JP4263918B2 - 管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、建物内の排水設備を建物外の排水路に接続する排水路を建造物の床下の基礎の上面から外側面に貫通して形成する場合に、排水管を挿通するための鞘管といわれる管体の開口端面から基礎のコンクリート液状体が流入しないように管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建造物の基礎を貫通して排水管を配管する場合には、建造物の基礎を施工するとき、型枠の排水管が貫通する箇所に紙製のボイド管を固定してコンクリートを打設するようにしていた。
【0003】
次いで、建造物の基礎を形成した後、ボイド管を抜き剥がしてからボイド管にて形成されていた基礎の貫通孔に排水管を挿通し、この排水管と貫通孔との間の隙間にモルタルなどを充填し、この排水管の上流側に建造物の各排水設備を連通するように上流側排水管を接続するとともに、この排水管の下流端側を地表面下に埋設した図示しない汚水桝などの下流側排水管に接続する方法が採られていた。
【0004】
この基礎の貫通孔と排水管との間の隙間にモルタルなどを充填した工法では、例えば、リフォームなどに際して排水管の補修、交換の場合には、基礎を破壊しなくてはならず、また、ボイド管にて排水管の挿通孔を基礎に貫通形成する工法では、ボイド管を抜き外す手間が容易ではなく、ボイド管の剥がし屑が生じるなどの問題があった。
【0005】
一方、近時、住宅品質確保促進法の施行に伴い、住宅の評価制度ができ、給排水管の維持管理性能も評価対象になっている。そして、この評価成績を上げるには、基礎を破壊せずに給排水管を抜き外しができ、給排水管の修理、交換が容易にできるようにすることが要望されている。
【0006】
そこで、一端面をべた基礎または耐湿コンクリートの上面に開口するとともに他端面を布基礎の外側面でかつ地中に開口する管体を基礎中に埋設し、この管体に可撓性排水管を挿脱自在に挿通できるようにした排水路装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002‐54203号公報(第2頁―第3頁 図1)
【0008】
【特許文献2】
特開2002‐115294号公報(第4頁―第6頁、図1―図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の排水路装置では、建造物の基礎を貫通する管体は、建造物の基礎を施工する前に、基礎の鉄筋などに予め固定し、この状態で、型枠内に防湿コンクリートを打設するに際して、管体内に液状コンクリートが入り込まないように、管体の開口端面を閉塞する必要がある。特に、建造物のべた基礎または耐湿コンクリート面の上面と床面との間の高さ制限から、基礎の上面に開口した管体の端部は、できるだけ基礎の上面に近接していることが望ましいが、管体の開口端面が基礎の上面に接近していると、液状コンクリートが管体の開口端面から入り易くなる。
【0010】
そして、この管体の開口端面を閉塞するには、ぼろ布を挿し込み、或いは、ガムテープで閉塞するなどの作業が必要で、管体の開口端面を確実に閉塞するには手数が掛かる問題があった。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、例えば、基礎などに埋設された管体に、基礎に配管される給排水管を挿脱可能として容易に補修、交換ができるようにした給排水管路において、基礎などに埋設された管体の開口端面を容易に閉塞できる管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具は、一端端面を軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度にした被閉塞管体の楕円形状の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具であって、前記被閉塞管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具本体はこの開口端面からこの被閉塞管体の内周に嵌合される嵌合筒部を有し、この嵌合筒部は少なくとも一端面を閉塞し、この嵌合筒部の外周に、前記被閉塞管体の開口端面に当接される楕円形状の係合段部を形成したものである。
【0013】
そして、例えば、給排水管を建造物の基礎に配管するに際して、給排水管が基礎に挿脱できるように、基礎の上面に、被閉塞管体、例えば鞘管といわれる被閉塞管体をその一端が開口した状態で基礎コンクリートを打設するに際して、被閉塞管体の一端の開口端面に仮止め閉塞具本体の嵌合筒部を嵌合することにより、被閉塞管体内に液状コンクリートが侵入することを防止でき、建造物の基礎の施工作業効率が向上する。
【0014】
