JP2006053869A - 通行料金支払方法及び通行料金支払プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 有料道路自動料金収受システム(ETC)に対して、銀行の決済サービスを利用して有料道路の通行料金を支払うことのできる通行料金支払方法及び通行料金支払プログラムを提供する。
【解決手段】 有料道路の利用を開始した場合、車載コンピュータ装置11は、ETC管理システム20から利用可能残高のデータを取得する。車載コンピュータ装置11が、インターチェンジまでの距離が所定値以下になったと判断した場合、このインターチェンジまでの料金を算出し、利用可能残高と通行料金とを比較する。一方、通行料金に対して利用可能残高が不足している場合には、車載コンピュータ装置11はアラームを出力し、前払い要求をETC管理システム20に送信する。車載コンピュータ装置11は、取引連動振込決済サービスにより、銀行サーバ30とETC管理システム20とを利用して利用可能残高のチャージを行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】 有料道路の利用を開始した場合、車載コンピュータ装置11は、ETC管理システム20から利用可能残高のデータを取得する。車載コンピュータ装置11が、インターチェンジまでの距離が所定値以下になったと判断した場合、このインターチェンジまでの料金を算出し、利用可能残高と通行料金とを比較する。一方、通行料金に対して利用可能残高が不足している場合には、車載コンピュータ装置11はアラームを出力し、前払い要求をETC管理システム20に送信する。車載コンピュータ装置11は、取引連動振込決済サービスにより、銀行サーバ30とETC管理システム20とを利用して利用可能残高のチャージを行なう。
【選択図】 図1
Description
本発明は、有料道路の通行料金を支払う通行料金支払方法及び通行料金支払プログラムに関する。
今日、有料道路の料金所での渋滞を低減しながら、効率的に通行料金を回収するために、ETC(Electronic Toll Collection System :自動料金収受システム)が実現されている。このETCは、料金所を自動車が通過する場合に、自動車に装着され、ETCカードが挿入されたETC車載器と、料金所に設置された路側機とがデータの送受信を行なうことにより、自動的に通行料金の支払処理を実行する。具体的には、ETCカードにより、料金の支払者を特定し、クレジット決済等の後納方式で通行料金の支払を行なう。これにより、ETC車載器を装着した自動車は、料金所において一時停止することなく、料金の支払を行なうことができる。
更に、この料金を前払いするため、有料道路自動料金収受システム対応型のプリペイドカードシステムに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このプリペイドカードシステムは、車載器、ICカード、路側システム、料金所データ処理装置及び中央処理システムを備える。そして、車載器は記録部及び表示部を備え、車両に設置されて路側システムとの間で無線通信を行なう。ICカードは識別子が与えられ、通行に関する情報記録部を備える。料金所エリアに設けられた路側システムは、有効カードリストを備え、車載器から送信されたICカードの識別子と有効カードリストとに基づいて車載器に対し残高及び通行可否の情報を送信する。中央処理システムは料金所データ処理装置からの識別子ごとの課金及び利用情報に基づき、識別子ごとに残高及び利用情報を更新する。車載器は有効カードリストの残高情報に基づいて課金後の残高情報を表示する。これにより、利用者はその表示により残高を知ることができる。
また、クレジット決済型においてもETC前払割引サービスを提供するために、通行料金の前納を可能とした有料道路自動料金収受システムが検討されている(例えば、特許文献2参照。)。有料道路自動料金収受システムは、有料道路の通行料金の決済に利用するクレジットカード番号を格納する格納部と、クレジットカード番号に関連付けられた通行料金の前納残高情報を格納する前納残高・利用履歴格納部を備える。そして、車両から車種情報及びクレジットカード番号を受取り、通行料金算出部が、通行料金を算出する。前納管理部の通行料金決済処理部は、この通行料金を前記前納残高から差し引いて決済する。この通行料金決済処理部は、前納残高が通行料金に満たない場合、若しくは前納残高がない場合には、通行料金の不足分若しくは全額をクレジットカードで決済する。これにより、所定の申込単位(例えば、1万円や5万円)毎に前払金を支払うと、割引金額が付加された利用可能金額(例えば、10500円や58000円)まで有料道路を利用することができる。これにより、料金所のゲートでの車両停止や、料金所の渋滞の発生を抑制しながら、ETCシステムに前納方式を導入することができる。
特開2002−123846号公報(第1頁、図3)
特開2003−187280号公報(第1頁)
しかし、特許文献1に記載の技術では、利用者が残高の管理を確実に行わなければ、前納のメリットを享受できない。また、特許文献2に記載の技術では、クレジット決済を前提としているため、クレジット決済を利用できない者や希望しない者はETCカードを利
用することができない。
用することができない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、有料道路自動料金収受システム(ETC)に対して、銀行の決済サービスを利用して有料道路の通行料金を支払うことができる通行料金支払方法及び通行料金支払プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザ識別情報に関連付けて利用可能残高データを記録した残高データ記憶手段を備えた有料道路自動料金収受システムと、自動車に搭載され、インターチェンジ間の有料道路の通行料金データを記録した料金データ記憶手段と、銀行サーバにアクセス可能な車載コンピュータを備えた車載システムとを用いて、有料道路の通行料金を支払うための方法であって、前記車載コンピュータが、利用者の利用可能残高を取得する残高取得段階と、前記自動車の位置情報を取得し、インターチェンジの通過毎に前記料金データ記憶手段を用いて次のインターチェンジまでの料金を計算する料