JP4403008B2 - さや管装置 - Google Patents

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本発明は、建物内から建物外へと排水管を挿通させるさや管装置に関する。
近年、「住宅の品質確保促進法」の維持管理容易性能に関する評価方法基準によって、建物内の排水管を補修するときには、この建物の躯体を壊さずに補修することが要求されている。そのため、この建物内の排水管を建物外へと取り出す際には、建物の基礎部にさや管を埋め込み、このさや管の中に排水管を挿通させている。そこで、この種のさや管装置としては、さや管の内側に挿通させる排水管を曲がり可能な可撓管とした構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−115294号公報(第4−6頁および図1)
しかしながら、上述したさや管装置では、曲がり可能な可撓管は曲がらない管に比べて高価であるので、曲がらない直管を使用することが好ましい。また、排水管として曲がらない直管を使用した場合には、この排水管が挿通されるさや管自体も直管にしなければ、このさや管の屈曲部分や湾曲部分で排水管の接続作業をしなければならないから、配管作業が非常に困難となってしまう。
さらに、このさや管を直管にした場合には、このさや管を建物の屋外側の基礎に傾斜して突き出ることとなる。この場合、この建物の屋外側の基礎から突き出たさや管を傾斜面に合わせて切断することは作業者にとって容易ではない。また、さや管の傾斜角度に合わせた曲がり継手などを屋外側の基礎面に設置して、この曲がり継手に直管を接続することも考えられるが、この場合もさや管内部で排水管が湾曲可能な曲がり継手としなければならないから、施工が容易ではないという問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、施工の容易なさや管装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のさや管装置は、建物内から建物外へと排水管を挿通させるさや管装置であって、排水管が挿通可能な円筒状のさや管本体と、このさや管本体の下流端に接続される受口、この受口の反対側に設けられこの受口に対して傾斜し前記さや管本体に挿入された前記排水管が挿通可能に開口された開口部を備えた継手体とを具備したものである。
そして、円筒状のさや管本体の下流端に継手体の受口を接続させる。このとき、受口に対して傾斜しさや管本体の上流端から挿入された排水管が挿通可能に継手体の開口部が開口している。したがって、このさや管本体の上流端から挿入された排水管の下流側を継手体の開口部から突出できる。よって、この排水管およびさや管本体を曲げる必要がなく、この排水管を建物内から建物外へと挿通させる作業が容易になる。
請求項2記載のさや管装置は、請求項1記載のさや管装置において、継手体は、開口部の周縁に設けられ建物の基礎を形成するための型枠に当接されるフランジ部を備えているものである。
そして、建物の基礎を形成するための型枠に当接されるフランジ部を継手体の開口部の周縁に設けたので、このフランジ部を型枠に当接させることによって、この継手体と型枠とをより確実に密着できる。これにより、さや管装置内へのコンクリート液の侵入を防止できる。
請求項3記載のさや管装置は、請求項1または2記載のさや管装置において、継手体の開口部に取り付けられ、この継手体に挿通された排水管とこの継手体との間に形成される隙間を閉塞保持する弾性を有する弾性部材を具備したものである。
そして、継手体に挿通された排水管とこの継手体との間に形成される隙間を閉塞保持する弾性部材を継手体の開口部に取り付けたので、この継手体と排水管との間に形成される隙間を弾性部材の弾性によって確実に閉塞保持できる。したがって、これら継手体と排水管との間の隙間を介して建物外から建物内への害虫などの侵入を確実に防止できる。
請求項4記載のさや管装置は、請求項1ないし3いずれか記載のさや管装置において、継手体の開口部は、上下方向に沿った長手方向を有する長円状に形成されているものである。
そして、上下方向に沿った長手方向を有する長円状に継手体の開口部を形成することにより、この開口部を余り大きくすることなく、この開口部からさや管本体に挿入された排水管を挿通可能にできる。したがって、この開口部の開口面積をより小さくできるので、この開口部をより小型化できる。
