利用開始者検知機と、(16−2)上記物件を利用し
終えた者を検知する利用終了者検知機と、(16−3)
利用開始者検知機及び利用終了者検知機双方によって所
定時間内に検知された数に基づいて上記平均利用者数を
演算する演算手段とを備えたものであってもよい。
【0016】さらに、(17)上記変動料金記憶手段
は、単位時間当たりの変動料金を予め記憶しておくもの
であってもよい。
【0017】さらにまた、(18)上記利用率、上記平
均利用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数のうち
のいずれかが所定値を超えたときに、上記物件の利用を
禁止させる禁止手段を料金変動システムが備えてもよ
い。
【0018】さらにまた、(19)上記変動料金決定手
段は、上記利用率、上記平均利用率、上記利用者数、及
び上記平均利用者数のうちのいずれか一つと、この一つ
に対応する上記変動料金記憶手段に記憶されている変動
料金とに基づいて、前記変動料金の中から、現時点より
所定時間経過した後における一つの料金を選択して決定
するものであってもよい。
【0019】さらにまた、(20)上記変動料金決定手
段で決定された料金を表示する表示手段を料金変動シス
テムが備えてもよい。
【0020】さらにまた、上記の料金変動システムが
(21)上記変動料金決定手段で決定された料金を担持
する信号を発信する信号発信手段と、(22)この信号
発信手段が発信した信号を受信する信号受信手段と、
(23)この信号受信手段が受信した信号が担持する変
動料金を表示する表示手段とを備えてもよい。
【0021】また、上記目的を達成するための本発明の
料金変動方法は、(24)所定の物件の利用率に応じて
変動する変動料金を予め決めておき、(25)上記物件
の利用率を得、(26)得られた利用率及び上記変動料
金に基づいて、前記変動料金の中から一つの料金を選択
して決定することを特徴とするものである。
【0022】ここで、上記利用率に代えて、(27)上
記物件が所定の時間内に利用されたときの平均利用率、
上記物件を利用している利用者数、及び上記物件が所定
の時間内に利用されたときの平均利用者数のうちのいず
れかを用いてもよい。
【0023】さらに、(28)上記利用率、上記平均利
用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数のうちのい
ずれか一つと、この一つに対応する変動料金とに基づい
て、現時点から所定時間経過した後における変動料金を
決定してもよい。
【0024】さらにまた、(29)決定された変動料金
を担持する信号を所定の情報センタに送信し、(30)
この情報センタが受信した信号に基づいて上記料金を表
示してもよい。また、上記目的を達成するための本発明
の第1の駐車料金管理装置は、駐車場に駐車した車両の
駐車料金を管理する駐車料金管理装置において、(3
1)上記駐車場を利用している車両台数に基づいて現時
点における上記駐車場の利用率を得る利用率獲得手段
と、(32)上記利用率に応じて変動する駐車料金を予
め記憶しておく駐車料金記憶手段と、(33)上記利用
率獲得手段で得られた利用率、及び上記駐車料金記憶手
段に記憶されている駐車料金双方に基づいて、上記変動
する駐車料金の中から一つの駐車料金を決定する駐車料
金決定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の駐車料金管理装置は、駐車場に駐車した車両の駐
車料金を管理する駐車料金管理装置において、(34)
上記駐車場を所定時間内に利用した車両台数に基づいて
上記駐車場の平均利用率を得る平均利用率獲得手段と、
(35)上記平均利用率に応じて変動する駐車料金を予
め記憶しておく駐車料金記憶手段と、(36)上記平均
利用率獲得手段で得られた平均利用率、及び上記駐車料
金記憶手段に記憶されている駐車料金双方に基づいて、
上記変動する駐車料金の中から一つの駐車料金を決定す
る駐車料金決定手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0026】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の駐車料金管理装置は、駐車場に駐車した車両の駐
車料金を管理する駐車料金管理装置において、(37)
上記駐車場を現時点で利用している利用台数を得る利用
台数獲得手段と、(38)上記利用台数に応じて変動す
る駐車料金を予め記憶しておく駐車料金記憶手段と、
(39)上記利用台数獲得手段で得られた利用台数、及
び上記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車料金双方
に基づいて、上記変動する駐車料金の中から一つの駐車
料金を決定する駐車料金決定手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0027】また、上記目的を達成するための本発明の
第4の駐車料金管理装置は、駐車場に駐車した車両の駐
車料金を管理する駐車料金管理装置において、(40)
上記駐車場を所定時間内に利用した車両台数に基づいて
上記駐車場の平均利用台数を得る平均利用台数獲得手段
と、(41)上記平均利用台数に応じて変動する駐車料
金を予め記憶しておく駐車料金記憶手段と、(42)上
記平均利用台数獲得手段で得られた平均利用台数、及び
上記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車料金双方に
基づいて、上記変動する駐車料金の中から一つの駐車料
金を決定する駐車料金決定手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0028】ここで、(43)上記駐車料金記憶手段
は、単位時間当たりの駐車料金を予め記憶しておくもの
であってもよい。
【0029】さらに、上記の駐車料金管理装置は、(4
4)上記利用率、上記平均利用率、上記利用台数、及び
上記平均利用台数のうちのいずれか一つが所定値を超え
たときに、上記駐車場の利用を禁止させる禁止手段を備
えてもよい。
【0030】さらにまた、(45)上記禁止手段は、上
記駐車場への入場を阻止するゲートバーであってもよ
い。
【0031】さらにまた、(46)上記変動料金決定手
段は、上記利用率、上記平均利用率、上記利用台数、及
び上記平均利用台数のうちのいずれか一つと、この一つ
に対応する上記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車
料金とに基づいて現時点から所定時間経過した後におけ
る駐車料金を決定するものであってもよい。
【0032】さらにまた、上記の駐車料金管理装置は、
(47)上記駐車料金決定手段で決定された駐車料金を
表示する表示手段を備えてもよい。
【0033】さらにまた、上記の駐車料金管理装置は、
(48)上記駐車場に入場した入場時刻及び上記駐車料
金決定手段によって決定された駐車料金双方が記録され
た駐車券を発行する駐車券発券機と、(49)この駐車
券発券機から駐車券が発行される度に所定時間だけ開く
ことにより上記駐車場への入場を許可する入場用ゲート
バーと、(50)上記駐車券に記録された入場時刻及び
駐車料金双方に基づいて、上記駐車券が挿入されること
により入場時刻及び退場時刻に応じた精算金額(支払う
べき金額)を提示する精算機と、(51)この精算機に
提示された精算金額をこの精算機に投入する度に所定時
間だけ開くことにより上記駐車場からの退場を許可する
退場用ゲートバーと、(52)上記入場用ゲートバーの
近傍に配置された、入場する車両を検知する入場車両検
知センサと、(53)上記退場用ゲートバーの近傍に配
置された、退場する車両を検知する退場車両検知センサ
とを備え、(54)上記入場車両検知センサ及び上記退
場車両検知センサ双方で検知された車両台数に基づい
て、上記利用率、上記平均利用率、上記利用台数、及び
上記平均利用台数のうちのいずれかを得るものであって
もよい。
【0034】さらにまた、上記の駐車料金管理装置は、
(55)上記駐車場に入場した入場時刻上記駐車料金決
定手段によって決定された駐車料金双方が記録された駐
車券を発行する駐車券発券機と、(56)この駐車券発
券機から駐車券が発行される度に所定時間だけ開くこと
により上記駐車場への入場を許可する入場用ゲートバー
と、(57)上記駐車券に記録された入場時刻及び駐車
料金双方に基づいて、上記駐車券が挿入されることによ
り入場時刻及び退場時刻に応じた精算金額を提示する精
算機と、(58)この精算機に提示された精算金額をこ
の精算機に投入する度に所定時間だけ開くことにより上
記駐車場からの退場を許可する退場用ゲートバーとを備
え、(59)上記駐車券発券機が駐車券を発券した回数
もしくは上記入場用ゲートバーが開いた回数、及び上記
精算機に上記駐車券が挿入された回数もしくは上記退場
用ゲートバーが開いた回数双方に基づいて、上記利用
率、上記平均利用率、上記利用台数、及び上記平均利用
台数のうちのいずれかを得るものであってもよい。
【0035】さらにまた、上記の駐車料金管理装置は、
(60)1台の車両が駐車される駐車スペース毎に設置
された、この駐車スペースに車両が駐車することにより
上昇して車両の退場を禁止するフラップと、(61)上
記フラップの近傍に配置された、上記駐車スペースに駐
車されている車両を検知し続ける車両検知センサと、
(62)この車両検知センサが車両を検知し始めたこと
により駐車時間を計測し始めると共に、上記駐車スペー
スから車両を退場させる際に所定の操作によって駐車時
間に応じた精算金額(支払うべき駐車料金)を提示する
精算機とを備え、(63)上記車両検知センサが検知し
ている車両台数に基づいて、上記利用率、上記平均利用
率、上記利用台数、及び上記平均利用台数のうちのいず
れかを得るものであってもよい。
【0036】さらにまた、上記の駐車料金管理装置は、
(64)1台の車両が駐車される駐車スペース毎に設置
された、この駐車スペースに車両が駐車することにより
上昇して車両の退場を禁止するフラップと、(65)上
記駐車スペースに車両が駐車することにより駐車時間を
計測し始めると共に、上記駐車スペースから車両を退場
させる際に所定の操作によって駐車時間に応じた精算金
額を提示する精算機とを備え、(66)上記フラップが
上昇した回数、及び上記フラップが下降した回数もしく
は上記精算機が操作された回数双方に基づいて、上記利
用率、上記平均利用率、上記利用台数、及び上記平均利
用台数のうちのいずれかを得るものであってもよい。
【0037】さらにまた、(67)駐車料金記憶手段
は、記憶している駐車料金が変更されるものであっても
よい。
【0038】さらにまた、上記の駐車料金管理装置は、
(68)上記駐車料金決定手段で決定された駐車料金を
担持する信号を発信する信号発信手段と、(69)この
信号発信手段が発信した信号を受信する信号受信手段
と、(70)この信号受信手段が受信した信号に基づく
上記料金を表示する表示手段とを備えてもよい。
【0039】また、上記目的を達成するための本発明の
駐車料金管理方法は、(71)駐車場の利用率に応じて
変動する駐車料金を予め決めておき、(72)上記駐車
場の現時点における利用率を得、(73)得られた利用
率及び上記駐車料金に基づいて、上記変動する駐車料金
の中から一つの駐車料金を決定することを特徴とするも
のである。
【0040】ここで、上記利用率に代えて、(74)上
記駐車場が所定の時間内に利用されたときの平均利用
率、上記駐車場を現時点で利用している利用台数、及び
上記駐車場が所定の時間内に利用されたときの平均利用
台数のうちのいずれかを用いてもよい。
【0041】さらに、(75)上記利用率、上記平均利
用率、上記利用台数、及び上記平均利用台数のうちのい
ずれか一つと、この一つに対応する駐車料金とに基づい
て、現時点から所定時間経過した後における駐車料金を
決定してもよい。
【0042】さらにまた、(76)決定された駐車料金
を担持する信号を所定の情報センタに送信し、(77)
この情報センタが受信した信号に基づいて上記駐車料金
を表示してもよい。
【0043】ところで、上記した料金変動システムが備
えた上記変動料金記憶手段は、(78)上記利用率、上
記平均利用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数の
うちのいずれかが増加するにつれて高くなる変動料金を
記憶しておくものであってもよい。
【0044】また、上記した料金変動方法では、(7
9)上記変動料金を予め決めるに当たり、上記利用率、
上記平均利用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数
のうちのいずれかが増加するにつれて高くなる変動料金
を予め決めてもよい。
【0045】さらに、上記した駐車料金管理装置が備え
た駐車料金記憶手段は、(80)上記利用率、上記平均
利用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数のうちの
いずれかが増加するにつれて高くなる駐車料金を記憶し
ておくものであってもよい。
【0046】さらにまた、上記した駐車料金管理方法で
は、(81)上記駐車料金を予め決めるに当たり、上記
利用率、上記平均利用率、上記利用者数、及び上記平均
利用者数のうちのいずれかが増加するにつれて高くなる
駐車料金を予め決めてもよい。
【0047】さらにまた、上記した料金変動システムの
上記変動料金決定手段は、(82)上記利用率、上記平
均利用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数のうち
のいずれか一つが所定値を超えることにより上記料金が
高くなるときの上記所定値よりも、この高い料金が安く
なるときの所定値のほうが低い値となるように上記変動
料金の中から一つの料金を選択して決定するものであっ
てもよい。
【0048】さらにまた、上記した駐車料金管理装置の
上記駐車料金決定手段は、(83)上記利用率、上記平
均利用率、上記利用台数、及び上記平均利用台数のうち
のいずれか一つが所定値を超えることにより駐車料金が
高くなるときの上記所定値よりも、この高い駐車料金が
安くなるときの所定値のほうが低い値となるように上記
変動する駐車料金の中から一つの駐車料金を決定するも
のであってもよい。
【0049】さらにまた、上記した料金変動システムの
上記変動料金決定手段は、(84)上記利用率、上記平
均利用率、上記利用者数、及び上記平均利用者数のうち
のいずれか一つが変わることにより、上記変動料金の中
から選択されて決定される一つの料金が変動した場合、
この変動した時刻から所定時間が経過するまでの間は、
この変動した一つの料金を維持するものであってもよ
い。
【0050】さらにまた、上記した駐車料金管理装置の
上記駐車料金決定手段は、(85)上記利用率、上記平
均利用率、上記利用台数、及び上記平均利用台数のうち
のいずれか一つが変わることにより、上記変動する駐車
料金の中から決定される一つ駐車料金が変動した場合、
この変動した時刻から所定時間が経過するまでの間はこ
の変動した一つの駐車料金を維持するものであってもよ
い。
【0051】ここでいう、物件とは、缶ジュースなどの
