JP7385506B2 - ますの補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ますの補修方法に関する。
従来から、地中に埋設された、ますが知られている。ますの一例として、コンクリート製の公共ますが知られている。コンクリート製の公共ますは、排水に含まれる成分と反応することで、劣化または破損することがあり得る。
そこで、ますを補修する方法として、例えば特許文献1には、更生桝を使用して、既設のコンクリート桝を更生する方法が開示されている。コンクリート桝は、有底筒状のものであり、コンクリート桝の周側面には、流入口および流出口が形成されている。更生桝は、コンクリート桝の内部に配置される有底筒状のものであり、更生桝の周側面には、流入開口および流出開口が形成されている。
更生桝を使用してコンクリート桝を更生する際、コンクリート桝の流入口と更生桝の流入開口とが対向し、かつ、コンクリート桝の流出口と更生桝の流出開口とが対向するように、更生桝をコンクリート桝内に配置する。そして、流入口と流入開口とを自在継手で接続した後、流出口と流出開口とを短管で接続する。その後、更生桝とコンクリート桝との間にモルタルを充填する。このことによって、更生桝の位置が固定され、コンクリート桝が更生される。
特許第2988647号公報
ところで、コンクリート桝を設置する際、流入口に接続される流入管路と、流出口に接続される流出管路とが上下にズレていることがあり得る。そのため、コンクリート桝によっては、流出口に対する流入口の上下方向の位置が異なる、言い換えると流入口と流出口とが上下にズレていることがあり得る。また、上記の流入管路と流出管路との上下方向の距離、すなわち流入管路と流出管路との上下のズレの度合いも様々である。そのため、流入口の位置と流出口の位置との上下方向の距離が異なる様々なコンクリート桝が存在する。
このように、上記上下方向の距離が異なる様々なコンクリート桝に対して、特許文献1に開示された更生桝で更生する際、上記上下方向の距離に応じて、流入口と流入開口とを接続する自在継手、および、流出口と流出開口とを接続する短管の形状や長さが変わる。そのため、コンクリート桝における流入口と流出口との上下方向の距離に応じて、形状や長さが異なる自在継手や短管を用意する必要があった。その結果、流入口と流出口との上下方向の距離が異なる様々なコンクリート桝を容易に更生することができなかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、流入口と流出口との上下方向の距離が異なる様々なますに対して適用可能であり、かつ、容易に補修することが可能な、ますの補修方法を提供することである。
本発明に係るますの補修方法は、底壁部と、前記底壁部から上方に延び、側方に開口した流入口、および、前記流入口よりも下方で側方に開口した流出口が形成された縦筒部とを備えたますを、前記縦筒部内に配置される有底の補修縦筒部と、前記補修縦筒部から側方に延び、前記流出口に接続される補修横筒部とを備えた補修部材で補修する、ますの補修方法である。本発明に係るますの補修方法は、切削工程と、配置工程と、充填工程とを包含する。前記切削工程では、前記縦筒部内に前記補修部材を配置したときに、前記流入口から前記補修縦筒部の内部に水が流れるように、前記補修縦筒部を切削する。前記配置工程では、前記切削工程の後、前記補修横筒部を前記流出口に接続して、前記補修部材を前記縦筒部内に配置する。前記充填工程では、前記配置工程の後、前記縦筒部内において、前記補修部材と前記ますとの間に充填材を充填する。
上記のますの補修方法によれば、切削工程において、縦筒部内に補修部材を配置したときに流入口から補修縦筒部の内部に水が流れるように、補修縦筒部を切削する。そのため、ますの縦筒部の流出口に対する流入口の位置に応じて、流入口から補修縦筒部の内部に水を流すことが可能な形状となるように、補修縦筒部を切削することができる。よって、切削後の補修部材を使用して、配置工程、および、充填工程を行うことで、流入口、補修縦筒部、補修横筒部、および、流出口の順で水が流れるようなますに補修することができる。したがって、流入口と流出口との上下方向の距離が異なる様々なますを、容易に補修することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、ますの補修方法は、前記縦筒部内に配置され、前記流入口と前記流出口とを繋ぐインバートを前記縦筒部内から取り除く取除工程を更に包含する。前記配置工程では、前記取除工程の後、前記補修部材を前記縦筒部内に配置する。
例えば補修部材を縦筒部内に配置するときに、補修部材がインバートに接触して、補修部材を適切な位置に配置できないことがあり得る。上記態様によれば、配置工程の前の取除工程では、インバートが縦筒部から取り除かれる。そのため、インバートが取り除かれた縦筒部内に補修部材を配置することができるため、補修部材を適切な位置に配置し易い。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記切削工程では、前記流入口と前記流出口との上下方向の上下距離を測定し、前記上下距離に基づいて前記補修縦筒部を切削する。
上記態様によれば、流入口と流出口との上下距離に応じて、切削工程において、補修縦筒部を切削する位置が異なる。そのため、補修縦筒部を切削する前に、流入口と流出口との上下距離を測定することで、補修縦筒部の切削する位置を決定し易い。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記切削工程では、前記縦筒部内に前記補修部材を配置したときに、前記補修縦筒部の切削後の上端が前記流入口の下端と同じ上下の位置、または、前記流入口の下端よりも下方の位置となるように前記補修縦筒部を横断方向に切断する。
上記態様によれば、上記のように補修縦筒部を横断方向に切断することで、補修後のますでは、流入口から縦筒部内に流入した水を、補修縦筒部の切削後の上端から補修縦筒部内に流すことができる。補修縦筒部内の水は、流出口から縦筒部の外部へ流出する。よって、補修後のますであっても、縦筒部内において流入口から流出口へ水を流すことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記充填工程では、前記流入口の下端と前記補修縦筒部の切削後の上端とが、充填後の前記充填材の上面で繋がるように、前記補修部材と前記ますとの間に前記充填材を充填する。
上記態様によれば、充填工程において、流入口の下端と補修縦筒部の切削後の上端とが充填材の上面で繋がった状態となる。よって、補修後のますでは、流入口から縦筒部内に流入した水を、充填材の上面を通じて補修縦筒部の上端から補修縦筒部内に流すことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ますの補修方法は、前記充填工程の後、前記流入口と前記補修縦筒部との間の前記充填材の上面を均す均し工程を更に包含する。