また、基礎コンクリートの硬化時にコンクリートが収縮しても、被閉塞管体の開口端面に嵌合した仮止め閉塞具本体によって被閉塞管体の開口端面の変形を防止できる。
【0015】
しかも、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部に形成されている係合段部は被閉塞管体の開口端面に当接される楕円形状に形成されているので、被閉塞管体の開口端面に係合段部が当接するまで嵌合筒部を被閉塞管体に嵌合することにより、被閉塞管体の楕円形状の開口端面を確実に閉塞でき、打設コンクリート、塵埃、昆虫などが被閉塞管体に侵入することを確実に防止できる。
【0016】
また、被閉塞管体は傾斜して基礎に埋設されて一端の開口端面は、被閉塞管体の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度で切断されて楕円形状の開口端面となっており、この開口端面は被閉塞管体の傾斜側が拡がり易くなっていても仮止め閉塞具本体により変形を防止できる。
【0017】
さらに、被閉塞管体の一端の開口端面は楕円形状となっているため、被閉塞管体を一端側が上側となるように傾斜状に設置しても上面の開口端面を水平面とすることができ、建造物の基礎に設置した場合、被閉塞管体の基礎からの突出寸法を低くできる。
【0018】
また、基礎に給排水管を配管施工するときには、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部を被閉塞管体から抜き外して端面を開口することにより、この被閉塞管体に可撓性給排水管を挿通し、この給排水管の一方側を建造物の給排水設備に接続するとともに給排水管の他方側を建造物の外部位置において給排水系の配管に接続できる。
【0019】
また、建造物の給排水管の補修、交換などに際しては、被閉塞管体に挿通した給排水管の被閉塞管体から露出した一方側または他方側の部分を切断することによって、被閉塞管体に挿通した給排水管の可撓管を抜き外すことができ、建造物の給排水管系の補修が容易にできる。
【0020】
請求項2記載の発明の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具は、請求項1記載の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具において、被閉塞管体の開口端面から内周に嵌合される仮止め閉塞具本体の嵌合筒部の外周面に、被閉塞管体の内周面に圧接される案内突部を形成したものである。
【0021】
そして、被閉塞管体は傾斜して、例えば、基礎に埋設されて一端の開口端面は、被閉塞管体の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度にされて楕円形状の開口端面となっており、この開口端面は被閉塞管体の傾斜側が拡がり易く、多少の変形が生じていても、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部に形成した案内突部が被閉塞管体の内周面に圧接されて仮止め閉塞具本体は妄りに抜け外れることを防止されるとともに被閉塞管体の開口端面の変形も原形に復される。
【0022】
さらに、被閉塞管体の内径に寸法誤差があっても、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部に形成した案内突部が被閉塞管体の内周面に圧着されて仮止め閉塞具本体は抜け外れることがない。
【0023】
請求項3記載の発明の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具は、請求項1または2記載の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具において、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部の係合段部より一端側には外周に手掛け部を設けたものである。
【0024】
そして、仮止め閉塞具は手掛け部により、仮止め閉塞具本体を被閉塞管体から容易に抜き脱しができる。
【0025】
請求項4記載の発明の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具は、請求項1ないし3のいずれかの一つに記載の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具において、被閉塞管体は、一端が建造物の基礎の上面に開口されるとともに他端が前記基礎の外側面に開口して前記基礎に埋設され、かつ前記基礎の上面に開口した開口端面から前記基礎の外側面に開口した他端部に、上流側を建造物の給排水設備に連通されるとともに下流側を給排水路に連通される可撓管を挿脱可能に挿通するものである。
【0026】