金計算段階と、この料金と前記利用可能残高とを比較し、残高不足が生じた場合には、前記銀行サーバにアクセスを行ない、利用可能残高をチャージするための指示を送信するチャージ指示段階とを含むことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通行料金支払方法において、前記車載システムは、利用者識別カードが挿入されて、有料道路自動料金収受システムの路側機と通信を行なう車載器を備え、前記料金計算段階は、有料道路自動料金収受システムの路側機から前記車載器が受信して、利用者識別カードに記録した入口情報を取得し、この入口情報を用いて通行料金を計算することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の通行料金支払方法において、前記車載システムは、地図情報を格納したカーナビゲーション手段を備え、前記料金計算段階は、前記カーナビゲーション手段が、自動車の位置情報を取得し、前記地図情報に基づいてインターチェンジの通過を検知することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、ユーザ識別情報に関連付けて利用可能残高データを記録した残高データ記憶手段を備えた有料道路自動料金収受システムと、自動車に搭載され、インターチェンジ間の有料道路の通行料金データを記録した料金データ記憶手段と、銀行サーバにアクセス可能な車載コンピュータを備えた車載システムとを用いて、有料道路の通行料金を支払うためのプログラムであって、前記車載コンピュータを、利用者の利用可能残高を取得する残高取得手段と、前記自動車の位置情報を取得し、インターチェンジの通過毎に前記料金データ記憶手段を用いて次のインターチェンジまでの料金を計算する料金計算手段と、この料金と前記利用可能残高とを比較し、残高不足が生じた場合には、前記銀行サーバにアクセスを行ない、利用可能残高をチャージするための指示を送信するチャージ指示手段とを含むことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の通行料金支払プログラムにおいて、前記車載システムは、利用者識別カードが挿入されて、有料道路自動料金収受システムの路側機と通信を行なう車載器を備え、前記料金計算手段は、有料道路自動料金収受システムの路側機から前記車載器が受信して、利用者識別カードに記録した入口情報を取得し、この入口情報を用いて料金を計算することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の通行料金支払プログラムにおいて、前記車載システムは、地図情報を格納したカーナビゲーション手段を備え、前記料金計算手段は、前記カーナビゲーション手段が、自動車の位置情報を取得し、前記地図情報に基
づいてインターチェンジの通過を検知することを要旨とする。
づいてインターチェンジの通過を検知することを要旨とする。
(作用)
請求項1又は4に記載の発明によれば、インターチェンジの通過毎に次のインターチェンジまでの料金を計算し、利用可能残高に不足が生じる場合には、利用可能残高をチャージすることができる。このため、自動車が料金所に到着するよりも前に前払いを完了させることができ、クレジット決済を利用しなくても、ETCを利用することができ、渋滞の低減に寄与することができる。
請求項1又は4に記載の発明によれば、インターチェンジの通過毎に次のインターチェンジまでの料金を計算し、利用可能残高に不足が生じる場合には、利用可能残高をチャージすることができる。このため、自動車が料金所に到着するよりも前に前払いを完了させることができ、クレジット決済を利用しなくても、ETCを利用することができ、渋滞の低減に寄与することができる。
請求項2又は5に記載の発明によれば、利用者識別カードには通行利用履歴が記録されるので、この中に含まれる入口情報を用いて、通行料金を計算することができる。有料道路の通行料金は、均一料金制度と、距離に応じて料金が計算される制度とがある。従って、距離に応じて料金が決定される場合においても、的確な料金を計算することができる。
請求項3又は6に記載の発明によれば、カーナビゲーション手段が、自動車の位置情報を取得し、地図情報に基づいてインターチェンジの通過を検知する。このため、インターチェンジの通過に応じて、通行料金の変化を把握して、その状況に応じてチャージを行なうことができる。
本発明によれば、有料道路自動料金収受システム(ETC)に対して、銀行の決済サービスを利用して有料道路の通行料金を支払うことができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図7に従って説明する。本実施形態では、有料道路の通行料金を管理する有料道路自動料金収受システムとしてのETC管理システム20と、有料道路を利用する自動車の車載システム10とを用いる。本実施形態では、ネットワークを利用した取引連動振込決済サービス(例えば、ネット振込決済サービス)を利用してETCの支払を行なう。ここで、取引連動振込決済サービスとは、利用者・ネット事業者間の取引に連動し、代金を即時に利用者のネットバンキング用口座から事業者口座へ資金移動を行なうサービスである。
図1に示すように、ユーザの自動車には、ETCを利用するための車載システム10が装備されている。この車載システム10は、地図情報を格納したカーナビゲーション手段を備えた車載コンピュータ装置11を含んでいる。このカーナビゲーション手段では、GPS(全地球測位システム)等を用いて自動車の現在位置情報を取得し、車載コンピュータ装置11のディスプレイに表示された地図上に現在位置を示し、目的地へのルートをガイドする。
この車載コンピュータ装置11は、コンピュータ端末であり、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、後述する処理(残高取得段階、料金計算段階及びチャージ指示段階等を含む処理)を行なう。そして、このための通行料金支払プログラムを実行することにより、車載コンピュータ装置は、残高取得手段、料金計算手段及びチャージ指示手段等として機能する。ここで、残高取得手段は、ETC管理システム20から利用可能残高を取得する。料金計算手段は、自動車の位置情報を取得し、インターチェンジの通過毎に料金データ記憶手段を用いて次のインターチェンジまでの通行料金を計算する。チャージ指示手段は、計算した通行料金と利用可能残高とを比較し、残高不足が生じた場合には、銀行サーバにアクセスを行ない、利用可能残高をチャージするための指示を送信する。