上記態様によれば、均し工程によって、流入口と補修縦筒部との間の充填材の上面を均すことができる。よって、流入口から充填材の上面を通じて補修縦筒部に水が流れる際、充填材の上面において、水が留まり難くすることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記均し工程では、前記流入口と前記補修縦筒部との間以外の前記充填材の上面を、前記補修縦筒部の切削後の上端から離れるにしたがって上方に傾斜するように均す。
上記態様によれば、補修後のますにおいて、充填材の上面に水が乗り上げたとき、その水は、充填材の上面の傾斜に沿って補修縦筒部内に向かって流れ易い。よって、補修後のますにおいて、充填材の上面に水が留まり難くすることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記切削工程では、前記縦筒部内に前記補修部材を配置したときに前記流入口と対向する前記補修縦筒部の位置に連通口を形成するように、前記補修縦筒部を切削する。また、本発明の好ましい他の一態様によれば、前記切削工程では、前記縦筒部内に前記補修部材を配置したときに前記連通口の上下方向の位置が前記流入口と同じ位置、または、前記流入口よりも下方の位置となるように、前記補修縦筒部を切削する。
上記態様によれば、上記のように補修縦筒部に連通口を形成するように補修縦筒部を切削することで、補修後のますでは、流入口から縦筒部内に流入した水を、連通口を通じて補修縦筒部内に流すことができる。補修縦筒部内の水は、流出口から縦筒部の外部へ流出する。よって、補修後のますであっても、縦筒部内において流入口から流出口へ水を流すことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ますの補修方法は、前記配置工程の後、接続筒状部の一端を前記流入口に接続し、前記接続筒状部の他端を前記連通口に接続する接続工程を更に包含する。
上記態様によれば、接続工程において、流入口と補修縦筒部の連通口とは、接続筒状部によって繋がった状態となる。よって、補修後のますでは、流入口から縦筒部内に流入した水を、接続筒状部を通じて連通口から補修縦筒部内に流すことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ますの補修方法は、少なくとも前記配置工程の後、前記補修縦筒部の上端に、蓋口が形成された蓋枠を設置し、前記蓋口を蓋で閉じる蓋設置工程を更に包含する。
上記態様によれば、ますの縦筒部の上端に設けられた既存の蓋枠が劣化または破損した場合であっても、蓋設置工程において、補修縦筒部の上端に、新たな蓋枠を設置することができる。よって、既存の蓋枠が劣化または破損した場合であっても、新たな蓋枠を使用することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ますの補修方法は、前記縦筒部の上端に設けられた、ます用蓋枠を取り除く蓋取除工程を更に包含する。
上記態様によれば、既存のます用蓋枠が劣化または破損したときには、蓋取除工程において、ます用蓋枠を取り除いて、蓋設置工程において、新たな蓋枠を補修縦筒部の上端に設置する。よって、劣化または破損した既存のます用蓋枠を取り除いた状態で、補修後のますを使用することができる。
本発明によれば、流入口と流出口との上下方向の距離が異なる様々なますに対して適用可能であり、かつ、容易に補修することが可能な、ますの補修方法を提供することができる。
第1実施形態に係るますを示す断面図である。 補修部材を示す断面図である。 第1実施形態に係るますの補修方法の手順を示すフローチャートである。 取除工程後のますを示す断面図である。 第1実施形態に係る切削工程後の補修部材を示す断面図である。 第1実施形態に係る配置工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。 第1実施形態に係る充填工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。 均し工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。 第2実施形態に係る接続筒状部を示す断面図である。 第2実施形態に係るますの補修方法の手順を示すフローチャートである。 蓋取除工程後のますを示す断面図である。 第2実施形態に係る切削工程後の補修部材を示す断面図である。 第2実施形態に係る配置工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。 接続工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。 第2実施形態に係る充填工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。 蓋設置工程後のますおよび補修部材を示す断面図である。
以下、本発明の実施の一形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るます10の補修方法について説明する。図1は、ます10の正面断面図である。図1に示すます10は、補修前のものである。本実施形態では、ます10は、地中に埋設されている。ただし、ます10は、地上に配置されるものであってもよい。この場合、ます10は、地面に配置されるものであってもよいし、家屋やビルなどの建物内に配置されるものであってもよい。
ます10には、水が流れる。本実施形態では、排水が、ます10に流れる。ここで、排水とは、少なくとも汚水および雨水を含む総称である。汚水とは、トイレ、風呂、および台所の流し台などの排水設備から排出される水である。雨水とは、降雨などの自然現象に起因する水である。
ます10は、建物内の上記排水設備から下水本管を繋ぐ管路の途中部分に設けられる。本実施形態では、ます10は、いわゆる公共ますである。ここで、「公共ます」とは、複数の建物(家屋やビルなど)から排出された排水を集約し、集約した排水を下水本管へ流すものである。ただし、本実施形態に係るます10は、公共ますに限定されるものではない。
本実施形態では、図1に示すように、ます10は、底壁部11と、縦筒部12と、インバート13とを備えている。底壁部11は、ます10の底面部分を構成するものである。縦筒部12は、上下に延びた筒状のものである。縦筒部12は、底壁部11から上方に延びている。縦筒部12は、円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。