請求項1記載のさや管装置によれば、さや管本体の下流端に継手体の受口を接続させると、受口に対して傾斜した継手体の開口部が、さや管本体の上流端から挿入された排水管が挿通可能に開口しているので、この開口部から排水管の下流側を突出できるため、この排水管およびさや管本体を曲げる必要を無くすことができ、排水管を建物内から建物外へと挿通させる作業を容易にできる。
請求項2記載のさや管装置によれば、建物の基礎を形成するための型枠にフランジ部を当接させることにより、継手体と型枠とをより確実に密着できる。
請求項3記載のさや管装置によれば、継手体の開口部に取り付けた弾性部材が、継手体に挿通された排水管とこの継手体との間に形成される隙間を閉塞保持するので、この継手体と排水管との間の隙間を弾性部材の弾性にて確実に閉塞保持できるため、これら継手体と排水管との間の隙間を介して建物外から建物内への害虫などの侵入を確実に防止できる。
請求項4記載のさや管装置によれば、上下方向に沿った長手方向を有する長円状に継手体の開口部を形成することにより、この開口部を余り大きくすることなく、この開口部からさや管本体に挿入された排水管を挿通可能にできるので、この開口部の開口面積をより小さくでき、この開口部をより小型化できる。
以下、本発明のさや管装置の一実施の形態の構成を図1ないし図12を参照して説明する。
図1ないし図6において、1はさや管装置で、このさや管装置1は、建物としての住宅2内の図示しない排水口などの排水施設を、この住宅2の宅地内に埋設された図示しない排水路としての汚水桝へと接続する排水管装置である。すなわち、このさや管装置1は、住宅2内から住宅2外へと円筒状の排水管3を挿通させる。言い換えると、このさや管装置1は、住宅2の基礎部としての基礎4を貫通して、この住宅2の屋内床下から屋外へと取り出される排水管3を挿通させるさや管構造である。
また、住宅2の床下には、この住宅2の基礎4の一部を構成する略水平な床下部としての上面部である底面部5が形成されている。また、この底面部5の基礎スラブから立ち上がって、住宅2の柱などの基礎4となる側部としての垂直部である立上り部6が形成されている。これら底面部5および立上り部6にて構成された基礎4は、コンクリートにて地表面上に打設されている。さらに、さや管装置1は、住宅2の基礎4内からこの基礎4の外側地中域、すなわち住宅2の基礎4の底面部5上からこの基礎4の立上り部6の外部位置で地表面下へと直線状に貫通した状態で取り付けられている。
そして、このさや管装置1は、基礎4の底面部5上から立上り部6内へと斜めに挿入された円筒状のさや管本体11を備えている。このさや管本体11は、例えば呼び径100mmのVU管などの直管にて構成されている。すなわち、このさや管本体11は、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂製である。また、このさや管本体11の上流端は、基礎4の底面部5から斜め、例えば略20°〜45°の角度で傾斜した状態で上方に向けて基礎4の底面部5の上端面よりも上方に突出している。そして、このさや管本体11の上流側の上端面12は、基礎4の底面部5の上端面に沿うように斜めに切断されて形成されている。すなわち、このさや管本体11は、略20°〜45°の角度で傾斜した状態で基礎4の底面部5の上端面からこの底面部5内へと挿入された状態で、この底面部5内に埋設されている。
さらに、このさや管本体11の下流側の下端面13は、このさや管本体11の軸方向に対して直交する方向に切断されて形成されている。すなわち、このさや管本体11の下端面は、このさや管本体11の径方向に沿って切断されている。そして、このさや管本体11は、基礎4の底面部5内に位置し、この底面部5内に埋設されている。
また、このさや管本体11の下流端には、略円筒状の継手体21が嵌合されて接続されている。この継手体21は、図1ないし図12に示すように、この継手体21が取り付けられる基礎4の上下方向に沿った長手方向を有する長円筒状の筒状部22を備えている。この筒状部22は、基礎4の立上り部6の外側からこの立上り部6内へと挿入された状態で、この立上り部6内に埋設されている。そして、この筒状部22の軸方向に沿った一端である上流端には、さや管本体11の一端である下流端に外嵌合される受口23が設けられている。言い換えると、この受口23は、さや管本体11の下流端に接着されて接続される。また、この受口23は、さや管本体11の外径寸法に略等しい内径寸法を有する断面円形状に開口している。
さらに、この受口23の開口内縁には、この受口23に内嵌合されるさや管本体11の下端面を係止する段状の係止段部24が周方向に沿って形成されている。ここで、この係止段部24より内側の筒状部22は、さや管本体11の内径寸法に略等しい内径寸法を有するように形成されている。すなわち、この筒状部22の係止段部24よりも内側の内周面は、受口23に内嵌合されたさや管本体11の内周面と面一になるように形成されている。
