JP3852259B2 - 自立体の移動に連動したポイントサービスシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車輛などの自立体の移動に連動してポイントが加算されるとともに、そのポイントに応じてサービス供給を受けることが可能な自立体の移動に連動したポイントサービスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、サービスシステムの1つとして、例えば車の走行に伴ってサービスを受けられるシステム、すなわち新車を購入した時、次回新車に買い換える時までの走行距離をポイントに換算し、そのポイントに応じた金額分だけ、買い換える車の購入価格が低減されるというポイントサービスシステムがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のポイントサービスシステムでは、以下のような問題がある。
【0004】
すなわち、このシステムでは、累積したポイントに応じたサービスが受けられるのは、次回新車を購入する時のみであり、またその用途も、新車の購入価格の割引に限定されている。そのため、せっかくある程度のポイントを貯めた場合であっても、必要な時に必要なサービスを受けることができないという問題がある。
【0005】
また、サービス自体が特定の車自体に付随したサービスであるため、別の車(例えばレンタカー)を運転しても、走行距離をポイントとして加算することができないという問題がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車輛などの自立体の移動に連動して変動する数値データをポイントに変換するとともに、このポイントをほぼリアルタイムで蓄積し、蓄積されたポイントに応じたサービスを、必要な時に供給することが可能な自立体の移動に連動したポイントサービスシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムは、自立体の移動に連動して変動する量を数値データとして検知する移動データ検知手段と、移動データ検知手段によって検知された数値データを所定の変換式に従ってポイントに変換するポイント変換手段と、書込要求を受けると、当該書込要求に従ってポイント変換手段によって変換されたポイントを記憶する記憶媒体と、ポイント変換手段によって数値データがポイントに変換された場合には、記憶媒体に対して、当該変換されたポイントの書込要求を行なうとともに、更に記憶媒体に既に記憶されたポイントがある場合には、記憶媒体に対して、既に記憶されたポイントに当該変換されたポイントを加算して得られる総ポイントの書込要求を行なうデータ書込手段とを備えている。更に、移動データ検知手段とポイント変換手段とを、自立体に設け、記憶媒体とデータ書込手段とを、自立体と分離して設け、ポイント変換手段とデータ書込手段との間を、互いに無線または有線により通信可能としている。
【0010】
従って、請求項1の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、自立体の移動に従って変動する数値データをポイントに変換し、そのポイントを、自立体とは別の場所にある記憶媒体に記憶することができる。
【0015】
請求項2の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムは、自立体の移動に連動して変動する量を数値データとして検知する移動データ検知手段と、移動データ検知手段によって検知された数値データを所定の変換式に従ってポイントに変換するポイント変換手段と、書込要求を受けると、当該書込要求に従ってポイント変換手段によって変換されたポイントを記憶する記憶媒体と、ポイント変換手段によって数値データがポイントに変換された場合には、記憶媒体に対して、当該変換されたポイントの書込要求を行なうとともに、更に記憶媒体に既に記憶されたポイントがある場合には、記憶媒体に対して、既に記憶されたポイントに当該変換されたポイントを加算して得られる総ポイントの書込要求を行なうデータ書込手段とを備えている。更に、移動データ検知手段を自立体に設け、ポイント変換手段と記憶媒体とデータ書込手段とを、自立体と分離して設け、移動データ検知手段とポイント変換手段との間を、互いに無線または有線により通信可能としている。
【0016】
従って、請求項2の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、自立体の移動に従って変動する数値データをポイントに変換し、そのポイントを自立体とは別の場所にある記憶手段に記憶することができる。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、自立体の移動に連動して変動する数値データを、自立体の移動距離とする。
【0018】
従って、請求項3の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、自立体の移動距離を数値データとして記憶することができる。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、移動データ検知手段は、自立体の移動速度と、当該移動速度で移動した時間とを検知し、ポイント変換手段は、移動データ検知手段により検知された自立体の移動速度と、当該移動速度で移動した時間との積を累積して移動距離を算出するとともに、当該移動距離をポイントに変換する。
【0020】
従って、請求項4の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、自立体の移動距離をポイントに変換し、そのポイントを記憶することができる。
【0021】
請求項5の発明では、請求項1乃至4のうちいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体に記憶されたポイントに応じて所定のサービスを受けることを可能とし、データ書込手段は、サービスをサービス供給側から受けた場合には、サービス供給側から受けたサービスに対応したポイントを、記憶媒体に記憶された総ポイントから減算し、当該減算された結果を新たな総ポイントとして記憶媒体に対して書込要求を行なう。
【0022】
従って、請求項5の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶されたポイントに応じたサービスを受けることができる。
【0023】
請求項6の発明では、請求項1乃至5のうちいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体に記憶されたポイントを所定の換算式に従って貨幣価値データに換算するとともに、記憶媒体に対して、当該換算された貨幣価値データの書込み要求を行なう貨幣価値変換手段を備える。
【0024】
従って、請求項6の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶された総ポイントを貨幣価値に変換することができる。
【0025】
請求項7の発明では、請求項6の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体に記憶された貨幣価値データに応じて所定のサービスを受けることを可能とし、データ書込手段は、サービスをサービス供給側から受けた場合には、サービス供給側から受けたサービスに対応した貨幣価値データを、記憶媒体に記憶された貨幣価値データから減算し、当該減算された結果を新たな総貨幣価値データとして記憶媒体に対して書込要求を行なう。
【0026】
従って、請求項7の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶された貨幣価値データに応じたサービスを受けることができる。
【0027】
請求項8の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体として、データ書込手段への装着および脱着が可能な磁気記憶媒体を用いる。
【0028】
従って、請求項8の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶媒体として、フロッピィディスクなどの磁気記憶媒体を用いることができる。
【0029】