縦筒部12は、上方に向かって開口している。縦筒部12の上方に向かって開口した部分が点検口21である。本実施形態では、点検口21、言い換えると縦筒部12の上端には、上下に貫通した蓋口31が形成された、ます用蓋枠30が設けられている。ます用蓋枠30の蓋口31には、ます用蓋33が嵌合可能に取り付けられている。ます用蓋33は、地上に露出している。ます10の内部を点検する際には、作業者は、地上でます用蓋33をます用蓋枠30から取り外すことで、蓋口31および点検口21を開放させる。そして、作業者は、点検口21を通じてます10の内部を点検することができる。
本実施形態では、縦筒部12には、流入口22および流出口23が形成されている。流入口22および流出口23は、側方に向かって開口している。流入口22は、排水がます10内に流入する部分である。流入口22には、例えば流入管路5の下流端が接続されている。流入管路5の上流端には、排水が排出される排水設備が接続されている。流出口23は、ます10内の排水がます10から流出する部分である。流出口23には、例えば流出管路7の上流端が接続されている。流出管路7の下流端には、下水本管が接続されている。
本実施形態では、流出口23は、流入口22よりも下方に位置する。言い換えると、流出口23の下端23aは、流入口22の下端22aよりも下方に位置する。本実施形態では、流入口22には、流入管路5が嵌め込まれている。ここでは、説明の便宜上、流入口22の下端22aは、流入管路5の外周面の下端、すなわち流入口22自体の下端のことをいう。また、本実施形態では、流出口23には、流出管路7が嵌め込まれている。ここでは、説明の便宜上、流出口23の下端23aは、流出管路7の内周面の下端を意味している。
本実施形態では、流出口23の中心23cは、流入口22の中心22cよりも下方に位置する。なお、本実施形態では、流出口23の上端は、流入口22の下端22aよりも下方に位置している。しかしながら、流出口23の上端は、流入口22の下端22aと同じ上下の位置であってもよいし、下端22aよりも上方に位置していてもよい。本実施形態では、流入口22の径は、流出口23の径よりも小さい。しかしながら、流入口22の径は、流出口23の径と同じであってもよいし、流出口23の径よりも大きくてもよい。
インバート13は、流入口22と流出口23とを繋ぐ溝状のものである。インバート13は、縦筒部12内に配置されている。インバート13は、底壁部11の上面に設けられている。本実施形態では、インバート13は、流入口22から流出口23に向かうにしたがって下方に傾斜している。流入口22からます10内に流入した排水は、インバート13を通り、流出口23からます10の外部へ流出する。
本実施形態では、ます10、すなわち底壁部11、縦筒部12およびインバート13は、コンクリート製である。また、ます用蓋枠30、および、ます用蓋33もコンクリート製である。しかしながら、ます10、ます用蓋枠30、および、ます用蓋33を形成する材料は、特に限定されない。
以上、ます10の構成について説明した。ところで、ます10は、長期間の使用により腐食ガスまたは付着物などによって浸食され、劣化することがある。もしくは、地盤沈下または地上からの荷重などによって破損することがあり得る。ます10が劣化または破損すると、ます10内の排水が外部に漏れるおそれがある。そこで、ます10の漏水を防止するために、劣化または破損したます10を補修する。
また、本実施形態に係るます10は、いわゆる公共ますであり、下水本管の位置に応じて設置位置が決定される。ます10が設置された後に、ます10の流入口22に繋がる建物が建てられることが多い。ます10の流出口23は、既に設置されている下水本管に合わせて、縦筒部12に形成される。そのため、複数のます10の縦筒部12に対する流出口23の上下方向の位置は、ほぼ同じである。
一方、ます10において、縦筒部12に対する流入口22の上下方向の位置は、流入口22に繋がる建物を建てた後に決定される。そのため、複数のます10の縦筒部12に対する流入口22の上下方向の位置、言い換えると、流出口23に対する流入口22の上下方向の位置は、異なることが多い。そこで、本実施形態では、流入口22と流出口23との上下方向の距離が異なる様々なます10に対して補修を行う。
以下、本実施形態に係るます10の補修方法について説明する。なお、ここでの「補修」とは、劣化または破損したます10自体を復元することではなく、劣化または破損したます10における排水を流す機能を復元することである。
図2は、補修部材50を示す断面図である。本実施形態に係るます10の補修方法では、図2に示す補修部材50を使用して、ます10を補修する。以下、まず補修部材50の構成について説明し、その後、ます10の補修方法について説明する。
補修部材50は、ます10の縦筒部12(図1参照)内に配置されるものである。図2に示すように、補修部材50は、補修縦筒部51と、補修横筒部52とを備えている。補修縦筒部51は、有底の筒状の部材である。補修縦筒部51は、上方に開口した上下に延びた部材である。補修縦筒部51の下部には、側方に開口した接続口55が形成されている。補修縦筒部51の外径は、ます10の縦筒部12の内径よりも短い。そのため、補修縦筒部51は、上下に延びた状態で、ます10の縦筒部12内に配置することが可能である。図6に示すように、補修縦筒部51を縦筒部12内に配置したとき、縦筒部12の内面と、補修縦筒部51の外面との間には、空間が形成される。
図2に示すように、補修横筒部52は、補修縦筒部51から側方に延びた筒状のものである。本実施形態では、補修横筒部52は、補修縦筒部51の下部に設けられており、ここでは補修縦筒部51の接続口55に接続されている。図6に示すように、補修横筒部52は、補修部材50がます10内に配置されたとき、ます10の縦筒部12に形成された流出口23に接続される。本実施形態では、補修横筒部52は、流出口23に挿入される。
本実施形態では、図2に示すように、補修横筒部52の外周面には、補修横筒部52と流出口23との間のシール性を向上させるためにシール部材56が設けられている。シール部材56は、リング状の部材であり、補修横筒部52の先端部(補修縦筒部51とは反対側の端部)の外周面において周方向に沿って配置されている。シール部材56は、例えばゴム製であるが、シール部材56を形成する材料は特に限定されない。
また、本実施形態では、補修縦筒部51の底面には、当該底面から下方に延びた脚部51aが設けられている。補修縦筒部51の底面は、曲面を有し、補修横筒部52から離れた部位は、上方に傾斜している。
なお、補修部材50において、本実施形態では、補修縦筒部51と補修横筒部52とは一体的に形成されている。しかしながら、補修縦筒部51と補修横筒部52とは別々の部材であり、接着剤などによって互いが組み付けられていてもよい。本実施形態では、補修部材50、すなわち補修縦筒部51および補修横筒部52は、例えば硬貨塩化ビニルによって形成されている。しかしながら、補修部材50を形成する材料は、特に限定されない。