車載コンピュータ装置11は、料金データ記憶手段としての通行料金データ記憶部12
を備えている。この通行料金データ記憶部12には、図2に示すように、ETCを利用できる有料道路の通行料金に関する通行料金データ120が記録されている。通行料金データ120は、各有料道路の通行料金が改定された場合には更新される。また、この通行料金データ120は、有料道路の区間毎に区間識別子、始点インターチェンジ(始点IC)識別子、区間の終点インターチェンジ(終点IC)識別子、車両種別及び料金に関するデータを含む。
を備えている。この通行料金データ記憶部12には、図2に示すように、ETCを利用できる有料道路の通行料金に関する通行料金データ120が記録されている。通行料金データ120は、各有料道路の通行料金が改定された場合には更新される。また、この通行料金データ120は、有料道路の区間毎に区間識別子、始点インターチェンジ(始点IC)識別子、区間の終点インターチェンジ(終点IC)識別子、車両種別及び料金に関するデータを含む。
区間識別子データ領域には、有料道路の区間を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
始点IC識別子データ領域、終点IC識別子データ領域には、それぞれ区間の始点、終点となるインターチェンジを特定するためのデータが記録されている。本実施形態では、始点IC識別子及び終点IC識別子としてインターチェンジの名称が用いられる。
始点IC識別子データ領域、終点IC識別子データ領域には、それぞれ区間の始点、終点となるインターチェンジを特定するためのデータが記録されている。本実施形態では、始点IC識別子及び終点IC識別子としてインターチェンジの名称が用いられる。
車種区分データ領域には、車両の大きさを区別するための種別に関するデータが記録されている。この車種区分には、「軽四」「普通」、「大型」、「特大」等を識別するための識別子が用いられる。この車種区分は料金を決定する場合に用いられる。
料金データ領域には、この区間の通行料金に関するデータが記録されている。
また、図1に示すように、車載コンピュータ装置11は、携帯電話端末13に接続するための接続インターフェースを備える。車載システム10において、この携帯電話端末13は、ETC管理システム20や銀行サーバ30と、ネットワークNを介して無線通信を行なうための通信手段として機能する。
また、図1に示すように、車載コンピュータ装置11は、携帯電話端末13に接続するための接続インターフェースを備える。車載システム10において、この携帯電話端末13は、ETC管理システム20や銀行サーバ30と、ネットワークNを介して無線通信を行なうための通信手段として機能する。
更に、車載コンピュータ装置11は、ETC車載器15に接続される。このETC車載器15は、車載器固有情報として、このETC車載器15が取り付けられた自動車の車種区分に関するデータを記憶している。
また、ETC車載器15には、ETCカード50が挿入される。このETCカード50はメモリを備え、ETC車載器15によって、データのリード/ライトが行なわれ、ETC管理システム20との間でデータ収受が行なわれる。
ETCカード50のメモリには、このカードを保有するユーザを特定するためのユーザ識別情報としてETCカード識別子データが記録される。さらに、このETCカード50のメモリには通行履歴情報が記録される。この通行履歴情報は、有料道路の利用を開始した入口インターチェンジの識別データ(入口IC識別子データ)や、有料道路の利用を終了した出口インターチェンジの識別子データ(出口IC識別子データ)から構成される。
更に、本実施形態では、ETCカード50は、銀行サービスを利用するための機能を兼ね備える。このため、ETCカード50のメモリには、このユーザの保有する預金口座を特定するための顧客識別子が記録される。この顧客識別子データは、ユーザが取引連動振込決済サービスを利用する場合に用いられる。
一方、ETC管理システム20は、ETCの利用情報の管理を行なうコンピュータシステムである。このETC管理システム20は、図1に示すように、管理コンピュータ21を備える。この管理コンピュータ21は、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、路側機の管理や、ETCカードを保有するユーザの管理処理を行なう。そして、後述する処理を実行するためのプログラムを実行する。
管理コンピュータ21は、残高データ記憶手段としてのユーザデータ記憶部22に接続されている。このユーザデータ記憶部22には、ETCを利用することができるユーザに
関するユーザデータ220が記録されている。このユーザデータ220は、ユーザからETCの利用申込があった場合に記録される。このユーザデータ220は、図3に示すように、ETCカード識別子、ユーザ識別子、携帯電話端末識別子及び利用可能残高に関するデータを含む。
関するユーザデータ220が記録されている。このユーザデータ220は、ユーザからETCの利用申込があった場合に記録される。このユーザデータ220は、図3に示すように、ETCカード識別子、ユーザ識別子、携帯電話端末識別子及び利用可能残高に関するデータを含む。
ETCカード識別子データ領域には、ユーザに提供されたETCカードを特定するための識別子に関するデータが記録される。このETCカード識別子は、ユーザ毎に割り当てられる。このため、ETCカード識別子を用いることにより、このETCカードを保有するユーザを特定することができる。
ユーザ識別子データ領域には、ETCを利用するユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。このユーザ識別子を利用することにより、他のデータ記憶手段に記録されているユーザ名等の情報を取得することができる。
携帯電話端末識別子データ領域には、ユーザの携帯電話端末を特定するための識別子に関するデータが記録される。この携帯電話端末識別子を用いて、利用可能残高データを、ユーザの車載システム10に送信することができる。