そして、建造物の基礎に給排水管を配管施工するときには、仮止め閉塞具の嵌合筒部を被閉塞管体から抜き外して開口端面を開口することにより、この被閉塞管体に可撓性給排水管を挿通し、この給排水管の一方側を建造物の給排水設備に接続するとともに給排水管の他方側を建造物の外部位置において給排水系の配管に接続でき、建造物の基礎に貫通して給排水系の配管がより容易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の管体の開口端末を閉塞する仮止め閉塞具の一実施の形態を排水路装置に適用した構成を図1ないし図3に基づいて説明する。
【0028】
図1において、排水路装置11は、建造物、例えば、住宅内の図示しない洗面台、風呂場、トイレなどの排水設備の排水口とこの建造物の敷地内に埋設された図示しない排水路の汚水桝などとを接続する。また、コンクリートの打設により施工される建造物の基礎13は、略水平面のいわゆるべた基礎部14とこのべた基礎部14の基礎スラブから立ち上がって建造物の柱の基礎となるいわゆる布基礎部15とが形成されている。
【0029】
そして、この排水路装置11は、前記べた基礎部14上から布基礎部15の外側部位置で地表面Gの下方位置に貫通した被閉塞管体、例えば鞘管といわれる断面円形の円筒状スリーブ管17を備えている。このスリーブ管17は、例えば呼び径が100mmであり、塩化ビニル樹脂などでブロー成型にて軸方向中間部でθ°屈曲した円筒状に成形され、一端端末は軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度、すなわち、0°<θ°<90°となる角度θ°にした楕円形状の開口端面18が形成されている。この角度θ°は好ましくは30°より大きく60°より小さい角度、すなわち30°<θ°<60°であり、最適な角度θ°は45°である。
【0030】
また、このスリーブ管17の上流端となる一端側は、前記べた基礎部14から傾斜、例えば0°より大きく90°より小さい角度、好ましくは30°〜60°、最適角度として45°傾斜して上方に向けて突出しており、このスリーブ管17の一端側の楕円形状の開口端面18は前記べた基礎部14の略水平な上面19と平行面となり、また、このスリーブ管17の他端側は、地表面Gより下側において略水平状となって布基礎部15の外側面と同一面に開口端面18が臨ませられている。
【0031】
このスリーブ管17の一端側の開口端面18を閉塞する仮止め閉塞具本体21は合成樹脂にて断面円形の略円筒形状に形成され、この仮止め閉塞具本体21の一端面には閉塞面22にて閉塞され、他端側には、前記スリーブ管17の一端側の開口端面18からこのスリーブ管17の内周に嵌合される嵌合筒部23が形成されている。この仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の外径は前記スリーブ管17の内周に合わせて縮径され、さらに、この仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23側の他端面は開口されている。
【0032】
この仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の外周一端部には、前記スリーブ管17の開口端面18に当接される楕円形状の係合段部24が嵌合筒部23を形成する縮径段部によって形成されている。この係合段部24は前記スリーブ管17の開口端面18の角度に合わせてこの仮止め閉塞具本体21の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度、すなわち、0°<θ°<90°となる角度θ°に傾斜して形成されている。この角度θ°は好ましくは30°より大きく60°より小さい角度、すなわち30°<θ°<60°であり、最適な角度θ°は45°である。
【0033】
また、前記仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の外周面には、係合段部24から他端側に向って前記スリーブ管17の開口端面18から内周に嵌合されてスリーブ管17の内周面に圧接される複数条の案内突部25が形成されている。
【0034】
さらに、前記仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の係合段部24より一端側には外周に手掛け部26が環状に形成されている。
【0035】
また、前記スリーブ管17には、前記仮止め閉塞具本体21を取外した状態で、図4に示すように、このスリーブ管17の内径より外径が小径の可撓管27が挿脱可能に挿通される。この可撓管27は、前記スリーブ管17に挿脱可能に挿通された際に、このスリーブ管17内で屈曲または湾曲して挿脱される。そして、この可撓管27の一端部および他端部には嵌合受口30,31がそれぞれ設けられている。
【0036】