次に、補修部材50を使用して、ます10を補修する方法について説明する。図3は、ます10を補修する手順を示したフローチャートである。図3に示すように、本実施形態では、作業者は、取除工程S101、切削工程S103、配置工程S105、充填工程S107、および、均し工程S109を順に行うことで、ます10を補修する。以下、図3の各工程について説明する。
図4は、取除工程S101の後のます10を示す断面図である。まず取除工程S101では、作業者は、図1および図4に示すように、ます10のインバート13を縦筒部12内から取り除く。ます10を補修する際、補修部材50は、ます10の底壁部11の上方であって、流入口22と流出口23との間に配置される。しかしながら、底壁部11の上面には、インバート13が設けられているため、補修部材50を縦筒部12内に配置するときに、補修部材50は、インバート13に接触するため、適切に配置されないことがあり得る。そのため、本実施形態では、補修部材50をます10内に配置するに先立って、インバート13を縦筒部12内から取り除く。
なお、インバート13を取り除くための具体的な方法は、特に限定されない。取除工程S101では、作業者は、例えばハンマーなどの工具を使用して、インバート13を斫る。言い換えると、作業者は、工具を使用してインバート13を削ったり、削ぎ落としたりする。このことによって、縦筒部12内には、削られたインバート13が残った状態となる。そのため、作業者は、削られたインバート13を縦筒部12内から取り除く。なお、取除工程S101では、補修部材50が縦筒部12内で適切に配置することができる程度に、インバート13が取り除かれているとよい。補修部材50が適切に配置することができれば、一部のインバート13は、縦筒部12内に残っていてもよいし、底壁部11の上面に凹凸が形成されていてもよい。
図3に示すように、取除工程S101の後、切削工程S103が行われる。図5は、切削工程S103後の補修部材50を示す断面図である。切削工程S103では、作業者は、ます10の縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、補修部材50の補修縦筒部51の内部と、ます10の流入口22とが連通するように補修縦筒部51を切削する。ここで、「連通」とは、流入口22から補修縦筒部51の内部に向かって排水を流すことが可能な状態のことをいう。
本実施形態に係る切削工程S103では、作業者は、図5に示すように、補修縦筒部51の横断方向、言い換えると補修縦筒部51の径方向に、補修縦筒部51を切断する。図5では、破線部分が切断されている。作業者は、図6に示すように、ます10の縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、切断後の補修縦筒部51の上端51bが、流入口22の下端22aと同じ上下の位置となるように、補修縦筒部51を切断する。ここで、「同じ上下の位置」には、上下の位置が多少ズレているものも含まれるものとする。
補修縦筒部51を切断する位置を決定する際、作業者は、流入口22と流出口23との上下方向の距離である上下距離D1(図1参照)を測定する。ここでの上下距離D1とは、例えば流入口22の下端22aと、流出口23の下端23aとの上下方向の距離である。作業者は、図6に示すように、補修縦筒部51に接続された補修横筒部52の下端52aから、切断後の補修縦筒部51の上端51bまでの上下方向の距離が上下距離D1となるように、補修縦筒部51を横断方向に切断する。ここで、補修横筒部52の下端52aとは、補修横筒部52は水平方向に配置されているため、補修横筒部52の外周面の下端を意味する。
このように切削工程S103で、補修縦筒部51を切断した後、図3に示す配置工程S105が行われる。図6は、配置工程S105後のます10および補修部材50を示す断面図である。配置工程S105では、図6に示すように、作業者は、補修部材50を、ます10の縦筒部12内に配置する。作業者は、補修部材50の補修横筒部52を、縦筒部12の内部から、ます10の流出口23に挿入し、流出口23に接続する。このことによって、補修部材50は、補修横筒部52が流出口23に挿入された状態で、縦筒部12内に配置される。
配置工程S105において、補修部材50が縦筒部12内に配置されたとき、補修部材50の上端51bは、流入口22の下端22a(詳しくは、流入管路5の外周面の下端)と上下方向で同じ位置となる。補修部材50が縦筒部12内に配置されたとき、ます10の縦筒部12と、補修部材50の補修縦筒部51との間には、空間が形成されている。本実施形態では、補修部材50の下端(言い換えると、脚部51aの下端)と、ます10の底壁部11との間には、空間が形成されている。しかしながら、補修部材50の下端と、底壁部11との間には空間が形成されておらず、補修部材50の下端が底壁部11に接触して載せられている状態であってもよい。
このように、配置工程S105で補修部材50を縦筒部12内に配置した後、図3に示す充填工程S107が行われる。図7は、充填工程S107後のます10および補修部材50を示す断面図である。充填工程S107では、作業者は、図7に示すように、ます10の点検口21を通じて、補修部材50とます10との間の空間に充填材90を充填する。本実施形態では、補修部材50の補修縦筒部51と、ます10の縦筒部12との間の空間に、充填材90を充填する。例えば補修部材50の下端と、ます10の底壁部11との間に空間が形成されている場合には、当該空間にも充填材90が充填される。
本実施形態では、作業者は、流入口22の下端22a(ここでは、流入口22に嵌め込まれた流入管路5の内周面)と、補修縦筒部51の上端51bとが充填材90で繋がるように、言い換えると、流入口22からの排水が充填材90の上面90aを通過して補修縦筒部51内へ流れるように、充填材90を充填する。作業者は、補修縦筒部51と縦筒部12との間の空間に充填材90を充填する際、充填材90が補修縦筒部51の上端51bから補修縦筒部51内に流れ込まない程度に、充填材90を充填する。ここでは、補修縦筒部51の少なくとも上端51bの位置まで、充填材90を充填する。
なお、充填材90の種類は特に限定されない。例えば充填材90は、モルタルである。ただし、充填材90は、液状の硬化性注入材であってもよい。この硬化性注入材は、安価でかつ密着性に優れた常温硬化性のエポキシ樹脂、アクリル樹脂、または、不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。
充填工程S107において充填材90を充填した後、図3に示す均し工程S109を行う。図8は、均し工程S109後のます10および補修部材50を示す断面図である。均し工程S109では、作業者は、図8に示すように、流入口22と補修縦筒部51との間に充填された充填材90の上面90aを均す。充填工程S107において、図7に示すように、充填材90を充填したとき、充填材90の上面90aには凹凸が形成されていることがあり得る。そこで、本実施形態に係る均し工程S109では、上記の凹凸を削ることで、図8に示すように、充填材90の上面90aを均し、かつ、滑らかにする。
