JP2002054203A - 建物の排水管配管構造 - Google Patents
建物の排水管配管構造Info
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Abstract
宅を傷めることなく、排水管の点検や交換が可能な建物
の排水管配管構造を提供することを目的としている。 【解決手段】建物内の排水を建物外の排水経路に排水す
る排水管が、建物の床下に形成された建物の基礎部を構
成するコンクリート層を貫通して設けられた建物の排水
管配管構造において、前記コンクリート層に建物の内外
に開口を有するさや管が埋設されていて、前記排水管が
このさや管に挿通されることによってコンクリート層を
貫通している構成とした。
Description
構造に関する。
うに、トイレ,洗面化粧台、浴室、洗濯機受パン、台所
の流し台等の排水器具100がそれぞれ最も近い宅地升
101と排水管102を介して接続されていて、各排水
器具100から排水される排水が一旦敷地106内に設
けられた宅地升101に流れ込んだのち、下流の宅地升
101をつぎつぎに経て最終公共升103に集められて
下水等へ排水されるようになっている。宅地升101
は、排水管102の点検や清掃を目的として、一般的
に、地中に埋設されている排水管の起点、合流点、屈曲
点、中間点、落差点等に設けられている。
を接続する排水管102は、図4に示すように、各排水
器具100の直下の床下に形成された防湿コンクリート
やコンクリートスラブ等の建物104の基礎部を構成す
るコンクリート層105を貫通したのち、宅地升101
に接続されている。また、コンクリート層105の貫通
部では、排水管102がコンクリート層105を形成す
るコンクリートによって周囲を完全に囲繞されるように
直接にコンクリート層105に埋設されている。
確保促進法」の維持管理容易性能に関する評価方法基準
には、「専用配下は、壁、床、柱又は梁の貫通部を除
き、コンクリート内に埋め込まれていないこと」、「戸
建住宅においては、地中埋設管が、建物の構造体、スラ
ブ下またはコンクリートのべた基礎内に埋め込まれてい
ないこと」と定められている。したがって、上記のよう
な従来の排水管配管構造では、この基準を満足させるこ
とができない。
事情に鑑みて、上記「住宅の品質確保促進法」の基準を
満足し、住宅を傷めることなく、排水管の点検や清掃は
勿論のこと、部分的な補修や排水管全体の交換が可能な
建物の排水管配管構造を提供することを目的としてい
る。
水管配管構造は、このような目的を達成するために、建
物内の排水を建物外の排水経路に排水する排水管が、建
物の床下に形成された建物の基礎部を構成するコンクリ
ート層を貫通して設けられた建物の排水管配管構造にお
いて、前記コンクリート層に建物の内外に開口を有する
さや管が埋設されていて、前記排水管がこのさや管に挿
通されることによってコンクリート層を貫通している構
成とした。
2のようにさや管に挿通される部分排水管をフレキシブ
ル管で構成したり、請求項3のようにさや管を湾曲管と
するとともに、さや管に挿通される部分の排水管をさや
管と略同じ曲率の湾曲管で構成することが好ましい。ま
た、請求項4のように、さや管の建物内側の端部が敷地
面より上方に設けられていることが好ましい。
とえば、塩化ビニル樹脂やポリエチレン等の合成樹脂
管、鋼管、ライニング鋼管、コンリート管等が挙げられ
る。また、さや管の形状は、特に限定されないが、たと
えば、直管状、湾曲管(ベンド管)状、あるいは、これ
らが複合的に組み合わされたもの等が挙げられる。
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる建物の排水管配管構造の1つの実施の形態をあらわ
している。
は、建物4の基礎部を構成するコンクリートスラブ41
にさや管5が埋設されている。さや管5は、塩化ビニル
樹脂管で形成されていて、一端が地中に開口し、他端
部、すなわち、建物内側の端部51が建物4の基礎床面
42から少し立ち上がるようにコンクリートスラブ41
を貫通して設けられている。
通するように設けられた排水管3を介して接続されてい
る。排水管3は、さや管5に挿通される部分がフレキシ
ブル管31によって形成され、その他の部分が硬質の塩
化ビニル樹脂管32で形成されている。
との隙間を埋めるように防水のためのシリコーン樹脂シ
ール剤6が充填され、地中にしみ込んだ雨水や地下水等
がさや管5とフレキシブル管31との隙間に入り込むま
ないようになっている。宅地升2は、従来と同様に、排
