JP3756794B2 - 密閉式インバートのマンホール - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として下水道施設に配設されているコンクリート製のマンホール内の構造に関し、特にインバートの構造及び配管接続構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
下水道施設等の敷設配管の管路上には、その管路の点検、維持管理のために一般にマンホールが配設されている。
そのような下水用マンホールの一般的構造は、例として図5に示すようにマンホール100がコンクリート製で出来ていて上流側配管110がマンホールの一方の側壁に孔を開けて接続され、下流側配管120がマンホールの他方の側壁に孔を開けて接続され、マンホール内の上流配管側と下流配管側の間に底部が流路になっていて上部が開放されたインバート130が形成されている。
このインバートは、断面形状を図5に示すように傾斜面を有し、モルタル仕上げがなされている。
【0003】
しかし、上記のような従来のマンホール構造においては、コンクリートのモルタル継ぎ部103や配管接続部等から、いわゆる不明水がマンホール内に浸入するとそのまま下水に混入することになり、下水処理量が増大して経済的にも作業的に問題が生じ、コンクリート製のマンホールの底部101、モルタル仕上げのインバート部等に地震等の衝撃にて割れや亀裂等が入るとその部分から下水が地下に浸透すると環境的に問題が生じる恐れがある。
そのために従来は、図5に示すように充分に厚くした砕石基礎160の上にコンクリート基礎150を施工してコンクリート製マンホール100を敷設し、コンクリート製マンホールの内側に樹脂コーテイングする方法や配管等の接続部に可とう性のシール材102を設けたり、可とう性の継手を介したり、あるいは樹脂配管とコンクリート孔壁の内の密着性を向上するために樹脂配管の表面に砂を付加加工させたりして大変な努力がなされている。
また、そのような複雑な構造にすればする程、マンホール内での点検作業や維持修理対策及び作業が難しくなる。
さらには、点検作業及び維持修理対策上、インバートの上部が開放されているので防臭対策も大変であった。
【0004】
そこで、本発明はコンクリート製マンホール内に不明水が浸入しても下水に混入しないようにすればコンクリート製マンホールの構造を複雑にする必要が無く、むしろ、マンホールに浸入してきた不明水や雨水が地下に浸透するような構造を積極的に採用できるようになる。
また、インバート部分を可とう性の樹脂で形成できれば、マンホールの底部を底付き構造にすることもなく、上流側及び下流側の樹脂配管と直接連結できるだけでなく、樹脂製同志なので接続が非常に容易で確実に出来ることになり、インバート部の上部を密閉式透明体に出来れば防臭効果が飛躍的に向上できるだけでなく、点検作業が容易であることに着目したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、マンホール内へ不明水が浸入しても下水への混入の恐れが無く、むしろ、雨水等の地下への浸透効果があり、耐地震性、耐地盤沈下性、防臭性に優れ、点検作業が容易な密閉式インバートのマンホールの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明は、マンホール内に備えられるインバート構造において、一方に流入口及び他方に流出口を有し、底部に流路部を設け、上部に密閉式の蓋部を備えた可とう性樹脂からなるインバートの少なくとも上部に透明部を設けたインバート構造とした。
【0007】
このように、インバートを可とう性のある樹脂にて成形し、底部に流路部を設けたのでマンホールの底部と必ずしも一体化する必要がないので、マンホールの底部を底付きコンクリート製にする必要がなく、コンクリート製マンホールの成形費が安価になる。
また、インバートの底部に流路部を設け、上部に密閉式の蓋部を設けたので、コンクリート製のマンホール内に不明水が浸入しても下水に混入することがなくなり、上部に透明部を設けたので通常は蓋を開けたり取り外すことなく、流れの点検が出来、上流側あるいは下流側の配管の点検の際には蓋を開き、容易に実施できる。