ここでは、流入口22と補修縦筒部51との間の充填材90の上面90aのみならず、その他の部分の充填材90の上面90aも均す。なお、均し工程S109では、流入口22と補修縦筒部51との間以外の充填材90の上面90a(図8では、右側の上面90a)が、補修縦筒部51の切削後の上端51bから離れるにしたがって上方に傾斜する傾斜面91となるように、均してもよい。この傾斜面91は、縦筒部12の内周面と、補修縦筒部51の上端51bとを繋ぐものであり、補修縦筒部51の上端51bに向かって下方に傾斜している。
なお、均し工程S109において、充填材90の上面90aを均すとは、排水が充填材90の上面90aで留まらない程度に、滑らかな状態にすることをいう。そのため、流入口22から補修縦筒部51の内部に排水が流れるときに、充填材90の上面90aに排水が留まらない状態であれば、均し工程S109の後、充填材90の上面90aには、多少の凹凸が形成されていてもよい。
本実施形態では、以上の手順で、補修部材50を使用して、ます10を補修することができる。補修部材50で補修されたます10では、流入管路5内の排水は、流入口22を通じて、ます10内に流入する。流入口22から流入した排水は、充填材90の上面90aを通じて、補修部材50の補修縦筒部51の上端51bから補修縦筒部51内に流れる。補修縦筒部51内の排水は、補修横筒部52を通じて、ます10の流出口23から流出管路7へ流出する。
以上のように、本実施形態では、図3に示す切削工程S103では、図6に示すように、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、流入口22から補修縦筒部51の内部に排水が流れるように、補修縦筒部51を切削する。配置工程S105では、切削工程S103の後、補修横筒部52を流出口23に接続して、補修部材50を縦筒部12内に配置する。充填工程S107では、配置工程S105の後、図7に示すように、縦筒部12内において、補修部材50とます10との間に充填材90を充填する。このことによって、切削工程S103において、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、流入口22から補修縦筒部51の内部に排水が流れるように補修縦筒部51を切削する。そのため、ます10の縦筒部12の流出口23に対する流入口22の位置に応じて、流入口22から補修縦筒部51の内部に向かって排水を流すことが可能な形状となるように、補修縦筒部51を切削することができる。よって、切削後の補修部材50を使用して、配置工程S105、および、充填工程S107を行うことで、流入口22、補修縦筒部51、補修横筒部52、および、流出口23の順で排水が流れるようなます10に補修することができる。したがって、流入口22と流出口23との上下方向の距離が異なる様々なます10を、容易に補修することができる。
本実施形態では、図3に示す取除工程S101では、図1および図4に示すように、ます10のインバート13を縦筒部12内から取り除く。配置工程S105では、取除工程S101の後、図6に示すように、補修部材50を縦筒部12内に配置する。例えばインバート13が縦筒部12内に配置されている状態で、補修部材50を縦筒部12内に配置するとき、補修部材50がインバート13に接触して、補修部材50を適切な位置に配置できないことがあり得る。しかしながら、本実施形態では、配置工程S105の前の取除工程S101では、インバート13が縦筒部12から取り除かれる。そのため、インバート13が取り除かれた縦筒部12内に補修部材50を配置することができるため、補修部材50を適切な位置に配置し易い。
本実施形態では、図3に示す切削工程S103では、流入口22と流出口23との上下方向の上下距離D1(図1参照)を測定し、図5に示すように、上下距離D1に基づいて補修縦筒部51を切削する。このことによって、流入口22と流出口23との上下距離D1に応じて、切削工程S103において、補修縦筒部51を切削する位置が異なる。そのため、補修縦筒部51を切削する前に、流入口22と流出口23との上下距離D1を測定することで、補修縦筒部51を切削する位置を決定し易い。
本実施形態では、切削工程S103では、図6に示すように、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、補修縦筒部51の切削後の上端51bが流入口22の下端22aと同じ上下の位置となるように補修縦筒部51を横断方向に切断する。このように、補修縦筒部51を横断方向に切断することで、補修後のます10では、流入口22から縦筒部12内に流入した排水を、補修縦筒部51の切削後の上端51bから補修縦筒部51内に流すことができる。補修縦筒部51内の排水は、流出口23から縦筒部12の外部へ流出する。よって、補修後のます10であっても、縦筒部12内において流入口22から流出口23へ排水を流すことができる。
本実施形態では、図3に示す充填工程S107では、図8に示すように、流入口22の下端22a(ここでは、流入口22に嵌め込まれた流入管路5の内周面)と補修縦筒部51の上端51bとが、充填後の充填材90の上面90aで繋がるように、補修部材50とます10との間に充填材90を充填する。このことによって、流入口22の下端22aと補修縦筒部51の上端51bとが充填材90の上面90aで繋がった状態となる。よって、補修後のます10では、流入口22から縦筒部12内に流入した排水を、充填材90の上面90aを通じて補修縦筒部51の上端51bから補修縦筒部51内に流すことができる。
本実施形態では、図3に示す均し工程S109では、充填工程S107の後、図8に示すように、流入口22と補修縦筒部51との間の充填材90の上面90aを均す。このような均し工程S109によって、流入口22と補修縦筒部51との間の充填材90の上面90aを均すことができる。よって、流入口22から充填材90の上面90aを通じて補修縦筒部51内に排水が流れる際、充填材90の上面90aにおいて、排水が留まり難くすることができる。
本実施形態では、均し工程S109では、流入口22と補修縦筒部51との間以外の充填材90の上面90a(ここでは傾斜面91)を、補修縦筒部51の切削後の上端51bから離れるにしたがって上方に傾斜するように均す。このことによって、補修後のます10において、充填材90の傾斜面91に排水が乗り上げたとき、その排水は、充填材90の傾斜面91の傾斜に沿って補修縦筒部51内に向かって流れ易い。よって、補修後のます10において、充填材90の傾斜面91に排水が留まり難くすることができる。
なお、第1実施形態では、図3に示すように、取除工程S101の後に、切削工程S103が行われていた。しかしながら、切削工程S103の後に、取除工程S101が行われてもよい。なお、インバート13を縦筒部12から取り除かずに、補修部材50を縦筒部12内に適切に配置することが可能であれば、取除工程S101は、省略されてもよい。