物品を販売する自動販売機の他、例えば、時間単位で駐
車スペースを一時的に貸す時間貸駐車場、時間単位で部
屋(カラオケルーム)を貸すカラオケボックス、身分証
明書用の写真を短時間で完成させるスピード写真装置、
有料道路、ボーリング場、各種の物品を時間単位で貸す
レンタル業、及び飲食物を提供するレストランなどのサ
ービスを含む概念である。
【0052】また、ここでいう、利用率に応じて変動す
る変動料金とは、利用率に応じて料金そのものを変動さ
せたときの料金(単位時間当たりの利用料金も含む)、
利用率に応じて割引率を変動させることにより決められ
る料金、及び利用率に応じて割引額を変動させたときに
変動する割引額などをいい、この他にも様々な形態の変
動料金がある。
【0053】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
を説明する。
【0054】図1と図2を参照して本発明の料金変動シ
ステムの一実施形態を説明する。
【0055】図1は、料金変動システムの一例を示すブ
ロック図である。図2は、変動料金を変動する方法を示
すフロー図である。
【0056】料金変動システム10は、例えば駐車場や
カラオケボックスなどの物件の利用率を得る利用率獲得
装置20(本発明にいう利用率獲得手段の一例である)
と、利用率に応じて変動する変動料金を予め記憶してお
く変動料金記憶装置30(本発明にいう変動料金記憶手
段の一例である)と、利用率獲得装置20で得られた利
用率及び変動料金記憶装置30に記憶されている変動料
金双方に基づいてこの変動料金の中から一つの料金を選
択して決定する変動料金決定装置40(変動料金決定手
段の一例である)とを備えている。
【0057】ここで、利用率とは、所定の物件の所定時
刻(例えば現時刻)における利用者数をこの物件の最大
限の利用者数で割り、得られた値に100を掛けたとき
の値をいう。但し、物件が駐車場の場合は、駐車台数が
利用者数になる。また、物件がカラオケボックスの場合
は、使用されている部屋数が利用者数になる。同様に、
物件がボーリング場の場合は、使用されているレーン数
が利用者数になる。同様に、物件が缶ジュース等の自動
販売機の場合は、売れた缶の数が利用者数になる。
【0058】利用率獲得装置20には、物件を利用し始
める者を検知する利用開始者検知機22と、この物件を
利用し終えた者を検知する利用終了者検知機24が組み
込まれている。物件が駐車場の場合、駐車場に入る車両
を検知するセンサなどが利用開始者検知機22として用
いられる。また、駐車場から出る車両を検知するセンサ
などが利用終了者検知機24として用いられる。物件が
カラオケボックスの場合は、入場する利用者を検知する
センサと、退場する利用者を検知するセンサとを設置し
ておき、これらを利用開始者検知機22と利用終了者検
知機24として使用する。ボーリング場などでも同様で
ある。
【0059】また、利用率獲得装置20には、利用開始
者検知機22と利用終了者検知機24とで検知された数
に基づいて利用率を演算する演算器26が組み込まれて
いる。利用開始者検知機22で検知された数から、利用
終了者検知機24で検知された数を引くことにより、例
えば現時点の利用者数が得られる。また、物件の最大限
の利用者数は分かっている。従って、(現時点の利用者
数)÷(物件の最大限の利用者数)×100=(現時点
の利用率)の式から現時点(現時刻)の利用率(%)が
得られる。なお、物件の最大限の利用者数とは、物件を
同時に利用できる利用可能者数でもある。
【0060】このようにして演算器26で得られた利用
率は、利用率獲得装置20に組み込まれた一時記憶部2
8に一時的に記憶される。利用率獲得装置20には液晶
画面29が組み込まれており、演算器26で得られた利
用率は液晶画面29に表示される。図1には、利用率が
70%のときの液晶画面29が示されている。
【0061】利用開始者検知機22と利用終了者検知機
24が利用者を新たに検知する毎に演算器26は利用率
を演算する。利用率が変化した場合、一時記憶部28に
記憶されている利用率は更新され(上書きされ)、液晶
画面29も新しい利用率に更新される。これにより、現
時刻の利用率がリアルタイムで得られる。なお、演算器
26で得られた利用率を担持する信号は、変動料金決定
装置40と後述する禁止装置60に送信される。
【0062】変動料金記憶装置30には、図1に示すよ
うに、利用率に応じて変動する単位時間(ここでは1時
間)当たりの変動料金が予め記憶されている。ここで
は、変動料金は、利用率が20%未満のときは100円
/時間、利用率が20%以上70%未満のときは300
円/時間、利用率が70%以上のときは500円/時間
という料金になっている。即ち、変動料金記憶装置30
には、利用率が増加するにつれて高くなる変動料金が記
憶されている。このように変動料金を設定した場合、利
用者に人気のある物件の利用率が増加したときは、この
増加につれて料金が高くなるので物件による収益がいっ
そう向上する。また、利用率が低下するにつれて料金も
低くなるので、利用者に人気の無い物件であっても利用
率が向上する可能性が高くなり、少ないながらも収益が
上がる。なお、変動料金記憶装置30に記憶されている
利用率や変動料金は、キーボード32を使って書き換え
られる。
【0063】上記のように変動料金を設定しておくこと
により、例えば現時点における利用率が低いときには割
安な料金で物件を提供できるので、物件の利用率(稼働
率)を向上できる。一方、利用率が高いときは割高な料
金となるので、物件による収益が向上する。
【0064】変動料金の他の例を説明する。
【0065】表1には、物件の利用率に応じて割引金額
を変動することにより変動料金を決める例を示す。ここ
では、物件の利用率とは、物件を利用し始めるときの利
用率をいう。
【0066】
【表1】 この場合の基本式は、単価×数量=通常料金、通常料金
−割引金額=精算金額(支払い金額)、となる。ここで
は、割引金額が、本発明にいう変動料金の一例である。
【0067】上記の式において、単価とは、1時間当た
りの料金や、1個当たりの料金をいう。また、数量と
は、例えば駐車場を利用した合計時間や、購入した缶ジ
ュースの個数をいう。従って、駐車場の場合、単価(1
時間当たりの料金)を500円とし、駐車した合計時間
を2時間とし、利用率を50%としたときは、 500円(単価)×2時間(数量)=1000円(通常
料金) 1000円(通常料金)−600円(割引金額)=40
0円となり、精算金額は400円となる。しかし、単価
と駐車合計時間が上記と同じで、利用率が90%のとき
は、割引金額が0なので精算金額は1000円となる。
【0068】上記のように利用率に応じて割引金額を変
動することにより精算金額を変動させる場合でも、現時
点における利用率が低いときは割安な料金で物件を提供
できるので、物件の利用率(稼働率)を向上できる。一
方、利用率が高いときは割高な料金となるので、物件に
よる収益が向上する。
【0069】なお、上記の基本式を、次の基本式に代え
てもよい。 (単価−割引金額)×数量=精算金額 但し、この場合の割引金額は、表1に示す割引金額より
もかなり少ない金額になるであろう。しかし、上記と同
様の効果が得られる。なお、場合によっては精算金額が
マイナスになることもあるが、この場合は、精算金額を
0円とする。
【0070】変動料金のさらに他の例を、表2を参照し
て説明する。
【0071】表2には、物件の利用率に応じて割引率を
変動することにより変動料金を決める例を示す。
【0072】
【表2】 この場合の基本式は、単価×数量=通常料金、通常料金
×割引率=精算金額、となる。ここでは、利用率に応じ
て変動する割引率に基づいて算出された料金が変動料金
となる。このように、利用率に応じて変動する割引率な
どを変動料金記憶装置に予め記憶させておく場合も、本
発明にいう「変動料金を予め記憶しておく」と同義であ
る。
【0073】例えば駐車場の場合、単価(1時間当たり
の料金)を500円とし、駐車した合計時間を2時間と
し、利用率を50%としたときは、 500円(単価)×2時間(数量)=1000円(通常
料金) 1000円(通常料金)×50%(割引率)=500円
となり、精算金額は500円となる。しかし、単価と駐
車合計時間が上記と同じで、利用率が90%のときは、
割引率が0%なので、精算金額は1000円となる。
【0074】上記のように利用率に応じて割引率を変動
することにより精算金額を変動させる場合でも、現時点
における利用率が低いときは割安な料金で物件を提供で
きるので、物件の利用率(稼働率)を向上できる。一
方、利用率が高いときは割高な料金となるので、物件に
よる収益が向上する。
【0075】なお、上記の割引率を用いる基本式を、次
の基本式に代えてもよい。 (単価×割引率)×数量=精算金額 この場合も、上記と同様の効果が得られる。
【0076】変動料金決定装置40には、利用率獲得装
置20から現時点の利用率を担持する信号が送信されて
くると共に、変動料金記憶装置30から変動料金を担持
する信号が送信されてくる。これら2種類の信号に基づ
いて、現時点における料金を決定する。例えば利用率が
50%のときは、変動料金(複数の料金)の中から30
0円を選択し、1時間当たりの料金(単価であり、利用
料金でもある)を300円と決定する。
【0077】このようにして決定された1時間当たりの
料金は、変動料金決定装置40に組み込まれている一時
記憶部42に一時的に記憶される。また、変動料金決定
装置40には液晶画面44が組み込まれており、決定さ
れた料金は液晶画面44に表示される。図1には、料金
が500円/時間のときの液晶画面44が示されてい
る。
【0078】変動料金決定装置40は、利用率獲得装置
20から信号が送信されてくる毎に、変動料金(複数の
料金)の中から一つの料金を選択して決定する。この決
定された料金が変化した場合、一時記憶部42に記憶さ
れている料金は更新され(上書きされ)、液晶画面44
も新しい料金に更新される。これにより、現時刻の料金
がリアルタイムで得られる。
【0079】また、料金変動システム10は、変動料金
決定装置40で決定された料金を表示しておく表示装置
50(本発明にいう表示手段の一例である)も備えてい
る。表示装置50としては、例えば料金を電気的に表示
する電動看板などが挙げられる。
【0080】なお、この表示装置50には、現時刻(現
時点)における料金52と、例えば1時間経過後の料金
54が表示される。料金54は、例えば現時点から数時
間前までの利用率と変動料金とに基づいて、変動料金決
定装置40で決定される。このような料金を表示するこ
とは、例えば1時間後にこの物件を利用したい者にとっ
ては都合が良い。
【0081】また、料金変動システム10は、物件の利
用率が所定の値を超えたときにこの物件の利用を禁止さ
せる禁止装置60も備えている。禁止装置60として
は、物件の入口に「ただ今混雑しておりますので、関係
者以外のご利用はご遠慮下さい」と表示したり入口を物
理的に塞いだりするなど、様々な手段がある。このよう
な禁止装置60は、物件の「空き」を少なくとも一人分
確保しておきたい場合などに都合が良い。利用率が例え
ば95%(上記した所定の値が95%)を超えたときに
禁止装置60が駆動するようにしておけば、物件の空き
を確実に確保できる。
【0082】「空き」を確保しておきたい物件として、
例えば時間貸駐車場が挙げられる。時間貸駐車場であっ
ても、特定の者のために専用駐車スペースを例えば2台
分だけ確保しておきたいことがある。このような場合に
禁止装置60を備えておけば、必要な数の「空き」を確
実に確保できる。
【0083】時間貸駐車場における禁止装置60として
は、例えばバックライト式の文字看板などが使用され
る。バックライト式の文字看板を使用した場合、入場制
限中の旨を表示することにより現在入場制限(禁止)中
か否かが駐車場の外からでも分かる。表示の一例として
は、「ただ今混雑しておりますので、店舗利用者以外の
ご利用はご遠慮下さい」が挙げられる。
【0084】ところで、上記のように駐車場のなかに
は、来客者に駐車場サービスを行うための駐車場と上記
した一般の時間貸駐車場とを併用しているものがある。
この場合、入場を制限することにより一般の時間貸駐車
場の利用を制限(禁止)し、店舗への来客者のために駐
車スペースを確保できる。例えば店舗利用がピークにな
る時間帯に、一般の時間貸駐車場としての利用を制限で
きる。このため、店舗への来客者が多いにも拘らず、駐
車スペースが無いので店舗を利用できないという不都合
を解消できる。
【0085】従来では、店舗を利用する者の利用率を予
測しておき、店舗利用のピークが予想される時間帯の駐
車料金を高く設定するなど、駐車場の料金体系を時間毎
に設定している。このような方法では、予測し得ない駐
車場利用率に対しては対応できない。しかし、上記の禁
止装置60を用いる方法では、駐車場の利用率に応じて
駐車場への入場を制限できるので、予測し得ない駐車場
利用率に対しても対応できる。 また、上記のように店
舗利用のピークが予想される時間帯の駐車料金を高く設
定することにより、駐車場が低利用率のときから長時間
駐車している利用者の駐車料金(精算金額)が高くなる
ので、このような利用者の利用も制限できる。
【0086】なお、店舗利用者には、駐車券を書き換え
るなどにより駐車料金を例えば2時間だけ無料にするサ
ービスや、駐車料金の精算の際に使用できる例えば50
0円分のサービス券を配布するサービスなどを提供す
る。このように店舗を利用することにより駐車料金がサ
ービスされるので、店舗への集客効果や販売促進が向上
する。従って、上記のように例えばバックライト式の文
字看板を使用して一般の時間貸駐車場としての利用を制
限することにより店舗利用者のための駐車スペースを確
保できるので、従来のように店舗利用のピークが予想さ
れる時間帯の駐車料金を高く設定するだけよりも、店舗
にとってはメリットが大きい。
【0087】また、料金変動システム10は、変動料金
決定装置40で決定された料金を担持する信号を発信す
る信号発信器70(本発明にいう信号発信手段の一例で
ある)と、信号発信器70が発信した信号を受信する情
報センタ80(本発明にいう信号受信手段の一例であ
る)と、情報センタ80が受信した信号が担持する料金
を表示するカーナビゲーション90やパーソナルコンピ
ュータ(パソコン)92や携帯電話(所謂iモード携帯
電話)94とを備えている。従って、物件の変動料金が
変わったときは、カーナビゲーション90やパーソナル
コンピュータ92や携帯電話94によって現時点の変動
料金が直ちに分かる。なお、情報センタ80、カーナビ
ゲーション90、パーソナルコンピュータ92、携帯電
話94は周知のものである。
【0088】上記した例では、利用率に応じて変動料金
を変動させたが、利用率に代えて、利用者数、平均利用
率、又は平均利用者数を用いてもよい。利用者数を用い
る場合は、利用率獲得装置20に代えて、利用者数を得
る利用者数獲得装置(本発明にいう利用者数獲得手段の
一例である)を使用する。また、変動料金記憶装置30
には、利用者数に応じて変動する変動料金を予め記憶さ
せておく。
【0089】平均利用率を用いる場合は、利用率獲得装