この可撓管27の一端嵌合受口30には、短管32が内嵌合されて接着固定され、この短管32には、60°〜45°、好ましくは45°軸方向が湾曲したエルボ33が内嵌合により接着固定され、このエルボ33に可撓管27と同径の排水管34が内嵌合により接続される。また、前記スリーブ管17に挿通された可撓管27の他端嵌合受口31にはこの可撓管27と同径の排水管35が内嵌合されて接着固定されている。
【0037】
さらに、前記スリーブ管17の内周と他端嵌合受口31の外周との間には、前記可撓管27の他端嵌合受口31とスリーブ管17の他端部との間を閉塞する円環状のパッキン36が取り付けられている。
【0038】
また、前記排水管34には、建造物の排水設備が接続されるようになっている。そして、この排水管34は、フロアバンド37にて前記べた基礎部14上に位置決め固定される。
【0039】
次に、この実施の形態の排水路装置の施工方法について説明する。
【0040】
まず、建造物の基礎13のべた基礎部14および布基礎部15をコンクリートの打設施工する前に、基礎13の型枠を組み立て、型枠内に鉄筋を配設する。次いで、スリーブ管17を、一端側の開口端面18がべた基礎部14の上面19から突出して、この開口端面18がべた基礎部14の上面19と略平行となるように傾斜させ、かつスリーブ管17の他端開口面が地表面Gの下方位置で布基礎部15の外側面に臨ませられるように、鉄筋などに番線、専用固定具などで固定する。
【0041】
次いで、スリーブ管17の一端側の開口端面18から仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23を内側嵌合する。
【0042】
この状態で、型枠に液状コンクリートを打設して基礎13を施工する。このとき、スリーブ管17内には液状コンクリートが侵入することがない。そして、コンクリートの硬化後に型枠を外す。
【0043】
そして、排水路装置11を施工する場合には、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23をスリーブ管17から抜き外し、このスリーブ管17に可撓管27を挿脱可能に挿通させた後、この可撓管27の上流端となる一端側の一端嵌合受口30にエルボ33を嵌挿接着し、このエルボ33に建造物の排水設備からの排水管34を嵌合接着する。また、この可撓管27の下流端となる他端嵌合受口31に排水桝などに接続する下流側排水管35を嵌合接続して接着固定する。
【0044】
次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0045】
例えば、排水管を建造物の基礎13に配管するに際して、基礎13の上面19に、鞘管といわれるスリーブ管17の一端が開口した状態で埋設されるようにコンクリートの打設に際して、スリーブ管17の一端の開口端面18に仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23を嵌合しておくことにより、スリーブ管17内に液状コンクリートが侵入することが防止され、建造物の基礎13の施工作業効率を向上できる。
【0046】
しかも、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成されている係合段部24はスリーブ管17の開口端面18に当接される楕円形状に形成されているので、スリーブ管17の開口端面18に係合段部24が当接するまで嵌合筒部23をスリーブ管17に嵌合することにより、スリーブ管17の楕円形状の開口端面18を確実に閉塞でき、打設コンクリート、塵埃、昆虫などが被閉塞管体に侵入することを確実に防止できる。
【0047】
さらに、スリーブ管17の楕円形状の開口端面18には仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23を嵌合した状態で、コンクリートを打設して基礎13を施工したとき、コンクリートが硬化により収縮してスリーブ管17に圧縮力が作用しても、スリーブ管17の楕円形状の開口端面18は変形することがない。
【0048】
また、スリーブ管17は傾斜して基礎13に埋設されて一端の開口端面18は、スリーブ管17の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度で切断されて楕円形状の開口端面18となっており、この開口端面18はスリーブ管17の傾斜側が拡がり易くなっていても仮止め閉塞具本体21により変形を防止できる。
【0049】
さらに、スリーブ管17の一端の開口端面18は楕円形状となっているため、スリーブ管17を一端側が上側となるように傾斜状に設置しても上面の開口端面18を水平面とすることができ、建造物の基礎13に設置した場合、スリーブ管17の基礎13からの突出寸法を低くでき、スリーブ管17に挿通する可撓管27の嵌合受口30の位置を低くでき、建造物の狭いスペースに上流側の排水管34を勾配をもって配管できる。