第1実施形態では、切削工程S103において、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、補修縦筒部51の切断後の上端51bが流入口22の下端22aと同じ上下の位置となるように、補修縦筒部51を切断していた。しかしながら、切削工程S103において、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、補修縦筒部51の切断後の上端51bが、流入口22の下端22aよりも下方の位置となるように、補修縦筒部51を切断してもよい。この場合、流入口22と、補修縦筒部51との間に充填された充填材90の上面90aは、補修縦筒部51の切断後の上端51bに向かうにしたがって下方に傾斜している。この場合であっても、補修後のます10において、流入口22から充填材90の上面90aを通じて補修縦筒部51の内部に、排水を流し易い。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るます10の補修方法について説明する。なお、第2実施形態において、補修の対象となるます10は、第1実施形態で補修の対象となったます10と同様の構成である。すなわち、第2実施形態では、図1に示すように、流出口23が流入口22よりも下方に位置する、ます10に対して補修を行う。
図9は、接続筒状部53を示す断面図である。本実施形態では、ます10を補修する際に、補修部材50(図2参照)と共に、接続筒状部53(図9参照)を使用する。ここでの補修部材50は、第1実施形態の補修部材50と同じ構成であり、図2に示すように、補修縦筒部51と、補修横筒部52とを備えている。本実施形態に係る補修縦筒部51の上下方向、言い換えると長手方向の長さは、補修部材50を、ます10の縦筒部12内に配置したとき、補修縦筒部51の上端が縦筒部12の上端よりも上方に位置する程度の長さである。
図9に示すように、接続筒状部53は、補修部材50(補修縦筒部51および補修横筒部52)と別体のものである。接続筒状部53は、筒状の部材であり、ます10を補修する際、図14に示すように、補修縦筒部51と、ます10の流入口22とを接続するものである。ます10を補修する際、接続筒状部53は例えば水平方向に延び、一端が流入口22に接続し、他端が補修縦筒部51に形成された連通口58に接続する。本実施形態では、接続筒状部53の一端は流入口22に挿入され、接続筒状部53の他端は連通口58に挿入される。なお、接続筒状部53の具体的な使用方法については後述する。
次に、補修部材50および接続筒状部53を使用して、ます10を補修する方法について説明する。図10は、本実施形態において、ます10を補修する手順を示したフローチャートである。図10に示すように、本実施形態では、作業者は、取除工程S201、蓋取除工程S203、切削工程S205、配置工程S207、接続工程S209、充填工程S211、および、蓋設置工程S213を順に行うことで、ます10を補修する。以下、図10の各工程について説明する。
まず図10に示す取除工程S201では、作業者は、ます10のインバート13を縦筒部12内から取り除く。なお、取除工程S201は、第1実施形態の取除工程S101(図3参照)と同じ工程であるため、ここでの説明は省略する。
取除工程S201で、インバート13を縦筒部12内から取り除いた後、図10に示す蓋取除工程S203を行う。図11は、蓋取除工程S203後のます10を示す断面図である。蓋取除工程S203では、作業者は、図1および図10に示すように、ます用蓋枠30、および、ます用蓋33を取り除く。本実施形態に係るます10では、図1に示すように、縦筒部12の上端には、ます用蓋枠30が設けられており、ます用蓋枠30に形成された蓋口31は、ます用蓋33によって閉じられている。作業者は、ます用蓋枠30、および、ます用蓋33を縦筒部12から取り除く。
本実施形態では、例えば縦筒部12と、ます用蓋枠30とは一体的に形成されている。そのため、作業者は、縦筒部12とます用蓋枠30とを、カッターなどの工具を使用して切断する。このとき、縦筒部12の上部の一部が、ます用蓋枠30と共に切断されてもよい。ます用蓋枠30を縦筒部12から切断した後、ます用蓋枠30、および、ます用蓋枠30の蓋口31を閉鎖するます用蓋33を、縦筒部12から取り除く。
このように、蓋取除工程S203で、ます用蓋枠30、および、ます用蓋33を取り除いた後、図10に示す切削工程S205を行う。図12は、切削工程S205後の補修部材50を示す断面図である。切削工程S205では、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、補修縦筒部51の内部と流入口22とが連通するように、すなわち流入口22から補修縦筒部51の内部に向かって排水が流れるように、補修縦筒部51を切削する。本実施形態では、作業者は、図12に示すように、縦筒部12に連通口58を形成することで、縦筒部12を切削する。
ここで、図14に示すように、連通口58には、接続筒状部53が接続し、連通口58は、接続筒状部53を介して流入口22と連通する。本実施形態では、作業者は、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、流入口22と対向する補修縦筒部51の位置に連通口58を形成する。そのため、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、流入口22と連通口58とは対向する。縦筒部12内に補修部材50を配置したとき連通口58の上下方向の位置は、流入口22と同じ位置である。連通口58は、側方に向かって開口している。ここでは、連通口58は、流入口22よりも大きい、すなわち径が大きいが、流入口22と同じ大きさ、すなわち径が同じであってもよい。
補修縦筒部51に対する連通口58の位置を決定する際、作業者は、流入口22と流出口23との上下方向の距離である上下距離D1(図1参照)を測定する。ここでの上下距離D1とは、例えば流入口22の下端22aと、流出口23の下端23aとの上下方向の距離である。作業者は、図12に示すように、補修縦筒部51に接続された補修横筒部52の外周面の下端52aから、連通口58の下端58aまでの上下方向の距離が上下距離D1となるように、補修縦筒部51に孔をあけて連通口58を形成する。
なお、切削工程S205において、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、補修部材50の補修縦筒部51の上部が地面から上方に突出したりして、補修縦筒部51の上下方向の長さが長すぎる場合、作業者は、補修縦筒部51の上部を、横断方向に適宜切断してもよい。このことで、補修縦筒部51の上下方向の長さを適切な長さにすることができる。
