JP4266851B2 - 推進掘削装置 - Google Patents
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Description
また、推進後、上記接合用補助リングと上記接合用補助リング外周側の止水部材を取り外すことによって、上記推進管と上記鋼製外筒との間に余裕のある隙間ができる。このため、上記鋼製外筒の外圧に伴う変形があっても、上記推進管の上記鋼製外筒への押し込み挿入を容易かつ確実に行うことができる。
さらに、上記接合用補助リングと鋼製外筒の受け口との間の止水部材による摺動抵抗が全くないので、上記推進管を上記鋼製外筒内に小さい押し込み力で挿入することができる。
また、上記推力受けフランジ13を、鋼製外筒10に取り外し自在に固定して、推進時の推力を鋼製外筒10に伝達し、推進後、取り外すことにより、先頭の推進管6を鋼製外筒10内に押し込み挿入することができる。
また、上記先頭の推進管6の挿し口6cと上記鋼製外筒10の受け口10aとの間に、余裕のある隙間を形成し、この隙間に上記先頭推進管6の外径より大径の接合用補助リング16を着脱自在に装着する。
また、上記先頭の推進管6の挿し口6cと上記接合用補助リング16及び上記接合用補助リング16と上記鋼製外筒10との間に、それぞれ止水部材15、17を装着することにより、推進時における止水を行う。
また、鋼製外筒10の内径が有効内径となるので、推進時におけるスペースが広く使えて、掘削機の機材の設置が容易であり、また、その付近での作業性も増す。
図1〜2において、発進立坑1から既設構造体、たとえば、既設マンホール2に向けて、掘削機3および元押しジャッキ4からなる推進掘削装置により、推進管路5を構築する。
既設マンホール2は、その側壁2aに推進管の接続口2b、上部に出入孔(開口)2cを設け、この出入孔2cに蓋板2dが設置される。
掘削機3により掘削された土砂は、図示省略したが、公知の排出手段により、上記推進管内から発進立坑1を経て排出される。
鋼製外筒10の後端部側内面に推力受けフランジ13を着脱自在に固定し、この推力受けフランジ13から後端部を受け口10aとする。
上記推力受けフランジ13は、一端側に取付部13aを設けた断面L形であり、取付部13aに貫通口13bを形成する。
上記推力受けフランジ13は、推力の負担を全周で受けるためにはリング体が好ましいが、複数個の分割したフランジ片を用い、これを等間隔に取付けるようにしてもよい。
上記推力受けフランジ13の鋼製外筒10への固定手段14は、例えば、鋼製外筒10の内面に向けて設けためねじ10bに上記貫通口13bを通して取付ボルト14をねじ込んだものである。
上記固定手段14の取付ボルトの代わりに上記フランジ13又はフランジ片を鋼製外筒10に直接、溶接により固定するようにしてもよい。この場合の取り外しは溶断による。
この先頭推進管6の外径は、上記鋼製外筒10の内径より小径にする。6eは補強端板、6fは補強フランジ、6gは周溝、6hは埋込みソケット、6jはモルタル注入口、6kは止水プラグ、15は周溝6gに装着した止水ゴムである。次の推進管8の外径も上記先頭の推進管6と同径にする。ただし、推進管8の後端部の外径は、後続する推進管9の外径と同径にする。
先頭推進管6、および推進管8を合成管とするのは、後続する推進管8の内径とは同一であるが、外径は小さいため、これら推進管6、8の肉厚減少に伴う強度不足を補うためである。
接合用補助リング16の外径は、上記先頭推進管6の外径より大径とし、かつ、鋼製外筒10の内径より小径とする。