置20に代えて、物件が所定時間内に利用されたときの
平均利用率を得る平均利用率獲得装置(本発明にいう平
均利用率獲得手段の一例である)を使用する。また、変
動料金記憶装置30には、平均利用率に応じて変動する
変動料金を予め記憶させておく。
【0090】平均利用者数を用いる場合は、利用率獲得
装置20に代えて、物件が所定時間内に利用されたとき
の平均利用者数を得る平均利用者数獲得装置(本発明に
いう平均利用者数獲得手段の一例である)を使用する。
また、変動料金記憶装置30には、平均利用者数に応じ
て変動する変動料金を予め記憶させておく。
【0091】図2を参照して、変動料金を変動する手順
を説明する。
【0092】図2のフローは、図1の利用開始者検知機
22又は利用終了者検知機24が利用者を検知する毎に
起動する。利用開始者検知機22及び利用終了者検知機
24のいずれかが利用者を検知した場合、現時点におけ
る物件の利用者数が変わるので、現時点の利用者数を得
る(S201)。利用者数が変わると利用率も変わるの
で、現時点の利用率を得る(S202)。
【0093】現時点の利用率を得た後、この利用率が所
定値を超えているか否かが判定される(S203)。こ
のように判定する理由は、上述したように、例えば、物
件の「空き」を少なくとも一人分確保しておきたいから
である。従って、利用率が所定値を超えているときは禁
止装置60(図1参照)を駆動させる(S204)。こ
れにより、例えば、物件の「空き」を少なくとも一人分
確保できる。なお、この場合、変動料金は決定されず
に、表示装置50(図1参照)には「ただ今混雑してお
りますので、関係者以外のご利用はご遠慮下さい」など
が表示される。
【0094】一方、利用率が所定値以下のときは、変動
料金決定装置40で料金を決める(S205)。これに
より、現時点における物件の料金が決定される。ここで
いう料金とは、例えば単位時間当たりの料金や、利用率
に応じて変動する割引金額などをいう。利用率に応じて
料金が変動するので、この決定された料金は、一時記憶
部42に記憶されている料金と比較され、料金が変わっ
たか否かが判定される(S206)。料金が変わってい
ないときはこのフローを終了する。一方、料金が変わっ
たときは、一時記憶部42に記憶されている料金を書き
換えると共に、表示装置50(図1参照)に新しい料金
を表示する(S207)。なお、一時記憶部42で書き
換えられた新しい料金を担持する信号は、図1の信号発
信器70に送信されて情報センタ80にも送信され、こ
れにより、新しい料金がカーナビゲーション90等に表
示されることとなる。
【0095】上記した料金変動システム10を駐車料金
管理装置に適用した例を、図面を参照して説明する。
【0096】駐車料金管理装置は時間貸駐車場に設置さ
れており、この駐車場を利用したときの駐車料金を計算
するためのものである。時間貸駐車場として、ゲート式
駐車場とフラップ式駐車場が知られている。先ず、ゲー
ト式駐車場を図3から図8までを参照して説明する。
【0097】図3は、ゲート式駐車場を平面的に示す模
式図である。図4は、ゲート式駐車場の駐車券発券機と
駐車料金精算機などを示すブロック図である。図5は、
駐車券発券機における手順を示すフロー図である。図6
は、駐車料金精算機における手順を示すフロー図であ
る。図7は、駐車料金精算機における手順の変形例を示
すフロー図である。図8は、データ記憶部を中心とした
信号の送受信の手順を示すフロー図である。
【0098】ゲート式駐車場100には、5台分の車室
(駐車スペース)101,102,103,104,1
05が形成されている。また、ゲート式駐車場100に
は、車両が入場するための入口106と、車両が退場す
るための出口108が形成されている。
【0099】入口106には、車両が入場するときにだ
け開く入場用ゲートバー110(本発明にいう禁止手段
の一例でもある)が設置されている。入場用ゲートバー
110の真下には車両を検知する車両センサ112が埋
設されている。入場用ゲートバー110よりもやや手前
の横には、入場時刻や単位時間当たりの駐車料金などが
記載された駐車券を発券する駐車券発券機130が設置
されている。また、入場用ゲートバー110よりもやや
手前の路面には、入場する車両114を検知する入場車
両検知センサ116が埋設されている。入場車両検知セ
ンサ116を挟んで駐車券発券機130の反対側には、
現時点における単位時間当たりの駐車料金を表示する電
動電子看板118が設置されている。また、電動電子看
板118の隣には、満車か空車かを表示する満空車表示
看板120も設置されている。
【0100】出口108には、車両が退場するときにだ
け開く退場用ゲートバー122が設置されている。退場
用ゲートバー122よりもやや内側の横には、駐車券や
駐車料金が挿入される駐車料金精算機150が設置され
ている。駐車料金精算機150の横には、退場する車両
を検知する退場車両検知センサ124が埋設されてい
る。また、退場用ゲートバー122の真下には車両を検
知する車両検知センサ125が埋設されている。
【0101】上記した駐車券発券機130、電動電子看
板118、満空車表示看板120、駐車料金精算機15
0は信号線126で互いに接続されている。また、ゲー
ト式駐車場100から遠く離れた場所には、各地の駐車
場から駐車料金や利用台数などの情報が送信されてくる
情報センタ128が設置されている。情報センタ128
へは駐車料金精算機150から上記の情報が送信され
る。また、情報センタ128からは、携帯電話やカーナ
ビゲーションなどの料金情報受信端末180に駐車料金
や利用台数などの情報が送信される。
【0102】図4に示すように、駐車券発券機130に
は、入場車両検知センサ116(図3参照)が車両を検
知したときの時刻(入場時刻)を確認する入場時刻確認
部132が組み込まれている。また、駐車券発券機13
0には、駐車券を発券させるために押す駐車券発券釦1
34が配置されている。駐車券発券機130の正面に
は、駐車券が出てくる(発券される)駐車券発券口13
6が形成されている。さらに、駐車券発券機130に
は、駐車券発券釦134が押されたときに、入場時刻や
駐車料金などを駐車券に書き込む書込部138も組み込
まれている。
【0103】ゲート式駐車場100の利用台数を得るた
めに駐車券発券機130には、利用台数情報送信部14
0も組み込まれている。入場用ゲートバー110が開い
て車両センサ112が車両を検知すると、車両が1台増
えたことを担持する信号が利用台数情報送信部140に
送信される。利用台数情報送信部140からは、車両が
1台増えたことを担持する信号が、後述する利用台数情
報受信部164に送信される。また、駐車券発券機13
0には、後述する駐車料金送信部から、現時点における
駐車料金を担持する信号を受信する駐車料金受信部14
2も組み込まれている。さらに、駐車料金受信部142
が受信した信号を一時的に記憶しておく一時記憶部14
4も組み込まれている。一時記憶部144に記憶されて
いる信号は書込部138に送られる。
【0104】図4に示すように、駐車料金精算機150
には、退場車両検知センサ124(図3参照)が車両を
検知したときの時刻(退場時刻)を確認する退場時刻確
認部152が組み込まれている。また、駐車料金精算機
150の正面には、駐車券を挿入する駐車券挿入口15
4が形成されている。さらに、駐車料金精算機150に
は、駐車券挿入口154に駐車券が挿入されたときに、
駐車時間に対応する駐車料金を表示する駐車料金表示部
156も配置されている。なお、駐車料金精算機150
の正面には、硬貨挿入口158、千円札挿入口160、
釣銭返却口162も形成されている。また、ゲート式駐
車場100の利用台数を得るために駐車料金精算機15
0には、利用台数情報送信部140からの信号を受信す
る利用台数情報受信部164も組み込まれている。
【0105】駐車料金精算機150には、ゲート式駐車
場100に駐車している車両の台数に応じて変動する1
時間当たりの駐車料金が記憶されているデータ記憶部1
66(本発明にいう駐車料金記憶手段の一例であり、本
発明にいう駐車料金決定手段も兼ねている)が組み込ま
れている。ここでは、駐車台数が2台以上であれば通常
料金(例えば1時間当たり300円)、2台未満(1
台)であれば500円の定額割引という内容を記憶して
いる。即ち、駐車台数が増加するにつれて駐車料金は高
くなる。なお、ゲート式駐車場100に駐車している車
両の台数に応じて変動する1時間当たりの駐車料金は、
本発明にいう変動料金の一例でもある。また、データ記
憶部166に記憶されている内容は、キーボード168
を使って任意に書き換えられる。従って、駐車台数に応
じて変動する駐車料金は、ゲート式駐車場100が設置
された地域によって適宜に変更される。
【0106】データ記憶部166には、利用台数情報受
信部164から利用台数が送信されてくる。送信されて
きた利用台数に応じた駐車料金は一時記憶部170に一
時的に記憶される。上記した駐車券発券機130から発
券された駐車券に記載された入場時刻や駐車料金は駐車
券読取部172で読み取られる。この読み取られた内容
に基づいて支払うべき駐車料金が決められ、支払うべき
駐車料金はデータ記憶部166を経由して駐車料金表示
部156に表示される。なお、駐車料金精算機150に
は、データ記憶部166に記憶された駐車料金と利用台
数受信部164で受信された利用台数に基づいて決定さ
れた単位時間当たりの駐車料金を駐車料金受信部142
に送信する駐車料金送信部174が組み込まれている。
【0107】上記した情報センタ128の内部には、駐
車料金送信部174から送信されてくる信号を受信する
駐車料金受信部182と、料金情報受信端末180から
の検索要求を受信する検索要求受信部184と、検索し
た結果を料金情報受信端末180に送信する検索結果送
信部186が設置されている。従って、料金情報受信端
末180を使うことにより各地の駐車場の駐車料金が容
易に入手できる。なお、ここでは、車両検知センサ11
2,125、利用台数情報送信部140、利用台数情報
受信部164などによって、本発明にいう利用台数獲得
手段が構成されている。また、上記した例では利用台数
に応じて単位時間当たりの駐車料金を変動したが、表1
や表2を参照して説明したように利用率に応じて単位時
間当たりの駐車料金を変動してもよい。また、上述した
ように、平均利用台数や平均利用率に応じて駐車料金を
変動してもよい。利用率、平均利用率、平均利用台数は
演算器26(図1参照)によって容易に得られる。
【0108】図5を参照して、駐車券発券機130にお
けるフローを説明する。
【0109】このフローは、駐車券発券機130の電源
がオンがされることにより起動し、この電源がオフされ
るまで動き続ける。
【0110】先ず、駐車料金精算機150のデータ記憶
部166から、満車か否かを担持する信号である満車情
報を受信する(S501)。この受信した満車情報に基
づいて満車か否かが判定される(S502)。満車と判
定された場合は、満空車表示看板120に満車である旨
の信号を送信して「満車」を表示させる。一方、満車で
はないと判定されたときは、満空車表示看板120に空
車である旨の信号を送信して「空車」を表示させる。ま
た、S502で満車ではないと判定されたときは、入場
車両検知センサ116で車両114を検知し始める(S
503)。
【0111】入場車両検知センサ116が車両(入車予
定車)を検知したときは、この車両が駐車場を利用し始
めたので、この車両の入場時刻[M1]を駐車券に書き
込む(S504)。この書き込みの直後、データ記憶部
166から駐車料金送信部174と駐車料金受信部14
2を経由して、入場時刻[M1]における利用台数に応
じた駐車料金[M2]を得る(S505)。上記の入場
時刻[M1]と共にこの駐車料金[M2]も駐車券に記
載される。
【0112】駐車券発券釦134が押されると、駐車券
が発券される(S506)。この駐車券により、利用者
は入場時刻[M1]と駐車料金[M2]を知ることがで
きる。上記のようにして発券された駐車券が利用者に抜
き取られたことが確認されると(S507)、入場用ゲ
ートバー110が開く(上昇する)(S508)。入場
用ゲートバー110が上昇することにより、車両が駐車
場100に入場できる。
【0113】車両が駐車場100に入場する際に、車両
が入口を通過したか否かを車両センサ112で確認する
(S509)。車両が入口を通過したことが車両センサ
112で確認されたときは、駐車台数が1台増加するの
で、その旨をデータ記憶部166に送信する(S51
0)。これにより、利用者数(駐車台数)の変動が分か
る。その後、入場用ゲートバー110を下げる(閉じ
る)(S511)。なお、入場用ゲートバー110が開
いた回数に基づいて、利用者数の変動が分かるようにし
てもよい。また、駐車券が発券されることに基づいて、
利用者数の変動が分かるようにしてもよい。
【0114】上記のようにして駐車台数が増加した結
果、満車状態になったときは、満車になった旨を担持す
る信号を満空車表示看板120に送信して「満車」を表
示させる。これと同時に、上記の信号を駐車券発券機1
30に送信して駐車券を発券させないようにする。ま
た、駐車台数が増加した結果、駐車料金が変動したとき
は、変動後の駐車料金をデータ記憶部166に記憶させ
ると共に、駐車券発券機130にも送信して電動電子看
板118に変動後の駐車料金を表示させる。また、情報
センタ128にも送信する。
【0115】上記の例では、ゲート式駐車場100にお
いて5台分の駐車スペースの全てに車両が駐車したとき
を満車とした。しかし、ゲート式駐車場100の近隣の
商店が、このゲート式駐車場100の1台分の駐車スペ
ースを来客用に常に確保しておきたいことがある。この
ようなことは、近隣の商店とゲート式駐車場100の所
有者との間の契約により可能である。この場合は、ゲー
ト式駐車場100に4台の車両が駐車した時点で満空車
表示看板120に「満車」が表示されるようにする。ま
た、同時に、入場用ゲートバー110が開かないように
する。但し、商店の来客がゲート式駐車場100に車両
を駐車させるときのために、所定の専用カード等を駐車
券発券機130に挿入することにより入場用ゲートバー
110が開くように構成しておく。また、この専用カー
ドを駐車料金精算機150に挿入することにより退場用
ゲートバー122が開くようにしておく。ここでは、近
隣商店の来客用として1台分の駐車スペースを確保した
が、この台数は任意に決められる。
【0116】図6を参照して、駐車料金精算機150に
おけるフローを説明する。
【0117】このフローは、駐車料金精算機150の電
源が投入されることにより起動し、この電源がオフされ
るまで動き続ける。
【0118】ゲート式駐車場100から車両115が退
場するためには、退場用ゲートバー122の手前で一旦
停車する。この位置には、上述したように、退場車両検
知センサ124が埋設されているので、退場車両検知セ
ンサ124が車両を検知したか否かが判定される(S6
01)。退場車両検知センサ124が車両を検知したと
きは、駐車料金精算機150が駐車券を受け入れられる
状態にする(S602)。また、退場車両検知センサ1
24が車両を検知したときの時刻は退場時刻[M3]と