請求項9の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体として、データ書込手段への装着および脱着が可能な光学的記憶媒体を用いる。
【0030】
従って、請求項9の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶媒体として、光ディスクなどの光学的記憶媒体を用いることができる。
【0031】
請求項10の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体として、データ書込手段への装着および脱着が可能なICカードを用いる。
【0032】
従って、請求項10の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶媒体としてICカードを用いることができる。
【0033】
請求項11の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体として、データ書込手段への装着および脱着が可能なメモリスティックを用いる。
【0034】
従って、請求項11の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、記憶媒体としてメモリスティックを用いることができる。
【0035】
請求項12の発明では、請求項8乃至11のうちいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、データ書込手段に複数の記憶媒体を同時に装着するとともに、当該装着された複数の記憶媒体に記憶されたポイントに応じて所定のサービスを受けることを可能とし、データ書込手段は、サービスをサービス供給側から受けた場合には、サービス供給側から受けたサービスに対応したポイントを、複数の記憶媒体に記憶された総ポイントの合計値から減算し、当該減算された結果を新たな総ポイントとして記憶媒体の少なくとも1つに対して書込要求を行なう。
【0036】
従って、請求項12の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、サービスに対応するポイントの支払を、複数の記憶媒体に記憶されたポイントの合算から行なうことができる。
【0037】
請求項13の発明では、請求項5、請求項7、または請求項12の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体として、所定のポイントあるいは貨幣価値データが予め記憶された記憶媒体を用いる。
【0038】
従って、請求項13の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、プリペイドカードのように、予め所定のポイントが記憶された記憶媒体を用いることができる。
【0039】
請求項14の発明では、請求項5、請求項7、または請求項12の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、サービスをサービス供給側から受けた場合には、サービス供給側から受けたサービスに対応したポイントあるいは貨幣価値データを、記憶媒体に記憶された総ポイントあるいは総貨幣価値データから減算し、当該減算された結果を新たな総ポイントあるいは総貨幣価値データとして記憶媒体に対して書込要求を行なう第2のデータ書込手段を、サービス供給側に備える。
【0040】
従って、請求項14の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、サービスに対応するポイントあるいは貨幣価値の支払を、サービス供給側において行なうことができる。
【0041】
請求項15の発明では、請求項6の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体としてICカードを用い、ポイント変換手段をICカードに内蔵する。
【0042】
従って、請求項15の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、数値データをICカードに記憶するとともに、ICカードにおいて、その数値データからポイントへの変換を行なうことができる。
【0043】
請求項16の発明では、請求項6の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、記憶媒体としてICカードを用い、貨幣価値変換手段をICカードに内蔵する。
【0044】
従って、請求項16の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、数値データをICカードに記憶するとともに、ICカードにおいて、その数値データから貨幣価値への変換を行なうことができる。
【0045】
請求項17の発明では、請求項1乃至16のうちいずれか1項の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて自立体を、車輛とする。
【0046】
従って、請求項17の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、自動車やバス、トラックといった車輛の走行距離に応じて、ポイントを蓄積するとともに、蓄積されたポイントに応じたサービスを受けることができる。
【0047】
請求項18の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムはともに、自立体に設けられ、自立体の移動データを検知する移動データ検知部と、該移動データ検知部が検知した移動データをポイントに変換するポイント変換部と、全体を制御する全体制御部と、変換されたポイントを書込むデータ書込部と、該データ書込部に挿脱着が可能であり、該データ書込部からポイントが書込まれる記憶媒体と、データ書込部により書込まれ、全体制御部に出力されたポイントを表示するポイント表示部と、所望のサービスの選択要求を受付けるとともに、受付けた選択要求を出力する操作入力部と、該操作入力部により出力された選択要求に応じて、対応するサービス供給側にサービス要求情報を発信すると共に、サービス供給側から供給されるサービス供給情報を受信するサービス情報通信部とを備えている。そして更に、移動データ検知部とポイント変換部とを自立体に設け、記憶媒体とデータ書込部とを自立体と分離して設け、ポイント変換部とデータ書込部との間を互いに無線または有線により通信可能としている。
【0048】
従って、請求項18の発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、以上のような手段を講じることにより、自立体の移動に従って変動する移動データをポイントに変換し、そのポイントを、自立体とは別の場所にある記憶媒体に記憶するとともに、サービスの選択要求を受け付け、受け付けた選択要求に応じて、対応するサービス供給側にサービス要求情報を発信すると共に、サービス供給側から供給されるサービス供給情報を受信することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0050】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図12を用いて説明する。
【0051】
図1は、第1の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの一例を示すシステム構成図である。
【0052】
本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステム1は、車などの自立体に設けられ、移動データ検知部10と、ポイント変換部11と、全体制御部12と、データ書込部13と、記憶媒体14と、ポイント表示部21と、操作入力部22と、サービスデータ通信部23と、音声出力部25と、表示部26とを備えている。
【0053】
移動データ検知部10は、自立体の移動に連動して変動する数値データを検知する。自立体の移動に連動して変動する数値データとしては、走行距離、移動速度、エンジンの回転数ガソリンの消費量等が該当する。これらの情報の取得方法は以下の通りである。
【0054】