接合用補助リング16を外嵌装着した先頭の推進管6の挿し口6cを、鋼製外筒10の受け口10a内に止水ゴム17を介して嵌合接続する。ここで、鋼製外筒10と推進管6との間に接合用補助リング16を装着するのは、推進管6の挿し口6cと接合用補助リング16の間、および接合用補助リング16と鋼製外筒10の受け口10aとの間に所定の隙間を設定するためである。これらの隙間は、通常の推進管継手において、受け口と挿し口の間に設定される9mm程度であり、この隙間に止水ゴムを介装する。
発進立坑1内で、鋼製外筒10の受け口10aに先頭の推進管6の挿し口6cを接合する場合、これらは外圧による外径変形の変形がほとんどないことから、上記の隙間程度でも容易に接合できる。
しかし、推進後、鋼製外筒10内に推進管6、8を押し込む際、鋼製外筒10から掘削刃11や推力受けリング13および接合用補助リング16の取り外し、および土圧により鋼製外筒10の円形度が保たれず変形する場合がある。その変形度が大きいと、その後に推進管6、8を鋼製外筒10内に押し込むことが困難になることがある。
そこで、上記鋼製外筒10の変形を見込んで、上記隙間を、例えば20mm以上に大きく設定する。このように隙間を大きくすると、止水ゴムの肉厚が厚くなり、その断面積の大きいものを用いなければならない。このことは、逆に、止水ゴムの挿し口への装着が大変であるばかりか、断面積が大きいので、受け口への接合時にめくれが起こり、また、止水ゴムが厚肉化によって、鋼製外筒10への圧着が推進管6の自重によって、下部では強く、上部では、緩めとなって圧着が不均等になり、止水機能が低下する恐れがある。
したがって、推進管6の挿し口6cと鋼製外筒10の受け口10aの間の比較的大きな隙間に接合用補助リング16を介在させ、かつ内外2つの止水ゴム15、17を使用し、1個の止水ゴムの厚肉化を抑えたのである。18はクッション材である。
推進管9は、コンクリート管体9aの一端側に補強リング9bを一体に設けて挿し口9cを形成し、他端側にカラー9eを突出して受け口9dを形成したものである。9fは補強端板、9gは補強フランジ、9hは周溝、20は周溝9hに装着した止水ゴムである。
推進管8と推進管9の接続は、前方側の推進管8の受け口8d内に、推進管9の挿し口9cを、周溝9hに装着した止水ゴム20およびクッション材18を介して嵌合することによる。
また、推進管9同士も、図示省略したが、前方側の推進管9の受け口9d内に後方側の推進管の挿し口を、止水ゴムおよびクッション材を介して嵌合接続する。
さらに、推力受けフランジ13を、取付ボルト14を外して、鋼製外筒10との固定を解き、鋼製外筒10内を経て既設マンホール2内に抜き出す(図3参照)。さらに、接合用補助リング16の円周方向に複数個のめねじ16cを貫通して穿設し、その各めねじ16cに抜出ボルト21をねじ込んで、その端面、すなわち挿し口6cの補強端板6eに当て、さらにねじ込むと、接合用補助リング16は、止水ゴム17とともに挿し口6c上をスライドして外れる(図4、5参照)。その後、接合用補助リング16は、止水ゴム15との摺動抵抗がなくなるから、鋼製外筒10内をスライドさせて比較的容易に既設マンホール2内に取り出すことができる。
上記接合用補助リング16の除去後、元押しジャッキ4により、推進管9を押し、図示の場合、推進管6、8を鋼製外筒10内に押し込む。これによって、先頭推進管6の前端部(挿し口6c端面)が鋼製外筒10の先端に達すると、元押しジャッキ4による押し込みが終了する(図6参照)。上記推進管6、8の押込みは、鋼製外筒10との間に余裕のある隙間が生じるので容易である。しかも、推進管6、8の押込み時に、この推進管6、8と鋼製外筒10との接触抵抗が、鋼製外筒10と土圧との摩擦抵抗より小さいので、鋼製外筒10が推進管6、8とともに既設マンホール2側に移動することがない。
1a 発進口
2 既設マンホール
2a 側壁
2b 接続口
2c 出入孔
2d 蓋板
3 掘削機
4 元押しジャッキ
5 推進管路
6 推進管
6a コンクリート管体