利用可能残高データ領域には、ユーザの前払いにより、ETCで利用できる残高に関するデータが記録されている。
更に、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、複数の路側機25に接続されている。この路側機25は、各インターチェンジの料金所の各ETCレーンに設けられている。そして、この路側機25は、ETCレーンに進入した自動車のETC車載器15とデータの送受信を行なう。
更に、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、複数の路側機25に接続されている。この路側機25は、各インターチェンジの料金所の各ETCレーンに設けられている。そして、この路側機25は、ETCレーンに進入した自動車のETC車載器15とデータの送受信を行なう。
更に、路側機25は、設置されている料金所のインターチェンジ(IC)を識別するためのIC識別子データを記憶している。そして、路側機25は、後述するように、IC識別子データをETC車載器15に提供したり、ETC車載器15から取得したデータとともにIC識別子データを管理コンピュータ21に送信する。
一方、図1に示すように、ネットワークNには銀行サーバ30が接続されている。銀行サーバ30は、各ユーザの保有する預金口座を管理するシステムである。本実施形態では、ユーザからの指示に応じてユーザの預金口座から料金を引き落し、ETC管理システム20の預金口座に振り込むための処理を実行する。
この銀行サーバ30は、預金口座データ記憶部32を備える。この預金口座データ記憶部32には、図4に示すように、銀行が管理する預金口座に関する預金口座データ320が記録されている。この預金口座データ320は、銀行サーバ30を有する銀行にユーザが口座を開設したときに記録される。この預金口座データ320は、口座識別子、顧客識別子、暗証番号及び口座残高に関するデータを含む。
口座識別子データ領域には、銀行の顧客の銀行口座を特定する識別子に関するデータが記録されている。この口座識別子は、具体的には、支店コード、預金種目コード及び口座番号に関するデータを含む。
顧客識別子データ領域には、この預金口座の名義人である顧客を識別するためのデータが記録されている。本実施形態では、顧客識別子として「お客様番号」を用いる。この「お客様番号」は、取引連動振込決済サービスの利用時に用いられる。
暗証番号データ領域には、取引連動振込決済サービスを利用する場合に用いる暗証番号
に関するデータが記録される。この暗証番号と顧客識別子とを用いてユーザ認証が行われる。
口座残高データ領域には、この預金口座の残高に関するデータが記録される。
に関するデータが記録される。この暗証番号と顧客識別子とを用いてユーザ認証が行われる。
口座残高データ領域には、この預金口座の残高に関するデータが記録される。
次に、上記のように構成されたETC管理システム20を用いた処理手順を図5〜図7に従って説明する。
ETCの利用にあたっては、ユーザが利用登録を行っていることが前提となる。利用登録を行なった場合、ETC管理システム20のユーザデータ記憶部22には、ユーザデータ220が記録される。そして、ユーザは、料金の前払いを行なう場合、ETC管理システム20の管理コンピュータ21に対して、ユーザ識別子を提示して、前払いの指示を行なう。例えば、5万円の前払いを行った場合には、管理コンピュータ21は、割引金額が付加された「58000円」が利用可能残高としてユーザデータ記憶部22に記録される。
以下、有料道路利用時の処理について説明する。ここでは、有料道路の入口インターチェンジにおける有料道路利用開始処理(図5)、有料道路の走行中の残高管理処理(図6)及び有料道路の出口インターチェンジでの有料道路利用終了処理(図7)の順に説明する。
(有料道路利用開始処理)
まず、有料道路の入口インターチェンジにおける有料道路利用開始処理について、図5を用いて説明する。
まず、有料道路の入口インターチェンジにおける有料道路利用開始処理について、図5を用いて説明する。
有料道路を利用する場合、ユーザはETC車載器15にETCカード50を挿入する。そして、入口インターチェンジの料金所において、自動車をETCレーンに進める。このETCレーンは、ETCを利用する自動車のための誘導路である。この場合、ETC車載器15は、カードデータをETC管理システム20の管理コンピュータ21に提供する(ステップS1−1)。具体的には、ETC車載器15は、挿入されているETCカード50に記録されたデータを読み出して、路側機25に送信する。ここで送信されるカードデータには、ETCカード識別子データを含む。
路側機25は、この入口インターチェンジ(入口IC)に関するデータ(入口IC識別子データ)をETC車載器15に送信する(ステップS1−2)。このデータを受信したETC車載器15は、ETCカード50のメモリに入口IC識別子データを記録する(ステップS1−3)。この入口IC識別子データは通行履歴情報として保存される。
一方、路側機25は、ETC車載器15から受信したカードデータを管理コンピュータ21に転送する(ステップS1−4)。これにより、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、路側機25が設けられたインターチェンジ(IC)を通過し、有料道路の利用を開始したユーザの特定を行なう(ステップS1−5)。具体的には、管理コンピュータ21は、受信したETC識別子を含むユーザデータ220をユーザデータ記憶部22から抽出することによりユーザの特定を行なう。
次に、管理コンピュータ21は、利用可能残高を車載コンピュータ装置11に提供する(ステップS1−6)。具体的には、管理コンピュータ21は、抽出したユーザデータ220に含まれる携帯電話端末識別子を送信先として、このユーザデータ220に含まれる利用可能残高に関するデータを送信する。
そして、管理コンピュータ21から利用可能残高データを受信した携帯電話端末13は
、接続された車載コンピュータ装置11に利用可能残高データを転送する。これにより、車載コンピュータ装置11は、利用可能残高を取得する(ステップS1−7)。更に、利用可能残高を取得したことにより、車載コンピュータ装置11は、有料道路の利用を開始したことを把握する。