ここで、この筒状部22は、この筒状部22の上側の周面部25に対して、この筒状部22の下側の周面部26の上流部分が、この筒状部22の上流側から下流側に向けて下方へと傾斜したテーパ状に形成されている。そして、この筒状部22の下側の周面部26の下流部分には、この筒状部22の上側の周面部25に対して平行に形成された屈曲底部27が形成されている。この屈曲底部27は、筒状部22の下側の周面部26の上流部分に対してなめらかに屈曲した状態で、この周面部26と面一となるように形成されている。
そして、筒状部22の受口23の反対側の下流端には、この受口23に対して屈曲して傾斜した開口部28が形成されている。ここで、この開口部28は、継手体21の受口23にさや管本体11の下流端を嵌合させて接続させた状態で、このさや管本体11の上流端側から挿入された排水管3が筒状部22の下流端よりも外側に挿通可能となるように開口している。言い換えると、この開口部28は、排水管3をさや管本体11の上端側から挿入した状態で、この排水管3の下流端側が通り抜けることができるように継手体21の下流端を大きく開口させたものである。
したがって、この開口部28は、図12に示すように、筒状部22の上下方向に沿った長手方向を有する長円状に形成されている。言い換えると、この開口部28は、この開口部28の上側および下側のそれぞれが半円状である円弧状に形成されている。また、この開口部28の両側部は、この開口部28の半円状の上側と下側との間を直線的に繋いで連結させる直線状に形成されている。
さらに、この開口部28の外周縁には、この開口部28の径方向に向けて周方向に沿って突出した円環状のフランジ部29が一体的に突設されている。このフランジ部29は、継手体21の上端側を基礎4の立上り部6の外部位置から挿入させた状態で、この立上り部6の外側面に埋め込まれつつ、住宅2外である基礎4の立上り部6の外表面に係止された状態で取り付けられている。すなわち、このフランジ部29は、基礎4を打設する前の段階で、この基礎4を形成するための図示しない型枠に当接されて、この型枠と継手体21との隙間を閉塞させる。このため、このフランジ部29は、継手体21と型枠とをより確実に密着させるので、この型枠内に流し込まれるコンクリート液によるさや管装置1の継手体21内への侵入を防止できる。
さらに、このフランジ部29は、受口23の開口方向に対して所定の角度を持たせた軸方向を有している。そして、このフランジ部29には、このフランジ部29の上部、下部および両側部のそれぞれ中央部に穿設された挿通孔31が形成されている。これら各挿通孔31は、フランジ部29の厚さ方向に沿って貫通しており、必要に応じて釘やねじなどの図示しない固定部材によって、このフランジ部29を基礎形成用の型枠に固定させる。
ここで、このフランジ部29を型枠に固定させた状態で、このフランジ部29の軸方向に対して筒状部22の軸方向が下流側から上流側に向けて上方に傾斜している。この状態で、この筒状部22の上側の周面部25および屈曲段部27のそれぞれは、フランジ部29の軸方向に沿った長手方向を有している。さらに、この筒状部22の下側の周面部26は、フランジ部29の軸方向に対して下流側から上流側に向けて上方に傾斜している。したがって、この筒状部22の受口23は、フランジ部29の軸方向に対して上方に向けて傾斜した方向に向けて開口している。
一方、さや管本体11の上流端側には、このさや管本体11より小径な小径管である円筒状の第1の排水管である挿通管41が挿脱可能に挿入される。すなわち、この挿通管41は、さや管本体11の下流端に継手体21が取り付けられ、これらさや管本体11および継手体21が住宅2の基礎4に埋設されている状態で、このさや管本体11に挿入されている。そして、この挿通管41は、例えば塩化ビニル樹脂などの合成樹脂製の直管にて構成されている。
また、この挿通管41は、さや管本体11に挿通可能な外径寸法、すなわち呼び径75mmのVU管などの直管にて構成されている。このとき、このさや管本体11の口径は、挿通管41の口径の1ランク上のサイズである。さらに、この挿通管41の軸方向に沿った両端である上流端42および下流端43のそれぞれは、この挿通管41の周面部44を径方向に沿って切断されて構成されている。言い換えると、これら上流端および下流端のそれぞれは、挿通管41の周面部44の軸方向に直交する方向に沿って、この周面部44を平坦に切断することによって形成されている。