まず、数値データとして走行距離を検知する場合については、車輛などの自立体のトリップメーターを駆動させているモーターの電源コードから信号を取り出し、この信号をもとに距離を算出する方法や、トリップメーターに直接メーターの数値を読み取る光電計等を取り付け、光電的に読み取る方法等を用いる。また、これ以外の方法で走行距離を計測しても構わない。
【0055】
次に、数値データとして速度を検知する場合については、車輛などの自立体の速度メーターを駆動している駆動源から信号を読み取る方法や、速度メーターの数値を直接読み取る光電計等を用いて読み取る方法がある。勿論、これ以外の方法であっても実質的に速度を読み取れる手段であれば良い。
【0056】
なお、速度の場合、走行量に伴って増える量ではないので、走行距離に変換する必要がある。速度から走行距離を求めるためには、時間も関係してくるので、どの速度でどの位の時間走ったかといったことも記憶し、速度と時間とから走行距離に変換する。あるいは、ある特定期間の平均速度を記録し、この平均速度と時間との積で距離を算出しても良い。この変換作業は、ポイント変換部11が行なう。
【0057】
また、数値データとしてエンジンの回転数を検知する場合には、車輛などの自立体の回転速度計の駆動源、点火コイル、イグニッションコイル等から信号を取り出し、これらから回転数を算出する。また、回転速度計(タコメーター)に直接メーター読み取り装置を装着し、この読み取り装置から回転数を読み取るようにしても良い。勿論、これ以外の方法であっても実質的に回転数を読み取れる手段であれば良い。
【0058】
なお、エンジンの回転数の場合も、速度と同様、その数値は走行量に伴って増える量ではないので、走行距離に変換する必要がある。この変換作業も、ポイント変換部11が行なう。ガソリンの消費量の場合は、予め1リットル当たりのガソリンによる走行距離と速度との関係をグラフ化しておき、それを基に速度を特定し、走行距離に換算しても良い。
【0059】
ポイント変換部11は、移動データ検知部10によって検知された数値データを、所定の変換式に基づいてポイントに変換する。
【0060】
移動データ検知部10が走行距離を検知する場合、所定の変換条件(例えば、走行距離10km毎に1ポイントとする)に基づいて、検知された走行距離をポイントに変換して全体制御部12に出力する。
【0061】
一方、上述したように、移動データ検知部10が検知するデータが、速度やエンジンの回転数のように、走行量の増加に伴って増加する量ではない場合、それらのデータから走行距離を算出し、その走行距離から所定の変換条件に基づいて、ポイントに変換する。この意味においては、最初から取得する情報としては、走行距離であれば、取得された走行距離をポイントに変換するだけで良く、一番効率が良い。
【0062】
しかしながら、自立体の種類によっては、走行距離を取得する装置を装着しにくいような構造をしている場合も考えられる。このような場合に、代わりに速度、エンジンの回転数等を取得する。
【0063】
速度データから走行距離に変換する方法としては、速度とその速度で走った時間との積を累積して走行距離を求める。エンジンの回転数から走行距離に変換する方法としては、回転数とその回転数の継続時間との積を累積し、更にエンジン1回転当たりの走行距離を乗じて走行距離を求め、更に走行距離をポイントに変換して全体制御部12に出力する。
【0064】
全体制御部12は、システム1全体の制御を行なう部分であり、ポイント変換部11によってポイントの入力がなされた場合には、このポイントをデータ書込部13に出力する。
【0065】
また、全体制御部12は、ポイントから貨幣価値データへの変換式を組み込んでおり、この変換式を用いて、必要に応じてポイント変換部11にて変換されたポイントを貨幣価値に変換し(例えば、100ポイント毎に1円に換金する)、貨幣価値データ(例えば、100円)をデータ書込部13に出力する。更に、サービスデータ通信部23を介して最新の為替レートデータを取得できるようにしており、円だけでなく、米ドル、ユーロ、マルク、ポンド等いずれの通貨単位への換算も可能としている。
【0066】
データ書込部13は、記憶媒体14の装着および脱着が可能な構成としており、全体制御部12によってポイントまたは貨幣価値データが入力された場合には、装着している記憶媒体14に対してポイントまたは貨幣価値データの書込を行なう。このとき、記憶媒体14に既に書込まれたポイントまたは貨幣価値データがある場合には、それに加算して書込む。
【0067】
また、データ書込部13は、装着している記憶媒体14に記憶されているポイントまたは貨幣価値データを読み取るとともに、全体制御部12に出力する。
【0068】
ポイント表示部21は、このようにデータ書込部13によって読み込まれ、全体制御部12に出力されたポイントまたは貨幣価値データを表示する。
【0069】
記憶媒体14は、データ書込部13へ装着および脱着が可能なフロッピーディスクなどの磁気記憶媒体、光ディスクなどの光学的記憶媒体、ICカード等を用いるが、ポイントおよび貨幣価値データの記憶が可能であればこれら以外のものを用いても良い。
【0070】
このような記憶媒体14は、データ書込部13による書込要求に基づいてポイントまたは貨幣価値データを記憶する。
【0071】
なお、記憶媒体14として、ICカードを用いた場合には、このICカード自体に、ポイントから貨幣価値データへの変換式を組み込み、この変換式を用いて、必要に応じてポイントを貨幣価値に変換するとともに、この貨幣価値データを記憶するようにしてもよい。この場合も、サービスデータ通信部23を介して最新の為替レートデータを取得できるようにしており、円だけでなく、米ドル、ユーロ、マルク、ポンド等いずれの通貨単位への換算も可能としている。
【0072】
本実施の形態に係るポイントサービスシステム1では、記憶媒体14に記憶されたポイントまたは貨幣価値データに応じて、サービスを受けることができる。サービスの内容は、操作入力部22のメニューから選択し、このサービス供給を受けた場合には、その対価を、記憶媒体14に記憶されたポイントまたは貨幣価値データから支払う。
【0073】
なお、あらかじめポイントまたは貨幣価値データが記憶された記憶媒体14を、プリペイドカードの如く別途購入し、これを用いてサービスに対する支払を行なうことも可能である。
【0074】
図2は、本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて提供されているサービスのメニュー表示例を示す模式図である。
【0075】
操作入力部22は、図2に示すようなサービスメニューから、所望のサービスの選択要求を受け付けるとともに、選択要求結果を全体制御部12に出力する。
【0076】
サービスデータ通信部23は、選択されたサービスに応じて、サービス要求情報を、該当するサービス供給側30に向けて発信する。また、サービス供給側30から供給されるサービス情報データを受信するとともに、全体制御部12に転送する。
【0077】
音声出力部25と表示部26とは、全体制御部12に転送されたサービス情報データのうち音声データと画像データ(動画、静止画、文字等)とをそれぞれ出力する。
【0078】
サービス供給側30は、通信部31とサービス供給部32とを備えている。通信部31は、ポイントサービスシステム1のサービスデータ通信部23からサービス要求を無線等により受けるとともに、それに応じたサービスデータを、サービス供給部32から取り出してポイントサービスシステム1のサービスデータ通信部23に無線等により発信する。また、サービス内容に応じた対価(ポイントまたは貨幣価値データ)データもサービスデータ通信部23に発信し、ポイントサービスシステム1側に対価の支払要求を行なう。
【0079】
サービス供給側30より、対価データを入力されたサービスデータ通信部23は、その情報を全体制御部12に出力する。更に全体制御部12は、対価データをデータ書込部13に出力する。
【0080】
データ書込部13は、全体制御部12によって対価データが入力された場合には、装着している記憶媒体14に記憶されているポイントまたは貨幣価値データから、対価データの分を減じる。このとき、サービス供給側30よりポイント単位で対価データの要求があった場合、記憶媒体14に記憶されているポイントから、対価データ分のポイントを減算し、得られたポイントを新たなポイントとして記憶媒体14に書込む。
【0081】