以上により、有料道路利用開始時の処理を完了する。これ以降、自動車の車載コンピュータ装置11は、後述する残高管理処理(ステップS1−8)を行なう。
、接続された車載コンピュータ装置11に利用可能残高データを転送する。これにより、車載コンピュータ装置11は、利用可能残高を取得する(ステップS1−7)。更に、利用可能残高を取得したことにより、車載コンピュータ装置11は、有料道路の利用を開始したことを把握する。
以上により、有料道路利用開始時の処理を完了する。これ以降、自動車の車載コンピュータ装置11は、後述する残高管理処理(ステップS1−8)を行なう。
(残高管理処理)
次に、残高管理処理について、図6を用いて説明する。この残高管理処理は、有料道路を走行中の自動車の車載コンピュータ装置11において行われる。
次に、残高管理処理について、図6を用いて説明する。この残高管理処理は、有料道路を走行中の自動車の車載コンピュータ装置11において行われる。
車載コンピュータ装置11は、自動車の現在位置のデータを所定の時間間隔で取得する。そして、車載コンピュータ装置11は、取得した現在位置がインターチェンジに接近しているか否かを判定する(ステップS2−1)。具体的には、車載コンピュータ装置11は、カーナビゲーション手段を用いて、この自動車が走行している有料道路にある次のインターチェンジの所在位置データを取得する。そして、自動車の現在位置と次のインターチェンジの所在位置の距離を計算し、その距離が所定値以下になるまで繰り返す(ステップS2−1において「NO」)。
インターチェンジまでの距離が所定値以下になり、車載コンピュータ装置11が、インターチェンジに接近していると判断した場合(ステップS2−1において「YES」の場合)には、このインターチェンジまでの料金を算出する(ステップS2−2)。具体的には、車載コンピュータ装置11は、ETC車載器15を介してETCカード50のメモリに記録された入口IC識別子データを取得する。さらに、ETC車載器15から車種区分に関するデータを取得する。そして、車載コンピュータ装置11は、この車種区分について、入口IC識別子を始点IC識別子、接近しているインターチェンジ(IC)の識別子を終点IC識別子とする通行料金データ120を、通行料金データ記憶部12から抽出し、次のインターチェンジまでの通行料金を算出する。
次に、車載コンピュータ装置11は、利用可能残高と通行料金とを比較する(ステップS2−3)。具体的には、車載コンピュータ装置11は、ETC管理システム20から取得した利用可能残高と、ステップS2−2において算出した通行料金とを比較する。
通行料金の金額以上の利用可能残高が残っている場合(ステップS2−3において「NO」)には、車載コンピュータ装置11は後述するステップS2−12にジャンプし、インターチェンジの通過を待つ。
一方、通行料金に対して利用可能残高が不足している場合(ステップS2−3において「YES」)には、車載コンピュータ装置11はアラームを出力する(ステップS2−4)。具体的には、利用可能残高が少ない旨の表示や音声通知を行なう。
さらに、車載コンピュータ装置11は、ユーザが前払いを希望するかどうかを確認する(ステップS2−5)。具体的には、車載コンピュータ装置11のディスプレイに、「前払い実行ボタン」と「前払い不要ボタン」とを表示し、ユーザに選択を促す。ここで、ユーザが前払いを拒否し、「前払い不要ボタン」を選択した場合(ステップS2−5において「NO」)、車載コンピュータ装置11は、残高管理処理を終了する。この場合、ユーザは出口インターチェンジにおいてETCレーンを利用できず、他の通常レーンで現金等により料金の支払を行なう。
一方、ユーザが前払いを希望し、「前払い実行ボタン」を選択した場合(ステップS2
−5において「YES」)、取引連動振込決済サービスにより利用可能残高のチャージを行なう。具体的には、車載コンピュータ装置11は、前払い要求をETC管理システム20に送信する(ステップS2−6)。この場合、まず、車載コンピュータ装置11は、ユーザに対して前払いを行なう金額(前払い希望金額)の入力を促す。本実施形態では、前払い希望金額として、「1万円」又は「5万円」のいずれかを選択することができる。ここで、前払を行なうと、それぞれ「10500円」と「58000円」の利用可能金額がチャージされることになる。
−5において「YES」)、取引連動振込決済サービスにより利用可能残高のチャージを行なう。具体的には、車載コンピュータ装置11は、前払い要求をETC管理システム20に送信する(ステップS2−6)。この場合、まず、車載コンピュータ装置11は、ユーザに対して前払いを行なう金額(前払い希望金額)の入力を促す。本実施形態では、前払い希望金額として、「1万円」又は「5万円」のいずれかを選択することができる。ここで、前払を行なうと、それぞれ「10500円」と「58000円」の利用可能金額がチャージされることになる。
更に、車載コンピュータ装置11は、ETCカード50からETCカード識別子データを読み出す。そして、車載コンピュータ装置11は、前払い要求を、携帯電話端末13及びネットワークNを介してETC管理システム20に送信する。この前払い要求は、ETCカード識別子と、ユーザが選択した前払い希望金額に関するデータを含む。ここでは、ETCカード識別子は、各前払いを特定する「キー」として機能する。
携帯電話端末13からの前払い要求を受信したETC管理システム20の管理コンピュータ21は、決済要求を行なう(ステップS2−7)。具体的には、管理コンピュータ21は、受信した前払い希望金額とETCカード識別子を前払い入金予定として仮登録する。次に、管理コンピュータ21は、銀行サーバ30のURLを用いて、銀行サーバ30にアクセスするためのアクセス画面データを生成する。更に、アクセス画面データには、前払い金の振込みを行なうために振込先を特定するための口座データ(ここでは、ETC管理システムの口座データ)と、前払い希望金額に関するデータとを含む。そして、管理コンピュータ21は、このアクセス画面データを含む決済要求を車載コンピュータ装置11に送信する。