このとき、この挿通管41は、さや管本体11の下流端に継手体21が取り付けられ、これらさや管本体11および継手体21が住宅2の基礎4に埋設されている状態で、このさや管本体11の上流端から挿通管41を挿入させた際に、この挿通管41の下流端を継手体21の開口部28から突出させることができる程度の外径寸法を有している。そして、この挿通管41の下流端は、軸方向が屈曲した円筒状の継手体としてのエルボ体45の一端側である上流端側の嵌合部46に外嵌合されて接着固定されている。ここで、このエルボ体45は、上流端側の嵌合部46の軸方向と下流端側の嵌合部47の軸方向とが20゜から25゜程度の角度で交差するように中央部が屈曲している。
すなわち、このエルボ体45は、継手体21の開口部28からこの継手体21の内部に挿入可能となるように、この継手体21の傾斜角度に略等しい屈曲角度を有している。さらに、このエルボ体45の下流端側の嵌合部47には、円筒状の第2の排水管である導出管48の一端部である上流端側が内嵌合されて接着固定されている。ここで、このエルボ体45は、このエルボ体45の下流端側の嵌合部47に嵌合された導出管48を地表面に対して略水平に設置させることができる程度の角度で傾斜している。さらに、この導出管48は、例えば塩化ビニル樹脂などの合成樹脂製であり、挿通管41と同様の呼び径を有する直管にて構成されている。そして、この導出管48の下流端は、住宅2の宅地内に埋設された汚水桝へと接続される。
そして、このエルボ体45と継手体21との間に形成される隙間には、弾性を有する保持部材としての略円環状の弾性部材51が取り付けられている。この弾性部材51は、継手体21の開口部28よりも若干大きな長円状に形成されている。すなわち、この弾性部材51は、継手体21の開口部28内に嵌合されて、この開口部28内を周方向に亘って密閉できるように形成されている。言い換えると、この弾性部材51は、継手体21に挿通されたエルボ体45を、この継手体21の開口部28内に閉塞保持するように構成されている。よって、この弾性部材51は、継手体21と、この継手体21の内周面に挿通されたエルボ体45との間を密閉保持する。
さらに、この弾性部材51の中央部には、エルボ体45の下流端側の嵌合部47が挿通可能な円形状の挿通開口部52が開口形成されている。この挿通開口部52は、弾性部材51の厚さ方向に向けて貫通している。また、この挿通開口部52は、エルボ体45の下流端側の嵌合部47の外径寸法よりも若干小さな内径寸法を有している。すなわち、この挿通開口部52は、この挿通開口部52にエルボ体45を挿通させた状態で、このエルボ体45の下流端側の嵌合部47の外周面を周方向に亘って密閉できるように形成されている。
また、この挿通開口部52は、弾性部材51を継手体21の開口部28内に嵌合させた状態で、さや管本体11の上端側から挿入された挿通管41に接続されたエルボ体45を挿通できる位置に設けられている。すなわち、この挿通開口部52は、弾性部材51の中心部から、この弾性部材51の長手方向に沿って所定の隙間を介した位置に設けられている。よって、この挿通開口部52は、弾性部材51の外周面に対して、この弾性部材51の長手方向に向けて偏心した位置に設けられている。
一方、挿通管41の上流端は、軸方向が屈曲した円筒状の継手体としてのエルボ体53の下流端側の嵌合部55に外嵌合されて接着固定されている。ここで、このエルボ体53は、挿通管41の下流端に取り付けられたエルボ体45と同様に構成されている。そして、このエルボ体53の上流端側の嵌合部54には、円筒状の第3の排水管である導入管56の一端部である下流端側が内嵌合されて接着固定されている。そして、この導入管56は、挿通管41および導出管48のそれぞれと同様に構成されている。さらに、この導入管56の上流端は、住宅2内の排水口などの排水施設へと接続される。ここで、これら挿通管41、エルボ体45、導出管48、エルボ体53および導入管56のそれぞれによって排水経路である排水管3が構成される。
次に、上記の一実施の形態のさや管装置を用いた排水管の施工方法について説明する。
まず、さや管本体11の下流端を継手体21の受口23に内嵌合させて接着固定する。
この後、住宅2の基礎4を打設する以前の状態で、さや管本体11の上流部が基礎4の底面部5の上端面から突出し、継手体21の開口部28が住宅2の外部位置である地表面下へと貫通するように、これらさや管本体11および継手体21を配設する。
このとき、基礎4を形成するための型枠に継手体21のフランジ部29を当接させるとともに、このフランジ部29の各挿通孔31に釘などを挿通させて、このフランジ部29を型枠に固定させる。
