JP5468733B2 - 基礎貫通配管構造及び排水管の取り外し方法 - Google Patents

基礎貫通配管構造及び排水管の取り外し方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の基礎を貫通する配管構造において、基礎を壊すことなく管路内の点検・補修が容易で、配管の変更が可能な基礎貫通配管構造及び排水管の取り外し方法に関するものである。
従来、建物の基礎を貫通する配管構造としては、図11に示すような構成のものが知られている。この配管構造は、コンクリート基礎Bを補強する配筋6を設けて、建物のコンクリート基礎Bを打設する前に、予め、洗面台、浴室、台所などの水設備と接続された上流側の縦排水管3と下流側の横排水管4を90°継手8を介して接続し、建物のコンクリート基礎Bを打設したのち、下流側の横排水管4を90°継手8,8を介して屋外の排水管11へと接続したものである。
しかしながら、上記の配管構造は、上流側の縦排水管3、90°エルボ継手8、下流側の横排水管4を配管したのち、それらの上から直接コンクリートを流し込んで埋設するため、一旦コンクリートを打設したのちに、排水管の点検・補修、又は配管の変更を行うには、コンクリート基礎Bを壊す必要があるため、施工が大がかりとなり、建物の強度が低下する恐れがあった。
このような事情から、図12に示すような、コンクリート基礎Bに建物の内外に開口を有する管体100が埋設されていて、フレキシブル管101がこの管体100に挿通された排水管配管構造が提案された(特許文献1)。また、上記排水管配管構造と同様の、管体の下流端を建物の外部位置で地表面下へと貫通させ、且つこの管体の上流端を建物の内部へと貫通させて建物の基礎を形成し、管体より径小な小径管をこの管体内に挿脱可能に挿通させ、この小径管の下流端を排水路へと接続すると共に、この小径管の上流端に建物の排水設備を接続した排水路の形成方法なども提案されている(特許文献2)。
上記排水管配管構造は、コンクリート基礎Bに埋設された管体100にフレキシブル管101が挿通されたものなので、従来の配管構造のように、一旦コンクリートを打設しても、コンクリート基礎Bを壊さないでフレキシブル管101の抜き差しが可能なため、排水管の点検・補修を行うことができるものである。
特開2002−054203号公報 特開2002−115294号公報
しかしながら、上記排水管配管構造は、洗面台、浴室、台所などの水設備と接続された上流側排水管9と下流側の横排水管4を連結するのにフレキシブル管101を用いているため、管体100を建物の内側に向って斜め上方へ立ち上げる必要が生じる。このフレキシブル管101を垂直方向に立ち上げることは可能であるが、そのように立ち上げようとすると、フレキシブル管101の曲率半径を非常に大きくする必要があり、大きな曲率半径を確保すると、フレキシブル管101の下端口が非常に深い位置となるので、余分な掘削作業が増えて施工性が非常に悪くなる。このような事情から、通常、管体100は建物の内側に向って斜め上方へ立ち上げられるが、管体100を斜め上方へ立ち上げると、図13に示すように、管体100の外径Dよりも立ち上がり部分の幅Lが大きくなってしまうので、図12に示すように、配筋6と配筋6の間隔が管体100の外径Dより相当大きい場合でも、配筋6と干渉してしまうことがある。そうなると、干渉する配筋6を切断加工しなければ配管施工することができず、建物の強度が低下する恐れがあった。このように建物の強度を低下させる排水管配管構造は、平成12年6月に施行された「住宅の品質確保促進法」の趣旨からしても好ましくない。更に、管体100が住宅の内側に向って傾斜しているため、図14に示すように、コンクリート基礎Bの近くに洗面台などの水設備がある場合は、上流側排水管9とフレキシブル管101を直接接続することができないため、90°継手8,8を介して一度住宅の内側に排水管を取り回してから接続する必要があった。そのため、排水管の取り回しが大回りとなり、接続作業も増えるので施工性が悪かった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、建物のコンクリート基礎を補強するために設けられた配筋を切断加工することなく配管施工が可能で、基礎を壊すことなく点検・補修が容易で、配管の変更が可能な基礎貫通配管構造及び排水管の取り外し方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る第一の基礎貫通配管構造は、90°エルボ継手を挿入できる縦さや管部と横さや管部を一体に形成したさや管を建物の床下に埋設して、上記さや管の縦さや管部の下部に、縦さや管部の上端開口から挿入される破壊具によって縦さや管部の内部で破壊できるようにした90°エルボ継手を収容し、90°エルボ継手の上流側接続口に上流側の縦排水管を接続すると共に、90°エルボ継手の下流側接続口に下流側の横排水管を接続した基礎貫通配管構造において、上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも上面に、破壊用のノッチを設けたことを特徴とするものである。