して一時記憶部170に書き込まれる(S603)。
【0119】その後、駐車券が駐車券挿入口154に挿
入されたか否かが判定される(S604)。駐車券が挿
入されたと判定されたときは、この駐車券に書き込まれ
ている入場時刻[M1]と駐車料金[M2]を駐車券読
取部172で読み取る(S605)。読み取られた入場
時刻[M1]と駐車料金[M2]、及び一時記憶部17
0に記憶されている退場時刻[M3]に基づいて駐車料
金(精算金額)を算出する(S606)。この算出され
た精算金額は、駐車料金精算機150の駐車料金表示部
156に表示される(S607)。
【0120】駐車料金表示部156に表示された精算金
額に相当する金銭を硬貨挿入口158や千円札挿入口1
60に投入するように音声などで促す(S608)。続
いて、精算金額よりも投入金銭が多いか否かが判定され
る(S609)。精算金額よりも投入金銭が多いとき
は、釣銭返却口162から釣り銭が返却される(S61
0)。また、釣銭返却口162からは領収書も発行され
る(S611)。その後、退場用ゲートバー122が開
き、車両115がゲート式駐車場100から退場できる
状態となる(S612)。
【0121】車両115がゲート式駐車場100から退
場する際には車両115が車両検知センサ125に検知
される。これにより、車両115が退場したか否かが判
定される(S613)。車両115がゲート式駐車場1
00から退場したと判定されたときは、ゲート式駐車場
100に駐車している車両が1台減少することとなるの
で、データ記憶部166から駐車台数を1台減らす(S
614)。その後、退場用ゲートバー122を下げて出
口108を閉鎖する(S615)。
【0122】なお、駐車台数が1台減った結果、満車状
態が解消された場合は、その旨を満空車表示看板120
に送信して空車を表示させる。また、同様に駐車券発券
機130にも送信し、発券させない状態を解消させる。
また、駐車台数が1台減った結果、駐車料金が変動する
場合は、以前の駐車料金を変動後の駐車料金に書き直し
てこの変動後の駐車料金をデータ記憶部166に記憶さ
せる。さらに、変動後の駐車料金を駐車券発券機130
にも送信すると共に、電動電子看板118に表示させ
る。さらに、変動後の駐車料金を情報センタ128にも
送信する。
【0123】上記の例では、図4のデータ記憶部166
には、ゲート式駐車場100に駐車している車両の台数
に応じて変動する1時間当たりの駐車料金が記憶されて
いるとし、この駐車料金に基づいて精算金額を算出し
た。しかし、ゲート式駐車場100の利用率に応じて割
引金額を変動することにより駐車料金を変動させること
もできる。このような変動方法は表1で説明したもので
あり、図7を参照して一例を説明する。図7において図
6のステップと同一のステップには同一の符号が付され
ている。ここでは、図6との相違点を主に説明する。
【0124】図7においては、スタートからS604ま
では図6のそれと同じである。図7では、S705から
S708までが図6とは異なる。S705において、入
場時刻、及び入場時の利用率に応じた割引金額を駐車券
から読み取る。この読み取りは、駐車券読取部172
(図4参照)で行われる。続いて、(退場時刻[M3]
−入場時刻[M1])÷単位時刻から利用時間(駐車時
間)を得る(S706)。単価(単位時間当たりの駐車
料金)×利用時間から通常の駐車料金(通常料金)を得
る(S707)。得られた通常料金から割引金額を引く
こと(通常料金−割引金額)により精算金額が得られる
(S708)。S708以降は、図6と同じくS607
に進み、その後は図6のステップと同じである。この例
では、利用率が増加するほど割引金額が下がるので、ゲ
ート式駐車場100からの収益が上がる。
【0125】次に、図8を参照して、データ記憶部16
6を中心とした信号の送受信の手順を説明する。
【0126】このフローは、駐車券発券機130と駐車
料金精算機150がオンされると起動し、駐車券発券機
130と駐車料金精算機150がオフされると終了す
る。
【0127】上述したように、データ記憶部166に
は、ゲート式駐車場100の現時点における利用台数
(駐車台数)に応じて変動する駐車料金がキーボード1
68から入力される(S801)。この駐車料金は任意
に定めることができ、また、更新することもできる。デ
ータ記憶部166に入力された駐車料金は、更新される
までデータ記憶部166に記憶されたままである。ここ
では、上述したように、駐車台数が2台以上であれば通
常料金(例えば1時間当たり300円)、2台未満(1
台)であれば500円の定額割引という内容がデータ記
憶部166に記憶されている。
【0128】なお、上述したように、現時点における利
用台数に代えて、現時点から所定時間(例えば1時間)
前までの時間内に駐車場が利用されたときの平均利用台
数を用い、この平均利用台数に応じて変動する駐車料金
をキーボード168から入力してもよい。また、現時点
における利用台数に代えて、現時点における利用台数を
用い、この利用台数に応じて変動する駐車料金をキーボ
ードから入力してもよい。さらに、現時点における利用
台数に代えて、現時点から所定時間(例えば1時間)前
までの時間内に駐車場が利用されたときの平均利用台数
を用い、この平均利用台数に応じて変動する駐車料金を
キーボードから入力してもよい。
【0129】上記のS801の後はS802に進み、デ
ータ記憶部166に記憶されている現時点の利用台数に
基づいて現時点の駐車料金を決定し、この駐車料金を駐
車券発券機130に送信する(S802)。また、デー
タ記憶部166には利用台数情報受信部164から現時
点における利用台数が送信されてくる。データ記憶部1
66に記憶されている利用台数を、送信されてきた利用
台数に書き換える(S803)。
【0130】なお、利用台数は、車両の入場時と退場時
に変わる。従って、車両の入場時に駐車券発券機130
から利用台数情報受信部164に送信された台数情報
と、車両の退場時に駐車料金精算機150の利用台数情
報受信部164に送信された台数情報とに基づいて、利
用台数情報受信部164で駐車台数を演算する。この演
算された駐車台数はデータ記憶部166に送信される。
【0131】次に、データ記憶部166では、送信され
てきた駐車台数に基づいて利用台数を演算し、この利用
台数と、利用台数に対応して変動する駐車料金とに基づ
いて、駐車料金を決定する(S804)。この決定した
駐車料金と、現在記憶されている駐車料金を比較する
(S805)。この比較によって、現在記憶されている
駐車料金が、S804で決定された駐車料金と変わって
いるかを判定する(S806)。
【0132】S806において駐車料金が変わっていな
いと判定されたときは、S803に戻る。一方、S80
6で変わっていると判定されたときは、S804で決定
された駐車料金を新しい駐車料金として書き換えてデー
タ記憶部166に記憶させる(S807)。記憶された
駐車料金の信号を電動電子看板118に送信して表示さ
せる(S808)と共に、情報センタ128にも送信す
る(S809)。これらの後に、S802に戻る。
【0133】一方、S803で書き換えられた利用台数
に基づいて、データ記憶部166では、車両が増加した
か否かが判定される(S810)。車両が増加したとき
は満車か否かが判定される(S811)。満車と判定さ
れたときは、満空車表示看板120に「満車」を担持す
る信号を送信して「満車」を表示させる。また、同時
に、駐車券発券機130に満車情報を送信して駐車券の
発券を一時停止させる(S812)。S811で満車で
ないと判定されたときはS803に戻る。
【0134】また、S810で車両は増加していないと
判定されたときはS813に進み、直前は満車であった
か否かが判定される。直前が満車であった場合、ここで
は車両が1台減少したので、満車ではなくなったことと
なる。従って、満空車表示看板120に「空車」を担持
する信号を送信して「空車」を表示させる。また、同時
に、駐車券発券機130に空車情報を送信して駐車券の
発券を開始させる(S814)。S813で直前は満車
でないと判定されたときはS803に戻る。
【0135】ここで、情報センタ128について説明す
る。
【0136】情報センタ128は、ゲート式駐車場10
0の現時点における変動料金(駐車料金)をリアルタイ
ムに周知させるために設けるものである。情報センタ1
28からは、例えば携帯電話のiモードによるサービス
やカーナビゲーションへ配信することなどが挙げられ
る。配信のために情報センタ128からさらに他の配信
業者などが絡む場合もある。一例を挙げれば、現在稼動
中のiモードサービスの一つである「アイポスネット」
は、情報センタ128から配信業者を介してサービスを
行っている。なお、ゲート式駐車場100の情報(変動
料金)の閲覧方法には、受信端末180を持つ検索者の
検索要求を受信し、その検索結果を検索者に送信するこ
とにより行う。上記の手順は、後述するフラップ式駐車
場に関しても同様である。
【0137】図9から図12までを参照して、上記した
料金変動システム10(図1参照)をフラップ式駐車場
における駐車料金管理装置に適用した例を説明する。
【0138】図9は、フラップ式駐車場を平面的に示す
模式図である。図10は、フラップ式駐車場の集中精算
機などを示すブロック図である。図11は、集中精算機
の入口部における手順を示すフロー図である。図12
は、集中精算機の出口部における手順を示すフロー図で
ある。
【0139】フラップ式駐車場200には、7台分の車
室(駐車スペース)201,202,203,204,
205,206,207が形成されている。各車室20
1,202,203,204,205,206,207
の路面には、車両が駐車することにより上昇して車両の
退場を禁止するフラップ211,212,213,21
4,215,216,217(本発明にいう禁止手段の
一例でもある)が設置されている。また、各車室20
1,202,203,204,205,206,207
には、駐車した車両を検知する検知センサ221,22
2,223,224,225,226,227が埋設さ
れている。
【0140】また、フラップ式駐車場200には、車両
が入退場するための出入口208が形成されている。出
入口208の横には、現時点における単位時間当たりの
駐車料金を表示する電動電子看板210が設置されてい
る。この電動電子看板210の近傍には、入場時刻や駐
車料金などが記載された駐車券を発券すると共に駐車券
や駐車料金が挿入される集中精算機230が設置されて
いる。
【0141】上記した検知センサ221,222,22
3,224,225,226,227、電動電子看板2
10、及び集中精算機230は信号線228で互いに接
続されており、車両を検知した信号や駐車料金を担持す
る信号が信号線228を経由して送受信される。また、
フラップ式駐車場200から遠く離れた場所には、各地
の駐車場から駐車料金や利用台数などの情報が送信され
てくる情報センタ128が設置されている。情報センタ
128へは集中精算機230から駐車料金等を担持する
信号が送信される。また、情報センタ128からは、携
帯電話やカーナビゲーションなどの料金情報受信端末1
80に駐車料金等を担持する信号が送信される。なお、
情報センタ128と料金情報受信端末180は、図3に
示すものと同じものである。
【0142】上記した集中精算機230には、入場時刻
や駐車料金などが記載された駐車券を発券する駐車券発
行型と、駐車券を発券しない駐車券未発行型とがある。
駐車券発行型は、いずれかの車室に車両を駐車させたと
きに集中精算機230から駐車券が発行され、車室から
車両を出すときに集中精算機230に駐車券を挿入し、
これにより、駐車した時間に対応する駐車料金(精算金
額)が集中精算機230に表示されるタイプである。一
方、駐車券発行型は、いずれかの車室に車両を駐車させ
ても駐車券は発行されず、車室から車両を出すときにこ
の車室に対応する釦などを押すことにより集中精算機2
30に精算料金が表示されるタイプである。ここでは、
駐車券発行型の集中精算機230を主に説明するが、駐
車券未発行型のものについても簡単に説明する。
【0143】図10に示すように、集中精算機230に
は、いずれかの検知センサ221,222,223,2
24,225,226,227(図9参照)が車両を検
知したときに、各車室201,202,203,20
4,205,206,207毎に時刻(入場時刻)を確
認する入場時刻確認部232が組み込まれている。ま
た、集中精算機230には、駐車券を発券させるために
押す駐車券発券釦234が配置されている。集中精算機
230の正面には、駐車券が出てくる(発券される)駐
車券発券口236が形成されている。さらに、集中精算
機230には、駐車券発券釦234が押されたときに、
入場時刻や1時間当たりの駐車料金などを駐車券に書き
込む書込部238も組み込まれている。
【0144】フラップ式駐車場200の利用台数(駐車
台数)を得るために集中精算機230には、利用台数情
報受信部240も組み込まれている。いずれかの検知セ
ンサ221,222,223,224,225,22
6,227が車両を検知すると、車両が1台増えたこと
を担持する信号が利用台数情報受信部240に送信され
る。利用台数情報受信部240は、車両が1台増えたこ
とを担持する信号を、後述するデータ記憶部242に送
信する。また、集中精算機230には、入場時刻確認部
232で確認された入場時刻を一時的に記憶しておく一
時記憶部244も組み込まれている。一時記憶部244
に記憶されている入場時刻は書込部238に送られる。
【0145】また、集中精算機230の正面には、駐車
券を挿入する駐車券挿入口246が形成されている。さ
らに、集中精算機230には、駐車券が駐車券挿入口2
46に挿入されたときの時刻(退場時刻)を確認する退
場時刻確認部248が組み込まれている。さらに、集中
精算機230には、駐車券挿入口246に駐車券が挿入
されると、駐車時間に対応する駐車料金(精算金額)を
表示する駐車料金表示部250も配置されている。な
お、集中精算機230の正面には、硬貨挿入口252、
千円札挿入口254、釣銭返却口256も形成されてい
る。
【0146】集中精算機230には、フラップ式駐車場
200の利用率(駐車率)に応じて変動する1時間当た
りの駐車料金が記憶されているデータ記憶部242(本
発明にいう駐車料金記憶手段の一例であり、本発明にい
う駐車料金決定手段も兼ねている)が組み込まれてい
る。ここでは、図1に示す変動料金記憶装置30と同じ
内容が記憶されている。即ち、利用率が増加するにつれ
て1時間当たりの駐車料金が高くなる。なお、データ記
憶部242に記憶されている内容は、キーボード258
を使って任意に書き換えられる。従って、利用率に応じ
て変動する駐車料金は、フラップ式駐車場200が設置
された地域によって適宜に変更できる。
【0147】データ記憶部242には、利用台数情報受
信部240から利用台数が送信されてくる。データ記憶
部242では、送信されてきた利用台数に基づいて利用
率が演算され、演算された利用率に応じた駐車料金は書
込部238に書き込まれと共に、一時記憶部244に一
時的に記憶される。また、演算された利用率に応じた駐