【0050】
また、基礎13に排水管を配管施工するときには、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23をスリーブ管17から抜き外して端面を開口することにより、このスリーブ管17に排水管となる可撓管27を挿通し、この可撓管27の上流側を建造物の給排水設備に接続した上流側排水管34に接続するとともに可撓管27の下流側を建造物の外部位置において排水系の配管に接続できる。
【0051】
また、建造物の排水管の補修、交換などに際しては、スリーブ管17に挿通した排水管となる可撓管27の上流側または下流側のこのスリーブ管17から露出した部分を切断し、スリーブ管17から可撓管27を引き抜くことができ、建造物の排水管系の補修が容易にできる。
【0052】
また、スリーブ管17は傾斜して、例えば、基礎13に埋設されて一端の開口端面18は、スリーブ管17の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度にされて楕円形状の開口端面18となっており、この開口端面18はスリーブ管17の傾斜側部18aが拡がり易く、多少の変形が生じていても、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成した案内突部25がスリーブ管17の内周面に圧接されて仮止め閉塞具本体21は妄りに抜け外れることが防止でき、スリーブ管17の開口端面18の変形も原形に復される。
【0053】
さらに、スリーブ管17の内径に寸法誤差があっても、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成した案内突部25がスリーブ管17の内周面に圧着されて仮止め閉塞具本体21は抜け外れることがない。
【0054】
また、仮止め閉塞具本体21は手掛け部26により、仮止め閉塞具本体21をスリーブ管17から容易に抜き脱しができる。
【0055】
また、建造物の基礎13に排水管を配管施工するときには、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23をスリーブ管17から抜き外して開口端面18を開口することにより、このスリーブ管17に可撓管27を挿通し、この可撓管27の上流側を建造物の排水設備に接続するとともに可撓管27の下流側を建造物の外部位置において排水系の配管に接続でき、建造物の基礎13に貫通して排水系の配管がより容易になる。
【0056】
なお、スリーブ管17の下流端を地表面Gの下方位置に貫通させることにより、建造物の外部位置で地表面G上にスリーブ管17および可撓管27が露出することがなく、太陽光などによる紫外線の照射や衝撃などでの排水管路材の劣化や損傷を防止できる。
【0057】
さらに、前記スリーブ管17の内周と他端嵌合受口31の外周との間に取り付けたパッキン36によって、前記可撓管27の他端嵌合受口31とスリーブ管17の他端部との間が閉塞され、スリーブ管17内に虫、土砂などの侵入を防止できる。
【0058】
なお、前記実施の形態において、スリーブ管17に挿脱可能に挿入された可撓管27の嵌合受口30に接続させる上流側排水管34を複数のエルボ33などを用いて水平方向に回動自在に接続することもでき、排水路の配管作業をより容易にできるようにすることもできる。
【0059】
次に、他の実施の形態の仮止め閉塞具を図5及び図6に基づいて説明する。
【0060】
この仮止め閉塞具の仮止め閉塞具本体21は、合成樹脂にて断面円形の略円筒形状に形成され、この仮止め閉塞具本体21の一端面には閉塞面22にて閉塞され、他端側には、前記スリーブ管17の一端側の開口端面18からこのスリーブ管17の内周に嵌合される嵌合筒部23が形成されている。この仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の外径は前記スリーブ管17の内周に合わせて縮径され、さらに、この仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23側の他端面は開口されている。
【0061】
この仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の外周部には、前記スリーブ管17の開口端面18に当接される楕円形状の係合段部24が形成されている。この係合段部24は前記スリーブ管17の開口端面18の角度に合わせてこの仮止め閉塞具本体21の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度、すなわち、0°<θ°<90°となる角度θ°に傾斜して形成されている。この角度θ°は好ましくは30°より大きく60°より小さい角度、すなわち30°<θ°<60°であり、最適な角度θ°は45°である。
【0062】