本発明の第二の基礎貫通配管構造は90°エルボ継手を挿入できる縦さや管部と横さや管部を一体に形成したさや管を建物の床下に埋設して、上記さや管の縦さや管部の下部に、縦さや管部の上端開口から挿入される切断具によって縦さや管部の内部で切断できるようにした90°エルボ継手を収容し、90°エルボ継手の上流側接続口に上流側の縦排水管を接続すると共に、90°エルボ継手の下流側接続口に下流側の横排水管を接続した基礎貫通配管構造において、上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも下面に、切断具で切断するためのガイド用の凹溝を設けたことを特徴とするものである。また、本発明の第三の基礎貫通配管構造は、90°エルボ継手を挿入できる縦さや管部と横さや管部を一体に形成したさや管を建物の床下に埋設して、上記さや管の縦さや管部の下部に、縦さや管部の上端開口から挿入される分離治具によって縦さや管部の内部で分離できるようにした90°エルボ継手を収容し、90°エルボ継手の上流側接続口に上流側の縦排水管を接続すると共に、90°エルボ継手の下流側接続口に下流側の横排水管を接続した基礎貫通配管構造において、上記90°エルボ継手が、湾曲部で上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離可能に、且つ、水密的に接合したものであることを特徴とし、その際、上記90°エルボ継手が、上流側の継手半体と下流側の継手半体の接合部分にフランジを設けて、そのフランジを収容する凹溝を内周面に形成した開環リングを該フランジに取付けて、開環リングの両端部に設けた突起を挟む脱着自在な挟持部材で、開環リングの両端を抱持したものである基礎貫通配管構造が好ましく、上記90°エルボ継手が、上流側の継手半体と下流側の継手半体を、下面側のヒンジ部で開閉可能に接合し、且つ、上面側で、上流側及び下流側のいずれか一方の継手半体に形成された係合部を、他方に形成された被係合部に解除自在に係合させた基礎貫通配管構造も好ましい。特に、前述したいずれかの基礎貫通配管構造においては、上記90°エルボ継手が、その湾曲部の一部を可撓体で形成したものであることが好ましい。
また、前述した基礎貫通配管構造においては、さや管の縦さや管部の空間の横断面形状が、前方後円形状であることが好ましい。
本発明の第一の排水管の取り外し方法は、上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも上面に、破壊用のノッチが設けられた基礎貫通配管構造において、縦さや管部の上端開口から破壊具を挿入して、その先端をノッチにあてがって90°エルボ継手を縦さや管部の内部で破壊し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことを特徴とするものである。また、本発明の第二の排水管の取り外し方法は、上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも下面に、切断具で切断するためのガイド用の凹溝が設けられた基礎貫通配管構造において、縦さや管部の上端開口から切断具を挿入して、縦さや管部の内部でガイド用の凹溝部分から90°エルボ継手を切断し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことを特徴とし、本発明の第三の排水管の取り外し方法は、上記90°エルボ継手が、湾曲部で上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離可能に、且つ、水密的に接合した基礎貫通配管構造おいて、縦さや管部の上端開口から分離治具を挿入して、90°エルボ継手を縦さや管の内部で上流側の継手半体と下流側の継手半体に分離し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことを特徴とする
本発明の基礎貫通配管構造は、さや管が、水平の横さや管部とその横さや管部から垂直に立設された縦管部からなるものなので、配筋と配筋の間隔がさや管の外径よりも大きければ、配筋を切断加工しなくても配管することができる。従って、従来の排水管配管構造のように、建物のコンクリート基礎の強度を低下させる心配がない。また、曲率半径を通常の90°継手や大曲り管程度に抑えることができるので、地面を深くまで掘削する必要がなく、更に、上流側の縦排水管は垂直に立設されるので、従来の排水管配管構造のように、コンクリート基礎の近くに、洗面台などの水設備がある場合でも、一度住宅の内側に排水管を取り回してから接続するという、排水管の取り回しの苦労がない。しかも、コンクリート基礎を貫通する配管部分の点検・補修、又は配管の変更は、縦さや管部の下部に収容された90°エルボ継手を、縦さや管部の上端開口から挿入した破壊具によって、縦さや管の内部で、破壊したのち、さや管から上流側の縦排水管と下流側の横排水管を引き抜くことで行うことができるので、従来の配管構造のように、コンクリート基礎を壊す必要がなく、建物の強度を低下させる心配がない。本発明は、特定の部位で90°エルボ継手を破壊できることを特徴としており、このような90°エルボ継手であると、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から容易に引き抜くことができる。しかし、不特定の部位で破壊、又は切断、又は分離する90°エルボ継手であると、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くときに、破壊した90°エルボ継手が引っかかり、さや管から引き抜けないおそれがある。