車料金は駐車料金送信部260に送られ、さらに、駐車
料金送信部260から情報センタ128と電動電子看板
210に送信される。
【0148】駐車券発券口236から発券された駐車券
に記載された入場時刻や駐車料金は駐車券読取部262
で読み取られる。この読み取られた内容に基づいて支払
うべき駐車料金(精算金額)が決められ、支払うべき駐
車料金はデータ記憶部242を経由して駐車料金表示部
250に表示される。
【0149】なお、集中精算機230が駐車券未発行型
の場合に備え、支払うべき駐車料金を駐車料金表示部2
50に表示させるための精算釦264が配置されてい
る。駐車券未発行型の場合、駐車券は発行されないが、
精算釦264を押すことにより、支払うべき駐車料金が
駐車料金表示部250に表示される。
【0150】フラップ式駐車場200では、検知センサ
221,222,223,224,225,226,2
27、利用台数情報受信部240、データ記憶部242
などによって、本発明にいう利用率獲得手段が構成され
ている。また、上記した例では利用率に応じて単位時間
当たりの駐車料金を変動したが、表1や表2を参照して
説明したように利用率に応じて単位時間当たりの割引金
額や割引率を変動してもよい。また、利用台数(駐車台
数)、平均利用台数、及び平均利用率に応じて1時間当
たりの駐車料金を変動してもよい。平均利用率、平均利
用台数は演算器26(図1参照)によって容易に得られ
る。
【0151】図11を参照して、フラップ式駐車場20
0において、車両が車室に駐車され始めてから駐車台数
が変更されるまでのフローを説明する。
【0152】このフローは、集中精算機230の電源が
オンがされることにより起動し、この電源がオフされる
まで動き続ける。
【0153】先ず、いずれかの検知センサ221,22
2,223,224,225,226,227が車両を
検知したか否かが判定される(S1101)。いずれか
の検知センサ221,222,223,224,22
5,226,227が車両を検知したときは、この車両
がフラップ式駐車場200を利用し始めたので、この車
両の入場時刻[M4]を一時記憶部244に一時的に記
憶させる(書き込む)(S1102)。この書き込みの
直後、現時点の利用率に応じた1時間当たりの駐車料金
[M5]をデータ記憶部242から得て、この駐車料金
[M5]を一時記憶部244に書き込む(S110
3)。
【0154】次に、集中精算機230が駐車券発行型か
駐車券未発行型かが判定される(S1104)。集中精
算機230が駐車券発行型であると判定されたときは、
S1105に進み、入場時刻[M4]と1時間当たりの
駐車料金[M5]を一時記憶部244から取り出して書
込部238で駐車券に書き込むと共に、データ記憶部2
42に送信する(S1105)。続いて、入場時刻[M
4]と1時間当たりの駐車料金[M5]が書き込まれた
駐車券が発券される(S1106)。この駐車券によ
り、利用者は入場時刻[M4]と1時間当たりの駐車料
金[M5]を知ることができる。
【0155】上記のようにして駐車券が発券されると、
車両を検知した検知センサに対応するフラップが上昇す
る(S1108)。S1101で例えば検知センサ22
1が3車両を検知したときはフラップ211が上昇す
る。これにより、駐車した車両は精算金額を支払わなけ
れば退場できないこととなる。また、駐車台数が1台増
加するので、その旨をデータ記憶部242に送信する
(S1109)。この結果、利用者数(駐車台数)の変
動が分かる。なお、駐車券が抜き取られたことに基づい
て、利用者数の変動が分かるようにしてもよい。
【0156】また、S1104で、集中精算機230が
駐車券未発行型であると判定されたときは、退場の際に
支払うべき駐車料金を計算するために、入場時刻[M
4]と1時間当たりの駐車料金[M5]を一時記憶部2
44から取り出してデータ記憶部242に送信する(S
1110)。その後、S1108に進む。従って、集中
精算機230が駐車券未発行型である場合、駐車券が発
行されないので、S1105、S1106、S1107
が無い。
【0157】上記のようにして駐車台数が増加した結
果、満車状態になったときは、駐車券を発券させないよ
うにする。また、駐車台数が増加した結果、駐車料金が
変動したときは、変動後の駐車料金をデータ記憶部24
2に記憶させると共に、電動電子看板210に変動後の
駐車料金を表示させる。また、この駐車料金を担持する
信号を情報センタ128にも送信する。
【0158】上記の例では、フラップ式駐車場200に
おいて7台分の駐車スペースの全てに車両が駐車したと
きを満車とした。しかし、フラップ式駐車場200の近
隣の商店が、このフラップ式駐車場200の例えば1台
分の駐車スペースを来客用に常に確保しておきたいこと
がある。このようなことは、近隣の商店とフラップ式駐
車場200の所有者との間の契約により可能である。こ
の場合は、フラップ式駐車場200に6台の車両が駐車
した時点で電動電子看板210に「ただ今混雑しており
ますので、関係者以外のご利用はご遠慮下さい」が表示
されるようにする。ここでは、近隣商店の来客用として
1台分の駐車スペースを確保したが、この台数は任意に
決められる。
【0159】図12を参照して、フラップ式駐車場20
0において、車両から車室が退場する際のフローを説明
する。
【0160】このフローは、集中精算機230の電源が
オンがされることにより起動し、この電源がオフされる
まで動き続ける。
【0161】先ず、集中精算機230が駐車券発行型か
駐車券未発行型かが判定される(S1201)。集中精
算機230が駐車券発行型であると判定されたときはS
1202に進み、集中精算機230が駐車券を受け入れ
られる状態にする。続いて、駐車券が駐車券挿入口24
6に挿入されたか否かが判定される(S1203)。駐
車券が挿入されたと判定されたときは、挿入された駐車
券に退場時刻[M6]を書き込む(S1204)。
【0162】次に、挿入された駐車券に書き込まれてい
る入場時刻[M4]と駐車料金[M5]を駐車券読取部
262で読み取るか、もしくは、データ記憶部242に
記憶されている入場時刻[M4]と駐車料金[M5]を
一時記憶部244に書き込む(S1205)。読み取ら
れた(もしくは書き込まれた)入場時刻[M4]と駐車
料金[M5]、及び一時記憶部244に記憶されている
退場時刻[M6]に基づいて、支払うべき駐車料金(精
算金額)を算出する(S1206)。この算出された精
算金額は、駐車料金表示部250に表示される(S12
07)。
【0163】駐車料金表示部250に表示された精算金
額に相当する金銭を硬貨挿入口252や千円札挿入口2
54に投入するように音声などで促す(S1208)。
続いて、精算金額よりも投入金銭が多いか否かが判定さ
れる(S1209)。精算金額よりも投入金銭が多いと
きは、釣銭返却口256から釣り銭が返却される(S1
210)。また、釣銭返却口256からは領収書も発行
される(S1211)。
【0164】続いて、S1203で挿入された駐車券に
対応するフラップを降下させる(S1212)。これに
より、降下したフラップに対応する車室から車両が退場
できる状態となる。次に、降下したフラップに対応する
車室から車両が退場したか否かが判定される(S121
3)。車両が退場したと判定されたときは、フラップ式
駐車場200に駐車している車両が1台減少することと
なるので、データ記憶部242から駐車台数を1台減ら
す(S1214)。
【0165】また、S1201で、集中精算機230が
駐車券未発行型であると判定されたときは、退場の際に
支払うべき駐車料金を計算するために、車室番号に対応
する精算釦264を利用者が押すので、精算釦264が
押されたか否かを判定する。精算釦264が押されたと
判定されたときはS1204に進み、その後は上述した
ステップと同じである。従って、集中精算機230が駐
車券未発行型である場合、駐車券が発行されないので、
S1202、S1203が無い。
【0166】なお、駐車台数が1台減った結果、1時間
当たりの駐車料金が変動する場合は、以前の駐車料金を
変動後の駐車料金に書き直してこの変動後の駐車料金を
データ記憶部242に記憶させる。さらに、変動後の駐
車料金を書き込み部238にも送信すると共に、電動電
子看板210に表示させる。さらに、変動後の駐車料金
を情報センタ128にも送信する。
【0167】ここで、1時間当たりの駐車料金を一定に
しておいて精算金額を利用率に応じて割り引く例につい
て、図13を参照して説明する。
【0168】図13は、割引料金が適用される利用率を
示す模式図であり、縦軸は利用率を表わす。
【0169】ここでは、1時間当たりの駐車料金(通常
料金)を300円にしておいて、利用率に応じて500
円の割引料金を適用する。利用率が30%(本発明にい
う所定値の一例である)以下のときから30%を超えた
ときは通常料金で精算金額を計算する。即ち、30%を
境にして低い利用率から高い利用率に移行して、利用率
が30%を超えているときは、300円×駐車時間=通
常料金=精算金額(支払うべき金額)となる。
【0170】しかし、通常料金=精算金額のとき(利用
率が30%を超えているとき)は、利用率が10%以下
になるまで割引料金を適用しない。即ち、利用率が30
%を一旦超えた場合は、利用率が10%以下になるまで
通常料金=精算金額となる。この場合(30%を境にし
て高い利用率から低い利用率に移行する場合)、利用率
が10%以下になって初めて割引料金が適用される。
【0171】割引料金が適用されるときは、300円×
駐車時間=通常料金、通常料金−500円=精算金額と
なる。但し、算出された精算金額が0円以下のときは精
算金額を0円とする。
【0172】上記のように高い利用率から低い利用率に
移行する場合とこの逆の場合とで割引料金を適用する利
用率の値を変えることにより、割引料金が適用され始め
た直後に再び割引料金が適用されなくなるような事態を
防止できる。この結果、割引料金の利益を受ける利用者
数が増大し、割引の効果を一層顕著にできる。また、割
引料金が適用されるか否かの境界近傍の利用率では、割
引料金の適用を期待する利用者が駐車場外に待機して交
通が混乱するおそれがある。しかし、上記のように割引
料金を適用する際の利用率を変えるので、利用者が駐車
場外に待機することがなく、交通も混乱しない。なお、
上記の例では利用率に基づいたが、平均利用率、利用台
数、及び平均利用台数のいずれであってもよい。
【0173】上記した例では、利用率が上下動する際
に、割引料金を適用する利用率を変更させた。次に、利
用率が変わることにより、決定される一つの料金が変動
する際に、決定された料金を所定時間だけ変えない例に
ついて図14を参照して説明する。
【0174】図14は、利用率が変わることにより、決
定される一つの料金が変動する際に、決定された料金を
所定時間だけ変えない例を示すグラフである。このグラ
フの縦軸は利用率(%)を表わし、横軸は経過した時間
を表わす。また、グラフ中において二点鎖線で表わす波
線は利用率を表わす。
【0175】ここでは、利用率が30%を境に料金が変
動するものとする。また、ここでは、時刻「0」のとき
(原点)が、本発明にいう所定時間が経過し終った時刻
とする。時刻「0」のときの利用率が40%であり、こ
の時点で料金が変動したとすると、時刻「0」から所定
時間(ここでは、一番目の20分間)が経過するまで
は、この変動したままの料金(即ち、40%の利用率に
基づいて決定される料金)を維持する。従って、時刻
「0」から約4分経過後に、利用率は30%以下になっ
ているが、ここでは、料金を変動させずに、40%の利
用率に基づいて決定される料金のままである。
【0176】しかし、20分間を経過した時点では、こ
の時点における利用率に基づいてこの時刻の料金を決定
する。従って、20分間を経過した時点では、40%の
利用率に基づいて決定される料金のままである。その
後、時刻「0」から約28分経過後(時刻a)に、利用
率が30%以下となる。この場合は、30%以下の利用
率に基づいて決定される料金に変動する。この変動した
時刻から所定時間(ここでは、二番目の20分間)が経
過するまでは、この変動したままの料金(即ち、30%
以下の利用率に基づいて決定される料金)を維持する。
従って、約48分になるまでは、利用率に拘らず、30
%以下の利用率に基づいて決定される料金が維持され
る。
【0177】時刻aから20分間が経過した後、時刻b
(時刻「0」から約52分経過後)で利用率が30%を
超えた。この時点で、30%を超えた利用率に基づいて
決定される料金に変動する。この変動した時刻から所定
時間(ここでは、三番目の20分間)が経過するまで
は、この変動したままの料金(即ち、30%を超えた利
用率に基づいて決定される料金)を維持する。従って、
時刻cになる(時刻「0」から約72分経過する)まで
は、利用率に拘らず、30%を超えた利用率に基づいて
決定される料金が維持される。
【0178】上記のように利用率が変わることにより、
複数の値に設定された変動料金の中から選択されて決定
される一つの料金が変動した場合、この変動した時刻か
ら所定時間が経過するまでの間は、変動した料金を維持
する(変えない)ように変動料金決定装置40が料金を
決定する。所定時間が経過した後は、その経過後の時点
における利用率に基づいて料金を決定する。
【0179】次に、具体的な一例を説明する。
【0180】ここでは、1時間当たりの駐車料金(通常
料金)を300円に設定しておき、利用率に応じて50
0円の割引料金を適用する。利用率が30%を超えたと
きは通常料金で精算金額を計算する。即ち、利用率が3
0%を超えたときは、300円×駐車時間=通常料金=
精算金額(支払うべき金額)となる。
【0181】一方、利用率が30%以下のときは割引料
金が適用されて、300円×駐車時間=通常料金、通常
料金−500円=精算金額となる。但し、算出された精
算金額が0円以下のときは精算金額を0円とする。
【0182】しかし、以下のように、料金が変動した時
刻(500円の割引料金を適用するか否かが変わった時
刻)から例えば20分間(本発明にいう所定時間の一例
である)が経過するまでの間は、この変動した料金(5
00円の割引料金を適用するか否かの状態)を維持す
る。現時点における利用率が例えば40%のときは、上
記のように、300円×駐車時間=通常料金=精算金額
(支払うべき金額)となる。
【0183】この状態で、「ある時刻」に利用率が25
%に変わって500円の割引料金を適用するようになっ
た場合は、300円×駐車時間=通常料金、通常料金−
500円=精算金額、の式を適用して割引の料金とな
る。この割引料金の適用は、この「ある時刻」から20
分間が経過するまでの間は維持される。従って、この間
に利用率がどのように変化しようとも、割引料金が適用
される。
【0184】20分間が経過した時点で、この時点の利
用率に応じて500円の割引料金を適用するか否かを判
断する。この20分間が経過した時点で利用率が25%
のままである場合は、300円×駐車時間=通常料金、
通常料金−500円=精算金額の式を適用して割引の料
金となる。
【0185】上記とは逆に、現時点の利用率が例えば2
5%のときは、300円×駐車時間=通常料金、通常料