携帯電話端末13を介して決済要求を受信した車載コンピュータ装置11は、ディスプレイに、ユーザに対して決済指示を確認するための画面を表示する。この画面では、ユーザに対して前払いの内容確認や、振込のための暗証番号の入力を促す。そして、車載コンピュータ装置11は、ETCカード50のメモリに記録された顧客識別子を読み出す。ユーザが内容確認や入力を完了した場合、車載コンピュータ装置11は、携帯電話端末13を介して決済指示を銀行サーバ30に送信する(ステップS2−8)。この決済指示は、振込先口座(ETC管理システムの口座)、ユーザの預金口座(引落口座)を特定するための顧客識別子、前払い希望金額、暗証番号に関するデータを含む。この場合、車載コンピュータ装置11は、前払い希望金額に基づいて利用可能額の更新を行なう。
決済指示を銀行サーバ30は、ユーザ認証を行なう(ステップS2−9)。具体的には、銀行サーバ30は、受信した顧客識別子を含む預金口座データ320を特定する。そして、銀行サーバ30は、預金口座データ320に含まれる暗証番号と、車載コンピュータ装置11から受信した暗証番号とを比較する。暗証番号が一致した場合、ユーザ認証を完了する。
ユーザ認証を完了した場合、銀行サーバ30は、支払処理を行なう(ステップS2−10)。具体的には、銀行サーバ30は、ユーザ認証を完了した預金口座データ320の口座残高データから、ユーザが設定した前払金額を引き落とし、振込先口座に振り込むための処理を実行する。
次に、銀行サーバ30は、ETC管理システム20に対して支払処理完了通知を送信する。この支払処理完了通知には、決済を特定する「キー」として、振込処理を行ったユーザのETCカード識別子データを含める。
ETC管理システム20は、利用可能残高のチャージを行なう(ステップS2−11)
。具体的には、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、受信した口座識別子データを有するユーザデータ220を抽出する。このユーザデータ220の利用可能残高に、振り込まれた前払い金額に対応して割引を付加した金額を加算する。
。具体的には、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、受信した口座識別子データを有するユーザデータ220を抽出する。このユーザデータ220の利用可能残高に、振り込まれた前払い金額に対応して割引を付加した金額を加算する。
そして、車載コンピュータ装置11は、インターチェンジを通過したか否かを判断する(ステップS2−12)。具体的には、車載コンピュータ装置11は、自動車の現在位置を取得し、この現在位置とインターチェンジの位置とに基づいて、インターチェンジ)の通過を判定する。そして、このインターチェンジを通過した場合(ステップS2−12において「YES」の場合)には、自動車は、まだ有料道路を走行中であるため、上記ステップS2−1以降の処理を繰り返して行なう。一方、このインターチェンジで有料道路から出た場合(ステップS2−12において「NO」の場合)には、利用可能残高の管理処理を終了する。
(有料道路利用終了処理)
次に、有料道路の出口インターチェンジにおける有料道路利用終了処理について、図7を用いて説明する。
次に、有料道路の出口インターチェンジにおける有料道路利用終了処理について、図7を用いて説明する。
この自動車が出口インターチェンジの料金所のETCレーンに進入すると、車載システム10のETC車載器15は、ETCカード50から入口IC識別子データ及びETCカード識別子データを読み出し、これらを路側機25に送信する(ステップS3−1)。
このデータを受信したETC管理システム20の路側機25は、ETC車載器15に対して利用情報を送信する(ステップS3−2)。この利用情報は、この路側機25が設置されている料金所のインターチェンジ(出口IC)の出口IC識別子や、通行料金に関するデータを含む。この通行料金は、ETC車載器15から受信した入口IC識別子に基づいて、自動車が通過した有料道路の区間を特定して算出される。
利用情報を受信したETC車載器15は、路側機25から受信した出口IC識別子をETCカード50に記録する(ステップS3−3)。これにより、通行履歴情報がETCカード50に蓄積される。更に、ETC車載器15は、路側機25から受信した通行料金データを表示する。
一方、路側機25は、算出した通行料金データ及びETC車載器15から取得したETCカード識別子データを管理コンピュータ21に送信する(ステップS3−4)。
管理コンピュータ21は、受信したETCカード識別子データに基づいてユーザの特定を行なう(ステップS3−5)。具体的には、管理コンピュータ21は、受信したETCカード識別子データを含むユーザデータ220をユーザデータ記憶部22から抽出する。
管理コンピュータ21は、受信したETCカード識別子データに基づいてユーザの特定を行なう(ステップS3−5)。具体的には、管理コンピュータ21は、受信したETCカード識別子データを含むユーザデータ220をユーザデータ記憶部22から抽出する。
次に、管理コンピュータ21は、通行料金の精算を行なう(ステップS3−6)。具体的には、抽出したユーザデータ220の利用可能残高から、ユーザが利用した有料道路の通行料金を減算した金額を、新たな利用可能残高としてユーザデータ220に記録する。以上により、有料道路利用終了処理が完了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態では、車載コンピュータ装置11が、インターチェンジ(IC)に接近する度ごとに料金算出を行なう(ステップS2−2)。そして、通行料金に対して利用可能残高が不足している場合(ステップS2−3において「YES」)には、取引連動振込決済サービスにより利用可能残高のチャージを行なうため、車載コンピュータ装置11は、前払い要求をETC管理システム20に送信する(ステップS2−6)。このため、銀行が提供する銀行の決済サービスを利用して、前払いによる利用可能残高の補充を行なう
ことができる。クレジット決済においては、料金は事後回収であるため、与信が必要である。一方、銀行の決済サービスの場合には、取引〜決済〜チャージまで多少の時間を要する。この場合にも、管理コンピュータ21が残高管理処理を実行するので、自動車が料金所に到着するよりも前に前払いを完了させることができる。従って、クレジット決済を利用しなくてもETCを利用することができる。また、クレジットを利用できない者や、クレジット決済を希望しない者もETCサービスを利用することができる。ETC管理側においても、早期に料金回収を確実かつ効率的に行なうことができる。この結果、ETCの利用促進を図ることができ、渋滞の低減に寄与することができる。