一方、サービス供給側30より、貨幣価値データ(例えば、円)で対価データの要求があった場合も同様に、記憶媒体14に記憶されている貨幣価値データから、対価データ分の貨幣価値データを減算し、得られた貨幣価値データを新たな貨幣価値データとして記憶媒体14に書込む。記憶媒体14にポイントが記憶されている場合には、ポイントを貨幣価値データに換算してから、対価データ分の貨幣価値データを減算し、得られた貨幣価値データを新たな貨幣価値データとして記憶媒体14に書込む。
【0082】
なお、前述したようなサービス供給側30の構成は、あくまで一般例であり、詳細は図2に示すような各サービスの内容によって異なる。以下に、各々のサービスについて説明する。
【0083】
(1)有料道路料金自動支払サービス
図3は、有料道路料金自動支払サービスシステムの構成例を示す概念図である。
【0084】
このサービスシステムは、高速道路などの有料道路の料金を、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1を用いて支払うシステムである。このサービスシステムでは、有料道路40の入口41に、入口場所を記憶した電波を発信する発信機42を車輛35よりも高位置に設置し、進入してきた車輛35に設けられたサービスデータ通信部23が、発信機42から発信される電波を検知することで、全体制御部12が入口41の場所を認識する。
【0085】
また、出口43においても、出口場所および料金データを記憶した電波を発信する発信機44を車輛35よりも高位置に設置し、出口43から出た車輛35に設けられたサービスデータ通信部23が、発信機44から発信される電波を検知することにより、全体制御部12が出口43の場所を認識するとともに、該当する料金を特定し、データ書込部13に出力する。
【0086】
そして、データ書込部13は、装着している記憶媒体14に記憶されている貨幣価値データ(あるいはそれに相当するポイント)から、特定された料金(あるいはそれに相当するポイント)の分を減じ、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0087】
なお、有料道路40の入口41および出口43に設けられた発信機42、44は、図1においてサービス供給側30の通信部31に相当する。
【0088】
(2)ガソリン代自動支払サービス
図4は、ガソリン代自動支払サービスシステムの構成例を示す概念図である。
【0089】
ガソリン代自動支払サービスシステムが適用されたガソリンスタンドの給油装置50は、給油タンク51と、給油ポンプ52と、流量計53と、演算部54と、発信機55と、注油装置56とを備えている。
【0090】
このようなガソリンスタンドの給油装置50では、給油タンク51に貯蔵されたガソリンを給油ポンプ52で汲み上げ、注油装置56によって、燃料注入口36から車輛35にガソリンを注入する。
【0091】
車輛35へのガソリン注入量は、給油ポンプ52の流量を測定する流量計53によって測定されるとともに、測定結果が演算部54に出力される。
【0092】
演算部54は、ガソリン注入量の測定結果から料金(あるいはそれに相当するポイント)を算定し、料金(あるいはそれに相当するポイント)データを発信機55に出力する。
【0093】
発信機55は、演算部54により入力された料金(あるいはそれに相当するポイント)データを車輛35のサービスデータ通信部23に発信する。
【0094】
サービスデータ通信部23は、発信機55から発信された料金(あるいはそれに相当するポイント)データを受信し、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスと同様にして、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0095】
なお、給油装置50、および給油装置50に設けられた発信機55は、図1においてサービス供給部32、および通信部31に相当する。
【0096】
(3)駐車場料金自動支払サービス
図5は、駐車場料金自動支払サービスシステムの全体構成例を示す概念図であり、図5(a)、(b)は駐車場の入口、出口をそれぞれ示す。
【0097】
図6は、駐車場料金自動支払サービスシステムのシステム構成例を示すブロック図である。
【0098】
駐車場料金自動支払サービスシステム60は、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1を用いて駐車料金を支払うシステムであり、中央処理部65と、車輛センサ62と、ゲート開閉装置63と、発信機64とを備えている。
【0099】
図5(a)および図5(b)に示すように、駐車場入口および出口には、車輛センサ62(#a)、62(#b)を備えている。これら車輛センサ62(#a、#b)は、車輛35を検知するとともに、車輛35を検知した場合には検知信号を中央処理部65(#a、#b)に送る。なお、図5に示す添字#a、#bは、それぞれ駐車場の入口側、出口側を示すものである。
【0100】
入口側の中央処理部65(#a)は、車輛センサ62(#a)から検知信号を受けた場合には、発信機64(#a)に、入場時刻を記憶した電波を発信させるとともに、ゲート開閉装置63(#a)に、ゲートを開けさせる。
【0101】
これにより、進入してきた車輛35のサービスデータ通信部23が、この電波を検知することで、全体制御部12が入場時刻を認識するとともに、駐車場内への進入が可能となる。。
【0102】
出口側の中央処理部65(#b)は、車輛センサ62(#b)から検知信号を受けた場合には、発信機64(#b)に、退場時刻および料金データを記憶した電波を発信させるとともに、ゲート開閉装置63(#b)に、ゲートを開けさせ、退場可能とする。
【0103】
これにより、退場する車輛35に備えられたサービスデータ通信部23が、この電波を検知することで、全体制御部12が退場時刻を認識するとともに、該当する料金を特定し、データ書込部13に出力する。
【0104】
サービスデータ通信部23は、発信機64(#b)から発信された料金(あるいはそれに相当するポイント)データを受信し、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスと同様にして、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0105】
なお、駐車場料金自動支払サービスシステム60、および発信機64(#a、#b)は、図1においてサービス供給部32、および通信部31にそれぞれ相当する。
【0106】
(4)車内買物サービス
図7は、車内買物サービスシステムの概念を示す模式図である。
【0107】
車内買物サービスシステムは、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1を用いて、車内にいたままで買物およびその対価の支払いも行なうサービスシステムである。このサービスシステムでは、サービスを行っている店舗70に車輛35で出向き、注文窓口71にてメニュー表等を見ながら商品の注文を行う。
【0108】
メニュー表には料金がバーコード化されて印刷されており、注文を受ける毎に店員がバーコードから料金の入力を行う。
【0109】
注文が終了すると、商品受取・支払窓口72に車輛35を移動し、注文した商品を受け取る。また、商品受取・支払窓口72は、発信機73を備えており、発信機73は、店員により入力された料金(あるいはそれに相当するポイント)のデータを、車輛35のサービスデータ通信部23に発信する。
【0110】
サービスデータ通信部23は、発信機73から発信された料金(あるいはそれに相当するポイント)データを受信し、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスと同様にして、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0111】
なお、店舗70、および店舗70に設けられた発信機73は、図1においてサービス供給部32、および通信部31にそれぞれ相当する。
【0112】
(5)通信衛星サービス
図8は、通信衛星サービスシステムの構成例を示す概念図である。
【0113】
通信衛星サービスシステムは、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1を用いて、通信衛星80からの電波をサービスデータ通信部23で受信することによって音楽サービス、カーナビゲーションサービス、渋滞情報や駐車場空き情報などの交通情報サービス、気象情報サービスといったサービスを受けるとともに、その支払いも行なうサービスである。