次いで、さや管本体11の上端面12および継手体21の開口部28のそれぞれを、例えばぼろ切れやキャップ、ガムテープなどの閉塞手段で閉塞した後、この状態で型枠内にコンクリート液を流し込んで基礎4を打設する。
この後、これらさや管本体11の上端面12および継手体21の開口部28のそれぞれから閉塞手段を取り除いた後、図2に示すように、さや管本体11の上端側から挿通管41を挿入させる。
次いで、図3に示すように、挿通管41の下端側を継手体21の開口部28よりも外側に突出させる。
この状態で、図4に示すように、この挿通管41の下流端にエルボ体45の上流側の嵌合部46を外嵌合させて接着固定させる。
この後、図5に示すように、このエルボ体45の下流端側の嵌合部47に弾性部材51の挿通開口部52を嵌合させる。
この状態で、図6に示すように、これらエルボ体45および弾性部材51が取り付けられた挿通管41をさや管本体11の上流側へと移動させて、継手体21の開口部28に弾性部材51を嵌合させて密閉保持させ、この継手体21とエルボ体45との間に形成される隙間への土砂や白蟻などの害虫の侵入を防止するとともに、エルボ体45の下流側の嵌合部47を継手体21の開口部28の略同一平面状に位置させて位置決め固定させる。そして、このエルボ体45の下流端側の嵌合部47に導出管48の上端側を内嵌合させて接着固定させる。
さらに、図1に示すように、挿通管41の上流端42にエルボ体53の下流端側の嵌合部55を外嵌合させて接着固定させた後、このエルボ体53の上流端側の嵌合部54に導入管56の下流端側を内嵌合させて接着固定させる。
この後、この導入管56の上流端側を住宅2内の排水施設の排水口などに接続させるとともに、導出管48の下流端側を住宅2の宅地内の汚水桝の流入口などへと接続させて、さや管装置1を用いた排水管3の配管作業を完了させる。
そして、このさや管装置1のさや管本体11および継手体21に挿通させた排水管3を取り替える工事が必要となった場合には、これらさや管本体11および継手体21から排水管3が引っかからずに引き抜くことができる位置で、この排水管3を切断する。具体的には、排水管3の各エルボ体45,53あるいは、これら各エルボ体45,53よりも内側の部分で排水管3を切断する。
この後、これらさや管本体11および継手体21から排水管3を引き抜いて取り外した後、新規に排水管3を配管する場合の施工手順に準じて、これらさや管本体11および継手体21に新たな排水管3を挿通させて排水管路を形成させる。
上述したように、上記一実施の形態によれば、継手体21の下流端側の開口部28を大きく開口させた。この結果、さや管本体11の下流端に継手体21の受口23を嵌合させた状態で、このさや管本体11の上端側から挿入させた挿通管41の下流端側を継手体21の開口部28よりも外側に通り抜けさせて突出できるとともに、この挿通管41の下流端に接着固定されたエルボ体45を継手体21の開口部28内へと挿入させて収容できる。したがって、この継手体21の開口部28より外側で挿通管41の下流端にエルボ体45を接続できるとともに、この挿通管41を湾曲させたり屈曲させたりする必要がなくなる。
この結果、この挿通管41を比較的高価な曲がり可能管であるフレキシブルな蛇腹管や可撓管などにする必要がなく、これら蛇腹管や可撓管よりも構成が簡単で比較的安価な直管の挿通管41やエルボ体45、導出管48、エルボ体53および導入管56を使用するので、排水管3の配管を安価にできる。また、この排水管3を住宅2内から住宅2外へと基礎4を貫通して挿通させる排水管3の接続作業、すなわち配管作業を容易に施工できる。したがって、排水管3の導入管56の上流端に住宅2の排水設備を接続し、この排水管3の導出管48の下流端を汚水桝へと接続することにより、住宅2の排水設備を汚水桝へと接続できるので、住宅2の排水管路を容易に形成できる。
このとき、リフォームなどして住宅2の排水施設を改築または変更などする際に、排水管3のエルボ体45,53の内側で切断することにより、この排水管3をさや管本体11および継手体21内から引き抜くことができる。よって、これらさや管本体11および継手体21から排水管3を引き抜き、これらさや管本体11および継手体21に新たな排水管3を挿通させて形成し、この排水管3にて住宅2の排水施設を汚水桝へと接続することにより、住宅2の排水管路を容易に補修および交換できる。