・ 本実施形態では、車載コンピュータ装置11が、インターチェンジ(IC)に接近する度ごとに料金算出を行なう(ステップS2−2)。そして、通行料金に対して利用可能残高が不足している場合(ステップS2−3において「YES」)には、取引連動振込決済サービスにより利用可能残高のチャージを行なうため、車載コンピュータ装置11は、前払い要求をETC管理システム20に送信する(ステップS2−6)。このため、銀行が提供する銀行の決済サービスを利用して、前払いによる利用可能残高の補充を行なう
ことができる。クレジット決済においては、料金は事後回収であるため、与信が必要である。一方、銀行の決済サービスの場合には、取引〜決済〜チャージまで多少の時間を要する。この場合にも、管理コンピュータ21が残高管理処理を実行するので、自動車が料金所に到着するよりも前に前払いを完了させることができる。従って、クレジット決済を利用しなくてもETCを利用することができる。また、クレジットを利用できない者や、クレジット決済を希望しない者もETCサービスを利用することができる。ETC管理側においても、早期に料金回収を確実かつ効率的に行なうことができる。この結果、ETCの利用促進を図ることができ、渋滞の低減に寄与することができる。
また、行き先は予め決めて、有料道路の利用区間を予め決めている場合もあるが、道路事情によっては途中で変更することもある。この場合にも、状況に応じて適切に前払いを行なうことができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ21は、利用可能残高を車載コンピュータ装置11に提供する(ステップS1−6)。これにより、車載コンピュータ装置11は、有料道路の利用を開始したことを把握することができる。さらに、車載コンピュータ装置11は、ユーザの利用可能残高を把握でき、この利用可能残高を用いて、残高管理処理を実行することができる。
・ 本実施形態では、車載コンピュータ装置11が、次のインターチェンジまでの通行料金を算出する(ステップS2−2)。そして、車載コンピュータ装置11は、利用可能残高と通行料金とを比較する(ステップS2−3)。利用可能残高が通行料金に満たない場合(ステップS2−3において「YES」)には、車載コンピュータ装置11はアラームを出力する(ステップS2−4)。このため、ユーザは、次のインターチェンジまでの料金について、前払いの利用可能残高状況(支払可否)を把握することができる。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態においては、車載コンピュータ装置11は、携帯電話端末13を介して、管理コンピュータ21から利用可能残高を取得したり、銀行サーバ30の銀行サーバにアクセスをしたりする。これに限らず、ネットワークに直接接続可能な車載コンピュータ装置11を用いてもよい。この場合には、携帯電話端末13を介さず、直接、管理コンピュータ21から利用可能残高を取得したり、銀行サーバ30に直接アクセスしたりすることができる。
○ 上記実施形態においては、車載コンピュータ装置11は、携帯電話端末13を介して、管理コンピュータ21から利用可能残高を取得したり、銀行サーバ30の銀行サーバにアクセスをしたりする。これに限らず、ネットワークに直接接続可能な車載コンピュータ装置11を用いてもよい。この場合には、携帯電話端末13を介さず、直接、管理コンピュータ21から利用可能残高を取得したり、銀行サーバ30に直接アクセスしたりすることができる。
○ 上記実施形態においては、車載コンピュータ装置11が、インターチェンジに接近していると判断した場合(ステップS2−1において「YES」の場合)には、このインターチェンジまでの通行料金を算出する(ステップS2−2)。これに代えて、インターチェンジを通過した場合、ステップS2−2以降の処理を実行してもよい。これにより、早めに前払い処理を実行することができる。
○ 上記実施形態においては、ユーザが前払いを希望した場合、車載コンピュータ装置11は、前払い要求をETC管理システム20に送信する(ステップS2−6)。そして、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、決済要求を行なう(ステップS2−7)。ユーザが指示内容の確認を行なうと、車載コンピュータ装置11は、決済指示を銀行サーバ30に送信する(ステップS2−8)。これに代えて、車載コンピュータ装置11が直接、銀行サーバ30にアクセスしてもよい。この場合、銀行サーバ30は、前払い金額を証明するデータ(前払い証明データ)を車載コンピュータ装置11に提供する。例えば、前払い証明データには、前払い金額データを銀行の暗号鍵で暗号化した電子チケットを用いる。そして、車載コンピュータ装置11は、この前払い証明データをETC管理システム20に送信する。これにより、ETC管理システム20の管理コンピュータ2
1は、前払いが行われたことを把握することができる。
1は、前払いが行われたことを把握することができる。
○ 上記実施形態においては、ユーザが前払いを希望した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)、車載コンピュータ装置11は、前払い要求をETC管理システム20に送信する(ステップS2−6)。これに代えて、利用可能残高が通行料金に満たない場合には、車載コンピュータ装置11が、自動的に前払い要求をETC管理システム20に送信してもよい(ステップS2−6)。この場合、予め前払い金額を決めて、ETCカード50に記録しておく。これにより、残高不足が生じた場合、自動的に補充することができる。
○ 上記実施形態においては、取引連動振込決済サービスにより、前払いを行った。これに代えて、デビットカードサービスを用いてもよい。この場合、ETCカード50をデビットカード、ETC車載器15をカード決済端末として機能させる。そして、車載コンピュータ装置11は、各金融機関サーバに接続された共同利用型クレジット・オンライン・システムを用いて決済指示を行なう。これにより、多様な即時決済を利用することができる。