【0114】
サービスデータ通信部23は、通信衛星80から送信されるサービスデータを受信するとともに、全体制御部12に出力する。
【0115】
全体制御部12は、サービスデータを音声データと、画像データとに分類し、音声データに関しては音声出力部25から、画像データに関しては表示部26からそれぞれ出力させる。
【0116】
また、通信衛星80は、サービスデータとともに、料金データ(あるいはそれに相当するポイント)も送信する。
【0117】
サービスデータ通信部23は、通信衛星80から発信された料金(あるいはそれに相当するポイント)データを受信し、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスと同様にして、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0118】
なお、このような通信衛星サービスシステムは、通信衛星80から連続的にデータを受信する場合が想定されることから、専用のサービスデータ通信部23を設け、通信衛星サービスを受けながら、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスなどの別のサービスを受けることもできるようにしても良い。
【0119】
(6)インターネットサービス
図9は、インターネットサービスシステムの概念を示す模式図である。
【0120】
インターネットサービスシステムは、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1を用いて、インターネット82からの情報を受信することによってインターネット82にて提供されている種々のサービスを受けるとともに、その対価の支払いも行なうサービスである。
【0121】
サービスデータ通信部23は、ネットワークプロバイダ84に対して、インターネット82へのアクセス要求およびデータ取得要求を行なう。
【0122】
アクセス要求およびデータ取得要求を受けたネットワークプロバイダ84は、ユーザ(車輛35)認証を行なうとともに、認証が得られたユーザ(車輛35)に対してインターネット82へのアクセスを許可する。
【0123】
これにより、ユーザ(車輛35)は、インターネット82へのアクセスが可能となり、サービスデータ通信部23は、インターネット82からのサービスデータを受信するとともに、全体制御部12に出力する。
【0124】
全体制御部12は、サービスデータを音声データと、画像データとに分類し、音声データに関しては音声出力部25から、画像データに関しては表示部26からそれぞれ出力させる。
【0125】
また、ネットワークプロバイダ84は、インターネット82への接続時間およびサービス内容に応じた料金データ(あるいはそれに相当するポイント)も送信する。
【0126】
サービスデータ通信部23は、ネットワークプロバイダ84から発信された料金(あるいはそれに相当するポイント)データを受信し、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスと同様にして、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0127】
なお、このようなインターネットサービスシステムは、インターネット82から連続的にデータを受信する場合が想定されることから、専用のサービスデータ通信部23を設け、インターネットサービスを受けながら、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスなどの別のサービスを受けることもできるようにしても良い。
【0128】
この場合、全体制御部12に携帯電話やPHS端末用の接続端子を設け、接続端子に接続した携帯電話やPHS端末をサービスデータ通信部23として用いても良い。サービスデータ通信部23に携帯電話やPHS端末を用いた場合、ネットワークプロバイダ84側は、発信者を認識できるので、ユーザ認証が容易になる。
【0129】
なお、インターネット82、およびネットワークプロバイダ84は、図1においてサービス供給部32、および通信部31にそれぞれ相当する。
【0130】
(7)バンキングサービス
図10は、バンキングサービスシステムの概念を示す模式図である。
【0131】
バンキングサービスシステムは、前述した(6)インターネットサービスの1つであり、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1を用いて、ユーザの預金口座のある銀行86にアクセスし、預金口座の残高に応じて貨幣価値(あるいはそれに相当するポイント)を引き出すとともに、それを貨幣価値データ(あるいはそれに相当するポイント)として記憶媒体14に書込むサービスである。
【0132】
前述した(6)インターネットサービスに記載したようにしてインターネット82にアクセスしたユーザ(車輛35)は、更に自分の預金口座を開設している銀行86にアクセスし、サービスデータ通信部23を介して、預金口座の残高に応じて貨幣価値(あるいはそれに相当するポイント)を引き出すよう要求する。
【0133】
引き出し要求を受けた銀行86は、ユーザ(車輛35)認証および残高確認を行なうとともに、認証が得られたユーザ(車輛35)に対して、引き出し要求のあった貨幣価値データ(あるいはそれに相当するポイント)を、インターネット82を介してサービスデータ通信部23に返信するとともに、引き出された預金口座の残高を更新する。なお、残高が少なくて、ユーザ(車輛35)の引き出し要求に対応できない場合には、その旨をサービスデータ通信部23に返信する。
【0134】
サービスデータ通信部23は、ネットワークプロバイダ84から発信された貨幣価値(あるいはそれに相当するポイント)データを受信し、前述した(1)有料道路料金自動支払サービスと同様にして、記憶媒体14に書込まれている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0135】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの動作について説明する。
【0136】
まず、自立体の移動に連動してポイントを記憶する動作を図11のフローチャートを用いて説明する。
【0137】
車輛35が走行する(S1)と、移動データ検知部10によって、車輛35の移動に連動して変動する数値データが検知される(S2)。移動データ検知部10によって検知された走行距離や、移動速度や、エンジンの回転数等のデータは、ポイント変換部11に出力される。
【0138】
ポイント変換部11に出力された走行距離データは、所定の変換条件に基づいてポイントヘ変換される(S3)。ポイント変換部11に出力されたデータが走行距離ではなく、移動速度や、エンジンの回転数であった場合には、まず走行距離データへの変換がなされた後に、所定の変換条件に基づいてポイントヘ変換される。
【0139】
ポイント変換部11で変換されたポイントは、全体制御部12へ出力され、更に、データ書込部13によって、データ書込部13に装着された記憶媒体14に記憶される(S4)。
【0140】
このようにして、車輛35の走行が終了するまで(S5:Yes)、走行距離に応じたポイントが記憶媒体14に加算される(S5:No)。
【0141】
次に、記憶媒体14に記憶されたポイントに応じたサービスを受ける場合の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。
【0142】
先ず操作入力部22よりサービスを選択する(S11)。サービス内容は例えば図2に示す通りである。
【0143】
ユーザ側(車輛35側)は、操作入力部22より選択した内容に応じてサービスを受ける(S12)。
【0144】
更に、サービス供給側30の通信部31からは、サービスデータ通信部23に対して、そのサービスに対する対価(貨幣価値またはポイント)の要求がなされる(S13)。
【0145】
全体制御部12は、サービスデータ通信部23を介して対価データを取得し、データ書込部13に装着されている記憶媒体14に記憶された貨幣価値またはポイントから対価(貨幣価値またはポイント)を減算し、記憶内容を更新し(S14)、支払を完了する(S15:Yes)。