金−500円=精算金額となる。
【0186】この状態で、「ある時刻」に利用率が40
%に変わって500円の割引料金を適用しないようにな
った場合は、300円×駐車時間=通常料金=精算金
額、の式を適用する。この式の適用は、この「ある時
刻」から20分間が経過するまでの間は維持される。従
って、この間に利用率がどのように変化しようとも、割
引料金は適用されない。
【0187】20分間が経過した時点で、この時点の利
用率に応じて500円の割引料金を適用するか否かを判
断する。この20分間が経過した時点で利用率が40%
のままである場合は、300円×駐車時間=通常料金=
精算金額、の式が適用される。
【0188】上記のように利用率が上下動して割引料金
の適用の有無が変わる際に、所定時間だけ割引料金の適
用の有無を変えないことにより、割引料金の利益を受け
る利用者数が増大し、割引の効果を一層顕著にできる。
また、割引料金の適用の有無を頻繁に変える場合、割引
料金の適用を期待する利用者が駐車場外に待機して交通
が混乱するおそれがある。しかし、上記のように所定時
間だけ割引料金の適用の有無を変えないので、利用者が
駐車場外に待機することがなく、交通も混乱しない。な
お、上記の例では利用率に基づいたが、平均利用率、利
用台数、及び平均利用台数のいずれであってもよい。
【0189】なお、上述した例では、料金変動システム
を駐車料金管理装置に適用したケースを説明したが、料
金変動システムは、缶ジュースの自動販売機にも適用で
きる。この場合は、売れた缶ジュースの個数が利用者数
となる。また、料金変動システムは、時間単位の料金で
客室を提供するホテルなどの宿にも適用できる。この場
合は、利用されている部屋数が利用者数となる。その
他、航空券の販売、スポーツ観戦や観劇のチケットの販
売などにも料金変動システムを適用できる。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の料金
変動システム(請求項1に記載の料金変動システム)に
よれば、変動料金記憶手段には、利用率が低いときには
安い変動料金を記憶(設定)しておき、一方、利用率が
高いときには高い変動料金を設定しておける。このよう
に利用率の高低に応じて上下に変動する変動料金を設定
した場合、例えば現時点における利用率が低いときは割
安な料金で物件を利用できるので、物件の利用率(稼働
率)を向上できる。一方、利用率が高いときは割高な料
金となるので、物件による収益が向上する。
【0191】ここで、上記利用率獲得手段は、上記物件
を利用し始める者を検知する利用開始者検知機と、上記
物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機と、
上記利用開始者検知機及び上記利用終了者検知機双方に
よって検知された数に基づいて上記利用率を演算する演
算手段とを備えたものである場合は、いっそう正確な利
用率が容易に得られる。また、本発明の第2の料金変動
システム(請求項3に記載の料金変動システム)によれ
ば、変動料金記憶手段には、平均利用率が低いときには
安い変動料金を記憶(設定)しておき、一方、平均利用
率が高いときには高い変動料金を設定しておける。この
ように所定の時間内(例えば現時点(現時刻)から数時
間前までの時間内)における平均利用率の高低に応じて
上下に変動する変動料金を設定した場合、平均利用率が
低いときは割安な料金で物件を利用できるので、物件の
利用率(稼働率)を向上できる。一方、平均利用率が高
いときは割高な料金となるので、物件による収益が向上
する。
【0192】ここで、上記平均利用率獲得手段は、上記
物件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機と、
上記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機
と、上記利用開始者検知機及び上記利用終了者検知機双
方によって所定時間内に検知された数に基づいて上記平
均利用率を演算する演算手段とを備えた場合は、いっそ
う正確な平均利用率が容易に得られる。
【0193】また、本発明の第3の料金変動システム
(請求項5に記載の料金変動システム)によれば、変動
料金記憶手段には、利用者数が少ないときには安い変動
料金を記憶(設定)しておき、一方、利用者数が多いと
きには高い変動料金を設定しておける。このように利用
者数の多少に応じて上下に変動する変動料金を設定した
場合、例えば現時点における利用者数が少ないときは割
安な料金で物件を利用できるので、物件の利用率(稼働
率)を向上できる。一方、利用者数が多いときは割高な
料金となるので、物件による収益が向上する。
【0194】ここで、上記利用者数獲得手段は、上記物
件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機と、上
記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機
と、上記利用開始者検知機及び上記利用終了者検知機双
方によって検知された数に基づいて上記利用者数を演算
する演算手段とを備えたものである場合は、いっそう正
確な利用率が容易に得られる。また、本発明の第4の料
金変動システム(請求項7に記載の料金変動システム)
によれば、変動料金記憶手段には、平均利用者数が少な
いときには安い変動料金を記憶(設定)しておき、一
方、平均利用者数が多いときには高い変動料金を設定し
ておける。このように所定の時間内(例えば現時点から
数時間前までの時間内)における平均利用者数の多少に
応じて上下に変動する変動料金を設定した場合、平均利
用者数が少ないときは割安な料金で物件を利用できるの
で、物件の利用率(稼働率)を向上できる。一方、平均
利用者数が多いときは割高な料金となるので、物件によ
る収益が向上する。
【0195】ここで、上記平均利用者数獲得手段は、上
記物件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機
と、上記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検
知機と、利用開始者検知機及び利用終了者検知機双方に
よって所定時間内に検知された数に基づいて上記平均利
用者数を演算する演算手段とを備えた場合は、いっそう
正確な平均利用率が容易に得られる。
【0196】さらに、上記変動料金記憶手段は、単位時
間当たりの変動料金を予め記憶しておくものである場合
は、単位時間当たりの変動料金で利用できるので、利用
者にとって都合が良い。
【0197】さらにまた、上記利用率、上記平均利用
率、上記利用者数、及び上記平均利用者数のうちのいず
れかが所定値を超えたときに、上記物件の利用を禁止さ
せる禁止手段を備えた場合は、物件の「空き」を確保で
きるので、特定の者が物件を利用できるように設定でき
る。
【0198】さらにまた、上記変動料金決定手段は、上
記利用率、上記平均利用率、上記利用者数、及び上記平
均利用者数のうちのいずれか一つと、この一つに対応す
る上記変動料金記憶手段に記憶されている変動料金とに
基づいて、この変動料金の中から、現時点より所定時間
経過した後における一つの料金を選択して決定するもの
である場合は、現時点から所定時間経過した後における
料金が決定されるので、物件を直ぐには利用しないが、
この物件を所定時間経過後に利用したい者には都合が良
い。
【0199】さらにまた、上記変動料金決定手段で決定
された料金を表示する表示手段を備えた場合は、表示手
段を見ることにより変動料金が直ぐに分かるので、利用
者が利用し易い物件を提供できる。
【0200】さらにまた、上記変動料金決定手段で決定
された料金を担持する信号を発信する信号発信手段と、
この信号発信手段が発信した信号を受信する信号受信手
段と、この信号受信手段が受信した信号が担持する変動
料金を表示する表示手段とを料金変動システムが備えた
場合は、信号受信手段を情報センタとし、表示手段を携
帯電話などの端末機とした場合、所謂インターネットな
どを介して料金がわかるので、利用者にとっては都合が
良い。
【0201】さらにまた、上記変動料金記憶手段は、上
記利用率、上記平均利用率、上記利用者数、及び上記平
均利用者数のうちのいずれかが増加するにつれて高くな
る変動料金を記憶しておくものである場合は、利用率な
どが増加するにつれて変動料金が高くなるので物件によ
る収益がいっそう向上する。
【0202】また、本発明の料金変動方法によれば、利
用率が低いときには安い料金を決めて(設定して)お
き、一方、利用率が高いときには高い料金を決めておけ
る。このように利用率の高低に応じて上下に変動する料
金を決めた場合、現時点における利用率が低いときは割
安な料金で物件を利用できるので、物件の利用率(稼働
率)を向上できる。一方、利用率が高いときは割高な料
金となるので、物件による収益が向上する。
【0203】ここで、上記利用率に代えて、上記物件が
所定の時間内に利用されたときの平均利用率、上記物件
を利用している利用者数、及び上記物件が所定の時間内
に利用されたときの平均利用者数のうちのいずれかを用
いる場合は、上記と同様に、物件の利用率(稼働率)を
向上できると共に、物件による収益も向上できる。
【0204】さらに、上記利用率、上記平均利用率、上
記利用者数、及び上記平均利用者数のうちのいずれか一
つと、この一つに対応する変動料金とに基づいて、現時
点から所定時間経過した後における料金を決定する場合
は、現時点から所定時間経過した後における料金が決定
されるので、所定時間経過後に物件を利用したい者には
都合が良い。
【0205】さらにまた、決定された料金を担持する信
号を所定の情報センタに送信し、この情報センタが受信
した信号に基づいて上記料金を表示する場合は、所謂イ
ンターネットなどを介して携帯電話やカーナビゲーショ
ンなどの端末機に物件の変動料金を表示できるので、利
用者にとっては都合が良い。
【0206】さらにまた、上記変動料金を予め決めるに
当たり、上記利用率、上記平均利用率、上記利用者数、
及び上記平均利用者数のうちのいずれかが増加するにつ
れて高くなる変動料金を予め決める場合は、利用率など
が増加するにつれて変動料金が高くなるので、物件によ
る収益がいっそう向上する。
【0207】また、本発明の本発明の第1の駐車料金管
理装置(請求項18に記載の駐車料金管理装置)によれ
ば、駐車料金記憶手段には、駐車場の利用率が低いとき
には安い駐車料金を記憶(設定)しておき、一方、利用
率が高いときには高い駐車料金を設定しておける。この
ように利用率の高低に応じて上下に変動する駐車料金を
設定した場合、現時点における利用率が低いときは割安
な駐車料金で駐車場を利用できるので、駐車場の利用率
(稼働率)を向上できる。一方、利用率が高いときは割
高な駐車料金となるので、駐車場による収益が向上す
る。
【0208】また、本発明の第2の駐車料金管理装置
(請求項19に記載の駐車料金管理装置)によれば、駐
車料金記憶手段には、駐車場の平均利用率が低いときに
は安い駐車料金を記憶(設定)しておき、一方、平均利
用率が高いときには高い駐車料金を設定しておける。こ
のように平均利用率の高低に応じて上下に変動する駐車
料金を設定した場合、所定時間内の平均利用率が低いと
きは割安な駐車料金で駐車場を利用できるので、駐車場
の利用率(稼働率)を向上できる。一方、平均利用率が
高いときは割高な駐車料金となるので、駐車場による収
益が向上する。
【0209】また、本発明の第3の駐車料金管理装置
(請求項20に記載の駐車料金管理装置)によれば、駐
車料金記憶手段には、駐車場の利用台数が少ないときに
は安い駐車料金を記憶(設定)しておき、一方、利用台
数が多いときには高い駐車料金を設定しておける。この
ように利用台数の多少に応じて上下に変動する駐車料金
を設定した場合、現時点における利用台数が少ないとき
は割安な駐車料金で駐車場を利用できるので、駐車場の
利用率(稼働率)を向上できる。一方、利用台数が多い
ときは割高な駐車料金となるので、駐車場による収益が
向上する。
【0210】また、本発明の第4の駐車料金管理装置
(請求項21に記載の駐車料金管理装置)によれば、駐
車料金記憶手段には、駐車場の平均利用台数が少ないと
きには安い駐車料金を記憶(設定)しておき、一方、平
均利用台数が多いときには高い駐車料金を設定しておけ
る。このように平均利用台数の多少に応じて上下に変動
する駐車料金を設定した場合、所定時間内の平均利用台
数が少ないときは割安な駐車料金で駐車場を利用できる
ので、駐車場の利用率(稼働率)を向上できる。一方、
平均利用台数が多いときは割高な駐車料金となるので、
駐車場による収益が向上する。
【0211】ここで、上記駐車料金記憶手段は、単位時
間当たりの駐車料金を予め記憶しておくものである場合
は、単位時間当たりの駐車料金が分かるので、利用者に
とって都合がよい。
【0212】さらに、上記利用率、上記平均利用率、上
記利用台数、及び上記平均利用台数のうちのいずれか一
つが所定値を超えたときに、上記駐車場の利用を禁止さ
せる禁止手段を駐車料金管理装置が備えた場合は、駐車
場の「空き」を確保できるので、特定の者が駐車場を利
用できるように設定できる。
【0213】さらにまた、上記禁止手段は、上記駐車場
への入場を阻止するゲートバーである場合は、ゲートバ
ーが車両の入場を阻止することにより駐車場の「空き」
をいっそう確実に確保できるので、特定の者が駐車場を
いっそう確実に利用できるように設定できる。
【0214】さらにまた、上記変動料金決定手段は、上
記利用率、上記平均利用率、上記利用台数、及び上記平
均利用台数のうちのいずれか一つと、この一つに対応す
る上記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車料金とに
基づいて現時点から所定時間経過した後における駐車料
金を決定するものである場合は、現時点から所定時間経
過した後における駐車料金が決定されるので、駐車場を
直ぐには利用しないが、この駐車場を所定時間経過後に
利用したい者には都合が良い。
【0215】さらにまた、上記駐車料金決定手段で決定
された駐車料金を表示する表示手段を駐車料金管理装置
が備えた場合は、表示手段を見ることにより駐車料金が
直ぐに分かるので、利用者にとって利用し易い駐車場を
提供できる。
【0216】さらにまた、上記駐車場に入場した入場時
刻が記録された駐車券を発行する駐車券発券機と、この
駐車券発券機から駐車券が発行される度に所定時間だけ
開くことにより上記駐車場への入場を許可する入場用ゲ
ートバーと、上記駐車券に記録された入場時刻及び上記
駐車料金決定手段によって決定された駐車料金双方に基
づいて、上記駐車券が挿入されることにより入場時刻及
び退場時刻に応じた精算金額を提示する精算機と、この
精算金額を上記精算機に投入する度に所定時間だけ開く
ことにより上記駐車場からの退場を許可する退場用ゲー
トバーと、上記入場用ゲートバーの近傍に配置された、
入場する車両を検知する入場車両検知センサと、上記退
場用ゲートバーの近傍に配置された、退場する車両を検
知する退場車両検知センサとを駐車料金管理装置が備
え、上記入場車両検知センサ及び上記退場車両検知セン
サ双方で検知された車両台数に基づいて、上記利用率、