水経路の一部を構成し、排水管102の点検や清掃を目
的として、各排水器具1の近傍、かつ、地中に埋設され
ている排水管の起点、合流点、屈曲点、中間点、落差点
等に設けられている。なお、図1中、FLは床面であ
る。
排水器具1と宅地升2とを接続する排水管3のコンクリ
ートスラブ41を貫通する部分に予めさや管5が埋設さ
れていて、排水管3がこのさや管5に挿通されることに
よってコンクリートスラブ41部分を貫通しているの
で、コンクリートスラブ41など建物自体を傷めること
なく排水管3を補修や交換することができる。また、排
水管3の場合、さや管5の挿通部がフレキシブル管31
によって形成されているので、さや管5部分への挿通が
容易であるとともに、排水管3の交換や補修の必要が生
じた場合でも、さや管5から外部にでたフレキシブル管
31の端部と他の部分とを切り離せば容易にさや管5か
らフレキシブル管31を抜き取ることができる。すなわ
ち、施工性が向上する。
敷地面GLよりも上方に立ち上がっているので、万が一
シール剤6によるシールが不良で、さや管5内に敷地面
GLに降った雨水や地下水等が入り込んでも、基礎床面
42側に漏れ出ることがなく、基礎床面42を濡らして
建物を傷めたりする事故を確実に防止することができ
る。
造の他の実施の形態をあらわしている。図2に示すよう
に、この排水管配管構造Bは、さや管7が塩化ビニル樹
脂製の湾曲管で形成されていて、排水管8のさや管7へ
の挿通部もこのさや管7と同じ湾曲率の湾曲管81で形
成されているとともに、さや管7の建物内側の端部が基
礎床面42と略同じ高さになっている以外は、上記排水
管配管構造Aと同様になっている。また、図2中、図1
と同様の番号は、図1と同じものをあらわす。
上記排水管配管構造Aと同様に排水管8がこのさや管7
に挿通されることによってコンクリートスラブ41部分
を貫通しているので、コンクリートスラブ41など建物
自体を傷めることなく排水管8を補修や交換あるいは排
水管8の清掃、点検を行うことができる。また、さや管
7が湾曲していて、排水管8のさや管7に挿通される部
分もこのさや管7と同じ曲率の湾曲管81で形成されて
いるので、さや管7から外部にでた湾曲管81の端部と
排水管8の他の部分と切り離せば排水管8のさや管挿通
部に硬質管が用いられていても容易にさや管7から抜き
取ることができる。もちろん、交換後の新しい管も簡単
に挿入することができる。したがって、施工性が向上す
る。
上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の排
水管配管構造Aの場合もさや管を湾曲管としても構わな
い。また、上記の排水管配管構造Aでは、さや管への挿
通部のみがフレキシブル管になっていたが、排水管全体
をフレキシブル管で形成するようにしても構わない。
は、以上のように構成されているので、「住宅の品質確
保促進法」の基準を満足し、住宅を傷めることなく、排
水管の点検や清掃は勿論のこと、部分的な補修や排水管
全体の交換等を行うことができる。
れば、配管の補修、交換、清掃、点検等の作業性が向上
する。さらに、請求項4のようにすれば、さや管と排水
管との隙間のシールが不良で、建物外の敷地面に降った
雨水がさや管内に入り込んでも、さや管に入り込んだ雨
水や地下水等が床下に入り込むことがない。
実施の形態をあらわす要部断面図である。
施の形態をあらわす要部断面図である。
る。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】建物内の排水を建物外の排水経路に排水す
る排水管が、建物の床下に形成された建物の基礎部を構
成するコンクリート層を貫通して設けられた建物の排水
管配管構造において、前記コンクリート層に建物の内外
に開口を有するさや管が埋設されていて、前記排水管が
このさや管に挿通されることによってコンクリート層を
貫通していることを特徴とする建物の排水管配管構造。 - 【請求項2】排水管のさや管に挿通される部分がフレキ
シブル管で形成されている請求項1に記載の建物の排水
管配管構造。 - 【請求項3】さや管が湾曲管であって、排水管のさや管
に挿通される部分がさや管と略同じ曲率の湾曲管で形成
されている請求項1に記載の建物の排水管配管構造。 - 【請求項4】さや管の建物内側の端部が敷地面より上方
に設けられている請求項1〜請求項3のいずれかに記載
の建物の排水管配管構造。
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