【0146】
なお、データ書込部13に装着されている記憶媒体14に記憶された貨幣価値またはポイントのみでは対価の支払ができない場合(S15:No)には、貨幣価値またはポイントが記憶されている別の記憶媒体14(例えばプリペイド媒体)がある場合(S16:Yes)には、これをデータ書込部13に装着(S17)して、この記憶媒体14を対価の支払に用いる(S14)。
【0147】
一方、貨幣価値またはポイントが記憶されている別の記憶媒体14を持ち合わせていない場合(S16:No)には、不足分を現金にて支払う(S18)。
【0148】
上述したように、本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、上記のような作用により、走行距離をほぼリアルタイムでポイントに変換するとともに、そのポイントを記憶媒体14に累積記憶し、累積ポイントに応じたサービスを受けることができる。その結果、車輛35の走行のような自然の動作から、無意識のうちに付加価値を創出することが可能となる。
【0149】
また、この記憶媒体14は携帯が可能であるため、レンタカー等の異なる車輛35を運転した時でも、この車輛35のデータ書込部13に記憶媒体14を装着することにより、走行距離に応じたポイントを累積記憶することができる。その結果、特定の車輛35に限定されることなく付加価値を創出することが可能となる。
【0150】
更に、サービスを受けた場合、そのサービスの対価は、記憶媒体14に累積記憶されたポイントから支払うことができる。これにより、キャッシュレス決済が可能となるのみならず、サービスデータ通信部23から支払要求データを取得することにより自動的になされる。その結果、運転手は、従来のように一旦車輛35を停止し、そこで料金の支払いを行なうようなことは必要無くなるので、運転手の負担を大幅に低減することが可能となるのみならず、交通渋滞の緩和にも資するものである。
【0151】
なお、この記憶媒体14に、あらかじめ所定のポイントが記憶された記憶媒体14を購入し、これをプリペイドカードの如く用いることもできるので、走行距離に応じた累積ポイントが少ない場合であっても、必要とするサービスを受けることができるとともに、上述したようなキャッシュレス決済を行なうことが可能である。
【0152】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図13を用いて説明する。
【0153】
図13は、第2の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの一例を示すシステム構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0154】
第2の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムは、第1の実施の形態における通信部31を、記憶媒体14の着脱が可能なデータ書込部33としたものであり、その他の構成を同一としている。
【0155】
データ書込部33は、装着している記憶媒体14に記憶されている貨幣価値データ(あるいはそれに相当するポイント)から、サービス供給部32にて特定されたサービスに対応する料金(あるいはそれに相当するポイント)の分を減じ、記憶媒体14に記憶されている貨幣価値データ(あるいはポイント)を更新する。
【0156】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの動作について説明する。
【0157】
本実施の形態では、車輛35等の自立体の移動に連動してポイントを記憶する動作は、前述した第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略し、記憶媒体14に記憶されたポイントに応じたサービスを受ける場合の動作について説明する。
【0158】
本実施の形態における、記憶媒体14に記憶されたポイントに応じたサービスを受ける場合の動作は、前述した図12のフローチャートに示す通りであるが、第1の実施の形態とステップS14と、ステップS17との詳細が異なるのみである。したがって、ここではステップS14と、ステップS17のみについて述べる。
【0159】
ステップS14は、記憶媒体14に記憶されたポイントあるいは貨幣価値データから、サービスの対価としてサービス供給側30から提示された分を減算し、記憶媒体14の記憶内容を更新するものである。第1の実施の形態では、この作業をポイントサービスシステム1のデータ書込部13に記憶媒体14を装着することによって行なっていたが、本実施の形態では、サービス供給側30のデータ書込部33において行なう。
【0160】
ステップS17は、単数の記憶媒体14に記憶されたポイントあるいは貨幣価値データでは、サービスの対価を支払いきれないとき、別の記憶媒体14から不足分を支払うものである。このために、第1の実施の形態では、別の記憶媒体14をポイントサービスシステム1のデータ書込部13に装着していたが、本実施の形態では、サービス供給側30のデータ書込部33に装着して行なう。
【0161】
上述したように、本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、上記のような作用により、走行距離をほぼリアルタイムでポイントに変換するとともに、そのポイントを記憶媒体14に累積記憶し、累積ポイントに応じたサービスを受けることができる。その結果、車輛35の走行のような自然の動作から、無意識のうちに付加価値を創出することが可能となる。
【0162】
また、この記憶媒体14は携帯が可能であるため、レンタカー等の異なる車輛35を運転した時でも、この車輛35のデータ書込部13に記憶媒体14を装着することにより、走行距離に応じたポイントを累積記憶することができる。その結果、特定の車輛35に限定されることなく付加価値を創出することが可能となる。
【0163】
更に、サービスを受けた場合、そのサービスの対価を、記憶媒体14に累積記憶されたポイントから支払うことがでいる。これは、サービス供給部30のデータ書込部33の記憶媒体14を装着し、そこから所定の対価データ(ポイントまたは貨幣価値)を減ずることによってなされる。
【0164】
したがって、車輛35に乗っていなくても、ポイントあるいは貨幣価値データが記憶された記憶媒体14を携帯することによって、例えばコンビニエンスストア、デパート等であっても、データ書込部33を備えることによって、キャッシュレス決済を行なうことが可能となる。
【0165】
もちろん、この記憶媒体14に、あらかじめ所定のポイントが記憶された記憶媒体14を購入し、これをプリペイドカードの如く用いることもできるので、走行距離に応じた累積ポイントが少ない場合であっても、必要とするサービスを受けることができるとともに、上述したようなキャッシュレス決済を行なうことも可能である。
【0166】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図14から図15を用いて説明する。
【0167】
図14は、第3の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの一例を示すシステム構成図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0168】
第3の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステム1は、車輛35に搭載した車載部2と、車輛35に搭載しない固定サーバ部3とを備えている。
【0169】
車載部2の構成は、第1の実施の形態におけるデータ書込部13に代えて、ポイントデータ通信部18を備えたものである。
【0170】
固定サーバ部3は、データ書込部91と、記憶装置92とを備えている。
【0171】
車載部2のポイントデータ通信部18は、全体制御部12からのポイント(あるいは貨幣価値データ)加算要求および減算要求を、無線等により固定サーバ部3のデータ書込部91に送信する。また、データ書込部91から無線等により送信される情報を全体制御部12に出力する。
【0172】
このようなポイントデータ通信部18として、PHS端末や携帯電話を用いていも良い。ポイントデータ通信部18に携帯電話やPHS端末を用いた場合、固定サーバ部3側は、発信者を認識できるので、車輛35の認証(ユーザ認証)が容易となる。