上記平均利用率、上記利用台数、及び上記平均利用台数
のうちのいずれかを得るものである場合は、入場車両検
知センサと退場車両検知センサを用いて車両の出入をチ
ェックする所謂ゲート式駐車場の利用率などがいっそう
正確且つ容易に得られる。
【0217】さらにまた、上記駐車場に入場した入場時
刻が記録された駐車券を発行する駐車券発券機と、この
駐車券発券機から駐車券が発行される度に所定時間だけ
開くことにより上記駐車場への入場を許可する入場用ゲ
ートバーと、上記駐車券に記録された入場時刻及び上記
駐車料金決定手段によって決定された駐車料金双方に基
づいて、上記駐車券が挿入されることにより入場時刻及
び退場時刻に応じた精算金額を提示する精算機と、この
精算金額を上記精算機に投入する度に所定時間だけ開く
ことにより上記駐車場からの退場を許可する退場用ゲー
トバーとを駐車料金管理装置が備え、上記駐車券発券機
が駐車券を発券した回数もしくは上記入場用ゲートバー
が開いた回数、及び上記精算機に上記駐車券が挿入され
た回数もしくは上記退場用ゲートバーが開いた回数双方
に基づいて、上記利用率、上記平均利用率、上記利用台
数、及び上記平均利用台数のうちのいずれかを得るもの
である場合は、所謂ゲート式駐車場の利用率などがいっ
そう正確且つ容易に得られる。
【0218】さらにまた、1台の車両が駐車される駐車
スペース毎に設置された、この駐車スペースに車両が駐
車することにより上昇して車両の退場を禁止するフラッ
プと、上記フラップの近傍に配置された、上記駐車スペ
ースに駐車されている車両を検知し続ける車両検知セン
サと、この車両検知センサが車両を検知し始めたことに
より駐車時間を計測し始めると共に、上記駐車スペース
から車両を退場させる際に所定の操作によって駐車時間
に応じた精算金額を提示する精算機とを駐車料金管理装
置が備え、上記車両検知センサが検知している車両台数
に基づいて、上記利用率、上記平均利用率、上記利用台
数、及び上記平均利用台数のうちのいずれかを得るもの
である場合は、車両検知センサを用いて車両を検知する
所謂フラップ式駐車場の利用率などがいっそう正確且つ
容易に得られる。
【0219】さらにまた、1台の車両が駐車される駐車
スペース毎に設置された、この駐車スペースに車両が駐
車することにより上昇して車両の退場を禁止するフラッ
プと、上記駐車スペースに車両が駐車することにより駐
車時間を計測し始めると共に、上記駐車スペースから車
両を退場させる際に所定の操作によって駐車時間に応じ
た精算金額を提示する精算機とを駐車料金管理装置が備
え、上記フラップが上昇した回数、及び上記フラップが
下降した回数もしくは上記精算機が操作された回数双方
に基づいて、上記利用率、上記平均利用率、上記利用台
数、及び上記平均利用台数のうちのいずれかを得るもの
である場合は、所謂フラップ式駐車場の利用率などがい
っそう正確且つ容易に得られる。
【0220】さらにまた、駐車料金記憶手段は、記憶し
ている駐車料金が変更されるものである場合は、駐車場
が設置された地域や利用状況などに応じて駐車料金を適
宜に変更できるので、使い勝手の良い駐車料金管理装置
が得られる。
【0221】さらにまた、上記駐車料金決定手段で決定
された駐車料金を担持する信号を発信する信号発信手段
と、この信号発信手段が発信した信号を受信する信号受
信手段と、この信号受信手段が受信した信号に基づく上
記料金を表示する表示手段とを駐車料金管理装置が備え
た場合は、信号受信手段を情報センタとし、表示手段を
携帯電話などの端末機とした場合、所謂インターネット
などを介して料金がわかることとなるので、利用者にと
っては都合が良い。
【0222】さらにまた、上記駐車料金記憶手段は、上
記利用率、上記平均利用率、上記利用者数、及び上記平
均利用者数のうちのいずれかが増加するにつれて高くな
る駐車料金を記憶しておくものである場合は、利用率な
どが増加するにつれて駐車料金が高くなるので、駐車場
からの収益がいっそう向上する。
【0223】また、本発明の本発明の駐車料金管理方法
によれば、駐車場の利用率(駐車率)が低いときには安
い変動料金を決めて(設定して)おき、一方、利用率が
高いときには高い変動料金を決めておける。このように
利用率の高低に応じて上下に変動する駐車料金を決めた
場合、現時点における利用率が低いときは割安な料金で
駐車場を利用できるので、駐車場の利用率(稼働率)を
向上できる。一方、利用率が高いときは割高な料金とな
るので、駐車場による収益が向上する。
【0224】ここで、上記利用率に代えて、上記駐車場
が所定の時間内に利用されたときの平均利用率、上記駐
車場を現時点で利用している利用台数、及び上記駐車場
が所定の時間内に利用されたときの平均利用台数のうち
のいずれかを用いる場合は、上記と同様に、駐車場の利
用率(稼働率)を向上できると共に、駐車場による収益
も向上できる。
【0225】さらに、上記利用率、上記平均利用率、上
記利用台数、及び上記平均利用台数のうちのいずれか一
つと、この一つに対応する駐車料金とに基づいて、現時
点から所定時間経過した後における駐車料金を決定する
場合は、現時点から所定時間経過後の駐車料金が決定さ
れるので、所定時間経過後に駐車場を利用したい者には
都合が良い。
【0226】さらにまた、決定された駐車料金を担持す
る信号を所定の情報センタに送信し、この情報センタが
受信した信号に基づいて上記駐車料金を表示する場合
は、所謂インターネットなどを介して携帯電話やカーナ
ビゲーションなどの端末機に駐車場の駐車料金を表示で
きるので利用者にとっては都合が良い。
【0227】さらにまた、上記駐車料金を予め決めるに
当たり、上記利用率、上記平均利用率、上記利用者数、
及び上記平均利用者数のうちのいずれかが増加するにつ
れて高くなる駐車料金を予め決める場合は、利用率など
が増加するにつれて駐車料金が高くなるので、駐車場か
らの収益がいっそう向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】料金変動システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図2】変動料金を変動する方法を示すフロー図であ
る。
【図3】ゲート式駐車場を平面的に示す模式図である。
【図4】ゲート式駐車場の駐車券発券機と駐車料金精算
機などを示すブロック図である。
【図5】駐車券発券機における手順を示すフロー図であ
る。
【図6】駐車料金精算機における手順を示すフロー図で
ある。
【図7】駐車料金精算機における手順の変形例を示すフ
ロー図である。
【図8】データ記憶部を中心とした信号の送受信の手順
を示すフロー図である。
【図9】フラップ式駐車場を平面的に示す模式図であ
る。
【図10】フラップ式駐車場の集中精算機などを示すブ
ロック図である。
【図11】集中精算機の入口部における手順を示すフロ
ー図である。
【図12】集中精算機の出口部における手順を示すフロ
ー図である。
【図13】割引料金が適用される利用率を示す模式図で
ある。
【図14】利用率が変わることにより、決定される一つ
の料金が変動する際に、決定された料金を所定時間だけ
変えない例を示すグラフである。
【符号の説明】
10 料金変動システム 20 利用率獲得装置 22 利用開始者検知機 24 利用終了者検知機 26 演算器 28 一時記憶部 29 液晶画面 30 変動料金記憶装置 40 変動料金決定装置 60 禁止装置 100 ゲート式駐車場 110 入場用ゲートバー 112 車両センサ 116 入場車両検知センサ 118,210 電動電子看板 120 満空車表示看板 122 退場用ゲートバー 124 退場車両検知センサ 125 車両検知センサ 130 駐車券発券機 150 駐車料金精算機 200 フラップ式駐車場 211,212,213,214,215,216,2
17 フラップ 230 集中精算機

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の物件の利用率を得る利用率獲得手
    段と、 前記利用率に応じて変動する変動料金を予め記憶してお
    く変動料金記憶手段と、 前記利用率獲得手段で得られた利用率、及び前記変動料
    金記憶手段に記憶されている変動料金双方に基づいて、
    前記変動料金の中から一つの料金を選択して決定する変
    動料金決定手段とを備えたことを特徴とする料金変動シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記利用率獲得手段は、 前記物件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機
    と、 前記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機
    と、 前記利用開始者検知機及び前記利用終了者検知機双方に
    よって検知された数に基づいて前記利用率を演算する演
    算手段とを備えたものであることを特徴とする請求項1
    に記載の料金変動システム。
  3. 【請求項3】 所定の物件が所定の時間内に利用された
    ときの平均利用率を得る平均利用率獲得手段と、 前記平均利用率に応じて変動する変動料金を予め記憶し
    ておく変動料金記憶手段と、 前記平均利用率獲得手段で得られた平均利用率、及び前
    記変動料金記憶手段に記憶されている変動料金双方に基
    づいて、前記変動料金の中から一つの料金を選択して決
    定する変動料金決定手段とを備えたことを特徴とする料
    金変動システム。
  4. 【請求項4】 前記平均利用率獲得手段は、 前記物件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機
    と、 前記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機
    と、 前記利用開始者検知機及び前記利用終了者検知機双方に
    よって所定時間内に検知された数に基づいて前記平均利
    用率を演算する演算手段とを備えたものであることを特
    徴とする請求項3に記載の料金変動システム。
  5. 【請求項5】 所定の物件を利用している利用者数を得
    る利用者数獲得手段と、 前記利用者数に応じて変動する変動料金を予め記憶して
    おく変動料金記憶手段と、 前記利用者数獲得手段で得られた利用者数、及び前記変
    動料金記憶手段に記憶されている変動料金双方に基づい
    て、前記変動料金の中から一つの料金を選択して決定す
    る変動料金決定手段とを備えたことを特徴とする料金変
    動システム。
  6. 【請求項6】 前記利用者数獲得手段は、 前記物件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機
    と、 前記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機
    と、 前記利用開始者検知機及び前記利用終了者検知機双方に
    よって検知された数に基づいて前記利用者数を演算する
    演算手段とを備えたものであることを特徴とする請求項
    5に記載の料金変動システム。
  7. 【請求項7】 所定の物件が所定の時間内に利用された
    ときの平均利用者数を得る平均利用者数獲得手段と、 前記平均利用者数に応じて変動する変動料金を予め記憶
    しておく変動料金記憶手段と、 前記平均利用者数獲得手段で得られた平均利用者数、及
    び前記変動料金記憶手段に記憶されている変動料金双方
    に基づいて、前記変動料金の中から一つの料金を選択し
    て決定する変動料金決定手段とを備えたことを特徴とす
    る料金変動システム。
  8. 【請求項8】 前記平均利用者数獲得手段は、 前記物件を利用し始める者を検知する利用開始者検知機
    と、 前記物件を利用し終えた者を検知する利用終了者検知機
    と、 利用開始者検知機及び利用終了者検知機双方によって所
    定時間内に検知された数に基づいて前記平均利用者数を
    演算する演算手段とを備えたものであることを特徴とす
    る請求項7に記載の料金変動システム。
  9. 【請求項9】 前記変動料金記憶手段は、 単位時間当たりの変動料金を予め記憶しておくものであ
    ることを特徴とする請求項1から8までのうちのいずれ
    か一項に記載の料金変動システム。
  10. 【請求項10】 前記利用率、前記平均利用率、前記利
    用者数、及び前記平均利用者数のうちのいずれかが所定
    値を超えたときに、前記物件の利用を禁止させる禁止手
    段を備えたことを特徴とする請求項1から9までのうち
    のいずれか一項に記載の料金変動システム。
  11. 【請求項11】 前記変動料金決定手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用者数、及び前記
    平均利用者数のうちのいずれか一つと、この一つに対応
    する前記変動料金記憶手段に記憶されている変動料金と
    に基づいて、前記変動料金の中から、現時点より所定時
    間経過した後における一つの料金を選択して決定するも
    のであることを特徴とする請求項1から10までのうち
    のいずれか一項に記載の料金変動システム。
  12. 【請求項12】 前記変動料金決定手段で決定された料
    金を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項
    1から11までのうちのいずれか一項に記載の料金変動
    システム。
  13. 【請求項13】 前記変動料金決定手段で決定された料
    金を担持する信号を発信する信号発信手段と、 該信号発信手段が発信した信号を受信する信号受信手段
    と、 該信号受信手段が受信した信号が担持する料金を表示す
    る表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1から1
    2までのうちのいずれか一項に記載の料金変動システ
    ム。
  14. 【請求項14】 所定の物件の利用率に応じて変動する
    変動料金を予め決めておき、 前記物件の利用率を得、 得られた利用率及び前記変動料金に基づいて、前記変動
    料金の中から一つの料金を選択して前記物件の料金を決
    定することを特徴とする料金変動方法。
  15. 【請求項15】 前記利用率に代えて、 前記物件が所定の時間内に利用されたときの平均利用
    率、前記物件を利用している利用者数、及び前記物件が
    所定の時間内に利用されたときの平均利用者数のうちの
    いずれかを用いることを特徴とする請求項14に記載の
    料金変動方法。
  16. 【請求項16】 前記利用率、前記平均利用率、前記利
    用者数、及び前記平均利用者数のうちのいずれか一つ
    と、この一つに対応する変動料金とに基づいて、該変動
    料金の中から、現時点より所定時間経過した後における
    一つの料金を選択して決定することを特徴とする請求項
    14に記載の料金変動方法。