また、前記仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23の外周面には、係合段部24から他端側に向って前記スリーブ管17の開口端面18から内周に嵌合されてスリーブ管17の内周面に圧接される複数条の案内突部25が形成されている。この各案内突部25の他端側はスリーブ管17の内周に嵌合するときに容易に嵌合されるように、他端側から拡径方向に厚みが大きくなる案内面25aに形成されている。
【0063】
さらに、前記仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成した係合段部24の外周縁はスリーブ管17の開口端面18より拡径されて手掛け部26が環状に形成されている。
【0064】
そして、この仮止め閉塞具本体21は、図1ないし図3に示す仮止め閉塞具本体21に比べて、この実施の形態では係合段部24より一端側に延在する部分がなく、スリーブ管17の開口端面18に嵌合した場合、突出寸法が短くなる。
【0065】
また、この実施の形態の他の作用は前記図1ないし図3の実施の形態と同一である。
【0066】
仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成されている係合段部24はスリーブ管17の開口端面18に当接される楕円形状に形成され、スリーブ管17の開口端面18に係合段部24が当接するまで嵌合筒部23をスリーブ管17に嵌合することにより、スリーブ管17の楕円形状の開口端面18を確実に閉塞できる。
【0067】
また、スリーブ管17は傾斜して基礎13に埋設されて一端の開口端面18は、スリーブ管17の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度で切断されて楕円形状の開口端面18となっており、この開口端面18はスリーブ管17の傾斜側が拡がり易くなっていても仮止め閉塞具本体21の嵌合により変形を防止できる。
【0068】
さらに、スリーブ管17の一端の開口端面18は楕円形状で、スリーブ管17を一端側が上側となるように傾斜状に設置しても上面の開口端面18を水平面とすることができるとともに仮止め閉塞具本体21をスリーブ管17に嵌合した場合、スリーブ管17の基礎13からの突出寸法を低くでき、スリーブ管17に挿通する可撓管27の嵌合受口30の位置を低くでき、建造物の狭いスペースに上流側の排水管34を勾配をもって配管できる。
【0069】
また、スリーブ管17は傾斜して、例えば、基礎13に埋設されて一端の開口端面18は、スリーブ管17の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度にされて楕円形状の開口端面18となっており、この開口端面18はスリーブ管17の傾斜側部18aが拡がり易く、多少の変形が生じていても、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成した案内突部25がスリーブ管17の内周面に圧接されて仮止め閉塞具本体21は妄りに抜け外れることが防止でき、スリーブ管17の開口端面18の変形も原形に復されている。
【0070】
さらに、スリーブ管17の内径に寸法誤差があっても、仮止め閉塞具本体21の嵌合筒部23に形成した案内突部25がスリーブ管17の内周面に圧着されて仮止め閉塞具本体21は抜け外れることがない。
【0071】
また、仮止め閉塞具本体21は手掛け部26により、仮止め閉塞具本体21をスリーブ管17から容易に抜き脱しができる。
【0072】
また、前記各実施の形態では、排水路装置について説明したが、排水路装置に限られるものではなく、給水路装置にも適用でき、この場合は、スリーブ管17に挿通された可撓管27の一端側の嵌合受口30に建造物の蛇口などの給水給湯などの設備に接続し、可撓管27の他端嵌合受口31に給水管の上流側を接続することができる。
【0073】
さらに、前記各実施の形態では、スリーブ管17は、基礎13の鉄筋を配設したべた基礎部14の上面に一端側の開口端面18を開口するとともにこの布基礎部15の外側面に他端側を開口した構成について説明したが、スリーブ管17は、床下の耐湿コンクリート部の上面に一端側の開口端面18を開口するとともにこの耐湿コンクリート部に連続した布基礎部15の外側面に他端側を開口した構成とすることもできる。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、例えば、給排水管を建造物の基礎に挿脱可能に配管する被閉塞管体の基礎の上面に開口された開口端面を仮止め閉塞具本体の嵌合筒部を嵌合しておくことにより、被閉塞管体内に液状コンクリートが侵入することを防止でき、建造物の基礎の施工作業効率が向上する。
【0075】
また、被閉塞管体の開口端面から仮止め閉塞具本体の嵌合筒部を嵌合することにより、基礎の施工時に打設したコンクリートが硬化により収縮して被閉塞管体に圧縮力が作用しても、被閉塞管体の開口端面は変形することがない。