【0173】
データ書込部91は、記憶装置92に接続しており、ポイントデータ通信部18によってポイントまたは貨幣価値データが入力された場合には、記憶装置92に対してポイントまたは貨幣価値データの書込を行なう。このとき、記憶装置92に既に書込まれたポイントまたは貨幣価値データがある場合には、それに加算して書込む。
【0174】
一方、ポイントデータ通信部18によってサービスに対する対価データが入力された場合には、接続している記憶装置92に記憶されているポイントまたは貨幣価値データから、対価データの分を減じる。このとき、ポイントデータ通信部18よりポイント単位で対価データの要求があった場合、記憶装置92に記憶されているポイントから、対価データ分のポイントを減算し、得られたポイントを新たなポイントとして記憶装置92に書込む。
【0175】
また、データ書込部91は、記憶装置92に記憶されているポイントまたは貨幣価値データを読み取るとともに、ポイントデータ通信部18に無線等で出力する。
【0176】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの動作について説明する。
【0177】
本実施の形態における、車輛35等の自立体の移動に連動してポイントを記憶する動作は、前述した図11のフローチャートに示す通りであるが、第1の実施の形態とステップS4の詳細が異なるのみである。したがって、ここではステップS4のみについて述べる。
【0178】
ポイント変換部11で変換されたポイントは、全体制御部12へ出力され、更に、ポイントデータ通信部18によって、固定サーバ部3側に無線等により送信される。固定サーバ部3では、データ書込部91が、ポイントデータ通信部18から送信されるポイントを受信するとともに、そのデータを記憶装置92に書込まれる(S4)。
【0179】
次に、記憶装置92に記憶されたポイントに応じたサービスを受ける場合の動作について図15のフローチャートを用いて説明する。
【0180】
図15に示すフローチャートでは、前述した図12のフローチャートに示すステップと同一のステップに対しては、そのステップ番号を同一としており、ステップS11からステップS13までは、第1の実施の形態において説明したとおりである。
【0181】
したがって、ここでは、ステップS14以降のみについて述べる。
【0182】
ステップS14は、記憶装置92に記憶されたポイントあるいは貨幣価値データから、サービスの対価としてサービス供給側30から提示された分を減算し、記憶装置92に記憶されたポイントあるいは貨幣価値データの内容を更新するものである。第1の実施の形態では、この作業をポイントサービスシステム1のデータ書込部13に記憶媒体14を装着し、記憶媒体14にデータを書込むことによって行なっていたが、本実施の形態では、固定サーバ部3のデータ書込部91が、記憶装置92へデータの書込をすることによって行なう(S14)。
【0183】
記憶装置92に記憶されたポイントあるいは貨幣価値データで支払が完了した場合(S15:Yes)には、決済を終了する。
【0184】
一方、記憶装置92に記憶されたポイントで、支払ができない場合(S15:No)には、不足額を現金にて支払う(S18)。
【0185】
上述したように、本実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいては、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0186】
更に、本実施の形態に係るポイントサービスシステム1では、データ書込部91と記憶装置92とを分離し、小型化した車載部2のみを車輛35等の自立体に搭載すればよい。したがって、車載部2を、自動車やバス、トラックなどの一般車輛のみならず、靴、自転車、バイク、スキー、スケート、スケートボード、車椅子、ベビーカー等あらゆる自立移動体に搭載することができる。
【0187】
これによって、自立体の自然な動きから付加価値を創出することが可能となる。
【0188】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0189】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムによれば、車輛などの自立体の移動に連動して変動する数値データをポイントに変換し、このポイントをほぼリアルタイムで蓄積することができる。
【0190】
更に、蓄積されたポイントに応じたサービスを、必要な時に供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの一例を示すシステム構成図。
【図2】第1の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて提供されているサービスのメニュー表示例を示す模式図。
【図3】有料道路料金自動支払サービスシステムの構成例を示す概念図。
【図4】ガソリン代自動支払サービスシステムの構成例を示す概念図。
【図5】駐車場料金自動支払サービスシステムの全体構成例を示す概念図。
【図6】駐車場料金自動支払サービスシステムのシステム構成例を示すブロック図。
【図7】車内買物サービスシステムの概念を示す模式図。
【図8】通信衛星サービスシステムの構成例を示す概念図。
【図9】インターネットサービスシステムの概念を示す模式図。
【図10】バンキングサービスシステムの概念を示す模式図。
【図11】自立体の移動に連動してポイントを記憶する動作を示すフローチャート。
【図12】記憶媒体に記憶されたポイントに応じたサービスを受ける場合の動作を示すフローチャート。
【図13】第2の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの一例を示すシステム構成図。
【図14】第3の実施の形態に係る自立体の移動に連動したポイントサービスシステムの一例を示すシステム構成図。
【図15】記憶装置に記憶されたポイントに応じたサービスを受ける場合の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…ポイントサービスシステム、
2…車載部、
3…固定サーバ部、
10…移動データ検知部、
11…ポイント変換部、
12…全体制御部、
13、33、81…データ書込部、
14…記憶媒体、
18…ポイントデータ通信部、
21…ポイント表示部、
22…操作入力部、
23…サービスデータ通信部、
25…音声出力部、
26…表示部、
30…サービス供給側、
31…通信部、
32…サービス供給部、
35…車輛、
36…燃料注入口、
40…有料道路、
41…入口、
42、44、55、64、73…発信機、
43…出口、
50…給油装置、
51…給油タンク、
52…給油ポンプ、
54…演算部、
56…注油装置、
60…駐車場料金自動支払サービスシステム、
61…中央処理部、
62…車輛センサ、
63…ゲート開閉装置、
65…中央処理部、
70…店舗、
71…注文窓口、
72…商品受取・支払窓口、
80…通信衛星、
82…インターネット、
84…ネットワークプロバイダ、
86…銀行、
92…記憶装置。
Claims (18)
- 自立体の移動に連動して変動する量を数値データとして検知する移動データ検知手段と、
前記移動データ検知手段によって検知された数値データを所定の変換式に従ってポイントに変換するポイント変換手段と、
書込要求を受けると、当該書込要求に従って前記ポイント変換手段によって変換されたポイントを記憶する記憶媒体と、
前記ポイント変換手段によって数値データがポイントに変換された場合には、前記記憶媒体に対して、当該変換されたポイントの書込要求を行なうとともに、更に前記記憶媒体に既に記憶されたポイントがある場合には、前記記憶媒体に対して、前記既に記憶されたポイントに当該変換されたポイントを加算して得られる総ポイントの書込要求を行なうデータ書込手段とを備え、
前記移動データ検知手段と前記ポイント変換手段とを、前記自立体に設け、
前記記憶媒体と前記データ書込手段とを、前記自立体と分離して設け、
前記ポイント変換手段と前記データ書込手段との間を、互いに無線または有線により通信可能としたことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 自立体の移動に連動して変動する量を数値データとして検知する移動データ検知手段と、