このように、切削工程S205において、補修縦筒部51に連通口58を形成した後、図10に示す配置工程S207を行う。図13は、配置工程S207後のます10および補修部材50を示す断面図である。配置工程S207では、作業者は、図13に示すように、補修部材50の補修横筒部52を、ます10の流出口23に接続して、補修部材50を縦筒部12内に配置する。なお、配置工程S207は、第1実施形態の配置工程S105(図3参照)と同じ工程であるため、ここでの詳しい説明は省略する。
配置工程S207で、補修部材50を縦筒部12内に配置した後、図10に示す接続工程S209を行う。図14は、接続工程S209後のます10および補修部材50を示す断面図である。接続工程S209では、作業者は、図14に示すように、接続筒状部53の一端を流入口22に接続し、接続筒状部53の他端を連通口58に接続する。本実施形態では、補修縦筒部51の内部から接続筒状部53を、連通口58および流入口22に向かって挿入する。
本実施形態では、接続筒状部53の外周面には、接続筒状部53と流入口22との間のシール性を向上させるために、シール部材59(図9参照)が設けられている。シール部材59は、例えばリング状の部材であり、接続筒状部53の他端部(補修縦筒部51側の端部)の外周面において周方向に沿って配置されている。シール部材59は、例えばゴム製であるが、シール部材59を形成する材料は特に限定されない。本実施形態では、接続筒状部53の他端を連通口58に接続させたとき、シール部材59は、接続筒状部53と連通口58の間に配置される。
このように、接続工程S209において接続筒状部53を介して流入口22と連通口58とを繋いだ後、図10に示す充填工程S211を行う。図15は、充填工程S211後のます10および補修部材50を示す断面図である。充填工程S211では、作業者は、図15に示すように、縦筒部12内において補修部材50とます10との間に充填材90を充填する。充填工程S211では、作業者は、補修部材50の補修縦筒部51と、ます10の縦筒部12との間に、充填材90を充填する。本実施形態では、接続筒状部53の上方および下方に空間が形成されており、接続筒状部53の上方および下方の空間に、充填材90を充填する。例えば補修部材50の下端と、ます10の底壁部11との間に空間が形成されている場合には、当該空間にも充填材90が充填される。
本実施形態では、作業者は、ます用蓋枠30を取り除いた縦筒部12の上端の位置まで、充填材90を充填する。そのため、流入口22の上方にも充填材90が充填されることになる。なお、本実施形態では、充填材90を充填した後、充填材90の上面を均してもよいし、均さなくてもよい。
充填工程S211において充填材90を充填した後、図10に示す蓋設置工程S213を行う。図16は、蓋設置工程S213後のます10および補修部材50を示す断面図である。蓋設置工程S213では、作業者は、図16に示すように、補修縦筒部51の上端に、蓋枠60を設置する。ここでは、蓋枠60には、上下に貫通した蓋口61が形成されている。蓋枠60は、ます用蓋枠30(図1参照)よりも小さいものであり、ます用蓋枠30の蓋口31(図1参照)よりも小さいものである。図16に示すように、蓋枠60の蓋口61には、蓋63が嵌合可能に取り付けられる。蓋63は、蓋口61を閉じる。
本実施形態では、補修縦筒部51の上端に蓋枠60を設置する際、補修縦筒部51の上端と、蓋枠60とは、例えば接着剤によって固定される。蓋設置工程S213において、補修縦筒部51の上端に、蓋枠60を設置し、蓋枠60の蓋口61を蓋63で閉じたとき、蓋63の上面は、地面と面一になるとよい。
本実施形態では、以上の手順で、補修部材50および接続筒状部53を使用して、ます10を補修することができる。なお、本実施形態では、ます10の縦筒部12の上方であって、蓋枠60の周囲には、空間が形成された状態となる。そのため、蓋設置工程S213の後、縦筒部12の上方の空間を砂やコンクリートなどで埋めてもよい。
補修部材50および接続筒状部53で補修されたます10では、流入管路5内の排水は、流入口22を通じて、ます10内に流入する。流入口22から流入した排水は、接続筒状部53を通じて、補修部材50の連通口58から補修縦筒部51内に流れる。補修縦筒部51内の排水は、補修横筒部52を通じて、ます10の流出口23から流出管路7へ流出する。
以上、本実施形態であっても、図10に示す切削工程S205において、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、流入口22から補修縦筒部51の内部に排水が流れるように補修縦筒部51を切削する。そのため、ます10の縦筒部12の流出口23に対する流入口22の位置に応じて、流入口22から補修縦筒部51の内部に向かって排水を流すことが可能な形状となるように、補修縦筒部51を切削することができる。よって、切削後の補修部材50を使用して、配置工程S207、および、充填工程S211を行うことで、流入口22、補修縦筒部51、補修横筒部52、および、流出口23の順で排水が流れるようなます10に補修することができる。したがって、本実施形態であっても、流入口22と流出口23との上下方向の距離が異なる様々なます10を、容易に補修することができる。
本実施形態では、切削工程S205では、図13に示すように、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、流入口22と対向する補修縦筒部51の位置に連通口58を形成するように補修縦筒部51を切削する。また、切削工程S205では、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、連通口58の上下方向の位置が、流入口22と同じ位置となるように、補修縦筒部51を切削する。このように、補修縦筒部51に連通口58を形成するように補修縦筒部51を切削することで、補修後のます10では、流入口22から縦筒部12内に流入した排水を、連通口58を通じて補修縦筒部51内に流すことができる。補修縦筒部51内の排水は、流出口23から縦筒部12の外部へ流出する。よって、補修後のます10であっても、縦筒部12内において流入口22から流出口23へ排水を流すことができる。
本実施形態では、図10に示す接続工程S209では、配置工程S207の後、図14に示すように、接続筒状部53の一端を流入口22に接続し、接続筒状部53の他端を連通口58に接続する。このように、接続工程S209を行うことで、流入口22と補修縦筒部51の連通口58とは、接続筒状部53によって繋がった状態となる。よって、補修後のます10では、流入口22から縦筒部12内に流入した排水を、接続筒状部53を通じて連通口58から補修縦筒部51内に流すことができる。