○ 上記実施形態においては、管理コンピュータ21は、利用可能残高を車載コンピュータ装置11に提供する(ステップS1−6)。これにより、車載コンピュータ装置11は、携帯電話端末13を介して利用可能残高を取得する(ステップS1−7)。これに代えて、利用可能残高データをETCカード50に記録してもよい。これにより、車載コンピュータ装置11は、ETC車載器15を介して利用可能残高を取得し、残高管理処理を行なうことができる。
○ 上記実施形態においては、ユーザが前払いを希望した場合、取引連動振込決済サービスにより利用可能残高のチャージを行なう。ここで、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、銀行サーバ30のURLを用いて、銀行サーバ30にアクセスするためのアクセス画面データを生成する。この場合、ユーザ毎に、預金口座を保有する金融機関の識別子をユーザデータ記憶部22に記録しておく。ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、この金融機関の識別子を用いてURLを特定し、銀行サーバ30にアクセスするためのアクセス画面データを生成する。これにより、多様な金融機関を用いて前払いを行なうことができる。
○ 上記実施形態においては、ETC管理システム20の管理コンピュータ21は、路側機25が設けられたインターチェンジ(IC)を通過し、有料道路の利用を開始したユーザの特定を行なう(ステップS1−5)。次に、管理コンピュータ21は、利用可能残高を車載コンピュータ装置11に提供する(ステップS1−6)。具体的には、管理コンピュータ21は、抽出したユーザデータ220に含まれる携帯電話端末識別子を送信先として、このユーザデータ220に含まれる利用可能残高に関するデータを送信する。これに代えて、車載コンピュータ装置11が、ETC管理システム20に直接またはネットワークNを介してアクセスし、利用可能残高を取得してもよい。これにより、路側機25を介さずに利用可能残高を取得できるので、ETC管理システム20の負荷を軽減することができる。
10…車載システム、11…車載コンピュータとしての車載コンピュータ装置、12…料金データ記憶手段としての通行料金データ記憶部、20…有料道路自動料金収受システムとしてのETC管理システム、22…残高データ記憶手段としてのユーザデータ記憶部、25…路側機、30…銀行サーバ。
Claims (6)
- ユーザ識別情報に関連付けて利用可能残高データを記録した残高データ記憶手段を備えた有料道路自動料金収受システムと、
自動車に搭載され、インターチェンジ間の有料道路の通行料金データを記録した料金データ記憶手段と、銀行サーバにアクセス可能な車載コンピュータを備えた車載システムとを用いて、有料道路の通行料金を支払うための方法であって、
前記車載コンピュータが、
利用者の利用可能残高を取得する残高取得段階と、
前記自動車の位置情報を取得し、インターチェンジの通過毎に前記料金データ記憶手段を用いて次のインターチェンジまでの料金を計算する料金計算段階と、
この料金と前記利用可能残高とを比較し、残高不足が生じた場合には、前記銀行サーバにアクセスを行ない、利用可能残高をチャージするための指示を送信するチャージ指示段階と
を含むことを特徴とする通行料金支払方法。 - 前記車載システムは、利用者識別カードが挿入されて、有料道路自動料金収受システムの路側機と通信を行なう車載器を備え、
前記料金計算段階は、有料道路自動料金収受システムの路側機から前記車載器が受信して、利用者識別カードに記録した入口情報を取得し、この入口情報を用いて通行料金を計算することを特徴とする請求項1に記載の通行料金支払方法。 - 前記車載システムは、地図情報を格納したカーナビゲーション手段を備え、
前記料金計算段階は、前記カーナビゲーション手段が、自動車の位置情報を取得し、前記地図情報に基づいてインターチェンジの通過を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の通行料金支払方法。 - ユーザ識別情報に関連付けて利用可能残高データを記録した残高データ記憶手段を備えた有料道路自動料金収受システムと、
自動車に搭載され、インターチェンジ間の有料道路の通行料金データを記録した料金データ記憶手段と、銀行サーバにアクセス可能な車載コンピュータを備えた車載システムとを用いて、有料道路の通行料金を支払うためのプログラムであって、
前記車載コンピュータを、
利用者の利用可能残高を取得する残高取得手段と、
前記自動車の位置情報を取得し、インターチェンジの通過毎に前記料金データ記憶手段を用いて次のインターチェンジまでの料金を計算する料金計算手段と、
この料金と前記利用可能残高とを比較し、残高不足が生じた場合には、前記銀行サーバにアクセスを行ない、利用可能残高をチャージするための指示を送信するチャージ指示手段と
を含むことを特徴とする通行料金支払プログラム。 - 前記車載システムは、利用者識別カードが挿入されて、有料道路自動料金収受システムの路側機と通信を行なう車載器を備え、
前記料金計算手段は、有料道路自動料金収受システムの路側機から前記車載器が受信して、利用者識別カードに記録した入口情報を取得し、この入口情報を用いて料金を計算することを特徴とする請求項4に記載の通行料金支払プログラム。 - 前記車載システムは、地図情報を格納したカーナビゲーション手段を備え、
前記料金計算手段は、前記カーナビゲーション手段が、自動車の位置情報を取得し、前記地図情報に基づいてインターチェンジの通過を検知することを特徴とする請求項4又は
5に記載の通行料金支払プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2004236662A JP2006053869A (ja) | 2004-08-16 | 2004-08-16 | 通行料金支払方法及び通行料金支払プログラム |
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- 2004-08-16 JP JP2004236662A patent/JP2006053869A/ja active Pending
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