【0076】
さらに、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部に形成されている係合段部は被閉塞管体の開口端面に当接される楕円形状に形成され、被閉塞管体の楕円形状の開口端面を確実に閉塞できる。
【0077】
また、被閉塞管体の開口端面は、被閉塞管体の軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度で楕円形状の開口端面となって、この開口端面は被閉塞管体の傾斜側に拡がり易くなっていても仮止め閉塞具本体により変形を防止できる。
【0078】
さらに、被閉塞管体の一端の開口端面は楕円形状として被閉塞管体を一端側が上側となるように傾斜状に設置しても被閉塞管体の基礎からの突出寸法を低くできる。
【0079】
請求項2記載の発明によれば、被閉塞管体の開口端面は、楕円形状の開口端面となって、この開口端面は被閉塞管体の傾斜側が拡がり易く、多少の変形が生じていても、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部に形成した案内突部が被閉塞管体の内周面に圧接されて仮止め閉塞具本体は妄りに抜け外れることを防止されるとともに被閉塞管体の開口端面の変形も原形に復される。さらに、被閉塞管体の内径に寸法誤差があっても、仮止め閉塞具本体の嵌合筒部に形成した案内突部が被閉塞管体の内周面に圧着されて仮止め閉塞具本体は抜け外れることがない。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、仮止め閉塞具は手掛け部により、仮止め閉塞具本体を被閉塞管体から容易に抜き脱しができる。
【0081】
請求項4記載の発明によれば、建造物の基礎に給排水管を配管施工するときには、仮止め閉塞具の嵌合筒部を被閉塞管体から抜き外して開口端面を開口することにより、この被閉塞管体に可撓性給排水管を挿通し、この給排水管の一方側を建造物の給排水設備に接続するとともに給排水管の他方側を建造物の外部位置において給排水系の配管に接続でき、建造物の基礎に貫通して給排水系の配管がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具を適用する排水路装置の縦断正面図である。
【図2】同上仮止め閉塞具の側面図である。
【図3】同上仮止め閉塞具の一部の縦断正面図である。
【図4】同上排水路装置の縦断正面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具の正面図である。
【図6】同上仮止め閉塞具の底面図である。
【符号の説明】
13 基礎
17 被閉塞管体のスリーブ管
18 スリーブ管の開口端面
19 上面
21 仮止め閉塞具本体
23 嵌合筒部
24 係合段部
25 案内突部
26 手掛け部
27 可撓管
Claims (4)
- 一端端面を軸線に対して0°より大きく90°より小さい角度にした被閉塞管体の楕円形状の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具であって、
前記被閉塞管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具本体はこの開口端面からこの被閉塞管体の内周に嵌合される嵌合筒部を有し、
この嵌合筒部は少なくとも一端面を閉塞し、
この嵌合筒部の外周に、前記被閉塞管体の開口端面に当接される楕円形状の係合段部を形成した
ことを特徴とする管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具。 - 被閉塞管体の開口端面から内周に嵌合される仮止め閉塞具本体の嵌合筒部の外周面に、被閉塞管体の内周面に圧接される案内突部を形成したことを特徴とする請求項1記載の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具。
- 仮止め閉塞具本体の嵌合筒部の係合段部より一端側には外周に手掛け部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具。
- 被閉塞管体は、一端が建造物の基礎の上面に開口されるとともに他端が前記基礎の外側面に開口して前記基礎に埋設され、かつ前記基礎の上面に開口した開口端面から前記基礎の外側面に開口した他端部に、上流側を建造物の給排水設備に連通されるとともに下流側を給排水路に連通される可撓管を挿脱可能に挿通することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの一つに記載の管体の開口端面を閉塞する仮止め閉塞具。
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