6b 補強外筒
6c 挿し口
6d 受け口
6e 補強端板
6f 補強フランジ
6g 周溝
6h 埋込みソケット
6j モルタル注入口
6k 止水プラグ
7 当板
8 推進管
8a コンクリート管体
8b 補強外筒
8c 挿し口
8d 受け口
8e 補強端板
8f 補強フランジ
9 推進管
9a コンクリート管体
9b 補強リング
9c 挿し口
9d 受け口
9e カラー
9f 補強端板
9g 補強フランジ
9h 周溝
10 鋼製外筒
10a 受け口
10b めねじ
11 掘削刃
12 掘削駆動機
13 推力受けフランジ
13a 取付部
13b 貫通孔
14 固定手段(取付ボルト)
15 止水ゴム
16 接合用補助リング
16aフランジ部
16b 周溝
16c めねじ
16d リング片
16e フランジ部
16f 凹部
16g 継ぎ板
16h 継ぎボルト
16j シール材
17 止水ゴム
18 クッション材
19、20 止水ゴム
21 抜出手段(抜出ボルト)
22 収容室
22a 壁板
22b 側壁板
22c 貫通口
22d めねじ
23 押出手段(押出ボルト)
Claims (4)
- 発進立坑(1)から鋼製外筒(10)内の前端部に着脱自在に設けた掘削機(3)により地中を掘削し、上記鋼製外筒(10)に先頭の推進管(6)を内嵌接続するとともに、この推進管(6)の先端面を上記鋼製外筒(10)内の後端部に設けた推力受けフランジ(13)に当接させ、上記推進管(6)を元押しジャッキ(4)で推進し、順次、後続の推進管を接続して推進管路(5)を既設マンホール(2)まで構築するようにした推進掘削装置において、
上記先頭の推進管(6)の外径を上記鋼製外筒(10)の内径より小さくし、上記推力受けフランジ(13)を上記鋼製外筒(10)に取り外し自在に固定し、上記先頭推進管(6)の挿し口(6c)と上記鋼製外筒(10)の受け口(10a)との間に、上記先頭推進管(6)の外径より大径の接合用補助リング(16)を着脱自在に装着し、上記先頭の推進管(6)の挿し口(6c)と上記接合用補助リング(16)及び上記接合用補助リング(16)と上記鋼製外筒(10)の受け口(10a)との間に、それぞれ止水部材(15、17)を装着したことを特徴とする推進掘削装置。 - 上記接合用補助リング(16)のフランジ部(16a)の円周方向に、上記推進管(6)の軸心方向と平行するめねじ(16c)を複数個貫通して穿設し、この各めねじ(16c)に上記フランジ部(16a)の外方から抜出ボルト(21)をねじ込み、その先端を上記推進管(6)の挿し口(6c)端面に当接させて、上記接合用補助リング(16)を上記推進管(6)から抜き出し可能としたことを特徴とする請求項1記載の推進掘削装置。
- 上記推進管(6)の挿し口(6c)の補強端板(6e)背部に収容室(22)をその推進管(6)の円周方向に複数個形成し、この各収容室(22)の前壁板(22a)に上記推進管(6)の軸心方向と平行する貫通口(22c)を設けるとともに、上記補強端板(6e)に上記貫通口(22c)と同心状にめねじ(22d)を設け、このめねじ(22d)に収容室(22)から貫通口(22c)を経て押出ボルト(23)をねじ込み、その先端を接合用補助リング(16)のフランジ部(16a)の端面に当接させて、上記接合用補助リング(16)を上記推進管(6)から押し出し可能としたことを特徴とする請求項1記載の推進掘削装置。
- 上記接合用補助リング(16)をその円周方向に複数個に分割したリング片(16d)とし、この各リング片(16d)を継ぎ板(16g)により連結一体としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の推進掘削装置。
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