その点、本発明は、上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも上面に、破壊用のノッチを設けているので、破壊用のノッチにバールなどの破壊具の先端が係止し、破壊具をハンマーなどで叩いても、破壊具がずれたり外れたりするのが大幅に減るので、90°エルボ継手の破壊が容易となる。このノッチは、湾曲部の全周に設けてもよく、そのような90°エルボ継手の場合は、90°エルボ継手がノッチの部分で確実に破壊されて分離するので、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から容易に引き抜くことができる。
た、本発明の第二の基礎貫通配管構造は、上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも下面に、切断具で切断するためのガイド用の凹溝を設けているので、例えば、ワイヤー状のノコギリをガイド用の凹溝に挿入し、上方からノコギリを上下に引くことで簡単に、且つ確実に、凹溝部分で90°エルボ継手を切断することができ、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことができる。
に、本発明の第三の基礎貫通配管構造は、上記90°エルボ継手が、湾曲部で上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離可能に、且つ、水密的に接合したものであるので、破壊具や切断具を用いることなく、上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離することができる。
特に、上記90°エルボ継手が、上流側の継手半体と下流側の継手半体の接合部分にフランジを設けて、そのフランジを収容する凹溝を内周面に形成した開環リングを該フランジに取付けて、開環リングの両端部に設けた突起を挟む脱着自在な挟持部材で、開環リングの両端を抱持したものである基礎貫通配管構造は、挟持部材を開環リングの両端部に設けられた突起から外すだけで、上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離することができるので、分離作業がより容易となる。
また、上記90°エルボ継手が、上流側の継手半体と下流側の継手半体を、下面側のヒンジ部で開閉可能に接合し、且つ、上面側で、上流側及び下流側のいずれか一方の継手半体に形成された係合部を、他方に形成された被係合部に解除自在に係合させたものである基礎貫通配管構造も、係合部と被係合部の係合状態を解除するだけで、上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離することができる。
更に、前述した基礎貫通配管構造のいずれかの90°エルボ継手が、その湾曲部の一部を可撓体で形成したものである基礎貫通配管構造は、地震時などに破損する恐れの高い90°エルボ継手の湾曲部の一部を、弾性をもつ可撓体で形成することにより、地震の振動や配管接続時の衝撃が緩和され、90°エルボ継手及び基礎貫通配管構造に配管される排水管の破損、特に90°エルボ継手の破壊、又は切断、又は分離する部位の破損を、大幅に減らすことができる。
またさや管の縦さや管部の空間の横断面形状が、前方後円形状であると、90°エルボ継手を縦さや管部に収容し易くなると共に、90°エルボ継手を破壊、又は切断、又は分離したのち、縦さや管部から簡単に取り出せるようになる。
本発明の第一の排水管の取り外し方法は、バールなどの破壊具を縦さや管部の上部開口から挿入し、その先端をノッチにあてがってハンマーなどで上方から荷重すると、ノッチ部分に力が集中的に加わることになるので、90°エルボ継手がノッチ部分を境に2分割に破壊することができる。従って、その破壊された90°エルボ継手と、90°エルボ継手に接続された上流側の縦排水管及び下流側の横排水管をさや管から引き抜くことで、管路内の点検・補修、又は配管の変更を容易に行うことができる
また、90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも下面に、切断具で切断するためのガイド用の凹溝が設けられた基礎貫通配管構造において、縦さや管部の上端開口から切断具を挿入して、ガイド用の凹溝部分から90°エルボ継手を切断し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜く本発明の第二の排水管の取り外し方法も、ガイド用の凹溝に挿入した切断具(ワイヤー状のノコギリなど)で90°エルボ継手を簡単に切断できるので、さや管から90°エルボ継手と、90°エルボ継手に接続された上流側の縦排水管及び下流側の横排水管を引き抜いて、容易に管路内を点検・補修、又は配管の変更を行うことができる。