従って蓋の構造は、配管の点検がし易いようにインバート上部全体が開放できるように大きく設けるのが望ましい。
そのような蓋構造であれば、蓋全体を脱着式にしてもよく、蓋の一片を支点に上下に開閉できるようなものでもよい。
【0008】
本発明は、透明な可とう性樹脂にて成形することで、より、内部を目視点検し易いようにした。
【0009】
発明は、インバートの流路部を形成する底部の両側から立上り部を設けてその上部に蓋部を備えるようにすることで蓋部を開けた際に点検し易いようにした。
これにより、点検、維持修理の際のカメラや修繕機材の出し入れが容易になる。
【0010】
発明は、この可とう性樹脂からなるインバートをマンホール内にて上流側及び下流側の配管を直接的に接続した。
【0011】
これにより、上流側配管と下流側配管が本発明に係るインバートを介して密閉状態にて接続されるので、コンクリート製マンホール内に不明水が浸入しても下水に混入することはなくなる。
また、上流側あるいは下流側の配管を可とう性のある樹脂製とすると同じく可とう性のある樹脂製のインバートと接続することになるので接着剤等にて容易に、しかも、確実に接続することができる。
従って、耐地震や耐地盤沈下に対して非常に優れた構造になる。
【0012】
発明は、コンクリート製のマンホールの側壁に孔を開けて上流側及び下流側の配管を接続する際に、配管の周囲とコンクリート製マンホールの側壁孔の間に透水性のある緩衝部材を備えた。
【0013】
これにより、コンクリート製のマンホールと、本発明に係るインバート及びその前後の配管が実質的には連結されていないので地震や地盤沈下の際にマンホールと配管の継ぎ部分に応力が集中することが無くなり、この緩衝部材を透水性のあるものにすると、仮に、不明水や雨水が浸入してもこの透水性のある緩衝部材を介して地中に流出するので、コンクリートマンホールを必ずしも密閉にする必要が無くなり、施工が容易になる。
このように透水性のある緩衝部材を使用するとマンホール蓋も必ずしも密閉にする必要が無く、例えば、格子状にすれば従来に比較して重量が軽くなるだけでなく、蓋を開けずに下水の流れ状態を点検することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の望ましい実施の形態例を図に基づいて以下説明する。
図1に発明に係るマンホール構造の例の断面図を示す。
マンホール等を敷設するための掘削工事を行い、砕石基礎5の上に必要に応じてコンクリート基礎4を施し、その上にマンホール蓋11がグランドラインに合致するようにコンクリート製マンホール1を据え付ける。
一方、マンホール据付工事と前後して、下水上流側配管2及び下流側配管3が配設される。
この上流側及び下流側配管は、ヒューム管でもよいが、後述するように本発明に係るインバートを可とう性のある樹脂製を用いて成形するのでこのインバートとの接続性を考慮すると樹脂製配管が好ましい。
【0015】
マンホールの底部においては、可とう性のある樹脂製のインバート6に設けた流入口62に上流側配管2を接続し、インバート6に設けた他方の流出口63に下流側配管3を接続する。
従って、下水配管がインバート6を介してマンホールとは実質上独立して接続配管されていることになるが、図1に示すようにマンホール側壁に孔を開けて配設した配管との隙間に緩衝部材7を取り付けることにより、マンホールの周囲の掘削孔に土砂を埋め戻しする際にマンホール内に土砂が入り込むのを防止出来るとともに、透水性のある緩衝部材を使用すると、マンホール内に浸入してきた不明水や雨水を地下に浸透させることができる。
【0016】
ここでインバート6は、図1にA−A断面端面図を示し、図3に外観斜視図を示すように、可とう性のある透明な樹脂で形成されていて底部に流路部61を有し、下水の流れ方向の上流側に流入口62、下流側に流出口63が備えられている。
また、底部の流路部の両側から立上り部64a、64bを設けて、その上部に蓋部65が取り付けられている。