本実施形態では、図10に示す蓋設置工程S213では、少なくとも配置工程S207の後、図16に示すように、補修縦筒部51の上端に、蓋口61が形成された蓋枠60を設置し、蓋口61を蓋63で閉じる。このことによって、仮に、ます10の縦筒部12の上端に設けられた既存のます用蓋枠30(図1参照)が劣化または破損した場合であっても、蓋設置工程S213において、補修縦筒部51の上端に、新たな蓋枠60を設置することができる。よって、既存のます用蓋枠30が劣化または破損した場合であっても、新たな蓋枠60を使用することができる。
本実施形態では、図10に示す蓋取除工程S203では、縦筒部12の上端に設けられた、ます用蓋枠30(図1参照)を取り除く。このことによって、既存のます用蓋枠30が劣化または破損したときには、蓋取除工程S203において、ます用蓋枠30を取り除いて、蓋設置工程S213において、新たな蓋枠60を補修縦筒部51の上端に設置する。よって、劣化または破損した既存のます用蓋枠30を取り除いた状態で、補修後のます10を使用することができる。
第2実施形態では、図10に示すように、蓋取除工程S203は、取除工程S201の後に行われていたが、いつ行われてもよい。例えば蓋取除工程S203は、工程S205、S207、S209、S211、S213の何れかの工程の後に行われてもよい。また、蓋取除工程S203は、取除工程S201の前に行われてもよい。
第2実施形態では、蓋設置工程S213は、充填工程S211の後に行われていた。しかしながら、蓋設置工程S213は、少なくとも配置工程S207の後に行われていればよく、例えば配置工程S207の後に行われてもよいし、接続工程S209の後に行われてもよい。
第2実施形態では、切削工程S205において、図13に示すように、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、連通口58の上下方向の位置が、流入口22と同じ位置になるように、補修縦筒部51を切削していた。しかしながら、縦筒部12内に補修部材50を配置したときに、連通口58の上下方向の位置が、流入口22よりも下方の位置となるように、補修縦筒部51を切削してもよい。このとき、接続筒状部53を流入口22および連通口58に接続したとき、接続筒状部53は、連通口58に向かうにしたがって下方に傾斜した状態で配置されている。この場合であっても、補修後のます10において、流入口22から接続筒状部53を通じて補修縦筒部51の内部に、排水を流し易い。
第2実施形態では、接続工程S209において、図14に示すように、接続筒状部53の一端を流入口22に挿入し、接続筒状部53の他端を連通口58に挿入することで、接続筒状部53を介して流入口22と連通口58とを接続していた。しかしながら、接続筒状部53は、一端が、流入口22の周囲に位置する縦筒部12の内周面の部分に接触するように配置されることで、流入口22と連通し、流入口22に接続されてもよい。また、流入口22に接続された流入管路5が縦筒部12の内部に向かって突出した状態で、流入管路5が接続筒状部53の一端に挿入される(言い換えると、流入管路5が接続筒状部53に嵌め込まれる)ことで、接続筒状部53が流入口22に間接的に接続されてもよい。また、接続筒状部53は、他端が、連通口58の周囲に位置する補修縦筒部51の外周面の部分に接触するように配置されることで、連通口58と連通し、連通口58に接続されてもよい。接続筒状部53は、他の部材を介して流入口22および連通口58に間接的に接続されてもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、図6および図13に示すように、補修部材50補修横筒部52は、流出口23に挿入されることで、流出口23に接続されていた。しかしながら、補修横筒部52は、流出口23の周囲に位置する縦筒部12の内周面の部分に接触するように配置されることで、流出口23と連通し、流出口23に接続されてもよい。また、流出口23に接続された流出管路7が縦筒部12の内部に向かって突出した状態で、流出管路7が補修横筒部52に挿入される(言い換えると、流出管路7が補修横筒部52に嵌め込まれる)ことで、補修横筒部52が流出口23に間接的に接続されてもよい。補修横筒部52は、他の部材を介して流出口23に間接的に接続されてもよい。
10 ます
11 底壁部
12 縦筒部
13 インバート
22 流入口
23 流出口
50 補修部材
51 補修縦筒部
52 補修横筒部
58 連通口
90 充填材
S101、S201 取除工程
S103、S205 切削工程
S105、S207 配置工程
S107、S211 充填工程
S109 均し工程
S203 蓋取除工程
S209 接続工程
S213 蓋設置工程

Claims (6)

  1. 底壁部と、前記底壁部から上方に延び、側方に開口した流入口、および、前記流入口よりも下方で側方に開口した流出口が形成された縦筒部とを備えたますを、前記縦筒部内に配置される有底の補修縦筒部と、前記補修縦筒部から側方に延び、前記流出口に接続される補修横筒部とを備えた補修部材で補修する、ますの補修方法であって、
    前記縦筒部内に前記補修部材を配置したときに、前記流入口から前記補修縦筒部の内部に水が流れるように、前記補修縦筒部を切削する切削工程と、
    前記切削工程の後、前記補修横筒部を前記流出口に接続して、前記補修部材を前記縦筒部内に配置する配置工程と、
    前記配置工程の後、前記縦筒部内において、前記補修部材と前記ますとの間に充填材を充填する充填工程と、
    を包含し、
    前記切削工程では、前記縦筒部内に前記補修部材を配置したときに、前記補修縦筒部の切削後の上端が前記流入口の下端と同じ上下の位置、または、前記流入口の下端よりも下方の位置となるように前記補修縦筒部を横断方向に切断する、ますの補修方法。
  2. 前記縦筒部内に配置され、前記流入口と前記流出口とを繋ぐインバートを前記縦筒部内から取り除く取除工程を更に包含し、
    前記配置工程では、前記取除工程の後、前記補修部材を前記縦筒部内に配置する、請求項1に記載された、ますの補修方法。
  3. 前記切削工程では、前記流入口と前記流出口との上下方向の上下距離を測定し、前記上下距離に基づいて前記補修縦筒部を切削する、請求項1または2に記載された、ますの補修方法。
  4. 前記充填工程では、前記流入口の下端と前記補修縦筒部の切削後の上端とが、充填後の前記充填材の上面で繋がるように、前記補修部材と前記ますとの間に前記充填材を充填する、請求項1から3までの何れか1つに記載された、ますの補修方法。
  5. 前記充填工程の後、前記流入口と前記補修縦筒部との間の前記充填材の上面を均す均し工程を更に包含する、請求項に記載された、ますの補修方法。
  6. 前記均し工程では、前記流入口と前記補修縦筒部との間以外の前記充填材の上面を、前記補修縦筒部の切削後の上端から離れるにしたがって上方に傾斜するように均す、請求項に記載された、ますの補修方法。
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