更に、90°エルボ継手が、湾曲部で上流側の継手半体と下流側の継手半体が分離可能に、且つ、水密的に接合されたものである基礎貫通配管構造おいて、縦さや管部の上端開口から分離治具を挿入して、90°エルボ継手を上流側の継手半体と下流側の継手半体に分離し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜く本発明の第三の排水管の取り外し方法も、分離治具で、上流側の継手半体と下流側の継手半体に分離して、さや管から引き抜いたのち、容易に管路内を点検・補修、又は配管の変更を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る基礎貫通配管構造を示す要部断面図、図2は同配管構造に用いるさや管を示す斜視図、図3は同さや管の平面図、図4は同さや管の断面図、図5は同配管構造に用いる90°エルボ継手を示す斜視図、図6は同継手の断面図である。
本発明の基礎貫通配管構造は、図1に示すように、建物のコンクリート基礎Bを貫通する配管構造であって、さや管1と、90°エルボ継手2と、上流側の縦排水管3と、下流側の横排水管4とで構成されている。
さや管1は、図2、図4に示すように、水平の横さや管部1bと、その横さや管部1bから垂直に立設された縦さや管部1aとを一体に形成(ただし、さや管1は、生産性や成形性等の面から、さや管1を分割した状態で成形した後に、一体化して形成するものを排除しない)したもので、図3に示すように、縦さや管部1aの空間の横断面形状が、前方後円形状となるように形成されている。この縦さや管部1aの長さL1は、後述する90°エルボ継手2の長さL2よりも短くなるように形成するのが好ましく、90°エルボ継手2を斜めに傾けなければ縦さや管部1aに挿入できない程度の大きさに形成されている。このように、縦さや管部1aの空間の横断面形状を円形ではなく前方後円形状とすることで、90°エルボ継手2を縦さや管部1aに収容し易くなると共に、90°エルボ継手2を破壊したのち、縦さや管部1aから簡単に引き抜くことができる。また、縦さや管部1aの長さL1をできるだけ短く形成することで、配筋6と配筋6の間隔が狭い箇所でも設置することができるようになり、開口面積を小さくできるので、基礎の強度低下を防ぐことができる。
尚、縦さや管部1aの空間の横断面形状は、配管の都合上、方形状の部分を建物の外側(下流側)に向けておくことが望ましい。
横さや管部1bは、内部に下流側の横排水管5を挿通できるだけの内径を有した円筒で、その先端には、図1に示す長さ調整用のボイド管5を接続するための接続口1cが形成されており、この接続口1cの上流側には、図4に示すように、後述する90°エルボ継手2を取付けるための凸部1dが形成されている。このように、長さ調整用のボイド管5を横さや管部1bに接続できるようにすると、ボイド管5を切断することで左右の長さを任意に設定することができるようになり、さや管1の寸法を施工現場のコンクリート基礎Bの寸法に合わせて形成する必要がなくなる(ただし、ボイド管を用いずに、さや管の寸法を施工現場のコンクリート基礎の寸法に合わせて形成することを排除するものではない)。
尚、コンクリート基礎Bの高さがさや管1よりも高い場合には、縦さや管部1aに高さ調整用のボイド管(不図示)を接続して高さ調整をすればよい。
以上のような構成のさや管1は、寸法、材質等について特に限定されないが、縦さや管部1aの長さL1が100mm〜250mm、高さが200mm〜300mm、横さや管部1bの内径が60mm〜120mmのものが好適に用いられる。また、強度、耐久性、成形性を考慮すると、合成樹脂で形成されることが望ましく、特に硬質塩化ビニル樹脂製のものが好適に用いられる。
上記さや管1の縦さや管部1aの下部に収容される90°エルボ継手2は、図5、図6に示すように、湾曲部2aと、その湾曲部2a上端に形成された上流側の縦排水管3を接続するための上部接続口2bと、湾曲部2aの下端に形成された下流側の横排水管4を接続するための下部接続口2cからなる断面形状が略L字形の90°継手で、該湾曲部2aは可撓体で形成されている。このように、地震で破損する恐れの高い90°エルボ継手の湾曲部2aを、弾性をもつ可撓体で形成することにより、地震の振動や配管接続時の衝撃が緩和され、90°エルボ継手2が破損するのを大幅に減らすと共に、90°エルボ継手2に接続されている上流側の縦排水管3や、下流側の横排水管4の破損も防止することができる。
上記湾曲部2aの下部接続口2c近傍には、図5、図6に示すように、凸条の突起2fが周方向全域に亘って設けられており、この凸条の突起2fと下部接続口2cとの間に形成される嵌合溝2dに、上記さや管1の横さや管部1b下面に設けられた凸部1dを嵌合させて、90°エルボ継手2をさや管1に収容する。このように90°エルボ継手2をさや管1に収容すると、ぐらつきなく取付けられるので、上流側の縦排水管3や下流側の横排水管4を90°エルボ継手2に接続し易くなる。
尚、上記凸部1dは、さや管1と一体的に形成する必要はなく、別部材で横さや管部1b下面に設けてもよい。また、図では嵌合溝2dは周状に設けられているが、孔状に設けるのも好ましい。このように孔状に設けると、90°エルボ継手2の回動も防止することができる。更に孔状のぐらつき・回動防止は、上述したように、凸条の突起2fと下部接続口2cとの間に形成されるだけではなく、湾曲部2aの下面に設けてもよい(不図示)。
また、湾曲部2aの上面には、図6に示すように、破壊具(不図示)で90°エルボ継手2を破壊するためのノッチ2eが設けられている。このノッチ2eは、湾曲部2aの上面に略逆三角形状の薄肉部を形成したもので、ノッチ2eを境に90°エルボ継手2は2分割に破壊される。このノッチ2eの薄肉部の厚みは、90°エルボ継手2の平均肉厚、特に湾曲部2aの肉厚より厚く形成されることがよい。このようにすることで、地震や配管接続時に90°エルボ継手2に加わる衝撃でノッチ2eが容易に破壊することなく、破壊具を用いて破壊しようとした時にのみ破壊することができる。