さらに、継手体21の開口部28の外周縁にフランジ部29を設けて、これらフランジ部29を基礎4形成用の型枠に当接させて係止できる構成とした。この結果、この継手体21の開口部28と基礎4形成用の型枠との間を隙間なくフランジ部29にて確実に閉塞できる。したがって、これら継手体21の開口部28と基礎4形成用の型枠との間の隙間からのコンクリートのさや管本体11や継手体21内への侵入を確実に防止できるとともに、この継手体21の下流側を基礎4形成用の型枠に確実に係止できる。
また、継手体21の開口部28とエルボ体45との間に弾性部材51を取り付けて、これら継手体21の開口部28とエルボ体45の下流端側の嵌合部47との間に形成される隙間を弾性部材51にて閉塞保持させる構成とした。この結果、これら継手体21の開口部28とエルボ体45との間の隙間を介して住宅2外から住宅2内への土砂や白蟻などの害虫の侵入を確実に防止できる。このとき、この弾性部材51が有する弾性力にて継手体21とエルボ体45との間の隙間を密閉保持させたので、これら継手体21とエルボ体45との間の隙間を確実に閉塞保持できる。したがって、これら継手体21とエルボ体45との間の隙間からのより小さな土砂や水、害虫などの侵入をより確実に防止できる。
さらに、継手体21の開口部28を上下方向に沿った長手方向を有する長円状に形成したことにより、この継手体21の開口部28の開口面積を余り大きくすることなく、さや管本体11の上流端側から挿入された挿通管41を継手体21の開口部28から挿通させて突出できる。したがって、この開口部28の開口面積を効率良くより小さくできるので、この開口部28をより小型化できるから、この開口部28が形成された継手体21をより小型化できる。
また、排水管3の導出管48の下流端側を地表面下へと貫通させたことにより、住宅2の外部位置で地表面上に継手体21および導出管48のそれぞれが露出しない。この結果、住宅2の排水管路を見た目良く形成できるとともに、太陽光などによる紫外線の照射や衝撃などによる排水管路の劣化や損傷を防止できる。
なお、上記一実施の形態では、エルボ体45の下流端側の嵌合部47に弾性部材51を嵌合させたが、この弾性部材51にて排水管3と継手体21との間の隙間を閉塞保持できる構成であれば、この弾性部材51を排水管3の挿通管41の下流端側や導出管48の上流端側などに嵌合させても、上記一実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明のさや管装置の一実施の形態を示す説明断面図である。 同上さや管装置のさや管本体の上流端側から挿通管を挿入した状態を示す説明断面図である。 同上さや管装置の継手体の開口部から挿通管の下流端側を突出させた状態を示す説明断面図である。 同上さや管装置の挿通管の下流端側にエルボ体を嵌合させた状態を示す説明断面図である。 同上さや管装置のエルボ体の下流端側に保持部材を嵌合させた状態を示す説明断面図である。 同上さや管装置の保持部材を継手体の開口部に嵌合させて閉塞保持させた状態を示す説明断面図である。 同上さや管装置の継手体を示す上面図である。 同上継手体を示す図7中のVIII−VIII断面図である。 同上継手体を示す側面図である。 同上継手体を示す底面図である。 同上継手体を示す正面図である。 同上継手体を示す背面図である。
符号の説明
1 さや管装置
2 建物としての住宅
11 さや管本体
21 継手体
23 受口
28 開口部
29 フランジ部
41 排水管としての挿通管
51 弾性部材

Claims (4)

  1. 建物内から建物外へと排水管を挿通させるさや管装置であって、
    排水管が挿通可能な円筒状のさや管本体と、
    このさや管本体の下流端に接続される受口、この受口の反対側に設けられこの受口に対して傾斜し前記さや管本体に挿入された前記排水管が挿通可能に開口された開口部を備えた継手体と
    を具備したことを特徴としたさや管装置。
  2. 継手体は、開口部の周縁に設けられ建物の基礎を形成するための型枠に当接されるフランジ部を備えている
    ことを特徴とした請求項1記載のさや管装置。
  3. 継手体の開口部に取り付けられ、この継手体に挿通された排水管とこの継手体との間に形成される隙間を閉塞保持する弾性を有する弾性部材を具備した
    ことを特徴とした請求項1または2記載のさや管装置。
  4. 継手体の開口部は、上下方向に沿った長手方向を有する長円状に形成されている
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか記載のさや管装置。
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