前記移動データ検知手段によって検知された数値データを所定の変換式に従ってポイントに変換するポイント変換手段と、
書込要求を受けると、当該書込要求に従って前記ポイント変換手段によって変換されたポイントを記憶する記憶媒体と、
前記ポイント変換手段によって数値データがポイントに変換された場合には、前記記憶媒体に対して、当該変換されたポイントの書込要求を行なうとともに、更に前記記憶媒体に既に記憶されたポイントがある場合には、前記記憶媒体に対して、前記既に記憶されたポイントに当該変換されたポイントを加算して得られる総ポイントの書込要求を行なうデータ書込手段とを備え、
前記移動データ検知手段を前記自立体に設け、
前記ポイント変換手段と前記記憶媒体と前記データ書込手段とを、前記自立体と分離して設け、
前記移動データ検知手段と前記ポイント変換手段との間を、互いに無線または有線により通信可能としたことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 前記自立体の移動に連動して変動する数値データを、前記自立体の移動距離としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
- 請求項1又は2に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記移動データ検知手段は、前記自立体の移動速度と、当該移動速度で移動した時間とを検知し、
前記ポイント変換手段は、前記移動データ検知手段により検知された前記自立体の移動速度と、当該移動速度で移動した時間との積を累積して移動距離を算出するとともに、当該移動距離を前記ポイントに変換すること
を特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記記憶媒体に記憶されたポイントに応じて所定のサービスを受けることを可能とし、
前記データ書込手段は、前記サービスをサービス供給側から受けた場合には、前記サービス供給側から受けたサービスに対応したポイントを、前記記憶媒体に記憶された総ポイントから減算し、当該減算された結果を新たな総ポイントとして前記記憶媒体に対して書込要求を行なうことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記記憶媒体に記憶されたポイントを所定の換算式に従って貨幣価値データに換算するとともに、前記記憶媒体に対して、当該換算された貨幣価値データの書込み要求を行なう貨幣価値変換手段を備えたことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項6に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記記憶媒体に記憶された貨幣価値データに応じて所定のサービスを受けることを可能とし、
前記データ書込手段は、前記サービスをサービス供給側から受けた場合には、前記サービス供給側から受けたサービスに対応した貨幣価値データを、前記記憶媒体に記憶された貨幣価値データから減算し、当該減算された結果を新たな総貨幣価値データとして前記記憶媒体に対して書込要求を行なうことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 前記記憶媒体として、前記データ書込手段への装着および脱着が可能な磁気記憶媒体を用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
- 前記記憶媒体として、前記データ書込手段への装着および脱着が可能な光学的記憶媒体を用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
- 前記記憶媒体として、前記データ書込手段への装着および脱着が可能なICカードを用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
- 前記記憶媒体として、前記データ書込手段への装着および脱着が可能なメモリスティックを用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
- 請求項8乃至11のうちいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記データ書込手段に複数の前記記憶媒体を同時に装着するとともに、当該装着された複数の記憶媒体に記憶されたポイントに応じて所定のサービスを受けることを可能とし、
前記データ書込手段は、前記サービスをサービス供給側から受けた場合には、前記サービス供給側から受けたサービスに対応したポイントを、前記複数の記憶媒体に記憶された総ポイントの合計値から減算し、当該減算された結果を新たな総ポイントとして前記記憶媒体の少なくとも1つに対して書込要求を行なうことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項5、請求項7、または請求項12に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記記憶媒体として、所定のポイントあるいは貨幣価値データが予め記憶された記憶媒体を用いることを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項5、請求項7、または請求項12に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記サービスをサービス供給側から受けた場合には、前記サービス供給側から受けたサービスに対応したポイントあるいは貨幣価値データを、前記記憶媒体に記憶された総ポイントあるいは総貨幣価値データから減算し、当該減算された結果を新たな総ポイントあるいは総貨幣価値データとして前記記憶媒体に対して書込要求を行なう第2のデータ書込手段を、前記サービス供給側に備えたことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項6に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記記憶媒体としてICカードを用い、前記ポイント変換手段を前記ICカードに内蔵したことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 請求項6に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステムにおいて、
前記記憶媒体としてICカードを用い、前記貨幣価値変換手段を前記ICカードに内蔵したことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。 - 前記自立体を、車輛としたことを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか1項に記載の自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
- 自立体に設けられ、前記自立体の移動データを検知する移動データ検知部と、
該移動データ検知部が検知した移動データをポイントに変換するポイント変換部と、
全体を制御する全体制御部と、
前記変換されたポイントを書込むデータ書込部と、
該データ書込部に挿脱着が可能であり、該データ書込部からポイントが書込まれる記憶媒体と、
前記データ書込部により書込まれ、前記全体制御部に出力されたポイントを表示するポイント表示部と、
所望のサービスの選択要求を受付けるとともに、前記受付けた選択要求を出力する操作入力部と、
該操作入力部により出力された選択要求に応じて、対応するサービス供給側にサービス要求情報を発信すると共に、前記サービス供給側から供給されるサービス供給情報を受信するサービス情報通信部とを備え、
前記移動データ検知部と前記ポイント変換部とを、前記自立体に設け、
前記記憶媒体と前記データ書込部とを、前記自立体と分離して設け、
前記ポイント変換部と前記データ書込部との間を、互いに無線または有線により通信可能としたことを特徴とする自立体の移動に連動したポイントサービスシステム。
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