尚、破壊具としては種々のものが考えられるが、先端が鋭利な棒やバールなどを用いると、90°エルボ継手2をより破壊し易くなる。また、ノッチ2eは、湾曲部2aの周方向全域に亘って設けてもよいが、本実施形態のように、湾曲部2aの上面にのみ設けるほうが、90°エルボ継手2の強度を低下させることがないので好ましい。
以上のような構成の90°エルボ継手2も、材質は特に限定されるものではないが、強度、耐久性、成形性を考慮すると、合成樹脂で形成されることが望ましく、特に硬質塩化ビニル樹脂製のものが好適に用いられる。上記湾曲部2aを可撓体で形成する場合は、その材質を軟質合成樹脂、例えば各種エラストマーや軟質塩化ビニル樹脂、又はゴム等を用いればよい。また、湾曲部2aは全体を可撓体で形成する必要はなく、少なくともその一部を、湾曲部2aの周方向の全周で形成しておければよい。更に、湾曲部2aの可撓体は、一体的に成形してもよいし、可撓体で別部材を形成した後に90°エルボ継手2の一部として一体化してもよいことは言うまでもない。
上記90°エルボ継手2の上部接続口2bに接続される上流側の縦排水管3、及び90°エルボ継手2の下部接続口2cに接続される下流側の横排水管4は塩化ビニル樹脂製の円筒で、呼び径が50mm〜100mmのPVC管が好適に用いられる。従って、上記90°エルボ継手2の寸法も、この上流側の縦排水管3や下流側の横排水管4に合わせて、内径が50mm〜100mmのものがよく用いられる。
次に、以上の部材から構成される基礎貫通配管構造の施工例を説明する。
まず、コンクリート型枠(不図示)で建物のコンクリート基礎Bの外形を形成し、その内部にコンクリート基礎Bを補強するための配筋6を設ける。そして、図1に示すように、配筋6と配筋6の間に前述したさや管1を設置して、さや管1の横さや管部1b先端の接続口1cに、長さ調整用のボイド管5を挿入して接続する。このとき、接続口1cとボイド管5の接続部には、外側からテープを巻くなどして止水し、またボイド管5の他端もテープ等を用いて止水しておく。このようにすることで、後にコンクリートを打設するときのコンクリートのさや管内への侵入を防止できる。また、必要であればさや管1の縦さや管部1aに高さ調整用のボイド管を接続しておく。高さ調整用のボイド管は、打設したコンクリートがさや管1内部に入りにくいように、コンクリート基礎Bのベタ基礎部分から若干突出するようにボイド管を長さ調整するとよい。そのときの処理は、接続口1cとボイド管5を接続したときと同様である。
次いで、コンクリート型枠にコンクリートを打設して、建物のコンクリート基礎Bを形成する。
上記の手順で、さや管1をコンクリート基礎Bに埋設すると、次に、前述した90°エルボ継手2をさや管1の縦さや管部1aからさや管1内に収容する。このとき、縦さや管部1aの長さL1は、90°エルボ継手2の長さL2よりも短いので、斜めに傾けて挿入する必要がある。このように縦さや管部1aに斜めに傾けた状態で90°エルボ継手2を挿入し、さや管1に設けられた凸部1dに、90°エルボ継手2の嵌合溝1dを嵌め込んで動かないように固定してから、90°エルボ継手2の上部接続口2bに上流側の縦排水管3を接続すると共に、下部接続口2cに下流側の横排水管4を接続する。そして、上流側の縦排水管3を90°継手8に接続し、その90°継手8を洗面台、浴室、台所などの水設備(不図示)と接続された上流側排水管9と接続する。また、下流側の横排水管4の下端を屋外の排水管11と接続する。この施工例では、屋外の排水管11と下流側の横排水管4との間に、90°継手8が2つと、その90°継手8を繋ぐ短管12が介されている。最後に、屋外の排水管11と排水桝10を接続することで基礎貫通配管構造の施工が完了する。
以上のような基礎貫通配管構造は、配筋6と配筋6の間隔がさや管1の縦さや管部1aの長さL1及び横さや管部1bの外径よりも大きければ、配筋6を切断加工しなくても配管することができるので、従来の排水管配管構造のように、建物のコンクリート基礎Bの強度を低下させる心配がない。また、さや管1の曲率半径を、通常の90°継手や大曲り管程度に抑えることができるので、地面を深くまで掘削する必要がない。上流側の縦排水管3は地面に対して垂直に立設されるので、従来の排水管配管構造のように、コンクリート基礎Bの近くに、洗面台などの水設備がある場合でも、一度住宅の内側に排水管を取り回してから接続する必要がないので、施工性がよい。
次に、上記基礎貫通配管構造の管路内を点検・補修、又は配管の変更を行うための、上流側の縦排水管3及び下流側の横排水管4の取り外し方法を説明する。
まず、上流側の縦排水管3を、90°継手8との接続部分から切断すると共に、コンクリート基礎Bから突出した下流側の横排水管4を切断する(ただし、上記切断作業は行わなくてもよい)。次いで、90°エルボ継手2をバールなどの破壊具で破壊して上流側と下流側に分離する。90°エルボ継手2を破壊するには、縦さや管部1aの上部開口からバールなどの破壊具を挿入し、バールの先端をノッチ2eにあてがいながら、上方からハンマーでバールを叩くことにより行うことができる。90°エルボ継手2が破壊されて上流側と下流側に分離すると、縦さや管部1aの上部開口から破壊された90°エルボ継手2の上流側を引き抜くと共に、横さや管部1bの接続口1cから90°エルボ継手2の下流側を引き抜くことで、上流側の縦排水管3及び下流側の横排水管4の取り外し作業が完了し、基礎貫通配管構造の管路内の点検・補修、又は配管の変更をを行うことができるようになる。