ここで、インバートを透明樹脂にて形成したのは、通常、蓋を開けずに流水の点検が目視出来ることを目的とするものであり、必ずしもインバート全体が透明である必要は無く、少なくとも上部(蓋部)が透明であればよい。
また、蓋65の取り付け構造は、マンホール内に仮に不明水等が滞留しても下水に浸入しないように密閉式になっているが、図3に示すように蓋全体が脱着できるようにして、蓋部に取手66、嵌合部にゴム等のシール部材67を設けた構造でも図4に示すように一辺を支点にした上下開閉構造として蓋部を密閉するための止め具68等を設けてもよい。
なお、図1に示したインバートの例は流入口62がマンホール内に配置されているが、これに限定されるものでなく、流入口62及び流出口63の位置は任意に選定されるものであるが、流入口及び流出口をマンホールの側壁孔内あるいはマンホールの外側まで延在させると不明水等がマンホール内に溜まりインバートに浮力がかかることになってもマンホールの側壁孔でインバートを支持するように作用する。
【0017】
インバートの底部の流路部の両側に立ち上がり部64a、64bを設けたのは蓋を開けて配管内部にカメラ等を挿入して点検したり、修理機材を配管内に入れる作業を容易にするのが目的である。
従って、図4に示すように底部の流路部からまっすぐ立ち上げてもよく、図3に示すように外側に広がるように立ち上げてもよい。
【0018】
本発明に係るマンホール構造は、図2に示すように上流側配管と下流側配管に段差がある内副管21配設構造や、図示を省略したが、マンホールの外側に副管がある外副管構造においても同様に適用できる。
この場合に、内副管21を部分的あるいは全体的に透明にするとより、流れの目視点検が容易になる。
【0019】
【発明の効果】
本発明においては、マンホール内のインバートを可とう性のある樹脂で成形し、少なくとも上部に透明部を設けて上流配管及び下流配管とに直接的に接続した構造としたので通常は、インバートの透明部から流れがそのまま目視点検でき、マンホールと実質的な結合はされていないので、マンホールの沈下等の影響が受けにくく、マンホール内に不明水や雨水が浸入しても下水に混入することは無く、むしろ、雨水等を積極的に地下に浸透させる効果があるのでマンホールの蓋も密閉式にする必要がなく、格子状の軽くて内部が見える構造にすると蓋を開けることなく通常点検ができる。
【0020】
また、マンホールの密閉性が要求されなくなるので、コンクリートマンホールの施工が容易になるとともに、必ずしも底付マンホール構造にする必要もなく、コンクリートマンホールそのものが簡単な構造で安価になる。
さらには、上流側及び下流側配管が密閉式のインバートにて接続されているので臭いが外部に漏れないのでマンホールの防臭対策が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマンホール内マンホール構造の断面図を示す。
【図2】本発明を内副管構造のマンホールに適用した例を示す。
【図3】インバートの外観斜視図を示す。
【図4】インバートの他の例を示す。
【図5】従来のマンホール構造を示す。
【符号の説明】
1 マンホール
2 上流側配管
21 内副管
3 下流側配管
4 コンクリート基礎
5 砕石基礎
6 インバート
61 流路部
62 流入口
63 流出口
64a、64b 立上り部
65 蓋部
66 取手
67 シール部材
68 止め具
7 緩衝部材

Claims (1)

  1. コンクリート製のマンホール内にインバートを備え
    インバートは、一方に流入口及び他方に流出口を有し、底部に流路部を設けてあり
    流路部から立ち上り部を設け立ち上り部の上部に密閉式の蓋部を有するとともに、少なくとも蓋部の一部に透明部を有し、、マンホール側壁には配管配設のためのマンホール側壁孔を有し、インバートの流入口は、上流側配管に接続してありインバートの流出口は、下流側配管に接続してあり配管とマンホール側壁孔の間に透水性の緩衝部材を有していることを特徴とするマンホール構造。
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