  17. 【請求項17】 決定された変動料金を担持する信号を
    所定の情報センタに送信し、 該情報センタが受信した信号に基づいて前記料金を表示
    することを特徴とする請求項14,15,又は16に記
    載された料金変動方法。
  18. 【請求項18】 駐車場に駐車した車両の駐車料金を管
    理する駐車料金管理装置において、 前記駐車場を利用している車両台数に基づいて現時点に
    おける前記駐車場の利用率を得る利用率獲得手段と、 前記利用率に応じて変動する駐車料金を予め記憶してお
    く駐車料金記憶手段と、 前記利用率獲得手段で得られた利用率、及び前記駐車料
    金記憶手段に記憶されている駐車料金双方に基づいて、
    前記変動する駐車料金の中から一つの駐車料金を決定す
    る駐車料金決定手段とを備えたことを特徴とする駐車料
    金管理装置。
  19. 【請求項19】 駐車場に駐車した車両の駐車料金を管
    理する駐車料金管理装置において、 前記駐車場を所定時間内に利用した車両台数に基づいて
    前記駐車場の平均利用率を得る平均利用率獲得手段と、 前記平均利用率に応じて変動する駐車料金を予め記憶し
    ておく駐車料金記憶手段と、 前記平均利用率獲得手段で得られた平均利用率、及び前
    記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車料金双方に基
    づいて、前記変動する駐車料金の中から一つの駐車料金
    を決定する駐車料金決定手段とを備えたことを特徴とす
    る駐車料金管理装置。
  20. 【請求項20】 駐車場に駐車した車両の駐車料金を管
    理する駐車料金管理装置において、 前記駐車場を現時点で利用している利用台数を得る利用
    台数獲得手段と、 前記利用台数に応じて変動する駐車料金を予め記憶して
    おく駐車料金記憶手段と、 前記利用台数獲得手段で得られた利用台数、及び前記駐
    車料金記憶手段に記憶されている駐車料金双方に基づい
    て、前記変動する駐車料金の中から一つの駐車料金を決
    定する駐車料金決定手段とを備えたことを特徴とする駐
    車料金管理装置。
  21. 【請求項21】 駐車場に駐車した車両の駐車料金を管
    理する駐車料金管理装置において、 前記駐車場を所定時間内に利用した車両台数に基づいて
    前記駐車場の平均利用台数を得る平均利用台数獲得手段
    と、 前記平均利用台数に応じて変動する駐車料金を予め記憶
    しておく駐車料金記憶手段と、 前記平均利用台数獲得手段で得られた平均利用台数、及
    び前記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車料金双方
    に基づいて、前記変動する駐車料金の中から一つの駐車
    料金を決定する駐車料金決定手段とを備えたことを特徴
    とする駐車料金管理装置。
  22. 【請求項22】 前記駐車料金記憶手段は、 単位時間当たりの駐車料金を予め記憶しておくものであ
    ることを特徴とする請求項18から21までのうちのい
    ずれか一項に記載の駐車料金管理装置。
  23. 【請求項23】 前記利用率、前記平均利用率、前記利
    用台数、及び前記平均利用台数のうちのいずれか一つが
    所定値を超えたときに、前記駐車場の利用を禁止させる
    禁止手段を備えたことを特徴とする請求項18から22
    までのうちのいずれか一項に記載の駐車料金管理装置。
  24. 【請求項24】 前記禁止手段は、 前記駐車場への入場を阻止するゲートバーであることを
    特徴とする請求項23に記載の駐車料金管理装置。
  25. 【請求項25】 前記変動料金決定手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、及び前記
    平均利用台数のうちのいずれか一つと、この一つに対応
    する前記駐車料金記憶手段に記憶されている駐車料金と
    に基づいて現時点から所定時間経過した後における駐車
    料金を決定するものであることを特徴とする請求項18
    から24までのうちのいずれか一項に記載の駐車料金管
    理装置。
  26. 【請求項26】 前記駐車料金決定手段で決定された駐
    車料金を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請
    求項18から25までのうちのいずれか一項に記載の駐
    車料金管理装置。
  27. 【請求項27】 前記駐車場に入場した入場時刻及び前
    記駐車料金決定手段によって決定された駐車料金双方が
    記録された駐車券を発行する駐車券発券機と、 該駐車券発券機から駐車券が発行される度に所定時間だ
    け開くことにより前記駐車場への入場を許可する入場用
    ゲートバーと、 前記駐車券に記録された入場時刻及び駐車料金双方に基
    づいて、前記駐車券が挿入されることにより入場時刻及
    び退場時刻に応じた精算金額を提示する精算機と、 該精算機に提示された精算金額を該精算機に投入する度
    に所定時間だけ開くことにより前記駐車場からの退場を
    許可する退場用ゲートバーと、 前記入場用ゲートバーの近傍に配置された、入場する車
    両を検知する入場車両検知センサと、 前記退場用ゲートバーの近傍に配置された、退場する車
    両を検知する退場車両検知センサとを備え、 前記入場車両検知センサ及び前記退場車両検知センサ双
    方で検知された車両台数に基づいて、前記利用率、前記
    平均利用率、前記利用台数、及び前記平均利用台数のう
    ちのいずれかを得るものであることを特徴とする請求項
    18から26までのうちのいずれか一項に記載の駐車料
    金管理装置。
  28. 【請求項28】 前記駐車場に入場した入場時刻及び前
    記駐車料金決定手段によって決定された駐車料金双方が
    記録された駐車券を発行する駐車券発券機と、 該駐車券発券機から駐車券が発行される度に所定時間だ
    け開くことにより前記駐車場への入場を許可する入場用
    ゲートバーと、 前記駐車券に記録された入場時刻及び駐車料金双方に基
    づいて、前記駐車券が挿入されることにより入場時刻及
    び退場時刻に応じた精算金額を提示する精算機と、 該精算機に提示された精算金額を該精算機に投入する度
    に所定時間だけ開くことにより前記駐車場からの退場を
    許可する退場用ゲートバーとを備え、 前記駐車券発券機が駐車券を発券した回数もしくは前記
    入場用ゲートバーが開いた回数、及び前記精算機に前記
    駐車券が挿入された回数もしくは前記退場用ゲートバー
    が開いた回数双方に基づいて、前記利用率、前記平均利
    用率、前記利用台数、及び前記平均利用台数のうちのい
    ずれかを得るものであることを特徴とする請求項18か
    ら26までのうちのいずれか一項に記載の駐車料金管理
    装置。
  29. 【請求項29】 1台の車両が駐車される駐車スペース
    毎に設置された、該駐車スペースに車両が駐車すること
    により上昇して車両の退場を禁止するフラップと、 前記フラップの近傍に配置された、前記駐車スペースに
    駐車されている車両を検知し続ける車両検知センサと、 該車両検知センサが車両を検知し始めたことにより駐車
    時間を計測し始めると共に、前記駐車スペースから車両
    を退場させる際に所定の操作によって駐車時間に応じた
    精算金額を提示する精算機とを備え、 前記車両検知センサが検知している車両台数に基づい
    て、前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、及び
    前記平均利用台数のうちのいずれかを得るものであるこ
    とを特徴とする請求項18から26までのうちのいずれ
    か一項に記載の駐車料金管理装置。
  30. 【請求項30】 1台の車両が駐車される駐車スペース
    毎に設置された、該駐車スペースに車両が駐車すること
    により上昇して車両の退場を禁止するフラップと、 前記駐車スペースに車両が駐車することにより駐車時間
    を計測し始めると共に、前記駐車スペースから車両を退
    場させる際に所定の操作によって駐車時間に応じた精算
    金額を提示する精算機とを備え、 前記フラップが上昇した回数、及び前記フラップが下降
    した回数もしくは前記精算機が操作された回数双方に基
    づいて、前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、
    及び前記平均利用台数のうちのいずれかを得るものであ
    ることを特徴とする請求項18から26までのうちのい
    ずれか一項に記載の駐車料金管理装置。
  31. 【請求項31】 駐車料金記憶手段は、 記憶している駐車料金が変更されるものであることを特
    徴とする請求項18から30までのうちのいずれか一項
    に記載の駐車料金管理装置。
  32. 【請求項32】 前記駐車料金決定手段で決定された駐
    車料金を担持する信号を発信する信号発信手段と、 該信号発信手段が発信した信号を受信する信号受信手段
    と、 該信号受信手段が受信した信号に基づく前記料金を表示
    する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項18か
    ら31までのうちのいずれか一項に記載の駐車料金管理
    装置。
  33. 【請求項33】 駐車場の利用率に応じて変動する駐車
    料金を予め決めておき、 前記駐車場の現時点における利用率を得、 得られた利用率及び前記駐車料金に基づいて、前記変動
    する駐車料金の中から一つの駐車料金を決定することを
    特徴とする駐車料金管理方法。
  34. 【請求項34】 前記利用率に代えて、 前記駐車場が所定の時間内に利用されたときの平均利用
    率、前記駐車場を現時点で利用している利用台数、及び
    前記駐車場が所定の時間内に利用されたときの平均利用
    台数のうちのいずれかを用いることを特徴とする請求項
    31に記載の駐車料金管理方法。
  35. 【請求項35】 前記利用率、前記平均利用率、前記利
    用台数、及び前記平均利用台数のうちのいずれか一つ
    と、この一つに対応する駐車料金とに基づいて、現時点
    から所定時間経過した後における駐車料金を決定するこ
    とを特徴とする請求項32に記載の駐車料金管理方法。
  36. 【請求項36】 決定された駐車料金を担持する信号を
    所定の情報センタに送信し、 該情報センタが受信した信号に基づいて前記駐車料金を
    表示することを特徴とする請求項33,34,又は35
    に記載された駐車料金管理方法。
  37. 【請求項37】 前記変動料金記憶手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用者数、及び前記
    平均利用者数のうちのいずれかが増加するにつれて高く
    なる変動料金を記憶しておくものであることを特徴とす
    る請求項1から13までのうちのいずれか一項に記載の
    料金変動システム。
  38. 【請求項38】 前記変動料金を予め決めるに当たり、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用者数、及び前記
    平均利用者数のうちのいずれかが増加するにつれて高く
    なる変動料金を予め決めることを特徴とする請求項14
    から17までのうちのいずれか一項に記載の料金変動方
    法。
  39. 【請求項39】 前記駐車料金記憶手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、及び前記
    平均利用台数のうちのいずれかが増加するにつれて高く
    なる駐車料金を記憶しておくものであることを特徴とす
    る請求項18から32までのうちのいずれか一項に記載
    の駐車料金管理装置。
  40. 【請求項40】 前記駐車料金を予め決めるに当たり、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、及び前記
    平均利用台数のうちのいずれかが増加するにつれて高く
    なる駐車料金を予め決めることを特徴とする請求項33
    から36までのうちのいずれか一項に記載の駐車料金管
    理方法。
  41. 【請求項41】 前記変動料金決定手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用者数、及び前記
    平均利用者数のうちのいずれか一つが所定値を超えるこ
    とにより前記料金が高くなるときの前記所定値よりも、
    この高い料金が安くなるときの所定値のほうが低い値と
    なるように前記変動料金の中から一つの料金を選択して
    決定するものであることを特徴とする請求項1から13
    までのうちのいずれか一項又は請求項37に記載の料金
    変動システム。
  42. 【請求項42】 前記駐車料金決定手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、及び前記
    平均利用台数のうちのいずれか一つが所定値を超えるこ
    とにより駐車料金が高くなるときの前記所定値よりも、
    この高い駐車料金が安くなるときの所定値のほうが低い
    値となるように前記変動する駐車料金の中から一つの駐
    車料金を決定するものであることを特徴とする請求項1
    8から32までのうちのいずれか一項又は請求項39に
    記載の駐車料金管理装置。
  43. 【請求項43】 前記変動料金決定手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用者数、及び前記
    平均利用者数のうちのいずれか一つが変わることによ
    り、前記変動料金の中から選択されて決定される一つの
    料金が変動した場合、この変動した時刻から所定時間が
    経過するまでの間は、前記変動した一つの料金を維持す
    るものであることを特徴とする請求項1から13までの
    うちのいずれか一項又は請求項37に記載の料金変動シ
    ステム。
  44. 【請求項44】 前記駐車料金決定手段は、 前記利用率、前記平均利用率、前記利用台数、及び前記
    平均利用台数のうちのいずれか一つが変わることによ
    り、前記変動する駐車料金の中から決定される一つ駐車
    料金が変動した場合、この変動した時刻から所定時間が
    経過するまでの間は前記変動した一つの駐車料金を維持
    するものであることを特徴とする請求項18から32ま
    でのうちのいずれか一項又は請求項39に記載の駐車料
    金管理装置。
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