以上のような排水管の取り外し方法は、縦さや管部2aの下部に収容された90°エルボ継手2を、ノッチ2eを境に上下に分離し、上流側の縦排水管3及び下流側の横排水管4を引き抜くことで簡単に行うことができるので、コンクリート基礎Bを貫通する配管部分の点検・補修、又は配管の変更を行うのに、従来の配管構造のように、コンクリート基礎Bを壊す必要がなく、建物の強度を低下させる心配がない。
図7は本発明の他の実施形態に係る基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手を示す断面図である。
この実施形態の基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手20は、前述した90°エルボ継手2に設けられたノッチ2eの代わりに、切断具(不図示)で切断するためのガイド用の凹溝2gを設けたものである。このガイド用の凹溝2gは、図7に示すように、前述した凸条の突起2fよりも僅かに上流側に設けられた断面形状が凹型のもので、湾曲部2aの周方向全域に亘って設けられている。
尚、このガイド用の凹溝2gは、少なくとも湾曲部2aの下面側、好ましくは湾曲部2aの高さの半分程度まで設けられていれば機能を果たすものである。また、ガイド用の凹溝2gは、強度低下を防ぐために、断面が略逆台形乃至底部をアール形状にした凹溝にすることが好ましい。
この基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手2のその他の構造は、前述した図1〜図6に示す実施形態の基礎貫通配管構造と同様であり、また、この90°エルボ継手20を用いた基礎貫通配管構造の施工手順は、前述した図1に示す90°エルボ継手2を用いた基礎貫通配管構造の施工手順と同様であるから、説明を省略する。
上記90°エルボ継手20は、切断具(ワイヤー状のノコギリなど)をさや管1の縦さや管部1aの上部開口から挿入してガイド用の凹溝2gに嵌め込み、切断具を上下方向に交互に引くことで簡単に切断することができる。
この90°エルボ継手20を用いた基礎貫通配管構造の、上流側の縦排水管3及び下流側の横排水管4の取り外し方法は、90°エルボ継手20を上流側と下流側に分離する方法が、前述した90°エルボ継手2を用いた排水管の取り外し方法と異なるだけで、それ以外は同様であるので、説明を省略する。
以上のような90°エルボ継手20を用いた基礎貫通配管構造の排水管の取り外し方法も、切断具を用いることで、ガイド用の凹溝2gを境に、90°エルボ継手20を簡単に上下に分離することができるので、コンクリート基礎Bを貫通する配管部分の点検・補修、又は配管の変更が容易である。
図8は本発明の更に他の実施形態に係る基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手を示す断面図、図9は図8に示す90°エルボ継手の連結に用いる開環リング及び挟持部材を示す正面図である。
この実施形態の基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手21は、図8に示すように、上流側の継手半体21aと、下流側の継手半体21bからなる2分割タイプの継手で、上流側の継手半体21aの下端部には、2本の防水パッキン21f,21fが取付けられていると共に、フランジ21cが設けられている。また、下流側の継手半体21bの上端には、上流側の継手半体21aの下端部を挿入する挿入口21eが設けられており、その挿入口21eの先端にはフランジ21dが設けられている。この上流側の継手半体21aと下流側の継手半体21bは、上流側の継手半体21aの下端部を下流側の継手半体21bの挿入口21eへ挿入して仮止めしたのち、次に説明する開環リング7と挟持部材7bで接合される。
即ち、開環リング7は、図8、図9に示すように、その内周面に凹溝を形成し、リングの一部が切れていて、その両端が開放可能な環状であり、その端部には、それぞれ突起7a,7aが設けられている。この開環リング7の凹溝を、仮止めされた上記上流側の継手半体21aのフランジ21cと下流側の継手半体21bのフランジ21dに嵌め込んで、更に、その開環リング7両端の突起7a,7aを、断面形状が略凹型の挟持部材7bで挟んで抱持させると、上流側の継手半体21aと下流側の継手半体21bは確実に接合することができる。
この基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手21のその他の構造は、前述した図1〜図6に示す実施形態の基礎貫通配管構造と同様であり、また、この90°エルボ継手21を用いた基礎貫通配管構造の施工手順は、上記のように、上流側の継手半体21aと下流側の継手半体21bを接合して1つの90°エルボ継手21を完成させる以外は、前述した図1に示す90°エルボ継手2を用いた基礎貫通配管構造の施工手順と同様であるから、説明を省略する。
上記90°エルボ継手21は、分離治具(例えば、単なる棒でもよい)をさや管1の縦さや管部1aの上部開口から挿入し、その分離治具の先端で、挟持部材7bを斜め下方又は斜め上方へ押すだけで、開環リング7の突起7a,7aから挟持部材7bが外れるので、簡単に上流側の継手半体21aと下流側の継手半体21bを分離することができる。しかし、誤って挟持部材7bを外すと、漏水などの問題を生じるので、挟持部材7bが一方向にしか押せないように、挟持部材7b又は開環リング7に移動防止用のストッパー(不図示)を形成してもよい。
この90°エルボ継手21を用いた基礎貫通配管構造の、上流側の縦排水管3及び下流側の横排水管4の取り外し方法は、前述した2例の取り外し方法が、90°エルボ継手2を破壊、又は90°エルボ継手20を切断するのに対して、本実施形態では、分離治具を用いて上流側の継手半体21aと下流側の継手半体21bを分離することにより行われる。それ以外の取り外し方法は同様であるので、説明を省略する。
以上のような90°エルボ継手21を用いた基礎貫通配管構造の排水管の取り外し方法は、上流側の継手半体21aと下流側の継手半体21bを接合する手間が余分にかかるが、その反面、分離治具を用いることで、90°エルボ継手21をワンタッチで上流側と下流側に分離して、コンクリート基礎Bを貫通する配管部分の点検・補修、又は配管の変更を容易に行うことができるという利点がある。
図10は本発明の更に他の実施形態に係る基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手を示す断面図である。
この実施形態の基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手22も、図10に示すように、前述した90°エルボ継手21と同様に、上流側の継手半体22aと、下流側の継手半体22bからなる2分割タイプの継手で、下流側の継手半体22bの上端には、上流側の継手半体22aの下端部を挿入する挿入口22eが設けられており、その挿入口22eの先端にフランジ22dが設けられている。一方、上流側の継手半体22a下端部にも、前述した90°エルボ継手21と同様に、2本の防水パッキン22f,22fが取付けられている。上流側の継手半体22a下端部の下面側にはヒンジ部22cが設けられており、上面側には、下流側の継手半体22bのフランジ22dと係合する先端に戻り防止爪が形成された係合部22gが設けられている。この上流側の継手半体22aと下流側の継手半体22bは、上流側の継手半体22aに設けられたヒンジ部22cで、開閉可能に接合されており、上流側の継手半体22aの上面側に設けられた係合部22gを、下流側の継手半体22bのフランジ22dに係合させることで確実に取付けられる。ヒンジ部22cの構造は離脱可能なものであれば、既に公知の構造を採用することができる。また、係合部22gは後述する分離治具を受け止めやすくするために、上側部分に袋状の受部(不図示)を形成しておくことが好ましい。
尚、上流側の継手半体22aにフランジ22dを設けて、下流側の継手半体22bに、ヒンジ部22cと係合部22gを設けてもよい。
この基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手22のその他の構造は、前述した図8、図9に示す実施形態の基礎貫通配管構造と同様であり、また、この90°エルボ継手22を用いた基礎貫通配管構造の施工手順は、上記のように、係合部22gと被係合部であるフランジ22dを係合させて90°エルボ継手22を組み立てる以外は、前述した図1に示す90°エルボ継手2を用いた基礎貫通配管構造の施工手順と同様であるから、説明を省略する。
上記90°エルボ継手22も、分離治具をさや管1の縦さや管部1aの上部開口から挿入し、その分離治具の先端で、上流側の継手半体22aの係合部22gの上側部分を押圧するだけで、フランジ22dから戻り防止爪が外れて、上流側の継手半体22aと下流側の継手半体22bの係合状態が解除されるので、簡単に上流側の継手半体22aと下流側の継手半体22bを分離することができる。
この90°エルボ継手22を用いた基礎貫通配管構造の、上流側の縦排水管3及び下流側の横排水管4の取り外し方法は、上流側の継手半体22aと下流側の継手半体22bの分離の方法が異なるだけで、その他の取り外し方法は、前述した90°エルボ継手21と同様であるので、説明を省略する。
以上のような90°エルボ継手22を用いた基礎貫通配管構造の排水管の取り外し方法は、上流側の継手半体22aに係合部22gを設けるのに、成形技術を要するが、前述した90°エルボ継手21と同様に、ワンタッチで上流側と下流側に分離して、コンクリート基礎Bを貫通する配管部分の点検・補修、又は配管の変更を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る基礎貫通配管構造を示す要部断面図である。 同配管構造に用いるさや管を示す斜視図である。 同さや管の平面図である。 同さや管の断面図である。 同配管構造に用いる90°エルボ継手を示す斜視図である。 同継手の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手を示す断面図である。 図8に示す90°エルボ継手の連結に用いる開環リング及び挟持部材を示す正面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る基礎貫通配管構造に用いる90°エルボ継手を示す断面図である。 従来の排水管配管構造を示す概略断面図である。 従来の他の排水管配管構造を示す概略要部断面図である。 図12の配管構造において用いられる管体を示す断面図である。 図12の配管構造を示す平面図である。
符号の説明
1 さや管
1a 縦さや管部
1b 横さや管部
1c 接続口
1d 凸部
2,20,21,22 90°エルボ継手
2a 湾曲部
2b 上部接続口
2c 下部接続口
2d 嵌合溝
2e ノッチ
2f 凸条の突起
2g ガイド用の凹溝
21a,22a 上流側の継手半体
21b,22b 下流側の継手半体
21c 上流側の継手半体のフランジ
21d 下流側の継手半体のフランジ
22c ヒンジ部
22d 下流側の継手半体のフランジ
22g 係合部
3 上流側の縦排水管
4 下流側の横排水管
5 ボイド管
6 配筋
7 開環リング
7a 突起
7b 挟持部材
B コンクリート基礎

Claims (10)

  1. 90°エルボ継手を挿入できる縦さや管部と横さや管部を一体に形成したさや管を建物の床下に埋設して、上記さや管の縦さや管部の下部に、縦さや管部の上端開口から挿入される破壊具によって縦さや管部の内部で破壊できるようにした90°エルボ継手を収容し、90°エルボ継手の上流側接続口に上流側の縦排水管を接続すると共に、90°エルボ継手の下流側接続口に下流側の横排水管を接続した基礎貫通配管構造において、
    上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも上面に、破壊用のノッチを設けたことを特徴とする基礎貫通配管構造。
  2. 90°エルボ継手を挿入できる縦さや管部と横さや管部を一体に形成したさや管を建物の床下に埋設して、上記さや管の縦さや管部の下部に、縦さや管部の上端開口から挿入される切具によって縦さや管部の内部で切断できるようにした90°エルボ継手を収容し、90°エルボ継手の上流側接続口に上流側の縦排水管を接続すると共に、90°エルボ継手の下流側接続口に下流側の横排水管を接続した基礎貫通配管構造において、
    上記90°エルボ継手の湾曲部の少なくとも下面に、切断具で切断するためのガイド用の凹溝を設けたことを特徴とする基礎貫通配管構造。
  3. 90°エルボ継手を挿入できる縦さや管部と横さや管部を一体に形成したさや管を建物の床下に埋設して、上記さや管の縦さや管部の下部に、縦さや管部の上端開口から挿入される分離治具によって縦さや管部の内部で分離できるようにした90°エルボ継手を収容し、90°エルボ継手の上流側接続口に上流側の縦排水管を接続すると共に、90°エルボ継手の下流側接続口に下流側の横排水管を接続した基礎貫通配管構造において、
    上記90°エルボ継手が、湾曲部で上流側の継手半体と下流側の継手半体を分離可能に、且つ、水密的に接合したものであることを特徴とする基礎貫通配管構造。
  4. 上記90°エルボ継手が、上流側の継手半体と下流側の継手半体の接合部分にフランジを設けて、そのフランジを収容する凹溝を内周面に形成した開環リングを該フランジに取付けて、開環リングの両端部に設けた突起を挟む脱着自在な挟持部材で、開環リングの両端を抱持したものであることを特徴とする請求項3に記載の基礎貫通配管構造。
  5. 上記90°エルボ継手が、上流側の継手半体と下流側の継手半体を、下面側のヒンジ部で開閉可能に接合し、且つ、上面側で、上流側及び下流側のいずれか一方の継手半体に形成された係合部を、他方に形成された被係合部に解除自在に係合させたものであることを特徴とする請求項3に記載の基礎貫通配管構造。
  6. 上記90°エルボ継手が、その湾曲部の一部を可撓体で形成したものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基礎貫通配管構造。
  7. 上記さや管の縦さや管部の空間の横断面形状が、前方後円形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基礎貫通配管構造。
  8. 請求項1に記載の基礎貫通配管構造において、縦さや管部の上端開口から破壊具を挿入して、その先端をノッチにあてがって90°エルボ継手を縦さや管部の内部で破壊し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことを特徴とする排水管の取り外し方法。
  9. 請求項2に記載の基礎貫通配管構造において、縦さや管部の上端開口から切断具を挿入して、縦さや管部の内部でガイド用の凹溝部分から90°エルボ継手を切断し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことを特徴とする排水管の取り外し方法。
  10. 請求項3に記載の基礎貫通配管構造おいて、縦さや管部の上端開口から分離治具を挿入して、90°エルボ継手を縦さや管部の内部で上流側の継手半体と下流側の継手半体に分離し、上流側の縦排水管と下流側の横排水管をさや管から引き抜くことを特徴とする排水管の取り外し方法。
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